JP6815861B2 - 三次元造形装置および三次元造形方法 - Google Patents

三次元造形装置および三次元造形方法 Download PDF

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本発明は、造形材の積層およびエネルギー線の照射により立体物を形成する三次元造形装置および三次元造形方法に関する。
近年、3Dプリンティング等の三次元造形技術が急速に普及している。三次元造形により得られる造形物は、例えば、工業製品の試作品、展示品、医療用模型などに利用される。三次元造形の方式としては、インクジェット方式、光造形方式、粉末方式等が知られている。
一般的に、インクジェット方式の三次元造形装置は、吐出ヘッドから造形材料を吐出することで材料層を形成し、当該材料層を積み重ねることで、指定された立体形状の造形物を製造する。具体的には、造形ステージ上にエネルギー硬化型(例えば紫外線硬化型)の造形材を吐出することで材料層を形成する。そして、当該材料層にエネルギー線(例えば紫外線)を照射することで、材料層を硬化させる。このような、造形材の吐出処理およびエネルギー線の照射処理を繰り返すことで、造形ステージ上に造形物が形成される。インクジェット方式の三次元造形技術については、例えば、特許文献1に記載される。
特許文献1に記載の三次元造形装置は、最終的に得られる最終造形物となるモデル材を吐出する吐出ヘッドと、最終造形物を支持するサポート部を形成するサポート材を吐出する吐出ヘッドと、液状のモデル材または液状のサポート材に紫外線を照射して硬化させるUVランプ等の光源とを備える。
特開2015−208904号公報
特許文献1に記載の三次元造形装置のように、吐出ヘッドと光源とが同じ空間に配置されている場合、光源から照射されたエネルギー線が装置内で反射し、様々な方向へと散乱する虞がある。散乱した紫外線が造形材の配管や吐出ヘッドのノズル面などに当たると、内部の造形材の流動性が悪くなる場合がある。その結果、造形材の吐出不良が発生する場合がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、エネルギー線による硬化処理を行う三次元造形装置において、エネルギー線の散乱を抑制できる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、エネルギー硬化型の造形材を積層および硬化させて立体物を形成する三次元造形装置であって、造形材からなる材料層が形成される造形ステージと、前記造形ステージ上に液状の前記造形材を吐出して前記材料層を形成する積層部と、前記造形ステージ上の前記造形材に対してエネルギー線を照射して硬化処理を行う照射部と、前記造形ステージと、前記積層部および前記照射部とを、搬送方向に相対的に移動させる移動機構と、各部を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記移動機構による移動によって、前記造形ステージ上の所定の対象範囲が前記照射範囲に進入したと判断すると、前記照射部による前記エネルギー線の照射を開始し、前記対象範囲が前記照射範囲から出たと判断すると、前記照射部による前記エネルギー線の照射を終了し、前記エネルギー線の照射開始から予め設定された時間が経過したと判断すると、前記対象範囲が前記照射範囲内にある場合であっても、前記照射部による前記エネルギー線の照射を終了する。
本願の第2発明は、第1発明の三次元造形装置であって、前記対象範囲は、前記造形ステージの全体である。
本願の第3発明は、第1発明の三次元造形装置であって、前記対象範囲は、前記造形ステージのうち前記立体物が形成される範囲である。
本願の第4発明は、第1発明の三次元造形装置であって、前記対象範囲は、前記エネルギー線が未照射である液状の前記造形材の存在範囲である。
本願の第発明は、第1発明ないし第発明のいずれかの三次元造形装置であって、前記エネルギー線は紫外線である。
本願の第発明は、エネルギー硬化型の造形材を積層および硬化させて立体物を形成する三次元造形方法であって、a)造形ステージと積層部とを搬送方向に相対的に移動させつつ、前記積層部から前記造形ステージ上に液状の前記造形材を吐出して材料層を形成する工程と、b)前記造形ステージと照射部とを搬送方向に相対的に移動させつつ、前記照射部から前記造形ステージ層の前記造形材に対してエネルギー線を照射する工程と、を繰り返し行い、前記工程b)では、前記造形ステージ上の所定の対象範囲が前記照射部の照射範囲内に進入したと制御部が判断すると、前記照射部による前記エネルギー線の照射を開始し、前記対象範囲が前記照射範囲内から出たと前記制御部が判断すると、前記照射部による前記エネルギー線の照射を終了し、前記工程b)では、前記エネルギー線の照射開始から予め設定された時間が経過したと前記制御部が判断すると、前記対象範囲が前記照射範囲内にある場合であっても、前記照射部による前記エネルギー線の照射を終了する。
本願の第発明は、第発明の三次元造形方法であって、前記対象範囲は、前記造形ステージの全体である。
本願の第発明は、第発明の三次元造形方法であって、前記対象範囲は、前記造形ステージ上の前記立体物の形成範囲である。
