JP6808917B2 - インクジェット組成物、収容体、及びインクジェット方法 - Google Patents
インクジェット組成物、収容体、及びインクジェット方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6808917B2 JP6808917B2 JP2015168296A JP2015168296A JP6808917B2 JP 6808917 B2 JP6808917 B2 JP 6808917B2 JP 2015168296 A JP2015168296 A JP 2015168296A JP 2015168296 A JP2015168296 A JP 2015168296A JP 6808917 B2 JP6808917 B2 JP 6808917B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- composition
- metal powder
- mass
- less
- inkjet composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/21—Ink jet for multi-colour printing
- B41J2/2107—Ink jet for multi-colour printing characterised by the ink properties
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/30—Inkjet printing inks
- C09D11/36—Inkjet printing inks based on non-aqueous solvents
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/02—Printing inks
- C09D11/10—Printing inks based on artificial resins
- C09D11/101—Inks specially adapted for printing processes involving curing by wave energy or particle radiation, e.g. with UV-curing following the printing
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/30—Inkjet printing inks
- C09D11/32—Inkjet printing inks characterised by colouring agents
- C09D11/322—Pigment inks
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Ink Jet (AREA)
Description
[1]
表面処理された金属粉末を含み、
溶存酸素減少速度が、25℃及び1.0atmの環境下において、2.0kPa/h以上20.0kPa/h以下である、非水系インクジェット組成物。
[2]
前記表面処理された金属粉末は、金属粉末の表面の一部が露出しているアルミニウム又はアルミニウム合金を含む、[1]に記載の非水系インクジェット組成物。
[3]
前記表面処理された金属粉末は、含フッ素リン酸エステル、シラノール変性シリコーン、含フッ素シラン化合物、及びアルキルリン酸エルテルからなる群より選ばれる1種又は2種以上の表面処理剤で表面処理されている、[1]又は[2]に記載の非水系インクジェット組成物。
[4]
前記表面処理された金属粉末の形状が、鱗片状である、[1]〜[3]のいずれかに記載の非水系インクジェット組成物。
[5]
前記非水系インクジェット組成物は、溶剤系組成物、又は、放射線硬化型組成物である、[1]〜[4]のいずれかに記載の非水系インクジェット組成物。
[6]
前記表面処理された金属粉末は、前記インクジェット組成物の総量に対して、0.5質量%以上10.0質量%以下である、[1]〜[5]のいずれかに記載の非水系インクジェット組成物。
[7]
前記表面処理された金属粉末の平均厚さが、1.0nm以上100.0nm以下であり、かつ、前記表面処理された金属粉末の平均粒子径が、0.1μm以上300.0μm以下である、[4]〜[6]のいずれかに記載の非水系インクジェット組成物。
[8]
[1]〜[7]のいずれかに記載の非水系インクジェット組成物と、前記インクジェット組成物を収容する容器と、を備える、収容体。
[9]
インクジェットヘッドから、[1]〜[7]のいずれかに記載の非水系インクジェット組成物を吐出する吐出工程を有する、インクジェット方法。
本実施形態の非水系インクジェット組成物(以下、単に「組成物」ともいう。)は、表面処理された金属粉末を含み、溶存酸素減少速度が、25℃及び1.0atmの環境下において、2.0kPa/h以上20.0kPa/h以下であり、好ましくは5.0kPa/h以上18.0kPa/h以下であり、より好ましくは10.0kPa/h以上15.0kPa/h以下である。ここで、溶存酸素減少速度とは、所定の環境下において、組成物に溶存している酸素が減少する速度をいう。具体的には、溶存酸素減少速度は、後述する実施例に記載の方法により求められる。
