JP6803907B2 - 新規な縮合したピリミジノン及びトリアジノン誘導体、それらの調製方法、並びに抗真菌薬及び/又は抗寄生虫薬としてのそれらの治療での使用 - Google Patents

新規な縮合したピリミジノン及びトリアジノン誘導体、それらの調製方法、並びに抗真菌薬及び/又は抗寄生虫薬としてのそれらの治療での使用 Download PDF

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Description

本発明は、新規な抗真菌薬及び/又は抗寄生虫薬、これらの化合物を含有する組成物、薬剤中でのこれらの化合物の使用、並びにこれらの調製方法に関する。
投与経路及び相対的接種性を含む使用しやすさに起因して、アゾール誘導体(例えばフルコナゾール、イトラコナゾール、ボリコナゾール、ポサコナゾール)は、広範囲にわたる抗真菌薬である。しかしながら、第1の意図としてのそれらの使用は、耐性に至らせることとなった。
アゾール抗真菌薬以外に、代替的な部類には、アムホテリシンB(フンギゾン)及びその脂質剤形(Ambizome及びAbelcet)、並びにエキノキャンディン(カスポファンギン、アニデュラファンギン、ミカファンギン)等のポリエンが挙げられる。しかしながら、これらの代替抗真菌薬は、一般に高コストであり、全身性障害を治療するための経口投与に好適でない。
そのため、抗真菌薬、特に耐性現象を回避できる抗真菌薬、例えばそれらの標的(14α-脱メチル化酵素、CYP51)及び/又はCDR若しくはMDRポンプのポンプによるそれらの排出のための遺伝暗号の突然変異に由来する抗真菌薬を、開発することへの関心が継続している。
PCT/IB2007/002000 WO2008/004117
Lepeshevaら、Curr Top Med Chem.、2011; 11(16): 2060〜71頁 Remington's Pharmaceutical Sciences、17th ed.、Mack Publishing Company、Easton、PA、1985、1418頁 P.H. Stahl、C.G. Wermuth、Handbook of Pharmaceutical salts - Properties、Selection and Use、Wiley-VCH、2002 R.C. Larock、Comprehensive Organic Transformations、VCH publishers、1989 T.W. Greene及びP. G. M. Wuts、Protective Groups in Organic Synthesis、John Wiley and Sons、1991 J. F. W. McOmie、Protective Groups in Organic Chemistry、Plenum Press、1973 A. Tasaka、N. Tamura、Y. Matsushita、K. Teranishi、R. Hayashi、K. Okonogi、K. Itoh、Optically active antifungal azoles. I. Synthesis and antifungal activity of (2R,3R)-2-(2,4-difluorophenyl)-3-mercapto-1-(1H-1,2,4-triazol-1-yl)-2-butanol and its stereoisomers、Chem. Pharm. Bull.、1993、41(6)、1035〜1041頁 Remington: The Science and Practice of Pharmacy、20th ed.; Gennaro, A. R., Ed.; Lippincott Williams & Wilkins: Philadelphia、PA、2000 J. Med. Chem.、2001、44、3231〜3243頁 OECD 423 2008年5月30日、Commision Regulation(EC) No 440/2008、B.1.Tris
そのため、耐性を克服し且つ/又は経口投与及び静脈内投与に好適な、それらの欠点の1つ又は複数を回避する代替抗真菌薬を提供することが望ましい。
14α-脱メチル化酵素はまた、利用可能な治療薬が依然として不十分である、抗原虫病治療[Lepeshevaら、Curr Top Med Chem.、2011; 11(16): 2060〜71頁]、とりわけトリパノソーマ科(Trypanosomatidae)、例えばリーシュマニア症に対する治療標的でもある。
これらの寄生虫に対する改善された代替治療薬を提供することもまた、望ましい。
これらの目的及び他の目的のうちの幾つかは、本発明の化合物によって解決された。
本発明は、一般式(I)の化合物:
(式中、
Xは、CH及びNからなる群から選択され、
Yは、CH及びNからなる群から選択され、
R1及びR2は、同一又は異なり、独立に、ハロゲン原子からなる群から選ばれ、
R3は、
H;(C1〜C6)アルキル;CN;COO(C1〜C6)アルキル;OH、ハロゲン原子、O(C1〜C6)アルキル、NO2、ペルハロゲノ(C1〜C6)アルキル、CO(C1〜C6)アルキル、CONH2、CONH(C1〜C6)アルキル、CON[(C1〜C6)アルキル]2、(CH2)nNRR'、
ハロゲン原子、ペルハロゲノ(C1〜C6)アルキル、CN、NO2、O(C1〜C6)アルキル、OH、(C1〜C6)アルキル、CO(C1〜C6)アルキル、COO(C1〜C6)アルキル、COOH、CONRR'から選ばれる、1つ又は複数の、同一又は異なる基によって任意選択で置換されている5〜10員のアリール基、
O、N及びSから選ばれる1個、2個又は3個のヘテロ原子を含む5〜10員のヘテロアリール基
からなる群から選択され、
nは、0又は1であり、
Rは、H原子又はCOR''基を表し、
R'は、H原子、又は(C1〜C6)アルキルから選択される基を表し、
R''は、(C1〜C6)アルキル、(C2〜C6)アルケニルから選択される基を表す)
又は医薬として許容されるその塩のうちの1種に関する。
一実施形態によれば、XはCHであり、YはNである。
一実施形態によれば、XはNであり、YはCHである。
一実施形態によれば、R1及びR2は、フェニル環のオルト位及びパラ位に位置する。
一実施形態によれば、R1及びR2は、同一又は異なり、独立に、ハロゲン原子から、より特定すればフッ素原子から選ばれる。
一実施形態によれば、R3は、
ハロゲン原子、ペルハロゲノ(C1〜C6)アルキル、CN、NO2、O(C1〜C6)アルキルから選ばれる、1つ又は複数の、同一又は異なる基によって任意選択で置換されている5〜10員のアリール基、
並びに
O、N及びSから選ばれる1個、2個又は3個のヘテロ原子を含む5〜10員のヘテロアリール基
からなる群から選択される。
一実施形態によれば、R3は、
ハロゲン原子、ペルハロゲノ(C1〜C6)アルキル、CN、NO2、O(C1〜C6)アルキルから選ばれる、1つ又は複数の、同一又は異なる基によって置換されている、より特定すればCN、NO2、O(C1〜C6)アルキルによって置換されている5〜10員のアリール基
からなる群から選択される。
一実施形態によれば、式(I)の化合物は、式(Ia)のもの:
(式中、
Hal1及びHal2は、同一又は異なり、独立に、ハロゲン原子、より特定すればフッ素原子を表し、
X、Y及びR3は、上に定義したものである)
又は医薬として許容されるその塩のうちの1種である。
別段の記載がない限り、本明細書で上に又は後に使用される用語は、以下のそれらに帰する意味を有する。
「ハロ」、「ハル(Hal)」又は「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素の各原子を指す。
「アルキル」は、別段の記載がない限り、鎖中に1〜20個の炭素原子を有する、直鎖状又は分枝状であってよい脂肪族炭化水素基を表す。好ましいアルキル基は、1〜12個の炭素原子を有し、より好ましくは鎖中に1〜8個の炭素原子を有し、最も好ましくは鎖中に1〜6個の炭素原子を有する。とりわけ好ましい実施形態では、アルキル基は、鎖中に1〜4個の炭素原子を有する。例示的なアルキル基には、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、イソブチル、n-ブチル、tert-ブチル、n-ペンチル、3-ペンチル、オクチル、ノニル、デシルが挙げられる。
「アルケニル」は、1つ又は複数の炭素-炭素二重結合を有する、2〜8個、好ましくは2〜20個、好ましくは2〜6個、なおもより好ましくは2〜4個の炭素原子を含有する、直鎖状又は分枝状の炭化水素鎖を指す。例には、エテニル、プロペニル、イソプロペニル、2,4-ペンタジエニル等が挙げられる。
「アリール」は、6〜14個の炭素原子の、芳香族の、単環式、二環式又は三環式の炭化水素環系を指す。より好ましくは、アリールは、6〜10個の炭素原子を含有する、単環式又は二環式の環を指す。例示的なアリール基には、フェニル、ナフチル、インデニル、フェナンスリル、ビフェニルが挙げられる。最も好ましくは、アリール基は、フェニルである。
用語「ヘテロアリール」は、5〜14員、好ましくは5〜10員の、芳香族の、単環式、二環式又は複素環を指し、ここで、環の少なくとも1員は、N、O、S等のヘテロ原子である。例には、ピロリル、ピリジル、ピラゾリル、チエニル、ピリミジニル、ピラジニル、テトラゾリル、インドリル、キノリニル、プリニル、イミダゾリル、チエニル、チアゾリル、ベンゾチアゾリル、フラニル、ベンゾフラニル、1,2,4-チアジアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾイル、テトラゾリル、イソキノリル、ベンゾチエニル、イソベンゾフリル、ピラゾリル、カルバゾリル、ベンズイミダゾリル、イソキサゾリルが挙げられる。
「アルキル」、「アルケニル」、「アリール」等はまた、2個の水素原子を除去することによって形成される、対応する二価の「アルキレン」、「アルケニレン」、「アリーレン」等を指す。
本発明の化合物は、対応する塩を形成しうる酸性基又は塩基性基を保有してよい。そのため、本発明は、式(I)の化合物の塩を含む。塩は、好ましくは、医薬として許容される塩とすることができる。酸性基は、塩基と共に、塩を形成してよい。塩基は、有機アミン塩基、例えばトリメチルアミン、tert-ブチルアミン、トロメタミン、メグルミン、エポラミン等であってよい。酸性基はまた、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のような無機塩基と共に、塩を形成してよい。塩基性基は、塩酸、硫酸、臭化水素酸、スルファミン酸、リン酸、硝酸等のような無機酸と共に、及び酢酸、プロピオン酸、コハク酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、グルクロン酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、トルエンスルホン酸、シュウ酸、フマル酸、マレイン酸等のような有機酸と共に、塩を形成してよい。更に、式(I)の化合物は、第四級アンモニウム塩、及びアルギニン、リジン等のアミノ酸と共に、塩を形成してよい。好適な塩の列挙は、Remington's Pharmaceutical Sciences、17th ed.、Mack Publishing Company、Easton、PA、1985、1418頁、及びP.H. Stahl、C.G. Wermuth、Handbook of Pharmaceutical salts - Properties、Selection and Use、Wiley-VCH、2002に見出すことができ、その開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書で使用されるとき、用語「患者」とは、本明細書に記載されている1種又は複数の疾患及び状態に罹患する、又は罹患することになる可能性を有する、哺乳類、好ましくはヒト、又はヒト小児等の温血動物を指す。
本明細書で使用されるとき、「治療有効量」とは、本明細書に記載されている疾患及び状態の症状を、減少させる、除去する、治療する又は制御するのに有効である、本発明の化合物の量を指す。用語「制御する」とは、本明細書に記載されている疾患及び状態の進行の遅延、中断、阻止又は停止が起こりうる全てのプロセスを指すことを意図するが、疾患及び状態の全ての症状の完全な除去を必ずしも示しておらず、且つ予防的処置及び慢性的使用を含むことを意図する。
本明細書で使用されるとき、表現「医薬として許容される」とは、堅実な医学的判断の範囲内で、合理的なリスク・ベネフィット比と釣り合う、過剰な毒性、刺激、アレルギー反応、又は他の合併症なしにヒト及び動物の組織と接触するのに好適である、化合物、材料、組成物又は剤形を指す。
以下は、本発明の代表的な化合物のうちの幾つかの例である。これらの例は、例証のみを目的とし、本発明を限定するものと考えられるべきではない。
6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン (27)
6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-2-メチルイミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン (28)
6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-2-フェニルイミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン (29)
6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-2-(4-フルオロフェニル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン (30)
6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-2-(4-クロロフェニル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン (31)
6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-2-(4-ブロモフェニル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン (32)
6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-2-[(4-トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン (33)
