JP6818331B2 - 軽度認知障害を治療又は予防するための組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、軽度認知障害を治療又は予防するための組成物に関する。
認知症は、認知機能等の脳機能が低下する中枢性疾患であり、日本においてその患者数が増加している。認知症が進行すると、重度の物忘れや徘徊等を引き起こし、これが介護負担増大の原因となり得ることから、超高齢化社会を迎えつつある我が国においては、大きな社会問題となっている。
認知症の治療には、通常、コリンエステラーゼ阻害薬、NMDA受容体拮抗薬等を含む組成物が対症療法的に用いられている。しかしながら、このような治療を受けるのは、認知症であると医師に診断された患者であることが一般的であり、該患者においては、記憶能力等の認知機能を回復するといった根治的な治療の達成が未だ困難な状況にある。
近年、認知症を発症する前段階として、軽度認知障害(mild cognitive impairment、以下「MCI」と称することもある。)が認識されつつある。軽度認知障害は、認知症には至っていないものの、日常生活には支障のない程度で認知機能等の低下を認めることが知られている。そして、軽度認知障害を有する者は、1年で約10%、5年で約40%の確率で認知症を発症することが報告されている(非特許文献1)。一方で、軽度認知障害は、認知症とは異なり、記憶能力等の認知機能を回復し、健常な状態にするといった根治的な治療が可能であることが示唆されている。そのため、軽度認知障害を有する者又はそのおそれがある者を早期に発見・識別し、このように発見・識別した者に対し、軽度認知障害の治療又は予防に有効な組成物を投与することができれば、認知症の発症そのものを予防することができると期待されている。
Maddalena Bruscoli and Simon Lovestone,International Psychogeriatrics,2004,16:2,129−140
しかしながら、現在のところ、軽度認知障害を有するか否かを客観的に識別する方法が確立されておらず、ましてや、このように識別した者における軽度認知障害を治療又は予防するための組成物は知られていない。
したがって、本発明は、軽度認知障害を治療又は予防するための組成物を提供するものである。
上記課題に鑑み、鋭意検討を重ねたところ、本発明者は、意外にも、脳波解析システムを用いて軽度認知障害を有すると識別された被験体に、式Iの構造を有する化合物と補助成分とを含む組成物を、所定の用量で投与することにより、軽度認知障害を治療又は予防することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
よって、本発明は、要旨、以下のものを提供する。
〔1〕 式I:

[式中
及びRは、独立して、水素又は−CORであり、ここで、R及びRは同時に−CORではなく、
は、炭素数1〜30の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基であり、
Aは、−CH−CH−N(CH、−CH−CH−N、−CH−CH(NH)(COO)、又はC1−6アルキル、C1−6アルコキシ及び水酸基からなる群より選択される1〜6個の置換基で置換されていてもよいC3−6シクロアルキルである]
の構造を有する化合物と補助成分とを含む軽度認知障害を治療又は予防するための組成物であって、脳波解析システムを用いて軽度認知障害を有すると識別された被験体に、式Iの構造を有する化合物として1日あたり8〜60mg/kg体重を投与することを特徴とする、組成物。
〔2〕 Rが、水素であり、Rが、−CORである、〔1〕に記載の組成物。
〔3〕 Aが、−CH−CH−N(CHである、〔1〕又は〔2〕に記載の組成物。
〔4〕 式Iの構造を有する化合物が、リゾレシチンである、〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の組成物。
〔5〕 リゾレシチンが、大豆由来リゾレシチンである、〔4〕に記載の組成物。
〔6〕 脳波解析システムを用いて軽度認知障害を有すると識別された被験体が、脳波解析システムNATESASにおいて、AD総合における類似性値が0超の被験体である、〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の組成物。
〔7〕 1質量部の式Iの構造を有する化合物に対して1〜16質量部の補助成分を含む、〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の組成物。
〔8〕 補助成分が、核酸、コラーゲン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ナイアシン、パントテン酸、乳酸菌生産物質、ドコサヘキサエン酸及びエイコサペンタエン酸からなる群より選択される少なくとも1種を含む、〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の組成物。
本発明によれば、軽度認知障害を有する被験体を客観的に識別することが可能となり、かつ識別された被験体に、式Iの構造を有する化合物と補助成分とを含む組成物を所定の用法及び用量で投与することで、軽度認知障害を治療又は予防することが可能となる。更に、本発明の組成物は、軽度認知障害を有する被験体の脳波を健常者の脳波に近づけるか又は戻すことが可能であるから、従来の治療薬や治療法等では到底達成することができなかった、認知症の根治的な治療や認知症発症の根本的な予防が可能なものである。
また、本発明によれば、式Iの構造を有する化合物だけでなく補助成分を組成物に含有することで、式Iの構造を有する化合物単独では軽度認知障害を治療又は予防する効果がほとんどないか又は小さいにもかかわらず、軽度認知障害を治療又は予防する効果が顕著に高くなる。これは、脳細胞の必須栄養素となりうる式Iの構造を有する化合物に、他の栄養素となりうる補助成分を加えて複合栄養化することにより、脳細胞及び/又は脳組織の代謝が向上し、その結果として、認知症の改善が図られるものと推測される。
したがって、本発明によれば、我が国で社会問題化している認知症の根治的な治療等が可能となるから、超高齢社会化に伴う介護負担の増大や医療費増大に歯止めをかけることで、医療経済等にも資することができる。
脳波解析システムNATESASに構築されている、健常者、AD総合、CL1、CL2、CL3及びCL4の脳波(脳活動状態)のカラーマップを示す。 試験例1の被験体1における、実施例1の組成物の摂取前、摂取40分後及び摂取1か月後の脳波(脳活動状態)を脳波解析システムNATESASで解析し、カラーマップとして表した結果を示す。 試験例1の被験体1における、実施例1の組成物の摂取前及び摂取1か月後の所属確率の変動を示す。 試験例1の被験体2における、実施例1の組成物の摂取前、摂取40分後及び摂取1か月後の脳波(脳活動状態)を脳波解析システムNATESASで解析し、カラーマップとして表した結果を示す。 試験例1の被験体2における、実施例1の組成物の摂取前及び摂取1か月後の所属確率の変動を示す。 試験例1の被験体3における、実施例1の組成物の摂取前、摂取40分後及び摂取1か月後の脳波(脳活動状態)を脳波解析システムNATESASで解析し、カラーマップとして表した結果を示す。 試験例1の被験体3における、実施例1の組成物の摂取前及び摂取1か月後の所属確率の変動を示す。
