JP6803430B1 - 見守りシステム、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents

見守りシステム、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】対象ユーザの資産の履歴に基づいて、家族などの関係者による見守りを勧めることができる見守りシステム、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供する。【解決手段】ユーザの資産の履歴を示す資産履歴情報と、当該ユーザの認知程度が判定された実績情報と、を取得する学習情報取得部と、教示データとしての前記実績情報と前記資産履歴情報に基づいて、前記資産履歴情報と前記認知程度との関係を学習し、学習結果を示す認知推定情報を記憶部に出力する学習部と、対象ユーザの前記資産履歴情報を取得する情報取得部と、前記対象ユーザの資産履歴情報と前記認知推定情報とに基づいて、前記対象ユーザの認知程度を推定する推定部と、前記推定された対象ユーザの認知程度に基づいて、登録ユーザ端末に前記対象ユーザの見守りが必要か否かを判定した判定結果を出力する出力部と、を備える。【選択図】図12

Description

本発明は、見守りシステム、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
認知能力が低下すると、金融詐欺被害にあう、特定の物を必要以上に購入してしまう等、顧客が望まない取引が発生する恐れがある。例えば、特許文献1には、日常生活の中のありふれた行動(例えば買い物)から、認知機能を測定する技術が開示されている。また、特許文献2には、買い物についての障害に関する情報に基づいて認知症の可能性があるか否かの判定を簡易にかつ正確に行うことができる技術が開示されている。
特開2015−221203号公報 特開2017−121460号公報
しながら低下が判定された場合の対応を、どのように行えばよいかは様々である。認知の低下を本人に告知したとしても受け入れられない場合が多い。日頃から、家族など周囲の関係者が情報を共有して見守りが行われることが望ましい。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、対象ユーザの資産の履歴に基づいて、家族などの関係者による見守りを勧めることができる見守りシステム、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供する。
本発明の上述した課題を解決するために、本発明は、ユーザの資産の履歴を示す資産履歴情報と、当該ユーザの認知程度が判定された実績情報と、を取得する学習情報取得部と、教示データとしての前記実績情報と前記資産履歴情報に基づいて、前記資産履歴情報と前記認知程度との関係を学習し、学習結果を示す認知推定情報を記憶部に出力する学習部と、対象ユーザの前記資産履歴情報を取得する情報取得部と、前記対象ユーザの資産履歴情報と前記認知推定情報とに基づいて、前記対象ユーザの認知程度を推定する推定部と、前記推定された対象ユーザの認知程度に基づいて、登録ユーザ端末に前記対象ユーザの見守りが必要か否かを判定した判定結果を出力する出力部と、を備える見守りシステムである。
本発明によれば、対象ユーザの資産の履歴に基づいて、家族などの関係者による見守りを勧めることができる。
第1の実施形態に係る見守りシステム1の概要を示すである。 第1の実施形態に係る見守りシステム1の構成の例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る見守りシステム1が行う処理の流れを示すシーケンス図である。 第1の実施形態に係る見守りシステム1が行う処理の流れを示すシーケンス図である。 第1の実施形態に係る登録ユーザ情報のデータ構成の例を示す図である。 第1の実施形態に係る口座情報のデータ構成の例を示す図である。 第1の実施形態に係る見守りフラグ情報のデータ構成の例を示す図である。 第1の実施形態に係る判定閾値のデータ構成の例を示す図である。 第1の実施形態に係る出力先情報のデータ構成の例を示す図である。 第1の実施形態に係るコンピュータシステム100の構成の例を示す図である。 第1の実施形態に係る銀行端末10の構成の例を示す図である。 第1の実施形態に係る学習サーバ20の構成の例を示す図である。 第1の実施形態に係る見守り判定サーバ30の構成の例を示す図である。 第1の実施形態に係る登録ユーザ端末40の構成の例を示す図である。 第1の実施形態に係る資産情報と認知判定の相関を示す図である。
以下、発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
〔見守りシステム1の概要〕
本発明における第1の実施形態の見守りシステム1の概要について説明する。見守りシステム1は、対象ユーザにおける、家族などの関係者による見守りを勧めるか否かを判定した結果を、予め登録した関係者に通知するサービスを提供する。以下では、一例として、対象ユーザの金融口座における資金移動の履歴に基づいて対象ユーザにおける見守りが必要な程度を推定し、推定した推定結果を用いて、家族などの関係者による見守りを勧めるか否かを判定する場合について説明する。
見守りシステム1が提供するサービスについて説明する。
図1は、本実施形態に係る見守りシステム1の概要を示す図である。
図1の前提として、金融機関において、口座を持つ顧客に対するサービスの一環として「見守りサービス」が提案される。「見守りサービス」では、お年寄りなど見守りが必要になる顧客の家族に、必要に応じて見守り対象とする顧客の口座情報を通知する。ここでの口座情報は、金融機関の口座を介して行われる資金の移動の履歴である。
「見守りサービス」は、見守り判定サーバ30を介して提供される。具体的に、「見守りサービス」を希望する家族Fは、見守り判定サーバ30が配信する「見守りサービス」のアプリケーションプログラム(以下、アプリという)を、自身の端末(登録ユーザ端末40)にインストールして、アカウントを作成することにより、サービスを受けられるようになる。
「見守りサービス」を希望する家族Fは、見守り対象としたい本人を伴って金融機関を訪れ、「見守りサービス」を利用したい旨を金融機関に伝える。金融機関では、家族Fと本人とに同意を得た上で、サービスを受ける上で必要な事項を見守り判定サーバ30に通知する。サービスを受ける上で必要な事項とは、見守り判定サーバ30が見守り対象者の口座情報にアクセスするための情報であって、例えば、見守り対象者の口座番号とパスワード等の情報である。
見守り判定サーバ30は、「見守りサービス」に登録された内容を用いて、銀行端末(不図示)にアクセスし、ユーザUの口座情報を取得する。ユーザUは、「見守りサービス」に登録された口座番号に対応する不特定多数の見守り対象者である。具体的に、見守り判定サーバ30は、銀行端末が提供するインターネットバンキングにネットワーク経由でアクセスし、口座番号とパスワードを入力することにより、ユーザUの口座情報を取得する。
なお、金融機関からAPI(Application Programming Interface)が提供されている場合、見守り判定サーバ30は、口座番号のみを通知すれば、ユーザUの口座情報を取得することが可能である。つまり、金融機関と見守り判定サーバ30とがAPI連携されている場合には、口座番号へのアクセスについて家族Fと本人とから同意が得られていれば、口座情報を取得する際のパスワードを必要としない。
見守り判定サーバ30は、「見守りサービス」に登録した家族F、或いは本人に、見守りに関する事項をヒアリングする。ヒアリングの内容は、通知する通知先や、通知のタイミング、見守りを希望した経緯や、見守り対象者本人の状況などである。本人の状況は、見守り対象者本人の見守りが必要な程度がどの程度であるかを把握し得るものを含み、本人の健康状態、外出の頻度、身の回りの世話ができているか、周囲の人とのコミュニケーションが取れているかなどである。なお、ヒアリングは、アプリを介して行われてもよいし、電話や訪問等により行われてもよい。また、家族Fや本人の同意が得られれば、本人がかかりつけの医療機関からヒアリングを行うようにしてもよい。
見守り判定サーバ30は、「見守りサービス」に登録された家族F等に行ったヒアリングの内容に応じて、見守り対象者ごとの見守りフラグを設定する。見守りフラグは、「見守りサービス」の一環として、家族など関係者による本人への見守りを勧めるか否かを判定するための情報である。見守りフラグにおいて、例えば、「1」はヒアリング時において家族等による見守りを必要とする状況、「0」はヒアリング時においては家族等による見守りは必要としない状況、と判定されたことを示す。見守りフラグは、見守り対象者へのヒアリングなどにより把握される、本人への見守りが必要な程度に応じて設定される。
