JP6818704B2 - 回転電機の回転子および回転電機 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、回転電機の回転子および回転電機に関する。
回転電機、例えば軸方向が水平方向となる横軸型の同期発電機であるタービン発電機の回転子(ロータ)には、回転軸(ロータシャフト)内にロータコイルと呼ばれる銅帯が巻かれている。このロータコイルに直流の界磁電流を流すことによって、回転子は電磁石として機能する。
ロータコイルは、運転時に熱伸びすることにより応力を受けることがあり、この熱伸びによる拘束を緩和するために、積層構造を有するフレキシブル銅帯などを銅帯の一部に介在させることがある。このようなロータコイルの接合構造を有する回転子においては、フレキシブル銅帯の状態を定期的に点検する事が望ましい。
特に、回転子の回転軸に設けられる溝(スロット)の内部にて銅帯を接合している場合、当該接合部を点検するには、スロットの上部に挿入された楔をスロットから取り外すことが必要である。加えて、スロットの端部にコレクタリングおよびエンドリングなどの焼き嵌め部品等が設けられる場合は、通常は、これらをスロットから引き抜く手間を要するので、点検箇所の楔を簡便に取り外す方法が求められている。
特開2016−11768号公報
回転電機の回転子において、界磁電流を伝える銅帯が回転軸に掘られた溝(スロット)に挿入されている場合、スロットの外周に楔を挿入することで、回転電機の運転により遠心力を受ける銅帯を径方向に保持する構造が多く用いられている。
このような回転子の構造において、内部の銅帯を点検する必要がある場合、通常はスロットの端部から楔を引き抜く分解作業が必要となる。加えて、スロットの端部に、焼き嵌めされた部品等が存在する場合などは、分解に手間がかかることがある。
コレクタ軸に設けた溝の内部でカップリング側の軸方向リードバー、つまり回転子軸方向に延びるリードバーを、銅帯を介在させて機外、ここではコレクタリング側(以下、コレクタ側と称することがある)の軸方向リードバーと結合する回転子がある。この回転子において、積層銅帯にて軸方向スタッド、つまり回転子軸方向に延びるスタッドと軸方向リードバーとを接続する場合、積層銅帯が塑性変形を繰り返す。このため、定期的に点検する必要があり、この点検時には積層銅帯を保持する楔を分解して回転子から取り外す必要がある。しかし、コレクタ軸の端部にはコレクタリングが焼き嵌められているため、楔を分解するときにコレクタリングを引き抜く必要がある。
本発明が解決しようとする課題は、内部の銅帯を点検する際の分解作業を容易にすることが可能な回転電機の回転子および回転電機を提供することである。
実施形態における回転電機の回転子は、回転子軸方向に延びる銅帯挿入溝と、回転子径方向に異なる位置にそれぞれ形成されて前記軸方向に延びる複数の楔挿入溝であって機外側を低い段とする階段状の複数の楔挿入溝とが形成された回転軸と、前記銅帯挿入溝に挿入される銅帯と、前記楔挿入溝に挿入されて前記銅帯を前記径方向に保持し、前記楔挿入溝に挿入されたときに互いに係合されて前記軸方向に互いに固定可能に形成される階段状の複数の楔とを備え、前記階段状の複数の楔のうち少なくとも一部の楔は、他の段の楔と独立して前記楔挿入溝から前記軸方向に沿って機外に向かって取り外し可能に形成される。
本発明によれば、回転電機の回転子の内部の銅帯を点検する際の分解作業を容易にすることができる。
第1の実施形態における回転電機の回転子の端部の一例を示す断面図。 第1の実施形態における回転電機の回転子の端部の一例を示すI−I線矢視から見た各種楔を示す図。 第1の実施形態における回転電機の回転子の端部の楔の配置の一例について説明する図。 第2の実施形態における回転電機の回転子の端部の楔の配置の一例について説明する図。
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。なお各実施形態および各図面において、同一の構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
(第1の実施形態)
まず、図1及び図2、図3を用いて第1の実施形態を説明する。図1は、第1の実施形態における回転電機の回転子の端部の一例を示す断面図である。図1は、回転電機の組立後の回転子の側面を示す。
