JP6805234B2 - 適合性多領域角変位および歪みセンサ - Google Patents

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Description

環境の事象または変化を検出、測定、モニタするためのセンサは、工学の分野ではお馴染みである。センサは、環境の事象または変化を検出、測定、モニタするのを受けて、対応する出力を提供し得る。様々なセンサが存在し、温度センサ、圧力センサ、超音波センサ、歪みセンサ、光センサ、収縮および屈曲センサ、角変位センサなどを含む。センサは、環境変化を検知するのに、静電容量検知素子、抵抗検知素子、フォトニック検知素子、またはその他のタイプの検知素子など、様々なタイプの検知素子を使用し得る。
本開示は、添付図面の図において、例を通して示されるが、それらに限定されるものではない。
図1の(a)は、いくつかの実施形態による、簡略化された角変位ユニットの図である。図1の(b)は、いくつかの実施形態による、図1の(a)の簡略化された角変位ユニットの一部の図である。 いくつかの実施形態による、多領域角変位センサの様々な構成を示す図である。 その他の実施形態による、多領域角変位センサの様々な構成を示す図である。 いくつかの実施形態による、多領域角変位センサの様々な構成を示す図である。 いくつかの実施形態による、多領域角変位センサの用途を示す図である。 いくつかの実施形態による、多領域角変位センサの上面図である。 いくつかの実施形態による、角変位を決定するためのベクトルを示す図である。 いくつかの実施形態による、角変位ユニットの斜視図である。 いくつかの実施形態による、様々な電極構成および電極配置での角変位ユニットの断面を示す図である。 いくつかの実施形態による、様々な電極構成および電極配置での角変位ユニットの断面を示す図である。 その他の実施形態による、角変位ユニットの断面の側面図である。 いくつかの実施形態による、多領域歪みセンサの図である。 いくつかの実施形態による、様々な構成での多領域歪みセンサの、それぞれ、側面図、上面図である。 いくつかの実施形態による、様々な構成での多領域歪みセンサの、それぞれ、側面図、上面図である。 いくつかの実施形態による、多領域角変位センサを使用して、ユーザの解剖学的関節の動きを測定する方法のフロー図である。 別の実施形態による、角変位ユニットを示す図である。 別の実施形態による、図12Aの角変位ユニットの別の図である。 別の実施形態による、角変位ユニットを示す図である。 一実施形態による、角変位に対するデータを分析するためのシステムの様々な構成要素の概略図である。 いくつかの実施形態による、センシングネットワークを示す図である。 いくつかの実施形態による、多軸多領域角変位センサを示す図である。 いくつかの実施形態による、多軸多領域角変位センサを示す図である。 いくつかの実施形態による、多領域角変位センサを示す図である。 いくつかの実施形態による、コンピュータシステムの形態例における機械の図式表現を示す図である。
位置や動きを検知するためのセンサシステムは、1つ、2つまたは3つの回転自由度を有する点についての動きを検知し得る。各回転自由度は、その他の2つの回転自由度を画定する平面に直交している平面内に生じる角変位によって記述され得る。角変位を測定するセンサシステムのセンサは、センサに沿う複数の点において変形し得、3次元空間におけるいずれの方向にも変形し得る(すなわち、3つの回転自由度において)。角変位を測定するセンサシステムのセンサは、90度以上の角変位など、大きな角変位に、繰り返し
見舞われることがある。いくつかのセンサシステムは、このような変形に耐えるための弾性を有していないことがある。他のセンサシステムは、大きな角変位を繰り返し受けると、一時的または永続的な変形、あるいは損傷を被ることがある。他のシステムは、再現性や正確さに乏しいことがある。ヒトの体の様々な関節などの様々な領域の角変位を測定するセンサシステムは、上記の課題とともにまた他の課題に見舞われる。たとえば、ヒトの体は、様々な方向に、様々な複数の軸に沿って動く多くの関節を含む。様々な関節の動きを測定することは、他の課題をもたらすことがある。センサの弾性、様々なセンサの相互接続、センサの配置、様々な領域の角変位の個々の測定とともに他の要素が、様々な領域の角変位を測定するセンサシステムの課題の一因となる。
本開示の実施形態は、空間的に別個である複数の検知領域(「センシング領域」とも呼ばれる)を含む、多領域角変位センサを提供することによって、上述の欠点およびその他の欠点に取り組む。検知領域は、特定の検知領域に関連した角変位を決定するのに使用される角変位ユニットを含み得る。検知領域の角変位は、多領域変位センサの別の検知領域の角変位とは無関係に決定され得る。角変位ユニットは、第1の末端と第2の末端との間で伸縮自在であり、第1の角変位ユニットの長さに沿って、さらに3次元空間におけるいずれの方向にも多領域角変位センサの長さに沿って、屈曲自在である。
一実施形態において、多領域角変位センサは、中心軸を備える適合性材料のストランド(「ストランド」、「本体」、「細長本体」とも呼ばれる)に接続され得、この中心軸は、ストランドの長さに沿って配向され、ストランドが線形の非屈曲状態にあるとき、ストランドの幅に直角に配向される。ストランドは、ストランドの長さに沿って伸縮自在であり得、3次元空間におけるいずれの方向にもストランドの長さに沿って屈曲自在であり得る。ストランドは、ゴムなどのエラストマー材料であり得る。ストランドは、複数の検知領域を含み得る。検知領域は、ストランドの検知領域内の角変位ユニットまたはその他の検知ユニットによって画定された範囲であり得る。角変位ユニットは、ストランドの中心軸からずれた1つまたは複数の適合性キャパシタを含み得、適合性キャパシタは、ストランド(たとえば、適合性マトリックス)に接続される(たとえば、ストランドの表面に接続される、ストランドに部分的に埋め込まれる、またはストランドに完全に埋め込まれる)。適合性キャパシタは、中心軸の一部からずれたラインに沿って延在し得、中心軸の一部は、それぞれの角変位ユニット用の角変位軸であり得る。第1の検知領域は、第1の角変位ユニットを含み得る。第1の角変位ユニットは、第1のベクトルを画定する第1の末端、および第2のベクトルを画定する第2の末端を含む。中心軸の第1の部分に沿って延在し、かつ第1の角変位ユニットの幅に直交する、第1の平面内の第1のベクトルと第2のベクトルとの間の角変位は、第1の角変位ユニットの変形を受けて決定され得る。変形は、別の物体からの加えられた力による、角変位ユニットなどの物体の大きさまたは形状におけるいずれの変化にも相当し得る。変形エネルギーは、熱、化学反応、水分などによってではなく、稼働を通して伝達され得る。一例では、変形は、引張力(たとえば、引っ張る)、圧縮力(たとえば、押す)、剪断力、屈曲力、および/または捩じり力(たとえば、捩じる)からであり得る。第1の角変位ユニットは、第1の末端と第2の末端との間で伸縮自在であり得、3次元空間におけるいずれの方向にも第1の角変位ユニットの長さに沿って屈曲自在であり得る。複数の検知領域のうちのその他の検知領域は、上述の第1の角変位ユニットと同様の角変位ユニットを含み得る。それぞれの検知領域の各角変位ユニットは、その他の検知領域とは無関係に、それぞれの検知領域の角変位を測定し得る。一例において、ヒトの体の関節の角変位を測定して、動きを決定するのに、多領域角変位センサが使用され得る。たとえば、ヒトの手の関節の角変位を測定して、ヒトの手の動きを決定するのに、多領域角変位センサが使用され得る。
図1の(a)は、いくつかの実施形態による、簡略化された角変位ユニットの図である。角変位ユニット100が、末端106および108で示される。曲率102、k(L)は、角変位ユニット100の長さ(L)に沿ってバラツキがある(たとえば、長さ(L)は、末端106からもう一方の末端108まで及ぶ)。角変位ユニット100は、末端106と末端108との間で伸縮自在であり、3次元空間におけるいずれの方向にも角変位ユニット100の長さ(L)に沿って屈曲自在である。たとえば、角変位ユニット100は、ゴムバンドと同様に挙動し得る。角変位ユニット100は、長さに沿う複数の点に沿って伸縮、屈曲し得る。長さに沿ういずれの点でも、角変位ユニット100は、3次元空間におけるいずれの方向にも、90度以上に屈曲し得る。たとえば、角変位ユニット100は、それ自体に複数回折り曲げられ得、かつ/または捩じられ得る。
角変位104(屈曲とも呼ばれる)は、中心軸110などの軸、または中心平面(すなわち、中心軸と交差し、かつ角変位ユニットの幅と同一平面である平面)に関する、また、軸と交差し、かつ角変位ユニット100などの角変位ユニットの幅に直交する平面についての、角度における変化(すなわち、Δ(Θ))であり得る。図1の(a)に示されるような中心軸110が、角変位ユニット100が線形の非屈曲状態にあるときの中心軸110を示すことに、留意されたい。角変位ユニット100の中心軸110は、図1の(b)に示されるように、角変位ユニット100が弧を描き、屈曲するに従って、弧を描くかまたは屈曲するようになる。角変位ユニット100の長さ(L)に沿う曲率102、k(L)を積分することによって、角変位104が決定され、角変位104における変化を示す値(すなわち、Δ(Θ))を生成し得る。角変位ユニット100の外部からの屈曲は、外部からの正の曲率が、角変位ユニット100の長さ(L)に沿う外部からの負の曲率を打ち消し得るので、末端106および108(センサ末端とも呼ばれる)の角変位104の測定に影響を及ぼし得ない。中心軸110は、角変位ユニット100の1つまたは複数の検知素子(たとえば、図1の(b)の検知素子114)(「センシング素子」とも呼ばれ得る)に関して画定される任意の軸であり得る。たとえば、角変位ユニット100が線形の非屈曲状態にあるとき、角変位ユニット100は、中心軸110と位置が揃っている。図1の(b)に示されるように、中心軸110は、角変位ユニット100の検知素子に対する何らかの位置に位置付けられ得る。末端106と末端108とは、角変位ユニット100の2つのそれぞれのベクトルを画定し得る。ベクトルは、中心軸が角変位ユニット100の末端において第1の平面と交差する、第1の点からの線であり得、この場合、第1の平面は、中心軸に直角であり、かつ第2の平面内に含まれている角変位ユニット100の末端から微小距離離れた第2の点を通り、第2の平面は、第1の平面に直交し、かつ検知素子の長さに沿って角変位ユニット100センサの検知素子を二分することによって、中心軸を通って走る。ベクトルは、少なくとも図6に関してさらに説明され得る。
図1の(b)は、いくつかの実施形態による、図1の(a)の簡略化された角変位ユニットの部分150の図である。角変位ユニット100は、検知素子114などの1つまたは複数の検知素子を含み得る。別の実施形態において、角変位ユニット100は、中心軸110から−Z方向にずれ、かつ検知素子114に平行に配向された、別の検知素子(図示せず)を含み得る。一例において、検知素子114は、エラストマーキャパシタなどの適合性キャパシタである。一例において、検知素子114は、3層エラストマーから成り得る。2つの層は、それぞれ、導電性カーボンナノチューブまたはエラストマー組成物などの導電性充填材から作られた電極層であり得る。少なくとも図7Bに関してさらに説明されるように、その他の電極構成も実装され得ることを理解されたい。導電性充填材は、小さな歪みや大きな歪みを受けての小さな変形や大きな変形において、導電性を維持し得る。2つの電極層間は、非導電性誘電体層であり得る。適合性キャパシタの静電容量は、以下の式を用いて、平行平板キャパシタとして、近似値が求められ得る。
Cは静電容量、kは比誘電率、εは自由空間の誘電率、Aは電極の面積、Dは誘電体の厚みである。
歪みおよび伸縮(stretch)は、物がどのように弾性変形するかを表す。歪み(ε)は、

と表され得、ここで、lは、変形した材料の全長であり、Lは、変形によって引き起こされた、長さにおける変化である。伸縮(λ)は、

と表され得る。「歪み」という用語は、小さな変形(たとえば、伸張下の金属棒)を表すのに使用されるが、伸縮は、より大きな変形(たとえば、伸張下のゴム製バンド)を表すのに使用され得る。歪みは、3次元測定値(ε、ε、ε)、または1次元値であり得、ここでは、歪みは、引張歪みの軸に沿って測定される。伸張では、歪みは正である。圧縮では、歪みは負である。本明細書では、伸縮と歪みとは、特に断りがない限り、同じ意味で使用され得る。引張伸縮(λ)において、また0.5のポアソン比を仮定する場合(比較的、非圧縮性のエラストマーとして)、以下の静電容量−歪み関係が、以下の式で表され得る。
は、歪みのない状態における静電容量であり、λは、上に定義されたような伸縮(または歪み)であり、c(λ)は、歪み下の静電容量である。c(λ)が、歪みの線形関数であり、小さな歪みおよび大きな歪みの両方(すなわち、上に定義されたような歪みおよび伸縮の両方)に有効であることに留意されたい。
一実施形態において、角変位ユニット100は、エラストマーマトリックスなどの適合性材料のストランド112内に、ストランド112の中心軸110から距離Zのずれ120であるように、埋め込まれた検知素子114を含み得る。その他の実施形態において、検知素子114が、ストランド112に部分的に埋め込まれ得るか、またはストランド112に接続され得る(たとえば、ストランド112の外面に接続され得る)ことを理解されたい。ずれ120は、中心軸110からの距離Zであり得る。角変位ユニット100が屈曲すると、曲率102(すなわち、k(L))が、検知素子114に誘起され得る。曲率は、外側の(中心軸110から距離+Zに位置する)検知素子114における正の引張歪み、ε、および内側の(中心軸110から距離−Zに位置する)検知素子(図示せず)上の負の圧縮歪み、ε、の結果をもたらし得る。曲率に関するZの小さな値の場合、曲率は、検知素子114における歪みに、線形に関連し得、以下の式により推定され得る(単位は1/距離)。
上の式は、角変位ユニットが、中心軸または中心平面について、ずれて反転された2つの同一平面の適合性キャパシタを含む場合に使用され得ることに留意されたい。中心軸または中心平面について、ずれて反転された1つの適合性キャパシタを備える角変位ユニットの場合、負の圧縮歪み、εが、式から取り除かれ得る。
