JP6818725B2 - キャビティ内シャントコンデンサを備えた無線周波数加熱解凍装置 - Google Patents

キャビティ内シャントコンデンサを備えた無線周波数加熱解凍装置 Download PDF

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Description

本明細書に記載の主題の実施形態は、概して、無線周波数(RF)エネルギーで負荷を解凍および加熱する装置および方法に関する。
従来の容量性食品解凍(または解氷)システムは、加熱コンパートメント内に格納された大きな電極を含む。食品負荷が電極の間に配置された後に、食品負荷を穏やかに温めるために電極のうちの1つに低電力電磁エネルギーが供給される。これらの従来の容量性食品解凍システムにおいて、低電力電磁エネルギー源と電極との間の経路のインピーダンスの同調が可能となるように、可変インダクタネットワークが要求される場合が多い。
なお、電力の反射を低減させるために無線周波数の整合ネットワークを制御するデバイスおよびその方法について、特許文献1に記載されている。
米国特許第6,259,334号明細書
しかしながら、これらの従来の容量性食品解凍システムの固有の特性により、可変インダクタネットワークは一般的に、大きな同調可能範囲を有することが要求される。
上述した課題を解決するために、発明は、システムであって、無線周波数(RF)信号を生成するように構成されたRF信号源と、第1の電極であって、前記RF信号源に電気的に結合され、前記RF信号源からの前記RF信号を受信し、これに応答して電磁エネルギーをキャビティ内に放射するように構成された第1の電極であって、前記キャビティは加熱される負荷を収容するように構成され、前記第1の電極は前記キャビティの第1の側部に配置される、前記第1の電極と、前記キャビティの前記第1の側部とは反対側である前記キャビティの第2の側部に配置される第2の電極と、前記第1の電極から距離を空けて配置されている導電構造体であって、前記キャビティの第1の側部に配置されるとともに前記第1の電極の一部と重なって容量的に結合されている導電構造体と、
前記導電構造体に電気的に結合された接地基準構造体と、前記RF信号源と前記第1の電極との間に電気的に結合された受動構成要素のネットワークを含む可変インピーダンス整合ネットワークと、変化するキャビティ入力インピーダンスを動的に整合させるべく前記可変インピーダンス整合ネットワークの状態を動作中に変化させるように構成されたコントローラと、を備えることを要旨とする。
明は、システムであって、第1の電極であって、無線周波数(RF)信号源に電気的に結合され、前記RF信号源からのRF信号を受信し、これに応答して電磁エネルギーをキャビティ内に放射するように構成された第1の電極であって、前記キャビティは加熱される負荷を収容するように構成され、前記第1の電極は前記キャビティの第1の側部に配置される、前記第1の電極と、前記キャビティの前記第1の側部とは反対側である前記キャビティの第2の側部に配置される第2の電極と、前記第1の電極に隣接して配置され、接地基準構造体に電気的に結合された導電板であって、前記キャビティの第1の側部に配置される前記導電板と、を備え、前記導電板および前記第1の電極の一部はコンデンサを形成している、システムであって、前記RF信号源と前記第1の電極との間に電気的に結合された受動構成要素のネットワークを含む可変インピーダンス整合ネットワークと、変化するキャビティ入力インピーダンスを動的に整合させるべく前記可変インピーダンス整合ネットワークの状態を動作中に変化させるように構成されたコントローラと、をさらに備えることを要旨とする。
明は、熱上昇システムであって、格納構造体と、前記格納構造体内に配置されて無線周波数(RF)信号を供給するように構成されたRF信号源と、前記格納構造体内に配置された第1の電極と、前記RF信号源の出力部と前記第1の電極との間に電気的に結合された伝送経路であって、前記RF信号は前記伝送経路に沿った順方向信号電力を有している、伝送経路と、前記格納構造体内に前記第1の電極に隣接して配置され、接地基準構造体に電気的に結合された導電板であって、前記格納構造体内においてキャビティの第1の側部に配置される前記導電板と、を備え、前記導電板および前記第1の電極の一部からコンデンサが形成されている、熱上昇システムであって、前記RF信号源の出力部と前記第1の電極との間の前記伝送経路に沿って電気的に結合された受動構成要素のネットワークを含む可変インピーダンス整合ネットワークをさらに備える、熱上昇システムであって、変化するキャビティ入力インピーダンスを動的に整合させるべく前記可変インピーダンス整合ネットワークの状態を動作中に変化させるように構成されたコントローラをさらに備えることを要旨とする。
例示的な実施形態による解凍機器の斜視図。 解凍システムの他の例示的な実施形態を含む冷蔵庫/冷凍機器の斜視図。 例示的な実施形態による解凍装置の簡略ブロック図。 例示的な実施形態による可変インダクタンス整合ネットワークの概略図。 例示的な実施形態による可変インダクタンスネットワークの概略図。 可変インピーダンス整合ネットワークの実施形態における複数のインダクタンスが入力キャビティインピーダンスをRF信号源にどのように整合させ得るかを示すスミスチャートの例。 例示的な実施形態による解凍システムの断面側面図。 例示的な実施形態による解凍システムの一部の斜視図。 例示的な実施形態による、動的負荷整合を有する解凍システムを動作させる方法のフローチャート。 2つの異なる負荷に対する解凍動作による、キャビティ整合設定対RF信号源整合設定をプロットするチャート。
主題のより完全な理解は、以下の図面と併せて考慮するとき、詳細な説明および特許請求の範囲を参照することによって導き出され得、図面を通して同様の参照符号は同様の要素を指す。 以下の詳細な説明は、本質的に単なる例示であり、本主題の実施形態またはそのような実施形態の用途および使用を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、「例示」および「例」という用語は、「例、事例、または例示としての役割を果たす」ことを意味する。例示または例として本明細書に記載されたいずれの実施態様も、必ずしも他の実施態様よりも好ましいかまたは有利であると解釈されるわけではない。さらに、先行技術分野、背景、または以下の詳細な説明に示された明示または黙示の理論に拘束される意図はない。
本発明の主題の実施形態は、洗浄のために取り外し可能であるおよび/または異なるサイズおよび/または形状の負荷を収容するためのモジュラ共振キャビティを有する加熱室または電極で、食品負荷(または他のタイプの負荷)を解凍および/または加熱するための装置および方法を含む。本明細書に記載された主題の実施形態は、スタンドアローン機器または他のシステムへと組み込まれ得るソリッドステートの解凍または加熱装置に関する。以下でより詳細に説明するように、例示的な解凍/加熱システムは、キャビティ内に配置された第1の電極と、増幅器構成(1つ以上のトランジスタを含む)と、増幅器構成の出力と第1の電極との間に結合されたインピーダンス整合ネットワークと、解凍装置の解凍動作の経過を検出することができる測定および制御システムとを使用して実現される。一実施形態において、インピーダンス整合ネットワークは、増幅器構成とキャビティとの間の整合を改善するために解凍動作中に調整することができる可変インピーダンス整合ネットワークである。
概して、「解凍」という用語は、凍結負荷(例えば、食品負荷または他のタイプの負荷)の温度を、負荷がもはや凍結していない温度(例えば、0℃またはそれに近い温度)まで上昇させることを意味する。本開示において、解凍システムに対する負荷の一例として「食品負荷」に言及していることに留意されたい。また、食品負荷の言及は解凍システムによって加熱され得る他のタイプの負荷(例えば、液体、非消耗材料)もまた言及し得ることが理解されるべきである。
本明細書で使用する場合、「解凍」という用語は、より広義には、負荷へのRF電力の供給によって負荷(例えば、食品負荷または他のタイプの負荷)の熱エネルギーまたは温度を上昇させるプロセスを意味する。したがって、様々な実施形態において、「解凍動作」は、任意の初期温度(例えば、0℃を上回るかまたは下回る任意の初期温度)を有する食品負荷に対して実行され得、解凍動作は、初期温度よりも高い任意の最終温度(例えば、0℃を上回るかまたは下回る最終温度を含む)において停止され得る。そのため、本明細書に記載の「解凍動作」および「解凍システム」は、「熱上昇動作」および「熱上昇システム」と代替的に称され得る。「解凍」という用語は、本発明の適用を、凍結負荷の温度を0℃またはそれに近い温度まで上昇させることしかできない方法またはシステムに限定すると解釈されるべきではない。
従来の容量性食品解凍システムにおいて、低電力電磁エネルギー源と電極との間の経路のインピーダンスの同調が可能となるように、可変インダクタネットワークが要求される場合が多い。しかしながら、これらの従来の容量性食品解凍システムの固有の特性により、可変インダクタネットワークは一般的に、大きな同調可能範囲、および/または(例えば、高い内部抵抗に対応する)低い品質係数(Q係数)を有することが要求され、それによりシステムの効率を低下させ得、可変インダクタネットワークが、より小さな同調可能範囲を有する可変インダクタネットワークと比較してより大きくおよび/またはより複雑であることを要求し得る。これは、食品負荷が加熱されると、食品負荷のインピーダンスが変化して、増幅器装置とキャビティとの間のインピーダンスの不整合を生じさせる可能性があり、それは可変インダクタネットワークのインダクタンスを変更することによって補償することが可能であるためである。食品負荷のインピーダンスにおけるこの変更の影響を低減するために、並列キャパシタンスを第1の電極に結合し得、それにより、低電力電磁エネルギー源と電極との間の経路のインピーダンスの同調に必要な可変インダクタンスネットワークのインダクタンスの範囲を縮小し得る。例えば、この並列キャパシタンスは、第1の電極の一部と、接地された格納構造体などの、接地基準に電気的に結合された導電板とから形成され得る。他の実施形態では、導電板は格納構造体以外の接地基準構造体に結合される可能性がある。したがって、解凍システムは、電極に提供される電磁エネルギーを同調させるために必要なインダクタンスの範囲を縮小するために、高いQ係数で低損失のキャビティ内コンデンサを含むことが有利であり得る。キャビティ内コンデンサは、電極と、電極上に配置された接地された導電板とから形成され得る。低い誘電率を有する誘電材料(複数可)(例えば、低k誘電材料)が、電極と導電板との間に直接配置され得る。
図1は、例示的な実施形態による解凍システム100の斜視図である。解凍システム100は、解凍キャビティ110、制御パネル120、1つ以上の無線周波数(RF)信号源(例えば、RF信号源340、図3)、電源(例えば、電源350、図3)、第1の電極170、電力検出回路(例えば、電力検出回路380、図3)、および、システムコントローラ(例えば、システムコントローラ330、図3)を含む。解凍キャビティ110は、上部、底部、側部および背部のキャビティ壁111,112,113,114,115の内面およびドア116の内面によって画定される。ドア116を閉じた状態で、解凍キャビティ110は、囲い込まれた空気キャビティを画定する。本明細書で使用される場合、用語「空気キャビティ」は、空気または他の気体を含む、囲い込まれた領域(例えば、解凍キャビティ110)を意味し得る。
実施形態によれば、第1の電極170は、キャビティ壁(例えば、上部壁111)に近接して配置され、第1の電極170は、残りのキャビティ壁(例えば、壁112〜115およびドア116)から電気的に絶縁され、残りのキャビティ壁は接地されている。このような構成では、システムは、単純化すればキャパシタとしてモデル化され得、第1の電極170が1つの導電性平板として機能し、接地されたキャビティ壁(例えば、壁112〜115)が第2の導電性平板(または電極)として機能し、空気キャビティ(そこに含まれる任意の負荷を含む)が第1および第2の導電性平板間の誘電媒体として機能する。図1には示されていないが、非導電性バリア(例えば、バリア314、図3)もシステム100に含まれ得、非導電性バリアは、底部キャビティ壁112から負荷を電気的および物理的に絶縁するよう機能し得る。図1は、第1の電極170が上部壁111に近接していることを示しているが、第1の電極170は、交流電極172〜175によって示されるように、他の壁112〜115のいずれかに代替的に近接し得る。
