JP6801533B2 - 電子管楽器、その電子管楽器の制御方法及びその電子管楽器用のプログラム - Google Patents

電子管楽器、その電子管楽器の制御方法及びその電子管楽器用のプログラム Download PDF

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Description

本発明は、電子管楽器、その電子管楽器の制御方法及びその電子管楽器用のプログラムに関する。
従来、演奏者の口によって発生される信号を入力するための口入力部と、メロディ音に適した伴奏音を表す第1演奏データを記憶する記憶部と、前記口入力部から入力された信号のレベルを検出し、同検出したレベルが所定レベル以上であるときトリガ信号を出力するレベル検出部と、前記レベル検出部から出力されたトリガ信号に基づき、前記記憶部から前記第1演奏データを読み出す読出し処理部と、前記読出し処理部によって読み出された第1演奏データに基づき、前記伴奏音を生成する第1楽音生成部と、を備えたことを特徴とする楽器が知られている(特許文献1参照)。
そして、特許文献1には、上記のような楽器であれば、メロディ音に適した伴奏音で演奏できるとともに、口によって発生されるピッチ情報が誤っていても、口入力部に所定レベル以上の信号を入力する限り、演奏の進行は止まらずに進行し、初心者でも、練習に飽きてしまうことなく、練習を続けることができるとともに、演奏の進行が止まらないことにより、他の者と同時に演奏練習する場合に好適であることが記載されている。
特開2008−152297号公報
ところで、管楽器では、演奏者の息遣いと演奏キーの操作によって演奏を行うことになるが、初心者が練習する上では、例えば、演奏キーだけの練習に集中した練習ができることが好ましいと考えられ、依然として、電子管楽器の練習モードには改善の余地がある。
そして、そのような管楽器ならではの演奏キーの操作を個別に集中して練習できることによって、効率的に演奏能力を向上させることができる。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、効率的に演奏能力を向上させることができる電子管楽器、その電子管楽器の制御方法及びその電子管楽器用のプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一実施態様である電子管楽器は、音高を指定するための複数の演奏キーと、息吹込操作を検出するブレスセンサと、前記息吹込操作及び前記演奏キーの操作が行われた場合、前記息吹込操作及び前記演奏キーの操作に基づいて生成された第1音波形データを、前記息吹込操作にしたがったタイミングで出力する第1モードと、前記息吹込操作及び前記演奏キーの操作に基づいて生成されて出力されるべき第2音波形データを出力する代わりに、曲データの第1音符にしたがった前記演奏キーの操作が行われた場合、前記ブレスセンサによる前記息吹込操作の検出又は非検出にかかわらず、前記曲データの前記第1音符にしたがった第3音波形データを出力する第2モードと、を選択的に切り換える制御部と、を有し、前記制御部は、少なくとも前記第2モードを実施する区間として前記曲データの任意の息吹込操作区間を選択する。
本発明によれば、効率的に演奏能力を向上させることができる電子管楽器、その電子管楽器の制御方法及びその電子管楽器用のプログラムを提供することができる。
本発明に係る実施形態の電子管楽器を示す図であり、(a)は電子管楽器の正面図であり、(b)は電子管楽器の側面図である。 本発明に係る実施形態の電子管楽器のブロック図である。 本発明に係る実施形態のマウスピース部の断面図である。 練習モードの処理のメインルーチンを示すフローチャートである。 図4のメインルーチン中のサブルーチンである演奏キー練習のフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る実施形態を説明する。
図1は本発明の実施形態に係る電子管楽器100を示す図であり、図1(a)は電子管楽器100の正面図であり、図1(b)は電子管楽器100の側面図であり、図2は電子管楽器100のブロック図であり、図3はマウスピース部3の断面図である。
なお、図1(a)では、電子管楽器100の内部がわかるように管体部100aの一部を切り欠いた図示にしている。
本実施形態では、電子管楽器100がサクソフォンである場合を例にして説明を行うが、本発明の電子管楽器100は、サクソフォン以外の電子管楽器(例えば、クラリネット等)であってもよい。
電子管楽器100は、図1に示すように、サクソフォンの形状に形成された管体部100aと、管体部100aの外面に配置された複数の演奏キー1Aを含む操作子1と、管体部100aの先端部側に設けられた発音部2と、管体部100aの基端部側に設けられたマウスピース部3と、を備えている。