本実施形態の組成物は、例えば、溶剤及び/又は重合性化合物(分散媒)と、その溶媒中に分散された表面処理された金属粉末とを含む分散液と、必要に応じて重合性化合物及び有機溶剤からなる群より選ばれる1種又は2種以上とを混合して得られる。分散液は、特に限定されないが、例えば、溶媒である有機溶剤中の母粒子の金属粉末及び表面処理剤を、所定の温度下で混合することにより、母粒子の金属粉末が表面処理剤により表面処理されて、表面処理された金属粉末を含む液として得られる。また、表面処理された金属粉末を分散液に含まれた状態ではなく、単体でその他の原料と混合することで組成物を得てもよい。組成物が溶剤系組成物である場合には、有機溶剤を分散媒として用いることが好ましく、組成物が放射線硬化型組成物である場合には、重合性化合物を分散媒として用いることが好ましい。ただし、表面処理された金属粉末を得た後に、分散媒は公知の方法で取り除くこともできるため、特に分散媒は限定されない。
本実施形態の表面処理された金属粉末は、母粒子(表面処理剤による表面処理を受ける粒子)である金属粉末を表面処理剤で表面処理したものである。母粒子は、少なくとも、表面付近を含む領域が金属材料で構成されたものであればよく、例えば、全体が金属材料で構成されたものであってもよいし、非金属材料で構成されたコア部と、そのコア部を被覆する金属材料で構成された被膜とを備えるものであってもよい。
分散液中の溶媒(分散媒)は、表面処理された金属粉末を分散できるものであれば特に限定されない。表面処理された金属粉末の分散をより良好にする観点から、溶媒(分散媒)は、後述する組成物に含まれる有機溶剤として例示されたものが好ましく、その中でも組成物において好ましいとされる有機溶剤が同様に好ましい。分散液に含有させる有機溶剤とそれとは別に組成物に含有させる有機溶剤は、互いに同一の有機溶剤であってもよく、異なる有機溶剤であってもよい。また、組成物が放射線硬化型組成物である場合には、溶媒は後述する組成物に含まれる重合性化合物として例示されたものが好ましく、その中でも組成物において好ましいとされる重合性化合物が同様に好ましい。分散液に含有させる重合性化合物とそれとは別に組成物に含有させる重合性化合物は、互いに同一の重合性化合物であってもよく、異なる重合性化合物であってもよい。
本実施形態の表面処理剤は、母粒子の表面を修飾し、その表面の酸化を抑制できるものであれば特に限定されず、例えば、フッ素系、脂肪酸系、油脂系、界面活性剤系、ワックス系、カルボン酸系、リン酸系、カップリング剤、及び高分子系の表面処理剤を広く用いることができる。これらの中で、好ましくは、含フッ素リン酸エステル、シラノール変性シリコーン、含フッ素シラン化合物、及びアルキルリン酸エステルからなる群より選ばれる1種又は2種以上の表面処理剤であり、より好ましくは、保存安定性の観点から、含フッ素リン酸エステル、含フッ素シラン化合物、及びアルキルリン酸エステルからなる群より選ばれる1種又は2種以上であり、さらに好ましくは含フッ素リン酸エステル、及び含フッ素シラン化合物からなる群より選ばれる1種又は2種以上であり、よりさらに好ましくは含フッ素リン酸エステルである。
PORn(OH)3-n (3)
ここで、式(3)中、Rは、CF3(CF2)m−、CF3(CF2)m(CH2)l−、CF3(CF2)m(CH2O)l−、CF3(CF2)m(CH2CH2O)l−、CF3(CF2)mO−、又は、CF3(CF2)m(CH2)lO−であり、nは1以上3以下の整数であり、mは2以上18以下の整数であり、lは1以上18以下の整数である。
RfNCO (2)
ここで、式(2)中、Rfは、CF3(CF2)m−、又は、CF3(CF2)m(CH2)l−であり、mは2以上18以下の整数であり、lは1以上18以下の整数である。
本実施形態の組成物に含まれ得る有機溶剤としては、特に限定されないが、例えば、グリコールモノエーテル、グリコールジエーテル、及びラクトンが挙げられ、これらは1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
本実施形態の組成物に含まれ得る重合性化合物は、単独で又は重合開始剤の作用により、光照射等の放射線のエネルギー付与により重合して、被記録媒体上の組成物を硬化させることができる。
本実施形態の組成物は、重合開始剤を含んでもよい。重合開始剤は、紫外線及び電子線等の放射線のエネルギーによって、ラジカル、カチオン、及びアニオン等の活性種を生成し、上記重合性化合物の重合を開始させるものであれば制限はない。それらの中でも、光重合開始剤が好ましく、光ラジカル重合開始剤がより好ましい。光ラジカル重合開始剤としては、アシルホスフィンオキサイド系光重合開始剤及びチオキサントン系光重合開始剤からなる群より選ばれる1種又は2種以上がより好ましく、アシルホスフィンオキサイド系光重合開始剤がさらに好ましい。
組成物は、その保存安定性をさらに高める等の観点から、1種又は2種以上の重合禁止剤を含んでもよい。重合禁止剤として、具体的には、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル骨格を有する化合物、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン骨格を有する化合物、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−アルキル骨格を有する化合物、及び2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−アシル骨格を有する化合物等のヒンダードアミン化合物;p−メトキシフェノール、ヒドロキノンモノメチルエーテル(MEHQ)、ヒドロキノン、クレゾール、t−ブチルカテコール、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシトルエン、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−ブチルフェノール)、並びに4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)が挙げられる。市販品としては、IrgastabUV−10(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製商品名)等が挙げられる。
