JP6797671B2 - 計測装置、計測方法、コンピュータプログラム及び記録媒体 - Google Patents

計測装置、計測方法、コンピュータプログラム及び記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、光を照射して被検体に関する情報を計測する計測装置、計測方法、コンピュータプログラム及び記録媒体の技術分野に関する。
この種の装置として、計測対象に光を照射すると共に散乱光を受光して、計測対象に関する情報を測定するものが知られている。例えば特許文献1では、非侵襲で生体にレーザ光を照射すると共に反射光を検出し、レーザ光が生体により吸収された度合(即ち、吸光度)に基づいて目的の成分(例えば、血液中のグルコース)の濃度などを測定する共焦点光学系を用いた生体成分測定装置が開示されている。特許文献1には、レーザ光の出力光をレーザ近傍にある受光素子でモニタし、モニタした信号を用いて共焦点光学系での計測値を規格化することも記載されている。
特開2010−227557号公報
特許文献1では、レーザ光を出力するレーザダイオードがアナログ信号によって制御されている。具体的には、レーザダイオードの出力光をモニタする受光素子の出力信号は、AD変換器によってデジタル信号に変換される前に、レーザダイオード駆動回路に入力されている。
これに対し、レーザダイオードをデジタル信号にて制御することも考えられる。この場合、レーザ制御部がデジタル信号である制御信号を一度DA変換器に出力し、当該DA変換器がアナログ制御信号を制御電圧としてLD駆動回路に出力するようにすればよい。
しかしながら、上述した構成では、DA変換器の精度に起因して、制御電圧に量子化ノイズが現れてしまう。量子化ノイズは高精度のDA変換器を使うことでも低減可能であるが、その場合コストの増大は避けられない。
本発明が解決しようとする課題には上記のようなものが一例として挙げられる。本発明は、量子化ノイズを低減可能な計測装置、計測方法、コンピュータプログラム及び記録媒体を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための第1の計測装置は、光を照射する照射部と、前記照射部が照射した光を受光する第1受光部と、前記光が散乱体によって散乱された散乱光を受光する第2受光部と、前記第1受光部の受光信号及び目標光量情報に基づいて、デジタル制御信号を出力する制御部と、前記デジタル制御信号をアナログ制御信号に変換し、前記照射部を駆動する駆動部に出力する変換部と、前記第1受光部の受光信号、前記第2受光部の受光信号、及び前記目標光量情報に基づいて、規格化光量信号を生成する規格化部とを備える。
上記課題を解決するための第2の計測装置は、光を照射する照射部と、前記照射部が照射した光を受光する第1受光部と、前記光が散乱体によって散乱された散乱光を受光する第2受光部と、前記第1受光部の受光信号に基づいて、前記照射部が照射する光が目標光量となるように、前記照射部を制御する制御部と、前記第1受光部の受光信号、前記第2受光部の受光信号、及び前記目標光量を示す目標光量情報に基づいて、前記制御部における量子化に伴うノイズを低減した規格化光量信号を生成する規格化部とを備える。
上記課題を解決するための計測方法は、光を照射する照射部と、前記照射部が照射した光を受光する第1受光部と、前記光が散乱体によって散乱された散乱光を受光する第2受光部と、を備える計測装置を用いた計測方法であって、前記第1受光部の受光信号及び目標光量情報に基づいて、デジタル制御信号を出力する制御工程と、前記デジタル制御信号をアナログ制御信号に変換し、前記照射部を駆動する駆動部に出力する変換工程と、前記第1受光部の受光信号、前記第2受光部の受光信号、及び前記目標光量情報に基づいて、規格化光量信号を生成する規格化工程とを含む。
上記課題を解決するためのコンピュータプログラムは、光を照射する照射部と、前記照射部が照射した光を受光する第1受光部と、前記光が散乱体によって散乱された散乱光を受光する第2受光部と、を備える計測装置に用いるコンピュータプログラムであって、前記第1受光部の受光信号及び目標光量情報に基づいて、デジタル制御信号を出力する制御工程と、前記デジタル制御信号をアナログ制御信号に変換し、前記照射部を駆動する駆動部に出力する変換工程と、前記第1受光部の受光信号、前記第2受光部の受光信号、及び前記目標光量情報に基づいて、規格化光量信号を生成する規格化工程とをコンピュータに実行させる。
