JP6816929B2 - フィニッシャの結合構造及び車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は車両用シートで用いられる複数のフィニッシャを結合するためのフィニッシャの結合構造に関する。また、本発明はフィニッシャの結合構造を有する車両用シートに関する。
本明細書においてフィニッシャは、車両用シートの製造処理における最終工程又は最終工程に近い工程において車両用シートに装着される部品であって、外部から視認できる部品のことである。フィニッシャは、例えば、車両用シートのシートクッションの底部に設けられるカバーである。
(従来例1)
従来、フィニッシャの結合構造として特許文献1に開示されたものが知られている。この従来のフィニッシャの結合構造は、本願の図9に示すように、フロントフィニッシャ111と、サイドフィニッシャとしてのインナフィニッシャ109と、サイドフィニッシャとしてのアウタフィニッシャ107とを有している。
フロントフィニッシャ111の両端の下部に係合凹溝129が設けられている。インナフィニッシャ109及びアウタフィニッシャ107の先端の下部に受け凹溝119が設けられている。この従来のフィニッシャの結合構造においては、係合凹溝129を受け凹溝119へ挿入することにより、フロントフィニッシャ111がサイドフィニッシャ107,109に結合されている。
この従来のフィニッシャの結合構造においては、係合凹溝129と受け凹溝119との係合により、フロントフィニッシャ111とサイドフィニッシャ107,109との間である程度の結合が得られる。しかしながら、しっかりとした結合を得るためには、フロントフィニッシャ111及びサイドフィニッシャ107,109をネジ115によってアッパレール105に固定しなければならなかった。
(従来例2)
従来、フィニッシャの結合構造として特許文献2に開示されたものが知られている。この従来のフィニッシャの結合構造においては、一方のフィニッシャに脚部が設けられ、この脚部に矢じり部が設けられている。そして、他方のフィニッシャに開口が設けられ、この開口に段部が形成されている。
この従来のフィニッシャの結合構造においては、一方のフィニッシャの脚部が他方のフィニッシャの開口に嵌め込まれることにより、一対のフィニッシャが結合されている。しかしながら、このフィニッシャの結合構造が一対のフィニッシャのどの部分に設けられているのかが、定かではない。従って、本願の図10に示すように、クッションパッド101によって押されることにより、又はシートクッション102の前端部を傾斜(チルト)駆動させる際の反力により、フロントフィニッシャ111及びサイドフィニッシャ109が変形し、その結果、それらのフィニッシャの結合部の上部に間隙、いわゆるV字隙103が発生して、車両用シートの外観が損なわれるおそれがあった。
(従来例3)
従来、フィニッシャの結合構造として特許文献3に開示されたものが知られている。この従来のフィニッシャの結合構造は、本願の図11に示すように、フロントフィニッシャとしての前方パネル120と、サイドフィニッシャとしての側方パネル110とを有している。側方パネル110の先端にはガイドピン125,126が設けられている。前方パネル120の側端部には、ピン孔127,128が設けられている。
この従来のフィニッシャの結合構造においては、ガイドピン125,126を、それぞれ、ピン孔127,128へ挿入することにより、側方パネル110と前方パネル120とが互いに結合されている。この従来のフィニッシャの結合構造において、側方パネル110と前方パネル120とが連続する方向は矢印A−Aで示す方向である。これは、側方パネル110と前方パネル120とが互いに押し付け合う方向である。
ガイドピン125,126は側方パネル110と前方パネル120とが連続する方向A−Aに沿って延びていた。すなわち、ガイドピン125,126は側方パネル110と前方パネル120とが連続する方向A−Aに対して平行に延在していた。このため、この従来のフィニッシャの結合構造においては、図10に示した従来例と同様にして、V字隙103のような間隙が発生して、車両用シートの外観が損なわれるおそれがあった。
(従来例4)
従来、フィニッシャの結合構造として特許文献4に開示されたものが知られている。この従来のフィニッシャの結合構造は、本願の図12に示すように、フロントフィニッシャとしての支持部材112と、サイドフィニッシャとしてのサイドカバー113と、サイドフィニッシャとしてのサイドカバー114とを有している。支持部材112の両側端には係爪116が設けられている。サイドカバー113,114の側端部には係孔117が設けられている。係爪116を係孔117へ挿入することにより、サイドカバー113,114が支持部材112に結合されている。
