以下、図面を参照しつつ、本発明の様々な実施形態について説明する。ただし、本発明の技術的範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
(1)本実施形態の概略
本実施形態では、サーバは、放送予定又は放送中の番組について、複数の携帯端末において、各携帯端末のユーザによる視聴のスケジュールが各携帯端末に登録された数に基づいて番組ランキングを作成する。これにより、リアルタイムに視聴される可能性の高さをより高精度に表す番組ランキングを作成することを図る。
(2)番組情報管理システム1の構成
図1は、番組情報管理システム1の概略構成の一例を示す図である。
番組情報管理システム1は、複数の携帯端末2と、サーバ3と、録画予約情報管理サーバ4とを備える。携帯端末2とサーバ3とは、通信ネットワーク、例えば基地局5、移動体通信網6、ゲートウェイ7及びインターネット8を介して相互に接続される。また、サーバ3と録画予約情報管理サーバ4とは、通信ネットワーク、例えばインターネット8を介して相互に接続される。
サーバ3は、放送予定又は放送中の番組について、各携帯端末2から、各携帯端末2のユーザによる視聴のスケジュールが各携帯端末2に登録された番組を示す登録情報を取得する。そして、サーバ3は、取得した登録情報からスケジュールの登録数を計数し、スケジュールの登録数に基づいて番組のランキングを作成する。
録画予約情報管理サーバ4は、放送局から放送される番組をユーザによる指示に従って録画予約し、録画予約された番組を録画する複数の録画装置(不図示)と接続される。録画予約情報管理サーバ4は、各録画装置から録画予約された番組を示す情報を取得して計数し、各録画装置において録画予約された番組を示す録画予約情報を生成し、記憶する。録画予約情報は、例えば、その日に放送される全ての番組について、各番組についての各録画装置における録画予約数を示すものである。
(2.1)携帯端末2の構成
図2は、携帯端末2の概略構成の一例を示す図である。
携帯端末2は、基地局5、移動体通信網6、ゲートウェイ7、及びインターネット8を介してサーバ3に接続し、サーバ3と通信を行う。携帯端末2は、サーバ3から放送予定又は放送中の番組についての番組ランキングを受信して表示する。また、携帯端末2は、ユーザによる操作部(ボタン等)の操作に応じて、ユーザによる番組の視聴のスケジュールを登録し、スケジュールが登録された番組を示す情報をサーバ3に送信する。そのために、携帯端末2は、端末通信部21と、端末記憶部22と、操作部23と、表示部24と、端末処理部25とを備える。
なお、本実施形態では、携帯端末2として、多機能携帯電話(所謂「スマートフォン」)を想定するが、本発明はこれに限定されるものではない。携帯端末2は、本発明が適用可能であればよく、例えば、携帯電話(所謂「フィーチャーフォン」)、携帯情報端末(Personal Digital Assistant, PDA)、携帯ゲーム機、携帯音楽プレーヤ、タブレットPC(Personal Computer)、パーソナルコンピュータ等でもよい。
端末通信部21は、所定の周波数帯を感受帯域とするアンテナを含む、通信インターフェース回路を備え、携帯端末2を無線通信ネットワークに接続する。端末通信部21は、基地局5により割り当てられるチャネルを介して、基地局5との間でCDMA(Code Division Multiple Access)方式等による無線信号回線を確立し、基地局5との間で通信を行う。そして、端末通信部21は、端末処理部25から供給されたデータをサーバ3等に送信する。また、端末通信部21は、サーバ3等から受信したデータを端末処理部25に供給する。
端末記憶部22は、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク装置、又は光ディスク装置のうちの少なくともいずれか一つを備える。端末記憶部22は、端末処理部25での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、端末記憶部22は、オペレーティングシステムプログラムとして、ユーザのスケジュールを管理するスケジュール管理プログラム等を記憶する。また、端末記憶部22は、ドライバプログラムとして、操作部23を制御する入力デバイスドライバプログラム、表示部24を制御する出力デバイスドライバプログラム等を記憶する。また、端末記憶部22は、アプリケーションプログラムとして、ユーザのスケジュールを登録して管理するカレンダーアプリケーションプログラム、番組ランキングの作成のために必要な情報をサーバ3に通知する番組ランキングアプリケーションプログラム等を記憶する。また、端末記憶部22は、データとして、携帯端末2のユーザを識別可能なユーザID、ユーザの名前、ユーザのスケジュールと関連付けられたカレンダー、各番組が属するジャンルについてユーザにより指定されたジャンルの優先度、サーバ3から受信した番組ランキング及び各番組の番組情報等を記憶する。なお、各番組の番組情報には、当該番組のID、名前、放送時間、当該番組が放送されるチャンネル番号、当該番組が属するジャンル、当該番組の内容を表す詳細情報等が含まれる。さらに、端末記憶部22は、所定の処理に係る一時的なデータを一時的に記憶してもよい。
操作部23は、携帯端末2の操作が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、タッチパッド、キーボード等である。ユーザは、操作部23を用いて、文字、数字等を入力することができる。操作部23は、ユーザにより操作されると、その操作に対応する信号を発生する。そして、発生した信号は、ユーザの指示として、端末処理部25に供給される。
