JP6813475B2 - 人力駆動車両用の制御装置 - Google Patents

人力駆動車両用の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6813475B2
JP6813475B2 JP2017252369A JP2017252369A JP6813475B2 JP 6813475 B2 JP6813475 B2 JP 6813475B2 JP 2017252369 A JP2017252369 A JP 2017252369A JP 2017252369 A JP2017252369 A JP 2017252369A JP 6813475 B2 JP6813475 B2 JP 6813475B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
human
response speed
motor
powered vehicle
period
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017252369A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019116249A (ja
Inventor
康弘 土澤
康弘 土澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
Priority to JP2017252369A priority Critical patent/JP6813475B2/ja
Priority to US16/210,329 priority patent/US11001337B2/en
Priority to DE102018132780.3A priority patent/DE102018132780A1/de
Publication of JP2019116249A publication Critical patent/JP2019116249A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6813475B2 publication Critical patent/JP6813475B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M6/00Rider propulsion of wheeled vehicles with additional source of power, e.g. combustion engine or electric motor
    • B62M6/40Rider propelled cycles with auxiliary electric motor
    • B62M6/45Control or actuating devices therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M6/00Rider propulsion of wheeled vehicles with additional source of power, e.g. combustion engine or electric motor
    • B62M6/40Rider propelled cycles with auxiliary electric motor
    • B62M6/55Rider propelled cycles with auxiliary electric motor power-driven at crank shafts parts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M6/00Rider propulsion of wheeled vehicles with additional source of power, e.g. combustion engine or electric motor
    • B62M6/40Rider propelled cycles with auxiliary electric motor
    • B62M6/60Rider propelled cycles with auxiliary electric motor power-driven at axle parts
    • B62M6/65Rider propelled cycles with auxiliary electric motor power-driven at axle parts with axle and driving shaft arranged coaxially
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)

