JP6806604B2 - 分光フィルタユニットおよび分光測光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、入射位置に応じて透過波長が異なる分光フィルタユニットに関する。また、本発明は、かかる分光フィルタを用いた分光測光装置に関する。
光学フィルタの一種として、基板の一方向に沿ってスペクトル特性が線形に変化する線形可変フィルタ(LVF)が知られている。LVFは、高屈折率材料からなる薄膜と低屈折率材料からなる薄膜を交互に重ね合わせた多層膜である干渉フィルタを、その膜厚が一定の勾配で変化するように透明基板上に形成することで実現される。入射位置に応じて透過波長の異なる分光フィルタを用い、異なる位置を透過した光を線状に配列された受光素子でそれぞれ検出することによって、小型の分光測光装置を実現することができる。
ところで、干渉によるバンドパスフィルタ(BPF)は一般に、主透過波長の両側に副透過帯が現れるため、その副透過帯を遮断するためのカットフィルタと組み合わせて用いられる。図2において、図2(A)のBPFは主透過波長λTの短波長側に副透過帯TSおよび長波長側に副透過帯TLを有する。図2(B)の短波長カットフィルタ(SCF)は遮断帯CSを有する。図2(C)の長波長カットフィルタ(LCF)は遮断帯CLを有する。これらのBPF、SCFおよびLCFを組み合わせることで、図2(D)に示す分光フィルタ(SF)が得られ、主透過波長λTの光のみが透過する。
線形可変BPFは、短波長側にある副透過帯TSを遮断する線形可変SCFおよび長波長側にある副透過帯TLを遮断する線形可変LCFと組み合わせることによって、入射位置に応じた主透過波長λTの光だけを透過させる線形可変分光フィルタとすることができる。
このとき、設計や製造の都合上、線形可変BPFといずれかのカットフィルタが異なる基板上に形成されたり、同じ基板の反対面に形成されることがある。例えば、すべてのフィルタを積層すると厚さが過大となって、内部応力によって多層膜の構造が破壊されたり、基板からフィルタが剥離しやすくなる場合などである。線形可変BPFといずれかのカットフィルタが異なる基板上に形成されていたり、同じ基板の反対面に形成されていると、異なるフィルタ間での多重反射が問題となる。
この問題に対して、特許文献1には、線形可変BPFを、別の基板上に形成された線形可変SCFまたは線形可変LCFに対して傾けて配置し、多重反射した光を2つのフィルタの間から逃がして後方の受光部に到達しないようにした分光ユニットが記載されている。また、特許文献1には、断面がくさび型の基板の片面に線形可変BPF、他の面に線形可変LCFまたは線形可変SCFを形成して、多重反射した光が後方の受光部に到達しないようにした分光ユニットが記載されている。
国際公開第2015/087594号
しかしながら、特許文献1に記載された方法では、2枚の基板を互いに傾けて精度よく配置・固定するための手間がかかるという問題があった。また、くさび型の基板を面精度よく製造するにはコストがかかるという問題があった。
本発明は上記を考慮してなされたものであり、異なるフィルタ間の多重反射の影響を排除した線形可変分光フィルタユニットを提供することを目的とする。また、かかる分光フィルタユニットを用いた分光測光装置を提供することを目的とする。
上記目的のために、本発明の分光フィルタユニットは、3つのフィルタを平行に配置して、第1フィルタと第2フィルタの間で多重反射する迷光を第3フィルタで遮断する。
具体的には、本発明の分光フィルタユニットは、光が入射する方向から順に、第1フィルタ、第2フィルタ、第3フィルタが間隔をあけて平行に配置される。前記第1フィルタは、線形可変バンドパスフィルタ、線形可変短波長カットフィルタおよび線形可変長波長カットフィルタのうちの1または2のフィルタを含む。前記第2フィルタは、線形可変バンドパスフィルタ、線形可変短波長カットフィルタおよび線形可変長波長カットフィルタのうちの前記第1フィルタが含まないフィルタを含む。前記第3フィルタは、前記第1フィルタが線形可変バンドパスフィルタを含む場合は、当該バンドパスフィルタと同じ波長特性を有する線形可変バンドパスフィルタを含む。そして前記第3フィルタは、前記第1フィルタが線形可変バンドパスフィルタを含まない場合は、前記第1フィルタと同じ波長特性を有する。言い換えると、前記第3フィルタは、前記第1フィルタが線形可変バンドパスフィルタを含まない場合は、前記第1フィルタが含む線形可変短波長カットフィルタおよび/または線形可変長波長カットフィルタと同じ波長特性を有する線形可変短波長カットフィルタおよび/または線形可変長波長カットフィルタを含む。
