JP6815529B2 - 半導体装置の製造方法、基板処理装置及びプログラム - Google Patents

半導体装置の製造方法、基板処理装置及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置の製造方法、基板処理装置およびプログラムに関する。
半導体装置の製造工程の一工程として、基板に対して過酸化水素を含む処理ガスを供給することで、基板の表面に形成された膜を処理する基板処理工程が行われることがある(例えば特許文献1,2参照)。
国際公開第2014/069826号 国際公開第2013/070343号
本発明の目的は、過酸化水素を用いて処理された酸化膜の品質を向上させることが可能な技術を提供することにある。
本発明の一態様によれば、
シリコン含有膜が表面に形成された基板に対して過酸化水素を含有する第1処理ガスを供給することにより、前記シリコン含有膜をシリコン酸化膜に改質する第1工程と、
前記第1工程の後、前記基板に対してNH基を有する化合物を含む第2処理ガスを供給することにより、前記シリコン酸化膜を改質する第2工程と、
を有する技術が提供される。
本発明によれば、過酸化水素を用いて行う基板処理の品質を向上させることが可能となる。
本発明の一実施形態で好適に用いられる基板処理装置の縦型処理炉の概略構成図であり、処理炉部分を縦断面図で示す図である。 本発明の一実施形態で好適に用いられる基板処理装置のコントローラの概略構成図であり、コントローラの制御系をブロック図で示す図である。 (a)(b)はそれぞれ、事前処理工程の一例を示すフロー図である。 事前処理工程の後に実施される基板処理工程の一例を示すフロー図である。 比較例1、2及び実施例により形成された膜の組成をフーリエ変換赤外分光光度計(FTIR)で分析した結果を示す図の1つである。 比較例1、2及び実施例により形成された膜の組成をFTIRで分析した結果を示す図の1つである。 比較例1、3及び実施例により形成された膜の組成をFTIRで分析した結果を示す図の1つである。 比較例1、3及び実施例により形成された膜の組成をFTIRで分析した結果を示す図の1つである。 事前処理工程により形成されたポリシラザン膜の分子構造を示す図である。 ポリシラザン膜を改質(酸化)処理して得られる理想的な膜の分子構造を示す図である。 ポリシラザン膜を改質(酸化)処理して得られる実際の膜の分子構造を示す図である。
<本発明の第1の実施形態>
以下、本発明の第1の実施形態について、図1、2、図3(a)、図4を用いて説明する。
(1)基板処理装置の構成
図1に示すように、処理炉202は反応管203を備えている。反応管203は、例えば石英(SiO)や炭化シリコン(SiC)等の耐熱性材料により構成され、上端に第1ガス供給ポート242aと第2ガス供給ポート242cを有し、下端に炉口(開口)を有する円筒部材として構成されている。反応管203の筒中空部には、処理室201が形成される。処理室201は、複数枚の基板としてのウエハ200を収容可能に構成されている。
反応管203の下方には、反応管203の下端開口を気密に閉塞可能な蓋部としてのシールキャップ219が設けられている。シールキャップ219は、例えば石英等の非金属材料により構成され、円盤状に形成されている。シールキャップ219の下方には、回転機構267が設置されている。回転機構267の回転軸255は、シールキャップ219を貫通してボート217に接続されている。回転機構267は、ボート217を回転させることでウエハ200を回転させるように構成されている。シールキャップ219は、反応管203の外部に設置された昇降機構としてのボートエレベータ115によって垂直方向に昇降されるように構成されている。ボートエレベータ115は、シールキャップ219を昇降させることで、ウエハ200を処理室201内外に搬入および搬出(搬送)する搬送機構として構成されている。
基板支持具としてのボート217は、複数枚、例えば25〜200枚のウエハ200を、水平姿勢で、かつ、互いに中心を揃えた状態で垂直方向に整列させて多段に支持するように、すなわち、間隔を空けて配列させるように構成されている。ボート217は、例えば石英やSiC等の耐熱性材料により構成され、上下に天板217a、底板217bを備えている。ボート217の下部に水平姿勢で多段に支持された断熱体218は、例えば石英やSiC等の耐熱性材料により構成されている。
反応管203の外側には、加熱部としてのヒータ207が設けられている。ヒータ207は、処理室201内におけるウエハ収容領域を囲うように垂直に据え付けられている。ヒータ207は、ウエハ収容領域に収容されたウエハ200を所定の温度に加熱する他、処理室201内へ供給されたガスに熱エネルギーを付与してその液化を抑制する液化抑制機構として機能したり、このガスを熱で活性化させる励起機構として機能したりする。処理室201内には、反応管203の内壁に沿って、温度検出部としての温度センサ263が設けられている。温度センサ263により検出された温度情報に基づいて、ヒータ207の出力が調整される。
