JP6806637B2 - クリンカ灰分離装置及び灰排出システム - Google Patents

クリンカ灰分離装置及び灰排出システム Download PDF

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Description

本発明は、ボイラ炉底から排出されたクリンカ灰から大きな塊状のものを分離するクリンカ灰分離装置及びそれを備えた灰排出システムに関する。
従来、微粉砕した石炭を燃焼させる火炉を備えた石炭焚きボイラが知られている。ボイラ火炉で生じた石炭燃焼灰の粒子の一部は溶融して相互に凝集し、多孔質な塊(クリンカ灰)となって炉底に落下する。
火炉の炉底からクリンカ灰を排出する灰排出処理の方式として、炉底に設置した水封式ドラグチェーンコンベヤによりクリンカ灰を連続的に排出する水封式コンベヤ方式や、炉底に設置した乾式クリンカコンベヤで連続的又は間欠的に排出する乾式クリンカコンベヤ方式が知られている。
ところで、ボイラ火炉で溶融した石炭燃焼灰が炉内に設置された伝熱管や壁等に付着すると、これが成長・固化して大きな塊状のクリンカ(以下、「大塊状クリンカ」と称する)となる。この大塊状クリンカは、その自重と振動等によって、ある程度大きくなると落下する。大塊状クリンカのサイズは、長辺が1m以上となるものがある。このような大塊状クリンカがコンベヤ上に直接に落下すると、その衝撃でコンベヤが損傷したり、大塊によってコンベヤが詰まったりする。
そこで、特許文献1に記載のボトムアッシュ搬送装置では、粒径の大きなクリンカ灰を受け止め且つ粒径の小さなクリンカ灰を通過させる櫛歯状の除去板をコンベヤの上方に設け、粒径の大きなクリンカ灰が直接にコンベヤに落下しないようにしている。除去板で受け止められたクリンカ灰は、除去板の傾斜によって冷却水が貯留された冷却槽のクリンカ入口へ案内される。この冷却槽のクリンカ入口には、押圧されることにより容易に開放されるように吊り下げ支持された開閉扉が設けられている。
特開2015−148401号公報
特許文献1では、除去板によって粒径の小さなクリンカ灰から分離された粒径の大きなクリンカ灰は、その自重によって除去板の上を転がり落ちて、自身で開閉扉を押圧して開放し、冷却槽へ落下する。これに対し、本願の発明者らは、粒径の小さなクリンカ灰から分離された粒径の大きなクリンカ灰(即ち、大塊状クリンカ)を開閉扉で一旦受け止めることを検討している。
開閉扉へ向かって移動してくる大塊状クリンカが当該開閉扉と衝突すると、開閉扉は瞬間的に大きな衝撃を受けることが想定される。この衝撃荷重によって、開閉扉を支持しているヒンジが破損するおそれがある。また、この衝撃荷重を支えるために、開閉扉を支持する部材(例えば、柱脚など)の断面積を増加させると、装置全体が巨大化し、省スペース化の要求に反する。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、ボイラ炉底から排出されたクリンカ灰から大塊状クリンカを分離するクリンカ灰分離装置及びそれを備える灰排出システムにおいて、大塊状クリンカが閉止されている開閉扉に衝突したときに当該開閉扉にかかる衝撃を緩和することにある。
本発明の一態様に係るクリンカ灰分離装置は、
ボイラ火炉の炉底から排出されたクリンカ灰が流入する入口、前記クリンカ灰のうち所定サイズ以下のクリンカ灰を排出する第1出口、及び、前記クリンカ灰のうち前記所定サイズを超えるクリンカ灰である大塊状クリンカを排出する第2出口が設けられたハウジングと、
前記ハウジングに設けられ、前記クリンカ灰から前記大塊状クリンカを分離するセパレータと、
前記ハウジングにその一辺が回動可能に支持され、前記第2出口を閉塞可能であって、前記セパレータで分離されて当該第2出口へ移動してきた前記大塊状クリンカを受け止める開閉扉と、
前記開閉扉の前記一辺の他の少なくとも一部分を支持する支持体と、
前記開閉扉と前記支持体との間に介在する緩衝装置とを備えることを特徴としている。
