JP6798704B2 - ドラム用テンションボルトの緩み止め - Google Patents

ドラム用テンションボルトの緩み止め Download PDF

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Description

本発明は、ドラム用テンションボルトの緩み止めに関する。
ユーザは、ラグにテンションボルトを締め付けて、ドラムヘッドをフープと共にシェルの開口端に装着する。ドラムヘッドを装着後、ユーザは、テンションボルトの締付け量を調節することで、ドラムヘッドのテンションを調整する。しかしながら、ドラムを演奏したときに生じる振動によって、テンションボルトが緩むことで、ドラムヘッドのテンションが低下し、ドラムの音が変わってしまうことがある。
このため、図8(a)及び図8(b)に示すようなテンションボルトの緩み止め100が提案されている。ドラムヘッドのテンションを調整した後、テンションボルトが緩まないようにするため、緩み止め100が、テンションボルトのボルト頭部TBHに装着されて、ボルト頭部TBHとフープHとの間に嵌め込まれる。ドラムヘッドのテンションを再調整する場合、ユーザは、ボルト頭部TBHから緩み止め100を取り外すか、又はボルト頭部TBHに緩み止め100を取り付けたままにして、テンションボルトの締め付け量を再調節する。
これとは別に、例えば、特許文献1に開示されるようなテンションボルトの緩み止めも提案されている。この文献に開示の緩み止めは、専用のテンションボルトと共に使用される。この緩み止めは、ボルト頭部が収容される上側環状部と、テンションボルトの軸部が挿通される下側筒状部とを備えている。上側環状部は、ボルト頭部の外周に配置される4つの分割壁から構成されている。下側筒状部は、フープに形成された長孔に嵌合可能に構成されている。
一方、ボルト頭部には、緩み止めの下側筒状部の上端面に当接されるフランジが設けられている。また、フランジの外周面には、緩み止めの上側環状部の内周面に係止される鋸状の歯が形成されている。この構成によれば、下側筒状部がフープの長孔に嵌合されることで、フープに対する緩み止めの回転が規制される。また、フランジ部の鋸状の歯が上側環状部の内周面に係止されることで、緩み止めに対するテンションボルトの回転が規制される。これらによって、ドラムの演奏時においても、テンションボルトが緩まなくなる。
米国特許第6459026号明細書
しかしながら、上記従来構成の緩み止めには、以下のような問題がある。ドラムを演奏する前のチューニング作業中に、ユーザは、テンションボルトに対して緩み止めを装着したり取り外したり又はテンションボルトに緩み止めを装着したままにしてテンションボルトの締め付け量を調節することを頻繁に行う。このため、図8(a)及び図8(b)に示す緩み止め100を、例えば、断面四角形状のボルト頭部TBHを有するテンションボルトに用いた場合、丸孔100aがボルト頭部TBHの角部によって広がり易く、変形し易い。このため、緩み止め100によりテンションボルトの緩みを規制する効果は、使用し始めてから徐々に低下する。
また、ボルト頭部TBHの角部の寸法が小さく、ボルト頭部TBHの角部が丸孔100aの内周面に引っ掛かりが浅い場合、緩み止め100は、テンションボルトの緩みを十分に規制することができない。また、この場合、緩み止め100が下側のテンションボルトに装着されると、ボルト頭部TBHから脱落し易い。一方、ボルト頭部TBHの角部の寸法が大きく、丸孔100aの内周面にボルト頭部TBHの角部が引っ掛かり過ぎる場合、緩み止め100は、ボルト頭部TBHに対する装着や取り外しに加え、ボルト頭部TBHに緩み止め100を装着したままにしてテンションボルトの締め付け量を調節することも難しくなる。
特許文献1に開示の緩み止めは、上述したように、専用のテンションボルトと長孔を有するフープとを使用しない限り、テンションボルトの緩み止めとして機能することができない。つまり、緩み止めと共に使用できるテンションボルトやフープの種類が限られている。よって、テンションボルトの緩み止めとして、その汎用性は低い。また、この文献に開示の緩み止めの場合、緩み止めが一旦テンションボルトに取り付けられると、緩み止めの下側筒状部がテンションボルトのフランジの下に装着されるため、緩み止めをテンションボルトから取り外すことができない。
本発明の目的は、ボルト頭部の形状によらずテンションボルトの緩みを規制することのできるドラム用テンションボルトの緩み止めを提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ドラムヘッドのテンションを調節するテンションボルトに装着されるドラム用テンションボルトの緩み止めであって、前記テンションボルトに装着された状態でドラムに当接される本体部を備え、前記本体部は、前記テンションボルトのボルト頭部が嵌合される嵌合孔と、前記テンションボルトを側方から把持する複数の把持部とを有し、前記複数の把持部のそれぞれは、前記本体部の厚み方向に延びる撓み部と、前記撓み部の先端から前記嵌合孔の中心線に向けて突出すると共に前記ボルト頭部の側面と接触する爪部とを備え、前記複数の把持部は、前記嵌合孔に嵌合された前記ボルト頭部により側方に押し広げられることで、前記嵌合孔の中心線を中心にそれぞれ開くように構成されていることを要旨とする。