図1に示すように、回転軸1の外周(以下、単に外周と称することがある)には、回転電機の本体側から機外のコレクタ側にかけて、本体側銅帯2、フレキシブル銅帯3、コレクタ側銅帯8を挿入可能な回転子軸方向に延びる銅帯挿入溝(スロット)1aが配設される。
この銅帯挿入溝1aには、本体側からコレクタ側にかけて本体側銅帯2、フレキシブル銅帯3、コレクタ側銅帯8が電気的に直列に接続されて配置される。
回転軸1における外周には、界磁電流を供給するためのコレクタリング9が、焼嵌などによりコレクタリング絶縁筒9aを介して固定される。コレクタリング9は、図示しないカーボンブラシと摺触することにより、回転子に対して界磁電流を供給する。
図1に示した例では、銅帯挿入溝1aは本体内で屈折し、この屈折する部分には、回転軸1と本体側銅帯2とを電気的に絶縁する、回転子径方向に延びる絶縁体23、回転子軸方向に延びる絶縁体24が設けられる。この絶縁が確保されるのであれば、各絶縁体23、24を空洞(空気)に置き換えた構成であってもよい。
また、本体側銅帯2、フレキシブル銅帯3、コレクタ側銅帯8は、後述する絶縁体20、21、22、25、26、27または空洞(空気)により外部の導体との間で電気的に絶縁される。
図1に示した例は、本体側銅帯2におけるコレクタ側の端部とフレキシブル銅帯3における本体側の端部とを、フレキシブル銅帯3が外周となるように径方向に並べて配置し、これらの端部同士を、径方向を長手方向とする接続用金具11を介して電気的に接続することで、本体側銅帯2とフレキシブル銅帯3とを回転子軸方向に固定する構成である。接続用金具11は、ボルトとナットの組み合わせであってもよい。
また、図1に示した例は、フレキシブル銅帯3におけるコレクタ側の端部と、コレクタ側銅帯8における本体側の端部とを回転子軸方向に延びる凹凸構造によって径方向に固定して電気的に接続する構成である。
第1の実施形態では、機外に配置される各種銅帯の外周を絶縁体20、21、22を介して上段楔4、中段楔5、後述する下段楔6、本体側楔31、コレクタ側楔32で覆い、これらの楔により各種銅帯を回転子径方向に保持する構成である。つまり、回転電機の運転により遠心力を受ける各種銅帯を楔により保持する。
図2は、第1の実施形態における回転電機の回転子の端部の一例を示すI−I線矢視から見た各種楔を示す図である。図2は、回転電機の回転子の端部よりみた上段楔4、中段楔5、下段楔6について示す。
図2に示すように、銅帯挿入溝1aからみた外周には、径方向に異なる位置にそれぞれ形成される回転子軸方向に延びる溝である楔挿入溝33、34、35が設けられる。これらの楔挿入溝33、34、35には、銅帯2、3、8を回転子径方向に保持し、コレクタ側を低い段とする、楔挿入溝33、34、35の段数と同数の階段状の複数の楔、つまり軸方向の機外側(図1の紙面右側)に向かって、それぞれの径方向の位置が内径側に異なるように配置される上段楔4、中段楔5、下段楔6として1対1でそれぞれ挿入可能である。
また、フレキシブル銅帯3を外周から絶縁体を介して階段状の複数の楔が径方向に保持するように、上記の上段楔4、中段楔5、下段楔6をそれぞれ配置する。
これらの楔挿入溝33、34、35内には、本体側からコレクタ側にかけて上段楔4、中段楔5、下段楔6がそれぞれ挿入され、隣接する段の楔同士が係合されて軸方向にそれぞれ固定される構造を有する。上段楔4の配置箇所は回転軸1の外周であり、下段楔6の配置箇所は回転子軸心側である。
第1の実施形態では、これらの楔の配置位置を階段状に異ならせた上で、上段楔4、中段楔5、下段楔6の順で軸方向に固定し、これらの楔のうち上段楔4、中段楔5のうち取り外し対象の楔を、隣接する楔と独立して、つまり、他の楔の取り外しを伴うことなく楔挿入溝33、34から軸方向に沿ってコレクタ側に向かって、中段楔5、上段楔4の順に容易に取り外し可能な構造を有する。これにより、フレキシブル銅帯3を容易に視認および点検可能にしている。上段楔4、中段楔5、下段楔6は、楔挿入溝33、34、35に挿入されたときに、上段楔4と中段楔5とが階段状に互いに係合されて軸方向に互いに固定可能に、かつ、中段楔5と下段楔6とが階段状に互いに係合されて軸方向に互いに固定可能に形成される。
図1では、上記の階段状の構造にあわせ、本体側銅帯2におけるコレクタ側の端部の配置箇所に対し、コレクタ側銅帯8の配置箇所を回転軸1の軸心寄りとし、これらの本体側銅帯2とコレクタ側銅帯8とをフレキシブル銅帯3を介して電気的に接続するために、当該フレキシブル銅帯3を湾曲させて配置した例を示す。つまり、フレキシブル銅帯3は、本体側の直線部、湾曲部、およびコレクタ側の直線部に区分される。フレキシブル銅帯3の湾曲部分とコレクタ側の直線部は、本実施形態における点検対象の箇所である。
