JP6810975B2 - タイル壁の補修方法及びタイル壁の補修システム - Google Patents
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Description
前記端末は、前記撮像装置により取得する欠陥タイル又は欠損していないタイルのタイル表面の模様の画像データを受信する受信部と、前記画像データ及び該画像データを加工するソフトウェアプログラムが記憶される記憶部と、前記ソフトウェアプログラムを制御する制御部と、前記画像データを表示する表示部と、加工後の加工画像データを前記印刷装置に送信する送信部とを有し、
前記印刷装置は、前記加工画像データを受信する受信部と、前記加工画像データを記憶する記憶部と、前記補修タイルのベースとなるベースタイルを載置する載置部と、前記ベースタイルの表面にインクを吐出する吐出部と、前記加工画像データに対応してインクの吐出を制御する制御部と、を有し、
前記撮像装置は、タイル表面の画像データを撮像する撮像部と、前記画像データを記憶する記憶部と、前記画像データを前記端末に送信する送信部と、を有し、
前記タイル壁において前記欠陥タイルの周囲に貼られ、前記欠陥タイルのタイル表面の色彩又は模様に対応する色彩又は模様を持つ前記欠損していないタイルのタイル表面の色彩又は模様を、前記撮像装置を用いてスキャニングあるいは撮影により画像データとして取り込み、前記端末に記憶する工程Aと、前記端末を用いて、該端末の表示部に表示される前記画像データを、色相、彩度、明度の少なくともいずれか1を加工する工程Bと、前記ベースタイルのタイル表面にコーティング材を吹き付け、乾燥させる工程Cと、前記工程Bにおける加工後の加工画像データを、前記端末から前記印刷装置に送信する工程Dと、前記印刷装置により、前記加工画像データに基づいて、前記コーティング材が吹き付けられたタイルの表面に印刷する工程Eと、前記工程Eにおける表面に色彩又は模様が印刷されたベースタイルを乾燥させる工程Fと、前記工程F後のベースタイルと、前記欠陥タイル又は欠損していないタイルとの表面の色彩又は模様を比較し、色彩又は模様が所定の範囲内であるか否かを判定する工程Gと、前記工程Gにおいて、色彩又は模様が所定の範囲内である場合は、前記ベースタイルを補修タイルとする工程Hと、前記タイル壁から前記欠陥タイルを取り除き、前記補修タイルを貼り付ける工程Iと、を備えることを特徴とする。
端末と、印刷装置と、タイル表面の画像データを取得する撮像装置とを備え、前記端末は、前記撮像装置により取得する欠陥タイル又は欠損していないタイルのタイル表面の模様の画像データを受信する受信部と、前記画像データ及び該画像データを加工するソフトウェアプログラムが記憶される記憶部と、前記ソフトウェアプログラムを制御する制御部と、前記画像データを表示する表示部と、加工後の加工画像データを前記印刷装置に送信する送信部とを有し、
前記印刷装置は、前記加工画像データを受信する受信部と、前記加工画像データを記憶する記憶部と、前記補修タイルのベースとなるベースタイルを載置する載置部と、前記ベースタイルの表面にインクを吐出する吐出部と、前記加工画像データに対応してインクの吐出を制御する制御部と、を有し、
前記撮像装置は、タイル表面の画像データを撮像する撮像部と、前記画像データを記憶する記憶部と、前記画像データを前記端末に送信する送信部と、を有し、
前記タイル壁において前記欠陥タイルの周囲に貼られ、前記欠陥タイルのタイル表面の色彩又は模様に対応する色彩又は模様を持つ前記欠損していないタイルのタイル表面の色彩又は模様を、前記撮像装置を用いてスキャニングあるいは撮影により画像データとして取り込み、前記端末に記憶する手段Aと、前記端末を用いて、該端末の表示部に表示される前記画像データを、色相、彩度、明度の少なくともいずれか1を加工する手段Bと、前記ベースタイルのタイル表面にコーティング材を吹き付け、乾燥させる手段Cと、前記手段Bにより加工された後の加工画像データを、前記端末から前記印刷装置に送信する手段Dと、前記印刷装置により、前記加工画像データに基づいて、前記コーティング材が吹き付けられたタイルの表面に印刷する手段Eと、前記手段Eにより表面に色彩又は模様が印刷されたベースタイルを乾燥させる手段Fと、前記手段Fにより乾燥されたベースタイルと、前記欠陥タイル又は欠損していないタイルとの表面の色彩又は模様を比較し、色彩又は模様が所定の範囲内であるか否かを判定する手段Gと、前記手段Gにおいて、色彩又は模様が所定の範囲内である場合は、前記ベースタイルを補修タイルと決定する手段Hとを備えることを特徴とする。