6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-2-(4-シアノフェニル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン (34)
6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-2-(4-ニトロフェニル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン (35)
6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-2-(チアゾール-2-イル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン (36)
エチル-6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-5-オキソ-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-2-カルボキシレート (37)
6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-5-オキソ-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-2-カルボニトリル (38)
3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3H-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン (44)
7-ブロモ-3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3H-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン (45)
3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-7-カルボニトリル (46)
3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-7-フェニル-3H-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン (47)
7-(4-クロロフェニル)-3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3H-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン (48)
4-{3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-7-イル}ベンゾニトリル (49)
3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-7-(4-ニトロフェニル)-3H-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン (50)
3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-7-(4-メトキシフェニル)-3H-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン (51)
又は医薬として許容されるその塩のうちの1種。
更なる目的によれば、本発明はまた、式(I)の化合物を調製する方法に関する。
本発明の化合物及び方法は、当業者に周知の多数の方法で調製することができる。化合物は、例えば、以下に記載される方法の適用若しくは適合によって、又は当業者に認められるそれらの変形によって、合成することができる。適切な修正及び置き換えが直ちに明らかであり且つ周知であり、又は科学文献から、当業者へと、直ちに得ることができる。
詳細には、こうした方法は、R.C. Larock、Comprehensive Organic Transformations、VCH publishers、1989に見出すことができる。
本発明の化合物が、1個又は複数の、非対称に置換された炭素原子を含有してよいこと、及び光学活性体又はラセミ体で単離しうることが認識されよう。そのため、特定の立体化学又は異性体が特に指示されない限り、ある構造の全てのキラル体、ジアステレオ異性体、ラセミ体、及び全ての幾何異性体が意図される。こうした光学活性体をいかに調製して単離するかは、当技術分野で周知である。例えば、立体異性体の混合物は、ラセミ体の分割、順相クロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィー及びキラルクロマトグラフィー、選択的な塩形成、再結晶等が挙げられるが、これらに限定されない標準的技術によって、又はキラル出発物質からの若しくは標的キラル中心の慎重な合成のいずれかのキラル合成によって、分離することができる。
本発明の化合物は、種々の合成経路によって調製することができる。試薬及び出発物質は、市販であるか、又は当業者に周知の技術によって直ちに合成される。全ての置換基は、別段の記載がない限り、先に定義されたものである。
本明細書で以後、記載される反応において、反応性官能基、例えばヒドロキシ、アミノ、イミノ、チオ又はカルボキシの各基を保護することが必要であることがあり、ここで、これらは、反応においてそれらの望まれない関与を回避するために、最終生成物中で望まれる。
従来の保護基は、標準の実践法に従って使用されてよく、例えばT.W. Greene及びP. G. M. Wuts、Protective Groups in Organic Synthesis、John Wiley and Sons、1991; J. F. W. McOmie、Protective Groups in Organic Chemistry、Plenum Press、1973を参照されたい。
幾つかの反応は、塩基の存在下で実施することができる。この反応で使用されることになる塩基の性質について特定の制限はなく、このタイプの反応で従来使用される任意の塩基が、それが分子の他の部分への副作用がないならば、本明細書で等しく使用されうる。好適な塩基の例には、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、アルカリ金属水素化物、例えば水素化ナトリウム及び水素化カリウム;アルキルリチウム化合物、例えばメチルリチウム及びブチルリチウム;並びにアルカリ金属アルコキシド、例えばナトリウムメトキシド及びナトリウムエトキシドが挙げられる。
通常、反応は、好適な溶媒中で実施される。反応又は関与する試薬に有害作用がない限り、種々の溶媒が使われてよい。好適な溶媒の例には、芳香族の、脂肪族の又は脂環式の炭化水素であってよい炭化水素、例えばヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン及びキシレン;アミド、例えばジメチルホルムアミド;アルコール、例えばエタノール及びメタノール、並びにエーテル、例えばジエチルエーテル及びテトラヒドロフランが挙げられる。
反応は、広範な温度にわたって行われうる。一般に、温度0℃〜150℃(より好ましくはおよそ室温〜100℃)にて反応を実施することが好都合であると見出される。反応に必要な時間もまた、多くの要素、とりわけ反応温度及び試薬の性質に応じて、広く多様とすることができる。しかしながら、反応が、上で概説された好ましい条件下で遂げられるならば、3時間〜20時間の期間が通常十分である。
このように調製された化合物は、従来の手段によって反応混合物から回収することができる。例えば、反応混合物から溶媒を留去するか、又は必要に応じて反応混合物から溶媒を留去した後に残渣を水中に注いで続いて水不混和性の有機溶媒で抽出してその抽出物から溶媒を留去することによって、化合物を回収することができる。加えて、生成物は、所望であれば、種々の周知の技術、例えば再結晶、再沈殿、又は種々のクロマトグラフィー技術、とりわけカラムクロマトグラフィー若しくは分取薄層クロマトグラフィーによって、更に精製することができる。
詳細には、本発明の化合物は、以下に記載する方法から調製することができる。これらの方法において使用される中間体は、市販であるか、又は周知の出発物質及び方法の適用若しくは適合によって合成することができるかのいずれかである。
第1の実施形態によれば、式(I)の化合物を調製する方法は、式(II)の化合物を、式(III)の化合物:
(式中、
R1、R2、X及びYは、式(I)で定義されたものであり、
R3'は、代替の所望のR3基に更に変換されうるR3基である)
とカップリングさせる工程と、続いて任意選択で化合物(II)と(III)とのカップリングによりこうして得られた化合物を、所望のR3基を有する化合物(I)に変換する工程とを含む。
カップリング反応は、塩基の存在下で、好適な溶媒中で実施することができる。一般に、この反応は、室温と反応混合物の還流温度との間、典型的には80℃以下で行うことができる。
好適な溶媒は、極性で非プロトン性の溶媒、例えばNメチル-2-ピロリドン(NMP)を含む。
塩基には、有機又は無機塩基が挙げられ、アミン(トリメチルアミン、tert-ブチルアミン等)、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸塩、例えば炭酸カリウムが挙げられる。
任意選択の変換反応は、所望のR3基を有する式(III)の化合物がカップリング反応を行うのに利用可能ではない又は好適ではないことがあるときに、特に実施することができる。一般に、化合物(ここでは、R3=R3'=H又はハロゲン原子)は、更なる変換なしにカップリング反応から得ることができる。
必要とされるとき、任意選択の変換反応は、一般に、カップリング反応後に得られた式(I)の化合物(ここでは、R3'はハロゲン原子等の良好な脱離基を表す)を、CN、任意選択で置換されているアリール、ヘテロアリールを含めた代替の所望のR3基を有する式(I)の代替化合物に変換することを含む。
一般に、この変換反応は、既知の方法の適用又は適合によって行うことができる。例証の目的では、化合物(I)(ここでは、R3はCN基を表す)は、カップリング反応後に得られた化合物(I)(ここでは、R3'=Br)を、パラジウムで触媒されるカップリング反応において、ZN(CN)2と、特にPd(PPh)3の存在下でDMF等の好適な溶媒中で反応させることによって変換することにより、得ることができる。
別の例証的実施形態では、化合物(I)(ここでは、R3は任意選択で置換されているアリール基を表す)は、カップリング反応後に得られた化合物(I)(ここでは、R3'=Br)を、好適なAr-B(OH)2試薬(ここでは、Arは対応する任意選択で置換されているアリール基を表す)と反応させることによって変換することにより、得ることができる。一般に、この変換は、特にPd(PPh)3及び塩基、例えば炭酸塩(例えば炭酸ナトリウム)の存在下でアセトニトリル等の好適な溶媒中で行われる、パラジウムで触媒されるカップリング反応である。
変換反応は、室温と反応混合物の還流温度との間、典型的にはおよそ120℃以下からなる温度で行うことができる。
化合物(II)は、A. Tasaka、N. Tamura、Y. Matsushita、K. Teranishi、R. Hayashi、K. Okonogi、K. Itoh、Optically active antifungal azoles. I. Synthesis and antifungal activity of (2R,3R)-2-(2,4-difluorophenyl)-3-mercapto-1-(1H-1,2,4-triazol-1-yl)-2-butanol and its stereoisomers、Chem. Pharm. Bull.、1993、41(6)、1035〜1041頁により報告された方法の適用又は適合によって調製することができる。
式 (III)の化合物は、2つの代替実施形態のうちのいずれかを含む方法によって得ることができる。
第1の実施形態によれば、化合物(III)は、化合物(IV)を化合物(V):
(式中、
X、Y及びR3'は、上に定義したものであり、
Halは、Br又はCl等のハロゲン原子を表す)
と反応させる工程を含む方法によって得ることができる。
この第1の実施形態は、一般に、XがCHでありYがNであるときに使用される。
この反応は、DMF又はメタノール等の好適な溶媒中で、室温と反応混合物の還流温度との間、典型的にはおよそ70℃以下からなる温度で行うことができる。
第2の実施形態によれば、式(III)の化合物は、式(VI)の化合物:
から得ることができる。
この第2の実施形態は、一般に、YがCHでありXがNでありR3'がBrであるときに使用される。
この例では、化合物(III)は、上記の化合物(VI)をエチルカルバゼート(H2NNHCOOEt)とカップリングさせ、続いて水素化ナトリウム等の塩基を添加することによって得られる。
式(VI)の化合物は、式(VII)の化合物:
から得ることができる。
この反応は、一般に、化合物(VII)を、アセトニトリル等の好適な溶媒中でN-ブロモスクシンイミドと反応させることによって実施される。
次に、式(VII)の化合物は、式(VIII)の化合物:
を、DMF及び1,2-ジクロロエタン中でオキシ塩化リン(POCl3)と反応させることによって得ることができる。
本発明の方法はまた、得られた化合物を単離する追加の工程も含んでよい。
本発明の塩は、塩基性部分又は酸性部分を含有する親化合物から、従来の化学的方法によって合成することができる。一般に、こうした塩は、遊離酸形態又は遊離塩基形態のこれらの化合物を、化学量論量の適切な塩基又は酸と、水中で若しくは有機溶媒中で又はこれら2種の混合物中で反応させることによって調製することができ、こうした方法は、当業者のレベル内にある。
本発明の化合物は、種々の疾患及び/又は障害、例えば真菌感染症等の真菌症及び真菌障害、並びにトリパノソーマ症又はリーシュマニア症等の寄生虫症及び寄生虫障害の、治療及び/又は予防に有用となりうる。
別の目的によれば、本発明は、式(I)の化合物を、少なくとも1種の医薬として許容される賦形剤と共に含む医薬組成物に関する。
なおも更なる目的によれば、本発明はまた、したがって、真菌感染症の治療及び/又は予防において使用するための、上に定義した式(I)の化合物にも関する。