また、上段楔4における本体側の端部に対しては、本体側楔31が軸方向に連なるように配置される。上段楔4におけるコレクタ側の端部には回転子軸方向に延びるネジ穴4aが形成され、また、本体側楔31におけるコレクタ側の端部には回転子軸方向に延びるネジ穴31aが形成されている。上段楔4を楔挿入溝33に沿って回転子軸方向(楔の長手方向)に取り出す際には、このネジ穴4aに対して図示しない取り外し具に設けられたネジをネジ込んで上段楔4を楔挿入溝33に沿って回転子軸方向に移動させることができる。同様に、上段楔4を取り外した状態で本体側楔31を回転子軸方向(楔の長手方向)に取り出す際には、このネジ穴31aに対して図示しない取り外し具に設けられたネジをネジ込んで本体側楔31を楔挿入溝33に沿って回転子軸方向に移動させることができる。
上段楔4におけるコレクタ側の端部と、中段楔5における本体側の端部は、上段楔4が外周となるように径方向に並べて配置され、これらの端部は、当該端部同士が径方向に延びる凹凸構造により組み合わせて軸方向に固定できるように形成される。
図3は、第1の実施形態における回転電機の回転子の端部の楔の配置の一例について説明する図である。図3は、各種楔の分解について示す。
図3に示すように、この凹凸構造は、中段楔5の本体側の端部における外周を向く面から径方向に延びる凸部5bと、上段楔4のコレクタ側の端部における回転子軸心側を向く面から径方向に延びる凸部4bでなる。中段楔5を本体側からコレクタ側に向かって取り外せるように、凸部5bの位置は、凸部4bの位置に対してコレクタ側の位置である。
図2に示すように、中段楔5におけるコレクタ側の端部には回転子軸方向に延びるネジ穴5aが形成される。なお、図1、図3ではネジ穴5aの図示は省略する。
本実施形態では、中段楔5におけるコレクタ側の端部と、下段楔6における本体側の端部は、中段楔5が下段楔6を覆うように径方向に並べて配置される。中段楔5におけるコレクタ側の端部には、径方向を長手方向とするピン7を挿入可能な、回転子径方向に延びる貫通穴が形成され、下段楔6の本体側の端部における、軸芯から外側を向き回転子径方向に延びる凸部6bにはピン7を挿入可能な、回転子径方向に延びる穴が形成される。
図2に示すように、中段楔5と下段楔6は、周方向に沿って設けられた複数のピン7により係合することができる。ピン7の一端にはネジが切られており、ピン7の他端を下段楔6側として中段楔5の貫通穴を介して下段楔6の穴に挿入し、ピン7の一端を中段楔5側としてネジを締めることにより、中段楔5と下段楔6とを係合して軸方向に固定することができる。
また、中段楔5と下段楔6との固定と同様に、上段楔4がピンによって中段楔5に係合されることで、上段楔4と中段楔5とが軸方向に固定されてもよい。なお、中段楔5と最下段の下段楔6との固定については、上段楔4と中段楔5との組み合わせのように、凹凸構造によって軸方向に固定される構造は用いない。
下段楔6おけるコレクタ側の端部に対しては、複数のコレクタ側楔32が軸方向に連なるように配置される。下段楔6におけるコレクタ側の端部には回転子軸方向に延びるネジ穴6aが形成されており、同様に各コレクタ側楔32のそれぞれにおけるコレクタ側の端部には回転子軸方向に延びるネジ穴32aが形成されている。ネジ穴32aおよびネジ穴6aは、コレクタ側楔32や下段楔6を下段の楔挿入溝35に沿って回転子軸方向(楔の長手方向)に取り出す際に図示しない取り外し具に設けられたネジをネジ込むために設けられており、このようにネジが取り付けられた取り外し具を用いることで、下段の楔挿入溝35のコレクタ側から複数のコレクタ側楔32を順次、楔挿入溝35に沿って回転子軸方向に移動させて取り外し、コレクタ側楔32がすべて取り外された状態で、上述の取り外し具のネジを下段楔6のネジ穴6aに取り付け、下段楔6を下段の楔挿入溝35に沿って回転子軸方向(楔の長手方向)に取り出すことができる。なお、複数のコレクタ側楔32のうち、回転子軸方向の最もコレクタ側(図1における右側)に設けられるコレクタ側楔32には、このコレクタ側楔32を回転子1に係合するためのネジなどの図示しない係合部材が取り付けられており、これによりこの最もコレクタ側のコレクタ側楔32は、回転子1の回転子軸方向にも固定される。