本発明の一実施態様では、式I:

[式中
及びRは、独立して、水素又は−CORであり、ここで、R及びRは同時に−CORではなく、
は、炭素数1〜30の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基であり、
Aは、−CH−CH−N(CH、−CH−CH−N、−CH−CH(NH)(COO)、又はC1−6アルキル、C1−6アルコキシ及び水酸基からなる群より選択される1〜6個の置換基で置換されていてもよいC3−6シクロアルキルである]
の構造を有する化合物と補助成分とを含む軽度認知障害を治療又は予防するための組成物であって、脳波解析システムを用いて軽度認知障害を有すると識別された被験体に、式Iの構造を有する化合物として1日あたり8〜60mg/kg体重を投与することを特徴とする、組成物を提供する。
本発明の別の実施態様では、軽度認知障害を治療又は予防するための方法であって、脳波解析システムを用いて軽度認知障害を有すると識別された被験体に、式Iの構造を有する化合物と補助物質とを含む組成物を、式Iの構造を有する化合物として1日あたり8〜60mg/kg体重を投与することを含む、方法を提供する。
本発明の別の実施態様では、式Iの構造を有する化合物と補助物質とを含む軽度認知障害を治療又は予防するための組成物を製造するための使用であって、脳波解析システムを用いて軽度認知障害を有すると識別された被験体に、式Iの構造を有する化合物として1日あたり8〜60mg/kg体重を投与することを含む、使用を提供する。
本明細書中で用いられる「炭素数1〜30の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基」とは、1〜30個の炭素原子を含む飽和又は不飽和の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基(これらに限定されるものではないが、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−へキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシル、イコシル、ヘンイコシル、ドコシル、トリコシル、テトラコシル、ペンタコシル、ヘキサコシル、ヘプタコシル、オクタコシル、ノナコシル、トリアコンチル、CH−(CHCH=CH(CH−、CH−(CHCH=CH(CH−、CH−(CHCH=CH(CH−、CH−(CH(CHCH=CH)(CH−、CH−(CHCH=CH)(CH−、CH−(CH(CHCH=CH)(CH−、CH−(CH(CH=CH)(CH−、CH−(CH(CHCH=CH)(CH−、CH−(CH(CHCH=CH)(CH−、CH−(CH(CHCH=CH)(CH−、CH−(CHCHCH=CH(CH13−、CH−CH(CH=CHCHCH−、CH−CH(CH=CHCH(CH−等を含む)を意味する。好ましい炭素数1〜30の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基は、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、CH−(CHCH=CH(CH−、CH−(CH(CHCH=CH)(CH−、CH−CH(CH=CHCHCH−、CH−CH(CH=CHCH(CH−である。
本明細書中で用いられる「C1−6アルキル」とは、1〜6個の炭素原子を含む飽和の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基(これらに限定されるものではないが、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−へキシル等を含む)を意味する。好ましいC1−6アルキルは、C1−4アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソプロピル等を含む)であり、より好ましくは、メチル、エチルである。
本明細書中で用いられる「C1−6アルコキシ」とは、式「−O−C1−6アルキル」の構造を有する基(これらに限定されるものではないが、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ等を含む)を意味する。好ましいC1−6アルコキシは、メトキシ、エトキシ又はプロポキシであり、より好ましくは、メトキシ又はエトキシである。
本明細書中で用いられる「水酸基」とは、−OHの構造を有する基を意味する。
本明細書中で用いられる「C3−6シクロアルキル」とは、3〜6個の炭素原子を含む飽和の単環式又は二環式の炭化水素基(これらに限定されるものではないが、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル等を含む)を意味する。好ましいC3−6シクロアルキルは、シクロヘキシルである。
本明細書中で用いられる「C1−6アルキル、C1−6アルコキシ及び水酸基からなる群より選択される1〜6個の置換基で置換されていてもよいC3−6シクロアルキル」とは、C3−6シクロアルキルが、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ及び水酸基からなる群より選択される1〜6個の置換基で置換されていてもよいし、置換されていなくてもよいことを意味する。C1−6アルキル、C1−6アルコキシ及び水酸基からなる群より選択される1〜6個の置換基で置換されていてもよいC3−6シクロアルキルは、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ及び水酸基からなる群より選択される1〜6個の置換基で置換されていてもよいシクロヘキシルであることが好ましく、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ及び水酸基からなる群より選択される1〜6個の置換基で置換されているシクロヘキシルであることがより好ましく、1〜6個の水酸基で置換されているシクロヘキシルであることが更に好ましく、6個の水酸基で置換されているシクロヘキシルであることがより更に好ましく、イノシトールであることがなお更に好ましい。
本発明の一実施態様では、Rが、水素である。
本発明の一実施態様では、Rが、−CORである。
本発明の一実施態様では、Rが、水素であり、Rが、−CORである。
本発明の一実施態様では、Aが、−CH−CH−N(CHである。
本発明の一実施態様では、Rが、水素であり、Aが、−CH−CH−N(CHである。
本発明の一実施態様では、Rが、−CORであり、Aが、−CH−CH−N(CHである。
