JP6809025B2 - 把持装置及び把持移載装置 - Google Patents

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本発明は、把持装置及び把持移載装置に関する。
近年のロボット技術の進歩により、工業製品の製造現場では多くのロボットが使用されている。また、複数の指状部材である指部を用いて対象物を把持することが可能なロボットハンドが開発されており、このようなロボットハンドを備えたロボットが製品及び各種部品の組立や搬送等に活用されている。
しかし、ロボットのアーム部に相当する機構は産業用ロボットが各メーカから製造販売されており許容荷重や可動範囲に様々なバリエーションが存在するものの、ロボットハンドに相当する機構はメーカから完成品として販売されているものは少なく、ほとんどの場合システムインテグレータが顧客の要望に合わせて独自に開発及び設計したものを搭載しているのが実状である。
このようなロボットハンドに使用する部品は複数のメーカから市販されており、エアや電気を駆動源とするアクチュエータによって把持部が2方向あるいは3方向から被把持物を把持するものが一般的である。通常これ等のロボットハンドは一般的な工業製品をターゲットとしており、その駆動源に用いられるアクチュエータのエア圧力やモータ電流を調整することで、被把持物を把持するときにロボットハンド先端の把持部に作用する把持力を調整することが一般的である。
一方、最近では中食(コンビニエンスストアの弁当等)業界においても、人手不足に伴うため自動化に関するニーズの高まりに加え安定した衛生管理に向けてロボットの活用が期待されており、一部のメーカではその開発が開始されている。しかし、中食業界では被把持物として柔らかく不定型である食品を取り扱う工程が多く実用化には高度な技術が求められるため、容器の包装や食品の計量等の専用機を除いてロボットの導入がほとんど進んでいないのが現状である。
とりわけ日本人にはなじみの深いおにぎりやいなり寿司等のご飯を用いた食品では、ご飯粒を潰さないようにある程度の大きさの塊となるように粘弾性特性を有する状態で形成されており、食品の中でも特にロボットで取り扱うことが困難な部類に分類されている。
ロボットは一般的には工業製品を取り扱うように構成されており、工業製品は金属や樹脂等のある程度の硬度を有する物質から構成されることから、これを扱うロボットも被把持物がある程度の硬度を有することを前提としてその把持力を制御している。このため、上述したような粘弾性特性を有する食品を良好に把持することはできない。ここでいう良好に把持するとは、ロボットで把持した後にも食感を損なわず、さらには外観を傷付けることなく確実に把持及び搬送することをいう。硬くなって食感が損なわれてもよければ従来のロボットハンドでも把持することは可能であるが、おにぎりやいなり寿司等が硬くなることは商品価値が低下するために望ましくない。
上述した食感が損なわれる原因の一つが、ご飯粒を潰さないようにある程度の大きさの塊とした被把持物に特有の粘弾性特性(レオロジ)である。おにぎりやいなり寿司は、ご飯粒が隙間を持った状態で塊を形成している。この適切に形成された隙間が、食べるときに口の中でご飯粒が個々に分離されることで、よい食感を与えているといわれている。しかし、おにぎりやいなり寿司を強く握ることによりご飯粒間の隙間が小さくなることと、ご飯粒自体の弾性変形とが同時に発生してしまう。ロボットハンドでいなり寿司を把持したときの、いなり寿司の反力(把持爪の把持方向とは逆方向に働く力)と時間との関係を図15に示す。図15に示すように被把持物であるいなり寿司を把持(5秒程度)した後で、粘弾性特性の影響によって把持力が低下し、ロボットハンドで把持力を制御して把持しても把持力が低下した時点で再びロボットハンドの把持力が増加してしまうため、ご飯粒間の隙間を徐々に小さくしてしまい、結果的に硬くすることにより食感を悪化させてしまう。
一方、ロボットハンドのモータ制御方法にはモータの回転角を検知して位置を制御する制御方法があるが、おにぎりやいなり寿司等ではミリ単位で大きさのばらつきがある。このため、この方法では把持位置として設定した位置よりも被把持物が小さい場合には、把持力が小さすぎて把持することができない。また、把持位置として設定した位置よりも被把持物が大きい場合には、把持力が大きすぎて被把持物を潰してしまい上述したように商品価値を低下させてしまう。
