JP6804093B2 - 円すいころ移動方法および円すいころ移動装置 - Google Patents
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Description
ところで、円すいころは、円筒および球体とは異なる特異な形状(円錐台)であることから、例えば傾斜する搬路上を単に軸周りに回転させるだけでは目的とする場所例えば研磨装置における加工位置近くまで移動させることができない。
移動させる方法では、(円すいころが軸方向に長いことから)搬路が長くなりがちであり、かつ確実に移動させる(滑らせる)ために搬路の傾斜を大きくしなければならず、搬路を含む装置全体の設計が制約される。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、移動距離が短く(移動元と移動先との)かつ高低差が少なくても確実に円すいころを移動させことができる円すいころ移動方法および円すいころ移動装置を提供することを目的とする。
転路は、その軸心を移動方向に直交させて円すいころを支持したとき、円すいころにおける軸心の大底面側が小底面側よりも低くなるように、その(転路の)幅方向の一方の端側を他方の端側に比べて低くなるよう調整される。そして、低くなった一方の端側に大底面が位置するようにして転路に載せられた円すいころの大底面を、転路に沿って設けられた係止部に係止させる。
本円すいころ移動方法は、このようにすることで、転路の高低差により転路の幅方向に対して軸心を大きく傾けることなく円すいころが回転を持続し、転路上での移動が継続される。
転路は別々の異なる2つの部材とするのが好ましい。
本発明に係る他の円すいころ移動方法は、円すいころの移動方向に伸び円すいころの両端近傍をこれらの下方で別々に支持するための転路が用意される。転路における幅方向の一方の端側は他方の端側に比べて低い位置とする。これに加えて、この一方の側に小底面、他方の側に大底面を位置させて円すいころが転路に載せられたときの円すいころにおける軸心の大底面側が小底面側よりも一層低くなるように、転路の全体を軸心方向に傾ける。
本発明に係る円すいころ移動装置は、円すいころの両端近傍を支持して円すいころの移動の経路となる真っ直ぐに伸びた転路を備える。転路は、円すいころの大底面側をその下方で支持する第一の転路、円すいころの小底面側をその下方で支持する第二の転路、および鉛直方向において第二の転路に対して第一の転路を低くするための高低差形成手段を有する。
係止部は、第二の転路に対して第一の転路が低い転路上を移動元と移動先との高低差により円すいころが回転するときに大底面を係止して、円すいころの軸心および軸心に直交する水平線のいずれにも直交する上方から見たときに転路の幅方向に対して軸心が大きく傾くことなく円すいころの回転を持続させ転路上での移動を継続させる。
高低差形成手段は、第一の転路を鉛直方向に上下させる機能を有するもの、転路および
係止部を一体として円すいころの軸心方向に傾斜させる機能を有するもの、またはこれらのいずれの機能をも有するものである。
円すいころ移動装置1は、全体基部2、移動方向傾斜部3からなる。
下支持部11は、いずれも板状の上部支持板13,下部支持板14が上からこの順に重ねられ、上部支持板13の上面に直交させて互いに間隔を有する一対の挟板15,15がこれらに一体化された構造である。上部支持板13は、下部支持板14上に対して一方向(図1における左右方向)に移動させることができる。
被挟板16は、厚さを有する板状であって、下支持部11における一対の挟板15,15の間に挟まれて下支持部11に一体化されている。被挟板16は、下支持部11に対して上下動可能である。
レール21が伸びる方向、つまり図3,4における左右方向は、円すいころの移動方向である。以下この方向を「前後方向」といい、この方向に直交しかつ上下方向に直交する方向を「幅方向」ということがある。
傾斜部支持板19は、厚さを有する板状であり、前後方向および上下方向に拡がる状態でその下方端面が前後移動板18に固着されている。傾斜部支持板19の上部には、断面円形の貫通する円孔22が設けられている。
