JP6810478B2 - 屋根融雪システム - Google Patents

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Description

本発明は、空気を屋根下部に対流させ、屋根に降り積もった雪をかす屋根融雪システムに関する。
従来、屋根上の積雪の融雪システムとして、特許文献1に記載の屋根融雪システムが知られている。
特許文献1に記載の屋根融雪システムは、屋根の上方にパネル及びシートにより密閉空間を作り、熱源を有する加熱室と密閉空間とを送風パイプ及び回収パイプで連通したものである。そして、加熱室内で温めた空気を送風パイプにより密閉空間に送り、その暖気によりパネル及びシートの上に積もった雪を融かし、密閉空間内で冷却された空気を回収パイプにより加熱室に回収し、再度空気を暖めるという循環式の融雪システムである。
特開2014−177859号公報
しかしながら、特許文献1に記載の屋根融雪システムは、屋根の上方に密閉空間を作るため、積雪に耐え得る強度や耐久性が必要であり、設置費用が高くなってしまうという問題があった。また、屋根の上方に密閉空間を作ることにより、建築物全体としての外観意匠性が低下してしまう虞もあった。
また、車庫、カーポート、工場、倉庫、体育館、自転車置き場、住宅等、金属屋根を使用した建造物が多数存在するが、このような建造物では、構造が簡易化されており、金属屋根に断熱材等が使用されていないことも多い。豪雪地帯では、このような建造物の積雪に対する強度を高めるために鉄骨材等を使用することも行われているが、建築コストが高くなってしまうという問題があった。
そこで、本発明は以上の問題点を解決し、既存の屋根の上方に密閉空間を作る場合と比較して設置費用を低廉とし、外観意匠性を著しく低下させない屋根融雪システムを提供することを目的とする。
本発明に係る屋根融雪システムは、金属製の折板屋根と、前記折板屋根を固定する梁と、前記折板屋根の下方に設けられた対流室と、空気を加熱する熱源部を有する加熱室と、前記対流室と前記加熱室とを連通する通気部と、を備え、前記対流室と前記加熱室と前記通気部の内部を前記空気が循環し、前記折板屋根は凸部と凹部が交互に形成され、前記対流室が、前記折板屋根と、前記折板屋根の下方に設けられた底板部と、前記折板屋根と前記底板部に連結された側壁部と、により形成され、前記梁は前記対流室内に配置されると共に、前記凸部及び前記凹部が延びる方向と直交方向に延設され、前記折板屋根と前記梁との間には複数の第1の隙間が形成され、前記第1の隙間は面戸板により閉塞され、前記梁と前記底板部との間に折曲板部が設けられ、前記梁と前記折曲板部との間に第2の隙間が形成され、前記底板部と前記折曲板部との間に第3の隙間が形成され、前記折曲板部は、本体部と、前記本体部から上方へ折り曲げた規制部から構成され、前記本体部が前記規制部よりも前記通気部に近くなるように前記折曲板部が配置されていることを特徴とする。
本発明に係る屋根融雪システムは、前記本体部と前記規制部のなす角度が90°〜160°に設定されていることを特徴とする。
本発明に係る屋根融雪システムは、前記対流室に開閉可能な換気口が設けられ、前記加熱室に開閉可能な空気取入口が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る屋根融雪システムによれば、既存の屋根の上方に密閉空間を作る場合と比較して設置費用を低廉とし、外観意匠性を著しく低下させることなく、屋根上の雪を融かすことができる。
実施例1の屋根融雪システムを設置したカーポートの正面側(前側)の外観斜視図である。 (A)同、折板屋根、梁、底板部及び折曲板部の位置関係を示す縦断面図である。(B)折板屋根の凸部に対する底板部の位置を変更した折板屋根、梁、底板部及び折曲板部の位置関係を示す縦断面図である。(C)折板屋根に対する底板部の位置を変更した折板屋根、梁、底板部及び折曲板部の位置関係を示す縦断面図である。 図1のA−A断面図である。 図2(A)のB−B断面の一部を示す図である。 同、加熱室の縦断面図である。 同、加熱室の平面図である。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
図1〜図6は本発明の第1実施例を示しており、本発明に係る屋根融雪システム1をいわゆるカーポート2に適用したものである。屋根融雪システム1は、金属屋根である折板屋根3と、折板屋根3を固定する梁4と、折板屋根3及び梁4を支持する柱5と、折板屋根3の下方に設けられた底板部6と、折板屋根3と底板部6に連結された側壁部7と、を備えている。
図2に示すように、折板屋根3は、鋼板を折り曲げて形成されており、凸部8と凹部9が交互に形成され、断面視略角波形状を有している。