本実施形態の組成物は、上記の各成分の他に、従来のインクジェット用インク組成物に用いられ得る任意の成分の1種又は2種以上を含んでもよい。そのような任意の成分として、具体的に、染料等の色材、界面活性剤、浸透剤、保湿剤、溶解助剤、粘度調整剤、pH調整剤、酸化防止剤、防腐剤、防黴剤、腐食防止剤、及び分散に影響を与える金属イオンを捕獲するためのキレート化剤その他の添加剤及び溶媒等が挙げられる。これらはそれぞれ、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いられる。
本実施形態のインクジェット装置は、上述の組成物及び必要に応じて後述の収容体を用い、インクジェット法により該組成物を吐出するインクジェットヘッドを備える装置である。また、本実施形態のインクジェット方法は、該インクジェットヘッドから該組成物を吐出する吐出工程を備えるものである。本実施形態のインクジェット方法は、該インクジェットヘッドから該組成物を吐出させる吐出工程を備えるものである。
本実施形態の収容体は、上述した組成物と、その組成物を収容する容器とを備える。容器の態様としては、例えば、インクカートリッジ、パック、ボトル、タンク、ビン、缶が挙げられる。これらの中でも、汎用されており、かつ、水蒸気等の透過率を所望の値に制御しやすいため、インクカートリッジ、パック、ボトル、タンクが好ましく、パックがより好ましく、フィルムのパックがさらに好ましい。
〔分散液用〕
〔アルミニウム粒子〕
次の通り作製したアルミニウム粒子:表面が平滑なポリエチレンテレフタレート製のフィルム(表面粗さRaが0.02μm以下)を用意し、このフィルムの一方の面の全体にシリコーンオイルを塗布した。次に、シリコーンオイルを塗布した面側に、蒸着法により、Alで構成された膜を形成した。次に、Alの膜が形成されたポリエチレンテレフタレート製のフィルム(基材)を、ジエチレングリコールジエチルエーテルで構成された液体中に入れ、超音波振動を付与した。これにより、鱗片状のAl製の粒子(母粒子としたアルミニウム粒子)を得た。
〔表面処理剤〕
シラノール変性シリコーン(両末端シラノールジメチルシリコーンオイル、信越シリコーン社製、商品名「X−21−5841」)
含フッ素シラン化合物(CF3(CF2)7−CH2CH2−Si(OCH3)、Sigma−Aldrich社製)
アルキルリン酸エステル(モノn−オクチルホスフェート、城北化学社製)
含フッ素リン酸エステル(CF3(CF2)4(CH2)2O−PO(OH)2、Sigma−Aldrich社製)
〔溶剤系組成物用〕
〔有機溶剤〕
ジエチレングリコールメチルエチルエーテル(日本乳化剤社製)
トリエチレングリコールモノブチルエーテル(日本乳化剤社製)
γ−ブチロラクトン(三菱化学社製)
〔放射線硬化型組成物用〕
〔重合性化合物〕
アクリロイルモルホリン(興人社製、「ACMO」と略す。)
V#160(日立化成化学工業社製商品名、ベンジルアクリレート、「BZA」と略す。)
〔重合禁止剤〕
ヒドロキノンモノメチルエーテル(東京化成工業社製、「MEHQ」と略す。)
IrgastabUV−10(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製商品名、UV−10)
〔重合開始剤〕
SPEEDCURE TPO(Lambson社製商品名、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−ホスフィンオキサイド、「TPO」と略す。)
SPEEDCURE DETX(Lambson社製商品名、2,4−ジエチルチオキサントン、「DETX」と略す。)
各材料を下記の表1に示す組成で混合し、50℃の温度下で24時間還流させることで十分に撹拌し、表面処理された金属粉末を含む各分散液を得た。なお、下記の表1中、数値の単位は質量部である。
各材料を下記の表2に示す組成で混合し、十分に撹拌し、各組成物を得た。なお、下記の表2中、数値の単位は質量%であり、合計は100.0質量%である。
各材料を下記の表3に示す組成で混合し、十分に撹拌し、各組成物を得た。なお、下記の表3中、数値の単位は質量%であり、合計は100.0質量%である。
得られた組成物100mLをポリカップに移し、25℃、1.0atmの環境下にてポリカップ中の組成物を撹拌しつつ、溶存酸素量測定計(ハックウルトラ社製、商品名「model 3660 EX」)で溶存酸素量の測定を始めた。経時変化で見て溶存酸素量の増加が止まったら、撹拌を止め、そのときの溶存酸素量の値を初期値とした。溶存酸素量の測定を引き続き継続し、撹拌を止めてから10分毎に溶存酸素量を確認し、撹拌を止めてから溶存酸素量の減少が止まるまでの時間及び溶存酸素量の減少が止まったときの溶存酸素量を決め、下記式から溶存酸素減少速度を求めた。ここで、溶存酸素量の減少が止まったか否かの判断について、10分前の溶存酸素量からの減少量が3%以下であった場合に、減少が止まったと判断した。評価結果は、表2及び表3に示す。
溶存酸素減少速度(kPa/h)=(初期値(kPa)−溶存酸素量の減少が止まったときの溶存酸素量(kPa))/(溶存酸素量の減少が止まるまでの時間(h))
実施例1〜7及び比較例1〜3で得られた各組成物100gを、110mLスクリュー管瓶(40φ×120mm)に収容後、スクリュー管瓶を密封し、常温で24時間静置し、静置前の組成物の吸光度と静置後の上澄みの吸光度とを測定した。すなわち、静置前に組成物の吸光度を日立ハイテクサイエンス社製分光光度計を用いて測定し、静置後の組成物の上澄み5gを採取して同様に吸光度を測定し、下記式から沈降度を算出した。その結果及び下記の評価基準に基づいて保存安定性を評価した。評価結果は、表2に示す。
