JP6798709B2 - 墓 - Google Patents

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Description

この発明は、動物や人の遺骨を収容する墓に関する。
従来から、ペット等の動物の遺骨を収容する動物用の墓が知られている。このような動物用の墓は、室内に設けたり、庭に設けたりされる。
下記特許文献1には、ペット等の動物の遺骨を収容する動物用の墓が知られている。このような動物用の墓は、たとえば、函状本体と、函状本体の内部に区画された収容空間に配置された遺骨収容器とを含む。函状本体の側面には、たとえばペットのシルエットを模したプレートが取り付けられている。このプレートには、ペットの写真、シルエット絵、レリーフ等が貼着されている。すなわち、函状本体の側面には、装飾が施されている。
実用新案登録第3193921号公報
本願発明者らは、墓本体(箱状本体)の少なくとも一部の面を、人工大理石を用いて形成することを検討している。この場合、外観が大理石調を呈するから、重厚な印象を周囲に与えることができる。また、本願発明者らは、このような動物用の墓を、人間の墓と同様、墓地に配置することを検討している。
このような動物用の墓を野外の墓地に配置する場合、夜間においては、墓本体に施されている装飾領域(装飾)を参拝者が視認できない。
このような問題は、動物用の墓を野外に配置する場合だけでなく、暗い屋内(室内)に設ける場合に共通する問題である。
すなわち、周囲が暗くても、装飾領域を良好に視認できる動物用の墓が求められている。
また、このような問題は、動物用の墓に限られず、人用の墓にも共通する問題である。
そこで、この発明の目的の一つは、周囲が暗くても、装飾領域を良好に視認できる墓を提供することである。
前記の目的を達成するための請求項1に記載の発明は、天板および複数の側板を有し、遺骨を収容する収容空間を内部に有する箱状の墓本体と、前記収容空間に配置された光源とを含み、前記天板および前記複数の側板の少なくとも一つが、人工大理石製の、透光性を有する板状部材を含み、前記板状部材が、所定の字情報および所定の絵情報の少なくとも一方を含む装飾からなり人工大理石によって形成された装飾領域と、前記装飾領域とは異なる領域であり人工大理石によって形成された非装飾領域とを有する装飾形成板を含み、前記光源の点灯時において、当該光源によって前記装飾形成が内側から照らされるときの前記装飾領域および前記非装飾領域の明るさが互いに異なることにより、前記墓本体の外方から見たときに、前記装飾領域を前記非装飾領域と区別して視認可能でありかつ前記装飾領域に含まれる前記装飾が識別可能である、墓を提供する。
求項に記載の発明は、天板および複数の側板を有し、遺骨を収容する収容空間を内部に有する箱状の墓本体と、前記収容空間に配置された光源とを含み、前記天板および前記複数の側板の少なくとも一つが、人工大理石製の、透光性を有する板状部材を含み、前記板状部材が装飾形成板を含み、前記装飾形成板が、人工大理石を用いて形成された非装飾領域、前記非装飾領域とは透光度の異なる人工大理石を用いて形成された装飾領域とを有し、前記光源の点灯時において、当該光源によって前記装飾形成板が内側から照らされたときの前記装飾領域および前記非装飾領域の明るさが互いに異なることにより、前記墓本体の外方から見たときに前記装飾領域を前記非装飾領域と区別して視認可能であ、墓である。
請求項に記載の発明は、天板および複数の側板を有し、遺骨を収容する収容空間を内部に有する箱状の墓本体と、前記収容空間に配置された光源とを含み、前記天板および前記複数の側板の少なくとも一つが、人工大理石製の、透光性を有する板状部材を含み、前記板状部材が装飾形成板を含み、前記装飾形成板が、人工大理石を用いて形成された非装飾領域、前記非装飾領域とは透光度の異なる人工大理石を用いて形成された装飾領域とを有し、前記光源の点灯時において、当該光源によって前記装飾形成板が内側から照らされたときの前記装飾領域および前記非装飾領域の明るさが互いに異なることにより、前記墓本体の外方から見たときに前記装飾領域を前記非装飾領域と区別して視認可能であ、墓である。
請求項に記載の発明は、前記装飾形成板の外表面には、紫外線を防止するための紫外線防止膜が配置されている、請求項1〜のいずれか一項に記載の墓である。