本発明の一実施態様では、Rが、水素であり、Rが、−CORであり、Aが、−CH−CH−N(CHである。
本発明の好ましい一実施態様では、式Iの構造を有する化合物は、式II

の構造を有する。
本発明のより好ましい一実施態様では、式Iで示される化合物は、リゾレシチンである。
本明細書中で用いられる「リゾレシチン」は、リゾレシチンである限り、単一の構造を有するものであってもよいし、異なる構造を有するものの混合物であってもよい。リゾレシチンとしては、これらに限定されるものではないが、例えば、大豆由来のリゾレシチン、卵黄由来のリゾレシチン等が挙げられ、これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。大豆、卵黄等由来のリゾレシチンは、異なる構造を有するものの混合物である場合がある。
本発明の一実施態様では、リゾレシチンは、大豆由来のリゾレシチンである、本明細書中に記載の組成物である。
本明細書中で用いられる「補助成分」とは、式Iの構造を有する化合物以外のその他の成分である限り、特段限定されるものではない。補助成分としては、これらに限定されるものではないが、例えば、賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤、pH調整剤、溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、乳化剤、ゲル化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤、界面活性剤、その他被験体に対して有用な成分、その他製剤化等に際して用いられるもの等が挙げられ、これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
賦形剤としては、これらに限定されるものではないが、例えば、乳糖水和物、白糖、ブドウ糖、デンプン、ショ糖、結晶セルロース、マンニトール、水あめ、還元水あめ、ブドウ糖果糖液糖、メープルシロップ等が挙げられ、これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
滑沢剤としては、これらに限定されるものではないが、例えば、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ショ糖脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール、タルク等が挙げられ、これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
結合剤としては、これらに限定されるものではないが、例えば、アラビアゴム、結晶セルロース、白糖、マンニトール、デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン等が挙げられ、これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
崩壊剤としては、これらに限定されるものではないが、例えば、デンプン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスカルメロースカルシウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、クロスポビドン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース等が挙げられ、これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
pH調整剤としては、これらに限定されるものではないが、例えば、酢酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、グリコール酸、リンゴ酸、クエン酸、コハク酸、フマル酸、リン酸、塩酸、硫酸、硝酸及びこれらの塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム等が挙げられ、これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
溶剤としては、これらに限定されるものではないが、例えば、水道水、常水、蒸留水、精製水、注射用水等の水;メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等のアルコール;アセトン;酢酸、プロパン酸、ブタン酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等の単一の脂肪酸又はそのエステル;ゴマ油、ピーナッツ油、ヤシ油、パーム油、大豆油、オリーブ油、ココナッツ油、コーン油、綿実油、ヒマシ油、ナタネ油、ヒマワリ油、ベニバナ油、亜麻仁油等の植物性油;プロピレングリコール;マクロゴール等が挙げられ、これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
溶解補助剤としては、これらに限定されるものではないが、例えば、ポリエチレングリコール;プロピレングリコール;シクロデキストリン;マンニトール等の糖アルコール;安息香酸ベンジル;トリスアミノメタン;コレステロール;トリエタノールアミン;炭酸ナトリウム;クエン酸ナトリウム;メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等のアルコール;酢酸、プロパン酸、ブタン酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等の単一の脂肪酸又はそのエステル;ゴマ油、ピーナッツ油、ヤシ油、パーム油、大豆油、オリーブ油、ココナッツ油、コーン油、綿実油、ヒマシ油、ナタネ油、ヒマワリ油等の植物性油等が挙げられ、これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
懸濁化剤としては、これらに限定されるものではないが、例えば、ステアリルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、ステアリン酸モノグリセリド、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等が挙げられ、これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
乳化剤としては、これらに限定されるものではないが、例えば、ステアリン酸モノグリセリド、オレイン酸モノグリセリド等のグリセリン脂肪酸エステル;ソルビタン脂肪酸エステル;オキシエチレン脂肪酸アルコール;オレイン酸ナトリウム;モルホリン脂肪酸塩;プロピレングリコール脂肪酸エステル;サポニン;カゼインナトリウム等が挙げられ、これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ゲル化剤としては、これらに限定されるものではないが、例えば、カラギーナン、ゼラチン、ペクチン、ローストビーンガム、デンプン(加工デンプンを含む)、ジェランガム、アルギン酸及びその塩、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等が挙げられ、これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