見守り判定サーバ30は、教示データを作成する。見守り判定サーバ30は、見守り対象者の口座情報に、当該見守り対象者に設定された見守りフラグを対応付けたデータセットを作成する。見守り判定サーバ30は、不特定多数の見守り対象者におけるデータセットを作成し、作成したデータセットの集合を教示データとする。見守り判定サーバ30は、作成した教示データを学習サーバ20に送信する。
学習サーバ20は、見守り判定サーバ30から教示データを取得し、取得した教示データを学習モデルに学習させることにより、学習済モデルを作成する。学習サーバ20は、学習モデルに、教示データに示されるユーザUの口座情報と見守りフラグとの関係を学習させる。学習サーバ20は、学習モデルが学習した学習結果として、口座情報から見守りを必要とする程度を推測する学習済モデルを作成する。学習サーバ20は、作成した学習済モデルを示す情報を見守り判定サーバ30に送信する。
見守り判定サーバ30は、学習サーバ20から学習済モデルを示す情報を取得し、取得した学習済モデルを記憶させる。
見守り判定サーバ30は、学習済モデルを用いて、対象ユーザTUの口座情報を学習済モデルに入力することにより、対象ユーザTUに対する見守りの要否を推定する。学習済モデルは、対象ユーザTUの口座情報が、見守りフラグが「1」に設定されたユーザUの口座情報とよく似た傾向を示している場合、その似た傾向の度合いに応じて見守りが必要な程度を推定する。例えば、対象ユーザTUの口座情報が、見守りフラグが「1」に設定されたユーザUの口座情報とほとんど一致する場合には、見守りが必要な程度が大きく(例えば、80%以上で)推定される。一方、対象ユーザTUの口座情報が、見守りフラグが「1」に設定されたユーザUの口座情報の傾向とは似ていない場合、見守りが必要な程度は小さく(例えば、20%未満に)推定される。
見守り判定サーバ30は、推定結果に基づいて、家族に対象ユーザTUの見守りを勧めるか否か(見守りの要否)を判定し、判定結果を登録ユーザ端末40に出力する。
登録ユーザ端末40は、見守り判定サーバ30から通知された判定結果を表示する。図1では、家族に対象ユーザTUの見守りを勧める場合の例が示されており、家族Fのスマートフォンの画面に「○○さんの出金額が増えています」「声を掛けてみてください」などと表示される例が示されている。
このように、見守りシステム1は、機械学習により学習した学習結果と、対象ユーザTUの口座情報に基づいて、対象ユーザTUに対する見守りが必要な程度を推定する。また、見守りシステム1は、対象ユーザTUの見守りが必要な程度に基づいて、家族による見守りを勧めると判定した場合、その旨を家族Fに登録ユーザ端末40を介して通知する。これにより、対象ユーザTUが周囲の見守りが必要となってきている状況であることを、家族Fなどの関係者が把握することができる。
以上が、見守りシステム1の概要についての説明である。
〔見守りシステム1の構成〕
次に、見守りシステム1の構成について説明する。
図2は、見守りシステム1の構成の例を示すブロック図である。
見守りシステム1は、例えば、銀行端末10と、学習サーバ20と、見守り判定サーバ30と、登録ユーザ端末40とを備える。これら見守りシステム1の構成要素は、無線又は有線の通信ネットワークNWに接続し、互いに通信を行うことができる。なお、これら見守りシステム1の構成要素のそれぞれは、複数であってもよい。例えば、見守りシステム1が、銀行端末10を複数備えていてもよい。
銀行端末10は、コンピュータシステム100(図9参照)を備える電子機器である。例えば、銀行端末10は、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、サーバ装置等であってよい。銀行端末10は、銀行に口座を持つ顧客の口座番号や資金移動の履歴など各種情報を記憶したり、提示したりする。
学習サーバ20は、コンピュータシステム100を備える電子機器である。例えば、学習サーバ20は、サーバ装置、パーソナルコンピュータ等である。学習サーバ20は、口座情報と見守りフラグとを対応付けた教示データに基づいて、口座情報と見守りフラグとの関係を学習モデルに学習させる。学習サーバ20は、学習結果として、口座情報から見守りが必要な程度を推測する学習済モデルを生成する。
見守り判定サーバ30は、コンピュータシステム100を備える電子機器である。例えば、見守り判定サーバ30は、サーバ装置、パーソナルコンピュータ等である。見守り判定サーバ30は、学習サーバ20により生成された学習済モデルを用いて、対象ユーザTUの口座情報から、その対象ユーザTUにおける見守りが必要な程度を推定する。見守り判定サーバ30は、推定結果に基づいて対象ユーザTUの要否を判定する。見守り判定サーバ30は、判定結果を登録ユーザ端末40に通知する。
登録ユーザ端末40は、コンピュータシステム100を備える電子機器である。例えば、登録ユーザ端末40は、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、携帯電話、PHS(Personarl Handyphone System)端末、ウェアラブル端末等であってよい。登録ユーザ端末40は、見守り判定サーバ30から通知された対象ユーザTUの資金移動の状況、及び家族による見守りを勧めるか否かに関する情報を表示する。なお、見守りを勧めるか否かを判定した判定結果は、少なくとも人間が認識できるように提示されればよい。登録ユーザ端末40は、表示画面を備えないデバイスであってもよい。例えば、登録ユーザ端末40は、無線通信機能を備えるカードや、スマートリング、或いは脳波により操作することが可能なデバイスなどであってよい。脳波による操作とは、予め定められたサービスに対応する電気信号を、ユーザの脳にセット(埋め込み)した、或いは、ユーザの頭部に装着させた通信チップに送信する方法などが考えられる。
以上が、見守りシステム1の構成についての説明である。
〔見守りシステム1の動作〕
次に、見守りシステム1の動作について説明する。
図3A、及び図3Bは、見守りシステム1が行う処理の流れを示すシーケンス図である。図3Aは、口座情報と見守りフラグとの関係を学習する学習段階の処理の流れを示している。
(ステップS10)
登録ユーザ端末40は、見守りサービスに登録する。見守りサービスを希望する家族Fが金融機関に出向いて申請書類を提出するなど必要な手続きを行う。この手続きにより、銀行端末10は、見守り対象者の口座番号及びパスワード(PW)等を見守り判定サーバ30に通知する。或いは、見守りサービスへの登録が、オンラインで行われてもよい。この場合、登録ユーザ端末40から銀行端末10に見守りサービスを希望する旨の申請がなされる。銀行端末10は、登録ユーザ端末40から通知された通知内容に応じて見守りサービスの提供の可否を審査する。審査は、例えば、口座番号の照合や、申請者の本人確認等により行われる。銀行端末10は、見守りサービスの提供をすると判定した場合、見守り対象者の口座番号及びパスワード(PW)等を、見守り判定サーバ30に通知する。また、登録ユーザ端末40には、見守りサービスのアプリがインストールされ、当該アプリのアカウントが作成されると、アカウント情報(アカウントID、及びパスワード等)が見守り判定サーバ30に通知される。これにより、見守り判定サーバ30は、見守り対象者の口座番号、及びそのパスワード、見守りのサービスを希望する家族のアカウントID、及びそのパスワードなどを取得する。
(ステップS11)
見守り判定サーバ30は、ヒアリングを実施する。見守り判定サーバ30は、例えば、アプリを介して、或いは電話連絡や訪問をする等して、見守り対象者の健康状態、外出の頻度などをヒアリングする。これにより、見守り判定サーバ30は、ヒアリング情報を取得する。ヒアリング情報は、見守り対象者の日頃の行動等をヒアリングした結果を示す情報であり、見守り対象者の見守り要否を判定するための情報である。
(ステップS12)
見守り判定サーバ30は、見守りフラグを設定する。見守り判定サーバ30は、ヒアリングした内容に基づき、見守り対象者について、家族等による見守りが必要な状態であるか否かを判定する。例えば、見守り判定サーバ30は、ヒアリングの結果、見守り対象者が、生年月日、氏名や住所を問われて答えられなかった場合や、書くことができなかった場合、すでに要介護認定を受けている場合などに、見守りフラグを1に設定する。或いは、要介護認定を受けているが、ヒアリングの結果、家族等による見守りが必要な状態ではないと判定した場合には、ヒアリングの結果を優先し、見守りフラグを0に設定するようにしてもよい。