図1の(b)には、1つの検知素子114が示されているが、2つ以上の検知素子が角変位ユニット100に使用されてもよい。一例において、平行で、中心軸110について反転された2つの検知素子を使用することは、コモンモードノイズを低減し得、かつ/または、信号対ノイズ比を上げ得る。角変位ユニット100において、平行に配向された2つ以上の検知素子が使用される場合、差分静電容量測定が行われ得る。たとえば、2つの別個の静電容量測定値間の差が、差分静電容量測定値であり得る。別の例において、検知素子114が、別の検知素子と接地平面(たとえば、相対接地電位)を共有し得、別個の静電容量測定値間の差が、差分静電容量測定値であり得る。検知素子114に直角に、ストランド112において1つまたは複数のさらなる検知素子を接続することによって、角変位ユニット100が、2つの直交平面、および2つの直交平面内の任意の点における角変位を測定し得ることに留意されたい。角変位ユニット100が、その他の平面についての角変位を測定し得るように、ストランド112におけるさらなる検知素子が、検知素子114に対して直角以外の位置にあり得ることを理解されたい。1つまたは複数の検知素子を螺旋状に接続することが、中心軸110についての捩じれの測定を可能にし得ることも理解されたい。
検知素子114は、適合性誘電体が2つの電極間に配置された、少なくとも2つの電極(たとえば、適合性電極)を含む適合性キャパシタであり得る。適合性キャパシタの2つの電極が、約10〜500ミクロンの範囲で、より小さな厚みまたは深さを含み得るように、電極は、厚みまたは深さ(たとえば、Z方向)も画定し得る。電極間に配置された適合性誘電体は、約10〜200ミクロンの厚みまたは深さを画定し得る。また、位置付けられた適合性材料層36のストランド112は、約0.5〜8mm以上の範囲で深さを含み得る。
適合性キャパシタの電極は、電荷または電流を導通するように、部分的導電性材料(および、エラストマー系材料)であり得る。電極間の適合性誘電体は、非導電性またはわずかに導電性(たとえば、電極より導電性が低い)であり得、ストランド112と同様の材料から形成され得る。電極は、導電性または金属のナノ粒子としての導電性充填材で、エラストマー系材料層に沿って形成され得る。ナノ粒子は、カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバ、ニッケルナノストランド、銀ナノワイヤ、カーボンブラック、黒鉛粉末、グラフェンナノプレートレット、および/またはその他のナノ粒子を含み得る。別の実施形態において、導電性充填材は、ナノ粒子と同じまたは同様の材料の微粒子であり得る。一実施形態において、ナノ粒子を、たとえばエラストマーに埋め込むのに、適合性歪みセンシング素子の電極が、導電性充填材のイオン実装を使用して製造され得る。
一実施形態において、過度の充填材集中が、エラストマーの弾性挙動を変えることがあるため、最小限の充填材粒子量が使用される。過度の導電性充填材粒子は、効果的に屈曲するための角変位ユニット100の能力を制限し得、角変位ユニット100を屈曲することを通した電気回路遮断の結果をもたらし得る。さらに、自由電荷担体もしくは同様のものを有する、イオノゲルやエラストマー、またはポリマーなど、本質的に導電性のエラストマーまたはその他の適合性材料が使用され得る。
ストランド112(たとえば、エラストマーマトリックス)は、熱硬化性または熱可塑性のエラストマーであり得る。さらに、ストランド112は、誘電性材料で、非導電性であり得る。ストランド112は、好ましくは60ショアAスケールの低デュロメータ硬さで、20%を超える、好ましくは500%を超える、故障時における高伸度の構造特性を含み得るが、ショアAスケールで1〜90の範囲のいずれにもあり得る。また、ストランド112は、1〜30%の低圧縮セットを含み得る。一実施形態において、熱硬化性エラストマーは、スズまたはプラチナ硬化シリコンエラストマーおよび/またはポリウレタンエラストマー成分、あるいは任意のその他の適切なエラストマー材料を含み得る。別の実施形態において、熱可塑性エラストマーは、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレン(SEBS)、スチレン−ブロック−ブタジエン−ブロック−スチレン(SBS)、および/またはポリウレタン、あるいは任意のその他の適切な熱可塑性エラストマーの成分を含み得る。
図2は、いくつかの実施形態による、多領域角変位センサの様々な構成を示す。多領域角変位センサ200は、様々な構成での多領域角変位センサのいくつかの図を含む。多領域角変位センサ200に関連して説明される特徴が、特に断りがない限り、多領域角変位センサ200A〜200Dに適用されることに留意されたい。多領域角変位センサ200は、多領域角変位センサ200Aの上面図、多領域角変位センサ200Bの側面図の断面、別の多領域角変位センサ200Cの側面図の別の断面、またさらに別の多領域角変位センサ200Dの側面図の断面を示す。
多領域角変位センサ200(またはストランド212A)は、検知領域201A、検知領域201B、および検知領域201Cを含む、複数の検知領域201を有する。3つの検知領域が表されているが、多領域角変位センサ200には、2つ以上の検知領域が含まれ得る。検知領域201Aは、角変位ユニット220Aを含み、検知領域201Bは、角変位ユニット220Bを含み、検知領域201Cは、角変位ユニット220Cを含む。すべての検知領域201が角変位ユニット220で示され、検知領域201のうちのいくつかが、たとえば、歪みユニット、または圧力ユニット、または捩じれユニットなど、その他の検知ユニットを含み得ることを理解されたい。
角変位ユニット220は、各末端が角変位のベクトルを画定する、2つの末端を含む。角変位ユニット220Aは、末端240Aおよび240Bを含み、角変位ユニット220Bは、末端240Cおよび240Dを含み、角変位ユニット220Cは、末端240Eおよび末端240Fを含む。末端240に関連したベクトルは、中心軸210(角変位軸とも呼ばれる)に関して画定される。中心軸210は、多領域角変位センサ200のすべての角変位ユニット220に共通として示される。中心軸210が、角変位ユニット220のうちの1つまたは複数では別個、または角変位ユニット220の1つまたは複数の適合性キャパシタ(たとえば、適合性キャパシタ270)では別個であり得ることを理解されたい。たとえば、角変位ユニット220Aの末端240Aおよび末端240Bは、中心軸210Aの部分211間に延在する。角変位ユニット220Aに対応する中心軸210Aのそれぞれの部分211は、角変位ユニット220A用の角変位軸である。角変位ユニット220Bに対応する中心軸210Aのそれぞれの部分は、角変位ユニット220B用の角変位軸である。角変位ユニット220Cに対応する中心軸210Aのそれぞれの部分は、角変位ユニット220C用の角変位軸である。各角変位ユニット220がその他の角変位ユニットのその他の中心軸とは無関係に、それぞれの中心軸(たとえば、中心軸の一部)を有し得ることを理解されたい。たとえば、角変位ユニット220Bは、末端240Cと末端240Dとが、垂直に配向されるように、90度回され得る。回された角変位ユニット220Bに関連した中心軸は、中心軸210Aに対して90度の角度にあり得る。
多領域角変位センサ200は、エラストマーマトリックスなどの適合性材料のストランド212(たとえば、ストランド212A、212B、212C、および212D)に接続され得る。一実施形態において、多領域角変位センサ200は、ストランド212に埋め込まれる。別の実施形態において、多領域角変位センサ200は、ストランド212に部分的に埋め込まれる。さらに別の実施形態において、多領域角変位センサ200は、ストランド212の外面に接続される。検知領域201は、それぞれの取り付け領域202によって接続され得る。たとえば、検知領域201Aおよび検知領域201Bは、取り付け領域202Aに物理的に接続され、検知領域201Bおよび検知領域201Cは、取り付け領域202Bに物理的に接続される。取り付け領域は、任意の材料であり得る。一実施形態において、取り付け領域202は、伸縮自在であり得、エラストマーマトリックスなどの適合性材料で作られ得る。別の実施形態において、取り付け領域は、非弾性であるか、またはストランド212Aよりも弾性が弱い材料で作られ得る。説明の便宜上、多領域角変位センサ200は、適合性材料の1つのストランド212Aに埋め込まれて示される。しかしながら、その他の構成が実装され得ることを理解されたい。たとえば、1つまたは複数の角変位ユニット220が、取り付け領域202によって接続された独立したストランド上に実装され得る。取り付け領域202は、0センチから始まって、いずれの長さでもあり得る。いくつかの実施形態において、取り付け領域202は、実装されない。
各角変位ユニット220は、1つまたは複数のトレース230に接続される。角変位ユニット220Aは、トレース230Aおよび230Bに接続される。角変位ユニット220Bは、トレース230Aおよび230Cに接続される。角変位ユニット220Cは、トレース230Aおよび230Dに接続される。トレース230は、ストランド212と同様に変形することのできる適合性導電性材料であり得る。一実施形態において、トレース230は、適合性キャパシタ270と同様に、エラストマーから作られる。別の実施形態において、トレース230は、エラストマーから作られるが、適合性キャパシタ270とは異なる組成物である。たとえば、トレース230は、適合性キャパシタ270とは異なる導電性充填材および/または異なる導電性充填材量を使用し得る。トレース230は、接続性および導電性を維持しながら、トレース230の長さに沿って伸縮自在であり得る。トレース230は、3次元空間におけるいずれの方向にも屈曲自在であり得、接続性および導電性を維持し得る。トレース230は、角変位ユニット220Bに接続されたトレース230Cによって示されるように、角変位ユニット220の電極と同じ平面上にあり得る。トレース230は、ビア250Aを通して角変位ユニット220Aに接続されたトレース230Bによって示されるように、角変位ユニット220の電極とは異なる平面上にあり得る。多領域角変位センサ200Aに関連した黒点(たとえば、ビア250A)と、多領域角変位センサ200B、200Cに関して示されるような垂直線とによって、さらなるビアが示される。ビア250Aなどのビアは、適合性導電性材料など、多くの材料から作られ得る。
多領域角変位センサ200は、接続領域203も含み得る。接続領域203は、1つまたは複数のトレース用の電気接続範囲または端子範囲であり得る。接続領域は、任意の材料で作られ得る。一実施形態において、接続領域203は、ストランド212の一部である。別の実施形態では、接続領域は、フレキシブル回路基板または硬質回路基板であり得る。接続領域203は、多領域角変位センサ200をその他の回路、電力、および/またはその他の多領域角変位センサに接続し得る。接続領域203は、電気接続を容易にするための電極パッドを含み得る。
多領域角変位センサ200Bは、多領域角変位センサ200の側面図の断面を示す。多領域角変位センサ200Bは、それぞれが、距離「t」のずれ260Aで中心軸210Bからずれ、かつ、中心軸210Bからずれたライン216(たとえば、ライン216A、ライン216B、およびライン216C)に沿う、適合性キャパシタ270を含む、角変位ユニット220を含む。多領域角変位センサ200Bの角変位ユニット220Aは、適合性キャパシタ270Aを含む。多領域角変位センサ200Bの角変位ユニット220Bは、適合性キャパシタ270Bを含む。多領域角変位センサ200Bの角変位ユニット220Cは、適合性キャパシタ270Cを含む。適合性キャパシタ270は、2つの電極を含む。たとえば、適合性キャパシタ270Aは、間に誘電体が介装された、電極272Aと電極272Bとを含む。角変位ユニット220(および角変位ユニット220の適合性キャパシタ270)は、長方形として示されているが、角変位ユニット220および関連の適合性キャパシタ270が、円形、楕円形、または任意のその他の形状であり得ることを理解されたい。
各検知領域201では、それぞれの検知領域201における適合性キャパシタ270に対する静電容量を増加させるようになる、正の曲率が、それぞれの検知領域201に対する角変位ユニット220に、正の歪みを誘起するようになる。静電容量は、それぞれの角変位ユニット220の末端240によって画定された2つのベクトル間の角変位の線形関数であり得る。
各検知領域201の角変位は、その他の検知領域の角変位とは無関係に決定され得る。一実施形態において、検知領域201Aにおけるストランド212Aの変形(たとえば、屈曲または角変位)を受けての角変位ユニット220Aの電気特性における変化は、検知領域201Bにおけるストランド212Aの変形を受けての角変位ユニット220Bの電気特性における変化とは無関係であり、また、検知領域201Cにおけるストランド212Aの変形を受けての角変位ユニット220Cの電気特性における変化とは無関係である。たとえば、検知領域201Aにおける屈曲を受けての適合性キャパシタ270Aの静電容量(または静電容量を示す電気信号)における変化は、検知領域201B、検知領域201Cにそれぞれ関連した、適合性キャパシタ270B、適合性キャパシタ270Cの静電容量における変化とは無関係である。
多領域角変位センサ200Cは、多領域角変位センサ200の側面図の断面を示す。各角変位ユニット220は、中心軸210Cについて反転された、2つの適合性キャパシタ、適合性キャパシタ270と271とを含む。第1の適合性キャパシタ270(多領域角変位センサ200Bを参照)は、中心軸210Cから距離「t」のずれ260Aである。第2の適合性キャパシタ271は、中心軸210Cから反対方向に、距離「t」のずれである。多領域角変位センサ200Cの角変位ユニット220Aは、適合性キャパシタ270Aおよび271Aを含む。多領域角変位センサ200Cの角変位ユニット220Bは、適合性キャパシタ270Bおよび271Bを含む。多領域角変位センサ200Cの角変位ユニット220Cは、適合性キャパシタ270Cおよび271Cを含む。適合性キャパシタ271は、2つの電極を含む。多領域角変位センサ200Cは、ストランド212Cに埋め込まれるとして示される。