従来、力センサを用いることなく、ロボットハンドの把持力の経時変化を補正することにより適切な把持力を保持する技術が知られている。これは、複数の指部を駆動する駆動モータの回転速度が増減するように電流値を制御し、指部の移動中に駆動モータの回転速度及び電流値の組を移動情報として少なくとも2組計測し、計測した移動情報に基づいて駆動モータの上限電流値を補正し、指部が被把持物に接触して駆動モータの回転速度の低下を検出したら駆動モータの電流値を上限電流値とすることにより被把持物を把持する技術である(例えば「特許文献1」参照)。この技術によれば、把持力の経時変化を補正して適切な把持力を保持することができる。
しかし上述の技術でも被把持物に粘弾性特性がある場合には、駆動モータの電流値に基づいて現状の把持力制御によって被把持物を把持しようとしても、被把持物の特性を損なうことなく把持することは困難である。
本発明は、上述した問題点を解決し、おにぎりやいなり寿司等のご飯粒が隙間を有し塊を形成することにより粘弾性特性を有する被把持物であっても、その食感及び外観を損ねることなく把持することが可能な把持装置及び把持移載装置の提供を目的とする。
本発明は、被把持物を把持する開閉自在な2以上の把持部と、前記把持部の少なくとも一つを駆動する電流値制御と位置制御とが可能な駆動手段と、前記駆動手段の駆動力を前記把持部に伝達する駆動力伝達手段と、前記把持部の開閉時における前記駆動手段の回転位置を検知する回転位置検知手段と、前記駆動手段の作動を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記電流値制御により前記駆動手段の回転位置の単位時間当たりの変化量から前記駆動手段の回転速度を算出し、算出した速度が所定値以下となったときに前記把持部が前記被把持物に接触したと判断し、接触後さらに前記把持部により前記被把持物を所定位置まで押し込んだ後に前記駆動手段の制御を前記電流値制御から前記位置制御に変更し、前記把持部が前記所定位置を維持するように前記駆動手段の作動を制御することを特徴とする。
本発明によれば、被把持物が大きさのばらつきが大きいいなり寿司等の惣菜であっても、掴み損ねたりあるいは必要以上に潰してしまい食感や外観を損ねたりすることなく、良好に把持することが可能となる。
本発明の第1の実施形態を適用可能な把持装置の概略斜視図である。 本発明の第1の実施形態を適用可能な把持装置の概略正面図である。 本発明の第1の実施形態に用いられるサーボモータの概略図である。 本発明の第1の実施形態における把持装置の動作を説明するタイムチャートである。 本発明の第2の実施形態を適用可能な把持装置の概略斜視図である。 本発明の第2の実施形態を適用可能な把持装置の概略正面図である。 本発明の第3の実施形態を適用可能な把持装置の概略斜視図である。 本発明の第3の実施形態を適用可能な把持装置の概略正面図である。 本発明の第1の実施形態における把持装置の把持力と押し込み時間と把持及び食感の可不可との関係を示す図である。 本発明の第4の実施形態を適用可能な把持装置の概略斜視図である。 本発明の第4の実施形態を適用可能な把持装置の概略正面図である。 本発明の第4の実施形態を適用可能な把持移載装置の概略斜視図である。 本発明の第4の実施形態における動作を説明する概略図である。 本発明の第4の実施形態における画像処理の一例を示すフローチャートである。 粘弾性特性の影響による把持力の低下を説明する線図である。
図1及び図2は、本発明の第1の実施形態を適用した把持装置を示している。同図において、把持装置であるロボットアーム100にはロボットハンド10が取り付けられており、ロボットハンド10のベース11にはレール12aを有する側板12が互いに対向して配設されている。なお、図1及び図2では、一部の部材を透過させて図示している。
各レール12aには、ベアリング15を介してテーブル13に取り付けられた2本のシャフト14がそれぞれ摺動自在に嵌合されており、テーブル13は各側板12によって移動自在に支持されている。テーブル13には把持部を構成する可動爪16aが固定されており、各側板12には把持部を構成する固定爪16bが固定されている。本実施形態において、把持部で把持する被把持物Wはいなり寿司を用いるので、各爪16a,16bの把持可能面は被把持物Wの縦横の大きさよりも大きくなるように構成されている。
ベース11には駆動手段であるサーボモータ17が取り付けられている。サーボモータ17の出力軸には駆動力伝達手段としてのレバー18の一端が取り付けられており、レバー18の他端は一方のシャフト14に取り付けられている。レバー18の他端にはシャフト14と係合する長孔が形成されており、この構成及びレール12aによってサーボモータ17の回転駆動力をテーブル13の直線運動に変換している。これにより、サーボモータ17が回転駆動するとその回転駆動力がレバー18を介して一方のシャフト14に伝達され、レール12aに沿ってテーブル13及びこれに取り付けられた可動爪16aが移動することによりロボットハンド10が開閉する。本実施形態では、一方の爪を各側板12に固定された固定爪16bとしたが、両方の爪を駆動させる構成としてもよい。また、把持部を3以上の爪によって構成してもよく、この場合には少なくとも一つを可動爪とする。
