JP6814605B2 - D/a変換回路、a/d変換回路、駆動システム - Google Patents

D/a変換回路、a/d変換回路、駆動システム Download PDF

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Description

本発明は、デジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換回路、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路、及びこれらを備えた駆動システムに関する。
一般に、駆動ユニットの制御回路では、CPUからの駆動信号がD/A変換されて駆動ユニットに入力され、駆動ユニットの駆動を検出した検出信号がA/D変換されてCPUに入力されている。このような制御回路として、回路内で生じた不具合を解析するものが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。特許文献1の制御回路ではCPU(Central Processing Unit)の動作状態、LSI(Large Scale Integration)の動作状態から回路内の故障要因等が解析され、特許文献2の制御回路では論理回路の配線上の信号レベルから短絡や断線等が解析される。
特開2008−096325号公報 特開平5−099980号公報
ところで、駆動ユニット側には、制御回路からの電圧で動作するソレノイドやリレー等の部品の他、制御回路に電圧を入力するセンサやスイッチ等の部品が設けられている。上記の特許文献1、2の制御回路では、回路内での不具合を解析することができるが、駆動ユニット側の各種部品に不具合がある場合には、回路内に不具合があるのか駆動ユニット側に不具合があるのかを切り分けることが難しい。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、回路側の不具合と駆動ユニット側の不具合を容易に切り分けることができるD/A変換回路、A/D変換回路、駆動システムを提供することを目的の1つとする。
本発明の一態様のD/A変換回路は、CPUからの駆動信号をデジタル信号からアナログ信号に変換して駆動ユニットに中継するD/A変換回路であって、該CPUからデジタル信号が入力される入力端子と、デジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器と、アナログ信号を該駆動ユニットに出力する出力端子と、デジタル信号の入力時刻及び/又はアナログ信号の出力時刻を記憶する記憶部とを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、デジタル信号の入力時刻及び/又はアナログ信号の出力時刻がD/A変換回路の記憶部に記憶される。この記憶部のデジタル信号の入力時刻及び/又はアナログ信号の出力時刻に加え、CPUからのデジタル信号の出力時刻によって、CPUとD/A変換回路の間の伝送遅延やD/A変換回路内の変換処理の処理遅延等の不具合が特定される。トラブル発生時には、CPUからD/A変換回路までの間で不具合箇所を特定することができ、CPUからD/A変換回路までの間で不具合箇所が特定できない場合には、駆動ユニット側の不具合として推定することができる。よって、CPU及びD/A変換回路を含む回路側と駆動ユニット側で不具合箇所を切り分けることができる。
本発明の一態様のA/D変換回路は、駆動ユニットの駆動をセンサで検出した検出信号をアナログ信号からデジタル信号に変換してCPUに中継するA/D変換回路であって、該センサからアナログ信号が入力される入力端子と、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器と、デジタル信号を該CPUに出力する出力端子と、アナログ信号の入力時刻及び/又はデジタル信号の出力時刻を記憶する記憶部とを備えたことを特徴とする。
