JP6801069B2 - 魚介類採取具の爪 - Google Patents

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Description

本発明は、ホタテ貝等を採取する魚介類採取具の爪に関するものである。
海底下3cm程の所に生息しているホタテ貝等を漁獲する魚介類採取具として、八尺と呼ばれる大きな熊手状の道具が古くから使われている。図1は、このような八尺200の一例を示す斜視図である。八尺200の袋状の網201の網口203に渡された第1の横棒204には、親爪と称される固定爪207が櫛状に配置されている。また、網口203の正面に網口203とは所定の距離を確保して渡された第2の横棒205には、子爪と称される可動爪100が着脱可能なように取り付けられ、櫛状に配置されている。
以下の本明細書では固定爪207と可動爪100との内で専ら可動爪100について検討するものとし、可動爪100のことを魚介類採取具の爪100と称することにする(魚介類採取具の爪100については、特許文献1、2を参照)。図1に示した八尺200は、引手209に取り付けられた図示しない引綱によって海底を引かれ、魚介類採取具の爪100が海底の土壌を掻き起し、土壌に潜り込んでいるホタテ貝等を袋状の網201に採取することができる。
特開2004−97161号公報 特許第6559919号公報
ところで、図1に示したような従来の魚介類採取具の爪100を用いて海底の土壌に潜り込んでいるホタテ貝を掻き起こすとき、魚介類採取具の爪100の爪先120は、海底の土壌、岩礁、ホタテ貝などに接触し、摩擦により次第に摩耗が進む。爪先120の摩耗が進んだ魚介類採取具の爪100は、爪先120を摩耗していない爪先120に交換するか、又は魚介類採取具の爪100ごと取り換える必要があり、八尺200を保守するための負担は大きかった。
この発明は、上述の実情に鑑みて提案されるものであって、耐摩耗性に優れた魚介類採取具の爪を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、この出願に係る魚介類採取具の爪は、基部から先端部に向けて第1方向に延び、基部が魚介類採取具に取り付けられるアームと、基部から先端部に向けて第2方向に延び、先端部で海底の土壌を掘り起こす爪先と、爪先の先端部において端から基部に向けて所定距離にわたって側面を取り囲んで保護する工具鋼により形成された爪先カバーとを含み、アーム及び爪先は弾性金属線材によって構成され、爪先カバーは爪先の弾性金属線材に接着剤によって取り付けられたものである。
爪先を構成する弾性金属線材は円形の断面を有し、爪先カバーは所定厚さを有する略円筒形の形状を有してもよい。爪先カバーを形成する工具鋼は、焼き入れされていてもよい。
アームの先端部及び爪先の基部を互いに固定して連結する連結部材をさらに含んでもよい。アームの先端部の端から所定長さの部分は所定角度にわたり曲げられた第2曲げ部を形成し、爪先の基部の端から所定長さの部分は所定角度にわたり曲げられた第3曲げ部を形成してもよい。
第2曲げ部及び第3曲げ部は、互いに突き合わせられて、第1方向及び第2方向を含む平面内においてアームの基部及び爪先の先端部から離れる方向に平行に延びる突合せ部を形成してもよい。連結部材は、アームの先端部及び爪先の基部とともに、突合せ部を挟んで固定する一組の挟み板を含んでもよい。
アームの先端部を含む所定部分は、爪先と同一の形状を有してもよい。アームの先端部を含む所定部分を切り離して爪先に転用することができてもよい。
アーム及び爪先は一本の弾性金属線材によって構成され、弾性金属線材はアームの先端部と爪先の基部との間に当該弾性金属線材が延びる方向を第1方向から第2方向に転換させる屈曲部を含んでもよい。
アームの基部には、魚介類採取具に取り付けるための第1曲げ部が形成されてもよい。アームの基部には、第1曲げ部から第1方向に隣接して第1方向及び第2方向を含む平面内におけるこの魚介類採取具の角度の変動を緩衝する緩衝部が形成されてもよい。緩衝部は、アームを構成する弾性金属線材がコイル状に形成されてなってもよい。