この構成によれば、周囲が暗くても、墓に施された装飾領域を良好に視認できる。
図1は、この発明の一実施形態に係る墓が配置された墓地の模式的な斜視図である。 図2は、前記墓の2つの態様を示す図である。 図3は、前記墓の分解斜視図である。 図4は、前記墓の斜視図である。 図5は、前記墓の側面図である。 図6は、前記墓を、図5の矢印VIから見た図である。 図7は、前記墓から墓本体を取り外した状態を示す平面図である。 図8は、前記墓の天面板の断面図である。 図9は、この発明の他の実施形態に係る墓を説明するための図である。 図10は、前記墓の要部を示す断面図である。 図11は、この発明のさらに他の実施形態を説明するための側面図である。 図12は、本発明の第1の変形例を説明するための平面図である。 図13は、本発明の第2の変形例を説明するための図である。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る墓1が配置された墓地2の模式的な斜視図である。図2は、墓1の2つの態様を示す図である。
墓地2は、動物霊園等に設けられた動物埋葬用の墓地である。墓地2は、野外に設けられている。墓地2内には、多数の墓1が配置されている。墓1は、ペット等の動物の遺骨を収容する動物用の墓である。多数の墓1は、列をなして並べられている。
図1に示すように、墓地2には、照明灯90が適度な感覚を空けて配置されている。しかし、一般的には、夜間の墓地2は暗い。また、死者が埋葬されているという墓地の雰囲気も、墓地2の暗さを助長している。
墓1は、動物用の墓である。墓1は、内部から発光する内部発光型の墓である。墓1の内部には、光源3(図3等参照)が収容されている。光源3の点灯状態において、光源3からの光が、墓1の本体を透過して外に放出される。
昼間は、図2(a)に示すように、光源3が消灯状態にされている。
一方、夜間は、図2(b)に示すように、光源3が点灯状態にされている。この状態では、墓1は内部から発光している(発光態様)。このとき、墓1の天面11aにおける装飾領域23,24を除く領域、および全ての側面(側板の外表面)が、内部から発光する。そして、内部発光する墓1によって、夜間の墓地2が、明るく照らされる。
図3は、墓1の分解斜視図である。図4は、墓1の斜視図である。図5は、墓1の側面図である。図6は、墓1を、図5の矢印VIから見た図である。以下、図3〜図6を参照しながら、墓1の構成について説明する。
墓1は、遺骨を収容する収容空間4を内部に有する箱状の墓本体5と、収容空間4に収容配置された遺骨収容器6と、収容空間4に収容配置された光源3と、墓本体5の底面の4隅にそれぞれ配置された脚部7とを含む。
墓本体5は、底面が開口する箱体8と、箱体8の底面開口8aを閉塞するように取り付けられたベース部材9とを含む。箱体8は、ベース部材9に取り付けられている。
箱体8は、天板(装飾形成板)11、前板12、左板13、右板14および後板15という、合計5枚の板状部材10を箱状に組み立てることにより構成されている。箱体8の前後間の距離L1(図4参照)は、たとえば約300mmである。箱体8の左右間の距離L2(図4参照)は、たとえば約300mmである。箱体8の前端の高さH1(図4参照)はたとえば約100mmである。箱体8の後端の高さH2(図4参照)はたとえば約150mmである。天板11、前板12および後板15は矩形板であり、左板13および右板14は台形板である。前板12、左板13、右板14および後板15の下端縁は互いに揃っており、箱体の底面開口8aを構成している。なお、前板12、左板13、右板14および後板15をまとめて側板という場合がある。
天板11、前板12、左板13、右板14および後板15(各板状部材10)は、人工大理石を用いて形成されている。人工大理石は、大理石の代用品であり、アクリル樹脂やポリエステル樹脂を主成分とした人工素材である。人工大理石には、大理石の粉や成分は全く入っていない。たとえば、この人工大理石の種類は、コーリアン(商標)のグラーサ(商標)シリーズのグラーサホワイト(GLW)、または、同シリーズのグラーサソリッドホワイト(GSW)である。これらの種類の人工大理石は、いずれも、その人工大理石の厚み次第では透光可能である。また、これらの種類の人工大理石の色は、白色をベースにしている。但し、人工大理石は、透光可能であれば、乳白色等を呈していてもよい。この実施形態では、各板状部材10の厚みW1(図8参照)はたとえば約8〜15mmの範囲で、好ましくは約12mmである。
