JP6799812B2 - トイレシステム、トイレシステムの制御装置 - Google Patents

トイレシステム、トイレシステムの制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、トイレシステム、トイレシステムの制御装置に関する。さらに詳しくは、本発明は、インターネットのような広域通信網を通して伝送された指示情報に応答して機器を制御するトイレシステム、トイレシステムの制御装置に関する。
特許文献1には、便器と便座装置からなるトイレ装置が記載されている。便座装置は、人体検知センサを備え、トイレ装置は、便座装置の機能を制御する人体検知センサを用いて、遠隔信号に基づく制御を許可するか禁止するかを判断する。機器本体は、ネットワークを介して操作端末と通信し、機器本体の制御部は、人体検知センサが人体を検知していると、遠隔信号に基づく制御を禁止し、人体検知センサが人体を検知していないと、遠隔信号による制御を実行する。
特開2016−122973号公報
特許文献1に記載された技術は、人体検知センサが人体を検知していると遠隔信号による機器本体の制御ができない。したがって、トイレ装置の近くに存在する人は、操作端末の操作による機器本体の制御ができない。
本発明は、トイレに人が存在する場合でも、トイレに付随する機器の制御を必要に応じて広域通信網を介して行えるようにするトイレシステム、トイレシステムの制御装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るトイレシステムは、トイレに付随する機器を制御する制御装置と、前記トイレに配置され前記機器の制御を指示する操作部を有した操作装置とを備える。前記操作装置は、許可操作部を有する。前記制御装置は、前記許可操作部が操作されると、広域通信網を介して伝送される指示情報に応答しない無効状態から、前記指示情報を受け取り、受けとった指示情報に応じた処理を行う有効状態に移行する。
本発明の一態様に係るトイレシステムの制御装置は、トイレに配置された操作装置から操作信号を受け取る第1インターフェイスと広域通信網に接続される第2インターフェイスと前記トイレに付随する機器の動作制御を行う処理部とを備える。前記処理部は、前記第2インターフェイスに接続された前記広域通信網を介して伝送される指示情報に対して、前記指示情報に応答しない無効状態と、前記指示情報を受け取り、受けとった指示情報に応じた処理を行う有効状態とが選択可能である。さらに、前記処理部は、前記第1インターフェイスが受け取った前記操作信号が許可情報を含むときに前記無効状態から前記有効状態に移行する。
本発明の構成によれば、トイレに存在する人が操作装置を操作することにより、無効状態から有効状態に移行する。また、有効状態では広域通信網を介して受け取る指示情報に応じた処理を可能にする。すなわち、本発明の構成によれば、トイレに人が存在する場合でも、例えば、トイレに付随する機器を制御する処理、機器の動作条件を設定する処理などを、必要に応じて広域通信網を介して行うことが可能である。
図1は実施形態に係るトイレシステムを示すブロック図である。 図2は同上を示す斜視図である。 図3は同上における操作装置を示す正面図である。 図4は同上における制御装置の動作を示すフローチャートである。
図1に示すように、以下に説明する実施形態の一態様であるトイレシステム10は、制御装置11と操作装置12とを備える。また、図2に示すように、トイレシステム10は、住居のような建物において、トイレ装置21が設置された独立した空間20(以下、トイレ20という)に構築される。トイレ装置21は、水洗式の便器22と便座23と便蓋24と洗浄装置27とを備える。便器22は腰掛便器である。制御装置11は、トイレ装置21に付設される。操作装置12は、トイレ装置21が一体に備える場合とトイレ装置21とは別体である場合とがある。以下では、操作装置12がトイレ装置21とは別体、すなわち便器22とは別に、トイレ20の壁に配置されている場合を説明する。以下では、トイレ装置21がトイレ20に設置された状態を説明し、便器22において開口面221を備える面を上とする。
便座23及び便蓋24は、便器22の上面に対して立ち上がる開位置と、便器22の上面に沿って伏せる閉位置との間で移動可能となるように、便器22に結合されている。一般的には、便座23及び便蓋24は、回転軸の周りで回転可能となるように便器22に結合されている。また、便座23及び便蓋24は、便器22に対して分離不能に結合されている。ただし、便座23及び便蓋24が、便器22に対して分離可能に結合されている場合でも以下に説明する技術は適用可能である。
便座23は閉位置において便器22の縁に載り、便蓋24は閉位置において便座23の上に被さる。便座23と便蓋24とのそれぞれは、モータ25からの駆動力を受けて独立して移動する。便座23が閉位置であるときに、便蓋24は開位置と閉位置との間で移動可能であり、便蓋24が開位置であるときに、便座23は開位置と閉位置との間で移動可能である。すなわち、便座23と便蓋24との両方が閉位置である状態と、便座23が閉位置であり便蓋24が開位置である状態と、便座23と便蓋24との両方が開位置である状態との3状態が選択可能である。
便器22のボウル内に洗浄水を吐出させるタイミング及び洗浄水の量は電気信号を受けて動作するバルブ26により制御される。また、洗浄装置27は、便座23に着座した人の局所を洗浄できるように水を吐出させるノズル271を備えている。ノズル271から水を吐出させる状態は電気信号で指示され、水をノズル271から上向きに噴出させる状態、水をノズル271の周囲に流してノズル271を洗浄する状態などの選択が可能である。ノズル271から上向きに噴出した水は、便座23の中央付近に到達する。したがって、この状態では、便座23に着座した人の局所を洗浄することが可能である。さらに、洗浄装置27は、ノズル271の位置、ノズル271から噴出させる水の圧力及び水を噴出させる態様などが電気信号により制御される。水を噴出させる態様には、ノズル271の位置及び水の圧力を変化させずに水を噴出させる態様、時間経過に伴ってノズル271の位置を変化させる態様、時間経過に伴って水の圧力を変化させる態様などがある。
トイレ装置21は、上述したように、便座23及び便蓋24を駆動するモータ25、バルブ26、洗浄装置27などの種々の機器を備える。上述した機器を備えるトイレ装置21は一例である。トイレ装置21が備える機器は、適宜に取捨選択することが可能である。他の機器の例として、便座23を暖めるヒータ、帯電した微粒子水を発生させる脱臭装置、便器22に洗剤を投入する装置なども選択できる。制御装置11は、上述のようなトイレ20に付随する機器を制御する。トイレに付随する機器には、手洗い用の水栓、換気装置、照明装置などから選択される機器を含んでいてもよい。