反応管203の上端に設けられた第1ガス供給ポート242aと第2ガス供給ポート242cには、第1ガス供給管232aと第3ガス供給管232cがそれぞれ接続されている。
第1ガス供給管232aには、ガス発生器250a、流量制御器(流量制御部)であるマスフローコントローラ(MFC)241a、および、開閉弁であるバルブ243aが設けられている。主に、第1ガス供給管232a、MFC241a、バルブ243aにより、後述するH含有ガス等の第1処理ガスを供給するための第1処理ガス供給系が構成される。第1処理ガス供給系はガス発生器250aを含んでもよい。
ガス発生器250aは、液体原料としての過酸化水素水を例えば略大気圧下で120〜200℃の範囲内の所定の温度(気化温度)に加熱する等し、これを気化或いはミスト化させることによって処理ガスを発生させるように構成されている。ここで過酸化水素水とは、常温で液体である過酸化水素(H)を、溶媒としての水(HO)中に溶解させることで得られる水溶液のことである。過酸化水素水を気化させることで得られたガス中には、HおよびHOがそれぞれ所定の濃度で含まれる。以下、このガスを、H含有ガスとも称する。また、後述する第1改質工程で用いる処理ガスを第1処理ガスとも称し、後述する第2改質工程で用いる処理ガスを第2処理ガスとも称する。処理ガス中に含まれるHは、活性酸素の一種であり、不安定であって酸素(O)を放出しやすく、非常に強い酸化力を持つヒドロキシラジカル(OHラジカル)を生成させる。そのため、H含有ガスは、後述する基板処理工程において、強力な酸化剤(Oソース)として作用する。
なお、本実施形態では、過酸化水素水を気化或いはミスト化する際に、気化用キャリアガスとしての、酸素(O)ガスを過酸化水素水と共にガス発生器250aに供給することで、過酸化水素水を霧化している。気化用キャリアガスの流量は、例えば過酸化水素水の流量の100〜500倍程度である。気化用キャリアガスとしては、後述の酸素含有ガスと同様のガスを用いてもよく、窒素(N)ガス又は、Arガス,Heガス,Neガスなどの希ガスを用いてもよい。
第3ガス供給管232cには、酸素含有ガス供給源251c、MFC241c、およびバルブ243cが設けられている。主に、第3ガス供給管232c、MFC241c、バルブ243cにより、Oガス、オゾン(O)ガス、亜酸化窒素(NO)ガス等の酸素含有ガスを供給するための酸素含有ガス供給系が構成される。酸素含有ガス供給系は酸素含有ガス供給源251cを含んでもよい。
また、第3ガス供給管232cのバルブ243cよりも下流側であって、第2ガス供給ポート242cよりも上流側には、不活性ガス供給管232dが接続されている。不活性ガス供給管232dには、不活性ガス供給源251d、MFC241d、およびバルブ243dが設けられている。主に、不活性ガス供給管232d、MFC241d、バルブ243dにより、Nガス等の不活性ガスを供給するための不活性ガス供給系が構成される。不活性ガス供給系は不活性ガス供給源251dを含んでもよい。
反応管203の内側には、反応管203の側壁下方から反応管203の内側を垂直方向にボート217の上端近傍まで伸びるように構成されたガスノズル242bが設けられている。ガスノズル242bは石英等により構成されている。ガスノズル242bには1又は複数のガス供給孔が開設されている。
ガスノズル242bの上流端には、第2ガス供給管232bが接続されている。第2ガス供給管232bには、第2処理ガス供給源251b、MFC241b、および、バルブ243bが設けられている。主に、第2ガス供給管232b、MFC241b、バルブ243cにより、後述するアンモニア(NH)ガス等の第2処理ガスを供給するための第2処理ガス供給系が構成される。第2処理ガス供給系は第2処理ガス供給源251bを含んでもよい。
反応管203の側壁下方には、処理室201内の雰囲気を排気する排気管231が接続されている。排気管231には、処理室201内の圧力を検出する圧力検出器としての圧力センサ245および圧力調整器としてのAPCバルブ244を介して、真空排気装置としての真空ポンプ246が接続されている。APCバルブ244は、真空ポンプ246を作動させた状態で弁を開閉することで、処理室201内の真空排気および真空排気停止を行うことができ、さらに、真空ポンプ246を作動させた状態で、圧力センサ245により検出された圧力情報に基づいて弁開度を調節することで、処理室201内の圧力を調整することができるように構成されている。主に、排気管231、APCバルブ244、圧力センサ245により、排気系が構成される。真空ポンプ246を排気系に含めて考えてもよい。
図2に示すように、制御部であるコントローラ121は、CPU121a、RAM121b、記憶装置121c、I/Oポート121dを備えたコンピュータとして構成されている。RAM121b、記憶装置121c、I/Oポート121dは、内部バス121eを介してCPU121aとデータ交換可能なように構成されている。コントローラ121には、タッチパネル等として構成された入出力装置122が接続されている。