また、図1(a)に示すように、電子管楽器100は、管体部100aの基端部側の内部に設けられた基板4を備えており、その基板4上には、CPU5(Central Processing Unit)、ROM6(Read Only Memory)、RAM7(Random Access Memory)及び音源部8等が設けられている。
さらに、図3に示すように、マウスピース部3は、マウスピース本体3aと、マウスピース本体3aに設けられた固定金具3bと、マウスピース本体3aに固定金具3bで取り付けられたリード部3cと、マウスピース本体3aの先端側に設けられたブレスセンサ10と、マウスピース本体3a内に設けられたボイスセンサ11と、リード部3cに設けられたタンセンサ12と、リード部3cに設けられたリップセンサ13と、を備えている。
なお、リップセンサ13は、後述するようにリッププレッシャセンサ部13aとリップポジションセンサ部13bと、を含んでいる。
また、電子管楽器100は、管体部100aの外面に設けられた表示部14(図2参照)を備えている。
例えば、表示部14は、タッチセンサ付の液晶画面等を備え、各種の表示のみだけでなく、各種の設定操作を行うことができるようになっている。
さらに、図2に示すように、電子管楽器100は、演奏キー1Aを発光させるための光源部9を備えている。
例えば、光源部9は、それぞれの演奏キー1Aに設けられたLEDと、そのLEDを制御するLEDコントロールドライバ等を含み、後ほど説明するように演奏者が操作すべき演奏キー1Aを発光させ、演奏のガイドを行う。
そして、各機能部(操作子1、CPU5、ROM6、RAM7、音源部8、光源部9、ブレスセンサ10、ボイスセンサ11、タンセンサ12、リップセンサ13、表示部14等)は、バス15で接続されている。
操作子1は、演奏者(ユーザ)が指で操作する操作部であり、音高を決定する演奏キー1A、楽曲のキーに合わせて音高を変える機能及び音高の微調整を行う機能等を設定する設定キー1Bを含む。
発音部2は、後述する音源部8から入力された楽音信号に信号増幅等を施し、内蔵のスピーカーから楽音として出力する。
ただし、本実施形態では、電子管楽器100に発音部2を内蔵させているが、発音部2は内蔵型のものに限らず、電子管楽器100の外部出力ポート(図示せず)に接続される外付型のものであってもよい。
CPU5は、電子管楽器100の各部を制御する制御部として機能し、ROM6から指定されたプログラムを読み出してRAM7に展開し、展開されたプログラムと協働して各種処理を実行する。
CPU5は、例えば、後ほど詳細に説明するが、曲データ(MIDIデータ)と演奏キー1Aの操作等に基づいて、発音部2からの音の発音や消音を制御する制御データを音源部8に出力し、音を発音部2から発音させる制御や発音部2に音を消音させる制御等を行う。
また、CPU5は、後ほど詳細に説明するが、曲データ(MIDIデータ)に基づいて、複数の演奏キー1Aのうちの操作すべき演奏キー1Aを光源部9に発光させる制御等も行う。
ROM6は、読み取り専用の記憶部であり、電子管楽器100の各部を制御するためのプログラムや後述する曲データ(MIDIデータ)等が記憶されている。
RAM7は、読み書き可能な記憶部であり、各センサ(ブレスセンサ10、ボイスセンサ11、タンセンサ12及びリップセンサ13等)から取得されるデータ、プログラム及び曲データ等を一時的に格納するワークエリアとして機能する。
音源部8は、操作子1での操作情報及び各センサで取得されるデータ等に基づいたCPU5からの制御データに従い、楽音信号を生成して楽音信号を発音部2に出力する。
マウスピース部3は、演奏者が演奏時に咥える部分であり、各センサ(ブレスセンサ10、ボイスセンサ11、タンセンサ12及びリップセンサ13等)を備え、演奏者によるタン、息及び声等による演奏のための各種操作を検出する。
次に、具体的に、各センサ(ブレスセンサ10、ボイスセンサ11、タンセンサ12及びリップセンサ13等)について説明する。
なお、以下で説明する各センサの機能等は、主な機能等についての説明であり、他の機能を持たせる等を行ってもよいことに留意されたい。
ブレスセンサ10は圧力センサを備えており、ブレスセンサ10によって、マウスピース本体3aの基端部側の息を吹き込む開口部3aaから吹き込まれる演奏者の息量・息圧等のブレス値の検出が行われる。
なお、ブレスセンサ10によって検出されるブレス値は、CPU5が楽音のノートオン/オフや楽音の音量等の設定を行うのに用いられる。
また、ボイスセンサ11はマイクロフォンを備え、ボイスセンサ11によって、演奏者のグロウル演奏のための音声(グロウル波形)の検出が行われる。
なお、ボイスセンサ11によって検出された音声(グロウル波形)は、CPU5がグロウル波形データの合成比率を決定するのに用いられる。