本実施形態のトイレ装置21は、トイレ20に人が存在するか否かを検知する人体検知部13を備えている。人体検知部13の構成にはとくに制限はない。人体検知部13は、例えば、焦電型赤外線センサを用いて人体が放射する熱線を検出するパッシブ型、電波の送信及び受信を行うことにより人体を検出するアクティブ型などの構成が選択される。また、人体検知部13は、便座23に人が着座しているか否かを検出する着座センサを含んでいてもよい。
本実施形態のトイレシステム10が備える人体検知部13は、トイレ20に入った人が、トイレ装置21に対して所定の領域に位置し所定の姿勢であることを示す信号を出力するように構成されている。人体検知部13は、例えば、人が便器22に近い領域に位置し立っている状態と、人が便座23に着座している状態とのそれぞれに応じた信号を出力する。人体検知部13が出力した信号は、制御装置11が受け取る。制御装置11は、例えば、前者の状態であれば洗浄装置27の使用を禁止し、後者の状態である期間中には洗浄装置27の使用を許可する。
また、人体検知部13は、人の入室と退室とのそれぞれに応じた信号を出力する。制御装置11は、人体検知部13からトイレ20に人が存在するか否かの情報を受け取ることにより、人の入室と退室とに応じて機器を動作させることが可能である。例えば、制御装置11は、人体検知部13から人の入室に対応した信号を受け取ると、便座23及び便蓋24が設定されている状態になるようにモータ25を制御する。ここでの設定されている状態とは、便座23と便蓋24との両方を開位置に位置させる状態と、便座23を閉位置に位置させ便蓋24を開位置に位置させる状態とから選択される一つの状態である。2つの状態のうちのどちらを制御装置11に設定するかは、ユーザがどちらの状態を優先するかに応じて決めればよい。また、制御装置11は、人体検知部13が人の退室を検出すると、便座23及び便蓋24の両方が閉位置に位置するようにモータ25を制御する。制御装置11は、人の入室及び退室に際して、照明装置、換気装置などの動作を制御することも可能である。
本実施形態のトイレシステム10では、制御装置11は、トイレ装置21に取り付けられている。一方、操作装置12はトイレ20の壁に配置されているから、制御装置11と操作装置12とは無線伝送路を介して通信を行う。制御装置11と操作装置12とは、電波を用いた無線伝送路を介して通信を行うように構成されている。ただし、制御装置11と操作装置12との間の無線伝送路は赤外線のような光を用いることが可能であり、また、制御装置11と操作装置12との間を信号線で接続して有線通信を行うことも可能である。
操作装置12の一例を図3に示す。図3に示す操作装置12は、上部に並ぶ4個の操作部B11、B12、B13、B14を備え、下部に並ぶ6個の操作部B20、B21、B22、B23、B24、B25を備える。また、操作装置12の上下の中間部には、1個の操作部B15と、4個の許可操作部B31、B32、B33、B34とが並ぶ。
操作部B11、B12、B13、B14と、操作部B20、B21、B22、B23、B24、B25と、操作部B15と、許可操作部B31、B32、B33、B34とは、いずれも押ボタンである。操作部B24、B25は、1個の押ボタンに2つの操作位置を備えている。すなわち、操作部B24、B25は、1個の押ボタンが2個の押ボタンとして機能する。以下において、操作装置12の操作部B11、B12、B13、B14、B15、B20、B21、B22、B23、B24、B25を個々に区別する必要がない場合、操作部B10と記述する。
図3には11個の操作部B10が示されているが、操作装置12に設けられる操作部B10の個数は設計などにより適宜に変更される。また、図3に示す操作装置12のケース120では、操作部B20、B21、B22、B23、B24、B25が配置されている部位にカバー121を備えている。カバー121で覆われる部位には、常時は使用しない操作部B10が配置される。図3に示す操作装置12では、ケース120の下部にカバー121が設けられているが、カバー121の配置にとくに制限はなく、またカバー121は設けなくてもよい。
操作装置12の操作部B10あるいは許可操作部B31、B32、B33、B34のいずれかが操作されると、操作装置12から制御装置11に対して操作信号が送信される。操作信号は、操作される操作部B10あるいは許可操作部B31、B32、B33、B34に応じて異なる情報を含む。
操作部B11、B12は、便器22に流す水の量を2段階から選択する。すなわち、2個の操作部B11、B12のうちの一方が操作されると、制御装置11は、操作された操作部B11、B12に応じた量の水を便器22に流すようにバルブ26を制御する。また、制御装置11は、操作部B13が操作されるたびに便座23を閉状態と開状態との間で移動させ、操作部B14が操作されるたびに便蓋24を閉状態と開状態との間で移動させる。
下部に並ぶ操作部B21、B22、B23は洗浄装置27の動作の種類を選択するときに操作され、操作部B20は洗浄装置27の動作を停止させるときに操作される。操作部B24は、ノズル271が噴出する水の圧力を調節するときに操作され、操作部B24が操作される場所に応じて、圧力を高める操作と弱める操作とが可能である。また、操作部B25は、ノズル271から水が噴出する位置を調節するときに操作される。ノズル271から水が噴出する位置は直線上で調節することが可能であり、操作部B25が操作される場所に応じて、水が噴出する位置を一方の向きに変位させる操作と他方の向きに変位させる操作とが可能である。なお、制御装置11は、操作部B24、B25の操作毎に水の圧力又は水が噴出する位置を段階的に調節する。上下の中間部に配置された操作部B15は、擬似的な流水音などを発生させるときに操作される。
ところで、制御装置11は、操作装置12の操作部B10が操作されたときに機器の動作を制御するだけでなく、インターネットのような広域通信網NTを介して受け取る指示情報でも機器を制御できるように構成されている。指示情報は、広域通信網NTに接続される端末装置30が出力することが望ましい。ただし、端末装置30が指示情報を出力することは必須ではなく、トイレ装置21のメンテナンスなどのために、製造者あるいは施工者などがサーバから指示情報を与えるように構成することも可能である。操作装置12に設けられている許可操作部B31、B32、B33、B34は、制御装置11が端末装置30から受け取る指示情報による機器の制御を許可するために設けられている。