図3は、サーボモータ17の構成を示している。同図においてサーボモータ17は、ケーシング17aの内部にモータ本体17bと、複数の歯車からなる減速機17cと、回転位置検知手段としてのエンコーダ17dとを有している。
サーボモータ17には、図3に示すように、その動作制御を行うための制御手段が接続されている。CPU、ROM、RAM、I/O等を有する周知のマイクロコンピュータからなる制御手段19は、サーボモータ17のモータ本体17bの作動を制御する。また制御手段19にはエンコーダ17dからのサーボモータ17の位置情報が入力され、制御手段19はこの位置情報に基づいてモータ本体17bの動作制御を行う。制御の詳細については後述する。
ここで、ロボットアーム100の動作を図4に基づいて説明する。図4は、サーボモータ17により可動爪16aを動作させて被把持物Wを把持するまでの流れを説明するタイミングチャートである。図4において、横軸には時間(sec)を、縦軸には可動爪16aの位置の時間変化に対する固定爪16bとの間隔、及びロボットハンド10の被把持物W設置面からの高さ位置の時間変化をそれぞれ示している。
先ず、被把持物Wに向けて可動爪16aを移動させるため、電流値を一定としたままサーボモータ17を回転駆動させる。このとき、ロボットアーム100とは別に図示しないカメラを設け、このカメラによって捉えた被把持物Wに向かい可動爪16aが移動する。なお、被把持物Wの位置が正確に把握できるのであれば、カメラは必ずしも用いなくともよい。また、電流測定用ICが制御手段19の基板に設けられており、この電流測定用ICによって検出された電流値を基に、制御手段19はサーボモータ17への電流値が一定となるように制御を行っている。
サーボモータ17の作動に伴い、レバー18が揺動することで可動爪16aが被把持物Wに向けて移動する(図4のa)が、可動爪16aが被把持物Wに接触した時点で可動爪16aには、被把持物Wに接触したことによる反力(可動爪16aの移動方向とは逆方向の力)が作用する。この反力が可動爪16a、テーブル13、シャフト14、レバー18を介してサーボモータ17に伝わり、サーボモータ17に負荷トルクが作用する。
サーボモータ17は、電流値が一定となるように制御手段19からの指令に基づいて動作しているため、サーボモータ17に負荷トルクが作用するとその回転速度が遅くなる。エンコーダ17dからの信号を受信している制御手段19は、一定の時間間隔でエンコーダ17dの値を読み取っており、その差分からサーボモータ17の角速度、即ち回転数を検出している。可動爪16aが被把持物Wに接触して反力が作用し、エンコーダ17dからの信号を受信してサーボモータ17の回転速度が所定速度以下となったことを検知する。このとき、誤検知を防止するため、連続5回以上速度が遅くなったことを検知した際に、制御手段19は可動爪16aがいなり寿司である被把持物Wに接触したと判断する(図4のb)。誤検知防止のための検知数に関しては、回数が少ないと偶発的にエンコーダの値の読み間違えが生じたりノイズ等が発生したりする影響を加味し、本実施形態では5回としている。この検知時間は、約数msec〜数十msec程度の短い時間である。
被把持物Wに可動爪16aが接触したと制御手段19が判断すると、制御手段19はサーボモータ17に動作指令を送り、接触後の一定時間において可動爪16aの押し込み動作により被把持物Wに把持力を付与し続けさせる(図4のc)。一定時間以上被把持物Wに把持力を付与し続けると柔らかい被把持物Wが潰れてしまうため、制御手段19はサーボモータ17の駆動を電流値制御から位置制御に切り替え、エンコーダ17dから得た信号から演算を行ってモータ本体17bに動作指令を送り、現在位置を維持したままサーボモータ17が停止するように制御を行う(図4のd)。
エンコーダ17dから得た信号の演算について説明する。被把持物Wに可動爪16aが接触したと制御手段19が判断した後の時間を0として、予め設定した押し込み時間(図4のc)後の時間をtとすると、時刻tの前10〜20個程度のエンコーダの値を平均化(ノイズ的な信号がなまるまでの平均化)し、その時刻tの位置として、その位置を保持するようにサーボモータ17に指令を送っている。なお、図4のcにおける一定時間は把持力に応じて変化するが、これについては図9を用いて後述する。