この構成によれば、テンションボルトに緩み止めが装着されると、把持部は、ボルト頭部により側方に押し広げられて、嵌合孔の中心線を中心に開く。また、把持部は、ボルト頭部の形状に合わせて開いた状態で、ボルト頭部を側方から把持する。これらにより、緩み止めは、ボルト頭部の形状によらず、テンションボルトへの着脱が容易となることに加え、着脱が繰り返されることへの耐久性も高くなる。また、緩み止めが下側のテンションボルトに装着されても、ボルト頭部から脱落し難くなる。よって、ボルト頭部の形状によらずテンションボルトの緩みを規制することができる。
また、この構成によれば、把持部は、撓み部を撓ませることによって、テンションボルトの側面により側方に押し広げられると共に、テンションボルトを側方から弾性的に把持することができる。また、撓み部を本体部の厚み方向に延びる形状とすることで、把持部の長さが大きくなり、把持部は撓み易くなる。これにより、把持部の耐久性を高くすることができる。また、把持部の幅を小さくして、把持部の数を増やすこともできる。これによっても、把持部の耐久性をより一層高くすることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、嵌合孔の中心線と把持部との間の距離は、テンションボルトの軸線と側面との間の距離よりも小さいことを要旨とする。
この構成によれば、嵌合孔の中心線と把持部との間の距離をテンションボルトの軸線と側面との間の距離よりも小さくすることにより、テンションボルトに緩み止めが装着されている状態で、把持部を、テンションボルトの側面に確実に接触させることができる。このため、把持部によりテンションボルトを把持する力を、把持部からテンションボルトの側面へと確実に伝達することができる。よって、テンションボルトの緩みを効果的に規制することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、把持部は、平坦な把持面を有し、把持部は、把持面によって断面多角形状のテンションボルトの平坦な側面を把持するように構成されていることを要旨とする。
この構成によれば、テンションボルトに緩み止めが装着されている状態で、把持部の平坦な把持面を、テンションボルトの平坦な側面に確実に面接触させることができる。このため、把持部によりテンションボルトを把持する力を、把持面からテンションボルトの側面へとより確実に伝達することができる。また、断面多角形状のテンションボルトの場合、側面の寸法に生じるばらつきは比較的小さい。このため、把持部がボルト頭部の角部を把持する構成よりも、緩み止めの汎用性を高くすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、把持部は、把持面によって、テンションボルトの側面における幅方向の端部を把持するように構成されていることを要旨とする。
この構成によれば、把持部がテンションボルトの側面における幅方向の中央を把持する場合と比較して、テンションボルトに緩み止めを装着したままにしてテンションボルトを回転させるとき、把持面の側方への移動量を小さく抑えることができる。このため、把持部によりテンションボルトの緩みを規制する力を、ドラムの演奏時にはテンションボルトの緩みを規制しつつドラムヘッドのテンションを調節する際にはテンションボルトの締め付け量を調節できる最適な大きさに設定することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の発明において、把持面は、一対の把持面のうちの一つであり、把持部は、一対の把持面のいずれか一方の把持面を用いてテンションボルトの側面を把持するように構成されていることを要旨とする。
この構成によれば、把持部が一方の把持面でテンションボルトを把持したときのテンションボルトの回転位置を、把持部が他方の把持面でテンションボルトを把持したときのテンションボルトの回転位置と異ならせることができる。つまり、把持部が一つの把持面しか有しない構成と比較して、テンションボルトを一回転させる範囲内で、把持部が把持できるテンションボルトの回転位置の数を増やすことができる。このため、緩み止めによりテンションボルトの緩みが規制されている状態で、テンションボルトを小刻みに回転させることができ、ドラムヘッドのテンションを微調整することができる。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、把持部は、撓み部の先端から基端にかけて嵌合孔の中心線から離れるように延びていることを要旨とする。
