JP6812558B2 - 魚数計測装置、魚数計測システム及び魚数計測方法 - Google Patents

魚数計測装置、魚数計測システム及び魚数計測方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6812558B2
JP6812558B2 JP2019536720A JP2019536720A JP6812558B2 JP 6812558 B2 JP6812558 B2 JP 6812558B2 JP 2019536720 A JP2019536720 A JP 2019536720A JP 2019536720 A JP2019536720 A JP 2019536720A JP 6812558 B2 JP6812558 B2 JP 6812558B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fish
cage
number measuring
measuring device
echo
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019536720A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2019035346A1 (ja
Inventor
山口 武治
武治 山口
雅紀 伊藤
雅紀 伊藤
高身 安岡
高身 安岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furuno Electric Co Ltd
Original Assignee
Furuno Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furuno Electric Co Ltd filed Critical Furuno Electric Co Ltd
Publication of JPWO2019035346A1 publication Critical patent/JPWO2019035346A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6812558B2 publication Critical patent/JP6812558B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06MCOUNTING MECHANISMS; COUNTING OF OBJECTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06M1/00Design features of general application
    • G06M1/08Design features of general application for actuating the drive
    • G06M1/10Design features of general application for actuating the drive by electric or magnetic means
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01KANIMAL HUSBANDRY; AVICULTURE; APICULTURE; PISCICULTURE; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K61/00Culture of aquatic animals
    • A01K61/90Sorting, grading, counting or marking live aquatic animals, e.g. sex determination
    • A01K61/95Sorting, grading, counting or marking live aquatic animals, e.g. sex determination specially adapted for fish
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S15/00Systems using the reflection or reradiation of acoustic waves, e.g. sonar systems
    • G01S15/88Sonar systems specially adapted for specific applications
    • G01S15/96Sonar systems specially adapted for specific applications for locating fish
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06MCOUNTING MECHANISMS; COUNTING OF OBJECTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06M11/00Counting of objects distributed at random, e.g. on a surface
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
  • Animal Husbandry (AREA)
  • Marine Sciences & Fisheries (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Description

本発明は、主として、2つの生簀の間を移動する魚を数える魚数計測装置に関する。
魚類を養殖する場合、網型の生簀を用いることが主流となっている。この方法では、網を水中に吊り下げ、その内部に形成された空間で養魚を飼育する。
生簀を用いた養殖では、1つの生簀に収容される養魚の数が多過ぎると、魚がストレスに晒され、疾病等が発生する原因となる。一方で、養魚が少な過ぎると収 益を得ることができない。従って、養殖事業者にとって、生簀における魚の収容密度を適切に保つことがきわめて重要になる。