本願の第発明は、第発明の三次元造形方法であって、前記対象範囲は、前記エネルギー線が未照射である液状の前記造形材の存在範囲である。
本願の第10発明は、第発明ないし第発明のいずれかの三次元造形方法であって、前記エネルギー線は紫外線である。
本願の第1発明〜第10発明によれば、造形ステージ上の対象範囲が照射範囲内にある場合にのみ、エネルギー線の照射を行う。これにより、エネルギー線の散乱を抑制できる。したがって、積層部における造形材の吐出不良を抑制できる。何らかの理由により造形ステージが照射範囲内に入ったまま造形ステージの移動が停止した場合であっても、紫外線の連続照射時間が長くなるのが抑制される。これにより、造形ステージ上の材料層が変質したり、材料層が熱を帯びたりするのが抑制される。
特に、本願の第2発明および第発明によれば、造形対象ごとに対象範囲の設定を変更する必要がない。
特に、本願の第3発明および第発明によれば、造形対象となる立体物の形成範囲が照射範囲内にある場合にのみ、エネルギー線の照射を行う。これにより、エネルギー線の散乱をより抑制できる。また、積層の途中において、対象範囲を変更する必要がない。
特に、本願の第4発明および第発明によれば、エネルギー線が未照射の造形材の存在範囲が照射範囲内にある場合にのみ、エネルギー線の照射を行う。これにより、エネルギー線の散乱をより抑制できる。
第1実施形態に係る三次元造形装置の構成を示した図である。 第1実施形態に係る積層装置の構成を示した図である。 第1実施形態に係る積層装置の造形ステージ、昇降機構および移動機構の正面図である。 第1実施形態に係る積層装置の造形ステージ、昇降機構および移動機構の側面図である。 第1実施形態に係る積層装置の制御部と積層装置内の各部との接続を示したブロック図である。 第1実施形態に係る積層処理の過程を示したフローチャートである。 第1実施形態に係る積層処理中の照射部の動作の流れを示したフローチャートである。 第1実施形態に係る積層処理中の紫外線照射工程の前後における照射部と造形ステージとの位置関係を示した図である。 第2実施形態に係る積層処理中の紫外線照射工程の前後における照射部と造形ステージとの位置関係を示した図である。 第3実施形態に係る積層処理中の照射部の動作の流れを示したフローチャートである。 第3実施形態に係る積層処理中の紫外線照射工程の前後における照射部と造形ステージとの位置関係を示した図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<1.第1実施形態>
<1−1.三次元造形装置の構成>
図1は、第1実施形態に係る三次元造形装置1の構成を示した図である。この三次元造形装置1は、搬入装置11、積層装置10、搬送装置12、洗浄装置13、および搬出装置14を有する。
搬入装置11は、後述する造形ステージSを積層装置10に搬送する装置である。搬入装置11は、第1搬送機構110を有する。第1搬送機構110は、例えば、ロボット機構、ローラ機構等により構成される。ただし、第1搬送機構110は、他の機構により構成されていてもよい。造形ステージSは、外部から搬入装置11内に搬入されると、第1搬送機構110により、積層装置10に搬送される。なお、積層装置10の構成については、後述する。
搬送装置12は、造形ステージSを積層装置10から洗浄装置13へと搬送する装置である。搬送装置12は、第2搬送機構120を有する。第2搬送機構120は、例えば、ロボット機構、ローラ機構等により構成される。ただし、第2搬送機構120は、他の機構により構成されていてもよい。積層装置10により、造形ステージSの上面にモデル材とサポート材とを積層させて成る立体物9が形成されると、造形ステージSは、第2搬送機構120により洗浄装置13に搬送される。
洗浄装置13は、立体物9からサポート材を除去する装置である。洗浄装置13は、薬液132に満たされた処理槽131を有する。造形ステージSが洗浄装置13内に搬入されると、立体物9は、処理槽131の薬液132内に浸漬される。これにより、立体物9からサポート材が除去される。その結果、造形ステージSの上面にモデル材から成る最終造形物900が形成される。
搬出装置14は、造形ステージSを洗浄装置13から三次元造形装置1の外部へと搬出する装置である。搬出装置14は、第3搬送機構140を有する。第3搬送機構140は、例えば、ロボット機構、ローラ機構等により構成される。ただし、第3搬送機構140は、他の機構により構成されていてもよい。洗浄装置13において立体物9からサポート材が除去された後、造形ステージSは、搬出装置14の第3搬送機構140により、装置外部へと搬出される。
<1−2.積層装置の構成>
続いて、積層装置10の構成について説明する。図2は、本実施形態に係る積層装置10の構成を示した図である。なお、ここでは、水平方向に延びる搬送方向に沿って往復移動する造形ステージの、往路方向を前方とし、復路方向を後方として、各部の位置関係を説明する。また、搬送方向に直交し、かつ水平方向に延びる方向を幅方向と称する。ただし、この前後方向の定義によって、積層装置10および三次元造形装置1の向きを限定する意図はない。