等張化剤としては、これらに限定されるものではないが、例えば、塩化ナトリウム、グリセリン、マンニトール等が挙げられ、これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
緩衝剤としては、これらに限定されるものではないが、例えば、リン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩等、及びこれらを含む緩衝液等が挙げられ、これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
無痛化剤としては、これらに限定されるものではないが、例えば、ベンジルアルコール等が挙げられる。
防腐剤としては、これらに限定されるものではないが、例えば、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸カルシウム、安息香酸、安息香酸ナトリウム、プロピオン酸、プロピオン酸ナトリウム、プロピオン酸カルシウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、ナタマイシン、ピマリシン、ポリリジン、ナイシン、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラハイドロキシ安息香酸イソプロピル、イソプロピルパラベン等が挙げられ、これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
抗酸化剤としては、これらに限定されるものではないが、例えば、亜硫酸塩、アスコルビン酸等が挙げられ、これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
着色剤としては、これらに限定されるものではないが、例えば、黄色三二酸化鉄、黒色酸化鉄、食用黄色4号、食用赤色3号、タール色素、カラメル、酸化チタン、リボフラビン類等が挙げられ、これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
甘味剤としては、これらに限定されるものではないが、例えば、ショ糖、フルクトース等の糖類;キシリトール、ソルビトール等の糖アルコール;アスパルテーム、アセスルファカリウム、スクラロース等の人工甘味料;水あめ、還元水あめ、ブドウ糖果糖液糖、メープルシロップ等が挙げられ、これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
界面活性剤としては、これらに限定されるものではないが、例えば、ポリソルベート類、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等が挙げられ、これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
その他被験体に対して有用な成分としては、これらに限定されるものではないが、例えば、鉄源、微量金属、脂質、ビタミン、核酸塩基、核酸、アミノ酸及びそれから誘導されるもの、タンパク質(酵素等を含む)、菌・酵母等の生産物質、その他の治療上又は健康上有用な物質等が挙げられ、これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
鉄源としては、これらに限定されるものではないが、例えば、トランスフェリン、フェリチン、硫酸鉄(II)等が挙げられ、これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
微量金属としては、これらに限定されるものではないが、例えば、マグネシウム、亜鉛、コバルト、スズ、モリブデン、ニッケル、セレン及び関連物質(亜セレン酸ナトリウムを含む)等が挙げられ、これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
脂質としては、これらに限定されるものではないが、例えば、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸等が挙げられ、これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ビタミンとしては、これらに限定されるものではないが、例えば、ビタミンA(ビタミンA酢酸エステル等のビタミンA誘導体を含む)、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3(ナイアシン)、ビタミンB5(パントテン酸)、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE(酢酸DL−α−トコフェロール等のビタミンE誘導体を含む)、ビタミンK、ビオチン、葉酸等が挙げられ、これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
核酸塩基としては、これらに限定されるものではないが、例えば、アデニン、グアニン等のプリン塩基;チミン、シトシン、ウラシル等のピリミジン塩基等が挙げられ、これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
核酸としては、これらに限定されるものではないが、例えば、DNA、RNA等が挙げられ、これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
アミノ酸及びそれから誘導されるものとしては、これらに限定されるものではないが、例えば、グリシン、L−アラニン、L−セリン、L−バリン、L−ロイシン、L−イソロイシン、L−アルギニン、L−リシン、L−アスパラギン、L−グルタミン、L−アスパラギン酸、L−グルタミン酸、L−メチオニン、L−システイン、L−プロリン、L−スレオニン、L−ヒスチジン、L−トリプトファン、L−フェニルアラニン、L−チロシン、L−カルニチン、L−オルニチン、グルタチオン(還元型を含む)等が挙げられ、これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
タンパク質としては、これらに限定されるものではないが、例えば、動物性コラーゲン、ホエイプロテイン、カゼイン、卵白等の動物性タンパク質;大豆タンパク質、小麦タンパク質等の植物性タンパク質等が挙げられ、これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
菌・酵母等の生産物質としては、これらに限定されるものではないが、例えば、酵母生産物質、乳酸菌生産物質等が挙げられ、これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。好ましい菌・酵母等の生産物質は、乳酸菌生産物質である。