記憶装置121cはフラッシュメモリやHDD等により構成されている。記憶装置121c内には、基板処理装置の動作を制御する制御プログラムや、後述する基板処理の手順や条件が記載されたプロセスレシピ等が、読み出し可能に格納されている。プロセスレシピは、後述する各手順をコントローラ121に実行させ、所定の結果を得ることが出来るように組み合わされたものであり、プログラムとして機能する。以下、プロセスレシピや制御プログラム等を総称して、単に、プログラムともいう。また、プロセスレシピを、単に、レシピともいう。本明細書においてプログラムという言葉を用いた場合は、レシピ単体のみを含む場合、制御プログラム単体のみを含む場合、または、それらの両方を含む場合がある。RAM121bは、CPU121aによって読み出されたプログラムやデータ等が一時的に保持されるメモリ領域として構成されている。
I/Oポート121dは、MFC241a〜241d、バルブ243a〜243d、ガス発生器250a、圧力センサ245、APCバルブ244、真空ポンプ246、ヒータ207、温度センサ263、回転機構267、ボートエレベータ115等に接続されている。
CPU121aは、記憶装置121cから制御プログラムを読み出して実行すると共に、入出力装置122からの操作コマンドの入力等に応じて記憶装置121cからレシピを読み出すように構成されている。CPU121aは、読み出したレシピの内容に沿うように、ガス発生器250aによるガス生成動作、MFC241a〜241dによる流量調整動作、バルブ243a〜243dの開閉動作、APCバルブ244の開閉動作および圧力センサ245に基づくAPCバルブ244による圧力調整動作、真空ポンプ246の起動および停止、温度センサ263に基づくヒータ207の温度調整動作、回転機構267によるボート217の回転および回転速度調節動作、ボートエレベータ115によるボート217の昇降動作等を制御するように構成されている。
コントローラ121は、外部記憶装置(例えば、HDD等の磁気ディスク、CD等の光ディスク、MO等の光磁気ディスク、USBメモリ等の半導体メモリ)123に格納された上述のプログラムを、コンピュータにインストールすることにより構成することができる。記憶装置121cや外部記憶装置123は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体として構成されている。以下、これらを総称して、単に、記録媒体ともいう。本明細書において記録媒体という言葉を用いた場合は、記憶装置121c単体のみを含む場合、外部記憶装置123単体のみを含む場合、または、それらの両方を含む場合がある。なお、コンピュータへのプログラムの提供は、外部記憶装置123を用いず、インターネットや専用回線等の通信手段を用いて行ってもよい。
(2)事前処理工程及び基板処理工程
続いて、半導体装置の製造工程の一工程としてウエハ200に対して実施される事前処理工程と、基板処理工程についてそれぞれ以下説明する。
(2−1)事前処理工程
ウエハ200に対して基板処理工程を実施する前に行われる事前処理工程について、図3(a)を用いて説明する。
図3(a)に示すように、本工程では、ウエハ200に対して、ポリシラザン(PHPS)塗布工程、プリベーク工程を順に実施する。PHPS塗布工程では、ウエハ200の表面上に、ポリシラザンを含む塗布液(ポリシラザン溶液)をスピンコーティング法等の手法を用いて塗布する。プリベーク工程では、塗膜が形成されたウエハ200を加熱処理することにより、この膜から溶剤を除去する。塗膜が形成されたウエハ200を、例えば70〜250℃の範囲内の処理温度(プリベーク温度)で加熱処理することにより、塗膜中から溶剤を揮発させることができる。この加熱処理は、好ましくは150℃程度で行われる。
ウエハ200の表面に形成された塗膜は、プリベーク工程を経ることで、シラザン結合(−Si−N−)を有する膜であるポリシラザン膜となる。図9に示す分子構造のように、この膜には、シリコン(Si)の他、窒素(N)、水素(H)が含まれ、さらに、炭素(C)や他の不純物が混ざっている場合がある。また、またこの膜の分子構造は、原子間の結合が不規則であり、膜密度が比較的低い。後述する基板処理工程では、ウエハ200上に形成されたポリシラザン膜に対し、所定の温度条件下でHを含む処理ガスを供給することで、この膜をシリコン酸化膜(SiO膜)へと改質(酸化)する。
本実施形態では、ウエハ200の表面上には微細構造である凹凸構造が形成されており、塗布液を少なくとも凹部(溝)に充填するように供給し、充填された塗膜にプリベーク工程で加熱処理を施すことにより、溝内にシリコン含有膜であるポリシラザン膜を形成する。したがって、特に溝内に形成されたポリシラザン膜の厚さは、溝の深さ以上の大きさであって、例えば4μm以上となっている。