実施形態によると、解凍システム100の動作中、ユーザ(図示せず)は、解凍キャビティ110内に1つ以上の負荷(例えば、食品および/または液体)を配置し得、制御パネル120を介して任意選択的に、負荷の特性を指定する入力を提供し得る。例えば、指定された特性は、負荷のおよその重量を含み得る。さらに、指定された負荷特性は、負荷が形成される材料(例えば、肉、パン、液体)を示し得る。代替実施形態では、負荷特性は、負荷パッケージング上のバーコードをスキャンすること、または負荷上のもしくはその中に埋め込まれた無線周波数識別(RFID)タグからRFID信号を受信することなど、他の何らかの方法で取得され得る。いずれにせよ、後により詳細に説明するように、このような負荷特性に関する情報は、システムコントローラ(例えば、システムコントローラ330、図3)が、システムのインピーダンス整合ネットワークの初期状態を解凍動作の開始時に確立することを可能にし、初期状態は、負荷への最大RF電力伝達を可能にする最適状態に比較的近いものであり得る。あるいは、解凍動作の開始前に負荷特性が入力または受信されずともよく、システムコントローラがインピーダンス整合ネットワークのデフォルト初期状態を確立し得る。
解凍動作を始めるために、ユーザは制御パネル120を介して入力を提供し得る。これに応答して、システムコントローラは、RF信号源(例えば、RF信号源340、図3)にRF信号を、第1の電極170へ供給させ、電極は、これに応答して電磁エネルギーを解凍キャビティ110へと放射する。電磁エネルギーは、負荷の熱エネルギーを増加させる(すなわち、電磁エネルギーにより負荷が温まる)。
解凍動作中、負荷の熱エネルギーが増加すると、負荷のインピーダンス(ひいては、キャビティ110と負荷との全入力インピーダンス)が変化する。インピーダンス変化は、RFエネルギーの負荷への吸収を変化させ、したがって、反射電力の大きさを変える。一実施形態によれば、電力検出回路(例えば、電力検出回路380、図3)は、RF信号源(例えば、RF信号源340、図3)と第1の電極170との間の伝送経路(例えば、伝送経路348、図3)に沿った順方向および/または反射電力を連続してまたは周期的に測定する。これらの測定に基づいて、システムコントローラ(例えば、システムコントローラ330、図3)は、以下で詳細に説明するように、解凍動作の完了を検出し得るか、または食品負荷が所望の温度または最終状態に到達したと決定し得る。さらなる実施形態によれば、インピーダンス整合ネットワークは可変であり、順方向および/または反射電力測定値に基づいて、システムコントローラは、解凍動作中にインピーダンス整合ネットワークの状態を変更して、負荷によるRF電力の吸収を増大させ得る。
図1の解凍システム100は、カウンタートップタイプの機器として具体化されている。さらなる実施形態では、解凍システム100はまた、電子レンジ調理動作を実行するための構成要素および機能を含み得る。あるいは、解凍システムの構成要素は、他のタイプのシステムまたは機器に組み込まれ得る。例えば、図2は、解凍システム210,220の他の例示的な実施形態を含む冷蔵庫/冷凍機器200の斜視図である。より具体的には、解凍システム210は、システム200の冷凍室212内に組み込まれて示されており、解凍システム220は、システムの冷蔵室222内に組み込まれるように示されている。実際の冷蔵庫/冷凍機器は、解凍システム210,220のうちの1つだけを含む可能性が高いが、両方の実施形態を簡潔に伝えるために、両方とも図2に示されている。
解凍システム100と同様に、解凍システム210,220のそれぞれは、解凍キャビティ、制御パネル214,224、1つ以上のRF信号源(例えば、RF信号源340、図3)、電源(例えば、電源350、図3)、第1の電極(例えば、電極370,770、図3および図7)、第2の電極(例えば、電極772および図7)、電力検出回路(例えば、電力検出回路380、図3)、引き出し218,228、およびシステムコントローラ(例えば、システムコントローラ330、図3)を含む。例えば、解凍キャビティは、引き出し218,228の底部、側部、前部および背部壁の内面、および引き出し218,228がその下で摺動、挿入、その他の方法で物理的に係合される固定棚216,226の内側上面によって画定され得る。引き出し218,228は、システム210,220のための第2の電極を含み得るかまたは第2の電極として機能し得る。引き出し218,228を棚の下で完全に摺動させた状態で、引き出し218,228と棚216,226とが、キャビティを囲い込まれた空気キャビティとして画定する。解凍システム210,220の構成要素および機能は、様々な実施形態において、解凍システム100の構成要素および機能と実質的に同じであり得る。
さらに、実施形態によれば、解凍システム210,220のそれぞれは、システム210,220が配置されている冷凍または冷蔵室212,222とそれぞれ十分な熱的連通を有し得る。このような実施形態では、解凍動作の完了後、負荷がシステム210,220から取り外されるまで、負荷を安全な温度(すなわち、食品の腐敗が遅れる温度)に維持し得る。より具体的には、冷凍庫ベースの解凍システム210による解凍動作の完了時に、解凍された負荷が収容されているキャビティは冷凍室212と熱的に連通し得、負荷がキャビティから速やかに除去されなければ、負荷は再冷凍され得る。同様に、冷蔵庫ベースの解凍システム220による解凍動作の完了時に、解凍された負荷が収容されているキャビティは冷蔵室222と熱的に連通し得、負荷がキャビティから速やかに除去されなければ、負荷は冷蔵室222内の温度で解凍状態に維持され得る。
当業者であれば、本明細書の記載に基づいて、解凍システムの実施形態を、他の構成を有するシステムまたは機器にもまた組み込み得ることを理解するであろう。したがって、スタンドアローン機器、電子レンジ機器、冷凍庫および冷蔵庫における解凍システムの上述の実施態様は、これらのタイプのシステムのみに実施形態を使用することを限定することを意味するものではない。
解凍システム100,200は、それらの構成要素が互いに対して特定の相対的な向きで示されているが、様々な構成要素が異なる方向にも向けられ得ることを理解されたい。さらに、様々な構成要素の物理的構成が異なり得る。例えば、制御パネル120,214,224は、より多くの、より少ない、もしくは異なるユーザインタフェース要素を有し得、および/または、ユーザインタフェース要素が異なって配置され得る。さらに、制御パネル214,224は、その他の場所(例えば、冷凍または冷蔵室212,222内の壁部上または固定棚216,226のうちの1つ上)に配置され得る。さらに、実質的に立方体の解凍キャビティ110が図1に示されているが、解凍キャビティは、他の実施形態で異なる形状(例えば、円筒状など)を有し得ることを理解されたい。さらに、解凍システム100,210,220は、図1および図2に具体的に示されていない追加の構成要素(例えば、ファン、固定または回転平板、トレイ、電気コードなど)を含み得る。
図3は、例示的な実施形態による解凍システム300(例えば、解凍システム100,210,220、図1および図2)の簡略ブロック図である。解凍システム300は、実施形態では、解凍キャビティ310、ユーザインタフェース320、システムコントローラ330、RF信号を生成するように構成されたRF信号源340、電源およびバイアス回路350、可変インピーダンス整合ネットワーク360、電極370、および電力検出回路380を含む。さらに、他の実施形態では、解凍システム300は、温度センサ、赤外線(IR)センサおよび/または重量センサ390を含み得るが、これらのセンサ構成要素のいくつかもしくはすべては除外され得る。図3は、解説および説明を容易にするための解凍システム300の簡略化された表現であること、実際の実施形態は、追加の機能および特徴を提供するための他のデバイスおよび構成要素を含み得ること、ならびに/または、解凍システム300は、より大きな電気システムの一部であり得ることが理解されよう。
ユーザインタフェース320は、例えば、ユーザが解凍動作のためのパラメータ(例えば、解凍されるべき負荷の特性など)に関する入力をシステムに提供することを可能にする制御パネル(例えば、制御パネル120,214,224、図1および図2)、開始および取消ボタン、機械的制御(例えば、ドア/引き出しオープンラッチ)などに対応し得る。さらに、ユーザインタフェースは、解凍動作の状態を示すユーザ知覚可能な出力(例えば、カウントダウンタイマ、解凍動作の進行もしくは完了を示す可視表示、および/または解凍動作の完了を示す可聴トーン)ならびに他の情報を提供するように構成され得る。
システムコントローラ330は、1つ以上の汎用または専用プロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)など)、揮発性および/または不揮発性メモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、フラッシュ、様々なレジスタなど)、1つ以上の通信バス、ならびに他の構成要素を含み得る。一実施形態によれば、システムコントローラ330は、ユーザインタフェース320、RF信号源340、可変インピーダンス整合ネットワーク360、電力検出回路380およびセンサ390(含まれる場合)に結合される。システムコントローラ330は、ユーザインタフェース320を介して受信したユーザ入力を示す信号を受信し、電力検出回路380からの順方向および/または反射電力測定値を受信するように構成される。受信信号および測定値に応じて、より詳細に下記に説明されるように、システムコントローラ330は、電源およびバイアス回路350とRF信号源340のRF信号発生器342とに制御信号を提供する。さらに、システムコントローラ330は、制御信号を可変インピーダンス整合ネットワーク360に提供し、これは、ネットワーク360にその状態または構成を変更させる。
解凍キャビティ310は、その中に解凍する負荷316を配置し得る空気キャビティによって分離された第1および第2の平行平板電極を有する容量性解凍構造を含む。例えば、第1の電極370(例えば、第1の電極770、図7)は空気キャビティの上方に配置され得、第2の電極(図示せず)は、例えば、引き出し(例えば、引き出し218,228、図2)、格納構造体312の一部によって、または非導電性バリア構造体314内に組み込まれ、または別様に結合された導電性構成要素によって提供され得る。一実施形態によると、キャビティ310は、解凍動作中にキャビティ310内に導入される電磁エネルギーを格納するために(例えば、ドア116、図1、または、導電性の摺動式ドアの閉鎖によって、または、棚216,226、図2などの棚の下方で閉鎖された引き出しを摺動させることによって)密閉され得る。システム300は、解凍動作中、完全な密閉を確保する1つ以上のインターロック機構を含み得る。1つ以上のインターロック機構が密閉状態が損なわれたことを示すと、システムコントローラ330は解凍動作を中止し得る。一実施形態によると、格納構造体312は少なくとも部分的に導電材料で作成され、格納構造体の導電性部分(複数可)は接地され得る。あるいは、キャビティ310の底面に対応する格納構造体312の少なくとも一部が導電材料で作成され、接地され得る。いずれにせよ、格納構造体312(または、引き出し218,228、図2のうちの1つの底部内面または「プラットフォーム」などの、第1の電極370と平行する格納構造体312の少なくとも一部)は容量性解凍構造の第2の電極として機能し得、接地基準構造体としても機能し得る。負荷316とキャビティ310の接地された底面との間の直接接触を避けるために、非導電性バリア314をキャビティ310の底面(例えば、底壁または「プラットフォーム」)上に配置し得る。
解凍キャビティ310および解凍キャビティ310内に配置されたあらゆる負荷316(例えば、食品、液体など)は、第1の電極370によってキャビティ310内に放射された電磁エネルギー(またはRF電力)に対する累積の負荷を示す。より具体的には、キャビティ310および負荷316は、システムに対するインピーダンスを示し、これを本明細書において「キャビティ入力インピーダンス」と称する。キャビティ入力インピーダンスは、負荷316の温度が上昇すると解凍動作中に変化する。多くのタイプの食品負荷のインピーダンスは、食品負荷が凍結状態から解凍状態に移行すると、幾分予測可能な方法で温度に対して変化する。一実施形態によると、電力検出回路380からの反射および/または順方向の電力の測定値に基づき、システムコントローラ330は、キャビティ入力インピーダンスの変化率が負荷316が特定の温度(例えば、−4℃から0℃の間)に接近していることを示す解凍動作中の時点を識別するように構成され、その時点で、システムコントローラ330は解凍動作を終了し得る。特に、システムコントローラ330は食品負荷が解凍される間、反射および/または順方向の電力の測定値を経時的に監視するように構成されている。反射損失の変化率が平坦域にあることを検出すると、コントローラは反射損失の変化率の履歴的な測定値を使用して、食品負荷を所望の最終状態、すなわち、−4℃から0℃の間の加熱処理後の状態に到達させるために解凍処理を継続すべき追加の時間および/またはエネルギー量を決定する。決定された必要とされる時間またはエネルギー追加量のいずれかを使用して、解凍処理は制御され、食品負荷が所望の最終状態に到達すると停止することができる。解凍システム300の解凍処理の制御および停止は、必ずしも経時的な反射および/または順方向の電力の測定値の監視のみに基づいて行われるとは限らず、この例が説明を意図するものであり、限定するものではないことに留意すべきである。他の実施形態では、解凍システム300の解凍処理の制御および停止は、総解凍時間およびキャビティ310に供給された総エネルギーに基づいて、インピーダンス整合ネットワークの状態の監視に基づいて、IRセンサ(複数可)390によって収集されたIRデータに基づいて、またはこれらのあらゆる組合せに基づいて、実施され得る。
