JP6803277B2 - 周期信号測定装置、周期信号測定方法およびサンプリング周期決定方法 - Google Patents

周期信号測定装置、周期信号測定方法およびサンプリング周期決定方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば交流電流信号などの周期信号を測定する周期信号測定装置および方法に係り、特に周期信号の測定値が安定するサンプリング周期を決定する技術に関するものである。
従来より、周期信号をA/Dサンプリングして、サンプリング値に所定の処理を施すことにより、測定値を得る測定方法がある。例えば特許文献1には、交流電流信号をサンプリングして、サンプリング期間内の交流電流信号のサンプリング値を二乗してから加算することにより、電流の実効値を得る測定方法が開示されている。
上記のような周期信号の測定方法において、測定対象の周期信号の立ち上がりや立ち下がりが瞬時に変化する場合、この周期信号の変化に対して、測定するA/Dサンプリングの周期が十分に短くないと、サンプリング期間の信号変化を測定値に反映できないため、測定誤差の増加を招くことになる。このような測定誤差は顕著に表れる周波数帯が存在し、そのような周波数帯では一定の測定値であるべきところが長周期の振動的挙動になってしまう。長周期の振動的振る舞いに対して、単純なフィルタや移動平均などの波形/データ加工で振動を抑えることは困難である。
以下、実例を挙げて説明する。図14は周期信号の1例を示す波形図である。図14に示す周期信号は、交流電流の半周期毎に導通角を調整することにより負荷に供給する電力を連続的に制御する位相角制御が行われた交流電流信号である。図14の例では、50Hzの正弦波交流電流を90°位相角制御した波形を示している。なお、図14の例では整流後の波形を示している。
図15は、周期信号をサンプリング周期1msでA/Dサンプリングした場合の一定の測定期間の測定値Mの最小値Mminと、この最小値Mminを一次遅れフィルタ処理した値Fminとを周期信号の周波数毎に示す図である。また、図16は、周期信号をサンプリング周期1msでA/Dサンプリングした場合の一定の測定期間の測定値Mの最大値Mmaxと、この最大値Mmaxを一次遅れフィルタ処理した値Fmaxと、フィルタ減衰能FAとを周期信号の周波数毎に示す図である。
ここでは、図14に示したような位相角90°で制御された一定波高値の周期信号を測定対象とし、周期信号の周波数帯を45〜65Hzとしている。また、測定期間を300秒とし、周期信号をサンプリング周期1msでA/Dサンプリングしたサンプリング値の二乗値を100回加算した値を測定値Mとしている。一次遅れフィルタとしては、時定数100msのフィルタを使用している。フィルタ減衰能FAは、データ加工(一次遅れフィルタ処理)の効果を示す指標の一例で、次式で与えられる量である。
FA=1−(Fmax−Fmin)÷(Mmax−Mmin) ・・・(1)
フィルタ減衰能FA=1は、測定値Mの振れを完全に除去できたことを示し、FA=0は、測定値Mの振れを全く除去できていないことを示している。図17(A)は、周波数50Hzの周期信号(図15、図16のAの部分の周期信号)を測定対象とした場合の測定値Mの最大値Mmaxと最大値Mmaxを一次遅れフィルタ処理した値Fmaxとを示している。
図17(B)は、周波数51.5Hzの周期信号(図15、図16のBの部分の周期信号)を測定対象とした場合の最大値Mmaxと最大値Mmaxを一次遅れフィルタ処理した値Fmaxとを示している。また、図17(C)は、周波数52.5Hzの周期信号(図15、図16のCの部分の周期信号)を測定対象とした場合の最大値Mmaxと最大値Mmaxを一次遅れフィルタ処理した値Fmaxとを示している。図17(A)〜図17(C)では横軸を時間としている。
以上のように、測定値Mの振れが大きい周波数帯では、フィルタ減衰能FAが0に近い値となり、データ加工で測定値Mの振れを除去できていないことが分かる。すなわち、一次遅れフィルタ処理のような単純なデータ加工で測定値Mの振動を抑えることは難しいことが分かる。
このような測定値Mの振動による測定誤差を抑えるためにサンプリング周期を十分短くする対策が考えられる。しかしながら、サンプリング周期を短くすると、測定装置の処理負荷が増加するため、高性能高コストな測定装置を用意する必要があるという課題があった。
特開2011−17657号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、処理負荷とコストの増加を抑えつつ、周期信号の測定誤差を抑えることができる周期信号測定装置、周期信号測定方法およびサンプリング周期決定方法を提供することを目的とする。