(3)基板処理工程
続いて、上述の基板処理装置を用いて実施される基板処理工程の一例について、図4を用いて説明する。以下の説明において、基板処理装置を構成する各部の動作は、コントローラ121により制御される。
(基板搬入工程)
事前処理工程において表面にポリシラザン膜が形成された複数枚のウエハ200が、ボート217に装填される。その後、図1に示すように、複数枚のウエハ200を支持したボート217は、ボートエレベータ115によって持ち上げられて処理室201内へ搬入される。この状態で、シールキャップ219は反応管203の下端をシールした状態となる。
(圧力・温度調整工程)
まず、処理室201内、すなわち、ウエハ200が存在する空間が真空ポンプ246によって、例えば1Pa程度まで真空排気される。次に、バルブ243cを開き、MFC241cで流量調整しながら、ガス供給ポート242cから酸素含有ガスとしてのOガスを処理室201内に供給する。この際、処理室201内の圧力は圧力センサ245で測定され、この測定された圧力情報に基づきAPCバルブ244が、処理室内201内の圧力が所定の圧力(改質圧力)となるようにフィードバック制御される。また、ウエハ200の温度が所定の温度である第1温度となるように、ヒータ207によって加熱される。この際、ウエハ200が第1温度となるように、温度センサ263が検出した温度情報に基づいてヒータ207への通電具合がフィードバック制御される。ヒータ207に対するフィードバック制御は、各工程で設定される目標温度に応じて、少なくともウエハ200に対する処理が終了するまでの間は継続して行われる。また、回転機構267によるウエハ200の回転を開始する。真空ポンプ246の稼働、ウエハ200の加熱および回転は、いずれも、ウエハ200に対する処理が終了するまでの間は継続して行われる。また、本実施形態では、後述の第2改質工程の終了までは、処理室201内の圧力は改質圧力と同じ、又は大気圧、微減圧及び微加圧のいずれかの範囲に維持される。
(第1改質工程)
ウエハ200が第1温度に到達し、ボート217が所望とする回転速度に到達したら、バルブ243aを開き、MFC241a、第1ガス供給管232aを介した処理室201内へのH含有ガス(第1処理ガス)の供給を開始する。処理室201内へ供給された第1処理ガスは、処理室201内の下方に向かって流れ、排気管231を介して処理室201の外部へ排出される。このとき、ウエハ200に対して第1処理ガスが供給される。このとき、バルブ243cを開き、MFC241cで流量調整しながら、第3ガス供給管232cを介した処理室201内へのOガスの供給を行うようにしてもよい。処理室201内に供給される第1処理ガスのH濃度は、ガス発生器250aに供給する気化用キャリアガスの流量や液体原料の流量を変えることで調整してもよい。
第1改質工程における処理条件としては、以下が例示される。
・液体原料のH濃度:20〜40%、好ましくは25〜35%
・液体原料の流量:1.0〜10sccm、好ましくは1.6〜8sccm
・Oガスの流量:0〜20SLM、好ましくは5〜10SLM
・改質圧力:700〜1000hPa(大気圧、微減圧および微加圧のうちいずれか)
・ウエハ200の温度(第1温度):40〜120℃、好ましくは40〜80℃
なお、上記項目中のOガスの流量とは、ガス発生器250aに供給される気化用キャリアガスとしてのOガスと、酸素含有ガス供給系の第3ガス供給管232cを介して処理室201内に供給される酸素含有ガスとしてのOガスの総流量である。
上述の条件下でウエハ200に対して第1処理ガスを供給し、この状態を所定の第1時間(例えば20〜720分の範囲内の時間)維持することにより、ウエハ200上に形成されていたシリコン含有膜としてのポリシラザン膜をSiO膜へと改質(酸化)することが可能となる。すなわち、第1処理ガスに含まれるO成分をポリシラザン膜中に添加することができ、また、ポリシラザン膜に含まれるN成分、C成分、H成分等の不純物をこの膜から脱離させることが可能となる。
第1処理ガスに含まれるHは、上述したように非常に強い酸化力を有する。そのため、第1温度を上述の低温条件とする場合であっても、ポリシラザン膜に対する酸化処理を実用的なレートで進行させることが可能となる。
また、第1温度を上述の低温条件とすることにより、第1改質工程を行うことによるポリシラザン膜の表面の硬化(凝縮)を抑制することが可能となる。このため、第1改質工程では、第1処理ガスに含まれるH成分やHO成分を、ポリシラザン膜の表面だけでなく、その膜中に(厚さ方向に向けて)効率的に浸透させることが可能となる。結果として、上述した改質の効果を、この膜の表面だけでなく、深部においても得ることが可能となる。
特に、ウエハ200の温度が例えば200℃以上になると、ポリシラザン膜の表面の硬化が顕著となり、膜中へH成分やHO成分を浸透させて改質の効果を与えることが困難となることが分かっている。従ってウエハ200の温度は、特にポリシラザン膜の膜厚が大きい場合、200℃未満であることが望ましい。