図3に示すように、ピン7のネジを緩めることで、このピン7を、外周に向かう径方向(図3の中の矢印Aの方向)に沿って取り外すことができる。このようにピン7を取り外した後で、中段楔5は、本体側からコレクタ側へ向かう方向(図3の矢印Bの方向)に沿って、他の楔と独立して楔挿入溝34から取り外すことができる。
中段楔5を楔挿入溝34から引き抜いて取り外した後は、上段楔4は、本体側からコレクタ側へ向かう軸方向(図3の矢印Bの方向)に沿って、他の楔と独立して楔挿入溝33から取り外すことができる。このようにして、上段楔4、中段楔5を中段楔5、上段楔4の順に楔挿入溝34、33から引き抜くことができる。つまり、回転子から上段楔4、中段楔5を分解することができる。
つまり、上段楔4、中段楔5を他の楔と独立して取り外すことで、点検対象である、フレキシブル銅帯3の湾曲部分とコレクタ側の直線部を視認および点検することができるようになり、各種楔のうち、上段楔4、中段楔5以外の楔を分解せずとも、点検対象の銅帯を点検できる。
次に、各種銅帯と各種楔との間の絶縁体20,21,22について説明する。
図1では、本体側からコレクタ側にかけて、本体側銅帯2、フレキシブル銅帯3、コレクタ側銅帯8と、本体側楔31、上段楔4、中段楔5、下段楔6との間を電気的に絶縁する絶縁体20,21,22が連なって挿入される。
ただし、本体側銅帯2、フレキシブル銅帯3、コレクタ側銅帯8と、本体側楔31、上段楔4、中段楔5、下段楔6との間の電気的な絶縁が確保されれば、各々の銅帯と各々の楔との間の空間の少なくとも一部は空隙(空気)であってもよい。
図1に示した例では、絶縁体20は、本体側銅帯2とフレキシブル銅帯3との接続箇所、接続用金具11およびその周囲と、本体側楔31との間に配置される。絶縁体21は、フレキシブル銅帯3の湾曲部分およびその周囲と上段楔4との間で、中段楔5における本体側の端部に面する位置に配置される。絶縁体22は、フレキシブル銅帯3におけるコレクタ側の直線部と中段楔5との間で、下段楔6における本体側の端部に面する位置に配置される。
また、絶縁体21,22は、上記のように配置された状態で、絶縁体21におけるコレクタ側の端部と絶縁体22における本体側の端部とを軸方向に延びる凹凸構造により組み合わせて径方向に固定することができるように形成される。
次に、各種銅帯と回転軸1との間の絶縁体25,26,27について説明する。
図1では、本体側からコレクタ側にかけて、回転軸1と、本体側銅帯2、フレキシブル銅帯3、コレクタ側銅帯8との間を電気的に絶縁する絶縁体25,26,27が軸方向に連なって配置される。
ただし、回転軸1と各種銅帯との間の電気的な絶縁が確保されれば、回転軸1と各々の銅帯との間の空間の少なくとも一部、例えば、図1に示す、絶縁体27とフレキシブル銅帯3の湾曲部の間の空間の一部は空隙であってもよい。
絶縁体26は、本体側銅帯2の端部、フレキシブル銅帯3の端部とともに径方向に並ぶように配置され、上記の接続用金具11により本体側銅帯2に締結される。
また、図2に示すように、コレクタ側銅帯8の外周には絶縁体28が配置される。これにより、回転軸1とコレクタ側銅帯8との間、およびコレクタ側銅帯8と各種楔との間が電気的に絶縁される。
上記の例では、第1の実施形態では、3段に分離した楔挿入溝33、34、35を設け、各段の楔挿入溝33、34、35に楔4、5、6をそれぞれ挿入する例を説明したが、これに限らず、2段以上のn段に分離した楔挿入溝を設け、各段の楔挿入溝に同じく段の楔をそれぞれ挿入し、かつ、最下段以外の各段の楔を取り外す構造とすることができる。
上記の中段楔5と下段楔6との係合のように、最上段を1段目として最下段をn段目としたときのn段目とn−1段目の楔同士は、ピン7と同様のピンによって係合されることで軸方向に固定される構造とする。また、これらn段目とn−1段目の楔同士は、凹凸構造によって軸方向に固定される構造は用いない。
また、上段楔4と中段楔5との係合のように、上記のn段目とn−1段目以外の隣接する段、例えばn−1段目とn−2段目の楔同士は、これらの楔同士の凹凸構造によって軸方向に固定される構造とすることができる。
また、上記のn段目とn−1段目の楔同士に加え、中段楔5と下段楔6との係合のように、1段目からn−1段目までの隣接する段の楔同士は、ピン7によって係合されることで軸方向に固定される構造とすることができる。