また、本発明の一態様に係る灰排出システムは、ボイラ火炉の炉底からクリンカ灰を排出する灰排出システムであって、前記炉底の下方から前記クリンカ灰を搬出するコンベヤ装置と、前記炉底から前記コンベヤ装置までの前記クリンカ灰の流路に設けられた、上記のクリンカ灰分離装置とを備えることを特徴としている。
上記クリンカ灰分離装置及び灰排出システムによれば、第2出口へ向けて移動してきた大塊状クリンカが開閉扉に衝突したときに、緩衝装置が衝突の運動エネルギーを吸収するので、開閉扉にかかる衝撃を緩和することができる。
上記クリンカ灰分離装置に、前記開閉扉の回動を阻止するように前記開閉扉と前記支持体との間で突っ張るロッドが設けられ、当該ロッドに前記緩衝装置が含まれていてよい。
このように、開閉扉の回動を阻止することにより開閉扉をロックするロッドに緩衝装置が一体的に含まれているので、ロッドと緩衝装置とを独立して設ける場合と比較して、ロッドの破損が防がれ、部品点数を削減することができる。
更に、上記のロッドが、前記支持体に回動可能に支持された基部、前記開閉扉と当接する頭部、及び、前記基部と前記頭部との間に設けられた前記緩衝装置を有していてよい。
或いは、上記のロッドが、前記支持体に回動可能に支持された基部、及び、前記開閉扉が閉止された状態で前記基部と突き合わせることができるように前記開閉扉に取り付けられた前記緩衝装置を有していてよい。
このように、ロッド又はその基部が支持体に回動可能に支持されているので、ロッド又はその基部を回動させることによって、容易に開閉扉のロックとアンロックとを切り替えることができる。
上記クリンカ灰分離装置において、前記緩衝装置が、バネ座、前記バネ座上に積層された複数の皿バネ、及び、前記複数の皿バネを保持する筒体を有していてよい。
上記構成の緩衝装置では、皿バネの数を増減させることによって、緩衝の程度を容易に調節することができる。また、開閉扉には高温の大塊状クリンカが当接するので、緩衝装置も高温となるが、緩衝装置はその高温に対する耐熱性を備えることができる。
本発明によれば、ボイラ炉底から排出されたクリンカ灰から大塊状クリンカを分離するクリンカ灰分離装置及びそれを備える灰排出システムにおいて、大塊状クリンカが閉止されている開閉扉に衝突したときに当該開閉扉にかかる衝撃を緩和することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るクリンカ灰分離装置を含む灰排出システムの概略構成を示す図である。 図2は、クリンカ灰分離装置の概略構成を示す拡大図である。 図3は、ロック用ロッドの一例を示す図である。 図4は、開閉扉に作用する衝撃荷重と緩衝装置の制動距離との関係を示すグラフである。 図5は、ロック用ロッドの変形例1を示す図である。 図6は、ロック用ロッドの変形例2を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。先ず、図1を参照して、本発明の一実施形態に係るクリンカ灰分離装置(以下、単に「分離装置3」と称する)を含む灰排出システム1の概略構成について説明する。
灰排出システム1は、ボイラ火炉10の炉底に落下したクリンカ灰(ボトムアッシュ)を、ボイラ火炉10から搬出するものである。灰排出システム1は、クリンカ灰の移動の流れに沿って上流側から下流側へ向けて、ホッパ2、分離装置3、及び、コンベヤ装置4を備えている。但し、ホッパ2は、灰排出システム1の規模に応じて省略されてもよい。
ホッパ2は、ボイラ火炉10から落下してくるクリンカ灰を受容して、下流側(即ち、分離装置3)へ排出するものである。ホッパ2は、ボイラ火炉10の下方に配置され、ボイラ火炉10の炉底と連結されている。
分離装置3は、ホッパ2から排出されたクリンカ灰を受容し、クリンカ灰の主流の中から所定サイズを超えるクリンカ灰(以下、「大塊状クリンカ」と称する)を分離して回収し、その余のクリンカ灰を下流側(即ち、コンベヤ装置4)へ排出するものである。分離装置3の構造については後ほど詳細に説明する。