(ステップS13)
見守り判定サーバ30は、口座情報を取得する。見守り判定サーバ30は、銀行端末10にアクセスし、見守り対象者の口座番号、及びそのパスワードを用いて、見守り対象者の口座情報を取得する。見守り判定サーバ30は、取得した口座情報に見守りフラグを対応付ける。
(ステップS14)
見守り判定サーバ30は、教示データを作成する。教示データは、学習モデルに学習させるデータであって、学習モデルへの入力とその入力に対する期待値(出力)とが対応付けられた組合せ(データセット)である。ここでの教示データの入力は、見守り対象者の口座番号である。教示データの出力は、見守り対象者の見守りフラグである。見守り判定サーバ30は、「見守りサービス」に登録された見守り対象者ごとにステップS12、S13の処理を繰返すことにより不特定多数のデータセットを作成し、これを教示データとする。見守り判定サーバ30は、作成した教示データを学習サーバ20に送信する。
(ステップS15)
学習サーバ20は、教示データを用いて学習済モデルを作成する。学習サーバ20は、学習モデルに、教示データを学習させることにより学習済モデルを作成する。学習モデルは、任意の機械学習の手法を用いた構成であってよいが、例えば、リカレントニューラルネットワーク(以下、RNNと称する)である。一般的に、RNNは、入力層、隠れ層(中間層)、出力層の3つの階層により構成される。入力層には、RNNに推定させる対象の入力(口座情報)が入力される。出力層からは、RNNによって推定された結果を示すデータ(見守りフラグ)が出力される。隠れ層は、推定の核となる処理を行う。例えば、隠れ層は、入力を、活性化関数(伝達関数)と呼ばれる関数により表現される値に変換して出力する。例えば、活性化関数は、正規化線形関数や、シグモイド関数、ステップ関数などであるが、これに限定されず、任意の関数が用いられてよい。
ここで、RNNの構成について簡単に説明する。RNNは、入力層のユニットから、隠れ層のn層のうち、最も浅い層の複数のユニットの各々に対してノードが接続される。ここで、nは任意の自然数である。また、最も浅い層とは隠れ層のn層のうち、最も入力層に近い層であり、この例では第1層である。第1層のユニットから、隠れ層のn層のうち、第1層の次に浅い層(この例では第2層)の複数のユニットの各々に対してノードが接続される。ユニット同士を接続するノードの各々には、結合係数よる重みづけW及びバイアス成分bが適用される。これにより、ある層のユニットから、より深い層のユニットにデータが出力される際に、ユニット同士を接続するノードの結合係数に応じた重みW及びバイアス成分bが付与されたデータが出力される。
RNNにおいては、中間層が各層の1時点前のユニットからの帰還路を有しており、第1層の個々のユニットから、第1層の個々のユニットに対してノードが接続される。第2層以降の層についても同様に、各層の複数のユニットの各々に対してノードが接続される。また、第2層以降の層における個々のユニットから、同じ第2層以降の層の個々のユニットに対してノードが接続される。このようなネットワーク構造とすることにより、RNNの入力層に時系列のデータを入力させた場合において、前の時点の中間層の値と今の時点の入力とにより出力が決定され、時系列のデータの推移の特徴を出力に反映させることが可能となる。例えば、学習モデルは、見守りフラグが「1」に設定されたユーザは、過去においてインフラ料金以外の出金の金額がほとんど一定であった状態から、増えたり減ったりを繰り返し、徐々に増加する傾向がある等といった、時系列に特有の特徴を学習することができる。
学習サーバ20は、学習モデルの入力層に教示データのデータセットの入力に対応するデータを入力させる学習サーバ20は、学習モデルに入力させたデータに対して、出力層から出力されたデータが、当該距時データの期待値に近づくように、学習モデルを学習させる。学習サーバ20は、例えば、誤差逆伝搬法を用いて学習モデルを学習させる。具体的に、学習サーバ20は、誤差と学習モデルに設定したパラメータ(重みづけW及びバイアス成分b)との関係を、損失関数として導出する。ここでの誤差は、学習モデルの出力層から出力されるデータと、教示データの期待値との乖離度合いである。乖離度合いには、任意の指標が用いられてよいが、例えば、誤差の二乗(二乗誤差)やクロスエントロピー等が用いられる。学習サーバ20は、損失関数が最小となるように、学習モデルにおけるパラメータ(重みWとバイアス成分bの組み合わせ)を決定する。学習サーバ20は、すべての教示データについて、このような損失関数が最小となるパラメータを決定する学習を繰り返す。学習サーバ20は、学習結果として、何れの教示データの入力に対しても、学習モデルの出力の誤差が最小となるように、学習モデルにおけるパラメータ(重みWとバイアス成分bの組み合わせ)を決定したモデルを、学習済モデルとする。学習サーバ20は、決定(更新)した学習済モデルの重みWとバイアス成分bとを、ノードやユニットと対応付け、対応付けた情報を記憶させる。
(ステップS16)
見守り判定サーバ30は、学習済モデルを取得する。例えば、見守り判定サーバ30は、学習サーバ20に、学習済モデルに関する情報を要求する。学習サーバ20は、見守り判定サーバ30からの要求に応じて、RNNの各階層の重みWとバイアス成分b、及び、RNNの構成を示す情報を通知する。RNNの構成を示す情報には、例えば、RNNの隠れ層の層数や、各層のユニット数、活性化関数、などを示す情報が含まれる。
図3Bは、口座情報から家族等による見守り対象者本人への見守りを勧めるか否かを判定する実行段階の処理の流れを示している。
(ステップS20)
見守り判定サーバ30は、対象ユーザTUの口座情報を取得する。見守り判定サーバ30は、見守りサービスに登録された対象ユーザTUの口座情報、及びパスワードを用いて銀行端末10にアクセスし、対象ユーザTUの口座情報を要求する。銀行端末10は、見守り判定サーバ30からの要求に応じて、対象ユーザTUの口座情報を、見守り判定サーバ30に送信する。
(ステップS21)
見守り判定サーバ30は、対象ユーザの見守りを勧めるか否か判定する。見守り判定サーバ30は、対象ユーザTUの口座情報を学習済モデルに入力する。見守り判定サーバ30は、入力に対する学習済モデルからの出力、つまり、対象ユーザTUの口座情報から推定される、見守りを必要とする程度を取得する。ここで推定される見守りを必要とする程度は、例えば、100%〜0%までの確立により示され、見守りを必要とする程度が大きい程、大きな値で示されるものである。
見守り判定サーバ30は、学習済モデルにより推定された対象ユーザTUの見守りを必要とする程度に基づいて、家族に本人への見守りを勧めるか否かを判定する。見守り判定サーバ30は、例えば、見守りを必要とする程度が所定の閾値以上である場合に、見守りを勧めると判定する。見守り判定サーバ30は、見守りを必要とする程度が所定の閾値未満である場合に、見守りを勧めないと判定する。所定の閾値は、予め定められた任意の値であってよいが、例えば、性別や年齢に応じて設定される値であってもよい。また所定の閾値は、見守り対象者ごとに、家族Fからの希望などに応じて個別に設定される値であってもよい。見守り判定サーバ30は、判定結果を通知する。通知先は、予め登録された通知先であって、例えば、対象ユーザTUの家族Fの端末である。また、見守り判定サーバ30は、判定結果を対象ユーザTUの関係者に通知するようにしてもよい。関係者には、対象ユーザTUの親族、後見人、口座を持つ金融機関、管財人、かかりつけの医療機関、保険会社、証券会社、不動産業者などが含まれていてもよい。
(ステップS17)
登録ユーザ端末40は、見守り判定サーバ30からの判定結果を受信し、受信した判定結果を、表画面に表示する。
以上が、見守りシステム1の動作についての説明である。
〔データ構成〕
次に、見守りシステム1が処理に用いる各種のデータの構成について説明する。
まず、登録ユーザ情報について説明する。登録ユーザ情報は、「見守りサービス」に登録された個々のユーザに関する情報を記述したデータである。
図4は、登録ユーザ情報のデータ構成の例を示す図である。登録ユーザ情報は、登録したユーザの登録ユーザID(IDentifier)に対して、「見守りサービス」アプリ、見守り対象者、及び見守り対象口座の各々に関する情報を対応付けたデータとして記述される。登録ユーザ情報は、「見守りサービス」に登録した登録ユーザごとに作成される。
登録ユーザIDには、登録ユーザを一意に識別するための情報が記述される。
「見守りサービス」アプリには、登録ユーザが当該アプリにログインするためのアカウント情報が記述される。アカウント情報には、例えば、アカウント名称、及びパスワードを示す情報が記述される。
