JP6796789B2 - 映像撮影装置 - Google Patents

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Description

本開示は、空中を飛行しながら地上の映像を撮影する映像撮影装置に関する。
地上における農作物の生育状況や植物の植生を判定する指標として、NDVI(正規化差植生指数:Normalized Difference Vegetation Index)がある。このNDVIは、健康な植物が700nm〜800nmの近赤外光を強く反射する性質を利用して算出された指標である。
特許文献1は、診断する範囲の植生を撮像し、撮像した画像からNDVI画像を生成し、NDVI画像から植生を診断する方法を開示する。具体的には、特許文献1の方法では、可視光カメラ、近赤外カメラ、熱赤外カメラをリモコン式に撮影制御可能に気球に搭載し、気球を飛行させて空中から診断すべき範囲の植生を可視光カメラ、近赤外カメラ、熱赤外カメラにより撮影し、可視光カメラにより得られたR画像と近赤外カメラにより得られた画像とからNDVI画像を取得し、NDVI画像と熱赤外カメラにより得られた熱赤外画像とにより植生を診断する。この方法によれば、気球に搭載した可視カメラで得られる可視R画像、近赤外カメラで得られる近赤外画像から得られるNDVI画像と、熱赤外CCDカメラで得られる熱赤外画像を用いて植生の状態を診断するので、広範囲に詳細な植生の状態が判断でき、必要な経費を格段に少なくすることができる。
特開2007−143490号公報
特許文献1では、NDVI画像の生成において、天候や時刻に依存した屋外光の状態の変動を考慮していない。
本開示は、天候や時刻に依存した太陽光の状態の変動に依存せずに精度のよいNDVI情報の生成を可能とする画像データを生成する映像撮影装置を提供する。
本開示の一態様において、空中を飛行しながら地上の画像を撮影する映像撮影装置が提供される。映像撮影装置は、本体部と、本体部に取り付けられ、空中を飛行するための推進力を発生する推進部と、映像撮影装置の下方の被写体を撮影可能に本体部に取り付けられ、被写体を撮影して第1の画像情報を生成する第1のカメラと、受光した光に基づき第2の画像情報を生成する第2のカメラと、第2の画像情報を用いて第1の画像情報のホワイトバランスを補正する画像処理回路と、を備える。
本開示によれば、第2のカメラによる画像情報に基づき第1のカメラによる画像情報を補正する。これにより、第1のカメラによる画像情報は天候や時刻に依存した太陽光の変動の影響を受けなくなる。よって、そのような撮像画像を用いることで、天候や時刻に依存した太陽光の変動に依存しない精度のよいNDVI画像を取得することができる。
本開示にかかる映像撮影装置の使用態様を説明するための図 映像撮影装置の外観図 映像撮影装置の構成を示すブロック図 (A)メインカメラの構成を説明した図、(B)サブカメラの構成を説明した図 サブカメラまたはメインカメラにおける干渉フィルタの分光感度を説明した図 映像撮影装置における画像処理回路の構成を示すブロック図 ホワイトバランスの補正処理を説明するための図 画像データにおけるホワイトバランス補正の具体例を示す図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者(ら)は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
[1−1.構成]
図1は、本開示の一実施の形態である映像撮影装置の利用態様を説明した図である。映像撮影装置10は、空中を飛行しながら地上の森林や田畑等を撮影し、撮影した領域におけるNDVIを算出するための画像(以下「NDVI用画像」という)の画像データ(以下「NDVI用画像データ」という)を生成する装置である。
NDVIは植生の分布状況や活性度を示す指標であり、健康な植物が700nm〜800nmの近赤外光(NIR)を強く反射する性質を利用して算出される指標である。NDVIは下記式で算出される。
NDVI=(NIR−B)/(NIR+B) (1)