図6に示すように、天板11の外表面(以下、「天面」という)11aには、第1の装飾領域23および第2の装飾領域24がそれぞれ直接形成されている。第1の装飾領域23および第2の装飾領域24は、天面11aのうち、周縁部を除く領域に形成されている。
第1の装飾領域23に形成される第1の装飾21は、イラストからなる装飾である。第1の装飾21は、墓1に埋葬されているペット(動物)のシルエットを模った装飾である。図6には、第1の装飾21の例として、墓1に埋葬されているペットが、ミニチュアダックスフンドである場合を示している。第1の装飾領域23は、人工大理石を用いて象嵌加工により形成されている。第1の装飾領域23は、天板11の他の領域や、前板12等他の側板に用いられている人工大理石とは異なり、透光性をほとんど有さない。また、第1の装飾領域23を構成する人工大理石の着色は、天板11の他の領域や、前板12等他の側板に用いられている人工大理石の色とは異ならせられている(たとえば茶色、黒、こげ茶等)。たとえば、この人工大理石の種類は、コーリアン(商標)のプライベートシリーズのディープラピスである。しかし、この人工大理石の種類は、これに限られないのは言うまでもない。
また、第2の装飾領域24に形成される第2の装飾22は、字情報からなる装飾である。第2の装飾22は、墓1に埋葬されているペット(動物)の名前を模った装飾である。図6には、第2の装飾22の例として、「RAKKY」という文字が描かれている。第2の装飾領域24は、人工大理石を用いて象嵌加工により形成されている。第2の装飾領域24は、天板11の他の領域や、前板12等他の側板に用いられている人工大理石とは異なり、透光性をほとんど有さない。また、第2の装飾領域24を構成する人工大理石の着色は、天板11の他の領域や、前板12等他の側板に用いられている人工大理石の色とは異ならせられている(たとえば茶色、黒、こげ茶等)。たとえば、この人工大理石の種類は、コーリアン(商標)のプライベートシリーズのディープラピスである。しかし、この人工大理石の種類は、これに限られないのは言うまでもない。第2の装飾領域24を構成する人工大理石の種類は、この実施形態のように第1の装飾領域23の人工大理石の種類と同じであってもよいし、別の種類の人工大理石であってもよい。
第1の装飾領域23および第2の装飾領域24の象嵌加工について説明する。象嵌用の機械で、象嵌加工前の天板11の第1の装飾領域23の形成対象位置から、第1の装飾21に相当する形態を抜き取り、第1の装飾21に対応する貫通穴を形成する。また、象嵌用の機械で、象嵌加工前の天板11の第2の装飾領域24の形成対象位置から、第2の装飾22に相当する形態を抜き取り、第2の装飾22に対応する貫通穴を形成する。一方、他の人工大理石製の、天板11と同じ厚みを有する板状の部材から第1の装飾21に相当する形態および第2の装飾22に相当する形態をそれぞれ抜き取り、第1の装飾21および第2の装飾22を形成する。そして形成した第1の装飾21および第2の装飾22を天板11に形成されている貫通穴に嵌め合わせることで、第1の装飾領域23および第2の装飾領域24をそれぞれ形成する。
すなわち、天面11aは、第1の装飾領域23と、第2の装飾領域24と装飾21,22の施されていない非装飾領域25とを含む。象嵌後の天面11aは面一に形成されている。そのため、そのため、天面11aの清掃を容易に行える。
また、天面11aには、金属プレート26が設けられている。金属プレート26には、遺骨の収容対象のペットの生存期間の表示27、および当ペットへのメッセージ28が刻まれている。
図7は、墓1から箱体8を取り外した状態を示す平面図である。
図3および図7に示すように、ベース部材9は、鋼製の板状部材を用いて形成されている。ベース部材9の上面周縁部には、四角環状の突条からなる枠部30が形成されている。ベース部材9に箱体8を取り付けた状態では、箱体8の底面開口8aを区画する側板の下端部が、枠部30に嵌合する。
