JP6809734B2 - 情報処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理システムに関する。
近年、物流システムの重要性は、益々、高まっており、日々の生活において、物流システムは、欠かすことが出来ない重要な技術である。
そのため、物流システムを利用するためのコストや品質についても、人々の関心は高く、効率的に物流システムを運用する技術の開発が望まれている。
この点、物流業務の計画および計画に沿った作業の実行および実績を管理するための技術についても提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。
上述の特許文献1に記載の技術によれば、複数の仕入先から部品を納入させ完成品を生産する際の部品の運搬を計画する。 このような技術は、生産者が物流側として物流計画を立案するような場合には、非常に有用である。
特開2014−214022号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載の技術は、生産側又は物流側の者しか物流計画を立案することができず、この為、生産側又は物流側でない者(荷主や第三者)は、各種各様なシミュレーションや分析等を通じ、物流マーケティング等を行うことができなかった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、荷主側の上位の情報(受注情報)を下位の物流情報に変換することができるので、生産側又は物流側でない者(荷主や第三者)で物流計画を立案することを可能とするための技術を提供することを目的とする。
これにより、各種各様なシミュレーションや分析等を通じ、物流マーケティング等が可能になる。
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理システムは、
荷主側の受注情報(顧客からの注文情報や製造供給元への発注情報等)を、荷主端末又はベンダー(製造供給元)端末から取得する受注情報取得手段と、
取得された前記受注情報を、物流情報(製造供給元からの入荷情報、顧客への出荷情報)に変換する受注物流変換手段と、
納期、コスト、及び品質(事故率)を少なくとも含むパラメータを取得するパラメータ取得手段と、
変換された前記物流情報と、取得された前記パラメータとに基づいて、物流計画(いつ、どこに、誰が)を生成する物流計画生成手段と、
を備える。
本発明によれば、荷主側の上位の情報(受注情報)を下位の物流情報に変換することにより、物流側でない者(荷主や第三者)で物流計画を立案することを可能とするための技術を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成を示すブロック図である。 図1の情報処理システムのうち、本発明の一実施形態のサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。 図2のサーバ、顧客端末、荷主端末、ベンダー端末及び物流業者端末の機能的構成例を示す機能ブロック図である。 図3のサーバが実行する物流計画生成処理に基づいて立案した物流計画を実施する物流サービスの全体像を示す図である。 図3のサーバが実行する物流計画生成処理の流れを説明するフローチャートである。 図3のサーバが実行する物流計画生成処理を実施するサービス提供者の行うサービスのうち、図4とは異なるサービスの一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成を示している。
本実施形態の情報処理システムは、図1に示すように、荷物の輸送サービスの提供者により管理されるサーバ1と、m人の(mは、1以上の任意の整数値)顧客Cの夫々により使用される顧客端末2−1乃至2−mと、m人の(mは、1以上の任意の整数値)荷主Sの夫々により使用される荷主端末3−1乃至3−nと、m人の(mは、1以上の任意の整数値)べンダーVの夫々により使用されるべンダー端末4−1乃至4−pと、m人の(mは、1以上の任意の整数値)物流業者Lの夫々において使用される物流業者端末5−1乃至5−mとを含むように構成される。
サーバ1と、顧客端末2−1乃至2−mの夫々と、荷主端末3−1乃至3−mの夫々と、べンダー端末4−1乃至4−mの夫々と、物流業者端末5−1乃至3−mの夫々とはインターネット等の所定のネットワークNを介して相互に接続されている。