この従来のフィニッシャの結合構造において、支持部材112とサイドカバー113,114とが連続する方向は矢印A−Aで示す方向である。これは、支持部材112とサイドカバー113,114とが互いに押し付け合う方向である。係爪116は支持部材112とサイドカバー113,114とが連続する方向A−Aに沿って延びていた。すなわち、係爪116は支持部材112とサイドカバー113,114とが連続する方向A−Aに対して平行に延在していた。このため、この従来のフィニッシャの結合構造においては、図10に示した従来例と同様にして、V字隙103のような不要な間隙が発生して、車両用シートの外観が損なわれるおそれがあった。
特開2000−177439号公報 特開2003−080986号公報 特開2005−088784号公報 特開2009−040172号公報
本発明は、従来装置における上記の問題点に鑑みて成されたものであって、ガイドピン、係爪等といった結合用突部と、ピン孔、係孔等といった結合用凹部とを用いて、一対のフィニッシャを結合する結合構造において、フィニッシャの結合部分にV字隙等といった不要な間隙が発生することを防止することを目的とする。
本発明に係るフィニッシャの結合構造は、車両用シートの一部に配置される第1のフィニッシャと、車両用シートの他の一部に配置される第2のフィニッシャとを結合するフィニッシャの結合構造において、前記第1のフィニッシャに設けられた結合用突部と、前記第2のフィニッシャに設けられており前記結合用突部に嵌合する結合用凹部とを有しており、前記結合用突部及び前記結合用凹部は、前記第1のフィニッシャと前記第2のとが連続する方向に対して交差する方向に延在しており、互いに嵌合している前記結合用突部と前記結合用凹部は、前記第1のフィニッシャと前記第2のフィニッシャについての前後方向の位置を規制することを特徴とする。
第1のフィニッシャは結合用突部が設けられるフィニッシャである。第2のフィニッシャは結合用凹部が設けられるフィニッシャである。フィニッシャは、車両用シートの製造処理における最終工程又は最終工程に近い工程において車両用シートに装着される部品のことである。例えば、車両用シートのシートクッションの底部において内部の構造を保護するために設けられる樹脂製のカバーがフィニッシャである。場合によっては、車両用シートのシートバックの適所にフィニッシャが設置されることもある。
本発明によれば、結合用突部及び結合用凹部は、第1のフィニッシャと第2のフィニッシャとが連続する方向に沿った方向に延在するのではなく、それら一対のフィニッシャが連続する方向に対して交差している。このため、第1のフィニッシャ及び第2のフィニッシャの上端辺に力が加わっても結合用突部が結合用凹部に対して抜け移動することがなく、従って、第1のフィニッシャと第2のフィニッシャとの結合部にV字隙等といった間隙が発生することがなくなった。
本発明に係るフィニッシャの結合構造において、前記第1のフィニッシャと前記第2のフィニッシャとが連続する方向は、車両用シートの前後方向及びそれに直交する左右方向の両方向に対して傾斜した方向である。そして、前記結合用突部及び前記結合用凹部が前記第1のフィニッシャと前記第2のフィニッシャとが連続する方向に対して交差する方向は、車両用シートの前後方向である。
この発明態様によれば、結合用突部及び結合用凹部の延在方向は車両用シート1の前後方向を向いているので、第2のフィニッシャに第1のフィニッシャを結合する作業を簡単に且つ安全に行うことができる。
本発明に係るフィニッシャの結合構造の第の発明態様は、前記第1のフィニッシャに設けられたガイド用突部と、前記第2のフィニッシャに設けられており前記ガイド用突部に嵌合するガイド用凹部とをさらに有している。そして、互いに嵌合している前記ガイド用突部と前記ガイド用凹部は、前記第1のフィニッシャと前記第2のフィニッシャについての上下方向の位置を規制している。
この構成により、第1のフィニッシャと第2のフィニッシャとの結合状態をより一層安定させることができ、V字隙等といった間隙が発生する可能性をより一層低くできる。