この構成によれば、把持部が撓み部の先端から基端にかけて嵌合孔の中心線から離れるように延びているため、ボルト頭部の基端付近と把持部との間に空間を確保することができる。これにより、緩み止めは、テンションボルトに装着された状態で、ボルト頭部の基端付近と干渉し難くなる。このため、ボルト頭部の形状が異なるテンションボルトに対しても、緩み止めを使用することが容易となる。よって、緩み止めの汎用性を更に高くすることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のうちいずれか一項に記載の発明において、本体部は、把持部の周囲に、本体部の厚み方向に深さを有する凹部を有し、把持部は、本体部における嵌合孔と凹部との間の部分であることを要旨とする。
この構成によれば、本体部において、把持部の周囲に凹部を設けると共に嵌合孔と凹部との間の部分を把持部としたことで、本体部の厚みを利用して把持部を形成することができる。この場合、緩み止めの厚みが小さく抑えられるため、工具等でボルト頭部が掴み易くなる。このため、テンションボルトに緩み止めを取り付けたままにしてテンションボルトの締め付け量を調節する作業が容易に行える。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、凹部には、弾性部材が配置されていることを要旨とする。
この構成によれば、テンションボルトが嵌合孔に嵌合されると、把持部は、嵌合孔の中心線を中心に押し広げられると共に、凹部内に配置された弾性部材を圧縮する。このとき、弾性部材には圧縮により弾性力が生じる。よって、弾性部材の弾性力をテンションボルトの緩みを規制する力に利用することで、テンションボルトの緩み止めとして機能を更に高めることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のうちいずれか一項に記載の発明において、本体部は、テンションボルトに装着された状態でドラムに当接される外側部を有し、外側部には、テンションボルトの回転方向に対応する回転許容角度を有するクリアランスが設けられていることを要旨とする。
この構成によれば、緩み止めを、最大でクリアランスの回転許容角度だけ向きを変えて、テンションボルトに装着することができる。これにより、テンションボルトの回転位置によらずテンションボルトに緩み止めを装着することが可能となる。
本発明によれば、ボルト頭部の形状によらずテンションボルトの緩みを規制することができる。
本発明の一実施形態に係る緩み止めを適用したドラムの斜視図。 テンションボルトに装着される緩み止めを下方から見たときの斜視図。 緩み止めを構成する本体部及びOリングの斜視図。 緩み止めの平面図。 緩み止めの縦断面図。 (a)緩み止めを第1の向きでテンションボルトに装着した状態を示す平面図、(b)緩み止めを第2の向きでテンションボルトに装着した状態を示す平面図。 (a)テンションボルトのボルト頭部を把持している緩み止めの平面図、(b)テンションボルトを元の位置から45度回転させた後の状態を示す緩み止めの平面図。 (a)従来の緩み止めの斜視図、(b)緩み止めがテンションボルトに装着されている状態を示す斜視図。
以下、本発明に係るドラム用テンションボルトの緩み止めを具体化した一実施形態について図1〜図7(b)を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、ドラム10は、円筒状のシェル11と、シェル11の開口端を塞ぐドラムヘッド12と、シェル11の開口端に外装されるフープ13とを備えている。また、ドラム10は、シェル11の外周面に等間隔を空けて固定された複数のラグ14と、各ラグ14の上下両端面のネジ孔に螺着された複数のテンションボルト15とを備えている。
テンションボルト15は、フープ13のフランジ面13aに当接されるフランジ部15aと、工具等に把持されるボルト頭部15bと、ラグ14に螺着されるネジ軸部15eとを備えている。ボルト頭部15bは、略断面正方形状を有している。このため、ボルト頭部15bは、平坦面からなる4つの側面15cと、4つの角部15dとを有している。ボルト頭部15bの基端15fは、フランジ部15aに向けて広がる形状を有している。
各テンションボルト15のボルト頭部15bには、テンションボルト15が緩まないようにするため、緩み止め20が装着される。緩み止め20は、ボルト頭部15bに装着されることで、ボルト頭部15bとフープ13の外周面13bとの間に嵌め込まれる。緩み止め20は、その一部をフープ13の外周面13bに当接させることで、テンションボルト15の緩みを規制する。上側のドラムヘッド12をシェル11に固定する上側のテンションボルト15には、緩み止め20が、テンションボルト15の上方から装着される。また、下側のドラムヘッドをシェル11に固定する下側のテンションボルト15には、緩み止め20が、テンションボルト15の下方から装着される。