この積層装置10は、三次元造形における最終造形物900の製造工程において、造形材であるモデル材およびサポート材からなる立体物9を形成する装置である。本実施形態のモデル材およびサポート材は、いずれも紫外線硬化型の材料である。モデル材は、目的とする最終造形物900を構成する造形材である。サポート材は、造形物の製造中に造形材料が崩れたり撓んだりすることを防止するために、モデル材を支持する造形材である。立体物9は、モデル材およびサポート材からなる材料層90を積層することで形成される。
図2に示すように、本実施形態の積層装置10は、積層部20、ローラ部30、照射部40、昇降機構50、移動機構60および制御部100を有する。
積層部20は、搬入装置11から搬入された造形ステージS上に、モデル材およびサポート材からなる材料層90を積層する。造形ステージSは、材料層90を支持する支持台である。造形ステージSは、水平に拡がる上面を有する。図2の矢印および破線矢印に示すように、造形ステージSは、昇降機構50および移動機構60により前後方向および下方へ移動する。そして、造形ステージSが移動している間に、その上面に、モデル材およびサポート材からなる材料層90が順次積層される。これにより、造形ステージSの上面に立体物9が形成される。なお、後述する紫外線の反射を抑制するために、造形ステージSの表面は、黒色の被膜処理や、黒色フィルムの貼り付け等の、反射防止処理がされていることが好ましい。
積層部20は、造形ステージS上に、液状の造形材(モデル材およびサポート材)を吐出することで、造形ステージSの上面に材料層90を形成する。積層部20は、第1吐出ヘッド21と、第1吐出ヘッド21よりも前方に配置された第2吐出ヘッド22とを有する。第1吐出ヘッド21および第2吐出ヘッド22は、造形ステージSの搬送経路の上方に配置される。第1吐出ヘッド21は、搬送方向である前後方向に相対的に移動する造形ステージSに対して、幅方向に配列された複数のノズルから、モデル材の液滴を選択的に吐出する。第2吐出ヘッド22は、搬送方向である前後方向に相対的に移動する造形ステージSに対して、幅方向に配列された複数のノズルから、サポート材の液滴を選択的に吐出する。
ローラ部30は、第1ローラ31と、第2ローラ32とを有する。第1ローラ31および第2ローラ32は、それぞれ、円筒状の外周面を有する回転体である。ローラ31,32の材料には、例えば、材料層90を構成するモデル材およびサポート材よりも硬度の高いSUS等の金属が用いられる。第1ローラ31は、第1吐出ヘッド21の前方かつ照射部40の後方に配置される。第2ローラ32は、第2吐出ヘッド22の後方かつ照射部40の前方に配置される。
各ローラ31,32は、水平に延びる回転軸を中心として、回転可能に支持される。ローラ31,32は、例えば、図示を省略したモータ等の駆動源と接続されている。当該モータを駆動させると、モータの出力軸とともに、ローラ31,32が回転軸を中心に回転する。ローラ部30は、吐出ヘッド21,22のいずれかが材料層90の最上層に液状の造形材を吐出した後、その造形材が硬化する前に、当該材料層90の上面を平坦化する。平坦化処理を行うときには、造形ステージSを前後方向に移動させて、材料層90の上面にローラ31,32を接触させつつ、ローラ31,32を回転させる。これにより、材料層90の上面が平坦化される。第1ローラ31は、第1吐出ヘッド21から吐出された液状のモデル材の上面を平坦化する。第2ローラ32は、第2吐出ヘッド22から吐出された液状のサポート材の上面を平坦化する。
照射部40は、造形ステージS上の材料層90にエネルギー線を照射することにより、材料層90の硬化処理を行う。本実施形態の照射部40は、造形ステージSの上面に形成された材料層90に対して、紫外線を照射する。照射部40は、第1吐出ヘッド21および第1ローラ31と、第2吐出ヘッド22および第2ローラ32と、の間に配置される。また、照射部40は、造形ステージSの搬送経路の上方に配置される。
照射部40は、後述する制御部100によって、照射タイミングや発光強度が制御される。照射部40の光源としては、例えば、UVランプが用いられる。ただし、照射部40の光源には、メタルハライドランプ、キセノンランプまたはLEDランプ等を用いてもよい。
昇降機構50は、造形ステージSを上下に移動させる機構である。図3は、造形ステージS、昇降機構50および移動機構60の正面図である。図4は、造形ステージS、昇降機構50および移動機構60の側面図である。本実施形態の昇降機構50には、モータの回転運動をボールねじを介して直進運動に変換する機構が用いられる。造形ステージSは、保持部51上に支持される。保持部51は、ボールねじの外周面に設けられた螺旋状のねじ溝と噛み合うように、ボールねじに取り付けられている。図示を省略したモータを駆動させると、ボールねじがその軸心周りに回転する。これにより、保持部51および造形ステージSが、ボールねじに沿って上下方向に移動する。ただし、昇降機構50には、リニアモータ等の他の機構を用いてもよい。