(乾燥工程)
第1時間が経過し、第1処理ガスによるポリシラザン膜の改質処理が終了したら、バルブ243aを閉じ、ウエハ200に対する第1処理ガスの供給を停止する。第1改質工程で第3ガス供給管232cからOガスを供給していた場合、次の昇温工程を開始するまでバルブ243cを開いたままとし、Oガスの供給を継続する。第1改質工程で第3ガス供給管232cからOガスを供給していない場合、バルブ243cを開き、次の昇温工程を開始するまでOガスの供給を継続する。そして、ウエハ200に対してOガスを供給しながらウエハ200を乾燥させる。この工程は、ウエハ200の温度を上述の第1温度より高い所定の温度である第2温度とした状態で実行するのが好ましい。これにより、ウエハ200の乾燥を促進させることが可能となる。
ウエハ200をこのように乾燥させることにより、第1改質工程を行うことで改質された膜の表面や膜中から、ポリシラザン膜から脱離した副生成物である塩化アンモニウム(NHCl)、C、H等の他、溶媒に起因するアウトガス等の不純物や、Hに起因する不純物を、ウエハ200への再付着を抑制させながら除去することができる。
ここで、第1改質工程及び乾燥工程を行うことにより、理想的には図10に示す分子構造のように、Si及びO以外を含まない構造を有する膜が形成されるはずである。しかしながら、本実施形態における第1改質工程のようにウエハの温度を低温とする条件下で改質処理を行う場合、実際には図11に示す分子構造のように、O−Si−Oの環状構造に−OH結合があったり、−OH基にHOが吸着していたり、膜表面にHOが吸着していたりする構造を有する膜が形成される。本実施形態のように、ウエハの温度を120℃以下の低温条件下で改質処理を行う場合、この傾向は特に顕著である。そこで本実施形態では、次の昇温工程及び第2改質工程を更に行うことにより膜特性の向上を図っている。
なお、上述のように、SiO膜の膜中や表面にOH基や水分が残留してしまう現象は、低温条件下において成膜もしくは改質処理されたSiO膜において一般的に見られるものであり、これらの膜に対しても同様に、次の昇温工程及び第2改質工程による改質効果が期待できる。
(昇温工程)
所定時間が経過し、乾燥工程が終了した後、ウエハ200に対するOガスの供給を停止するとともに、ウエハ200の温度を第2温度以上の所定の温度である第3温度へと昇温させる。第2温度と第3温度が等しい場合、ウエハ200の温度は維持される。また、バルブ243dを開き、ガス供給管232d及び232cを介して不活性ガスであるNガスの処理室201内への供給を開始する。これにより、処理室201内の雰囲気をNガスにより置換(パージ)する。
(第2改質工程)
ウエハ200の温度が第3温度に到達して安定したら、バルブ243bを開き、MFC241b、第2ガス供給管232b、ガスノズル242bを介した処理室201内へのNHガス(第2処理ガス)の供給を開始する。処理室201内へ供給された第2処理ガスは、排気管231を介して処理室201の外部へ排出される。このとき、ウエハ200に対して第2処理ガスが供給される。ウエハ200に対する第2処理ガスの供給は、例えば5〜480分、望ましくは10〜60分の範囲内の所定の第2時間の間維持される。また、第2改質工程では、バルブ243dを開いたままとし、処理室201内へのNガス供給は継続されることが好ましい。
このように、ウエハ200に対して第2処理ガスとしてのNH基を有する化合物を含むガス(本実施形態ではNHガス)を供給することにより、膜の表面や膜中に残存していたOH基や水分と、ガス中の化合物が有するNH基とが反応するため、それらのOH基や水分を効果的に除去することができる。これにより、膜中のH含有量が少ない、膜質が良好なSiO膜に改質することができる。本実施形態では、処理対象となるSiO膜のO−Si−Oの環状構造の直径よりも小さい分子構造を有するNH基を有する化合物のガスとしてのNHガスをウエハ200に供給することにより、Si−Oの連鎖に結合あるいは配位しているOH基を除去する。
なお、本明細書においてNH基とは、イミノ基(イミド基)及びアミノ基の少なくともいずれかを含むものであり、NH基を有する化合物とは、NHの他、例えばメチルアミン(CHNH)、ジメチルアミン((CHNH)、トリメチルアミン((CHN)等を挙げることができる。
第2改質工程における第2処理ガスとしてのNHガスの流量は例えば5〜10SLMであり、同時に供給されるNガスとの流量比は、例えば1:1程度である。第2改質工程の処理温度である第3温度は、例えば150〜400℃の範囲の所定の温度である。ウエハ200上に形成されたデバイス等に対する熱履歴の影響等を考慮すると、第3温度は400℃以下であることが望ましい。デバイスによっては更に低いことが望ましいが、本実施形態では、NH基を有する化合物を含むガスを用いて第2改質工程を行うことにより、特に300℃以下の低温条件下においても上述の効果を得ることが可能である。ただし、第3温度が150℃未満である場合、膜中のOH基等を除去する十分な効果を得ることが難しい。したがって、第3温度は150〜300℃の範囲の所定の温度であることが特に望ましい。