別の実施形態によれば、本発明は、式(I)の化合物の、真菌感染症を治療及び/又は予防する組成物を調製するための使用にも関する。
なおも他の実施形態によれば、本発明は、式(I)の化合物を、それを必要とする患者へ投与することを含む、真菌感染症の治療及び/又は予防のための方法に関する。
真菌感染症には、特に、白癬、爪真菌症、みずむし、頑癬、カンジダアルビカンス(candidiasis Albicans)等のカンジダ症、クリプトコッカス症、及び全身性感染(アスペルギルス症、接合菌症等)等の他の日和見生物体による全ての感染症が挙げられる。
本発明の化合物は、他の抗真菌薬、例えばフルシトシン、ポリエン、エキオノカンジン、抗真菌性ペプチド、との組合せで使用することができる。前記組合せは、本発明の別の目的である。
なおも更なる目的によれば、本発明はまた、したがって、の、トリパノソーマ科に起因する寄生虫感染疾患、例えばリーシュマニア症又はトリパノソーマ症の治療及び/又は予防において使用するための上に定義した式(I)の化合物にも関する。
トリパノソーマ症には、アフリカトリパノソーマ症[トリパノソーマブルセイ(Trypanosoma brucei)によって引き起こされる眠り病]、南アフリカトリパノソーマ症[トリパノソーマクルージ(Trypanosoma cruzi)によって引き起こされるシャガス病]が挙げられる。リーシュマニア症には、リーシュマニアの様々な種によって引き起こされる、皮膚の、粘膜皮膚の及び内臓のリーシュマニア症が挙げられる。
別の実施形態によれば、本発明は、式(I)の化合物の、トリパノソーマ科に起因する寄生虫感染疾患、例えばリーシュマニア症又はトリパノソーマ症を治療及び/又は予防する組成物を調製するための使用に関する。
なおも他の実施形態によれば、本発明は、式(I)の化合物を、それを必要とする患者へ投与することを含む、トリパノソーマ科に起因する寄生虫感染疾患、例えばリーシュマニア症又はトリパノソーマ症の治療及び/又は予防のための方法に関する。
投与されることになる薬剤の用量は、疾患又は障害の進行のタイプ及び程度、特定の患者の全体的健康状態、選択される化合物の相対的生物的有効性、並びに化合物、賦形剤の処方物、並びにその投与経路といった変数に依存する。
本発明による使用のために典型的な用量範囲は、1日当たり1μg/体重1kg〜1g/体重1kgとすることができる。好ましい用量範囲は、1日当たり3μg/体重1kg〜1mg/体重1kgとすることができる。
本発明の化合物は、担体、賦形剤又は希釈剤と混合して、特に経口用及び/又は非経口用の、医薬として許容される製剤へ処方することができる。特に、本発明の化合物は、予想外に、局所的及び/又は全身的治療用の経口投与及び/又は静脈内投与に好適である。
経口投与用製剤は、錠剤、カプセル又は非経口剤の剤形とすることができる。固体の担体には、香味料、潤滑剤、可溶化剤、懸濁剤、フィラー、滑剤、圧縮補助剤、結合剤又は錠剤崩壊剤としても作用できる1種又は複数の物質を挙げることができ、それはまたカプセル化の材料とすることもできる。
液状担体には、水、有機溶媒、それら双方の混合物、又は医薬として許容される油及び脂肪を挙げることができる。組成物は、好都合には、単位用量剤形で投与されてもよく、例えばRemington: The Science and Practice of Pharmacy、20th ed.; Gennaro, A. R., Ed.; Lippincott Williams & Wilkins: Philadelphia、PA、2000に記載されているように、医薬技術分野で周知の方法のうちの任意のものによって調製されてもよい。医薬として適合性のある結合剤及び/又は補助材料が、組成物の一部として含まれうる。
錠剤、ピル、粉末、カプセル、トローチ等は、以下の成分、又は類似の性質の化合物の任意のもののうちの1種又は複数を含有することができる:結合剤、例えば微結晶セルロース若しくはトラガカントゴム;希釈剤、例えばデンプン若しくはラクトース;崩壊剤、例えばデンプン及びセルロース誘導体;潤滑剤、例えばステアリン酸マグネシウム;滑剤、例えばコロイド状二酸化ケイ素;甘味料、例えばスクロース若しくはサッカリン;又は香味料、例えばペパーミント若しくはサリチル酸メチル。カプセルは、一般に、任意選択で可塑剤とブレンドされたゼラチンブレンドから作製される硬カプセル又は軟カプセルの剤形、及びデンプンカプセルとすることができる。加えて、用量単位剤形は、用量単位の物理的な剤形を修正する種々の他の材料、例えば糖衣、シェラック又は経腸の薬剤を含有することができる。他の経口用量剤形のシロップ又はエリキシルは、甘味剤、保存剤、染料、着色料及び香味料を含有してよい。加えて、活性化合物は、急速溶解性の、調節放出性又は持続放出性の製剤及び処方物中へ組み込んでもよく、こうした持続放出性の処方物は、好ましくは二峰性である。
好ましい錠剤は、ラクトース、コーンスターチ、ケイ酸マグネシウム、クロスカルメロースナトリウム、ポビドン、ステアリン酸マグネシウム又はタルクを任意の組合せにおいて含有する。
非経口投与用液体製剤には、無菌の、水性又は非水性溶液、サスペンション及びエマルションが挙げられる。液状組成物はまた、結合剤、緩衝剤、保存剤、キレート剤、甘味料、香味料及び着色剤等も含んでよい。非水性溶媒には、アルコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、アクリレートコポリマー、オリーブ油等の植物油、及びオレイン酸エチル等の有機エステルが挙げられる。水性担体には、アルコールと水との混合物、ヒドロゲル、緩衝された媒質及び生理食塩水が挙げられる。特に、生体適合性で生分解性のラクチドポリマー、ラクチド/グリコリドコポリマー、又はポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレンコポリマーは、活性化合物の放出を制御するのに有用な賦形剤となりうる。静脈内ビヒクルには、流体で栄養性の補充液、電解質補充液、例えばリンゲルのブドウ糖に基づくもの等を挙げることができる。これらの活性化合物のための他の潜在的に有用な非経口送達系には、エチレン-酢酸ビニルコポリマー粒子、浸透圧ポンプ、埋め込み型輸液系及びリポソームが挙げられる。
代替の投与方式には、吸入用処方物が挙げられ、これには、乾燥粉末、エアロゾル又は滴剤等の手段が挙げられる。それらは、例えばポリオキシエチレン-9ラウリルエーテル、グリコレート及びデオキシコレート、若しくは点鼻滴剤の剤形での投与のための油性溶液を含有する水性溶液、又は鼻腔内に適用されることになるゲルとしての水性溶液であってよい。口腔投与用処方物には、例えばロゼンジ又はパスティルが挙げられ、香味入りベース、例えばスクロース又はアカシア、及びグリココレート等の他の賦形剤もまた挙げられる。直腸内投与に好適な処方物は、ココアバター等の固体ベースの担体を有する単位用量の坐薬として好ましくは提示され、サリチレートが挙げられる。皮膚への局所投与用処方物は、乾燥粉末、軟膏、クリーム、ローション、ペースト、ゲル、スプレー、エアロゾル又は油の剤形を好ましくは取る。使用されうる担体には、ワセリン、ラノリン、ポリエチレングリコール、アルコール、又はこれらの組合せが挙げられる。経皮投与に好適な処方物は、個別のパッチとして提示され、ポリマー中又は接着剤中で溶解及び/又は分散している親油性エマルション又は緩衝された水性溶液とすることができる。
代替的な投与には、溶液、軟膏、又は点眼用に許容される他の処方物も挙げられる。
本発明の他の特徴は、本発明の例証のために付与されてそれらを限定することが意図されない、以下の例示的実施形態の記載の中で明らかになる。
本発明の上記の特徴は、本発明の例証のために付与されてそれらを限定することは意図されない。
CAAL93株の接種並びに化合物29、34及び35の投与後のスイスマウスの生存率を表す図である。 CAAL93株の接種及び化合物51の投与後のスイスマウスの生存率を表す図である。 CAAL93株の接種並びに化合物29、34及び35の投与後のスイスマウスの腎臓における真菌負荷量を表す図である。 CAAL93株の接種及び化合物51の投与後のスイスマウスの腎臓における真菌負荷量を表す図である。 ASFU7株の接種並びに化合物29、34及び35の投与後のスイスマウスの生存率を表す図である。 ASFU7株の接種並びに化合物29、34及び35の投与後のスイスマウスにおける真菌負荷量を表す図である。
本発明の例証的な化合物を、以下のスキーム1及びスキーム2に従って調製した。
スキーム1.試薬及び条件:(i)ClCH2COR、DMF、70℃、16時間;(ii)BrCH2COR、MeOH、70℃、3〜42時間;(iii)NH4OH(20%)、80℃、3時間;(iv)(CF3CO)2O、ピリジン、室温、2時間。
スキーム2.試薬及び条件:(i)K2CO3、NMP、80℃、3日。
イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン(13)。DMF(10mL)中シトシン1(500mg、4.50mmol)の撹拌溶液へ、クロロアセトアルデヒド2(H2O中50%)(0.686mL、5.40mmol)を加え、溶液を70℃にて16時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をエタノール及びエーテルで洗浄して化合物13を薄褐色の粉末として得た(320mg、53%):Rf=0.47 (EtOAc/MeOH 4:1); mp: 281-282℃; 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=6.62 (d, 1H, 3J=7.6 Hz), 7.28 (d, 1H, 3J=7.6 Hz), 7.41 (d, 1H, 3J=1.2 Hz), 7.80 (d, 1H, 3J=1.2 Hz), 11.60 ppm (bs, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=97.7, 112.2, 129.4, 132.3, 145.9, 146.4 ppm; IR (KBr): ν=3451, 3121, 3096, 1718, 1630, 1547, 1290, 1252, 1111 cm-1; MS (ESI) m/z 135.8 [M+H]+.
2-メチルイミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン(14)。DMF(10mL)中シトシン1(500mg、4.50mmol)の撹拌溶液へ、クロロアセトン3(0.430mL、5.40mmol)を加え、溶液を70℃にて16時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/エタノール97:3及び95:5)で精製して化合物14を薄褐色の粉末として得た(95mg、14%):Rf=0.07 (CH2Cl2/EtOH 95:5); mp: 299-300℃; 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=2.27 (s, 3H), 6.51 (d, 1H, 3J=7.2 Hz), 7.22-7.25 (m, 1H), 7.51 (s, 1H), 11.51 ppm (bs, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=14.0, 97.2, 108.3, 129.2, 141.3, 145.5, 146.1 ppm; IR (KBr): ν=3447, 3142, 3091, 1708, 1630, 1404, 1371, 1346, 1300, 1266, 1208, 1176, 783 cm-1; MS (ESI) m/z 149.9 [M+H]+.
2-フェニルイミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン(15)。MeOH(40mL)中シトシン1(500mg、4.50mmol)の撹拌溶液へ、2-ブロモアセトフェノン4(814mg、4.09mmol)を加え、溶液を70℃にて42時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/エタノール99:1及び95:5)で精製して化合物15を白色の粉末として得た(305mg、35%):Rf=0.18 (CH2Cl2/EtOH 95:5); mp: 256-257℃; 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=6.65 (d, 1H, 3J=7.6 Hz), 7.31-7.37 (m, 2H), 7.46 (t, 2H, 3J=7.6 Hz), 8.01 (d, 1H, 3J=8.0 Hz), 8.33 (s, 1H), 11.63 ppm (bs, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=97.4, 107.9, 125.7 (2C), 128.0, 128.8 (2C), 130.0, 133.2, 143.6, 146.2, 146.3 ppm; IR (KBr): ν=3440, 3099, 1711, 1623, 1378, 1214, 1186 cm-1; MS (ESI) m/z 210.0 [M+H]+.
2-(4-フルオロフェニル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン(16)。化合物15の合成に従い、シトシン1(500mg、4.50mmol)及び2-ブロモ-4'-フルオロアセトフェノン5(888mg、4.09mmol)から出発して化合物16を白色の粉末として得た(210mg、22%):Rf=0.15 (CH2Cl2/EtOH 95:5); mp: 310-311℃; 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=6.65 (d, 1H, 3J=7.6 Hz), 7.27-7.34 (m, 3H), 8.04-8.08 (m, 2H), 8.35 (s, 1H), 11.66 ppm (bs, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=97.2, 107.6, 115.5 (2C), 127.4 (2C), 129.6, 129.9, 142.5, 146.0, 146.1, 160.8 ppm; IR (KBr): ν=3448, 3109, 1730, 1624, 1544, 1500, 1377, 1236, 1213, 836 cm-1; MS (ESI) m/z 230.0 [M+H]+.