表示部24も、映像、画像等の表示が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイ等である。表示部24は、端末処理部25から供給された映像データに応じた映像、画像データに応じた画像等を表示する。
端末処理部25は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。端末処理部25は、携帯端末2の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。端末処理部25は、携帯端末2の各種処理が端末記憶部22に記憶されているプログラム、操作部23の操作等に応じて適切な手順で実行されるように、端末通信部21、表示部24等の動作を制御する。端末処理部25は、端末記憶部22に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、端末処理部25は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行することができる。
(2.1.1)端末処理部25の構成
端末処理部25は、受付部251、スケジュール登録部252、スケジュール管理部253、ジャンル優先度受付部254、送信制御部255、表示制御部256等を備える。これらの各部のうち、受付部251、ジャンル優先度受付部254、送信制御部255、及び表示制御部256は、本発明に係る番組ランキングアプリケーションに対応し、スケジュール登録部252及びスケジュール管理部253は、所謂カレンダーアプリケーションに対応する。これらの各部は、端末処理部25が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、これらの各部は、ファームウェアとして携帯端末2に実装されてもよい。
受付部251は、ユーザから操作部23を介して視聴予定の番組の指定を受け付け、指定された視聴予定の番組を示す情報(以下、登録情報と称する)をスケジュール登録部252及び送信制御部255に通知する。なお、本実施形態では、登録情報は視聴予定の番組についての番組情報であるものとするが、登録情報は少なくとも視聴予定の番組の番組IDを含むものであればよい。
スケジュール登録部252は、受付部251から登録情報を取得し、取得した登録情報に示される番組の視聴を端末記憶部22のカレンダーに記憶することにより、ユーザのスケジュールの登録を行う。スケジュール登録部252は、登録情報に示される番組の視聴を、その番組の放送時間と関連付けて登録する。つまり、登録情報は、ユーザによる視聴のスケジュールが携帯端末2に登録された番組を示している。
また、スケジュール登録部252は、ユーザから操作部23を介して番組の視聴以外のユーザの予定行動及びその時間が指定されると、指定された予定行動をその時間と関連付けて登録する。
スケジュール管理部253は、端末記憶部22のカレンダーを常時監視し、現在時刻が、カレンダーに登録されている予定行動の日時の所定時間前になると、表示部24にその旨を表示して、ユーザに通知する。つまり、スケジュール管理部253は、番組の視聴のスケジュールが登録されている場合、その番組の放送開始の所定時間前になると、ユーザに通知する。
ジャンル優先度受付部254は、各番組が属するジャンルについて、操作部23を介してユーザにより指定された、ジャンルの優先度(以下、ジャンル優先度と称する)を受け付けて、端末記憶部22に記憶するとともに、送信制御部255に通知する。ジャンル優先度は、ニュース・報道、スポーツ、ドラマ、音楽、バラエティ、アニメ等、放送される番組の各ジャンルについてのそのユーザの嗜好の度合いを表す。ジャンル優先度は、例えば、各ジャンルについてのそのユーザの嗜好の順位とすることができる。なお、ジャンル優先度は、そのユーザの嗜好の度合いが大きいジャンルほど高い値となり、嗜好の度合いが小さいジャンルほど低い値となるように設定してもよい。
送信制御部255は、受付部251から登録情報が通知されると、通知された登録情報を、端末記憶部22に記憶されたユーザIDと関連付けて、端末通信部21を介してサーバ3に送信する。また、送信制御部255は、ジャンル優先度受付部254からジャンル優先度を受信すると、受信したジャンル優先度を、端末記憶部22に記憶されたユーザIDと関連付けて、端末通信部21を介してサーバ3に送信する。
表示制御部256は、操作部23を介してユーザから、番組ランキングの表示の指示を受け付けると、番組ランキング及び各番組の番組情報の取得を要求するランキング取得要求を端末通信部21を介してサーバ3に送信する。表示制御部256は、端末通信部21を介してサーバ3から番組ランキング及び各番組の番組情報を受信すると、受信した番組ランキング及び各番組の番組情報を端末記憶部22に記憶するとともに、表示部24に表示させる。また、表示制御部256は、操作部23を介してユーザから、番組のジャンルの表示の指示を受け付けると、番組のジャンルの一覧を表示部24に表示させる。
図3(a)は、表示部24に表示される番組ランキング画面300の一例を示す図である。