この発明によると、耐摩耗性に優れた魚介類採取具の爪を提供することができる。したがって、魚介類採取具の爪を八尺に取り付けて使用するときに、海底の土壌、岩礁、ホタテ貝の貝殻などとの接触による摩耗の進行は遅く、魚介類の採取具の爪を長い期間にわたって使用することができる。
八尺の一例を示す斜視図である。 本実施の形態の魚介類採取具の爪を示す斜視図である。 本実施の形態の魚介類採取具の爪を示す分解斜視図である。 本実施の形態の魚介類採取具の爪で土壌を掻き起こす実験の結果を示す写真である。 比較例の魚介類採取具の爪で土壌を掻き起こす実験の結果を示す写真である。 第1変形例を示す斜視図である。 第1変形例を示す分解斜視図である。 第2変形例を示す斜視図である。 第2変形例を示す分解斜視図である。
以下、本実施の形態に係る魚介類採取具の爪について、図面を参照して詳細に説明する。図2は、本実施の形態の魚介類採取具の爪を示す斜視図である。図3は、本実施の形態の魚介類採取具の爪を示す分解斜視図である。
魚介類採取具の爪は、基部11から先端部15に向けて第1方向に延びるアーム10と、基部21から先端部25に向けて第2方向に延びる爪先20と、アーム10の先端部15と爪先20の基部21とを互いに固定して連結する連結板30と、爪先20の先端部25に取り付けられた爪先カバー40とを有している。第1方向と第2方向とは、互いに略90°の角度を有している。アーム10及び爪先20は、所定径のばね鋼による弾性金属線材から構成されてもよい。連結板30は、所定厚さの鋼板から構成されてもよい。爪先カバー40は、耐摩耗性に優れた材料であり、工具鋼によって構成されてもよく、焼き入れされていてもよい。
アーム10の基部11は、魚介類採取具に取り付けるためにアーム10の一端10aが所定の形状に曲げられた第1曲げ部12を有している。第1曲げ部12は、この魚介類採取具の爪を魚介類採取具の横棒にボルト及びナットで取り付けるために適した形状であってもよい。
アーム10の基部11には、一端10aに形成された第1曲げ部12に隣接して緩衝部13を有している。緩衝部13は、第1方向及び第2方向に直交する方向を軸としてアーム10を構成する弾性金属線材が巻かれたコイルばねによって構成されている。緩衝部13は、第1方向及び第2方向を含む平面内において魚介類採取具に取り付けられた第1曲げ部12に対するこの魚介類採取具の爪の角度の変動を緩衝することによって、海底の土壌を掘り起こしてホタテ貝を採取するときにホタテ貝に与える衝撃が和らげ、ホタテ貝の損傷を低減している。
アーム10の先端部15は、爪先20の基部21と突き合わせるためにアーム10の先端部15が他端10bから所定距離にわたって曲げられた第2曲げ部16を有している。第2曲げ部16は、第1方向及び第2方向を含む平面内において第1方向から爪先20から離れる方向に曲げられ、第1方向と略45°の角度をなしている。
爪先20の基部21は、アーム10の先端部15と突き合わせるために爪先20の基部21が一端20aから所定距離にわたって曲げられた第3曲げ部22を有している。第3曲げ部22は、第1方向及び第2方向を含む平面内において第2方向からアーム10から離れる方向に曲げられ、第2方向と略45°の角度をなしている。
爪先20において、先端部25は爪先20の他端20bまで第2方向に延びている。爪先20の先端部25は、海底の土壌を掘り起こし、海底の土壌に潜っているホタテ貝を掻き起すために使用される。
連結板30は、互いに対向する第1部材30a及び第2部材30bを有し、これら第1部材30a及び第2部材30bでアーム10の先端部15と爪先20の基部21とを挟んで連結する。第1部材30a及び第2部材30bの対向面には、第2曲げ部16に続くアーム10の先端部15を受け入れるための第1溝31と、第1溝31とは略90°の角度を有して延びる、第3曲げ部22に続く爪先20の基部21を受け入れるための第2溝32が形成されている。また、第1部材30a及び第2部材30bの対向面には、アーム10の基部11及び爪先20の先端部25から離れる方向に平行に伸びて突合せ部を形成するアーム10の先端部15の第2曲げ部16及び爪先20の基部21の第3曲げ部22を受け入れるための第3溝33が形成されている。
