JP6809025B2 - 把持装置及び把持移載装置 - Google Patents
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しかし、ロボットのアーム部に相当する機構は産業用ロボットが各メーカから製造販売されており許容荷重や可動範囲に様々なバリエーションが存在するものの、ロボットハンドに相当する機構はメーカから完成品として販売されているものは少なく、ほとんどの場合システムインテグレータが顧客の要望に合わせて独自に開発及び設計したものを搭載しているのが実状である。
とりわけ日本人にはなじみの深いおにぎりやいなり寿司等のご飯を用いた食品では、ご飯粒を潰さないようにある程度の大きさの塊となるように粘弾性特性を有する状態で形成されており、食品の中でも特にロボットで取り扱うことが困難な部類に分類されている。
本発明は、上述した問題点を解決し、おにぎりやいなり寿司等のご飯粒が隙間を有し塊を形成することにより粘弾性特性を有する被把持物であっても、その食感及び外観を損ねることなく把持することが可能な把持装置及び把持移載装置の提供を目的とする。
各レール12aには、ベアリング15を介してテーブル13に取り付けられた2本のシャフト14がそれぞれ摺動自在に嵌合されており、テーブル13は各側板12によって移動自在に支持されている。テーブル13には把持部を構成する可動爪16aが固定されており、各側板12には把持部を構成する固定爪16bが固定されている。本実施形態において、把持部で把持する被把持物Wはいなり寿司を用いるので、各爪16a,16bの把持可能面は被把持物Wの縦横の大きさよりも大きくなるように構成されている。
サーボモータ17には、図3に示すように、その動作制御を行うための制御手段が接続されている。CPU、ROM、RAM、I/O等を有する周知のマイクロコンピュータからなる制御手段19は、サーボモータ17のモータ本体17bの作動を制御する。また制御手段19にはエンコーダ17dからのサーボモータ17の位置情報が入力され、制御手段19はこの位置情報に基づいてモータ本体17bの動作制御を行う。制御の詳細については後述する。
サーボモータ17の作動に伴い、レバー18が揺動することで可動爪16aが被把持物Wに向けて移動する(図4のa)が、可動爪16aが被把持物Wに接触した時点で可動爪16aには、被把持物Wに接触したことによる反力(可動爪16aの移動方向とは逆方向の力)が作用する。この反力が可動爪16a、テーブル13、シャフト14、レバー18を介してサーボモータ17に伝わり、サーボモータ17に負荷トルクが作用する。
エンコーダ17dから得た信号の演算について説明する。被把持物Wに可動爪16aが接触したと制御手段19が判断した後の時間を0として、予め設定した押し込み時間(図4のc)後の時間をtとすると、時刻tの前10〜20個程度のエンコーダの値を平均化(ノイズ的な信号がなまるまでの平均化)し、その時刻tの位置として、その位置を保持するようにサーボモータ17に指令を送っている。なお、図4のcにおける一定時間は把持力に応じて変化するが、これについては図9を用いて後述する。
その後、ロボットアーム100によってロボットハンド10を上述した把持動作に合わせて上昇、移動、下降させた後に可動爪16aを開放させることにより(図4のe)、被把持物Wを所定の位置から狙いの位置へとピックアンドプレースすることができる。把持した被把持物Wを離すときには、位置制御で元の位置に戻す。そして、次の被把持物Wを把持する信号が出力された時点で、位置制御から電流制御に切り替えて動作させる。
図9から明らかなように、何れの把持力においても押し込み時間(図4のc)が長いと食感が硬くなり不可、押し込み時間が短いと落下する確率が高くなる。把持力が小さいほど、落下にも食感にも影響しない押し込み時間の設定領域が広くなる。例えば、把持力2.5Nでは0.35〜0.8sec、把持力4Nでは0.2〜0.8sec、把持力6Nでは0.2〜0.5secが最適であることが図9から判る。また、全ての把持力の最適条件において、いなり寿司の外観に傷が付くような見た目の変化は認められなかった。
可動爪20a及び固定爪20bは、それぞれの被把持物Wと接触する側の形状が接触する被把持物Wの形状と同様の曲率を有するように形成されており、その他の構成は可動爪16a及び固定爪16bと同様である。