番組ランキング画面300には、サーバ3から受信した番組ランキングの順に、各番組に関する情報301が表示されるとともに終了ボタン304が表示される。図3(a)に示されるように、情報301として、順位、番組名、当該番組が属するジャンル、放送されるチャンネル番号、放送時間、登録数302及び視聴予定ボタン303が表示される。登録数302は、当該番組について各携帯端末からサーバ3に送信された登録情報の数、すなわちユーザによる視聴のスケジュールの登録数を表す。後述するように、サーバ3はユーザによる視聴のスケジュールの登録数を番組ランキングに含めて携帯端末2に送信する。ユーザにより操作部23を介して視聴予定ボタン303が押下されると、受付部251は、その視聴予定ボタン303に対応する番組情報を端末記憶部22から読み出し、その番組を示す登録情報をスケジュール登録部252及び送信制御部255に通知する。スケジュール登録部252は通知された登録情報に示される番組の視聴についてスケジュールの登録を行い、送信制御部255は通知された登録情報をサーバ3に送信する。表示制御部256は、登録完了画面320を表示部24に表示させる。なお、表示制御部256は、スケジュールの登録がされた番組についての登録数302及び視聴予定ボタン303の表示色をスケジュールの登録がされていない番組についての登録数302及び視聴予定ボタン303の表示色と異ならせて表示する。これにより、ユーザはスケジュールに登録された番組を識別できるようになる。また、ユーザにより操作部23を介して情報301がタップされると、表示制御部256は、番組詳細画面310を表示部24に表示させる。また、終了ボタン304が押下されると、表示制御部256は、番組ランキング画面300の表示を終了させる。
図3(b)は、表示部24に表示される番組詳細画面310の一例を示す図である。
番組詳細画面310には、ユーザにより操作部23を介してタップされた情報301と同様の情報を表す情報311と、その情報311に対応する番組についての詳細情報314が表示される。情報311及び登録数312は、それぞれ情報301及び登録数302と同様の情報である。視聴予定ボタン313は、視聴予定ボタン303と同様の機能を有し、ユーザにより操作部23を介して視聴予定ボタン313が押下されると、視聴予定ボタン303が押下されたときと同様の処理が行われる。詳細情報314は、その番組の内容を表す。また、「戻る」ボタン315が押下されると、表示制御部256は、番組ランキング画面300を再度表示させる。
図3(c)は、表示部24に表示される登録完了画面320の一例を示す図である。
登録完了画面320には、登録が完了したことを示す情報321と、視聴予定ボタン313に対応する番組についての情報322が表示される。情報322は、情報301と同様の情報であるが、登録数302及び視聴予定ボタン303が省略される。終了ボタン323が押下されると、表示制御部256は、番組ランキング画面300を再度表示させる。
図3(d)は、表示部24に表示されるジャンル画面340の一例を示す図である。
図3(d)に示されるように、ジャンル画面340には、放送される番組のジャンルの一覧341、設定ボタン342及び終了ボタン343が表示される。ジャンルの一覧341には、ユーザに指定されたジャンル優先度の高い順(ジャンル優先度が各ジャンルについてのユーザの嗜好の順位である場合、順位の高い順)に、各ジャンルが表示される。なお、ジャンル優先度がまだ指定されていない場合は、予め定められた順に、ジャンルの一覧341が表示される。ユーザのドラッグアンドドロップ操作により、各ジャンルがユーザの嗜好の高い順に並べ替えられ、設定ボタン342が押下されると、各ジャンルと、その並べ替えられた順位が、ジャンル優先度としてジャンル優先度受付部254に通知される。なお、ジャンル画面340において、ジャンル優先度を表す値をユーザが直接入力するためのボックスを表示し、ユーザによって入力された値をジャンル優先度としてジャンル優先度受付部254に通知してもよい。また、終了ボタン343が押下されると、ジャンル画面340の表示は終了される。
(2.2)サーバ3の構成
図4(a)は、サーバ3の概略構成の一例を示す図である。
サーバ3は、携帯端末2から登録情報を取得し、取得した登録情報からユーザによる視聴のスケジュールの登録数を計数し、計数したスケジュールの登録数に基づいて番組ランキングを作成する。さらに、サーバ3は、録画予約情報管理サーバ4から録画予約情報を取得するとともに、携帯端末2からジャンル優先度を取得し、取得した各情報に基づいて番組ランキングを修正して携帯端末2に送信する。そのために、サーバ3は、サーバ通信部31と、サーバ記憶部32と、サーバ処理部33とを備える。
サーバ通信部31は、サーバ3をインターネット8に接続するための通信インターフェース回路を備え、インターネット8との間で通信を行う。そして、サーバ通信部31は、携帯端末2、録画予約情報管理サーバ4等から受信したデータを、サーバ処理部33に供給する。また、サーバ通信部31は、サーバ処理部33から供給されたデータを、携帯端末2、録画予約情報管理サーバ4等に送信する。
サーバ記憶部32は、例えば、磁気テープ装置、磁気ディスク装置、又は光ディスク装置のうちの少なくともいずれか一つを備える。サーバ記憶部32は、サーバ処理部33での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。例えば、サーバ記憶部32は、アプリケーションプログラムとして、携帯端末2及び録画予約情報管理サーバ4から受信した各情報に基づいて番組ランキングを作成する番組ランキング作成プログラム等を記憶する。また、サーバ記憶部32は、データとして、ユーザを管理するユーザ管理テーブル(図4(b))、放送予定又は放送中の複数の番組を示す番組情報を管理する番組管理テーブル(図4(c))、各携帯端末2から取得した登録情報、録画予約情報管理サーバ4から取得した録画予約情報、等を記憶する。さらに、サーバ記憶部32は、所定の処理に係る一時的なデータを一時的に記憶してもよい。