本発明の周期信号測定装置は、周期信号をサンプリングし、サンプリング値に対して所定の処理を施すことにより測定値を得るように構成された測定部と、前記測定値に対して加工を施すように構成されたデータ加工部と、一定の測定期間における前記測定値の振れ量と前記測定期間における前記加工の効果を示す効果値とがそれぞれ対応する許容範囲内になるように前記測定部のサンプリング周期を決定するように構成されたサンプリング周期決定部と、このサンプリング周期決定部の決定に応じて前記測定部のサンプリング周期を設定するように構成されたサンプリング周期制御部とを備えることを特徴とするものである
また、本発明の周期信号測定装置の1構成例において、前記サンプリング周期決定部は、前記測定値と前記データ加工部による加工の結果とに基づいて前記効果値を算出するように構成された効果値算出部と、前記測定期間における前記測定値の振れ量と前記測定期間における前記効果値とがそれぞれ対応する許容範囲内かどうかを判定するように構成された判定部と、前記測定値の振れ量と前記効果値のうち少なくとも一方が対応する許容範囲を超えている場合に、前記サンプリング周期制御部に対して前記サンプリング周期の変更を指示するように構成されたサンプリング周期変更部とを備え、前記測定値の振れ量と前記効果値とがそれぞれ対応する許容範囲内になるまで前記サンプリング周期の変更を繰り返すことを特徴とするものである。
また、本発明の周期信号測定装置の1構成例において、前記サンプリング周期決定部は、許容周波数帯内の、周波数が異なる複数の前記周期信号の各々について前記サンプリング周期の決定が終了した後に、各周期信号について得られた前記効果値のうち最も高い効果を示す効果値が得られたときのサンプリング周期を、最終的なサンプリング周期として確定するサンプリング周期確定部をさらに備えることを特徴とするものである。
また、本発明の周期信号測定装置の1構成例において、前記サンプリング周期の決定の際に前記測定部に入力される周期信号は、信号発生器によって生成される試験周期信号である。
また、本発明の周期信号測定方法は、周期信号のサンプリング値に対して所定の処理を施すことにより測定値を得る測定部から前記測定値を取得すると共に、前記測定値に対して加工を施すデータ加工部から加工の結果を取得し、一定の測定期間における前記測定値の振れ量と前記測定期間における前記加工の効果を示す効果値とがそれぞれ対応する許容範囲内になるように前記測定部のサンプリング周期を決定する第1のステップと、この第1のステップの決定に応じて前記測定部のサンプリング周期を設定する第2のステップとを含むことを特徴とするものである
また、本発明の周期信号測定装置のサンプリング周期決定方法は、周期信号のサンプリング値に対して所定の処理を施して測定値を得ると共に前記測定値に対して加工を施す周期信号測定装置の機能を模したモデルを用いて、前記周期信号に対する前記測定値を推定すると共に前記加工の結果を推定する第1のステップと、一定の測定期間における前記測定値の推定値の振れ量と前記測定期間における前記加工の効果を示す効果値とがそれぞれ対応する許容範囲内になるように前記周期信号測定装置のサンプリング周期を決定する第2のステップとを含むことを特徴とするものである
本発明によれば、一定の測定期間における測定値の振れ量が許容範囲内になるように測定部のサンプリング周期を決定し、この決定に応じて測定部のサンプリング周期を設定することにより、処理負荷とコストの増加を抑えつつ、測定値を安定させることができ、測定誤差を抑えることができる。
また、本発明では、許容周波数帯内の、周波数が異なる複数の周期信号の各々についてサンプリング周期の決定が終了した後に、各周期信号について得られた測定値の振れ量のうち振れ量が最も小さいときのサンプリング周期を、最終的なサンプリング周期として確定することにより、周期信号の許容周波数帯内で測定結果が良好になるようにサンプリング周期を決定することができる。
また、本発明では、一定の測定期間における測定値の振れ量と測定期間における加工の効果を示す効果値とがそれぞれ対応する許容範囲内になるように測定部のサンプリング周期を決定することにより、処理負荷とコストの増加を抑えつつ、測定値を安定させることができ、測定誤差を抑えることができる。
また、本発明では、許容周波数帯内の、周波数が異なる複数の周期信号の各々についてサンプリング周期の決定が終了した後に、各周期信号について得られた効果値のうち最も高い効果を示す効果値が得られたときのサンプリング周期を、最終的なサンプリング周期として確定することにより、周期信号の許容周波数帯内で測定結果が良好になるようにサンプリング周期を決定することができる。
また、本発明では、周期信号のサンプリング値に対して所定の処理を施すことにより測定値を得る周期信号測定装置の機能を模したモデルを用いて、周期信号に対する測定値を推定し、一定の測定期間における測定値の推定値の振れ量が許容範囲内になるように周期信号測定装置のサンプリング周期を決定することにより、実際の周期信号測定装置を使用せずに、測定結果が良好になるようにサンプリング周期を決定することができる。