一実施形態によると、第1の電極370は可変インピーダンス整合ネットワーク360および伝送経路348を介してRF信号源340に電気的に結合されている。以下により詳細に説明するように、可変インピーダンス整合ンネットワーク360は、格納構造体312(例えば、上記第1の電極370)によって作成されたキャビティの密閉部内に配置され得、RF信号源340のインピーダンスから負荷316によって修正されるような解凍キャビティ340の入力インピーダンスへのインピーダンス変換を実施するように構成されている。一実施形態では、可変インピーダンス整合ネットワーク360は、受動構成要素(例えば、インダクタ、キャパシタ、抵抗器)のネットワークを含む。より具体的な実施形態によると、可変インピーダンス整合ネットワーク360は、格納構造体312内に配置されて第1の電極370に電気的に結合されている複数の固定値インダクタ(例えば、インダクタ412〜414,712〜714、図4および図7)を含む。さらに、可変インピーダンス整合ネットワーク360は、複数の可変インダクタンスネットワーク(例えば、ネットワーク410,411,500、図4および図5)を含み、これらは、キャビティ310内または外に位置し得る。可変インダクタンスネットワークの各々によって提供されるインダクタンス値は、以下により詳細に説明するように、システムコントローラ330からの制御信号を使用して確立される。いずれにしても、可変インピーダンス整合ネットワーク360の状態を解凍動作中に変化させて常に変化するキャビティ入力インピーダンスを動的に整合させることにより、負荷316によって吸収されるRF電力の量を、解凍動作中の負荷インピーダンスの変化にもかかわらず高いレベルに維持し得る。
一実施形態によれば、RF信号源350は、RF信号発生器342および(例えば、1つ以上の電力増幅器段344,346を含む)電力増幅器を含み、例えば、冷蔵庫(例えば、図2のシステム200)の後部壁の後方に配置され得、あるいは格納構造体312の一部を構成する棚アセンブリ(例えば、棚216,226および図2)の一部として組み込まれ得る。システムコントローラ330によって提供される制御信号に応答して、RF信号発生器342は、ISM(産業、科学および医療)帯域の周波数を有する発振電気信号を生成するように構成されるが、システムは、他の周波数帯域での動作もサポートするように修正されることも可能である。RF信号発生器342は、様々な実施形態において、異なる電力レベルおよび/または異なる周波数の発振信号を生成するように制御され得る。例えば、RF信号発生器342は、約3.0メガヘルツ(MHz)〜約300MHzの範囲で発振する信号を生成し得る。いくつかの望ましい周波数は、例えば、13.56MHz(±5%)、27.125MHz(±5%)、および40.68MHz(±5%)であり得る。1つの特定の実施形態では、例えば、RF信号発生器342は、約40.66MHz〜約40.70MHzの範囲で、約10デシベル(dBm)〜約15dBmの範囲の電力レベルで発振する信号を生成し得る。あるいは、発振周波数および/または電力レベルは、上述の所定の範囲または値より低くまたは高くなり得る。
図3の実施形態では、電力増幅器は、ドライバ増幅器段344および最終増幅器段346を含む。電力増幅器は、RF信号発生器342から発振信号を受信し、その信号を増幅して、電力増幅器の出力で極めてより高い電力の信号を生成するよう構成される。例えば、出力信号は、約100ワット〜約400ワットまたはそれ以上の範囲の電力レベルを有し得る。電力増幅器によって適用される利得は、電源およびバイアス回路350によって各増幅器段344,346に提供されるゲートバイアス電圧および/またはドレイン供給電圧を使用して制御され得る。より具体的には、電源およびバイアス回路350は、バイアスおよび供給電圧を、システムコントローラ330から受信した制御信号に従って、各RF増幅器段344,346に提供する。
一実施形態では、各増幅器段344,346は、入力端子(例えば、ゲートまたは制御端子)および2つの電流搬送端子(例えば、ソースおよびドレイン端子)を有する電界効果トランジスタ(FET)などのパワートランジスタとして実装される。様々な実施形態において、インピーダンス整合回路(図示せず)は、ドライバ増幅器段344の入力(例えばゲート)、ドライバと最終増幅器段346との間、および/または、最終増幅器段346の出力(例えば、ドレイン端子)に結合され得る。一実施形態では、増幅器段344,346の各トランジスタは、横方向拡散金属酸化物半導体FET(LDMOSFET:Laterally Diffused Metal Oxide Semiconductor FET)トランジスタを含む。しかしながら、トランジスタはいかなる特定の半導体技術にも限定されるものではなく、他の実施形態では、各トランジスタは、高電子移動度トランジスタ(HFET:High Electron Mobility Transistor)(例えば、窒化ガリウム(GaN)トランジスタ)、別のタイプのMOSFETトランジスタ、バイポーラ接合トランジスタ(BJT:Bipolar Junction Transistor)、または別の半導体技術を利用したトランジスタとして実現され得ることに注意されたい。
図3では、電力増幅器構成は、他の回路構成要素に特定の方法で結合された2つの増幅器段344,346を含むように示されている。他の実施形態では、電力増幅器構成は他の増幅器トポロジーを含み得、および/または増幅器構成は1つの増幅器段のみ、または3つ以上の増幅器段を含み得る。例えば、電力増幅器構成は、シングルエンド増幅器、ダブルエンド増幅器、プッシュプル増幅器、ドハティ増幅器、スイッチモード電力増幅器(SMPA)、または別のタイプの増幅器の様々な実施形態を含み得る。
電力検出回路380は、一実施形態では、RF信号源340の出力部と可変インピーダンス整合ネットワーク360への入力部との間の伝送経路348に沿って結合される。別の実施形態では、電力検出回路380は、可変インピーダンス整合ネットワーク360の出力部と第1の電極370との間の伝送経路349に結合され得る。いずれにせよ、電力検出回路380は、伝送経路348に沿って進む順方向信号(すなわち、RF信号源340から第1の電極370に向かう方向)および/または反射信号(すなわち、第1の電極370からRF信号源340に向かう方向)の電力を監視、測定、または別様に検出するように構成されている。いくつかの実施形態では、電力検出回路380は、伝送経路348に沿って進む順方向信号および反射信号の電力の大きさおよび位相の両方を検出し得る。
電力検出回路380は順方向および/または反射信号電力の大きさを搬送する信号をシステムコントローラ330に供給する。いくつかの実施形態では、電力検出回路380はまた、順方向および/または反射信号電力の位相を搬送する信号もシステムコントローラ330に供給し得る。次いで、システムコントローラ330は反射信号電力の順方向信号電力に対する比率、またはS11パラメータを計算し得る。あるいは、システムコントローラ330は単純に反射信号電力の大きさを計算し得る。以下により詳細に説明するように、反射対順方向電力比または反射電力の大きさが閾値を越える場合、これはシステム300が適切に整合していないこと、および負荷316によるエネルギー吸収が準最適であり得ることを示す。そのような状況では、システムコントローラ330は、反射対順方向電力比または反射電力の大きさが所望のレベルまで下がるまで、可変インピーダンス整合ネットワークの状態を変更するプロセスを編成して、これにより、許容可能な整合を再確立し、負荷316によるより最適なエネルギー吸収を容易にする。
上述のように、解凍システム300のいくつかの実施形態は、温度センサ(複数可)、IRセンサ(複数可)および/または重量センサ(複数可)390を含み得る。温度センサ(複数可)および/またはIRセンサ(複数可)は、解凍動作中の負荷316の温度感知を可能にする位置に配置され得る。システムコントローラ330に提供されると、温度情報はシステムコントローラ330がRF信号源340によって供給されたRF信号の電力を(例えば、電源およびバイアス回路350によって提供されたバイアスおよび/または供給電圧を制御することにより)変更して、可変インピーダンス整合ネットワーク360の状態を調節し、および/または解凍動作をいつ終了するべきかを決定することを可能にする。重量センサ(複数可)は負荷316の下方に配置され、負荷316の推定重量をシステムコントローラ330に提供するように構成されている。システムコントローラ330はこの情報を、例えば、RF信号源340によって供給されたRF信号の所望の電力レベルを決定する、可変インピーダンス整合ネットワーク360の初期設定を決定する、および/または解凍動作の大体の時間を決定するために使用し得る。
上述したように、可変インピーダンス整合ネットワーク360は、解凍キャビティ310と負荷316との入力インピーダンスを整合させ、可能な限り、負荷316へのRF電力伝達を最大にするために使用される。解凍キャビティ310と負荷316との初期インピーダンスは、解凍動作の開始時に正確に知られていない場合がある。さらに、負荷316のインピーダンスは、負荷316が温まるにつれて解凍動作中に変化する。一実施形態によれば、システムコントローラ330は、可変インピーダンス整合ネットワーク360に制御信号を提供し得、これにより、可変インピーダンス整合ネットワーク360の状態を修正させる。これにより、システムコントローラ330は、比較的低い反射電力対順方向電力比または反射電力の大きさ、したがって、負荷316によるRF電力の比較的高い吸収を有する解凍動作の開始時に、可変インピーダンス整合ネットワーク360の初期状態を確立することができる。さらに、これにより、システムコントローラ330が可変インピーダンス整合ネットワーク360の状態を修正することができ、よって、負荷316のインピーダンスの変化にもかかわらず、解凍動作の間、適切な整合が維持され得る。
一実施形態によれば、可変インピーダンス整合ネットワーク360は、受動構成要素のネットワーク、より具体的には、固定値インダクタ(例えば、集中定数誘導性構成要素)および可変インダクタ(または可変インダクタンスネットワーク)を含み得る。本明細書で使用される場合、用語「インダクタ」は、他のタイプの構成要素(例えば、抵抗器またはキャパシタ)を介在させることなく互いに電気的に結合されたディスクリートインダクタまたは誘導性構成要素のセットを意味する。
図4は、例示的な実施形態による、可変インピーダンス整合ネットワーク400(例えば、可変インピーダンス整合ネットワーク360、図3)の概略図である。以下でより詳細に説明するように、可変インピーダンス整合ネットワーク360は、本質的に、2つの部分、すなわち、RF信号源(または最終段電力増幅器)を整合させる1つの部分と、キャビティおよび負荷を整合させる別の部分とを有する。
可変インピーダンス整合ネットワーク400は、一実施形態によれば、入力ノード402、出力ノード404、第1および第2の可変インダクタンスネットワーク410,411、および複数の固定値インダクタ412〜415を含む。解凍システム(例えば、システム300、図3)に組み込まれると、入力ノード402は、RF信号源(例えば、RF信号源340、図3)の出力に電気的に結合され、出力ノード404は、解凍キャビティ(例えば、解凍キャビティ310,774,1806、図3、図7、図18)内の電極(例えば、電極370,770、図3、図7または電極772、図7)に電気的に結合される。
入力および出力ノード402,404間に、一実施形態において、可変インピーダンス整合ネットワーク400は、第1および第2の直列結合固定値インダクタ412,414を含む。第1および第2の固定値インダクタ412,414は、一実施形態において、比較的低い周波数(例えば、約4.66MHz〜約4.68MHz)および高い電力(例えば、50ワット(W)〜約500W)での動作に対して設計され得るので、サイズおよびインダクタンス値の両方が比較的大きい。例えば、インダクタ412,414は、約200ナノヘンリー(nH)〜約600nHの範囲の値を有し得るが、他の実施形態では、それらの値がより低くてもおよび/またはより高くてもよい。