移動機構60は、造形ステージSを前後方向に往復移動させる機構である。移動機構60は、積層部20、ローラ部30および照射部40に対して、造形ステージSを、搬送方向に相対的に移動させる。本実施形態の移動機構60には、リニアモータ機構が用いられる。移動機構60は、ガイド61、駆動部62、および接続部63により構成される。接続部63は、駆動部62と、昇降機構50の筐体とを接続する。リニアモータを駆動すると、駆動部62がガイド61に沿って前後方向に移動する。これにより、駆動部62に接続された昇降機構50および造形ステージSが、一体として、ガイド61に沿って前後方向に移動する。ただし、移動機構60には、ボールねじ等の他の機構を用いてもよい。
制御部100は、積層装置10内の各部を動作制御するための手段である。図5は、制御部100と、積層装置10内の各部との接続を示したブロック図である。図5中に概念的に示したように、制御部100は、CPU等の演算処理部101、RAM等のメモリ102およびハードディスクドライブ等の記憶部103を有するコンピュータにより構成される。記憶部103内には、積層装置10による各処理を実行するためのコンピュータプログラムPが、インストールされている。
図5に示すように、制御部100は、積層部20の第1吐出ヘッド21および第2吐出ヘッド22と、ローラ部30の第1ローラ31および第2ローラ32と、照射部40と、昇降機構50と、移動機構60と、それぞれ通信可能に接続されている。制御部100は、記憶部103に記憶されたコンピュータプログラムPやデータをメモリ102に一時的に読み出し、当該コンピュータプログラムPに基づいて、演算処理部101が演算処理を行うことにより、上記の各部を動作制御する。これにより、造形ステージSの搬送処理、モデル材およびサポート材の吐出処理、紫外線照射処理および平坦化処理が進行する。
<1−3.積層処理について>
次に、上記の積層装置10による積層処理について、図6を参照しつつ説明する。図6は、本実施形態の積層処理の過程を示したフローチャートである。
積層処理を行うときは、予め、製造したい立体物の形状を高さ位置ごとに分割した設計データが制御部100へと入力される。そして、制御部100が、当該設計データに従って、後述する積層処理を行う。
積層処理においては、まず、造形ステージSが初期位置である後方端に配置される(ステップS11)。本実施形態において、後方端は、図2に示すように、第1吐出ヘッド21および第1ローラ31よりも後方である。また、ステップS11では、後方端において、造形ステージSの上面と、第1ローラ31および第2ローラ32の下端部とは、上下方向に材料層1層分の距離をあけて配置される。本実施形態の積層処理においては、移動機構60により造形ステージSを前後方向に搬送しつつ、造形材の積層および硬化を1層分行う。そして、昇降機構50により造形ステージSを造形した層の厚み分下降させる。このような造形材の積層・硬化と、造形ステージSの下降とを繰り返すことにより、積層処理が進行する。
ステップS11において造形ステージSが後方端に配置されると、続いて、移動機構60が、造形ステージSを後方端から前方へ向けて移動させる。これにより、造形ステージSが第1吐出ヘッド21の下方を通過する。第1吐出ヘッド21は、下方を通過する造形ステージSの上面に向けて、分割されたデータに基づいて、モデル材の液滴を吐出する(ステップS12)。これにより、設計データの各高さ位置の形状に応じた1層分のモデル材の層が形成される。当該モデル材の層が、材料層90のうち、最終造形物900となる部位を形成する。
次に、移動機構60は、造形ステージSをさらに前方へと移動させる。これにより、ステップS12で形成された液状のモデル材の層の上面と、第1ローラ31の外周面とが接触する。その結果、モデル材の層の上面が第1ローラ31により平坦化される(ステップS13)。このとき、図2中に矢印で示したように、第1ローラ31は、造形ステージSの前方への移動に逆らう向きに回転する。これにより、モデル材の層が、効率的に平坦化される。
モデル材の層が平坦化されると、続いて、移動機構60は、造形ステージSをさらに前方へと移動させ、照射部40の下方を通過させる。照射部40は、下方を通過する造形ステージSへ向けて紫外線を照射する(ステップS14)。これにより、造形ステージSの上面に形成されたモデル材の層が硬化する。ステップS14の前後における照射部40の挙動については、後述する。
続いて、移動機構60は、造形ステージSをさらに前方へと移動させる。造形ステージSは、第2ローラ32の下方および第2吐出ヘッド22の下方を通過して、前方端まで移動する。このとき、第2吐出ヘッド22からのサポート材の吐出は行われない。本実施形態において、前方端は、図2に示すように、第2ローラ32および第2吐出ヘッド22よりも前方である。
次に、移動機構60は、造形ステージSを前方端から後方へ向けて移動させる。これにより、造形ステージSが第2吐出ヘッド22の下方を通過する。第2吐出ヘッド22は、下方を通過する造形ステージSの上面に向けて、分割されたデータに基づいて、サポート材の液滴を吐出する(ステップS15)。これにより、設計データの各高さ位置の形状に応じた1層分のサポート材の層が形成される。
続いて、移動機構60は、造形ステージSをさらに後方へと移動させる。これにより、ステップS15で形成された液状のサポート材の層の上面と、第2ローラ32の外周面とが接触する。その結果、サポート材の層の上面が第2ローラ32により平坦化される(ステップS16)。このとき、図2中に矢印で示したように、第2ローラ32は、造形ステージSの後方への移動に逆らう向きに回転する。これにより、サポート材の層が、効率的に平坦化される。