また、本発明では、モデルを用いて、周期信号に対する測定値を推定する共に加工の結果を推定し、測定期間における測定値の推定値の振れ量と測定期間における加工の効果を示す効果値とがそれぞれ対応する許容範囲内になるようにサンプリング周期を決定することにより、実際の周期信号測定装置を使用せずに、測定結果が良好になるようにサンプリング周期を決定することができる。
図1は、周期信号をサンプリング周期0.938msでA/Dサンプリングした場合の測定値の最小値と最小値を一次遅れフィルタ処理した値とを示す図である。 図2は、周期信号をサンプリング周期0.938msでA/Dサンプリングした場合の測定値の最大値と最大値を一次遅れフィルタ処理した値とフィルタ減衰能とを示す図である。 図3は、周期信号をサンプリング周期0.975msでA/Dサンプリングした場合の測定値の最小値と最小値を一次遅れフィルタ処理した値とを示す図である。 図4は、周期信号をサンプリング周期0.975msでA/Dサンプリングした場合の測定値の最大値と最大値を一次遅れフィルタ処理した値とフィルタ減衰能とを示す図である。 図5は、周期信号をサンプリング周期0.943msでA/Dサンプリングした場合の測定値の最小値と最小値を一次遅れフィルタ処理した値とを示す図である。 図6は、周期信号をサンプリング周期0.943msでA/Dサンプリングした場合の測定値の最大値と最大値を一次遅れフィルタ処理した値とフィルタ減衰能とを示す図である。 図7は、本発明の第1の実施例に係る周期信号測定装置の構成を示すブロック図である。 図8は、本発明の第1の実施例に係る周期信号測定装置の測定時の動作を説明するフローチャートである。 図9は、本発明の第1の実施例に係る周期信号測定装置の測定部の別の構成を示すブロック図である。 図10は、本発明の第1の実施例に係る周期信号測定装置の測定時の別の動作を説明するフローチャートである。 図11は、本発明の第1の実施例に係る周期信号測定装置のサンプリング周期決定部とサンプリング周期制御部の構成を示すブロック図である。 図12は、本発明の第1の実施例に係る周期信号測定装置のサンプリング周期決定部とサンプリング周期制御部の動作を説明するフローチャートである。 図13は、本発明の第1の実施例に係る周期信号測定装置を実現するコンピュータの構成例を示すブロック図である。 図14は、周期信号の1例を示す波形図である。 図15は、周期信号をサンプリング周期1msでA/Dサンプリングした場合の測定値の最小値と最小値を一次遅れフィルタ処理した値とを示す図である。 図16は、周期信号をサンプリング周期1msでA/Dサンプリングした場合の測定値の最大値と最大値を一次遅れフィルタ処理した値とフィルタ減衰能とを示す図である。 図17は、周期信号をサンプリング周期1msでA/Dサンプリングした場合の測定値の最大値と最大値を一次遅れフィルタ処理した値とを示す図である。
[発明の原理]
発明者は、サンプリング周期を変更すると、測定値の振れ(最大値−最小値)の周波数に対する特性がずれることに着眼し、測定対象の周期信号の周波数帯が測定値振れの大きな領域の中間付近(谷部分)になるようにサンプリング周期を変更することで、周期信号の周波数帯で測定値を安定化できることに想到した。
以下、本発明の原理を図を用いて説明する。図15、図16に示した測定結果では、45.5Hz、50.0Hz、55.5Hz、62.5Hz付近に測定値の大きな振れが発生する周波数帯が存在する。また、45.5Hz、50.0Hz、55.0Hz、55.5Hz、58.8Hz、60.0Hz、62.5Hz付近には一次遅れフィルタ等の単純なデータ加工が機能しない長周期の測定値振れの発生する周波数帯が存在する。そのため、50Hz近辺の周期信号を測定対象とする場合、良好な測定結果が得られないことが分かる。
図1は、周期信号をサンプリング周期0.938msでA/Dサンプリングした場合の測定値Mの最小値Mminと、この最小値Mminを一次遅れフィルタ処理した値Fminとを周期信号の周波数毎に示す図である。また、図2は、周期信号をサンプリング周期0.938msでA/Dサンプリングした場合の測定値Mの最大値Mmaxと、この最大値Mmaxを一次遅れフィルタ処理した値Fmaxと、フィルタ減衰能FAとを周期信号の周波数毎に示す図である。
図15、図16の場合と同様に、位相角90°で制御された一定波高値の周期信号を測定対象とし、周期信号の周波数帯を45〜65Hzとしている。また、測定期間を300秒とし、周期信号をサンプリング周期0.938msでA/Dサンプリングしたサンプリング値の二乗値を100回加算した値を測定値Mとしている。一次遅れフィルタとしては、時定数100msのフィルタを使用している。フィルタ減衰能FAの定義は上記のとおりである。