この構成によれば、アナログ信号の入力時刻及び/又はデジタル信号の出力時刻がA/D変換回路の記憶部に記憶される。この記憶部のアナログ信号の入力時刻及び/又はデジタル信号の出力時刻に加え、CPUのデジタル信号の入力時刻によって、A/D変換回路とCPUの間の伝送遅延やA/D変換回路内の変換処理の処理遅延等の不具合が特定される。トラブル発生時には、A/D変換回路からCPUまでの間で不具合箇所を特定することができ、A/D変換回路からCPUまでの間で不具合箇所が特定できない場合には、駆動ユニット側の不具合として推定することができる。よって、A/D変換回路及びCPUを含む回路側と駆動ユニット側で不具合箇所を切り分けることができる。
本発明の一態様の駆動システムは、駆動ユニットに対する駆動信号を第1のデジタル信号として出力するCPUと、該CPUからの駆動信号を第1のデジタル信号から第1のアナログ信号に変換して該駆動ユニットに中継するD/A変換回路と、第1のアナログ信号による該駆動ユニットの駆動を検出した検出信号を第2のアナログ信号として出力するセンサと、該センサの検出信号を第2のアナログ信号から第2のデジタル信号に変換して該CPUに中継するA/D変換回路とを備え、該D/A変換回路には、第1のデジタル信号の入力時刻及び/又は第1のアナログ信号の出力時刻を記憶する第1の記憶部が備えられ、該A/D変換回路には、第2のアナログ信号の入力時刻及び/又は第2のデジタル信号の出力時刻を記憶する第2の記憶部が備えられることを特徴とする。
この構成によれば、第1のデジタル信号の入力時刻及び/又は第2のアナログ信号の出力時刻がD/A変換回路の第1の記憶部に記憶される。この第1の記憶部の第1のデジタル信号の入力時刻及び/又は第1のアナログ信号の出力時刻に加え、CPUからの第1のデジタル信号の出力時刻によって、CPUとD/A変換回路の間の伝送遅延やD/A変換回路内の変換処理の処理遅延等の不具合が特定される。また、第2のアナログ信号の入力時刻及び/又は第2のデジタル信号の出力時刻がA/D変換回路の第2の記憶部に記憶される。この第2の記憶部の第2のアナログ信号の入力時刻及び/又は第2のデジタル信号の出力時刻に加え、CPUの第2のデジタル信号の入力時刻によって、A/D変換回路とCPUの間の伝送遅延やA/D変換回路内の変換処理の処理遅延等の不具合が特定される。さらに、D/A変換回路の第1のアナログ信号の出力時刻及びA/D変換回路の第2のアナログ信号の入力時刻によって、D/A変換回路とA/D変換回路の間の駆動ユニットの動作遅延等の不具合が特定される。よって、トラブル発生時には、駆動システム内の不具合箇所を特定することができ、D/A変換回路、A/D変換回路、CPUを含む回路側と駆動ユニット側で不具合箇所を切り分けることができる。
本発明によれば、D/A変換回路及びA/D変換回路の記憶部にデジタル信号の入出力時刻及びアナログ信号の入出力時刻を記憶することで、これら入出力時刻から回路側と駆動ユニット側に切り分けてトラブル解析することができる。
本実施の形態の研削装置の洗浄システムの模式図である。 本実施の形態の制御回路のブロック図である。 本実施の形態のトラブル解析の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本実施の形態のD/A変換回路及びA/D変換回路を備えた研削装置の洗浄システムについて説明する。図1は、本実施の形態の研削装置の洗浄システムの模式図である。なお、以下の説明では、駆動システムとして研削装置の洗浄システムを例示して説明するが、D/A変換回路及びA/D変換回路を備えたシステムであればよい。
図1に示すように、研削装置1は、保持テーブル10に保持された板状ワーク(不図示)を研削手段20で研削する共に、研削後の保持テーブル10を洗浄ブラシ30で洗浄するように構成されている。板状ワークは保護テープが貼着された状態で研削装置1に搬入され、保護テープを介して保持テーブル10に保持される。なお、板状ワークは、研削対象となる板状部材であればよく、シリコン、ガリウム砒素等の半導体ウエーハでもよいし、セラミック、ガラス、サファイア等の光デバイスウエーハでもよいし、デバイスパターン形成前のアズスライスウエーハでもよい。