タンセンサ12は、リード部3cの最も基端部側(ティップ側)の位置に検出部12sが設けられた圧力センサ又は静電容量センサを備えており、タンセンサ12によってリード部3cの基端部側の位置へのタンの接触の有無の検出(タンギングの検出)が行われる。
なお、タンセンサ12によって検出されたタンの接触の有無は、CPU5が楽音のノートオン/オフの設定を行うのに用いられるとともに、タンの接触の有無とブレスセンサ10のブレス値の検出状態との双方の状態に応じて音高の設定を行うのに用いられる。
リップセンサ13は、リード部3cの基端部側(ティップ側)から先端側(ヒール側)に向けて、複数の検出部13sが設けられた圧力センサ又は静電容量センサを備えており、リッププレッシャセンサ部13a及びリップポジションセンサ部13bとして機能する。
具体的には、リップセンサ13は、複数の検出部13sのどの検出部13sでリップの接触が検出されるかに基づいてリップポジションを検出するリップポジションセンサ部13bとしての役割と、その接触しているリップの接触強さを検出するリッププレッシャセンサ部13aとしての役割と、を果たす。
なお、複数の検出部13sでリップの接触が検出されている場合には、リップセンサ13からの出力に基づいて、CPU5が接触中心位置を求めることでリップポジションが求められる。
例えば、リップセンサ13が圧力センサを有する場合には、圧力センサが検出する圧力の変化に基づいて、リップの接触強さ(リッププレッシャ)及びリップポジションの検出が行われる。
また、リップセンサ13が静電容量センサを有する場合には、静電容量センサが検出する静電容量の変化に基づいて、リップの接触強さ(リッププレッシャ)及びリップポジションの検出が行われる。
そして、リッププレッシャセンサ部13aとしてのリップセンサ13によるリップの接触強さ(リッププレッシャ)の検出結果及びリップポジションセンサ部13bとしてのリップセンサ13によるリップポジションの検出結果は、ビブラート演奏やサブトーン演奏を制御するために用いられる。
具体的には、CPU5は、リップの接触強さ(リッププレッシャ)の変化状態に基づき、ビブラート演奏を検出してビブラートに対応した処理を行い、リップポジションの変化状態(位置及び接触面積等の変化状態)に基づき、サブトーン演奏を検出してサブトーンに対応した処理を行う。
そして、電子管楽器100は、演奏者が通常のサクソフォンを演奏するときと同様の操作を行うことで演奏が行えるようになっているが、本実施形態の電子管楽器100は、例えば、初心者の効率的な演奏能力の向上を目指した練習が可能になっており、以下、具体的に説明する。
先に少し触れたが、ROM6には、いわゆるMIDIデータと呼ばれる曲データが記憶されている。
曲データには、サクソフォンである電子管楽器100(以下、本楽器ともいう。)以外の楽器による伴奏等を本楽器の発音部2を利用して発音させるためのデータや本楽器を自動演奏させるためのデータ等が含まれている。
例えば、本楽器を自動演奏させるためのデータは、一息で演奏する区間(以下、息吹込操作区間ともいう。)に対応してマーカーが設けられており、各息吹込操作区間で、順次、発音部2から発音されるべき音のタイミング情報(ノートオンデータ)や発音開始に続いて発音された音を次の音の発音まで継続して発音させるための情報(コンティニュアスデータ)を備えている。
そして、本実施形態の電子管楽器100には、後ほど図4及び図5に示すフローチャート等を参照しながら詳細に説明するが、この曲データを利用して、演奏者が息吹込操作及び演奏キー1Aの操作の両方の練習を行う全体練習モード(第1モード)、演奏キー1Aの操作に集中して練習を行う演奏キー練習モード(第2モード)等が設けられている。
全体練習モード(第1モード)は、息吹込操作及び演奏キー1Aの操作が行われた場合、CPU5が、息吹込操作及び演奏キー1Aの操作に基づいて音源部8に発音部2から出力させる音のための楽音信号(第1音波形データ)を生成させ、その生成された第1音波形データが息吹込操作の検出に基づいて発音部2から出力される通常の演奏に近いモードであり、例えば、CPU5が演奏をガイドする制御を行う点が通常の演奏と異なる。
具体的には、CPU5は演奏をガイドするために、光源部9に演奏者が操作すべき演奏キー1Aを操作すべきタイミングで発光させ、光源部9に演奏キー1Aの操作を止めるべきタイミングで演奏キー1Aの発光を止めさせる制御を行う。
演奏キー練習モード(第2モード)では、後ほど詳細に説明するが、曲データの第1音符にしたがった演奏キー1Aの操作が行われた場合、ブレスセンサ10による息吹込操作の検出又は非検出にかかわらず、CPU5は、息吹込操作及び演奏キーの操作に基づいて生成されて出力されるべき第2音波形データを出力する代わりに、曲データの第1音符にしたがった楽音信号(第3音波形データ)を音源部8に生成させ、その第3音波形データの音を発音部2から出力させる。