図3に示すように、ベース部材9の4カ所(後部の2カ所および左右の1カ所)にそれぞれ形成されたねじ穴38(3か所のみ図示)に、箱体8の下部の4カ所に形成されたねじ挿通穴39(1か所のみ図示)を介してねじ(図示しない)を締結することにより、ベース部材9に対して箱体8が固定される。
図7に示すように、ベース部材9の上面中央部には、遺骨を内部に収容するための遺骨収容器6が配置されている。遺骨収容器6の底部は、ベース部材9の上面に固定されている。遺骨収容器6は、たとえば骨壺であり、有底円筒状の収容器本体31と、中央部が上方に膨らんだ円板状の蓋32とを含む。遺骨収容器6を円筒状とし、かつその大きさを比較的小型に設定しているのは、次に述べる光源3からの照明を遺骨収容器6が邪魔する結果、遺骨収容器6の影が箱体8にできことを防ぐためのものである。
図3および図7に示すように、光源3は、平面視で、遺骨収容器6の周囲を取り囲むように配置されている。
具体的には、光源3は、複数(図7の例では4つ)の個別光源33を備えている。光源3は、各個別光源33を接続する給電コード34(図3では不図示)をさらに含む。給電コード34のうち最も基端寄りの給電コード34aは、ベース部9の底面に形成された給電用穴を介して墓1の外側に引き出されている。基端側の給電コード34の基端は屋外電源に接続されている。これにより、複数の個別光源33への給電が行われる。
各個別光源33は、板状の発光部本体35(図7参照)と、発光部本体35の一方側主面35a(図7参照)に配置された多数(図7の例では、たとえば12個)の発光体36(図7参照)からなる光源群とを含む。図7の例では、光源群は、円環状をなしている。発光体36は、たとえばLEDである。各個別光源33は、ベース部材9の底面上に、一方側主面35aを上方に向けた状態で載置されている。
複数の個別光源33が、平面視で、遺骨収容器6の周囲を取り囲むように配置されているので、天面の全域をほとんどむらなく照明できる。また、4つの側板を良好に照明できる。
また、光源3には、墓1の周囲の明るさを検出する明暗センサ(図示しない)と、明暗センサの検出値に基づいて、複数の個別光源33への給電/給電停止を切り換えるスイッチ(図示しない)が設けられている。この明暗センサは、たとえば照度計を用いて構成されている。また、スイッチは、リレー等を用いて構成されている。スイッチは、墓1の周囲の明るさが、一定の明るさよりも明るい場合に、コンセントプラグからの電力を、複数の個別光源33に供給する。一方、スイッチは、墓1の周囲の明るさが、一定の明るさよりも暗い場合に、コンセントプラグからの複数の個別光源33への電力供給を停止する。
図8は、天板11の断面図である。図8では、図6の切断面線VIII-VIIIに沿って切断した場合の断面を示している。
天板11、前板12、左板13、右板14および後板15(各板状部材10)の外表面の全域には、紫外線を防止するための紫外線防止膜41が配置されている。図8では、天板11の場合を例に挙げているが、側板(前板12、左板13、右板14および後板15)の外表面にも、同様に紫外線防止膜41が配置されている。紫外線防止膜41は、所定の塗料を塗布することにより設けられる。この塗料は、たとえば、2液性反応型のアクリルウレタン樹脂塗料に、添加剤を混入して設けられる。
このような紫外線防止膜41を配置したのは次に述べる理由による。すなわち、人工大理石は、種類によっては紫外線に弱いものがある。このような紫外線に弱い種類の人工大理石を板状部材10の材料に用いる場合には、使用に伴って板状部材10の外表面が黄変するおそれがある。前述のグラーサホワイト(GLW)等はいずれも、紫外線に比較的弱いタイプの人工大理石である。そのため、各板状部材10の外表面の全域に、紫外線防止膜41を配置している。これにより、板状部材10の外表面、すなわち箱体8の外表面が、紫外線の影響を受けて黄変することを効果的に抑制または防止できる。
図2(a)に示すように、昼間は、光源3が自動的に消灯状態になっている。この状態では、墓1は内部から発光しない(非発光態様)。墓1の外郭は、人工大理石によって構成されている。そのため、この非発光態様において、外観が大理石調を呈し、墓地2を訪れた周囲の者に、重厚な印象を与えることができる。この状態で、装飾領域23,24の色が非装飾領域25や側板と異なるから、当然に、装飾21,22を周囲から良好に視認できる。