図3〜図5に示すように、緩み止め20は、本体部21と、本体部21に装着される弾性部材としてのOリング22とを備えている。本体部21は、樹脂材料からなり、所定の厚みを有する板状に形成されている。また、本体部21は、細長い略六角形の平面形状を有している。Oリング22は、伸縮性を有するゴム材料からなる。本体部21の上面21aには、Oリング22が嵌め込まれる環状凹部25が形成されている。環状凹部25は、本体部21の厚さの約1/2〜2/3に相当する深さを有している。
本体部21は、上面21a及び下面21bと、長手方向に位置する一対の端部21cと、幅方向に位置する一対の外側部21d,21eとを備えている。一対の外側部21d,21eは、本体部21の長軸C1に対して左右対称である。各外側部21d,21eは、丸みを帯びた角部26と、角部26から各端部21cにかけて延びる一対の側面27とを有している。一対の側面27は、両外側部21d,21eの角部26を通過する横軸C2に対して左右対称である。
一対の側面27はいずれも、緩み止め20がテンションボルト15に装着された状態でフープ13の外周面13bに当接される部分であり、平坦面である。一方の側面27と他方の側面27とがなす角度をαとした場合、各外側部21d,21eには、(180−α)度の回転許容角度βを有するクリアランス28がそれぞれ設けられている。
本体部21は、嵌合孔30と、8つの把持部31とを有している。嵌合孔30には、ボルト頭部15bの基端15fが嵌合される。嵌合孔30は、本体部21の下面21bに開口した丸孔からなる。嵌合孔30は、ボルト頭部15bの基端15fと同じく、本体部21の下面21bに広がる形状を有している。また、嵌合孔30の直径は、ボルト頭部15bの基端15fの外径よりも僅かに大きい。このため、嵌合孔30の内周面とボルト頭部15bの基端15fとの間には、空間が確保される。
嵌合孔30は、環状凹部25の内側に形成されている。嵌合孔30は、環状凹部25と同軸上に配置されている。嵌合孔30は、環状凹部25と共に、本体部21の中心から偏心した位置に設けられている。このため、一対の外側部21d,21eのうちの一方を第1外側部21dとし、他方を第2外側部21eとした場合、嵌合孔30の中心線C3は、第2外側部21eよりも第1外側部21dに近接している。また、嵌合孔30の中心線C3と第1外側部21dとの間の距離A1は、嵌合孔30の中心線C3と第2外側部21eとの間の距離A2よりも小さくなっている。
8つの把持部31は、本体部21にそれぞれ独立して形成されている。8つの把持部31は、同一形状及び同一寸法をそれぞれ有している。各把持部31は、嵌合孔30と環状凹部25との間に位置する本体部21の部分からなる。各把持部31は、嵌合孔30の中心線C3の周りに等間隔を空けてそれぞれ配置されている。また、各把持部31は、嵌合孔30の中心線C3を向いて、45度の等角度間隔でそれぞれ配置されている。
各把持部31は、嵌合孔30に嵌合されたボルト頭部15bにより側方に押し広げられることで、嵌合孔30の中心線C3を中心に開くように構成されている。各把持部31は、嵌合孔30に嵌合されたボルト頭部15bを側方から把持するように構成されている。各把持部31は、環状凹部25内のOリング22と共に、ボルト頭部15bを弾性的に把持するように構成されている。
各把持部31は、撓み部33と、撓み部33の先端に設けられた爪部36とを備えている。撓み部33は、本体部21の厚み方向に、環状凹部25と同じ深さだけ延びている。このため、撓み部33は、環状凹部25と同じく、本体部21の厚さの約1/2〜2/3に相当する長さを有している。撓み部33は、嵌合孔30の中心線C3に対して接離する方向に撓むように形成されている。
撓み部33は、全体として、先端から基端にかけて嵌合孔30の中心線C3から離れるように延びている。また、撓み部33の基端は、嵌合孔30の内周面と連続している。このため、撓み部33とボルト頭部15bとの間の空間も、嵌合孔30の内周面とボルト頭部15bとの間の空間から連続している。
爪部36は、撓み部33の先端から嵌合孔30の中心線C3に向けて突出している。各爪部36は、ボルト頭部15bの側面15cを把持する左右一対の把持面37を有している。把持面37は、平坦面からなり、ボルト頭部15bの側面15cと面接触する。一対の把持面37は、爪部36の先端の稜線38に対して左右対称である。
各把持部31は、把持面37を嵌合孔30の中心線C3から所定の距離だけ離間させてそれぞれ配置されている。ここでは、テンションボルト15に緩み止め20が装着されていない状態で、嵌合孔30の中心線C3と爪部36の把持面37との間の距離が、テンションボルト15の軸線C4とボルト頭部15bの側面15cとの間の距離よりも小さくなっている。また、各把持部31は、ボルト頭部15bの角部15d付近、即ち、ボルト頭部15bの側面15cにおける幅方向の端部を把持可能な所定の位置にそれぞれ配置されている。