収容密度を調整するために、従来から、1つの生簀で育てられた養魚を複数の生簀に分け、又は間引くことが行われている。このとき、意図した収容密度を実現するために、生簀に入る魚又は生簀を出る魚を正確に数えることが求められている。
この点に関し、特許文献1から4まで、非特許文献1及び2に示すように、魚等を計数する様々な技術が提案されている。
特許文献1は、活魚の計数装置を開示する。この活魚の計数装置は、生簀を上下に仕切るように配置された捕集網の中央に計数フレーム枠体が配置されている。 計数装置は、計数フレームを生簀の底部から上面方向に寄せることに伴って、当該計数フレームを上から下へ通過する活魚の数をカウントする構成となってい る。計数フレーム枠体は格子状に構成され、それぞれの間隙を通過する活魚を計数センサーによって感知することができる。計数センサーは、複数並べられた光 信号発光部と光信号感知部とからなる。
特許文献2は、魚槽内の活魚計測装置を開示する。この活魚計測装置においては、魚 が1尾ずつしか通れない通路がガイド部材により構成されている。この通路を通過する魚が、超音波センサが照射する音波が魚に当たって反射された音波を捕捉 することにより、1尾ずつ検出される。超音波センサは、ガイド部材に音波が当たるように下に向けられている。
特許文献3 は、超音波により魚数を計測する魚数計測方法を開示する。この魚数計測方法では、魚が通過する魚道に、超音波センサが深さ方向にアレイ状に並べて配置され る。超音波センサは、超音波を魚道の幅方向に発射する。それぞれの超音波センサの検出結果に基づいて2次元の超音波画像が作成され、この画像に現れる魚影 の形状的特徴に基づいて、魚数がカウントされる。
特許文献4は、水生生物の給餌監視装置を開示する。この給餌監視装置では、水平面内で回転走査するソナーを生簀の下方に設置し、生簀内の魚によって食べられずに生簀から落下した餌を、エコーを追尾することにより数える構成となっている。
非特許文献1は、ソナーの一種であるDIDSONの水中探知装置を用いて、養魚を自動的に数える音響的方法を開示する。DIDSONは、2つの生簀の間を 移動するときに魚が通過する水路に、ほぼ水平方向に向けられている。検出された魚のエコーについて適宜トラッキングが行われ、トラッキングしたエコーが消 えると、1尾として数えられる。
非特許文献2は、遡上する鮎を上述のDIDSONによって音響的に数える方法を開示す る。DIDSONは、川の水平像を探知できるように設置される。川の上流へ向かう鮎を、川に落ちて下流へ移動する葉と区別して検出できるように、エコーの トラッキングが行われる。トラッキングしたエコーが消えると、1尾として数えられる。
特開2011−188806号公報 特許第3747308号公報 特許第2589046号公報 米国特許第6317385号明細書
Han, J., Asada, A., Honda, N., et al. Fisheries Science 75, 1359−1367 (2009) Han, J., Asada, A., Mizoguchi, M. Journal of the Marine Acoustics Society of Japan. 36(4), 250−257 (2009)
しかし、上記の従来技術の構成は何れも、超音波によって通路を検知したエコーを魚のエコーと分離することが難しく、計数結果に誤差が生じたり、簡素な構成を実現できなかったりする点で改善の余地があった。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、低コストで簡便に魚を数えることが可能な魚数計測装置を実現することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の第1の観点によれば、以下の構成の魚数計測装置が提供される。即ち、この魚数計測装置は、超音波送受波器と、処理装置と、を備える。前記超音波送 受波器は、経路を介して第2生簀に接続可能な第1生簀における水中に超音波ビームを送波するものであって、単一のチャネルで構成される送受波素子を備え、 当該超音波ビームが前記経路に交差しないような位置に前記送受波素子が配置される。前記処理装置は、前記超音波送受波器を駆動するための送信信号を前記超 音波送受波器に出力し、反射波を受波した前記超音波送受波器から入力したエコー信号に基づいて、前記超音波ビームを通過して前記経路から前記第1生簀に移 動する魚の数を取得する。
これにより、第2生簀から経路を経由して第1生簀へと移動する魚の数を、経路を構成する網等の影響を受けずに、簡単な構成で計測することができる。
前記の魚数計測装置においては、前記超音波ビームは、前記超音波送受波器から離れるに従って、前記経路が前記第1生簀に接続する開口の幅方向に広がる扇形のファンビームであることが好ましい。
これにより、簡素な構成で、開口を覆うように、魚数を計測するための超音波ビームを配置することができる。
前記の魚数計測装置においては、前記ファンビームは、前記開口に対して略平行に配置されることが好ましい。
これにより、ファンビームを開口に十分に近づけて配置することにより、開口を通過して第1生簀に移動する魚をファンビームによって捕捉できなくなる検出漏れを防止することができる。
前記の魚数計測装置においては、前記ファンビームの指向性を前記魚の魚種に応じて変更可能に構成されていることが好ましい。
これにより、魚種等に応じてファンビームの指向性を変更することで、様々な状況で魚の数を正確に計測することができる。
前記の魚数計測装置においては、前記処理装置は、エコーを追尾し、追尾しているエコーが時間の経過につれてより深いところに移動している追尾エコーをカウ ントし、前記追尾エコーをカウントした値に基づいて、前記経路から前記第1生簀に移動する前記魚の数を取得することが好ましい。
これにより、第1生簀の底部で滞留している魚と区別して、第2生簀から第1生簀に移動する魚の数を正確に計測することができる。
前記の魚数計測装置においては、前記処理装置は、水深方向での移動速度が所定の条件を満たす前記追尾エコーをカウントすることが好ましい。
これにより、第1生簀に移動して斜めに潜っていく魚を適切にカウントすることができる。
前記の魚数計測装置においては、前記処理装置は、エコーの強度の変化が所定の条件を満たす前記追尾エコーをカウントすることが好ましい。
これにより、同一の魚に由来するエコーの強度は追尾中に大きく変化しないことを利用して、魚を適切にカウントすることができる。