多領域角変位センサ200Cの感度は、中心軸210Cについて反転された、適合性キャパシタ270および271などの2つの適合性キャパシタを組み合わせることによって上がり得る。中心軸に210Cについて適合性キャパシタ270と271とを反転することは、ノイズや引張歪みからもたらされるコモンモード信号を拒絶するのに役立つ。各検知領域201では、適合性キャパシタ270と271との間の静電容量における差は、それぞれの検知領域の曲率に比例する。
多領域角変位センサ200Dは、多領域角変位センサ200の側面図の断面を示す。多領域角変位センサ200Cと同様に、多領域角変位センサ200Dの各角変位ユニット220は、中心軸210Dについて反転された、2つの適合性キャパシタ、適合性キャパシタ270と271とを含む。多領域角変位センサ200Dの適合性キャパシタ270および271は、3つの電極、電極272A、電極272B、および電極272Cを含む。電極272Aは、電極272Bと電極272Cとの間に配置される。電極272Bおよび電極272Cは、相対接地電位に結合され得、ノイズまたはその他の寄生に対する遮蔽物として機能し得る。多領域角変位センサ200Dは、ストランド212Dに埋め込まれるとして示される。
図2が、限定ではなく例示のために提供されることを理解されたい。本明細書に説明されている特徴が、本明細書に説明されているその他の特徴と組み合わされ得る、混合され得る、または除かれ得ることをさらに理解されたい。たとえば、多領域角変位センサ200は、V字のような形状もしくは分割形状などの非長方形形状を有する、検知領域201または角変位ユニット220を含み得る。多領域角変位センサ200は、様々な軸に沿って配向された角変位ユニット220を含み得る。たとえば、上に考察されたように、角変位ユニット220は、中心軸210に直角に、または任意のその他の向きに配向され得る。角変位ユニット220は、不定の軸に沿って角変位を測定するように、いずれか不定の向きに配向され得、かつ/または、いずれか不定の個数のさらなる測定平面を含み得る。また、適合性キャパシタ270および/または271は、1つまたは複数の電極構成を含み得る。たとえば、適合性キャパシタの第1の電極は、第2の電極によって完全に囲まれ得る。別の例では、適合性キャパシタの電極は、ノイズやその他の寄生信号からの遮蔽に役立つように、ストランド212の面上にあり得る(または、ストランド212に部分的に埋め込まれ得る)。少なくとも図7Bに関して、その他の電極構成が考察される。多領域角変位センサ200またはストランド212は、周囲の領域よりも柔らかい適合性材料、または適合性を低下させるための切り欠きを有する材料、または周囲の領域に比べて薄い厚みを有する材料、から作られた適合性領域を含み得る。いくつかの実施形態において、トレース230は、適合性導電性材料で作られ得、ストランド212に埋め込まれる。さらに別の実施形態において、多領域角変位センサ200は、適合性歪みセンサ、適合性圧力センサ、または適合性電極(たとえば、皮膚表面生体電位または皮膚導電性を測定するための)など、その他の検知素子を備える検知ユニットを含む、1つまたは複数の検知領域を含み得る。たとえば、適合性歪みセンサを備える検知領域201を含む多領域角変位センサ200は、1つまたは複数の検知領域201における角変位、および1つまたは複数の検知領域201における歪みを測定し得る。
図3Aは、その他の実施形態による、多領域角変位センサの様々な構成を示す。多領域角変位センサ300は、様々な構成による多領域角変位センサのいくつかの図を含む。多領域角変位センサ200に関して説明されている特徴が、特に断りのない限り、多領域角変位センサ300に適用されることに留意されたい。多領域角変位センサ300は、多領域角変位センサ300Aおよび300Bの上面図、さらに、多領域角変位センサ300C、300D、および300Eの側面図の断面を示す。多領域角変位センサ300Bは、分割形状の適合性キャパシタなどの分割形状の検知素子を含む角変位ユニット330を備える検知領域201Cを示す。いくつかの実施形態において、分割形状の適合性キャパシタは、手の指関節の角変位を測定するのに使用され得、突き出た指関節周りに嵌るが、なお角変位を測定するように、その輪郭周りに嵌るか、または中に切り取られた空所を有するように形成され得る。多領域角変位センサ300C〜300Eは、伸縮領域である取り付け領域202を示す。伸縮領域は、引張力を受けて伸縮し得、引張力のすべてまたは一部が検知領域201に伝達されるのを防ぎ得る。検知領域201に伝達される引張力を軽減することは、角変位ユニット220に、基礎的な物体の角変位(たとえば、屈曲)をよりよく検出することを可能にさせ得る。
一実施形態において、多領域角変位センサ300Eは、トレースおよびビアで製造された多領域単軸角変位センサである。多領域角変位センサ300Eは、適合性トレースが中に埋め込まれた、ストランド(たとえば、適合性細長部材)を含む。多領域角変位センサ300Eは、複数の検知領域を有し得る。各検知領域は、内部電極の上下に2つの外側電極を有する3電極適合性キャパシタ(たとえば、第1の3電極適合性キャパシタ)を備える角変位ユニットを有し得る。外側電極は、導電性エラストマーで作られたビアを使用して、接地され得る。3電極適合性キャパシタが、第1の電極の第1の部分が第2の電極の上にあり、かつ第1の電極の第2の部分が第2の電極の下にある場合、2電極適合性キャパシタと呼ばれ得ることを理解されたい。3電極適合性キャパシタは、中心軸からずれている。角変位ユニットは、中心軸について反転された別の3電極適合性キャパシタ(たとえば、第2の3電極適合性キャパシタ)も含む。各検知領域は、それぞれの領域の角変位を測定し得る。各検知領域は、適合性トレースによって接続領域に接続され得る。誘電性エラストマー(適合性キャパシタおよび/またはストランドの誘電体用)は、10A〜60Aのデュロメータ硬さの熱硬化性シリコンエラストマーである。3電極適合性キャパシタの導電性エラストマーは、導電性の微粒子またはナノ粒子(たとえば、カーボンブラックまたはカーボンナノチューブ)が中に分散された、10A〜60Aのデュロメータ硬さの熱硬化性シリコンエラストマーである。伸縮自在な領域は、検知領域に比べて薄い厚みを有する。多領域角変位センサ300Aが、今述べている実施形態の上面図を示すことを理解されたい。角変位が、差分静電容量測定回路を使用して、各検知領域に対して測定され、それにより、コモンモードノイズおよびコモンモード信号(たとえば、引張歪み)が取り消される。
図3Bは、いくつかの実施形態による、多領域角変位センサの様々な構成を示す。多領域角変位センサ350は、様々な構成による多領域角変位センサのいくつかの図を含む。多領域角変位センサ200に関して説明されている特徴が、特に断りのない限り、多領域角変位センサ350に適用されることに留意されたい。多領域角変位センサ350は、多領域角変位センサ350A、350B、および350Cの上面図、さらに、多領域角変位センサ350Dおよび350Eの側面図の断面を示す。多領域角変位センサ350Aは、適合性キャパシタ、および共通平面上のトレースを含む。多領域角変位センサ350Aの検知領域201Cは、共通平面上にある、分割電極構成(たとえば、2つのそれぞれの適合性キャパシタが分離している)を示す。多領域角変位センサ350Bは、共通平面上に関連のトレースを備える、各検知領域201に一つずつの、3つの適合性キャパシタを示す。多領域角変位センサ350Cは、取り付け領域202における切り欠き(たとえば、空所)を示す。一実施形態において、切り欠きは、取り付け領域202における適応性を高め得(たとえば、伸縮する)、手の指関節などの関節全体に検知領域を集中させるようにも働き得る。多領域角変位センサ350Dは、適合性キャパシタ、および共通平面上のトレースを備える多領域角変位センサの側面図を示す。この構成は、引張歪みが最小の場合に、複数の領域における角変位を測定するように最適化される。多領域角変位センサ350Eは、検知領域201に一対の適合性キャパシタが含まれる場合の多領域角変位センサの側面図を示し、一対の適合性キャパシタ、および様々な平行な共通平面上の関連のトレースのそれぞれは、引張歪みなどのコモンモードノイズやコモンモード信号を低減するように最適化される。
一実施形態において、多領域角変位センサ350Aは、3つの検知領域201を含む。各検知領域201は、同一平面であり、かつ中心軸または中心平面について反転された、2つの適合性キャパシタを含む。適合性キャパシタは、適合性キャパシタの電極と同一平面内にあるトレースに接続される。適合性キャパシタの電極は、非導電性誘電性エラストマーによって分割された2つのパターン化された導電性エラストマー層を含み、各角変位ユニットが、同じ平面(たとえば、層)上にパターン化されたトレースを使用して、接続領域に送られるようにする。誘電性エラストマーは、10A〜60Aのデュロメータ硬さの熱硬化性シリコンエラストマーである。導電性エラストマーは、導電性の微粒子またはナノ粒子(たとえば、カーボンブラックまたはカーボンナノチューブ)が中に分散された、10A〜60Aのデュロメータ硬さの熱硬化性シリコンエラストマーである。多領域角変位センサ350Eは、今述べられている実施形態の側面図であり得る。角変位は、差分静電容量測定回路を使用して、各検知領域に対して測定され、それにより、コモンモードノイズおよびコモンモード信号(たとえば、引張歪み)が取り消される。
図4は、いくつかの実施形態による、多領域角変位センサの用途を示す。説明の便宜上、また限定としてではなく、図4に示される多領域角変位センサ400の用途は、1つまたは複数の指が1つまたは複数の多領域角変位センサを収容し得る、グローブ(手用)の一部である。角変位を検知するのに、多領域角変位センサ400が複数の用途で使用され得ることを理解されたい。本明細書に説明されている多領域角変位センサのいずれも、多領域角変位センサ400として使用され得る。図4は、1本の指を示す。しかしながら、1つまたは複数の多領域角変位センサ400が(伸縮領域の有無に関わらず)、手全体のいくつかまたはすべての関節に適用され得ることを理解されたい。
多領域角変位センサ400は、4つの楕円形の剛性本体の角度向きを画定する、3つの異なる角変位角度401(すなわち、角度401A、角度401B、および角度401C)を示す。角度401が非ゼロである場合、それらは、検知領域201内に湾曲を誘起するようになり、取り付け領域202内に歪み(たとえば、伸縮)を誘起するようになる。角度401が大きくなるにつれ、楕円形の剛性本体の上面に沿う取り付け領域202の長さも伸びることになる。取り付け領域202は、伸縮領域として示される。その他の実施形態において、取り付け領域202のうちのいくつかまたはすべてが、伸縮領域ではないことがある。検知領域201が、取り付け領域202よりも硬いことから、検知領域201は、主に、屈曲することによって湾曲して変形する一方、長さにおける伸びが、取り付け領域202によって容易にされるようになる。一実施形態において、取り付け領域202を備える多領域角変位センサ400は、星印で示された5つの取り付け個所408において、連結された楕円形の剛性本体に取り付けられ得る。取り付け個所408は、曲線状の関節全体に検知領域201の位置を維持するのに役立ち得、また取り付け領域202に伸縮を伝えるのに役立ち得る。たとえば、取り付け個所408は、多領域角変位センサ400の下の基礎的なグローブに接続し得る。取り付け個所408が、基礎的な楕円形の剛性本体に固着する接着基材によってなど、いくつもの方法で実装され得、楕円形の剛性本体周りに嵌るバンドであり得ることを理解されたい。いくつかの実施形態では、取り付け個所が何も実装されない。その他の実施形態では、同じ、より少ない、またはより多い個数の取り付け個所が実装される。各検知領域201に対して、角変位(すなわち、角度401A、角度401B、および角度401C)が、静電容量における変化の関数として測定され得、この場合、角変位は、検知領域201の末端(たとえば、検知領域201の角変位ユニット)によって画定された2つのベクトル間の角度である。各検知領域201の角変位は、その他の検知領域とは無関係に測定され得る。検知素子(たとえば、適合性キャパシタ)は、多領域角変位センサ400の上面上に太黒線として示され、トレースは、多領域角変位センサ400の下面上に黒線として示され、適合性材料のストランドは、灰色であり、連結された楕円形の剛性本体は、多領域角変位センサ400の下にある。一例において、取り付け領域202は、エラストマーマトリックスなど、適合性材料のストランドと同じ材料で作られ得、かつ/または、検知領域201の適合性材料のストランドとは異なる厚みであり得る。別の例において、取り付け領域202の材料は、スパンデックスまたはその他の弾性材料など、多領域角変位センサ400の検知領域201とは異なる材料であり得る。
図5は、いくつかの実施形態による、多領域角変位センサの上面図を示す。多領域角変位センサ500は、6つの検知領域501、検知領域501A、501B、501C、501D、501E、および501Fを含む。検知領域501は、接続領域503などの1つの接続領域を使用し得る。検知領域501のうちのいくつかのすべては、接続領域503を共有し得る。検知領域501は、より少ない、同じ、またはより多い個数の検知領域を含み得る。
図6は、いくつかの実施形態による、角変位を決定するためのベクトルを示す。多領域角変位センサ600は、黒い曲線状の長方形として示される、3つの検知領域201、検知領域201A、検知領域201B、および検知領域201Cで示される。各検知領域201は、対応する角変位ユニット220A、220B、および220Cを有する。各角変位ユニット220は、角変位ユニット220の末端から指向する2つのベクトル(矢印)を有する。ベクトル601は、第1の点602からの線であり得、この場合、中心軸が角変位ユニット220Cの末端において第1の平面と交差し、第1の平面が中心軸に直角であり、かつ、第2の平面内に含まれている角変位ユニット220Cの末端から微小距離離れた第2の点603を通り、また、第2の平面が第1の平面に直交し、かつ、角変位ユニット220Cの長さに沿って角変位ユニット220Cのそれを二分することによって、中心軸を通って走る。