見守り対象者には、見守り対象者の属性情報が記述される。属性情報は見守り対象者に関する情報であって、例えば、見守り対象者の氏名、年齢、性別、ヒアリング情報などが記述される。ヒアリング情報には、ヒアリング時の見守り対象者における、健康状態、外出の頻度、会話の状況などが記述される。
見守り対象口座には、見守り対象とする見守り対象者の口座に関する情報が記述される。口座に関する情報は、当該口座における口座情報を取得するための情報であって、例えば、口座番号と、その口座番号にアクセスするためのパスワードを示す情報が記述される。
次に、口座情報について説明する。口座情報は、金融口座を持つ個々のユーザの資産の履歴を記述したデータである。
図5は、口座情報のデータ構成の例を示す図である。口座情報は、見守り対象とする口座のID(IDentifier)に対して、当該口座の口座番号、及びその口座における資金移動の履歴などの情報を対応付けたデータとして記述される。口座情報は、見守り対象とする口座ごとに作成される。
見守り対象口座IDには、見守り対象とする口座を一意に識別するための情報が記述される。
口座番号には、見守り対象口座IDにより識別される口座の口座番号を示す情報が記述される。
履歴には、口座の資金を移動させた際の移動の内容を示す情報が記述される。例えば、履歴には、資金を移動させた年月日、入金か出金かを示す種別(入出金種別)、移動させた金額、資金を移動させた後の残高などを示す情報が記述される。履歴は、資金移動の都度、作成され、履歴1、履歴2、…のように時系列に沿って記述される。
次に、見守りフラグ情報について説明する。見守りフラグ情報は、見守り判定サーバ30により判定された、見守り対象者における見守りの要否を示す情報を記述したデータである。
図6は、見守りフラグ情報のデータ構成の例を示す図である。見守りフラグ情報は、見守り対象者のID(IDentifier)に対して、見守り判定サーバ30により判定された見守りが必要な程度を示す情報を対応付けたデータとして記述される。
見守り対象者IDには、見守り対象者を一意に識別するための情報が記述される。
見守りフラグには、見守り対象者IDにより識別される見守り対象者に設定された見守りフラグを示す情報が記述される。
更新日時には、見守りフラグを設定(更新)した日時を示す情報が記述される。
次に、判定閾値について説明する。判定閾値は、学習済モデルにより推定された見守りが必要な程度から、家族等に対し本人の見守りを勧めるか否かを判定する閾値を記述したデータである。
図7は、判定閾値のデータ構成の例を示す図である。判定閾値は、見守り対象者のID(IDentifier)に対して、当該見守り対象者の口座情報に基づいて推定された見守りを勧めるか否かを判定する判定レベルを対応付けたデータとして記載される。判定閾値は、見守り対象者ごとに作成される。
見守り対象者IDには、見守り対象者を一意に識別するための情報が記述される。
判定レベルには、見守り対象者IDにより識別される見守り対象者に推定された見守りが必要な程度における、家族等に対し本人の見守りを勧めると判定する閾値(判定レベル)が記述される。判定レベルは、判定レベル1、判定レベル2、というように、複数設定されてよい。例えば、判定レベル1として、見守りが必要な程度が30%以上とする旨が記述される。この場合、推定された見守りが必要な程度が30%以上である場合に、見守り対象者と同居する家族に見守りを勧める通知が行われる。判定レベル2として、見守りが必要な程度が50%以上とする旨が記述される。この場合、推定された見守りが必要な程度が50%以上である場合に、遠方に住む見守り対象者と親族に見守りを勧める通知が行われる。このように、見守りを勧める通知先と、見守り対象者との関係に応じて、見守りを勧める通知が行われるレベルを異なるように設定されてよい。
次に、出力先情報について説明する。出力先情報は、見守りを勧めると判定した場合における、判定結果の通知先を記述したデータである。
図8は、出力先情報のデータ構成の例を示す図である。出力先情報は、登録ユーザのID(IDentifier)に対して、当該登録ユーザが登録した見守り対象者の見守りを勧める旨を通知する通知先を示す情報を対応付けたデータとして記載される。出力先情報は、登録ユーザごとに作成される。
登録ユーザIDには、登録ユーザを一意に識別するための情報が記述される。
判定レベル通知先には、判定レベルに応じた通知先が記述される。通知先は、登録ユーザ(家族Fなど)から設定された通知先である。通知先は、「見守りサービス」のアプリのアカウント名称であってもよいし、他のアプリのアカウント名称であってもよいし、電子メールアドレスや、携帯電話の電話番号、固定電話の電話番号などであってもよい。また、通知先は、「見守りサービス」のアプリを介して更新できる設計であってもよい。
以上が、データの構成についての説明である。
〔コンピュータシステム100の構成〕
次に、見守りシステム1が備える各装置のコンピュータシステム100の構成について説明する。
図9は、コンピュータシステム100の構成を示すブロック図である。
コンピュータシステム100は、通信部101と、入力部102と、出力部103と、記憶部104と、CPU(Central Processing Unit)105と、を備える。これらの構成要素は、バスBを介して相互に通信可能に接続されている。
通信部101は、通信用IC(Integrated Circuit)等の通信用モジュールである。
入力部102は、例えば、マウス、タッチパッド等のポインティングデバイス、キーボード、マイクロホン、カメラ、その他の各種センサ(例えば、加速度センサ、ジャイロセンサ、GPS(Global Positioning System)センサ、近接センサ)を含む入力用モジュールである。入力部102は、タッチパネルとして、ディスプレイと一体に構成されてもよい。
出力部103は、ディスプレイパネル、スピーカ、ウーファー等の出力用モジュールである。
記憶部104は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、ROM(Read−Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含む記憶用モジュールである。なお、記憶部104は、内蔵されるものに限らず、USB(Universal Seriul Bus)等のデジタル入出力ポート等によって接続された外付け型の記憶用モジュールであってもよい。
CPU105は、記憶部104に記憶された各種プログラムを実行し、コンピュータシステム100が備える各構成を制御する。
以上が、コンピュータシステム100の構成についての説明である。
〔銀行端末10の構成〕
次に、銀行端末10の構成について説明する。
図10は、銀行端末10の構成を示すブロック図である。
銀行端末10は、通信部11と、記憶部12と、制御部13と、入力部14と、を備える。
通信部11は、学習サーバ20、見守り判定サーバ30、登録ユーザ端末40等の通信ネットワークNWに接続する他の装置と通信する。なお、ユーザの個人情報を保護するために、銀行端末10と登録ユーザ端末40とは、直接通信できないように構成してもよい。この場合、通信部11は、見守り判定サーバ30等を介して、間接的に登録ユーザ端末40と通信可能としてもよい。
記憶部12は、銀行端末10の機能を実現するために必要な変数、各種データ、プログラム等を記憶する。記憶部12は、登録ユーザ情報120と、口座情報121とを記憶する。
登録ユーザ情報120は、上述した登録ユーザ情報の全部又は一部を示す情報である。
口座情報121は、上述した口座情報の全部又は一部を示す情報である。
制御部13は、銀行端末10の各構成を制御する。制御部13は、例えば銀行端末10のCPUが記憶部12に予め記憶されたプログラムを実行することにより実現される。また、制御部13は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の集積回路として実現されてもよい。制御部13は、要求取得部130と、要求判定部131と、出力部132と、を備える。
要求取得部130は、学習サーバ20からのデータの要求(ユーザUの口座情報)に関する情報を、通信部11を介して取得する。データの要求に関する情報には、例えば、要求する口座情報に関する情報、例えば、要求する履歴の期間、データの数等が含まれる。また、データの要求に対して、要求元のアカウント情報やパスワードが要求される場合には、要求取得部130は、当該アカウント情報、及びパスワードの組合せを取得する。要求取得部130は、取得した情報を要求判定部131に出力する。