前記の魚数計測装置においては、前記処理装置は、前記エコー信号に基づいてエコーをカウントし、前記エコーをカウントした値を補正し、補正後の値に基づいて、前記経路から前記第1生簀に移動する前記魚の数を取得することが好ましい。
これにより、例えば複数の魚が同時に超音波ビームを通過することによるカウント漏れを考慮した補正を行うことができるので、測定精度の低下を良好に防止することができる。
前記の魚数計測装置においては、前記超音波送受波器は1つだけ備えられていることが好ましい。
これにより、魚数計測装置の簡素な構成を実現することができる。
本発明の第2の観点によれば、前記の魚数計測装置と、前記経路と、を備える魚数計測システムが実現される。
これにより、第2生簀から経路を経由して第1生簀へと移動する魚の数を、経路を構成する網等の影響を受けずに、簡単な構成で計測することができる。
前記の魚数計測システムにおいては、前記経路は、前記第1生簀の開口と前記第2生簀の開口を直接又はトンネルによって接続することで構成されることが好ましい。
これにより、魚が通過する経路を合理的に実現することができる。
前記の魚数計測システムにおいては、前記経路が最も狭くなる箇所を魚の通過方向に垂直な平面で切った断面が、魚が複数同時に通過可能な大きさとされることが好ましい。
これにより、第2生簀から第1生簀に短時間で魚を移動させるとともに、その魚の数をカウントすることができる。
前記の魚数計測システムにおいては、前記第1生簀の底部は、前記経路が前記第1生簀に接続する開口の最深部よりも深いことが好ましい。
魚種によっては、魚は、第2生簀から第1生簀に移動した後、第1生簀の底の方へ潜ろうとする。開口よりも第1生簀の底部を低くすることで、いったん第1生簀に移動してカウントされた魚が経路の開口に近づきにくくなるので、誤カウントを防止できる。
本発明の第3の観点によれば、以下の魚数計測方法が提供される。即ち、第1生簀と第2生簀との間を、魚が通ることが可能な経路によって接続する。単一の チャネルで構成される送受波素子を備え、前記第1生簀における水中に超音波ビームを送波する超音波送受波器を、当該超音波ビームが前記経路に交差しないよ うな位置に配置する。前記超音波送受波器を駆動するための送信信号を出力する。反射波を受波した前記超音波送受波器から入力したエコー信号に基づいて、前 記超音波ビームを通過して前記経路から前記第1生簀に移動する魚の数を取得する。
これにより、第2生簀から経路を経由して第1生簀へと移動する魚の数を、経路を構成する網等の影響を受けずに、簡単な構成でカウントすることができる。
本発明の一実施形態に係る魚数計測装置を含む魚数計測システムの全体的な構成を示す斜視図。 魚数計測システムの構成を示す模式断面図。 魚数計測装置の電気的な構成を示すブロック図。 超音波送受波器で取得したエコーを示すエコーグラム。 図4のエコーグラムにおいて白線で囲った領域を示す拡大エコーグラム。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る魚数計測装置1を含む魚数計測システム10の全体的な構成を示す斜視図である。図2は、魚数計測システム10の構成を示す模式断面図である。
図1に示す本実施形態の魚数計測システム10は、第1生簀11及び第2生簀12を用いて魚の養殖を行う養殖業者が使用するものである。
図1に示すように、海面には、第1生簀11と、第2生簀12と、が設置されている。第1生簀11と第2生簀12との間には、細い経路13が形成されている。
第1生簀11及び第2生簀12のそれぞれは、網型の生簀として構成されており、枠61と、浮き62と、網63と、を備える。
枠61は、平面視でループ状となるように形成されている。枠61には複数の浮き62が取り付けられており、これにより枠61を水面に浮かべることができる。枠61は、図示しない係留用のロープによって水底の重りに接続されている。
枠61には、網63の上端部が固定されている。網63は、水中を仕切って閉鎖空間を形成するように吊り下げられており、この空間(飼育空間ということもできる。)の内部で魚が飼育される。
第1生簀11において、枠61の上には、養殖に関する各種作業を行うための桟橋64が固定されている。また、第1生簀11の網63の高さ方向中途部には、 網63で囲まれた空間を上下に分割するように、水平な仕切り網65が配置されている。従って、第1生簀11においては、仕切り網65の部分が実質的な底部 となる。
第1生簀11と第2生簀12とは、互いに近接して配置されている。第1生簀11の網63の上縁部には、上方を開 放させた矩形状の凹部68が形成され、第2生簀12の網63の上縁部には、同一の形状の凹部69が形成されている。2つの凹部68,69は、互いに対面す るように配置されている。
上記の2つの凹部68,69を繋ぐように、第1生簀11と第2生簀12の間には、上方を開放させた接続網67が配置されている。これにより、魚が通過可能な経路13が、第1生簀11と第2生簀12の間を接続するように形成される。
上述のとおり接続網67の上方は開放されているが、上方は水面となっているため、魚は上方に移動することはできない。従って、接続網67の部分に形成され る経路は、実質的にトンネル状であるということができる。ただし、上方が開放されていない構成の接続網が用いられても良い。
第1生簀11の網63に形成された凹部68には、通路制限フレーム70が取り付けられている。この通路制限フレーム70は、棒状の金属等によって、上下方 向に細長いフレーム状に構成されている。通路制限フレーム70の幅は、凹部68の幅と一致させている。通路制限フレーム70の上部は、第1生簀11の枠 61に固定されている。
図1及び図2に示すように、通路制限フレーム70の下部には、矩形の開口枠71が形成されてい る。この開口枠71は、例えば、高さ1メートル、幅1メートルの正方形に形成され、凹部68の最下部に配置されている。開口枠71の内部には、魚が通過可 能な開口が形成されており、この開口を通じて、前述の経路13が第1生簀11に接続している。
通路制限フレーム70が水 中に沈められる部分のうち、開口枠71以外の部分においては、図2に示すように、魚の通過を阻止する阻止網72が取り付けられている。従って、第2生簀 12から経路13を通過してきた魚は、開口枠71の開口を通過しない限り、第1生簀11に移動することができない。開口枠71の内部の開口は、経路13の うち最も狭い場所となっている。