なお、以下、顧客端末2−1乃至2−mの夫々を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて「顧客端末2」と呼び、荷主端末3−1乃至3−mの夫々を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて「荷主端末3」と呼び、べンダー端末4−1乃至4−mの夫々を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて「べンダー端末4」と呼び、さらに、以下、物流業者端末5−1乃至5−mの夫々を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて「物流業者端末5」と呼ぶ。
ここで、本実施形態では、顧客C、荷主S、べンダーV、物流業者Lは、全て同人数として説明しているが、特にこれに限定されない。即ち、各者の人数は、異なっていて良い。
また、本実施形態では、顧客端末2、荷主端末3、ベンダー端末4及び物流業者端末5は、全て同数存在することとして説明しているが、特にこれに限定されない。即ち、各種端末の個数は、異なっていてもよく、本サービスの提供者が自由に設定することができる。
また、本実施形態では、m人の顧客Cがm台の顧客端末2を使用するとして説明しているが、特にこれに限定されない。即ち、顧客Cと顧客端末2の数は異なっていてもよい。荷主Sと荷主端末3、ベンダーVとベンダー端末4、物流業者Lと物流業者端末5についても同様である。
また、本発明における「べンダー」とは、商品の製造供給元のことをいう。
図2は、図1の情報処理システムのうちサーバ1のハードウェア構成を示すブロック図である。
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備えている。
CPU11は、ROM12に記録されている各種プログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされた各種プログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
出力部16は、各種液晶ディスプレイ等で構成され、各種情報を出力する。
入力部17は、各種ハードウェア等で構成され、各種情報を入力する。
記憶部18は、ハードディスクやDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(例えば、図1の荷主端末3、物流業者端末5等)との間で行う通信を制御する。
ドライブ20は、必要に応じて設けられる。ドライブ20には磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア21が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア21から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。またリムーバブルメディア21は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
顧客端末2、荷主端末3、べンダー端末4及び物流業者端末5の構成は、サーバ1の構成と基本的に同様であるので、ここではそれらの説明は省略する。
このような図2のサーバ1、顧客端末2、荷主端末3、べンダー端末4及び物流業者端末5の各種ハードウェアと各種ソフトウェアとの協働により、次のような一連の処理(以下、「物流計画生成処理」と呼ぶ)の実行が可能となる。
即ち、所定の顧客Cが所有する顧客端末2−P(Pは1乃至mのうち何れかの整数値)は、当該顧客Cにより入力された情報を注文情報として受け付け、荷主端末3へと送信する。
ここで注文情報とは、注文対象の商品の種類、数量、納品先、注文対象の商品を納品先に納品する期日(以下、「納期」と呼ぶ)等の荷主及びサービス提供者の設定した所定の項目についての顧客の入力結果(要望、希望)に関する情報である。
次に、当該荷主端末3を所有する荷主Sが、注文情報に基づき、必要に応じて情報を入力すると、当該荷主端末3は当該入力された情報を発注情報として受け付け、当該注文情報と共にべンダー端末4及びサーバ1へと送信する。
ここで発注情報とは、発注対象の商品の種類、数量、納期等のべンダー及びサービス提供者の設定した所定の項目についての荷主の入力結果(要望、希望)に関する情報である。