また、各把持部31は、隣り合う把持部31の把持面37同士を直交させるように配置してそれぞれ配置されている。隣り合う把持部31の一対の把持面37からなる把持空間には、ボルト頭部15bの角部15d付近が配置される。この把持空間が、嵌合孔30の中心線C3の周りに45度間隔で8箇所形成されている。このため、緩み止め20は、断面正方形状のボルト頭部15bに対して45度ずつ角度をずらして装着可能となっている。また、緩み止め20によりテンションボルト15の緩みが規制されている状態で、テンションボルト15は、45度刻みで回転させることが可能となっている。
次に、上記の緩み止め20の作用について図1、図5〜図7(b)を参照して説明する。
図1に示すように、ユーザは、全てのテンションボルト15をラグ14に締め付けることによって、ドラムヘッド12を、フープ13と共に、シェル11の開口端に装着する。ドラムヘッド12をシェル11に装着後、ユーザは、テンションボルト15の締付け量を調節することで、ドラムヘッド12のテンションを調整する。ドラムヘッド12のテンションを調整した後、ユーザは、テンションボルト15の緩みを規制するため、全てのテンションボルト15に緩み止め20を装着する。
このとき、テンションボルト15がラグ14に締め付けられている状態で、ボルト頭部15bは、任意の方向を向いている。このため、緩み止め20を、図6(a)及び図6(b)の実線で示す向きに配置しても、ボルト頭部15bに装着できない場合がある。この場合、図4や、図6(a)及び図6(b)の二点鎖線に示すように、緩み止め20を、実線で示す位置より、最大でクリアランス28の回転許容角度βの範囲で回転させることで、ボルト頭部15bに装着することができる。また、緩み止め20を、ボルト頭部15bに対して45度ずつ角度をずらして装着することもできる。これらによって、ユーザは、任意の方向を向いたボルト頭部15bに対して、緩み止め20を装着することができる。
上述したように、緩み止め20は、フープ13の外周面13bとの間に最大でクリアランス28の回転許容角度βの隙間を空けて、ボルト頭部15bに装着される。この場合、テンションボルト15は、ドラム10を演奏したときに生じる振動により少しずつ緩むと共に、緩みに応じた量だけ、図6(a)及び図6(b)の反時計回りに回転する。このとき、緩み止め20は、図6(a)に示す第1の向きでボルト頭部15bに装着されれば、テンションボルト15と共に、第1外側部21dの側面27をフープ13の外周面13bに接触させるまで回転する。また、緩み止め20は、図6(b)に示す第2の向きでボルト頭部15bに装着されれば、テンションボルト15と共に、第2外側部21eの側面27をフープ13の外周面13bに接触させるまで回転する。第1外側部21d又は第2外側部21eの側面27がフープ13の外周面13bに接触した後は、緩み止め20の回転がフープ13により規制されるため、テンションボルト15の緩みも規制される。
図6(a)及び図6(b)の二点鎖線に示すように緩み止め20をボルト頭部15bに装着した場合、テンションボルト15は、緩み止め20のクリアランス28の回転許容角度βだけ緩む。テンションボルト15の緩みがドラムヘッド12のテンションを低下させてドラム音に影響を及ぼすことを考慮すれば、クリアランス28の回転許容角度βは、極力小さい値に設定されることが好ましい。また、緩み止め20がボルト頭部15bに45度ずつ角度をずらして装着可能であることを考慮すれば、クリアランス28の回転許容角度βは、最大で45度であればよい。
尚、緩み止め20をボルト頭部15bに装着する向きは、フープ13の種類に応じて決められる。例えば、フープ13のボルト挿通孔と外周面13bとの間の距離が緩み止め20の距離A1以上でかつ距離A2未満である場合、緩み止め20は、図6(a)に示す第1の向きでボルト頭部15bに装着される。このとき、フープ13のボルト挿通孔と外周面13bとの間の距離が緩み止め20の距離A1と同等であれば、図6(a)に示すように、緩み止め20は、第1外側部21dの側面27をフープ13の外周面13bに面接触させるまで回転してから、テンションボルト15の緩みを規制する。フープ13のボルト挿通孔と外周面13bとの間の距離が緩み止め20の距離A1よりも少し大きい場合は、緩み止め20は、第1外側部21dと端部21cとがなす角部21fをフープ13の外周面13bに点接触させるまで回転してから、テンションボルト15の緩みを規制する。
また、フープ13のボルト挿通孔と外周面13bとの間の距離が緩み止め20の距離A2以上である場合、緩み止め20は、図6(b)に示す第2の向きでボルト頭部15bに装着される。このとき、フープ13のボルト挿通孔と外周面13bとの間の距離が緩み止め20の距離A2と同等であれば、緩み止め20は、第2外側部21eの側面27をフープ13の外周面13bに面接触させるまで回転してから、テンションボルト15の緩みを規制する。フープ13のボルト挿通孔と外周面13bとの間の距離が緩み止め20の距離A2よりも少し大きい場合は、緩み止め20は、第2外側部21eと端部21cとがなす角部21gをフープ13の外周面13bに点接触させるまで回転してから、テンションボルト15の緩みを規制する。
