JP6799469B2 - 線路移動方法およびレール支持装置 - Google Patents
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Description
本発明は上記のような課題に着目してなされたもので、旧線路(既設レール)がカントを有している一方、新線路にカントがない場合、あるいはカントのない旧線路からカントのある新線路に切換える場合やカントの異なる新線路に切換える場合において、線路切換の最終段階の工事を行う当日の作業量を減らして、短時間に工事を完了させることができる線路移動方法およびその際に用いるレール支持装置を提供することを目的とする。
既設レールを固定するレール締結装置およびタイプレートを除去して既設レールを支持する枕木を、既設レール敷設部位から新レール敷設部位に跨る長枕木に置き換えて、当該長枕木を道床上に水平に設置する第1工程と、
前記既設レールまたは新レールが有するカントに応じた高さの扛上部を備えた特殊タイプレートを前記長枕木上の所定部位に設置して、レール締結装置により、カントのある既設レールまたは新レールを固定する第2工程と、
前記長枕木の既設レール敷設部位以外の部位であって前記既設レールの延長上の新レール敷設予定の部位に新レールを敷設して、新たなタイプレートおよびレール締結装置によって前記新レールを固定する第3工程と、
前記既設レールのうち、前記新レールの延長上に位置するレール部分のレール締結装置およびタイプレートを除去する第4工程と、
設置済みの前記新レールと連続するようにレールを移設もしくは追加して、タイプレートおよびレール締結装置によって前記移設または追加したレールを固定する第5工程と、
含むようにしたものである。
前記第5工程においては、前記複数個所の埋込栓またはネジ穴のうちいずれかを選択して前記タイプレートを前記長枕木に固定するようにする。
このようにすることにより、カント部の既設レールをすべて撤去して新レールに置き換える場合に比べて、レールの移送作業が軽減され、最終段階の工事を行う当日の作業時間を短縮することができるとともに、レールの無駄を少なくしてコストダウンを図ることができる。
このようにすれば、レール締結装置の板ばね先端とレールのフランジ上面との間にすきま調整ピースを介挿することにより、継目板と板ばねを固定する手段(ボルト)との干渉を防止することができ、これによってレール締結装置のボルトを締め付けることができなくなる事態が生じるのを回避することができる。
既設レール敷設部位から新レール敷設部位に跨って設置可能な長さを有する長枕木と、
前記長枕木上にタイプレートと共に取り付けられレールを枕木に固定するためのレール締結装置と、を備え、
既設レールまたは新レールのうち外軌のレールが設置される部位には、カントに応じた高さの扛上部を有する特殊タイプレートが設置され、
既設レールまたは新レールのうち内軌のレールが設置される部位および直線状のレールが設置される部位には、前記扛上部を有しないタイプレートが設置されているようにしたものである。
かかる構成によれば、パッキンの厚みと傾斜でレールの高さと傾きを調整できるため、扛上部の高さや傾斜の異なる多数の特殊タイプレートを用意しておかなくても、カーブ箇所全体にわたって滑らかにカントが変化するレールを敷設することができる。
かかる構成によれば、特殊タイプレートを軽量化することができ、これによって線路切換作業の負担を軽減することができるとともに工事の所要時間を短縮することができる。
図1(A)〜(E)は、本実施形態の線路移動方法が適用される線路箇所の状態を施工順に示す平面図である。図1に示すように、本実施形態の線路移動方法は、(A)に示すように曲がって敷設されている線路を、(E)に示すように真っ直ぐな線路に敷き直す工事に適用される。図1(A)に示す線路は、曲線部を有しているため、カントが設けられており、レールR1,R2を支持する枕木10のうちカーブ箇所に配設されているものは、外側端部が内側端部よりも高くなるように傾斜して配設されている。また、図1には示されていないが、レールR1,R2は、下部フランジ部がレール締結装置によって枕木10の上に固定されている。
次に、新設の長枕木11上であってカーブ箇所のレールの外側には、図1(B)に示すように、新しい直線レール12A,12Bを敷設する。この新レール敷設工事は、昼間の時間帯に実施することも可能である。
上記実施形態の線路移動方法に使用するレール支持装置は、図2(B)に示すように、水平に配設された長枕木11と、該長枕木11に埋設された埋込栓19に螺合される固定用ネジ13によって、一対のレールR1,R2に対応して長枕木11の上に固定された一対のタイプレート14A,14Bとを備え、該タイプレート14A,14Bの中央のレール載置部上に調整用パッキン15A,15Bおよび軌道パッド16A,16Bを介してレールR1,R2が載置されている。なお、調整用パッキンには、高さ調整パッキンと角度調整パッキンとがあるが、図2においては、図示の都合でこれらを区別せずに描いてある。
長枕木11としては、図1から分かるように長さが異なる複数種類(例えば5種類)のものを用意しておくのが望ましいため、型枠を製造するコストの面からPC(プレストレスト・コンクリート)枕木よりもガラス繊維と硬質発泡ポリウレタン樹脂等によって形成される合成枕木を使用するのが良い。
そのため、本実施形態のレール支持装置を構成する長枕木11においては、図5(A)に示すように、現在線と将来線形の理論値となる位置に、調整用の埋込栓19a1,19b1と19a2,19b2が設けられている。なお、図5(A)において、埋込栓19a1,19b1と19a2,19b2の位置が枕木幅方向(図の上下方向)にずれているのは、タイプレートを固定する一対のボルトをはす向かいに配置する構成を採用し、はす向かいの方向を図5(B)または(C)のいずれかに選択できるようにしているためである。
