JP6806754B2 - 工作機械および振動診断支援方法 - Google Patents

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Description

本発明は、サーボモータからサーボモータの駆動力により駆動する駆動対象物までの駆動系を有する工作機械、および、その工作機械の振動の診断を支援する振動診断支援方法に関する。
工作機械では、振動特性を把握するため、サーボモータの周波数特性を測定する場合がある。例えば、下記特許文献1のサーボ制御装置では、サーボモータに対する速度制御ループに入力される正弦波の入力信号と、その入力信号が入力されたときに速度制御ループから出力される出力信号との利得を含む周波数特性を算出し、その周波数特性から共振周波数を検出することが開示されている。
特開2016−111897号公報
しかしながら、上記特許文献1のサーボ制御装置では、周波数特性から検出した共振周波数がボルトの緩みなどの工作機械の異常を含むものなのか否かを判断することは困難である。
そこで、本発明は、工作機械の異常を含む振動であるか否かを捉えることができる工作機械および工作機械の振動診断支援方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、工作機械であって、サーボモータから前記サーボモータの駆動力により駆動する駆動対象物までの駆動系と、前記サーボモータの駆動軸を周期的に揺動させるものであって揺動周波数が時間経過に応じて高くなる方向に変化する第1の揺動信号を送出する第1の信号送出部と、前記駆動軸を周期的に揺動させるものであって前記揺動周波数が時間経過に応じて低くなる方向に変化する第2の揺動信号を送出する第2の信号送出部と、工作機械の状態を表す物理量を測定する測定部と、前記第1の揺動信号を基に前記駆動軸が揺動したときに前記測定部で測定された前記物理量の測定信号と、前記第1の揺動信号とに基づいて、第1の周波数特性を演算する第1の演算部と、前記第2の揺動信号を基に前記駆動軸が揺動したときに前記測定部で測定された前記物理量の測定信号と、前記第2の揺動信号とに基づいて、第2の周波数特性を演算する第2の演算部と、を備える。
本発明の第2の態様は、サーボモータから前記サーボモータの駆動力により駆動する駆動対象物までの駆動系を有する工作機械の振動の診断を支援する振動診断支援方法であって、前記サーボモータの駆動軸を周期的に揺動させるものであって揺動周波数が時間経過に応じて高くなる方向に変化する第1の揺動信号を基に前記駆動軸が揺動したときの前記工作機械の状態を表す物理量を測定する第1の測定ステップと、前記駆動軸を周期的に揺動させるものであって前記揺動周波数が時間経過に応じて低くなる方向に変化する第2の揺動信号を基に前記駆動軸が揺動したときの前記物理量を測定する第2の測定ステップと、前記第1の測定ステップで測定された前記物理量の測定信号と、前記第1の揺動信号とに基づいて、第1の周波数特性を演算し、前記第2の測定ステップで測定された前記物理量の測定信号と、前記第2の揺動信号とに基づいて、第2の周波数特性を演算する周波数特性演算ステップと、を含む。
工作機械の異常があると、第1の周波数特性と第2の周波数特性とに差が生じる傾向にある。したがって、第1の周波数特性および第2の周波数特性を演算することで、工作機械の異常を含む振動であるか否かを捉えることができる。
第1の実施の形態における工作機械を示す図である。 第1の揺動信号の一例を示す図である。 第2の揺動信号の一例を示す図である。 第1の周波数特性(ゲイン特性)および第2の周波数特性(ゲイン特性)の表示例を示す図である。 第1の実施の形態における工作機械の処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施の形態における工作機械を示す図である。 第2の実施の形態における工作機械の処理の流れを示すフローチャートである。
本発明について、好適な実施の形態を掲げ、添付の図面を参照しながら以下、詳細に説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態における工作機械10を示す図である。工作機械10は、駆動系12、モータ制御装置14、数値制御装置16および表示装置18を備える。
駆動系12は、サーボモータ24と、サーボモータ24の駆動力を伝達する駆動力伝達機構26と、駆動力伝達機構26によって伝達されるサーボモータ24の駆動力により駆動する駆動対象物28とを有する。サーボモータ24は、リニアモータであってもよい。駆動力伝達機構26は、サーボモータ24の回転力または推力を直進運動に変換して駆動対象物28に伝達するものであってもよく、サーボモータ24の回転力または推力をそのまま駆動対象物28に伝達するものであってもよい。駆動力伝達機構26は、ボールネジ、ギア、プーリを含んで構成されてもよい。駆動対象物28は、テーブルや工具などである。つまり、駆動系12は、サーボモータ24から駆動対象物28までの各機構、部材、部品などによって構成される。
モータ制御装置14は、駆動系12におけるサーボモータ24を制御するものであり、数値制御装置16は、モータ制御装置14および表示装置18を制御するものである。表示装置18は、数値制御装置16から出力される信号に基づく表示内容を表示画面上に表示するものである。表示装置18の具体例としては、液晶ディスプレイ、あるいは、有機ELディスプレイなどが挙げられる。
数値制御装置16は、図1に示すように、揺動信号送出部30、測定部32、周波数特性演算部34、表示制御部36、パラメータ設定部38、および、測定開始制御部40を有する。数値制御装置16は、少なくともCPUなどのプロセッサとプログラムが記憶された記憶媒体とを有し、プロセッサがプログラムを実行することで本実施の形態の数値制御装置16として機能する。
揺動信号送出部30は、第1の信号送出部30Aおよび第2の信号送出部30Bを有する。第1の信号送出部30Aは、第1の揺動信号Os1をモータ制御装置14および周波数特性演算部34に送出する。第1の揺動信号Os1は、現在の駆動軸の位置を基準位置として、駆動軸を正方向にある所定の角度(変位)だけ回転(移動)した後、逆方向にある所定の角度(変位)だけ回転(移動)するという動作(揺動)を繰り返し行うように、モータ制御装置14を制御する指令信号である。この第1の揺動信号Os1がモータ制御装置14に送出されると、モータ制御装置14は、第1の揺動信号Os1にしたがってサーボモータ24の駆動軸を周期的に揺動させる。