ここで、NIRは近赤外光成分の強度、Bは青色成分の強度である。
映像撮影装置10により生成されるNDVI用画像は、NIR(近赤外)、G(緑色)、B(青)の3つの色成分からなる画像である。NDVI用画像データの各画素について、式(1)を用いてNDVIを算出することでNDVI画像が生成される。すなわち、本開示の映像撮影装置10で生成されたNDVI用画像をパーソナルコンピュータのような情報処理装置で処理することにより、NDVI値を含むNDVI画像を取得できる。
太陽光の状態は天候や時刻に依存して変動する。例えば、晴天と曇天時の間または昼間と夕方との間で、太陽光の色温度すなわち太陽光に含まれるNIR成分とB成分の比率が変化する。すなわち、天候や時刻に依存してNDVI用画像に含まれるNIR成分とB成分の比率が変化する。このためNDVI用画像からNDVI画像を生成する場合、NDVI用画像を撮像したときの天候や時刻に依存して、同じ植生状態であるにも関わらず、異なるNDVI画像が得られ、正確な植生状態の判断ができないという課題がある。
そこで、本開示では、天候や時刻に依存した屋外光の状態の変動に依存せずに精度のよいNDVI画像の生成を可能とするNDVI用画像を提供できる映像撮影装置を説明する。
図2は、映像撮影装置10の外観図である。図3は、特に映像撮影装置10の飛行機能に関する構成を示したブロック図である。映像撮影装置10は、本体11と、飛行のための推進力を発生させる推進器15とを備える。推進器15は、本体11の四角の各々から延在する支持部13の先端に取り付けられる。本体11の下側には電池25が取り付けられている。本体11の上側には、慣性計測装置17と、測位装置23と、地上にある操作装置と通信を行うための通信装置24とが取り付けられている。本体11内部には、飛行を制御するためのコントローラ16が収納されている。
推進器15はプロペラとプロペラを回転させるモータとからなる。図2の例では、映像撮影装置10は4個の推進器15を有しているが、推進器の数は4個に限定されず、例えば5個以上であってもよい。各推進器15の回転数を適宜制御することで、映像撮影装置10の移動方向や飛行状態を制御することができる。
慣性計測装置17は、加速度センサやジャイロセンサを備え、飛行体10の加速度や角速度を計測する装置である。慣性計測装置17からの出力に基づき飛行体10の挙動や姿勢が制御される。
測位装置23は、GPS(Global Positioning System)衛星から信号を受信して、飛行体10の現在位置を計測する。通信装置24は、無線通信を介して、地上の操作者が操作する操作装置から飛行制御のための指示を受信する。電池25は、映像撮影装置10の各要素に電源電圧を供給する。
映像撮影装置10は、上述した飛行機能に関する構成に加えて、映像を撮影するための構成をさらに有する。具体的には、映像撮影装置10は、本体11の上側に取り付けられたサブカメラ19と、本体11の下側に取り付けられたメインカメラ21とを備える。映像撮影装置10は、サブカメラ19を上側にしかつメインカメラ21を下側にした姿勢で飛行しながら、メインカメラ21により映像撮影装置10下方の領域を撮影してNDVI画像を生成する。
メインカメラ21は、映像撮影装置10の飛行中において、映像撮影装置10の下方の被写体(森林、田畑等)を撮影してNDVI用画像データを生成する。このため、メインカメラ21は、図4(A)に示すように、広角レンズを含む光学系21aと、CCDやCMOSイメージセンサなどの画像センサ21bとを備える。画像センサ21bの受光面側には、カラーフィルタ21cと、干渉フィルタ21dとが配置されている。カラーフィルタ21cは、画像センサ21bの各画素に対してR(赤)、G(緑)、B(青)の各成分の光を選択的に受光させるためのフィルタである。干渉フィルタ21dは、NDVI用画像の生成に必要なNIR成分を抽出するために、所定の波長領域の成分を遮断するフィルタである。この干渉フィルタ21dの詳細については後述する。メインカメラ21はさらに画像センサ21bで生成された画像信号を処理して画像データを生成する処理回路(図示せず)を備えている。