図4(b)、(c)は、各種管理テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図4(b)には、ユーザを管理するユーザ管理テーブルが示されている。ユーザ管理テーブルは、各ユーザについて、当該ユーザの識別番号(ID)、名前、当該ユーザにより指定された番組のジャンル優先度及び後述するようにサーバ処理部33により算出されたジャンル点数、サーバ処理部33により作成された番組ランキング等を記憶する。
図4(c)には、番組情報を管理する番組管理テーブルが示されている。番組管理テーブルは、放送予定又は放送中の複数の番組について、番組情報として、当該番組のID、名前、放送時間、放送されるチャンネル番号、当該番組が属するジャンル、当該番組の詳細情報等を記憶する。さらに、番組管理テーブルは、各番組について、後述するようにサーバ処理部33により算出された、ユーザによる視聴のスケジュールの登録数を保持するカウンタ、登録点数、録画予約数、録画予約点数及び標準点数を番組情報と関連付けて記憶する。本実施形態では、番組管理テーブルには、その日に放送される番組についての各情報を記憶し、放送が終了した番組についての各情報はサーバ処理部33により消去されるものとする。
サーバ処理部33は、一又は複数個のプロセッサ及びその周辺回路を備える。サーバ処理部33は、サーバ3の全体的な動作を統括的に制御するものであり、例えば、CPUである。サーバ処理部33は、サーバ3の各種処理がサーバ記憶部32に記憶されているプログラム等に応じて適切な手順で実行されるように、サーバ通信部31等の動作を制御する。サーバ処理部33は、サーバ記憶部32に記憶されているプログラム(オペレーティングシステムプログラム、ドライバプログラム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行する。また、サーバ処理部33は、複数のプログラム(アプリケーションプログラム等)を並列に実行することができる。
(2.2.1)サーバ処理部33の構成
サーバ処理部33は、登録情報取得部331と、録画予約情報取得部332と、ジャンル優先度取得部333と、ランキング作成部334と、ランキング送信部335とを備える。これらの各部は、サーバ処理部33が備えるプロセッサで実行されるプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、これらの各部は、ファームウェアとしてサーバ3に実装されてもよい。
登録情報取得部331は、計数部の一例であり、サーバ通信部31を介して各携帯端末2からユーザIDと関連付けられた登録情報を取得し、各番組について、サーバ記憶部32の番組管理テーブルに記憶されたカウンタを用いて、取得した登録情報からユーザによる視聴のスケジュールの登録数を計数する。登録情報取得部331は、登録情報を取得すると、番組管理テーブルにおいて、取得した登録情報に対応する番組IDに関連付けられたカウンタをインクリメントすることにより、各番組についての登録数を計数する。したがって、カウンタは各番組についての視聴のスケジュールの登録数を表すものとなる。
録画予約情報取得部332は、サーバ通信部31を介して録画予約情報管理サーバ4から録画予約情報を取得し、取得した録画予約情報に示される各番組の録画予約数をサーバ記憶部32の番組管理テーブルに記憶する。
ジャンル優先度取得部333は、サーバ通信部31を介して各携帯端末2からユーザIDと関連付けられたジャンル優先度を取得し、取得したジャンル優先度をユーザIDと関連付けてサーバ記憶部32のユーザ管理テーブルに記憶する。
以下、ランキング作成部334による処理について説明する。ランキング作成部334は、サーバ記憶部32の番組管理テーブルに記憶されたカウンタ、つまり各番組についての視聴のスケジュールの登録数に基づいて、登録数の多い順に、サーバ記憶部32の番組管理テーブルに記憶された番組情報に示される番組のランキングを作成する。つまり、ランキング作成部334は、その日に放送予定又は現在放送中の番組のランキングを作成する。なお、ランキング作成部334は、放送予定の番組のみのランキングと、放送中の番組のみのランキングを別々に作成してもよい。また、サーバ記憶部32の番組管理テーブルに、24時間以内に放送予定の番組、又は1週間以内に放送予定の番組等を記憶しておき、ランキング作成部334は、それらの番組のランキングを作成してもよい。さらに、ランキング作成部334は、作成した番組ランキングを、サーバ記憶部32の番組管理テーブルに記憶された各番組の録画予約数及びユーザ管理テーブルに記憶されたジャンル優先度に基づいて修正する。
最初に、ランキング作成部334は、サーバ記憶部32の番組管理テーブルからカウンタ、つまり各番組についての視聴のスケジュールの登録数を読み出し、読み出した登録数に基づいて、各番組の登録点数を算出し、番組管理テーブルに記憶する。ランキング作成部334は、登録数が多いほど点数が高くなり、登録数が少ないほど点数が低くなるように、各番組の登録点数を算出する。例えば、ランキング作成部334は、登録数が最も多い番組の登録点数を100点とし、登録数が最も多い番組についての登録数に対する他の各番組についての登録数の割合に100を乗じた数を他の各番組についての登録点数とする。ランキング作成部334は、登録点数が高い順に各番組についての番組ランキング(以下、登録番組ランキングと称する)を作成する。
次に、ランキング作成部334は、番組管理テーブルから各番組の録画予約数を読み出し、読み出した録画予約数に基づいて、各番組の録画予約点数を算出し、番組管理テーブルに記憶する。ランキング作成部334は、録画予約数が多いほど点数が高くなり、録画予約数が少ないほど点数が低くなるように、各番組の録画予約点数を算出する。例えば、ランキング作成部334は、録画予約数が最も多い番組の録画予約点数を100点とし、録画予約数が最も多い番組についての録画予約数に対する他の各番組についての録画予約数の割合に100を乗じた数を他の各番組についての録画予約点数とする。