図2は、第1の揺動信号Os1の一例を示す図である。図2に示すように、第1の揺動信号Os1の値「0」は、基準位置を示す。また、+符号(正符号)の第1の揺動信号Os1の値は、基準位置から正方向側への駆動軸の指令位置を示し、−符号(負符号)の第1の揺動信号Os1の値は、基準位置から逆方向側への駆動軸の指令位置を示す。指令位置が基準位置「0」から離れるほど、駆動軸の基準位置からの回転角度(変位量)が大きくなる。
第1の揺動信号Os1の揺動周波数は、時間経過に応じて段階的に高くなる方向に変化する(アップチャープする)。したがって、この第1の揺動信号Os1に基づくサーボモータ24の駆動軸の揺動は時間経過に応じて速くなる。なお、図2に示す例では、第1の揺動信号Os1の振幅は、時間経過にかかわらず一定である。このため、第1の揺動信号Os1に基づくサーボモータ24の駆動軸が基準位置から正方向に回転(変位)する回転角度(変位量)と、当該基準位置から逆方向に回転(変位)する回転角度(変位量)とは同じである。
第2の信号送出部30Bは、第2の揺動信号Os2をモータ制御装置14および周波数特性演算部34に送出する。第2の揺動信号Os2は、第1の揺動信号Os1と同様に、モータ制御装置14を制御する指令信号である。この第2の揺動信号Os2がモータ制御装置14に送出されると、モータ制御装置14は、第2の揺動信号Os2にしたがってサーボモータ24の駆動軸を周期的に揺動させる。
図3は、第2の揺動信号Os2の一例を示す図である。図3に示すように、第2の揺動信号Os2の値「0」は、基準位置を示す。また、+符号(正符号)の第2の揺動信号Os2の値は、基準位置から正方向側への駆動軸の指令位置を示し、−符号(負符号)の第2の揺動信号Os2の値は、基準位置から逆方向側への駆動軸の指令位置を示す。指令位置が基準位置「0」から離れるほど、駆動軸の基準位置からの回転角度(変位量)が大きくなる。
第2の揺動信号Os2の揺動周波数は、時間経過に応じて段階的に低くなる方向に変化する(ダウンチャープする)。したがって、この第2の揺動信号Os2に基づくサーボモータ24の駆動軸の揺動は時間経過に応じて遅くなる。
図2および図3の対比からも分かるように、第2の揺動信号Os2と第1の揺動信号Os1とは、平面鏡に映した物体と像との対応関係にあることが好ましい。つまり、第2の揺動信号Os2は、第1の揺動信号Os1と面対称の対応関係を有しており、第1の揺動信号Os1の時間変化(t0→t1)を逆転させたもの(t1→t0)が第2の揺動信号Os2となる。なお、第2の揺動信号Os2は、t1→t0に向かってサーボモータ24に入力する。
測定部32は、工作機械10の状態を表す物理量Psを測定する。この物理量Psとしては、サーボモータ24に流れる電流、サーボモータ24の駆動軸のトルク、回転角(位置)、速度、加速度などがある。サーボモータ24に流れる電流を測定する場合は、測定部32は電流センサを有してもよく、サーボモータ24の駆動軸のトルク(推力)を測定する場合は、測定部32はトルクセンサ(力センサ)を有してもよい。測定部32は、測定した電流値からトルク(推力)を算出してもよい。また、サーボモータ24の駆動軸の回転角(位置)を測定する場合は、測定部32は、回転角(位置)を検出するエンコーダを有してもよい。測定部32は、回転角(位置)から速度、加速度を算出してもよい。
なお、測定部32は、物理量Psとして、駆動力伝達機構26や駆動対象物28のトルク、位置、速度、加速度、または、音圧に比例する電気信号を測定してもよい。駆動力伝達機構26や駆動対象物28の物理量Psもサーボモータ24の状態を示しているからである。したがって、測定部32は、図1に示す例では数値制御装置16に設けられているが、駆動系12に設けられていてもよく、サーボモータ24の内部に設けられていてもよく、モータ制御装置14の内部に設けられていてもよい。要するに、測定部32は、工作機械10の状態を表す物理量Psを測定すればよい。なお、本実施の形態では、測定部32は、物理量Psとしてサーボモータ24の駆動軸の回転角(位置)を測定するものとする。
サーボモータ24の駆動軸が第1の揺動信号Os1を基に揺動したときに測定部32が測定した物理量Ps(回転角(位置))を示す測定信号Ms1は、第1の揺動信号Os1に対応して周期的に変動する。一方、サーボモータ24の駆動軸が第2の揺動信号Os2を基に揺動したときに測定部32が測定した物理量Ps(回転角(位置))を示す測定信号Ms2は、第2の揺動信号Os2に対応して周期的に変動する。測定部32が測定した測定信号Ms1、Ms2は、周波数特性演算部34に出力される。
周波数特性演算部34は、第1の演算部34A、第2の演算部34Bおよび記憶部34Cを有する。第1の演算部34Aは、第1の信号送出部30Aから送出される第1の揺動信号Os1と、その第1の揺動信号Os1を基にサーボモータ24が揺動したときに測定部32で測定された測定信号Ms1とを記憶部34Cに記憶する。第1の演算部34Aは、記憶部34Cに記憶した第1の揺動信号Os1と測定信号Ms1とに基づいて、第1の周波数特性を演算する。
第1の周波数特性として、ゲイン特性などのように、振動の大きさを示す物理量に関する周波数特性が用いられる。本実施の形態では、第1の周波数特性は、複数の揺動周波数の各々における第1の揺動信号Os1と測定信号Ms1との振幅比であるゲイン特性とする。
つまり、第1の演算部34Aは、第1の周波数特性として、サーボモータ24に入力される入力信号(第1の揺動信号Os1)と、その入力信号に対応してサーボモータ24から出力される出力信号(測定信号Ms1)との振幅比を揺動周波数ごとに演算する。第1の演算部34Aは、第1の周波数特性(ゲイン特性)を演算すると、演算した第1の周波数特性を表示装置18に出力する。
第2の演算部34Bは、第2の信号送出部30Bから送出される第2の揺動信号Os2と、その第2の揺動信号Os2を基にサーボモータ24が揺動したときに測定部32で測定された測定信号Ms2とを記憶部34Cに記憶する。第2の演算部34Bは、記憶部34Cに記憶した第2の揺動信号Os2と測定信号Ms2とに基づいて、第2の周波数特性を演算する。
第2の周波数特性として、第1の周波数特性に対応するものが採用される。本実施の形態では、第1の周波数特性としてゲイン特性が採用されるため、第2の周波数特性としてゲイン特性が採用される。
つまり、第2の演算部34Bは、第2の周波数特性として、サーボモータ24に入力される入力信号(第2の揺動信号Os2)と、その入力信号に対応してサーボモータ24から出力される出力信号(測定信号Ms2)との振幅比を揺動周波数ごとに演算する。第2の演算部34Bは、第2の周波数特性(ゲイン特性)を演算すると、演算した第2の周波数特性を表示装置18に出力する。