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイル壁の補修システムの概略構成を示すブロック図である。このタイル壁の補修システムは、主として、タイルの画像データを加工等するための端末1と、タイルの画像データを撮像するための撮像装置2と、ベースタイルの表面に印刷するために用いられる印刷装置3とを備える。
図1に示すように、端末1は、その機能構成として、画像データを加工等するためのソフトウェアプログラムを制御する制御部11と、ソフトウェアプログラム及び撮像装置2より取得された画像データを記憶する記憶部12と、画像データを印刷装置3に送信する送信部13と、撮像装置2より画像データを受信する受信部14と、画像データを表示する表示部15とを備える。なお、端末1は、表示部15が一体となったタブレット型端末でもよく、表示部15がディスプレイとして接続されたパーソナルコンピュータなどでもよい。本実施形態においては、端末1は一例としてパーソナルコンピュータを用い、表示部15が本体と接続されている。
RAM、プログラムや多数のデータを格納するHDDなどにより実現される。また、端末1は、CPUやHDDを接続するインターフェースをさらに備え、キーボード、マウスなどがインターフェースを介して接続されている。
撮像装置2は、その機能構成として、各動作を制御する制御部21と、画像データを記憶する記憶部22と、画像データを端末1に送信する送信部23と、端末1からの各データを受信する受信部24と、タイル表面の画像データを撮像する撮像部25と、を備える。なお、撮像装置2は、画像データをスキャニングにより取得するスキャナや、写真を撮影するデジタルカメラなどである。
印刷装置3は、その機能構成として、各動作を制御する制御部31と、端末1より送信される画像データを記憶する記憶部32と、各データを端末1に送信する送信部33と、端末1からの画像データを受信する受信部34と、印刷対象であるタイルを載置する載置部35と、タイル表面にインクを吐出する吐出部36と、を備える。
次に、本実施形態の本発明の一実施形態に係るタイル壁の補修方法について説明する。図2は、本実施形態に係るタイル壁の補修方法の一例を示すフロー図である。
欠陥タイルのタイル表面の模様に対応する模様を持つ、欠陥タイルの周囲のタイルZのタイル表面の模様についての画像データを撮像装置2により撮影して取得する。なお、この工程S1において、撮像装置2にスキャナを用いる場合は、周囲のタイルを取り外して画像データをスキャニングして画像データを取得してもよい。
そして、この画像データを、撮像装置2から端末1に送信して取り込み、端末1の記憶部12に保存する。
(a)
次に、端末1の画像データ加工用のソフトウェアを立ち上げ、取り込んだ画像データを呼び出し、表示部15に表示する。そして、ソフトウェアを操作して、画像データの色相、彩度、明度の数値を修正して、画像データを加工する(図3参照)。また、これらの要素は数値表示以外にグラフで表示される場合もあり、その場合はグラフの点を修正する。なお、この時、表示部15に表示される画像データよりも、表示部上で明るく鮮やかに(薄く)なるように加工することが望ましい。なお、この画像データの加工は、操作者が要素毎に修正してもよく、予め各要素に所定の係数を乗じたり、所定の数式を設定することにより修正してもよい。
また、上記の工程(a)によっても、所望の画像データを得られない場合は、上記の工程を行った後の画像データに、所望の補修タイルに近い色の全面ベタ塗りの画像を上から重ね合わせる。なお、当該ベタ塗りの画像は、透明度が95%未満であり、例えば本実施形態では透明度80%の画像である。なお、不透明の画像は透明度100%である。