図7Aは、いくつかの実施形態による、角変位ユニットの斜視図を示す。一実施形態において、角変位ユニット700は、本明細書に説明されているような角変位ユニットであり得る。別の実施形態において、角変位ユニット700は、角変位センサであり得る(たとえば、1つの検知領域角変位センサ)。角変位ユニット700は、適合性材料のストランド712を示す。ストランド712には、(ほぼそこに、ベクトル701およびベクトル702が位置する)中心軸についてずれている適合性キャパシタ720および適合性キャパシタ721が埋め込まれる。ベクトル701は、角変位ユニット700の末端740Aに位置する。ベクトル702は、角変位ユニット700の末端740Bに位置する。角変位745(Θ)を測定するのに、ベクトル701およびベクトル702が使用される。2つの適合性キャパシタが示されているが、1つまたは複数の適合性キャパシタが実装され得る。適合性キャパシタ720(および適合性キャパシタ721)は、適合性誘電体によって分割された2つの適合性電極を有する。その他の電極構成は、図7Bに関して考察されることになる。また、適合性キャパシタのさらなる配置も、図7Bに関して考察されることになる。任意の個数のさらなる測定個所に沿って角変位を測定するのに、さらなる適合性キャパシタが実装され得ることを理解されたい。
図7Bおよび7Cは、いくつかの実施形態による、様々な電極構成および電極配置での角変位ユニットの断面を示す。一実施形態において、角変位ユニット750は、本明細に説明されているような角変位ユニットであり得る。別の実施形態において、角変位ユニット750は、角変位センサであり得る(たとえば、1つの検知領域角変位センサ)。角変位ユニット750は、それぞれが、異なる電極構成および/または電極配置を示す、角変位ユニット750A〜750Mを含む。図7Bでは、角変位ユニット750A〜750Gは、角変位ユニットの長さに沿った断面を示す(たとえば、側面図)。図7Cでは、角変位ユニット750H〜750Mは、対応する角変位ユニット(たとえば、角変位ユニットの末端)の幅に沿った断面を表す(たとえば、端面図)。
角変位ユニット750Aは、ストランド755Aに埋め込まれ、かつ中心軸753Aからずれた1つの適合性キャパシタ751Aを示す。適合性キャパシタ751Aは、ストランド755Aに完全に埋め込まれる。適合性キャパシタ751Aは、電極760Aと電極760Bとの間に配置された誘電体757Aを含む。角変位ユニット750Bは、適合性キャパシタ751Bを含む。適合性キャパシタ751Bは、電極760Cと電極760Eとの間に配置された誘電体757Bを含む。適合性キャパシタ751Bは、中心軸753Bからずれている。角変位ユニット750Bは、ストランドの上面に接続された適合性キャパシタ751Bを示す。たとえば、電極760Eが、ストランド755Bに密着し得る。一実施形態において、上面の電極760Cが、接地され得、ノイズに対して遮蔽するのに役立ち得る。いくつかの実施形態において、適合性キャパシタ751Bの底面の電極760Eがストランド755Bに埋め込まれ得、上面の電極760Cが、ストランド755Bの外部にあり得る。
角変位ユニット750Cは、適合性キャパシタ751Cを含む。適合性キャパシタ751Cは、3つの電極、760F、760G、および760Hを含む。電極760Fと電極760Gとの間に、誘電体層757Cが配置される。電極760Gと電極760Hとの間に、誘電体層757Dが配置される。適合性キャパシタ751Cは、中心軸753Cからずれている。一実施形態において、遮蔽に役立つように、上面および底面の電極(たとえば、電極760Fと電極760H)が接地され得る。適合性キャパシタ751Dは、ストランド755Cの上面に接続される(または、ストランド755Cに部分的に埋め込まれる)。
角変位ユニット750Dは、適合性キャパシタ751Dを含む。適合性キャパシタ751は、3つの電極、760I、760J、および760Kを含む。電極760Iと電極760Jとの間に、誘電体層757Eが配置される。電極760Jと電極760Kとの間に、誘電体層757Fが配置される。適合性キャパシタ751Dは、中心軸753Dからずれている。一実施形態において、遮蔽に役立つように、上面および底面の電極(たとえば、電極760Iと電極760K)が接地され得る。適合性キャパシタ751Cは、ストランド755Dの上面に接続される(または、ストランド755Dに部分的に埋め込まれる)。
角変位ユニット750E〜750Gは、中心軸からずれた一対の適合性キャパシタを示す(たとえば、差分角変位ユニット)。一対の適合性キャパシタは、中心軸に関して反転されており、その一対の適合性キャパシタのそれぞれは、互いに平行である。一対の適合性キャパシタは、角変位に対して差分測定を行うのに使用され得る。角変位ユニット750Eの電極構成および電極配置は、角変位ユニット750Bに関して説明されているのと同様である。角変位ユニット750Eは、ストランド755Eにおいて、中心軸753Eについて反転された適合性キャパシタ751Eおよび751Fを含む。角変位ユニット750Fの電極構成および電極配置は、角変位ユニット750Cに関して説明されているのと同様である。角変位ユニット750Fは、ストランド755Fにおいて、中心軸753Fについて反転された適合性キャパシタ751Gおよび751Hを含む。角変位ユニット750Gの電極構成および電極配置は、角変位ユニット750Dに関して説明されているのと同様である。角変位ユニット750Dは、ストランド755Gにおいて、中心軸753Gについて反転された適合性キャパシタ751Iおよび751Jを含む。
図7Cでは、角変位ユニット750H、750I、および750Jが、異なる電極構成および電極配置を有する二対の適合性キャパシタを備える、角変位ユニットを示す。角変位ユニット750H、750I、および750Jに関連した適合性キャパシタは、それぞれ、中心軸753H、753I、753Jの周りにある。中心軸753は、各ストランド775の中央を通って走る。角変位ユニット750H、750I、および750Jに関連した第1の一対の適合性キャパシタ(すなわち、上面と底面)は、中心軸を通って走り、かつ第1の一対の適合性キャパシタを二分する、第1の平面についての角変位を測定するのに使用され得る。角変位ユニット750H、750I、および750Jに関連した第2の一対の適合性キャパシタ(すなわち、右側と左側)は、中心軸を通って走り、かつ第2の一対の適合性キャパシタを二分する、第2の平面についての角変位を測定するのに使用され得る。角変位ユニット750Hの電極構成および電極配置は、角変位ユニット750Bに関して説明されているのと同様である。角変位ユニット750Hは、ストランド775Hに接続された適合性キャパシタ771A、771B、771C、および771Dを含む。角変位ユニット750Iの電極構成および電極配置は、角変位ユニット750Cに関して説明されているのと同様である。角変位ユニット750Iは、ストランド775Iに接続された適合性キャパシタ771E、771F、771G、および771Hを含む。角変位ユニット750Jの電極構成および電極配置は、角変位ユニット750Dに関して説明されているのと同様である。角変位ユニット750Jは、ストランド775Jに接続された適合性キャパシタ771I、771J、771K、および771Lを含む。
角変位ユニット750K、750L、および750Mは、1つの電極がもう一方の電極を取り囲む、2つの電極を備える適合性キャパシタを示す。角変位ユニット750Kは、適合性キャパシタ771Mを含む。適合性キャパシタ771Mは、長方形の第2の電極781によって取り囲まれる第1の電極780を含む。電極781は、第1の電極780の上面、側面、および底面を取り囲む、側面部781A、側面部781B、上面部781C、および底面部781Dを含み得る。いくつかの実施形態において、第1の電極780の末端(すなわち、対向ページ)は、第2の電極781によって取り囲まれない。その他の実施形態において、第1の電極780の1つまたは複数の末端は、第2の電極781によって、少なくとも部分的に取り囲まれる。たとえば、角変位ユニット750Kの電極構成は、同軸ケーブルに類似していてもよく、この場合、第1の電極780が同軸ケーブルの中央ケーブルに類似し、第2の電極781が、中央ケーブルを取り囲む遮蔽体に類似する。第2の長方形の電極781が接地され得、遮蔽に役立ち得る。電極780および781が、任意の形状であり得ることを理解されたい。たとえば、電極780は、円形であり得、電極781は、電極780を囲むより大きな円であり得る。適合性キャパシタ771Mは、ストランド775Kに埋め込まれ、中央軸753Kおよび中心平面782からずれている。中心平面782は、中心軸753Kを通って走り、適合性キャパシタ771Mと同一平面上にある。本明細書に説明されている角変位ユニットごとに中心平面が示されていないが、本明細書に説明されている角変位ユニットのうちのいくつかまたはすべてに中心平面が含まれ得ることを理解されたい。
角変位ユニット750Lは、ストランド775Lに埋め込まれた2つの適合性キャパシタ771Nおよび771Oを示す。適合性キャパシタ771Nおよび771Oは、上に説明されている適合性キャパシタ771Mと同様であり得る。適合性キャパシタ771Nおよび771Oは、中央軸753Lおよび中心平面783からずれ、それらについて反転されている。
角変位ユニット750Mは、2つの直交平面についての角変位を測定するための、中心軸753Mの周りの二対の適合性キャパシタを示す。角変位ユニット750Mは、ストランド775Mに埋め込まれた適合性キャパシタ771P、771Q、771R、および771Sを含む。適合性キャパシタ771P、771Q、771R、および771Sは、上に説明されている適合性キャパシタ771Mと同様であり得る。角変位ユニット750Mに関連した第1の一対の適合性キャパシタ771Pおよび771R(すなわち、上面と底面)は、中心軸753Mおよび中心平面784からずれ、それらについて反転されており、中心軸753を通って走り、かつ適合性キャパシタ771Pおよび771Rを二分する、第1の平面(たとえば、中心平面785)についての角変位を測定するのに使用され得る。第2の一対の適合性キャパシタ771Qおよび771S(すなわち、右側と左側)は、中心軸753および中心平面785からずれ、それらについて反転されており、中心軸753Mを通って走り、かつ適合性キャパシタ771Qおよび771Sを二分する、第2の平面(たとえば、中心平面784)についての角変位を測定するのに使用され得る。1つの角変位ユニットまたは多領域角変位センサにおける電極構成および電極配置が、本明細書に説明されている構成および/または配置のうちの1つまたは複数を組み込み得ることを理解されたい。
図8は、その他の実施形態による、角変位ユニットの断面の側面図を示す。一実施形態において、角変位ユニット800は、本明細書に説明されているような角変位ユニットであり得る。角変位ユニット800が、多領域角変位ユニットセンサの一部であり得ることを理解されたい。別の実施形態において、角変位ユニット800は、角変位センサであり得る(たとえば、1つの検知領域角変位センサ)。角変位ユニット800は、角変位ユニット800A、800B、800C、および800Dを含むいくつかの構成を示す。角変位ユニット800Aは、中心軸810Aについてずれた一対の適合性キャパシタ820Aを含む。適合性キャパシタ820Aは、適合性マトリックスなどの適合性材料のストランド812Aに埋め込まれる。角変位ユニット800Aは、基材815Aに接続される。基材815Aなどの基材は、適合性エラストマーまたは布材料などの適合性材料であり得る。布基材は、スパンデックス、織材料、または不織材料で作られ得る。いくつかの実施形態において、基材は、関節またはその他の面の周りのヒトの皮膚などの面に接続するのに、少なくとも1つの側面への接着部を有し得る。
角変位ユニット800Bは、中心軸810Bについてずれた適合性キャパシタ820Bを含む。適合性キャパシタ820Bは、適合性材料のストランド812Bに埋め込まれる。角変位ユニット800Bは、基材815Bの上面に接続される。角変位ユニット800Cは、中心軸810Cについてずれた適合性キャパシタ820Cを含む。適合性キャパシタ820Cは、適合性材料のストランド812Cの上面に接続される。角変位ユニット800Cは、基材815Cの上面に接続される。角変位ユニット800Dは、中心軸810Dについてずれた一対の適合性キャパシタ820Dを含む。適合性キャパシタ820Dは、適合性材料のストランド812Dに埋め込まれる。基材815Dは、ストランド812に埋め込まれ得る。別の実施形態において、ストランド812Dの上半分が、基材815Dの上面に接続され得、ストランド812Dの下半分が、基材815Dの底面に接続され得る。
図9は、いくつかの実施形態による、多領域歪みセンサの図である。多領域歪みセンサ900は、特に断りのない限り、多領域角変位センサと同様の特徴を含み得る。多領域歪みセンサ900は、検知領域901A、901B、および901Cを含む複数の検知領域901を含む。各検知領域901は、歪みユニット920(たとえば、伸縮センサ)を含む。検知領域901Aは、歪みユニット920Aを含み、検知領域901Bは、歪みユニット920Bを含み、検知領域901Cは、歪みユニット920Cを含む。歪みユニット920は、適合性であり、角変位ユニットと同様に変形する。歪みユニット920は、引張力(たとえば、伸縮)を受けての歪みを測定し得る。