なお、第1の周波数特性および第2の周波数特性の双方の演算が終了すると、周波数特性演算部34は、演算終了信号CEを生成し、その演算終了信号CEを測定部32およびパラメータ設定部38に出力する。
表示制御部36は、第1の演算部34Aから出力される第1の周波数特性と、第2の演算部34Bから出力される第2の周波数特性とを対比可能な状態で表示装置18に表示させる。
図4は、第1の周波数特性(ゲイン特性)および第2の周波数特性(ゲイン特性)の表示例を示す図である。図4に示すように、表示装置18の表示画面には、第1の周波数特性(ゲイン特性)を示すゲイン線図DG1と、第2の周波数特性(ゲイン特性)を示すゲイン線図DG2とが表示される。なお、ゲイン線図DG1、DG2は、ゲインを揺動周波数ごとにプロットしたゲイン波形を含んでいる。
ここで、工作機械10に異常がない場合には、第1の周波数特性(ゲイン特性)と第2の周波数特性(ゲイン特性)とは許容範囲内で概ね一致する。しかしながら、工作機械10において、例えば、サーボモータ24または駆動力伝達機構26を構成する部材を支持するためのボルトが緩んでいるなどといった異常があると、第1の周波数特性(ゲイン特性)と第2の周波数特性(ゲイン特性)とに差が生じる傾向にある。
これは、工作機械10の異常があると、時間経過に応じて段階的に揺動周波数が高くなるように駆動軸を揺動させた場合と、時間経過に応じて段階的に揺動周波数が低くなるように駆動軸を揺動させた場合とでは、工作機械10において異なった振動が生じ易いからである。この場合の「異常」とは、機械系のガタや締結部の何らかの緩みなど、「ガタ要素」すなわち制御論的には「不感帯要素」と呼ばれる種類の異常がある場合に、特に顕著である。
具体的には、工作機械10の異常があると、図4に示すように、第1の周波数特性(ゲイン特性)に現れる第1の共振点P1と、その第1の共振点P1に対応して第2の周波数特性に現れる第2の共振点P2とのずれ量DAが所定の閾値よりも大きくなる。
なお、第1の共振点P1と第2の共振点P2とのずれ量DAとは、最大振幅比のずれ量DA1、および、共振周波数のずれ量DA2の少なくとも一方を意味する。最大振幅比のずれ量DA1は、第1の周波数特性における最大振幅比と第2の周波数特性における最大振幅比とのずれ量である。共振周波数のずれ量DA2は、第1の周波数特性における最大振幅比の周波数と、第2の周波数特性における最大振幅比の周波数とのずれ量である。
したがって、オペレータは、表示装置18に表示された第1の周波数特性(ゲイン特性)の共振点P1と第2の周波数特性(ゲイン特性)の共振点P2とを対比することで、工作機械10の異常を含む振動であるか否かを捉えることができる。
なお、共振点P1と共振点P2とが概ね等しい場合は、ガタや緩みではない、純粋な低剛性要素の存在か、あるいは、電気的なノイズの可能性が高いことが推定できる。さらに詳しくは、電気的なノイズの場合には、ゲイン線図DG1、DG2のゲイン波形が、より細く、裾野が狭いかほぼなく急峻に、線状に立ち上がる形状になることで推定可能である。一方、ガタのない純粋な低剛性要素の場合には、ゲイン線図DG1、DG2の立ち上がりが、ノイズのそれに対し、なだらかに広い裾野形状になり、一定の幅を有する傾向が強い。これらの違いによって、両者の区別も概ね判別することが可能である。
パラメータ設定部38は、オペレータの操作に基づいて、第1の揺動信号Os1および第2の揺動信号Os2の各々における複数の信号パラメータの少なくとも1つを設定するものである。複数の信号パラメータは、揺動周波数を変化させる周波数帯域と、その周波数帯域で段階的に揺動周波数を変化させるときの段階数(ステップ数)と、各々の段階における揺動周波数の値(周期)と、振幅とを含む。
パラメータ設定部38によって信号パラメータが設定された場合、第1の信号送出部30Aは、設定された信号パラメータとなるように第1の揺動信号Os1を生成し、生成した第1の揺動信号Os1を送出する。同様に、第2の信号送出部30Bは、パラメータ設定部38によって設定された信号パラメータとなるように第2の揺動信号Os2を生成し、生成した第2の揺動信号Os2を送出する。
したがって、オペレータは、表示装置18に表示された第1の周波数特性(ゲイン特性)と第2の周波数特性(ゲイン特性)とを確認した上で、複数の信号パラメータのなかで所望の信号パラメータを設定し、その設定内容でゲイン特性を測定し直すことができる。
なお、パラメータ設定部38は、オペレータの操作によって周波数が入力された場合に、その周波数を含み、かつ、予め設定された初期値よりも狭い周波数帯域を設定するとともに、予め設定された初期値よりも多いステップ数を設定するようにしてもよい。これにより、相対的にずれ量DAが大きい第1の共振点P1と第2の共振点P2の周波数をオペレータが入力すれば、工作機械10の異常を含む振動である可能性がある部分のより詳細なゲイン特性を測定し、その測定結果をオペレータに提示することができる。
測定開始制御部40は、測定開始タイミングを管理するものである。測定開始制御部40は、測定開始タイミングになると、揺動信号送出部30、測定部32およびパラメータ設定部38に測定開始信号STを送信する。
測定開始制御部40は、オペレータによって、測定を開始する操作が行われると、測定開始タイミングが到来したと判断して、揺動信号送出部30、測定部32およびパラメータ設定部38に測定開始信号STを送信してもよい。また、測定開始制御部40は、揺動信号送出部30、測定部32およびパラメータ設定部38に測定開始信号STを周期的に送信してもよい。
揺動信号送出部30は、測定開始信号STを受信すると、第1の信号送出部30Aから第1の揺動信号Os1をモータ制御装置14に送出し、その第1の揺動信号Os1を送出し終わると、第2の信号送出部30Bから第2の揺動信号Os2をモータ制御装置14に送出する。なお、揺動信号送出部30は、第2の信号送出部30Bから第2の揺動信号Os2をモータ制御装置14に送出し、その第2の揺動信号Os2を送出し終わると、第1の信号送出部30Aから第1の揺動信号Os1をモータ制御装置14に送出してもよい。
測定部32は、測定開始信号STを受信すると、周波数特性演算部34から演算終了信号CEを受けるまでの間(測定期間)、サーボモータ24の物理量Ps(回転角(位置))を測定する。