ホッパ2と分離装置3との間のクリンカ灰の流路には、分離装置3へのクリンカ灰の投入及び投入停止を切り換えたり、分離装置3へ投入されるクリンカ灰の量を調整したりすることの可能な、投入量調整装置21が設けられている。投入量調整装置21は、例えば、シャッターとその駆動手段などで構成される。
コンベヤ装置4は、分離装置3を通過したクリンカ灰を冷却しながら下流側へ搬送するものである。コンベヤ装置4は、ケーシング41と、ケーシング41に内装されたコンベヤ搬送部42とを備えている。
上記構成の灰排出システム1において、ボイラ火炉10の炉底に落下してきたクリンカ灰は、ホッパ2を通過して分離装置3へ流入する。分離装置3でクリンカ灰の主流から大塊状クリンカが分離され、大塊状クリンカが取り除かれたクリンカ灰の主流はコンベヤ装置4へ流入する。コンベヤ装置4に流入したクリンカ灰は、コンベヤ搬送部42によって下流側へ搬送される。このようにコンベヤ装置4によってボイラ火炉10の炉底から搬出されたクリンカ灰は、例えば、図示されない破砕機で細かく破砕されたり、図示されない回収用ホッパに回収されたりする。
続いて、図2を用いて、分離装置3の構成について詳細に説明する。図2は、分離装置3の概略構成を示す拡大図である。
ホッパ2の底部には、分離装置3のハウジング30の入口31が接続されている。ハウジング30は、下方へ行くほど横断面積が小さくなるホッパ形状(漏斗形状)を呈している。ハウジング30には、耐衝撃性を有する耐火材が内貼りされていてよい。
ハウジング30には、クリンカ灰が流入する入口31、コンベヤ装置4へ向けてクリンカ灰が流出する第1出口36、及び、大塊状クリンカを排出する第2出口35の各開口部が設けられている。
ハウジング30は、水平から傾いた第1底部71と、水平から第1底部71と相反する方向へ傾いた第2底部72とを有している。第1底部71と第2底部72は、ハウジング30の底部で交差し、これによりハウジング30の底部は先窄まりとなっている。第1底部71には、第1出口36が開口している。また、第2底部72には、第2出口35(大塊ゲート)が開口している。
ハウジング30の第1出口36には、セパレータ33が設けられている。本実施形態では、セパレータ33はハウジング30内に設けられているが、セパレータ33はハウジング30の第1出口36の外部に設けられてもよい。ハウジング30内に流入したクリンカ灰の主流は、セパレータ33上に落下する。セパレータ33は、所定サイズ以下のクリンカ灰の通過を許容し、所定サイズを超えるクリンカ灰(即ち、大塊状クリンカ)の通過を阻止する。セパレータ33の上面は、落下してきたクリンカ灰がその上を転がりながら篩われるように、水平から35〜60度傾いている。
セパレータ33は、例えば、200〜400mmの間隔(篩目)で平行に並べられた複数のグリズリーバー33bと、グリズリーバー33bの上流側に設けられて、落下してきたクリンカ灰をグリズリーバー33b同士の間へ案内するガイド33aとから構成されている。本実施形態では、このセパレータ33を通過不可能なクリンカ灰、即ち、最小辺の寸法が篩目より大きいクリンカ灰が「大塊状クリンカ」となる。但し、セパレータ33の構造、及び、篩目の大きさは上記に限定されない。
ハウジング30の第1出口36には、シュート32の入口が接続されている。このシュート32の出口は、コンベヤ装置4のコンベヤ搬送部42の上方においてケーシング41と接続されている。これにより、セパレータ33を通過したクリンカ灰はシュート32を通ってコンベヤ装置4へ送られる。
セパレータ33を通過できない大塊状クリンカは、セパレータ33の上面を下方へ転がって、セパレータ33から転がり出た先に位置する第2出口35に至る。第2出口35には、第2出口35を開閉可能に閉塞する開閉扉38が設けられている。開閉扉38は、ロック機構8によって定常時は閉止されている。