本発明に係るフィニッシャの結合構造の第の発明態様において、前記結合用突部は前記第1のフィニッシャの上下方向に沿って複数個設けられており、前記結合用凹部は前記第2のフィニッシャの上下方向に沿って複数個設けられており、前記ガイド用突部は前記第1のフィニッシャの上下方向に沿って複数個設けられており、前記ガイド用凹部は前記第2のフィニッシャの上下方向に沿って複数個設けられており、前記複数の結合用突部と前記複数のガイド用突部は互いに交互に設けられており、前記複数の結合用凹部と前記複数のガイド用凹部は互いに交互に設けられている。
この構成により、第1のフィニッシャと第2のフィニッシャとの結合状態をより一層安定させることができ、V字隙等といった間隙が発生する可能性をより一層低くできる。
本発明に係るフィニッシャの結合構造の第の発明態様において、前記第1のフィニッシャは車両用シートの底部の前部に設けられるフロントフィニッシャであり、前記第2のフィニッシャは車両用シートの底部の側部に設けられるサイドフィニッシャである。

多くの車両用シートにおいてその底部にはフロントフィニッシャ及びサイドフィニッシャが設けられる。これらのフィニッシャは外部から視認できるので、製品としての車両用シートにとってそれらのフィニッシャは製品価値を判断する上で重要な部品である。従来のフィニッシャの結合構造を用いていた車両用シートにおいては、これら一対のフィニッシャの結合部のV字隙等といった間隙が発生し、そのために製品価値を下げるおそれがあった。
これに対し、本発明態様によれば、車両用シート底部のフロントフィニッシャとサイドフィニッシャの結合部にV字隙等といった間隙が発生することがないので、高い製品価値を長期間にわたって保持できる。
次に、本発明に係る車両用シートは、着座者の臀部を受けるシートクッションと、着座者の背中部を受けるシートバックと、前記シートクッションの一部又は前記シートバックの一部に配置される第1のフィニッシャと、前記シートクッションの他の一部又は前記シートバックの他の一部に配置される第2のフィニッシャと、前記第1のフィニッシャと前記第2のフィニッシャとを結合するフィニッシャの結合構造と、を有する車両用シートにおいて、前記フィニッシャの結合構造は、上記の各発明態様のフィニッシャの結合構造であることを特徴とする。
この車両用シートは上述したフィニッシャの結合構造を構成要件として有している。従って、この車両用シートは本発明に係るフィニッシャの結合構造によって達成できる効果を同様に達成できる。
本発明によれば、結合用突部及び結合用凹部は、第1のフィニッシャと第2のフィニッシャとが連続する方向に沿った方向に延在するのではなく、それら一対のフィニッシャが連続する方向に対して交差して設けられる。このため、第1のフィニッシャ及び第2のフィニッシャの上端辺に力が加わっても結合用突部が結合用凹部に対して抜け移動することがなく、従って、第1のフィニッシャと第2のフィニッシャとの結合部にV字隙等といった不要な間隙が発生することを防止できる。
本発明に係る車両用シートの一実施形態を示す斜視図である。 図1の車両用シートの主要部であるフロントフィニッシャとサイドフィニッシャとの結合部分を裏側から見た状態を示す斜視図である。 図2の結合部分の分解斜視図である。 図4(a)は図3のD−D線に従った平面断面図であり、図4(b)は図3のC−C線に従った平面断面図である。 図2のE−E線に従った平面断面図である。 図6(a)は図3のH−H線に従った平面断面図であり、図6(b)は図3のG−G線に従った平面断面図である。 図2のI−I線に従った平面断面図である。 図8(a)は図2のJ−J線に従った縦断面図であり、図8(b)は図8(a)のフロントフィニッシャの縦断面図であり、図8(c)は図8(a)のサイドフィニッシャの縦断面図である。 従来のフィニッシャの結合構造の一例を示す斜視図である。 従来のフィニッシャの結合構造の他の例を示す斜視図である。 従来のフィニッシャの結合構造のさらに他の例を示す斜視図である。 従来のフィニッシャの結合構造のさらに他の例を示す斜視図である。
以下、本発明に係るフィニッシャの結合構造及び車両用シートを実施形態に基づいて説明する。なお、本発明がこの実施形態に限定されないことはもちろんである。また、本明細書に添付した図面では特徴的な部分を分かり易く示すために実際のものとは異なった比率で構成要素を示す場合がある。
図1は本発明に係る車両用シートの一実施形態を示している。ここに示す車両用シート1は、右ハンドル自動車における助手席又は左ハンドル自動車の運転席である。着座者にとって左側がアウタ側(すなわちドア側)であり、右側がインナ側(すなわち助手席側)である。