連結板30の第1部材30a及び第2部材30bは、第1溝31に第2曲げ部16に続くアーム10の先端部15を受け入れ、第2溝32に第3曲げ部22に続く爪先20の基部21を受け入れ、第3溝33に平行に伸びて突合せ部を形成するアーム10の先端部15の第2曲げ部16及び爪先20の基部21の第3曲げ部22を受け入れ、3組のボルト38及びナット39を締結して挟んで固定する。これによって、アーム10の先端部15及び爪先20の基部21は、互いに略90°の角度で固定されて連結される。
爪先カバー40は、所定径を有する爪先20の先端部25に嵌るような所定の内径を有し、所定高さと所定厚さを有する略円筒形状を有している。爪先カバー40は、所定径の略円形の断面を有する金属弾性線材により構成された爪先20の他端20bから先端部25の側面を所定距離にわたって覆うように爪先20に嵌められ、爪先20に対して接着剤で固定される。
本実施の形態の魚介類の採取具の爪においては、爪先20の先端部25に爪先20の他端から所定距離にわたって爪先20を覆うように爪先カバー40が取り付けられている。爪先カバー40は、爪先20の弾性金属線材を構成するばね鋼のような材料よりも硬い工具鋼のような材料で形成されている。爪先20が八尺に取り付けられた魚介類採取具の爪に使われて海底の土壌を掻き起こすときに、土壌、岩礁、ホタテ貝などには硬い爪先カバー40が接し、爪先20の先端部25は爪先カバー40によって接触から保護されている。硬い爪先カバー40の摩耗の進行は遅く、爪先カバー40によって保護された爪先20の先端部の摩耗の進行も遅くなる。
本実施の形態の魚介類の採取具の爪においては、ばね鋼のような材料によって構成された爪先20の先端部25には硬い工具鋼のような材料で形成された爪先カバー40が嵌め込まれている。爪先20の先端部25において爪先カバー40が嵌められた部分は、このような異なる二つの種類の素材によって構成され、二つの素材の異なる特性が寄与することで全体として強度が向上している。
本実施の形態の魚介類の採取具の爪においては、爪先カバー40は爪先20の先端部25に嵌め込まれて接着剤によって固定することによって取り付けられている。したがって、爪先20の先端部25に爪先カバー40を取り付ける加工は容易であり、製造するための作業の負担を軽減することができる。
本実施の形態の魚介類の採取具の爪においては、爪先20の先端部25に爪先カバー40が取り付けられ、爪先20の先端部25及び先端部25に取り付けられた爪先カバー40の摩耗の進行は遅くなっている。したがって、爪先20の先端部25の摩耗によって爪先20又は爪先20を含む魚介類の採取具を交換する頻度は低減し、八尺に魚介類採取具の爪を取り付けて使用するときの魚介類採取具を保守する負担を軽減することができる。
本実施の形態の魚介類採取具の爪においては、アーム10と爪先20とは連結板30によって連結されているため、アーム10又は爪先20を個別に交換することが可能である。したがって、爪先20の先端部25が摩耗したときには、アーム10をそのまま継続して使用し、爪先20のみを摩耗していない爪先20に取り換えることができる。なお、アーム10の基部11の緩衝部13の緩衝作用が劣化したときには、爪先20をそのまま継続して使用し、アーム10のみを緩衝作用が機能する緩衝部13を有するアーム10に交換することができる。