第1の可変インダクタンスネットワーク410は、入力ノード402と接地基準端子(例えば、接地格納構造体312、図3)との間に結合された第1のシャント誘導性ネットワークである。一実施形態によれば、第1の可変インダクタンスネットワーク410は、RF信号源(例えば、RF信号源340、図3)のインピーダンスを整合するように、またはより具体的には、最終段の電力増幅器(例えば、増幅器346、図3)を整合するように構成可能である。したがって、第1の可変インダクタンスネットワーク410は、可変インピーダンス整合ネットワーク400の「電力増幅器整合部分」と称され得る。一実施形態によれば、かつ、図5に関連してより詳細に説明するように、第1の可変インダクタンスネットワーク410は、約20nH〜約400nHの範囲のインダクタンスを提供するように選択的に共に結合され得る誘導性構成要素のネットワークを含むが、その範囲は、より低いまたはより高いインダクタンス値にまで拡張され得る。
対照的に、可変インピーダンス整合ネットワーク400の「キャビティ整合部分」は、第1および第2の固定値インダクタ412,414間のノード420と接地基準端子との間に結合された第2のシャント誘導性ネットワーク416によって提供される。一実施形態によれば、第2のシャント誘導性ネットワーク416は、直列結合された第3の固定値インダクタ413と第2の可変インダクタンスネットワーク411とを含み、第3の固定値インダクタ413と第2の可変インダクタンスネットワーク411との間に中間ノード422を有する。第2の可変インダクタンスネットワーク411の状態は、複数のインダクタンス値を提供するように変更され得るため、第2のシャント誘導性ネットワーク416は、キャビティと負荷(例えば、キャビティ310と負荷316、図3)とのインピーダンスを最適に整合するように構成可能である。例えば、インダクタ413は、約400nH〜約800nHの範囲の値を有し得るが、他の実施形態では、その値はより低くてもおよび/またはより高くてもよい。一実施形態によれば、かつ、図5に関連してより詳細に説明するように、第2の可変インダクタンスネットワーク411は、約50nH〜約800nHの範囲のインダクタンスを提供するために選択的に共に結合され得る誘導性構成要素のネットワークを含むが、その範囲は、より低いまたはより高いインダクタンス値にまで拡張され得る。
最後に、可変インピーダンス整合ネットワーク400は、出力ノード404と接地基準端子との間に結合された第4の固定値インダクタ415を含む。例えば、インダクタ415は、約400nH〜約800nHの範囲の値を有し得るが、他の実施形態では、その値がより低くてもおよび/またはより高くてもよい。
図7および図8に関連してより詳細に説明するように、固定値インダクタ412〜415のセット430は、キャビティ(例えば、キャビティ310、図3)内に、または少なくとも格納構造体(例えば、格納構造体312、図3)の閉じ込め部内に物理的に配置され得る。これにより、固定値インダクタ412〜415によって生成された放射を、周囲環境へと放射するのではなく、システム内に格納することが可能になる。対照的に、可変インダクタンスネットワーク410,411は、様々な実施形態において、キャビティまたは格納構造体内に格納されてもされなくてもよい。
一実施形態によれば、図4の可変インピーダンス整合ネットワーク400の実施形態は、解凍キャビティ310と負荷316との入力インピーダンスの整合を提供するために「インダクタだけ」を含む。したがって、ネットワーク400は、「インダクタのみ」の整合ネットワークと考えられ得る。本明細書で使用される場合、可変インピーダンス整合ネットワークの構成要素を記述するとき、「インダクタだけ」または「インダクタのみ」という語句は、ネットワークが有意な抵抗値を有するディスクリート抵抗器または有意なキャパシタンス値を有するディスクリートキャパシタを含まないことを意味する。いくつかの場合、整合ネットワークの構成要素間の導電性伝送線路は最小の抵抗を有し得、および/または、最小の寄生容量がネットワーク内に存在し得る。このような最小抵抗および/または最小寄生容量は、「インダクタのみ」のネットワークの実施形態を、抵抗および/またはキャパシタも含む整合ネットワークに変換するものとして解釈されるべきではない。しかしながら、当業者であれば、可変インピーダンス整合ネットワークの他の実施形態が、異なる構成のインダクタのみの整合ネットワークと、ディスクリートインダクタ、ディスクリートキャパシタおよび/またはディスクリート抵抗器の組み合わせを含む整合ネットワークとを含み得ることを理解するであろう。図6との関連でより詳細に説明するように、「インダクタのみ」の整合ネットワークは、代替的に、単独でまたは主に誘導性構成要素を使用して容量性負荷のインピーダンス整合を可能にする整合ネットワークとして定義され得る。
図5は、例示的な実施形態による、可変インピーダンス整合ネットワーク(例えば、可変インダクタンスネットワーク410および/または411、図4)に組み込まれ得る可変インダクタンスネットワーク500の概略図である。ネットワーク500は、入力ノード530と、出力ノード532と、入力および出力ノード530,523間に互いに直列に結合された複数のN個のディスクリートインダクタ501〜504とを含み、Nは2〜10またはそれ以上の整数であり得る。さらに、ネットワーク500は、複数のN個のスイッチ511〜514を含み、各スイッチ511〜514は、インダクタ501〜504のうちの1つの端子にわたって並列に結合される。スイッチ511〜514は、例えば、トランジスタ、機械的リレー、または機械的スイッチとして実装され得る。各スイッチ511〜514の導電状態(すなわち、開放または閉鎖)は、システムコントローラ(例えば、システムコントローラ330、図3)からの制御信号521〜524を用いて制御される。
各並列インダクタ/スイッチの組み合わせに対して、その対応するスイッチが開放または非導通状態にあるとき、実質的にすべての電流がインダクタを通って流れ、スイッチが閉鎖または導通状態にあるとき、実質的にすべての電流がスイッチを流れる。例えば、図5に示すように、すべてのスイッチ511〜514が開いている場合、入力および出力ノード530,532間に流れる実質的にすべての電流は、一連のインダクタ501〜504を流れる。この構成は、ネットワーク500の最大インダクタンス状態(すなわち、入力および出力ノード530,532間に最大インダクタンス値が存在するネットワーク500の状態)を表す。反対に、すべてのスイッチ511〜514が閉じられると、入力および出力ノード530,532間に流れる実質的にすべての電流がインダクタ501〜504をバイパスし、代わりに、スイッチ511〜514、および、ノード530,532とスイッチ511〜514との間の導電性相互接続を通って流れる。この構成は、ネットワーク500の最小インダクタンス状態(すなわち、入力および出力ノード530,532間に最小インダクタンス値が存在するネットワーク500の状態)を表す。理想的には、最小インダクタンス値はゼロに近いインダクタンスであろう。しかしながら、実際には、スイッチ511〜514の累積インダクタンス、および、ノード530,532とスイッチ511〜514との間の導電性相互接続に起因して、最小インダクタンス状態に「トレース」インダクタンスが存在する。例えば、最小インダクタンス状態では、可変インダクタンスネットワーク500のトレースインダクタンスは約20nH〜約50nHの範囲にあり得るが、トレースインダクタンスはより小さくても大きくてもよい。より大きな、より小さな、または実質的に同様のトレースインダクタンスもまた、他のネットワーク状態のそれぞれに固有であり得、所与のネットワーク状態に対するトレースインダクタンスは、主にネットワーク500を介して電流が運ばれる導体およびスイッチのシーケンスのインダクタンスの合計である。
すべてのスイッチ511〜514が開放されている最大インダクタンス状態から開始して、システムコントローラは、インダクタ501〜504の対応する組み合わせをバイパスすることにより、ネットワーク500のインダクタンスを減少させるために、スイッチ511〜514の任意の組み合わせを閉じることになる制御信号521〜524を提供し得る。一実施形態では、各インダクタ501〜504は、本明細書ではIの正規化値と称される、実質的に同じインダクタンス値を有する。例えば、各インダクタ501〜504は、約100nH〜約200nHの範囲の値、または他の何らかの値を有し得る。このような実施形態では、ネットワーク500の最大インダクタンス値(すなわち、すべてのスイッチ511〜514が開放状態にあるとき)は、約N×Iに、最大インダクタンス状態にあるときにネットワーク500に存在し得る任意のトレースインダクタンスを加えたものになるであろう。任意のn個のスイッチが閉鎖状態にあるとき、ネットワーク500のインダクタンス値は約(N−n)×I(およびトレースインダクタンス)であろう。そのような実施形態では、ネットワーク500の状態は、N+1個のインダクタンス値のいずれかを有するように構成され得る。
代替実施形態では、インダクタ501〜504は、互いに異なる値を有し得る。例えば、入力ノード530から出力ノード532に向かって移動する場合、第1のインダクタ501は、Iの正規化インダクタンス値を有し得、直列の各後続インダクタ502〜504は、より大きなまたはより小さなインダクタンス値を有し得る。例えば、各後続インダクタ502〜504は、最も近い下流のインダクタ501〜503のインダクタンス値の倍数(例えば、約2倍)のインダクタンス値を有し得るが、その差は必ずしも整数倍でなくてもよい。そのような実施形態では、ネットワーク500の状態は、2Nのインダクタンス値のいずれかを有するように構成され得る。例えば、N=4であり、各インダクタ501〜504が異なる値を有する場合、ネットワーク500は、16個のインダクタンス値のいずれかを有するように構成され得る。例えば、これに限定されるものではないが、インダクタ501がIの値を有し、インダクタ502が2×Iの値を有し、インダクタ503が4×Iの値を有し、かつ、インダクタ504が8×Iの値を有すると仮定すると、以下の表1−すべての可能な可変インダクタンスネットワーク状態の合計インダクタンス値は、ネットワーク500のすべての可能な16個の状態(トレースインダクタンスを考慮しない)の合計インダクタンス値を示す。
上記の例示的な実施形態は、ネットワーク500におけるスイッチドインダクタンスの数が4に等しく、各インダクタ501〜504がIの値の何倍かの値を有すると規定しているが、可変インダクタンスネットワークの代替実施形態は、4つよりも多いまたは少ないインダクタ、インダクタの異なる相対値、可能なネットワーク状態の異なる数、および/またはインダクタの異なる構成(例えば、並列および/または直列結合インダクタの、異なる接続のセット)を有し得る。いずれにしても、解凍システムのインピーダンス整合ネットワークに可変インダクタンスネットワークを設けることにより、システムは、解凍動作中に存在する常に変化するキャビティ入力インピーダンスをより良く適合させることができるであろう。
図6は、可変インピーダンス整合ネットワーク(例えば、ネットワーク360,400、図3および図4)の実施形態における複数のインダクタンスが入力キャビティインピーダンスをRF信号源にどのように整合させ得るかを示すスミスチャート600の例である。例示のスミスチャート600は、システムが50オームのシステムであり、RF信号源の出力が50オームであると仮定している。当業者であれば、本明細書の記載に基づいて、異なる特性インピーダンスを有するシステムおよび/またはRF信号源についてスミスチャートをどのように修正できるかを理解するであろう。
スミスチャート600において、点601は、可変インピーダンス整合ネットワーク(例えば、ネットワーク360,400、図3および図4)によって提供される整合がない場合に、(例えば、解凍動作の開始時に)負荷(例えば、キャビティ310と負荷316、図3)が位置する点に対応する。スミスチャート600の右下の象限にある負荷点601の位置によって示されるように、負荷は容量性負荷である。一実施形態によれば、可変インピーダンス整合ネットワークのシャントおよび直列インダクタンスは、負荷へのRFエネルギー伝達が最小損失で起こり得る最適整合点606(例えば50オーム)に向かって実質的に容量性の負荷インピーダンスを順次移動させる。より具体的には、かつ図4も参照すると、シャントインダクタンス415はインピーダンスを点602に移動させ、直列インダクタンス414はインピーダンスを点603に移動させ、シャントインダクタンス416はインピーダンスを点604に移動させ、直列インダクタンス412はインピーダンスを点605に移動させ、および、シャントインダクタンス410はインピーダンスを最適整合点606に移動させる。
可変インピーダンス整合ネットワークの実施形態によって提供されるインピーダンス変換の組み合わせは、スミスチャート600の右下の象限内の任意の点または該象限のすぐ近くにインピーダンスを維持することに留意されたい。スミスチャート600のこの象限が比較的高いインピーダンスおよび比較的低い電流によって特徴付けられるので、比較的高くかつ潜在的に有害な電流に回路の構成要素をさらすことなく、インピーダンス変換が達成される。したがって、本明細書で使用される「インダクタのみ」の整合ネットワークの代替的な定義は、単独でまたは主に誘導性の構成要素を使用して容量性負荷のインピーダンス整合を可能にする整合ネットワークであり得、インピーダンス整合ネットワークが、実質的にスミスチャートの右下の象限内で変換を実行する。