調整ボルト保持部23は、傾斜部支持板19よりも若干薄い板材で「L」字状に形成されている。調整ボルト保持部23は、「L」字状の直交する角を上かつ傾斜部支持板19側として、傾斜部支持板19の側面に固着されている。調整ボルト保持部23が固着された傾斜部支持板19の側面とは、前後方向における円すいころの移動元(移動の起点)側を向く面である。
図5を参照して、移動方向傾斜部3は、搬路基部4および幅方向傾斜部5で構成される。
基板31は、矩形の板材で形成される。
下方アーム部32は、二股アーム34および係止板35で形成される。
二股アーム34は、正面視(図5)において「コ」字状であり、互いに離れて平行な一対の板状部分を下方に拡げて基板31の下面に固定されている。二股アーム34における一対の板状部分には、略水平な軸心を共通とする断面円形の孔36,36が設けられている。
上方アーム33,33における上端近傍には、上方アーム33,33の並び方向に伸びた軸心を共通とする断面円形の支持孔38,38が設けられている。
搬路部6は、搬路本体41および幅変更手段42を有する。
搬路本体41は、左転路部43および右転路部44からなる。ここで「左」とは、図1および図5における左をいい、「右」とは「左」の反対側をいう。
左転路部43は、左基部45および側方アーム部46で構成される。
テーブル47には、その長手方向の両端近くに、それぞれ端に平行に(リニアガイドにおける)レール84,84が取り付けられている(図2)。なお、レール84は、幅変更手段42の一要素である。
左転路49は、断面が「L」字状の長い部材であり、一方の外面(端面以外の鈍角を形成する2つの表面の一方)を左側壁48の垂直面に、および他方の外面を左転路支持部52の上面に接して左基部45に一体化されている。左転路49は、自己潤滑性を有する材料、例えばポリオキシメチレン(ポリアセタール)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の樹脂、または複合材料等が使用される。
右基部56は、略水平な矩形板状の台61、および台61の一方の長辺の端からこれに直交して上方に拡がる(突出する)板状の右支持壁62を備える。
右支持壁62は、その上端面の位置が左側壁48と略同じである。
右基部56は、右支持壁62の外面(台61の一方の表面と鈍角を形成する表面)が左側壁48から離れて左側壁48側を向き、かつ右支持壁62が左側壁48と平行になるように配される。右基部56は、台61がテーブル47に平行であり、かつ上下方向において台61がテーブル47の一部に間隔を有して重なる。右支持壁62には、長手方向の両端近くおよび中央に、断面が長円の保持孔63,63,63が設けられている。
右転路58は、断面形状が、左転路49の断面形状に面対称の「L」字状である。右転路58は、その一方の外面を右側壁57の左側壁48に対向する垂直面に、および他方の外面を右転路支持部64の上面に接して右側壁57に一体化されている。右転路58は、左転路49と同じ自己潤滑性を有する材料で形成される。
基部56と右側壁57との上下方向における相対位置は、六角穴付きボルト65,65,65を緩めると変更できる。
脚止め部71は、右側壁57および右転路58を併せたこれらの長手方向における重心位置近くの右基部56の上端面から、右側壁57を覆うように左側壁48側に突出する。脚止め部71における右側壁57を覆う部分には、断面が半円であってその母線が右側壁57の上面に直交するボルト溝73が設けられている。
右転路上下手段59は、六角穴付きボルト65,65,65が緩められた状態でアジャスタボルト72を回転させることにより、右基部56に対して右側壁57およびこれと一体化された右転路58を上下させる。
リニアガイド81は、レール84およびレール84を跨いでレール84が伸びる方向に移動するブロック85からなる。
レール84,84は、テーブル47の長手方向の両端近くの上面に、それぞれ端に平行に取り付けられている。ブロック85,85は、いずれも(右転路部44における)右基部56の台61の下面に固定されている。つまり、右転路部44は、2つのリニアガイド81,81を介して、幅方向に移動可能にテーブル47(左基部45)に一体化されている。
幅変更手段42を構成するリニアガイド81、リニアガイドクランパー82およびボールネジ83等は、公知のものが使用される。