2-(4-クロロフェニルl)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン(17)。化合物15の合成に従い、シトシン1(500mg、4.50mmol)及び2-ブロモ-4'-クロロアセトフェノン6(955mg、4.09mmol)から出発して化合物17を白色の粉末として得た(375mg、37%):Rf=0.27 (CH2Cl2/EtOH 95:5); mp: 343-344℃; 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=6.65 (d, 1H, 3J=7.6 Hz), 7.33 (m, 1H), 7.51 (d, 2H, 3J=8.4 Hz), 8.04 (d, 2H, 3J=8.4 Hz), 8.40 (s, 1H), 11.67 ppm (bs, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=97.2, 108.3, 127.2 (2C), 128.7 (2C), 130.0, 132.0, 132.2, 142.2, 146.0, 146.2 ppm; IR (KBr): ν=3447, 3208, 3051, 2952, 1696, 1619, 1548, 1481, 1407, 1379, 1191, 1090, 836, 784, 746, 712, 568 cm-1; MS (ESI) m/z 246.0-247.9 [M+H]+.
2-(4-ブロモフェニル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン(18)。化合物15の合成に従い、シトシン1(500mg、4.50mmol)及び2,4'-ジブロモアセトフェノン7(1.137g、4.09mmol)から出発して化合物18を白色の粉末として得た(425mg、36%):Rf=0.28 (CH2Cl2/EtOH 95:5); mp: 337-338℃; 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=6.64 (d, 1H, 3J=7.2 Hz), 7.32 (m, 1H), 7.64 (d, 2H, 3J=8.4 Hz), 7.97 (d, 2H, 3J=8.4 Hz), 8.41 (s, 1H), 11.66 ppm (bs, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=97.2, 108.3, 120.8, 127.5 (2C), 130.0, 131.6 (2C), 132.3, 142.3, 146.0, 146.2 ppm; IR (KBr): ν=3450, 3210, 3082, 2950, 1699, 1621, 1544, 1479, 1402, 1379, 1191, 1067, 832, 796, 747, 557 cm-1; MS (ESI) m/z 290.0-291.9 [M+H]+.
2-[(4-トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン(19)。化合物15の合成に従い、シトシン1(500mg、4.50mmol)及び2-ブロモ-1-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]エタノン8(1.093g、4.09mmol)から出発して化合物19を白色の粉末として得た(440mg、39%):Rf=0.24 (CH2Cl2/EtOH 95:5); mp: 294-295℃; 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=6.67 (d, 1H, 3J=7.6 Hz), 7.35 (d, 1H, 3J=7.6 Hz), 7.80 (d, 2H, 3J=8.0 Hz), 8.24 (d, 2H, 3J=8.0 Hz), 8.54 (s, 1H), 11.67 ppm (bs, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=97.4, 109.8, 124.5 (q, 1C, 1JC-F=272 Hz), 125.7 (d, 2C, 3JC-F=4 Hz), 126.2 (2C), 128.0 (q, 1C, 2JC-F=32 Hz), 130.5, 137.3, 142.0, 146.2, 146.6 ppm; IR (KBr): ν=3403, 3223, 3076, 2958, 1706, 1627, 1547, 1493, 1416, 1400, 1380, 1320, 1192, 1170, 1132, 1106, 1061, 849, 803, 764, 730, 558 cm-1; MS (ESI) m/z 280.0 [M+H]+.
化合物8は、文献J. Med. Chem.、2001、44、3231〜3243頁に報告されている合成手順に従って合成した。
2-(4-シアノフェニル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン(20)。化合物15の合成に従い、シトシン1(500mg、4.50mmol)及び4-(ブロモアセチル)ベンゾニトリル9(917mg、4.09mmol)から出発して化合物20を白色の粉末として得た(300mg、31%):Rf=0.20 (CH2Cl2/EtOH 95:5); mp: >350℃; 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=6.67 (d, 1H, 3J=7.6 Hz), 7.34-7.37 (m, 1H), 7.91 (d, 2H, 3J=8.4 Hz), 8.20 (d, 2H, 3J=8.4 Hz), 8.60 (s, 1H), 11.71 ppm (d, 1H, 3J=4.4 Hz); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=98.1, 110.8, 111.2, 119.9, 127.0 (2C), 131.3, 133.6 (2C), 138.5, 142.5, 146.9, 147.4 ppm; IR (KBr): ν=3419, 3254, 3143, 2230, 1715, 1626, 1609, 1372, 1191 cm-1; MS (ESI) m/z 237.0 [M+H]+.
2-(4-ニトロフェニル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン(21)。化合物15の合成に従い、シトシン1(500mg、4.50mmol)及び2-ブロモ-4'-ニトロアセトフェノン10(998mg、4.09mmol)から出発して化合物21を白色の粉末として得た(210mg、22%):Rf=0.25 (CH2Cl2/EtOH 95:5); mp: >350℃; 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=6.67 (d, 1H, 3J=7.2 Hz), 7.35-7.38 (m, 1H), 8.29 (s, 4H), 8.64 (s, 1H), 11.73 ppm (bs, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=97.4, 111.1, 124.2 (2C), 126.5 (2C), 130.8, 139.8, 141.4, 146.2, 146.7, 146.8 ppm; IR (KBr): ν=3448, 3218, 3112, 1708, 1630, 1600, 1518, 1349, 1186, 776, 738 cm-1; MS (ESI) m/z 257.0 [M+H]+.
2-(トリアゾール-2-イル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン(22)。化合物15の合成に従い、シトシン1(291mg、2.62mmol)及び2-ブロモアセチルチアゾール11(490mg、2.38mmol)から出発して化合物22を薄褐色の粉末として得た(85mg、16%):Rf=0.16 (CH2Cl2/EtOH 95:5); mp: 327-328℃; 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=6.69 (d, 1H, 3J=7.6 Hz), 7.38-7.41 (m, 1H), 7.81 (d, 1H, 3J=3.2 Hz), 7.96 (d, 1H, 3J=3.2 Hz), 8.16 (s, 1H), 11.83 ppm (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=97.0, 108.1, 120.4, 130.9, 138.4, 143.9, 145.9, 146.4, 161.7 ppm; IR (KBr): ν=3412, 3074, 2825, 1710, 1621, 1540, 1479, 1370, 1182, 1144, 1079, 1048, 796, 754 cm-1; MS (ESI) m/z 219.0 [M+H]+.
化合物11は、文献PCT/IB2007/002000、WO2008/004117に報告されている合成手順に従って合成した。
エチル-5-オキソ-6H-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-2-カルボキシレート(23)。MeOH(40mL)中シトシン1(500mg、4.50mmol)の撹拌溶液へ、エチル3-プロモプルベート12(80〜85%)(0.849mL、5.40mmol)を加え、溶液を70℃にて15時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/メタノール99:1及び95:5)で精製して化合物23を白色の粉末として得た(200mg、21%):Rf=0.18 (CH2Cl2/EtOH 95:5); mp: 313-314℃; 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=1.34 (t, 3H, 3J=7.2 Hz), 4.32 (q, 2H, 3J=7.2 Hz), 6.64 (d, 1H, 3J=7.6 Hz), 7.37-7.40 (m, 1H), 8.27 (s, 1H), 11.83 ppm (bs, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=14.1, 60.3, 97.5, 117.0, 131.1, 135.1, 145.9, 146.2, 161.9 ppm; IR (KBr): ν=3101, 2908, 1820, 1730, 1628, 1553, 1377, 1352, 1340, 1212, 1140 cm-1; MS (ESI) m/z 208.0 [M+H]+.
5-オキソ-6H-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-2-カルボキサミド(24)。圧力管中、エチル-5-オキソ-6H-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-2-カルボキシレート(23)(500mg、2.41mmol)ヘ、アンモニア(20%)20mLを加えた。管を封止して80℃に3時間加熱した。冷却した後、管を開き、過剰なアンモニアを減圧下で除去した。沈殿物をろ過し、EtOH/Et2Oで洗浄して化合物24を白色の粉末として得た(315mg、73%):Rf=0.15 (CH2Cl2/EtOH 90:10); mp: >350℃; 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=6.60 (d, 1H, 3J=7.6 Hz), 7.37 (d, 1H, 3J=7.6 Hz), 7.49 (bs, 1H), 7.72 (bs, 1H), 8.09 (s, 1H), 11.06 ppm (bs, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=97.3, 113.4, 130.9, 139.1, 145.5, 146.1, 163.2 ppm; IR (KBr): ν=3361, 1741, 1677, 1626, 1595, 1379, 1348, 1266 cm-1; MS (ESI) m/z 179.0 [M+H]+.
5-オキソ-6H-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-2-カルボニトリル(25)。ピリジン(21.5mL)中5-オキソ-6H-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-2-カルボキサミド(24)(540mg、3.03mmol)の撹拌溶液へ、トリフルオロ酢酸無水物(1.27mL、9.09mmol)を加え、溶液を室温にて2時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をCH2Cl2/Et2O中で粉砕し、ろ過後に化合物25を白色の粉末として得た(330mg、69%):Rf=0.23 (CH2Cl2/EtOH 95:5); mp: 335-336℃; 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=6.66 (d, 1H, 3J=7.6 Hz), 7.46 (m, 1H), 8.79 (s, 1H), 11.98 ppm (bs, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=96.9, 114.8, 115.5, 121.9, 132.3, 145.3, 146.9 ppm; IR (KBr): ν=3430, 3145, 3084, 2246, 1720, 1622, 1560, 1386, 1374, 1207, 1161 cm-1; MS (ESI) m/z 160.9 [M+H]+.
6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン(27)。N-メチル-2-ピロリドン(3mL)中(2R,3S)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-メチル-2-[(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)メチル]オキシラン26(279mg、1.11mmol)の撹拌溶液へ、K2CO3(113mg、0.81mmol)及びイミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン13(100mg、0.74mmol)を加えた。溶液を80℃にて3日間撹拌した。混合物を水で希釈し、生成物を酢酸エチルで抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン及び塩化メチレン/エタノール98:2)で精製して化合物27を白色の粉末として得た(235mg、82%):Rf=0.22 (CH2Cl2/EtOH 95:5); mp: 156-157℃; [α]20 D = 70.0 (c = MeOH中0.1); 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=1.17 (d, 3H, 3J=7.2 Hz), 4.39 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 4.87 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 5.72 (q, 1H, 3J=7.2 Hz), 6.28 (s, 1H), 6.81 (d, 1H, 3J=7.6 Hz), 7.02 (ddd, 1H, 3JH-F=3JH-H=8.4 Hz, 4JH-H=2.0 Hz), 7.29-7.36 (m, 2H), 7.46 (s, 1H), 7.55 (d, 1H, 3J=7.6 Hz), 7.60 (s, 1H), 7.90 (s, 1H), 8.27 ppm (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=15.0, 54.1, 54.7, 77.8, 98.4, 104.4, 111.2, 113.2, 124.3, 129.9, 130.9, 132.5, 144.8, 145.0, 147.3, 150.6, 158.8, 162.3 ppm; IR (KBr): ν=3410, 3110, 1691, 1628, 1502, 1424, 1292, 1138 cm-1; MS (ESI) m/z 387.1 [M+H]+; UPLC純度99%.
6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-2-メチルイミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン(28)。化合物27の合成に従い、(2R,3S)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-メチル-2-[(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)メチル]オキシラン26(202mg、0.81mmol)及び2-メチルイミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン14(80mg、0.54mmol)から出発して化合物28を白色の粉末として得た(160mg、75%):Rf=0.25 (CH2Cl2/EtOH 95:5); mp: 103-104℃; [α]20 D = 50.0 (c = MeOH中0.1); 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=1.16 (d, 3H, 3J=7.2 Hz), 2.31 (s, 3H), 4.34 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 4.86 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 5.70 (q, 1H, 3J=7.2 Hz), 6.26 (s, 1H), 6.71 (d, 1H, 3J=8.0 Hz), 7.01 (ddd, 1H, 3JH-F=3JH-H=8.4 Hz, 4JH-H=2.0 Hz), 7.28-7.35 (m, 2H), 7.52 (d, 1H, 3J=8.0 Hz), 7.60 (s, 2H), 8.26 ppm (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=14.0, 15.0, 53.9, 54.7, 77.8, 97.9, 104.2, 109.3, 111.2, 124.2, 129.9, 130.7, 141.8, 144.3, 145.0, 146.9, 150.6 ppm, (CFは見えない); IR (KBr): ν=3405, 1696, 1629, 1500, 1424, 1391, 1293, 1275, 1243, 1177, 1141 cm-1; MS (ESI) m/z 401.1 [M+H]+; UPLC純度98%.