各検知領域901は、適合性キャパシタなどの1つまたは検知素子を含み得、他と関係なく歪みを検知し得る。検知領域901は、印加された歪みに比例して変形し得る。いくつかの実施形態において、取り付け領域(たとえば、a1〜a4)が1つまたは複数の検知素子間に位置する。多領域歪みセンサ900の取り付け領域は、本明細書に説明されている多領域角変位センサに関して説明されている取り付け領域と同様であり得る。別の実施形態において、取り付け領域は、検知素子の上面に位置し得る。取り付け領域は、そこに対して多領域歪みセンサ900が面に固定され得る、取り付け個所を設け得る。一実施形態において、多領域角歪みセンサ900の取り付け領域は、引張力が歪みユニット920に付与され得るように、弾性が制限されているか、または無弾性であり得る。取り付けられると、取り付け領域は、検知素子に負荷が印加され、それに歪みが誘起され得るような境界を設け得る。たとえば、検知素子が、関節全体に広がってもよく、取り付け領域が、関節の上の位置に固定されてもよく、また、別の取り付け領域が、関節の下に固定されてもよい。関節が曲がると、この曲がりが、取り付け領域にではなく検知素子に歪みを誘起する。取り付け領域は、非導電性エラストマーまたは別の非導電性材料など、任意の材料で作られ得る。取り付け領域は、接着剤、ステープル、または糸状の材料など、任意の材料によって別の面に固定され得る。多領域歪みセンサ900Aは、微小歪み状態における検知素子を示す。多領域歪みセンサ900Bは、様々な歪み量(たとえば、30%、40%、および20%)下での検知素子を示す。歪みの割合は、微小歪み状態から、歪んだ状態への各検知素子の変形量(すなわち、面積における変化)の表示である。取り付け領域間の距離における変化が、検知素子内に歪みを誘起する。たとえば、各検知領域901用の基準静電容量(変形なし)は、100pFであり、印加された歪み(多領域歪みセンサ900の上面の軸におけるxの値として示される)から生じた静電容量は、各検知素子に対する静電容量における比例的増加をもたらし得る。多領域歪みセンサ900は、3つの検知領域901を備える多領域歪みセンサを示すが、多領域歪みセンサが任意の個数の検知領域901を有し得ることを理解されたい。多領域センサが、角変位ユニットを備える1つまたは複数の検知領域、歪みユニットを備える1つまたは複数の検知領域、および/またはその他のタイプの検知ユニットを備えるいずれか1つまたは複数の検知領域、を含み得ることも理解されたい。
図10Aおよび10Bは、いくつかの実施形態による、様々な構成での多領域歪みセンサの、それぞれ、側面図、上面図を示す。多領域歪みセンサ1000は、図9に関して説明されている多領域歪みセンサ900の様々な構成を示し得るとともに、多領域歪みセンサ900に関して説明されているのと同様の特徴を含み得る。多領域歪みセンサ1000は、多領域歪みセンサ1000A、多領域歪みセンサ1000B、および多領域歪みセンサ1000Cを含む。多領域歪みセンサ1000は、検知領域901A、901B、および901Cを含む。各検知領域901は、それぞれの歪みユニット920A、920B、および920Cを含む。各多領域歪みセンサ1000A、1000B、および1000Cは、それぞれの多領域歪みセンサの側面図および上面図を示す。
一実施形態において(すなわち、最上段)、多領域歪みセンサ1000Aは、適合性キャパシタの、エラストマー電極などの複数の重なり合う電極を含む。電極は、エラストマー誘電体などの誘電体によって分割され得る。電極は、多領域歪みセンサ1000Aの側面図に示されているように、垂直軸に対する様々な平面に積層され得る。適合性キャパシタC1は、電極e4およびe3から形成され、検知領域901Cにおける歪みを測定し得る。適合性キャパシタC2は、e3およびe2から形成され、検知領域901Cおよび検知領域901B内の歪みを測定し得る。適合性キャパシタC3は、e2およびe1から形成され、検知領域901C、検知領域901B、および検知領域901A内の歪みを測定し得る。1つの検知領域901内の歪みは、その他の検知領域901から静電容量を引き算することによって見つけられ得る。多領域歪みセンサ1000Aの側面図では、電極は、水平の黒線である。多領域歪みセンサ1000Aの上面図では、上の3つの電極は、異なる濃淡レベルで示され、多領域歪みセンサ1000A全体が点線で囲まれている。
別の実施形態において(すなわち、中段)、多領域歪みセンサ1000Bは、各検知領域901に別個の適合性キャパシタを形成する2つの電極層を含む。トレースが、上面の電極(e2)および底面の電極(e1)と同じ平面内にあり得る。さらに別の実施形態において(たとえば、下段)、多領域歪みセンサ1000Cは、適合性ビアを通して上面の電極(e2)に接続する、第3の平面上の導電性トレースを示す。トレースおよびビアは、導電性充填材および導電性エラストマーなど、様々な材料から成り得る。本明細書に説明されている特徴の任意の組合せが、多領域歪みセンサの構成に使用され得ることを理解されたい。
図11は、いくつかの実装形態による、多領域角変位センサを使用して、ユーザの解剖学的関節の動きを測定する方法のフロー図を示す。多領域角変位センサは、本明細書に説明されているのと同様の構成要素、たとえば、図2に関した多領域角変位センサ200、図3Aに関した多領域角変位センサ300、図3Bに関した多領域角変位センサ350、および/または図9に関した多領域ひずみセンサ900を含み得る。方法1100は、ハードウェア(たとえば、回路構成要素、専用ロジック、プログラマブルロジック、マイクロコード)、ソフトウェア(たとえば、ハードウェアシミュレーションを行うように、処理デバイス上で実行される命令)、またはそれらの組合せを備える、処理ロジックによって、すべてまたは一部が行われ得る。一実施形態において、インターフェースデバイスが、方法1100のすべてまたは一部を行う。
方法1100は、複数の検知領域を備える多領域角変位センサを提供することを含む。第1の検知領域は、第1の角変位ユニットを含み、それの末端は、中心軸(たとえば、角変位軸)に関して2つのベクトルを画定する。第2の検知領域は、第2の角変位ユニットを含み、それの末端は、中心軸に関して2つのその他のベクトルを画定する。多領域角変位センサは、適合性材料のストランドに接続され得る。第1の検知領域と第2の検知領域とは、個々に角変位を測定し得る。
方法1100は、第1の検知領域を、ユーザの第1の解剖学的関節に近接して位置付けることも含むことができる。方法1100は、第2の検知領域を、ユーザの第2の解剖学的関節に近接して位置付けることをさらに含むことができる。検知領域は、ユーザの第1および/または第2の解剖学的関節全体に広がってもよく、または第1および/または第2の解剖学的関節に近い場所(たとえば、側面)であってもよい。
ブロック1105における方法1100は、角変位ユニットが、線形の非屈曲状態から、ユーザによる第1の解剖学的関節の動きを介した屈曲状態に移動させられるとき、第1の角変位ユニットの第1の一対のベクトル間に画定される第1の平面についての角変位を測定することも含むことができる。いくつかの実施形態において、第1の平面などの平面についての角変位を測定することは、多領域角変位センサに関連した差分測定回路を用いて測定することを含む。角変位ユニットは、本明細書に説明されているような、ストランドの長手方向の長さに沿って広がる幅を有する、少なくとも1つの適合性キャパシタを含み得る。さらなる実施形態において、平面についての角変位を測定することは、角変位ユニットの末端によって画定された一対のベクトル間の平面内の角変位における変化を測定することを含む。一実施形態において、多領域角変位センサに結合されたインターフェースデバイスなどの回路デバイスが、角変位ユニットの適合性キャパシタに関連した信号(たとえば、適合性キャパシタの静電容量を示すアナログ信号)を測定することによって、第1のベクトルと第2のベクトルとの間の角変位を決定し得る。回路デバイスは、信号を、適合性キャパシタの静電容量を示すデジタル値に変換し得る。
いくつかの実施形態において、方法1100は、聴覚的通知、視覚的通知、および振動触覚的通知のうちの少なくとも1つで入力パラメータを満たす、測定された角変位に基づき、ユーザへのバイオフィードバック信号を生成することも含み得る。角変位ユニットが、本明細に考察されているような、1つまたは複数の適合性キャパシタの追加で、様々な平面についての角変位を測定し得ることに留意されたい。
ブロック1110における方法1100は、角変位ユニットが、線形の非屈曲状態から、ユーザによる第2解剖学的関節の動きを介した屈曲状態に移動させられるとき、第2の角変位ユニットの第2の一対のベクトル間に画定される第2の平面についての角変位を測定することも含むことができる。ブロック1110における方法1100は、ブロック1105と同様に行われ得る。
方法1100は、角変位ユニットの末端と、測定される解剖学的関節の解剖学的軸との間の不整合の原因である、多領域角変位センサの補正を行うことも含み得る。
いくつかの実施形態において、ブロック1115における方法1100は、多領域角変位センサに結合されたインターフェースデバイスにデータを格納することを含む。ブロック1120における方法1100は、無線または別の方法で、データを遠隔デバイスに転送することも含み得る。インターフェースデバイスは、ユーザまたは物体(図示せず)に固定され得、また、本明細書においてさらに詳細に考察される、角変位に対するデータを受信するための、マイクロコントローラやメモリなどの様々な電子構成要素を含み得る。さらに、インターフェースデバイスは、ユーザがインターフェースデバイスから受信されたデータを見て、分析するための遠隔デバイスに動作可能に結合され得る。
図12Aは、別の実施形態による、角変位ユニットを示す。角変位ユニット12が角変位センサでもあり得ることを理解されたい。センサシステム10は、線形の非屈曲状態ではなく、屈曲状態で描写される。センサシステム10は、柔軟性および/または屈曲自在に優れている適合性材料のストランド14に埋め込まれたエラストマー系材料であり得る、角変位ユニット12を含み得る。センサシステム10は、適合性材料のストランド14を含み得る。ストランド14は、柔軟性があり、線形の非屈曲状態から複数の屈曲自在な状態に屈曲自在である、適合性材料であり得る。角変位ユニット12の第1および第2の末端は、いくぶん細長であり、好ましくは、角変位ユニット12の第1および第2の末端について対称に形成され得る、それぞれの第1および第2の剛性部材16、18内に埋め込まれるかまたはそれらに取り付けられる。剛性部材16、18は、角変位センサ末端を、完全または部分的に埋め込み得る。あるいは、剛性部材16、18は、部分的または完全のいずれかで、角変位センサ末端内に埋め込まれ得る。その他の実施形態において、剛性部材16、18が、何も実装されない。さらに、剛性部材16、18は、角変位ユニット12の末端と、角変位ユニット12が取り付けられる基材との間に、接着、ネジ、溶接、またはその他の取り付け形態の形態をとり得る。角変位ユニット12が取り付けられる基材には、プラスチック、金属、セラミックス、布、エラストマー、および同様のものが含まれ得る。一実施形態において、第1および第2の剛性部材16、18は、それぞれ、第1のベクトル52、第2のベクトル54を画定し得る。別の実施形態において、角変位ユニット12の末端が、第1のベクトル52および第2のベクトル54を画定し得る。線形の非屈曲状態では、第1および第2のベクトル52、54は、水平線56とほぼ同軸であり得る。
非線形の屈曲状態では、第1および第2の剛性部材16、18(および/または末端)は、適合性材料のストランド14が、非線形であるか、または屈曲状態に移動させられるように、変位するようになり得る。この屈曲状態では、第1および第2のベクトル52、54は、第1および第2の剛性部材16、18(および/または末端)間の角度、あるいは本明細書においてそう呼ばれる角変位60を画定する。一実施形態において、角変位60は、たとえば、第1のベクトル52と第2のベクトル54との交差58から取られた、線形状態における角変位ユニット12の軸に対して、またはそれに平行な水平線56から決定され得る。したがって、角変位60は、第1のベクトル角度62から第2のベクトル角度64を引き算した値に等しくなり得、ここでは、第1のベクトル角度62は、水平線56と第1のベクトル52との間に画定され得、第2のベクトル角度64は、水平線56と第2のベクトル54との間に画定され得る。第2のベクトル54と水平線56との間に画定された鋭角66などのその他の角度も興味深いものであり得、分析される必要があり得、パラメータとしてすぐに計算され得る。このように、センサシステム10は、第1のベクトル52と第2のベクトル54との間の角変位60を計算するための測定データを提供し得る。角変位ユニット12も、経時の角変位60における変化、さらに第1のベクトル52と第2のベクトル54との間の角変位60の変化率、に関する測定データを提供し得る。
角変位ユニット12が2つの平行な適合性キャパシタを実装する一実施形態において、角変位60とともに、上述の角度のそれぞれが、適合性材料のストランド14または角変位ユニット12の長さに沿った第1および第2の適合性キャパシタの静電容量出力に基づく差分測定で、測定される。第1および第2の適合性キャパシタのそれぞれの内側電極と外側電極との間の静電容量を測定することによって、角変位60が検出される。第1の適合性キャパシタと第2の適合性キャパシタとの差分測定は、感度を高め、コモンモードノイズを低減する。いくつかの実施形態において、角変位の感度が高められるように、第1の適合性キャパシタと第2のキャパシタとが平行に離間される。第1および第2の適合性キャパシタは、中心軸からずれ、中心軸について反転されている。角変位ユニット12が1つの適合性キャパシタを含むいくつかの実施形態において、1つの適合性キャパシタの内側電極と外側電極との間の静電容量を測定することによって、角変位60が検出される。
センサシステム10が線形の非屈曲状態になると、角変位ユニット12から伝送された測定データは、ほぼ角変位のないことを示すことになる。角変位ユニット12における屈曲により生成されたいずれの正/負の静電容量も、互いに打ち消し合うようになることから、第1および第2の剛性部材16、18(または、角変位ユニット12の末端)が互いに平行になる時点でも同様である。一方、剛性部材16、18(および/または末端)が、図12Aに示されている向きなど、非同軸または非平行である向きに移動させられると、角変位ユニット12によって提供された静電容量測定値は、第1のベクトル52と第2のベクトル54との間の向きに対する角変位60を提供し得る。