また、模様や質感が複雑な補修タイルを得ようとする場合において、上記の工程3S(a)や(b)の加工によっても所望の画像データを得られない場合は、まず、取り込んだ画像データを複数のパーツに分解する。なお、複数のパーツに分解とは、取り込んだ画像データを、色合いの異なる領域毎にいくつかのパーツに分解することをいう。
上記の工程S3により加工された加工後の画像データを、端末1から印刷装置3に送信する。なお、この工程S4に先立って、表面を印刷するベースタイルXに、コーティング材を吹き付けて乾燥させておく(工程S0)。具体的には、まずコーティング材を、印刷面であるベースタイルXのタイル表面に軽く吹き付け薄い皮膜を形成する。その後、3分程度自然乾燥させる。そして、乾燥後のベースタイルXを印刷装置3の載置部35に不用意に動かないよう固定する。
そして、印刷装置3に加工後の画像データが受信されると、印刷が実行され、ベースタイルXの表面にインクが吐出されていき、ベースタイルXの表面に所定の色彩又は模様が印刷される。
そして、ベースタイルXの表面に印刷された後、乾燥させる。
こうして、表面に色彩又は模様が印刷され乾燥されたベースタイルXの表面と、所望のタイルZの表面の色彩又は模様を対比し、補修タイルとして使用可能な範囲か否かを判定する。このとき、使用可能な範囲と判定すると工程S8へ進める。
上記の工程S7により、ベースタイルXの表面の色彩又は模様が使用可能な範囲にあると判定した場合は、このベースタイルXを補修タイルとして決定する。そして、決定された補修タイルの表面に、透明のトップコート材を塗工する。トップコート材の塗工によってタイルの表面に塗膜が形成されるので、印刷面が保護され、タイルの耐久性が向上する。
そして、タイル壁から欠損タイルを取り除き、補修タイルとしたベースタイルXをその部分に貼り付ける。これにより、タイル壁の補修が完了する。なお、欠陥タイルを取り除く工程は、この工程S9より前に予め行うこととしてもよい。
以上のとおり、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。例えば、前記欠陥タイルあるいはその周囲のタイルのタイル表面の模様についての画像データを取り込むことなく、それら模様を視覚的に見て、端末1上において、温度、湿度、タイルの材質などを考慮して画像データの加工を決定することも可能である。
11 制御部
12 記憶部
13 送信部
14 受信部
15 表示部
2 撮像装置
21 制御部
22 記憶部
23 送信部
24 受信部
25 撮像部
3 印刷装置
31 制御部
32 記憶部
33 送信部
34 受信部
35 載置部
36 吐出部
Claims (38)
- 多数のタイルが貼られて形成されるタイル壁の一部が、破損あるいは劣化している欠陥タイルとなっている場合に、前記欠陥タイルを補修タイルに交換することで、前記タイル壁を補修するタイル壁の補修方法であって、
端末と、印刷装置と、タイル表面の画像データを取得する撮像装置とを備える補修システムを用い、
前記端末は、前記撮像装置により取得する欠陥タイル又は欠損していないタイルのタイル表面の模様の画像データを受信する受信部と、前記画像データ及び該画像データを加工するソフトウェアプログラムが記憶される記憶部と、前記ソフトウェアプログラムを制御する制御部と、前記画像データを表示する表示部と、加工後の加工画像データを前記印刷装置に送信する送信部とを有し、
前記印刷装置は、前記加工画像データを受信する受信部と、前記加工画像データを記憶する記憶部と、前記補修タイルのベースとなるベースタイルを載置する載置部と、前記ベースタイルの表面にインクを吐出する吐出部と、前記加工画像データに対応してインクの吐出を制御する制御部と、を有し、
前記撮像装置は、タイル表面の画像データを撮像する撮像部と、前記画像データを記憶する記憶部と、前記画像データを前記端末に送信する送信部と、を有し、