一方、夜間は、図2(b)に示すように、光源3が自動的に点灯状態にされる。この光源3の点灯状態(発光態様)において、収容空間4に配置された複数の個別光源33によって天面(装飾形成面)11aおよび他の全ての側面(側板の外表面)が内部から照らされる。これにより、天面11aの非装飾領域25の全域(装飾形成面のうち少なくとも周縁部の全域)および他の全ての側面(側板の外表面)の全域が発光する。墓1の内部からの光が、いずれも白色のグラーサホワイト(GLW)等を通る。そのため、天面11aおよび他の全ての側面から出る光は、柔らかい光である。これにより、墓地2を訪れた周囲の者に、幻想的な印象を与えることができる。
また、光源3の点灯状態において、収容空間4に配置された複数の個別光源33によって天面(装飾形成面)11aが内部から照らされる。天面11aの非装飾領域25が透光可能な人工大理石を用いて形成され、また、天面11aの装飾領域23,24がほとんど透光しない人工大理石を用いて形成されている。そのため、天面11aにおいて非装飾領域25のみが発光する。これにより、夜間において、墓本体5の外方から見たときに装飾領域23,24を、非装飾領域25と区別して視認させることができる。ゆえに、周囲が暗くても、墓1に施された装飾21,22を良好に視認できる。
以上により、周囲の明るさに拘わらず、周囲から装飾21,22を視認できる。
図9は、この発明の他の実施形態に係る墓101を説明するための図である。図10は、墓101の要部を示す断面図である。図10は、図8と同様、図6の切断面線VIII-VIIIに沿って切断した場合の断面を示している。
図9および図10に示す実施形態において、図1〜図8の実施形態に示された各部に対応する部分には、図1〜図8の場合と同一の参照符号を付して示し、説明を省略する。
墓101が墓1と相違する点は、装飾領域123,124を象嵌加工ではなく、人工大理石の厚みを変えることにより形成する点である。その他の点は、図9および図10に示す実施形態の場合と同じである。
天板11の天面11aには、第1の装飾領域123および第2の装飾領域124がそれぞれ直接形成されている。第1の装飾領域123および第2の装飾領域124は、天面11aのうち、周縁部を除く領域に形成されている。第1の装飾領域123は、天板11の内側から研削機械を用いて、第1の装飾領域123の形成対象位置を、第1の装飾121に相当する形態に合わせて薄く削ることにより設けられる。第1の装飾121が形成される部分の厚みW2が、他の厚みW1よりも薄くされる。板状部材10の厚みが薄い程、光源3の点灯状態において、板状部材10を透過する光の量が多い。
また、第2の装飾領域124は、天板11の内側から研削機械を用いて、第2の装飾領域124の形成対象位置を、第2の装飾122に相当する形態に合わせて薄く削ることにより設けられる。第2の装飾122が形成される部分の厚みを、厚みW2としてもよいが、他の厚み(<W1)としてもよい。
この実施形態では、天板11を内側から削ることにより装飾121,122を形成しているので、光源3の消灯状態では、墓本体5の外方から見たときに、装飾領域123,124を非装飾領域25と区別して視認させることはできない(外見からではわからない)。
一方、光源3の点灯状態(発光態様)において、収容空間4に配置された複数の個別光源33によって天面(装飾形成面)11aおよび他の全ての側面(側板の外表面)が内部から照らされる。これにより、天面11aの全域(装飾形成面のうち少なくとも周縁部の全域)および他の全ての側面(側板の外表面)の全域が発光する。この場合において、装飾領域123,124が非装飾領域25よりも明るく発光する。これにより、墓本体5の外方から見たときに装飾領域123,124を非装飾領域25と区別して視認させることができる。これにより、周囲の明るさに拘わらず、周囲から装飾121,122を視認することができる。これにより、夜間において、墓本体5の外方から見たときに装飾領域123,124を、非装飾領域25と区別して視認させることができる。ゆえに、周囲が暗くても、墓101に施された装飾121,122を良好に視認できる。
また、天板11を内側から削って装飾領域123,124を設けるので、天面11a が平坦面に保たれる。そのため、天面11aの清掃を容易に行える。