研削装置1の保持テーブル10は、上面視円形状に形成されており、基台(不図示)に回転可能に設けられている。保持テーブル10の上面には、板状ワークを吸着保持する多孔質の保持面11が形成されている。保持テーブル10の上方には、保持テーブル10に保持された板状ワークを研削する研削手段20が設けられている。研削手段20のスピンドル21のマウント22には、複数の研削砥石24が環状に配置された研削ホイール23が装着されている。研削手段20は、ボールねじ式の昇降機構25によって保持テーブル10に対して上下方向で離間又は接近される。
また、保持テーブル10の上方には、保持テーブル10の保持面11を洗浄する洗浄ブラシ30が設けられている。洗浄ブラシ30は、昇降シリンダ31によって保持テーブル10に対して上下方向で離間又は接近される。昇降シリンダ31内は、洗浄ブラシ30に回転手段32を介して連結されたピストン33によって上方空間と下方空間に仕切られており、上方空間及び下方空間は切換バルブ34を介してエア供給源35に接続されている。切換バルブ34は、昇降シリンダ31の上方空間及び下方空間のいずれか一方がエア供給源35に接続すると、昇降シリンダ31の上方空間及び下方空間のいずれか他方が大気に開放される。
切換バルブ34によって昇降シリンダ31の上方空間及び下方空間の接続先がエア供給源35及び大気に選択的に切り替えられることで、昇降シリンダ31内のピストン33が上下に移動して洗浄ブラシ30が保持テーブル10に対して離間又は接近される。また、昇降シリンダ31には、ピストン33(洗浄ブラシ30)の上下動を検出する第1、第2のセンサ36、37が設けられている。第1のセンサ36は、洗浄ブラシ30が保持テーブル10に接する下降位置でピストン33を検出し、第2のセンサ37は、洗浄ブラシ30が保持テーブル10から離間する上昇位置でピストン33を検出する。
第1、第2のセンサ36、37は、いわゆる非接触式の近接センサであり、例えば、誘導型近接センサ、静電容量型近接センサ、磁気近接センサ等が用いられ、センサの種類に応じてピストン33の材質及び構造が適宜変更される。また、第1、第2のセンサ36、37は、非接触式の近接センサに関わらず、例えば、接触式のリミットスイッチが用いられてもよい。第1のセンサ36によって洗浄ブラシ30が保持テーブル10に接触した接触状態が検出され、第2のセンサ37によって洗浄ブラシ30が保持テーブル10の上方で待機した待機状態が検出される。
このように、洗浄ブラシ30は、切換バルブ34を通じて昇降シリンダ31の上方空間にエアが供給されて保持テーブル10まで移動して保持面11を洗浄し、切換バルブ34を通じて昇降シリンダ31の下方空間にエアが供給されて保持テーブル10から離間して待機している。すなわち、本実施の形態の洗浄システムでは、昇降シリンダ31と切換バルブ34によって洗浄ブラシ30を駆動する駆動ユニットが構成されている。また、これら昇降シリンダ31及び切換バルブ34を含む駆動ユニットの駆動は、演算回路41、D/A変換回路51、A/D変換回路61を含む制御回路40側によって制御されている。
駆動ユニットの制御回路40では、演算回路41のCPU42からの駆動信号がD/A変換回路51でD/A変換されて切換バルブ34に入力される。切換バルブ34でエア供給源35の供給先が切り換わって、昇降シリンダ31の駆動が第1、第2のセンサ36、37に検出されると、第1、第2のセンサ36、37からの検出信号がA/D変換回路61でA/D変換されてCPU42に入力されている。これにより、CPU42からの駆動信号に応じて昇降シリンダ31が適切に駆動されたか否かが、第1、第2のセンサ36、37からの検出信号によってCPU42にフィードバックされる。
ところで、制御回路40には、CPU42からの駆動信号の出力時刻及びCPU42への検出信号の入力時刻を管理するタイマが設けられており、駆動ユニットの駆動開始から駆動完了までの時間が監視されている。例えば、CPU42からの駆動信号の出力時刻から所定時間を超えても、第1、第2のセンサ36、37から検出信号がCPU42に入力されない場合には、制御回路40がエラーを出力して装置を停止させる。しかしながら、CPU42からの駆動信号の出力時刻から所定時間内に検出信号がCPU42に入力されれば、駆動ユニットに生産に影響を及ぼすような遅延があってもエラーが出力されない。