なお、サービス提供者とは、物流計画生成サービスの提供者であり、上述の注文情報及び発注情報を基に、商品の配送における物流計画を生成する事業者等である。
サーバ1は、少なくとも、輸送対象となる商品の特性を示す情報(例えば、大きさ、重量、冷蔵・冷凍品か否か等の情報であり、以下、「荷物特性情報」と呼ぶ)、輸送を行う移動体の特徴を示す情報(例えば、4t車か10t車等のサイズ、路線便や貸切便の種類等の情報であり、以下、「移動体特徴情報」と呼ぶ)を含む、荷物の輸送に関する各種情報、顧客からのフィードバック情報及び物流業者からのフィードバック情報を取得し、管理する。
さらに、サーバ1は、上述の各種情報(入荷情報、出荷情報)を変換して生成した入荷情報及び出荷情報を物流業者端末5へと送信する。
入荷情報とは、発注対象の商品の種類、数量、入荷先、入荷日等の物流業者及びサービス提供者の設定した所定の項目についての変換情報である。
出荷情報とは、発注対象の商品の種類、数量、納品先、納期等の物流業者及びサービス提供者の設定した所定の項目についての変換情報である。
そして、サーバ1は、取得したパラメータに基づいて、変換して得られた物流情報を構成する各入出荷のそれぞれについて物流業者を割り当てることにより、「いつ」、「どこに」、「誰が」についてを決定し、物流計画を生成する。サーバ1が、上述の「いつ」、「どこに」、「誰が」についてを決定する方法については、任意の方法を採ることが出来る。
このような一連の処理が物流計画生成処理である。この物流計画生成処理を実現すべく、サーバ1、顧客端末2、荷主端末3、べンダー端末4及び物流業者端末5は、図3に示すような機能的構成を有している。
図3は、図2のサーバ1、顧客端末2、荷主端末3、べンダー端末4及び物流業者端末5の機能的構成例を示す機能ブロック図である。
顧客端末2においては、注文部31と、フィードバック部32とが機能する。
荷主端末3においては、発注部41が機能する。
べンダー端末4においては、受注部51が機能する。
物流業者端末5においては、物流計画取得部81と、実績記録部82と、フィードバック部83とが機能する。
サーバ1のCPU11においては、受注情報取得部61と、受注物流変換部62と、パラメータ取得部63と、物流計画生成部64とが機能する。
サーバ1の記憶部18の一領域として、パラメータDB71が設けられている。
顧客端末2の注文部31は、図示せぬ入力部を介して、顧客Cの操作により入力された情報を、注文情報として受付ける。
即ち、注文部31は、注文対象の商品の種類、数量、納品先、納期等の荷主及びサービス提供者の設定した所定の項目についての注文情報を受付ける。
更に注文部31は、入力部により受付けられた注文情報を、図示せぬ通信部を介して荷主端末3へ送信するための制御を実行する。
この様にして、荷主端末3へと送信された注文情報は、荷主端末3によって取得される。そして、荷主端末3は、その注文情報と、在庫情報と組み合わせて、不足分を算出し、その算出した不足分を補う為に必要であると荷主端末3又は荷主Sが判断した分量に基づく情報を、発注情報として生成又は受付ける。更に発注部41は、発注情報を、図示せぬ通信部を介してべンダー端末4及びサーバ1へ送信するための制御を実行する。これと同時に、注文情報を、図示せぬ通信部を介してサーバ1へ送信するための制御を実行する。
フィードバック部32は、図示せぬ入力部を介して、顧客Cの操作により入力された物流業者Lに対する評価情報を、フィードバック情報として受付ける。
また、フィードバック部32は、入力部により受付けられたフィードバック情報を、図示せぬ通信部を介してサーバ1へ送信するための制御を実行する。サーバ1ではフィードバック情報はパラメータDB71に蓄積される。
サーバ1の受注情報取得部61は、荷主S側の受注情報(顧客Cからの注文情報やベンダーV(製造供給元)への発注情報等)を、荷主端末3又はベンダー端末4から通信部19を介して取得する。
また、受注物流変換部62は、取得された受注情報を、物流情報(ベンダーV(製造供給元)からの入荷情報、顧客Cへの出荷情報)に変換する。
具体的には、発注情報を入荷情報に、注文情報を出荷情報にそれぞれ変換する。
さらに、パラメータ取得部63は、納期、コスト、及び品質(事故率)を少なくとも含むパラメータを、パラメータDB71から取得する。