上記のように座金挿入口14cの内壁面と調整座金20の側面のラックが構成されていることにより、ラックの噛み合せ位置を変えることで、調整座金20をタイプレート14に対して相対的にずらすことができる。このとき、調整座金20はボルト挿通穴20aに固定用ボルト21もしくはネジ釘が挿通され埋込栓19a,19bに螺合されることで、移動不能にされるため、枕木に対するタイプレート14の位置を変えることができることとなる。
なお、タイプレート14の中央のレール載置部の両側には位置規制用の一対の突状14eが形成されており、この突状14eの中央に、板ばね部材18を固定するための締結ボルト17の頭部が嵌合される凹部14f(図3参照)が設けられている。締結ボルト17は上下が逆すなわち頭部を下にした状態で突状14eにセットされ、締結ボルト17の雄ネジ部に板ばね部材18の穴を挿通させてから、ナット17aを螺合させて締め付けることで、板ばね部材18がタイプレート14に固定されるようになる。
上記実施形態では、曲がっている旧レールR1,R2を切断し真っ直ぐに伸ばして新レール12A,12Bと連続させているため、新レールと旧レールとが連続する部分すなわちレール同士の継目においては、レール側面に継目板が装着される。また、上記実施形態では、カントに対応した傾斜をレールに持たせるため、レール底面とタイプレート14との間にクサビ状の調整用パッキン15を介挿するように構成している。
そこで、この変形例では、図6に示すように、板ばね部材18の先端とレールRの下部フランジの上面との間に、断面が平行四辺形をなし変形しにくい剛性材料で形成されたすきま調整ピース22を介在させることによって、板ばね部材18の締結ボルト17がレール側へ大きく傾いて継目板23と干渉するのを回避するようにしている。
さらに、本発明は、カントのある線路からカントのない真っ直ぐな線路に切換えるための工事に限定されず、カントのない真っ直ぐな線路からカントのある線路に切換える工事や、所定のカントのある線路からこれとはカントの量(傾き)が異なる線路に切換えるための工事にも利用することができる。
10 枕木
11 長枕木
12 新レール
13 固定用ネジ
14 タイプレート
15 調整用パッキン
17 締結ボルト(レール締結装置)
18 板ばね部材(レール締結装置)
19 埋込栓
20 調整座金
21 固定用ボルト
22 すきま調整ピース
23 継目板
Claims (7)
- 既設レールを固定するレール締結装置およびタイプレートを除去して既設レールを支持する枕木を、既設レール敷設部位から新レール敷設部位に跨る長枕木に置き換えて、当該長枕木を道床上に水平に設置する第1工程と、
前記既設レールまたは新レールが有するカントに応じた高さの扛上部を備えた特殊タイプレートを前記長枕木上の所定部位に設置して、レール締結装置により、カントのある既設レールまたは新レールを固定する第2工程と、
前記長枕木の既設レール敷設部位以外の部位であって前記既設レールの延長上の新レール敷設予定の部位に新レールを敷設して、新たなタイプレートおよびレール締結装置によって前記新レールを固定する第3工程と、
前記既設レールのうち、前記新レールの延長上に位置するレール部分のレール締結装置およびタイプレートを除去する第4工程と、
設置済みの前記新レールと連続するようにレールを移設もしくは追加して、タイプレートおよびレール締結装置によって前記移設または追加したレールを固定する第5工程と、
含むことを特徴とする線路移動方法。 - 前記第1工程においては、予め所定の間隔をおいて複数の個所に、前記タイプレートを前記長枕木に固定するボルトもしくはネジを螺合させるための埋込栓またはネジ穴を形成した長枕木を設置し、
前記第5工程においては、複数個所の前記埋込栓またはネジ穴のうちいずれかを選択して前記タイプレートを前記長枕木に固定することを特徴とする請求項1に記載の線路移動方法。 - カントのある既設レールをカントのない新レールに切換える工事に適用される場合に、前記第5工程においては、前記既設レールのうち曲線部を真っ直ぐに矯正して直線状のレールに変更することを特徴とする請求項1または2に記載の線路移動方法。
- 前記第2工程においては、前記新レールの端部から移設または追加された前記既設レールの端部に連続する部位に継目板を取り付けるとともに、当該継目板のある箇所のレールがカントに応じて傾斜している場合に、当該継目板のある箇所に設けられているレール締結装置の板ばね部材先端とレールの下部フランジ上面との間に、前記板ばね部材を固定する手段と前記継目板との干渉を防止するためのすきま調整ピースを介挿することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の線路移動方法。
- 請求項1〜4の何れかに記載の線路移動方法に用いられるレール支持装置であって、
既設レール敷設部位から新レール敷設部位に跨って設置可能な長さを有する長枕木と、
前記長枕木上にタイプレートと共に取り付けられレールを枕木に固定するためのレール締結装置と、を備え、
既設レールまたは新レールのうち外軌のレールが設置される部位には、カントに応じた高さの扛上部を有する特殊タイプレートが設置され、
既設レールまたは新レールのうち内軌のレールが設置される部位および直線状のレールが設置される部位には、前記扛上部を有しないタイプレートが設置されていることを特徴とするレール支持装置。 - 前記特殊タイプレートの前記扛上部の上面と前記既設レールの底面との間には、カントに応じた厚みおよび勾配を有する調整用パッキンが介挿されていることを特徴とする請求項5に記載のレール支持装置。
- 前記特殊タイプレートの前記扛上部には、軽量化のための空洞部が設けられていることを特徴とする請求項5または6に記載のレール支持装置。
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