折板屋根3には、カーポート2の前後方向に間隔を置いて並んだ5本の梁4が固定されている。なお、梁4の数は、カーポート2の大きさに対応した強度等を確保できれば適宜変更可能である。折板屋根3と梁4との固定はタイトフレーム10(図2〜図4参照)を用いている。また、梁4の左右両端部には地面に立設した柱5が固定されている。
折板屋根3には、側壁部7が気密に固定されて垂設されており、側壁部7の下部には底板部6が気密に固定されている。図2に示すように、底板部6は、断熱部である断熱材11入りの鋼板を折り曲げて形成されており、凸部12と凹部13が交互に形成された断面略角波形状を有している。本実施例の底板部6は、断面略角波形状のものを使用しているが、平板状のものを用いてもよい。底板部6は、側壁部7の下端に固定されると共に、後述する折曲板部25から垂下された支持ボルト14により吊持されている。側壁部7は、断熱部である断熱材15入りの鋼板により形成されている。なお、本実施例の底板部6及び側壁部7は、断熱部として断熱材11,15を用いているが、断熱材11,15を使用せず、空気層による断熱部を形成してもよい。
本実施例の折板屋根3と底板部6は、図2(A)に示すように、折板屋根3の凸部8と底板部6の凸部12が上下に並んで配置され、折板屋根3の凹部9と底板部6の凹部13が上下に並んで配置されているが、図2(B)に示すように、折板屋根3の凸部8と底板部6の凹部13が上下に並んで配置され、折板屋根3の凹部9と底板部6の凸部12が上下に並んで配置されてもよい。また、図2(C)に示すように、折板屋根3の凸部8及び凹部9と底板部6の凸部12及び凹部13が水平方向にずれて配置され、上下方向に並ばなくてもよい。また、折板屋根3と底板部6は、図3の右側、すなわち、カーポート2の正面側(前側)が低くなるように傾斜している。
本実施例では、折板屋根3、底板部6及び側壁部7により対流室16が形成されている。
図2に示すように、折板屋根3は凸部8と凹部9が交互に形成され、断面略角波形状を有しているため、折板屋根3と梁4との間には、略等脚台形状の隙間17が複数形成されている。折板屋根3及び梁4には上側規制部としての面戸板18が固定されており、この面戸板18が隙間17を閉塞している。そのため、図3に示すように、対流室16の上層空間は、梁4と面戸板18によって、6箇所の分割空間19,20,21,22,23,24に分割されている。本実施例では梁4も上側規制部として機能する。
図4に示すように、梁4と底板部6との間には、下側規制部としての折曲板部25が設けられている。折曲板部25は、本体部26と、本体部26から上方へ折り曲げた規制部27から構成されている。本体部26と規制部27とのなす角度θは、90°〜160°に設定されており、120°〜135°に設定されることが好ましい。折曲板部25は、梁4の下方に配設され、本体部26が後述する送気パイプ35の上端部42に近い側に配置され、規制部27が上端部42から遠い側に配置される。すなわち、本体部26は空気(暖気)の流れの上流側に配置され、規制部27は下流側に配置される。本実施例では、図4の左側が右側よりも高くなるように底板部6が傾斜しており、本体部26が底板部6の傾斜の下側に配置され、規制部27が底板部6の傾斜の上側に配置されている。また、規制部27は、上方の梁4よりも底板部6の傾斜の上側(暖気の下流側)に位置している。折曲板部25は、梁4に係止されたコの字ボルト28により支持されている。折曲板部25は、上側と下側からボルトプレート29,30により挟持され、コの字ボルト28は、折曲板部25の本体部26とボルトプレート29,30を貫通し、下側のボルトプレート30の下側でナット31と螺合している。また、支持ボルト14は、底板部6、本体部26、ボルトプレート29,30を貫通し、上側のボルトプレート29の上側でナット32と螺合している。そのため、底板部6と折曲板部25との間には隙間G1が形成され、梁4と折曲板部25との間の隙間G2が形成される。この隙間G1を空気(主に冷気)が流動し、隙間G2を空気(主に暖気)が流動する。折曲板部25の長手方向の長さは、梁4の長手方向の長さと略同一に形成されており、折曲板部25の長手方向両端は側壁部7に近接している。なお、本実施例の折曲板部25の支持方法は一例であって、隙間G1,G2が形成されるように支持されれば、他の公知の支持金具を使用して折曲板部25を支持してもよい。