本実施形態において、制御装置11に指示情報を与える端末装置30は、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータなどから選択される移動端末を想定しているが、パーソナルコンピュータなどの固定端末を用いることもできる。ここに、制御装置11に指示情報を与える端末装置30には、機器を制御する機能と機器の動作条件を設定する機能との少なくとも一方を実現するためのアプリケーションプログラム(いわゆる「アプリ」)がインストールされている。したがって、端末装置30は、アプリケーションプログラムを起動することにより、トイレ20に付随する機器の動作を指示することが可能である。移動端末は、画面を備えて、タッチセンサ、トラックパッド、マウスなどから選択される位置入力装置を備える。
移動端末は、アプリケーションプログラムが起動されると、機器の動作を指示するための表示内容を画面に提示する。この表示内容は、操作装置12の操作部B10と同様の機能を対応付けたアイコン、操作装置12では複数の操作部B10を同時あるいは順番に操作する必要がある機能を対応付けたアイコンなどが含まれる。また、移動端末では、複数の機器を時間経過に伴って順番に制御すること、あるいは特定の機器について時間経過に伴って動作条件を変化させるようなプログラム制御を指示することが可能である。そのため、移動端末の画面上では、プログラム制御のための機器の動作条件を入力することが可能である。
移動端末は、表示内容に対して位置入力装置を操作することにより、操作に応じた指示情報を出力する。移動端末に、プログラム制御の動作条件が入力された場合、指示情報には機器が動作する順番及び時間の条件が含まれる。
端末装置30は、ウェブブラウザを用いて表示される画面を通して機器の動作を指示するようにしてもよい。ウェブブラウザを通して機器の動作を指示する場合には、広域通信網NTにサーバが端末装置30からの指示を制御装置11に引き渡す。なお、制御装置11が端末装置30に対するサーバとしての機能を備えていてもよい。
制御装置11は、端末装置30から受け取る指示情報に応答しない無効状態と、端末装置30から指示情報を受け取り、受け取った指示情報に応じた処理を行う有効状態とが選択される。有効状態である期間に、制御装置11が端末装置30からの指示情報を受け取ると、制御装置11は指示情報に応じて、機器を制御する処理、機器の動作条件を記憶する処理などから選択される処理を行う。4個の許可操作部B31、B32、B33、B34は、制御装置11が無効状態であるときに、有効状態に移行させるために操作される。
4個の許可操作部B31、B32、B33、B34それぞれには、互いに異なる固有の識別情報が付されている。4個の許可操作部B31、B32、B33、B34のいずれかが操作されると、これらの識別情報のうちの1つが第1の識別情報として選択される。また、制御装置11において、端末装置30が持つ第2の識別情報に許可操作部B31、B32、B33、B34それぞれの識別情報が紐付けられている。操作装置12の識別情報は、例えば1番から4番の数値である。また、端末装置30が持つ第2の識別情報は、個々の端末装置30を識別できればよい。したがって、第2の識別情報は、端末装置30のMACアドレス(MAC:Media Access Control)、移動端末の個体識別番号、端末装置30に固有のIPアドレス(IP:Internet Protocol)などから選択される。
第1の識別情報と第2の識別情報とを紐付ける作業は、制御装置11を通常動作から登録動作に切り替えて行う。制御装置11を通常動作と登録動作との間で切り替えるには、操作装置12においてカバー121に覆われている部位に配置された専用の操作部B10を操作する。通常動作と登録動作とを切り替えるために、専用の操作部B10を設ける代わりに、操作装置12の複数の操作部B10を組み合わせて操作するように操作装置12あるいは制御装置11が構成されていてもよい。また、通常動作と登録動作とを切り替える操作部は制御装置11が備えていてもよい。
制御装置11が登録動作である期間には、1台の端末装置30を4個の許可操作部B31、B32、B33、B34のいずれかに紐付けることが可能である。端末装置30を許可操作部B31、B32、B33、B34に紐付けるとは、許可操作部B31、B32、B33、B34に付されている識別情報と第2の識別情報とを対応付け、対応付けた識別情報及び第2の識別情報を制御装置11に登録することを意味する。許可操作部B31、B32、B33、B34に付した識別情報及び第2の識別情報が制御装置11に登録された後、許可操作部B31、B32、B33、B34のいずれかが操作されると、複数の識別情報から選択された第1の識別情報を含む許可情報が制御装置11に送信される。
トイレ20に人が存在しない状態では、洗浄装置27のノズル271から水を噴出させることはないが、トイレ装置21の洗浄を行うように機器を動作させてもよい。したがって、制御装置11は、端末装置30から広域通信網NTを介して受け取る指示情報に応じて機器を制御することができる。
一方、トイレ20に人が存在する状態で、許可操作部B31、B32、B33、B34が操作される前には、人体検知部13がトイレ20に存在する人を検知している。そのため、制御装置11は無効状態である。すなわち、制御装置11は、端末装置30から広域通信網NTを介して指示情報を受け取っても応答しない。
そして、制御装置11が無効状態であるときに、許可操作部B31、B32、B33、B34のいずれかが操作されると、許可情報を含む操作信号が制御装置11に与えられるから、制御装置11は有効状態に移行する。制御装置11は、有効状態であると、操作された許可操作部B31、B32、B33、B34に対応した端末装置30からの指示情報に応じた処理を行う。制御装置11は、端末装置30からの指示情報が、操作された許可操作部B31、B32、B33、B34に対応する第1の識別情報に対応する第2の識別情報を含んでいるときにのみ、この指示情報に応じた処理行う。
ところで、操作装置12の操作部B10は、トイレ装置21を使った用便、トイレ装置21の清掃などに関連した機器の一般的な動作を指示するために設けられている。制御装置11が有効状態であれば人がトイレ20に存在しているから、操作装置12で簡単に指示できる機器の動作は、端末装置30では必ずしも指示できなくてもよい。そのため、端末装置30は、操作装置12では指示が難しいような機器の動作を指示可能であることが望ましい。
操作装置12では指示が難しく、端末装置30では指示できるような機器の動作としては、人の好みに合わせた機器の動作条件、操作装置12で複数の操作部B10を組み合わせて指示する動作などがある。機器の動作条件とは、選択肢がある機器の選択あるいは調節要素がある機器の調節量などを意味する。また、複数の操作部B10を組み合わせて指示する動作には、複数の操作部B10を同時に操作して指示する動作、複数の操作部B10を順番に操作して指示する動作などがある。