パラメータ設定部38は、測定開始信号STを受信すると、周波数特性演算部34から演算終了信号CEを受けるまでの間(測定期間)、オペレータによる信号パラメータの操作を受け付けない期間とする。これにより、測定期間中にオペレータが信号パラメータを操作することによって、第1の共振点P1と第2の共振点P2とのずれ量DAが閾値以上となってしまうことを防止することができる。
次に、本実施の形態の工作機械10の振動の診断を支援する振動診断支援方法を簡単に説明する。図5は、第1の実施の形態における工作機械10の処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1において、測定開始制御部40は、測定開始タイミングが到来したか否かを判断する。測定開始制御部40は、測定開始タイミングが到来していないと判断した場合にはステップS1に戻る。一方、測定開始制御部40は、測定開始タイミングが到来したと判断した場合には、揺動信号送出部30、測定部32およびパラメータ設定部38に測定開始信号STを送信し、ステップS2に進む。
ステップS2において、揺動信号送出部30は、第1の揺動信号Os1をモータ制御装置14および周波数特性演算部34に送出する。測定部32は、第1の揺動信号Os1を基にサーボモータ24の駆動軸が揺動したときのサーボモータ24の物理量Ps(回転角(位置))を測定する。パラメータ設定部38は、周波数特性演算部34から演算終了信号CEを受けるまで、第1の揺動信号Os1に対する信号パラメータの操作の受け付けを停止し、ステップS3に進む。
ステップS3において、揺動信号送出部30は、第2の揺動信号Os2をモータ制御装置14および周波数特性演算部34に送出する。測定部32は、第2の揺動信号Os2を基にサーボモータ24の駆動軸が揺動したときのサーボモータ24の物理量Ps(回転角(位置))を測定する。パラメータ設定部38は、周波数特性演算部34から演算終了信号CEを受けるまで、第2の揺動信号Os2に対する信号パラメータの操作の受け付けを停止し、ステップS4に進む。
ステップS4において、周波数特性演算部34は、ステップS2で送出された第1の揺動信号Os1と、ステップS2で測定された物理量Ps(回転角(位置))の測定信号Ms1とに基づいて、第1の周波数特性(ゲイン特性)を演算する。また、周波数特性演算部34は、ステップS3で送出された第2の揺動信号Os2と、ステップS3で測定された物理量Ps(回転角(位置))の測定信号Ms2とに基づいて、第2の周波数特性(ゲイン特性)を演算する。周波数特性演算部34は、第1の周波数特性(ゲイン特性)および第2の周波数特性(ゲイン特性)を演算し終わると、演算終了信号CEを測定部32およびパラメータ設定部38に出力した後に、ステップS5に進む。
ステップS5において、表示制御部36は、ステップS4で演算された第1の周波数特性(ゲイン特性)および第2の周波数特性(ゲイン特性)を表示装置18に表示させ、ステップS6に進む。
ステップS6において、パラメータ設定部38は、周波数特性演算部34から演算終了信号CEを受けると、第1の揺動信号Os1および第2の揺動信号Os2の各々に対する信号パラメータの操作の受け付けを開始し、ステップS1に戻る。
なお、パラメータ設定部38は、信号パラメータの操作の受け付けを開始してから、測定開始信号STを受けるまでに、信号パラメータの操作があった場合には、その操作対象の信号パラメータの値を、オペレータの操作によって入力された入力値に設定する。この場合、揺動信号送出部30は、設定された信号パラメータとなるように、第1の揺動信号Os1および第2の揺動信号Os2を生成し、その後に測定開始信号STを受けると、生成した第1の揺動信号Os1および第2の揺動信号Os2を送出する。
なお、図5に示す例では、ステップS2の処理の後にステップS3の処理が実行されているが、ステップS3の処理の後にステップS2の処理が実行されてもよい。
上記の第1の実施の形態は、下記のように変形することができる。
(変形例1−1)
上記の第1の実施の形態の数値制御装置16には、図1において破線で示すように、比較部44が設けられてもよい。比較部44は、第1の周波数特性(ゲイン特性)に現れる第1の共振点P1(図4)と、その第1の共振点P1に対応して第2の周波数特性に現れる第2の共振点P2(図4)とのずれ量DAを所定の閾値と比較する。上記のように、第1の共振点P1と第2の共振点P2とのずれ量DAは、最大振幅比のずれ量DA1、および、共振周波数のずれ量DA2の少なくとも一方である。
ここで、最大振幅比のずれ量DA1、および、共振周波数のずれ量DA2の少なくとも一方が所定の閾値以上となる場合、比較部44は、その閾値以上となる第1の共振点P1(図4)および第2の共振点P2(図4)を表示制御部36に出力する。
表示制御部36は、周波数特性演算部34で演算された第1の周波数特性および第2の周波数特性とともに、比較部44から出力された第1の共振点P1と第2の共振点P2とを表示装置18に識別表示させる。これにより、工作機械10の異常を含む振動である可能性が高いことを、オペレータに対して直感的に分かり易く提示することができる。
なお、識別表示の具体的な態様として、例えば、表示制御部36は、ゲイン線図DG1、DG2(図4)におけるゲイン波形のなかで、ずれ量DAが閾値以上となる共振点P1、P2を含む波形部分を他の波形部分よりも強調して表示させるようにしてもよい。また、例えば、表示制御部36は、ゲイン線図DG1、DG2(図4)を、互いに異なる色で重ねた状態で同一画面に表示してもよい。また、例えば、表示制御部36は、単位時間ごとに、あるいは、オペレータの切り替え操作に応じて、第1の周波数特性のゲイン波形と、第2の周波数特性のゲイン波形とを同一目盛のグラフ上に表示してもよい。
(変形例1−2)
変形例1−1では、比較部44は、第1の共振点P1と第2の共振点P2とのずれ量DAが所定の閾値以上となる第1の共振点P1および第2の共振点P2を表示制御部36に出力した。これに対し、変形例1−2では、比較部44は、第1の共振点P1と第2の共振点P2とのずれ量DAに応じて、振動に関するコメントを生成し、生成したコメントを表示制御部36に出力する。
例えば、第1の共振点P1と第2の共振点P2とのずれ量DAが所定の閾値以上となる場合、比較部44は、工作機械10の異常を含む振動の可能性がある旨のコメントを生成し、生成したコメントを表示制御部36に出力する。この場合、表示制御部36は、周波数特性演算部34で演算された第1の周波数特性および第2の周波数特性とともに、工作機械10の異常を含む振動の可能性がある旨を表示装置18に表示させる。