サポート材の層が平坦化されると、続いて、移動機構60は、造形ステージSをさらに後方へと移動させ、照射部40の下方を通過させる。照射部40は、下方を通過する造形ステージSへ向けて紫外線を照射する(ステップS17)。これにより、造形ステージSの上面に形成されたサポート材の層が硬化する。ステップS17の前後における照射部40の挙動については、後述する。
その後、移動機構60は、造形ステージSをさらに後方へと移動させる。造形ステージSは、第1ローラ31の下方および第1吐出ヘッド21の下方を通過して、後方端まで移動する。そして、後方端において、昇降機構50は、1層分の材料層90の高さだけ、造形ステージSを下降させる。なお、昇降機構50は、ステップS17の後、後方端への移動を行う前に、造形ステージSを照射部40の下方において下降させてもよい。
そして、制御部100は、積層すべき次の材料層があるか否かを確認する(ステップS19)。積層すべき次の材料層がある場合は、ステップS12に戻り、ステップS12〜S18の処理を繰り返すことにより、材料層をさらに積層する。一方、全ての材料層の積層が完了すると、積層処理が終了する。
<1−4.積層処理中の照射部の動作について>
続いて、ステップS14の前後における照射部40の動作について、図7および図8を参照しつつ説明する。図7は、積層処理中の照射部40の動作の流れを示したフローチャートである。図8は、積層処理中のステップS14の前後における照射部40と造形ステージSとの位置関係を示した図である。図8中の符号91は、硬化済みのモデル材の層を示している。図8中の符号91aは、未硬化のモデル材の層を示している。また、図8中の符号92は、サポート材の層を示している。
図8に示すように、造形ステージSの上面には、紫外線を照射すべき対象範囲A1が、設定されている。制御部100内の記憶部103には、対象範囲A1を示す情報が、予め記憶されている。図8の例では、造形ステージSの上面全体が、対象範囲A1となっている。積層装置10において積層処理が開始されると、制御部100は、造形ステージS上の対象範囲A1が、照射部40の照射範囲Aoに入ったか否かを監視する(ステップS21)。
上述したステップS11〜S13の間は、造形ステージSの対象範囲A1は、照射部40の照射範囲Aoに入っていない。このため、ステップS21において、制御部100は、対象範囲A1が照射範囲Aoに入っていないと判断する。その場合、制御部100は、引き続きステップS21による判断を繰り返し行う。
やがて、造形ステージSは、図8に示す第1位置P1に配置される。第1位置P1では、造形ステージS上の対象範囲A1の前端部が、照射部40の照射範囲Aoの後端部と一致する。その後、造形ステージSが第1位置P1よりもさらに前方へ移動すると、対象範囲A1の一部が、照射部40の照射範囲Aoと重なる。すると、制御部100は、ステップS21において対象範囲A1が照射範囲Aoに進入したと判断し、紫外線の照射を開始する(ステップS22)。
なお、本実施形態の照射部40は、光源であるUV−LEDを点灯することにより、紫外線の照射を開始する。また、UV−LEDを消灯することにより、紫外線の照射を停止する。光源としてLEDを用いれば、点灯/消灯の切り替えを、応答性よく行うことができる。ただし、照射部40は、光源を点灯状態に維持しつつ、光源と造形ステージSとの間に設けられたシャッターを開閉することにより、紫外線の照射を開始/停止してもよい。
また、本実施形態では、第1ローラ31と照射部40との搬送方向の間隔が、造形ステージSの搬送方向の長さに比べて十分に大きい。このため、第1ローラ31によるモデル材の平坦化工程と、照射部40による紫外線照射工程とが、同時に行われない。しかしながら、造形ステージSの後端部において、第1ローラ31によるモデル材の平坦化工程が終了する前に、造形ステージSの前端部において、照射部40からの紫外線の照射が開始されてもよい。
紫外線の照射が開始されると、制御部100は、ステップS22における紫外線の照射開始からの経過時間、すなわち紫外線の照射時間Tが、予め設定された照射制限時間Toを超えたか否かを判断する(ステップS23)。
ステップS23において、紫外線の照射時間Tが照射制限時間Toを超えたと判断すると、制御部100は、照射部40による紫外線の照射を停止するとともに、オペレータに対して警告動作を行う(ステップS231)。警告動作は、例えば、三次元造形装置1や積層装置10の筐体に設けられた表示部への警告メッセージの表示であってもよいし、警告ランプの点灯であってもよいし、警告音の出力であってもよい。
また、ステップS23において、紫外線の照射時間Tが照射制限時間To以下であると判断すると、次に、制御部100は、造形ステージS上の対象範囲A1が照射部40の照射範囲Aoから出たか否かを判断する(ステップS24)。ステップS24において、対象範囲A1が照射部40の照射範囲Aoから出ていないと判断すると、制御部100は、ステップS23へ戻って、再び判断処理を行う。