この車両用シート1は、シートクッション2と、シートバック3とを有している。シートバック3の頂部にヘッドレスト4が設けられている。シートクッション2は着座者の臀部を受ける部分である。シートバック3は着座者の背中部を受ける部分である。ヘッドレスト4は着座者の頭部を受ける部分である。
シートクッション2は、骨格構造であるクッションフレーム7と、クッションフレーム7を覆っているパッド8aと、パッド8aを覆っている表皮9aとを有している。シートバック3は、骨格構造であるバックフレーム10と、バックフレーム10を覆っているパッド8bと、パッド8bを覆っている表皮9bとを有している。ヘッドレスト4はシートバック3の主体部分に着脱可能に設けられることもあるし、シートバック3の主体部分と一体に形成されることもある。
クッションフレーム7及びバックフレーム10は、鉄を主成分とする金属や、硬質のプラスチックや、FRP(Fiber Reinforced Plastics:繊維強化プラスチック)等によって形成されている。パッド8a,8bは発泡ウレタンのような弾性材料によって形成されている。表皮8a,8bは通気性を有する材料、例えばファブリック、革、合成皮革等によって形成されている。ファブリックは布のことであり、布は織物、編物、レース、フェルト、不織布等のことである。
クッションフレーム7はベース13a,13b上に載置されている。シートクッション2の底部の前部に第1のフィニッシャとしてのフロントフィニッシャ14が設けられている。シートクッション2の底部の側部に第2のフィニッシャとしてのサイドフィニッシャ15が設けられている。サイドフィニッシャ15はネジ等といった締結手段(図示せず)によってクッションフレーム7に固定されている。フロントフィニッシャ14はサイドフィニッシャ15に結合されている。
フロントフィニッシャ14及びサイドフィニッシャ15は、シートクッション2の底部の内部構造を保護するように、あるいは、その内部構造が外部から見えないようにカバーしている。着座者にとって右側となるシートクッション2の底部にはフィニッシャは設けられていない。この部分にはコンソールボックス(図示せず)が設けられるからである。フロントフィニッシャ14及びサイドフィニッシャ15は、例えばPP(ポリプロピレン)によって形成されている。
一般に、フィニッシャは、車両用シートの製造処理における最終工程又は最終工程に近い工程において車両用シートに装着される部品であって、外部に露出する部分に設けられる樹脂製の部品のことである。従って、フィニッシャは、シートクッションの底部の側部に設けられて内部構造をカバーするカバー以外の部品であることもある。また、フィニッシャはシートバックに付随して設置されることもある。
(フィニッシャの結合構造−結合用突部と結合用凹部との嵌合)
フロントフィニッシャ14とサイドフィニッシャ15は結合部Bにおいてフィニッシャの結合構造によって互いに結合している。図2は図1のフィニッシャの結合部Bをフィニッシャ14,15の裏側から、すなわちシートクッション2の内部側から見た状態を示している。また、図3は図2のフィニッシャの結合構造を分解した状態を示している。
図3において、フロントフィニッシャ14の端部の裏側面に、複数(実施形態では4個)の結合用突部18が上下方向に沿って間隔をおいて設けられている。これらの結合用突部18はフロントフィニッシャ14を樹脂による成形加工によって形成する際に同時に一体的に形成される。図4(b)は図3のC−C線に従って結合用突部18の平面断面構造を示している。結合用突部18はフロントフィニッシャ14から延びる起立部18aと、起立部18aの頂部に形成された爪18bとを有している。
図3において、サイドフィニッシャ15の端部の裏面側に、複数(実施形態では4個)の結合用凹部19が上下方向に沿って間隔をおいて設けられている。これらの結合用凹部19はサイドフィニッシャ15を樹脂による成形加工によって形成する際に同時に一体的に形成される。図4(a)は図3のD−D線に従って結合用凹部19の断面構造を示している。結合用凹部19はサイドフィニッシャ15から延びる起立部19aと、起立部19aの先端部に設けられた係止部19bとを有している。
図5は、図2におけるE−E線に従って、フロントフィニッシャ14とサイドフィニッシャ15との結合状態を示している。図5において、フロントフィニッシャ14の結合用突部18をサイドフィニッシャ15の結合用凹部19内の空間へ挿入することにより、フロントフィニッシャ14とサイドフィニッシャ15とが互いに結合されている。