その他製剤化等に際して用いられるものとしては、これらに限定されるものではないが、例えば、香料;風味剤;リンゴ果汁、マンゴー果汁等の果汁;硬カプセル剤に製剤化する際に用いてもよい、硬カプセル、基剤等;軟カプセル剤に製剤化する際に用いてもよい、基剤、被膜基剤、可塑剤等が挙げられ、これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
硬カプセルとしては、これらに限定されるものではないが、例えば、カラギーナン性のカプセル、ゼラチン性のカプセル等が挙げられ、これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
基剤としては、これらに限定されるものではないが、例えば、水等の水性基剤;中鎖脂肪酸トリグリセリド、トリカプリリン、カプロン酸、カプリル酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ヤシ油、オリーブ油、ナタネ油、落花生油、コーン油、ダイズ油、綿実油、ぶどう油、紅花油等の油性基剤;等が挙げられ、これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
被膜基剤としては、これらに限定されるものではないが、例えば、ゼラチン、コハク化ゼラチン、デンプン(加工デンプンを含む)、プルラン、ポリビニルアルコール共重合体、マクロゴール、カラギーナン、グリセリン等が挙げられ、これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
可塑剤としては、これらに限定されるものではないが、例えば、ソルビトール、マンニトール等の糖アルコール;グリセリン等が挙げられ、これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の一実施態様では、補助成分が、その他被験体に対して有用な成分を少なくとも含む。本発明の好ましい一実施態様では、補助成分が、核酸、コラーゲン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンE、ナイアシン、パントテン酸、乳酸菌生産物質、ドコサヘキサエン酸及びエイコサペンタエン酸からなる群より選択される少なくとも1種を含む。
本発明の組成物の投与量は、式Iの構造を有する化合物として、1日あたり約8〜約60mg/kg体重であることができ、好ましくは1日あたり約8〜約40mg/kg体重であることができ、より好ましくは1日あたり約8〜約30mg/kg体重であることができ、更に好ましくは1日あたり約8〜約20mg/kg体重であることができ、より更に好ましくは1日あたり約17〜約20mg/kg体重であることができる。
本発明の組成物の投与スケジュールは、式Iの構造を有する化合物として上記投与量を達成することができる限り特段限定されるものではないが、例えば、1日1〜4回、好ましくは1日1〜3回、より好ましくは1日1〜2回、更に好ましくは1日2回であることができる。
本発明の組成物の投与経路は、通常、経口投与であることができる。しかし、所望により、非経口摂取(注射、注入等を含む)であってもよい。
式Iの構造を有する化合物と補助成分の割合は、本発明の目的を達成できる限り特段限定されるものではないが、例えば、1質量部の式Iの構造を有する化合物に対して約0.1〜約100質量部の補助成分であることができ、好ましくは1質量部の式Iの構造を有する化合物に対して約1〜約50質量部の補助成分であることができ、より好ましくは1質量部の式Iの構造を有する化合物に対して約1〜約30質量部の補助成分であることができ、更に好ましくは1質量部の式Iの構造を有する化合物に対して約1〜約16質量部の補助成分であることができ、より更に好ましくは1質量部の式Iの構造を有する化合物に対して約7〜約16質量部の補助成分であることができる。
したがって、本発明の一実施態様では、1質量部の式Iの構造を有する化合物に対して1〜16質量部の補助成分を含む、本明細書中に記載の組成物である。
また、本発明の好ましい一実施態様では、1質量部の式Iの構造を有する化合物に対して7〜16質量部の補助成分を含む、本明細書中に記載の組成物である。
本明細書中で用いられる「軽度認知障害を有する被験体」とは、後述する脳波解析システムNATESASにおいて、AD総合における類似性値が0超であると識別される被験体を意味するものとする。
軽度認知障害は、例えば、記憶障害の有無等により、健忘型MCI・単領域障害(記憶障害があり、かつ認知障害が記憶障害のみである)、健忘型MCI・多領域障害(記憶障害があり、かつ認知障害が記憶障害のみではない)、非健忘型MCI・単領域障害(記憶障害がなく、かつ記憶以外の認知障害が1つのみである)、非健忘型MCI・多領域障害(記憶障害がなく、かつ記憶以外の認知障害が1つのみではない)等に分類することができる。健忘型MCI・単領域障害は、将来的にアルツハイマー型認知症等を発症する可能性があり、健忘型MCI・多領域障害は、将来的にアルツハイマー型認知症、脳血管性型認知症等を発症する可能性があり、非健忘型MCI・単領域障害は、将来的に前頭側頭型認知症等を発症する可能性があり、非健忘型MCI・多領域障害は、将来的にレビー小体型認知症、脳血管性型認知症等を発症する可能性がある。
本明細書中で用いられる「軽度認知障害を治療又は予防する」、「軽度認知障害の治療又は予防」とは、これらに限定されるものではないが、例えば、(1)健常の被験体が、軽度認知障害になることを予防すること、(2)軽度認知障害を有する被験体を健常な状態に近づけること又は健常な状態にすること、(3)軽度認知障害から認知症に移行することを遅延させ又は予防すること等を意味する。
本明細書中で用いられる「脳波解析システム」とは、被験体の脳波を解析し、健常者と軽度認知障害を有する者とを識別することが可能なシステムである限り特段限定されるものではない。脳波解析システムとしては、これらに限定されるものではないが、例えば、特開2016−106940号公報に記載のシステム、好ましくは脳波解析システムNATESAS(登録商標)(日本光電工業株式会社、株式会社NTTデータアイ)(医療機器認証番号:228AHBZX00042000)等が挙げられる。
特開2016−106940号公報には、例えば、以下のシステムが記載されている。
脳波からその脳波の特徴量を抽出した脳波特徴データに、当該脳波特徴データに対応する脳疾患の状態を示す疾患情報を付した学習データを複数取得し、前記複数の学習データを機械学習することにより、脳疾患の判定を行う評価モデルを算出する評価モデル算出部と、被験者の脳波特徴データを取得し、前記評価モデルに基づいて、前記被験者の脳波特徴データが示す脳疾患の判定を行う判定部と、を備え、前記評価モデル算出部は、前記複数の学習データそれぞれの脳波特徴データに含まれる複数の特徴量のうち、機械学習によって抽出された脳疾患の判定に有効な特徴量のみを用いて前記評価モデルを算出する脳疾患診断支援システム。
脳疾患診断支援装置は、被験者の脳波に基づいて被験者が認知症を患っている確率を提示するシステムである。脳疾患診断支援装置は、この機能を実現するプログラムを実行することができる、例えばPCやサーバ装置である。