沈降率(%)=(初期の吸光度−静置後の吸光度)/(初期の吸光度)
A:10%未満
B:10%以上15%未満
C:15%以上20%未満
D:20%以上
実施例8〜11及び比較例4〜6で得られた各組成物100mLを、アルミパックに収容後、アルミパックを密封し、60℃で5日間放置し、その粘度の変化を測定した。すなわち、保存前後の20℃での粘度を、phisica社製の粘度計を用いて測定し、保存前の組成物の粘度に対して保存後の組成物の粘度が何%上昇したか(何%増粘したか)を算出した。その結果及び下記の評価基準に基づいて保存安定性を評価した。評価結果は、表3に示す。
A:5%未満
B:5%以上10%未満
C:10%以上20%未満
D:20%以上
実施例1〜7及び比較例1〜3で得られた各組成物を、インクジェットプリンタ(セイコーエプソン株式会社製、型式「SC−S70650」)に充填し、360ノズルを備えたインクジェットヘッドから吐出し、被記録媒体である普通紙Xerox−P(Xerox社製、A4サイズ)にベタパターンを連続して30秒間形成し続けた(Lドット、600×600dpi)。形成した普通紙のベタパターンから、ドット抜け等の不良数をカウントした。また、実施例8〜11及び比較例4〜6で得られた各組成物も、インクジェットプリンタ(セイコーエプソン株式会社製、型式「SC−S70650」)から360ノズルを備えたインクジェットプリンタPX−G930(セイコーエプソン社製)に替えた以外は同様にベタパターンを形成し、ドット抜け等の不良数をカウントした。その結果及び下記の評価基準に基づいて吐出安定性を評価した。評価結果を表2及び表3に示す。
A:不良数が60未満
B:不良数が60以上120未満
C:不良数が120以上180未満
D:不良数が180以上
実施例及び比較例で得られた各組成物を、#6のバーコーターで基材(塩化ビニルシート)に塗布し、50℃で2分間乾燥し、室温下で24時間放置し、HORIBA社製の光沢度計を用いて60°の光沢度を測定した。その結果及び下記の評価基準に基づいて光沢性を評価した。評価結果を表2及び表3に示す。
A:300以上
B:200以上300未満
C:100以上200未満
D:100未満
9…インクジェット記録装置、10…給送部、11…ロール媒体ホルダー、20…搬送部、21…第1送りローラー、30…記録部、31…ヘッド、32…ヘッド、33…記録ヘッド、34…プラテン、40…第1乾燥部、43…第2送りローラー、50…第2乾燥部、64…出口、65…第3送りローラー、70…排出部、71…第4送りローラー、72…第5送りローラー、73…第6送りローラー、74…第7送りローラー、75…巻き取りローラー、90…乾燥装置、F…被記録媒体、Y…送り方向、10…インク供給ユニット、20…搬送ユニット、30…ヘッドユニット、40…乾燥ユニット、50…メンテナンスユニット、110…検出器群、120…コントローラー、121…インターフェース、122…CPU、123…メモリー、124…ユニット制御回路、130…コンピューター
Claims (10)
- 表面処理された金属粉末を含み、
溶存酸素減少速度が、25℃及び1.0atmの環境下において、2.0kPa/h以上20.0kPa/h以下である、非水系インクジェット組成物であって、
前記表面処理された金属粉末は、含フッ素リン酸エステル、シラノール変性シリコーン、含フッ素シラン化合物、及びアルキルリン酸エステルからなる群より選ばれる1種又は2種以上の表面処理剤で表面処理されており、
前記表面処理された金属粉末は、該金属粉末の母粒子の質量に対して、前記表面処理剤を0.5質量%以上10質量%以下含み、
前記表面処理された金属粉末の形状が、鱗片状であり、
前記非水系インクジェット組成物は、重合性化合物を含む放射線硬化型のインクジェット組成物である、非水系インクジェット組成物。 - 前記表面処理された金属粉末は、該金属粉末の母粒子の質量に対して、前記表面処理剤を2.0質量%以上10質量%以下含む、請求項1に記載の非水系インクジェット組成物。
- 前記重合性化合物は、ラジカル重合性化合物を含み、
前記放射線硬化型のインクジェット組成物は、ラジカル重合型のインクジェット組成物である、請求項1又は2に記載の非水系インクジェット組成物。 - 前記放射線硬化型のインクジェット組成物は、光照射のエネルギー付与により硬化するインクジェット組成物である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の非水系インクジェット組成物。
- 前記重合性化合物の含有量が、前記放射線硬化型のインクジェット組成物の全量に対し、45質量%以上である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の非水系インクジェット組成物。
- 前記表面処理された金属粉末は、金属粉末の表面の一部が露出しているアルミニウム又はアルミニウム合金を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の非水系インクジェット組成物。
- 前記表面処理された金属粉末の平均厚さが、1.0nm以上100.0nm以下であり、かつ、前記表面処理された金属粉末の平均粒子径が、0.1μm以上3.0μm以下である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の非水系インクジェット組成物。
- 前記表面処理された金属粉末は、前記インクジェット組成物の総量に対して、0.5質量%以上10.0質量%以下である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の非水系インクジェット組成物。