Description

本発明は、人力駆動車両用の制御装置に関する。
特許文献1に開示される人力駆動車両用の制御装置は、人力駆動力に応じて人力駆動車両の推進をアシストするモータを制御している。
特開2008−228546号
人力駆動車両の走行状態によって好ましいモータの出力は異なる。上記人力駆動車両の制御装置は、この点について考慮していない。
本発明の目的は、走行状態に対して好適にモータを制御できる人力駆動車両の制御装置を提供することである。
本発明の第1側面に従う人力駆動車両の制御装置は、人力駆動車両の推進をアシストするモータを制御する制御部を含む人力駆動車両の制御装置であって、前記制御部は、人力駆動力に応じて前記モータを制御する第1制御状態と、前記第1制御状態の場合よりも前記人力駆動力に対する前記モータの出力の比率が大きくなるように、前記人力駆動力に応じて前記モータを制御する第2制御状態と、を選択的に設定可能であり、前記第1制御状態が設定されている場合、第1所定期間の前記人力駆動力の変化に対する前記モータの応答速度が第1応答速度になるように前記モータを制御し、前記第2制御状態が設定されている場合、前記第1所定期間を含む第2所定期間の前記応答速度が前記第1応答速度よりも遅い第2応答速度になるように前記モータを制御する。
上記第1側面に従えば、第1制御状態よりも人力駆動力に対するモータの出力の比率が大きい第2制御状態において、第1制御状態の場合よりも応答速度を遅くできる。このため、第2制御状態において人力駆動力にともなってモータの出力が上昇する場合に、モータの出力を緩やかに上昇させられる。このため、第1制御状態および第2制御状態の両方において走行状態に対して好適なモータ制御をすることができる。
前記第1側面に従う第2側面の人力駆動車両の制御装置において、前記第1所定期間は、前記モータの駆動が開始されてから予め定められる第1期間が経過するまでの期間を含み、前記第2所定期間は、前記モータの駆動が開始されてから予め定められる第2期間が経過するまでの期間を含む。
上記第2側面に従えば、第2制御状態では、モータの駆動が開始されてから第2期間が経過するまでの期間を含む第2所定期間において、第1制御状態でモータの駆動が開始されてから第1期間が経過するまでの第1所定期間よりも応答速度を遅くできる。このため、第2制御状態、かつ、モータの駆動が開始されてから第2期間が経過するまでの期間を含む第2所定期間において、人力駆動力にともなってモータの出力が上昇する場合に、モータの出力を緩やかに上昇させられる。
前記第1側面に従う第3側面の人力駆動車両の制御装置において、前記第1所定期間は、前記モータの駆動が開始されてから前記人力駆動車両の走行状態が第1所定状態になるまでの期間を含み、前記第2所定期間は、前記モータの駆動が開始されてから前記人力駆動車両の走行状態が第2所定状態になるまでの期間を含む。
上記第3側面に従えば、第2制御状態では、モータの駆動が開始されてから人力駆動車両の走行状態が第2所定状態になるまでの期間を含む第2所定期間において、第1制御状態でモータの駆動が開始されてから人力駆動車両の走行状態が第1所定状態になるまでの第1所定期間よりも応答速度を遅くできる。このため、第2制御状態、かつ、モータの駆動が開始されてから人力駆動車両の走行状態が第2所定状態になるまでの期間を含む第2所定期間において、人力駆動力にともなってモータの出力が上昇する場合に、モータの出力を緩やかに上昇させられる。
前記第2または第3側面に従う第4側面の人力駆動車両の制御装置において、前記制御部は、前記人力駆動力が所定値以上になると、前記モータの駆動を開始する。
上記第4側面に従えば、人力駆動力が所定値以上になるまではモータの駆動が開始されないため、第1制御状態および第2制御状態の両方において走行状態に対して好適なモータ制御をすることができる。
前記第1側面に従う第5側面の人力駆動車両の制御装置において、前記第1所定期間は、前記人力駆動車両のクランクの回転が開始された後に前記モータが駆動してから予め定められる第3期間が経過するまでの期間を含み、前記第2所定期間は、前記人力駆動車両のクランクの回転が開始された後に前記モータが駆動してから予め定められる第4期間が経過するまでの期間を含む。
上記第5側面に従えば、人力駆動車両のクランクの回転が開始された後にモータが駆動してから予め定められる第4期間が経過するまでの期間を含む第2所定期間において、第1制御状態でモータの駆動が開始されてから第3期間が経過するまでの期間を含む第1所定期間よりも応答速度を遅くできる。このため、第2制御状態、かつ、人力駆動車両のクランクの回転が開始された後にモータの駆動が開始されてから第4期間が経過するまでの期間を含む第2所定期間において、人力駆動力にともなってモータの出力が上昇する場合に、モータの出力を緩やかに上昇させられる。
前記第1側面に従う第6側面の人力駆動車両の制御装置において、前記第1所定期間は、前記人力駆動車両のクランクの回転が開始されてから前記人力駆動車両の走行状態が第1所定状態になるまでの期間を含み、前記第2所定期間は、前記人力駆動車両のクランクの回転が開始されてから前記人力駆動車両の走行状態が第2所定状態になるまでの期間を含む。
上記第6側面に従えば、人力駆動車両のクランクの回転が開始された後にモータが駆動してから人力駆動車両の走行状態が第2所定状態になるまでの期間を含む第2所定期間において、第1制御状態でモータの駆動が開始されてから人力駆動車両の走行状態が第1所定状態になるまでの期間を含む第1所定期間よりも応答速度を遅くできる。このため、第2制御状態、かつ、人力駆動車両のクランクの回転が開始された後にモータの駆動が開始されてから人力駆動車両の走行状態が第2所定状態になるまでの期間を含む第2所定期間において、人力駆動力にともなってモータの出力が上昇する場合に、モータの出力を緩やかに上昇させられる。
前記第3または第6側面に従う第7側面の人力駆動車両用の制御装置において、前記人力駆動車両の走行状態は、前記人力駆動車両のクランクの回転量、前記人力駆動車両のクランクの回転速度、前記人力駆動車両の車輪の回転量、および、前記人力駆動車両の走行距離の少なくとも1つを含む。
上記第7側面に従えば、第2所定期間を、人力駆動車両のクランクの回転量、人力駆動車両のクランクの回転速度、人力駆動車両の車輪の回転量、および、人力駆動車両の走行距離の少なくとも1つによって適切な長さにすることができる。
前記第3、第6、および、第7のいずれか1つの側面に従う第8側面の人力駆動車両用の制御装置において、前記第1所定状態と、前記第2所定状態とは相互に異なる。
上記第8側面に従えば、第1制御状態における第1所定期間と第2制御状態における第2所定期間とを異ならせることができる。
前記第1〜第8側面のいずれか1つに従う第9側面の人力駆動車両用の制御装置において、前記制御部は、前記第1制御状態が設定されている場合、前記第1所定期間が経過した場合、前記応答速度が第3応答速度になるように前記モータを制御し、前記第2制御状態が設定されている場合、前記第2所定期間が経過した場合、前記応答速度が前記第3応答速度になるように前記モータを制御する。
上記第9側面に従えば、第1所定期間が経過した後および第2所定期間が経過した後において、応答速度を第1所定期間経過した後および第2所定期間が経過した後に適した第3応答速度にすることができる。
前記第9側面に従う第10側面の人力駆動車両用の制御装置において、前記制御部は、前記第1制御状態が設定されている場合、前記第1所定期間において期間が経過するほど、前記第1応答速度が前記第3応答速度に近付くように前記モータを制御し、前記第2制御状態が設定されている場合、前記第2所定期間において期間が経過するほど、前記第2応答速度が前記第3応答速度に近付くように前記モータを制御する。
上記第10側面に従えば、第1所定期間において期間が経過するほど、第1応答速度が第3応答速度に近付くため、第1所定期間が経過したときに、応答速度の急激な変化を防ぎ、緩やかに応答速度を変化させることができる。また、第2所定期間において期間が経過するほど、第2応答速度が第3応答速度に近付くため、第2所定期間が経過したときに、応答速度の急激な変化を防ぎ、緩やかに応答速度を変化させることができる。
前記第1〜第10側面のいずれか1つに従う第11側面の人力駆動車両用の制御装置において、前記制御部は、前記第1制御状態が設定されている場合、前記人力駆動車両の車速が第1車速以上の場合における前記第1応答速度を、前記人力駆動車両の車速が第1車速未満の場合における前記第1応答速度よりも速くする。
上記第11側面に従えば、第1制御状態が設定されている場合、かつ、第1車速以上の場合には、第1車速未満の場合よりも第1応答速度が速い。このため、人力駆動車両が第1車速以上の場合には、第1車速未満の場合よりも早期にモータの出力を上昇させることができる。例えば、人力駆動車両が第1車速以上で走行中の場合にクランクが停止した状態から回転を開始した場合には、人力駆動車両が停止した状態の場合にクランクが停止した状態から回転を開始した場合よりも早期にモータの出力を上昇させることができる。
前記第1〜第10側面のいずれか1つに従う第12側面の人力駆動車両用の制御装置において、前記制御部は、前記第2所定期間の前記人力駆動車両の車速が第2車速以上であり且つ前記モータが駆動していない状態での前記第2応答速度を、前記第2所定期間の前記人力駆動車両の車速が前記第2車速未満であり且つ前記モータが駆動していない状態での前記第2応答速度よりも速くする。
上記第12側面に従えば、第2制御状態が設定されている場合、かつ、第2車速以上の場合には、第2車速未満の場合よりも第2応答速度が速い。このため、人力駆動車両が第2車速以上の場合には、第2車速未満の場合よりも早期にモータの出力を上昇させることができる。例えば、人力駆動車両が第2車速以上で走行中の場合にクランクが停止した状態から回転を開始した場合には、人力駆動車両が停止した状態の場合にクランクが停止した状態から回転を開始した場合よりも早期にモータの出力を上昇させることができる。
前記第1〜第12側面のいずれか1つに従う第13側面の人力駆動車両用の制御装置において、前記制御部は、前記人力駆動車両の走行する路面が所定角度以上の上り坂の場合、前記第1応答速度が第4応答速度になるように前記モータを制御し、前記第2応答速度は第5応答速度になるように前記モータを制御し、前記第4応答速度は、前記第1応答速度よりも速く、前記第5応答速度は前記第2応答速度よりも速い。
上記第13側面に従えば、人力駆動車両の走行する路面が所定角度以上の上り坂の場合には、応答速度が速くなる。このため、人力駆動車両の走行する路面が所定角度以上の上り坂の場合には、モータの出力を早期に上昇させることができる。
前記第1〜第13側面のいずれか1つに従う第14側面の人力駆動車両の制御装置において、前記制御部は、前記人力駆動車両の走行する路面が所定角度以上の下り坂の場合、前記第1応答速度が第6応答速度になるように前記モータを制御し、前記第2応答速度が第7応答速度になるように前記モータを制御し、前記第6応答速度は、前記第1応答速度よりも遅く、前記第7応答速度は、前記第2応答速度よりも遅い。