第2出口35に至った大塊状クリンカは、開閉扉38にかかる荷重の変化を検出する重量センサ、第2出口35の物体を検出する物体検出センサ、第2出口35の画像から大塊状クリンカを検出する画像センサ(いずれも図示略)などのうち少なくとも1つ以上の検出手段によって、検出されてよい。或いは、第2出口35に至った大塊状クリンカは、ハウジング30に設けられた点検窓(図示略)を通じて、視認可能であってもよい。作業者は、大塊状クリンカが第2出口35に至ったことを確認すると、開閉扉38を手動又は自動で操作して第2出口35を開放する。但し、開閉扉38は、大塊クリンカの有無にかかわらず、所定時間ごとに自動開閉動作を行うようにタイマ制御されていてもよい。
図1に示すように、第2出口35の外は、エンクロージャ62によって囲まれている。第2出口35が開放されると、エンクロージャ62の内部と分離装置3のハウジング30の内部とが連通される。エンクロージャ62の内部において第2出口35の下方には、第2出口35を通じて落下してきた大塊状クリンカを収容するコンテナ61が設けられている。コンテナ61は、搬出口63を通じてエンクロージャ62の外部へ搬出入される。
上記構成の分離装置3では、セパレータ33を通過できなかった大塊状クリンカは、セパレータ33の上面を転がり落ちて第2出口35へ至る。第2出口35の開閉扉38は閉止されており、転がり落ちてきた大塊状クリンカは開閉扉38と衝突し、開閉扉38に受け止められた大塊状クリンカは分離装置3内に一時的に保持される。大塊状クリンカが開閉扉38と衝突したときに、開閉扉38には瞬間的に大きな衝突荷重がかかる。その衝突荷重は、100トンを超えることも想定される。そこで、ロック機構8が、開閉扉38の回転を阻止する機能に加えて、開閉扉38にかかる衝突荷重を軽減する機能を備えている。
図2に示すように、本実施形態に係る第2出口35は、矩形状の開口であって、その開口を塞ぐように開閉扉38も矩形板状に形成されている。但し、第2出口35及び開閉扉38の形状は矩形状に限定されず、例えば、台形状や円形状であってもよい。開閉扉38には耐火材(又は、断熱材)38bが内貼りされている。開閉扉38の一辺(本実施形態では、上辺)は、ハウジング30に支軸39を介して回動可能に支持されている。開閉扉38の前記一辺と対向する辺(本実施形態では、下辺)は、ロック機構8を介してハウジング30に支持されている。ロック機構8は、開閉扉38の下辺に沿って複数設けられている。なお、図示しないが、ハウジング30には、クリンカ灰の流路を形成する本体に加えて、本体や他の要素を支える骨組みとなる柱は梁などの構造材も含まれる。
ロック機構8は、開閉扉38の回動を阻止するように開閉扉38とハウジング30との間で突っ張るロック用ロッド80、及び、開閉扉38の裏面に設けられた当接ブロック38aからなる。
ロッド80の基端部は、ハウジング30に設けられた支持部材37に、支軸40を介して回動可能に支持されている。本実施形態では、開閉扉38の支持体の一例として、ハウジング30を利用しているが、例えば、エンクロージャ62や、開閉扉38の下方に設置されたフォークリフト(図示せず)などが開閉扉38の支持体として利用されてもよい。
ロックされている開閉扉38では、ロッド80の先端部が当接ブロック38aに当接している。このように、開閉扉38の当接ブロック38aとハウジング30の支持部材37との間でロッド80が突っ張ることによって、開閉扉38の下向きの回転が阻止される。
開閉扉38のロックを解除する際には、図2に二点鎖線で示すように、ロッド80を支軸40を中心として下方へ回転させる。これにより、開閉扉38の支軸39を中心とする回転軌道からロッド80が外れて、開閉扉38の回転が許容される。
図3は、ロック用ロッド80の一例を示す図である。図3に示すロッド80は、頭部81と、基部83と、頭部81と基部83の間を接続する緩衝装置82とを備えている。