前述したように、解凍動作中に負荷のインピーダンスが変化する。したがって、点601は、解凍動作中に対応して動く。負荷点601の移動は、前述の実施形態によれば、第1および第2のシャントインダクタンス410,411のインピーダンスを変化させることにより補償され、これにより、可変インピーダンス整合ネットワークによって提供される最終的な整合が、依然として最適整合点606またはその近くに到達し得る。特定の可変インピーダンス整合ネットワークが本明細書に図示され説明されているが、当業者であれば、本明細書の記載に基づいて、異なる構成の可変インピーダンス整合ネットワークが、スミスチャート600によりもたらされるものと同じかまたは同様の結果を達成し得ることが理解されよう。例えば、可変インピーダンス整合ネットワークの代替実施形態は、より多くのまたはより少ないシャントおよび/または直列インダクタンスを有し得、ならびに/または、インダクタンスの異なるものが、可変インダクタンスネットワーク(例えば、1つ以上の直列インダクタンスを含む)として構成され得る。したがって、特定の可変インダクタンス整合ネットワークを本明細書で図示し説明してきたが、本発明の主題は図示され記載された実施形態に限定されない。
解凍システムの特定の物理的構成を、図7および図8に関連して説明する。より具体的には、図7は、例示的な実施形態による解凍システム700の断面側面図であり、図8は、解凍システム700の一部の斜視図である。図7および図8に示す解凍システム700のいくつかの部分は、解凍システム700の構成要素をより明瞭に示し得るために、縮尺に合わせて描かれていない可能性があることを留意すべきである。一実施形態では、解凍システム700は概して、解凍キャビティ774(本明細書において空気キャビティ774と称することもある)と、ユーザインタフェース(図示せず)と、システムコントローラ730と、RF信号源740と、電源およびバイアス回路(図示せず)と、電力検出回路780と、可変インピーダンス整合ネットワーク760と、第1の電極770と、第2の電極772と、を含む。さらに、いくつかの実施形態では、解凍システム700は、重量センサ790、温度センサおよび/またはIRセンサ792を含み得る。
一実施形態では、解凍システム700は、格納構造体750内に格納される。一実施形態によれば、格納構造体750は、解凍キャビティ774(例えば、キャビティ310、図3)、固定インダクタ領域776、および回路ハウジング領域778の3つの内部領域を画定し得る。格納構造体750は、底部、上部および側部壁を含む。格納構造体750のいくつかの壁の内面の部分は、解凍キャビティ774を画定し得る。解凍キャビティ774は、解凍されるべき負荷716が配置され得る空気キャビティ774によって分離された第1および第2の平行平板電極770,772を有する容量性解凍構成を含む。例えば、第1の電極770(例えば、電極370、図3)は、空気キャビティ774の上方に配置され得、第2の電極772は、例えば、格納構造体750の導電部分によって提供され得る。あるいは、第2の電極772は、格納構造体750とは異なる導電板から形成され得、非導電性バリア756の下方に配置されるか、または非導電性バリア756内に組み込まれ得る。第1の電極770は、引き出しが挿入され得るかまたは別様に物理的に係合され得る、壁(例えば、上部壁111、図1)または棚(例えば、棚216,226、図2)の一部として形成され得る。一実施形態によれば、非導電性支持構造体(複数可)754を採用して、第1の電極770を空気キャビティ上方に垂下させ、第1の電極770を格納構造体750から電気的に絶縁し、第1の電極770を空気キャビティ774に対して固定された物理的な向きに保持し得る。
一実施形態によれば、格納構造体750は少なくとも部分的に導電性材料から形成され、格納構造体の導電性部分(複数可)は接地されてシステムの様々な電気構成要素の接地基準構造体を提供し得る。格納構造体750の一部から形成され得るかまたは格納構造体750とは異なる構造であり得る第2の電極772は、導電性材料から形成され、接地され得る。あるいは、第2の電極772は、電源に電気的に結合されて定電圧(例えば、負電圧)に設定され得るか、または発振電圧信号(例えば、RF信号源740によって生成されたRF信号の逆のRF信号)を受信し得る。負荷716と第2の電極772との間の直接接触を避けるために、非導電性バリア756を第2の電極772上に配置し得る。
システム700に含まれるとき、重量センサ(複数可)790は、負荷716の下方に直接的に配置され得る。重量センサ790は、システムコントローラ730へ負荷716の重量の推定値を提供するように構成される。温度センサ(複数可)および/またはIRセンサ792(複数可)は、解凍動作の前、途中および後のいずれにおいても負荷716の温度を感知できる位置に配置され得る。一実施形態によれば、温度センサ(複数可)および/またはIRセンサ792(複数可)は、システムコントローラ730に負荷温度推定値を提供するように構成される。
システムコントローラ730、RF信号源740、電源およびバイアス回路(図示せず)、電力検出回路780、および、可変インピーダンス整合ネットワーク760の部分710,711の様々な構成要素のいくつかまたはすべては、一実施形態では、格納構造体750の回路ハウジング領域778内の共通基板752に結合され得る。一実施形態によれば、システムコントローラ730は、ユーザインタフェース、RF信号源740、可変インピーダンス整合ネットワーク760および電力検出回路780に、共通基板752上または共通基板752内の様々な導電性相互接続を介して結合される。さらに、一実施形態では、電力検出回路780は、RF信号源740の出力と入力702との間の伝送経路748に沿って可変インピーダンス整合ネットワーク760に結合される。例えば、基板752は、マイクロ波またはRF積層体、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)基板、プリント回路基板(PCB)材料基板(例えば、FR−4)、アルミナ基板、セラミックタイルまたは別のタイプの基板を含み得る。様々な代替実施形態では、構成要素の様々なものを、基板と構成要素との間の電気的相互接続によって、異なる基板に結合し得る。さらに他の代替実施形態では、構成要素のいくつかまたはすべてが、別個の基板に結合されるのではなく、キャビティ壁に結合され得る。
第1の電極770は、一実施形態では、可変インピーダンス整合ネットワーク760および伝送経路748を介してRF信号源740に電気的に結合される。前述したように、可変インピーダンス整合ネットワーク760は、可変インダクタンスネットワーク710,711(例えば、ネットワーク410,411、図4)と、複数の固定値集中定数インダクタ712〜715(例えば、インダクタ412〜415、図4)とを含む。一実施形態では、可変インダクタンスネットワーク710,711は、共通基板752に結合され、回路ハウジング領域778内に配置される。対照的に、固定値インダクタ712〜715は、格納構造体750の固定インダクタ領域776内(例えば、共通基板752と第1の電極770との間)に配置される。導電性構造体(例えば、導電性ビアまたは他の構造体)は、回路ハウジング領域778内の回路と固定インダクタ領域776内の固定値インダクタ712〜715との間の電気通信を提供し得る。
負荷716が加熱されると、負荷716のインピーダンスは変化し得、この変化は可変インダクタンスネットワーク710,711のインダクタンスを調整することにより補償することができる。RF加熱動作中の負荷716のインピーダンスの変化を補償するように、可変インダクタンスネットワーク710,711を同調しなければならない量を削減するために、第1の電極770および第2の電極772によって形成されたコンデンサと平行するコンデンサを含み得る。かかるコンデンサを提供するために、固定インダクタ領域776は、第1の電極770の少なくとも一部に容量的に結合されてキャビティ内コンデンサ785を形成する導電板784(導電構造体と称する場合もある)を含み得る。キャビティ内コンデンサ785は、第1の電極770および第2の電極772によって形成されたコンデンサと平行して結合され得、それによりRF信号源740と第1の電極770との間の経路のインピーダンスを同調するために必要な可変インダクタンスネットワーク710,711のインダクタンスの範囲を縮小し得る。導電板784は、例えば、銅などの、良好な導電性を有する金属から作成され得る。いくつかの実施形態では、導電板784は第1の電極770の一部のみと重なるように配置され得る。導電板784は第1の電極770から距離を空けて配置され、誘電材料781が導電板784と第1の電極770との間に直接的に挿入され得る。誘電材料781は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、セラミック、または比較的低い誘電率(例えば、低k、すなわちk<3.9)および低い誘電損失(例えば、低い誘電正接、すなわちDF)を有する他の材料であり得、それにより導電板784および第1の電極770で形成されたコンデンサは、比較的より高い誘電率および/または誘電DFを有する別様の同等のコンデンサに比べて、比較的高い品質係数(Q係数)を有し得る。一実施形態では、誘電材料781は約3ミリメータ(mm)から約10mmの範囲内の厚みを有し得る。いくつかの実施形態では、誘電材料781は、PTFEおよび空気の両方などの、異なる誘電率を有する複数の誘電体の組合せを含み得る。誘電材料781内に、PTFEなどの、空気よりも大きい破壊電圧を有する誘電体を含むことにより、導電板784と第1の電極770との間の高電圧アークが回避され得る。本明細書において使用されるように、誘電体の破壊電圧は、誘電体の一部を導電性にするために必要な最低限の電圧と定義される。キャビティ内コンデンサ785は、例えば、約1ピコファラド(pF)から約100pFの範囲内のキャパシタンスを有し得るが、キャビティ内コンデンサ785はより低いまたはより高いキャパシタンス値も有し得る。
導電板784は、導電性ブリッジ782を介して格納構造体750に電気的に結合され得、(例えば、格納構造体750が接地されている場合)それにより電気的に接地され得る。他の実施形態では、導電板784は別様に(例えば、導電板784を何らかの他の接地基準構造体に電気的に結合することによって)電気的に接地され得る。導電性ブリッジ782は、導電板784と平行に並び、かつ格納構造体750に固定された(例えば、溶接または別様に電気的かつ物理的に結合された)近位端を有し得る。導電性ブリッジ782は、近位端および導電板784に垂直に配置され、かつ導電板784に固定された(例えば、溶接または別様に電気的かつ物理的に結合された)遠位端783を有し得る。導電板784および導電性ブリッジ782の配置は説明を意図するものであり、限定するものではないことに留意すべきである。他の配置が可能であり、例えば、導電板784は格納構造体750に直接的に溶接されているか、あるいは導電板784は、導電板784と第1の電極770との間の距離を選択的に増大または縮小し得、それにより導電板784と第1の電極770との間の誘電体として機能する空気の量を選択的に増大または縮小し、かつキャビティ内コンデンサ785のキャパシタンスを効果的に変更することも可能にするように機械的に可動である。後者の例の機械的運動は電動モータまたはあらゆる他の適切な原動力によって可能とされ得る。例えば、ユーザは入力を行うことによって(例えば、所望のキャパシタンス値を入力することによって)キャビティ内コンデンサ785のキャパシタンスを調整するオプションを有し得る。この入力に応答して、導電板784は、(例えば、所定の公差内で)キャビティ内コンデンサ785に対して所望のキャパシタンス値が達成されるまで、(例えば、モータまたは他の原動力を作動させることによって)第1の電極770に接近するかまたは離反するように移動し得る。誘電材料781は第1の電極770に直接的に接触し得、最小のキャパシタンス状態において、導電板784は誘電材料781に直接的に接触し得る。かかる構成において、キャビティ内コンデンサは、導電板784、誘電材料781、および第1の電極770の導電板784が重なる部分を含む。導電板784が第1の電極770から離反移動して誘電材料781から離れている場合、キャビティ内コンデンサは、導電板784、第1の電極770の導電板784が重なる部分、導電板784と第1の電極770との間の誘電材料781の形態の第1の誘電体、および第1の誘電材料781と導電板784との間に挿入された第2の誘電体(すなわち、空気)を含む。第1の誘電体(例えば、PTFE)は第2の誘電体(例えば、空気)とは異なる誘電率を有することに留意すべきである。