図5に示すように、屋根融雪システム1は、空気を加熱する熱源部33を有する加熱室34と、対流室16と加熱室34とを連結する通気部としての送気パイプ35及び回収パイプ36を備えている。加熱室34は密閉空間となっており、対流室16と加熱室34は送気パイプ35及び回収パイプ36により気密に連結されている。熱源部33としては、FF式石油ファンヒーター、FF式ガスストーブ、電気ストーブ、オイルヒーター等が例示されるが、折板屋根3上の積雪を融かすためには空気を高温にする必要はなく、雪を融かすことができる温度に空気を加熱することがでるものであれば、他の熱源を用いてもよい。また、加熱室34は、断熱材37により被覆されている。なお、気密性は低下するが、人の居住空間を加熱室34として使用し、居住空間に設置された暖房器具を熱源部33としてもよい。
加熱室34には対流室16内で発生した水を外部へ排出する排水装置38が設けられている。排水装置38は、いわゆる排水トラップである。本実施例ではPトラップを使用しているが、加熱室34の外部からの臭気、ガス、害虫等の侵入を防ぐと共に、加熱室34内部の熱を外部に放出し難い構造を有していれば、他の排水トラップを使用してもよい。排水装置38は、封水39を貯留する略U字形状の貯水部40と、所定量以上となった余剰の封水39を加熱室34の外部へ排水する排水部41を有している。なお、排水部41は、排水溝(図示せず)に接続してもよい。
図3及び図5に示すように、送気パイプ35は、上端部42が底板部6を貫通して対流室16内に挿入されており、下端部43が加熱室34の上壁部44に連結されている。加熱室34の上壁部44には送風用のファンである送風ファン45が設けられており、この送風ファン45により、加熱室34内で加熱された空気を効率良く対流室16に送ることができる。図6に示すように、本実施例の送気パイプ35は3本設置されているが、送気パイプ35の数は、対流室16の広さ等を考慮し適宜変更可能である。送気パイプ35の上端部42は、対流室16内の高い位置まで延ばすことで、加熱された空気を対流室16内の上層空間に放出し、折板屋根3を効率良く温めることができる。送気パイプ35は断熱材46により被覆されている。なお、温かい空気が上昇する性質により空気が加熱室34から送気パイプ35を通って対流室16に至り、冷たい空気が降下する性質により空気が対流室16から回収パイプ36を通って加熱室34に至るように、自然に空気が循環する場合には、送風ファン45を設けなくてもよい。
図3及び図5に示すように、回収パイプ36は、上端部47が底板部6に連結されており、下端部48が加熱室34内で排水装置38に連結されている。底板部6は傾斜して設けられており、空気と対流室16内で発生した水が底板部6の上面を流動するようになっている。そのため、回収パイプ36の上端部47を底板部6の最も低い位置に連結することで、効率良く水を回収パイプ36に集めることができる。底板部6の前側端部分には平板状の平板部49が形成されており(図3参照)、この平板部49に各凹部13が連通している。この平板部49が底板部6の最も低い部分であるため、各凹部13を流動した空気と水は、この平板部49で合流し、回収パイプ36に流入するようになっている。回収パイプ36は断熱材50により被覆されている。なお、本実施例では設けていないが、対流室16から空気を効率良く回収するため、回収パイプ36に送風用のファンである回収ファン(図示せず)を設けてもよい。
図5に示すように、加熱室34内に配置された部分の回収パイプ36には、対流室16から流動してきた空気を加熱室34内に放出する分岐パイプ51が設けられている。具体的には、分岐パイプ51は排水装置38のやや上側に設けられている。分岐パイプ51は、開口部52が分岐位置53よりも上方に位置しており、回収パイプ36内を流動してきた水が開口部52から加熱室34内に流出し難い構造となっている。
ここで、折板屋根3の上に積もった雪54を融かす方法について説明する。なお、図3〜図5においては、加熱された空気、温かい空気及び暖気の流れを波線矢印で示し、冷却された空気、冷たい空気及び冷気の流れを直線矢印で示す。図3及び図4に示す点線の直線矢印は、底板部6の凹部13内を流動する冷却された空気、冷たい空気及び冷気の流れを示している。まず、熱源部33により加熱室34内の空気を加熱する。次に、送風ファン45を駆動させ、加熱された空気を送気パイプ35内に引き込み、対流室16に流動させる。対流室16内に放出された空気は、梁4及び面戸板18により移動が規制されるため、分割空間19内の折板屋根3に沿って流動する。この時、空気の熱が折板屋根3に伝達すると共に、折板屋根3上の雪54に伝達することで雪54が融ける。さらに対流室16に加熱された空気が送り込まれることにより、空気が主に梁4と折曲板部25との間の隙間G2(図4参照)を通って分割空間20内に流動し、分割空間20の折板屋根3に沿って流動する。この時、折曲板部25の本体部26上方を流動し規制部27に到達した空気は、規制部27により斜め上方に誘導される。