本実施形態の魚数計測システム10は、上記の経路13のほか、魚数計測装置1を備える。 魚数計測装置1は、第1生簀11の水中に超音波ビーム9を送信可能な超音波送受波器2を備える。超音波送受波器2は、図2に示すように、桟橋64に固定さ れた棒状の冶具81の下端部に、下向きに取り付けられている。
超音波送受波器2は、図示しない送受波素子を備え、この送受波素子が、第1生簀11内の水中に超音波ビーム9を送波できるように構成されている。
本実施形態において、超音波ビーム9はファンビームとされ、その送波方向はほぼ鉛直下方に向けられている。また、超音波送受波器2は、第1生簀11におい て開口枠71が配置されている網63に対して、ある程度の隙間をあけて配置されている。従って、超音波送受波器2から送波される超音波ビーム9が、第1生 簀11の側面に配置される網63に当たったり、接続網67又は通路制限フレーム70に当たったりすることはない。
超音波 ビーム9は、開口枠71に形成されている開口面の幅方向に平行な方向では広い指向性を有し、当該開口面に垂直な方向では狭い指向性を有する形状とされてい る。この結果、図1に示すように扇形の略板状のビームが形成され、この扇形が、開口枠71の開口面に対してある程度の間隔をあけて対面している。超音波 ビーム9の扇形は、超音波送受波器2から離れるに従って、開口枠71の開口の幅方向に広がる形状となっている。また、この扇形は、開口枠71の開口面に対 して略平行に配置されている。
開口枠71の開口面の幅方向に平行な方向での超音波ビーム9の指向性は、3dBビーム幅で 例えば30°以上となるように、十分広く設定されている。また、魚が通過可能な開口枠71は、超音波送受波器2に対して、十分下方に配置されている。これ により、超音波ビーム9の扇形は、前記開口面に垂直な向きで見たときに、当該開口面のほぼ全域にオーバーラップする。また、超音波ビーム9は、開口枠71 に形成した開口に対して十分近くに形成される。従って、開口枠71の内部を通過して第1生簀11に入る魚の殆ど全てを、超音波送受波器2によって検出する ことができる。
次に、図3等を参照して、魚数計測システム10が備える魚数計測装置1の構成について詳細に説明する。図3は、魚数計測装置1の電気的な構成を示すブロック図である。
魚数計測装置1は、図3に示すように、超音波送受波器2と、送受信装置3と、処理装置4と、ディスプレイ5と、バッテリー6と、を備える。
魚数計測装置1が備える構成のうち、送受信装置3、処理装置4、ディスプレイ5及びバッテリー6は、桟橋64の上に設置された筐体15に収容されている。なお、図1及び図2には、筐体15の内部の構成のうち処理装置4だけが簡略的に描かれている。
超音波送受波器2は、単一のチャネルに属する、図示しない1又は複数の送受波素子を備える。この送受波素子は、超音波送受波器2に送受信装置3から入力さ れた電気信号を超音波に変換して、第1生簀11内の水中に超音波をファンビーム状に送波する。また、送受波素子は、送波した超音波が魚で反射した反射波を 受波し、電気信号であるエコー信号に変換する。超音波送受波器2は、生成されたエコー信号を、送受信装置3に出力する。
送受信装置3は、超音波送受波器2に超音波を送波させるための電気信号である送信信号を出力する。また、送受信装置3は、超音波送受波器2から受信したエ コー信号を入力し、デジタル化等の処理を行うことにより受信信号を生成して処理装置4に出力する。従って、送受信装置3が出力する受信信号は、デジタル化 されたエコー信号であるということができる。
処理装置4は、送受信装置3に送信信号を出力することで超音波送受波器2か らの超音波の送波を制御する。また、処理装置4は、送受信装置3から入力された受信信号(言い換えれば、送受信装置3を経由して超音波送受波器2から入力 されたエコー信号)に基づいて、第2生簀12から経路13を通って第1生簀11に入るときに超音波ビーム9を通過する魚の数をリアルタイムで取得する。取 得した魚の数は、ディスプレイ5に出力される。なお、処理装置4の詳細な構成は後述する。
ディスプレイ5は、例えば液晶ディスプレイとして構成されており、処理装置4が計測した魚の数をリアルタイムで表示することができる。
バッテリー6は、送受信装置3、処理装置4及びディスプレイ5等に電力を供給する。バッテリー6は、充電可能に構成されるとともに、消耗した場合は他の充電済みのバッテリーに交換できるようになっている。
次に、処理装置4の構成について詳細に説明する。図3に示すように、処理装置4は、送受信制御部41と、エコー取得部42と、時間軸振幅補正部43と、ピーク検出部44と、エコー追尾部45と、カウント部46と、を備える。
具体的に説明すると、処理装置4は公知のコンピュータとして構成され、CPU、ROM及びRAM等を備える。ROM等には、本発明の魚数計測方法を実現す るためのプログラムが予め記憶されている。そして、上記のハードウェアとソフトウェアとの協働により、処理装置4を、送受信制御部41、エコー取得部 42、時間軸振幅補正部43、ピーク検出部44、エコー追尾部45及びカウント部46等として動作させることができる。
送受信制御部41は、送受信装置3に対して適宜の指令信号を送信することにより、超音波送受波器2が超音波を一定の時間間隔で反復して送波し、送波と送波 の間で反射波を受波するように制御する。1回1回の超音波の送波はピングと呼ばれ、超音波の送波周期はピングレートと呼ばれる。ピングレートは、例えば 50ミリ秒とすることができる。
エコー取得部42は、1回のピング毎に、送受信装置3から入力された受信信号(以下、エコーデータという。)を取得する。エコー取得部42は、得られたエコーデータを時間軸振幅補正部43に出力する。
時間軸振幅補正部43は、エコー取得部42から取得したエコーデータに対し、時間軸振幅補正を行う。この補正は良く知られているので詳細な説明は省略する が、水深の浅いところと深いところとで反射エコーの強さが異なるのを是正するために、超音波の送波タイミングからの時間の経過に伴って感度を異ならせる補 正を行うものである。時間軸振幅補正部43は、補正後のエコーデータを、ピーク検出部44に出力する。