本発明の分光測光装置は、上記分光フィルタユニットと、前記分光フィルタユニットを透過した光を受光するリニアアレイ型光センサとを有する。
本発明の分光フィルタユニットによれば、第1フィルタと第2フィルタの間で多重反射した迷光が第2フィルタを透過しても第3フィルタによって遮断されるので、多重反射の影響が排除される。これにより、異なる波長の光は分光フィルタのそれぞれ所定の位置だけを透過する。
本発明の第1実施形態の分光フィルタユニットの断面構造の模式図である。 (A)バンドパスフィルタ、(B)短波長カットフィルタ、(C)長波長カットフィルタ、(D)分光フィルタの透過スペクトル図である。 線形可変分光フィルタの作用を説明する図である。(A)分光フィルタの短波長側の第1端、(B)分光フィルタの中央付近、(C)分光フィルタの長波長側の第2端。 線形可変分光フィルタにおける多重反射を説明する図である。 線形可変分光フィルタにおける多重反射を説明する図である。 本発明の第1実施形態の分光フィルタユニットが多重反射する迷光を遮断することを説明する図である。 本発明の第2実施形態の分光フィルタユニットの断面構造の模式図である。 本発明の第2実施形態の分光フィルタユニットが多重反射する迷光を遮断することを説明する図である。 本発明の一実施形態の分光測光装置の構成を示す図である。
本明細書中で「フィルタ」は一つの分光学的な機能を有する多層膜の意味で用いられる。「フィルタ」は複数のフィルタを含むことがある。また、「フィルタ」は、基板とその基板上に形成されたかかる多層膜を合わせた物を指す場合にも用いられる。「フィルタユニット」は空間的に分離している複数のフィルタの組の意味で用いられる。また、フィルタの波長特性が同じであるとは、透過または遮断する波長範囲が同じであることをいう。
本発明の第1実施形態の分光フィルタユニットを図1〜図6に基づいて説明する。
図1において、本実施形態の分光フィルタユニット10は、上方から入射する光に対して、第1透明基板31の上面32に形成された第1フィルタ11と、第1透明基板の下面33に形成された第2フィルタ12と、第1透明基板と平行に配置された第2透明基板34の上面35に形成された第3フィルタ13からなる。第1ないし第3フィルタ11〜13はいずれも、基板のX方向に沿って、第1端xAから第2端xBに向かうにしたがって厚くなる線形可変フィルタである。
第1透明基板31および第2透明基板34の種類は特に限定されず、所要の光学特性を有する石英ガラス板、硼珪酸ガラス板などを好適に用いることができる。透明基板の両面は平行である。
第1フィルタ11は第1透明基板の上面32に形成され、短波長カットフィルタ(SCF)15および第1バンドパスフィルタ(BPF)14からなる。
第1BPF14は、特定の波長λTを透過する透過帯域の狭いバンドパスフィルタである。BPF14は図2(A)に示したように、主透過波長λTの光を透過し、λTの長波長側に副透過帯TLと、λTの短波長側に副透過帯TSを有する。
BPF14は、主透過波長をλTとして、光学的厚さλT/2の誘電体スペーサ層を、光学的厚さλT/4の高屈折率膜と低屈折率膜を交互に積層した干渉ミラー層で挟むことによって実現できる。
BPF14は、図1のX方向に沿って、第1端xAから第2端xBに向かうにしたがって一定の勾配で厚くなる。これにより、X方向に沿った位置xの変化に比例して主透過波長が移動する。
BPF14の主透過波長λTが変化する範囲は、適当な透過スペクトルを有する透明基板を採用することにより、200nm〜10000nmとすることができる。しかし、主透過波長が変化する範囲の下限、すなわち第1端xAにおけるBPF層14の主透過波長は、好ましくは700nm以上であり、より好ましくは900nm以上である。光学フィルタは対象とする光の波長に比例して厚くなるので、赤外線を対象とする場合には、BPF、SCF、LCFを基板の両面に分けて形成する必要性が高く、多重反射が問題となりやすいからである。一方、使用波長範囲の上限、すなわち第2端xBにおけるBPF層の主透過波長は、好ましくは2500nm以下であり、より好ましくは1800nm以下である。使用波長の上限が大きすぎると、本実施形態の構造によっても、フィルタ層の内部応力が過大となる可能性があるからである。
SCF15は、図2(B)に示したように、BPF14の主透過波長λTを透過し、短波長側の副透過帯TSを抜ける光を遮断帯CSによって遮断する。