本実施の形態の魚介類の採取具の爪においては、アーム10の先端部15を含む所定長さの部分は、爪先20と同一の形状を有している。したがって、アーム10の先端部15を含む所定長の部分を残してアーム10の基部11を含む部分を切り離すことにより、爪先20を形成することができる。爪先20の先端部25の摩耗が進んだり、爪先20が折れるなど破損したり、アーム10の基部11の緩衝部13の緩衝作用が使用により劣化したりしたときには、緩衝部13が含まれる基部11を切り離すことにより、残りの先端部15を含む所定の長さの部分を爪先20に転用することができる。
また、本実施の形態の魚介類採取具の爪においては、第1部材30a及び第2部材30bの対向面に形成された第3溝33によって、アーム10の基部11及び爪先20の先端部25から離れる方向にアーム10の先端部15の第2曲げ部16及び爪先20の基部21の第3曲げ部22が平行に伸びて形成する突合せ部が、第3溝33によって挟まれて固定されている。したがって、爪先20の海底を掘り起こすときに先端部25に発生する抵抗力は、この突合せ部を介してアーム10に伝えられ、緩衝部13による緩衝作用が発揮されるとともに、連結板30に与える負担が低減される。
図4は、本実施の形態の魚介類採取具の爪で土壌を掻き起こした実験をした結果を示す写真である。図4(a)は実験前の魚介類採取具の爪を示す写真であり、図4(b)は実験後の魚介類採取具の爪を示す写真である。実験は、トラックの後部に魚介類採取具の爪を取り付け、トラックを所定速度で所定距離にわたって走行させ、魚介類の採取具の爪で陸上の舗装されていない地面の土壌を掻き起こすことによって実施した。
実験後の図4(b)の魚介類採取具の爪は、実験前の図4(a)の魚介類採取具の爪と比較すると、爪先20の先端部25及び爪先カバー40が、爪先20の他端20bから所定長さにわたって摩耗により失われていることが見られる。しかしながら、摩耗により失われた長さは、爪先20が延びる方向について、爪先カバー40が爪先20の先端部25を覆っていた範囲の略半分以下にとどまっている。したがって、土壌との摩擦によって摩耗した量は少ないということができる。
図5は、比較例の魚介類採取具の爪で土壌を掻き起こした実験をした結果を示す写真である。図5(a)は実験前の魚介類採取具の爪を示す写真であり、図5(b)は実験後の魚介類採取具の爪を示す写真である。比較例は、爪先カバー40が取り付けられていな点を除いて本実施の形態の魚介類の採取具の爪と同様の構成を有している。また実験は、本実施の形態の魚介類の採取具の場合と同一の条件で実施した。
実験後の図5(b)の魚介類採取具の爪は、実験前の図5(b)の魚介類採取具の爪と比較すると、爪先20の先端部25が爪先20の他端20bから所定長さにわたって摩耗により失われていることが見られる。摩耗により失われた長さは、爪先20が延びる方向について、図4(a)に示した本実施の形態の魚介類採取具の爪の爪先カバー40が爪先20の先端部25を覆っている範囲よりも大きい。したがって、土壌との摩擦によって摩耗した量は多いということができる。
図6は、第1変形例の魚介類採取具の爪を示す斜視図である。図7は、第1変形例の魚介類採取具の爪を示す分解斜視図である。第1変形例の魚介類採取具の爪は、アーム10が延びる第1方向と爪先20が延びる第2方向とが略120°の角度を有する点において、第1方向と第2方向とが略90°の角度を有していた本実施の形態の魚介類採取具の爪と相違している。他の第1変形例の魚介類採取具の爪の構成は本実施の形態の魚介類採取具の爪と同様であるため、対応する構成要素には本実施の形態の魚介類の採取具の爪と同様の符号を用いて対応関係を示すことにする。
魚介類採取具の爪は、基部11から先端部15に向けて第1方向に延びるアーム10と、基部21から先端部25に向けて第2方向に延びる爪先20と、アーム10の先端部15と爪先20の基部21とを互いに固定して連結する連結板30と、爪先の先端部25に取り付けられた爪先カバー40とを有している。第1方向と第2方向とは、互いに略120°の角度を有している。アーム10及び爪先20は、所定径のばね鋼による弾性金属線材から構成されてもよい。連結板30は、所定厚さの鋼板から構成されてもよい。爪先カバー40は、耐摩耗性に優れた材料であり、工具鋼によって構成されてもよく、焼き入れされていてもよい。