なお、演奏キー練習モード(第2モード)でも、CPU5は演奏をガイドするために、光源部9に演奏者が操作すべき演奏キー1Aを操作すべきタイミングで発光させ、演奏キー1Aの操作を止めるべきタイミングで演奏キー1Aの発光を止める制御を行う。
したがって、演奏者は、例えば、息吹込操作を行わずに、演奏キー1Aの操作に集中して練習を行うことができる。
特に、息吹込操作を必要としないため、マウスピース部3を口に咥えた演奏キー1Aの見え難い状態ではなく、演奏者は、演奏キー1Aが見やすい姿勢で電子管楽器100を持つようにして、演奏キー練習モードの練習を行うことができるようになっている。
このように、演奏キー練習モードでは、息吹込操作を気にせず、演奏キー1Aの操作に集中して練習できるので、演奏キー1Aの操作を効率よく習得することができる。
また、上述のように、本楽器を自動演奏させるためのデータは、一息で演奏する区間(息吹込操作区間)に対応してマーカーが設けられているため、演奏キー練習モードで行う練習を1曲単位ではなく、演奏者が設定する息吹込操作区間を練習区間として練習が行えるようになっている。
つまり、演奏者は、曲データの任意の息吹込操作区間を選択して設定することができるので、演奏者が特に練習を行いたい息吹込操作区間(例えば、連続する2つの息吹込操作区間や1つの息吹込操作区間等)を集中的に練習することが可能になっている。
より具体的に説明すると、管楽器では、一息で演奏する区間(息吹込操作区間)中に、連続する複数の音符があることが多く、そのため息吹込操作区間の間に演奏キー1Aが複数回操作されることになる。
したがって、例えば、1つの息吹込操作区間で連続する3つの音符があり、演奏キー1Aが3回操作される場合、その息吹込操作区間を練習区間に設定すると、その3つの音符に対応した連続する3回の演奏キー1Aの操作を練習する設定が行われることになる。
以下、図4及び図5を参照しながら演奏キー練習モード等について、より詳細に説明を行う。
図4は練習モードの処理のメインルーチンを示すフローチャートであり、図5は図4のメインルーチン中のサブルーチンである演奏キー練習のフローチャートである。
演奏者が練習モードのうちの「全体練習モード(第1モード)」及び「演奏キー練習モード(第2モード)」のいずれかを選択し、どの曲を演奏するのかを設定すると図4に示すメインルーチンの処理が開始される。
なお、上述したように、本実施形態の電子管楽器100は、練習区間として曲データ(MIDIデータ)の任意の息吹込操作区間を選択して設定できるようになっている。
したがって、特定の息吹込操作区間を練習区間として設定する場合には、演奏する曲を選曲した後に、演奏者が練習したい息吹込操作区間を選択して、その選択した息吹込操作区間を練習区間に設定した後、図4に示すメインルーチンの処理が開始される。
図4に示すメインルーチンの処理が開始されると、CPU5は、ステップS1で演奏者が選択した練習モードが「演奏キー練習モード(第2モード)」であるかを判定する。
CPU5は、ステップS1で「演奏キー練習モード(第2モード)」であると判定(ステップS1:YES)すると、ステップS11に進んでブレスセンサ10からの入力を無効に設定する処理を行った後、ステップS12に進み後ほど図5を参照して説明する演奏キー練習の処理を実行する。
一方、CPU5は、ステップS1で「演奏キー練習モード(第2モード)」でないと判定(ステップS1:NO)すると、演奏者によって選択された練習モードが全体練習モード(第1モード)であるものとして、ステップS2に進み全体練習の処理を実行する。
このように、CPU5は、演奏者の選択に従い、「全体練習モード(第1モード)」と、「演奏キー練習モード(第2モード)」と、を選択的に切り換える制御を行う。
なお、全体練習とは、本楽器以外の他の楽器のパート(例えば、伴奏)について、曲データ(MIDIデータ)に基づいて自動演奏を行い、本楽器については全ての演奏(息遣い及び演奏キー1Aの操作等)を演奏者が自ら行う練習モードであり、上述のように、CPU5が演奏をガイドする制御を行うこと以外は、通常の演奏とほぼ類似する処理となるため、説明を省略する。
ただし、先に述べたように、演奏者が練習したい息吹込操作区間を選択して、その選択した息吹込操作区間を練習区間に設定している場合には、全体練習においても、その練習区間についてだけ処理が実行される。
そして、ステップS12の「演奏キー練習モード(第2モード)」又はステップS2の「全体練習モード(第1モード)」の処理が終わると、図4に示すメインルーチンの処理が終了することになる。
次に、図5を参照しながら、CPU5が行う演奏キー練習の処理について説明する。
演奏者が「演奏キー練習モード(第2モード)」を選択していると、上述のように、ステップS12(図4参照)に進むことになり、CPU5は、図5に示す演奏キー練習のフローチャートの処理を開始する。
CPU5は、ステップU1でROM6に記憶されている曲データの中から演奏者が選曲した曲データ(MIDIデータ)をワークエリアとして機能するRAM7に読み込む処理を実行して、次のステップU2に進む。