このように、サンプリング周期を0.938msにすると、測定値Mに現れる特性を+3.2Hz程度ずらすことができる。つまり、図15、図16のAの周波数帯の特性を図1、図2のDの周波数帯にずらすことができる。したがって、50Hz近辺の周期信号を測定対象とする場合、測定値Mの振れを抑えることができ、かつ、一次遅れフィルタ等の単純なデータ加工が機能するようにできるため、測定値Mの安定化を容易に実現することができる。
図3は、周期信号をサンプリング周期0.975msでA/Dサンプリングした場合の測定値Mの最小値Mminと、この最小値Mminを一次遅れフィルタ処理した値Fminとを周期信号の周波数毎に示す図である。また、図4は、周期信号をサンプリング周期0.975msでA/Dサンプリングした場合の測定値Mの最大値Mmaxと、この最大値Mmaxを一次遅れフィルタ処理した値Fmaxと、フィルタ減衰能FAとを周期信号の周波数毎に示す図である。測定対象の周期信号は、図1、図2、図15、図16の場合と同じである。
図3、図4によれば、測定対象の周期信号の許容周波数帯を50Hz付近(図3、図4のEの周波数帯)に限定できる場合は、サンプリング周期を0.975msとすることで周期信号の許容周波数帯を50Hz±1.1Hz程度まで許容できるようになることが分かる。
図5は、周期信号をサンプリング周期0.943msでA/Dサンプリングした場合の測定値Mの最小値Mminと、この最小値Mminを一次遅れフィルタ処理した値Fminとを周期信号の周波数毎に示す図である。また、図6は、周期信号をサンプリング周期0.943msでA/Dサンプリングした場合の測定値Mの最大値Mmaxと、この最大値Mmaxを一次遅れフィルタ処理した値Fmaxと、フィルタ減衰能FAとを周期信号の周波数毎に示す図である。測定対象の周期信号は、図1、図2、図15、図16の場合と同じである。
図5、図6によれば、測定対象の周期信号の許容周波数帯を60Hz付近(図5、図6のGの周波数帯)に限定できる場合は、サンプリング周期を0.943msとすることで周期信号の許容周波数帯を60Hz±1.1Hz程度まで許容できるようになることが分かる。
[第1の実施例]
以下、本発明の第1の実施例について図面を参照して説明する。図7は本発明の第1の実施例に係る周期信号測定装置の構成を示すブロック図である。周期信号測定装置は、周期信号SをA/Dサンプリングし、サンプリング値に対して所定の処理を施すことにより測定値Mを得る測定部1と、測定部1で得られる測定値Mに対して加工を施すデータ加工部2と、測定部1のサンプリング周期を決定するサンプリング周期決定部3と、サンプリング周期決定部3の決定に応じて測定部1のサンプリング周期を設定するサンプリング周期制御部4とを備えている。
測定部1は、周期信号Sを整流する整流部10と、整流された周期信号をA/D(Analog to digital)変換するA/D変換部11と、A/D変換部11から出力されたサンプリング値に対して所定の処理(例えば加算処理)を施して測定値Mを得るデータ処理部12とから構成される。
図8は周期信号測定装置の測定時の動作を説明するフローチャートである。整流部10は、外部から入力される測定対象の周期信号S(アナログ信号)を全波整流する(図8ステップS100)。
A/D変換部11は、整流部10によって全波整流された周期信号をサンプリング周期毎にA/D変換する(図8ステップS101)。A/D変換部11のサンプリングクロックSCKはサンプリング周期制御部4から供給される。
データ処理部12は、A/D変換部11から出力されたサンプリング値(デジタル信号)の二乗値を100回加算した値を測定値Mとして出力する(図8ステップS102)。こうして、サンプリング期間C毎に測定値Mがデータ処理部12から出力される。サンプリング期間Cは、A/D変換部11のサンプリング周期が1msであれば、1ms×100=100msである。
データ加工部2は、データ処理部12から出力される測定値Mに対して所定の加工(例えば一次遅れフィルタ処理)を施す(図8ステップS103)。このデータ加工部2は本発明の必須の構成要素ではない。
なお、測定対象の周期信号Sが交流電流信号で、電流の実効値を測定値Mとする場合には、データ処理部12で得た結果を電流の実効値に変換する必要がある。この場合の測定部1aの構成を図9に示し、電流測定時のフローチャートを図10に示す。
測定部1aは、上記の測定部1に対して電流値変換部13を追加したものである。電流値変換部13は、データ処理部12の出力値(サンプリング値の二乗値の加算値)を所定の電流値変換関数により電流の実効値に変換して、変換した値を測定値Mとして出力する(図10ステップS104)。電流値変換関数については、特許文献1に開示されているので、詳細な説明は省略する。
次に、本実施例の特徴であるサンプリング周期決定部3とサンプリング周期制御部4の動作について説明する。以下のような手続きによりデータ処理部12での加算回数や加算方法によらず、より好ましい測定値が得られるサンプリング周期を決定することができる。