ボルト頭部15bに緩み止め20が装着されるとき、図5の矢印に示すように、各把持部31は、ボルト頭部15bの側面15cにより側方に押し広げられる。これにより、各把持部31は、嵌合孔30の中心線C3を中心に開くようにそれぞれ変形する。このとき、各把持部31が環状凹部25内のOリング22を圧縮するため、Oリング22には圧縮により弾性力が生じる。このため、各把持部31は、ボルト頭部15bの形状に合わせて開いた状態で、Oリング22と共に、ボルト頭部15bを側方から弾性的に把持する。これらの作用により、緩み止め20は、ボルト頭部15bの角部15d付近の形状に寸法ばらつきや誤差が生じていても、嵌合孔30に嵌合されたボルト頭部15bを確実に把持することができる。
また、ドラムヘッド12のテンションを再調整する場合、ユーザは、ボルト頭部15bに緩み止め20を取り付けたままにして、テンションボルト15の締め付け量を再調節する。ここでは、図7(a)及び図7(b)に示すように、ボルト頭部15bが、嵌合孔30の周りに45度間隔で配置された8つの把持部31により把持されている。このため、ユーザは、把持部31より把持されたテンションボルト15を45度ずつ回転させることができる。
テンションボルト15が45度ずつ回転する度に、各把持部31は、撓み部33を撓ませることによって、嵌合孔30の中心線C3に対して接離する方向に移動する。これにより、ボルト頭部15bの角部15dは、把持部31の一方の把持面37から稜線38を乗り越えて他方の把持面37へと又はその逆方向に円滑に移動することができる。
このとき、ボルト頭部15bの角部15d付近の側面15cが、隣り合う把持部31の一対の把持面37により把持されている。言い換えれば、各把持部31は、一対の把持面37のうちいずれか一方の把持面37を用いて、ボルト頭部15bの側面15cにおける幅方向の端部を把持している。このため、テンションボルト15が回転するとき、各把持面37の側方への移動量は極力小さく抑えられる。これにより、ユーザは、無理な力を加えずに、テンションボルト15を締め付けたり、緩めたりすることができる。よって、テンションボルト15に緩み止め20を取り付けたままにしてテンションボルト15の締め付け量を容易に調節することができる。
従って、本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)各把持部31は、嵌合孔30の中心線C3を中心に開くと共に、嵌合孔30に嵌合されたボルト頭部15bを側方から把持するように構成されている。この構成によれば、テンションボルト15に緩み止め20が装着されると、各把持部31は、ボルト頭部15bにより側方に押し広げられて、嵌合孔30の中心線C3を中心に開く。また、各把持部31は、ボルト頭部15bの形状に合わせて開いた状態で、ボルト頭部15bを側方から把持する。これらにより、緩み止め20は、ボルト頭部15bの形状によらず、テンションボルト15への着脱が容易となることに加え、着脱が繰り返されることへの耐久性も高くなる。また、緩み止め20が下側のテンションボルト15に装着されても、ボルト頭部15bから脱落し難くなる。よって、ボルト頭部15bの形状によらずテンションボルト15の緩みを規制することができる。
(2)テンションボルト15に緩み止め20が装着されていない状態で、嵌合孔30の中心線C3と爪部36の把持面37との間の距離が、テンションボルト15の軸線C4とボルト頭部15bの側面15cとの間の距離よりも小さくなっている。この構成によれば、テンションボルト15に緩み止め20が装着されている状態で、各把持部31を、テンションボルト15の側面15cに確実に接触させることができる。このため、各把持部31によりテンションボルト15を把持する力を、把持部31からボルト頭部15bの側面15cへと確実に伝達することができる。よって、テンションボルト15の緩みを効果的に規制することができる。
また、各把持部31の把持面37は、平坦面からなる。このため、断面多角形状のテンションボルト15の場合、テンションボルト15に緩み止め20が装着されている状態で、把持部31の平坦な把持面37を、テンションボルト15の平坦な側面15cに確実に面接触させることができる。このため、各把持部31によりテンションボルト15を把持する力を、把持面37からテンションボルト15の側面15cへとより確実に伝達することができる。また、断面多角形状のテンションボルト15の場合、側面15cの寸法に生じるばらつきは比較的小さい。このため、把持部31がボルト頭部15bの角部15dのみを把持する構成よりも、緩み止め20の汎用性を高くすることができる。