次に、ランキング作成部334は、各番組についての登録点数と録画予約点数の合計から各番組の標準点数を算出し、番組管理テーブルに記憶する。ランキング作成部334は、合計点数が最も多い番組の標準点数を100点とし、合計点数が最も多い番組についての合計点数に対する他の各番組についての合計点数の割合に100を乗じた数を他の各番組についての標準点数とする。
次に、ランキング作成部334は、各携帯端末のユーザについて、サーバ記憶部32のユーザ管理テーブルに記憶されたジャンル優先度を読み出し、読み出したジャンル優先度に基づいて、ジャンル点数を算出し、ユーザ管理テーブルに記憶する。ランキング作成部334は、ジャンル優先度が高いほど点数が高くなり、ジャンル優先度が低いほど点数が低くなるように、各ジャンルのジャンル点数を算出する。例えば、ランキング作成部334は、ジャンル優先度が最も高いジャンルのジャンル点数を100点とし、ジャンル優先度が次に高いジャンルのジャンル点数を90点とし、ジャンル優先度がその次に高いジャンルのジャンル点数を80点となるように、ジャンル優先度が一つ低くなるごとにジャンル点数が10点ずつ低くなるようにジャンル点数を設定する。
次に、ランキング作成部334は、各携帯端末のユーザについて、各番組についての標準点数とその番組のジャンル点数の合計を個別点数として算出する。ランキング作成部334は、各携帯端末のユーザについて、個別点数が高い順に各番組についての番組ランキング(例えば、順位、番組名、個別点数及び登録数のリスト)を作成し、作成した番組ランキングをユーザ管理テーブルにそのユーザのユーザIDと関連付けて記憶する。この番組ランキングは、登録番組ランキングを録画予約数及びジャンル優先度に基づいて修正したものとなる。
以下、ランキング作成処理の一例について説明する。例えば、バラエティの番組a、ニュースの番組b、ドラマの番組cについての登録数がそれぞれ1000、500、100であり、録画予約数が1000、10000、5000である場合、それぞれの登録点数は100点、50点、10点となり、録画予約点数は10点、100点、50点となる。登録点数と録画予約点数の合計はそれぞれ110点、150点、60点となり、標準点数は73点、100点、40点となる。あるユーザについてのジャンル優先度がドラマ、バラエティ、ニュースの順に高く、それぞれのジャンル点数が100点、70点、30点である場合、番組a、番組b、番組cの個別点数は、それぞれ143点、130点、140点となる。したがって、このユーザについてのランキングでは、1位が番組a、2位が番組c、3位が番組bとなる。
ランキング送信部335は、ランキング作成部334が作成した、各携帯端末2に対応する番組ランキングをサーバ通信部31を介して各携帯端末2に送信する。ランキング送信部335は、サーバ通信部31を介して携帯端末2からランキング取得要求を受信した場合、登録情報取得部331が携帯端末2から登録情報を取得した場合、又はジャンル優先度取得部333が携帯端末2からジャンル優先度を取得した場合、その携帯端末2のユーザについての番組ランキング及び各番組の番組情報をその携帯端末2に送信する。
(3)番組情報管理システム1の動作
図5は、番組情報管理システム1によるユーザのスケジュール登録及び番組ランキング作成の動作シーケンスの一例を示す。なお、以下に説明する動作シーケンスは、予め端末記憶部22及びサーバ記憶部32に記憶されているプログラムに基づいて、主に端末処理部25及びサーバ処理部33により、携帯端末2及びサーバ3の各要素と協働して実行される。
まず、ユーザにより、携帯端末2の操作部23を介して番組ランキングの表示が指示される。表示制御部256は、操作部23を介して番組ランキングの表示の指示を受け付けると、ランキング取得要求を端末通信部21を介してサーバ3に送信する(ステップS500)。
サーバ3のランキング作成部334は、サーバ通信部31を介して携帯端末2からランキング取得要求を受信すると、番組ランキング更新処理を実施する(ステップS502)。
図6は、ランキング作成部334による番組ランキング更新処理の動作フローの一例を示す図である。なお、図6に示すフローチャートが実施される前に、登録情報取得部331は各携帯端末2から取得した登録情報から登録点数を算出し、録画予約情報取得部332は録画予約情報管理サーバ4から取得した録画予約情報から録画予約点数を算出し、ランキング作成部は標準点数を算出し、それぞれサーバ記憶部32の番組管理テーブルに記憶しているものとする。また、ジャンル優先度取得部333は、携帯端末2から取得したジャンル優先度からジャンル点数を算出し、サーバ記憶部32のユーザ管理テーブルに記憶しているものとする。
過去に携帯端末2のユーザについての番組ランキングを作成している場合でも、その後サーバ3に送信された、携帯端末2以外の携帯端末からの登録情報、及び録画予約情報管理サーバ4からの録画予約情報により、標準点数が更新されている可能性がある。そこで、図6に示す番組ランキング更新処理では、最新の標準点数を用いて携帯端末2のユーザについての番組ランキングを更新する。
まず、ランキング作成部334は、サーバ記憶部32の番組管理テーブルから標準点数を読み出す(ステップS600)。
次に、ランキング作成部334は、受信したランキング取得要求に含まれるユーザIDに対応するジャンル点数を読み出す(ステップS602)。
次に、ランキング作成部334は、各番組についての個別点数を算出し、算出した個別点数の順に各番組についての番組ランキングを作成し(ステップS604)、作成した番組ランキングをサーバ記憶部32のユーザ管理テーブルにそのユーザIDと関連付けて記憶し、一連のステップを終了する。