物流計画生成部64は、受注物流変換部62により変換された物流情報と、パラメータ取得部63により取得されたパラメータとに基づいて、物流計画(いつ、どこに、誰が)を生成する。
物流計画生成部64は、生成した物流計画を、通信部19を介して物流業者端末5に送信する。
実績取得部65は、物流業者端末5から送信されてきた物流実績を、通信部19を介して取得する。
報知部66は、物流計画と物流実績との比較結果に基づいて、荷主S側で本発明に係るシステムを導入するタイミングを報知する。
レポート作成部67は、物流計画と物流実績との比較結果に基づいて、荷主Sの物流に関するレポートを作成する。
物流業者端末5の物流計画取得部81は、少なくとも、入荷情報及び出荷情報を含む荷物の輸送に関する各種情報を取得し、管理する。
実績記録部82は、入荷情報及び出荷情報に基づく配送実績に関する各種情報を記録し、更に送信するための制御を実行する。
フィードバック部83は、図示せぬ入力部を介して、物流業者Lの操作により入力された荷主Sに対する評価情報を、フィードバック情報として受付ける。
また、フィードバック部83は、入力部により受付けられたフィードバック情報を、図示せぬ通信部を介してサーバ1へ送信するための制御を実行する。サーバ1ではフィードバック情報はパラメータDB71に蓄積される。
次に、図4を用いて、サービス提供者の提供するサービスの一例について説明する。
図4は、図3のサーバが実行する物流計画生成処理を実施するサービス提供者の行うサービスの一例を示す図である。
図4を見ると、顧客Cと、荷主Sと、ベンダーVと、物流業者Lと、サーバ1と、荷主端末3と、物流業者端末5と、配送情報DIと、商品Gと、移動体Tが存在する。
更にサーバ1には、受注情報取得部61と、物流計画生成部64とが内在する。
更に荷主端末3は、注文情報OI1と、発注情報OI2を包含する。
更に物流業者端末5は、入荷情報AIと、出荷情報SIを包含する。
顧客Cは、図示せぬ顧客端末2を操作して、注文情報OI1を荷主端末3に送信し、商品Gの提供を要求する。商品Gを受け取ると、配送情報DI及び物流業者Lに対する評価情報をフィードバック情報として、サーバ1に送信する。配送情報DIは顧客端末2を操作してサーバ1で生成しても良い。
荷主Sは、荷主端末3を操作して、注文情報OI1に応じて発注情報OI2を生成し、ベンダーVに商品Gを供給させ、物流業者Lに商品Gを配送させる。
ベンダーVは、発注情報OI2に応じて商品Gを供給し、物流業者Lに引き渡す。
物流業者Lは、入荷情報AIに応じてベンダーVから商品Gを受け取り、荷主Sに対する評価情報をフィードバック情報として、サーバ1に送信する。また、移動体Tに商品Gを積載し、出荷情報SIに応じて顧客Cに配送する。
サービス提供者は、まず、荷主端末3等から注文情報OI1と、発注情報OI2をサーバ1に受信させ、入荷情報AIと、出荷情報SIに変換する。次に、顧客C、荷主S及び物流業者Lの要望に応じていつ、どこに、誰が移動体Tを向かわせるのかを、決定するサービス(物流計画生成処理)を実施する。
本サービスを利用する荷主S等のユーザは、商品Gの配送に際して、荷主S側の上位の情報(受注情報)を下位の物流情報変換することができるので、物流側でない者(荷主や第三者)で物流計画を立案することができる。
これにより、各種各様なシミュレーションや分析等を通じ、物流マーケティング等が可能になる。事前に輸送物流計画の生成(試算)をすることができるため、複数の輸送ルートや条件に応じて、最適な輸送方法を選択することができるのである。
次に、図5を参照して、図3の機能的構成を有するサーバ1が実行する物流計画生成処理について説明する。
図5は、サーバ1が実行するルート決定処理の流れを説明するフローチャートである。
ステップS1において、受注情報取得部61は、荷主側の受注情報(注文情報や発注情報等)を取得する。
ステップS2において、サーバ1のCPU11は、受注情報の取得に成功したか判定する。
荷主端末3−1乃至3−mの何れからも受注情報が送信されてこなければ、ステップS2においてNOであると判定されて、処理はステップS1に戻される。
これに対して、荷主端末3−Pから受注情報が送信されていれば、ステップS2においてYESであると判定されて、処理はステップS3に進む。
ステップS3において、受注物流変換部62は、取得された受注情報を、物流情報(製造供給元からの入荷情報、顧客への出荷情報)に変換する。