一方、第1の共振点P1と第2の共振点P2とのずれ量DAが所定の閾値未満となる場合、比較部44は、工作機械10には異常とみられる要因がない可能性が高い旨のコメントを生成し、生成したコメントを表示制御部36に出力する。この場合、表示制御部36は、周波数特性演算部34で演算された第1の周波数特性および第2の周波数特性とともに、工作機械10には異常とみられる要因がない可能性が高い旨を表示装置18に表示させる。
このように、表示制御部36は、第1の共振点P1と第2の共振点P2とのずれ量DAに応じて、振動に関するコメントを表示させれば、工作機械10の異常を含む振動であるか否かを、オペレータに対して直感的に分かり易く提示することができる。
〔第2の実施の形態〕
図6は、第2の実施の形態における工作機械10を示す図である。なお、第1の実施の形態において説明した構成と同等の構成については同一の符号を付し、第1の実施の形態と重複する説明は省略する。
第2の実施の形態における工作機械10では、数値制御装置16の構成が第1の実施の形態と異なる。具体的に本実施の形態の数値制御装置16では、表示制御部36および比較部44がなく、振動要因推定部50および報知部52が新たに備えられる。
振動要因推定部50は、第1の周波数特性(ゲイン特性)に現れる第1の共振点P1と、第2の周波数特性(ゲイン特性)に現れる第2の共振点P2とのずれ量DAに基づいて、工作機械10の異常を含む振動であるか否かを推定するものである。
すなわち、振動要因推定部50は、第1の演算部34Aから出力された第1の周波数特性(ゲイン特性)における最大振幅比および共振周波数を検出し、第2の演算部34Bから出力された第2の周波数特性における最大振幅比および共振周波数を検出する。振動要因推定部50は、この検出結果に基づいて、第1の共振点P1と第2の共振点P2とのずれ量DAを認識し、認識したずれ量DAを所定の閾値と比較する。
ここで、振動要因推定部50は、第1の共振点P1と第2の共振点P2とのずれ量DAが所定の閾値未満である場合、工作機械10の異常を含む振動ではなく、正常範囲内の振動であると推定する。この場合、振動要因推定部50は、正常信号NMを生成し、生成した正常信号NMを報知部52に出力する。
一方、振動要因推定部50は、第1の共振点P1と第2の共振点P2とのずれ量DAが所定の閾値以上である場合、工作機械10の異常を含む振動であると推定する。この場合、振動要因推定部50は、異常信号ERを生成し、生成した異常信号ERを報知部52に出力する。
報知部52は、振動要因推定部50の推定結果を報知するものである。すなわち、報知部52は、振動要因推定部50から正常信号NMが与えられると、工作機械10の異常を含む振動が生じている可能性が低いことをオペレータに報知する。一方、報知部52は、振動要因推定部50から異常信号ERが与えられると、工作機械10の異常を含む振動が生じている可能性が高いことをオペレータに報知する。
報知部52の具体的な報知態様としては、例えば、表示装置18に表示する態様、不図示の音響発生装置から音を発生する態様、不図示の発光装置から光を発生する態様などが挙げられる。なお、報知部52は、2以上の報知態様を用いて報知するようにしてもよい。
工作機械10の異常を含む振動が生じている可能性が高いことを表示装置18に表示する態様である場合、報知部52は、第1の周波数特性および第2の周波数特性を周波数特性演算部34から取得し、それら第1の周波数特性と第2の周波数特性を対比可能な状態で表示させてもよい。また、報知部52は、所定の閾値以上のずれ量DAを有する第1の共振点P1と第2の共振点P2とを振動要因推定部50から取得し、それら第1の共振点P1と第2の共振点P2とを識別表示させてもよい。
次に、本実施の形態における工作機械10の振動の診断を支援する振動診断支援方法を簡単に説明する。図7は、第2の実施の形態における工作機械10の処理の流れを示すフローチャートである。なお、第1の実施の形態において説明したステップと同等のステップについては同一の符号を付し、第1の実施の形態と重複する説明は省略する。
本実施の形態の振動診断支援方法では、第1の実施の形態のステップS5に代えて、ステップS15〜S17が含まれる。
すなわち、ステップS15において、振動要因推定部50は、ステップS4で演算された第1の周波数特性に現れる第1の共振点P1と、ステップS4で演算された第2の周波数特性に現れる第2の共振点P2とのずれ量DAを所定の閾値と比較する。
ここで、第1の共振点P1と第2の共振点P2とのずれ量DAが所定の閾値未満である場合、振動要因推定部50は、工作機械10の異常を含む振動ではなく、正常範囲内の振動であると推定する。この場合、振動要因推定部50は、正常信号NMを生成し、生成した正常信号NMを報知部52に出力し、ステップS16に進む。
ステップS16において、報知部52は、正常信号NMを受けると、工作機械10の異常を含む振動が生じている可能性が低いことをオペレータに報知した後、ステップS6に進む。
一方、第1の共振点P1と第2の共振点P2とのずれ量DAが所定の閾値以上である場合、振動要因推定部50は、工作機械10の異常を含む振動であると推定する。この場合、振動要因推定部50は、異常信号ERを生成し、生成した異常信号ERを報知部52に出力し、ステップS17に進む。
ステップS17において、報知部52は、異常信号ERを受けると、工作機械10の異常を含む振動が生じている可能性が高いことをオペレータに報知する。この場合、工作機械10の処理は終了する。
このように第2の実施の形態では、工作機械10の振動要因推定部50によって、工作機械10の異常を含む振動があるか否かが推定され、当該振動があると推定された場合にはその旨が報知されるとともに周波数特性の測定が停止される。
上記の第2の実施の形態は、下記のように変形することができる。
(変形例2−1)
変形例2−1では、振動要因推定部50は、正常範囲内の振動であると推定した場合(第1の共振点P1と第2の共振点P2とのずれ量DAが所定の閾値未満である場合)に、工作機械10に固有の振動であるか電気的なノイズであるかをさらに推定する。
すなわち、振動要因推定部50は、第1の演算部34Aから出力された第1の周波数特性(ゲイン特性)に基づいて第1Q値を検出し、検出した第1Q値を所定のQ値閾値と比較する。また、振動要因推定部50は、第2の演算部34Bから出力された第2の周波数特性(ゲイン特性)に基づいて第2Q値を検出し、検出した第2Q値を所定のQ値閾値と比較する。
ここで、第1Q値と第2Q値とのいずれもが所定のQ値閾値未満である場合、振動要因推定部50は、工作機械10に固有の振動であると推定する。この場合、振動要因推定部50は、第1の正常信号NM1を生成し、生成した第1の正常信号NM1を報知部52に出力する。報知部52は、第1の正常信号NM1を受けると、工作機械10の異常を含む振動も電気的なノイズもない可能性が高いことをオペレータに報知する。