搬路傾斜手段7は、円すいころが移動する搬路の幅方向に関し、水平に対する傾斜を調整する手段である。搬路傾斜手段7は、不動板91、下部連結板92、上部連結板93,クランプレバー付リニアブッシュ94とリニアシャフト95との組合せ2組、ボールネジ96および一対のボールベアリング97,97等からなる。広義には、上方アーム33,
33および揺動軸54も搬路傾斜手段7に含まれる。
不動板91は、短冊形状の板材で形成される。不動板91は、棒状の2つの支持部材98により、その長手方向を前後方向に一致させてその一方の長辺近傍が搬路基部4の基板31の下面に固定されている(後述する図8参照)。不動板91は、基板31と略平行である。不動板91は、長手方向両端近傍に貫通する孔を備え、孔にはフランジタイプのクランプレバー付リニアブッシュ94(以下「ブッシュ94」という)がフランジ部分を上方に露出させてはめ込まれている。
下部連結板92は、不動板91より幅が狭い短冊形状の板材で形成され、不動板91の下方に位置する。下部連結板92は、その長手方向を不動板91の長手方向に揃えて不動板91に平行に配されている。下部連結板92は、その長手方向の両端近傍でシャフト95,95(の下端)を固着する。下部連結板92は、その長手方向中央近くをネジ軸99が貫通し、その下面にネジ軸99の固定用サポート102を有する。固定用サポート102を貫通したネジ軸99の下方の端は、傾斜調整ハンドル106に固定されている。
移動方向傾斜部3は、全体基部2の傾斜部支持板19を貫通しその両端が搬路基部4の二股アーム34の孔36,36に保持される連結軸104により、全体基部2に保持される。移動方向傾斜部3は、全体基部2に対して連結軸104を中心に前後方向に傾斜可能であり、二股アーム34から突出して係止孔37を貫通するクランプ105の固定機能により、その設定された傾斜が維持される。クランプ105は、係止孔37から突出する雄ネジにハンドルの雌ネジを螺合させ、ネジを締めることで固定させる公知のものである。
次に、複数種の円すいころを円滑に移動させるための円すいころ移動装置1の調整について説明する。
「円すいころ移動装置1の調整」とは、搬路部6の左転路部43と右転路部44との間(「転路幅」という)の調整、左転路部43の左転路49と右転路部44の右転路58の
高低差の調整、搬路部6全体の傾斜の調整、および移動方向傾斜部3の傾斜(円すいころ移動元と移動先との高低差)の調整である。
図6を参照して、初めに、移動させる円すいころの長さに応じて、転路幅が調整される。円すいころは、具体的には左転路49と右転路58とに保持された状態で転がりながら移動する。したがって「転路幅」とは、左転路49および右転路58におけるそれぞれの対向する垂直面の距離である。
次に、ボールネジ83のネジ軸89に一体化された幅変更ハンドル88が回される。この操作により、ナット部87はネジ軸89に沿って(幅方向に)移動する。これに伴い、ナット部87と一体化された右転路部44(右転路58)も幅方向に移動するので、左転路49および右転路58の距離が適正となったとき、幅変更ハンドル88の回転が停止される。最後に、レバー74が操作され、リニアガイドクランパー82がレール84に固着される。リニアガイドクランパー82は右転路部44に一体化されているので、リニアガイドクランパー82がレール84に固着されることにより、転路幅が固定される。以上の処理によって、円すいころ移動装置1の転路幅はD1(図6(a))からD2(図6(b))に変更される。
転路幅が調整されたら、次に、左転路部43の左転路49と右転路部44の右転路58の高低差の調整が行われる。図7を参照して、高低差の調整は、右転路部44の3つの六角穴付きボルト65を緩めることから始められる。六角穴付きボルト65を緩めると、右側壁57に一体化された右転路58は、六角穴付きボルト65のネジ部が保持孔63内を上下できる範囲で上下動が可能となる。そこで、右転路上下手段59のアジャスタボルト72を緩む方向に回し、右転路58を、例えば左転路49と同じ高さ(図7(a))から下方に移動させる(図7(b))。