6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-2-フェニルイミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン(29)。化合物27の合成に従い、(2R,3S)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-メチル-2-[(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)メチル]オキシラン26(178mg、0.71mmol)及び2-フェニルイミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン15(100mg、0.47mmol)から出発して化合物29を白色の粉末として得た(105mg、48%):Rf=0.30 (CH2Cl2/EtOH 95:5); mp: 100-101℃; [α]20 D = 60.0 (c = MeOH中0.1); 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=1.19 (d, 3H, 3J=7.1 Hz), 4.43 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 4.88 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 5.74 (q, 1H, 3J=7.4 Hz), 6.30 (s, 1H), 6.84 (d, 1H, 3J=8.0 Hz), 7.03 (ddd, 1H, 3JH-F=3JH-H=8.4 Hz, 4JH-H=2.0 Hz), 7.31-7.39 (m, 3H), 7.48 (t, 2H, 3J=7.6 Hz), 7.58-7.61 (m, 2H), 8.05 (d, 2H, 3J=7.6 Hz), 8.28 (s, 1H), 8.42 ppm (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=15.0, 54.2, 54.8, 77.8, 98.1, 104.5, 108.8, 111.2, 124.3, 125.7 (2C), 128.1, 128.9 (2C), 130.0, 131.5, 133.2, 144.0, 145.0, 145.1, 147.2, 150.6 ppm, (CFは見えない); IR (KBr): ν=3448, 1701, 1629, 1420, 1274, 1247, 1141 cm-1; MS (ESI) m/z 463.2 [M+H]+; UPLC純度99%.
6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-2-(4-フルオロフェニル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン(30)。化合物27の合成に従い、(2R,3S)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-メチル-2-[(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)メチル]オキシラン26(181mg、0.72mmol)及び2-(4-フルオロフェニル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン16(110mg、0.48mmol)から出発して化合物30を白色の粉末として得た(100mg、43%):Rf=0.30 (CH2Cl2/EtOH 95:5); mp: 114-115℃; [α]20 D = 50.0 (c = MeOH中0.1); 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=1.19 (d, 3H, 3J=7.2 Hz), 4.43 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 4.88 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 5.74 (q, 1H, 3J=7.2 Hz), 6.29 (s, 1H), 6.83 (d, 1H, 3J=8.0 Hz), 7.03 (ddd, 1H, 3JH-F=3JH-H=8.4 Hz, 4JH-H=2.0 Hz), 7.29-7.35 (m, 4H), 7.58 (d, 1H, 3J=8.0 Hz), 7.61 (s, 1H), 8.08-8.11 (m, 2H), 8.27 (s, 1H), 8.43 ppm (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=14.8, 53.9, 54.5, 77.6, 97.8, 104.5, 108.5, 111.2, 115.4 (2C), 115.7 (2C),124.3, 127.5, 127.6, 129.6, 131.4, 142.8, 144.8, 145.0, 146.9, 150.4 ppm, (CFは見えない); IR (KBr): ν=3424, 1701, 1628, 1498, 1426, 1274, 1247, 1141 cm-1; MS (ESI) m/z 481.2 [M+H]+; UPLC純度99%.
6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-2-(4-クロロフェニル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン(31)。化合物27の合成に従い、(2R,3S)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-メチル-2-[(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)メチル]オキシラン26(153mg、0.61mmol)及び2-(4-クロロフェニル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン17(100mg、0.41mmol)から出発して化合物2'を白色の粉末として得た(120mg、59%):Rf=0.50 (CH2Cl2/EtOH 95:5); mp: 158-159℃; [α]20 D = 50.0 (c = MeOH中0.1); 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=1.19 (d, 3H, 3J=6.8 Hz), 4.44 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 4.87 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 5.73 (q, 1H, 3J=6.8 Hz), 6.30 (s, 1H), 6.83 (d, 1H, 3J=8.0 Hz), 7.03 (ddd, 1H, 3JH-F=3JH-H=8.4 Hz, 4JH-H=2.0 Hz), 7.30-7.36 (m, 2H), 7.53 (d, 1H, 3J=8.0 Hz), 7.58-7.61 (m, 3H), 8.07 (d, 2H, 3J=8.4 Hz), 8.27 (s, 1H), 8.49 ppm (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=14.8, 54.0, 54.5, 77.6, 97.9, 104.2, 109.2, 111.1, 124.1, 127.2 (2C), 128.7 (2C), 129.7, 131.5, 131.9, 132.3, 142.6, 144.8, 145.1, 146.9, 150.4 ppm, (CFは見えない); IR (KBr): ν=3422, 1702, 1629, 1499, 1480, 1420, 1272, 1247, 1141, 750 cm-1; MS (ESI) m/z 497.1-499.1 [M+H]+; UPLC純度100%.
6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-2-(4-ブロモフェニル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン(32)。化合物27の合成に従い、(2R,3S)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-メチル-2-[(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)メチル]オキシラン26(156mg、0.62mmol)及び2-(4-ブロモメチルフェニル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン18(120mg、0.41mmol)から出発して化合物32を白色の粉末として得た(152mg、68%):Rf=0.44 (CH2Cl2/EtOH 95:5); mp: 161-162℃; [α]20 D = 70.0 (c = MeOH中0.1); 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=1.19 (d, 3H, 3J=7.2 Hz), 4.44 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 4.88 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 5.74 (q, 1H, 3J=7.2 Hz), 6.30 (s, 1H), 6.83 (d, 1H, 3J=8.0 Hz), 7.03 (ddd, 1H, 3JH-F=3JH-H=8.4 Hz, 4JH-H=2.0 Hz), 7.30-7.35 (m, 2H), 7.59 (d, 1H, 3J=8.0 Hz), 7.61 (s, 1H), 7.66 (d, 2H, 3J=8.8 Hz), 8.01 (d, 2H, 3J=8.8 Hz), 8.27 (s, 1H), 8.50 ppm (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=14.8, 54.0, 54.5, 77.6, 97.9, 104.2, 109.2, 111.1, 120.9, 124.1, 127.6 (2C), 129.7, 131.5, 131.6 (2C), 132.3, 142.6, 144.8, 145.1, 146.9, 150.4, 158.5, 162.0 ppm; IR (KBr): ν=3423, 3124, 1706, 1629, 1500, 1420, 1388, 1272, 1247, 1142, 747 cm-1; MS (ESI) m/z 541.0-543.0 [M+H]+; UPLC純度100%.
6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-2-[(4-トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン(33)。化合物27の合成に従い、(2R,3S)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-メチル-2-[(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)メチル]オキシラン26(155mg、0.62mmol)及び2-[(4-トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン19(115mg、0.41mmol)から出発して化合物33を白色の粉末として得た(120mg、55%):Rf=0.41 (CH2Cl2/EtOH 95:5); mp: 196-197℃; [α]20 D = 50.0 (c = MeOH中0.1); 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=1.19 (d, 3H, 3J=7.2 Hz), 4.46 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 4.88 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 5.74 (q, 1H, 3J=7.2 Hz), 6.31 (s, 1H), 6.86 (d, 1H, 3J=8.0 Hz), 7.03 (ddd, 1H, 3JH-F=3JH-H=8.4 Hz, 4JH-H=2.0 Hz), 7.31-7.35 (m, 2H), 7.60-7.62 (m, 2H), 7.83 (d, 2H, 3J=8.0 Hz), 8.27-8.29 (m, 3H), 8.63 ppm (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=14.8, 54.0, 54.6, 77.6, 97.9, 104.2, 110.5, 111.1, 124.1, 124.3, 125.6 (2C), 126.1 (2C), 127.9, 129.7, 131.7, 137.0, 142.2, 144.8, 145.3, 147.0, 150.4, 158.5, 162.0 ppm; IR (KBr): ν=3430, 1708, 1630, 1500, 1423, 1325, 1249, 1123, 850 cm-1; MS (ESI) m/z 531.2 [M+H]+; UPLC純度99%.
6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-2-(4-シアノフェニル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン(34)。化合物27の合成に従い、(2R,3S)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-メチル-2-[(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)メチル]オキシラン26(160mg、0.64mmol)及び2-(4-シアノフェニル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン20(100mg、0.42mmol)から出発して化合物34を白色の粉末として得た(130mg、58%):Rf=0.30 (CH2Cl2/EtOH 95:5); mp: 177-178℃; [α]20 D = 90.0 (c = MeOH中0.1); 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=1.20 (d, 3H, 3J=7.2 Hz), 4.46 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 4.87 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 5.73 (q, 1H, 3J=7.2 Hz), 6.30 (s, 1H), 6.86 (d, 1H, 3J=8.0 Hz), 7.03 (ddd, 1H, 3JH-F=3JH-H=8.4 Hz, 4JH-H=2.0 Hz), 7.31-7.38 (m, 2H), 7.60-7.62 (m, 2H), 7.93 (d, 2H, 3J=8.0 Hz), 8.25 (d, 2H, 3J=8.0 Hz), 8.27 (s, 1H), 8.69 ppm (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=14.9, 54.2, 54.7, 77.8, 98.1, 104.4, 111.1, 111.2, 111.4, 119.1, 124.3, 126.3 (2C), 129.9, 132.1, 132.9 (2C), 137.8, 142.1, 145.0, 145.6, 147.1, 150.6 ppm, (CFは見えない); IR (KBr): ν=3422, 2223, 1703, 1627, 1500, 1420, 1387, 1274, 1248 cm-1; MS (ESI) m/z 488.1 [M+H]+; UPLC純度100%.
6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-2-(4-ニトロフェニル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン(35)。化合物27の合成に従い、(2R,3S)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-メチル-2-[(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)メチル]オキシラン26(147mg、0.59mmol)及び2-(4-ニトロフェニル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン21(100mg、0.39mmol)から出発して化合物35を黄色の粉末として得た(100mg、50%):Rf=0.35 (CH2Cl2/EtOH 95:5); mp: 209-210℃; [α]20 D = 70.0 (c = MeOH中0.1); 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=1.20 (d, 3H, 3J=7.2 Hz), 4.47 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 4.87 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 5.73 (q, 1H, 3J=7.2 Hz), 6.31 (s, 1H), 6.86 (d, 1H, 3J=8.0 Hz), 7.03 (ddd, 1H, 3JH-F=3JH-H=8.4 Hz, 2JH-H=2.0 Hz), 7.31-7.37 (m, 2H), 7.61-7.63 (m, 2H), 8.27-8.34 (m, 5H), 8.75 ppm (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=14.7, 54.1, 54.5, 77.6, 97.9, 104.3, 111.1, 111.8, 124.0, 124.1 (2C), 126.3 (2C), 129.7, 132.0, 139.6, 141.6, 144.8, 145.5, 146.6, 146.9, 150.4 ppm, (CFは見えない); IR (KBr): ν=3431, 1709, 1629, 1603, 1506, 1424, 1334, 1247 cm-1; MS (ESI) m/z 508.2 [M+H]+; UPLC純度100%.
6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-2-(チアゾール-2-イル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン(36)。化合物27の合成に従い、(2R,3S)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-メチル-2-[(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)メチル]オキシラン26(112mg、0.45mmol)及び2-(トリアゾール-2-イル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン22(65mg、0.30mmol)から出発して化合物36を黄色の粉末として得た(75mg、54%):Rf=0.25 (CH2Cl2/EtOH 95:5); mp: 175-176℃; [α]20 D = 70.0 (c = MeOH中0.1); 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=1.19 (d, 3H, 3J=7.2 Hz), 4.48 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 4.86 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 5.72 (q, 1H, 3J=7.2 Hz), 6.32 (s, 1H), 6.86 (d, 1H, 3J=8.0 Hz), 7.03 (ddd, 1H, 3JH-F=3JH-H=8.4 Hz, 4JH-H=2.0 Hz), 7.31-7.37 (m, 2H), 7.61 (s, 1H), 7.63 (d, 1H, 3J=8.0 Hz), 7.83 (d, 1H, 3J=3.2 Hz), 7.98 (d, 1H, 3J=3.2 Hz), 8.26 (s, 1H), 8.27 ppm (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=14.7, 54.2, 54.5, 77.6, 97.7, 104.3, 109.1, 111.1, 120.5, 124.0, 129.7, 132.3, 138.7, 143.9, 144.8, 145.3, 146.9, 150.4, 161.6 ppm, (CFは見えない); IR (KBr): ν=3403, 3100, 2925, 1706, 1626, 1498, 1420, 1273, 1246, 1178, 1143,1050, 966, 851, 763 cm-1; MS (ESI) m/z 470.1 [M+H]+; UPLC純度100%.