ステップS4において、パラメータ取得部63は、納期、コスト、及び品質(事故率)を少なくとも含むパラメータを取得する。
ステップS5において、物流計画生成部64は、ステップS3で変換された物流情報と、ステップS4で取得されたパラメータとに基づいて、物流計画(いつ、どこに、誰が)を生成する。
なお、前述の通り、物流計画生成部64が物流計画を生成するための手法は、特に限定されず、サービス提供者が自由に選択することができる。
さらに、ステップS6において、サーバ1のCPU11は、処理の終了指示が有ったか否かを判断する。ここで、処理の終了指示は、特に限定されないが、本実施形態ではサーバ1の電源遮断が採用されている。つまり、サーバ1において電源が遮断されると、ステップS6においてYESであると判断されて、サーバ1の処理は終了になる。
これに対して、サーバ1において電源が遮断されない限り、ステップS6においてNOであると判断されて処理はステップS1に戻され、それ以降の処理が繰り返される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限るものではない。
また、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙に過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
上述の実施形態では、注文情報として、商品の種類、数量、納品先、納期の項目を選択していたが、これらは説明のための例示に過ぎず、特にこれに限定されない。
また、例えば、上述の実施形態では、発注情報として、例えば、発注対象の商品の種類、数量、納期等の情報が例示されているが、これらは説明のための例時に過ぎず、特にこれに限定されない。
また、例えば、上述の実施形態では、移動体特徴情報として、例えば、その移動体の容量(4t車か10t車等のサイズ)の情報や路線便や貸切便の種類等の情報が例示されているが、これらは説明のための例示に過ぎず、特にこれに限定されない。
例えば、移動体の車種や燃費等、移動体の特徴を示すいかなる情報を利用することもできる。
また例えば、移動体情報には、その移動体の運転手の情報、例えば運転手のコンプライアンス(労働条件を含む)も含めることができる。
さらに言えば、物流計画の生成に、入力情報、荷物特性情報及び移動体特徴情報以外の全く異なる情報を組み合わせて物流計画を生成することも出来る。
また、例えば、上述の実施形態では、物流計画の生成方法について、特段言及をしていないが、サービス提供者は、どのような方法により物流計画の生成を行っても良い。
例えば、特定の条件を満たした場合には荷役料を割り引くという設定を追加したり、特定の地方で荷物を保管する場合には、保管料を割り引くという設定を追加することも出来る。
このように、サービス提供者は、自身のサービスに最適な方法で物流計画の生成を行うことで、よりユーザにとって利便なサービスを提供することができる。
また、例えば、物流計画の候補は、複数でも構わない。
物流計画の候補が複数ある場合には、同一画面に複数の物流計画の候補を表示させてもよいし、別途、他の物流計画の候補を表示させてもよい。
また、上述の実施形態では、本発明の情報処理装置は、サーバ1、顧客端末2、荷主端末3、ベンダー端末4、物流業者端末5により構成されていたが、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。
例えば、集荷拠点や移動体Tに端末を設置し、本発明の構成に加えることもできる。
また、倉庫会社に端末を設置して、本発明の構成に加えることもできる。
この場合、例えば上述の物流計画生成処理を実行するサービス提供者の行うサービスとして、図4の例とは異なるサービスを提供することができる。そこで、以下、図6を参照しつつ、図4とは異なるサービスの例について説明する。
図6は、図3のサーバ1が実行する物流計画生成処理を実施するサービス提供者の行うサービスのうち、図4とは異なるサービスの一例を示す図である。
図6を見ると、顧客Cと、ベンダーVと、倉庫会社Bと、物流業者Lとが存在する。顧客Cと、ベンダーVと、倉庫会社Bと、物流業者Lとの夫々は、顧客端末2と、ベンダー端末4と、倉庫会社端末6と、物流業者端末5との夫々を操作することで各種の処理を行う。