上記第14側面に従えば、人力駆動車両の走行する路面が所定角度以上の下り坂の場合には、応答速度が遅くなる。このため、人力駆動車両の走行する路面が所定角度以上の下り坂の場合には、モータの出力の上昇を抑制できる。
前記第1〜第14側面のいずれか1つに従う第15側面の人力駆動車両用の制御装置において、前記制御部は、前記モータの応答速度を変更するフィルタをさらに含む。
上記第15側面に従えば、フィルタによって、応答速度を好適に変更できる。
前記第15側面に従う第16側面の人力駆動車両用の制御装置において、前記制御部は、前記フィルタのゲインを変更することによって、前記応答速度を変更する。
上記第16側面に従えば、フィルタのゲインを変更することによって、応答速度を好適に変更できる。
本発明の第17側面に従う人力駆動車両の制御装置は、人力駆動車両の推進をアシストするモータを制御する制御部を含む人力駆動車両の制御装置であって、前記制御部は、人力駆動力に応じて前記モータを制御する第1制御状態と、前記第1制御状態の場合よりも前記人力駆動力に対する前記モータの出力の比率が大きくなるように、前記人力駆動力に応じて前記モータを制御する第2制御状態と、を選択的に設定可能であり、前記第1制御状態が設定されている場合、第1所定期間の前記人力駆動力の変化に対する前記モータの応答速度が第1応答速度になるように前記モータを制御し、前記第1所定期間が経過すると前記応答速度が第3応答速度になるように前記モータを制御し、前記第2制御状態が設定されている場合、前記第1所定期間を含む第2所定期間の前記応答速度が第1応答速度と異なる第2応答速度になるように前記モータを制御し、前記第2所定期間が経過すると前記応答速度が前記第3応答速度になるように前記モータを制御する。
上記第17側面に従えば、第1制御状態よりも人力駆動力に対するモータの出力の比率が大きい第2制御状態において、第1制御状態の場合と応答速度を異ならせることができる。このため、第2制御状態の第2所定期間における応答速度を、第2制御状態の第2所定期間に適切な第2応答速度にすることができる。
前記第17側面に従う第18側面の人力駆動車両用の制御装置において、前記第3応答速度は、前記第1応答速度および前記第2応答速度とは異なる。
上記第18側面に従えば、第1所定期間が経過した後および第2所定期間が経過した後において、応答速度を第1所定期間経過した後および第2所定期間が経過した後に適した第3応答速度にすることができる。
前記第17側面に従う第19側面の人力駆動車両用の制御装置において、前記第3応答速度は、前記第1応答速度および前記第2応答速度よりも速い。
上記第19側面に従えば、第1所定期間が経過した後および第2所定期間が経過した後において、モータを人力駆動力の変化に対して高い応答性で制御できる。
本発明の人力駆動車両用の制御装置は、走行状態に対して好適にモータを制御できる。
第1実施形態の人力駆動車両用の制御装置を含む人力駆動車両の側面図。 第1実施形態の人力駆動車両用の制御装置の電気的な構成を示すブロック図。 図2の制御部のフィルタ処理に関する電気的な構成を示すブロック図。 図2の制御部のフィルタ処理に用いられるクランクの回転量とゲインとの関係を示すグラフ。 図2の制御部によって実行される応答速度を変更する処理のフローチャート。 図2のモータの出力の変化を示すタイミングチャート。 第2実施形態の人力駆動車両用の制御装置の電気的な構成を示すブロック図。 図7の制御部によって実行される応答速度を変更する処理の第1のフローチャート。 図7の制御部によって実行される応答速度を変更する処理の第2のフローチャート。 第3実施形態の制御部によって実行される応答速度を変更する処理の第1のフローチャート。 第3実施形態の制御部によって実行される応答速度を変更する処理の第2のフローチャート。
(第1実施形態)
図1〜図6を参照して、第1実施形態の人力駆動車両の制御装置50について説明する。以後、人力駆動車両の制御装置50を、単に制御装置50と記載する。制御装置50は、人力駆動車両10に設けられる。人力駆動車両10は、少なくとも人力駆動力によって駆動することができる車両である。人力駆動車両10は、例えば、自転車を含む。人力駆動車両10は、車輪の数が限定されず、例えば1輪車および3輪以上の車輪を有する車両も含む。自転車は、例えばマウンテンバイク、ロードバイク、シティバイク、カーゴバイク、および、リカンベントを含む。以下、実施の形態において、人力駆動車両10を、自転車として説明する。
図1に示されるとおり、人力駆動車両10は、入力回転体12と、駆動輪14と、モータ18と、を含む。人力駆動車両10は、フレーム20をさらに含む。入力回転体12には、人力駆動力が入力される。入力回転体12は、クランクを含む。入力回転体12は、フレーム20に対して回転可能なクランク軸12Aと、クランク軸12Aの軸方向の両端部にそれぞれ設けられるクランクアーム12Bとを含む。各クランクアーム12Bには、ペダル22が連結される。駆動輪14は、入力回転体12が回転することによって駆動される。駆動輪14は、フレーム20に支持される。入力回転体12と駆動輪14とは、駆動機構24によって連結される。駆動機構24は、クランク軸12Aに結合される第1回転体26を含む。クランク軸12Aと第1回転体26とは、第1ワンウェイクラッチを介して結合されていてもよい。第1ワンウェイクラッチは、入力回転体12が前転した場合に、第1回転体26を前転させ、入力回転体12が後転した場合に、第1回転体26を後転させないように構成される。第1回転体26は、スプロケット、プーリ、または、ベベルギアを含む。駆動機構24は、連結部材28と、第2回転体30とをさらに含む。連結部材28は、第1回転体26の回転力を第2回転体30に伝達する。連結部材28は、例えば、チェーン、ベルト、または、シャフトを含む。
第2回転体30は、駆動輪14に連結される。第2回転体30は、スプロケット、プーリ、または、ベベルギアを含む。第2回転体30と駆動輪14との間には、第2ワンウェイクラッチが設けられていることが好ましい。第2ワンウェイクラッチは、第2回転体30が前転した場合に、駆動輪14を前転させ、第2回転体30が後転した場合に、駆動輪14を後転させないように構成される。
人力駆動車両10は、前輪および後輪を含む。フレーム20には、フロントフォークを介して前輪が取り付けられている。フロントフォークには、ハンドルバー10Hがステムを介して連結されている。以下の実施形態では、後輪を駆動輪14として説明するが、前輪が駆動輪14であってもよい。
図2に示されるとおり、人力駆動車両10は、モータ18の駆動回路32、バッテリ34、クランク回転センサ36、車速センサ38、トルクセンサ40、および、制御装置50をさらに含む。
モータ18および駆動回路32は、同一のハウジングに設けられることが好ましい。駆動回路32は、バッテリ34からモータ18に供給される電力を制御する。駆動回路32は、制御装置50の制御部52と有線または無線によって通信可能に接続されている。駆動回路32は、例えばシリアル通信によって制御部52と通信可能である。駆動回路32は、制御部52からの制御信号に応じてモータ18を駆動させる。駆動回路32は、制御装置50に含まれていてもよく、制御部52に含まれていてもよい。モータ18は、人力駆動車両10の推進をアシストする。モータ18は、電気モータを含む。モータ18は、ペダル22から後輪までの人力駆動力の伝達経路、または、前輪に回転を伝達するように設けられる。モータ18は、人力駆動車両10のフレーム20、後輪、または、前輪に設けられる。一例では、モータ18は、クランク軸12Aから第1回転体26までの動力伝達経路に結合される。モータ18とクランク軸12Aとの間の動力伝達経路には、クランク軸12Aを人力駆動車両10が前進する方向に回転させた場合に入力回転体12の回転力によってモータ18が回転しないようにワンウェイクラッチが設けられるのが好ましい。モータ18および駆動回路32が設けられるハウジングには、モータ18および駆動回路32以外の構成が設けられてもよく、例えばモータ18の回転を減速して出力する減速機が設けられてもよい。
図2に示すバッテリ34は、1または複数のバッテリセルを含む。バッテリセルは、充電池を含む。バッテリ34は、人力駆動車両10に設けられ、バッテリ34と有線で電気的に接続されている他の電機部品、例えば、モータ18および制御装置50に電力を供給する。バッテリ34は、制御部52と有線または無線によって通信可能に接続されている。バッテリ34は、例えばPLCによって制御部52と通信可能である。バッテリ34は、フレーム20の外部に取り付けられてもよく、少なくとも一部がフレーム20の内部に収容されてもよい。
図2に示すクランク回転センサ36は、入力回転体12の回転速度を検出する。クランク回転センサ36は、人力駆動車両10のフレーム20またはモータ18が設けられるハウジングに取り付けられる。クランク回転センサ36は、磁界の強度に応じた信号を出力する磁気センサを含んで構成される。周方向に磁界の強度が変化する環状の磁石が、クランク軸12Aまたはクランク軸12Aから第1回転体26までの間の動力伝達経路に設ける。クランク回転センサ36は、制御部52と有線または無線によって通信可能に接続されている。クランク回転センサ36は、入力回転体12の回転速度に応じた信号を制御部52に出力する。
クランク回転センサ36は、クランク軸12Aから第1回転体26までの人力駆動力の伝達経路において、クランク軸12Aと一体に回転する部材に設けられてもよい。例えば、クランク回転センサ36は、クランク軸12Aと第1回転体26との間にワンウェイクラッチが設けられない場合、第1回転体26に設けられてもよい。
車速センサ38は、車輪の回転速度を検出する。車速センサ38は、有線または無線によって制御部52と電気的に接続されている。車速センサ38は、制御部52と有線または無線によって通信可能に接続されている。車速センサ38は、車輪の回転速度に応じた信号を制御部52に出力する。制御部52は、車輪の回転速度に基づいて人力駆動車両10の車速Vを演算する。制御部52は、車速Vが所定値以上になると、モータ18を停止する。所定値は、例えば時速25Km、または、時速45Kmである。車速センサ38は、リードスイッチを構成する磁性体リード、または、ホール素子を含むことが好ましい。車速センサ38は、フレーム20のチェーンステイ20Bに取り付けられ、後輪に取り付けられる磁石を検出する構成としてもよく、フロントフォーク20Aに設けられ、前輪に取り付けられる磁石を検出する構成としてもよい。
トルクセンサ40は、モータ18が設けられるハウジングに設けられる。トルクセンサ40は、入力回転体12に入力される人力駆動力TAを検出する。トルクセンサ40は、例えば、動力伝達経路のうちの第1ワンウェイクラッチよりも上流側に設けられる。トルクセンサ40は、歪センサまたは磁歪センサなどを含む。歪センサは、歪ゲージを含む。トルクセンサ40が歪センサを含む場合、歪センサは、動力伝達経路に含まれる回転体の外周部に設けられる。トルクセンサ40は、無線または有線の通信部を含んでいてもよい。トルクセンサ40の通信部は、制御部52と通信可能に構成される。