いま、調節要素がある機器として洗浄装置27に着目し、洗浄装置27に関する調節量として、ノズル271の位置及びノズル271から噴出する水の圧力を想定する。トイレ装置21を特定の複数人で共用する場合、それぞれの人が、ノズル271の位置及びノズル271から噴出する水の圧力を好みに応じて調節するとすれば、トイレ装置21を使用する人が代わるたびに、操作装置12の操作が必要になる。
そのため、処理部110は、識別情報それぞれに、機器の動作条件を対応付けて記憶する機能を有していることが望ましい。また、処理部110は、操作装置12の許可操作部B31、B32、B33、B34が操作されることにより許可情報を受け取ると、許可情報に含まれる第1の識別情報に対応付けて記憶している動作条件を機器に指示する機能を有していることが望ましい。ここで、動作条件は、機器を動作させる指示情報を含んでいてもよいが、上述した洗浄装置27の例のように、ノズル271の位置及びノズル271から噴出する水の圧力を動作条件とする場合には、処理部110は、これらについて条件を設定するだけでよい。すなわち、処理部110は、許可操作部B31、B32、B33、B34の操作では、操作部B24、B25で調節される条件を設定すればよい。許可操作部B31、B32、B33、B34の操作後に、操作部B21あるいは操作部B23が操作されると、処理部110は、設定された動作条件で洗浄装置27を動作させる。
この構成において、許可操作部B31、B32、B33、B34は、処理部110を無効状態から有効状態に移行させ、有効状態で機器の制御を可能にする端末装置30の選択を行うだけでなく、人に応じた機器の動作条件を一括して設定するためにも兼用される。許可操作部B31、B32、B33、B34それぞれに動作条件を対応付ける作業は、制御装置11を登録動作に切り替えた状態で、操作装置12を操作することにより行えばよい。また、制御装置11が有効状態であるときに、登録動作を選択すれば、端末装置30の操作によって処理部110に動作条件を登録することが可能である。
ところで、操作装置12は、一般的には、トイレ装置21の使用のたびに操作するために設けられている。そのため、人の好みに応じた動作条件を処理部110に設定する際に操作装置12を用いるとすれば、登録動作を選択するための作業が必要であり、限られた個数の操作部B10で詳細な動作条件を登録する作業は、使用者にとって作業性がよいとは言えない。そのため、本実施形態の処理部110は有効状態において第2インターフェイス112が受け取った指示情報による機器の動作を記憶する機能を備えている。第2インターフェイス112が受け取る指示情報は、機器の動作を指示する情報であり、機器の動作条件も含んでいる。
また、処理部110は、第2インターフェイス112が受け取った指示情報を記憶した後は、記憶している動作を機器に指示することが可能である。ここで、許可操作部B31、B32、B33、B34の操作後に、第2インターフェイス112が受け取る指示情報は、許可操作部B31、B32、B33、B34に対応付けることが可能である。したがって、許可操作部B31、B32、B33、B34の操作後に、端末装置30によって機器の動作を指示すると、許可操作部B31、B32、B33、B34に、人の好みに応じた動作条件を対応付けることができる。なお、処理部110が記憶している指示情報に従って機器を制御する場合には、端末装置30から機器を起動する指示を行えばよい。この場合、処理部110が記憶している指示情報が複数の機器をまとめて制御する内容であれば、端末装置30の1回の操作で複数の機器をまとめて制御することが可能である。
ところで、操作装置12で複数の操作部B10を組み合わせて指示する動作の例としては、操作装置12を子供などがいたずらで操作しても、制御装置11が応答しないように、操作装置12の操作を一時的に無効にするチャイルドロックなどがある。さらに、排泄物の量を計測する機能、排泄物の成分分析を行う機能のように、トイレ装置21が使用する人の健康状態を監視する機能を有している場合、健康状態の監視結果を端末装置30に提示させることが望ましい。
上述したように、トイレ20に付随する機器の動作を操作装置12から指示するだけではなく、端末装置30からも指示することが可能である。すなわち、制御装置11は、端末装置30と通信を行うように構成されている。そのため、人体検知部13が検知したトイレ20への入室の情報を、制御装置11が広域通信網NTを介して端末装置30に通知してもよい。制御装置11が端末装置30に通知する情報は、人体検知部13が人を検知したことを表す情報、人体検知部13が人を検知しない状態が所定の時間を超えたという情報、人体検知部13が人を検知した時間帯の情報などから選択される。また、制御装置11から端末装置30へは、人の検知のみの情報であれば検知毎に通知すればよく、人を検知した時間帯の情報であれば、例えば1日毎、半日毎などに通知すればよい。このようにトイレ20への入室に関する情報を制御装置11から端末装置30に通知すれば、トイレ20から離れた場所で端末装置30によりトイレ装置21が使用されたか否かを監視することが可能である。そのため、例えば高齢者あるいは要介護者の生活を見守るために利用することが可能である。
また、トイレ装置21が便器22に洗剤を投入する機能を有している場合に、洗剤の残量を制御装置11が監視し、端末装置30からの問い合わせに対して制御装置11から端末装置30に洗剤の残量を通知してもよい。制御装置11は、洗剤の残量が補充を要する程度まで低減したときに、端末装置30にプッシュ通知を行うように構成されていることが望ましい。さらに、トイレ装置21がメンテナンスの要否を監視する機能を有している場合、トイレ装置21に異常があるか否かを端末装置30から確認可能であることが望ましく、またトイレ装置21に異常が生じたときに、制御装置11から端末装置30にメンテナンスの要求を通知することが望ましい。
端末装置30をトイレ装置21に関連付けて動作させるアプリケーションプログラムで実現される機能として、制御装置11と連携することにより、監視した健康状態に応じて健康状態の改善あるいは増進のためのアドバイスを提供する機能を有していてもよい。また、アプリケーションプログラムは、トイレ装置21の操作マニュアルを端末装置30に提示してもよい。操作マニュアルは、操作の方法、異常への対処方法、Q&Aの提供が可能であればよい。さらに、操作マニュアルには、トイレ装置21の望ましい設定例が示されることが望ましい。トイレ装置21の設定例としては、例えば、トイレ装置21への水の給水圧に応じた設定、トイレ装置21の快適性を重視する設定、省エネルギーを重視する設定などが示される。