(3)各把持部31は、ボルト頭部15bの側面15cにおける幅方向の端部21cを把持するようにそれぞれ配置されている。この構成によれば、各把持部31がボルト頭部15bの側面15cにおける幅方向の中央を把持する場合と比較して、テンションボルト15に緩み止め20を装着したままにしてテンションボルト15を回転させるとき、把持面37の側方への移動量を小さく抑えることができる。このため、各把持部31によりテンションボルト15の緩みを規制する力を、ドラム10の演奏時にはテンションボルト15の緩みを規制しつつドラムヘッド12のテンションを調節する際にはテンションボルト15の締め付け量を調節できる最適な大きさに設定することができる。
(4)各把持部31は、一対の把持面37のうちの一方の把持面37を用いて、ボルト頭部15bの側面15cを把持する。この構成によれば、各把持部31が一方の把持面37でテンションボルト15を把持したときのテンションボルト15の回転位置を、各把持部31が他方の把持面37でテンションボルト15を把持したときのテンションボルト15の回転位置と異ならせることができる。つまり、各把持部31が一つの把持面しか有しない構成と比較して、テンションボルト15を一回転させる範囲内で、各把持部31が把持できるテンションボルト15の回転位置の数を増やすことができる。このため、緩み止め20によりテンションボルト15の緩みが規制されている状態で、テンションボルト15を小刻みに回転させることができ、ドラムヘッド12のテンションを微調整することができる。
(5)各把持部31は、撓み部33と、撓み部33の先端に設けられた爪部36とを備えている。この構成によれば、各把持部31は、撓み部33を撓ませることによって、ボルト頭部15bの側面15cにより側方に押し広げられると共に、テンションボルト15を側方から弾性的に把持することができる。また、この場合、撓み部33を本体部21の厚み方向に延びる形状とすることで、把持部31の長さが大きくなり、把持部31は撓み易くなる。これにより、把持部31の耐久性を高くすることができる。また、把持部31の幅を小さくして、把持部31の数を増やすこともできる。これによっても、把持部31の耐久性をより一層高くすることができる。
(6)撓み部33は、全体として、先端から基端にかけて嵌合孔30の中心線C3から離れるように延びている。この構成によれば、ボルト頭部15bの基端15f付近と把持部31との間に空間を確保することができる。これにより、緩み止め20は、テンションボルト15に装着された状態で、ボルト頭部15bの基端15fと干渉し難くなる。このため、ボルト頭部15bの形状が異なるテンションボルト15に対しても、緩み止め20を使用することが容易となる。よって、緩み止め20の汎用性を更に高くすることができる。
(7)各把持部31は、嵌合孔30と環状凹部25との間に位置する本体部21の部分からなる。この構成によれば、本体部21において、把持部31の周囲に環状凹部25を設けると共に嵌合孔30と環状凹部25との間の部分を把持部31としたことで、本体部21の厚みを利用して把持部31を形成することができる。この場合、緩み止め20の厚みが小さく抑えられるため、工具等でボルト頭部15bが掴み易くなる。このため、テンションボルト15に緩み止め20を取り付けたままにしてテンションボルト15の締め付け量を調節する作業が容易に行える。
(8)緩み止め20は、本体部21に装着されるOリング22を備えている。この構成によれば、テンションボルト15が嵌合孔30に嵌合されると、各把持部31は、嵌合孔30の中心線C3を中心に押し広げられると共に、環状凹部25内に配置されたOリング22を圧縮する。このとき、Oリング22には圧縮により弾性力が生じる。よって、Oリング22の弾性力をテンションボルト15の緩みを規制する力に利用することで、テンションボルトの緩み止めとして機能を更に高めることができる。
(9)緩み止め20の各外側部21d,21eの一方の側面27と他方の側面27とがなす角度をαとした場合、各外側部21d,21eには、(180−α)度の回転許容角度βを有するクリアランス28がそれぞれ設けられている。この構成によれば、緩み止め20を、最大でクリアランス28の回転許容角度βだけ向きを変えて、テンションボルト15に装着することができる。これにより、テンションボルト15の回転位置によらずテンションボルト15に緩み止め20を装着することが可能となる。
本実施形態は、以下のように変更してもよい。
・ボルト頭部15bの断面形状を、長方形や六角形等、任意の多角形に変更してもよい。
・把持部31の数を、テンションボルト15の大きさや形状に応じて、適宜変更してもよい。
・各把持部31の一対の把持面37を、単一の平坦面に変更してもよい。
・また、一対の把持面37を、断面円弧状の曲面に変更してもよい。
・各把持部31は、ボルト頭部15bの側面15cにおける幅方向の端部以外の部分を把持してもよい。