左転路49と右転路58との高低差Dhは、移動させようとする円すいころWの形状、大きさにより異なる。定性的には、移動させようとする円すいころWの両端を左転路49および右転路58で支持したとき、円すいころWの軸心Caが水平または水平よりも大底面Bb側が低くなるように、高低差Dhが調整されるのが好ましい。
次に、搬路部6全体の傾斜の調整が行われる。図8を参照して、最初に搬路傾斜手段7における前後方向両側のブッシュ94,94のクランプが解除される。ボールネジ96に連結された傾斜調整ハンドル106が左回転され、ナット部101に対してネジ軸99が下方に移動する。ネジ軸99は下部連結板92と一体に移動するので、下部連結板92に
下端が固着されたシャフト95,95も、位置が変化しないブッシュ94,94内を下降する。これにより、シャフト95,95の上端に固着された上部連結板93および上部連結板93に一体化された2つのベアリング97,97も下降する(図8(c))。
搬路部6全体の幅方向への傾斜は、移動させようとする円すいころWを搬路に載せたときに円すいころWの軸心Caが水平よりも右転路58側に傾くよう調整される。円すいころWのその周面の最上部の母線Cgが、水平または水平よりも右転路58側に傾くよう調整されるのが好ましい。
図9を参照して、移動方向傾斜部3の傾斜は、クランプ105の固定機能を解除し、傾斜部支持板19(全体基部2)に連結軸104を介して支持される移動方向傾斜部3を揺動可能にすることで開始される。
以上が、寸法が異なる複数種の円すいころを円滑に移動させるための円すいころ移動装置1の調整要領である。なお、円すいころ移動装置1は、転路幅の調整および移動方向傾斜部3の傾斜の調整のみで、当然に円柱状のころ(円筒ころ)の移動が可能である。
図10を参照して、上記調整済みの円すいころ移動装置1の搬路に円すいころWが載せられると((a),(b))、移動方向傾斜部3の傾斜により円すいころWは移動先に向け回転移動する。ここで、仮に円すいころWが滑り等無く単純に略四分の一回転して移動したとすると、円すいころWは、図10(a)のW’、(c)(d)に示されるようになる。円すいころWの軸心Caは幅方向(図(c)の上下方向)に対して傾斜し、その大底面Bbは、右転路58の直立する内面111に点Fで接する。
以上の理由により、仮に円すいころWが滑り等無く単純に略四分の一回転して移動(図10(c))したとしても、円すいころWは自重によりその軸心Caが幅方向に一致する姿勢に戻って回転を持続することができる。
円すいころWには、その軸心Caが幅方向に対して傾くと直ちに距離Lを腕の長さとする力のモーメントが作用する。したがって、円すいころWは、幅方向に対して大きくその軸心Caを傾けることなく見かけ上その大底面Bbが右転路58の直立する内面111に線または面で接したまま、円すいころ移動装置1の搬路を移動する。
搬路部6を傾斜させず左転路49と右転路58とに高低差のみ設けた場合であっても、円すいころWには右転路58の方に滑って移動する力Wdが働く。この力Wdは右転路58に接する点Fに作用する。点Fは、左転路49と右転路58との高低差に起因して円すいころWが幅方向(図における右方向)に移動しようとする力が働く点である。点Fは、前後方向において重心Gwよりも左に位置する。円すいころWの重量Wgにおける幅方向の分力Weは、重心Gwを力点、点Fを支点(回転軸)、および前後方向における点Fと重心Gwとの距離Lを腕の長さとする力のモーメントを生じさせる。
左転路49と右転路58との高低差Dhは、移動させようとする円すいころWを搬路に載せたときに円すいころWの軸心Caが水平よりも右転路58側に傾くよう調整される。円すいころWのその周面の最上部の母線Cgが、水平または水平よりも右転路58側に傾くよう調整されるのが好ましい。
円すいころ移動装置1は、従来のように円すいころをその軸方向に滑らせて移動させるのではなく、回転させて軸方向に直交する方向に移動させる。円すいころ移動装置1は、円すいころの回転を利用するため、円すいころを滑らせ(落下させ)て移動させる従来の方法に比べて移動元と移動先との大きな高低差を必要とせず、設計への制約が少ない。また、円すいころWの幅はその高さに比べて小さいので、同じ滞留量(数)では搬路を短くすることができる。
例えば、円すいころWの小底面Bs側を転動させる左転路49を、断面「L」字状でなく、単なる平板状の左転路49Bとしてもよい。