図5に戻り、ランキング送信部335は、ランキング作成部334が作成した番組ランキング及び各番組の番組情報をサーバ通信部31を介して携帯端末2に送信する(ステップS504)。
携帯端末2の表示制御部256は、端末通信部21を介してサーバ3から番組ランキング及び各番組の番組情報を受信すると、受信した番組ランキング及び各番組の番組情報を、図3(a)に示した番組ランキング画面300のように表示部24に表示させる(ステップS506)。
次に、スケジュール登録部252は、ユーザのスケジュール登録処理を実施する(ステップS508)。
図7は、受付部251及びスケジュール登録部252によるスケジュール登録処理の動作フローの一例を示す図である。
まず、受付部251は、ユーザにより操作部23を介して番組ランキング画面300の終了ボタン304が押下されて、番組ランキング画面300の表示の終了が指示されたか否かを判定する(ステップS700)。
番組ランキング画面300の表示の終了が指示された場合、受付部251は、表示制御部256に番組ランキング画面300の表示を終了させ、一連のステップを終了する。
一方、番組ランキング画面300の表示の終了が指示されていない場合、受付部251は、ユーザにより操作部23を介して番組ランキング画面300の視聴予定ボタン303又は番組詳細画面310の視聴予定ボタン313が押下されて、視聴予定の番組が指定されたか否かを判定する(ステップS702)。
ユーザにより視聴予定の番組が指定されていない場合、受付部251は、処理をステップS700へ戻し、再度、ステップS700〜S702の処理を繰り返す。
一方、ユーザにより視聴予定の番組が指定された場合、受付部251は、指定された視聴予定の番組についての登録情報をスケジュール登録部252及び送信制御部255に通知する。スケジュール登録部252は、受付部251から登録情報が通知されると、通知された登録情報に示される番組の視聴についてユーザのスケジュールの登録を行い(ステップS704)、一連のステップを終了する。
図5に戻り、送信制御部255は、受付部251から登録情報が通知された場合、通知された登録情報を、端末記憶部22に記憶されたユーザIDと関連付けて、端末通信部21を介してサーバ3に送信する(ステップS510)。
サーバ3の登録情報取得部331は、サーバ通信部31を介して携帯端末2から登録情報を取得すると、番組管理テーブルにおいて、取得した登録情報に対応する番組IDに関連付けられたカウンタをインクリメント(+1)することにより、各番組についての登録数を計数する(ステップS512)。
次に、ランキング作成部334は、番組ランキング作成処理を実施する(ステップS514)。
図8は、ランキング作成部334による番組ランキング作成処理の動作フローの一例を示す図である。なお、図8に示すフローチャートが実施される前に、録画予約情報取得部332は録画予約情報管理サーバ4から取得した録画予約情報に示される各番組の録画予約数をサーバ記憶部32の番組管理テーブルに記憶しているものとする。また、ジャンル優先度取得部333は、携帯端末2から取得したジャンル優先度をサーバ記憶部32のユーザ管理テーブルに記憶しているものとする。
図8に示す番組ランキング作成処理では、携帯端末2及び他の携帯端末からの登録数、及び録画予約情報管理サーバ4からの録画予約情報から標準点数を新たに算出し、携帯端末2のユーザについての番組ランキングのみを作成する。
まず、ランキング作成部334は、サーバ記憶部32の番組管理テーブルからカウンタ、つまり各番組についての視聴のスケジュールの登録数を読み出し、読み出した登録数に基づいて各番組の登録点数を算出し(ステップS800)、番組管理テーブルに記憶するとともに、登録番組ランキングを作成する。
次に、ランキング作成部334は、番組管理テーブルから各番組の録画予約数を読み出し、読み出した録画予約数に基づいて各番組の録画予約点数を算出し(ステップS802)、番組管理テーブルに記憶する。
次に、ランキング作成部334は、各番組についての登録点数と録画予約点数の合計から各番組の標準点数を算出し(ステップS804)、番組管理テーブルに記憶する。
次に、ランキング作成部334は、受信した登録情報に関連付けられたユーザIDに対応するジャンル優先度をサーバ記憶部32のユーザ管理テーブルから読み出し、読み出したジャンル優先度に基づいてジャンル点数を算出し(ステップS806)、ユーザ管理テーブルに記憶する。
次に、ランキング作成部334は、各番組についての個別点数を算出し、算出した個別点数の順に各番組についての番組ランキングを作成し(ステップS808)、作成した番組ランキングをユーザ管理テーブルにそのユーザのユーザIDと関連付けて記憶し、一連のステップを終了する。
図5に戻り、ランキング送信部335は、ランキング作成部334が作成した番組ランキング及び各番組の番組情報をサーバ通信部31を介して携帯端末2に送信する(ステップS516)。
携帯端末2の表示制御部256は、端末通信部21を介してサーバ3から番組ランキング及び各番組の番組情報を受信すると、受信した番組ランキング及び各番組の番組情報を表示部24に表示させ(ステップS518)、一連のステップを終了する。
なお、この後、携帯端末2のユーザにより操作部23を介して番組ランキング画面300の表示の終了が指示されるまで、携帯端末2及びサーバ3は、ステップS508〜S518の処理を繰り返し、連続してスケジュール登録処理及び番組ランキング作成処理を実施してもよい。
図9は、番組情報管理システム1によるユーザごとのジャンル優先度設定及び番組ランキング作成の動作シーケンスの一例を示す。なお、以下に説明する動作シーケンスは、予め端末記憶部22及びサーバ記憶部32に記憶されているプログラムに基づいて、主に端末処理部25及びサーバ処理部33により、携帯端末2及びサーバ3の各要素と協働して実行される。