上記課題を解決するための記録媒体は、上述したコンピュータプログラムが記録されている。
実施例に係る計測装置の全体構成を示すブロック図である。 制御値Kcと制御電圧Voとの関係を示すグラフである。 制御値Kc=Kc1の場合の制御電圧Voの経時変化の一例を示すグラフである。 制御値Kc=Kc2の場合の制御電圧Voの経時変化の一例を示すグラフである。 計測光量Kk及び規格化光量Ksを示すグラフである。
<1>
本実施形態に係る第1の計測装置は、光を照射する照射部と、前記照射部が照射した光を受光する第1受光部と、前記光が散乱体によって散乱された散乱光を受光する第2受光部と、前記第1受光部の受光信号及び目標光量情報に基づいて、デジタル制御信号を出力する制御部と、前記デジタル制御信号をアナログ制御信号に変換し、前記照射部を駆動する駆動部に出力する変換部と、前記第1受光部の受光信号、前記第2受光部の受光信号、及び前記目標光量情報に基づいて、規格化光量信号を生成する規格化部とを備える。
本実施形態に係る第1の計測装置の動作時には、照射部から光が照射される。照射される光は、例えばレーザ光であり、ファブリペロー型(FP)レーザ光源等を用いて照射される。
照射部から照射された光は、第1受光部に受光される。第1受光部は、受光した光の強度に応じた受光信号を出力する。一方で、照射部から照射された光は、散乱体によって散乱されて散乱光となり、第2受光部にも受光される。第2受光部は、受光した散乱光の強度に応じた受光信号を出力する。
本実施形態では、照射部が照射すべき目標光量が予め設定されている。目標光量は、例えばメモリ等に記憶されており、目標光量情報として適宜読み出し可能となっている。第1受光部で光が受光されると、第1受光部の受光信号及び目標光量情報に基づいて、デジタル制御信号が出力される。デジタル制御信号は、例えば第1受光部の受光信号が示す受光量と、目標光量情報が示す目標光量との差分を示す情報を含む信号である。
デジタル制御信号は、変換部によってアナログ制御信号に変換され、照射部を駆動する駆動部に出力される。これにより、照射部から照射される光量を目標光量に近づける制御が実現される。
ここで特に、デジタル制御信号をアナログ制御信号に変換する際には、変換部の処理能力に起因して量子化に伴うノイズ(以下、適宜「量子化ノイズ」と称する)が発生してしまうことがある。具体的には、変換前のデジタル制御信号の精度よりも変換部の精度が低い場合、変換後の値が離散的なものとなり、出力された信号には矩形波ノイズが現れてしまう。量子化ノイズは、散乱光を受光する第2受光部の受光信号にも影響を与える。このため、第2受光部の受光信号にも矩形波ノイズが含まれてしまう。
しかるに本実施形態では、第1受光部の受光信号、第2受光部の受光信号、及び目標光量情報に基づいて、規格化光量信号が生成される。具体的には、第2受光部の受光信号(即ち、散乱光量を示す信号)が、第1受光部の受光信号及び目標光量を用いて規格化される。規格化された規格化光量信号からは、第2受光信号に含まれる矩形波ノイズが低減されている。
以上説明したように、本実施形態に係る第1の計測装置によれば、量子化ノイズの影響を低減した信号を得ることが可能である。
<2>
本実施形態に係る計測装置の一態様では、前記規格化光量信号に基づいて、前記散乱体に関する情報を推定する推定部を更に備える。
この態様によれば、量子化ノイズの影響が低減された規格化光量信号を用いることで、散乱体に関する情報を、より正確に推定することが可能である。
<3>
本実施形態に係る計測装置の他の態様では、前記目標光量情報が示す目標光量を前記第1受光部の受光信号が示す第1受光量で除した値を、前記第2受光部の受光信号が示す第2受光量に乗じて、前記規格化光量信号を生成する。
この態様によれば、第2受光部の受光信号に含まれる量子化ノイズが、第1受光部の受光信号に含まれる量子化ノイズで相殺されるため、量子化ノイズの影響を効果的に低減することが可能である。
<4>