ピーク検出部44 は、時間軸振幅補正部43から入力されたエコーデータに対して包絡線処理を行い、得られた包絡線のピークが所定値より大きいものを、魚の可能性が高いエ コーピークとして検出する。ピーク検出部44は、検出されたエコーピークのそれぞれについて、エコー信号の強さと、エコー源の深さ方向での位置と、をエ コー追尾部45に出力する。ただし、開口枠71に形成された開口の深さ範囲からエコー源の深さが大きく乖離しているもの(具体的に言えば、深さが浅過ぎる もの又は深過ぎるもの)は、エコー追尾部45に情報を出力する対象から除外される。
エコー追尾部45は、ピーク検出部 44から入力されたエコーピークの情報に基づいて、当該エコーピークを追尾する。以下の説明では、このようにエコーピークが追尾されるエコーを追尾エコー と呼ぶことがある。このエコー追尾部45は、深さ比較部51と、エコー強度比較部52と、組合せ選択部53と、を備える。
深さ比較部51は、前回のピングで検出されたエコーピークと、今回のピングで検出されたエコーピークとの間で、エコー源の深さを比較する。
これは、本願発明者の今までの研究により、少なくとも特定の魚種(例えば、マダイ)に関しては、図2に矢印で示すように、魚は、開口枠71の内部を通過し た直後に底へ向かって斜めに潜っていく習性を有するという知見が得られたことに基づいている。魚が潜っていくことによる水深方向での移動速度を本願発明者 が計測したところ、その殆どが、0.2メートル毎秒以上かつ1.2メートル毎秒以下の範囲に収まっていた。
図3のエコー強度比較部52は、前回のピングで検出されたエコーピークと、今回のピングで検出されたエコーピークとの間で、エコー強度を比較する。
組合せ選択部53は、深さ比較部51及びエコー強度比較部52が比較した結果に基づいて、前回のピングのエコーピークと、今回のピングのエコーピークとの 間で、エコー源の深さが0.2メートル毎秒以上かつ1.2メートル毎秒以下の割合で増加しており、更に、ピング間でエコー強度が大きく変化しない組合せを 選択する。この組合せに従って、前回のピングのエコーピークと、今回のピングのエコーピークとが、同一のエコー源(言い換えれば、同一の魚)によるものと して対応付けられる。
エコー追尾部45は、ピーク検出部44からエコーピークの情報が新しく入力される毎に、上記の処理 を反復する。これにより、魚の可能性が高いエコーピークを継続的に追尾することができる。エコー追尾部45は、追尾したエコーピークについて、追尾情報を 生成してカウント部46に出力する。
カウント部46は、エコー追尾部45から入力された追尾情報に基づいて、追尾が行わ れたエコーピークのうち所定の条件を満たすもの(例えば、所定のピング数以上にわたって追尾が継続されているもの)を数える。なお、水深方向での移動速度 が上記の条件を満たさないエコー、及び、エコー強度の変化が上記の条件を満たさないエコーは、追尾が実質的に打ち切られるため、カウントの対象にならな い。このように、カウント部46は、水深方向での移動速度及びエコー強度の変化に関して所定の条件を満たす追尾エコーだけをカウントすることで、計測精度 を高めている。カウント部46は、現在の魚の数をディスプレイ5にリアルタイムで出力する。
次に、本実施形態の魚数計測システム10を用いた実際のカウント作業について説明する。図4及び図5は、超音波送受波器2で取得したエコーの例を示すエコーグラムである。
例えば、第2生簀12で育てられた養魚を、第1生簀11と第2生簀12とに分ける場合を考える。この場合、第1生簀11に魚が居ない状態で、作業者は、魚 が居る第2生簀12の網63の底を、クレーン等を用いて、図1の鎖線で示すように持ち上げる。この結果、第2生簀12において魚の密度が高まるので、圧迫 されるのを嫌った魚が、経路13を通り、開口枠71の内側を通過して第1生簀11に移動する。
なお、クレーンでの持ち上 げによって、第2生簀12の網63が変形し、接続網67の形状に影響を与えることが考えられる。また、魚が傷付きにくいように経路13は接続網67で構成 されているが、大量の魚が通過することに伴って接続網67が撓むことも考えられる。しかしながら、本実施形態では、通路制限フレーム70及び開口枠71 が、接続網67等と比較して硬い素材(具体的には、金属)で構成されている。従って、経路13が第1生簀11に接続する開口(言い換えれば、経路13の終 端部)の位置及び形状を安定して維持することができる。
このときに魚が超音波ビーム9を通過したことに伴うエコー信号 が、図4に示されている。図4のエコーグラムにおいては、魚群探知機に表示されるエコー映像と同様に、縦方向が水深に、横方向が時間にそれぞれ対応する。 画像において明るい部分がエコーであり、その強度が大きくなるほど白くなるように表現されている。なお、図4のエコーグラムの取得時において、開口枠71 の深さは、上端が水深2メートル、下端が水深3メートルとなるように位置させた。
図4に示すように、水深2メートルから 4メートル付近の領域で、密度が低いエコーが検出されていることがわかる。図4において白い矩形で囲った領域を拡大したのが図5であり、水深2メートルか ら4メートル付近で、右下がりのほぼ直線状に延びるエコーが現れている。この1本1本の細線状のエコーが、超音波ビーム9を通過する1匹の魚に対応してい る。エコーが右下がりなのは、上述したとおり、開口枠71の内部を通過した直後の魚が底に近づくように泳ぐ習性によるものである。水深4メートルから6 メートル付近の領域には、複雑な形の強いエコーが現れているが、これは第1生簀11へ移動した後に周回する魚によるものである。
上述のエコー追尾部45及びカウント部46は、実質的に、この右下がりの細線状のエコーを数える処理を行っている。以上により、第2生簀12から第1生簀11へ移動する魚の数を正確に測定することができる。
本実施形態では、開口枠71に形成される開口の最下部よりも、第1生簀11の内部空間の底部(即ち、仕切り網65)の方が、より深くなるように配置されて いる。これにより、開口枠71の内部を通過した直後に深い場所に潜ろうとする魚の習性を適切に捉えて、魚をカウントすることができる。
魚が次々とカウントされ、ディスプレイ5に表示される魚の数が、リアルタイムで増加する。作業者は、ディスプレイ5に表示される魚の数が予定数に到達した タイミングで、クレーンで持ち上げられていた第2生簀12の網63の底部を下ろす。なお、カウント数を設定可能とする設定部と、設定カウント数に到達した タイミングを光や音等で作業者に知らせる報知部と、を処理装置4が備えると、利便性が高まるために好ましい。また、第2生簀12の網63の底部を下ろす代 わりに、開口枠71を網等の適宜の部材で閉鎖することによっても、第2生簀12から第1生簀11への魚の移動を止めることができる。