ステップU2では、CPU5は、演奏者が練習区間として設定した曲データの特定の息吹込操作区間があるかを判定し、CPU5は、ステップU2で演奏者が設定した曲データの特定の息吹込操作区間があると判定(ステップU2:YES)した場合、ステップU3に進み、CPU5は曲データの息吹込操作区間のうちの演奏者が設定した特定の息吹込操作区間を練習区間に設定する。
なお、特定の息吹込操作区間が複数ある場合には、それらの息吹込操作区間を繋げて1つの練習区間として設定する処理が行われる。
一方、CPU5は、ステップU2で演奏者が設定した曲データの特定の息吹込操作区間がないと判定(ステップU2:NO)した場合、ステップU4に進み、CPU5は曲データのはじめから最後まで、つまり、曲データの全体を練習区間に設定する。
そして、ステップU3又はステップU4の処理が実行されると、ステップU5に進み、CPU5は、曲データに基づいて本楽器以外の他の楽器のパートである伴奏の発音を発音部2から開始させる。
具体的には、CPU5は、曲データに従って、順次、伴奏に対応したノートデータ(ノートオンデータ、ノートオフデータ等)やコンティニュアスデータ等の制御データを音源部8に出力し、音源部8に楽音信号(伴奏の音波形データ)を生成させてその楽音信号が発音部2に送られ、発音部2が楽音信号に従った発音を行うことになる。
なお、以下では、伴奏部分に関する説明を省略しているが、本実施形態では、演奏者の演奏キー1Aの操作が途中で停止した等によって本楽器の演奏が停止するときには、自動演奏される伴奏も停止状態となるように制御され、演奏キー1Aの操作の再開に応じて続きから伴奏の自動演奏が再開されるようになっている。
伴奏の発音が開始(ステップU5)されると、ステップU6に進み、CPU5は、練習区間中のはじめの音(曲データの第1音符)を設定する処理を行い、引き続き、ステップU7に進んで、CPU5は、その設定した音のノートオン(発音)のタイミングが来るのを監視する。
つまり、CPU5は、ステップU7で設定した音のノートオン(発音)のタイミングかを判定し続けて、ノートオン(発音)のタイミング(ステップU7:YES)と判定すると、次のステップU8に進む。
そして、CPU5は、ステップU8に進むと、設定された音に対応する演奏キー1Aを光源部9に発光させる制御を行い、演奏者に操作すべき演奏キー1Aが、複数ある演奏キー1Aのうちのどの演奏キー1Aであるのかをガイドする。
次に、CPU5は、ステップU9に進んで、発光させた演奏キー1Aが操作されているかを判定する。
そして、CPU5は、発光させた演奏キー1Aが操作されていると判定(ステップU9:YES)すると、ステップU10に進み、CPU5は、ステップU6で設定された音(曲データの第1音符)の発音の制御データ(ノートオンデータ、コンティニュアスデータ)を音源部8に出力し、その音を発音部2から発音させる制御を行う。
したがって、CPU5は、ステップU6で設定された音(曲データの前記第1音符)にしたがった演奏キー1Aの操作が行われていない場合、ステップU9の次のステップU10に進まないため、曲データの第1音符にしたがった演奏キー1Aの操作が行われていない状態では、第1音符の後に続く次の音の第2音符にしたがった演奏キー1Aの操作が行われたとしても、曲データの第2音符にしたがった第4音波形データの音を発音部2から出力しない制御を行うことになる。
ステップU10の処理が終わるとステップU11に進み、CPU5は、練習区間中に次の音(第2音符)のデータがあるかを判定する。
CPU5は、ステップU11で次の音(第2音符)のデータがあると判定(ステップU11:YES)すると、ステップU12に進み、CPU5は、練習区間中の次の音(第2音符)を設定する処理を実行し、ステップU13に進む。
一方、CPU5は、ステップU11で次の音のデータがないと判定(ステップU11:NO)すると、ステップU12の処理を行わずに、ステップU13に進む。
ステップU13に進むと、CPU5は、設定した次の音のノートオン(発音)のタイミングかを判定し、次の音のノートオン(発音)のタイミングであると判定(ステップU13:YES)すると、ステップU14に進んで、CPU5は、発光中の演奏キー1Aの音の消音の制御データ(ノートオフ)を音源部8に出力し、発音部2からの発音を消音させるとともに、発光中の演奏キー1Aの発光を光源部9に止めさせる制御を行い、ステップU8に進んで、先ほどと同様に、設定された次の音(第2音符)に対応する演奏キー1Aを光源部9に発光させる制御を行う。
このようにして、CPU5は、曲データに基づいて、演奏キー1Aのうちの操作すべき演奏キー1Aを光源部9に発光させる制御と、演奏キー1Aの操作と曲データとに基づいて、ブレスセンサ10の息吹込操作の検出及び非検出にかかわらず、発音部2に発音させる制御と、を進めていく。