さらに対流室16に加熱された空気が送り込まれると、空気が分割空間21,22,23,24に順次流動する。加熱された空気が分割空間19,20,21,22,23,24にそれぞれ一定時間留まることで、折板屋根3に効率良く熱を伝えることができる。液化した雪54は、カーポート2に設けられた樋55を流動し排水される。雪54を融かすことで冷却された空気は、密度が高くなり、下方に移動し、主に底板部6の凹部13に沿って回収パイプ36に向かって流動し、底板部6と折曲板部25との間の隙間G1(図4参照)を通り、回収パイプ36を通って分岐パイプ51の開口部52から加熱室34に放出される。対流室16内の空気が冷却される際に空気中の水分が液化し、水滴が発生することがあるが、その水滴は、底板部6の凹部13に沿って回収パイプ36に向かって流動し、回収パイプ36を通って排水装置38に流動し、封水39として使用される。加熱室34に戻ってきた空気は、再度熱源部33により加熱され、送気パイプ35、対流室16、回収パイプ36、加熱室34を循環する。対流室16内では、梁4と底板部6との間の隙間G3(図4参照)が最も狭くなる位置であり、暖気と冷気の流動が滞り易いが、この位置に折曲板部25を配置することにより、暖気が折曲板部25の上方を流動し、冷気が折曲板部25の下方を流動することで、暖気と冷気の流動が円滑となる。
本実施例の屋根融雪システム1は、図3に示すように、対流室16を構成する折板屋根3に換気口56が穿設されている。この換気口56には換気用ダクト57が取り付けられており、換気用ダクト57の開口端部58が閉塞蓋59により開閉可能となっている。換気用ダクト57は逆7字形状に形成されており、開口端部58が下側に向いて開口しているため、雨水等が対流室16内に流入し難くなっている。また、図5に示すように、加熱室34の側壁上部には、外気を取り入れ可能な空気取入口60が穿設されている。この空気取入口60には、空気取入用ダクト61が取り付けられており、空気取入用ダクト61の下側の開口端部62が閉塞蓋63により開閉可能となっている。空気取入用ダクト61は一端側が加熱室34の外側に露出して配置されており、他端側が加熱室34の内部に配置されている。空気取入用ダクト61の下側の開口端部62は下側に向いて開口しており、上側の開口端部64は上側に向いて開口しているため、雨水等が加熱室34内に流入し難くなっている。夏季等に折板屋根3が太陽により加熱され続けると対流室16内の空気が加熱され高温となる。そのような場合に、閉塞蓋59及び閉塞蓋63を開け、送風ファン45を駆動させることで、空気取入口60から外気が加熱室34内に流入し、送気パイプ35を流動し、対流室16内の加熱された空気を換気口56から外部へ放出することができる。なお、換気口56を設ける位置は特に限定されないが、送気パイプ35から最も離れた位置、本実施例では分割空間25の上方の折板屋根3に設けることが好ましい。また、換気口56を設ける位置は、対流室16内の空気を外部に放出できる位置であればよく、例えば、底板部6、側壁部7等に設けてもよい。また、空気取入口60を設ける位置も特に限定はされないが、空気取入口60を地面から離れた位置とすることで、砂埃の流入を抑制することができる。なお、換気口56及び空気取入口60には、対流室16及び加熱室34への害虫等の侵入を防ぐ防虫ネット(図示せず)が設けられている。
以上のように、本実施例の屋根融雪システム1は、折板屋根3と、折板屋根3の下方に設けられた対流室16と、空気を加熱する熱源部33を有する加熱室34と、対流室16と加熱室34とを連通する送気パイプ35及び回収パイプ36と、を備え、対流室16と加熱室34と送気パイプ35及び回収パイプ36の内部を空気が循環することにより、対流室16内を流動する加熱された空気により熱伝導率の高い折板屋根3を介して、折板屋根3上の雪54を融かすことができる。また、対流室16は、空気が流動するためのものであり、底板部6及び側壁部7には高い強度が要求されず、強度が必要な対流室16を形成する上側の部材は広く普及している折板屋根3を使用できるため、設置コストを低廉とすることができる。また、対流室16を折板屋根3の下方に設けるため、折板屋根3の上方に設ける場合と比較して外観意匠性を著しく低下させることがない。
また、本実施例の屋根融雪システム1は、対流室16が、折板屋根3と底板部6と側壁部7により形成され、折板屋根3と側壁部7が気密に連結され、底板部6と側壁部7が気密に連結され、底板部6と側壁部7とが断熱材11,15を有することにより、対流室16内の空気の熱が底板部6と側壁部7から外部に放出し難くし、折板屋根3に熱を効率的に伝達し、折板屋根3上の雪54を融かすことができる。