また、要求取得部130は、見守り判定サーバ30からのデータの要求(対象ユーザTUの口座情報)に関する情報を、通信部11を介して取得する。データの要求に関する情報には、例えば、対象ユーザTUの金融口座の口座番号、インターネットバンキングにより口座情報を取得するためのパスワード、要求する履歴の期間等が含まれる。要求取得部130は、取得した情報を要求判定部131に出力する。
要求判定部131は、学習サーバ20からのデータの要求に対応する。具体的に、要求判定部131は、学習サーバ20からのデータの要求に対して、まず、要求元の学習サーバ20が正当な装置であるか否かを判定する。要求判定部131は、学習サーバ20が正当な装置である場合には要求に応じたデータを送信し、学習サーバ20が正当な装置でない場合には、その旨を通知して、要求に応じたデータを送信しない。要求判定部131は、学習サーバ20が正当な装置であるか否かを、例えば、アカウント情報とパスワードの組合せが予め登録されたものか否かに応じて判定する。或いは、電子証明書を用いた認証処理により、要求判定部131は、学習サーバ20が正当な装置であるか否かを判定してもよい。要求判定部131は、学習サーバ20が正当な装置であると判定した場合、記憶部12を参照し、要求に応じた登録ユーザ情報120、及び口座情報121を取得し、取得した情報(データ)を、出力部132に出力する。
また、要求判定部131は、見守り判定サーバ30からのデータの要求に対応する。具体的に、要求判定部131は、見守り判定サーバ30からのデータの要求に対して、まず、要求元の見守り判定サーバ30が正当な装置であるか否かを判定する。要求判定部131は、見守り判定サーバ30が正当な装置である場合には要求に応じたデータを送信し、見守り判定サーバ30が正当な装置でない場合には、その旨を通知して、要求に応じたデータを送信しない。要求判定部131は、見守り判定サーバ30が正当な装置であるか否かを、例えば、インターネットバンキングに設定されたとパスワードが予め登録されたものか否かに応じて判定する。或いは、電子証明書を用いた認証処理により、要求判定部131は、見守り判定サーバ30が正当な装置であるか否かを判定してもよい。要求判定部131は、見守り判定サーバ30が正当な装置であると判定した場合、記憶部12を参照し、要求に応じた登録ユーザ情報120、及び口座情報121を取得し、取得した情報(データ)を出力部132に出力する。
出力部132は、要求判定部131が記憶部12から取得したデータを、通信部11を介して、要求元(学習サーバ20、或いは見守り判定サーバ30)に通知する。
入力部14は、マウス等のポインティングデバイス、キーボードの入力デバイス等を介した文字列の選択及び入力、データの編集操作、表示の切り替え操作等の各種操作を受け付ける。なお、入力部14は、タッチパネルを介したタッチ操作を受け付けるものであってもよい。また、銀行端末10は表示部(不図示)を備えていてもよい。表示部は、ディスプレイを介した表示出力を行う。表示部は、例えば入力部14が受け付けた入力内容、検索結果等の各種情報を表示する。
以上が、銀行端末10の構成についての説明である。
〔学習サーバ20の構成〕
次に、学習サーバ20の構成について説明する。
図11は、学習サーバ20の構成を示すブロック図である。
学習サーバ20は、通信部21と、記憶部22と、制御部23と、を備える。
通信部21は、銀行端末10、学習サーバ20、及び登録ユーザ端末40等の通信ネットワークNWに接続する他の装置と通信する。
記憶部22は、学習サーバ20の機能を実現するために必要な変数、各種データ、プログラム等を記憶する。記憶部22は、教示データ220と、学習済モデル221と、を記憶する。
教示データ220は、見守り判定サーバ30により作成された教示データを示す情報である。教示データ220は、学習モデルに学習させるデータであって、入力とその期待値とが対応付けられたデータセットを示す情報である。
学習済モデル221は、学習サーバ20により作成された学習済モデルに関する情報である。学習済モデル221は、例えば、学習モデルとしてのRNNの各階層の重みWとバイアス成分b、及び、RNNの構成を示す情報である。RNNの構成を示す情報には、例えば、RNNの隠れ層の層数や、各層のユニット数、活性化関数、などを示す情報が含まれる。
制御部23は、学習サーバ20の各構成を制御する。制御部23は、例えば学習サーバ20のCPUが記憶部22に予め記憶されたプログラムを実行することにより実現される。また、制御部23は、ASIC等の集積回路として実現されてもよい。制御部23は、教示データ取得部230と、学習済モデル作成部231と、を備える。
教示データ取得部230は、教示データを取得する。教示データ取得部230は、見守り判定サーバ30から送信された教示データを、通信部21を介して取得し、取得した教示データを記憶部22の教示データ220として記憶させる。
学習済モデル作成部231は、学習済モデルを作成する。学習済モデル作成部231は、所定の構成(例えば、RNN)を備える学習モデルに、記憶部12に記憶された教示データ220を学習させることにより、学習済みモデルを作成する。学習済モデル作成部231は、作成した学習済モデルに関する情報を記憶部12の学習済モデル221として記憶させる。
以上が、学習サーバ20の構成についての説明である。
〔見守り判定サーバ30の構成〕
次に、見守り判定サーバ30の構成について説明する。
図12は、見守り判定サーバ30の構成の例を示す図である。
見守り判定サーバ30は、通信部31と、記憶部32と、制御部33とを備える。
通信部31は、銀行端末10、学習サーバ20、登録ユーザ端末40等の通信ネットワークNWに接続する他の装置と通信する。
記憶部32は、見守り判定サーバ30の機能を実現するために必要な変数、各種データ、プログラム等を記憶する。記憶部32は、登録ユーザ情報320と、口座情報321と、見守りフラグ322と、教示データ323と、学習済モデル324と、判定閾値325と、出力先情報326と、を記憶する。
登録ユーザ情報320は、上述した登録ユーザ情報の全部又は一部を示す情報である。
口座情報321は、上述した口座情報の全部又は一部を示す情報である。
見守りフラグ322は、見守り対象者ごとに設定された、ヒアリング時における見守りフラグを示す情報である。
教示データ323は、見守り判定サーバ30の教示データ作成部332により作成された教示データである。教示データ323は、不特定多数のユーザUの口座情報に、その口座情報を持つユーザUの見守りフラグが対応付けられたデータセットである。教示データ323は、教示データ220と同等の情報である。
学習済モデル324は、学習サーバ20により作成された学習済モデルに関する情報である。学習済モデル324は、学習済モデル221と同等の情報である。
判定閾値325は、上述した判定閾値の全部又は一部を示す情報である。
出力先情報326は、上述した出力先情報の全部又は一部を示す情報である。
制御部33は、見守り判定サーバ30の各構成を制御する。制御部33は、例えば見守り判定サーバ30のCPUが記憶部32に予め記憶されたプログラムを実行することにより実現される。また、制御部33は、ASIC等の集積回路として実現されてもよい。制御部33は、口座情報取得部330と、見守りフラグ設定部331と、教示データ作成部332と、見守り必要程度推定部333と、見守り判定部334と、判定結果出力部335とを備える。
口座情報取得部330は、見守り対象者である不特定多数のユーザUの口座情報を、通信部31を介して取得し、取得したユーザUの口座情報を、記憶部32の口座情報321に記憶させると共に、教示データ作成部332に出力する。また、口座情報取得部330は、見守り対象者である対象ユーザTUの口座情報を、通信部31を介して取得し、取得した対象ユーザTUの口座情報を見守り必要程度推定部333に出力する。
見守りフラグ設定部331は、見守り対象者に対する見守りフラグを設定する。見守りフラグ設定部331は、記憶部32を参照することにより、登録ユーザ情報320に含まれるヒアリング情報を取得する。見守りフラグ設定部331は、ヒアリング情報に示された見守り対象者の健康状態や、外出の頻度、会話の状況などから、見守り対象者が、家族等による見守りを必要とする状況か否かを判定する。見守りフラグ設定部331は、判定結果を見守り対象者に対応づけて、記憶部12の見守りフラグ322に記憶させることにより、見守りフラグを設定する。