以上のように、第1の実施形態では、各種銅帯を径方向に保持する楔のうち、点検対象の銅帯を保持する楔のみを取り外すことができる構成としたので、銅帯を点検する時の分解作業を容易にすることが出来る。
(第2の実施形態)
次に、図4を用いて第2の実施形態を説明する。図4は、第2の実施形態における回転電機の回転子の端部の楔の配置の一例について説明する図である。
この第2の実施形態は、第1の実施形態で説明したピン7の代わりに当て板112を用いた構造となっている。
第2の実施形態では、第1の実施形態で説明した中段楔5および下段楔6の代わりに、中段楔110および下段楔111をそれぞれ用いる。中段楔110と下段楔111の配置箇所は、中段楔5および下段楔6の配置箇所と同じである。中段楔110と下段楔111には、第1の実施形態で説明したピン7を挿入するための穴は設けられない。また、中段楔110には、中段楔5の凸部5bと同じ凸部110bが設けられ、下段楔111には、下段楔6のネジ穴6a、凸部6bと同じネジ穴111a、凸部111bが設けられる。
図4に示したように、当て板112は、中段楔110および下段楔111を中段楔5および下段楔6と同様に配置したときの、下段楔111における、回転子軸心側からみた上端部、凸部11bにおけるコレクタ側の側端部、および中段楔110のコレクタ側の側端部の形状にあわせて直角状に湾曲するように形成される。
下段楔111と当て板112は締結ボルト112a等により締結固定することができる。この締結により、中段楔110および下段楔111を軸方向に固定することができる。また、この締結ボルト112aを取り外して当て板112を取り外すことによって、中段楔110をコレクタ側に向かって取り外すことができる。つまり、各種楔から中段楔110を分解することができる。
以上のように、第2の実施形態では、各種銅帯を保持する楔のうち、点検対象の銅帯を保持する楔のみを取り外すことができる構成とした上で、中段楔と下段楔とを当て板によって固定しても、第1の実施形態と同様に、銅帯を点検する時の分解作業を容易にすることが出来る。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…回転軸、1a…銅帯挿入溝、2…本体側銅帯、3…フレキシブル銅帯、4…上段楔、4a,5a,6a,31a,32a,111a…ネジ穴、4b,5b,6b,110b,111b…凸部、5,110…中段楔、6,111…下段楔、7…ピン、8…コレクタ側銅帯、9…コレクタリング、9a…コレクタリング絶縁筒、11…接続用金具、20,21,22,23,24,25,26,27,28…絶縁体、31…本体側楔、32…コレクタ側楔、33,34,35…楔挿入溝、112…当て板、112a…締結ボルト。

Claims (5)

  1. 回転子軸方向に延びる銅帯挿入溝と、回転子径方向に異なる位置にそれぞれ形成されて前記軸方向に延びる複数の楔挿入溝であって機外側を低い段とする階段状の複数の楔挿入溝とが形成された回転軸と、
    前記銅帯挿入溝に挿入される銅帯と、
    前記楔挿入溝に挿入されて前記銅帯を前記径方向に保持し、前記楔挿入溝に挿入されたときに互いに係合されて前記軸方向に互いに固定可能に形成される階段状の複数の楔とを備え、
    前記階段状の複数の楔のうち少なくとも一部の楔は、他の段の楔と独立して前記楔挿入溝から前記軸方向に沿って機外に向かって取り外し可能に形成される
    回転電機の回転子。
  2. 前記複数の楔のうち、いずれかの段の楔と、当該楔に対して1段高い段の楔とは、前記径方向に延びるピンを介して前記軸方向に固定可能に形成され、
    前記ピンは、前記1段高い段の楔に螺合可能であるネジ部を有する
    請求項1に記載の回転電機の回転子。
  3. 前記複数の楔のうち、最下段以外の段の楔と、当該楔に対して1段高い段の楔とは、凹凸構造により前記軸方向に固定可能に形成される
    請求項1に記載の回転電機の回転子。
  4. 前記複数の楔のうち、いずれかの段の楔と、当該楔に対して1段高い段の楔とは、当て板を介して前記軸方向に固定可能に形成される
    請求項1に記載の回転電機の回転子。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の回転電機の回転子を具備した回転電機。
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