脳疾患診断支援装置は、脳波特徴データ取得部、操作受付部、評価モデル算出部、判定部、記憶部、表示部、を備えている。
脳波特徴データ取得部は、被験者の脳波特徴データを取得することができる。脳波特徴データとは、被験者の脳波からその脳波の特徴量を抽出したデータである。脳波は、例えば、国際10−20法に基づいて被験者の頭部の所定の位置に配置された電極のうち、耳朶に配置された電極とそれ以外の電極との間の電位差の変動を記録したデータであってもよい。また、脳波の特徴量とは、例えば、電極を配置した位置ごとに測定した電位における複数の周波数帯それぞれにおける電位の2乗(sNAT)、隣接する周波数帯間でのsNATの比(脳波の滑らかさ)である。また、脳波特徴データ取得部は、脳波特徴データにその脳波特徴データがどのような脳疾患を持つ者の脳波特徴データであるかを示す疾患情報を付した学習データを取得することができる。
操作受付部は、オペレータの脳疾患診断支援装置への指示操作を受け付けることができる。指示操作とは、例えば、脳波特徴データの取り込みを指示する操作や、その脳波特徴データの評価を行うことを指示する操作等である。
評価モデル算出部は、脳波特徴データ取得部が取得した複数の学習データを機械学習することにより、脳疾患の判定に用いる評価モデルを算出することができる。例えば、複数の学習データを、各学習データに付された疾患情報の種類ごとに分離する境界情報を算出する。評価モデル算出部が用いる機械学習は、例えば、SVM(Support Vector Machine)であってもよい。境界情報とは、例えば、健常者の脳波特徴データとアルツハイマー型認知症を有する被験体の脳波特徴データを分離する分離境界面を示す関数であってもよい。
判定部は、被験者の脳波特徴データを取得し、評価モデル算出部が算出した評価モデルに基づいて、被験者の脳波特徴データが示す脳疾患の判定を行うことができる。例えば、学習データに基づいて評価モデル算出部が算出した境界情報に基づいて、ある被験者の脳波特徴データを評価することができる。評価とは、例えば、ある被験者の脳波特徴データが、複数の脳疾患のうち、どの脳疾患であるのかを判定したり、その被験者の脳波特徴データが判定した脳疾患であることを示す確率を算出したりすることである。
記憶部は、複数の被験者の脳波特徴データや、評価モデル算出部が算出した境界情報など、種々の情報を記憶することができる。
表示部は、判定部の評価結果を、脳疾患診断支援装置に接続された表示装置に出力することができる。
脳波解析システムNATESASは、被験体から得られた脳波を、脳活動画像表示技術(NAT技術)を用いて解析し、脳波を可視化することができるシステムである。NAT技術は、得られた脳波(波形)を周波数解析し、個人差等の影響を小さくするためにこれを規格化処理し、任意の数の数値マーカー(例えば、約420個)として算出し、そして、これを可視化(例えば、カラーマップ等)することができるものである。
脳波解析システムNATESASで脳波を解析する場合、通常、脳波計(例えば、電極が21極のもの)で測定した脳波データを用いることができる。このようにして得られた脳波を脳波解析システムNATESASで解析することで、各周波数(これらに限定されるものではないが、例えば、約4.69Hz以下、約4.69〜約6.25Hz、約6.25〜約7.81Hz、約7.81〜約9.38Hz、約9.38〜約10.94Hz、約10.94〜約12.50Hz、約12.50〜約14.06Hz、約14.06〜約15.63Hz、約15.63〜約17.19Hz、約17.19〜約18.75Hz、約18.75Hz以上等)における脳波の強弱を画像(例えば、カラーマップ)として表すことができる。また、脳波解析システムNATESASでは、得られた被験体の脳波と、脳波解析システムNATESAS上に構築されている健常者及び/又は特定の疾患を有する被験者(例えば、アルツハイマー病等)の脳波とを統計学的に比較し、類似性値として数値化することもできる。
本明細書中で用いられる「AD総合」とは、脳波解析システムNATESASにおいて、CL1、CL2、CL3及びCL4における脳波を総合的に評価したデータ(例えば、脳波解析システムNATESASにおいて、類似しているものをグループ化(クラスタリング)して4つの特徴パターン(CL1、CL2、CL3及びCL4)に分類した後の平均データ)である。
本明細書中で用いられる「CL1」、「CL2」、「CL3」又は「CL4」とは、それぞれ、脳波解析システムNATESASにおいて、アルツハイマー症患者の脳波を類似性に基づき4つのタイプに分類し、分類した脳波を平均化したデータである。例えば、「CL2」は、レビー小体型認知症の脳波データに分類されることがある。
本明細書中で用いられる「類似性値」とは、被験体の脳波のデータをNATESASによって解析し得られる数値であって、被験体の脳波が、健常者の脳波と、AD総合、CL1、CL2、CL3及びCL4のそれぞれとで、いずれに類似しているかを−1〜1の範囲で表した、数値である。通常、0以下の数値は、被験体の脳波が健常者の脳波に類似していることを意味し、0超の数値は、被験体の脳波がAD総合、CL1、CL2、CL3又はCL4の脳波に類似していることを意味する。
本明細書中で用いられる「所属確率」とは、被験体の脳波のデータをNATESASによって解析し得られる数値であって、被験体の脳波の、CL1、CL2、CL3及びCL4に対する類似性を%比率で示した、数値である。例えば、CL1の%比率が最も高い場合、被験体の脳波が、CL1の脳波に最も類似していると判定してもよい。軽度認知障害の治療又は予防効果を評価するにあたっては、%比率が高いもの、好ましくは%比率が最も高いものにおける類似性値の変化を所与の期間にわたってモニタリングしてもよい。
本発明の一実施態様では、脳波解析システムを用いて軽度認知障害を有すると識別された被験体が、脳波解析システムNATESASにおいて、AD総合における類似性値が0超であると識別された被験体である。
軽度認知障害を治療又は予防する対象となる被験体は、これらに限定されるものではないが、例えば、マウス、ラット、ハムスター、モルモット等のげっ歯類;ウサギ等のウサギ目;ブタ、ウシ、ヤギ、ウマ、ヒツジ等の有蹄類;イヌ、ネコ等のネコ目;ヒト、サル、アカゲザル、カニクイザル、マーモセット、オランウータン、チンパンジー等の霊長類等の哺乳動物が挙げられるが、好ましくはげっ歯類又は霊長類であり、より好ましくは霊長類であり、更に好ましくはヒトである。
式Iの構造を有する化合物は、これらに限定されるものではないが、例えば、市販されているものを用いてもよいし、式0:

[式中
及びRは、−CORであり、
各Rは、独立して、炭素数1〜30の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基であり、
Aは、−CH−CH−N(CH、−CH−CH−N、−CH−CH(NH)(COO)、又はC1−6アルキル、C1−6アルコキシ及び水酸基からなる群より選択される1〜6個の置換基で置換されていてもよいC3−6シクロアルキルである]