サブカメラ19は、映像撮影装置10の飛行中において太陽光を受光し、メインカメラ21で生成した画像データの補正用の画像情報を生成する。サブカメラ19は、図4(B)に示すように、レンズを含む光学系19aと、CCDやCMOSイメージセンサなどの画像センサ19bとを備える。画像センサ19bの受光面側には、カラーフィルタ19cと、干渉フィルタ19dとが配置されている。カラーフィルタ19cは、画像センサ19bの各画素に対してR(赤)、G(緑)、B(青)の各成分の光を選択的に受光させるためのフィルタである。干渉フィルタ19dは、NDVI用画像の生成に必要なNIR成分を抽出するために、所定の波長領域の成分を遮断するフィルタである。この干渉フィルタ19dの詳細については後述する。さらに、サブカメラ19において、入射光の光路の前段に(すなわち、画像センサ19bに光を導光する開口部19eにおいて)乳白色拡散板19fが配置されている。乳白色拡散板19fにより、サブカメラ19は、その画角全体において拡散された均一な光を受光することができる。サブカメラ19はさらに画像センサ19bで生成された画像信号を処理して画像データを生成する処理回路(図示せず)を備えている。
図5を用いて、干渉フィルタ19d、21dの機能について説明する。本実施形態の映像撮影装置10は、NDVI画像の生成に用いるNDVI用画像を撮影するための装置である。NDVI用画像は、NIR(近赤外)、G(緑)、B(青)の3つの成分からなる画像である。このため、メインカメラ21及びサブカメラ19それぞれの画像センサ21b、19bの前段に、NIR領域(例えば700nm以上かつ800nm以下)の光を抽出するための干渉フィルタ21d、19dを配置している。図5(A)に干渉フィルタ19d、21dの特性を示す。図5(A)に示すように、干渉フィルタ19d、21dは、NDVI画像の生成に必要なNIR領域の低波長側の領域R1(例えば550nm以上700nm以下の領域)と高波長側の領域R2(例えば800nm以上の領域)とを遮断する特性を有する。例えば、画像センサ21b、19bにおいて、本来図5(B)に示すような分光感度が得られる場合に、干渉フィルタ21d、19dを配置することで、図5(C)に示すように、NIR領域よりも低い波長領域R1と、NIR領域よりも高い領域R2とがカットされた分光感度に変更される。なお、図5(C)では、NIR、G、Bの各ピーク値が同じになるようにそれぞれのレベルが調整されている。
本実施形態の映像撮影装置10では、サブカメラ19は太陽からの直接光を受光できるように本体11の上側に取り付けられている。よって、サブカメラ19により撮影された画像は太陽光の状態を示す情報を含んでいる。すなわち、サブカメラ19により撮影された画像は天候や時刻による太陽光の変動を示す情報を含む。そこで、本実施形態の映像撮影装置10では、サブカメラ19により撮影された画像の情報を用いて、メインカメラ21で撮影された画像情報を補正する。具体的には、メインカメラ21で撮影された画像におけるホワイトバランスを補正(調整)する。これにより、画像撮影時における天候状態や時間帯の影響を排除したNDVI用画像の生成が可能となる。そして、このNDVI用画像からNDVI画像を生成することで、天候状態や時間帯に依存しない精度のよいNDVI情報を取得することができる。このため、映像撮影装置10はさらに図6に示すようなメインカメラ21で撮影された画像を補正する画像処理回路を備えている。
図6は、メインカメラ21で撮影された画像を処理する画像処理回路40の構成を示すブロック図である。画像処理回路40は、サブカメラ19を制御するサブカメラ制御部41と、DRAM42と、ホワイトバランス(WB)を調整するWB補正部43と、画像における輝度及び色差を処理するY/C処理部48と、画像の圧縮処理を行うJPEG処理部49とを備える。WB補正部43は、RGB変換、ホワイトバランス調整値補正、ホワイトバランスゲイン変換を行う。
[1−2.動作]
以上のように構成される映像撮影装置10におけるNDVI用画像の撮影動作について、以下に説明する。