なお、本実施形態において実際に使用するNHガスは、不純物としての水分濃度が0.1%未満(例えば0.0001%)のものであることが望ましい。水分濃度が0.1%以上の場合、第2改質工程によるOH基等の除去効果が短時間で飽和してしまい、十分な効果を得ることが難しい。
(降温・大気圧復帰工程)
第2時間が経過し、第2改質工程が終了した後、バルブ243bを閉じてウエハ200に対する第2処理ガスの供給を停止し、(第2改質工程において処理室201内へのNガス供給を行っていた場合には、Nガス供給も停止し)、処理室201内を例えば1Pa程度まで真空排気する。その後、バルブ243dを開けて処理室201内へNガスを供給し、その内部を大気圧に復帰させる。これにより、1Pa程度まで真空排気しても処理室201内に残留していた第2処理ガスの濃度を1ppm以下まで下げることができる。処理室201内が大気圧になり所定時間経過した後、処理室201内を所定の搬出可能温度に降温させる。
(基板搬出工程)
ボートエレベータ115によりシールキャップ219が下降され、反応管203の下端が開口される。そして、処理済のウエハ200が、ボート217に支持された状態で、反応管203の下端から反応管203の外部に搬出される。
(3)本実施形態による効果
以下、図5〜8を用いて、本実施形態に係る実施例と、それに対する比較例の評価結果をそれぞれ示し、本実施形態の効果について説明する。
以下の実施例及び比較例では何れも、上述の事前処理工程によってウエハ200の表面上に形成されたポリシラザン膜に対して、Hを含有する第1処理ガスを用いた改質処理を施すことによりSiO膜を形成した。
なお、基板処理工程及びその処理条件について、以下の比較例及び実施例の間で主に異なっている点は、(a)第1改質工程におけるウエハ温度、(b)昇温工程及び第2改質工程の実施の有無、又はその処理条件、の2点であり、その他の点については、上述の第1の実施形態における基板処理工程及びその処理条件と共通である。
比較例1、比較例2、及び本実施形態に係る実施例の相違点は以下の通りである。
[比較例1]
(a) 第1改質工程におけるウエハ温度(第1温度)及び処理時間(第1時間)・・・80℃、60分
(b) 昇温工程及び第2改質工程・・・不実施
[比較例2]
(a) 第1改質工程におけるウエハ温度(第1温度)及び処理時間(第1時間)・・・80℃、60分
(b) 昇温工程及び第2改質工程・・・ウエハ温度200℃、第2処理ガスとして(NHガスに替えて)Nガスのみを60分供給
[比較例3]
(a) 第1改質工程におけるウエハ温度(第1温度)及び処理時間(第1時間)・・・200℃、60分
(b) 昇温工程及び第2改質工程・・・不実施
[実施例]
(a)第1改質工程におけるウエハ温度(第1温度)及び処理時間(第1時間)・・・80℃、60分
(b)昇温工程及び第2改質工程・・・ウエハ温度200℃、第2処理ガスとしてNHガスを60分供給
まず、比較例1、比較例2、及び本実施形態の実施例の評価結果について図5及び6を用いて説明する。
図5及び6は何れも、各比較例及び実施例により形成されたSiO膜の組成をフーリエ変換赤外分光光度計(FTIR)で分析した結果を示している。縦軸は赤外線の吸収量、横軸は波数である。この図では、波形のピークの横軸位置及び高さにより膜中に含まれる成分及びその量が示されている。特に、900cm−1付近、及び3000〜3500cm−1付近に生じるピークの高さは膜中に含まれるOH基の量を示している。図5及び6は、OH基を示すピークが現れる2700〜3900cm−1付近と、600〜1100cm−1付近の波形をそれぞれ示している。
実線で表示された比較例1の波形を参照すると、900cm−1付近、及び3000〜3500cm−1付近にそれぞれピークが観測される。つまり、昇温工程及び第2改質工程が実施されなかった比較例1により形成されたSiO膜中には、多量のOH基が含まれていることが分かる。
破線で表示された比較例2の波形を参照すると、比較例1の波形と同様に、900cm−1付近、及び3000〜3500cm−1付近にそれぞれピークが観測されており、ピークの減少はほとんど確認されない。つまり、比較例2におけるNガスのみによる改質処理は、膜中のOH基除去にほとんど寄与しないことが分かる。
一方、点線で表示された実施例の波形を参照すると、比較例1及び2の波形に対して、900cm−1付近、及び3000〜3500cm−1付近の各ピークの高さがそれぞれ半減したことが確認される。つまり、本実施形態のように、第2改質工程としてNH基を有する化合物を含むガスであるNHガスを用いて改質処理を行うことにより、SiO膜中のOH基を除去する効果が得られることが確認された。
続いて、比較例1、比較例3、及び実施例の評価結果について図7及び8を用いて説明する。図7及び8は、比較例1,3及び実施例により形成されたSiO膜の組成をFTIRで分析した結果を示している。