上記の構成とすることで、魚群探知機で通常使用されるような超音波送受波器2を用いて、魚の数を低コストで簡便にカウントすることができる。また、このように機材がシンプルであるので、メンテナンス作業も容易に行うことができる。
更に、本実施形態の魚数計測システム10によれば、計数専用の生簀を必要とせず、通常使用している生簀を使用して魚の数を計測することができるので、利便性を高めることができる。
この魚数計測システム10は、経路13(更に言えば、開口枠71の開口)を通過できる大きさである限り、どのような魚にも適用することができる。従って、様々な種類の魚を柔軟に数えることができる。
第2生簀12と第1生簀11とを繋ぐ経路13が仮に狭い場合、魚は通過するのを嫌がるので、1つの生簀から複数の生簀に養魚を分ける作業等を行う場合に長 時間を要するおそれがある。この点、本実施形態では、経路13が最も狭くなる箇所(即ち、開口枠71の内部)においても、当該箇所を魚の通過方向に垂直な 平面で切った断面が、縦1メートル、横1メートルの正方形であり、魚が複数同時に通過可能な大きさとされている。従って、計数を伴う作業を円滑に行うこと ができる。
なお、複数の魚が同時に超音波ビーム9を通過すると、エコーが重なることによりカウント漏れが起き易くなり、 誤差が大きくなる原因となる。しかしながら、エコーが重なってしまう確率は予め統計学的に予想することができるので、カウント結果に適宜の倍率を乗算する 補正を処理装置4が行うことで、測定精度の低下を良好に防止することができる。
以上に説明したように、本実施形態の魚数 計測装置1は、超音波送受波器2と、処理装置4と、を備える。超音波送受波器2は、経路13を介して第2生簀12に接続された第1生簀11における水中に 超音波ビーム9を送波するものであって、単一のチャネルで構成される送受波素子を備え、当該超音波ビーム9が経路13に交差しないような位置に前記送受波 素子が配置される。処理装置4は、超音波送受波器2を駆動するための送信信号を超音波送受波器2に出力するとともに、反射波を受波した超音波送受波器2か ら入力したエコー信号に基づいて、超音波ビーム9を通過して経路13から第1生簀11に移動する魚の数を取得する。
これにより、第2生簀12から経路13を経由して第1生簀11へと移動する魚の数を、経路13を構成する網等の影響を受けずに、簡単な構成で計測することができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
上記の実施形態では、追尾することができたエコー源の数を数える構成となっているが、これ以外の方法で魚を数える構成とすることもできる。
例えば、エコーの包絡線のピークが所定値より大きいものの数を1回のピング毎に加算し、この加算後の値を、予め定められた魚の平均出現ピング数で除算することで、超音波ビーム9を通過した魚の数を取得することができる。
また、公知のパラメータである体積散乱強度をエコー信号に基づいて求め、これによって魚の密度を推定するとともに、この密度と、別に測定した魚の遊泳速度 と、を用いて、超音波ビーム9を通過した魚の数を取得することができる。魚の遊泳速度は、例えば、公知のスプリットビーム方式の魚群探知機を用いたり、 ドップラーソナーを用いたりすることで検出することができる。
開口枠71に形成されている開口面に垂直な方向での超音波 ビーム9の指向性は、図2のように狭く設定すると、エコーの重なりが生じにくくなる点で好ましい。ただし、例えば魚の遊泳速度が速い場合は、広く設定する ことで、探知漏れを防止することができる。このことから、超音波ビーム9の指向性は、魚種等に応じて適宜変更できることが好ましい。
上記の実施形態では、第1生簀11の網63と第2生簀12の網63とを接続網67によってトンネル状に接続することにより、経路13が構成されている。し かしながら、例えば、第1生簀11の網63と第2生簀12の網63との間に開口枠71が位置するように通路制限フレーム70を配置し、両方の網63に矩形 の開口を形成し、2つの網63を寄せるようにしてそれぞれの開口を開口枠71に固定する(言い換えれば、開口同士を直接接続する)ことで経路が構成されて も良い。この場合、長さが極めて短い経路によって、第1生簀11と第2生簀12とが接続されることになる。
超音波送受波器2は、桟橋64に固定することに代えて、例えば枠61に固定された適宜の冶具等に固定することもできる。筐体15も、桟橋64に代えて、例えば、第1生簀11に隣接して浮かべられる図示しない筏の上に設置することができる。
通路制限フレーム70を伸縮可能に構成することで、開口枠71に形成される開口の大きさを適宜変更できるようにしても良い。
開口枠71に形成される開口(言い換えれば、経路13の終端部の開口)の形状は、矩形とすることに代えて、例えば円形とすることができる。
筐体15は、桟橋64以外に設置されても良い。例えば、筐体15を、第1生簀11又は第2生簀12に横付けされた船舶又は筏等に設置することが考えられる。
バッテリー6に代えて、外部の電源から、送受信装置3、処理装置4及びディスプレイ5等に電力を供給しても良い。外部の電源としては、例えば、船舶等が備える電源とすることが考えられる。
第1生簀11及び第2生簀12は、上述した構成に限らず、適宜の形状のものを用いることができる。例えば、第1生簀11の仕切り網65を取り外すことが考えられる。
上記の実施形態では、網型の生簀に基づいて魚数計測装置を説明したが、網型以外の生簀を使うこともできる。例えば、箱型、籠型、船型又は堀型の生簀を使ってもよい。
1 魚数計測装置
2 超音波送受波器
4 処理装置
9 超音波ビーム
10 魚数計測システム
11 第1生簀
12 第2生簀
13 経路

Claims (14)

  1. 経路を介して第2生簀に接続可能な第1生簀における水中に超音波ビームを送波する超音波送受波器であって、単一のチャネルで構成される送受波素子を備え、当該超音波ビームが前記経路に交差しないような位置に前記送受波素子が配置される超音波送受波器と、