映像撮影装置10は、NDVIの測定対象(田畑、森林等)となる領域の上空を飛行しながらメインカメラ21により測定対象となる領域に対する画像を撮影する。メインカメラ21は、測定対象(田畑、森林等)からの太陽光の反射光を受光して画像データ(画像情報)を生成する。一方、サブカメラ19は、太陽光を直接受けて画像データ(画像情報)を生成する。画像処理回路40(図6参照)は、メインカメラ21により生成された画像データにおけるホワイトバランスを、サブカメラ19により生成された画像データに基づきリアルタイムで補正してNDVI用画像を生成する。以下、画像処理回路40におけるホワイトバランスの補正処理について図6を参照して説明する。
サブカメラ19は映像撮影装置10の飛行中に受光した光に基づき画像データを生成し、生成した画像データを画像処理回路40に送信する。その際、サブカメラ19は、Y/Cデータ形式の画像データをMIPIインタフェース規格(Mobile Industry Processor Interface)に準拠した形式で画像処理回路40に送信する。
画像処理回路40は、サブカメラ19から受信した画像データ(Y/Cデータ)を一旦DRAM42に格納する。画像処理回路40のホワイトバランス補正部43は、DRAM42に格納した画像データを読み出し、ホワイトバランス調整のためのゲイン(以下「WBゲイン」という)を求める。以下、WBゲインの算出方法について具体的に説明する。
WB補正部43は、DRAM42からYC形式の画像データを読み出し、RGB形式(NIR、G、B)の画像データに変換する。その後、WB補正部43は、RGB形式に変換された画像データを参照して、ホワイトバランス調整値(WB調整値)(I*main_NIR、I*main_G、I*main_B)を次式で求める(図7(A)、(B)参照)。
*m_ir = K_ir × Is_ir (2a)
*m_g = K_g × Is_g (2b)
*m_b = K_b × Is_b (2c)
ここで、Is_ir、Is_g、Is_bは、映像撮影装置10の飛行中にサブカメラ19により生成された画像データにおけるNIR(近赤外)、G(緑)、B(青)のそれぞれの成分の感度である(図7(A)参照)。係数K_ir、K_g、K_bは、メインカメラ21による画像データにおける各成分(NIR、G、B)の感度と、サブカメラ19による画像データにおける各成分の感度との比であり、下記式で求められる。
K_ir = Im_ir0/Is_ir0 (3a)
K_g = Im_g0/Is_g0 (3b)
K_b = Im_b0/Is_b0 (3c)
ここで、Im_ir0、Im_g0、Im_b0は、所定の条件でメインカメラ21により撮像された画像から事前に求められた、画像データにおけるNIR、G、Bそれぞれの成分の感度である。また、Is_ir0、Is_g0、Is_b0は、メインカメラ21と同一条件でサブカメラ19により撮像された画像から事前に求められた、NIR、G、Bそれぞれの成分の感度である。係数K_ir、K_g、K_bの値は事前に求められ、画像処理回路40内に格納されている。
すなわち、式(2a)〜(2c)は、事前に求められたメインカメラ21とサブカメラ19の感度の比K_ir、K_g、K_bと、サブカメラ19による飛行中の画像データから得られた各成分の強度とに基づきWB調整値(I*m_ir、I*m_g、I*m_b)を求めている。
次に、WB補正部43は、WB調整値(I*m_ir、I*m_g、I*m_b)に基づき、各成分の強度(感度)を同じレベルにするためのWBゲイン(W_ir、W_g、W_b)を求める(図7(C)参照)。WBゲインは下記式で求められる。
W_ir=I*m_ir/I*m_g (4a)
W_g=I*m_g/I*m_g (4b)
W_b=I*m_b/I*m_g (4c)
画像処理回路40は、このWBゲイン(W_ir、W_g、W_b)を用いてメインカメラ21により撮像された画像を示す画像データにおいて下記式によりホワイトバランスを補正(調整)する。
I_ir =W_ir× Im_ir (5a)
I_g =W_g × Im_g (5b)
I_b =W_b × Im_b (5c)