やがて、造形ステージSは、図8に示す第2位置P2に配置される。第2位置P2では、造形ステージS上の対象範囲A1の後端部が、照射部40の照射範囲Aoの前端部と一致する。その後、造形ステージSが第2位置P2よりもさらに前方へ移動すると、対象範囲A1の全体が照射部40の照射範囲Aoから外れる。すると、制御部100は、ステップS24において対象範囲A1が照射範囲Aoから出たと判断し、紫外線の照射を終了する(ステップS25)。これにより、図6に示すステップS14における紫外線照射工程が終了し、ステップS21へと戻る。
その後、上述したステップS15〜S16の間は、造形ステージSの対象範囲A1は、照射部40の照射範囲Aoに入っていない。このため、ステップS21において、制御部100は、対象範囲A1が照射範囲Aoに入っていないと判断する。その場合、制御部100は、引き続きステップS21による判断を繰り返し行う。
やがて、造形ステージSは、図8に示す第2位置P2に配置される。第2位置P2では、造形ステージS上の対象範囲A1の後端部が、照射部40の照射範囲Aoの前端部と一致する。その後、造形ステージSが第2位置P2よりもさらに後方へ移動すると、対象範囲A1の一部が、照射部40の照射範囲Aoと重なる。すると、制御部100は、ステップS21において対象範囲A1が照射範囲Aoに進入したと判断し、紫外線の照射を開始する(ステップS22)。
紫外線の照射が開始されると、上記と同様にステップS23が行われる。ステップS23については、上記と同様であるため、説明を省略する。
ステップS23において、紫外線の照射時間Tが照射制限時間To以下であると判断し、ステップS24に進むと、制御部100は、引き続き、造形ステージS上の対象範囲A1が照射部40の照射範囲Aoから出たか否かを判断する(ステップS24)。ステップS24において、対象範囲A1が照射部40の照射範囲Aoから出ていないと判断すると、制御部100は、ステップS23へ戻って、再び判断処理を行う。
やがて、造形ステージSは、図8に示す第1位置P1に配置される。第1位置P1では、造形ステージS上の対象範囲A1の前端部が、照射部40の照射範囲Aoの後端部と一致する。その後、造形ステージSが第1位置P1よりもさらに後方へ移動すると、対象範囲A1の全体が照射部40の照射範囲Aoから外れる。すると、制御部100は、ステップS24において対象範囲A1が照射範囲Aoから出たと判断し、紫外線の照射を終了する(ステップS25)。これにより、図6に示すステップS17における紫外線照射工程が終了し、ステップS21へと戻る。
なお、制御部100は、ステップS21およびS24の判断処理を、例えば、移動機構60に組み込まれたエンコーダの検出信号に基づいて行う。ただし、制御部100は、造形ステージSの位置を検出する他のセンサを利用して、ステップS21およびS24の判断処理を行ってもよい。また、制御部100は、造形ステージSの移動開始後の経過時間に基づいて、ステップS21およびS24の判断処理を行ってもよい。
このように、制御部100は、造形ステージSの位置に応じて照射部40による紫外線の照射を開始/停止する。造形ステージSが照射範囲Ao外にある場合に紫外線の照射を行うと、紫外線の照射の必要の無い期間にも、積層装置10内において紫外線の散乱が生じる。この積層装置10では、造形ステージSが照射範囲Ao内にある場合にのみ紫外線の照射を行うことにより、紫外線の散乱を抑制できる。これにより、ノズルや配管においてモデル材およびサポート材を含む造形材の詰まりが生じるのを抑制できる。また、本実施形態のように、紫外線の照射の開始/停止を、照射部40の光源のON/OFFにより行えば、照射部40の消費電力を低減できる。
また、本実施形態では、ステップS23およびステップS231において、紫外線の照射開始から所定時間経過したと判断すると、対象範囲A1が照射範囲Ao内にある場合であっても、照射部40による紫外線の照射を終了する。積層処理の途中で、例えば移動機構60の故障が起こった場合や、吐出ヘッド21,22の調整のために造形ステージSの移動を一時的に停止した場合には、造形ステージS上の材料層90が照射範囲Ao内に入ったまま造形ステージSの移動が停止する場合がある。その場合、紫外線の連続照射時間が長くなることによって、材料層90が変質したり、材料層90が熱を帯びる虞がある。本実施形態では、ステップS23およびステップS231を実行することによって、紫外線の連続照射時間が長くなっていることを、ユーザに通知できる。これにより、造形ステージS上の材料層90が変質したり、材料層90が熱を帯びたりするのが抑制される。
<2.第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る積層処理中の照射部40の動作について、第1実施形態との相違点を中心に説明する。図9は、第2実施形態に係る積層処理中のステップS14の前後における照射部40と造形ステージSとの位置関係を示した図である。図9の例では、造形ステージSの上面のうち、立体物9の形成範囲のみが、紫外線照射が行われる対象範囲A2となっている。