の構造を有する化合物を酵素(例えば、ホスホリパーゼA1、ホスホリパーゼA2、ホスホリパーゼB等)を作用させること等により調製してもよい。式0の構造を有する化合物は、例えば、市販されているものを用いてもよいし、大豆、卵黄等から従来のリン脂質抽出方法等により抽出したものを用いてもよい。なお、このようにして得た式Iの構造を有する化合物の含有量は、例えば、従来のリン脂質定量法等により定量してもよい。
以下に、大豆原油から式Iの構造を有する化合物を調製する方法の一例を記載する。
大豆原油を濾過し、ついで、約60℃〜約80℃に加温した状態で水を加えて攪拌した後、沈殿した含水ガム質から成る沈殿部を遠心分離によって分離することができる。その後、得られた含水ガム質を減圧下において加熱・乾燥することによって、リン脂質分:約60〜約65重量%、中性脂肪:約35〜約40重量%および微量の遊離脂肪酸とステロール類とからなる式0の構造を有する化合物を含むペースト状組成物を製造することができる。次に、このペースト状組成物に水を加えた後、ホスホリパーゼA1及び/又はA2を作用させて、各リン脂質の所定の脂肪酸エステル部分を加水分解する。そして、この反応の終了後に、加温等により酵素を失活させ、更に、減圧下において加熱・乾燥した後、濾過を行うことで、式Iの構造を有する化合物を混合物として調製することができる。
或いは、加熱乾燥した大豆を粉砕・圧縮することにより大豆油を得、これを上述した酵素を用いて分解し、必要に応じて、精製・濾過等をすることにより、式Iの構造を有する化合物を混合物として調製することができる。
或いは、式Iの構造を有する化合物がリゾレシチンである場合、これらに限定されるものではないが、例えば、市販されているものを用いてもよいし、レシチンを酵素(例えば、ホスホリパーゼA1、ホスホリパーゼA2、ホスホリパーゼB等)を作用させること等により調製してもよい。レシチンは、例えば、市販されているものを用いてもよいし、大豆、卵黄等から従来のリン脂質抽出方法等により抽出したものを用いてもよい。なお、このようにして得たリゾレシチンの含有量は、例えば、従来のリン脂質定量法等により定量してもよい。
本発明の組成物は、自体公知の方法により、例えば、錠剤、被覆錠剤、口腔内崩壊錠、チュアブル剤、丸剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、液剤(例えば、シロップ剤等を含む)、懸濁剤、乳剤、ゼリー剤(生ゼリー剤を含む)、吸入剤等に製剤化することができる。
錠剤の場合であれば、例えば、以下のようにして製剤化することができる。
式Iの構造を有する化合物、賦形剤、崩壊剤、結合剤等を混合し、水と共に造粒する。得られた顆粒を乾燥し、該顆粒を必要に応じて粉砕する。そして、これに滑沢剤等を加えて更に混合し、これを圧縮成形することで錠剤を得ることができる。
硬カプセル剤の場合であれば、例えば、以下のようにして製剤化することができる。
式Iの構造を有する化合物、賦形剤等を混合し、これに滑沢剤等を加え、更に混合する。そして、得られた混合物を硬カプセル(例えば、ゼラチン性のカプセル等)に充填することで、硬カプセル剤を得ることができる。
軟カプセル剤の場合であれば、例えば、以下のようにして製剤化することができる。
式Iの構造を有する化合物、賦形剤等を混合して得られたカプセル内容物を、公知のカプセル充填装置を用いて被膜内に充填することで、軟カプセル剤を得ることができる。
ゼリー剤の場合であれば、例えば、以下のようにして製剤化することができる。
式Iの構造を有する化合物、賦形剤、ゲル化剤、乳化剤等を混合する。得られた混合物を型枠に充填して冷却固化することで、ゼリー剤を得ることができる。
グミ剤の場合であれば、例えば、以下のようにして製剤化することができる。
賦形剤及びゲル化剤等を混合し、ここに、式Iの構造を有する化合物、ゲル化剤等を加え、更に混合する。次に、必要に応じて、更に賦形剤等を加えた後、所望の型に流し込み、冷却固化等することにより、グミ剤を得ることができる。
液剤の場合であれば、例えば、以下のようにして製剤化することができる。
式Iの構造を有する化合物、溶剤等を混合することで、液剤を得ることができる。
上述のように製剤化したものは、例えば、軽度認知障害の治療剤又は予防剤として使用してもよい。
本発明の組成物又はこれを製剤化したものは、例えば、食品用又は医薬用として用いることができ、好ましくは、食品用として用いることができる。
例えば、以下に記載する方法により、脳波解析システムNATESASを用いて軽度認知障害を有する者を識別し、かつ本発明の組成物による軽度認知障害の治療又は予防効果を評価してもよい。なお、脳波解析システムNATESASの使用方法については、当該システムに添付されているマニュアルを参照することができる。
被験体に脳波計を取り付けて脳波を測定し、得られた脳波データをVPN回線等により脳波解析システムNATESASに送り、脳波データを解析してもよい。脳波解析システムNATESASによって解析されたデータをVPN回線等により受けとり、解析により得られたAD総合における類似性値が0超の場合、被験体は、軽度認知障害と識別されてもよい。或いは、脳波解析システムNATESASによって解析された被験体の脳波のカラーマップと、脳波解析システムNATESAS上に構築されている健常者及び/又はアルツハイマー症患者等の脳波のカラーマップとを比較することで、被験体は、軽度認知障害と識別されてもよい。
軽度認知障害と識別された被験体に、本発明の組成物を例えば1日1〜3回摂取(好ましくは、経口摂取)させ、例えば、初回の摂取の約10分後、約20分後、約30分後、約40分後、約50分後、約1時間後、約2時間後、約4時間後、約6時間後、約12時間後、約1日後、約2日後、約3日後、約4日後、約5日後、約6日後、約1週間後、約2週間後、約1か月後、約2か月後、約3か月後、約6か月後、約1年後に同様に脳波を測定し、CL1〜CL4及びAD総合における類似性値を得ることができる。本発明の組成物を摂取する前に0超であったAD総合における類似性値が、本発明の組成物の摂取により値が低下した場合(好ましくは、0以下になった場合)、軽度認知障害を治療又は予防する効果があると判断してもよい。
なお、脳波解析システムNATESASに替えて、例えば、特開2016−106940号公報に記載のシステムを採用した同様の脳波解析システムを用いて、上記のように又はこれと類似する方法等により軽度認知障害を有する者を識別し、かつ本発明の組成物による軽度認知障害の治療又は予防効果を評価してもよい。
以下の実施例により本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
[実施例1:式Iの構造を有する化合物及び補助成分を含む組成物(ゼリー剤)]