一方、第1Q値と第2Q値との少なくとも一方が所定のQ値閾値以上である場合、振動要因推定部50は、電気的なノイズであると推定する。この場合、振動要因推定部50は、第2の正常信号NM2を生成し、生成した第2の正常信号NM2を報知部52に出力する。報知部52は、第2の正常信号NM2を受けると、工作機械10の異常を含む振動はない可能性が高いが電気的なノイズがある可能性が高いことをオペレータに報知する。
このように変形例2−1によれば、工作機械10の異常を含む振動ではない可能性が高いときの振動要因をより詳しく捉えることができる。
(変形例2−2)
上記第2の実施の形態では、周波数特性演算部34、振動要因推定部50および報知部52が数値制御装置16に設けられた。しかし、数値制御装置16と通信可能に接続されたPCなどに周波数特性演算部34、振動要因推定部50および報知部52の少なくとも1つが設けられていてもよい。なお、上記第1の実施の形態も同様に、数値制御装置16と通信可能に接続されたPCなどに周波数特性演算部34、表示制御部36および比較部44の少なくとも1つが設けられていてもよい。
〔共通の変形例〕
上記第1の実施の形態および第2の実施の形態では、1軸用として1つの駆動系12が工作機械10に備えられた。しかし、例えば、X軸用の駆動系12、Y軸用の駆動系12およびZ軸用の駆動系12などのように、多軸用として複数の駆動系12が工作機械10に備えられてもよい。
複数の駆動系12が工作機械10に備えられる場合、数値制御装置16は、複数の駆動系12に対して共通に設けられてもよく、複数の駆動系12の各々に1つずつ設けられてもよい。また、複数の駆動系12が工作機械10に備えられる場合、複数の駆動系12の各々が有するサーボモータ24について第1の周波数特性(ゲイン特性)および第2の周波数特性(ゲイン特性)が取得される。
なお、複数の駆動系12のサーボモータ24ごとに第1の周波数特性(ゲイン特性)および第2の周波数特性(ゲイン特性)が取得された場合、工作機械10の振動の異常の有無をより綿密に捉えることができる。またこの場合、異常個所に最も近い軸でのゲイン特性を用いて、工作機械10の異常を明瞭に顕在化させることができる。
〔実施の形態から得られる技術的思想〕
第1の実施の形態および第2の実施の形態から把握しうる技術的思想について、以下に記載する。
(第1の技術的思想)
工作機械(10)は、駆動系(12)と、第1の信号送出部(30A)と、第2の信号送出部(30B)と、測定部(32)と、第1の演算部(34A)と、第2の演算部(34B)と、を備える。駆動系(12)は、サーボモータ(24)からサーボモータ(24)の駆動力により駆動する駆動対象物(28)までの駆動系である。第1の信号送出部(30A)は、サーボモータ(24)の駆動軸を周期的に揺動させるものであって揺動周波数が時間経過に応じて高くなる方向に変化する第1の揺動信号(Os1)を送出する。第2の信号送出部(30B)は、駆動軸を周期的に揺動させるものであって揺動周波数が時間経過に応じて低くなる方向に変化する第2の揺動信号(Os2)を送出する。測定部(32)は、工作機械(10)の状態を表す物理量(Ps)を測定する。第1の演算部(34A)は、第1の揺動信号(Os1)を基に駆動軸が揺動したときに測定部(32)で測定された物理量(Ps)の測定信号(Ms1)と、第1の揺動信号(Os1)とに基づいて、第1の周波数特性を演算する。第2の演算部(34B)は、第2の揺動信号(Os2)を基に駆動軸が揺動したときに測定部(32)で測定された物理量(Ps)の測定信号(Ms2)と、第2の揺動信号(Os2)とに基づいて、第2の周波数特性を演算する。
工作機械(10)の異常があると、第1の周波数特性と第2の周波数特性とに差が生じる傾向にある。したがって、第1の周波数特性および第2の周波数特性を演算することで、工作機械(10)の異常を含む振動であるか否かを捉えることができる。
工作機械(10)は、第1の周波数特性と第2の周波数特性とを対比可能な状態で表示装置(18)に表示させる表示制御部(36)を備えてもよい。これにより、工作機械(10)の異常を含む振動であるか否かの情報をオペレータに対して提示することができる。
表示制御部(36)は、第1の周波数特性に現れる第1の共振点(P1)と、第1の共振点(P1)に対応して第2の周波数特性に現れる第2の共振点(P2)とのずれ量(DA)が所定の閾値以上となる第1の共振点(P1)および第2の共振点(P2)を表示装置(18)に識別表示させてもよい。これにより、工作機械(10)の異常を含む振動である可能性が高いことを、オペレータに対して直感的に分かり易く提示することができる。
表示制御部(36)は、第1の周波数特性に現れる第1の共振点(P1)と、第1の共振点(P1)に対応して第2の周波数特性に現れる第2の共振点(P2)とのずれ量(DA)に応じて、振動に関するコメントを表示装置(18)に表示させてもよい。これにより、工作機械(10)の異常を含む振動であるか否かを、オペレータに対して直感的に分かり易く提示することができる。
工作機械(10)は、オペレータの操作に基づいて、第1の揺動信号(Os1)および第2の揺動信号(Os2)の各々において揺動周波数を変化させる周波数帯域、周波数帯域で変化させるステップ数、および、第1の揺動信号(Os1)および第2の揺動信号(Os2)の各々の振幅との少なくとも1つの信号パラメータを設定するパラメータ設定部(38)を備え、第1の信号送出部(30A)は、パラメータ設定部(38)で設定された信号パラメータとなるように第1の揺動信号(Os1)を送出し、第2の信号送出部(30B)は、パラメータ設定部(38)で設定された信号パラメータとなるように第2の揺動信号(Os2)を送出してもよい。これにより、オペレータは、表示装置(18)に表示された第1の周波数特性と第2の周波数特性とを確認した上で、複数の信号パラメータのなかで所望の信号パラメータを設定し、その設定内容で周波数特性を測定し直すことができる。
パラメータ設定部(38)は、オペレータの操作により入力された周波数を含み、かつ、予め設定された初期値よりも狭い周波数帯域を設定するとともに、予め設定された初期値よりも多いステップ数を設定してもよい。これにより、工作機械(10)の異常を含む振動である可能性がある部分のより詳細な周波数特性を測定し、その測定結果をオペレータに提示することができる。