図7及び8では、比較例3の波形を破線で、実施例の波形を点線でそれぞれ表示している。ここで、比較例3の波形と実施例の波形を比較すると、OH基の含有量を示す900cm−1付近、及び3000〜3500cm−1付近のピークの高さはほとんど同じであることが観測される。すなわち、本実施形態のように第2改質工程としてNHガスを用いて改質処理を行うことにより、ウエハの温度を80℃のような低温とする条件下で第1改質処理を行う場合であっても、基板の温度を200℃まで加熱して第1改質処理を行う場合と同等の膜中のOH基の含有量の低さを実現できることが確認された。
(本実施形態の他の効果1)
更に、比較例3と実施例との比較において、実施例には以下の効果(優位性)が存在する。
上述の事前処理工程においてウエハの表面上に形成されたポリシラザン膜に対して、比較例3のようにウエハの温度を200℃まで加熱した条件下で第1改質処理(すなわち、H含有ガスを用いた改質処理)を実施した場合、ポリシラザン膜の表面層が先に固化してしまい、表面から4μm以上深い部分には十分な改質効果が及ばないという課題がある。
これに対し、実施例のように第1改質工程におけるウエハの温度を80℃とした例では、二次イオン質量分析法(SIMS法)により、第1改質工程で形成された膜の深さ方向の組成分析を行ったところ、表面から4μm以上の深さ方向の部分にまで、ポリシラザン膜に対する改質効果が及んでいることが確認された。ここで、第1改質工程のウエハの温度が本実施形態のように120℃以下であれば、4μm以上の深さ部分にまで十分な改質効果を与えられると推測される。すなわち本実施形態は、処理対象膜のより深い部分(少なくとも4μm)にまで十分な改質処理を施すことができるという点で、比較例3に対する明確な優位性を有している。
換言すると、ポリシラザン膜の膜厚が4μm以上である場合、本実施形態の第1改質工程におけるウエハの温度は、高くとも200℃未満であることが望ましく、120℃以下であることがより望ましく、80℃以下であることが更に望ましい。
一方、図7及び8に示される比較例1と比較例3の波形の比較からも分かるように、ポリシラザン膜に対する第1改質工程を本実施形態のような120℃以下の低温条件(比較例1では80℃)で行う場合、比較例3における200℃のような温度条件で行う場合に比べて、膜中に含まれるOH基の量が多くなるという課題がある。しかし、実施例では、表面から4μm以上の深さ部分にまでポリシラザン膜に対する十分な改質が施すことができるだけでなく、本実施形態の第2改質工程を行うことによって、膜中のOH基の含有濃度の点においても、比較例3と同等のSiO膜を得ることができる。
すなわち、本実施形態における第1改質工程及び第2改質処理の組み合わせは、膜厚が4μm以上のポリシラザン膜(又は高温条件において同様の硬化が生じる他のシラザン結合含有膜)をSiO膜に改質する場合に特に好適である。
(本実施形態の他の効果2)
また、上述の事前処理工程において形成されたポリシラザン膜は、図9に示される分子構造からも分かるように、他の高温条件で成膜されたシリコン含有膜等に比べて比較的膜密度が小さい。そのため、本実施形態の第2改質工程において用いられるNH基を有する化合物を含むガスのNH基成分が、ポリシラザン膜中に特に入り込み易い。したがって、膜厚が大きい(例えば膜厚が少なくとも400nmより大きい)場合であっても、第2改質工程の改質効果を膜中の深い部分まで与えることが可能という点で、ポリシラザン膜に対する本実施形態の適用は好適である。
<本発明の他の実施形態>
以上、本発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。その要旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態や変形例等は適宜組み合わせて用いることができる。また、このときの処理手順、処理条件は、例えば上述の実施形態と同様な処理手順、処理条件とすることができる。
上述の実施形態では、PHPS塗布工程とプリベーク工程とを施すことで形成されたポリシラザン膜を処理する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば図3(b)に示すように、FlowableCVD法で形成され、プリベークされてないシリコン含有膜を処理する場合にも、第1改質工程及び第2改質工程を含む処理工程を適用することができる。
また、上述の実施形態では、ポリシラザン膜に対して改質処理を行う例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、SiとNとHを含む他の膜(特にシラザン結合を有する他の膜)や、CVD法で形成された他のシリコン含有膜に対して改質処理を行う場合にも、第1改質工程及び第2改質工程を含む処理工程を適用することができる。特に、O−Si−Oの環状構造に−OH結合があったり、−OH基にHOが吸着していたり、膜表面にHOが吸着していたりする構造を有する膜に対する適用が好ましい。CVD法でシリコン含有膜を形成する例としては、トリシリルアミン(TSA)ガスとNHガスを用いてプラズマ重合膜を形成する例や、有機シラン(特にテトラエトキシシラン(TEOS))ガスとOガスを用いてSiO膜を形成する例などがある。