教示データ作成部332は、教示データを作成する。教示データ作成部332は、見守り対象者IDに基づいて、登録ユーザ情報320、及び口座情報321を参照する。教示データ作成部332は、見守り対象者IDにより特定される見守り対象者の登録ユーザ情報320と見守りフラグ322とを対応付けることによりデータセットを作成する。教示データ作成部332は、登録ユーザ情報320に記憶された見守り対象者IDにより特定される不特定多数のユーザUにおけるデータセットを作成することにより、教示データを作成する。教示データ作成部332は、作成した教示データを、記憶部32の教示データ323に記憶させる。
見守り必要程度推定部333は、対象ユーザTUに家族による見守りが必要な程度を推定する。見守り必要程度推定部333は、学習済モデルに、対象ユーザTUにおける口座情報を入力することにより、対象ユーザTUに家族による見守りが必要な程度を推定する。
見守り判定部334は、対象ユーザTUの見守りを勧めるか否かを判定する。見守り判定部334は、記憶部32の判定閾値325を参照し、判定レベルを取得する。見守り判定部334は、取得した判定レベルと、学習済モデルが推定した推定結果とに基づいて、対象ユーザTUにおける見守りの要否を判定する。見守り判定部334は、判定結果を判定結果出力部335に出力する。
判定結果出力部335は、対象ユーザTUの見守りを勧めるか否かを判定した判定結果を、通信部31を介して、登録ユーザ端末40に送信する。
以上が、見守り判定サーバ30の構成についての説明である。
〔登録ユーザ端末40の構成〕
次に、登録ユーザ端末40の構成について説明する。
図13は、登録ユーザ端末40の構成を示すブロック図である。
登録ユーザ端末40は、通信部41と、記憶部42と、制御部43と、表示部44と、を備える。
通信部41は、銀行端末10、学習サーバ20、見守り判定サーバ30等の通信ネットワークNWに接続する他の装置と通信する。
記憶部42は、登録ユーザ端末40の機能を実現するために必要な変数、各種データ、プログラム等を記憶する。記憶部42は、表示設定情報420を記憶する。
表示設定情報420は、見守り判定サーバ30から通知される内容(通知内容)の表示を制御するための情報であって、例えば、通知内容を判定レベルに応じた図形や記号、アイコン画像などで表示するか否かを示す情報、或いは、見守り判定サーバ30からの通知を一日一回、或いは一週間に一回などまとめて表示するか否かを示す情報である。或いは、表示設定情報420は、通知内容を画面に表示させるか否か、音声やアラームにて通知するか否かを示す情報が含まれていてもよい。表示設定情報420は、通知される判定レベルごとに設定されてもよい。
制御部43は、登録ユーザ端末40の各構成を制御する。制御部43は、例えば登録ユーザ端末40のCPUが記憶部42に予め記憶されたプログラムを実行することにより実現される。また、制御部43は、ASIC等の集積回路として実現されてもよい。制御部43は、判定結果取得部430と、表示制御部431とを備える。
判定結果取得部430は、対象ユーザTUの見守りの要否が判定された判定結果を取得する。判定結果取得部430は、見守り判定サーバ30からの通知内容を、通信部41を介して取得することにより、判定結果を取得する。判定結果取得部430は、取得した判定結果を表示制御部431に出力する。
表示制御部431は、判定結果を表示部44に表示させる。表示制御部431は、判定結果に応じて記憶部42の表示設定情報420を参照し、判定レベルに応じた表示の設定内容を取得する。表示制御部431は、取得した表示の設定内容に応じて、判定結果を表示させる。
以上が、登録ユーザ端末40の構成についての説明である。
〔口座情報と見守りフラグとの相関〕
次に、口座情報と見守りフラグとの相関について説明する。
図14は、口座情報と、見守りが必要な程度との相関を示す図である。図14には、口座情報に基づいて算出された、残高と、残高に対する出金額の比率との関係が示されている。図14の横軸は残高、縦軸は残高に対する出金額の比率である。
図14に示すように、残高と、残高に対する出金額の比率との関係は、グループG1〜G4に分類される。
グループG1は、残高がZ1未満であり、且つ、残高に対する出金額の比率がP2未満であるグループである。グループG1には、残高が多くないが、残高に対する出金額の比率も比較的小さいユーザ、例えば、毎回一定の小額の出金をするユーザの資金移動の履歴が含まれている。
グループG2は、残高に関わらず、残高に対する出金額の比率がP2以上100%以下であるグループである。グループG2には、残高に対する出金額の比率が大きいユーザ、例えば、毎回残高のほぼ全額の出金をするユーザの資金移動の履歴が含まれている。
グループG3は、残高がZ1以上であり、且つ、残高に対する出金額の比率がP1以上P2未満であるグループである。グループG3には、残高が多く、残高に対する出金額の比率も比較的大きいユーザ、例えば、毎回の出金額が大きいユーザの資金移動の履歴が含まれている。
グループG4は、残高がZ2以上であり、且つ、残高に対する出金額の比率がP1未満であるグループである。グループG4には、残高が多く、残高に対する出金額の比率は比較的小さいユーザ、例えば、残高が大きいが毎回の出金額も大きいユーザの資金移動の履歴が含まれている。
一般に、残高が比較的少ないユーザであって、見守りが不要な、認知能力が低下していないユーザの場合、毎回一定の小額の出金をする場合が多いと考えられる。毎回、3万円とか5万円などの一定の金額を出金し、その中で日用品や娯楽品、通販で購入した商品の支払いを行うのが健全な消費行動と考えられるためである。
グループG1に属していたユーザの口座情報が、グループG1とは異なるグループ(グループG2〜G4)に属するようになった場合、認知能力の低下が疑われ、見守りが必要となる。例えば、毎回の出金額が増え、残高に対する出金額の比率が上昇した場合には、既に購入した商品と同じ商品を何度も購入していたり、よく理解しないまま投資の契約をしてしまったりして、高額な出費が発生している可能性がある。このような考え方に基づき、グループG1からグループG2等に移動する傾向がみられたユーザは、見守りが必要と判定されてよい。同様に、元々グループG1に属していないユーザであっても、残高に対する出金額の比率が上昇した場合、つまり毎回の出金額が高額に変化した場合には、見守りが必要と判定されてよい。このように、口座情報と見守りフラグとは相関がある。
以上が、口座情報と見守りフラグとの相関についての説明である。
〔本実施形態のまとめ〕
以上説明してきたように、第1の実施形態に係る見守りシステム1は、ユーザUの口座情報を取得する口座情報取得部330と、ユーザUに対するヒアリングの結果判定された見守りフラグを設定する見守りフラグ設定部331と、教示データとしての見守りフラグと口座情報に基づいて、口座情報と、見守りフラグとの関係を学習し、学習結果を示す学習済モデルを記憶部32に出力する学習済モデル作成部231と、対象ユーザTUの口座情報を取得する口座情報取得部330と、対象ユーザTUの口座情報と学習済モデルとに基づいて、対象ユーザTUの見守りが必要な程度を推定する見守り必要程度推定部333と、推定された対象ユーザTUの見守りが必要な程度に基づいて、登録ユーザ端末40に対象ユーザTUの見守りを勧めるか否かを判定した判定結果を出力する判定結果出力部335とを備える。これにより、第1の実施形態に係る見守りシステム1は、対象ユーザTUの口座情報に示される資金の移動の履歴に基づいて、対象ユーザTUの見守りが必要な程度を推定することができ、推定した見守りが必要な程度に応じて、見守りの要否を判定することができる。
ここで、口座情報は、資産の履歴を示すものであり「資産履歴情報」の一例である。「資産履歴情報」は、口座情報に限定されることはなく、例えば、電子マネーによるチャージ金額の履歴を示す情報であってもよいし、クレジットカードの明細や、投資口座の取引の履歴を示す情報であってもよい。
また、口座情報は、口座情報に所定の処理(前処理)を行ったものであってもよい。前処理は、学習モデルが、出力(見守りフラグ)に関係する特徴を抽出し易くなるように、入力(口座情報)に対して事前に行う処理である。例えば、前処理として、口座情報から定期的なインフラ料金の支払いを除いた出金を抽出する処理を行うようにしてもよい。この場合、前処理により抽出したインフラ料金以外の出金の履歴と、見守りフラグとを組み合わせたデータセットが教示データとなる。
ここでのインフラ料金とは、例えば、毎月の電気料金や水道料金、家賃など支払いである。インフラ料金以外の出金は、例えば、ATM操作による出金であり、日用品や娯楽品、通販の支払いなどに充てられるものである。このようなインフラ料金以外の出金が急激に増加した場合、認知能力の低下が疑われ、見守りをする必要性が高まる。例えば、物忘れにより、同じ商品を何度も購入してしまったり、勧められるままに高額な商品を購入してしまっていたりすることが考えられる。つまり、インフラ料金以外の出金の履歴は、見守りが必要な程度と相関があると考えられる。このように、口座情報に前処理を行うことにより、見守りが必要な度合いと関連する事項を抽出することにより、学習モデルが入力と出力との関係を学習し易くなり、その学習結果として、見守りが必要な程度を精度よく推定することができる学習済モデルを作成することが可能となる。