図12Bは、別の実施形態による、図12Aの角変位ユニットの別の図を示す。一実施形態において、第1の平面70に沿い、またその中での、あるいは、第1および第2の剛性部材16、18ならびに角変位ユニット12に対する第1の平面70の射影または成分に沿った、またその中での、角変位60が計算される。別の実施形態において、第1の平面70に沿い、またその中での、あるいは、末端および角変位ユニット12に対する第1の平面70の射影または成分に沿った、またその中での、角変位60が計算される。適合性材料のストランド14の柔軟性により、第1および第2の剛性部材16、18および/または適合性材料のストランド14は、第1の平面70の外に延び得、したがって、測定され得る角変位60は、角変位ユニット12の実際の状態に対する第1の平面70の射影または成分であり得る。第1の平面70は、角変位ユニット12の中心軸24と対応し、かつ/またはそれに沿って延在し、角変位ユニット12の第1および第2の適合性キャパシタの32、34の幅44にほぼ直交して延在する、平面として画定され得る。角変位ユニット12の幅44は、長手方向の長さに直交する寸法、幅44、および同じ平面内に延在する長さ寸法として画定され得る。
さらに、角変位60は、第1のベクトル52と第2のベクトル54との間の角度のみによって画定され得る。センサシステム10は、第1および第2のベクトル52、54に対する角変位60についての測定データを提供し得、角変位ユニット12自体の、平面屈曲によるいずれのしわ、よじれなども含む、角変位ユニット12のパスに対して無反応である。たとえば、図12Aでは、角変位ユニット12は、「M」字形状と同様に屈曲している。しかしながら、示されるように、第1および第2の適合性キャパシタ32、34の差分測定は、第1および第2のベクトル52、54の角変位60に限定される。
図13は、別の実施形態による、角変位ユニットを示す。センサシステム10の角変位ユニット12は、「S」字形状と同様に、いくつかの位置において屈曲して示される。しかしながら、この「S」形状では、第1のベクトル52と第2のベクトル54とは、互いにほぼ平行であり、したがって、第1のベクトル52と第2のベクトル54との間に角変位は何もない。このように、差分測定における角変位ユニット12の正と負との静電容量測定値は、互いに打ち消し合い、第1のベクトル52と第2のベクトル54との間に何も角変位のない測定データを提供するであろう。
図14は、一実施形態による、角変位に対するデータを分析するためのシステムの様々な構成要素の概略図を示す。一実施形態において、主要な構成要素は、センサシステム10(たとえば、多領域角変位センサおよび/または多領域歪みセンサ)、インターフェースデバイス20(回路デバイスとも呼ばれるすべてまたは一部)、および遠隔デバイス22を含み得る。センサシステム10は、角変位ユニット12(たとえば、本明細書に説明されている多領域角変位センサの1つの角変位ユニット、あるいは1つまたは複数の角変位ユニット)、およびバイオフィードバックデバイス111を含み得る。インターフェースデバイス20は、静電容量測定回路113、マイクロコントローラ115、バイオフィードバック増幅部116、およびユーザインターフェース118を含み得る。マイクロコントローラ115は、計算回路121、メモリ122、および制御・分析ソフトウェア124を含み得る。遠隔デバイス22は、ディスプレイ126およびユーザ入力128を含み得、さらに、プロセッサと、当技術分野において知られているような、たとえば、スマートフォンまたはパーソナルコンピュータのコンピューティングデバイスとを含み得る。その他の実施形態において、マイクロコントローラ115は、静電容量測定回路113、計算回路121、およびバイオフィードバック増幅部116の機能性を果たすに、アナログおよびデジタル両方の回路構成要素を含み得る。いくつかの実施形態において、インターフェースデバイス20は、マイクロプロセッサまたは中央処理装置、コントローラ、特殊目的プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)、あるいは、当業者に知られている1つまたは複数のその他の処理デバイスなどの処理デバイスであり得る。
使用中、たとえば、角変位ユニット12の屈曲動作時に、静電容量測定回路113は、角変位ユニット12の適合性キャパシタ32、34などの適合性キャパシタの静電容量を測定する。図14に示されるように、静電容量測定回路113は、インターフェースデバイス20に収容され得、矢印130によって示されるように、電線を介して角変位ユニット12に結合され得る。あるいは、静電容量測定回路113は、角変位ユニット12自体に隣接して、またはそれとともに(破線矢印130’で示されるように)、あるいは、たとえば、角変位ユニット12に結合された第1および第2の剛性部材(図示せず)のうちの1つの中に、収容され得る。静電容量測定回路113が、適合性キャパシタ32、34のうちの1つの少なくとも2つの電極間の静電容量を測定することができることに留意されたい。別の実施形態において、静電容量測定回路113は、2つの適合性キャパシタ32、34の差分静電容量を測定することができる。角変位ユニット12が1つの適合性キャパシタを含む場合、静電容量測定回路113は、1つの適合性キャパシタの電極間の1つの静電容量を測定することができる。静電容量測定回路113は、電圧または電流に関して、静電容量または差分静電容量を測定することができる。次に、静電容量測定回路113は、矢印132で示されるように、電圧データまたは電流データを、計算回路121などのマイクロコントローラ115に伝送する。計算回路121は、静電容量測定回路113によって提供された、電圧データまたは電流データの値を計算し、第1のベクトル52と第2のベクトル54との間の角変位60を計算する(図12Aおよび12Bを参照)。次に、計算回路121は、それぞれの矢印134、136で示されるように、角度データを、メモリ122、および制御・分析ソフトウェア124に伝送し得る(その後、ログ記録されたデータになる)。一実施形態において、たとえば、ユーザインターフェース118を通して、角変位に対する最大限度/最小限度として、パラメータが入力され得る。ユーザインターフェース118は、ディスプレイ、および/または入力キーなどのユーザ入力を含み得る。最大限度(および最初限度)は、ユーザが特定の角変位に達した時点をセンサシステム10で知るのに、ユーザにとって有用であり得る。したがって、ユーザが所望のパラメータを満たす場合(または、場合によっては望ましくないパラメータ)、制御・分析ソフトウェア124は、矢印138で示されるように、信号をバイオフィードバック増幅部116に伝送し得、今度は、センサシムテム10において、矢印140で示されるように、信号をバイオフィードバックデバイス111に返信し得る。
次に、バイオフィードバックデバイス111は、最大角変位など、事前定義された入力パラメータに到達したことのユーザへの通知を生成し得、ユーザが、たとえば、分析されるユーザの特定の関節の動きに対する限度をリアルタイムで分かるようにする。通知は、ユーザの最大限度のユーザの理解を容易にするための、視覚通知、聴覚通知、および触覚通知、または何らかのその他の通知のうちの少なくとも1つであり得る。あるいは、通知は、視覚通知、聴覚通知、および触覚通知の任意の組合せとすることができる。視覚通知は、センサシステム10自体またはインターフェースデバイス20に表示される、点滅する(または、様々な色の)光などの形態であり得、かつ/またはインターフェースデバイス20のディスプレイ上に視覚化され得る。聴覚通知は、インターフェースデバイス20から聞こえるように伝送され得るのが好ましいが、センサシステム10からも伝送され得る、ベルまたはブザーなどであり得る。触覚通知は、センサシステム10の第1および第2の剛性部材16、18(図12A)のうちの1つに結合され得るか、またはそれと一体化され得、あるいは、インターフェースデバイス20に組み込まれ得る。このような触覚通知は、圧縮部材など、振動または何らかのその他の触覚通知の形態であり得る。このように、バイオフィードバックデバイス111は、所定の入力パラメータに従って、最大角変位にユーザの解剖学的関節を広げた、または縮めた時点で、リアルタイムにユーザに通知し得る。同様に、別の実施形態において、ユーザは、最小角変位のパラメータを、バイオフィードバック通知用のインターフェースデバイス20に入力し得る。さらに、別の実施形態において、ユーザは、最小角変位および最大角変位の両方に対するパラメータを入力し得る。このようなパラメータを入力することは、様々な解剖学的関節における特定の動きを得るのに、理学療法中の運動に、また運動選手のトレーニングに有用であり得る。
たとえば、リハビリ療法またはトレーニングなどのセッションが終了した時点で、ログ記録されたデータ142が、インターフェースデバイス20のメモリ122または記憶デバイスに格納され得る。このようなログ記録されたデータ142は、ユーザインターフェース118にあるディスプレイ上において、インターフェースデバイス20上でも視認可能であり得る。次に、ログ記録されたデータ142は、矢印144で示されるように、遠隔デバイス22に転送され得る。遠隔デバイス22は、モバイルデバイス、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ、ゲーミングシステムなど、任意の知られているコンピューティングデバイスであり得る。一実施形態において、ログ記録されたデータ142は、たとえば、ワイヤレステクノロジーによって(たとえば、Bluetooth(登録商標)ネットワークまたはWi−Fi(登録商標)ネットワークなどの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN:Wireless Local Area Network)上で)、スマートフォンに転送され得るか、または、当業者に知られているような、mini−USBポートなどを介して転送され得る。別の実施形態において、ログ記録されたデータ142は、たとえば、サムドライブなどのポータブルメモリデバイスを備えるUSBポートなどのポートを介して、パーソナルコンピュータに転送され得る。次に、ユーザは、ログ記録されたデータ142を、さらなる分析のために遠隔デバイス22に保存し得る。前述のように、ユーザは、ログ記録されたデータ142のいくつかのセッションを遠隔デバイス22に保存し、さらなる分析および比較データを得て、たとえば、ユーザの解剖学的関節のユーザの角変位における進行または退行をよりよく理解し得る。
示されていないが、図14に説明されている要素は、電池、二次電池、ワイヤードパワー(wired power)、容量蓄積装置(capacitive storage)、および無線周波数(RF:Radio Frequency)パワー掃気などのパワー掃気技法などのうちの1つまたは複数を含む、多くの電源によって電力供給され得る。
図15は、いくつかの実施形態による、センシングネットワークを示す。センシングネットワーク1500(「多層エラストマー静電容量センシングネットワーク」または「検知ネットワーク」とも呼ばれる)は、ヒトの手にかぶせられて示される。センシングネットワーク1500は、グローブ(図示せず)の一部であり得るか、またはそれに含まれ得る。センシングネットワーク1500が、多領域角変位センサ(たとえば、図2の多領域角変位センサ200)および/または多領域歪みセンサ(図9の多領域歪みセンサ900)など、本明細書に説明されているセンサおよび/または特徴のうちの1つまたは複数を含み得ることを理解されたい。
手の甲に示される、センシングネットワーク1500は、手や指の運動を測定するのに使用され得る。一実施形態において、センシングネットワーク1500は、各指にかぶせられた、多領域歪みセンサおよび/または多領域角変位センサおよび/またはそれらの組合せを含む。多領域角変位センサおよび/または多領域歪みセンサは、各検知領域が1つまたは複数の検知素子を含む、1つまたは複数の検知領域(たとえば、図2の検知領域201、図9の検知領域901)を含み得る。多領域角変位センサおよび/または多領域歪みセンサは、布、エラストマー、または接着テープなどの多数の適合性基材に置かれ得る。各検知領域は、別の検知領域とは無関係に、指の屈曲、伸縮、および/または物体への指の圧力(たとえば、触れる)を測定し得る。各検知領域は、空間的に分離され得る。多領域角変位センサおよび/または多領域歪みセンサの検知領域は、導電性トレースで、電気接続領域に接続され得る。導電性トレースは、導電性エラストマートレースであり得る。多領域角変位センサおよび/または多領域歪みセンサのうちの1つまたは複数が、電気接続領域に接続され得る。電気接続領域は、さらなるセンシング電子機器を含み得るかまたはそれに接続し得る。手の甲には、1つの電気接続領域が示されているが、複数の電気接続領域を含む、様々な実施形態が使用され得る。
手の甲上のセンシングネットワーク1500は、指間の各範囲において手の動きを測定するのに、指間の各範囲に、適合性キャパシタなどの1つまたは複数の検知素子も含み得る(たとえば、指の広がりおよび狭まりを測定するために)。指間の各範囲における1つまたは複数の検知素子は、示されるような接続トレースで電気接続領域に結合され得る。
手の甲上のセンシングネットワーク1500は、手首関節角度および/または親指関節角度における変化を測定するのに、さらなる検知素子も含み得る。任意の個数の検知素子が使用され得る。さらなる検知素子も、導電性トレースを使用して、電気接続領域に接続され得る。
手のひらに示されるセンシングネットワーク1500は、ユーザに触覚フィードバックを提供し得る。触覚フィードバックは、電子触覚デバイスによってもたらされた物理的刺激であり得る。触覚フィードバックは、力、振動、熱、または運動を、多層エラストマー検知ネットワークの触覚検知素子に印加することによって、ユーザに触感覚をもたらすのに使用され得る。1つまたは複数の触覚検知素子を使用してもたらされた物理的刺激は、仮想環境における触感をもたらし、コンピュータシミュレーションにおける仮想物体の作成を補助し、このような仮想物体を制御し、かつ/または機械およびデバイスの遠隔制御を高めるのに使用され得る。