ここで、Im_ir、Im_g、Im_bはそれぞれ、メインカメラ21により、映像撮影装置10の飛行中に生成された画像データにおける各画素のNIR、G、B各成分の強度である。I_ir、I_g、I_bはそれぞれ、ホワイトバランスが補正された後の画像データにおける各画素のNIR、G、B各成分の強度である。
以上のようにして、サブカメラ19により生成された画像情報に基づき、メインカメラ21により生成された画像データにおいてホワイトバランスを補正した画像データが生成される。
ホワイトバランスが補正された画像データはY/C処理部48によりYC処理がなされ、その後、JPEG処理部49により画像圧縮処理がなされ、NDVI用画像データとして出力される。出力された画像データは、フラッシュメモリやメモリカード等の記録媒体に格納される。
図8は、ホワイトバランス補正の具体例を説明するための図である。図8(A1)〜(A3)は太陽光に含まれる波長成分の変動を示した図である。図8(A1)〜(A3)において、横軸は光の波長、縦軸は光強度を示している。図8(B1)〜(B3)は、図8(A1)〜(A3)それぞれの太陽光の状態のときにサブカメラ19の画像情報から検出される太陽光のNIR、G、B成分の感度を示した図である。図8(C1)〜(C3)は、ホワイトバランス補正がなされた後の画像データにおけるNIR、G、B成分の感度を示した図である。図8(B1)〜(B3)、(C1)〜(C3)において、横軸は光の波長、縦軸は相対的な感度を示している。
図8(A1)〜(A3)に示すように、時間や天候状態により太陽光に含まれる波長成分が変動する。図8(A1)〜(A3)はそれぞれ色温度が5000K、7000K、9000Kの場合の光の成分を示す。対応光の色温度がそのような状態にある場合、サブカメラ19により撮影された画像において、図8(B1)〜(B3)に示すように太陽光の波長成分が含まれる。すなわち、太陽光の変動により、図8(B1)〜(B3)に示すようにNIR成分、G成分、B成分間の相対的強度も変動している。より具体的には、色温度が5000Kの場合(図8(A1)参照)、図8(B1)に示すように、NIR成分、G成分、B成分は同じ強度レベルである。これに対して、色温度が7000Kまたは9000Kの場合(図8(A2)、(A3)参照)、図8(B2)、(B3)に示すように、B成分に対して、NIR成分、G成分の強度が低くなっている。
このような変動に対して、WB補正部43は、上述のようにして、サブカメラ19により生成された画像データが示す画像情報に基づき、メインカメラ21により生成された画像データにおけるホワイトバランスを調整する。これにより、図8(C1)〜(C3)に示すように、画像におけるNIR成分、G成分、B成分の強度レベルが等しくなるようにホワイトバランスが補正される。
[1−3.効果等]
以上のように、本実施の形態の映像撮影装置10は空中を飛行しながら地上の画像を撮影する装置である。映像撮影装置10は、本体11と、本体11に取り付けられ、空中を飛行するための推進力を発生する推進器15と、映像撮影装置10の下方の被写体を撮影可能に本体11に取り付けられ、被写体を撮影して画像データ(第1の画像情報の一例)を生成するメインカメラ21(第1のカメラの一例)と、受光した光に基づき画像データ(第2の画像情報の一例)を生成するサブカメラ19(第2のカメラの一例)と、メインカメラ21で生成された画像データ(第1の画像情報)をサブカメラ19で生成された画像データ(第2の画像情報)を用いて補正する画像処理回路40と、を備える。
本実施の形態の映像撮影装置10によれば、メインカメラ21により生成された画像データのホワイトバランスをサブカメラ19で生成された画像データ(第2の画像情報)を用いて補正する。これにより、天候や時刻に依存した太陽光の状態の変動に依存しないNDVI用画像データを生成でき、このようなNDVI用画像データからNDVIを求めることで、天候や時刻に依存した太陽光の状態の変動に影響を受けないNDVI画像を取得することが可能となる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施の形態1で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