また、フロントフィニッシャ14の起立部18aをサイドフィニッシャ15の起立部19aの空間内へ挿入した後、起立部18aの自身の弾性力により、フロントフィニッシャ14の爪18bがサイドフィニッシャ15の係止部19bの上辺に引っ掛かっている。これにより、フロントフィニッシャ14とサイドフィニッシャ15との前後方向に関する結合が確定(すなわち規制)されている。なお、上記の結合用突部18と結合用凹部19との結合状態は図2の4つの結合用突部18及び結合用凹部19に関して同じである。
図5において、フロントフィニッシャ14とサイドフィニッシャ15とが連続する方向は矢印A−Aで示す方向である。この方向は、フロントフィニッシャ14の外周表面とサイドフィニッシャ15の外周表面とが連続して延在している方向である。また、この方向は、フロントフィニッシャ14とサイドフィニッシャ15との結合点Pにおける接線方向である。また、この方向は、フロントフィニッシャ14とサイドフィニッシャ15とが互いに押し合っている方向である。
本実施形態では、フロントフィニッシャ14とサイドフィニッシャ15が結合した状態において、結合用突部18及び結合用凹部19が矢印F−F方向に延在している。結合用突部18及び結合用凹部19の延在方向F−Fは、フロントフィニッシャ14とサイドフィニッシャ15とが連続する方向A−Aに対して角度αで交差している。角度αは0°<α<180°の範囲内の適宜の角度である。特に、本実施形態では、結合用突部18及び結合用凹部19の延在方向F−Fは車両用シート1(図1参照)の前後方向を向いている。
従来のフィニッシャの結合構造においては、図11や図12に示したように結合用突起116,125は、フロントフィニッシャとサイドフィニッシャとが連続する方向A−Aに沿った方向に延在していた。このため、図10に示すように、フロントフィニッシャ111とサイドフィニッシャ109との結合部にV字隙103等といった不要な間隙が生じることが多かった。
これに対し、本実施形態では、図5に示すように、結合用突部18及び結合用凹部19はフロントフィニッシャ14とサイドフィニッシャ15とが連続する方向A−Aに沿った方向に延在するのではなく、A−A方向に対して角度αで交差している。このため、フロントフィニッシャ14及びサイドフィニッシャ15の上端辺に力が加わっても結合用突部18が結合用凹部19に対して抜け移動することがなく、従って、フロントフィニッシャ14とサイドフィニッシャ15との結合部にV字隙等といった不要な間隙が発生することがなくなった。
また、結合用突部18及び結合用凹部19の延在方向F−Fは車両用シート1の(図1参照)の前後方向を向いているので、サイドフィニッシャ15にフロントフィニッシャ14を結合する作業を簡単に且つ安全に行うことができる。
(フィニッシャの結合構造−ガイド用突部とガイド用凹部との嵌合)
図3において、フロントフィニッシャ14の端部の裏面側において、複数(実施形態では4個)の結合用突部18の間に、複数(実施形態では3個)のガイド用突部22が設けられている。これらのガイド用突部22はフロントフィニッシャ14を樹脂による成形加工によって形成する際に同時に一体的に形成される。図6(b)は図3のG−G線に従ってガイド用突部22の平面断面構造を示している。ガイド用突部22はフロントフィニッシャ14から立ち上がっている起立部として形成されている。
図3において、サイドフィニッシャ15の端部の裏面側において、複数(実施形態では4個)の結合用凹部19の間に、連結部材としても機能する複数(実施形態では3個)のガイド用凹部23が設けられている。これらのガイド用凹部23はサイドフィニッシャ15を樹脂による成形加工によって形成する際に同時に一体的に形成される。図6(a)は図3のH−H線に従ってガイド用凹部23の平面断面構造を示している。ガイド用凹部23はサイドフィニッシャ15から延びるボックス形状(内部に空間を有する形状)の部材として形成されている。
図7は、図2におけるI−I線に従って、フロントフィニッシャ14とサイドフィニッシャ15との結合状態を示している。図7において、フロントフィニッシャ14のガイド用突部22をサイドフィニッシャ15のガイド用凹部23内の空間へ挿入することにより、フロントフィニッシャ14とサイドフィニッシャ15とが互いに結合されている。なお、ガイド用突部22とガイド用凹部23との結合状態は図2の3つのガイド用突部22及びガイド用凹部23に関して同じである。