・各把持部31から、爪部36を省略してもよい。この場合、撓み部33がボルト頭部15bを直接把持するように、各把持部31を形成すればよい。また、各把持部31の形状は、テンションボルト15の大きさや形状に応じて、適宜変更してもよい。
・各把持部31を、本体部21の上面21aから延びるように形成してもよい。
・各把持部31を、本体部21と別の部品としてもよい。この場合、各把持部31を本体部21に組み付けて、緩み止め20を構成すればよい。
・緩み止め20は、フープ13以外の部分、例えば、シェル11の外周面に本体部21を当接させることによって、テンションボルト15の緩みを規制してもよい。
・Oリング22に代えて、ばねやスポンジ等、任意の弾性部材を用いてもよい。
・緩み止め20から、弾性部材としてのOリング22を省略してもよい。
・本体部21の平面形状は、六角形以外に、任意の多角形状であってもよい。また、本体部21の平面形状は、長軸C1に対して左右非対称でも、横軸C2に対して左右対称でもよい。要するに、本体部21は、ドラム10の任意の箇所に当接される当接部を有していればよい。
・緩み止め20から、クリアランス28を省略してもよい。この場合、緩み止め20の外側部21d,21eを直線状に形成してもよい。
・本体部21は、金属材料から形成してもよい。
10…ドラム、12…ドラムヘッド、15…テンションボルト、C4…軸線、15b…ボルト頭部、15c…側面、20…緩み止め、21…本体部、21d,21e…外側部、22…Oリング(弾性部材)、25…環状凹部(凹部)、28…クリアランス、30…嵌合孔、C3…中心線、31…把持部、33…撓み部、36…爪部、37…把持面。

Claims (9)

  1. ドラムヘッドのテンションを調節するテンションボルトに装着されるドラム用テンションボルトの緩み止めであって、
    前記テンションボルトに装着された状態でドラムに当接される本体部を備え、
    前記本体部は、前記テンションボルトのボルト頭部が嵌合される嵌合孔と、前記テンションボルトを側方から把持する複数の把持部とを有し、
    前記複数の把持部のそれぞれは、
    前記本体部の厚み方向に延びる撓み部と、
    前記撓み部の先端から前記嵌合孔の中心線に向けて突出すると共に前記ボルト頭部の側面と接触する爪部とを備え、
    前記複数の把持部は、前記嵌合孔に嵌合された前記ボルト頭部により側方に押し広げられることで、前記嵌合孔の中心線を中心にそれぞれ開くように構成されている、ドラム用テンションボルトの緩み止め。
  2. 請求項1に記載のドラム用テンションボルトの緩み止めにおいて、
    前記嵌合孔の中心線と前記把持部との間の距離は、前記テンションボルトの軸線と側面との間の距離よりも小さい、ドラム用テンションボルトの緩み止め。
  3. 請求項1又は2に記載のドラム用テンションボルトの緩み止めにおいて、
    前記把持部は、平坦な把持面を有し、
    前記把持部は、前記把持面によって断面多角形状のテンションボルトの平坦な側面を把持するように構成されている、ドラム用テンションボルトの緩み止め。
  4. 請求項3に記載のドラム用テンションボルトの緩み止めにおいて、
    前記把持部は、前記把持面によって前記テンションボルトの側面における幅方向の端部を把持するように構成されている、ドラム用テンションボルトの緩み止め。
  5. 請求項3又は4に記載のドラム用テンションボルトの緩み止めにおいて、
    前記把持面は、一対の把持面のうちの一つであり、
    前記把持部は、前記一対の把持面のいずれか一方の把持面を用いて前記テンションボルトの側面を把持するように構成されている、ドラム用テンションボルトの緩み止め。
  6. 請求項に記載のドラム用テンションボルトの緩み止めにおいて、
    前記把持部は、前記撓み部の先端から基端にかけて前記嵌合孔の中心線から
    離れるように延びている、ドラム用テンションボルトの緩み止め。
  7. 請求項1〜のうちいずれか一項に記載のドラム用テンションボルトの緩み止めにおいて、
    前記本体部は、前記把持部の周囲に、前記本体部の厚み方向に深さを有する凹部を有し、
    前記把持部は、前記本体部における前記嵌合孔と前記凹部との間の部分である、ドラム用テンションボルトの緩み止め。
  8. 請求項に記載のドラム用テンションボルトの緩み止めにおいて、
    前記凹部には、弾性部材が配置されている、ドラム用テンションボルトの緩み止め。
  9. 請求項1〜のうちいずれか一項に記載のドラム用テンションボルトの緩み止めにおいて、
    前記本体部は、前記テンションボルトに装着された状態で前記ドラムに当接される外側部を有し、
    前記外側部には、前記テンションボルトの回転方向に対応する回転許容角度を有するクリアランスが設けられている、ドラム用テンションボルトの緩み止め。
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