頭部81は、板状を呈し、開閉扉38の当接ブロック38aと当接する当接面81aを有している。頭部81の当接面81aは平面状であるが、図5に示すように、ロッド80Aの頭部81の当接面81aが曲面状であってもよい。このロッド80Aでは、当接面81aの支軸40の軸心方向から見たプロファイルが支軸40を中心とする円弧状を呈し、この当接面81aが摺動する当接ブロック38aの摺動面は当接面81aと対応する曲面である。このように、ロッド80Aの頭部81の当接面81aが曲面状であれば、ロッド80が回転するときに頭部81が滑らかに当接ブロック38aを摺動することができる。
基部83は、基端部に支軸40が挿通されるボス83aを有し、先端部に緩衝装置82が接続されている。
緩衝装置82は、頭部81と基部83との間を近接・離反させる方向(以下、「伸縮方向L」と称する)へ伸縮して、ロッド80に作用する衝撃の運動エネルギーを吸収する。本実施形態に係る緩衝装置82は、頭部81と結合された外筒82aと、外筒82aに同心状に内挿された内筒82eと、外筒82aと内筒82eとの間に収容されて伸縮方向Lに積層された複数の皿バネ82bと、内筒82eと結合されたバネ座82cと、バネ座82cと結合された柱状のガイド82dとを備えている。ガイド82dは、基部83の先端部と接合されている。
外筒82a及び内筒82eは、伸縮方向Lに延在する筒体であって、複数の皿バネ82bを積層状態に保持している。外筒82aのみで皿バネ82bの積層状態を維持できる場合には、内筒82eは省略されてもよい。外筒82aは、内筒82e、複数の皿バネ82b及びバネ座82cを覆っており、外筒82aの伸縮方向Lの端部にはガイド82dが貫通しており、当該ガイド82dの周面を摺動する被案内部となっている。外筒82aは、ガイド82dに案内されることにより、基部83に対し伸縮方向Lに移動することができる。
上記構成のロック機構8によれば、ロックされた開閉扉38に大塊状クリンカが衝突することによって、ロッド80の頭部81に伸縮方向Lの衝撃荷重(圧縮荷重)が加わると、緩衝装置82が伸縮方向Lに縮み、弾性体である皿バネ82bが弾性変形することで衝撃力の運動エネルギーを吸収する。これにより、大塊状クリンカが開閉扉38に衝突したときの、開閉扉38に作用する衝撃力が緩和される。
図4は、開閉扉38に作用する衝撃荷重と緩衝装置82の制動距離との関係を示すグラフである。図4のグラフでは、縦軸が衝撃荷重を表し、横軸が制動距離を表している。なお、緩衝装置82の制動距離とは、衝撃荷重が加わったときの緩衝装置82の伸縮方向Lの変形量のことである。
図4に示されるように、ロックされている開閉扉38に衝撃力Kが加わったときに、緩衝装置82の制動距離がゼロであれば(即ち、ロッド80に緩衝装置82が存在せずに、ロッド80全体が剛体であると仮定したとき)、理論上、開閉扉38にKの衝撃荷重がかかる。これに対し、緩衝装置82の制動距離がゼロより大きければ、開閉扉38にかかる衝撃荷重をKより低減させることができる。開閉扉38にかかる衝撃荷重は、緩衝装置82の制動距離が増加するに従って減少する。
以上に説明したように、本実施形態に係る灰排出システム1は、ボイラ火炉10の炉底からクリンカ灰を排出する灰排出システム1であって、炉底の下方からクリンカ灰を搬出するコンベヤ装置4と、炉底からコンベヤ装置4までのクリンカ灰の流路に設けられた分離装置3とを備えている。この分離装置3は、ボイラ火炉10の炉底から排出されたクリンカ灰が流入する入口31、クリンカ灰のうち所定サイズ以下のクリンカ灰を排出する第1出口36、及び、クリンカ灰のうち所定サイズを超えるクリンカ灰である大塊状クリンカを排出する第2出口35が設けられたハウジング30と、ハウジング30に設けられ、クリンカ灰から大塊状クリンカを分離するセパレータ33と、ハウジング30にその一辺が回動可能に支持され、第2出口35を閉塞可能であって、セパレータ33で分離されて当該第2出口35へ移動してきた大塊状クリンカを受け止める開閉扉38と、開閉扉38の前記一辺の他の少なくとも一部分を支持する支持体(本実施形態ではハウジング30が兼用)と、開閉扉38と支持体との間に介在する緩衝装置82とを備えている。