図11はサンプリング周期決定部3とサンプリング周期制御部4の構成を示すブロック図、図12はサンプリング周期決定部3とサンプリング周期制御部4の動作を説明するフローチャートである。サンプリング周期決定部3は、測定部1または1aから測定値Mを取得する測定値取得部30と、データ加工部2からデータ加工値DP(加工の結果)を取得するデータ加工値取得部31と、データ加工効果を示す効果値を算出するデータ加工効果値算出部32と、一定の測定期間における測定値Mの振れ量と測定期間における効果値とがそれぞれ対応する許容範囲内かどうかを判定する判定部33と、判定部33の判定結果に応じてA/D変換部11のサンプリング周期を変更・設定するサンプリング周期変更部34と、周波数が異なる複数の周期信号の各々についてのサンプリング周期の決定結果から最終的なサンプリング周期を確定するサンプリング周期確定部35とから構成される。
サンプリング周期制御部4は、クロックCKを計数して、計数値が設定値に達する度にA/D変換部11にサンプリングクロックSCKを出力するタイマ40と、タイマ40の設定値を変更するタイマ設定値変更部41とから構成される。
まず、測定部1または1aのA/D変換部11のサンプリング周期が適切かどうかを判定するための判定基準として、測定対象の周期信号Sの許容周波数帯、測定値Mの振れ量(最大値Mmaxと最小値Mminとの差)の許容範囲、測定値のデータ加工効果の許容範囲、サンプリング周期の許容範囲などの判定基準が判定部33に予め設定されている。許容周波数帯は、例えば電源の周波数の振れ幅や測定装置の発振器の精度などによって決まる。データ加工効果を示す値としては、例えばフィルタ減衰能FAがある。
最初に、サンプリング周期決定部3のサンプリング周期変更部34は、A/D変換部11のサンプリング周期を予め定められた初期値に設定する。具体的には、サンプリング周期変更部34がサンプリング周期を指定する指示信号を出力すると、この指示信号に応じてサンプリング周期制御部4のタイマ設定値変更部41がタイマ40の設定値を変更する。タイマ40は、図示しないクロック発振器から入力されるクロックCKを計数し、計数値が設定値に達するとA/D変換部11にサンプリングクロックSCKを出力して計数値を0にリセットするという動作を繰り返す。
こうして、計数値が設定値に達する度にタイマ40からサンプリングクロックSCKが出力される。したがって、タイマ40の設定値を変更することにより、サンプリング周期を初期値に設定することができる(図12ステップS200)。なお、クロックCKの周波数をfCK、サンプリングクロックSCKの周波数をfSCKとすると、fCK>fSCKであることは言うまでもない。
次に、測定部1または1aは、前述のような周期信号Sの測定を行い(図12ステップS201)、データ加工部2は、測定部1または1aから出力される測定値Mに対して所定の加工(例えば一次遅れフィルタ処理)を施したデータ加工値DPを出力する(図12ステップS202)。
なお、サンプリング周期の決定時に測定対象とする試験周期信号Sは、周期信号測定装置が使用される現場で実際に観測される周期信号を模した一定の位相角制御信号(図14)であればよい。このような位相角制御信号は、ファンクションジェネレータ5(function generator:信号発生器)によって生成することができる。
サンプリング周期決定部3の測定値取得部30は、測定部1または1aから測定値Mを取得する(図12ステップS203)。一方、サンプリング周期決定部3のデータ加工値取得部31は、データ加工部2からデータ加工値DPを取得する(図12ステップS204)。
サンプリング周期決定部3のデータ加工効果値算出部32は、測定値取得部30が取得した測定値Mとデータ加工値取得部31が取得したデータ加工値DPとに基づいてデータ加工効果値(例えばフィルタ減衰能FA)を算出する(図12ステップS205)。フィルタ減衰能FAの算出式は式(1)で示したとおりである。
次に、サンプリング周期決定部3の判定部33は、一定の測定期間における測定値Mの振れ量(最大値Mmaxと最小値Mminとの差)が判定基準で定められた許容範囲内で、かつ測定期間におけるデータ加工効果値(フィルタ減衰能FA)が判定基準で定められた許容範囲内かどうかを判定する(図12ステップS206)。
サンプリング周期決定部3のサンプリング周期変更部34は、測定値Mの振れ量とデータ加工効果値のうち少なくとも一方が対応する許容範囲を超えていて、判定基準を満たしていないと判定部33が判定した場合(ステップS206においてNO)、サンプリング周期を予め定められた変更量だけ短くする方向に変更する指示信号をサンプリング周期制御部4に対して出力する(図12ステップS207)。
サンプリング周期変更部34からの指示信号に応じたサンプリング周期制御部4の動作は上記のとおりである。サンプリング周期を短くする場合には、タイマ40の設定値を小さくすればよい。変更後のサンプリング周期が判定基準で定められた許容範囲内であれば(図12ステップS208においてYES)、ステップS201に戻る。