制御装置50は、制御部52を含む。一例では、制御装置50は、記憶部54をさらに含む。制御部52は、予め定められる制御プログラムを実行する演算処理装置を含む。演算処理装置は、例えばCPU(Central Processing Unit)またはMPU(Micro Processing Unit)を含む。制御部52は、1または複数のマイクロコンピュータを含んでいてもよい。記憶部54には、各種の制御プログラムおよび各種の制御処理に用いられる情報が記憶される。記憶部54は、例えば不揮発性メモリおよび揮発性メモリを含む。制御部52および記憶部54は、例えばモータ18が設けられるハウジングに設けられる。
制御部52は、モータ18を制御する。制御部52は、モータ18を、人力駆動車両10に入力される人力駆動力TAに応じて制御する。制御部52は、互いに離れた位置に配置される制御回路を含んでいてもよい。例えば制御部52の一部の制御回路は、モータ18が設けられるハウジングに設けられ、制御部52の他の一部の制御回路は変速機に設けられてもよい。制御部52は、人力駆動力TAに対して、モータ18の出力特性が異なる複数の制御状態を切り替え可能に構成される。
制御部52は、人力駆動力TAに対して、モータ18の出力特性が異なる2つの制御状態を切り替え可能に構成される。制御部52は、2つの制御状態のそれぞれにおいて、人力駆動車両10に入力される人力駆動力TAに対するモータ18の出力の比率Aが異なるようにモータ18を制御する。人力駆動車両10に入力される人力駆動力TAのトルクに対するモータ18の出力のトルクの比率を、比率Aと記載する場合がある。人力駆動車両10に入力される人力駆動力の仕事率(ワット)に対するモータ18の出力の仕事率(ワット)の比率を、比率Aと記載する場合がある。人力駆動力の仕事率は、人力駆動力TAとクランク回転速度との乗算によって算出される。モータ18の出力が減速機を介して人力駆動経路に入力される場合は、減速機の出力を、モータ18の出力とする。2つの制御状態は、比率Aが第1比率A1の第1制御状態、および、比率Aが第1比率A1よりも大きい第2比率A2の第2制御状態を含む。
制御部52は、第1制御状態と第2制御状態とを選択的に設定可能である。第1制御状態と第2制御状態とは、例えば操作部(図示略)の操作によって切り替えられる。制御部52は、第1制御状態と、第2制御状態とにおいて、それぞれ人力駆動力TAの変化に対するモータ18の応答速度Rを異ならせることができる。応答速度Rは、人力駆動力TAに設定されている制御状態の比率Aを乗算した場合の値の変化に対する、実際のモータ18の出力TMの変化速度として表される。制御部52は、人力駆動力TAが所定値TAX以上になると、モータ18の駆動を開始する。
第1制御状態では、制御部52は、人力駆動力TAに応じてモータ18を制御する。制御部52は、第1制御状態が設定されている場合、第1所定期間S1の人力駆動力TAの変化に対するモータの応答速度Rが第1応答速度R1になるようにモータ18を制御する。第1所定期間S1は、モータ18の駆動が開始されてから人力駆動車両10の走行状態が第1所定状態になるまでの期間を含む。人力駆動車両10の走行状態は、人力駆動車両10のクランクの回転量DCを含む。第1所定状態は、モータ18の駆動が開始されてからのクランクの回転量DCが第1回転量DC1の状態である。第1所定期間S1は、モータ18の駆動が開始されてからクランクの回転量DCが第1回転量DC1になるまでの期間である。
第2制御状態では、制御部52は、第1制御状態の場合よりも人力駆動力TAに対するモータ18の出力の比率Aが大きくなるように、人力駆動力TAに応じてモータ18を制御する。制御部52は、第2制御状態が設定されている場合、第1所定期間S1を含む第2所定期間S2の応答速度Rが第1応答速度R1よりも遅い第2応答速度R2になるようにモータ18を制御する。第2所定期間S2は、モータ18の駆動が開始されてから人力駆動車両10の走行状態が第2所定状態になるまでの期間を含む。人力駆動車両10の走行状態は、人力駆動車両10のクランクの回転量DCを含む。第2所定状態は、モータ18の駆動が開始されてからのクランクの回転量DCが第2回転量DC2の状態である。第2所定期間S2は、モータ18の駆動が開始されてからクランクの回転量DCが第2回転量DC2になるまでの期間である。
第1所定状態と、第2所定状態とは相互に異なる。具体的には、第1回転量DC1と第2回転量DC2とは異なる値が設定されている。第2回転量DC2は、第2回転量DC2よりも大きい。第1回転量DC1は、90度以下であることが好ましい。第2回転量DC2は、90度以下であることが好ましい。第2回転量DC2は、30度以下であることが好ましい。
制御部52は、第1制御状態が設定されている場合、第1所定期間S1の応答速度Rが第1応答速度R1になるようにモータ18を制御し、第1所定期間S1が経過すると応答速度Rが第3応答速度R3になるようにモータ18を制御する。制御部52は、第1制御状態が設定されている場合、第1所定期間S1が経過した場合、応答速度Rが第3応答速度R3になるようにモータ18を制御する。制御部52は、第1制御状態が設定されている場合、第1所定期間S1において期間が経過するほど、第1応答速度R1が第3応答速度R3に近付くようにモータ18を制御する。
制御部52は、第2制御状態が設定されている場合、第1所定期間S1を含む第2所定期間S2の応答速度Rが第1応答速度R1と異なる第2応答速度R2になるようにモータ18を制御し、第2所定期間S2が経過すると応答速度Rが第3応答速度R3になるようにモータ18を制御する。制御部52は、第2制御状態が設定されている場合、第2所定期間S2が経過した場合、応答速度Rが第3応答速度R3になるようにモータ18を制御する。制御部52は、第2制御状態が設定されている場合、第2所定期間S2において期間が経過するほど、第2応答速度R2が第3応答速度R3に近付くようにモータ18を制御する。
第3応答速度R3は、第1応答速度R1および第2応答速度R2とは異なる。第3応答速度R3は、第1応答速度R1および第2応答速度R2よりも速い。
図3に示されるとおり、制御部52は、モータ18の応答速度Rを変更するフィルタ56をさらに含む。制御部52は、フィルタ56のゲインGを変更することによって、応答速度Rを変更する。制御部52は、クランク停止判定部58、クランク回転量演算部60、モータ駆動判定部62、フィルタテーブル64、モータ出力演算部66、および、モータ制御部68をさらに含む。
クランク停止判定部58は、クランク回転センサ36の出力に応じて、クランク軸12Aの回転の停止の判定を行う。クランク回転量演算部60は、クランク回転センサ36の出力に応じて、クランク軸12Aの回転が停止した状態から回転を開始した場合の回転量DCを演算する。モータ駆動判定部62は、モータ18が駆動されているか否かの判定を行う。クランク停止判定部58とモータ駆動判定部62との判定結果に応じて、クランク回転量演算部60とフィルタテーブル64との接続状況が切り替わる。具体的には、クランク停止判定部58がクランク軸12Aの回転が停止していると判定している場合には、クランク回転量演算部60とフィルタテーブル64とは接続されない。モータ駆動判定部62がクランク軸12Aの回転が停止していると判定した場合には、クランク回転量演算部60とフィルタテーブル64とが接続され、クランク回転量演算部60の出力がフィルタテーブル64に入力される。
図4に示されるとおり、フィルタテーブル64において、クランクの回転量DCが大きくなるほど、ゲインGは、大きくなるように設定されている。図4の実線L11に示されるとおり、第1制御状態における第1ゲインG1は、クランクの回転量DCが0の場合には、0%に設定される。第1ゲインG1は、クランクの回転量DCが大きくなるほど直線的に大きくなり、クランクの回転量DCが第1回転量DC1になると、100%になるように設定される。第1ゲインG1は、クランクの回転量DCが大きくなるほど段階的に大きくなるようにしてもよく、指数関数的に大きくなるようにしてもよい。図4の実線L21に示されるとおり、第2制御状態における第2ゲインG2は、クランクの回転量DCが0の場合には、0%に設定される。第2ゲインG2は、クランクの回転量DCが大きくなるほど直線的に大きくなり、クランクの回転量DCが第2回転量DC2になると、100%になるように設定される。第2ゲインG2は、クランクの回転量DCが大きくなるほど段階的に大きくなるようにしてもよく、指数関数的に大きくなるようにしてもよい。
フィルタ56は、モータ出力演算部66の出力をフィルタテーブル64の出力に応じてフィルタ処理する。具体的には、フィルタ56は、モータ出力演算部66が演算した、人力駆動力TAに制御状態ごとに設定されている比率Aを乗算したモータ18の出力TMXに、フィルタテーブル64から出力されたゲインGを乗算したモータ18の出力TMをモータ制御部68に出力する。モータ制御部68は、モータ18の出力がモータ18の出力TMになるように、駆動回路32に制御信号を出力する。
ゲインGが100%に近付くほど、応答速度Rは、第3応答速度R3に近付く。第3応答速度R3は、フィルタ56とは異なるフィルタによって設定されることが好ましい。第3応答速度R3は、第8応答速度R8および第9応答速度R9を含んでいてもよい。第8応答速度R8は、人力駆動力TAが上昇する場合に用いられる。第9応答速度R9は、人力駆動力TAが減少する場合に用いられる。第9応答速度R9は、第8応答速度R8よりも遅いことが好ましい。第9応答速度R9は、第1応答速度R1よりも遅くすることもできる。第3応答速度R3を設定するフィルタは、例えば、時定数を含み、フィルタにおいて用いられる時定数が切り替えられることによって、第8応答速度R8と第9応答速度R9とが切り替えられる。
制御部52は、第1制御状態が設定されている場合、人力駆動車両10の車速Vが第1車速V1以上の場合における第1応答速度R1を、人力駆動車両10の車速Vが第1車速V1未満の場合における第1応答速度R1よりも速くする。具体的には、第1車速V1以上の場合における第1回転量DC1を、第1車速V1未満における第1回転量DC1よりも小さくする。例えば、図4の一点鎖線L12に示されるとおり、第1制御状態かつ第1車速V1以上における第1ゲインG1が、図4の実線L11に示される第1制御状態かつ第1車速V1未満における第1ゲインG1よりも早期に100%に達するように設定される。第1車速V1は、0よりも大きくかつ0に近い値が設定されることが好ましい。人力駆動車両10の走行が停止した状態からクランクの回転が開始される場合には、車速Vが第1車速V1未満の第1応答速度R1が設定され、人力駆動車両10が走行中にクランクが一時停止した状態からクランクの回転が開始される場合には、車速Vが第1車速V1以上の第1応答速度R1が設定される。