上記分離装置3では、開閉扉38が緩衝装置82を介して支持体の一例であるハウジング30に支持されているので、第2出口35へ向けて移動してきた大塊状クリンカが開閉扉38に衝突したときに、緩衝装置82が衝突の運動エネルギーを吸収する。これにより、大塊状クリンカが開閉扉38に衝突したときに、開閉扉38にかかる衝撃を緩和することができる。そして、開閉扉38にかかる衝撃を緩和することができるので、開閉扉38を支持している支軸39,40やハウジング30などに作用する負荷が軽減され、ハウジング30の構造材の巨大化が免れる。なお、本実施形態では、開閉扉38の回転支持されている辺の対辺が緩衝装置82を介してハウジング30に支持されているが、開閉扉38の回転支持されている辺と隣り合う辺や、開閉扉38の面が緩衝装置82を介して支持体に支持されていてもよい。即ち、開閉扉38の回転支持されてる一辺の他の少なくとも一部分が緩衝装置82を介して支持体に支持されていればよい。
また、本実施形態に係る分離装置3には、開閉扉38の回動を阻止するように開閉扉38とハウジング30との間で突っ張るロッド80が設けられ、このロッド80に緩衝装置82が含まれている。
このように、開閉扉38の回動をロックするロッド80に緩衝装置82が一体的に含まれているので、ロッド80と緩衝装置82とを独立して設ける場合と比較して、ロッド80の破損が防がれ、部品点数を削減することができ、省スペース化を図ることができる。
更に、本実施形態に係る分離装置3では、ロッド80が、支持体の一例であるハウジング30に回動可能に支持された基部83、開閉扉38と当接する頭部81、及び、基部83と頭部81との間に設けられた緩衝装置82を有している。
このように、ロッド80が支持体に回動可能に支持されているので、ロッド80を回動させることによって、容易に開閉扉38のロックとアンロックとを切り替えることができる。
また、本実施形態に係る分離装置3では、緩衝装置82が、バネ座82c、バネ座82c上に積層された複数の皿バネ82b、及び、複数の皿バネ82bを保持する筒体を有している。筒体は、内筒82e及び外筒82aのうち少なくとも一方であってよい。
上記構成の緩衝装置82では、皿バネ82bの数を増減させることによって、緩衝の程度を容易に調節することができる。また、開閉扉38には高温の大塊状クリンカが当接するので、緩衝装置82も高温となるが、緩衝装置82はその高温に対する耐熱性を備えている。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
上記実施形態においては、緩衝装置82として、弾性体である皿バネ82bの弾性変形で衝撃のエネルギーを吸収するものを用いているが、緩衝装置82の構造はこれに限定されない。緩衝装置82として、例えば、油やエアを利用した衝撃吸収ダンパや、バネや高弾性率樹脂を利用した緩衝器などが用いられてもよい。
また、上記実施形態において、緩衝装置82はハウジング30側(支持体側)に設けられているが、緩衝装置82は開閉扉38側に設けられていてもよい。例えば図6に示すように、ロッド80Bが緩衝装置82と基部83との間で分割された構造であって、緩衝装置82が開閉扉38に設けられ、基部83がハウジング30に設けられていてもよい。このロッド80Bは、頭部81が開閉扉38の要素38cと結合されることによって、頭部81と緩衝装置82とが開閉扉38に取り付けられている。なお、頭部81が省略されて緩衝装置82が直接的に開閉扉38の要素38cと結合されてもよい。また、ロッド80Bの基部83は、ハウジング30に設けられた支持部材37(図2、参照)に支軸40を中心として回動可能に支持されている。緩衝装置82のガイド82dの端部にはフランジ82fが設けられており、基部83の先端部にもフランジ83bが設けられている。