第2実施形態においては、造形ステージSが図9に示す第3位置P3と第4位置P4の間に配置された場合に、照射部40による紫外線の照射が行われる。第3位置P3は、造形ステージS上の対象範囲A2の前端部が、照射部40の照射範囲Aoの後端部と一致する位置である。第4位置P4は、造形ステージS上の対象範囲A2の後端部が、照射部40の照射範囲Aoの前端部と一致する位置である。
このため、ステップS14の紫外線照射工程では、造形ステージSが第3位置P3よりも前方へ移動すると、制御部100は、対象範囲A2が照射部40の照射範囲Aoに進入したと判断して、紫外線の照射を開始する。そして、造形ステージSが第4位置P4よりもさらに前方へ移動すると、制御部100は、対象範囲A2が照射部40の照射範囲Aoから出たと判断して、紫外線の照射を停止する。
また、ステップS17の紫外線照射工程では、造形ステージSが第4位置P4よりも後方へ移動すると、制御部100は、対象範囲A2が照射部40の照射範囲Aoに進入したと判断して、紫外線の照射を開始する。そして、造形ステージSが第3位置P3よりもさらに前方へ移動すると、制御部100は、対象範囲A2が照射部40の照射範囲Aoから出たと判断して、紫外線の照射を停止する。
紫外線照射工程では、少なくとも、未硬化の液状の造形材に紫外線を照射できればよい。このため、造形ステージS上において、材料層90が形成されない範囲に紫外線を照射する必要はない。そこで、本実施形態では、造形対象となる立体物9の形成範囲を対象範囲A2としている。このようにすれば、立体物9の形成範囲以外の領域に対する紫外線の照射量を低減できる。したがって、紫外線の散乱をより抑制できる。また、対象範囲A2は、積層処理の前に、固定された範囲として、予め設定できる。積層処理の途中で、対象範囲A2を変化させる必要はない。したがって、次の第3実施形態よりも、積層処理中における制御部100の処理負担は軽い。
<3.第3実施形態>
続いて、第3実施形態に係る積層処理中の照射部40の動作について、第1実施形態および第2実施形態との相違点を中心に説明する。図10は、第3実施形態に係る積層処理中の照射部40の動作の流れを示したフローチャートである。図11は、第3実施形態に係る積層処理中のステップS14の前後における照射部40と造形ステージSとの位置関係を示した図である。
第3実施形態では、造形ステージSの上面のうち、紫外線がまだ照射されていない液状の造形材の存在範囲(図11の例では、未硬化のモデル材91aの存在範囲)のみを、紫外線照射が行われる対象範囲A3とする。このため、対象範囲A3は、積層処理中に変化する。
図10のステップS31〜S35およびステップS331の処理は、図7のステップS21〜S25およびステップS231の処理と同様である。ただし、第3実施形態では、ステップS35において照射部40による紫外線の照射が停止された後、対象範囲A3が更新される(ステップS36)。
図10に示す照射部40の動作を開始する前、制御部100は、第1回目のステップS12のモデル材吐出工程において吐出が行われる領域を、対象範囲A3として設定する。第1回目のステップS12の後には、当該対象範囲A3に、未硬化のモデル材91aが存在する。第1回目のステップS14では、当該対象範囲A3が照射範囲Aoと重なる間にのみ、照射部40からの紫外線の照射を行う。
ステップS14の紫外線照射工程の終了時には、制御部100は、ステップS36において、次のステップS15においてサポート材の吐出が行われる領域を、対象範囲A3として更新する。また、ステップS17の紫外線照射工程の終了時には、制御部100は、ステップS36において、次のステップS12においてモデル材の吐出が行われる領域を、対象範囲A3として更新する。
このため、ステップS14の紫外線照射工程では、対象範囲A3は、直前のステップS12においてモデル材の吐出が行われた造形ステージS上の範囲となる。また、ステップS17の紫外線照射工程では、対象範囲A3は、直前のステップS15においてサポート材の吐出が行われた造形ステージS上の範囲となる。このように、第3実施形態では、対象範囲A3を、照射部40による紫外線の照射工程を行う度に変化させる。
紫外線照射工程では、少なくとも、未硬化の液状の造形材に紫外線を照射できればよい。したがって、紫外線が未照射である液状の造形材の存在範囲である対象範囲A3が、紫外線を照射すべき最小限の範囲である。第3実施形態では、当該最小限の範囲以外の領域に対する紫外線の照射量を低減できる。したがって、紫外線の散乱をさらに抑制できる。
<4.変形例>
以上、本発明の主たる実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
上記の実施形態の積層装置では、2つの吐出ヘッドの間に配置される1つの照射部により、モデル材およびサポート材の硬化を行っていた。このようにすれば、高価な照射部の数を抑えることができる。その結果、積層装置および三次元造形装置の製造コストを低減できるとともに、小型化できる。しかしながら、本発明はこの限りではない。造形材の硬化処理を行う硬化部は、複数あってもよい。
また、上記の実施形態では、モデル材を吐出する第1吐出ヘッドと、サポート材を吐出する第2吐出ヘッドとは、それぞれ単一であった。しかしながら、第1吐出ヘッドおよび第2吐出ヘッドの数は、それぞれ複数であってもよい。