図6に示すサービスの概要は、まず顧客CからベンダーVに対し商品A(図示せず)について注文がなされると、ベンダーVが商品Aを製造する。ベンダーVによって製造された商品Aは、倉庫会社Bにおいて保管、荷役、流通加工、包装等され、物流業者Lによって顧客Cに届けられる。
即ち、図6には図示しないが、サーバ1の受注情報取得部61は、荷主S側の受注情報(顧客Cからの注文情報やベンダーV(製造供給元)への発注情報等)を、荷主端末3又はベンダー端末4から通信部19を介して取得する。
また、受注物流変換部62は、取得された受注情報を、物流情報に変換する。
図6の例では、物流情報には、物流業者Lが利用する情報の他、倉庫会社Bが利用する情報も含まれる。
物流業者Lが利用する情報は、トラックによる貨物の積込み場所が、上述の他の例の場合ベンダーVの指定場所であったものが、図6の例では倉庫会社Bにより管理される倉庫になる点では異なるが、その他の点は同様である。つまり、納期、コスト、及び品質(事故率)に基づき、物流計画(いつ、どこに、誰が)が生成される。
倉庫会社Bが利用する情報は、倉庫の在庫に関する情報を含む、保管、荷役、流通加工、包装等に必要な各種情報である。具体的には例えば、次のような在庫管理システムで用いる情報が、倉庫会社Bが利用する情報の一例である。
ここで、倉庫会社Bの倉庫会社端末6は、商品Aを含む、倉庫会社Bの倉庫で保管している商品すべてについて、サーバ1が提供する在庫管理システムを利用して管理している。
在庫管理システムは、倉庫会社Bの倉庫の稼働率に関する情報から、倉庫会社Bの倉庫に、貨物を保管するための空きスペースがどの程度存在するのかを演算し、演算により得られた情報を倉庫稼働情報として管理する。
また、在庫管理システムは、商品Aを含む、倉庫会社Bの倉庫で保管している商品すべてについての荷動きを定期観測し、季節性の需要要因を商品毎に把握する。在庫管理システムは、この季節性の需要要因に関する情報を、季節情報として管理する。例えば、商品が缶ジュースであれば、夏季に荷動きが盛んであるという情報が、季節性の需要要因に関する情報として管理される。また、商品がお餅であれば、正月付近に荷動きが盛んであるという情報が、季節性の需要要因に関する情報として管理される。
在庫管理システムは、倉庫稼働情報と、季節情報とに基づいて、倉庫毎の稼働率を上げることを支援する支援情報を生成する。
生成された支援情報は、倉庫会社端末6を介して倉庫会社Bに提供される。
また、倉庫の稼働率が落ちそうな場合や、既に落ちている場合に、倉庫の空きスペースの利用に関する情報を、顧客端末2を介して顧客Cに提供してもよい。例えば、倉庫の空きスペースを、物流上のHUB(ハブ)として一定期間(例えば3か月等の短期間)利用できるようにしてもよい。倉庫料金は、サービス提供者及びサービス利用者のネットワークを活用したオークション形式としてもよい。
このように、これまで顧客Cと、ベンダーVと、倉庫会社Bと、物流業者Lとの夫々でバラバラに管理されていた情報をシステムに一極集中させることにより、倉庫業者Bの倉庫の空きスペースの短期的な有効利用を図ることができる。その結果、倉庫の空きスペースを、物流上のHUB(ハブ)として活用することもできるので、パンク状態にある路線業者を含む物流業者Lの輸送の効率化を図ることができる。
また、図2に示す各ハードウェア構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。
また、図3に示す機能ブロック図は、例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは、特に図3の例に限定されない。
また、機能ブロックの存在場所も、図3に限定されず、任意で良い。例えばサーバ1側の機能ブロックの少なくとも一部を顧客端末2、荷主端末3、べンダー端末4、物流業者端末5のいずれかの側に設けても良いし、その逆でも良い。
そして、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成しても良いし、ソフトウェア単体との組み合わせで構成しても良い。
また、上述の実施形態では顧客端末2、荷主端末3、べンダー端末4及び物流業者端末5はスマートフォンで構成されていたが、スマートフォンだけでなく、タブレットや今後の新しいデバイスを含めた任意の装置で構成することもできる。