図11は、この発明の他の実施形態に係る墓201を説明するための図である。図11に示すように、装飾21(,22,121,122)を施す、すなわち装飾領域23(,24,123,124)を設ける装飾形成面(装飾形成板の外表面)を、天面11aでなく、側面(たとえば右面14a)としてもよい。この場合、装飾形成面を、右面14aではなく、他の側面としてもよい。さらに一の側面だけでなく、複数の側面に設けるようにしてもよい。図11の例では、第1の装飾領域23のみを設けているが、第1の装飾領域23に代えてまたは併せて第2の装飾領域24を設けるようにしてもよい。
また、装飾21,22,121,122を設ける装飾形成面を、天面11aと側面との双方としてもよい。
以上、この発明の3つの実施形態について説明したが、この発明は、さらに他の形態で実施することも可能である。
たとえば、第1の実施形態において、装飾領域23,24が透光しないとして説明したが、非装飾領域25よりも透光度が低ければ、装飾領域23,24が透光してもよい。さらに、装飾領域23,24が非装飾領域25よりも透光度が高くてもよく、この場合には、第2の実施形態と同様、装飾領域23,24がその周囲の領域よりも明るく照らされるようになる。
また、第1および第2の実施形態において、装飾として、イラスト(絵情報)からなる第1の装飾21,121と、字情報からなる第2の装飾22,122の双方を含む場合を例に挙げたが、第1の装飾21,121および第2の装飾22,122のいずれか一方のみしか設けられていなくてもよい。また、天面11aには、装飾とともに金属プレート26が設けられている場合を例に挙げたが、金属プレート26は廃止してもよい。
また、第1の装飾21,121としてミニチュアダックスフンドのイラストを例に挙げて説明したが、他の種類の犬であってもよいし、犬以外の動物のイラストでもよいのは言うまでもない。
また、墓本体5の形態も、前述した態様に限られず、適宜種々の形態を採用できる。墓本体5が、平面視矩形の箱状をなしているとして説明したが、平面視で、円形、五角形、六角形、ハート形、星形等種々の形状を採用することができる。
また、墓本体5として、横寸法が縦寸法よりも大きい偏平型のものを例に挙げて説明したが、図12に示すように、墓本体5の縦寸法が横寸法よりも大きくてもよい。また、図12の例では、平面視矩形状であるが、鉛直方向に延びる四角柱をその中心を通る鉛直軸線回りに所定角度(90°未満)捩じった形状に設けている。四角柱の捩じりは、人工大理石製の四角柱を加熱して当該四角柱を柔らかくした状態で回転方向に力を加えることにより設ける。墓本体5の側面(側板12〜15の側面の少なくとも一つに)に、装飾領域23,24を象嵌を用いて形成する場合、象嵌後に四角柱を捩じる。
また、前述の説明では、板状部材10に採用される人工大理石として、天然の大理石を含有しないものを例に挙げて説明したが、人工大理石は、大理石の粉末や成分を含有していてもよい。本願の明細書において、人工大理石は、いわゆる人造大理石を含む趣旨である。
また、第1および第3の実施形態において、装飾領域23,24が透光度が低いあるいは透光性をほとんど有さないので、装飾領域23,24を人工大理石ではない樹脂材料やその他の材料を用いて形成してもよい。
また、箱体8の天面および4つの側面の全てを板状部材10で構成する形態に限られず、天面および4つの側面の少なくとも一つの全域が、透光性を(ほとんど)有さない不透光部材を用いて形成されていてもよい。
また、光源3の形態も、前述した態様に限られず、適宜種々の形態を採用できる。個別光源33が、多数の発光体36を含む構成でなく、面全体で発光する面状発光体を含む構成であってもよい。また、光源3が、遺骨収容器6の周囲を取り囲む円環状の環状光源によって構成されていてもよい。
また、前述の各実施形態では、屋外電源から電源を取るとして説明したが、墓1,101,201に太陽電池等が設けられており、光源3の発光に、それらの電力が用いられていてもよい。この太陽電池のパネルは、墓1から離れた位置に設けられる。パネルが墓1のイメージにそぐわないからである。