手のひら上のセンシングネットワーク1500は、電極、アクチュエータ、および/または圧力センサなどの触覚検知素子のセンシング領域を含み得る。多領域歪みセンサおよび/または多領域角変位センサと同様に、多領域触覚センサは、各検知領域が1つまたは複数の触覚検知素子を含む、1つまたは複数の検知領域(たとえば、触覚検知領域)を有し得る。多領域触覚検知センサは、たとえば、指に触覚フィードバックを提供することのできる3つの検知領域を有し得る。検知領域は、空間的に分離され得、各検知領域に、バラツキのある大きさで、個々の様々な触感を提供し得る。触覚検知素子は、上に説明されているような多領域歪みセンサおよび/または多領域角変位センサと同様に、様々な適合性基材上にあり得る。一実施形態において、触覚検知素子は、ユーザによる熱い物体への接触をシミュレートするのに、ある程度の熱を生み出す適合性電極であり得る。別の例において、触覚検知素子は、物理的に変形する、アクチュエータであり得る。触覚検知素子は、手の様々な範囲に散りばめられ得、手の甲上のセンシングネットワーク1500に関して上に説明されたのと同様の方法で、電気接続領域に接続する導電性トレースによって接続され得る。触覚検知素子が、散りばめられ得る、または、任意の方法でその他の検知素子と組み合わされ得ることを理解されたい。限定ではなく説明の便宜上使用される、動きを測定するセンシングネットワーク1500が、手の甲上に示され、触覚検知素子を使用したセンシングネットワーク1500が、手のひら上に示されることも理解されたい。センシングネットワーク1500および/または多領域歪み/角変位/触覚センサは、運動を測定し、かつ/または触覚フィードバックを提供するのに、触覚検知素子と適合性検知素子との任意の組合せを使用し得る。
図16は、いくつかの実施形態による、多軸多領域角変位センサを示す。多軸多領域角変位センサ1600は、2つの軸についての(または、中心軸などの軸について直角を成す2つの平面についての)角変位を測定する、1つまたは複数の検知領域を有する、本明細書に説明されているような、多領域角変位センサに相当し得る。たとえば、図1の(a)および図1の(b)を参照すると、検知素子114に直角に、ストランド112において1つまたは複数のさらなる検知素子を接続して、角変位ユニット100は、2つの直交平面における、また2つの直交平面内の任意の点における角変位を測定し得る。多軸多領域角変位センサ1600の角変位ユニットの代表的な電極構成が、図7Cに示される(角変位ユニット750H、750I、750J、および750Mを参照)。図7Cの750Mを参照すると、角変位ユニット750Mに関連した第1の一対のキャパシタ771Pと771R(すなわち、上面と底面)は、中心軸753Mおよび中心平面784からずれ、それらについて反転されており、また、中心軸753を通って走り、かつ適合性キャパシタ771Pおよび771Rを二分する、第1の平面(たとえば、中心平面785)についての角変位を測定するのに使用され得る。第2の一対の適合性キャパシタ771Qと771S(すなわち、右側と左側)は、中心軸753および中心平面785からずれ、それらについて反転されており、また、中心軸753Mを通って走り、かつ適合性キャパシタ771Qおよび771Sを二分する、第2の平面(たとえば、中心平面784)についての角変位を測定するのに使用され得る。
多軸多領域角変位センサ1600は、各領域が、測定される角変位の2つの軸を有する、2つの検知領域(たとえば、多軸検知領域)を示す。各領域は、角変位ユニットを含み得る。第1の領域は、それから第1の角変位角度Θ1が計算されるxy平面への射影を有し、また、それから第2の角変位角度Θ2が計算されるxz平面上への射影を有する、各角変位ユニットまたは検知領域の終点(黒点、分かりやすくするためにベクトルの左外側)によって画定されたベクトルを有する。第1の角変位角度Θ1と第2の角変位角度Θ2とは、互いに直交する。同様の図が右側に示され、そこでは、第2の検知領域も、2つの角変位角度、β1およびβ2を有する。中央の破線は、2つの検知領域間の境界を表し、第1の検知領域の角変位が第2の検知領域の角変位と無関係であることを示す。
図17は、いくつかの実施形態による、多軸多領域角変位センサを示す。多軸多領域角変位センサ1700は、2つの検知領域を示す。多軸多領域角変位センサ1700が、任意の個数の検知領域を有し得ることを理解されたい。角変位ユニット(黒の長方形)がストランド(長方形内部の白)の内部またはストランドの上面に埋め込まれる、側面図(下部)が示される。角変位ユニットを測定回路(図示せず)に接続する、伸縮自在な導電性トレースは、濃い灰色である。細い導電性トレースは、共通接地用であり、太い導電性トレースは、各角変位ユニットへのすべてのトレースを表す。多軸多領域変位センサ1700の関連の部分の断面図に破線が接続される。断面図内では、黒線は、角変位ユニットを表し、濃い灰色のマルが、共通接地トレースを表す一方、濃い灰色線は、各角変位ユニット用のトレースを示す。キャプションが上部に示される。
一実施形態において、多軸多領域角変位センサ1700は、複数の検知領域を備える、適合性材料で作られたストランドまたは細長部材を含む。各検知領域は、二対の適合性キャパシタを備える角変位ユニットを含む。第1の一対の適合性キャパシタは、同一平面式に配向され、中心軸および中心平面からずれ、それらについて反転される。中心平面に直角な平面内の角変位の測定値を提供するために、第1の一対の適合性キャパシタが、差分静電容量測定回路を介して読み取られる。第2の一対の適合性キャパシタは、第1の一対の適合性キャパシタに直交し、同様の差分静電容量回路に接続されると、直交平面における角変位を測定する。角変位ユニット(および、それの中の適合性キャパシタ)は、ストランドの内部に位置するトレースを使用して、接続領域に電気的に接続される。誘電性エラストマーは、10A〜60Aのデュロメータ硬さの熱硬化性シリコンエラストマーである。導電性エラストマーは、導電性の微粒子またはナノ粒子(たとえば、カーボンブラックまたはカーボンナノ粒子)が中に分散された、10A〜60Aのデュロメータ硬さの熱硬化性シリコンエラストマーである。多軸多領域角変位センサ1700は、各検知領域に対して2つの角変位を測定し得る。
図18は、いくつかの実施形態による、多領域角変位センサを示す。多領域角変位センサ1800は、指角度の曲がり/伸びを測定し得る。多領域角変位センサ1800は、濃い灰色の適合性材料のストランド、黒の角変位ユニット、および白の切り欠き開口を示す。多領域角変位センサ1800Aは、角変位ユニットの適合性キャパシタの電極と同じ層上に作られ、かつ直接にパターン化され、電気的に接続されるトレースを示す。多領域角変位センサ1800Bは、角変位ユニットの適合性キャパシタの電極とは異なる層または平面に加えられるトレースを示す。トレースは、導電性ビアを使用して電極に接続される。左側の切り欠きは、指関節全体にセンサを集中させるのに役立つ一方、その他の2つの切り欠きは、センシング領域間の適応性を高める。
図19は、いくつかの実施形態による、コンピュータシステムの形態例における機械の図式表現である。コンピュータシステム1900は、実行されると、機械に、本明細書に考察されている方法論のうちのいずれか1つまたは複数を行わせる、一セットの命令にアクセスし得る。コンピュータシステム1900は、インターフェースデバイス20、遠隔デバイス22、または図14の制御・分析ソフトウェア124を実行するマイクロコントローラ115に対応し得る。コンピュータシステム1900は、IMUに、または、本明細書に説明されているような、IMUと通信するコンピュータシステムに対応し得る。本発明の実施形態において、機械は、ローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)、イントラネット、エクストラネット、またはインターネットにおいてその他の機械に接続され得る(たとえば、ネットワーク化され得る)。機械は、クライアント−サーバネットワーク環境におけるサーバマシンまたはクライアントマシンという資格において、またはピアツーピア型(もしくは、分散型)ネットワーク環境におけるピアマシンとして、動作し得る。機械は、パーソナルコンピュータ(PC:Personal Computer)、タブレットPC、セットトップボックス(STB:Set−Top Box)、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、セルラー電話機、Webアプリケーション、サーバ、ネットワークルータ、スイッチもしくはブリッジ、または、その機械によってとられる動作を明示する、一セットの命令を(連続的に、またはその他の方法で)実行することのできる任意の機械、であり得る。さらに、1つのみの機械が示されているが、「machine(機械)」という用語は、本明細書に考察されている方法論のうちのいずれか1つまたは複数を行うのに、一セット(または、複数セット)の命令を独立して、または共同して実行する、機械(たとえば、コンピュータ)の任意の集合体を含むようにも解されるとする。
コンピュータシステム1900の例は、バス1908を介して互いに通信する、処理デバイス1902、メインメモリ1904(たとえば、読み取り専用メモリ(ROM:Read−Only Memory)、フラッシュメモリ、シンクロナスDRAM(SDRAM:Synchronous DRAM)などのダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:Dynamic Random Access Memory)、スタティックメモリ1906(たとえば、スラッシュメモリ、スタティックRAM(SRAM:Static RAM)など)、および二次メモリ1916(たとえば、データ記憶デバイス)を含む。
処理デバイス1902は、マイクロプロセッサ、中央処理装置、または同様のものなど、1つまたは複数の汎用プロセッサを表す。「processing device(処理デバイス)」という用語は、本明細書では、1つまたは複数のプロセッサ(たとえば、1つまたは複数のプロセッサコア)を含む、1つまたは複数の集積回路および/またはパッケージの任意の組合せを指すように使用される。したがって、処理デバイスという用語は、マイクロコントローラ、シングルコアCPU、マルチコアCPU、さらに、それらのそれぞれが複数のプロセッサコアを含み得る、多くの相互接続された集積回路を含む大規模マルチコアシステムにわたる。処理デバイス1902は、したがって、複数のプロセッサを含み得る。処理デバイス1902は、複雑な命令セットコンピューティング(CISC:Complex Instruction Set Computing)マイクロプロセッサ、縮小命令セットコンピューティング(RISC:Reduced Instruction Set Computing)マイクロプロセッサ、超長命令語(VLIW:Very Long Instruction Word)マイクロプロセッサ、その他の命令セットを実装するプロセッサ、または命令セットの組合せを実装するプロセッサを含み得る。処理デバイス1902は、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、ネットワークプロセッサ、または同様のものなど、1つまたは複数の特殊目的処理デバイスでもあり得る。
コンピュータシステム1900は、1つまたは複数のネットワークインターフェースデバイス1922(たとえば、NIC)をさらに含み得る。コンピュータシステム1900は、映像表示ユニット1910(たとえば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、または陰極線管(CRT:Cathod Ray Tube))、英数字入力デバイス1912(たとえば、キーボード)、カーソル制御デバイス1914(たとえば、マウス)、および信号生成デバイス1920(たとえば、スピーカ)も含み得る。
二次メモリ1916は、本明細書に説明されている方法論または機能のうちのいずれか1つまたは複数を具体化する一セットまたは複数セットの命令1954を格納する、機械可読記憶媒体(または、より具体的には、コンピュータ可読記憶媒体)1924を含み得る。命令1954は、コンピュータシステム1900によるそれの実行中、メインメモリ1904内かつ/または処理デバイス1902内にも、完全にまたは少なくとも部分的に存在し得、メインメモリ1904および処理デバイス1902も、機械可読記憶媒体を構築する。
コンピュータ可読記憶媒体1924が、実施形態例において、1つの媒体であるように示されているが、「computer−readable storage medium(コンピュータ可読記憶媒体)」という用語は、一セットまたは複数セットの命令を格納する、1つまたは複数の媒体(たとえば、集中型または分散型のデータベース、および/または関連のキャッシュおよびサーバ)を含むと解されるべきある。「コンピュータ可読記憶媒体」という用語は、機械に、本実施形態の方法論のうちのいずれか1つまたは複数を行わせる一セットの命令を、機械による実行のために格納または符号化することができる、搬送波以外の任意の媒体を含むとも解されるものとする。「コンピュータ可読記憶媒体」という用語は、したがって、以下に限定されるものではないが、ソリッドステートメモリ、光媒体、および磁気媒体などの非一時的媒体を含むと解されるものとする。
本明細書に説明されているモジュール、構成要素、およびその他の特徴は、個別のハードウェア構成要素として実装され得、あるいは、ASICS、FPGA、DSP、または同様のデバイスなど、ハードウェア構成要素の機能性において一体化され得る。また、モジュールは、ハードウェアデバイス内のファームウェアまたは機能的回路構成要素として実装され得る。さらに、モジュールは、ハードウェアデバイスとソフトウェア構成要素との任意の組合せにおいて、またはソフトウェアのみにおいて実装され得る。