こうして、測定値Mの振れ量とデータ加工効果値がそれぞれ対応する許容範囲内になり、判定基準を満たすまで(ステップS206においてYES)、ステップS201〜S208の処理が繰り返し実行される。
サンプリング周期決定部3の判定部33は、測定値Mの振れ量とデータ加工効果値がそれぞれ対応する許容範囲内になり、判定基準を満たした場合、判定基準で定められた周期信号Sの許容周波数帯の全てについてサンプリング周期の決定処理を終えたかどうかを判定し(図12ステップS209)、サンプリング周期が未決の周波数が残っている場合には、ファンクションジェネレータ5に対して試験周期信号S(位相角制御信号)の周波数を予め定められた変更量だけ変更するよう指示を出す(図12ステップS210)。
こうして、試験周期信号Sの周波数を変更しながら、ステップS200〜S210の処理を繰り返し実行する。
サンプリング周期決定部3のサンプリング周期確定部35は、周期信号Sの許容周波数帯内の各周波数についてサンプリング周期の決定処理が終了した場合(ステップS209においてYES)、最終的なサンプリング周期を確定する(図12ステップS211)。
具体的には、サンプリング周期確定部35は、許容周波数帯内の各周波数の測定値Mの振れ量のうち振れ量が最も小さいときのサンプリング周期を最終的なサンプリング周期として確定する。あるいは、サンプリング周期確定部35は、許容周波数帯内の各周波数のデータ加工効果のうちデータ加工効果が最も高い(フィルタ減衰能FAが最も大きい)ときのサンプリング周期を最終的なサンプリング周期として確定してもよい。
そして、サンプリング周期確定部35は、A/D変換部11のサンプリング周期をステップS211で確定した値にするようにサンプリング周期変更部34に対して指示を出す。サンプリング周期変更部34は、サンプリング周期確定部35からの指示に応じてサンプリング周期を設定する(図12ステップS212)。サンプリング周期変更部34からの指示に応じたサンプリング周期制御部4の動作は上記のとおりである。
なお、サンプリング周期決定部3の判定部33は、判定基準で定められたサンプリング周期の許容範囲内で測定値Mの振れ量とデータ加工効果値とが判定基準を満たさなかった場合(ステップS208においてNO)、現時点の試験周期信号Sの周波数に関してのみ判定基準の緩和、すなわち測定値Mの振れ量とデータ加工効果値のそれぞれの許容範囲の緩和を行い(図12ステップS213)、ステップS200に戻る。
こうして、測定値Mの振れ量の許容範囲を所定の緩和量だけ大きくし、データ加工効果値の許容範囲をデータ加工効果が低くなる方向に所定の緩和量だけ緩和することにより、判定基準を緩和して、サンプリング周期の許容範囲内で測定値Mの振れ量とデータ加工効果値とが判定基準を満たすようにする。
特定の試験周期信号Sの周波数に関して判定基準を緩和した場合、この周波数について決定したサンプリング周期を、ステップS211で確定する際のサンプリング周期の候補から除外してもよいし、除外しなくてもよい。
以上で、サンプリング周期決定部3とサンプリング周期制御部4の動作が終了する。
上記の例のサンプリング周期0.938msは、周期信号Sの許容周波数帯を50Hz±0.60Hzと60Hz±0.72Hzとし、データ加工効果値(フィルタ減衰能FA)の許容範囲を0.5以上とし、サンプリング周期の許容範囲を0.9ms〜1.0msとして、図12の処理によりフィルタ減衰能FAが0.5以上になるサンプリング周期を探索したものである。
上記のとおり、サンプリングクロックSCKの基になるクロックCKは周期信号測定装置内の発振器により生成されるが、この発振器にも精度誤差が存在する。本実施例では、このようなクロックの誤差も測定対象の周期信号Sの周波数ずれとして扱うことができる。例えば、+1%のサンプリング周期誤差のある発振器による50Hzの周期信号Sの測定は、誤差のない発振器による49.5Hz相当の周期信号Sの測定として扱うことができる。そのため、測定対象の周期信号Sの周波数帯を広く許容できるということは、周期信号Sの周波数マージンに余裕ができるばかりでなく、周期信号測定装置側の発振精度にも余裕を持てるということになる。
測定対象の周期信号Sの周波数や周期信号測定装置の発振精度は、短期間で大きく変動することは稀で、一定のズレを持って微小に揺らいでいることが多い。そのため、図12で説明したような処理により、現場調整で良好なサンプリング周期を決めて運用することが可能である。
本実施例では、試験周期信号Sが90°位相角制御信号である例を示したが、その他の位相角制御信号でも、試験周期信号Sの周波数とサンプリング周期とが同じ場合は測定値の振れが増大する周波数帯は一致している。但し、位相角が大きくなると、測定値の振れが検出し難い周波数帯が現れる。また、位相角が小さくなると、測定値そのものが小さくなるため振れの量が小さくなる。そのため、試験周期信号Sとして位相角制御信号を用いる場合、位相角は60°〜120°が理想的である。