制御部52は、第2所定期間S2の人力駆動車両10の車速Vが第2車速V2以上であり且つモータ18が駆動していない状態での第2応答速度R2を、第2所定期間S2の人力駆動車両10の車速Vが第2車速V2未満であり且つモータ18が駆動していない状態での第2応答速度R2よりも速くする。具体的には、第2車速V2以上の場合における第2回転量DC2を、第2車速V2未満における第2回転量DC2よりも小さくする。例えば、図4の一点鎖線L22に示されるとおり、第2制御状態かつ第2車速V2以上における第2ゲインG2が、図4の実線L21に示される第2制御状態かつ第2車速V2未満における第2ゲインG2よりも早期に100%に達するように設定される。第2車速V2は、0よりも大きくかつ0に近い値が設定されることが好ましい。第1車速V1と第2車速V2とは同じであってもよい。人力駆動車両10の走行が停止した状態からクランクの回転が開始される場合には、車速Vが第2車速V2未満の第2応答速度R2が設定され、人力駆動車両10が走行中にクランクが一時停止した状態からクランクの回転が開始される場合には、車速Vが第2車速V2以上の第2応答速度R2が設定される。
図5を参照して、応答速度Rを変更する処理について説明する。制御部52は、制御部52にバッテリ34から電力が供給されると、処理を開始して図5に示すフローチャートのステップS11に移行する。制御部52は、電力が供給されている限り、所定周期ごとにステップS11からの処理を実行する。
制御部52は、ステップS11において、クランクの回転が開始されたか否かを判定する。制御部52は、クランクの回転が開始されていないと判定した場合、処理を終了する。制御部52は、クランクの回転が開始されたと判定した場合、ステップS12に移行する。制御部52は、例えば、クランクの回転速度が0から所定速度以上になった場合、および、クランクの回転角度が所定量以上変化した場合の少なくとも一方において、クランクの回転が開始されたと判定する。
制御部52は、ステップS12において、モータ18の駆動が開始されたか否かを判定する。制御部52は、モータ18の駆動が開始されたと判定するまでステップS12の処理を繰り返す。制御部52は、ステップS12において、モータ18の駆動が開始されたと判定した場合、ステップS13に移行する。
制御部52は、ステップS13において、第1制御状態か否かを判定する。制御部52は、第1制御状態であると判定すると、ステップS14に移行する。制御部52は、ステップS14において、車速Vおよびクランクの回転量DCに応じた第1応答速度R1を設定し、ステップS15に移行する。例えば、制御部52は、車速Vが第1車速V1未満の場合には、図4の実線L11とモータ18の駆動が開始されてからのクランクの回転量DCとに応じてゲインGを設定する。制御部52は、車速Vが第1車速V1以上の場合には、図4の一点鎖線L12とモータ18の駆動が開始されてからのクランクの回転量DCとに応じてゲインGを設定する。
制御部52は、ステップS15において、第1所定期間S1が経過したか否かを判定する。制御部52は、第1所定期間S1が経過するまで、ステップS14およびステップS15の処理を繰り返す。制御部52は、例えば、ステップS12において、モータ18の駆動が開始されてからの期間が第1所定期間S1以上になった場合、第1所定期間S1が経過したと判定して、ステップS16に移行する。制御部52は、ステップS16において、応答速度Rを第3応答速度R3に設定して、処理を終了する。
制御部52は、ステップS13において、第1制御状態ではないと判定した場合、すなわち、第2制御状態と判定した場合、ステップS17に移行する。制御部52は、ステップS17において、車速Vおよびクランクの回転量DCに応じた第2応答速度R2を設定し、ステップS18に移行する。例えば、制御部52は、車速Vが第2車速V2未満の場合には、図4の実線L21とモータ18の駆動が開始されてからのクランクの回転量DCとに応じてゲインGを設定する。制御部52は、車速Vが第2車速V2以上の場合には、図4の一点鎖線L22とモータ18の駆動が開始されてからのクランクの回転量DCとに応じてゲインGを設定する。
制御部52は、ステップS18において、第2所定期間S2が経過したか否かを判定する。制御部52は、第2所定期間S2が経過するまで、ステップS17およびステップS18の処理を繰り返す。制御部52は、例えば、ステップS12において、モータ18の駆動が開始されてからの期間が第2所定期間S2以上になった場合、第2所定期間S2が経過したと判定して、ステップS16に移行する。制御部52は、ステップS16において、応答速度Rを第3応答速度R3に設定して、処理を終了する。
図6を参照して、応答速度Rの変更処理によるモータ18の出力TMの変化の一例を説明する。図6(b)の実線L31は、第1制御状態におけるモータ18の出力TMの変化を示す。図6(b)の実線L32は、第2制御状態におけるモータ18の出力TMの変化を示す。図6(b)の二点鎖線L41は、第1制御状態における比率Aに人力駆動力TAを乗算した値の変化を示す。図6(b)の二点鎖線L42は、第2制御状態における比率Aに人力駆動力TAを乗算した値の変化を示す。
クランクの回転が開始してから人力駆動力TAが所定値TAXに達すると、モータ18の駆動が開始され、人力駆動力TAの上昇にともなって、モータ18の出力TMが上昇を開始する。
実線L31に示されるとおり、第1制御状態においては、モータ18の駆動が開始されてから第1所定期間S1が経過するまで、二点鎖線L41の値よりも遅れてモータ18の出力TMが上昇する。第1制御状態においては、第1所定期間S1において、期間が経過するほど、モータ18の出力TMが二点鎖線L41の値に近付く。第1所定期間S1が経過すると、モータ18の出力TMは、二点鎖線L41の値と実質的に等しくなる。クランクが上死点および下死点の一方に達するまで、制御部52は、第8応答速度R8によってモータ18を制御する。クランクがさらに回転し、クランクが上死点および下死点の一方に達して人力駆動力TAが減少すると、制御部52は、第8応答速度R8よりも遅い第9応答速度R9によってモータ18を制御する。
実線L32に示されるとおり、第2制御状態においては、モータ18の駆動が開始されてから第2所定期間S2が経過するまで、二点鎖線L42の値よりも遅れてモータ18の出力TMが上昇する。第2制御状態においては、第2所定期間S2において、期間が経過するほど、モータ18の出力TMが二点鎖線L42の値に近付く。第2所定期間S2が経過すると、モータ18の出力TMは、二点鎖線L42の値と実質的に等しくなる。クランクが上死点および下死点の一方に達するまで、制御部52は、第8応答速度R8によってモータ18を制御する。クランクがさらに回転し、クランクが上死点および下死点の一方に達して人力駆動力TAが減少すると、制御部52は、第8応答速度R8よりも遅い第9応答速度R9によってモータ18を制御する。
(第2実施形態)
図7〜図9を参照して、第2実施形態の制御装置50について説明する。第2実施形態の制御装置50は、人力駆動車両10の走行する路面が上り坂の場合に応答速度Rを変更する処理が異なる点以外は、第1実施形態の制御装置50と同様であるので、第1実施形態と共通する構成については、第1実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
制御装置50は、人力駆動車両10の走行する路面の角度を検出する検出部70をさらに含む。検出部70は、一例では、傾斜センサを含む。傾斜センサの一例は、ジャイロセンサである。別の例では、検出部70は、GPS(Global positioning system)受信部を含む。制御部52は、GPS受信部によって取得したGPS情報と、予め記憶部54に記録されている地図情報に含まれる路面勾配とに応じて人力駆動車両10の走行する路面の角度を演算する。また別の例では、検出部70は人力駆動車両10のピッチ角度を検出するセンサである。人力駆動車両10のピッチ角度を検出するセンサは、1軸以上の加速度センサであってもよく、1軸以上のジャイロセンサであってもよい。
制御部52は、人力駆動車両10の走行する路面が所定角度B1以上の上り坂の場合、第1応答速度R1が第4応答速度R4になるようにモータ18を制御し、第2応答速度R2は第5応答速度R5になるようにモータ18を制御する。第4応答速度R4は、第1応答速度R1よりも速く、第5応答速度R5は第2応答速度R2よりも速い。第4応答速度R4と、第5応答速度R5とは、等しくてもよい。第4応答速度R4と第5応答速度R5とは、第3応答速度R3と異なる。所定角度B1は、絶対値で表される。
図5、図8、および、図9を参照して、応答速度Rを変更する処理について説明する。本処理では、図5のステップS13の肯定判定の後に、ステップS21の処理を行い、ステップS13の否定判定の後にステップS24の処理を行う。
制御部52は、ステップS13において、第1制御状態と判定すると、ステップS21に移行し、走行する路面が所定角度B1以上の上り坂であるか否かを判定する。制御部52は、走行する路面が所定角度B1以上の上り坂ではないと判定した場合、ステップS14に移行する。
制御部52は、ステップS21において、走行する路面が所定角度B1以上の上り坂であると判定すると、ステップS22に移行する。制御部52は、ステップS22において、車速Vおよびクランクの回転量DCに応じた第4応答速度R4を設定し、ステップS23に移行する。制御部52は、ステップS23において、第4所定期間S4が経過したか否かを判定する。制御部52は、第4所定期間S4が経過するまで、ステップS22およびステップS23の処理を繰り返す。制御部52は、第4所定期間S4が経過したと判定すると、ステップS16に移行する。制御部52は、ステップS16において、応答速度Rを第3応答速度R3に設定して、処理を終了する。
制御部52は、ステップS13において、第1制御状態でないと判定すると、ステップS24に移行し、走行する路面が所定角度B1以上の上り坂であるか否かを判定する。制御部52は、走行する路面が所定角度B1以上の上り坂ではないと判定した場合、ステップS17に移行する。
制御部52は、ステップS24において、走行する路面が所定角度B1以上の上り坂であると判定すると、ステップS25に移行する。制御部52は、ステップS25において、車速Vおよびクランクの回転量DCに応じた第5応答速度R5を設定し、ステップS26に移行する。制御部52は、ステップS26において、第5所定期間S5が経過したか否かを判定する。制御部52は、第5所定期間S5が経過するまで、ステップS25およびステップS26の処理を繰り返す。制御部52は、第5所定期間S5が経過したと判定すると、ステップS16に移行する。制御部52は、ステップS16において、応答速度Rを第3応答速度R3に設定して、処理を終了する。
(第3実施形態)
図10および図11を参照して、第3実施形態の制御装置50について説明する。第3実施形態の制御装置50は、人力駆動車両10の走行する路面が下り坂の場合に応答速度Rを変更する処理が異なる点以外は、第2実施形態の制御装置50と同様であるので、第1実施形態と共通する構成については、第2実施形態と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
制御部52は、人力駆動車両10の走行する路面が所定角度B2以上の下り坂の場合、第1応答速度R1が第6応答速度R6になるようにモータ18を制御し、第2応答速度R2が第7応答速度R7になるようにモータ18を制御する。第6応答速度R6は、第1応答速度R1よりも遅く、第7応答速度R7は、第2応答速度R2よりも遅い。第6応答速度R6と第7応答速度R7とは、等しくてもよい。第6応答速度R6と第7応答速度R7とは、第3応答速度R3と異なる。所定角度B2は、絶対値で表される。