一方、ステップU13で、CPU5は、次の音(第2音符)のノートオン(発音)のタイミングでないと判定(ステップU13:NO)すると、ステップU15に進み、次の音(第2音符)に対応する演奏キー1Aの操作が行われたかを判定する。
例えば、演奏者が演奏キー1Aの順番を暗記している程度に上達してくると、次の音(第2音符)のノートオン(発音)のタイミングよりも少し早く次の演奏キー1Aを操作するような場合がある。
この場合には、演奏者に違和感を与えないためにも、次の音(第2音符)を発音させることが好ましいため、CPU5は、ステップU15で次の音(第2音符)に対応する演奏キー1Aの操作が行われたと判定(ステップU15:YES)すると、ステップU14に進み、先ほど説明したのと同様に現在の音を消音させる処理を実行するとともに、ステップU8に進んで次の音(第2音符)に対応する演奏キー1Aを発光させる制御を行う。
そうすると、発光させた演奏キー1Aに対応する演奏キー1Aが既に操作されているので、CPU5は、次のステップU9もYESと判定することになり、ステップU10に進んで次の音(第2音符)の発音が速やかに実施される。
つまり、CPU5は、ステップU6で設定された音(曲データの第1音符)にしたがった演奏キー1Aの操作が行われて発音部2からの発音が開始された場合、第1音符の後に続く次の音である第2音符にしたがった演奏キー1Aの操作が曲データの第2音符にしたがった演奏キー1Aの操作のタイミングよりも早くても、曲データの第2音符にしたがった発音の制御データ(ノートオンデータ、コンティニュアスデータ)を音源部8に出力し、その音(第2音符にしたがった第4音波形データの音)を発音部2から出力(発音)させる制御を行うことになる。
なお、本実施形態では、CPU5は、次の演奏キー1Aの操作のタイミングよりも早いタイミングで演奏キー1Aの操作が行われても、判定の結果が次に操作すべき演奏キー1Aでなかった場合(ステップU15:NO)には、ステップU14に進まないので、発音部2からは現在の発音が継続され、間違った音が発音されるのを抑制するようにしている。
一方、CPU5は、ステップU15で次の音に対応する演奏キー1Aの操作が行われていないと判定(ステップU15:NO)すると、ステップU16に進み、CPU5は練習区間の終了のタイミングかを判定する。
そして、CPU5は、ステップU16で練習区間の終了のタイミングでないと判定(ステップU16:NO)すると、再び、ステップU13に戻って先ほど説明したのと同様の処理を行うことになるが、ステップU16で練習区間の終了のタイミングであると判定(ステップU16:YES)すると、ステップU17に進み、CPU5は、発光中の演奏キー1Aの音の消音を制御する制御データ(ノートオフ)を音源部8に出力し、発音部2からの発音を消音させるとともに、演奏キーAの発光を光源部9に止めさせる制御を行う。
なお、演奏者の演奏キー1Aの操作が終了するのを待ってから、音の消音を制御する制御データ(ノートオフ)を音源部8に出力するようにすることで違和感のない演奏の終了とすることができるので、ステップU17では、演奏キー1Aの操作が終了するのを検出してから、CPU5が音の消音を制御する制御データ(ノートオフ)を音源部8に出力することが好ましい。
このように、演奏キー1Aの操作が終了するのを検出してから、CPU5が音の消音を制御する制御データ(ノートオフ)を音源部8に出力する場合、CPU5がステップU16の判定がYESとなったときに音源部8にループ処理データを出力し、ステップU16の判定がYESとなってから、実際に、演奏キー1Aの操作が終了するのを検出するまでの間、このループ処理データに基づいて発音部2からの発音を継続するようにすればよい。
例えば、ループ処理データとしては、練習区間の終了位置手前の音のコンティニュアスデータの10%程度の範囲のデータを設定するようにすればよい。
ただし、練習区間の終了位置の直前がビブラートである場合には、ビブラート加工処理がなされた音波形データが継続して発音部2から出力されるように、例えば、ループ処理データにしたがった音波形データは、ループ区間全体に渡って同程度のビブラート加工処理がなされていることが好ましい。
そして、ステップU17の処理が終了すると、図4に示すメインルーチンに戻り、全体の処理が終了することになる。
以上のように、本実施形態の電子管楽器100は、演奏キー1Aの操作を個別に集中して練習できるので、効率的に演奏能力を向上させることができる。
すなわち本実施形態の電子管楽器100は、息吹込操作及び演奏キーの操作に基づいて生成されて出力されるべき音波形データを出力する代わりに、曲データの音符にしたがった演奏キーの操作が行われた場合、息吹込操作の検出又は非検出にかかわらず、曲データの音符にしたがった音波形データを出力する。従って、演奏者が息吹込操作をしていなくても演奏キーの操作が正しければ、曲データに基づいた楽曲が出力されるので、管楽器ならではの演奏キーの操作を集中して練習できる。