- 請求項1〜8のいずれか一項に記載の非水系インクジェット組成物と、前記インクジェット組成物を収容する容器と、を備える、収容体。
- インクジェットヘッドから、請求項1〜8のいずれか一項に記載の非水系インクジェット組成物を吐出する吐出工程を有する、インクジェット方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015168296A JP6808917B2 (ja) | 2015-08-27 | 2015-08-27 | インクジェット組成物、収容体、及びインクジェット方法 |
US15/242,731 US10300708B2 (en) | 2015-08-27 | 2016-08-22 | Ink jet composition, housing, and ink jet method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015168296A JP6808917B2 (ja) | 2015-08-27 | 2015-08-27 | インクジェット組成物、収容体、及びインクジェット方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017043722A JP2017043722A (ja) | 2017-03-02 |
JP6808917B2 true JP6808917B2 (ja) | 2021-01-06 |
Family
ID=58098182
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015168296A Active JP6808917B2 (ja) | 2015-08-27 | 2015-08-27 | インクジェット組成物、収容体、及びインクジェット方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US10300708B2 (ja) |
JP (1) | JP6808917B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6792937B2 (ja) * | 2015-09-16 | 2020-12-02 | セイコーエプソン株式会社 | 溶剤系インクジェットインク組成物収容体 |
JP7311950B2 (ja) * | 2018-01-30 | 2023-07-20 | 大日本印刷株式会社 | 電子レンジ用包装材及び包装箱 |
JP7077716B2 (ja) | 2018-03-29 | 2022-05-31 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット用組成物および記録物 |
JP2020062757A (ja) * | 2018-10-15 | 2020-04-23 | 株式会社ミマキエンジニアリング | インクジェット印刷装置、インクジェット印刷方法 |
US20220282111A1 (en) * | 2019-07-26 | 2022-09-08 | Mimaki Engineering Co., Ltd. | Photocurable inkjet ink and method for manufacturing three-dimensional object |
JP2022026642A (ja) * | 2020-07-31 | 2022-02-10 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 |
JP2022044926A (ja) * | 2020-09-08 | 2022-03-18 | ナトコ株式会社 | インクジェットインク、印刷物の製造方法および印刷物 |
JP7079873B2 (ja) * | 2020-10-30 | 2022-06-02 | 株式会社Dnpファインケミカル | インク組成物 |
JP2023146794A (ja) | 2022-03-29 | 2023-10-12 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェットインク組成物及びインクジェット記録方法 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3006516B1 (en) * | 2005-03-22 | 2019-05-08 | Seiko Epson Corporation | Ink jet recording method |
JP2010168411A (ja) * | 2009-01-20 | 2010-08-05 | Seiko Epson Corp | 表面処理顔料、インク組成物、及びインクジェット記録方法 |
JP2010168412A (ja) * | 2009-01-20 | 2010-08-05 | Seiko Epson Corp | 表面処理顔料、インク組成物、及びインクジェット記録方法 |
JP2010265422A (ja) * | 2009-05-18 | 2010-11-25 | Seiko Epson Corp | 表面処理顔料、インク組成物、及びインクジェット記録方法 |
JP4914909B2 (ja) | 2009-08-31 | 2012-04-11 | 尾池工業株式会社 | 鱗片状薄膜微粉末分散液 |
JP5793892B2 (ja) * | 2011-03-04 | 2015-10-14 | セイコーエプソン株式会社 | 光硬化型インク |
JP2011246718A (ja) | 2011-06-28 | 2011-12-08 | Oike Ind Co Ltd | 鱗片状薄膜微粉末分散液 |