図5、図10、および、図11を参照して、応答速度Rを変更する処理について説明する。本処理では、図5のステップS13の肯定判定の後に、ステップS31の処理を行い、ステップS13の否定判定の後にステップS34の処理を行う。
制御部52は、ステップS13において、第1制御状態と判定すると、ステップS31に移行し、走行する路面が所定角度B2以上の下り坂であるか否かを判定する。制御部52は、走行する路面が所定角度B2以上の下り坂ではないと判定した場合、ステップS14に移行する。
制御部52は、ステップS31において、走行する路面が所定角度B2以上の下り坂であると判定すると、ステップS32に移行する。制御部52は、ステップS32において、車速Vおよびクランクの回転量DCに応じた第6応答速度R6を設定し、ステップS33に移行する。制御部52は、ステップS33において、第6所定期間S6が経過したか否かを判定する。制御部52は、第6所定期間S6が経過するまで、ステップS32およびステップS33の処理を繰り返す。制御部52は、第6所定期間S6が経過したと判定すると、ステップS16に移行する。制御部52は、ステップS16において、応答速度Rを第3応答速度R3に設定して、処理を終了する。
制御部52は、ステップS13において、第1制御状態でないと判定すると、ステップS34に移行し、走行する路面が所定角度B2以上の下り坂であるか否かを判定する。制御部52は、走行する路面が所定角度B2以上の下り坂ではないと判定した場合、ステップS17に移行する。
制御部52は、ステップS34において、走行する路面が所定角度B2以上の下り坂であると判定すると、ステップS35に移行する。制御部52は、ステップS35において、車速Vおよびクランクの回転量DCに応じた第7応答速度R7を設定し、ステップS36に移行する。制御部52は、ステップS36において、第7所定期間S7が経過したか否かを判定する。制御部52は、第7所定期間S7が経過するまで、ステップS35およびステップS36の処理を繰り返す。制御部52は、第7所定期間S7が経過したと判定すると、ステップS16に移行する。制御部52は、ステップS16において、応答速度Rを第3応答速度R3に設定して、処理を終了する。
(変形例)
上記各実施形態に関する説明は、本発明に従う人力駆動車両用の制御装置が取り得る形態の例示であり、その形態を制限することを意図していない。本発明に従う人力駆動車両用の制御装置は、例えば以下に示される上記各実施形態の変形例、および、相互に矛盾しない少なくとも2つの変形例が組み合わせられた形態を取り得る。以下の変形例において、各実施形態の形態と共通する部分については、実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
・第1実施形態において、第2応答速度R2が第1応答速度R1よりも速くなるようにしてもよい。この場合も、制御部52は、第1制御状態が設定されている場合、第1所定期間S1が経過した場合、応答速度Rが第3応答速度R3になるようにモータ18を制御し、第2制御状態が設定されている場合、第2所定期間S2が経過した場合、応答速度Rが第3応答速度R3になるようにモータ18を制御する。このため、第1所定期間S1および第2所定期間S2において、第1制御状態および第2制御状態の両方において走行状態に対して好適なモータ制御をすることができる。
・第1実施形態およびその変形例において、第1制御状態が設定されている場合、制御部52は、第1所定期間S1が経過した後にも、応答速度Rが第1応答速度R1になるようにしてもよい。
・第1実施形態およびその変形例において、第2制御状態が設定されている場合、制御部52は、第2所定期間S2が経過した後にも、応答速度Rが第2応答速度R2になるようにしてもよい。
・第1実施形態およびその変形例において、制御部52は、人力駆動車両10の走行する路面が所定角度B1以上の上り坂の場合、第1応答速度R1が第4応答速度R4になるようにモータ18を制御し、第2応答速度R2は第5応答速度R5になるようにモータ18を制御してもよい。また、制御部52は、人力駆動車両10の走行する路面が所定角度B2以上の下り坂の場合、第1応答速度R1が第6応答速度R6になるようにモータ18を制御し、第2応答速度R2が第7応答速度R7になるようにモータ18を制御してもよい。具体的には、第1実施形態の図5に示す応答速度Rを変更する処理を、第2実施形態の図8および図9に示す応答速度Rを変更する処理と、第2実施形態の図10および図11に示す応答速度Rを変更する処理との少なくとも一方を加えた処理に変更することができる。
・第2実施形態において、制御部52は、人力駆動車両10の走行する路面が所定角度B2以上の下り坂の場合、第1応答速度R1が第6応答速度R6になるようにモータ18を制御し、第2応答速度R2が第7応答速度R7になるようにモータ18を制御してもよい。具体的には、第2実施形態の図8および図9に示す応答速度Rを変更する処理を、第2実施形態の図10および図11に示す応答速度Rを変更する処理を加えた処理に変更することができる。
・第2実施形態において、第4応答速度R4および第5応答速度R5を第3応答速度R3と等しくし、制御部52は、人力駆動車両10の走行する路面が所定角度B1以上の上り坂の場合、第3応答速度R3になるようにモータ18を制御してもよい。
・第3実施形態において、第6応答速度R6および第7応答速度R7を第3応答速度R3と等しくし、制御部52は、人力駆動車両10の走行する路面が所定角度B1以上の下り坂の場合、第3応答速度R3になるようにモータ18を制御してもよい。
・各実施形態およびその変形例において、人力駆動車両10の走行状態は、人力駆動車両10のクランクの回転量に代えてまたは加えて、人力駆動車両10のクランクの回転速度、人力駆動車両10の車輪の回転量、および、人力駆動車両10の走行距離の少なくとも1つを含むようにしてもよい。人力駆動車両10の走行状態が人力駆動車両10のクランクの回転速度を含む場合、第1所定状態は、人力駆動車両10のクランクの回転速度が第1速度になった状態を含み、第2所定状態は、人力駆動車両10のクランクの回転速度が第2速度になった状態を含む。人力駆動車両10の走行状態が人力駆動車両10の車輪の回転量を含む場合、第1所定状態は、車輪の回転量が第1回転量になった状態を含み、第2所定状態は、車輪の回転量が第2回転量になった状態を含む。人力駆動車両10の走行状態が人力駆動車両10の走行距離を含む場合、第1所定状態は、人力駆動車両10の走行距離が第1距離になった状態を含み、第2所定状態は、人力駆動車両10の走行距離が第2距離になった状態を含む。
・各実施形態およびその変形例において、第1所定期間S1は、人力駆動車両10のクランクの回転が開始されてから人力駆動車両10の走行状態が第1所定状態になるまでの期間を含むようにしてもよい。例えば、図5のステップS15の処理において、制御部52は、ステップS11においてクランクの回転が開始されたと判定してからのクランクの回転量が第1回転量DC1になるまで、ステップS14およびステップS15の処理を実行し、クランクの回転量が第1回転量DC1になるとステップS16に移行する。この変形例において、制御部52は、クランクの回転が開始されたときにモータ18の駆動を開始するようにしてもよい。
・各実施形態およびその変形例において、第2所定期間S2は、人力駆動車両10のクランクの回転が開始されてから人力駆動車両10の走行状態が第2所定状態になるまでの期間を含むようにしてもよい。例えば、図5のステップS17の処理において、制御部52は、ステップS11においてクランクの回転が開始されたと判定してからのクランクの回転量が第2回転量DC2になるまで、ステップS16およびステップS17の処理を実行し、クランクの回転量が第2回転量DC2になるとステップS16に移行する。この変形例において、制御部52は、クランクの回転が開始されたときにモータ18の駆動を開始するようにしてもよい。
・各実施形態およびその変形例において、第1所定期間S1は、モータ18の駆動が開始されてから予め定められる第1期間が経過するまでの期間を含むようにしてもよい。例えば、第1所定期間S1を第1期間とする場合、図5のステップS15の処理において、制御部52は、モータ18の駆動が開始されてから予め定められる第1期間が経過するまで、ステップS14およびステップS15の処理を実行し、予め定められる第1期間が経過するとステップS16に移行する。
・各実施形態およびその変形例において、第2所定期間S2は、モータ18の駆動が開始されてから予め定められる第2期間が経過するまでの期間を含むようにしてもよい。例えば、第2所定期間S2を第2期間とする場合、図5のステップS17の処理において、制御部52は、モータ18の駆動が開始されてから予め定められる第2期間が経過するまで、ステップS17およびステップS18の処理を実行し、予め定められる第1期間が経過するとステップS16に移行する。
・各実施形態およびその変形例において、第1所定期間S1は、人力駆動車両10のクランクの回転が開始された後にモータ18が駆動してから予め定められる第3期間が経過するまでの期間を含むようにしてもよい。例えば、第1所定期間S1を第3期間とする場合、図5のステップS15の処理において、制御部52は、ステップS11においてクランクの回転が開始されたと判定してから予め定められる第3期間が経過するまで、ステップS14およびステップS15の処理を実行し、第3期間が経過するとステップS16に移行する。この変形例において、制御部52は、クランクの回転が開始されたときにモータ18の駆動を開始するようにしてもよい。
・各実施形態およびその変形例において、第2所定期間S2は、人力駆動車両10のクランクの回転が開始された後にモータ18が駆動してから予め定められる第4期間が経過するまでの期間を含むようにしてもよい。例えば、第2所定期間S2を第4期間とする場合、図5のステップS17の処理において、制御部52は、ステップS11においてクランクの回転が開始されたと判定してから予め定められる第4期間が経過するまで、ステップS17およびステップS18の処理を実行し、予め定められる第4期間が経過するとステップS16に移行する。この変形例において、制御部52は、クランクの回転が開始されたときにモータ18の駆動を開始するようにしてもよい。
・各実施形態およびその変形例において、第1応答速度R1を、第3応答速度R3と同じにすることもできる。この場合、第2制御状態よりも比率Aが低い第1制御状態においては、人力駆動力TAが上昇する場合にモータ18の出力を早期に上昇させることができる。
・各実施形態およびその変形例において、第1応答速度R1および第2応答速度R2の少なくとも一方を、第3応答速度R3以上の速さにすることもできる。この場合、ゲインGを、100%以上に設定することによって、第1応答速度R1および第2応答速度R2の少なくとも一方を、第3応答速度R3以上の速さにしえてもよい。
10…人力駆動車両、18…モータ、50…人力駆動車両用の制御装置、52…制御部、56…フィルタ。