また、演奏者が電子管楽器100を吹いている状態では、演奏者と電子管楽器100との位置関係から、操作すべき演奏キー1Aの位置を演奏者は把握しづらい。本実施形態の電子管楽器100は、吹いていない状態で運指練習ができる。すなわち、電子管楽器100の演奏キー1Aを演奏者にとって見やすい位置に、演奏者が電子管楽器100を配置して運指練習ができるので、操作すべき演奏キー1Aの位置を演奏者は把握しやすい。さらに、電子管楽器100は、演奏者が操作すべき演奏キー1Aを発光させることによりガイドするので、演奏者は操作すべき演奏キー1Aの位置を把握しやすい。従って、効率的に演奏能力を向上させることができる。
以上、具体的な実施形態に基づき本発明の電子管楽器100について説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲には、本発明の目的が達成される範囲での様々な変形や改良などが含まれるものであり、そのことは当業者にとって特許請求の範囲の記載から明らかである。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
<請求項1>
音高を指定するための複数の演奏キーと、
息吹込操作を検出するブレスセンサと、
前記息吹込操作及び前記演奏キーの操作が行われた場合、前記息吹込操作及び前記演奏キーの操作に基づいて生成された第1音波形データを、前記息吹込操作の検出に基づいて出力する第1モードと、前記息吹込操作及び前記演奏キーの操作に基づいて生成されて出力されるべき第2音波形データを出力する代わりに、曲データの第1音符にしたがった前記演奏キーの操作が行われた場合、前記ブレスセンサによる前記息吹込操作の検出又は非検出にかかわらず、前記曲データの前記第1音符にしたがった第3音波形データを出力する第2モードと、を選択的に切り換える制御部と、
を有する電子管楽器。
<請求項2>
前記制御部は、前記曲データの前記第1音符にしたがった前記演奏キーの操作が行われていない場合、前記曲データの前記第1音符にしたがった前記第3音波形データを出力せずに、前記曲データの前記第1音符にしたがった前記演奏キーの操作が行われていない状態で、前記第1音符の後に続く第2音符にしたがった前記演奏キーの操作が行われても、前記曲データの前記第2音符にしたがった第4音波形データを出力しない、請求項1に記載の電子管楽器。
<請求項3>
前記制御部は、前記曲データの前記第1音符にしたがった前記演奏キーの操作が行われた場合、前記第1音符の後に続く第2音符にしたがった前記演奏キーの操作が前記曲データの第2音符にしたがった前記演奏キーの操作のタイミングよりも早くても、前記曲データの前記第2音符にしたがった第4音波形データを出力する、請求項1又は請求項2に記載の電子管楽器。
<請求項4>
前記演奏キーを個別に発光させる光源部を有する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電子管楽器。
<請求項5>
少なくとも前記第2モードを実施する区間として前記曲データの任意の息吹込操作区間を選択することができる請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電子管楽器。
<請求項6>
音高を指定するための複数の演奏キーと息吹込操作を検出するブレスセンサとを有する電子管楽器の制御方法であって、
前記息吹込操作及び前記演奏キーの操作が行われた場合、前記息吹込操作及び前記演奏キーの操作に基づいて生成された第1音波形データを、前記息吹込操作の検出に基づいて出力する第1モードと、前記息吹込操作及び前記演奏キーの操作に基づいて生成されて出力されるべき第2音波形データを出力する代わりに、曲データの第1音符にしたがった前記演奏キーの操作が行われた場合、前記ブレスセンサによる前記息吹込操作の検出又は非検出にかかわらず、前記曲データの前記第1音符にしたがった第3音波形データを出力する第2モードと、を選択的に切り換える制御方法。
<請求項7>
音高を指定するための複数の演奏キーと息吹込操作を検出するブレスセンサとを有する電子管楽器用のプログラムであって、
電子管楽器の制御部に対して、
前記息吹込操作及び前記演奏キーの操作が行われた場合、前記息吹込操作及び前記演奏キーの操作に基づいて生成された第1音波形データを、前記息吹込操作の検出に基づいて出力する第1モードと、前記息吹込操作及び前記演奏キーの操作に基づいて生成されて出力されるべき第2音波形データを出力する代わりに、曲データの第1音符にしたがった前記演奏キーの操作が行われた場合、前記ブレスセンサによる前記息吹込操作の検出又は非検出にかかわらず、前記曲データの前記第1音符にしたがった第3音波形データを出力する第2モードと、を選択的に切り換える制御を少なくとも実行させるプログラム。
100 電子管楽器