その後、ロボットアーム100によってロボットハンド10を上述した把持動作に合わせて上昇、移動、下降させた後に可動爪16aを開放させることにより(図4のe)、被把持物Wを所定の位置から狙いの位置へとピックアンドプレースすることができる。把持した被把持物Wを離すときには、位置制御で元の位置に戻す。そして、次の被把持物Wを把持する信号が出力された時点で、位置制御から電流制御に切り替えて動作させる。
上述したように本発明の第1の実施形態によれば、可動爪16aが被把持物Wに接触した後にさらに可動爪16aにより被把持物Wを所定位置まで押し込み、その後、サーボモータ17の制御を電流値制御から位置制御に切り替えて可動爪16aが所定位置を維持するようにサーボモータ17の作動を制御手段19が制御するので、被把持物Wが大きさのばらつきが大きいいなり寿司等の惣菜であっても、掴み損ねたりあるいは必要以上に潰してしまい食感や外観を損ねたりすることなく、良好に把持することが可能となる。
図9は、第1の実施形態で示したロボットハンド10でそれぞれ異なる複数の把持力によりいなり寿司を把持した際の動作条件及び把持の可不可の結果を示している。同図において、横軸は可動爪16aと固定爪16bとの間に発生する把持力を、縦軸は上述した押し込み時間をそれぞれ示している。
図9から明らかなように、何れの把持力においても押し込み時間(図4のc)が長いと食感が硬くなり不可、押し込み時間が短いと落下する確率が高くなる。把持力が小さいほど、落下にも食感にも影響しない押し込み時間の設定領域が広くなる。例えば、把持力2.5Nでは0.35〜0.8sec、把持力4Nでは0.2〜0.8sec、把持力6Nでは0.2〜0.5secが最適であることが図9から判る。また、全ての把持力の最適条件において、いなり寿司の外観に傷が付くような見た目の変化は認められなかった。
図5及び図6は、本発明の第2の実施形態を示している。この第2の実施形態は、第1の実施形態と比較すると、可動爪16a及び固定爪16bに代えて、把持部としての可動爪20a及び固定爪20bを用いる点においてのみ相違しており、他の構成は同一である。なお、図5及び図6では、一部の部材を透過させて図示している。
可動爪20a及び固定爪20bは、それぞれの被把持物Wと接触する側の形状が接触する被把持物Wの形状と同様の曲率を有するように形成されており、その他の構成は可動爪16a及び固定爪16bと同様である。
この構成により、被把持物Wを把持した際の各爪20a,20bとの接触面積が各爪16a,16bとの接触面積よりも広くなり、保持能力が向上するのでより弱い力での把持が可能となる。また、被把持物Wの全体にわたって接触した状態で把持することができるので、局部的に把持力が作用することを防止でき、被把持物Wの変形や外観に生じる傷を最小限にすることができる。
図7及び図8は、本発明の第3の実施形態を示している。この第3の実施形態は、第2の実施形態と比較すると、可動爪20a及び固定爪20bに代えて、把持部としての可動爪21a及び固定爪21bを用いる点においてのみ相違しており、他の構成は同一である。なお、図7及び図8では、一部の部材を透過させて図示している。
可動爪21a及び固定爪21bは、それぞれの先端に他の把持部に向けてすなわち内側に向けてそれぞれ傾斜する長さ10mm程度の傾斜部21cをそれぞれ有するように形成されており、その他の構成は可動爪20a及び固定爪20bと同様である。
この構成により、第2の実施形態の作用効果に加え、被把持物Wが把持部間を滑り落ちて落下することを防止できる。
図10及び図11は、本発明の第4の実施形態を示している。この第4の実施形態は、第2の実施形態と比較すると、ロボットアーム100の内部に撮像手段としてのカメラ22を有する点においてのみ相違しており、他の構成は同一である。なお、図10及び図11では、一部の部材を透過させて図示している。
また図12は、ロボットアーム100を搭載した把持移載装置1を示している。シリアルリンクの多関節型である把持移載装置1は、本体1aの内部にロボットアーム100を移動させる把持装置移動機構1bを有しており、把持装置移動機構1bはCPU、ROM、RAM、I/O等を有する周知のマイクロコンピュータからなる第2制御手段2によってその作動を制御される。
次に、図13を用い、把持移載装置1により番重(ばんじゅう)3内に整列した被把持物Wであるいなり寿司を、1個ずつ把持して移載する動作を説明する。
先ず、番重3内で整列した被把持物Wがカメラ22の視野に入るまでロボットアーム100を移動させる。そのときの移動位置は、予め決定させて第2制御手段2の制御プログラム内に位置座標として組み込んでおく。
次に、その移動位置においてカメラ22により1枚の画像を撮影する(図13(a))。第2制御手段2は、撮影した画像から被把持物Wの継ぎ目を認識し、固定爪20bがちょうど被把持物Wの継ぎ目位置の真上に位置するように把持装置移動機構1bの作動を制御する。撮影した画像から被把持物Wの継ぎ目を認識するには、例えばWatershedアルゴリズム等のような画像処理を施すことで可能となる。その際の画像処理フローの一例を図14に示す