また、CPU42からの駆動信号の出力時刻及びCPU42への検出信号の入力時刻だけでは、駆動ユニット側で不具合が生じたのか、制御回路40側で不具合が生じたのかを切り分けて解析することが難しい。例えば、システム内で遅延トラブル等が生じた場合には、駆動ユニット側のピストン33の摺動等が悪化しているのか、制御回路40側の回路内で処理負荷が過剰になっているのかを判断することが難しい。そこで、本実施の形態では、CPU42だけでなく、D/A変換回路51及びA/D変換回路61においても、信号の入力時刻及び出力時刻を管理するようにしている。
これにより、トラブルが生じた時に、CPU42、D/A変換回路51、A/D変換回路61における信号の入力時刻及び出力時刻を解析することで、制御回路40側の不具合と駆動ユニット側の不具合を切り分けることができる。さらに、D/A変換回路51から駆動ユニットへの駆動信号の出力時刻とセンサからA/D変換回路61への検出信号の入力時刻から、駆動ユニットの駆動動作で発生した遅延時間を算出している。これにより、装置にエラーを生じさせるほどではないが、装置の生産に影響を及ぼすような深刻な動作遅延を不具合として解析することが可能になっている。
以下、図2を参照して、制御回路の機能ブロックについて説明する。図2は、本実施の形態の制御回路のブロック図である。なお、以下の制御回路は一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
図2に示すように、制御回路40は、CPU42を含む演算回路41にD/A変換回路51及びA/D変換回路61が接続されている。また、D/A変換回路51には昇降シリンダ31(図1参照)の切換バルブ34、ライトのリレー38等の駆動ユニットが接続され、A/D変換回路61には昇降シリンダ31の第1、第2のセンサ36、37、開閉扉のスイッチ39等のセンサ類が接続されている。CPU42からの駆動信号はD/A変換回路51でデジタル信号からアナログ信号に変換されて駆動ユニットに中継され、センサ類からの検出信号はA/D変換回路61でアナログ信号からデジタル信号に変換されてCPU42に中継される。
演算回路41には、CPU42の他にタイマ43、記憶部44が設けられている。演算回路41では、CPU42から切換バルブ34、リレー38等の駆動ユニットに対する駆動信号が第1のデジタル信号として出力される。また、CPU42には第1、第2のセンサ36、37、スイッチ39等のセンサ類からの検出信号が第2のデジタル信号として入力される。このときの第1のデジタル信号の出力時刻及び第2のデジタル信号の入力時刻がタイマ43によって計時され、タイマ43に計時された入力時刻及び出力時刻が端子番号毎に記憶部44に記憶されている。
D/A変換回路51には、D/A変換器52の他にタイマ53、記憶部(第1の記憶部)54が設けられている。D/A変換回路51の入力端子55にはCPU42から第1のデジタル信号が入力され、D/A変換器52で第1のデジタル信号から第1のアナログ信号に変換されて、D/A変換回路51の各出力端子56から切換バルブ34、リレー38等の駆動ユニットに出力される。このときの第1のデジタル信号の入力時刻及び第1のアナログ信号の出力時刻がタイマ53によって計時され、タイマ53に計時された入力時刻及び出力時刻が端子番号毎に記憶部54に記憶されている。
A/D変換回路61には、A/D変換器62の他にタイマ63、記憶部(第2の記憶部)64が設けられている。A/D変換回路61の各入力端子65には第1、第2のセンサ36、37、スイッチ39等のセンサ類から第2のアナログ信号が入力され、A/D変換器62で第2のアナログ信号から第2のデジタル信号に変換されて、A/D変換回路61の出力端子66からCPU42に出力される。このときの第2のアナログ信号の入力時刻及び第2のデジタル信号の出力時刻がタイマ63によって計時され、タイマ63に計時された入力時刻及び出力時刻が端子番号毎に記憶部64に記憶されている。