JP2014114406A (ja) * | 2012-12-12 | 2014-06-26 | Seiko Epson Corp | 紫外線硬化型インクジェット用組成物および記録物 |
JP2015108110A (ja) * | 2013-10-23 | 2015-06-11 | セイコーエプソン株式会社 | 顔料分散液及びそれを含有する溶剤系インク組成物 |
-
2015
- 2015-08-27 JP JP2015168296A patent/JP6808917B2/ja active Active
-
2016
- 2016-08-22 US US15/242,731 patent/US10300708B2/en active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017043722A (ja) | 2017-03-02 |
US10300708B2 (en) | 2019-05-28 |
US20170058138A1 (en) | 2017-03-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6808917B2 (ja) | インクジェット組成物、収容体、及びインクジェット方法 | |
US11884079B2 (en) | Photo-curable ink jet ink set and ink jet recording method using the same | |
EP2543707B2 (en) | Photocurable ink composition for ink jet recording and ink jet recording method | |
JP5998624B2 (ja) | 紫外線硬化型インクジェット組成物および印刷物 | |
JP6064555B2 (ja) | 紫外線硬化型インクジェット用組成物および記録物 | |
JP6051532B2 (ja) | 記録物 | |
JP2013159645A (ja) | 紫外線硬化型インクジェット用組成物および記録物 | |
JP5640400B2 (ja) | 印刷方法 | |
JP6213164B2 (ja) | 金属粉末、紫外線硬化型インクジェット組成物および記録物 | |
JP2014109007A (ja) | 紫外線硬化型インクジェット用組成物および記録物 | |
JP6064554B2 (ja) | 紫外線硬化型インクジェット用組成物および記録物 | |
JP2014172946A (ja) | 紫外線硬化型インクジェット用組成物および記録物 | |
JP2013122008A (ja) | 記録物の製造方法および記録物 | |
JP2014172956A (ja) | 紫外線硬化型インクジェット用組成物および記録物 | |
JP6702348B2 (ja) | インクジェット記録方法 | |
JP2022180413A (ja) | 光硬化型インクジェットインクセット及びこれを用いたインクジェット記録方法 | |
JP2020114928A (ja) | 光硬化型インクジェットインクセット及びこれを用いたインクジェット記録方法 | |
JP6156477B2 (ja) | 紫外線硬化型インクジェット用組成物および記録物 | |
JP2014114406A (ja) | 紫外線硬化型インクジェット用組成物および記録物 | |
JP5899671B2 (ja) | 紫外線硬化型インクジェット組成物の製造方法 | |
JP6278139B2 (ja) | 紫外線硬化型インクジェット用組成物および記録物 | |
JP2021004307A (ja) | 活性線硬化型インクジェットインク、および画像形成方法 | |
JP2016147974A (ja) | 組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180806 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190612 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190619 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190816 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190904 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200106 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200304 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200406 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200603 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20201110 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20201123 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6808917 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R157 | Certificate of patent or utility model (correction) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R157 |