次に、固定爪20bが被把持物Wに対して高さ方向で全体の1/4〜1/3程度重なるまで把持装置移動機構1bを作動させてロボットアーム100を移動させる。このとき、図11に示すロボットアーム100の回転中心軸Jを回転させることにより被把持物Wと固定爪20bとの方向が並行となるように向きを調整することで、被把持物Wと固定爪20bとの接触を防止することができ、被把持物Wが傷付くことを防止することができる。また、このときの回転角は、被把持物Wの継ぎ目を認識するときに同時に算出しておく(図13(b))。
次に、被把持物Wが置かれている面と平行に、隣の被把持物Wがない方向にロボットアーム100を少し移動させる。この動作により、次の動作を行っても隣接する被把持物Wに傷を付けることが防止できる(図13(c))。
移動後、高さ方向にロボットアーム100を移動させ、固定爪20bが被把持物Wの高さの9割以上をカバーする高さ方向の位置にロボットアーム100を位置決めさせる(図13(d))。そして、第1の実施形態と同様の動作でサーボモータ17を作動させて可動爪20aを移動させることにより、1個の被把持物Wを把持することができる(図13(e))。
その後、ロボットアーム100を作動させて被把持物Wを所定の位置まで移動させ、その位置において可動爪20aを移動させて被把持物Wの把持を解除することにより、被把持物Wを任意の地点に移動することができる。その際に、第1の実施形態と同様の動作を行うことにより、被把持物Wが移動中に落下したり硬くなって食感を損ねたり、また外観上に傷や変形等の商品価値を低下させる不具合が発生したりすることを防止することができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定しない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を例示したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 把持移載装置
1b 把持装置移動機構
2 第2制御手段
16a,20a,21a 把持部(可動爪)
16b、20b、21b 把持部(固定爪)
17 駆動手段(サーボモータ)
17d 回転位置検知手段(エンコーダ)
18 駆動力伝達手段(レバー)
19 制御手段
21c 傾斜部
22 撮像手段(カメラ)
100 把持装置(ロボットアーム)
W 被把持物
特開2013−233614号公報

Claims (5)

  1. 被把持物を把持する開閉自在な2以上の把持部と、前記把持部の少なくとも一つを駆動する電流値制御と位置制御とが可能な駆動手段と、前記駆動手段の駆動力を前記把持部に伝達する駆動力伝達手段と、前記把持部の開閉時における前記駆動手段の回転位置を検知する回転位置検知手段と、前記駆動手段の作動を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記電流値制御により前記駆動手段の回転位置の単位時間当たりの変化量から前記駆動手段の回転速度を算出し、算出した速度が所定値以下となったときに前記把持部が前記被把持物に接触したと判断し、接触後さらに前記把持部により前記被把持物を所定位置まで押し込んだ後に前記駆動手段の制御を前記電流値制御から前記位置制御に変更し、前記把持部が前記所定位置を維持するように前記駆動手段の作動を制御する把持装置。
  2. 請求項1記載の把持装置において、
    前記把持部の少なくとも一つは前記被把持物と接触する側の形状が接触する前記被把持物の形状と同様に形成されていることを特徴とする把持装置。
  3. 請求項1または2記載の把持装置において、
    前記把持部の少なくとも一つはその先端に他の前記把持部に向けて傾斜する傾斜部を有することを特徴とする把持装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか一つに記載の把持装置を搭載し、前記把持部が所定の位置に移動可能となるように前記把持装置を移動させる把持装置移動機構と、前記把持装置移動機構の作動を制御する第2制御手段とを有することを特徴とする把持移載装置。
  5. 請求項4記載の把持移載装置において、
    画像を撮影する撮像手段を有し、前記制御手段は前記撮像手段が撮影した画像に基づいて前記把持部の移動する位置を演算することを特徴とする把持移載装置。
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