100a 管体部
1 操作子
1A 演奏キー
1B 設定キー
2 発音部
3 マウスピース部
3a マウスピース本体
3aa 開口部
3b 固定金具
3c リード部
4 基板
5 CPU(制御部)
6 ROM
7 RAM
8 音源部
9 光源部
10 ブレスセンサ
11 ボイスセンサ
12 タンセンサ
12s 検出部
13 リップセンサ
13a リッププレッシャセンサ部
13b リップポジションセンサ部
13s 検出部
14 表示部
15 バス

Claims (7)

  1. 音高を指定するための複数の演奏キーと、
    息吹込操作を検出するブレスセンサと、
    前記息吹込操作及び前記演奏キーの操作が行われた場合、前記息吹込操作及び前記演奏キーの操作に基づいて生成された第1音波形データを、前記息吹込操作の検出に基づいて出力する第1モードと、前記息吹込操作及び前記演奏キーの操作に基づいて生成されて出力されるべき第2音波形データを出力する代わりに、曲データの第1音符にしたがった前記演奏キーの操作が行われた場合、前記ブレスセンサによる前記息吹込操作の検出又は非検出にかかわらず、前記曲データの前記第1音符にしたがった第3音波形データを出力する第2モードと、を選択的に切り換える制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、少なくとも前記第2モードを実施する区間として前記曲データの任意の息吹込操作区間を選択する、電子管楽器。
  2. 前記制御部は、前記曲データの前記第1音符にしたがった前記演奏キーの操作が行われていない場合、前記曲データの前記第1音符にしたがった前記第3音波形データを出力せずに、前記曲データの前記第1音符にしたがった前記演奏キーの操作が行われていない状態で、前記第1音符の後に続く第2音符にしたがった前記演奏キーの操作が行われても、前記曲データの前記第2音符にしたがった第4音波形データを出力しない、請求項1に記載の電子管楽器。
  3. 前記制御部は、前記曲データの前記第1音符にしたがった前記演奏キーの操作が行われた場合、前記第1音符の後に続く第2音符にしたがった前記演奏キーの操作が前記曲データの第2音符にしたがった前記演奏キーの操作のタイミングよりも早くても、前記曲データの前記第2音符にしたがった第4音波形データを出力する、請求項1又は請求項2に記載の電子管楽器。
  4. 前記演奏キーを個別に発光させる光源部を有する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電子管楽器。
  5. 前記制御部は、前記第2モードにおいて、前記第1音符に対応する演奏キーを発光させ、前記発光させた演奏キーの操作が行われた場合に、前記第1音符にしたがった前記第3音波形データを出力する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電子管楽器。
  6. 音高を指定するための複数の演奏キーと息吹込操作を検出するブレスセンサとを有する電子管楽器の制御方法であって、
    前記電子管楽器が、
    前記息吹込操作及び前記演奏キーの操作が行われた場合、前記息吹込操作及び前記演奏キーの操作に基づいて生成された第1音波形データを、前記息吹込操作の検出に基づいて出力する第1モードと、前記息吹込操作及び前記演奏キーの操作に基づいて生成されて出力されるべき第2音波形データを出力する代わりに、曲データの第1音符にしたがった前記演奏キーの操作が行われた場合、前記ブレスセンサによる前記息吹込操作の検出又は非検出にかかわらず、前記曲データの前記第1音符にしたがった第3音波形データを出力する第2モードと、を選択的に切り換える処理と、
    少なくとも前記第2モードを実施する区間として前記曲データの任意の息吹込操作区間を選択する処理と、を実行する制御方法。
  7. 音高を指定するための複数の演奏キーと息吹込操作を検出するブレスセンサとを有する電子管楽器用のプログラムであって、
    電子管楽器の制御部に対して、
    前記息吹込操作及び前記演奏キーの操作が行われた場合、前記息吹込操作及び前記演奏キーの操作に基づいて生成された第1音波形データを、前記息吹込操作の検出に基づいて出力する第1モードと、前記息吹込操作及び前記演奏キーの操作に基づいて生成されて出力されるべき第2音波形データを出力する代わりに、曲データの第1音符にしたがった前記演奏キーの操作が行われた場合、前記ブレスセンサによる前記息吹込操作の検出又は検出にかかわらず、前記曲データの前記第1音符にしたがった第3音波形データを出力する第2モードと、を選択的に切り換える処理と、
    少なくとも前記第2モードを実施する区間として前記曲データの任意の息吹込操作区間を選択する処理と、を実行させるプログラム。
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