また、各記憶部44、54、64は、端子番号毎に入力時刻及び出力時刻を記憶するための所定容量が確保され、所定容量を超えて入力時刻及び出力時刻が書き込まれると、古いものから順に上書きされる。このような制御回路40では、システム内でトラブルが生じたときに、CPU42によって演算回路41の記憶部44、D/A変換回路51の記憶部54、A/D変換回路61の記憶部64に対して入力時刻及び出力時刻の取り出し要求が実施される。そして、演算回路41、D/A変換回路51、A/D変換回路61の入力時刻及び出力時刻を解析することで、システム内の不具合箇所を特定することが可能になっている。
例えば、CPU42の第1のデジタル信号の出力時刻とD/A変換回路51の第1のデジタル信号の入力時刻とで、CPU42からD/A変換回路51までの第1のデジタル信号の伝送時間が求められる。この伝送時間と予め記憶した基準時間とを比較することで、CPU42とD/A変換回路51の間の伝送遅延が確認される。また、D/A変換回路51内での第1のデジタル信号の入力時刻及び第1のアナログ信号の出力時刻から、第1のデジタル信号から第1のアナログ信号への変換時間が求められる。この変換時間と予め記憶した基準時間とを比較することで、D/A変換回路51内での変換処理の処理遅延が確認される。
同様にして、A/D変換回路61の第2のデジタル信号の出力時刻とCPU42の第2のデジタル信号の入力時刻から、A/D変換回路61とCPU42の間の伝送遅延が確認される。また、A/D変換回路61内での第2のアナログ信号の入力時刻及び第2のデジタル信号の出力時刻から、第2のアナログ信号から第2のデジタル信号への変換処理の処理遅延が確認される。さらに、D/A変換回路51の第1のアナログ信号の出力時刻とA/D変換回路61の第2のアナログ信号の入力時刻から、昇降シリンダ31の昇降動作や開閉扉の開閉動作等の駆動ユニットの動作遅延が確認される。
このように、CPU42、D/A変換回路51、A/D変換回路61での入力時刻及び出力時刻によって、システム内の不具合箇所を切り分けて特定できる。また、駆動ユニットの動作遅延が算出されるため、装置にエラーが生じない程度であっても、生産に影響が生じる動作遅延を確認できる。また、トラブル解析に限定されず、CPU42が定期的に入力時刻及び出力時刻を受け取ることで、装置各部の経年劣化を監視できる。さらに、D/A変換回路51、A/D変換回路61で時刻が記憶されるため、信号の入出力の度にCPU42に時刻を通知する構成と比較して、タイムラグが発生することなく時刻を記憶できる。
図3を参照して、洗浄システムの洗浄動作を例示してトラブル解析について説明する。図3は、本実施の形態のトラブル解析の一例を示す図である。なお、図3においては洗浄ブラシが待機位置から洗浄位置に動かされた状態を示している。
図3A及び図3Bに示すように、CPU42から駆動信号が第1のデジタル信号として出力されると、CPU42が設置された演算回路41の記憶部44(図2参照)に第1のデジタル信号の出力時刻Tが記憶される。CPU42からの第1のデジタル信号がD/A変換回路51に入力されると、D/A変換回路51の記憶部54(図2参照)に第1のデジタル信号の入力時刻Tが記憶される。D/A変換回路51では第1のデジタル信号が第1のアナログ信号に変換されて切換バルブ34に出力され、D/A変換回路51の記憶部54に第1のアナログ信号の出力時刻Tが記憶される。
第1のアナログ信号によって切換バルブ34が切り換えられ、昇降シリンダ31の上方空間がエア供給源35に接続されて、昇降シリンダ31の下方空間が大気に開放される。これにより、上方空間内の圧力が高まってピストン33が下方に移動して、洗浄ブラシ30が保持テーブル10に向けて降ろされる。ピストン33が下降位置まで移動して洗浄ブラシ30が保持テーブル10の保持面11に接すると、第1のセンサ36によってピストン33が検出されてA/D変換回路61に出力される。そして、洗浄ブラシ30が保持テーブル10の保持面11に回転接触することで保持テーブル10がブラシ洗浄される。