上記の実施の形態では、NDVI算出のための画像を撮影する撮影装置を説明したが、映像撮影装置10により生成された画像データはENDVIの解析にも使用できる。ENDVIの値は下記式で計算できる。
ENDVI={(NIR+G)−2・B}/{(NIR+G)+2・B}
ここで、NIRは近赤外光成分の感度、Bは青色成分の感度、Gは緑色成分の感度である。
上記の実施の形態では、NDVIを式(1)で算出することを前提として、図5(A)に示す特性を有する干渉フィルタを説明したが、干渉フィルタの特性は図5(A)に示すものに限定されない。NDVIは式(1)以外の式で算出してもよく。その場合、干渉フィルタの特性はNDVIの算出式に応じて適宜設定すればよい。すなわち、干渉フィルタにおいて、NDVIの算出に必要な波長領域の成分を抽出できるように、透過させる波長の領域及び透過を遮断する波長の領域を設定すればよい。
上記の実施の形態では、サブカメラ19により生成された画像情報に基づきメインカメラ21により生成された画像データのホワイトバランスを補正した。メインカメラ21により生成された画像データにおいて、ホワイトバランスに限らず、サブカメラ19により生成された画像情報に基づき他の特性を補正してもよい。
上記の実施の形態において、映像撮影装置10のコントローラ16や画像処理回路40の機能はハードウェアとソフトウェアの協働により実現されてもよいし、専用のハードウェア回路により実現されてもよい。すなわち、コントローラ16や画像処理回路40は、CPU、MPU,DSP、マイコン、またはFPGA、ASIC等の電子回路を含んでもよい。
上記の実施の形態で開示した思想は、NDVI用画像を撮影する撮影装置への適用に限定されず、種々の解析のための画像を太陽光の下で撮像する撮影装置に適用できる。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示によれば、天候や時刻に依存した太陽光の変動の影響を受けない画像データを提供できる。よって、本開示は種々の解析(例えば、NDVI解析)のための画像を太陽光の下で撮影する撮影装置に有用である。
10 映像撮影装置(飛行体)
11 本体
13 支持部
15 推進器
16 コントローラ
17 慣性計測装置
19 サブカメラ
21 メインカメラ
23 測位装置
24 通信装置
25 電池
40 画像処理回路
41 サブカメラ制御部
42 DRAM
43 WB補正部
48 Y/C処理部
49 JPEG処理部

Claims (3)

  1. 空中を飛行しながら地上の画像を撮影する映像撮影装置であって、
    本体部と、
    前記本体部に取り付けられ、空中を飛行するための推進力を発生する推進部と、
    前記映像撮影装置の下方の被写体を撮影可能に前記本体部に取り付けられ、前記被写体を撮影して第1の画像情報を生成する第1のカメラと、
    前記映像撮影装置の上方からの光を受光できるように前記本体部に配置され、受光した光に基づき第2の画像情報を生成する第2のカメラと、
    前記第2の画像情報を用いて前記第1の画像情報のホワイトバランスを補正する画像処理回路と、を備え
    前記画像処理回路は、
    1)前記第1のカメラと前記第2のカメラの感度の比と、前記第2のカメラによる飛行中の前記第2の画像情報とに基づきWB調整値を求め、
    2)前記WB調整値に基づきWBゲインを求め、
    3)前記WBゲインを用いて前記第1の画像情報のホワイトバランスを補正する
    映像撮影装置。
  2. 前記第2のカメラにおいて光を受光する開口部に乳白色拡散板を配置し、前記第2のカメラは前記乳白色拡散板を介して受光する、請求項1記載の映像撮影装置。
  3. 前記第1及び第2のカメラは、近赤外、青、緑の各成分を抽出するフィルタと、前記フィルタを介して受光した光に基づき画像情報を生成する画像センサと、を含む、請求項1記載の映像撮影装置。
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