同じ理由から、図12に示される左転路49C,49Dおよび右転路58C,58Dであっても、上述した搬路部6における左転路49および右転路58と同じ機能を発揮する。また、右転路58,58C,58Dにおける大底面Bb側下方を支持する部分と大底面Bbに当接して幅方向への移動を阻止する部分とが切り離された構造としてもよい(図12(d),(e))。円すいころWの大底面Bbに当接して幅方向への移動を阻止する部分(例えば図10,11における内面111)は、搬路の全行程で「幅方向への移動を阻止」できるように、全体として右転路58F,58Gに沿っていれば移動元から移動先まで連続していなくともよい(一定間隔で設置されていてもよい)。
6 搬路部(転路)
7 搬路傾斜手段(高低差形成手段)
49,49B,49C,49D 左転路(第二の経路)
58,58C,58D 右転路(第一の経路)
59 右転路上下手段(第一の転路を鉛直方向に上下させる手段(高低差形成手段))
111 右転路における直立する内面(係止部)
115E 転路
Claims (4)
- 移動元と移動先との高低差を利用して円すいころを移動させる円すいころ移動方法であって、
前記円すいころの移動方向に真っ直ぐに伸び前記円すいころの両端近傍をこれらの下方で支持するための転路を用意し、
その軸心を前記移動方向に直交させて前記転路に支持されたときの前記円すいころにおける前記軸心の大底面側が小底面側よりも低くなるように、前記転路における幅方向の一方の端側を他方の端側に比べて低い位置とし、
前記転路における低い位置となった前記一方の端側に前記大底面が位置するように前記円すいころを前記転路に載せ、前記転路に沿って設けられた係止部に前記大底面を係止させることにより、
前記円すいころが前記軸心および前記軸心に直交する水平線のいずれにも直交する上方から見たときに前記転路の幅方向に対して前記軸心を大きく傾けることなく前記高低差によりその回転を持続し、前記円すいころに前記転路上での移動を継続させる
ことを特徴とする円すいころ移動方法。 - 前記転路を別々の異なる2つの部材で形成し、
前記2つの部材における一方に前記小底面側を支持させ、他方に前記大底面側を支持させる
請求項1に記載の円すいころ移動方法。 - 移動元と移動先との高低差を利用して円すいころを移動させる方法であって、
前記円すいころの移動方向に伸び前記円すいころの両端近傍をこれらの下方で別々に支持するための転路を用意し、
前記転路における幅方向の一方の端側を他方の端側に比べて低くし、
前記一方の端側にその大底面が支持され前記他方の端側にその小底面が支持されて前記円すいころが前記転路に載せられたときの前記円すいころにおける軸心の前記大底面側が前記小底面側よりも一層低くなるように、前記転路の全体を前記軸心方向に傾斜させ、
前記転路における低くなった側に前記大底面を位置させて前記円すいころを転路に載せ、前記転路に沿って設けられた係止部に前記大底面を係止させることで前記円すいころが前記幅方向における一層低い位置に移動するのを防止しながら前記高低差を利用して前記円すいころをその回転により移動させる
ことを特徴とする円すいころ移動方法。 - 円すいころを移動させる円すいころ移動装置であって、
前記円すいころの両端近傍を支持して前記円すいころの移動の経路となる真っ直ぐに伸びた転路を備え、
前記転路は、
前記円すいころの大底面側をその下方で支持する第一の転路と、
前記円すいころの小底面側をその下方で支持する第二の転路と、
鉛直方向において前記第二の転路に対して前記第一の転路を低くするための高低差形成
手段と、を有し、
前記第二の転路に対して前記第一の転路が低い前記転路上を移動元と移動先との高低差により前記円すいころが回転するときに前記大底面を係止して、前記円すいころの軸心および前記軸心に直交する水平線のいずれにも直交する上方から見たときに前記転路の幅方向に対して前記軸心が大きく傾くことなく前記円すいころの回転を持続させ前記転路上での移動を継続させるための係止部、が前記第一の転路に沿って設けられた
ことを特徴とする円すいころ移動装置。
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