前記タイル壁において前記欠陥タイルの周囲に貼られ、前記欠陥タイルのタイル表面の色彩又は模様に対応する色彩又は模様を持つ前記欠損していないタイルのタイル表面の色彩又は模様を、前記撮像装置を用いてスキャニングあるいは撮影により画像データとして取り込み、前記端末に記憶する工程Aと、
前記端末を用いて、該端末の表示部に表示される前記画像データを、色相、彩度、明度の少なくともいずれか1を加工する工程Bと、
前記ベースタイルのタイル表面にコーティング材を吹き付け、乾燥させる工程Cと、
前記工程Bにおける加工後の加工画像データを、前記端末から前記印刷装置に送信する工程Dと、
前記印刷装置により、前記加工画像データに基づいて、前記コーティング材が吹き付けられたタイルの表面に印刷する工程Eと、
前記工程Eにおける表面に色彩又は模様が印刷されたベースタイルを乾燥させる工程Fと、
前記工程F後のベースタイルと、前記欠陥タイル又は欠損していないタイルとの表面の色彩又は模様を比較し、色彩又は模様が所定の範囲内であるか否かを判定する工程Gと、
前記工程Gにおいて、色彩又は模様が所定の範囲内である場合は、前記ベースタイルを補修タイルとする工程Hと、
前記タイル壁から前記欠陥タイルを取り除き、前記補修タイルを貼り付ける工程Iと、を備え、
前記工程Bは、前記画像データをRGBデータからCMYKデータに変更する工程aと、前記画像データをレベル補正により、前記欠陥タイルのタイル表面の色彩又は模様に近くなるように明度と色調を調整する工程bと、前記画像データをトーンカーブにより、前記欠陥タイルのタイル表面の色彩又は模様に近くなるように明度を調整する工程cと、を有することを特徴とする、
タイル壁の補修方法。 - 前記コーティング材は、顔料と樹脂ワニスが含まれる、
請求項1に記載のタイル壁の補修方法。 - 前記コーティング材は、顔料と樹脂ワニスが同質量パーセント程度含まれる、
請求項2に記載のタイル壁の補修方法。 - 前記コーティング材は、顔料が30〜50質量パーセント、樹脂ワニスが30〜50質量パーセント含まれる、
請求項2又は請求項3に記載のタイル壁の補修方法。 - 前記コーティング材は、顔料が35〜45質量パーセント、樹脂ワニスが35〜45質量パーセント含まれる、
請求項4に記載のタイル壁の補修方法。 - 前記コーティング材に含まれる樹脂ワニスには、2種の樹脂ワニスが含まれ、一方がエポキシ系樹脂ワニスであり、他方がアミン系樹脂ワニスであり、
前記エポキシ系樹脂ワニスが、前記アミン系樹脂ワニスよりも多く含まれる、
請求項2乃至請求項5のいずれか1項に記載のタイル壁の補修方法。 - 前記コーティング材に含まれる顔料には、2種の顔料が含まれ、一方が着色・体質用の顔料であり、他方が防錆用の顔料であり、
前記着色・体質用の顔料が、前記防錆用の顔料よりも多く含まれる、
請求項2乃至請求項6のいずれか1項に記載のタイル壁の補修方法。 - 前記インクは、顔料と、エーテルと、アセテートと、樹脂とが含まれる、
請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のタイル壁の補修方法。 - 前記インクは、顔料が5〜10質量パーセント、エーテルが30〜40質量パーセント、アセテートが20〜40質量パーセント、樹脂が10〜20質量パーセント含まれる、
請求項8に記載のタイル壁の補修方法。 - 前記工程Hに続き、前記補修タイルの表面にトップコート材を塗工する工程をさらに備える、
請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のタイル壁の補修方法。 - 前記トップコート材は、ウレタン系樹脂を含む、
請求項10に記載のタイル壁の補修方法。 - 前記トップコート材は、キシレン及びエチルベンゼンを含むクリヤ材と、樹脂を含む硬化促進材とが混合されたものである、
請求項11に記載のタイル壁の補修方法。 - 前記トップコート材は、さらにシンナーが混合されている、
請求項12に記載のタイル壁の補修方法。 - 前記工程Bは、加工した前記画像データにベタ塗りの画像を上から重ね合わせる工程dを更に有し、
前記ベタ塗りの画像は、所望の補修タイルに近い色調であり、かつ、透明度95%未満の画像である、