なお、上記のとおり、データ加工部2は本発明の必須の構成要素ではない。データ加工部2を使用しない場合、判定部33は、測定期間における測定値Mの振れ量が許容範囲内であれば判定基準を満たしていると判定し、測定期間における測定値Mの振れ量が許容範囲外であれば判定基準を満たしていないと判定すればよい(ステップS206)。また、サンプリング周期確定部35は、許容周波数帯内の各周波数の測定値Mの振れ量のうち振れ量が最も小さいときのサンプリング周期を最終的なサンプリング周期として確定すればよい(ステップS211)。
[第2の実施例]
第1の実施例で説明した測定部1または1aのデータ処理部12と電流値変換部13とデータ加工部2とサンプリング周期決定部3とサンプリング周期制御部4とは、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置及びインターフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。このコンピュータの構成例を図13に示す。
コンピュータは、CPU60と、記憶装置61と、インターフェース装置(以下、I/Fと略する)62とを備えている。I/F62には、周期信号Sを出力する測定対象、試験周期信号Sを出力するファンクションジェネレータ5などが接続される。このようなコンピュータにおいて、本発明の周期信号測定方法およびサンプリング周期決定方法を実現させるためのプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、メモリカードなどの記録媒体に記録された状態で提供され、記憶装置61に格納される。CPU60は、記憶装置61に記憶されたプログラムに従って第1の実施例で説明した処理を実行する。
[第3の実施例]
第1、第2の実施例では、実際の周期信号測定装置の測定部1または1aとデータ加工部2とを用いてサンプリング周期を決定しているが、コンピュータ上でのシミュレーションを行ってもよい。この場合には、第2の実施例で説明したようなコンピュータを用いて、周期信号測定装置の機能とファンクションジェネレータ5の機能とをソフトウェアで実現し、図12で説明した処理を実行すればよい。
つまり、図7、図8で説明した測定部1とデータ加工部2の機能を模したモデルをソフトウェアで構築し、このモデルを用いて、試験周期信号Sに対する測定値Mの推定値とデータ加工値DPの推定値とを得るようにすればよい。あるいは、図7、図9、図10で説明した測定部1aとデータ加工部2の機能を模したモデルをソフトウェアで構築し、このモデルを用いて、試験周期信号Sに対する測定値Mの推定値とデータ加工値DPの推定値とを得るようにすればよい。これらの推定値を得ることができれば、図12のステップS200〜S211までの処理をコンピュータによるシミュレーションで容易に実現できることは言うまでもない。
こうして、本実施例では、実際の周期信号測定装置を使用せずに、シミュレーションでサンプリング周期を決定することができる。そして、決定したサンプリング周期を周期信号測定装置に設定すればよい。
なお、第1〜第3の実施例では、正弦波を位相角制御した図14のような位相角制御信号を周期信号Sとしたが、本発明の適用対象となる周期信号Sはこれに限るものではない。以下、本発明の適用対象となる周期信号Sについて説明する。まず、周期がTである周期信号Sの物理量Pが、以下の式(2)に示す定積分によって求められるとする。αは周期信号Sの振幅により決まる定数である。
次に、上記式(2)で物理量Pを求めることができる複数の周期信号S1,S2,・・・・,Snについて考える。各周期信号S1,S2,・・・・,Snの周期がそれぞれT1,T2,・・・・,Tnであり、物理量Pを求める際のサンプリング期間をCとする。各周期信号S1,S2,・・・・,Snが、以下の式(3)に示す関係を満たす場合に、各周期信号S1,S2,・・・・,Snは、本発明の適用対象となる周期信号Sに該当することになる。ここで、上記サンプリング期間Cとしては、各周期T1,T2,・・・・,Tnの公倍数となる期間を設定することができる。サンプリング期間Cとして、各周期T1,T2,・・・・,Tnの最小公倍数となる期間を設定することで、物理量Pの計測時間を短縮することができる。また、各周期信号S1,S2,・・・・,Snの振幅はそれぞれ等しいこととする。
上記式(3)に示す各辺は、各周期信号S1,S2,・・・・,Snをそれぞれサンプリング期間Cで積分して求めた物理量を示す。したがって、上記式(3)に示す関係を満たす各周期信号は、周期がそれぞれ相違するものの、サンプリング期間Cで求まる物理量がそれぞれ等しくなる関係にある。第1〜第3の実施例では、50Hzの周期信号と60Hzの周期信号が複数の周期信号S1,S2,・・・・,Snに相当し、電流値が物理量Pに相当する。