工作機械(10)は、第1の周波数特性に現れる第1の共振点(P1)と、第1の共振点(P1)に対応して第2の周波数特性に現れる第2の共振点(P2)とのずれ量(DA)に基づいて、工作機械(10)の異常を含む振動であるか否かを推定する振動要因推定部(50)と、振動要因推定部(50)の推定結果を報知する報知部(52)と、を備えてもよい。これにより、工作機械(10)の異常を含む振動であることをオペレータに対して提示することができる。
振動要因推定部(50)は、ずれ量(DA)が所定の閾値以上である場合には工作機械(10)の異常を含む振動がある可能性が高いと推定し、ずれ量(DA)が閾値未満である場合には工作機械(10)の異常を含む振動である可能性が低いと推定してもよい。これにより、推定の確からしさを高め易くなる。
振動要因推定部(50)は、ずれ量(DA)が所定の閾値未満である場合、第1の周波数特性に基づく第1Q値および第2の周波数特性に基づく第2Q値を所定のQ値閾値と比較し、第1Q値および第2Q値のいずれもがQ値閾値未満である場合には工作機械(10)に固有の振動である可能性が高いと推定し、第1Q値および第2Q値の少なくとも一方がQ値閾値以上である場合には電気的なノイズである可能性が高いと推定してもよい。これにより、工作機械(10)の異常を含む振動ではない可能性が高いときの振動要因をより詳しく捉えることができる。
(第2の技術的思想)
振動診断支援方法は、サーボモータ(24)からサーボモータ(24)の駆動力により駆動する駆動対象物(28)までの駆動系(12)を有する工作機械(10)の振動の診断を支援するものである。この振動診断支援方法は、第1の測定ステップ(S2)と、第2の測定ステップ(S3)と、周波数特性演算ステップ(S4)と、を含む。第1の測定ステップ(S2)は、サーボモータ(24)の駆動軸を周期的に揺動させるものであって揺動周波数が時間経過に応じて高くなる方向に変化する第1の揺動信号(Os1)を基に駆動軸が揺動したときの工作機械(10)の状態を表す物理量(Ps)を測定する。第2の測定ステップ(S3)は、駆動軸を周期的に揺動させるものであって揺動周波数が時間経過に応じて低くなる方向に変化する第2の揺動信号(Os2)を基に駆動軸が揺動したときの物理量(Ps)を測定する。周波数特性演算ステップ(S4)は、第1の測定ステップ(S2)で測定された物理量(Ps)の測定信号(Ms1)と、第1の揺動信号(Os1)とに基づいて、第1の周波数特性を演算し、第2の測定ステップ(S3)で測定された物理量(Ps)の測定信号(Ms2)と、第2の揺動信号(Os2)とに基づいて、第2の周波数特性を演算する。
工作機械(10)の異常があると、第1の周波数特性と第2の周波数特性とに差が生じる傾向にある。したがって、第1の周波数特性および第2の周波数特性を演算することで、工作機械(10)の異常を含む振動であるか否かを捉えることができる。
振動診断支援方法は、第1の周波数特性と第2の周波数特性とを対比可能な状態で表示装置(18)に表示させる表示ステップ(S5)を含んでもよい。これにより、工作機械(10)の異常を含む振動であるか否かの情報をオペレータに対して提示することができる。
表示ステップ(S5)は、第1の周波数特性に現れる第1の共振点(P1)と、第1の共振点(P1)に対応して第2の周波数特性に現れる第2の共振点(P2)とのずれ量(DA)が閾値以上となる第1の共振点(P1)および第2の共振点(P2)を表示装置(18)に識別表示させてもよい。これにより、工作機械(10)の異常を含む振動である可能性が高いことを、オペレータに対して直感的に分かり易く提示することができる。
表示ステップ(S5)は第1の周波数特性に現れる第1の共振点(P1)と、第1の共振点(P1)に対応して第2の周波数特性に現れる第2の共振点(P2)とのずれ量(DA)に応じて、振動に関するコメントを表示装置(18)に表示させてもよい。これにより、工作機械(10)の異常を含む振動であるか否かを、オペレータに対して直感的に分かり易く提示することができる。
振動診断支援方法は、第1の周波数特性に現れる第1の共振点(P1)と、第1の共振点(P1)に対応して第2の周波数特性に現れる第2の共振点(P2)とのずれ量(DA)に基づいて、工作機械(10)の異常を含む振動であるか否かを推定する振動要因推定ステップ(S15)と、振動要因推定ステップ(S15)の推定結果を報知する報知ステップ(S16、S17)と、を含んでいてもよい。これにより、工作機械(10)の異常を含む振動であることをオペレータに対して提示することができる。
振動要因推定ステップ(S15)は、ずれ量(DA)が閾値以上である場合には工作機械(10)の異常を含む振動があると推定し、ずれ量(DA)が閾値未満である場合には工作機械(10)の異常を含む振動ではないと推定してもよい。これにより、推定の確からしさを高め易くなる。
振動要因推定ステップ(S15)は、ずれ量(DA)が所定の閾値未満である場合、第1の周波数特性に基づく第1Q値および第2の周波数特性に基づく第2Q値を所定のQ値閾値と比較し、第1Q値および第2Q値のいずれもがQ値閾値未満である場合には工作機械(10)に固有の振動である可能性が高いと推定し、第1Q値および第2Q値の少なくとも一方がQ値閾値以上である場合には電気的なノイズである可能性が高いと推定してもよい。これにより、工作機械(10)の異常を含む振動ではない可能性が高いときの振動要因をより詳しく捉えることができる。
10…工作機械 12…駆動系
14…モータ制御装置 18…表示装置
24…サーボモータ 26…駆動力伝達機構
28…駆動対象物 30…揺動信号送出部
32…測定部 34…周波数特性演算部
36…表示制御部 38…パラメータ設定部
40…測定開始制御部 44…比較部
50…振動要因推定部 52…報知部

Claims (16)

  1. サーボモータから前記サーボモータの駆動力により駆動する駆動対象物までの駆動系と、
    前記サーボモータの駆動軸を周期的に揺動させるものであって揺動周波数が時間経過に応じて高くなる方向に変化する第1の揺動信号を送出する第1の信号送出部と、
    前記駆動軸を周期的に揺動させるものであって前記揺動周波数が時間経過に応じて低くなる方向に変化する第2の揺動信号を送出する第2の信号送出部と、
    工作機械の状態を表す物理量を測定する測定部と、
    前記第1の揺動信号を基に前記駆動軸が揺動したときに前記測定部で測定された前記物理量の測定信号と、前記第1の揺動信号とに基づいて、第1の周波数特性を演算する第1の演算部と、
    前記第2の揺動信号を基に前記駆動軸が揺動したときに前記測定部で測定された前記物理量の測定信号と、前記第2の揺動信号とに基づいて、第2の周波数特性を演算する第2の演算部と、