    前記超音波送受波器を駆動するための送信信号を前記超音波送受波器に出力し、反射波を受波した前記超音波送受波器から入力したエコー信号に基づいて、前記超音波ビームを通過して前記経路から前記第1生簀に移動する魚の数を取得する処理装置と、
    を備えることを特徴とする魚数計測装置。
  2. 請求項1に記載の魚数計測装置であって、
    前記超音波ビームは、前記超音波送受波器から離れるに従って、前記経路が前記第1生簀に接続する開口の幅方向に広がる扇形のファンビームであることを特徴とする魚数計測装置。
  3. 請求項2に記載の魚数計測装置であって、
    前記ファンビームは、前記開口に対して略平行に配置されることを特徴とする魚数計測装置。
  4. 請求項2又は3に記載の魚数計測装置であって、
    前記ファンビームの指向性を前記魚の魚種に応じて変更可能に構成されていることを特徴とする魚数計測装置。
  5. 請求項1から4までの何れか一項に記載の魚数計測装置であって、
    前記処理装置は、エコーを追尾し、追尾しているエコーが時間の経過につれてより深いところに移動している追尾エコーをカウントし、前記追尾エコーをカウントした値に基づいて、前記経路から前記第1生簀に移動する前記魚の数を取得することを特徴とする魚数計測装置。
  6. 請求項5に記載の魚数計測装置であって、
    前記処理装置は、水深方向での移動速度が所定の条件を満たす前記追尾エコーをカウントすることを特徴とする魚数計測装置。
  7. 請求項5又は6に記載の魚数計測装置であって、
    前記処理装置は、エコーの強度の変化が所定の条件を満たす前記追尾エコーをカウントすることを特徴とする魚数計測装置。
  8. 請求項1から7までの何れか一項に記載の魚数計測装置であって、
    前記処理装置は、前記エコー信号に基づいてエコーをカウントし、前記エコーをカウントした値を補正し、補正後の値に基づいて、前記経路から前記第1生簀に移動する前記魚の数を取得することを特徴とする魚数計測装置。
  9. 請求項1から8までの何れか一項に記載の魚数計測装置であって、
    前記超音波送受波器は1つだけ備えられていることを特徴とする魚数計測装置。
  10. 請求項1から9までの何れか一項に記載の魚数計測装置と、
    前記経路と、
    を備えることを特徴とする魚数計測システム。
  11. 請求項10に記載の魚数計測システムであって、
    前記経路は、前記第1生簀の開口と前記第2生簀の開口を直接又はトンネルによって接続することで構成されることを特徴とする魚数計測システム。
  12. 請求項10又は11に記載の魚数計測システムであって、
    前記経路が最も狭くなる箇所を魚の通過方向に垂直な平面で切った断面が、魚が複数同時に通過可能な大きさとされることを特徴とする魚数計測システム。
  13. 請求項10から12までの何れか一項に記載の魚数計測システムであって、
    前記第1生簀の底部は、前記経路が前記第1生簀に接続する開口の最深部よりも深いことを特徴とする魚数計測システム。
  14. 第1生簀と第2生簀との間を、魚が通ることが可能な経路によって接続し、
    単一のチャネルで構成される送受波素子を備え、前記第1生簀における水中に超音波ビームを送波する超音波送受波器を、当該超音波ビームが前記経路に交差しないような位置に配置し、
    前記超音波送受波器を駆動するための送信信号を出力し、
    反射波を受波した前記超音波送受波器から入力したエコー信号に基づいて、前記超音波ビームを通過して前記経路から前記第1生簀に移動する魚の数を取得することを特徴とする魚数計測方法。
JP2019536720A 2017-08-16 2018-07-31 魚数計測装置、魚数計測システム及び魚数計測方法 Active JP6812558B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017157255 2017-08-16
JP2017157255 2017-08-16
PCT/JP2018/028529 WO2019035346A1 (ja) 2017-08-16 2018-07-31 魚数計測装置、魚数計測システム及び魚数計測方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2019035346A1 JPWO2019035346A1 (ja) 2020-09-24
JP6812558B2 true JP6812558B2 (ja) 2021-01-13

Family

ID=65362255

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019536720A Active JP6812558B2 (ja) 2017-08-16 2018-07-31 魚数計測装置、魚数計測システム及び魚数計測方法

Country Status (6)

Country Link
EP (1) EP3671565B1 (ja)
JP (1) JP6812558B2 (ja)
CN (1) CN110945533B (ja)
DK (1) DK3671565T3 (ja)
ES (1) ES2950682T3 (ja)
WO (1) WO2019035346A1 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20220254182A1 (en) * 2019-08-25 2022-08-11 Diptera.Ai Ltd. Optical technique for analyzing insects, shrimp and fish
JP7237789B2 (ja) * 2019-09-27 2023-03-13 ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 魚計数システム、魚計数方法及びプログラム
ES2853424A1 (es) * 2020-03-13 2021-09-15 Digitalia Soluciones Integrales Sl Optimización de la producción acuícola con una solución basada en la inteligencia artificial para la clasificación automática del género de los peces.