SCF15は、遮断したい波長の4分の1の光学的膜厚を有する高屈折率膜と低屈折率膜を交互に積層した干渉多層膜、いわゆるλ/4膜である。膜の層数を大きくすることによって、遮断できる波長範囲を広げることができる。さらに、ある波長に対するλ/4膜を一つの基本スタックとして、複数の基本スタックを重ねることによって遮断帯を拡げることができる。
SCF15は、図1のX方向に沿って、第1端xAから第2端xBに向かうにしたがって厚くなり、第1端xAと第2端xBの間の全域で、BPF14の主透過波長λTを透過しつつ、短波長側の副透過帯TSを遮断帯CSによって遮断する。
第2フィルタ12は第1透明基板の下面33に形成され、長波長カットフィルタ(LCF)16からなる。
LCF16は、図2(C)に示したように、BPF14の主透過波長λTを透過し、長波長側の副透過帯TLを抜ける光を遮断帯CLによって遮断する。
LCF16は、SCF15と同様に、λ/4膜によって実現される。LCFは、SCFより長波長の光を遮断するため、SCFより厚く形成される。
LCF16は、図1のX方向に沿って、第1端xAから第2端xBに向かうにしたがって厚くなり、第1端xAと第2端xBの間の全域で、BPF14の主透過波長λTを透過しつつ、長波長側の副透過帯TLを遮断帯CLによって遮断する。
図3は、第1BPF14の主透過波長λTとその長波長側の副透過帯TL、LCF16の遮断帯CLを示したものである。分光フィルタユニット10が機能する波長範囲はλP〜λQである。図3(A)において、分光フィルタユニットの第1端xAでは、LCF16の遮断帯CLはBPF14の主透過波長λTの長波長側からλQまでの範囲を遮断する。図3(B)に示したフィルタの中央付近や図3(C)に示したフィルタの第2端xBでは、LCF16は主透過波長λTを透過しつつ、遮断帯CLが厚さの増加に比例して拡がりながら長波長側へ移動して副透過帯TLを遮断する。このように、線形可変フィルタ、特に線形可変LCF16は長波長側で厚くなり、厚さが過大となりやすい。
第3フィルタ13は第2透明基板34の上面35に形成され、第2BPF17からなる。第2BPF17は第1フィルタの第1BPF14と同じ波長特性を有する。なお、第3フィルタは、第1フィルタのSCF15と同じ波長特性を有するSCFをさらに含んでいてもよい。
本実施形態の分光フィルタの製造方法は特に限定されず、真空蒸着など各種公知の成膜法を用いて高屈折率膜と低屈折率膜を交互に積層することで製造できる。高屈折率材料としてはTiO、ZrO、Nb、Taなど、低屈折率材料としてはSiO、MgFなど、それぞれ公知の誘電体を好適に用いることができる。そして、材料の蒸発源と基板の間にスリット型マスク等の補正板を配置して、補正板の形状や基板と補正板の位置関係を調整することで膜厚勾配を与え、線形可変フィルタを形成することができる。
次に、本実施形態の分光フィルタの作用を説明する。
図4は、従来の分光フィルタ50における異なるフィルタ間の多重反射を示したものである。分光フィルタ50は透明基板51の上面にはBPF54およびSCF55が、下面にはLCF56が形成されている。この構造は、本実施形態の分光フィルタユニット10から第1フィルタ11と第2フィルタ12だけを抜き出したものと同じである。
図4において、A点におけるBPF54の主透過波長をλ1とすると、分光フィルタ50の上方から入射した波長λ1の光は(実線で示した)、A点でBPF54を透過し、B点でLCF56を透過して、分光フィルタ50の下方に抜ける。一方、A点におけるBPF54の長波長側の副透過帯に含まれる波長λ2の光は(破線で示した)、A点でBPF54を透過し、B点でLCF56に反射され、C点でBPF54に反射され、以後両フィルタ間で繰り返し反射されて、LCF56を透過できるD点から下方に出射する。BPF54の主透過波長がλ2となるE点は図4のさらに右方に位置するので、本来ならE点の下方に出射することが期待される波長λ2の光がD点から下方に出射することになり、測定に誤差が生じる。
図5は、図4を波長λ2の光に着目して描き直したものである。図5の横軸は分光フィルタ50のX方向に沿った位置を示し、すなわち分光フィルタ50の主透過波長を示す。ハッチングした箇所は、当該フィルタが波長λ2の光(破線で示した)を反射して遮断することを表している。BPF54は、E点での主透過波長がλ2で、E点の周囲ではλ2の光を透過しないが、A点より左側(短波長側)では副透過帯TLがλ2の光を透過する。SCF55は、E点の右側(長波長側)から第2端xBにかけてλ2の光を遮断する。LCF56は、E点の左側から第1端xAまでの部分ではλ2の光を遮断する。