    を備える、工作機械。
  2. 請求項1に記載の工作機械であって、
    前記第1の周波数特性と前記第2の周波数特性とを対比可能な状態で表示装置に表示させ表示制御部を備える、工作機械。
  3. 請求項2に記載の工作機械であって、
    前記表示制御部は、前記第1の周波数特性に現れる第1の共振点と、前記第1の共振点に対応して前記第2の周波数特性に現れる第2の共振点とのずれ量が所定の閾値以上となる前記第1の共振点および前記第2の共振点を前記表示装置に識別表示させる、工作機械。
  4. 請求項2または3に記載の工作機械であって、
    前記表示制御部は、前記第1の周波数特性に現れる第1の共振点と、前記第1の共振点に対応して前記第2の周波数特性に現れる第2の共振点とのずれ量に応じて、振動に関するコメントを前記表示装置に表示させる、工作機械。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の工作機械であって、
    オペレータの操作に基づいて、前記第1の揺動信号および前記第2の揺動信号の各々において前記揺動周波数を変化させる周波数帯域、前記周波数帯域で変化させるステップ数、および、前記第1の揺動信号および前記第2の揺動信号の各々の振幅との少なくとも1つの信号パラメータを設定するパラメータ設定部を備え、
    前記第1の信号送出部は、前記パラメータ設定部で設定された前記信号パラメータとなるように前記第1の揺動信号を送出し、前記第2の信号送出部は、前記パラメータ設定部で設定された前記信号パラメータとなるように前記第2の揺動信号を送出する、工作機械。
  6. 請求項5に記載の工作機械であって、
    前記パラメータ設定部は、オペレータの操作により入力された周波数を含み、かつ、予め設定された初期値よりも狭い前記周波数帯域を設定するとともに、予め設定された初期値よりも多い前記ステップ数を設定する、工作機械。
  7. 請求項1に記載の工作機械であって、
    前記第1の周波数特性に現れる第1の共振点と、前記第1の共振点に対応して前記第2の周波数特性に現れる第2の共振点とのずれ量に基づいて、前記工作機械の異常を含む振動であるか否かを推定する振動要因推定部と、
    前記振動要因推定部の推定結果を報知する報知部と、
    を備える、工作機械。
  8. 請求項7に記載の工作機械であって、
    前記振動要因推定部は、前記ずれ量が所定の閾値以上である場合には前記工作機械の異常を含む振動である可能性が高いと推定し、前記ずれ量が前記閾値未満である場合には前記工作機械の異常を含む振動である可能性が低いと推定する、工作機械。
  9. 請求項8に記載の工作機械であって、
    前記振動要因推定部は、前記ずれ量が所定の閾値未満である場合、前記第1の周波数特性に基づく第1Q値および前記第2の周波数特性に基づく第2Q値を所定のQ値閾値と比較し、前記第1Q値および前記第2Q値のいずれもが前記Q値閾値未満である場合には前記工作機械に固有の振動である可能性が高いと推定し、前記第1Q値および前記第2Q値の少なくとも一方が前記Q値閾値以上である場合には電気的なノイズである可能性が高いと推定する、工作機械。
  10. サーボモータから前記サーボモータの駆動力により駆動する駆動対象物までの駆動系を有する工作機械の振動の診断を支援する振動診断支援方法であって、
    前記サーボモータの駆動軸を周期的に揺動させるものであって揺動周波数が時間経過に応じて高くなる方向に変化する第1の揺動信号を基に前記駆動軸が揺動したときの前記工作機械の状態を表す物理量を測定する第1の測定ステップと、
    前記駆動軸を周期的に揺動させるものであって前記揺動周波数が時間経過に応じて低くなる方向に変化する第2の揺動信号を基に前記駆動軸が揺動したときの前記物理量を測定する第2の測定ステップと、
    前記第1の測定ステップで測定された前記物理量の測定信号と、前記第1の揺動信号とに基づいて、第1の周波数特性を演算し、前記第2の測定ステップで測定された前記物理量の測定信号と、前記第2の揺動信号とに基づいて、第2の周波数特性を演算する周波数特性演算ステップと、
    を含む、振動診断支援方法。
  11. 請求項10に記載の振動診断支援方法であって、
    前記第1の周波数特性と前記第2の周波数特性とを対比可能な状態で表示装置に表示させる表示ステップを含む、振動診断支援方法。
  12. 請求項11に記載の振動診断支援方法であって、
    前記表示ステップは、前記第1の周波数特性に現れる第1の共振点と、前記第1の共振点に対応して前記第2の周波数特性に現れる第2の共振点とのずれ量が所定の閾値以上となる前記第1の共振点および前記第2の共振点を前記表示装置に識別表示させる、振動診断支援方法。
  13. 請求項11または12に記載の振動診断支援方法であって、
    前記表示ステップは、前記第1の周波数特性に現れる第1の共振点と、前記第1の共振点に対応して前記第2の周波数特性に現れる第2の共振点とのずれ量に応じて、振動に関するコメントを前記表示装置に表示させる、振動診断支援方法。
  14. 請求項10に記載の振動診断支援方法であって、
    前記第1の周波数特性に現れる第1の共振点と、前記第1の共振点に対応して前記第2の周波数特性に現れる第2の共振点とのずれ量に基づいて、前記工作機械の異常を含む振動であるか否かを推定する振動要因推定ステップと、
    前記振動要因推定ステップの推定結果を報知する報知ステップと、
    を含む、振動診断支援方法。
  15. 請求項14に記載の振動診断支援方法であって、
    前記振動要因推定ステップは、前記ずれ量が所定の閾値以上である場合には前記工作機械の異常を含む振動があると推定し、前記ずれ量が前記閾値未満である場合には前記工作機械の異常を含む振動ではないと推定する、振動診断支援方法。
  16. 請求項15に記載の振動診断支援方法であって、
    前記振動要因推定ステップは、前記ずれ量が所定の閾値未満である場合、前記第1の周波数特性に基づく第1Q値および前記第2の周波数特性に基づく第2Q値を所定のQ値閾値と比較し、前記第1Q値および前記第2Q値のいずれもが前記Q値閾値未満である場合には前記工作機械に固有の振動である可能性が高いと推定し、前記第1Q値および前記第2Q値の少なくとも一方が前記Q値閾値以上である場合には電気的なノイズである可能性が高いと推定する、振動診断支援方法。
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