NO346673B1 (en) * 2021-01-12 2022-11-21 Aker Solutions As A fish farm and method for managing fish in a fish farm
CN111466329B (zh) * 2020-05-26 2021-12-17 山东省海洋资源与环境研究院 一种工厂化养殖鱼类计数装置
CN112380920B (zh) * 2020-10-23 2021-08-10 中国水产科学研究院东海水产研究所 一种利用视频数据统计鱼苗数量的方法
EP4141487A1 (en) * 2021-08-31 2023-03-01 Furuno Electric Co., Ltd. Device and method for fish detection
EP4141486A1 (en) * 2021-08-31 2023-03-01 Furuno Electric Co., Ltd. Device and method for fish detection
CN118033648B (zh) * 2024-04-15 2024-06-21 安徽农业大学 基于超声回波的鱼群定位、数目与种类判别方法及装置

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58142280A (ja) * 1982-02-17 1983-08-24 Kiyuuroku Kk 魚影探知方法およびその装置
JPS58148981A (ja) * 1982-03-02 1983-09-05 Keisuke Honda 水中追尾型魚群探知装置
JPH01227982A (ja) * 1988-03-08 1989-09-12 Furuno Electric Co Ltd 魚群探知機
JPH0251088A (ja) * 1988-08-12 1990-02-21 Takeshi Hayashi 魚センサを備える静止容積式フィッシュポンプ
JP2589046B2 (ja) 1993-11-01 1997-03-12 財団法人ダム水源地環境整備センター 魚数計測方法と装置および移動体計数方法
NO300477B1 (no) * 1994-01-10 1997-06-02 Magnar Uthaug Fremgangsmåte til telling av fisk, telleapparat for fisk til utförelse av fremgangsmåten og anvendelse av fremgangsmåten og telleapparatet
RU2062572C1 (ru) * 1994-03-24 1996-06-27 Александр Георгиевич Ковалюк Устройство для подсчета рыб в потоке воды
JPH08160135A (ja) * 1994-10-03 1996-06-21 Ryobi Ltd 魚群探知システム
JP3104673B2 (ja) * 1998-04-08 2000-10-30 日本電気株式会社 生魚計数装置
JP3747308B2 (ja) 1998-10-29 2006-02-22 上野 佳祐 魚槽内の活魚計測装置
US6317385B1 (en) 1999-08-07 2001-11-13 Instituto Fomento Pesquero Aquaculture feeding monitor
JP2005102638A (ja) * 2003-10-01 2005-04-21 Tetsuo Sasakura 水中における活魚の計数方法及びその装置
CN101710390A (zh) * 2009-12-14 2010-05-19 张康德 一种鱼(虾)苗光电计数方法
JP2011188806A (ja) 2010-03-15 2011-09-29 Nexus:Kk 水中における活魚の計数装置
JP5767002B2 (ja) * 2011-04-15 2015-08-19 古野電気株式会社 超音波送受信装置、および魚量検出方法
JP6014382B2 (ja) * 2012-06-20 2016-10-25 古野電気株式会社 水中探知装置、水中表示システム、プログラムおよび水中表示方法
CN105028267B (zh) * 2015-06-23 2017-10-31 谢元莲 一种网箱养鱼大型鱼类的个数统计方法
CN104966122A (zh) * 2015-07-11 2015-10-07 浙江大学宁波理工学院 一种基于计算机视觉的活鱼自动计数系统
CN111466329B (zh) * 2020-05-26 2021-12-17 山东省海洋资源与环境研究院 一种工厂化养殖鱼类计数装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019035346A1 (ja) 2019-02-21
ES2950682T3 (es) 2023-10-11
DK3671565T3 (da) 2023-09-18
CN110945533B (zh) 2023-08-04
JPWO2019035346A1 (ja) 2020-09-24
EP3671565A1 (en) 2020-06-24
EP3671565B1 (en) 2023-07-05
EP3671565A4 (en) 2021-04-21
CN110945533A (zh) 2020-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6812558B2 (ja) 魚数計測装置、魚数計測システム及び魚数計測方法
Sivle et al. Severity of expert-identified behavioural responses of Humpback Whale, Minke Whale, and Northern Bottlenose Whale to naval sonar.
Martignac et al. The use of acoustic cameras in shallow waters: new hydroacoustic tools for monitoring migratory fish population. A review of DIDSON technology
Colbo et al. A review of oceanographic applications of water column data from multibeam echosounders
DeRuiter et al. Loggerhead turtles dive in response to airgun sound exposure
Dede et al. Long-term passive acoustic monitoring revealed seasonal and diel patterns of cetacean presence in the Istanbul Strait
JP7159340B2 (ja) 物標計測装置及び物標計測方法
Melvin Observations of in situ Atlantic bluefin tuna (Thunnus thynnus) with 500-kHz multibeam sonar
Mann et al. Active and passive acoustics to locate and study fish
US6317385B1 (en) Aquaculture feeding monitor
Sobradillo et al. Ex situ and in situ target strength measurements of European anchovy in the Bay of Biscay
EP4067933A1 (en) Fish size calculation device and method
JP3747308B2 (ja) 魚槽内の活魚計測装置
EP1715737B1 (en) System for charting the position of a fishing gear with sensor modules
NO336137B1 (no) Høydemåler for tråling
Taylor et al. Echosounder for biological surveys using ocean gliders
Thorvaldsen Improved density measurements of mesopelagic fish and the presence of physonect siphonophores in sound scattering layers, measured with multifrequency acoustics and a stereo camera mounted on a lowered probe
Hamano et al. Development of a new monitoring methodology for counting bluefin tuna in net pens
Gordon et al. Acoustic techniques for studying cetaceans
Romare An evaluation of horizontal echo sounding as a method for behavioural studies of 0+ fish in field experiments
EP4067934A1 (en) Aquatic animal shape calculation device and method
RU2440589C2 (ru) Способ определения коэффициента уловистости трала
RU136685U1 (ru) Устройство для лова проходных рыб в реке
Trowse et al. OERA Pathway 2020 Program Field Assessment of Multi-beam Sonar Performance in Surface Deployments
Boström et al. Acoustic Activity of Harbour Porpoises (Phocoena phocoena) Around Gill Nets.

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200311

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201215

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6812558

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250