本実施形態に係る第2の計測装置は、光を照射する照射部と、前記照射部が照射した光を受光する第1受光部と、前記光が散乱体によって散乱された散乱光を受光する第2受光部と、前記第1受光部の受光信号に基づいて、前記照射部が照射する光が目標光量となるように、前記照射部を制御する制御部と、前記第1受光部の受光信号、前記第2受光部の受光信号、及び前記目標光量を示す目標光量情報に基づいて、前記制御部における量子化に伴うノイズを低減した規格化光量信号を生成する規格化部とを備える。
本実施形態に係る第2の計測装置の動作時には、照射部から光が照射される。照射される光は、例えばレーザ光であり、ファブリペロー型(FP)レーザ光源等を用いて照射される。
照射部から照射された光は、第1受光部に受光される。第1受光部は、受光した光の強度に応じた受光信号を出力する。一方で、照射部から照射された光は、散乱体によって散乱されて散乱光となり、第2受光部にも受光される。第2受光部は、受光した散乱光の強度に応じた受光信号を出力する。
本実施形態では、照射部が照射すべき目標光量が予め設定されている。第1受光部で光が受光されると、第1受光部の受光信号に基づいて、照射部が照射する光が目標光量となるように照射部が制御される。具体的には、第1受光部で受光された受光量を、目標光量に近づけるための制御が行われる。
しかしながら、上述した制御では量子化ノイズが発生してしまうことがある。具体的には、出力される信号に矩形波ノイズが現れてしまう。量子化ノイズは照射部の制御に影響を与えるため、散乱光を受光する第2受光部の受光信号にも量子化ノイズの影響が現れてしまう。
しかるに本実施形態では、第1受光部の受光信号、第2受光部の受光信号、及び目標光量情報に基づいて、規格化光量信号が生成される。具体的には、第2受光部の受光信号(即ち、散乱光量を示す信号)が、第1受光部の受光信号及び目標光量を用いて規格化される。規格化された規格化光量信号からは、第2受光信号に含まれる量子化ノイズが低減されている。
以上説明したように、本実施形態に係る第2の計測装置によれば、量子化ノイズの影響を低減した信号を得ることが可能である。
<5>
本実施形態に係る計測方法は、光を照射する照射部と、前記照射部が照射した光を受光する第1受光部と、前記光が散乱体によって散乱された散乱光を受光する第2受光部と、を備える計測装置を用いた計測方法であって、前記第1受光部の受光信号及び目標光量情報に基づいて、デジタル制御信号を出力する制御工程と、前記デジタル制御信号をアナログ制御信号に変換し、前記照射部を駆動する駆動部に出力する変換工程と、前記第1受光部の受光信号、前記第2受光部の受光信号、及び前記目標光量情報に基づいて、規格化光量信号を生成する規格化工程とを含む。
本実施形態に係る計測方法によれば、上述した本実施形態に係る第1の計測装置と同様に、量子化ノイズの影響を低減した信号を得ることが可能である。
なお、本実施形態に係る計測方法においても、上述した本実施形態に係る計測装置における各種態様と同様の各種態様を採ることが可能である。
<6>
本実施形態に係るコンピュータプログラムは、光を照射する照射部と、前記照射部が照射した光を受光する第1受光部と、前記光が散乱体によって散乱された散乱光を受光する第2受光部と、を備える計測装置に用いるコンピュータプログラムであって、前記第1受光部の受光信号及び目標光量情報に基づいて、デジタル制御信号を出力する制御工程と、前記デジタル制御信号をアナログ制御信号に変換し、前記照射部を駆動する駆動部に出力する変換工程と、前記第1受光部の受光信号、前記第2受光部の受光信号、及び前記目標光量情報に基づいて、規格化光量信号を生成する規格化工程とをコンピュータに実行させる。
本実施形態に係るコンピュータプログラムによれば、上述した本実施形態に係る計測方法と同様の工程を実行させることで、量子化ノイズの影響を低減した信号を得ることが可能である。
なお、本実施形態に係るコンピュータプログラムにおいても、上述した本実施形態に係る計測装置における各種態様と同様の各種態様を採ることが可能である。
<7>
本実施形態に係る記録媒体は、上述したコンピュータプログラムが記録されている。
本実施形態に係る記録媒体によれば、上述したコンピュータプログラムを実行させることで、量子化ノイズの影響を低減した信号を得ることが可能である。