システム700にキャビティ内コンデンサ785を含むことにより、可変インダクタンスネットワーク710,711が達成可能なインダクタンスのより小さい範囲を有することを可能にし得、それによりインダクタンスネットワーク710,711のサイズを小型化および/または複雑性を緩和し得る。
システム700の理解をさらに深めるために、図7および図8に示す可変インピーダンス整合ネットワーク760のノードおよび構成要素は、図4に示す可変インピーダンス整合ネットワーク400のノードおよび構成要素と以下で相関される。より具体的には、可変インピーダンス整合ネットワーク760は、一実施形態によれば、入力ノード702(例えば、入力ノード402、図4)、出力ノード704(例えば、出力ノード404、図4)、第1および第2の可変インダクタンスネットワーク710,711(例えば、可変インダクタンスネットワーク410,411、図4)および複数の固定値インダクタ712〜715(例えば、インダクタ412〜415、図4)を含む。入力ノード702は、様々な導電性構造体(例えば、導電性ビアおよびトレース)を介してRF信号源740の出力に電気的に結合され、出力ノード704は、第1の電極770に電気的に結合される。
入力および出力ノード702,704(例えば、入力および出力ノード402,404、図4)の間において、システム700は、一実施形態では、4つの固定値インダクタ712〜715(例えば、インダクタ412〜415、図4)を含み、これらは、固定インダクタ領域776内に配置されている。図7および図8の両方を同時に参照することにより、固定インダクタ領域776内の固定値インダクタ712〜715の物理的構成の実施形態の深い理解が達成され得、図8は、固定インダクタ領域776の上面斜視図を示す。
一実施形態では、第1の固定値インダクタ712は、入力ノード702(したがってRF信号源740の出力)に電気的に結合された第1の端子と、第1の中間ノード720(例えば、ノード420、図4)に電気的に結合された第2の端子とを有する。第2の固定値インダクタ713は、第1の中間ノード720に電気的に結合された第1の端子と、第2の中間ノード722(例えば、ノード422、図4)に電気的に結合された第2の端子とを有する。第3の固定値インダクタ714は、第1の中間ノード720に電気的に結合された第1の端子と、出力ノード704(したがって第1の電極770)に電気的に結合された第2の端子とを有する。第4の固定値インダクタ715は、出力ノード704(したがって第1の電極770)に電気的に結合された第1の端子と、接地基準ノード723(例えば、1つ以上の導電性相互接続を介して接地格納構造体750)に電気的に結合された第2の端子とを有する。第1の中間ノード720は導電板784に接触しておらず、代わりに図7の導電板784の上方の空間に垂下されていることに留意すべきである。空気の誘電体に依拠するよりもむしろ、インダクタ712〜715が導電板784および/または第1の電極770に重なる領域内に非導電性のスペーサ(図示せず)を含み得る。
第1の可変インダクタンスネットワーク710(例えば、ネットワーク410、図4)は、入力ノード702と接地基準端子(例えば、接地格納構造体750)との間に電気的に結合される。最後に、第2のシャント誘導性ネットワーク711は、第2の中間ノード722と接地基準端子との間に電気的に結合される。
解凍システムの電気的および物理的態様の実施形態について説明してきたので、このような解凍システムを動作させる方法の様々な実施形態を、以下に説明する。より具体的には、図9は、例示的な実施形態による、動的負荷整合を用いて解凍システム(例えば、システム100,210,220,300,700、図1〜図3、図7)を動作させる方法のフローチャートである。
方法はブロック900で開始し得、ここでユーザは負荷(例えば、負荷316、図3)をシステムの解凍キャビティ(例えば、キャビティ310、図3)内に配置し、(例えば、引き出し/ドアを閉鎖することにより)キャビティを密閉する。一実施形態では、キャビティのシールは、1つ以上の安全インターロック機構と係合し得、これは係合時に、キャビティに供給されるRF電力がキャビティの外部の環境に実質的に漏れないことを示す。後述するように、安全インターロック機構が外れると、システムコントローラはただちに、解凍動作を一時停止または終了させ得る。
ブロック900において、システムコントローラ(例えば、システムコントローラ330、図3)は、システムが密閉されたことを示す標識を受信する。例えば、システム(例えば、システムの解凍キャビティ)は、格納構造体の一部を形成し得る棚(例えば、棚216,226および図2)の下方の格納構造体内に引き出し(例えば、引き出し218,228および図2)を(例えば、引き出しが格納構造体と物理的に係合するように)完全に挿入することによって、あるいは、キャビティを完全に囲い込むためにドア(例えば、ドア116、図1)を閉鎖することによって、密閉され得る。この標識は、例えば、格納構造体の中またはその上に配置された安全インターロックによって提供される電気信号であり得る。
ブロック902において、システムコントローラ(例えば、システムコントローラ330、図3)は、解凍動作を開始すべきであることを示す標識を受信する。かかる標識は、例えば、ユーザが(例えば、ユーザインタフェース320、図3の)開始ボタンを押したときに受信し得る。様々な実施形態によれば、システムコントローラは、任意選択的に、負荷タイプ(例えば、肉、液体、もしくは他の材料)、初期負荷温度、および/または負荷重量を示す追加の入力を受信し得る。例えば、負荷タイプに関する情報は、(例えば、認識された負荷タイプのリストからユーザが選択することによって)ユーザインタフェースとの対話を通じてユーザから受信され得る。あるいは、システムは、負荷の外部で可視のバーコードをスキャンするように、または負荷上のもしくは負荷に埋め込まれたRFIDデバイスから電子信号を受信するように構成され得る。初期負荷温度に関する情報は、例えば、システムの1つ以上の温度センサおよび/またはIRセンサ(例えば、センサ390,792、図3、図7)から受信され得る。負荷重量に関する情報は、ユーザインタフェースとの相互作用を介してユーザから、またはシステムの重量センサ(例えば、センサ390,790、図3、図7)から受信され得る。上述のように、負荷タイプ、初期負荷温度、および/または負荷重量を示す入力の受信は任意選択的であり、システムは代替的にこれらの入力のいくつかまたはすべてを受信しなくともよい。
ブロック904において、システムコントローラは、可変整合ネットワーク(例えば、ネットワーク360,400、図3、図4)に制御信号を提供して、可変整合ネットワークについて初期構成または状態を確立する。図4および図5に関連して詳細に説明したように、制御信号は、可変整合ネットワーク内で、可変インダクタンスネットワーク(例えば、ネットワーク410,411、図4)のインダクタンスに影響を及ぼす。例えば、制御信号は、バイパススイッチ(例えば、スイッチ511〜514、図5)の状態に影響を及ぼし得、これは、システムコントローラからの制御信号(例えば、制御信号521〜524、図5)に応答する。
また、前述したように、可変整合ネットワークの第1の部分は、RF信号源(例えば、RF信号源340、図3)または最終段電力増幅器(例えば、電力増幅器346、図3)についての整合を提供するように構成され得、可変整合ネットワークの第2の部分は、キャビティ(例えば、キャビティ310、図3)に負荷(例えば、負荷316、図3)を加えたものについての整合を提供するように構成され得る。例えば、図4を参照すると、第1のシャント可変インダクタンスネットワーク410は、RF信号源整合を提供するように構成され得、第2のシャント可変インダクタンスネットワーク416は、キャビティに負荷を加えたものの整合を提供するように構成され得る。
凍結負荷についての最良の初期全体整合(すなわち、最大量のRF電力が負荷によって吸収される整合)は、典型的には、整合ネットワークのキャビティ整合部分に対して比較的高いインダクタンスと、整合ネットワークのRF信号源整合部分に対して比較的低いインダクタンスとを有することが観察された。例えば、図10は、2つの異なる負荷に対する解凍動作による最適キャビティ整合設定対RF信号源整合設定をプロットするチャートであり、トレース1010が第1の負荷(例えば、第1のタイプ、重量などを有する)に対応し、トレース1020が第2の負荷(例えば、第2のタイプ、重量などを有する)に対応する。図10において、解凍動作の開始時(例えば、負荷が凍結されているとき)の2つの負荷の最適初期整合設定は、それぞれ点1012および1022によって示される。図から分かるように、点1012および1022の両方は、比較的低いRF源整合設定と比較して、比較的高いキャビティ整合設定を示す。図4の実施形態を参照すると、これは、可変インダクタンスネットワーク416に対する比較的高いインダクタンス、および、可変インダクタンスネットワーク410に対する比較的低いインダクタンスに変換される。
一実施形態によれば、ブロック904で可変整合ネットワークの初期構成または状態を確立するために、システムコントローラは、第1および第2の可変インダクタンスネットワーク(例えば、ネットワーク410,411、図4)に制御信号を送信して、RF信号源整合のための可変インダクタンスネットワーク(例えば、ネットワーク410)に比較的低いインダクタンスを持たせ、キャビティ整合のための可変インダクタンスネットワーク(例えば、ネットワーク411)に比較的高いインダクタンスを持たせる。システムコントローラは、システムコントローラに先験的に知られている負荷タイプ/重量/温度情報に基づいてインダクタンスがどのくらい低くまたはどれくらい高く設定されるかを決定し得る。先験的な負荷タイプ/重量/温度情報がシステムコントローラに利用可能でない場合、システムコントローラは、RF信号源整合のための比較的低いデフォルトインダクタンスと、キャビティ整合のための比較的高いデフォルトインダクタンスとを選択し得る。
しかしながら、システムコントローラが負荷特性に関する先験的情報を有すると仮定すると、システムコントローラは、最適初期整合点の近くに初期構成を確立しようと試み得る。例えば、再び図10を参照すると、第1のタイプの負荷に対する最適初期整合点1012は、ネットワークの最大値の約80%のキャビティ整合(例えば、ネットワーク411によって実装される)を有し、ネットワークの最大値の約10%のRF信号源整合(例えば、ネットワーク410によって実装される)を有する。可変インダクタンスネットワークの各々が、例えば、図5のネットワーク500と同様の構造を有すると仮定し、上記の表1−すべての可能な可変インダクタンスネットワーク状態の合計インダクタンス値の状態が適用されると仮定すると、第1のタイプの負荷について、システムコントローラは、可変インダクタンスネットワークを初期化し得、これにより、キャビティ整合ネットワーク(例えば、ネットワーク411)は、状態12(すなわち、ネットワーク411の可能な最大インダクタンスの約80%)を有し、RF信号源整合ネットワーク(例えば、ネットワーク410)は、状態2(すなわち、ネットワーク410の可能な最大インダクタンスの約10%)を有する。逆に、第2のタイプの負荷に対する最適初期整合点1022は、ネットワークの最大値の約40%のキャビティ整合(例えば、ネットワーク411によって実装される)を有し、ネットワークの最大値の約10%のRF信号源整合(例えば、ネットワーク410によって実装される)を有する。したがって、第2のタイプの負荷について、システムコントローラは、可変インダクタンスネットワークを初期化し得、これにより、キャビティ整合ネットワーク(例えば、ネットワーク411)は、状態6(すなわち、ネットワーク411の可能な最大インダクタンスの約40%)を有し、RF信号源整合ネットワーク(例えば、ネットワーク410)は、状態2(すなわち、ネットワーク410の可能な最大インダクタンスの約10%)を有する。
再び図9を参照すると、一旦、初期可変整合ネットワーク構成が確立されると、システムコントローラは、必要に応じて可変インピーダンス整合ネットワークの構成を調整するプロセス910を実行し得、整合の質を示す実際の測定値に基づいて、許容可能なまたは最良の整合を見出す。一実施形態によれば、このプロセスは、RF信号源(例えば、RF信号源340)に、ブロック912において可変インピーダンス整合ネットワークを介して比較的低い電力のRF信号を第1の電極(例えば、第1の電極370)に供給させることを含む。システムコントローラは、電源およびバイアス回路(例えば、回路350、図3)への制御信号を介してRF信号電力レベルを制御し得、制御信号は、電源およびバイアス回路に、所望の信号電力レベルと一致する供給およびバイアス電圧を増幅器(例えば、増幅器段344,346、図3)へ提供させる。例えば、比較的低い電力のRF信号は、約10W〜約20Wの範囲の電力レベルを有する信号であり得るが、異なる電力レベルが代替的に使用され得る。整合調整プロセス910中の比較的低い電力レベル信号は、(例えば、最初の整合が高い反射電力を引き起こす場合に)キャビティまたは負荷を損傷するリスクを低減し、(例えば、スイッチ接点にわたるアーク放電により)可変インダクタンスネットワークのスイッチング構成要素を損傷するリスクを低減するために望ましい。