エチル-6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-5-オキソ-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-2-カルボキシレート(37)。化合物27の合成に従い、(2R,3S)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-メチル-2-[(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)メチル]オキシラン26 (182mg、0.72mmol)及びエチル-5-オキソ-6H-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-2-カルボキシレート23(100mg、0.48mmol)から出発して化合物37を白色の粉末として得た(80mg、36%):Rf=0.28 (CH2Cl2/EtOH 95:5); mp: 148-149℃; [α]20 D = 70.0 (c = MeOH中0.1); 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=1.18 (d, 3H, 3J=7.2 Hz), 1.36 (t, 3H, 3J=6.8 Hz), 4.35 (q, 2H, 3J=6.8 Hz), 4.48 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 4.83 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 5.39 (q, 1H, 3J=7.2 Hz), 6.32 (s, 1H), 6.81 (d, 1H, 3J=8.0 Hz), 7.04 (ddd, 1H, 3JH-F=3JH-H=8.4 Hz, 4JH-H=2.0 Hz), 7.30-7.37 (m, 2H), 7.60 (s, 1H), 7.62 (d, 1H, 3J=8.0 Hz), 8.26 (s, 1H), 8.66 ppm (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=14.3, 14.7, 54.2, 54.5, 60.4, 77.5, 98.2, 104.2, 111.1, 117.9, 124.2, 129.6, 132.6, 135.4, 144.8, 145.1, 146.9, 150.4, 158.7, 161.9, 162.1 ppm; IR (KBr): ν=3420, 2926, 1709, 1631, 1500, 1422, 1374, 1273, 1249, 1201, 1139 cm-1; MS (ESI) m/z 459.1 [M+H]+; UPLC純度98%.
6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-5-オキソ-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-2-カルボニトリル(38)。化合物27の合成に従い、(2R,3S)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-メチル-2-[(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)メチル]オキシラン26(247mg、0.98mmol)及び5-オキソ-6H-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-2-カルボニトリル25(105mg、0.66mmol)から出発して化合物38を白色の粉末として得た(75mg、28%):Rf=0.33 (CH2Cl2/EtOH 95:5); mp: 132-133℃; [α]20 D = 80.0 (c = MeOH中0.1); 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=1.17 (d, 3H, 3J=7.2 Hz), 4.51 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 4.79 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 5.67 (q, 1H, 3J=7.2 Hz), 6.33 (s, 1H), 6.84 (d, 1H, 3J=8.0 Hz), 7.04 (ddd, 1H, 3JH-F=3JH-H=8.4 Hz, 4JH-H=2.0 Hz), 7.31-7.37 (m, 2H), 7.60 (s, 1H), 7.67 (d, 1H, 3J=8.0 Hz), 8.25 (s, 1H), 8.90 ppm (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=14.6, 54.3, 54.4, 77.5, 97.5, 104.3, 111.1, 114.8, 115.8, 122.8, 124.1, 129.7, 133.7, 144.8, 145.8, 146.4, 150.4, 158.4, 162.2 ppm; IR (KBr): ν=3412, 3129, 2237, 1718, 1631, 1503, 1424, 1276, 1246, 1172, 1142, 968 cm-1; MS (ESI) m/z 412.1 [M+H]+; UPLC純度100%.
スキーム3.試薬及び条件:(i)POCl3、DMF、1,2-ジクロロエタン、AcONa、0℃にて還流、20分;(ii)NBS、CH3CN、0℃、15分;(iii) a)H2NNHCOOEt、DMF、90℃、24時間;b)NaH、DMF、90℃、24時間。
スキーム4.試薬及び条件:(i)K2CO3、NMP、80℃、3日;(ii)化合物45から出発:ZN(CN)2、Pd(PPh3)4、DMF、120℃(mW)、10分;(iii)化合物45から出発:Ar-B(OH)2、Pd(PPh3)4、ACN、Na2CO3、120℃(mW)、10分。
1H-ピロール-2-カルボキシアルデヒド(40)。0℃でのDMF 6.35mL(82.0mmol)へ、アルゴン下、オキシ塩化リン(82.0mmol)7.5mLを滴下で加えた。冷浴を除去し、撹拌を15分間続けた。溶液を1,2-ジクロロエタン(18mL)で希釈し、再度0℃へ冷却した。1,2-ジクロロエタン(18mL)中1H-ピロール(5.17mL、74.5mmol)溶液を滴下で加えた。混合物を加熱して15分間還流させ、0℃へ冷却した。次いで、水(90mL)中酢酸ナトリウム溶液(33.55g、409.8mmol)を激しく撹拌しながら加えた。混合物を還流にて20分間加熱し、室温まで冷却させた。混合物を飽和NaHCO3で希釈し、生成物を塩化メチレンで抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン)で精製して化合物40を橙色の結晶として得た(6.37g、90%):Rf=0.36 (CH2Cl2/EtOH 99:1); mp: 45-46℃; 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=6.31 (m, 1H), 7.03 (m, 1H), 7.25 (m, 1H), 9.51 (s, 1H), 12.14 ppm (bs, 1H); IR (KBr): ν=3153, 2978, 2865, 1638, 1444, 1405, 1356, 1315, 1140, 1097, 1049, 863, 753, 605, 518 cm-1; MS (ESI) m/z 95.8 [M+H]+.
4-ブロモ-1H-ピロール-2-カルボキシアルデヒド(41)。CH3CN(10mL)中1H-ピロール-2-カルボキシアルデヒド40(1g、10.52mmol)の0℃での撹拌溶液へ、N-ブロモスクシンイミド(1.872g、10.52mmol)を加え、溶液を0℃にて15分間撹拌した。水を加え、得られた混合物をEt2Oで抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮した。シクロヘキサン/エタノールを用いた粗混合物の結晶化により化合物41を白色の結晶として得た(1.125g、61%):Rf=0.22 (CH2Cl2); mp: 121-122℃; 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=7.12 (m, 1H), 7.41 (m, 1H), 9.48 (s, 1H), 12.51 ppm (bs, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=97.0, 120.8, 126.5, 132.9, 179.1 ppm; IR (KBr): ν=3238, 3108, 2926, 2860, 1655, 1380, 1357, 1147, 1104, 920, 827, 771, 744, 598 cm-1; MS (ESI) m/z 173.9-175.9 [M+H]+.
3H-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン(42)。DMF(5mL)中エチルカルバゼート(241mg、2.31mmol)の撹拌溶液へ、1H-ピロール-2-カルボキシアルデヒド(200mg、2.10mmol)を加え、溶液を90℃にて24時間撹拌した。溶液を0℃へ冷却し、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散体)(42mg、1.05mmol)を加え、反応混合物を90℃にて24時間撹拌した。水を加え、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層をかん水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/ジエチルエーテル7:3)で精製して化合物42を白色の粉末として得た(172mg、61%):Rf=0.31 (石油エーテル/Et2O 1:1); mp: 160-161℃; 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=6.86 (m, 2H), 7.79 (m, 1H), 8.28 (s, 1H), 12.29 ppm (bs, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=109.1, 115.4, 116.2, 125.6, 132.4, 144.7 ppm; IR (KBr): ν=3238, 3200, 3147, 3100, 2996, 2935, 1718, 1602, 1438, 1421, 1352, 1313, 1260, 1215, 1163, 1081, 875, 762, 732, 626 cm-1; MS (ESI) m/z 135.8 [M+H]+.
7-ブロモ-3H-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン(43)。3H-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン42の合成に従い、4-ブロモ-1H-ピロール-2-カルボキシアルデヒド41(1g、5.75mmol)及びエチルカルバゼート(658mg、6.32mmol)から出発して化合物43を白色の粉末として得た(600mg、49%):Rf=0.24 (CH2Cl2/EtOH 99:1); mp: 187-188℃; 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=6.99 (s, 1H), 7.96 (d, 1H, 4J=0.8 Hz), 8.24 (s, 1H), 12.48 ppm (bs, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=104.4, 110.6, 115.8, 126.3, 131.3, 143.3 ppm; IR (KBr): ν=3203, 3151, 3102, 1717, 1533, 1474, 1409, 1383, 1327, 1302, 1147, 891, 825, 727, 628 cm-1; MS (ESI) m/z 214.0-216.0 [M+H]+.
3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3H-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン(44)。N-メチル-2-ピロリドン(3mL)中(2R,3S)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-メチル-2-[(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)メチル]オキシラン26(279mg、1.11mmol)へ、K2CO3(113mg、0.81mmol)及び3H-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン42(100mg、0.74mmol)を加えた。溶液を80℃で3日間撹拌した。混合物を水で希釈し、生成物を酢酸エチルで抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Et2O)で精製して化合物44を白色の粉末として得た(140mg、49%):Rf=0.10 (Et2O); mp: 131-132℃; [α]20 D = 30.0 (c = MeOH中0.1); 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=1.22 (d, 3H, 3J=6.8 Hz), 4.48 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 4.91 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 5.64-5.69 (m, 2H), 6.91-6.99 (m, 3H), 7.25 (ddd, 1H, 3JH-F=3J’H-F=9.2 Hz, 4JH-H=2.0 Hz), 7.35 (ddd, 1H, 3JH-H =8.4 Hz, 4JH-F=4J’H-F=6.8 Hz), 7.59 (s, 1H), 7.89 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 8.48 (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=14.1, 54.7, 55.5, 77.4, 103.9, 109.6, 110.9, 116.0, 117.5, 124.0, 125.0, 130.0, 132.7, 144.7, 145.0, 150.2, 158.7, 161.9 ppm; IR (KBr): ν=3398, 3126, 1706, 1676, 1617, 1598, 1499, 1448, 1424, 1344, 1272, 1164, 1139, 963, 732, 682 cm-1; MS (ESI) m/z 387.1 [M+H]+; UPLC純度99%.
7-ブロモ-3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3H-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン(45)。3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン44の合成に従い、(2R,3S)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-3-メチル-2-[(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)メチル]オキシラン26(880mg、3.51mmol)及び7-ブロモ-3H-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン43(500mg、2.34mmol)から出発した。残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジエチルエーテル/酢酸エチル50:50)で、続いてC18逆相カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル/水40:60)で精製して化合物45を薄褐色の粉末として得た(480mg、44%):Rf=0.27 (CH2Cl2/EtOH 98:2); mp: 142-143℃; [α]20 D = 20.0 (c = MeOH中0.1); 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=1.22 (d, 3H, 3J=7.2 Hz), 4.50 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 4.89 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 5.60-5.62 (m, 2H), 6.96 (ddd, 1H, 3JH-F=3JH-H=8.4 Hz, 4JH-H=2.6 Hz), 7.06 (d, 1H, 4J=1.2 Hz), 7.24 (ddd, 1H, 3JH-F=3J’H-F=9.2 Hz, 4JH-H=2.6 Hz), 7.34 (m, 1H), 7.60 (s, 1H), 8.05 (d, 1H, 4J=1.2 Hz), 8.27 (s, 1H), 8.43 (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=14.1, 54.7, 55.9, 77.4, 103.9, 104.8, 111.0 (2C), 117.0, 124.0, 125.7, 130.0, 131.5, 143.7, 144.7, 150.2, 158.7, 161.9 ppm; IR (KBr): ν=3376, 3159, 1706, 1617, 1499, 1458, 1401, 1329, 1294, 1272, 1173, 1133, 1043, 961, 852, 727, 670 cm-1; MS (ESI) m/z 465.0-466.9 [M+H]+; UPLC純度100%.