以下に、制御装置11の一例を説明する。制御装置11は、図1に示すように、第1インターフェイス111と第2インターフェイス112と処理部110とを備える。第1インターフェイス111は、操作装置12と無線通信を行うように構成され、操作装置12から操作信号を受け取る。また、第2インターフェイス112は、広域通信網NTに接続されるように構成される。広域通信網NTは、ここではインターネットを想定している。広域通信網NTは、端末装置30としての移動端末と制御装置11とが通信可能となるように無線伝送路を含んでいる。図1において、破線で示す経路は、無線伝送路を表している。
第2インターフェイス112から広域通信網NTへの伝送路は、有線伝送路と無線伝送路とのどちらであってもよい。有線伝送路を採用する場合、電力を供給する屋内配線を通信線に兼用する電力線搬送通信を行うと、制御装置11を広域通信網NTに接続する施工作業の省力化につながる。また、無線伝送路を採用する場合の、通信規格にとくに制限はなく、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、BLE(Bluetooth Low Energy)、ZigBee(登録商標)などから適宜に選択される。通信規格としてWi-Fiを採用すると、建物に設置されたアクセスポイントを介して、制御装置11と広域通信網NTとを接続することが可能である。なお、第2インターフェイス112は、スマートフォン、タブレット端末などを介してテザリングを行ってもよい。
操作装置12に設けられた11個の操作部B10あるいは4個の許可操作部B31、B32、B33、B34のいずれかが操作されると、操作装置12から操作信号が出力される。操作部B10が操作されることにより出力された操作信号を第1インターフェイス111が受け取ると、処理部110は、操作信号の内容に応じて機器を制御する。一方、許可操作部B31、B32、B33、B34が操作されたときに出力される操作信号は、許可情報を含み、さらに許可操作部B31、B32、B33、B34それぞれに対応する識別情報を含む。
処理部110は、第2インターフェイス112を介して端末装置30から受け取る指示情報に応じた処理を行う有効状態と、端末装置30から受け取る指示情報に応答しない無効状態とが選択可能である。処理部110は、人体検知部13が人体を検知していなければ有効状態を選択する。この場合の有効状態では、処理部110は、あらかじめ登録されている端末装置30からの指示情報を受け取ると、機器を指示情報に従って制御する処理と、指示情報に含まれる機器の動作条件を記憶する処理との少なくとも一方を行う。
一方、人体検知部13が人体を検知していない状態から人体を検知する状態に移行すると、処理部110は有効状態から無効状態に移行する。また、無効状態において、操作装置12における4個の許可操作部B31、B32、B33、B34のいずれかが操作され、第1インターフェイス111を介して操作情報に含まれる許可情報を受け取ると、処理部110は無効状態から有効状態に移行する。この場合の有効状態では、処理部110は、操作された許可操作部B31、B32、B33、B34に紐付けされている端末装置30からの指示情報に対してのみ応答し、その指示情報に応じた処理を行う。
処理部110は、プログラムを実行するコンピュータを主なハードウェア要素として備える。コンピュータは、少なくともプロセッサ及びメモリを備える。コンピュータは、1つの集積回路で構成されたマイクロコントローラが用いられる。また、コンピュータは、プロセッサを備える集積回路とは別にメモリを備えるように構成されていてもよい。
図4を用いて制御装置11の動作の一例を簡単に説明する。人体検知部13が人体を検知していないときには(S11:No)、トイレ20に人が存在しないことを表しているから、処理部110は有効状態を選択する(S12)。処理部110は、有効状態であるときに、あらかじめ制御装置11に登録されている端末装置30から第2インターフェイス112を介して指示情報を受け取ると(S13:Yes)、指示情報に応じた処理を行う(S14)。
一方、人体検知部13が人体を検知しているときには(S11:Yes)、トイレ20に人が存在することを表している。このとき、指示情報に従って機器を制御することができる端末装置30がトイレ20の外に存在していると、トイレ20に存在している人の意思に関係なく機器の制御が行われることがある。そのため、人体検知部13が人体を検知しているときに(S11:Yes)、許可操作部B31、B32、B33、B34が操作されなければ(S15:No)、処理部110は無効状態を選択する(S16)。処理部110は、無効状態ではトイレ20の外部に存在する端末装置30からの指示情報に応答しない。無効状態は、人体検知部13が人体を検知しなくなるか(S11:No)、操作装置12で4個の許可操作部B31、B32、B33、B34のいずれかが操作される(S15:Yes)まで継続する。
ただし、人体検知部13が人体を検知しているときであっても(S11:Yes)、操作装置12の4個の許可操作部B31、B32、B33、B34のいずれかが操作されると(S15:Yes)、処理部110は無効状態から有効状態に移行する(S17)。ここで端末装置30から指示情報を受け取ると(S18:Yes)、処理部110は、操作された許可操作部B31、B32、B33、B34に対応する第1の識別情報と、端末装置30が持つ第2の識別情報とが紐付けられているか否かを確認する。第1の識別情報と第2の識別情報とが紐付けられていると、つまり2つの識別情報が対応していると(S19:Yes)、処理部110は、端末装置30から受け取った指示情報に応じた処理を行う(S20)。
ステップS17で有効状態に移行した後、端末装置30から指示情報を受け取らない場合でも(S18:No)、人体検知部13が継続して人体を検知していれば(S21:Yes)、トイレ20に人が存在している状態が継続していることを表す。そのため、人体検知部13が人体を検知している状態が継続していれば(S21:Yes)、端末装置30からの指示情報を待ち続ける。また、許可操作部B31、B32、B33、B34の操作により有効状態に移行した後に、人体検知部13が人体を検知しなくなれば(S21:No)、トイレ20から人が退出したことを表す。このとき、処理部110は、許可操作部B31、B32、B33、B34の操作により有効状態に移行した後に、人体検知部13が人体を検知しなくなれば(S21:No)、ステップS11に戻る。ステップS11に戻った後、次に人体検知部13が人体を検知するまで処理部110は有効状態になる。
上述した実施形態において、ステップS20で端末装置30から受け取った指示情報に応じた処理を行った後、ステップS18に戻っているが、無効状態に移行した後、ステップS11に戻るようにしてもよい。また、上述した実施形態において、人体検知部13がトイレ装置21に設けられているが、人体検知部13は制御装置11が備えていてもよい。また、人体検知部13は操作装置12が備えていてもよく、人体検知部13はトイレ装置21あるいは操作装置12とは別にトイレ20に配置されていてもよい。