この構成により、被把持物Wを把持した際の各爪20a,20bとの接触面積が各爪16a,16bとの接触面積よりも広くなり、保持能力が向上するのでより弱い力での把持が可能となる。また、被把持物Wの全体にわたって接触した状態で把持することができるので、局部的に把持力が作用することを防止でき、被把持物Wの変形や外観に生じる傷を最小限にすることができる。
可動爪21a及び固定爪21bは、それぞれの先端に他の把持部に向けてすなわち内側に向けてそれぞれ傾斜する長さ10mm程度の傾斜部21cをそれぞれ有するように形成されており、その他の構成は可動爪20a及び固定爪20bと同様である。
この構成により、第2の実施形態の作用効果に加え、被把持物Wが把持部間を滑り落ちて落下することを防止できる。
また図12は、ロボットアーム100を搭載した把持移載装置1を示している。シリアルリンクの多関節型である把持移載装置1は、本体1aの内部にロボットアーム100を移動させる把持装置移動機構1bを有しており、把持装置移動機構1bはCPU、ROM、RAM、I/O等を有する周知のマイクロコンピュータからなる第2制御手段2によってその作動を制御される。
先ず、番重3内で整列した被把持物Wがカメラ22の視野に入るまでロボットアーム100を移動させる。そのときの移動位置は、予め決定させて第2制御手段2の制御プログラム内に位置座標として組み込んでおく。
次に、被把持物Wが置かれている面と平行に、隣の被把持物Wがない方向にロボットアーム100を少し移動させる。この動作により、次の動作を行っても隣接する被把持物Wに傷を付けることが防止できる(図13(c))。
その後、ロボットアーム100を作動させて被把持物Wを所定の位置まで移動させ、その位置において可動爪20aを移動させて被把持物Wの把持を解除することにより、被把持物Wを任意の地点に移動することができる。その際に、第1の実施形態と同様の動作を行うことにより、被把持物Wが移動中に落下したり硬くなって食感を損ねたり、また外観上に傷や変形等の商品価値を低下させる不具合が発生したりすることを防止することができる。
1b 把持装置移動機構
2 第2制御手段
16a,20a,21a 把持部(可動爪)
16b、20b、21b 把持部(固定爪)
17 駆動手段(サーボモータ)
17d 回転位置検知手段(エンコーダ)
18 駆動力伝達手段(レバー)
19 制御手段
21c 傾斜部
22 撮像手段(カメラ)
100 把持装置(ロボットアーム)
W 被把持物
Claims (5)
- 被把持物を把持する開閉自在な2以上の把持部と、前記把持部の少なくとも一つを駆動する電流値制御と位置制御とが可能な駆動手段と、前記駆動手段の駆動力を前記把持部に伝達する駆動力伝達手段と、前記把持部の開閉時における前記駆動手段の回転位置を検知する回転位置検知手段と、前記駆動手段の作動を制御する制御手段とを有し、
前記制御手段は、前記電流値制御により前記駆動手段の回転位置の単位時間当たりの変化量から前記駆動手段の回転速度を算出し、算出した速度が所定値以下となったときに前記把持部が前記被把持物に接触したと判断し、接触後さらに前記把持部により前記被把持物を所定位置まで押し込んだ後に前記駆動手段の制御を前記電流値制御から前記位置制御に変更し、前記把持部が前記所定位置を維持するように前記駆動手段の作動を制御する把持装置。 - 請求項1記載の把持装置において、
前記把持部の少なくとも一つは前記被把持物と接触する側の形状が接触する前記被把持物の形状と同様に形成されていることを特徴とする把持装置。 - 請求項1または2記載の把持装置において、
前記把持部の少なくとも一つはその先端に他の前記把持部に向けて傾斜する傾斜部を有することを特徴とする把持装置。 - 請求項1ないし3の何れか一つに記載の把持装置を搭載し、前記把持部が所定の位置に移動可能となるように前記把持装置を移動させる把持装置移動機構と、前記把持装置移動機構の作動を制御する第2制御手段とを有することを特徴とする把持移載装置。
- 請求項4記載の把持移載装置において、
画像を撮影する撮像手段を有し、前記制御手段は前記撮像手段が撮影した画像に基づいて前記把持部の移動する位置を演算することを特徴とする把持移載装置。
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