3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-7-カルボニトリル(46)。10mLのバイアルへ、アルゴン下、7-ブロモ-3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3H-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン45(200mg、0.43mmol)、シアン化亜鉛(50mg、0.43mmol)、Pd(PPh3)4(25mg、0.02mmol)及びDMF(2mL)を加えた。得られた混合物を、マイクロ波照射下、120℃にて10分間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、水で希釈した。生成物を酢酸エチルで抽出し、有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジエチルエーテル/酢酸エチル80:20)で精製し、次いでジイソプロピルエーテル中で粉砕して、ろ過後に化合物46を白色の粉末として得た(92mg、52%):Rf=0.30 (CH2Cl2/EtOH 98:2); mp: 218-219℃; [α]20 D = 10.0 (c = MeOH中0.1); 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=1.22 (d, 3H, 3J=6.8 Hz), 4.56 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 4.88 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 5.59 (d, 1H, 3J=6.8 Hz), 5.69 (s, 1H), 6.97 (ddd, 1H, 3JH-F=3JH-H=8.8 Hz, 4JH-H=2.2 Hz), 7.26 (ddd, 1H, 3JH-F=3J’H-F=9.2 Hz, 4JH-H=2.2 Hz), 7.31-7.37 (m, 2H), 7.60 (s, 1H), 8.27 (s, 1H), 8.52 (s, 1H), 8.71 (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=13.8, 54.6, 56.2, 77.4, 99.1, 104.0, 111.0 (2C), 114.9,
124.0, 124.4, 125.7, 130.0, 132.3, 144.0, 144.7, 150.2, 158.7, 161.9 ppm; IR (KBr): ν=3335, 2233, 1718, 1612, 1508, 1431, 1407, 1310, 1167, 1136, 1042, 959, 890, 829, 730, 673 cm-1; MS (ESI) m/z 412.1 [M+H]+; UPLC純度94%.
3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-7-フェニル-3H-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン(47)。10mLのバイアルへ、アルゴン下、7-ブロモ-3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3H-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン45(200mg、0.43mmol)、ベンゼンボロン酸(61mg、0.43mmol)、Pd(PPh3)4(25mg、0.02mmol)、2MのNa2CO3水性溶液(2mL)及びアセトニトリル(2mL)を加えた。得られた混合物をマイクロ波照射下、120℃にて10分間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、水で希釈した。生成物を塩化メチレンで抽出し、有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CH2Cl2及びCH2Cl2/EtOH 99:1)で精製して化合物47を緑色の粉末として得た(119mg、60%):Rf=0.29 (CH2Cl2/EtOH 98:2); mp: 146-147℃; [α]20 D = 80.0 (c = MeOH中0.1); 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=1.24 (d, 3H, 3J=6.8 Hz), 4.53 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 4.94 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 5.65-5.71 (m, 2H), 6.97 (ddd, 1H, 3JH-F=3JH-H=8.4 Hz, 4JH-H=2.4 Hz), 7.26 (ddd, 1H, 3JH-F=3J’H-F=9.2 Hz, 4JH-H=2.4 Hz), 7.33-7.39 (m, 3H), 7.48 (d, 2H, 3JH-H=7.3 Hz), 7.60 (s, 1H), 7.89 (d, 2H, 3JH-H=7.3 Hz), 8.30 (s, 1H), 8.37 (s, 1H), 8.49 (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=14.1, 54.8, 55.5, 77.4, 104.0, 106.7, 111.0, 113.9, 124.1, 125.9, 126.0 (2C), 127.6, 129.0 (2C), 130.1, 130.7, 132.5, 132.7, 144.7, 144.8, 157.5, 158.7, 161.9 ppm; IR (KBr): ν=3403, 1696, 1617, 1500, 1458, 1408, 1272, 1210, 1133, 1045, 964, 851, 758, 728, 677, 511 cm-1; MS (ESI) m/z 463.1 [M+H]+; UPLC純度100%.
7-(4-クロロフェニル)-3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3H-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン(48)。3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-7-フェニル-3H-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン47の合成に従い、7-ブロモ-3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3H-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン45(200mg、0.43mmol)及び4-クロロベンゼンボロン酸(61mg、0.43mmol)から出発して化合物48を薄黄色の粉末として得た(98mg、46%):Rf=0.25 (CH2Cl2/EtOH 98:2); mp: 204-205℃; [α]20 D = 30.0 (c = MeOH中0.1); 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=1.24 (d, 3H, 3J=6.8 Hz), 4.53 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 4.93 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 5.65-5.66 (m, 2H), 6.98 (ddd, 1H, 3JH-F=3JH-H=8.8 Hz, 4JH-H=2.2 Hz), 7.26 (ddd, 1H, 3JH-F=3J’H-F=9.2 Hz, 4JH-H=2.2 Hz), 7.33-7.38 (m, 2H), 7.53 (d, 2H, 3JH-H=8.4 Hz), 7.60 (s, 1H), 7.93 (d, 2H, 3JH-H=8.4 Hz), 8.29 (s, 1H), 8.42 (s, 1H), 8.48 (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=14.1, 54.7, 55.8, 77.4, 103.9, 106.7, 111.0, 114.2, 124.1, 125.9, 126.6, 127.8 (2C), 128.9 (2C), 129.4, 130.1, 131.7, 132.1, 132.5, 144.7, 150.2, 158.7, 161.9 ppm; IR (KBr): ν=3386, 1707, 1599, 1500, 1386, 1293, 1269, 1179, 1138, 1091, 825, 677 cm-1; MS (ESI) m/z 497.0-499.1 [M+H]+; UPLC純度97%.
4-{3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-7-イル}ベンゾニトリル(49)。3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-7-フェニル-3H-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン47の合成に従い、7-ブロモ-3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3H-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン45(200mg、0.43mmol)及び4-シアノベンゼンボロン酸(63mg、0.43mmol)から出発した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン/エタノール99:1及びジエチルエーテル/酢酸エチル80:20)で精製して化合物49を薄黄色の粉末として得た(105mg、50%):Rf=0.23 (CH2Cl2/EtOH 98:2); mp: 201-202℃; [α]20 D = 20.0 (c = MeOH中0.1); 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=1.24 (d, 3H, 3J=6.4 Hz), 4.54 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 4.93 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 5.65-5.72 (m, 2H), 6.97 (ddd, 1H, 3JH-F=3JH-H=8.4 Hz, 4JH-H=2.0 Hz), 7.25 (ddd, 1H, 3JH-F=3J’H-F=9.6 Hz, 4JH-H=2.0 Hz), 7.36 (m, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.93 (d, 2H, 3JH-H=8.4 Hz), 8.12 (d, 2H, 3JH-H=8.4 Hz), 8.29 (s, 1H), 8.50 (s, 1H), 8.58 (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=14.1, 54.7, 54.9, 77.4, 103.9, 106.8, 109.7, 111.0, 115.5, 118.9, 124.0, 126.2, 126.7 (2C), 128.8, 130.1, 132.5, 132.9 (2C), 137.4, 144.7, 150.2, 157.4, 160.7 ppm; IR (KBr): ν=3447, 2221, 1699, 1500, 1388, 1293, 1138, 1047, 966, 804 cm-1; MS (ESI) m/z 488.1 [M+H]+; UPLC純度100%.
3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-7-(4-ニトロフェニル)-3H-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン(50)。3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-7-フェニル-3H-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン47の合成に従い、7-ブロモ-3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3H-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン45(100mg、0.21mmol)及び4-ニトロベンゼンボロン酸(43mg、0.25mmol)から出発した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル60:40)で、続いてC18逆相カラムクロマトグラフィー(アセトニトリル/水50:50)で精製して化合物50を褐色の粉末として得た(51mg、47%):Rf=0.25 (CH2Cl2/EtOH 98:2); mp: 130-131℃; [α]20 D = 50.0 (c = MeOH中0.1); 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=1.25 (d, 3H, 3J=6.8 Hz), 4.55 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 4.93 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 5.65-5.71 (m, 2H), 6.97 (ddd, 1H, 3JH-F=3JH-H=8.4 Hz, 4JH-H=2.4 Hz), 7.26 (ddd, 1H, 3JH-F=3J’H-F=9.2 Hz, 4JH-H=2.4 Hz), 7.36 (m, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.60 (s, 1H), 8.21 (d, 2H, 3JH-H=8.8 Hz), 8.29 (s, 1H), 8.32 (d, 2H, 3JH-H=8.8 Hz), 8.53 (s, 1H), 8.64 (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=14.0, 54.7, 55.8, 77.4, 103.9, 107.0, 111.0, 115.9, 124.0, 124.2 (2C), 126.3, 126.9 (2C), 128.3, 130.1, 132.6, 139.4, 144.7 (2C), 146.4, 150.2, 158.6, 161.9 ppm; IR (KBr): ν=3448, 1701, 1509, 1342, 1212, 1132, 964, 852, 752 cm-1; MS (ESI) m/z 508.0 [M+H]+; UPLC純度98%.
3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-7-(4-メトキシフェニル)-3H-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン(51)。3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-7-フェニル-3H-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン47の合成に従い、7-ブロモ-3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3H-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン45(200mg、0.43mmol)及び4-メトキシベンゼンボロン酸(65mg、0.43mmol)から出発した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジエチルエーテル及びジエチルエーテル/酢酸エチル90:10)で精製し、次いでジイソプロピルエーテル中で粉砕して、ろ過後に化合物51を黄色の粉末として得た(160mg、76%):Rf=0.29 (CH2Cl2/EtOH 98:2); mp: 172-173℃; [α]20 D = 20.0 (c = MeOH中0.1); 1H NMR (400 MHz, [D6]DMSO): δ=1.24 (d, 3H, 3J=6.8 Hz), 3.83 (s, 3H), 4.52 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 4.93 (d, 1H, 2J=14.4 Hz), 5.67-5.70 (m, 2H), 6.97 (ddd, 1H, 3JH-F=3JH-H=8.4 Hz, 4JH-H=2.4 Hz), 7.04 (d, 2H, 3JH-H=8.8 Hz), 7.26 (ddd, 1H, 3JH-F=3J’H-F=9.2 Hz, 4JH-H=2.4 Hz), 7.31 (s, 1H), 7.36 (m, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.82 (d, 2H, 3JH-H=8.8 Hz), 8.28 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.46 (s, 1H); 13C NMR (100 MHz, [D6]DMSO): δ=14.1, 22.8, 54.8, 55.2, 67.3, 77.4, 103.9, 106.5, 111.0, 113.0, 114.4, 124.1, 125.2, 125.8 (2C), 127.3 (2C), 130.1, 130.6, 132.4, 144.7, 150.2, 158.9, 158.7, 161.9 ppm; IR (KBr): ν=3447, 1700, 1616, 1500, 1428, 1407, 1387, 1298, 1250, 1180, 1134, 1029, 959, 808, 723 cm-1; MS
(ESI) m/z 493.1 [M+H]+; UPLC純度100%.