なお、人体検知部13は必須ではなく省略可能である。人体検知部13が設けられていない場合、処理部110は、操作装置12の4個の許可操作部B31、B32、B33、B34のいずれかが操作されたときにのみ無効状態から有効状態に移行する。すなわち、制御装置11は、4個の許可操作部B31、B32、B33、B34のいずれかが操作されたときにのみ、端末装置30からの指示情報に応じた処理を行う。したがって、人体検知部13を備えていない場合には、人がトイレ20に存在する場合にのみ有効状態が選択される。
上述した実施形態では、制御装置11が第2インターフェイス112を備えており、トイレ装置21が制御装置11を一体に備えている。これに対して、制御装置11はトイレ装置21から分離されていてもよく、第2インターフェイス112は操作装置12が備えていてもよい。
さらに、上述したトイレシステム10では、操作装置12が4個の許可操作部B31、B32、B33、B34を備えているが、許可操作部の個数にとくに制限はなく、1個以上設けられていればよい。操作装置12が1個の許可操作部のみを備えるときには、1台の端末装置30だけを制御装置11に登録する場合と、複数台の端末装置30を制御装置11に登録する場合とがある。
上述したトイレシステム10では、人体検知部13が人体を検知している状態であっても、許可操作部B31、B32、B33、B34が操作されなければ、指示情報に応答しない無効状態である。これに対し、人体検知部13が人体を検知すると、トイレ20に人が存在することを表す情報を制御装置11が端末装置30に通知し、この情報の通知を受けた端末装置30が指示情報の送信を禁止してもよい。すなわち、端末装置30が制御装置11から人体の検知を表す情報を受け取ったときに端末装置30からの指示情報の送信を禁止する機能を、端末装置30にインストールされるアプリケーションプログラムで実現してもよい。
この場合、制御装置11は、人体検知部13が人体を検知している状態で、許可操作部B31、B32、B33、B34が操作されると、許可操作部B31、B32、B33、B34が操作されたことを表す情報を端末装置30に通知する。端末装置30は、制御装置11からの通知を受けると指示情報の送信を禁止している状態を解除し、制御装置11に対して指示情報の送信を許可する状態に移行する。端末装置30が制御装置11に指示情報を送信した後の制御装置11の動作は、上述したトイレシステム10と同様である。すなわち、制御装置11は、端末装置30から指示情報を受け取ると、受け取った指示情報に従って機器を制御する処理と、指示情報に含まれる機器の動作条件を記憶する処理との少なくとも一方を行う。
また、上述した制御装置11は、無効状態においても広域通信網NTから指示情報を受け取ることが可能であるが、許可操作部B31、B32、B33、B34が操作されたときにのみ広域通信網NTから指示情報を受け取るように構成してもよい。すなわち、制御装置11は、許可操作部B31、B32、B33、B34が操作されると第2インターフェイス112が動作を開始し、第2インターフェイス112が広域通信網NTから指示情報を受け取るように構成されていてもよい。この制御装置11は、許可操作部B31、B32、B33、B34が操作されたときにのみ第2インターフェイス112を動作させればよいため、第2インターフェイス112を常時動作させる制御装置11より省電力である。
上述した実施形態のトイレシステム10は、トイレ20に付随する機器を制御する制御装置11と、トイレ20に配置され機器の制御を指示する操作部B10を有した操作装置12とを備える。操作装置12は、許可操作部B31、B32、B33、B34を有する。制御装置11は、許可操作部B31、B32、B33、B34が操作されると、広域通信網NTを介して伝送される指示情報に応答しない無効状態から、指示情報を受け取り、受け取った指示情報に応じた処理を行う有効状態に移行する。機器は、便座23及び便蓋24を駆動するモータ25、バルブ26、洗浄装置27などである。機器は、便座23を暖めるヒータ、帯電した微粒子水を発生させる脱臭装置、便器22に洗剤を投入する装置、手洗い用の水栓、換気装置、照明装置などから選択されてもよい。
すなわち、広域通信網NTを介して伝送される指示情報に応答しない無効状態で、操作装置12の許可操作部B31、B32、B33、B34が操作されると、制御装置11は指示情報を受け取り、受け取った指示情報に応じた処理を行う。それゆえ、トイレ20に存在する人は、操作装置12を操作することによって、制御装置11を有効状態に移行させ、広域通信網NTを介して機器を制御する処理、機器の動作条件を設定する処理などの処理を必要に応じて行うことが可能である。
また、制御装置11は、無効状態で許可操作部B31、B32、B33、B34が操作されなければ無効状態を維持する。無効状態では、仮にトイレ20の外部に存在する端末装置30から広域通信網NTを介して指示情報が送信されたとしても、制御装置11が応答しないため、トイレ20の外の人からの機器の制御あるいは機器の動作条件の変更が禁止される。言い換えると、トイレ20に存在する人が意図しないときに、機器の制御あるいは機器の動作条件の変更が行われる可能性が低減される。
制御装置11は、人体検知部13からトイレ20に人が存在するか否かの情報を受け取るように構成されていることが望ましい。この場合、制御装置11は、人体検知部13が人体を検知していない期間は、指示情報を受け取ると、受けとった指示情報に応じた処理を行う。また、制御装置11は、人体検知部13が人体を検知すると無効状態に移行し、人体検知部13が人体を検知している期間に、許可操作部B31、B32、B33、B34が操作されると、無効状態から有効状態に移行する。トイレ20に存在する人は、トイレ20の使用中に限らず、清掃などのためにトイレ20に存在する人も含まれる。
このトイレシステム10は、トイレ20に人が存在しなければ、トイレ20の外から機器を制御する処理、指示情報に含まれる機器の動作条件を設定する処理などが可能である。また、トイレ20に人が存在すれば、許可操作部B31、B32、B33、B34が操作された場合にのみ広域通信網NTから受け取る指示情報で機器を制御することが可能である。要するに、トイレ20に人が存在しなければ、トイレ20の外から機器の制御が可能であり、トイレ20に人が存在すれば、通常は広域通信網NTからの指示情報は無効であるが、操作装置12の操作により広域通信網NTからの指示情報が有効になる。そのため、様々な場面で広域通信網NTを通した機器の制御が可能になる。