A/D変換回路61では、第1のセンサ36から検出信号として第2のアナログ信号が入力されると、A/D変換回路61の記憶部64(図2参照)に第2のアナログ信号の入力時刻Tが記憶される。A/D変換回路61では第2のアナログ信号が第2のデジタル信号に変換されてCPU42に出力され、A/D変換回路61の記憶部64に第2のデジタル信号の出力時刻Tが記憶される。そして、CPU42に第2のデジタル信号が入力されると、CPU42が設置された演算回路41の記憶部44(図2参照)に第2のデジタル信号の入力時刻Tが記憶される。これら入力時刻及び出力時刻は、トラブル発生時の追跡情報として使用される。
この洗浄システムでトラブルが発生すると、CPU42によって記憶部44、54、64(図2参照)のそれぞれから各信号の入力時刻T、T、T及び出力時刻T、T、Tが読み出される。CPU42の出力時刻TとD/A変換回路51の入力時刻Tから第1のデジタル信号の伝送時間ΔT12が算出され、D/A変換回路51での入力時刻Tと出力時刻Tによって第1のデジタル信号から第1のアナログ信号への変換時間ΔT23が算出される。D/A変換回路51の出力時刻TとA/D変換回路61の入力時刻Tによって、洗浄ブラシ30が待機位置から洗浄位置に動作するまでの動作時間ΔT34が算出される。
また、A/D変換回路61での入力時刻Tと出力時刻Tによって第2のアナログ信号から第2のデジタル信号への変換時間ΔT45が算出され、A/D変換回路61の出力時間TとCPU42の入力時間Tから第2のデジタル信号の伝送時間ΔT56が算出される。これら伝送時間ΔT12、変換時間ΔT23、動作時間ΔT34、変換時間ΔT45、伝送時間ΔT56に対してそれぞれ基準時間が設定され、基準時間以上である場合には遅延が生じていると判断される。このように、システム内で遅延が生じた箇所を特定することが可能になっている。
例えば、図3Bに示す例では、洗浄ブラシ30の動作時間ΔT34が基準時間ΔTよりも長くなっており、洗浄ブラシ30を駆動させる切換バルブ34や昇降シリンダ31等の駆動ユニットに動作遅延が生じていることが特定される。このため、切換バルブ34や昇降シリンダ31の駆動ユニット側で動作不良等が生じていると判断されて、オペレータに対して切換バルブ34や昇降シリンダ31に対するメンテナンス作業を促すことができる。なお、遅延の判定時間として使用される基準時間には、実験的、経験的又は理論的に求められた時間が使用される。
以上のように、本実施の形態の洗浄システムによれば、第1のデジタル信号の入力時刻及び/又は第2のアナログ信号の出力時刻がD/A変換回路51の記憶部54に記憶され、第2のアナログ信号の入力時刻及び/又は第2のデジタル信号の出力時刻がA/D変換回路61の記憶部64に記憶される。また、CPU42では第1のデジタル信号の出力時刻及び第2のデジタル信号の入力時刻が管理されている。よって、システム内でのトラブル発生時には、システム内の不具合箇所を特定することができ、D/A変換回路51、A/D変換回路61、CPU42を含む回路側と、切換バルブ34、昇降シリンダ31を含む駆動ユニット側で不具合箇所を切り分けることができる。
なお、本実施の形態では、駆動システムとして洗浄システムを例示して説明したが、この構成に限定されない。駆動システムは、D/A変換回路、A/D変換回路、センサによって駆動ユニットの駆動を制御するシステムであればよく、例えば、搬送パッドで板状ワークを搬送する搬送システムや加工装置内の扉を開閉する開閉システムでもよい。
また、本実施の形態では、駆動ユニットとして洗浄ブラシを駆動させる切換バルブ及び昇降シリンダを例示して説明したが、この構成に限定されない。駆動ユニットは、D/A変換回路を通じてアナログ信号で駆動対象を駆動させるものであればよく、電動シリンダ等の他のアクチュエータ、リレー等の電気回路でもよい。
また、本実施の形態では、センサとして近接センサを例示して説明したが、この構成に限定されない。センサは、駆動ユニットの駆動を検出可能であればよく、駆動ユニットの種類に応じて適宜変更される。
また、本実施の形態では、D/A変換回路及びA/D変換回路の両方に記憶部が設けられたが、いずれか一方に記憶部が設けられてもよい。また、記憶部には各信号の入力時刻及び出力時刻のいずれか一方だけが記憶されてもよい。
また、本実施の形態において、CPU、D/A変換回路、A/D変換回路は、同一基板に設けられていてもよいし、別々の基板に設けられていてもよい。