A/抗真菌活性
I.インビトロ活性
I.1.カンジダ菌種(Candida spp)のフルコナゾール感受性株及びフルコナゾール耐性株
種々のアゾール感受性を有するカンジダ菌種の8種の株を使用した:
・1種のフルコナゾール感受性のカンジダアルビカンス株:CAAL93
・2種のフルコナゾール耐性のカンジダアルビカンス株:CAAL111(外向き流束ポンプ)及びCAAL117(erg11突然変異+ボリコナゾール耐性)
・5種のフルコナゾール耐性のカンジダ非アルビカンズ株:カンジダクルセイ(C.krusei)(CAKR7、CAKR8)、カンジダグラブラタ(C.glabrata)(CAGL2)、カンジダパラプシローシス(C.parapsilosis s.l.)(CAPA1、CAPA2)。
抗真菌感受性を、分光蛍光分析微量希釈法で評価した。MICを、対照のウェル中で測定した蛍光の50%を阻害できる濃度とした。
全体的に、これらの結果は、これらの化合物が、カンジダ菌種株(フルコナゾール感受性及びフルコナゾール耐性)に対してフルコナゾール(FLC)よりも活性であることを示している。それらは少なくともボリコナゾール(VOR)と同程度に活性である。
そのため、これらの化合物は、アゾール耐性の主要な既知の機序をバイパスすることができる(外向き流束、erg11突然変異)。
化合物47、48、49、50及び51は、CAAL117に対して、ボリコナゾールよりも100倍、活性であることが留意されるべきである。
I.2- イトラコナゾール感受性アスペルギルスフミガーツス(Aspergillus fumigatus)株及びイトラコナゾール耐性アスペルギルスフミガーツス株
種々のイトラコナゾール感受性を有する11種のアスペルギルスフミガーツス株を使用した:
・5種のイトラコナゾール感受性株:ASFU7、ASFU35A、ASFU38A、ASFU76及びASFU78
・6種のイトラコナゾール耐性株:ASFU77(erg11突然変異)、ASFU13、ASFU17、ASFU19、ASFU20、ASFU23。
抗真菌感受性を、分光蛍光分析微量希釈法で評価した。MICを、対照のウェル中で測定した蛍光の80%を阻害できる濃度とした。
全体的に、これらの分子は、全てのITRA感受性及びVOR感受性アスペルギルスフミガーツス単離株に対して確実な生物学的結果を提示し、それらのMIC値は、2種の参照物よりも約10倍、高い。
化合物27、31、48及び51は、M220T突然変異(ASFU77、MIC値はマイクロモル範囲)を保有するITRA耐性アスペルギルスフミガーツス単離株に対して、最も興味深い。特に化合物48及び51はまた、3種の他のITRA耐性アスペルギルスフミガーツス単離株(ASFU13、ASFU20、ASFU23)に対しても活性である。
I.3- Hela細胞に対する細胞毒性
Helaヒト細胞株を、細胞毒性を評価する観点で使用した。細胞毒性は、分光蛍光分析微量希釈法で評価した。IC50を、対照のウェル中で測定した蛍光の50%を阻害できる濃度とした。
化合物29及び34は、IC50が25μMである。
化合物35及び51は、より高い濃度(100μM)を使用しても細胞毒性効果を一切示さなかった。
II.インビボ活性
一過性に好中球減少性である雌性スイスマウスを、全身性カンジダ症及び侵襲性アスペルギルス症の実験のために使用した。
II.1- マウスの全身性カンジダ症
マウスに、カンジダアルビカンス株(CAAL93)を静脈内接種した。治療薬を、1日1回(経口で10mg/kg)5日間投与した。マウスの生存を、28日間(化合物51は14日間)観察した。腎臓の真菌負荷量を、実験の間に死んだ動物において又は実験の最後に屠殺した動物において、評価した。
結果(生存%)を図1及び図2に例証する。
生存曲線の分析により、化合物29、34、35及び51で治療した群が、非治療群と比べて有意に長く生存していることが示された(p<0.05)。その上、化合物34及び35は、FLCよりも効率が有意に良好である。
腎臓の真菌負荷量は、マウスを化合物29、34及び35で治療したときに有意に減少した(p<0.05)。活性は、FLCと比べたときに有意に高かった(p<0.05)。
化合物51が、最も活性である(p<0.001)。
結果を図3及び図4に例証する。
II.2- マウスの侵襲性アスペルギルス症
マウスに、アスペルギルスフミガーツス(ASFU7)芽胞を静脈内接種した。
治療薬を1日1回(経口で10mg/kg)5日間投与した。マウスの生存を14日間観察した。腎臓の真菌負荷量を、実験の間に死んだ動物において又は実験の最後に屠殺した動物において、評価した。
生存曲線の分析(図5)により、ITRA又は化合物34で治療した動物が有意に長く生存したことが示されている(p<0.01)。化合物34は、化合物29及び35よりも有意に活性である(p<0.05)(図6を参照されたい)。
化合物51は、評価しなかった。
腎臓の真菌負荷量は、マウスをITRA又は化合物34で治療したときに有意に減少した(p<0.05)。
II.3- ラットにおける急性経口毒性の研究
この研究は、CiToxLAB Hungary Ltd.社により、化合物51について実施した。
概要
化合物51の単回用量の経口毒性を、急性毒性分類法(OECD 423及び2008年5月30日のCommision Regulation(EC) No 440/2008、B.1.Tris)に従い、CRL:(WI)ラットにおいて実施した。
3匹の雌性CRL:(WI)ラットの2群を、試験品で、用量レベル300mg/kg体重(第1群及び第2群)にて治療した。
単回の経口治療を、一晩の断食後に、各動物の経管栄養によって実施した。食物を、治療3時間後に再び得られるようにした。試験品を、用量体積10mL/kg体重で、濃度30mg/mLでDSMO中に処方して、投与した。
最初に、3匹の雌(第1群)を、用量レベル300mg/kg体重で治療した。死亡を観察しなかったので、確認群(第2群)を同じ用量レベルで治療した。確認群において死亡を観察しなかった。
完全な分類のために、2000mg/kgでの治療が必要であるが、スポンサーからの試験品の入手ができなかったため、より高い用量レベルでの更なる試験は不可能であった。ゆえに、LD50>300mg/kgとしての分類が可能である。
臨床的観察を、投与後30分、1時間、2時間、3時間、4時間及び6時間に、且つその後14日間は毎日実施した。体重を、-1日目、0日目及び7日目に、並びに剖検前に、測定した。全ての動物を剖検及び肉眼で見る実験にかけた。
結果
死亡
化合物51は、用量レベル300mg/kg体重にて、死亡を引き起こさなかった。
臨床的観察
化合物51での治療は、用量レベル300mg/kg体重にて、全ての実験動物において、背中の湾曲を引き起こし、且つ活性がわずかに低下した。全ての動物が、治療の翌日から、その症状がなくなった。
体重及び体重増
この研究の間に化合物51で治療した動物の体重増は、試験品に関する効果の示唆を示さなかった。
巨視的知見
用量レベル300mg/kg体重にて、巨視的所見のエビデンスはなかった。
結論
この研究の条件下で、試験品化合物51の急性経口LD50値は、雌性CRL:(WI)ラットにおいて300mg/kg体重超であることを見出した。GHS基準によれば、化合物51は、急性経口曝露で「カテゴリー4」にランク付けされうる。
B/抗トリパノソーマ科活性
メキシコリーシュマニア(Leishmania Mexicana)株の前鞭毛期段階において、分光蛍光分析微量希釈法を用いて、化合物を評価した。阻害濃度50(IC50)は、対照の増殖の50%を阻害する濃度とした。
化合物29、30、34及び35は、メキシコリーシュマニアの前鞭毛期段階に対して効果的であった。

Claims (14)

  1. 一般式(I)の化合物:
    (式中、
    Xは、CH及びNからなる群から選択され、
    Yは、CH及びNからなる群から選択され、
    R1及びR2は、同一又は異なり、独立に、ハロゲン原子からなる群から選ばれ、
    R3は、
    H;(C1〜C6)アルキル;CN;COO(C1〜C6)アルキル;OH、ハロゲン原子、O(C1〜C6)アルキル、NO2、ペルハロゲノ(C1〜C6)アルキル、CO(C1〜C6)アルキル、CONH2、CONH(C1〜C6)アルキル、CON[(C1〜C6)アルキル]2、(CH2)nNRR'、
    ハロゲン原子、ペルハロゲノ(C1〜C6)アルキル、CN、NO2、O(C1〜C6)アルキル、OH、(C1〜C6)アルキル、CO(C1〜C6)アルキル、COO(C1〜C6)アルキル、COOH、CONRR'から選ばれる、1つ又は複数の、同一又は異なる基によって任意選択で置換されている5〜10員のアリール基、
    O、N及びSから選ばれる1個、2個又は3個のヘテロ原子を含む5〜10員のヘテロアリール基
    からなる群から選択され、
    nは、0又は1であり、
    Rは、H原子又はCOR''基を表し、
    R'は、H原子、又は(C1〜C6)アルキルから選択される基を表し、
    R''は、(C1〜C6)アルキル、(C2〜C6)アルケニルから選択される基を表す)
    又は医薬として許容されるその塩のうちの1種。
  2. XがCHでありYがNである、請求項1に記載の化合物。
  3. XがNでありYがCHである、請求項1に記載の化合物。
  4. R1及びR2が、フェニル環のオルト位及びパラ位に位置する、請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. R3が、
    ハロゲン原子、ペルハロゲノ(C1〜C6)アルキル、CN、NO2、O(C1〜C6)アルキルから選ばれる、1つ又は複数の、同一又は異なる基によって任意選択で置換されている5〜10員のアリール基、
    並びに
    O、N及びSから選ばれる1個、2個又は3個のヘテロ原子を含む5〜10員のヘテロアリール基
    からなる群から選択される、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. 6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン (27)
    6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-2-メチルイミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン (28)
    6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-2-フェニルイミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン (29)
    6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-2-(4-フルオロフェニル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン (30)
    6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-2-(4-クロロフェニル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン (31)
    6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-2-(4-ブロモフェニル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン (32)
    6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-2-[(4-トリフルオロメチル)フェニル]イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン (33)
    6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-2-(4-シアノフェニル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン (34)
    6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-2-(4-ニトロフェニル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン (35)
    6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-2-(チアゾール-2-イル)イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-5-オン (36)
    エチル-6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-5-オキソ-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-2-カルボキシレート (37)
    6-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-5-オキソ-イミダゾ[1,2-c]ピリミジン-2-カルボニトリル (38)
    3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3H-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン (44)
    7-ブロモ-3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3H-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン (45)
    3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-7-カルボニトリル (46)
    3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-7-フェニル-3H-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン (47)
    7-(4-クロロフェニル)-3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3H-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン (48)
    4-{3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-4-オキソ-3,4-ジヒドロ-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-7-イル}ベンゾニトリル (49)
    3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-7-(4-ニトロフェニル)-3H-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン (50)
    3-[(1R,2R)-2-(2,4-ジフルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-1-メチル-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-7-(4-メトキシフェニル)-3H-ピロロ[1,2-d][1,2,4]トリアジン-4-オン (51)
    から選ばれる、請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物、又は医薬として許容されるそれらの塩のうちの1種。
  7. 式(II)の化合物を式(III)の化合物:
    (式中、
    R1、R2、X及びYは、式(I)で定義されたものであり、
    R3'は、式(I)において定義されたR3基である)
    とカップリングさせる工程と、続いて任意選択で、化合物(II)と(III)とのカップリングによりこうして得られた化合物を、所望のR3基を有する化合物(I)に変換する工程とを含む、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物を調製する方法。
  8. 化合物(III)が、化合物(IV)を化合物(V):
    (式中、
    X、Y及びR3'は、請求項7に定義したものであり、
    Halは、Br又はCl等のハロゲン原子を表す)
    と反応させる工程を含む方法によって得られる、
    請求項7に記載の方法。
  9. 式(III)の化合物は、式(VI)の化合物:
    から、エチルカルバゼート(H2NNHCOOEt)を用い、続いて塩基の添加によって得ることができる、請求項7に記載の方法。
  10. 得られた化合物を単離する追加の工程を更に含む、請求項7から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 少なくとも1種の医薬として許容される賦形剤を有する、請求項1から6のいずれか一項に記載の式(I)の化合物を含む医薬組成物。
  12. 真菌感染症の治療及び/又は予防において使用するための、請求項1から6のいずれか一項に記載の式(I)の化合物を含む組成物
  13. トリパノソーマ科に起因する寄生虫感染疾患の治療及び/又は予防において使用するための、請求項1から6のいずれか一項に記載の式(I)の化合物を含む組成物
  14. トリパノソーマ科に起因する寄生虫感染疾患が、リーシュマニア症及びトリパノソーマ症から選択される、請求項13に記載の組成物。
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