処理は、機器の制御を行う処理と、機器の動作条件を設定する処理との少なくとも一方を含むことが望ましい。
すなわち、有効状態では、端末装置30からの指示情報により、機器の制御と、機器の動作条件の設定との少なくとも一方の処理を行うことが可能である。
許可操作部B31、B32、B33、B34は複数あってもよい。複数の許可操作部B31、B32、B33、B34それぞれには、互いに異なる第1の識別情報が付されている。制御装置11は、複数の許可操作部B31、B32、B33、B34のうちのいずれかの許可操作部B31、B32、B33、B34が操作されると、無効状態から有効状態に移行する。そして、制御装置11は、指示情報が、操作された許可操作部B31、B32、B33、B34の識別情報である第1の識別情報に紐付けられた第2の識別情報を含むときに、その指示情報に応じた処理を行う。
すなわち、複数の許可操作部B31、B32、B33、B34のうち操作されたいずれかの許可操作部B31、B32、B33、B34に対応する第2の識別情報を含む指示情報を受け取ったときに、その指示情報に応じて処理を行う。したがって、複数種類の指示情報をそれぞれ異なる許可操作部B31、B32、B33、B34に対応付けておくことで、複数種類の指示情報のうち操作装置12で選択された指示情報だけに応答する。言い換えると、制御装置11は意図しない指示情報に応答せず、複数種類の指示情報が錯綜する可能性が低減される。
操作装置12は、複数の許可操作部B31、B32、B33、B34それぞれに機器に指示する条件が対応付けられていてもよい。この場合、制御装置11は、機器の動作を制御する際に、複数の条件のうち操作された許可操作部B31、B32、B33、B34に対応する条件を機器に指示する。
すなわち、許可操作部B31、B32、B33、B34ごとに機器を動作させる条件が設定可能である。許可操作部B31、B32、B33、B34に設定する機器の動作条件は、トイレ20に付随する機器を使用する人の好みに応じて定めることができる。この構成では、許可操作部B31、B32、B33、B34を、広域通信網NTからの指示情報を選択する機能と、機器の動作条件を選択する機能とに兼用される。
上述した実施形態のトイレシステム10の制御装置11は、第1インターフェイス111と、第2インターフェイス112と、処理部110とを備える。第1インターフェイス111は、トイレ20に配置された操作装置12から操作信号を受け取る。第2インターフェイス112は、広域通信網NTに接続される。処理部110は、トイレ20に付随する機器の動作制御を行う。処理部110は、第2インターフェイス112に接続された広域通信網NTを介して伝送される指示情報に対して、指示情報に応答しない無効状態と、指示情報を受け取り、受け取った指示情報に応じた処理を行う有効状態とが選択可能である。第1インターフェイス111が受け取った操作信号が許可情報を含むときに無効状態から有効状態に移行する。ここでの処理は、機器の制御を行う処理と、機器の動作条件を設定する処理との少なくとも一方を含むことが望ましい。
すなわち、広域通信網NTを介して受けとった指示情報に応答しない無効状態で、操作装置12から許可情報を含む操作信号を受け取ると、処理部110は、広域通信網NTを介して受け取った指示情報に応じた処理を可能にする。それゆえ、トイレ20に存在する人は、操作装置12を操作することにより、広域通信網NTを介して機器を制御する処理、機器の動作条件を設定する処理などの処理を行うことが可能である。一方、制御装置11は、無効状態で許可操作部B31、B32、B33、B34が操作されなければ無効状態を維持するから、トイレ20に存在する人が意図しないときに、機器の制御あるいは機器の動作条件の変更が行われる可能性が低減される。
処理部110は、人体検知部13からトイレ20に人が存在するか否かの情報を受け取る機能を有することが望ましい。処理部110は、人体検知部13が人体を検知していない期間は、広域通信網NTを介して指示情報を受け取ると、その指示情報に応じた処理を行う。また、処理部110は、人体検知部13が人体を検知すると無効状態に移行し、人体検知部13が人体を検知している期間に、第1インターフェイス111を介して許可情報を含む操作信号を受け取ると、無効状態から有効状態に移行することが望ましい。
すなわち、このトイレシステム10の制御装置11は、トイレ20に人が存在しなければ、トイレ20の外から機器を制御する処理、機器の動作条件を設定する処理などが可能である。処理部110は、トイレ20に人が存在するとき、広域通信網NTを介して受け取った第2の識別情報が、操作装置12から受け取った許可情報に含まれる識別情報に対応していれば、広域通信網NTを介して受け取る指示情報に応じた処理を行うことが可能である。このように、トイレ20に人が存在しなければ、トイレ20の外から指示が可能であり、トイレ20に人が存在すれば、通常は広域通信網NTを介しての指示は無効であるが、操作装置12の操作により広域通信網NTを介しての指示が有効になる。そのため、様々な場面で広域通信網NTを通した処理が可能になる。
許可情報は、複数種類の識別情報から選択された第1の識別情報を含んでいてもよい。この場合、処理部110は、第1インターフェイス111が第1の識別情報を含む操作信号を受け取ると無効状態から有効状態に移行する。また、処理部110は、第2インターフェイス112が受け取った指示情報が第1の識別情報と紐付けられている第2の識別情報を含んでいるときに、その指示情報に応じた処理を行う。
すなわち、操作装置12からの許可情報が複数種類の識別情報から選択された第1の識別情報を含んでいる場合、第1の識別情報に紐付けられている第2の識別情報を含む指示情報を受け取ると、その指示情報に応じた処理を行う。そのため、制御装置11は意図しない指示情報に応答せず、複数の指示情報が錯綜する可能性が低減される。
処理部110は、複数の識別情報それぞれに、機器に指示する条件を対応付けて記憶する機能を有していてもよい。この場合、処理部110は、操作装置12から第1の識別情報を受け取って機器の動作を制御する際に、条件のうち第1の識別情報に対応付けて記憶している条件を機器に指示する機能を有することが望ましい。
すなわち、機器を動作させる条件が複数の識別情報それぞれに対応付けることが可能である。複数の識別情報それぞれに対応付ける機器の動作条件は、個人の好みに応じて定めることができる。
処理部110は、あらかじめ記憶している動作を機器に指示する機能と、有効状態において第2インターフェイス112を介して受け取った指示情報による機器の動作を記憶する機能とを有していてもよい。
すなわち、処理部110が記憶している動作を機器に指示するから、複数の機器があっても一括して動作を指示することが可能である。しかも、処理部110に記憶させる機器の動作は、広域通信網NTを介して書き換えることができるから、機器に様々な動作を指示することが可能である。