請求項1乃至13のいずれか1項に記載のタイル壁の補修方法。 - 前記工程Bは、所望の補修タイルに模様や質感などがある場合において、模様や質感などに応じて取り込んだ画像データを複数のパーツに分離する工程eと、
パーツ毎に分離した各分離画像データについて前記工程a乃至cを行った後に、各分離画像データを重ね合わせて1つの画像データとする工程fとを更に有する、
請求項1乃至13のいずれか1項に記載のタイル壁の補修方法。 - 前記工程Bは、前記工程fが、パーツ毎に分離した各分離画像データについて前記工程a乃至cを行った後に、各分離画像データを重ね合わせて1つの画像データとする工程である、
請求項15に記載のタイル壁の補修方法。 - 前記工程Bは、前記工程fの工程により前記各分離画像データを1つの画像データとした後に、該1つの画像データについて前記工程b又はcを行う、
請求項15又は請求項16に記載のタイル壁の補修方法。 - 前記工程Bは、前記画像データの明度、彩度、コントラストを調整する工程gを更に有する、
請求項1乃至請求項17のいずれか1項に記載のタイル壁の補修方法。 - 前記工程Gにおいて、色彩又は模様が所定の範囲外である場合は、前記工程Bにより加工後の加工画像データを再加工し、新たなベースタイルを用いて前記工程C乃至Iを行う、
請求項1乃至請求項18のいずれか1項に記載のタイル壁の補修方法。 - 多数のタイルが貼られて形成されるタイル壁の一部が、破損あるいは劣化している欠陥タイルとなっている場合に、前記欠陥タイルを補修タイルに交換することで、前記タイル壁を補修するタイル壁の補修システムであって、
端末と、印刷装置と、タイル表面の画像データを取得する撮像装置とを備え、
前記端末は、前記撮像装置により取得する欠陥タイル又は欠損していないタイルのタイル表面の模様の画像データを受信する受信部と、前記画像データ及び該画像データを加工するソフトウェアプログラムが記憶される記憶部と、前記ソフトウェアプログラムを制御する制御部と、前記画像データを表示する表示部と、加工後の加工画像データを前記印刷装置に送信する送信部とを有し、
前記印刷装置は、前記加工画像データを受信する受信部と、前記加工画像データを記憶する記憶部と、前記補修タイルのベースとなるベースタイルを載置する載置部と、
前記ベースタイルの表面にインクを吐出する吐出部と、前記加工画像データに対応してインクの吐出を制御する制御部と、を有し、
前記撮像装置は、タイル表面の画像データを撮像する撮像部と、前記画像データを記憶する記憶部と、前記画像データを前記端末に送信する送信部と、を有し、
前記タイル壁において前記欠陥タイルの周囲に貼られ、前記欠陥タイルのタイル表面の色彩又は模様に対応する色彩又は模様を持つ前記欠損していないタイルのタイル表面の色彩又は模様を、前記撮像装置を用いてスキャニングあるいは撮影により画像データとして取り込み、前記端末に記憶する手段Aと、
前記端末を用いて、該端末の表示部に表示される前記画像データを、色相、彩度、明度の少なくともいずれか1を加工する手段Bと、
前記ベースタイルのタイル表面にコーティング材を吹き付け、乾燥させる手段Cと、
前記手段Bにより加工された後の加工画像データを、前記端末から前記印刷装置に送信する手段Dと、
前記印刷装置により、前記加工画像データに基づいて、前記コーティング材が吹き付けられたタイルの表面に印刷する手段Eと、
前記手段Eにより表面に色彩又は模様が印刷されたベースタイルを乾燥させる手段Fと、
前記手段Fにより乾燥されたベースタイルと、前記欠陥タイル又は欠損していないタイルとの表面の色彩又は模様を比較し、色彩又は模様が所定の範囲内であるか否かを判定する手段Gと、
前記手段Gにおいて、色彩又は模様が所定の範囲内である場合は、前記ベースタイルを補修タイルと決定する手段Hと、を備え、
前記手段Bは、前記画像データをRGBデータからCMYKデータに変更する手段aと、前記画像データをレベル補正により、前記欠陥タイルのタイル表面の色彩又は模様に近くなるように明度と色調を調整する手段bと、前記画像データをトーンカーブにより、前記欠陥タイルのタイル表面の色彩又は模様に近くなるように明度を調整する手段cとを有することを特徴とする、