まず、携帯端末2の端末処理部25は、各番組のジャンル優先度設定処理を実施する(ステップS900)。
図10は、端末処理部25によるジャンル優先度設定処理の動作フローの一例を示す図である。
まず、ユーザにより携帯端末2の操作部23を介して番組のジャンルの表示が指示される。表示制御部256は、操作部23を介してユーザからの番組のジャンルの表示の指示を受け付けると、図3(d)に示すジャンル画面340のように、番組のジャンルの一覧を表示部24に表示させる(ステップS1000)。
次に、ジャンル優先度受付部254は、ユーザにより操作部23を介してジャンル画面340の終了ボタン343が押下されて、ジャンル画面340の表示の終了が指示されたか否かを判定する(ステップS1002)。
ジャンル画面340の表示の終了が指示された場合、ジャンル優先度受付部254は、表示制御部256にジャンル画面340の表示を終了させ、一連のステップを終了する。
一方、ジャンル画面340の表示の終了が指示されていない場合、ジャンル優先度受付部254は、ユーザにより操作部23を介してジャンル優先度が指定されたか否かを判定する(ステップS1004)。
ユーザによりジャンル優先度が指定されていない場合、ジャンル優先度受付部254は、処理をステップS1002へ戻し、再度、ステップS1002〜S1004の処理を繰り返す。
一方、ユーザによりジャンル優先度が指定された場合、ジャンル優先度受付部254は、指定されたジャンル優先度を端末記憶部22に記憶するとともに(ステップS1006)、送信制御部255に通知し、一連のステップを終了する。
図9に戻り、送信制御部255は、ジャンル優先度受付部254からジャンル優先度が通知された場合、通知されたジャンル優先度を、端末記憶部22に記憶されたユーザIDと関連付けて、端末通信部21を介してサーバ3に送信する(ステップS902)。
サーバ3のジャンル優先度取得部333は、サーバ通信部31を介して携帯端末2からユーザIDと関連付けられたジャンル優先度を取得すると、取得したジャンル優先度をユーザIDと関連付けてサーバ記憶部32のユーザ管理テーブルに記憶する(ステップS904)。
次に、ランキング作成部334は、取得したジャンル優先度を用いて、番組ランキング更新処理を実施する(ステップS906)。番組ランキング更新処理は、図6に示した番組ランキング更新処理と同様である。ただし、ステップS602において、ランキング作成部334は、取得したジャンル優先度に基づいてジャンル点数を算出し、ユーザ管理テーブルに記憶する。
ランキング送信部335は、ランキング作成部334が作成した番組ランキング及び各番組の番組情報をサーバ通信部31を介して携帯端末2に送信する(ステップS908)。
携帯端末2の表示制御部256は、端末通信部21を介してサーバ3から番組ランキング及び各番組の番組情報を受信すると、受信した番組ランキング及び各番組の番組情報を表示部24に表示させ(ステップS910)、一連のステップを終了する。
以上説明してきたように、サーバ3は、複数の携帯端末2において、各携帯端末2のユーザによる視聴のスケジュールが各携帯端末2に登録された数に基づいて番組ランキングを作成することにより、リアルタイムに視聴される可能性の高さをより高精度に表す番組ランキングを作成することが可能となる。
さらに、サーバ3は、録画予約数に基づいて番組ランキングを修正することにより、リアルタイムに視聴される可能性の高さ及び録画される可能性の高さの両方をより高精度に表す番組ランキングを作成することが可能となる。
さらに、サーバ3は、各携帯端末2のユーザにより指定されたジャンル優先度に基づいて番組ランキングを修正することにより、各携帯端末2のユーザが興味を持つジャンルの番組の順位が高くなり、興味を持たないジャンルの番組の順位が低くなるように番組ランキングを作成することが可能となる。これにより、ユーザは、興味を持たないジャンルの番組が上位に表示されないように作成された番組ランキングを閲覧することが可能となる。
なお、本発明は、本実施形態に限定されるものではない。例えば、本実施形態では、サーバ3は、登録数、録画予約数、及びジャンル優先度に基づいて番組ランキングを作成するものとしたが、登録数のみ、登録数及び録画予約数のみ、又は登録数及びジャンル優先度のみに基づいて番組ランキングを作成してもよい。また、サーバ3は、録画予約数及びジャンル優先度のみに基づいて番組ランキングを作成してもよい。登録数のみ、又は登録数及び録画予約数のみに基づいて番組ランキングを作成する場合、全ての携帯端末について同じ番組ランキングが作成される。
また、ランキング送信部335は、必ずしも登録情報を送信した携帯端末に番組ランキング及び番組情報を送信する必要はなく、登録情報を送信した携帯端末と番組ランキング及び番組情報を送信する携帯端末を異ならせてもよい。
また、サーバ3は、登録数及び録画予約情報のみに基づいて作成した番組ランキングとともに、各番組の登録点数及び録画予約点数を携帯端末2に送信し、携帯端末2がそのユーザによるジャンル優先度を用いて番組ランキングを修正してもよい。その場合、サーバ3のジャンル優先度取得部333は省略され、携帯端末2の端末処理部25は、図2に示した各部に加えて、ジャンル優先度を用いて番組ランキングを修正するランキング修正部を有する。ランキング修正部は、サーバ3のランキング作成部334と同様にして、サーバ3から取得した登録点数及び録画予約点数と、携帯端末2のユーザによるジャンル優先度とを用いて番組ランキングを作成する。