また、上記の実施形態では、各吐出ヘッドが1層分の造形材を吐出する毎に硬化処理を行っていた。しかしながら、各吐出ヘッドが複数層分の造形材と吐出する毎に硬化処理を行ってもよい。
また、上記の実施形態では、吐出ヘッド、ローラおよび照射部を含む処理ユニットの位置が固定されていた。そして、昇降機構および移動機構が、造形ステージを当該処理ユニットに対して移動させていた。しかしながら、固定された造形ステージに対して処理ユニットが移動する構成であってもよい。
また、上記の実施形態では、モデル材およびサポート材は紫外線硬化型の材料であった。しかしながら、モデル材およびサポート材は、熱、赤外線、レーザおよびX線等の、紫外線以外のエネルギーにより硬化するエネルギー硬化型の材料であってもよい。そして、照射部は、熱、赤外線、レーザおよびX線等のエネルギー線を照射するものであってもよい。
また、積層装置および三次元造形装置の細部の形状および構造については、本願の各図に示された形状および構造と相違していてもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
1 三次元造形装置
9 立体物
10 積層装置
20 積層部
21 第1吐出ヘッド
22 第2吐出ヘッド
30 ローラ部
31 第1ローラ
32 第2ローラ
40 照射部
50 昇降機構
60 移動機構
90 材料層
91a モデル材
100 制御部
900 最終造形物
A1,A2,A3 対象範囲
Ao 照射範囲
S 造形ステージ

Claims (10)

  1. エネルギー硬化型の造形材を積層および硬化させて立体物を形成する三次元造形装置であって、
    造形材からなる材料層が形成される造形ステージと、
    前記造形ステージ上に液状の前記造形材を吐出して前記材料層を形成する積層部と、
    前記造形ステージ上の前記造形材に対してエネルギー線を照射して硬化処理を行う照射部と、
    前記造形ステージと、前記積層部および前記照射部とを、搬送方向に相対的に移動させる移動機構と、
    各部を制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記移動機構による移動によって、前記造形ステージ上の所定の対象範囲が前記照射部の照射範囲に進入したと判断すると、前記照射部による前記エネルギー線の照射を開始し、
    前記対象範囲が前記照射範囲から出たと判断すると、前記照射部による前記エネルギー線の照射を終了し、
    前記エネルギー線の照射開始から予め設定された時間が経過したと判断すると、前記対象範囲が前記照射範囲内にある場合であっても、前記照射部による前記エネルギー線の照射を終了する、三次元造形装置。
  2. 請求項1に記載の三次元造形装置であって、
    前記対象範囲は、前記造形ステージの全体である、三次元造形装置。
  3. 請求項1に記載の三次元造形装置であって、
    前記対象範囲は、前記造形ステージのうち前記立体物が形成される範囲である、三次元造形装置。
  4. 請求項1に記載の三次元造形装置であって、
    前記対象範囲は、前記エネルギー線が未照射である液状の前記造形材の存在範囲である、三次元造形装置。
  5. 請求項1ないし請求項のいずれかに記載の三次元造形装置であって、
    前記エネルギー線は紫外線である、三次元造形装置。
  6. エネルギー硬化型の造形材を積層および硬化させて立体物を形成する三次元造形方法であって、
    a)造形ステージと積層部とを搬送方向に相対的に移動させつつ、前記積層部から前記造形ステージ上に液状の前記造形材を吐出して材料層を形成する工程と、
    b)前記造形ステージと照射部とを搬送方向に相対的に移動させつつ、前記照射部から前記造形ステージ上の前記造形材に対してエネルギー線を照射する工程と、
    を繰り返し行い、
    前記工程b)では、前記造形ステージ上の所定の対象範囲が前記照射部の照射範囲内に進入したと制御部が判断すると、前記照射部による前記エネルギー線の照射を開始し、前記対象範囲が前記照射範囲内から出たと前記制御部が判断すると、前記照射部による前記エネルギー線の照射を終了し、
    前記工程b)では、前記エネルギー線の照射開始から予め設定された時間が経過したと前記制御部が判断すると、前記対象範囲が前記照射範囲内にある場合であっても、前記照射部による前記エネルギー線の照射を終了する、三次元造形方法。
  7. 請求項に記載の三次元造形方法であって、
    前記対象範囲は、前記造形ステージの全体である、三次元造形方法。
  8. 請求項に記載の三次元造形方法であって、
    前記対象範囲は、前記造形ステージ上の前記立体物の形成範囲である、三次元造形方法。
  9. 請求項に記載の三次元造形方法であって、
    前記対象範囲は、前記エネルギー線が未照射である液状の前記造形材の存在範囲である、三次元造形方法。
  10. 請求項ないし請求項のいずれかに記載の三次元造形方法であって、
    前記エネルギー線は紫外線である、三次元造形方法。
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