アーム10の基部11は、魚介類採取具に取り付けるためにアーム10の一端10aが所定の形状に曲げられた第1曲げ部12を有している。第1曲げ部12は、この魚介類採取具の爪を魚介類採取具の横棒にボルト及びナットで取り付けるために適した形状であってもよい。
アーム10の基部11には、一端10aに形成された第1曲げ部12に隣接して緩衝部13を有している。緩衝部13は、第1方向及び第2方向に直交する方向を軸としてアーム10を構成する弾性金属線材が巻かれたコイルばねによって構成されている。緩衝部13は、第1方向及び第2方向を含む平面内において魚介類採取具に取り付けられた第1曲げ部12に対するこの魚介類採取具の爪の角度の変動を緩衝することによって、海底の土壌を掘り起こしてホタテ貝を採取するときにホタテ貝に与える衝撃が和らげ、ホタテ貝の損傷を低減している。
アーム10の先端部15は、爪先20の基部21と突き合わせるためにアーム10の先端部15が他端10bから所定距離にわたって曲げられた第2曲げ部16を有している。第2曲げ部16は、第1方向及び第2方向を含む平面内において第1方向から爪先20から離れる方向に曲げられ、第1方向と略30°の角度をなしている。
爪先20の基部21は、アーム10の先端部15と突き合わせるために爪先20の基部21が一端20aから所定距離にわたって曲げられた第3曲げ部22を有している。第3曲げ部22は、第1方向及び第2方向を含む平面内において第2方向からアーム10から離れる方向に曲げられ、第2方向と略30°の角度をなしている。
爪先20において、先端部25は爪先20の他端20bまで第2方向に延びている。爪先20の先端部25は、海底の土壌を掘り起こし、海底の土壌に潜っているホタテ貝を掻き起すために使用される。
連結板30は、互いに対向する第1部材30a及び第2部材30bを有し、これら第1部材30a及び第2部材30bでアーム10の先端部15と爪先20の基部21とを挟んで連結する。第1部材30a及び第2部材30bの対向面には、第2曲げ部16に続くアーム10の先端部15を受け入れるための第1溝31と、第1溝31とは略90°の角度を有して延びる、第3曲げ部22に続く爪先20の基部21を受け入れるための第2溝32が形成されている。また、第1部材30a及び第2部材30bの対向面には、アーム10の基部11及び爪先20の先端部25から離れる方向に平行に伸びて突合せ部を形成するアーム10の先端部15の第2曲げ部16及び爪先20の基部21の第3曲げ部22を受け入れるための第3溝33が形成されている。
連結板30の第1部材30a及び第2部材30bは、第1溝31に第2曲げ部16に続くアーム10の先端部15を受け入れ、第2溝32に第3曲げ部22に続く爪先20の基部21を受け入れ、第3溝33に平行に伸びて突合せ部を形成するアーム10の先端部15の第2曲げ部16及び爪先20の基部21の第3曲げ部22を受け入れ、3組のボルト38及びナット39を締結して挟んで固定する。これによって、アーム10の先端部15及び爪先20の基部21は、互いに略120°の角度で固定されて連結される。
爪先カバー40は、所定径を有する爪先20の先端部25に嵌るような所定の内径を有し、所定高さと所定厚さを有する略円筒形状を有している。爪先カバー40は、所定径の略円形の断面を有する金属弾性線材により構成された爪先20の他端20bから先端部25の側面を所定距離にわたって覆うように爪先20に嵌められ、爪先20に対して接着剤で固定される。
第1変形例の魚介類の採取具の爪においても、爪先20の先端部25に爪先20の他端から所定距離にわたって爪先20を覆うように爪先カバー40が取り付けられている。爪先カバー40は、爪先20の弾性金属線材を構成するばね鋼のような材料よりも硬い工具鋼のような材料で形成されている。爪先20が八尺に取り付けられた魚介類採取具の爪に使われて海底の土壌を掻き起こすときに、土壌、岩礁、ホタテ貝などには硬い爪先カバー40が接し、爪先20の先端部25は爪先カバー40によって接触から保護されている。硬い爪先カバー40の摩耗の進行は遅く、爪先カバー40によって保護された爪先20の先端部の摩耗の進行も遅くなる。第1変形例の魚介類採取具の爪の他の効果についても、本実施の形態の魚介類採取具の爪と同様である。