図8(a)は図2のJ−J線に従って、フロントフィニッシャ14とサイドフィニッシャ15との結合部の上下方向(縦方向)の断面構造を示している。また、図8(b)はサイドフィニッシャ15の縦断面構造を示しており、図8(c)はフロントフィニッシャ14の縦断面構造を示している。
図8(a)に示すように、フロントフィニッシャ14の各ガイド用突部22はサイドフィニッシャ15のガイド用凹部23の内部空間内に嵌り込んでいる。これにより、フロントフィニッシャ14とサイドフィニッシャ15との上下方向に関する結合が確定(すなわち規制)されている。
図7において、フロントフィニッシャ14とサイドフィニッシャ15とが連続する方向は矢印A−Aで示す方向である。この方向は、フロントフィニッシャ14の外周表面とサイドフィニッシャ15の外周表面とが連続して延在している方向である。また、この方向は、フロントフィニッシャ14とサイドフィニッシャ15との結合点Pにおける接線方向である。また、この方向は、フロントフィニッシャ14とサイドフィニッシャ15とが互いに押し合っている方向である。
本実施形態では、フロントフィニッシャ14とサイドフィニッシャ15が結合した状態において、ガイド用突部22及びガイド用凹部23が矢印F−F方向に延在している。このガイド用突部22及びガイド用凹部23の延在方向F−Fは、フロントフィニッシャ14とサイドフィニッシャ15とが連続する方向A−Aに対して角度αで交差している。この角度αは、図5において結合用突部18及び結合用凹部19が、フロントフィニッシャ14とサイドフィニッシャ15とが連続する方向A−Aに対して交差している角度αと同じである。本実施形態では、ガイド用突部22及びガイド用凹部23の延在方向F−Fは車両用シート1(図1参照)の前後方向を向いている。
このように、本実施形態では、ガイド用突部22及びガイド用凹部23が、フロントフィニッシャ14とサイドフィニッシャ15とが連続する方向A−Aに沿った方向に延在するのではなく、A−A方向に対して角度αで交差している。このため、フロントフィニッシャ14とサイドフィニッシャ15との結合部にV字隙等といった不要な間隙が形成されることがなくなった。
また、ガイド用突部22及びガイド用凹部23の延在方向F−Fは車両用シート1(図1参照)の前後方向を向いているので、サイドフィニッシャ15にフロントフィニッシャ14を結合する作業を簡単に且つ安全に行うことができる。
(結合用凹部19とガイド用凹部23の関係)
図3及び図8(b)に示すように、4つの結合用凹部19はそれらの間に設けられた3つのガイド用凹部23によって連結されている。つまり、ガイド用凹部23が結合用凹部19のための連結部材として機能している。これにより、4つの結合用凹部19は一体構造になっている。このため、4つの結合用凹部19は剛性が高められている。このように複数の結合用凹部19の剛性が高められていることにより、フロントフィニッシャ14の結合用突部18とサイドフィニッシャ15の結合用凹部19との嵌合は容易には緩まない。この結果、結合用突部18を結合用凹部19へ挿入する作業は簡単であるにもかかわらず、それらが一旦嵌合した後は、それらの嵌合状態を長期間にわたってしっかりと保持できる。
(他の実施形態)
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
例えば、図1の車両用シート1は運転席又は助手席であるが、車両用シートは運転席及び助手席に限られず、後部座席とすることもできる。
また、図1の車両用シート1においては、フィニッシャとしてシートクッション2の底部に配置されるカバーを例示した。しかしながら、フィニッシャはシートクッションの底部のカバーに限られず、必要に応じて車両用シート1の適宜の場所に設けられる部品とすることができる。
また、図3の実施形態では、結合用突部18が設けられる第1のフィニッシャとしてフロントフィニッシャ14を例示し、結合用凹部19が設けられる第2のフィニッシャとしてサイドフィニッシャ15を例示した。しかしながら、第1のフィニッシャをサイドフィニッシャと考え、第2のフィニッシャをフロントフィニッシャと考えることもできる。
上記の実施形態では図1において車両用シート1のシートクッション2の底部に設けられるフィニッシャであるフロントフィニッシャ14とサイドフィニッシャ15とを結合するために本発明を適用する場合を例示した。しかしながら、シートバック3の適所に一対のフィニッシャが配置される場合には、それらのフィニッシャに対して本発明の結合構造を適用することができる。