また、本実施の形態において、D/A変換回路及びA/D変換回路の入力端子及び出力端子の端子数は特に限定されない。また、各記憶部には端子数に関連付けて記憶領域が確保されている。
また、本実施の形態において、記憶部は、デジタル信号の入力時刻及び出力時刻、アナログ信号の入力時刻及び出力時刻を書き込み可能であればよく、例えば、RAM(Random Access Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリで構成される。また、基板に対して着脱可能なメモリカードやUSB(Universal Serial Bus)メモリでもよい。
また、本発明の各実施の形態を説明したが、本発明の他の実施の形態として、上記実施の形態及び変形例を全体的又は部分的に組み合わせたものでもよい。
また、本発明の実施の形態は上記の実施の形態及び変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。さらには、技術の進歩又は派生する別技術によって、本発明の技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、本発明の技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施形態をカバーしている。
また、本実施の形態では、本発明を洗浄システムに適用した構成について説明したが、回路側の不具合と駆動ユニット側の不具合を容易に切り分けることができるシステムに適用することも可能である。
以上説明したように、本発明は、回路側の不具合と駆動ユニット側の不具合を容易に切り分けることができるという効果を有し、特に、駆動ユニットを制御するD/A変換回路、A/D変換回路、及び駆動システムに有用である。
30 洗浄ブラシ
31 昇降シリンダ(駆動ユニット)
34 切換バルブ(駆動ユニット)
36 第1のセンサ(センサ)
37 第2のセンサ(センサ)
42 CPU
44 記憶部
51 D/A変換回路
52 D/A変換器
54 記憶部(第1の記憶部)
55 D/A変換回路の入力端子
56 D/A変換回路の出力端子
61 A/D変換回路
62 A/D変換器
64 記憶部(第2の記憶部)
65 A/D変換回路の入力端子
66 A/D変換回路の出力端子

Claims (1)

  1. 駆動ユニットに対する駆動信号を第1のデジタル信号として出力するCPUと、
    該第1のデジタル信号第1のアナログ信号に変換して該駆動ユニットに中継するD/A変換回路と、
    第1のアナログ信号による該駆動ユニットの駆動を検出した検出信号を第2のアナログ信号として出力するセンサと、
    該第2のアナログ信号第2のデジタル信号に変換して該CPUに中継するA/D変換回路とを備え、
    該D/A変換回路は、該CPUから該D/A変換回路の入力端子へ入力される時の該第1のデジタル信号の入力時刻と該D/A変換回路の出力端子から該駆動ユニットへ出力される時の該第1のアナログ信号の出力時刻を記憶する第1の記憶部を有し、該第1のデジタル信号の入力時刻と第1のアナログ信号の出力時刻との差が予め設定した基準時間より大きい際に該D/A変換回路は異常であり、該第1のデジタル信号の入力時刻と該第1のアナログ信号の出力時刻との差が予め設定した基準時間以下の際に該D/A変換回路は正常であると判断し
    該A/D変換回路は、該センサから該A/D変換回路の入力端子へ入力される時の該第2のアナログ信号の入力時刻と該A/D変換回路の出力端子から該CPUへ出力される時の該第2のデジタル信号の出力時刻を記憶する第2の記憶部を有し、該第2のアナログ信号の入力時刻と第2のデジタル信号の出力時刻との差が予め設定した基準時間より大きい際に該A/D変換回路は異常であり、該第2のアナログ信号の入力時刻と該第2のデジタル信号の出力時刻との差が予め設定した基準時間以下の際に該A/D変換回路は正常であると判断する駆動システム。
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