図5において、上方から波長λ2の光が入射すると、E点に入射した光はそのまま下方に透過する。A点に入射した光は、BPF54の副透過帯TLを透過し、B点でLCF56に反射され、C点でBPF54に反射され、以後両フィルタ間で繰り返し反射されて、D点でLCF56を透過して下方に出射する。
これに対して本実施形態の分光フィルタユニット10では、図6に示すように、D点でLCF16を下方に透過した波長λ2の光は、第3フィルタ13の第2BPF17によって遮断され、第3フィルタより下方には出射しない。
本発明の第2実施形態の分光フィルタユニットを図7および図8に基づいて説明する。
図7において、本実施形態の分光フィルタユニット20は、上方から入射する光に対して、第1透明基板31の上面32に形成された第1フィルタ21と、第1透明基板の下面33に形成された第2フィルタ22と、第1透明基板と平行に配置された第2透明基板34の上面35に形成された第3フィルタ23からなる。第1ないし第3フィルタ21〜23はいずれも、基板のX方向に沿って、第1端xAから第2端xBに向かうにしたがって厚くなる線形可変フィルタである。
第1フィルタ21は第1透明基板31の上面32に形成され、第1LCF26からなる。第1LCF26は第1実施形態のLCF16と同じ物である。第2フィルタ22は第1透明基板の下面33に形成され、SCF25およびBPF24からなる。SCF25およびBPF24はそれぞれ、第1実施形態のSCF15およびBPF14、17と同じ物である。第3フィルタ23は第2透明基板34の上面35に形成され、第2LCF29からなる。第2LCF29は第1LCF26と同じ波長特性を有する。
図8において、上方から波長λ2の光が入射すると、BPF24の主透過波長がλ2であるE点に入射した光はそのまま下方に透過する。D点に入射した光は、第1LCF26を透過し、BPF24と第1LCF26に何回か反射された後、A点でBPF24の副透過帯TLを透過するが、第2LCF29によって遮断され、下方に出射しない。
第1実施形態では、2つのBPF14、17の位置を合わせるため、第1フィルタ11と第3フィルタ13の横方向の位置を精密に合わせる必要があった。それに対して本実施形態の分光フィルタユニット20では、第1フィルタ21と第3フィルタ23の位置合わせにそれほどの精度は要求されない。この点で本実施形態は第1実施形態より優れる。
本発明の第3実施形態の分光測光装置を図9に基づいて説明する。
図9において、本実施形態の分光測光装置40は、被測定光の光路上に、光学系41と、固定フィルタ43と、分光フィルタユニット10と、リニアアレイ型の光センサ42をこの順に備える。
光学系41は、シリンドリカルレンズ等を組み合わせることにより、被測定光をシート状に変換して光センサに入射させる。分光フィルタユニット10は上記実施形態で説明した物である。光センサ42は、受光素子が線状に配列されたリニアアレイ型の光センサである。受光素子の種類は、分光測光装置の使用目的に応じて選択できる。例えば、InGaAs、PbS、PbSe、InSb、HgCdTe(MCT)などの受光素子を用いることができる。
固定フィルタ43は、所定の波長範囲より長波長および/または短波長の光を遮断する。固定フィルタとは、フィルタの位置によらず波長特性が変わらないフィルタをいう。好ましくは、固定フィルタ43は所定の波長範囲より長波長の光を遮断する。より好ましくは、固定フィルタ43は所定の波長範囲より長波長および短波長の光を遮断する。固定フィルタは、光路上の分光フィルタの前または後に配置される。
一般に、線形可変分光フィルタを用いる場合には、まず用途に応じて必要な波長範囲が定まり、その所要波長範囲の全域に感度を有する受光素子が選択される。その結果、分光フィルタのカットフィルタ(LCFおよびSCF)は所要波長範囲だけでなく、受光素子が感度を有する波長範囲の全域を遮断する必要がある。遮断範囲が広がるほどカットフィルタ、特にLCFが厚くなることは、前述のとおりである。本実施形態の分光測光装置40では、カットフィルタに入射する光またはカットフィルタを抜けた光のうち、所要波長範囲外の光を固定フィルタ43で遮断することにより、カットフィルタの厚さを抑えることができる。
本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、第1ないし第3フィルタは、それぞれ異なる透明基板上に形成されていてもよい。
本発明の分光フィルタまたは分光測光装置は、赤外分光による濃度計、水分計、ガス分析計、膜厚計などに好適に用いることができる。
10 分光フィルタユニット