また、教示データ取得部230は、「学習情報取得部」の一例である。
また、見守りフラグは、見守りの要否が判定された結果を示すものであり「認知程度」が判定された「実績情報」の一例である。「実績情報」は、見守りフラグに限定されることはなく、例えば、病院の診断結果であってもよいし、通院記録や処方された薬であってもよい。また、「実績情報」は、体力や知力を測定した結果であってもよいし、要介護認定の結果であってもよいし、金融機関により判定された結果であってもよいし、アンケートなどを行った結果であってもよい。
また、見守りフラグ設定部331は、「学習情報取得部」の一例である。
また、学習済モデルは、資産履歴情報と見守りフラグとの関係を学習した学習結果であり、「認知推定情報」の一例である。上記では、学習モデルにRNNが適用された場合を例示して説明したが、これに限定されない。例えば、学習モデルとして、RNN以外の再帰型ニューラルネットワークであるLSTM(Long Short Term Memory)が適用されてもよいし、順伝搬型のニューラルネットワークが適用されてもよい。順伝搬型の場合、学習モデルとして多層パーセプトロンが適用されてもよい。また、学習モデルとしてニューラルネットワーク以外の他の機械学習が用いられてもよい。
学習済モデル作成部231は、「学習部」の一例である。
また、第1の実施形態の見守りシステム1では、教示データ作成部332が、口座情報に前処理を行うことにより、残高と出金額に、見守りフラグを対応づけた教示データを作成するようにしてもよい。この場合、学習モデルは、口座情報における残高と出金額と関係を示す関数と、見守りフラグとの関係を学習する。
教示データ作成部332は、「学習部」の一例である。
また、第1の実施形態の見守りシステム1では、教示データ作成部332が、口座情報における残高が金額Z1未満のユーザにおいて、口座情報における残高に対する出金額の比率が所定の比率P2以上である履歴の有無と、見守りフラグとを対応づけた教示データを作成するようにしてもよい。
また、第1の実施形態の見守りシステム1では、教示データ作成部332が、口座情報における出金額が所定の金額以上のユーザにおいて、口座情報における残高に対する出金額の比率が所定の金額Z1以上である履歴の有無と、見守りフラグとを対応づけた教示データを作成するようにしてもよい。
また、第1の実施形態の見守りシステム1では、教示データ作成部332が、口座情報における残高が所定の金額Z2以上のユーザにおいて、口座情報における出金額が所定の閾値金額以上である履歴の有無と、見守りフラグとを対応づけた教示データを作成するようにしてもよい。
また、第1の実施形態の見守りシステム1では、教示データ作成部332が、口座情報の履歴から特定の履歴を除いた情報と、見守りフラグとを対応づけた教示データを作成するようにしてもよい。
これにより、口座情報から見守りフラグと強い相関関係にある因子を抽出して学習させることができ、見守りが必要な程度を推定する精度をより高めることが可能となる。
また、第1の実施形態の学習サーバ20は、教示データ取得部230と、学習済モデル作成部231とを備えることにより、上述した効果と同様の硬化を奏する。
学習サーバ20は、「情報処理装置」の一例である。
また、第1の実施形態の見守り判定サーバ30は、口座情報取得部330と、見守り必要程度推定部333と、見守り判定部334と、判定結果出力部335とを備えることにより、上述した効果と同様の硬化を奏する。
見守り判定サーバ30は、「情報処理装置」の一例である。
[変形例]
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は上述の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。例えば上述の実施形態において説明した各構成は、任意に組み合わせることができる。また、例えば上述の実施形態において説明した各構成は、特定の機能を発揮するのに不要である場合には、省略することができる。また、例えば上述の実施形態において説明した各構成は、別体の装置に備えることができる。例えば、学習サーバ20の構成を、見守り判定サーバ30に備えてもよいし、銀行端末10の一部又は全部の構成を、学習サーバ20に備えてもよい。
上述した実施形態では、学習済モデルを用いて見守りが必要な程度を推定する場合について説明したが、これに限定されることはない。見守りが必要な程度は任意の処理により推定されてよく、例えば、口座情報と見守りが必要な程度とが対応付けられたテーブルを用いて見守りが必要な程度が推定されてもよい。この場合、見守りフラグ設定部331は、口座情報に応じてテーブルを参照し、口座情報に対応する見守りが必要な程度を取得する。見守りフラグ設定部331は、取得した見守りが必要な程度を、口座情報に対応付けられた対象ユーザTUの見守りが必要な程度して推定する。この場合において、教示データを作成する際の前処理と同様に、口座情報から、見守りが必要な程度と相関がある特徴が導出され、導出した特徴と見守りが必要な程度とが対応付けられたテーブルが作成されてもよい。この場合、見守りフラグ設定部331は、対象ユーザTUの口座情報から導出した特徴に基づいてテーブルを参照し、特徴に対応づけられた見守りが必要な程度を取得する。ここでの特徴とは、例えば、残高に対する出金額の比率等である。
テーブルは、「認知推定情報」の一例である。
また、上述した実施形態では、口座情報と見守りが必要な程度との関係を学習する場合について説明したが、これに限定されることはない。見守りが必要な程度は、少なくとも見守りが必要な程度と相関がある資金の履歴に関する任意のデータと対応づけられて、その関係が学習されればよい。例えば、家計簿に記載される家計(消費行動)の履歴と見守りが必要な程度との関係が学習されてもよい。
この場合の家計簿は、例えば、家計簿をつける利用者がもつ金融口座と連携して登録されるアプリケーションプログラムにより実現され、必要に応じて利用者の金融口座にアクセスして口座情報を取得することができる、いわゆる家計簿アプリである。
例えば、口座情報取得部330は、ユーザUの家計簿に記載される家計(消費行動)の履歴を取得する。見守りフラグ設定部331は、ユーザUの家計簿に連携された金融口座に対応する見守り対象者のヒアリングの結果に基づき見守りフラグを設定する。教示データ作成部332は、家計簿アプリに記録された家計の履歴と、見守りフラグとを、口座番号等を介して対応づけることにより、教示データを作成する。
家計(消費行動)の履歴は、「資産履歴情報」の一例である。
また、ユーザが保有するポイントの履歴と見守りが必要な程度との関係が学習されてもよい。ポイントは、商品を購入した金額や、支払方法等に応じて付与される特典であり、現金に代えて代金の支払いに充てたり、商品やサービスと交換したりすることが可能な特典である。
例えば、口座情報取得部330は、見守り対象者であるユーザUのポイントの履歴を取得する。見守りフラグ設定部331は、ユーザUのポイントに含まれるユーザ情報(例えば、見守り対象者IDに対応するもの)に紐づく金融口座に対応する見守り対象者のヒアリングの結果に基づき見守りフラグを設定する。教示データ作成部332は、ポイントの履歴と、見守りフラグを、口座番号等を介して対応づけることにより、教示データを作成する。
ポイントの履歴は、「資産履歴情報」の一例である。
また、上述した実施形態では、前処理として、残高に対する出金額の比率を導出する場合について説明したが、これに限定されることはない。前処理は、少なくとも口座情報から、見守りが必要な程度と相関する任意の因子が導出されればよい。例えば、不特定多数のユーザUの口座情報から、ユーザの性別や、年代、居住地域、家族構成等によるクラスタリング(分類)が行われてもよい。
この場合、例えば、教示データ作成部332は、銀行端末10から取得した口座情報を、ユーザの性別等により分類する。教示データ作成部332は、分類した口座情報ごとに、その口座情報と見守りが必要な程度とを対応付けた教示データを作成する。学習済モデル作成部231は、作成された教示データごとに、学習を行い、学習結果としての学習済みモデルを、性別などに対応させて複数作成する。