上記構成のロッド80Bでは、緩衝装置82のフランジ82fと基部83のフランジ83bとが突き合わされた状態で当接して、ロッド80Bが開閉扉38とハウジング30の間で突っ張ることにより、閉止された開閉扉38の回動をロックすることができる。つまり、緩衝装置82は、開閉扉38が閉止された状態で、緩衝装置82のフランジ82fと基部83のフランジ83fとを突き合わせることができるように、開閉扉38に配置されている。そして、開閉扉38をアンロックに切り替える際には、基部83のみを支軸40を中心として回転させると、緩衝装置82のフランジ82fを基部83のフランジ83bが摺動して、やがてそれらの当接が解除され、開閉扉38は支軸39(図2、参照)を中心とする下方への回動が許容される。
なお、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
1 :灰排出システム
2 :ホッパ
3 :分離装置
4 :コンベヤ装置
8 :ロック機構
10 :ボイラ火炉
21 :投入量調整装置
30 :ハウジング
31 :入口
32 :シュート
33 :セパレータ
33a :ガイド
33b :グリズリーバー
35 :第2出口
36 :第1出口
37 :支持部材
38 :開閉扉
38a :当接ブロック
38b :耐火材
39 :支軸
40 :支軸
41 :ケーシング
42 :コンベヤ搬送部
61 :コンテナ
62 :エンクロージャ
63 :搬出口
71 :第1底部
72 :第2底部
80 :ロッド
81 :頭部
81a :当接面
82 :緩衝装置
82a :外筒
82b :皿バネ
82c :バネ座
82d :ガイド
82e :内筒
83 :基部
83a :ボス

Claims (6)

  1. ボイラ火炉の炉底から排出されたクリンカ灰が流入する入口、前記クリンカ灰のうち所定サイズ以下のクリンカ灰を排出する第1出口、及び、前記クリンカ灰のうち前記所定サイズを超えるクリンカ灰である大塊状クリンカを排出する第2出口が設けられたハウジングと、
    前記ハウジングに設けられ、前記クリンカ灰から前記大塊状クリンカを分離するセパレータと、
    前記ハウジングにその一辺が回動可能に支持され、前記第2出口を閉塞可能であって、前記セパレータで分離されて当該第2出口へ移動してきた前記大塊状クリンカを受け止める開閉扉と、
    前記開閉扉の前記一辺の他の少なくとも一部分を支持する支持体と、
    前記開閉扉と前記支持体との間に介在する緩衝装置とを備える、
    クリンカ灰分離装置。
  2. 前記開閉扉の回動を阻止するように前記開閉扉と前記支持体との間で突っ張るロッドが設けられ、当該ロッドに前記緩衝装置が含まれている、
    請求項1に記載のクリンカ灰分離装置。
  3. 前記ロッドが、前記支持体に回動可能に支持された基部、前記開閉扉と当接する頭部、及び、前記基部と前記頭部との間に設けられた前記緩衝装置を有する、
    請求項2に記載のクリンカ灰分離装置。
  4. 前記ロッドが、前記支持体に回動可能に支持された基部、及び、前記開閉扉が閉止された状態で前記基部と突き合わせることができるように前記開閉扉に取り付けられた前記緩衝装置を有する、
    請求項2に記載のクリンカ灰分離装置。
  5. 前記緩衝装置が、バネ座、前記バネ座上に積層された複数の皿バネ、及び、前記複数の皿バネを保持する筒体を有する、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のクリンカ灰分離装置。
  6. ボイラ火炉の炉底からクリンカ灰を排出する灰排出システムであって、
    前記炉底の下方から前記クリンカ灰を搬出するコンベヤ装置と、
    前記炉底から前記コンベヤ装置までの前記クリンカ灰の流路に設けられた、請求項1〜5のいずれか一項に記載のクリンカ灰分離装置とを備える、
    灰排出システム。
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