「発明を実施するための形態」のいくつかの部分が、コンピュータメモリ内のデータビットにおける動作のアルゴリズムおよび記号表現に関して、以下に提示される。これらのアルゴリズムの記述および表現は、データ処理技術分野の熟練者によって、彼らの研究の要旨を当業者に最も効果的に伝えるのに使用される手段である。アルゴリズムは、ここでは、大体において、所望の結果に導く首尾一貫した一連のステップと考えられる。ステップは、物理量の物理的操作を必要とするものである。必ずではないが通常、これらの量は、格納される、転送される、組み合わされる、比較される、あるいは操作されることが可能である電気信号または磁気信号の形態をとる。主に一般的な用法上の理由で、これらの信号を、ビット、値、要素、記号、文字、用語、数字、または同様のもので呼ぶことが、時には好都合であることが分かっている。
しかしながら、これらおよび同様の用語のすべてが、適切な物理量に関連しているものであり、これらの量に付けられる単に好都合なラベルであることに留意されたい。特に明記しない限り、以下の考察から明らかなように、「発明を実施するための形態」を通して、「特定する」、「測定する」、「確立する」、「検出する」、「修正する」、または同様のものなどの用語を利用しての考察は、コンピュータシステムのレジスタやメモリ内の物理(電子)量として表されるデータを操作し、それを、コンピュータシステムのメモリまたはレジスタ、あるいはその他のこのような情報記憶域、伝送デバイスまたは表示デバイス内の物理量として同様に表されるその他のデータに変換する、コンピュータシステム、または同様の電子コンピューティングデバイスの動作およびプロセスを指すことが理解される。
本開示の実施形態は、本明細書における動作を行うための装置にも関する。この装置は、必要とされる目的のために特別に構築されてもよく、または、コンピュータシステムに格納されたコンピュータプログラムによって選択的にプログラムされた、汎用コンピュータシステムを備えてもよい。このようなコンピュータプログラムは、以下に限定されるものではないが、それぞれがコンピュータシステムバスに結合される、フロッピディスク、光ディスク、CD−ROM、および光磁気ディスクを含む任意のタイプのディスク、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイス、その他のタイプの機械アクセス可能記憶媒体、または、電子命令を格納するのに適した任意のタイプの媒体など、コンピュータ可読記憶媒体に格納され得る。
本明細書に提示されているアルゴリズムおよび表示は、本質的に、いずれの特定のコンピュータまたはその他の装置にも関係するものではない。様々な汎用システムが、本明細書における教示によるプログラムとともに使用されてもよく、または、必要とされる方法ステップを行うのに、より特殊化された装置を構築することが好都合であると分かることがある。様々なこれらのシステムに必要とされる構造は、上記「発明を実施するための形態」に明示されたように見えるであろう。また、本実施形態は、いずれの特定のプログラミング言語にも関連して説明されていない。様々なプログラミング言語が、本明細書に説明されている実施形態の教示を実装するのに使用され得ることが理解されるであろう。
上記「発明を実施するための形態」は、例示的であることが意図され、限定的ではない。上記「発明を実施するための形態」を読み理解した時点で、当業者には、多くのその他の実施形態が明らかになるであろう。本実施形態は、特定の例に関連して説明されてきたが、本開示が、説明された実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の趣旨および範囲から逸脱することなく、修正や変更により実施され得ることが理解されるであろう。したがって、本明細書および図面は、拘束的な意味ではなく例示的な意味で考えられるべきである。本開示の範囲は、したがって、このような特許請求が付与される均等物の全範囲とともに、添付の特許請求に関連して定められるべきである。上記「発明を実施するための形態」において、多くの細目が明示されている。しかしながら、本開示を利用できる当業者には、本開示の実施形態が、これらの特定の細目なしに実施され得ることが明らかであろう。いくつかの例において、本開示の実施形態を不明瞭にしないために、よく知られている構造およびデバイスは、細部にわたってではなく、ブロック図形態で示されている。

Claims (18)

  1. 中心軸を備える適合性材料のストランドであって、前記中心軸が、前記ストランドの長さに沿って配向され、前記ストランドが線形の非屈曲状態にあるとき、前記ストランドの幅と直角に配向される、ストランドと、
    前記ストランドに接続された多領域角変位センサであって、
    前記ストランドの第1の検知領域に配置された第1の角変位ユニットであって、前記第1の角変位ユニットが、前記ストランドの前記中心軸からずれており、前記中心軸の第1の部分からずれた第1のラインに沿って延在し、前記第1の角変位ユニットが、第1のベクトルを画定する第1の末端、および第2のベクトルを画定する第2の末端を備え、前記中心軸の前記第1の部分に沿って延在し、かつ前記第1の角変位ユニットの幅と直交する、第1の平面内の前記第1のベクトルと前記第2のベクトルとの間の第1の角変位が、前記第1の角変位ユニットの変形を受けて決定されるものである、第1の角変位ユニット、ならびに
    前記ストランドの第2の検知領域に配置された第2の角変位ユニットであって、前記第2の角変位ユニットが、前記ストランドの前記中心軸からずれており、かつ前記中心軸の第2の部分からずれた第2のラインに沿って延在し、前記第2の角変位ユニットが、第3のベクトルを画定する第3の末端、および第4のベクトルを画定する第4の末端を備え、前記中心軸の前記第2の部分に沿って延在し、かつ前記第2の角変位ユニットの幅と直交する、第2の平面内の前記第3のベクトルと前記第4のベクトルとの間の第2の角変位が、前記第2の角変位ユニットの変形を受けて決定されるものである、第2の角変位ユニット、を備える、多領域角変位センサと、を備え
    前記第1の角変位ユニットが、前記中心軸から第1の方向にずれている第1の適合性キャパシタを備え、前記第1の適合性キャパシタが、誘電体層間に配置された第1の電極および第2の電極を備え、
    前記第2の角変位ユニットが、前記中心軸から前記第1の方向にずれている第2の適合性キャパシタを備える、装置。
  2. 前記第1の角変位ユニットが、
    前記中心軸から第2の方向にずれており、かつ前記中心軸の前記第1の部分からずれた第3のラインに沿って延在する、第3の適合性キャパシタをさらに備える、請求項に記載の装置。
  3. 前記第2の角変位ユニットが、
    前記中心軸から第2の方向にずれており、かつ前記中心軸の前記第2の部分からずれた第4のラインに沿って延在する、第4の適合性キャパシタをさらに備える、請求項に記載の装置。
  4. 前記第1の適合性キャパシタの前記第1の電極が、前記第2の電極と第3の電極との間に配置され、前記第2の電極および前記第3の電極が接地される、請求項に記載の装置。
  5. 前記第1の電極が、前記第2の電極によって、少なくとも部分的に取り囲まれ、前記第2の電極が接地される、請求項に記載の装置。
  6. 前記多領域角変位センサが、
    歪みを測定するために、前記ストランドの第3の検知領域に配置された歪みユニットをさらに備え、前記歪みユニットが、第5の適合性キャパシタを備える、請求項1に記載の装置。
  7. 前記第1の角変位ユニットが、前記第1の末端と前記第2の末端との間で伸縮自在であり、3次元空間におけるいずれの方向にも前記第1の角変位ユニットの長さに沿って屈曲自在であり、前記ストランドの変形を受けての前記第1の角変位ユニットの電気特性の変化が、前記第1の検知領域における第1の屈曲を反映する、請求項1に記載の装置。
  8. 前記ストランドが、前記ストランドの前記長さに沿って伸縮自在であり、前記ストランドが、3次元空間のいずれの方向にも前記ストランドの前記長さに沿って屈曲自在であり、前記ストランドの変形を受けての前記第1の角変位ユニットの電気特性の変化が、前記第1の検知領域における第1の屈曲を反映し、前記ストランドの変形を受けての前記第2の角変位ユニットの電気特性の変化が、前記第2の検知領域における第2の屈曲を反映する、請求項1に記載の装置。
  9. 前記第1の検知領域における前記ストランドの変形を受けての前記第1の角変位ユニットの電気特性における変化が、前記第2の検知領域における前記ストランドの変形を受けての前記第2の角変位ユニットの電気特性における変化とは無関係である、請求項1に記載の装置。
  10. 前記第1の角変位ユニットが、前記ストランドに少なくとも部分的に埋め込まれる、請求項1に記載の装置。
  11. 前記適合性材料のストランドと結合された布材料基材をさらに備える、請求項1に記載の装置。
  12. 中心軸を備える適合性材料のストランドであって、前記中心軸が、前記ストランドの長さに沿って配向され、前記ストランドが線形の非屈曲状態にあるとき、前記ストランドの幅と直角に配向される、ストランドと、
    前記ストランドに接続された多領域角変位センサであって、
    前記ストランドの第1の検知領域に配置された第1の角変位ユニットであって、前記第1の角変位ユニットが、前記ストランドの前記中心軸からずれており、かつ前記中心軸の第1の部分からずれた第1のラインに沿って延在し、前記第1の角変位ユニットが、第1のベクトルを画定する第1の末端、および第2のベクトルを画定する第2の末端を備える、第1の角変位ユニット、ならびに
    前記ストランドの第2の検知領域に配置された第2の角変位ユニットであって、前記第2の角変位ユニットが、前記ストランドの前記中心軸からずれており、かつ前記中心軸の第2の部分からずれた第2のラインに沿って延在し、前記第2の角変位ユニットが、第3のベクトルを画定する第3の末端、および第4のベクトルを画定する第4の末端を備える、第2の角変位ユニット、を備える、多領域角変位センサと、
    前記多領域角変位センサに結合され、前記第1のベクトルと前記第2のベクトルとの間の第1の角変位を決定し、かつ前記第3のベクトルと前記第4のベクトルとの間の第2の角変位を決定する回路デバイスと、を備え
    前記回路デバイスが、前記第1の角変位ユニットの第1の適合性キャパシタに関連した第1の信号を測定し、かつ前記第1の信号を、第1の静電容量を示す第1のデジタル値に変換するように動作可能であり、前記回路デバイスが、前記第2の角変位ユニットに関連した第2の信号を測定し、かつ前記第2の信号を、第2の静電容量を示す第2のデジタル値に変換するように動作可能である、システム。
  13. 前記第1の適合性キャパシタが、第1の電極、第2の電極、および誘電体層を備え、前記回路デバイスが、前記第2の電極に接地を施しながら、前記第1の信号を測定するように動作可能である、請求項12に記載のシステム。
  14. 前記第1の適合性キャパシタが、第1の電極、第2の電極、第3の電極、および誘電体層を備え、前記第1の電極が、前記第2の電極と前記第3の電極との間に配置され、前記回路デバイスが、前記第2の電極および前記第3の電極に接地を施しながら、前記第1の信号を測定するように動作可能である、請求項12に記載のシステム。
  15. 中心軸を備える適合性材料のストランドであって、前記中心軸が、前記ストランドの長さに沿って配向され、前記ストランドが線形の非屈曲状態にあるとき、前記ストランドの幅と直角に配向される、ストランドと
    前記ストランドに少なくとも部分的に埋め込まれた多領域角変位センサであって、
    前記ストランドの第1の検知領域に配置された第1の適合性キャパシタであって、前記第1のコンプラントキャパシタが、第1の電極および第2の電極を備え、前記第1の電極が、前記ストランドの前記第1の領域の長さに沿う第1の平面に配置され、前記第2の電極の第1の部分が、前記第1の平面の上の第2の平面に配置され、前記第2の電極の第2の部分が、前記第1の平面の下の第3の平面に配置され、前記第1の適合性キャパシタが、前記ストランドの前記中心軸からずれており、かつ前記中心軸の第1の部分からずれた第1のラインに沿って延在し、前記第1の適合性キャパシタが、第1のベクトルを画定する第1の末端、および第2のベクトルを画定する第2の末端を備え、前記中心軸の前記第1の部分に沿って延在し、かつ前記第1の適合性キャパシタの幅と直交する、第1の平面内の前記第1のベクトルと前記第2のベクトルとの間の第1の角変位が、前記第1の適合性キャパシタの変形を受けて決定されるものである、第1の適合性キャパシタ、ならびに
    前記ストランドの第2の検知領域に配置された第2の適合性キャパシタであって、前記第2の適合性キャパシタが、第3の電極および第4の電極を備え、前記第3の電極が、前記ストランドの前記第2の検知領域の長さに沿う第3の平面に配置され、前記第4の電極の第1の部分が、前記第3の平面の上の第4の平面に配置され、前記第4の電極の第2の部分が、前記第3の平面の下の第5の平面に配置され、前記第2の適合性キャパシタが、前記ストランドの前記中心軸からずれており、かつ前記中心軸の第2の部分からずれた第2のラインに沿って延在し、前記第2の適合性キャパシタが、第3のベクトルを画定する第3の末端、および第4のベクトルを画定する第4の末端を備え、前記中心軸の前記第2の部分に沿って延在し、かつ前記第2の適合性キャパシタの幅と直交する、第2の平面内の前記第3のベクトルと前記第4のベクトルとの間の第2の角変位が、前記適合性キャパシタの変形を受けて決定されるものである、第2の適合性キャパシタ、を備える、多領域角変位センサと、を備える、装置。
  16. 前記多領域角変位センサが、
    前記中心軸から前記第1の適合性キャパシタの反対方向にずれており、かつ前記中心軸の前記第1の部分からずれた第3のラインに沿って延在する、前記第1の検知領域の第3の適合性キャパシタをさらに備える、請求項15に記載の装置。
  17. 前記多領域角変位センサが、
    前記中心軸から前記第2の適合性キャパシタの反対方向にずれており、かつ前記中心軸の前記第2の部分からずれた第4のラインに沿って延在する、第4の適合性キャパシタをさらに備える、請求項16に記載の装置。
  18. 前記第1の電極の上面部、底面部、第1の側面部、および第2の側面部が、前記第2の電極によって取り囲まれ、前記第2の電極が接地される、請求項16に記載の装置。
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