また、上述の実施形態においては、第1改質工程と第2改質工程を、同一の処理室内において順次実行する態様について説明したが、本発明はこの態様に限定されない。被処理基板に対して第1改質工程に係る処理を施した後、他の処理室(処理空間)内において、当該被処理基板に対する第2改質工程に係る処理を施すという態様も本発明に含まれる。
また、上述の実施形態では、一度に複数枚の基板を処理するバッチ式の基板処理装置を用いて膜を形成する例について説明した。本発明は上述の実施形態に限定されず、例えば、一度に1枚または数枚の基板を処理する枚葉式の基板処理装置を用いて膜を形成する場合にも適用できる。また、上述の実施形態では、ホットウォール型の処理炉を有する基板処理装置を用いて膜を形成する例について説明した。本発明は上述の実施形態に限定されず、コールドウォール型の処理炉を有する基板処理装置を用いて膜を形成する場合にも適用できる。
200 ウエハ(基板)
201 処理室

Claims (11)

  1. 400nmより大きい厚さのシラザン結合を含有する膜が表面に形成された基板に対して過酸化水素を含有する第1処理ガスを供給することにより、前記シラザン結合を含有する膜をシリコン酸化膜に改質する第1工程と、
    前記第1工程の後、前記基板に対してNH基を有する化合物を含む第2処理ガスを供給することにより、前記シリコン酸化膜の膜中に残存するOH基を除去するように前記シリコン酸化膜を改質する第2工程と、
    を有する半導体装置の製造方法。
  2. 前記第1工程では、前記基板の温度は120℃以下である、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記シラザン結合を含有する膜はポリシラザン膜である請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記シラザン結合を含有する膜の厚さは4μmより大きい、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第1工程では、前記基板の温度は200℃未満である、請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記NH基を有する化合物は、アンモニア、メチルアミン、及びジメチルアミンにより構成される群から選択される少なくとも1つの化合物である請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記第2工程では、前記基板の温度は400℃以下である、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記第2工程では、前記基板の温度は150℃以上300℃以下である、請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記第2工程は、700hPa〜1000hPaの圧力条件下で行う、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 基板を収容する処理室と、
    前記処理室内へ過酸化水素を含有する第1処理ガスを供給する第1処理ガス供給系と、
    前記処理室内へNH基を有する化合物を含有する第2処理ガスを供給する第2処理ガス供給系と、
    400nmより大きい厚さのシラザン結合を含有する膜が表面に形成された基板に対して前記第1処理ガスを供給することにより、前記シラザン結合を含有する膜をシリコン酸化膜に改質する第1処理と、前記第1処理の後、前記基板に対して前記第2処理ガスを供給することにより、前記シリコン酸化膜の膜中に残存するOH基を除去するように前記シリコン酸化膜を改質する第2処理と、を実行させるように、前記ガス供給系を制御するよう構成される制御部と、
    を有する基板処理装置。
  11. 基板処理装置の処理室内において、
    400nmより大きい厚さのシラザン結合を含有する膜が表面に形成された基板に対して過酸化水素を含有する第1処理ガスを供給することにより、前記シラザン結合を含有する膜をシリコン酸化膜に改質する第1手順と、
    前記第1手順の後、前記基板に対してNH基を有する化合物のガスを含有する第2処理ガスを供給することにより、前記シリコン酸化膜の膜中に残存するOH基を除去するように前記シリコン酸化膜を改質する第2手順と、
    をコンピュータによって前記基板処理装置に実行させるプログラム。
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