本実施形態に係る計測装置、計測方法、コンピュータプログラム及び記録媒体の作用及び他の利得については、以下に示す実施例において、より詳細に説明する。
以下では、図面を参照して計測装置、計測方法、コンピュータプログラム及び記録媒体の実施例について詳細に説明する。なお、以下では、計測装置がチューブ内を流れる流体(例えば、血液)に関する情報を測定する装置に適用される場合を例にとり説明を進める。
<全体構成>
先ず、図1を参照して、本実施例に係る計測装置の全体構成について説明する。図1は、実施例に係る計測装置の全体構成を示すブロック図である。
図1において、本実施例に係る計測装置は、半導体レーザ110と、LD駆動器115と、第1光量検出器121及び第2光量検出器122と、第1AD変換器131及び第2AD変換器132と、レーザ制御部140と、DA変換器150と、規格化部160と、推定部170とを備えて構成されている。
半導体レーザ110は、「照射部」の一具体例であり、LD駆動器115において発生された駆動電流Idに応じたレーザ光を、第1光量検出器121及び被検体200に照射する。
第1光量検出器121は、「第1受光部」の一具体例であり、例えばフォトダイオードを備えて構成されている。第1光量検出器121は、半導体レーザ110から照射された光をモニタ光として受光し、モニタ光の受光量に応じた第1光量電圧Vk1を、第1AD変換器131に出力する。
第2光量検出器122は、「第2受光部」の一具体例であり、例えばフォトダイオードを備えて構成されている。第2光量検出器122は、半導体レーザ110の出射光が被検体200において散乱された散乱光を受光し、散乱光の受光量に応じた第2光量電圧Vk2を、第2AD変換器132に出力する。
第1AD変換器131は、入力された第1光量電圧Vk1に応じて、量子化したモニタ光量Kmをレーザ制御部140及び規格化部160に夫々出力する。第2AD変換器132は、入力された第2光量電圧Vk2に応じて、量子化した計測光量Kkを規格化部160に出力する。
レーザ制御部140は、「制御部」の一具体例であり、モニタ光量Kmと目標光量Ktとの差分に応じて、制御値Kcを出力する。なお、レーザ制御部140は、例えばモニタ光量Kmが目標光量Ktよりも大きい場合は、半導体レーザ110の発生する光量が目標とする光量を超えていると判断し、制御値Kcを減少させる。逆に、モニタ光量Kmが目標光量Ktよりも小さい場合は、半導体レーザ110の発生する光量が目標とする光量に満たないと判断し、制御値Kcを増加させる。このように制御値Kcを変化させることで、半導体レーザ110の光量が、目標光量Ktに近づくように制御される。
なお、目標光量Ktは、半導体レーザ110が照射すべき光量として装置固体毎に予め設定された値であり、例えばメモリ等に記憶されている。例えば、第1光量検出器121は、受光量に応じた第1光量電圧Vk1を出力するが、装置毎に搭載される部品に光学的または電気的なばらつきが生じているため、同一の光量を受光しても、第1光量電圧Vk1には、ばらつきが生じる。このばらつきを解消するために、装置毎に半導体レーザ110を同一光量で発光させた時に得られるモニタ光量を、目標光量Ktとして装置固体毎に設定する。
DA変換器150は、「変換部」の一具体例であり、入力された制御値Kcに応じた制御電圧Voを、レーザ駆動器115に出力する。なお、DA変換器150では、デジタル信号をアナログ信号に変換する際に、処理能力に応じた量子化ノイズが発生する。この量子化ノイズについては後に詳述する。
規格化部160は、第2AD変換器132から入力される計測光量Kkを、モニタ光量Km及び目標光量Ktを用いて規格化して、規格化光量Ksを出力する。規格化部160における具体的な規格化処理については後に詳述する。
推定部170は、規格化部160から入力される規格化光量Ksを用いて、被検体200に関する情報(例えば、濃度、或いは流速や流量)を推定する。なお、推定部170における推定については、既存の各種技術を採用することができるため、ここでの詳細な説明は省略する。推定部170の推定結果は、図示せぬ外部装置(例えば、ディスプレイ等)に出力される。
<量子化ノイズの発生原理>