ブロック914において、電力検出回路(例えば、電力検出回路380、図3)はその後、RF信号源と第1の電極との間の伝送経路(例えば、経路348、図3)に沿った順方向および/または反射信号の電力を測定し、それらの測定値をシステムコントローラに提供する。システムコントローラはその後、反射および順方向の信号電力比を決定し得、その比率に基づいてシステムのためのS11パラメータを決定し得る。一実施形態では、システムコントローラは、将来の評価または比較のために、計算された比率および/またはS11パラメータを保存し得る。
ブロック916において、システムコントローラは、反射対順方向信号電力比および/またはS11パラメータおよび/または反射信号電力の大きさに基づいて、可変インピーダンス整合ネットワークによって提供された整合が容認できるかどうか(例えば、比率が10%以下である、またはいくつかの他の基準と比較して遜色がない)を決定し得る。あるいは、システムコントローラは、整合が「最良の」整合であるかどうかを決定するように構成され得る。「最良の」整合は、例えば、全ての可能なインピーダンス整合ネットワーク構成のための(または、少なくとも規定されたサブセットのインピーダンス整合ネットワーク構成のための)順方向および/または反射のRF電力を繰り返し測定すること、およびいずれの構成が最も低い反射対順方向電力比または反射電力の大きさをもたらすかを決定することによって、決定され得る。
システムコントローラが、整合が許容できないか、または最良整合でないと決定した場合、システムコントローラは、ブロック918で、可変インダクタンス整合ネットワークを再構成することによって、整合を調整し得る。例えば、これは、可変インピーダンス整合ネットワークに制御信号を送信することによって達成し得、これにより、ネットワークに、(例えば、可変インダクタンスネットワーク410,411に異なるインダクタンス状態を持たせることによって)ネットワーク内の可変インダクタンスを増加および/または減少させる。可変インダクタンスネットワークを再構成した後、ブロック914,916および918は、ブロック916で許容可能なまたは最良の整合が決定されるまで反復的に実行され得る。
許容可能なまたは最良の整合が決定されると、解凍動作が開始され得る。解凍動作の開始には、ブロック920において、RF信号源(例えば、RF信号源340)によって供給されるRF信号の電力を比較的高い電力のRF信号に増加させることが含まれる。もう一度、システムコントローラは、電源およびバイアス回路(例えば、回路350、図3)への制御信号を介してRF信号電力レベルを制御し得、制御信号は、電源およびバイアス回路に、所望の信号電力レベルと一致する供給およびバイアス電圧を増幅器(例えば、増幅器段344,346、図3)に供給させる。例えば、比較的高い電力のRF信号は、約50W〜約500Wの範囲の電力レベルを有する信号であり得るが、異なる電力レベルが代替的に使用され得る。
ブロック922において、電力検出回路(例えば、電力検出回路380、図3)はその後、RF信号源と第1の電極との間の伝送経路(例えば、経路348、図3)に沿った順方向および/または反射信号の電力を周期的に測定し、それらの測定値をシステムコントローラに提供する。システムコントローラは再度、反射および/または順方向の信号電力比を決定し得、その比率に基づいてシステムのためのS11パラメータを決定し得る。一実施形態では、システムコントローラは、将来の評価または比較のために、計算された比率および/またはS11パラメータおよび/または反射電力の大きさを保存し得る。一実施形態によれば、順方向および/または反射電力の周期的な測定は、かなり高い周波数(例えば、ミリ秒のオーダ)またはかなり低い周波数(例えば、数秒のオーダ)で行われ得る。例えば、周期的な測定を行うためのかなり低い周波数は、10秒〜20秒ごとに1つの測定の割合であり得る。
ブロック924において、システムコントローラは、1つ以上の計算された反射対順方向信号電力比および/または1つ以上の計算されたS11パラメータおよび/または1つ以上の反射電力の大きさの測定値に基づいて、可変インピーダンス整合ネットワークによって提供された整合が容認できるかどうかを決定し得る。例えば、システムコントローラは、この決定を行うために、単一の計算された反射対順方向信号電力比またはS11パラメータまたは反射電力の測定値を使用し得、あるいはこの決定を行うために、多数の以前に計算された反射対順方向電力比またはS11パラメータまたは反射電力の測定値の平均(または他の計算結果)をとり得る。整合が容認できるかどうかを決定するために、システムコントローラは、計算された比率および/またはS11パラメータおよび/または反射電力の測定値を、例えば、閾値と比較し得る。例えば、一実施形態では、システムコントローラは、計算された反射対順方向信号電力比を閾値である10%(または何らかの他の値)と比較し得る。10%を下回る比率は整合が容認できる状態を維持していることを示し得、10%を超える比率は整合がもはや容認できないことを示し得る。計算された比率またはS11パラメータまたは反射電力の測定値が閾値を越えて(すなわち、比較すると好ましくない)容認できない整合であることを示す場合、システムコントローラは、工程910を再度実行することにより可変インピーダンス整合ネットワークの再構成を開始し得る。
前述したように、可変インピーダンス整合ネットワークによって提供される整合は、負荷が温まるにつれて、負荷(例えば、負荷316、図3)のインピーダンス変化に起因して、解凍動作中に劣化し得る。解凍動作の間、キャビティ整合インダクタンスを減少させることによって(例えば、図4の可変インダクタンスネットワーク411のインダクタンスを減少させることによって)、および、RF信号源インダクタンスを増加させることによって(例えば、図4の可変インダクタンスネットワーク410のインダクタンスを増加させることによって)、最適キャビティ整合を維持し得ることが観察されている。再び図10を参照すると、例えば、解凍動作の終了時の第1のタイプの負荷に対する最適整合は点1014によって示され、解凍動作の終了時の第2のタイプの負荷に対する最適整合は点1024によって示される。両方の場合において、解凍動作の開始と完了との間の最適整合の追跡は、キャビティ整合のインダクタンスを徐々に減少させてRF信号源整合のインダクタンスを増加させることを含む。
一実施形態によれば、可変インピーダンス整合ネットワークを再構成する反復的なプロセス910において、システムコントローラはこの傾向を考慮に入れ得る。より詳細には、ブロック918で可変インピーダンス整合ネットワークを再構成することによって整合を調整する場合、システムコントローラは最初に、(キャビティ整合または図4のネットワーク411について)より低いインダクタンス、ならびに(RF信号源整合または図4のネットワーク410について)より高いインダクタンスに対応するキャビティおよびRF信号源整合についての、可変インダクタンスネットワークの状態を選択し得る。予想される最適整合軌道(例えば、図10に示されるもの)に従う傾向のあるインピーダンスを選択することによって、これらの傾向を考慮しない再構成プロセスと比較して、可変インピーダンス整合ネットワーク再構成プロセス910を実行する時間を短縮し得る。
代替実施形態では、システムコントローラは代わりに、許容可能な構成を決定しようと試みるために各隣接構成を反復的に試験し得る。例えば、上記の表1−すべての可能な可変インダクタンスネットワーク状態の合計インダクタンス値を再度参照すると、現在の構成が、キャビティ整合ネットワークの状態12、および、RF信号源整合ネットワークの状態3に対応する場合、システムコントローラは、キャビティ整合ネットワークについて状態11および/または13を試験し得、RF信号源整合ネットワークについて状態2および/または4を試験し得る。これらの試験が好ましい結果(すなわち、許容可能な整合)をもたらさない場合、システムコントローラは、キャビティ整合ネットワークについて状態10および/または14を試験し得、RF信号源整合ネットワークについて状態1および/または5を試験し得、以降同様である。
実際には、可能なすべての可変インピーダンス整合ネットワーク構成を試験することを含む、許容可能なインピーダンス整合を有するようにシステムを再構成するためにシステムコントローラが採用し得る様々な異なる探索方法が存在する。許容可能な構成を検索するための任意の合理的な方法は、本発明の主題の範囲内にあると考えられる。いずれにしても、ブロック916において許容可能な整合が決定されると、ブロック920において解凍動作が再開され、プロセスは反復を続ける。
ブロック924に戻ると、システムコントローラが、1つ以上の計算された反射対順方向信号電力比および/または1つ以上の計算されたS11パラメータおよび/または1つ以上の反射電力の大きさの測定値に基づいて、可変インピーダンス整合ネットワークによって提供された整合が今なお容認できる(例えば、計算された比率またはS11パラメータが閾値未満であるか、または比較して遜色がない)と決定する場合、システムはブロック926において終了条件が発生したかどうかを評価し得る。実際には、終了条件が発生したかどうかの決定は、解凍工程中のあらゆる時点で発生し得る割り込み駆動工程でありうる。しかしながら、それを図9のフローチャート内に含めるために、この工程はブロック924の後に発生するように示す。
いずれにしても、いくつかの条件が解凍動作の中止を保証し得る。たとえば、システムは、安全インターロックが外れると(例えば、引き出し/ドアが開けられると)終了条件が発生したと決定し得る。あるいは、システムは、(例えば、ユーザインタフェース320、図3を介して)ユーザが設定したタイマの終了時、または、システムコントローラが推定した解凍動作が実施されるべき期間に基づいて、システムコントローラが確立したタイマの終了時に、終了条件が発生したと決定し得る。
終了条件が発生していない場合は次いで、ブロック922および924(および必要に応じて整合ネットワーク再構成プロセス910)を反復的に実行することによって、解凍動作を継続し得る。終了条件が発生すると、ブロック928において、システムコントローラは、RF信号源によるRF信号の供給を中止させる。例えば、システムコントローラは、RF信号発生器(例えば、RF信号発生器342、図3)をディセーブルし得、ならびに/または、電源およびバイアス回路(例えば、回路350、図3)に供給電流の供給を停止させ得る。さらに、システムコントローラは、ユーザインタフェース(例えば、ユーザインタフェース320、図3)に、(例えば、「引き出し開」、「ドア開」または「完了」を表示デバイス上に表示することまたは可聴トーンを提供することによって)ユーザ知覚可能な終了条件の表示をユーザインタフェースに生成させる信号を送信し得る。そして、方法は終了し得る。
本明細書に記載され、図面に示された方法に関連する動作の順序は例示的な実施形態に対応していると理解されるべきであり、動作の順序を示された順序のみに限定すると解釈されるべきではない。それよりも、いくつかの動作は異なる順序で実施され得、および/またはいくつかの動作は並行して実施され得る。
本明細書に含まれる様々な図に示される接続線は、様々な要素間の例示的な機能的関係および/または物理的結合を表すことが意図されている。主題の実施形態には、多くの代替的または追加的機能関係または物理的接続が存在し得ることに留意されたい。さらに、特定の用語は、参照のみの目的のために本明細書中で使用され得、したがって限定することを意図するものではなく、用語「第1」、「第2」および構造体を指す他のそのような数値用語は、文脈によって明確に示されていない限り、シーケンスまたは順序を暗示しない。
本明細書で使用される場合、「ノード」は、所与の信号、論理レベル、電圧、データパターン、電流、または量が存在する、任意の内部または外部基準点、接続点、接合、信号線、導電要素などを意味する。さらに、2つ以上のノードは、1つの物理的要素によって実現され得る(および、2つ以上の信号は、多重化、変調、または別様に区別されることができ、共通ノードで受信または出力すらされることができる)。
前述の説明は、共に「接続された」または「結合された」要素またはノードまたはフィーチャに及ぶ。本明細書で使用される場合、別段の明示的な記載がない限り、「接続された」とは、ある要素が別の要素に直接接合されている(または直接通信する)ことを意味し、必ずしも機械的に接合されている必要はない。同様に、別段の明示的な記載がない限り、「結合された」とは、ある要素が別の要素に直接的または間接的に接合されている(または直接的または間接的に通信する)ことを意味し、必ずしも機械的に接合されている必要はない。したがって、図面に示される概略図は、要素の1つの例示的な配置を示しているが、図示された主題の実施形態に追加の介在要素、デバイス、フィーチャまたは構成要素が存在し得る。