ステンレス製容器に、63.9質量部の水を入れ、16.7質量部の賦形剤(ブドウ糖果糖液糖及びメープルシロップを含む)及びゲル化剤を加え、均一になるまで約75〜90℃で撹拌した。ここに、0.5質量部の乳化剤と0.06質量部の大豆由来リゾレシチン(式Iの構造を有する化合物)とを加えて混合した後、14.94質量部の果汁(マンゴー果汁及びリンゴ果汁を含む)、0.25質量部のクエン酸、1質量部の香料及び2.65質量部の賦形剤を加え、更に撹拌することで、実施例1の組成物(ゼリー剤)を得た(ゼリー剤 10g中、式Iの構造を有する化合物 0.6g)。
[実施例2:式Iの構造を有する化合物及び補助成分を含む組成物(グミ剤)]
ステンレス製容器に、80質量部の賦形剤(水あめ、還元水あめ及びブドウ糖を含む)を入れ、約75〜90℃に加熱した後、約75〜90℃の少量の水で溶液状としたゼラチンを混合し、撹拌した。ここに、0.072質量部の乳化剤と、9.375質量部の大豆由来リゾレシチン(式Iの構造を有する化合物)とを加え、更に混合した。次に、0.641質量部の果汁(リンゴ果汁を含む)、2.152質量部のクエン酸、0.092質量部の香料及び0.467質量部のデンプンを加え、均一になるまで混合し、これを半球状の型枠に充填して冷却固化することで、実施例2の組成物(グミ剤)を得た(3.2g/1粒、式Iの構造を有する化合物 0.3g/1粒)。
[実施例3:式Iの構造を有する化合物及び補助成分を含む組成物(軟カプセル剤)]
47.2質量部の大豆由来リゾレシチン(式Iの構造を有する化合物)と52.8質量部のベニバナ油とを混合し、カプセル内容物を得た。次に、上記で得たカプセル内容物を、既存のロータリーダイ式カプセル成形装置を用いて被膜(グリセリン、ゼラチン及びカラギーナンを含む)内に充填し、実施例3の組成物(軟カプセル剤)を得た(0.53g/1粒、式Iの構造を有する化合物 0.25g/1粒)。
[実施例4:式Iの構造を有する化合物及び補助成分を含む組成物(液剤)]
75.7質量部の大豆由来リゾレシチン(式Iの構造を有する化合物)、20.5質量部のベニバナ油及び3.8質量部の亜麻人油を混合し、実施例4の組成物(液剤)を得た(液剤 1.5g中、式Iの構造を有する化合物 1.136g)。
[試験例1:軽度認知障害に対する有効性の評価1]
表1に示す背景を有する被験者3名を対象に、本発明の組成物の軽度認知障害に対する有効性を評価した。なお、被験者3名はいずれも、医師による問診の結果、認知症ではないと診断された。

各被験者の脳波を脳波計(日本光電工業株式会社製)で測定し(使用した電極:21極)、得られた脳波データを脳波解析システムNATESAS(登録商標)(医療機器認証番号:228AHBZX00042000)によって解析した(「摂取前」)。この解析により得られた、AD総合が0超である場合、軽度認知障害を有すると識別した。以下の表2〜4における摂取前の類似性値から明らかなように、被験者1〜3は、軽度認知障害を有すると識別された。
次に、軽度認知障害を有すると識別された被験者1〜3に、実施例1の組成物を2包(18.8g、式Iの構造を有する化合物として1.2g;即ち、式Iの構造を有する化合物として約17〜約20mg/kg体重)経口摂取させ、摂取40分後に脳波を脳波計で測定し、得られた脳波データを脳波解析システムNATESASによって解析した(「摂取40分後」)。更に、被験者1〜3において、軽度認知障害を有すると識別された翌日から、1日3回(朝、昼、夜)、1回あたり実施例1の組成物を1〜2包、1日あたり計4包(37.6g、式Iの構造を有する化合物として2.4g;即ち、式Iの構造を有する化合物として約34〜約41mg/kg体重)、約1か月間継続的に経口摂取させ、再度脳波を測定した(「摂取1か月後」)。結果を表2〜4及び図2A〜4Bに示す。
表2から明らかなように、被験者1においては、経口摂取前に0超であったAD総合の類似性値が、本発明の組成物を経口摂取した40分後に0以下となった。また、本発明の組成物を約1か月間継続して経口摂取した後においては、AD総合の類似性値が0以下であり、かつCL2の値が下がった。
表3から明らかなように、被験者2においては、経口摂取前に0超であったAD総合及びCL4の類似性値が、本発明の組成物を経口摂取した40分後に0以下となった。また、経口摂取前及び摂取40分後に0超であったCL1の類似性値が、本発明の組成物を約1か月間継続して経口摂取した後に0以下となった。
表4から明らかなように、被験者3においては、経口摂取前及び摂取40分後に0超であったCL3の類似性値が、本発明の組成物を約1か月間継続して経口摂取した後に0以下となった。また、経口摂取前と比較して、摂取40分後及び摂取1か月後において、AD総合の数値が下がった。
以上の実施例の結果で示されたように、本発明によれば、軽度認知障害を治療又は予防するための組成物を提供することができる。更に、本発明の組成物は、実施例の結果からも明らかなとおり、軽度認知障害を有する被験体の脳波を健常者の脳波に近づけるか又は戻すことが可能であるから、従来の治療薬や治療法等では到底達成することができなかった、認知症の根治的な治療や認知症発症の根本的な予防が可能なものである。

Claims (7)

  1. 式I:

    [式中
    及びRは、独立して、水素又は−CORであり、ここで、R及びRは同時に−CORではなく、
    は、炭素数1〜30の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基であり、
    Aは、−CH−CH−N(CH ある]
    の構造を有する化合物と補助成分とを含む軽度認知障害を治療するための組成物であって、脳波解析システムを用いて軽度認知障害を有すると識別された被験体に、式Iの構造を有する化合物として1日あたり8〜60mg/kg体重を投与することを特徴とし、該被験体の脳波を健常者の脳波に近づけるか又は戻すことが可能な、組成物。
  2. が、水素であり、Rが、−CORである、請求項1に記載の組成物
  3. Iの構造を有する化合物が、リゾレシチンである、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. リゾレシチンが、大豆由来リゾレシチンである、請求項に記載の組成物。
  5. 脳波解析システムを用いて軽度認知障害を有すると識別された被験体が、脳波解析システムNATESASにおいて、AD総合における類似性値が0超の被験体である、請求項1〜のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 1質量部の式Iの構造を有する化合物に対して1〜16質量部の補助成分を含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 補助成分が、核酸、コラーゲン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンE、ナイアシン、パントテン酸、乳酸菌生産物質、ドコサヘキサエン酸及びエイコサペンタエン酸からなる群より選択される少なくとも1種を含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の組成物。
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