Claims (19)

  1. 人力駆動車両の推進をアシストするモータを制御する制御部を含む人力駆動車両用の制御装置であって、
    前記制御部は、
    人力駆動力に応じて前記モータを制御する第1制御状態と、前記第1制御状態の場合よりも前記人力駆動力に対する前記モータの出力の比率が大きくなるように、前記人力駆動力に応じて前記モータを制御する第2制御状態と、を選択的に設定可能であり、
    前記第1制御状態が設定されている場合、第1所定期間の前記人力駆動力の変化に対する前記モータの応答速度が第1応答速度になるように前記モータを制御し、
    前記第2制御状態が設定されている場合、前記第1所定期間を含む第2所定期間の前記応答速度が前記第1応答速度よりも遅い第2応答速度になるように前記モータを制御し、
    前記第1所定期間は、前記モータの駆動が開始されてからの期間または前記人力駆動車両のクランクの回転が開始されてからの期間を含み、
    前記第2所定期間は、前記モータの駆動が開始されてからの期間または前記人力駆動車両のクランクの回転が開始されてからの期間を含む、人力駆動車両用の制御装置。
  2. 前記第1所定期間は、前記モータの駆動が開始されてから予め定められる第1期間が経過するまでの期間を含み、
    前記第2所定期間は、前記モータの駆動が開始されてから予め定められる第2期間が経過するまでの期間を含む、請求項1に記載の人力駆動車両用の制御装置。
  3. 前記第1所定期間は、前記モータの駆動が開始されてから前記人力駆動車両の走行状態が第1所定状態になるまでの期間を含み、
    前記第2所定期間は、前記モータの駆動が開始されてから前記人力駆動車両の走行状態が第2所定状態になるまでの期間を含む、請求項1に記載の人力駆動車両用の制御装置。
  4. 前記制御部は、前記人力駆動力が所定値以上になると、前記モータの駆動を開始する、請求項2または3に記載の人力駆動車両用の制御装置。
  5. 前記第1所定期間は、前記人力駆動車両のクランクの回転が開始された後に前記モータが駆動してから予め定められる第3期間が経過するまでの期間を含み、
    前記第2所定期間は、前記人力駆動車両のクランクの回転が開始された後に前記モータが駆動してから予め定められる第4期間が経過するまでの期間を含む、請求項1に記載の人力駆動車両用の制御装置。
  6. 前記第1所定期間は、前記人力駆動車両のクランクの回転が開始されてから前記人力駆動車両の走行状態が第1所定状態になるまでの期間を含み、
    前記第2所定期間は、前記人力駆動車両のクランクの回転が開始されてから前記人力駆動車両の走行状態が第2所定状態になるまでの期間を含む、請求項1に記載の人力駆動車両用の制御装置。
  7. 前記人力駆動車両の走行状態は、前記人力駆動車両のクランクの回転量、前記人力駆動車両のクランクの回転速度、前記人力駆動車両の車輪の回転量、および、前記人力駆動車両の走行距離の少なくとも1つを含む、請求項3または6に記載の人力駆動車両用の制御装置。
  8. 前記第1所定状態と、前記第2所定状態とは相互に異なる、請求項3、6、7のいずれか一項に記載の人力駆動車両用の制御装置。
  9. 前記制御部は、
    前記第1制御状態が設定されている場合、前記第1所定期間が経過した場合、前記応答速度が第3応答速度になるように前記モータを制御し、
    前記第2制御状態が設定されている場合、前記第2所定期間が経過した場合、前記応答速度が前記第3応答速度になるように前記モータを制御する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の人力駆動車両用の制御装置。
  10. 前記制御部は、
    前記第1制御状態が設定されている場合、
    前記第1所定期間において期間が経過するほど、前記第1応答速度が前記第3応答速度に近付くように前記モータを制御し、
    前記第2制御状態が設定されている場合、
    前記第2所定期間において期間が経過するほど、前記第2応答速度が前記第3応答速度に近付くように前記モータを制御する、請求項9に記載の人力駆動車両用の制御装置。
  11. 前記制御部は、前記第1制御状態が設定されている場合、前記人力駆動車両の車速が第1車速以上の場合における前記第1応答速度を、前記人力駆動車両の車速が第1車速未満の場合における前記第1応答速度よりも速くする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の人力駆動車両用の制御装置。
  12. 前記制御部は、前記第2所定期間の前記人力駆動車両の車速が第2車速以上であり且つ前記モータが駆動していない状態での前記第2応答速度を、前記第2所定期間の前記人力駆動車両の車速が前記第2車速未満であり且つ前記モータが駆動していない状態での前記第2応答速度よりも速くする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の人力駆動車両用の制御装置。
  13. 前記制御部は、前記人力駆動車両の走行する路面が所定角度以上の上り坂の場合、
    前記第1応答速度が第4応答速度になるように前記モータを制御し、
    前記第2応答速度は第5応答速度になるように前記モータを制御し、
    前記第4応答速度は、前記第1応答速度よりも速く、前記第5応答速度は前記第2応答速度よりも速い、請求項1〜12のいずれか一項に記載の人力駆動車両用の制御装置。
  14. 前記制御部は、前記人力駆動車両の走行する路面が所定角度以上の下り坂の場合、
    前記第1応答速度が第6応答速度になるように前記モータを制御し、
    前記第2応答速度が第7応答速度になるように前記モータを制御し、
    前記第6応答速度は、前記第1応答速度よりも遅く、
    前記第7応答速度は、前記第2応答速度よりも遅い、請求項1〜13のいずれか一項に記載の人力駆動車両用の制御装置。
  15. 前記制御部は、前記モータの応答速度を変更するフィルタをさらに含む、請求項1〜14のいずれか一項に記載の人力駆動車両用の制御装置。
  16. 前記制御部は、前記フィルタのゲインを変更することによって、前記応答速度を変更する、請求項15に記載の人力駆動車両用の制御装置。
  17. 人力駆動車両の推進をアシストするモータを制御する制御部を含む人力駆動車両用の制御装置であって、
    前記制御部は、
    人力駆動力に応じて前記モータを制御する第1制御状態と、前記第1制御状態の場合よりも前記人力駆動力に対する前記モータの出力の比率が大きくなるように、前記人力駆動力に応じて前記モータを制御する第2制御状態と、を選択的に設定可能であり、
    前記第1制御状態が設定されている場合、第1所定期間の前記人力駆動力の変化に対する前記モータの応答速度が第1応答速度になるように前記モータを制御し、前記第1所定期間が経過すると前記応答速度が第3応答速度になるように前記モータを制御し、
    前記第2制御状態が設定されている場合、前記第1所定期間を含む第2所定期間の前記応答速度が第1応答速度と異なる第2応答速度になるように前記モータを制御し、前記第2所定期間が経過すると前記応答速度が前記第3応答速度になるように前記モータを制御し、
    前記第1所定期間は、前記モータの駆動が開始されてからの期間または前記人力駆動車両のクランクの回転が開始されてからの期間を含み、
    前記第2所定期間は、前記モータの駆動が開始されてからの期間または前記人力駆動車両のクランクの回転が開始されてからの期間を含む、人力駆動車両用の制御装置。
  18. 前記第3応答速度は、前記第1応答速度および前記第2応答速度とは異なる、請求項17に記載の人力駆動車両用の制御装置。
  19. 前記第3応答速度は、前記第1応答速度および前記第2応答速度よりも速い、請求項17に記載の人力駆動車両用の制御装置。
JP2017252369A 2017-12-27 2017-12-27 人力駆動車両用の制御装置 Active JP6813475B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017252369A JP6813475B2 (ja) 2017-12-27 2017-12-27 人力駆動車両用の制御装置
US16/210,329 US11001337B2 (en) 2017-12-27 2018-12-05 Human-powered vehicle control device
DE102018132780.3A DE102018132780A1 (de) 2017-12-27 2018-12-19 Controller für ein von Menschen betriebenes Fahrzeug