さらに、携帯端末2が、サーバ3のサーバ処理部33の各部の機能を有して番組ランキングを作成してもよい。その場合、サーバ3は、各携帯端末から取得した登録情報及び録画予約情報を特定の携帯端末2に送信し、携帯端末2は、受信した登録情報及び録画予約情報を用いて番組ランキングを作成する。
また、サーバ3のランキング作成部334は、さらに各携帯端末2のユーザが、スケジュールとして登録された番組を過去に実際に視聴した視聴割合に基づいて番組ランキングを修正してもよい。その場合、携帯端末2の受付部251は、ユーザによる視聴のスケジュールが登録された番組をそのユーザが実際に視聴したか否かを示す視聴情報を操作部23を介して受け付け、端末記憶部22に記憶する。受付部251は、端末記憶部22に記憶された視聴情報からそのユーザがスケジュールとして登録された番組を過去に実際に視聴した視聴割合を算出する。そして、受付部251は、登録情報を送信制御部255に通知する際、登録情報とともに視聴割合を通知する。送信制御部255は、スケジュール登録部252から通知された登録情報と視聴割合を、端末記憶部22に記憶されたユーザIDと関連付けて、端末通信部21を介してサーバ3に送信する。
なお、携帯端末2が、放送される各番組の電波を受信し、映像を表示する受像部を有する場合、受付部251は、受像部が各番組についての映像を表示したか否かにより視聴情報を作成し、視聴割合を算出してもよい。
一方、サーバ3は、サーバ記憶部32の番組管理テーブルに、視聴割合を用いた演算結果を保持する変数を各番組情報と関連付けて記憶する。登録情報取得部331は、サーバ通信部31を介して各携帯端末2から登録情報とともに番組の視聴割合を取得すると、番組管理テーブルにおいて、取得した登録情報に対応する番組IDに関連付けられた変数に視聴割合を加算していく。そして、ランキング作成部334は、この変数の値を登録数とみなす。例えば、視聴割合がそれぞれ0.9、0.8、0.7である3人のユーザについて視聴予定がされている番組の場合、登録数は2.4となり、視聴割合がそれぞれ0.3、0.2、0.1である3人のユーザについて視聴予定がされている番組の場合、登録数は0.6となる。視聴のスケジュールが登録された番組を過去に実際に視聴した割合の高いユーザは、新たに視聴のスケジュールを登録した番組を実際に視聴する可能性が高いと考えられる。したがって、サーバ3は、各ユーザによる視聴のスケジュールが登録された番組を実際に視聴する可能性の高さに応じて登録数を重み付けすることが可能となり、より信頼性の高い番組ランキングを作成することが可能となる。
また、ランキング作成部334は、現在放送中の番組についての番組ランキングを作成する場合、さらに各携帯端末2のユーザによるリアルタイムの注目度にも基づいて番組ランキングを作成してもよい。その場合、携帯端末2の端末処理部25は、図2に示した各部に加えて、注目番組受付部を有する。注目番組受付部は、操作部23を介してユーザから、現在放送中の番組のうち、そのユーザが注目している番組の指定を受け付け、指定された注目番組を示す注目番組情報を端末通信部21を介してサーバ3に送信する。
一方、サーバ3のサーバ処理部33は、図3に示した各部に加えて、注目番組取得部を有する。注目番組取得部は、サーバ通信部31を介して携帯端末2から注目番組情報を取得し、取得した注目番組情報をサーバ記憶部32に記憶する。ランキング作成部334は、サーバ記憶部32から注目番組情報を読み出し、読み出した注目番組情報に基づいて、各番組の注目番組点数を算出する。ランキング作成部334は、各番組について、取得した注目番組情報の数が多いほど点数が高くなり、注目番組情報の数が少ないほど点数が低くなるように、注目番組点数を算出する。例えば、ランキング作成部334は、注目番組情報の数が最も多い番組の注目番組点数を100点とし、注目番組情報の数が最も多い番組についての注目番組情報の数に対する他の各番組についての注目番組情報の数の割合に100を乗じた数を他の各番組についての注目番組点数とする。そして、ランキング作成部334は、各番組についての登録点数と録画予約点数と注目番組点数の合計を各番組の標準点数として算出する。これにより、サーバ3は、実際に放送されている番組に対するユーザの注目度を番組ランキングに反映させることが可能となる。
なお、サーバ3の注目番組取得部は、ツイッター(登録商標)等の公知のシステムを利用し、各番組の注目度を取得してもよい。その場合、注目番組取得部は、例えばツイッター(登録商標)のシステムにおいて各番組に対するツイート数を管理するサーバ(不図示)から各番組に対するツイート数を取得し、取得したツイート数を注目番組情報の数として利用する。
また、本実施形態では、登録点数、録画予約点数、ジャンル点数及び注目番組点数について、全て最高点が100点である例を説明したが、各点数の最高点を同一の値とせずに、重み付けを行ってもよい。また、各点数の重み付けの比率は、例えばユーザごとに異ならせてもよい。
また、サーバ3が、録画予約情報管理サーバ4の機能を有し、複数の録画装置と接続して、録画予約情報を生成してもよい。その場合、番組情報管理システム1において、録画予約情報管理サーバ4は省略される。
また、端末処理部25及びサーバ処理部33が備える各機能をコンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムは、磁気記録媒体、光記録媒体等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録された形で提供されてもよい。
当業者は、本発明の精神及び範囲から外れることなく、様々な変更、置換、及び修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。