次に、図2から図4を参照して、DA変換器150で発生し得る量子化ノイズの発生原理について詳細に説明する。図2は、制御値Kcと制御電圧Voとの関係を示すグラフである。図3は、制御値Kc=Kc1の場合の制御電圧Voの経時変化の一例を示すグラフであり、図4は、制御値Kc=Kc2の場合の制御電圧Voの経時変化の一例を示すグラフである。
図2に示すように、DA変換器150から出力される制御電圧Voは、DA変換器150の最小設定単位間隔で、離散的な値となる。図2に示す例は、DA変換器150に入力される制御値Kcの精度よりも、DA変換器150の精度が低い場合(例えば、制御値Kcの精度が16bitで、DA変換器150の精度が12bitであるような場合)を想定しており、DA変換器150の最小設定単位が縦軸Voの黒丸で示されており、制御値Kcの最小設定単位は横軸Kcの白丸で示されている。
目標光量Ktが、KcLとKcHの間である場合には、VoLかVoLのいずれかが選択される。ここでVoLが選択された場合、半導体レーザ110の光量は目標光量Ktに対応した光量よりも低くなり、モニタ光量Kmは小さくなる。よって、目標光量Kt>モニタ光量Kmとなり、その後の制御値Kcは増加される。制御値Kcが増加していくと、その結果、制御電圧がVoLからVoHに変更される。一方、VoHが選択された場合、半導体レーザ110の光量は目標光量Ktに対応した光量よりも高くなり、モニタ光量Kmは大きくなる。よって、目標光量Kt<モニタ光量Kmとなり、その後の制御値Kcは減少される。制御値Kcが減少していくと、その結果、制御電圧がVoHからVoLに変更される。
目標光量KtがKcLとKcHの間の場合には、目標光量Ktに対応した制御電圧を出力できず、VoLまたはVoHが出力されるため、上述した動作が繰り返される。
図3に示すように、目標光量Kc=Kc1の場合、制御電圧Voは、VoLまたはVoHとして出力され、VoHの期間よりもVoLの期間が長くなる。これは、Kc1に対応する制御電圧がVo1であるが(図2参照)、Vo1を出力することができないために、VoLまたはVoHのいずれかを出力せざるを得ないからである。
図4に示すように、目標光量Kc=Kc2の場合、制御電圧Voは、VoLまたはVoHとして出力され、VoHの期間よりもVoLの期間が短くなる。これは、Kc2に対応する制御電圧がVo2であるが(図2参照)、Vo2を出力することができないために、VoLまたはVoHのいずれかを出力せざるを得ないからである。
以上のように、制御電圧Voは、VoLまたはVoHとして出力せざるを得ないため、図3及び図4のような矩形波となる。この矩形波部分が、いわゆる量子化ノイズである。量子化ノイズが発生すると、LD駆動器115から出力される駆動電流Idも同様に矩形波となり、半導体レーザ110から照射される光も矩形波となる。このため、モニタ光量Km及び計測光量Kkも矩形波を含むものとして検出される。
<規格化による効果>
次に、図5を参照して、規格化部160による規格化処理によって得られる技術的効果について詳細に説明する。図5は、計測光量Kk及び規格化光量Ksを示すグラフである。
図5に示すように、計測光量Kkは、被検体200に関する情報を示す長周期の右肩上がりの信号と、上述した量子化ノイズの影響による矩形波が含まれる(図中の実線参照)。ここで仮に、矩形波を含む計測光量Kkから、被検体200に関する情報を推定しようとすると、量子化ノイズの影響で正確な情報を推定することができない。このため、規格化部160は、量子化ノイズの影響を低減するために、計測光量Kkを規格化する。
具体的には、規格化部160は、目標光量Ktをモニタ光量Kmで除算したものを、計測光量Kkに乗算することで、規格化光量Ksを生成する。つまり、規格化光量Ksは、下記数式(1)で求めることができる。
Ks=Kk×Kt/Km ・・・(1)
上記数式(1)では、規格化光量Ksを求める際に、計測光量Kkに対し、目標光量Ktとモニタ光量Kmとの比が乗算される。この結果、規格化光量Ksは、被検体200に関する情報を示す長周期の右肩上がりの信号となり、量子化ノイズの影響による矩形波は取り除かれる(図中の点線参照)。これにより、推定部170における推定精度を高めることが可能である。