図8は、第2変形例の魚介類採取具の爪を示す斜視図である。図9は、第2変形例の魚介類採取具の爪を示す分解斜視図である。第2変形例の魚介類採取具の爪は、アーム10と爪先20とが連結板30を介することなく一本の弾性金属線材によって一体に形成されていること、アーム10が延びる第1方向と爪先20が延びる第2方向とが略120°の角度を有する点において、アーム10と爪先20とが連結板30で連結され、第1方向と第2方向とが略90°の角度を有していた本実施の形態の魚介類採取具の爪と相違している。他の第2変形例の魚介類採取具の爪の構成は本実施の形態の魚介類採取具の爪と同様であるため、対応する構成要素には本実施の形態の魚介類の採取具の爪と同様の符号を用いて対応関係を示すことにする。
魚介類採取具の爪は、基部11から先端部15に向けて第1方向に延びるアーム10と、基部21から先端部25に向けて第2方向に延びる爪先20と、アーム10の先端部15から爪先20の基部21を結んでアーム10が延びる第1方向から爪先20が延びる第2方向に方向を転換する屈曲部50と、爪先の先端部25に取り付けられた爪先カバー40とを有している。アーム10、爪先20及び屈曲部50は、一本の弾性金属線材によって一体に構成されている。第1方向と第2方向とは、互いに略120°の角度を有している。弾性金属線材は、所定径のばね鋼から構成されてもよい。爪先カバー40は、耐摩耗性に優れた材料であり、工具鋼によって構成されてもよく、焼き入れされていてもよい。
アーム10の基部11は、魚介類採取具に取り付けるためにアーム10の一端10aが所定の形状に曲げられた第1曲げ部12を有している。第1曲げ部12は、この魚介類採取具の爪を魚介類採取具の横棒にボルト及びナットで取り付けるために適した形状であってもよい。
アーム10の基部11には、一端10aに形成された第1曲げ部12に隣接して緩衝部13を有している。緩衝部13は、第1方向及び第2方向に直交する方向を軸としてアーム10を構成する弾性金属線材が巻かれたコイルばねによって構成されている。緩衝部13は、第1方向及び第2方向を含む平面内において魚介類採取具に取り付けられた第1曲げ部12に対するこの魚介類採取具の爪の角度の変動を緩衝することによって、海底の土壌を掘り起こしてホタテ貝を採取するときにホタテ貝に与える衝撃が和らげ、ホタテ貝の損傷を低減している。
爪先20において、先端部25は爪先20の他端20bまで第2方向に延びている。爪先20の先端部25は、海底の土壌を掘り起こし、海底の土壌に潜っているホタテ貝を掻き起すために使用される。
屈曲部50は、第1方向に延びるアーム10の先端部15と第2方向に延びる爪先20の基部21との間にあって、弾性金属線材を屈曲させて弾性金属線材が延びる方向が第1方向から第2方向に転換するように、アーム10と爪先20とを接続している。屈曲部50では、弾性金属線材が屈曲して第1方向から第2方向へ略120°の角度で方向を転換している。
爪先カバー40は、所定径を有する爪先20の先端部25に嵌るような所定の内径を有し、所定高さと所定厚さを有する略円筒形状を有している。爪先カバー40は、所定径の略円形の断面を有する金属弾性線材により形成された爪先20の他端20bから先端部25の側面を所定距離にわたって覆うように爪先20に嵌められ、爪先20に対して接着剤で固定されている。