また、本実施例の屋根融雪システム1は、対流室16内の折板屋根3に空気の流れを規制する梁4及び面戸板18が設けられていることにより、対流室16の上層空間を分割し、分割空間19,20,21,22,23,24を形成することができる。そのため、加熱された空気が分割空間19,20,21,22,23,24にそれぞれ一定時間留まることで、折板屋根3に効率良く熱を伝えることができる。
また、本実施例の屋根融雪システム1は、梁4と底板部6との間に空気の流れを規制する折曲板部25が設けられていることにより、加熱された空気を効率良く分割空間19,20,21,22,23,24の折板屋根3方向に流動させることができる。また、対流室16の上層空間を流動する温かい空気と下層空間を流動する冷たい空気を折曲板部25により分断し、空気を流れ易くすることができる。
また、本実施例の屋根融雪システム1は、対流室16に換気口56が設けられていることにより、対流室16内、ひいては、加熱室34、送気パイプ35及び回収パイプ36内の空気を換気口56から外部に放出することができる。すなわち、対流室16、加熱室34、送気パイプ35及び回収パイプ36内を換気することができる。
その他、対流室16、加熱室34、送気パイプ35及び回収パイプ36は気密となっているため、屋根融雪システム1を連続使用することで、対流室16、加熱室34、送気パイプ35及び回収パイプ36内の空気に含まれていた水分は排水装置38に回収される。そのため、対流室16、加熱室34、送気パイプ35及び回収パイプ36内の空気は乾燥し、カビ等の発生が抑制される。また、屋根融雪システム1は密閉された空間内で空気を循環させるものであるため、雪54を融かすために冷却された空気であっても、冬季の外気よりも温度が高いため、外気を加熱する場合と比較して空気を加熱するための燃費効率を高めることができる。さらに、屋根融雪システム1を稼働させない冬季以外の期間は、底板部6及び対流室16による断熱効果を得られる。特に夏季等に太陽により加熱された折板屋根3の熱が対流室16の下側の空間へ伝導することを抑制できる。この効果は、屋根融雪システム1を車庫、工場、倉庫、住宅、体育館等に適用した場合に有効である。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。本実施例では、本発明をカーポートに用いたが、車庫、工場、倉庫、住宅、体育館、自転車置き場等、金属屋根を使用した他の建造物に用いることができる。
1 屋根融雪システム
3 折板屋

6 底板部
7 側壁部
8 凸部
9 凹部
11 断熱材(断熱部)
14 断熱材(断熱部)
16 対流室
17 隙間(第1の隙間)
18 面戸
25 折曲板
26 本体部
27 規制部
33 熱源部
34 加熱室
35 送気パイプ(通気部)
36 回収パイプ(通気部)
56 換気口
60 空気取入口
G1 隙間(第2の隙間)
G2 隙間(第3の隙間)

Claims (3)

  1. 金属製の折板屋根と、
    前記折板屋根を固定する梁と、
    前記折板屋根の下方に設けられた対流室と、
    空気を加熱する熱源部を有する加熱室と、
    前記対流室と前記加熱室とを連通する通気部と、を備え、
    前記対流室と前記加熱室と前記通気部の内部を前記空気が循環し、
    前記折板屋根は凸部と凹部が交互に形成され、
    前記対流室が、前記折板屋根と、前記折板屋根の下方に設けられた底板部と、前記折板屋根と前記底板部に連結された側壁部と、により形成され、
    前記梁は前記対流室内に配置されると共に、前記凸部及び前記凹部が延びる方向と直交方向に延設され、
    前記折板屋根と前記梁との間には複数の第1の隙間が形成され、
    前記第1の隙間は面戸板により閉塞され、
    前記梁と前記底板部との間に折曲板部が設けられ、
    前記梁と前記折曲板部との間に第2の隙間が形成され、
    前記底板部と前記折曲板部との間に第3の隙間が形成され、
    前記折曲板部は、本体部と、前記本体部から上方へ折り曲げた規制部から構成され、
    前記本体部が前記規制部よりも前記通気部に近くなるように前記折曲板部が配置されていることを特徴とする屋根融雪システム。
  2. 前記本体部と前記規制部のなす角度が90°〜160°に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の屋根融雪システム。
  3. 前記対流室に開閉可能な換気口が設けられ、前記加熱室に開閉可能な空気取入口が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の屋根融雪システム。
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