また、本発明に係る墓1,101,201として、屋外の墓地2に設けられる墓を例に挙げて説明したが、屋内霊園に設けられてもよい。暗い屋内(室内)に設ける場合に設けられる場合、室内霊園の営業中は、墓1,101,201が常に発光態様(点灯状態)にあってもよい。また、墓地や霊園に設けられるものに限られず、家屋の室内や庭に設けてもよい。墓1,101,201を屋内に設置する場合、基端側の給電コード34の基端には、コンセントプラグ(図示しない)を取り付け、このコンセントプラグを、室内のコンセントに差し込むことにより、墓1,101,201への給電を行うようにしてもよい。
また、図13に示すように、装飾領域23,24が透光度の高い人工大理石を用いて形成されており、非装飾領域25が、透光性をほとんど有さない人工大理石を用いて形成されていてもよい。
また、箱体8の天面および4つの側面の全てを板状部材10で構成する形態に限られず、天面および4つの側面の少なくとも一つの全域が、不透光な材料を用いて形成されていてもよい。
さらに、墓1,101,201の板状部材10として、人工大理石製のものを例に挙げて説明したが、板状部材10としてタイル(陶器質タイルやせっ器質タイル、磁器質タイル)や石(御影石や大理石)製のものを採用できる。
また、本発明に係る墓1,101,201として動物用の墓として例に挙げて説明したが、動物用の墓1,101,201には、動物だけでなく、人も一緒に埋葬されてもよい。また、人用の墓に、本発明を適用することもできる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1:墓、3:光源、4:収容空間、5:墓本体、10:板状部材、11a:天面(装飾形成面)、23:第1の装飾領域、24:第2の装飾領域、25:非装飾領域、101:墓、123:第1の装飾領域、124:第2の装飾領域、201:墓

Claims (4)

  1. 天板および複数の側板を有し、遺骨を収容する収容空間を内部に有する箱状の墓本体と、
    前記収容空間に配置された光源とを含み、
    前記天板および前記複数の側板の少なくとも一つが、人工大理石製の、透光性を有する板状部材を含み、
    前記板状部材が、所定の字情報および所定の絵情報の少なくとも一方を含む装飾からなり人工大理石によって形成された装飾領域と、前記装飾領域とは異なる領域であり人工大理石によって形成された非装飾領域とを有する装飾形成板を含み、
    前記光源の点灯時において、当該光源によって前記装飾形成が内側から照らされるときの前記装飾領域および前記非装飾領域の明るさが互いに異なることにより、前記墓本体の外方から見たときに、前記装飾領域を前記非装飾領域と区別して視認可能でありかつ前記装飾領域に含まれる前記装飾が識別可能である、墓。
  2. 天板および複数の側板を有し、遺骨を収容する収容空間を内部に有する箱状の墓本体と、
    前記収容空間に配置された光源とを含み、
    前記天板および前記複数の側板の少なくとも一つが、人工大理石製の、透光性を有する板状部材を含み、
    前記板状部材が装飾形成板を含み、
    前記装飾形成板が、人工大理石を用いて形成された非装飾領域、前記非装飾領域とは透光度の異なる人工大理石を用いて形成された装飾領域とを有し、
    前記光源の点灯時において、当該光源によって前記装飾形成板が内側から照らされたときの前記装飾領域および前記非装飾領域の明るさが互いに異なることにより、前記墓本体の外方から見たときに前記装飾領域を前記非装飾領域と区別して視認可能である、墓。
  3. 天板および複数の側板を有し、遺骨を収容する収容空間を内部に有する箱状の墓本体と、
    前記収容空間に配置された光源とを含み、
    前記天板および前記複数の側板の少なくとも一つが、人工大理石製の、透光性を有する板状部材を含み、
    前記板状部材が装飾形成板を含み、
    前記装飾形成板が、人工大理石を用いて形成された非装飾領域、前記非装飾領域とは透光度の異なる人工大理石を用いて形成された装飾領域とを有し、
    前記光源の点灯時において、当該光源によって前記装飾形成板が内側から照らされたときの前記装飾領域および前記非装飾領域の明るさが互いに異なることにより、前記墓本体の外方から見たときに前記装飾領域を前記非装飾領域と区別して視認可能である、墓。
  4. 前記装飾形成板の外表面には、紫外線を防止するための紫外線防止膜が配置されている、請求項1〜のいずれか一項に記載の墓。
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