指示情報は、画面を備えた端末装置30から出力されることが望ましい。端末装置30は、機器の動作を指示するための表示内容を画面に提示する機能と、表示内容に対する操作に応じた指示情報を出力する機能とを実現するためのプログラムを実行することが望ましい。
すなわち、移動端末でアプリケーションプログラムを実行することにより、移動端末の画面の表示内容に応じて移動端末を操作することで、制御装置11に指示情報を与えることができる。移動端末は無線通信を行うから、トイレ20に付随する機器の動作を、トイレ20の内と外との両方から指示することが可能である。
上述した実施形態は、本発明の様々な実施形態の一部に過ぎない。また、上述した実施形態は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
10 トイレシステム
20 トイレ
11 制御装置
12 操作装置
13 人体検知部
23 便座
24 便蓋
25 モータ(機器)
26 バルブ(機器)
27 洗浄装置(機器)
30 端末装置
110 処理部
111 第1インターフェイス
112 第2インターフェイス
B10 操作部
B11、B12、B13、B14、B15 操作部
B20、B21、B22、B23、B24、B25 操作部
B31、B32、B33、B34 許可操作部
NT 広域通信網

Claims (12)

  1. トイレに付随する機器を制御する制御装置と、
    前記トイレに配置され前記機器の制御を指示する操作部を有した操作装置とを備え、
    前記操作装置は、許可操作部を有し、
    前記制御装置は、
    前記許可操作部が操作されると、広域通信網を介して伝送される指示情報に応答しない無効状態から、前記指示情報を受け取り、受け取った指示情報に応じた処理を行う有効状態に移行する
    ことを特徴とするトイレシステム。
  2. 前記制御装置は、
    人体検知部からトイレに人が存在するか否かの情報を受け取るように構成され、
    前記人体検知部が人体を検知していない期間は、前記指示情報を受け取ると、受けとった指示情報に応じた処理を行い、
    前記人体検知部が人体を検知すると前記無効状態に移行し、
    前記人体検知部が人体を検知している期間に、前記許可操作部が操作されると、前記無効状態から前記有効状態に移行する
    請求項1記載のトイレシステム。
  3. 前記処理は、
    前記機器の制御を行う処理と、前記機器の動作条件を設定する処理との少なくとも一方を含む
    請求項1又は2記載のトイレシステム。
  4. 前記許可操作部は複数あり、前記複数の許可操作部それぞれに互いに異なる識別情報が付されており、
    前記制御装置は、
    前記複数の許可操作部のうちのいずれかの許可操作部が操作されると、前記無効状態から前記有効状態に移行し、前記指示情報が、操作された許可操作部の識別情報である第1の識別情報に紐付けられた第2の識別情報を含むときに、その指示情報に応じた処理を行う
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のトイレシステム。
  5. 前記操作装置は、
    前記複数の許可操作部それぞれに前記機器に指示する条件が対応付けられ、
    前記制御装置は、
    前記機器の動作を制御する際に、前記条件のうち操作された許可操作部に対応する条件を前記機器に指示する
    請求項4記載のトイレシステム。
  6. トイレに配置された操作装置から操作信号を受け取る第1インターフェイスと、
    広域通信網に接続される第2インターフェイスと、
    前記トイレに付随する機器の動作制御を行う処理部とを備え、
    前記処理部は、
    前記第2インターフェイスに接続された前記広域通信網を介して伝送される指示情報に対して、前記指示情報に応答しない無効状態と、前記指示情報を受け取り、受け取った指示情報に応じた処理を行う有効状態とが選択可能であり、
    前記第1インターフェイスが受け取った前記操作信号が許可情報を含むときに前記無効状態から前記有効状態に移行する
    ことを特徴とするトイレシステムの制御装置。
  7. 前記処理部は、
    人体検知部からトイレに人が存在するか否かの情報を受け取る機能を有し、
    前記人体検知部が人体を検知していない期間は、前記指示情報を受け取ると、受けとった指示情報に応じた処理を行い、
    前記人体検知部が人体を検知すると前記無効状態に移行し、
    前記人体検知部が人体を検知している期間に、前記第1インターフェイスを介して前記許可情報を含む操作信号を受け取ると、前記無効状態から前記有効状態に移行する
    請求項6記載のトイレシステムの制御装置。
  8. 前記処理は、
    前記機器の制御を行う処理と、前記機器の動作条件を設定する処理との少なくとも一方を含む
    請求項6又は7記載のトイレシステムの制御装置。
  9. 前記許可情報は、前記操作装置において複数の識別情報から選択された第1の識別情報を含み、
    前記処理部は、
    前記第1インターフェイスが前記第1の識別情報を含む操作信号を受け取ると前記無効状態から前記有効状態に移行し、前記第2インターフェイスを介して受け取った前記指示情報が前記第1の識別情報と紐付けられている第2の識別情報を含んでいるときに、その指示情報に応じた処理を行う
    請求項6〜8のいずれか1項に記載のトイレシステムの制御装置。
  10. 前記処理部は、
    前記複数の識別情報それぞれに、前記機器に指示する条件を対応付けて記憶する機能と、
    前記操作装置から前記第1の識別情報を受け取って前記機器の動作を制御する際に、前記条件のうち前記第1の識別情報に対応付けて記憶している条件を前記機器に指示する機能とを有している
    請求項9記載のトイレシステムの制御装置。
  11. 前記処理部は、
    あらかじめ記憶している動作を前記機器に指示する機能と、
    前記有効状態において前記第2インターフェイスを介して受け取った前記指示情報による前記機器の動作を記憶する機能とを有している
    請求項6〜10のいずれか1項に記載のトイレシステムの制御装置。
  12. 前記指示情報は、画面を備えた端末装置から出力され、
    前記端末装置は、
    前記機器の動作を指示するための表示内容を前記画面に提示する機能と、前記表示内容に対する操作に応じた指示情報を出力する機能とを実現するためのプログラムを実行する
    請求項6〜11のいずれかに記載のトイレシステムの制御装置。
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