以上説明したように、本実施例に係る計測装置によれば、量子化ノイズの影響を低減し、被検体200に関する情報を正確に推定することが可能である。なお、量子化ノイズは高性能のDA変換器150を利用することでも低減できるが、その場合にはコストの増加が避けられない。しかし、本実施例に係る計測装置では、比較的安価なDA変換器150を利用した場合でも、好適に量子化ノイズの影響を低減することができる。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う計測装置、計測方法、コンピュータプログラム及び記録媒体もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
110 半導体レーザ
115 LD駆動器
121 第1光量検出器
122 第2光量検出器
131 第1AD変換器
132 第2AD変換器
140 レーザ制御部
150 DA変換器
160 規格化部
170 推定部

Claims (7)

  1. 光を照射する照射部と、
    前記照射部が照射した光を受光する第1受光部と、
    前記光が散乱体によって散乱された散乱光を受光する第2受光部と、
    前記第1受光部の受光信号及び目標光量情報に基づいて、デジタル制御信号を出力する制御部と、
    前記デジタル制御信号をアナログ制御信号に変換し、前記照射部を駆動する駆動部に出力する変換部と、
    前記第1受光部の受光信号、前記第2受光部の受光信号、及び前記目標光量情報に基づいて、規格化光量信号を生成する規格化部と
    を備えることを特徴とする計測装置。
  2. 前記規格化光量信号に基づいて、前記散乱体に関する情報を推定する推定部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の計測装置。
  3. 前記規格化部は、前記目標光量情報が示す目標光量を前記第1受光部の受光信号が示す第1受光量で除した値を、前記第2受光部の受光信号が示す第2受光量に乗じて、前記規格化光量信号を生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の計測装置。
  4. 光を照射する照射部と、
    前記照射部が照射した光を受光する第1受光部と、
    前記光が散乱体によって散乱された散乱光を受光する第2受光部と、
    前記第1受光部の受光信号に基づいて、前記照射部が照射する光が目標光量となるように、前記照射部を制御する制御部と、
    前記第1受光部の受光信号、前記第2受光部の受光信号、及び前記目標光量を示す目標光量情報に基づいて、前記制御部における量子化に伴うノイズを低減した規格化光量信号を生成する規格化部と
    を備えることを特徴とする計測装置。
  5. 光を照射する照射部と、前記照射部が照射した光を受光する第1受光部と、前記光が散乱体によって散乱された散乱光を受光する第2受光部と、を備える計測装置を用いた計測方法であって、
    前記第1受光部の受光信号及び目標光量情報に基づいて、デジタル制御信号を出力する制御工程と、
    前記デジタル制御信号をアナログ制御信号に変換し、前記照射部を駆動する駆動部に出力する変換工程と、
    前記第1受光部の受光信号、前記第2受光部の受光信号、及び前記目標光量情報に基づいて、規格化光量信号を生成する規格化工程と
    を含むことを特徴とする計測方法。
  6. 光を照射する照射部と、前記照射部が照射した光を受光する第1受光部と、前記光が散乱体によって散乱された散乱光を受光する第2受光部と、を備える計測装置に用いるコンピュータプログラムであって、
    前記第1受光部の受光信号及び目標光量情報に基づいて、デジタル制御信号を出力する制御工程と、
    前記デジタル制御信号をアナログ制御信号に変換し、前記照射部を駆動する駆動部に出力する変換工程と、
    前記第1受光部の受光信号、前記第2受光部の受光信号、及び前記目標光量情報に基づいて、規格化光量信号を生成する規格化工程と
    をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  7. 請求項6に記載のコンピュータプログラムが記録されていることを特徴とする記録媒体。
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