1.車両用シート、 2.シートクッション、 3.シートバック、 4.ヘッドレスト、 7.クッションフレーム、 8a,8b.パッド、 9a,9b.表皮、 10.バックフレーム、 13a,13b.ベース、 14.フロントフィニッシャ(第1のフィニッシャ)、 15.サイドフィニッシャ(第2のフィニッシャ)、 18.結合用突部、 18a.起立部、 18b.爪、 19.結合用凹部、 19a.起立部、 19b.係止部、 22.ガイド用突部、 23.ガイド用凹部、 A−A.連続する方向、 B.フィニッシャの結合部、 P.結合点

Claims (6)

  1. 車両用シートの一部に配置される第1のフィニッシャと、車両用シートの他の一部に配置される第2のフィニッシャとを結合するフィニッシャの結合構造において、
    前記第1のフィニッシャに設けられた結合用突部と、
    前記第2のフィニッシャに設けられており前記結合用突部に嵌合する結合用凹部と、を有しており、
    前記結合用突部及び前記結合用凹部は、前記第1のフィニッシャと前記第2のフィニッシャとが連続する方向に対して交差する方向に延在しており、
    互いに嵌合している前記結合用突部と前記結合用凹部は、前記第1のフィニッシャと前記第2のフィニッシャについての前後方向の位置を規制
    前記第1のフィニッシャと前記第2のフィニッシャとが連続する方向は、車両用シートの前後方向及びそれに直交する左右方向の両方向に対して傾斜した方向であり、
    前記結合用突部及び前記結合用凹部が前記第1のフィニッシャと前記第2のフィニッシャとが連続する方向に対して交差する方向は、車両用シートの前後方向である、
    ことを特徴とするフィニッシャの結合構造。
  2. 前記結合用突部は前記第1のフィニッシャから突出する起立部を有し、
    前記結合用凹部は前記第2のフィニッシャから突出する起立部を有し、当該起立部は空間を有しており、
    前記結合用突部の前記起立部を前記結合用凹部の前記起立部の前記空間内へ挿入することにより、前記第1のフィニッシャと前記第2のフィニッシャとが結合される
    ことを特徴とする請求項1記載のフィニッシャの結合構造。
  3. 前記第1のフィニッシャに設けられたガイド用突部と、
    前記第2のフィニッシャに設けられており前記ガイド用突部に嵌合するガイド用凹部と、をさらに有しており、
    互いに嵌合している前記ガイド用突部と前記ガイド用凹部は、前記第1のフィニッシャと前記第2のフィニッシャについての上下方向の位置を規制している、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のフィニッシャの結合構造。
  4. 前記結合用突部は前記第1のフィニッシャの上下方向に沿って複数個設けられており、
    前記結合用凹部は前記第2のフィニッシャの上下方向に沿って複数個設けられており、
    前記ガイド用突部は前記第1のフィニッシャの上下方向に沿って複数個設けられており、
    前記ガイド用凹部は前記第2のフィニッシャの上下方向に沿って複数個設けられており、
    前記複数の結合用突部と前記複数のガイド用突部は互いに交互に設けられており、
    前記複数の結合用凹部と前記複数のガイド用凹部は互いに交互に設けられている、
    ことを特徴とする請求項3記載のフィニッシャの結合構造。
  5. 前記第1のフィニッシャは車両用シートの底部の前部に設けられるフロントフィニッシャであり、
    前記第2のフィニッシャは車両用シートの底部の側部に設けられるサイドフィニッシャである、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載のフィニッシャの結合構造。
  6. 着座者の臀部を受けるシートクッションと、
    着座者の背中部を受けるシートバックと、
    前記シートクッションの一部又は前記シートバックの一部に配置される第1のフィニッシャと、
    前記シートクッションの他の一部又は前記シートバックの他の一部に配置される第2のフィニッシャと、
    前記第1のフィニッシャと前記第2のフィニッシャとを結合するフィニッシャの結合構造と、を有する車両用シートにおいて、
    前記フィニッシャの結合構造は、請求項1から請求項5のいずれか1つに記載のフィニッシャの結合構造である、
    ことを特徴とする車両用シート。
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