第2変形例の魚介類の採取具の爪においても、爪先20の先端部25に爪先20の他端から所定距離にわたって爪先20を覆うように爪先カバー40が取り付けられている。爪先カバー40は、爪先20の弾性金属線材を構成するばね鋼のような材料よりも硬い工具鋼のような材料で形成されている。爪先20が八尺に取り付けられた魚介類採取具の爪に使われて海底の土壌を掻き起こすときに、土壌、岩礁、ホタテ貝などには硬い爪先カバー40が接し、爪先20の先端部25は爪先カバー40によって接触から保護されている。硬い爪先カバー40の摩耗の進行は遅く、爪先カバー40によって保護された爪先20の先端部の摩耗の進行も遅くなる。
第2変形例の魚介類採取具の爪は、アーム10及び爪先20が一本の弾性金属線材によって構成されている。アーム10と爪先20とを連結するための連結板30が必要ないため、構成部材が少ないために製造が容易であり、低価格で提供することができる。また、連結板30を調整する必要がないため、保守も容易である。
10 アーム
11 基部
12 第1曲げ部
13 緩衝部
15 先端部
16 第2曲げ部
20 爪先
21 基部
22 第3曲げ部
25 先端部
30 連結板
40 爪先カバー
50 屈曲部

Claims (13)

  1. 魚介類採取具の爪であって、
    基部から先端部に向けて第1方向に延び、前記基部が魚介類採取具に取り付けられるアームと、
    基部から先端部に向けて第2方向に延び、前記先端部で海底の土壌を掘り起こす爪先と、
    前記爪先の先端部において端から基部に向けて所定距離にわたって側面を取り囲んで保護する工具鋼により形成された爪先カバーと
    を含み、前記アーム及び前記爪先は弾性金属線材によって構成され、前記爪先カバーは前記爪先の弾性金属線材に接着剤によって取り付けられた魚介類採取具の爪。
  2. 前記爪先を構成する弾性金属線材は円形の断面を有し、前記爪先カバーは所定厚さを有する略円筒形の形状を有する請求項1に記載の魚介類採取具の爪。
  3. 前記爪先カバーを形成する工具鋼は、焼き入れされている請求項1又は2に記載の魚介類採取具の爪。
  4. 前記アームの先端部及び前記爪先の基部を互いに固定して連結する連結部材をさらに含む請求項1から3のいずれか一項に記載の魚介類採取具の爪。
  5. 前記アームの先端部の端から所定長さの部分は所定角度にわたり曲げられた第2曲げ部を形成し、前記爪先の基部の端から前記所定長さの部分は前記所定角度にわたり曲げられた第3曲げ部を形成する請求項4に記載の魚介類採取具の爪。
  6. 前記第2曲げ部及び前記第3曲げ部は、互いに突き合わせられて、前記第1方向及び前記第2方向を含む平面内において前記アームの基部及び前記爪先の先端部から離れる方向に平行に延びる突合せ部を形成する請求項5に記載の魚介類採取具の爪。
  7. 前記連結部材は、前記アームの先端部及び前記爪先の基部とともに、前記突合せ部を挟んで固定する一組の挟み板を含む請求項6に記載の魚介類採取具の爪。
  8. 前記アームの先端部を含む所定部分は、前記爪先と同一の形状を有する請求項5から7のいずれか一項に記載の魚介類採取具の爪。
  9. 前記アームの先端部を含む所定部分を切り離して前記爪先に転用することができる請求項8に記載の魚介類採取具の爪。
  10. 前記アーム及び前記爪先は一本の弾性金属線材によって構成され、前記弾性金属線材は前記アームの先端部と前記爪先の基部との間に当該弾性金属線材が延びる方向を前記第1方向から前記第2方向に転換させる屈曲部を含む請求項1から3のいずれか一項に記載の魚介類採取具の爪。
  11. 前記アームの基部には、魚介類採取具に取り付けるための第1曲げ部が形成された請求項1から10のいずれかに記載の魚介類採取具の爪。
  12. 前記アームの基部には、前記第1曲げ部から前記第1方向に隣接して前記第1方向及び前記第2方向を含む平面内におけるこの魚介類採取具の角度の変動を緩衝する緩衝部が形成された請求項11に記載の魚介類採取具の爪。
  13. 前記緩衝部は、前記アームを構成する弾性金属線材がコイル状に形成されてなる請求項12に記載の魚介類採取具の爪。
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