一実施形態によると、システムは、 無線周波数(RF)信号を生成するように構成されたRF信号源と、RF信号源に電気的に結合され、RF信号源からのRF信号を受信し、これに応答して電磁エネルギーを第1の電極に隣接して配置されているキャビティ内に放射するように構成された第1の電極と、第1の電極から距離を空けて配置されている導電構造体と、導電構造体に電気的に結合された接地基準構造体とを含み得る。導電構造体は第1の電極の一部と重なって容量的に結合され得る。
この実施形態の一態様によると、接地基準構造体は、第1の電極、キャビティ、および導電構造体を取り囲む格納構造体を含み得る。
この実施形態の一態様によると、第1の電極は第1の側部と、第1の側部に対向する第2の側部とを有し得る。キャビティは第1の電極の第1の側部に隣接して配置され得る。導電構造体は第1の電極の第2の側部から距離を空けて配置され得る。
この実施形態の一態様によると、第1の電極および導電構造体は平行平板コンデンサを形成し得る。
この実施形態の一態様によると、システムはさらに、第1の電極と導電構造体との間に挿入された第1の誘電体を含み得る。
この実施形態の一態様によると、システムはさらに、第1の誘電体と導電構造体との間に挿入された第2の誘電体を含み得る。第1の誘電体は第2の誘電体とは異なる誘電率を有し得る。
この実施形態の一態様によると、第1の誘電体はポリテトラフルオロエチレンを含み得る。第2の誘電体は空気を含み得る。
この実施形態の一態様によると、導電構造体は導電性ブリッジを介して格納構造体に電気的に結合され得る。
この実施形態の別の態様によると、導電性ブリッジは、格納構造体に電気的かつ物理的に結合された近位端と、導電構造体に電気的かつ物理的に結合された遠位端とを含み得る。近位端は遠位端に対して実質的に垂直であり得る。
この実施形態の一態様によると、導電構造体と第1の電極との間の距離は調整可能であり得る。
一実施形態によると、システムは、無線周波数(RF)信号源に電気的に結合され、RF信号源からのRF信号を受信し、これに対応して電磁エネルギーを第1の電極に隣接して配置されているキャビティ内に放射するように構成された第1の電極と、第1の電極に隣接して配置され、接地基準構造体に電気的に結合された導電板とを含み得る。導電板および第1の電極の一部はコンデンサを形成し得る。
この実施形態の一態様によると、システムはさらに、導電板と第1の電極との間に挿入された少なくとも1つの低k誘電体を含み得る。
この実施形態の一態様によると、システムはさらに、第1の電極、キャビティ、および導電板を取り囲む格納構造体を含み得る接地基準構造体を含み得る。
この実施形態の一態様によると、システムはさらに、格納構造体に溶接された近位端を有しかつ導電板に溶接された遠位端を有する導電性ブリッジを含み得る。
この実施形態の一態様によると、導電板はキャビティの外部に存在し得る。
この実施形態の一態様によると、システムはさらに、RF信号源と第1の電極との間に電気的に結合された可変インダクタンスネットワークと、可変インダクタンスネットワークと第1の電極との間に電気的に結合された固定インダクタンスネットワークとを含み得る。
一実施形態によると、熱上昇システムは、格納構造体と、格納構造体内に配置されてRF信号を供給するように構成されたRF信号源と、格納構造体内に配置された第1の電極と、RF信号源の出力部と第1の電極との間に電気的に結合された伝送経路と、格納構造体内に第1の電極に隣接して配置され、接地基準構造体に電気的に結合された導電板とを含み得る。RF信号は、伝送経路に沿った順方向信号電力を有し得る。コンデンサは、導電板および第1の電極の一部から形成され得る。
この実施形態の一態様によると、熱上昇システムはさらに、RF信号源の出力部と第1の電極との間の伝送経路に沿って電気的に結合されたインピーダンス整合ネットワークを含み得る。インピーダンス整合ネットワークは可変インダクタンスネットワークを含み得る。
この実施形態の一態様によると、熱上昇システムはさらに、伝送経路に沿って反射した信号電力を検出するように構成された電力検出回路と、反射した信号電力に基づいて、反射した信号電力の順方向信号電力に対する比率を減少させるように可変インダクタンスネットワークのインダクタンス値を修正するように構成されたコントローラとを含み得る。
この実施形態の一態様によると、熱上昇システムはさらに、第1の電極の第1の側部に隣接して配置されたキャビティを含み得る。導電板はキャビティの外部に第1の電極の第2の側部から距離を空けて配置され得る。
この実施形態の一態様によると、熱上昇システムはさらに、導電板と第1の電極との間に配置された第1の誘電体を含み得る。第1の誘電体は空気の破壊電圧よりも大きい破壊電圧を有し得る。
この実施形態の一態様によると、熱上昇システムはさらに、第1の誘電体と導電板との間に配置された、第1の誘電体とは異なる第2の誘電体を含み得る。
この実施形態の一態様によると、熱上昇システムはさらに、格納構造体に固定された近位端を有し、導電板に固定された遠位端を有する導電性ブリッジを含み得る。近位端は遠位端に対して垂直に配置され得る。
少なくとも1つの例示的な実施形態が前述の詳細な説明で提示されているが、膨大な数の変形例が存在することを理解されたい。本明細書に記載された1つまたは複数の例示的な実施形態は、特許請求の範囲に記載された主題の、範囲、適用可能性または構成を決して限定するものではないことを理解されたい。むしろ、上述の詳細な説明は、記載された1つまたは複数の実施形態を実装するための便利なロードマップを当業者に提供するであろう。この特許出願を出願した時点での既知の均等物および予見可能な均等物を含む、特許請求の範囲によって規定される範囲から逸脱することなく、要素の機能および配置に様々な変更を加えることができることを理解されたい。

Claims (21)

  1. 無線周波数(RF)信号を生成するように構成されたRF信号源と、
    第1の電極であって、前記RF信号源に電気的に結合され、前記RF信号源からの前記RF信号を受信し、これに応答して電磁エネルギーをキャビティ内に放射するように構成された第1の電極であって、前記キャビティは加熱される負荷を収容するように構成され、前記第1の電極は前記キャビティの第1の側部に配置される、前記第1の電極と、
    前記キャビティの前記第1の側部とは反対側である前記キャビティの第2の側部に配置される第2の電極と、
    前記第1の電極から距離を空けて配置されている導電構造体であって、前記キャビティの第1の側部に配置されるとともに前記第1の電極の一部と重なって容量的に結合されている導電構造体と、
    前記導電構造体に電気的に結合された接地基準構造体と、
    前記RF信号源と前記第1の電極との間に電気的に結合された受動構成要素のネットワークを含む可変インピーダンス整合ネットワークと、
    変化するキャビティ入力インピーダンスを動的に整合させるべく前記可変インピーダンス整合ネットワークの状態を動作中に変化させるように構成されたコントローラと、
    を備える、システム。
  2. 前記接地基準構造体は、前記第1の電極、前記キャビティ、および前記導電構造体を取り囲む格納構造体を含む、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記第1の電極は第1の側部と、前記第1の側部に対向する第2の側部とを有し、
    前記キャビティは前記第1の電極の前記第1の側部に隣接して配置され、
    前記導電構造体は前記第1の電極の前記第2の側部から距離を空けて配置されている、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記第1の電極および前記導電構造体は平行平板コンデンサを形成している、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記第1の電極と前記導電構造体との間に挿入された第1の誘電体をさらに備える、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記第1の誘電体と前記導電構造体との間に挿入された第2の誘電体をさらに備え、前記第1の誘電体は前記第2の誘電体とは異なる誘電率を有している、請求項5に記載のシステム。
  7. 前記第1の誘電体はポリテトラフルオロエチレンを含み、前記第2の誘電体は空気を含む、請求項6に記載のシステム。
  8. 前記導電構造体は導電性ブリッジを介して前記格納構造体に電気的に結合されている、請求項に記載のシステム。
  9. 前記導電性ブリッジは、前記格納構造体に電気的かつ物理的に結合された近位端と、前記導電構造体に電気的かつ物理的に結合された遠位端とを備え、前記近位端は前記遠位端に対して実質的に垂直である、請求項8に記載のシステム。
  10. 前記導電構造体と前記第1の電極との間の距離は調整可能である、請求項1に記載のシステム。
  11. 第1の電極であって、無線周波数(RF)信号源に電気的に結合され、前記RF信号源からのRF信号を受信し、これに応答して電磁エネルギーをキャビティ内に放射するように構成された第1の電極であって、前記キャビティは加熱される負荷を収容するように構成され、前記第1の電極は前記キャビティの第1の側部に配置される、前記第1の電極と、
    前記キャビティの前記第1の側部とは反対側である前記キャビティの第2の側部に配置される第2の電極と、
    前記第1の電極に隣接して配置され、接地基準構造体に電気的に結合された導電板であって、前記キャビティの第1の側部に配置される前記導電板と、を備え、前記導電板および前記第1の電極の一部はコンデンサを形成している、システムであって、
    前記RF信号源と前記第1の電極との間に電気的に結合された受動構成要素のネットワークを含む可変インピーダンス整合ネットワークと、
    変化するキャビティ入力インピーダンスを動的に整合させるべく前記可変インピーダンス整合ネットワークの状態を動作中に変化させるように構成されたコントローラと、をさらに備える、システム
  12. 前記導電板と前記第1の電極との間に挿入された少なくとも1つの低k誘電体をさらに備える、請求項11に記載のシステム。
  13. 前記第1の電極、前記キャビティ、および前記導電板を取り囲む格納構造体を含む前記接地基準構造体をさらに備える、請求項11に記載のシステム。
  14. 前記格納構造体に溶接された近位端を有しかつ前記導電板に溶接された遠位端を有する導電性ブリッジをさらに備える、請求項13に記載のシステム。
  15. 前記導電板は前記キャビティの外部に存在する、請求項11に記載のシステム。
  16. 格納構造体と、
    前記格納構造体内に配置されて無線周波数(RF)信号を供給するように構成されたRF信号源と、
    前記格納構造体内に配置された第1の電極と、
    前記RF信号源の出力部と前記第1の電極との間に電気的に結合された伝送経路であって、前記RF信号は前記伝送経路に沿った順方向信号電力を有している、伝送経路と、
    前記格納構造体内に前記第1の電極に隣接して配置され、接地基準構造体に電気的に結合された導電板であって、前記格納構造体内においてキャビティの第1の側部に配置される前記導電板と、を備え、前記導電板および前記第1の電極の一部からコンデンサが形成されている、熱上昇システムであって、
    前記RF信号源の出力部と前記第1の電極との間の前記伝送経路に沿って電気的に結合された受動構成要素のネットワークを含む可変インピーダンス整合ネットワークをさらに備える、熱上昇システムであって、
    変化するキャビティ入力インピーダンスを動的に整合させるべく前記可変インピーダンス整合ネットワークの状態を動作中に変化させるように構成されたコントローラをさらに備える、熱上昇システム
  17. 前記伝送経路に沿って反射した信号電力を検出するように構成された電力検出回路をさらに備える熱上昇システムであって
    前記コントローラは、反射した前記信号電力に基づいて、反射した前記信号電力の前記順方向信号電力に対する比を減少させるように前記可変インピーダンス整合ネットワークの受動構成要素を修正するように構成されている求項16に記載の熱上昇システム。
  18. 前記キャビティは、前記第1の電極の第1の側部に隣接して配置さ、前記導電板は前記キャビティの外部に前記第1の電極の第2の側部から距離を空けて配置されている、請求項16に記載の熱上昇システム。
  19. 前記導電板と前記第1の電極との間に配置された第1の誘電体をさらに備え、前記第1の誘電体は空気の破壊電圧よりも大きい破壊電圧を有している、請求項16に記載の熱上昇システム。
  20. 前記第1の誘電体と前記導電板との間に配置された、前記第1の誘電体とは異なる第2の誘電体をさらに備える、請求項19に記載の熱上昇システム。
  21. 前記格納構造体に固定された近位端を有し、前記導電板に固定された遠位端を有する導電性ブリッジをさらに備え、前記近位端は前記遠位端に対して垂直に配置されている、請求項16に記載の熱上昇システム。
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