11 第1フィルタ
12 第2フィルタ
13 第3フィルタ
14 第1バンドパスフィルタ
15 短波長カットフィルタ
16 長波長カットフィルタ
17 第2バンドパスフィルタ
20 分光フィルタユニット
21 第1フィルタ
22 第2フィルタ
23 第3フィルタ
24 バンドパスフィルタ
25 短波長カットフィルタ
26 第1長波長カットフィルタ
29 第2長波長カットフィルタ
31 第1透明基板
34 第2透明基板
40 分光測光装置
41 光学系
42 リニアアレイ型光センサ
43 固定フィルタ
50 分光フィルタ
54 バンドパスフィルタ
55 短波長カットフィルタ
56 長波長カットフィルタ
λT 主透過波長
TS 短波長側の副透過帯
TL 長波長側の副透過帯
CS 短波長カットフィルタの遮断帯
CL 長波長カットフィルタの遮断帯
xA 第1端
xB 第2端

Claims (10)

  1. 光が入射する方向から順に、第1フィルタ、第2フィルタ、第3フィルタが間隔をあけて平行に配置され、
    前記第1フィルタは、線形可変バンドパスフィルタ、線形可変短波長カットフィルタおよび線形可変長波長カットフィルタのうち1または2のフィルタを含み、
    前記第2フィルタは、線形可変バンドパスフィルタ、線形可変短波長カットフィルタおよび線形可変長波長カットフィルタのうち前記第1フィルタが含まないフィルタをすべて含み、
    前記第3フィルタは、
    前記第1フィルタが線形可変バンドパスフィルタを含む場合は、当該バンドパスフィルタと同じ波長特性を有する線形可変バンドパスフィルタを含み、
    前記第1フィルタが線形可変バンドパスフィルタを含まない場合は、前記第1フィルタと同じ波長特性を有する、
    分光フィルタユニット。
  2. 前記第1フィルタが第1線形可変バンドパスフィルタを含み、
    前記第2フィルタが線形可変短波長カットフィルタおよび/または線形可変長波長カットフィルタを含み、
    前記第3フィルタが前記第1線形可変バンドパスフィルタと同じ波長特性を有する第2線形可変バンドパスフィルタを含む、
    請求項1に記載の分光フィルタユニット。
  3. 前記第1フィルタが第1線形可変バンドパスフィルタおよび第1線形可変短波長カットフィルタを含み、
    前記第2フィルタが線形可変長波長カットフィルタを含み、
    前記第3フィルタが前記第1線形可変バンドパスフィルタと同じ波長特性を有する第2線形可変バンドパスフィルタを含む、
    請求項2に記載の分光フィルタユニット。
  4. 前記第1フィルタが第1線形可変短波長カットフィルタおよび/または第1線形可変長波長カットフィルタを含み、
    前記第2フィルタが線形可変バンドパスフィルタを含み、
    前記第3フィルタが前記第1フィルタと同じ波長特性を有する、
    請求項1に記載の分光フィルタユニット。
  5. 前記第1フィルタが第1線形可変長波長カットフィルタを含み、
    前記第2フィルタが線形可変バンドパスフィルタおよび線形可変短波長カットフィルタを含み、
    前記第3フィルタが前記第1フィルタと同じ波長特性を有する、
    請求項4に記載の分光フィルタユニット
  6. 前記第1フィルタと前記第2フィルタが、1枚の透明基板の両面に形成されている、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の分光フィルタユニット。
  7. 前記第2フィルタと前記第3フィルタが、1枚の透明基板の両面に形成されている、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の分光フィルタユニット。
  8. 透過波長の変化する範囲が少なくとも700nm〜2500nmの波長範囲を含む、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の分光フィルタユニット。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載された分光フィルタユニットと、
    前記分光フィルタユニットを透過した光を受光するリニアアレイ型光センサと、
    を有する分光測光装置。
  10. 光路上の前記分光フィルタユニットの前または後に、所定の波長範囲より長波長および/または短波長の光を遮断する固定フィルタをさらに有する、
    請求項9に記載の分光測光装置。
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