上記式(3)に示す関係を満たす周期信号群を構成し得る信号の波形としては、例えば、正弦波、正弦半波整流波、正弦全波整流波、正弦二乗波、正弦二乗全波整流波、正弦二乗半波整流波、矩形波、三角波、台形波、これらの波形のうちいずれか複数の波形を重ね合わせた波形等がある。
また、第1〜第3の実施例では、データ処理部12の処理の例としてサンプリング値の二乗加算を例に挙げて説明しているが、データ処理部12の処理は単純加算でもよい。例えば周期信号Sが交流電流信号である場合、交流電流信号のサンプリング値を複数回加算した値と波形率とを用いて電流の実効値を算出することも可能である。
また、本発明の適用対象となる周期信号Sは交流電流信号に限るものではない。また、第1〜第3の実施例では、サンプリング周期が1ms近辺で議論を進めてきたが、本発明はサンプリング周期に制約はない。
本発明は、周期信号を測定する技術に適用することができる。
1,1a…測定部、2…データ加工部、3…サンプリング周期決定部、4…サンプリング周期制御部、5…ファンクションジェネレータ、10…整流部、11…A/D変換部、12…データ処理部、13…電流値変換部、30…測定値取得部、31…データ加工値取得部、32…データ加工効果値算出部、33…判定部、34…サンプリング周期変更部、35…サンプリング周期確定部、40…タイマ、41…タイマ設定値変更部。

Claims (6)

  1. 周期信号をサンプリングし、サンプリング値に対して所定の処理を施すことにより測定値を得るように構成された測定部と、
    前記測定値に対して加工を施すように構成されたデータ加工部と、
    一定の測定期間における前記測定値の振れ量と前記測定期間における前記加工の効果を示す効果値とがそれぞれ対応する許容範囲内になるように前記測定部のサンプリング周期を決定するように構成されたサンプリング周期決定部と、
    このサンプリング周期決定部の決定に応じて前記測定部のサンプリング周期を設定するように構成されたサンプリング周期制御部とを備えることを特徴とする周期信号測定装置。
  2. 請求項記載の周期信号測定装置において、
    前記サンプリング周期決定部は、
    前記測定値と前記データ加工部による加工の結果とに基づいて前記効果値を算出するように構成された効果値算出部と、
    前記測定期間における前記測定値の振れ量と前記測定期間における前記効果値とがそれぞれ対応する許容範囲内かどうかを判定するように構成された判定部と、
    前記測定値の振れ量と前記効果値のうち少なくとも一方が対応する許容範囲を超えている場合に、前記サンプリング周期制御部に対して前記サンプリング周期の変更を指示するように構成されたサンプリング周期変更部とを備え、
    前記測定値の振れ量と前記効果値とがそれぞれ対応する許容範囲内になるまで前記サンプリング周期の変更を繰り返すことを特徴とする周期信号測定装置。
  3. 請求項記載の周期信号測定装置において、
    前記サンプリング周期決定部は、
    許容周波数帯内の、周波数が異なる複数の前記周期信号の各々について前記サンプリング周期の決定が終了した後に、各周期信号について得られた前記効果値のうち最も高い効果を示す効果値が得られたときのサンプリング周期を、最終的なサンプリング周期として確定するサンプリング周期確定部をさらに備えることを特徴とする周期信号測定装置。
  4. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の周期信号測定装置において、
    前記サンプリング周期の決定の際に前記測定部に入力される周期信号は、信号発生器によって生成される試験周期信号であることを特徴とする周期信号測定装置。
  5. 周期信号のサンプリング値に対して所定の処理を施すことにより測定値を得る測定部から前記測定値を取得すると共に、前記測定値に対して加工を施すデータ加工部から加工の結果を取得し、一定の測定期間における前記測定値の振れ量と前記測定期間における前記加工の効果を示す効果値とがそれぞれ対応する許容範囲内になるように前記測定部のサンプリング周期を決定する第1のステップと、
    この第1のステップの決定に応じて前記測定部のサンプリング周期を設定する第2のステップとを含むことを特徴とする周期信号測定方法。
  6. 周期信号のサンプリング値に対して所定の処理を施して測定値を得ると共に前記測定値に対して加工を施す周期信号測定装置の機能を模したモデルを用いて、前記周期信号に対する前記測定値を推定すると共に前記加工の結果を推定する第1のステップと、
    一定の測定期間における前記測定値の推定値の振れ量と前記測定期間における前記加工の効果を示す効果値とがそれぞれ対応する許容範囲内になるように前記周期信号測定装置のサンプリング周期を決定する第2のステップとを含むことを特徴とする周期信号測定装置のサンプリング周期決定方法。
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