各機能ブロックの処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであっても良い。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであっても良い。
このようなプログラムを含む記録媒体は、各ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される、リムーバブルメディアにより構成されるだけではなく、装置本体に予め組み込まれた状態で各ユーザに提供される記録媒体等で構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に添って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
以上まとめると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を取れば足り、各種各様な実施形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理システムは、
荷主側の受注情報(顧客からの注文情報や製造供給元への発注情報等)を、荷主端末又はベンダー(製造供給元)端末から取得する受注情報取得手段(例えば、図3の受注情報取得部61)と、
取得された前記受注情報を、物流情報(製造供給元からの入荷情報、顧客への出荷情報)に変換する受注物流変換手段(例えば、図3の受注物流変換部62)と、
納期、コスト、及び品質(事故率)を少なくとも含むパラメータを取得するパラメータ取得手段(例えば、図3のパラメータ取得部63)と、
変換された前記物流情報と、取得された前記パラメータとに基づいて、物流計画(いつ、どこに、誰が)を生成する物流計画生成手段(例えば、図3の物流計画生成部64)と、
を備える情報処理装置であれば足りる。
このような情報処理装置を適用することで、サービス提供者は、荷主側の上位の情報(受注情報)を下位の物流情報変換することができるので、物流側でない者(荷主Sや第三者)で物流計画を立案する際の物流計画を生成する技術を提供することができる。
これにより、各種各様なシミュレーションや分析等を通じ、物流マーケティング等が可能になるのである。
1・・・サーバ、2、2−1乃至2−m・・・顧客端末、3、3−1乃至3−m・・・荷主端末、4、4−1乃至4−m・・・べンダー端末、5、5−1乃至5−m・・・物流業者端末、11・・・CPU、18・・・記憶部、19・・・通信部、31・・・注文部、32・・・フィードバック部、41・・・発注部、51・・・受注部、61・・・受注情報取得部、62・・・受注物流変換部、63・・・パラメータ取得部、64・・・物流計画生成部、65・・・実績取得部、66・・・報知部、67・・・レポート作成部、71・・・パラメータDB、81・・・物流計画取得部、82・・・実績記録部、83・・・フィードバック部、C・・・顧客、S・・・荷主、V・・・べンダー、L・・・物流業者、G・・・商品、T・・・移動体

Claims (3)

  1. 商品の配送の物流側への荷主側からの依頼を受ける前における商品の当該荷主側の受注情報を、荷主端末又はベンダー端末から取得する受注情報取得手段と、
    取得された前記受注情報を、前記商品の倉庫における保管のための情報を含む物流情報に変換する受注物流変換手段と、
    納期、コスト、及び品質を少なくとも含むパラメータを取得するパラメータ取得手段と、
    変換された前記物流情報と、当該物流情報の少なくとも一部に基づいて得られる商品の倉庫の空きスペースの利用に関する情報と、取得された前記パラメータとに基づいて、前記倉庫の空きスペースをハブとして利用するように物流計画を生成する物流計画生成手段と、
    を備える情報処理システム。
  2. 前記物流計画に基づく物流実績を取得する実績取得手段と、
    前記物流計画と前記物流実績との比較結果に基づいて、前記荷主側で前記情報処理システムを導入するタイミングを報知する報知手段と、
    をさらに備える請求項1に記載された情報処理システム。
  3. 前記物流計画に基づく実際の物流実績を取得する実績取得手段と、
    前記物流計画と前記物流実績との比較結果に基づいて、前記荷主の物流に関するレポートを作成するレポート作成手段と、
    をさらに備える請求項1に記載された情報処理システム。
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