また、上述した実施形態では、見守りを勧めるか否かを判定した判定結果が、登録ユーザ端末40に表示される場合について説明したが、これに限定されることはない。見守りを勧めるか否かを判定した判定結果は、少なくとも人間が認識できるように提示されればよい。例えば、登録ユーザ端末40は、アラームや音声で、見守りを勧めるか否かの判定結果を通知してもよいし、登録ユーザ端末40の筐体を振動させたり、光を発光させたりすることにより判定結果を通知するものであってもよい。
この場合、登録ユーザ端末40は音声再生部(不図示)を備えるか、または音声再生装置と接続する。或いは、登録ユーザ端末40は、発光部(不図示)や振動部(不図示)を備えるか、またはLEDなどの発光装置等と接続する。表示制御部431は、判定結果をアラームや音声により出力する。或いは、表示制御部431は、判定結果を発光や点滅、或いは筐体を振動させることにより、判定結果を通知する。
また、上述の見守りシステム1、学習サーバ20、見守り判定サーバ30、登録ユーザ端末40の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより学習サーバ20、見守り判定サーバ30、登録ユーザ端末40としての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
また、上述した見守りシステム1、学習サーバ20、見守り判定サーバ30、登録ユーザ端末40の機能の一部または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。上述した各機能は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
1…見守りシステム、10…銀行端末、11…通信部、12…記憶部、13…制御部、14…入力部、120…登録ユーザ情報、121…口座情報、130…要求取得部、131…要求判定部、132…出力部、20…学習サーバ、21…通信部、22…記憶部、23…制御部、220…教示データ、221…学習済モデル、230…教示データ取得部、231…学習済モデル作成部、30…見守り判定サーバ、31…通信部、32…記憶部、33…制御部、320…登録ユーザ情報、321…口座情報、322…見守りフラグ、323…教示データ、324…学習済モデル、325…判定閾値、326…出力先情報、330…口座情報取得部、331…見守りフラグ設定部、332…教示データ作成部、333…見守り必要程度推定部、334…見守り判定部、335…判定結果出力部、40…登録ユーザ端末、41…通信部、42…記憶部、43…制御部、420…表示設定情報、430…判定結果取得部、431…表示制御部

Claims (14)

  1. ユーザの資産の履歴を示す資産履歴情報と、当該ユーザの認知程度が判定された実績情報と、を取得する学習情報取得部と、
    教示データとしての前記実績情報と前記資産履歴情報に基づいて、前記資産履歴情報と前記認知程度との関係を学習し、学習結果を示す認知推定情報を記憶部に出力する学習部と、
    対象ユーザの前記資産履歴情報を取得する情報取得部と、
    前記対象ユーザの資産履歴情報と前記認知推定情報とに基づいて、前記対象ユーザの認知程度を推定する推定部と、
    前記推定された対象ユーザの認知程度に基づいて、登録ユーザ端末に前記対象ユーザの見守りが必要か否かを判定した判定結果を出力する出力部と、
    を備える見守りシステム。
  2. 前記学習情報取得部は、ユーザの金融口座における資金移動の履歴を含む前記資産履歴情報と、金融機関において当該ユーザの認知程度が判定された実績情報と、を取得し、
    前記情報取得部は、対象ユーザの金融口座における資金移動の履歴を含む前記資産履歴情報を取得する、
    請求項1に記載の見守りシステム。
  3. 前記学習部は、前記資産履歴情報から導出される前記資金移動における残高と出金額と関係と前記認知程度との関係を学習する、
    請求項2に記載の見守りシステム。
  4. 前記学習部は、前記資金移動における残高が所定の閾値金額未満のユーザにおいて、前記資金移動における残高に対する出金額の比率が所定の比率以上である履歴の有無と前記認知程度との関係を学習する、
    請求項3に記載の見守りシステム。
  5. 前記学習部は、前記資金移動における出金額が所定の閾値金額以上のユーザにおいて、前記資金移動における残高に対する出金額の比率が所定の比率以上である履歴の有無と前記認知程度との関係を学習する、
    請求項3又は請求項4に記載の見守りシステム。
  6. 前記学習部は、前記資金移動における残高が所定の閾値金額以上のユーザにおいて、前記資金移動における出金額が所定の閾値金額以上である履歴の有無と前記認知程度との関係を学習する、
    請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の見守りシステム。
  7. 前記学習情報取得部は、ユーザの金融口座における資金移動の履歴を含む前記資産履歴情報と、当該ユーザの認知程度が判定された実績情報と、を取得し、
    前記学習部は、前記実績情報と、前記資金移動の履歴から特定の履歴を除いた前記資産履歴情報とに基づいて、前記資産履歴情報と前記認知程度との関係を学習する、
    請求項1に記載の見守りシステム。
  8. 前記学習情報取得部は、ユーザの家計簿における消費行動の履歴、及び家計簿に対応付けられたユーザの金融口座における資金移動の履歴を含む前記資産履歴情報と、金融機関において当該ユーザの認知程度が判定された実績情報と、を取得し、
    前記情報取得部は、対象ユーザの家計簿における消費行動の履歴、及び家計簿に対応付けられたユーザの金融口座における資金移動の履歴を含む前記資産履歴情報を取得する、
    請求項1に記載の見守りシステム。
  9. ユーザの資産の履歴を示す資産履歴情報と、当該ユーザの認知程度が判定された実績情報と、を取得する学習情報取得部と、
    教示データとしての前記実績情報と前記資産履歴情報に基づいて、前記資産履歴情報と前記認知程度との関係を学習し、学習結果を示す認知推定情報を記憶部に出力する学習部と、
    を備える情報処理装置。
  10. 対象ユーザの資産の履歴を示す資産履歴情報を取得する情報取得部と、
    前記資産履歴情報と認知程度との関係を示す認知推定情報を記憶部から読み出し、前記対象ユーザの資産履歴情報と前記認知推定情報とに基づいて、前記対象ユーザの認知程度を推定する推定部と、
    前記推定された対象ユーザの認知程度に基づいて、登録ユーザ端末に前記対象ユーザの見守りが必要か否かを判定した判定結果を出力する出力部と、
    を備える情報処理装置。
  11. 情報処理装置が、ユーザの資産の履歴を示す資産履歴情報と、当該ユーザの認知程度が判定された実績情報と、を取得する学習情報取得過程と、
    情報処理装置が、教示データとしての前記実績情報と前記資産履歴情報に基づいて、前記資産履歴情報と前記認知程度との関係を学習し、学習結果を示す認知推定情報を記憶部に出力する学習過程と、
    を有する情報処理方法。
  12. 情報処理装置が、対象ユーザの資産の履歴を示す資産履歴情報を取得する情報取得過程と、
    情報処理装置が、前記資産履歴情報と認知程度との関係を示す認知推定情報を記憶部から読み出し、前記対象ユーザの資産履歴情報と前記認知推定情報とに基づいて、前記対象ユーザの認知程度を推定する推定過程と、
    情報処理装置が、前記推定された対象ユーザの認知程度に基づいて、登録ユーザ端末に前記対象ユーザの見守りが必要か否かを判定した判定結果を出力する出力過程と、
    を有する情報処理方法。
  13. 情報処理装置のコンピュータに、
    ユーザの資産の履歴を示す資産履歴情報と、当該ユーザの認知程度が判定された実績情報と、を取得する学習情報取得手段、
    教示データとしての前記実績情報と前記資産履歴情報に基づいて、前記資産履歴情報と前記認知程度との関係を学習し、学習結果を示す認知推定情報を記憶部に出力する学習手段、
    を実行させるためのプログラム。
  14. 情報処理装置のコンピュータに、
    対象ユーザの資産の履歴を示す資産履歴情報を取得する情報取得手段、
    前記資産履歴情報と認知程度との関係を示す認知推定情報を記憶部から読み出し、前記対象ユーザの資産履歴情報と前記認知推定情報とに基づいて、前記対象ユーザの認知程度を推定する推定手段、
    前記推定された対象ユーザの認知程度に基づいて、登録ユーザ端末に前記対象ユーザの見守りが必要か否かを判定した判定結果を出力する出力手段、
    を実行させるためのプログラム。
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