タイル壁の補修システム。 - 前記コーティング材は、顔料と樹脂ワニスが含まれる、
請求項20に記載のタイル壁の補修システム。 - 前記コーティング材は、顔料と樹脂ワニスが同質量パーセント程度含まれる、
請求項21に記載のタイル壁の補修システム。 - 前記コーティング材は、顔料が30〜50質量パーセント、樹脂ワニスが30〜50質量パーセント含まれる、
請求項21又は請求項22に記載のタイル壁の補修システム。 - 前記コーティング材は、顔料が35〜45質量パーセント、樹脂ワニスが35〜45質量パーセント含まれる、
請求項23に記載のタイル壁の補修システム。 - 前記コーティング材に含まれる樹脂ワニスには、2種の樹脂ワニスが含まれ、一方がエポキシ系樹脂ワニスであり、他方がアミン系樹脂ワニスであり、
前記エポキシ系樹脂ワニスが、前記アミン系樹脂ワニスよりも多く含まれる、
請求項21乃至請求項24のいずれか1項に記載のタイル壁の補修システム。 - 前記コーティング材に含まれる顔料には、2種の顔料が含まれ、一方が着色・体質用の顔料であり、他方が防錆用の顔料であり、
前記着色・体質用の顔料が、前記防錆用の顔料よりも多く含まれる、
請求項21乃至請求項25のいずれか1項に記載のタイル壁の補修システム。 - 前記インクは、顔料と、エーテルと、アセテートと、樹脂とが含まれる、
請求項20乃至請求項26のいずれか1項に記載のタイル壁の補修システム。 - 前記インクは、顔料が5〜10質量パーセント、エーテルが30〜40質量パーセント、アセテートが20〜40質量パーセント、樹脂が10〜20質量パーセント含まれる、
請求項27に記載のタイル壁の補修システム。 - 前記手段Hにより決定された前記補修タイルの表面にトップコート材を塗工する塗工手段をさらに備える、
請求項20乃至請求項28のいずれか1項に記載のタイル壁の補修システム。 - 前記トップコート材は、ウレタン系樹脂を含む、
請求項29に記載のタイル壁の補修システム。 - 前記トップコート材は、キシレン及びエチルベンゼンを含むクリヤ材と、樹脂を含む硬化促進材とが混合されたものである、
請求項30に記載のタイル壁の補修システム。 - 前記トップコート材は、さらにシンナーが混合されている、
請求項31に記載のタイル壁の補修システム。 - 前記手段Bは、加工した前記画像データにベタ塗りの画像を上から重ね合わせる手段dを更に有し、
前記ベタ塗りの画像は、所望の補修タイルに近い色調であり、かつ、透明度95%未満の画像である、
請求項20乃至請求項32のいずれか1項に記載のタイル壁の補修システム。 - 前記手段Bは、所望の補修タイルに模様や質感などがある場合において、模様や質感などに応じて取り込んだ画像データを複数のパーツに分離する手段eと、
パーツ毎に分離した各分離画像データについて前記手段a乃至cを用いた後に、各分離画像データを重ね合わせて1つの画像データとする手段fとを更に有する、
請求項20乃至請求項32のいずれか1項に記載のタイル壁の補修システム。 - 前記手段Bは、前記手段fが、パーツ毎に分離した各分離画像データについて前記手段a乃至cを用いた後に、各分離画像データを重ね合わせて1つの画像データとする手段である、
請求項34に記載のタイル壁の補修システム。 - 前記手段Bは、前記手段fにより前記各分離画像データを1つの画像データとした後に、該1つの画像データについて前記手段b又はcを用いる、
請求項34又は請求項35に記載のタイル壁の補修システム。 - 前記手段Bは、前記画像データの明度、彩度、コントラストを調整する手段gを更に有する、
請求項32乃至請求項36のいずれか1項に記載のタイル壁の補修システム。 - 前記手段Gにおいて、色彩又は模様が所定の範囲外である場合に、前記手段Bにより加工後の加工画像データを再加工する手段をさらに備える、
請求項20乃至請求項37のいずれか1項に記載のタイル壁の補修システム。
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