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017252369A JP6813475B2 (ja) 2017-12-27 2017-12-27 人力駆動車両用の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019116249A JP2019116249A (ja) 2019-07-18
JP6813475B2 true JP6813475B2 (ja) 2021-01-13

Family

ID=66768735

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017252369A Active JP6813475B2 (ja) 2017-12-27 2017-12-27 人力駆動車両用の制御装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11001337B2 (ja)
JP (1) JP6813475B2 (ja)
DE (1) DE102018132780A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102021201405A1 (de) 2021-02-15 2022-08-18 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Verfahren zur Ansteuerung eines elektrischen Antriebsmotors eines elektrisch antreibbaren Fahrrades

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2162137T3 (es) * 1996-01-29 2001-12-16 Yamaha Motor Co Ltd Vehiculo propulsado por fuerza muscular y con asistencia electrica y procedimiento de control.
US5922035A (en) * 1997-12-03 1999-07-13 Winston Hsu Fuzzy logic control system for electrical aided vehicle
JP4043584B2 (ja) * 1998-02-18 2008-02-06 ヤマハ発動機株式会社 補助動力式車両
JP2000103382A (ja) * 1998-09-30 2000-04-11 Sanyo Electric Co Ltd 補助動力付き車両
JP2001122184A (ja) * 1999-10-29 2001-05-08 Sanyo Electric Co Ltd 補助動力付き車両
JP3913482B2 (ja) * 2001-01-26 2007-05-09 三洋電機株式会社 補助動力付き車両
JP4623864B2 (ja) * 2001-05-31 2011-02-02 三洋電機株式会社 電動アシスト自転車
JP4895877B2 (ja) 2007-03-16 2012-03-14 三洋電機株式会社 電動車輌
JP5575968B1 (ja) * 2013-10-29 2014-08-20 株式会社シマノ 自転車用制御装置
JP6277157B2 (ja) * 2015-07-24 2018-02-07 株式会社シマノ 自転車用制御装置
CN105667693B (zh) * 2014-12-05 2018-08-10 株式会社岛野 自行车用控制装置
US10625818B2 (en) * 2015-09-17 2020-04-21 Nidec Corporation Power assist device, and vehicle equipped with said power assist device
CN107128428B (zh) * 2016-02-29 2020-11-17 株式会社岛野 自行车用控制装置及自行车用驱动装置
US10507886B2 (en) * 2016-07-29 2019-12-17 Shimano Inc. Bicycle controller

Also Published As

Publication number Publication date
US20190193810A1 (en) 2019-06-27
DE102018132780A1 (de) 2019-06-27
JP2019116249A (ja) 2019-07-18
US11001337B2 (en) 2021-05-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7048388B2 (ja) 人力駆動車用制御装置
JP6916047B2 (ja) 自転車用制御装置
TWI821264B (zh) 人力驅動車用控制裝置
JP6959170B2 (ja) 人力駆動車両用制御装置
JP2021095136A (ja) 人力駆動車用制御装置
JP7492825B2 (ja) 人力駆動車用の制御装置
TW201922580A (zh) 人力驅動車輛用控制裝置
TWI831960B (zh) 人力驅動車用之控制裝置
JP2023087060A (ja) 人力駆動車用の制御装置
JP2023123795A (ja) 人力駆動車用の制御装置および人力駆動車用の変速システム
JP6813475B2 (ja) 人力駆動車両用の制御装置
TWI821263B (zh) 人力驅動車用控制裝置
JP7266987B2 (ja) 人力駆動車用の制御装置および人力駆動車用の制御方法
JP6831314B2 (ja) 自転車用制御装置
TW202325611A (zh) 人力驅動車用的控制裝置
JP7021031B2 (ja) 人力駆動車用制御装置
JP2021187303A (ja) 制御装置および変速システム
JP2020142606A (ja) 人力駆動車用の制御装置
JP2020050084A (ja) 人力駆動車用制御装置
JP7160977B2 (ja) 人力駆動車用制御装置
JP7344684B2 (ja) 制御装置および変速システム
JP6947689B2 (ja) 人力駆動車用制御装置および人力駆動車用駆動装置
JP2021123175A (ja) 人力駆動車用の制御装置
JP2021142895A (ja) 人力駆動車用制御装置および人力駆動車用操作システム
JP2021187304A (ja) 人力駆動車用の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191211

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200925

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201215

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6813475

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250