JP6796520B2 - 医療用容器 - Google Patents

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Description

本発明は、ポートとポートに剥離可能に固着されたシートを備え、内部に医療用液体が収納された医療用容器に関する。
薬液容器や輸液容器等の医療用容器は、収納している液体の排出、容器内への薬剤の混注などのためにポートを備えている。ポートには、弾性材料(ゴム材、エラストマー材)からなり、医療用具(例えば、輸液セットの接続針、注射針)の穿刺が可能な栓体が収納されている。また、ポートには、内側に栓体を保持するキャップを備えるものが一般的である。さらに、ポートには、栓体の上面を覆うように保護シートが剥離可能に固着されているものがある。この保護シートは、栓体の使用前の汚染防止、使用済みかどうかの確認指標として機能する。このような剥離可能なシートを備えるものとしては、特許第5122878号公報(特許文献1)、実公平3−24186号公報(特許文献2)が例示される。
特許第5122878号公報 実公平3−24186号公報
最近、複数の病院で発生した輸液剤への異物混入による被害が報道等で報告されている。これは、保護シート上から針で穿刺し、医療用容器内に異物を混入した犯行とされている。輸液剤の保護シートが剥離されていない状態では、未使用であると医療従事者は考える。このため、投与時に、保護シートへの針刺しの有無の確認、保護シート剥離後の栓体への針刺しの有無の確認は、行われていない。また、上記の保護シートへの針刺しの有無の確認自体も容易ではない。投与時に、医療従事者が、混注の事実に気付くことは困難である。
本願発明の目的は、ポートに固着されている保護シートへの穿刺部材による穿刺の確認が容易であり、混注された可能性があることを容易に認識することができる医療用容器を提供するものである。
上記目的を達成するものは、以下のものである。
(1) 容器本体と、前記容器本体内に収容された医療用液体と、前記容器本体に設けられ、医療用具が接続可能なポートとを有する医療用容器であって、
前記ポートは、医療用具接続可能部を備え、前記医療用容器は、前記ポートに剥離可能に固着され、かつ、前記医療用具接続可能部を被包する保護シートを備え、
前記ポートは、前記容器本体の管状開口部に固着された封止部材により構成されており、前記封止部材は、前記管状開口部に固着された環状キャップと、前記環状キャップに装着され、かつ前記管状開口部を封止する医療用具接続可能部と、前記環状キャップに環状に、かつ剥離可能に固着され、前記医療用具接続可能部を被包する保護シートとを備え、
前記保護シートは、前記保護シート内に密封状態にて保持され、かつ、前記医療用具接続可能部の上面を被包する酸素インジケーターと、前記酸素インジケーターが存在しない周縁部とを備え、
前記保護シートは、前記酸素インジケーターが存在しない周縁部にて、前記環状キャップに環状に、かつ剥離可能に固着されており、さらに、
前記酸素インジケーターは、前記保護シートに形成された穿刺部材による刺通開口より流入する酸素により変色するものであり、かつ前記保護シートは、前記酸素インジケーターの前記変色を視認可能である医療用容器。
(2) 前記保護シートは、前記酸素インジケーターを被包する酸素難透過性フィルムを備えている上記(1)に記載の医療用容器。
(3) 前記保護シートは、前記医療用具接続可能部の上面を被包するように設けられた前記酸素インジケーターを構成する酸素インジケーター層と、前記酸素インジケーター層の上面を被覆する酸素難透過性フィルムと、前記酸素インジケーター層の下面を被覆する下層フィルムとを備えている上記(1)に記載の医療用容器。
また、上記目的を達成するものは、以下のものである。
(4) 容器本体と、前記容器本体内に収容された医療用液体と、前記容器本体に設けられ、医療用具が接続可能なポートとを有する医療用容器であって、
前記ポートは、医療用具接続可能部を備え、前記医療用容器は、前記ポートに剥離可能に固着され、かつ、前記医療用具接続可能部を被包する保護シートを備え、
前記ポートは、前記容器本体の管状開口部に固着された封止部材により構成されており、前記封止部材は、前記管状開口部に固着された環状キャップと、前記環状キャップに装着され、かつ前記管状開口部を封止する医療用具接続可能部と、前記環状キャップに環状に、かつ剥離可能に固着され、前記医療用具接続可能部を被包する保護シートとを備え、
前記医療用容器は、前記保護シートと、前記環状キャップと前記医療用具接続可能部間により形成された気密空間を備え、
前記医療用容器は、前記保護シートと前記ポート間の気密空間に収納された酸素インジケーターおよび脱酸素剤を備え、さらに、前記酸素インジケーターおよび前記脱酸素剤は、前記保護シートの下面に固定され、かつ、前記酸素インジケーターおよび前記脱酸素剤の下面は、前記医療用具接続可能部の上面に接触しておらず、前記酸素インジケーターおよび前記脱酸素剤の下面と前記医療用具接続可能部間には、空隙が存在するものとなっており、
前記酸素インジケーターは、前記保護シートに形成された穿刺部材による刺通開口より流入する酸素により変色するものであり、かつ前記保護シートは、前記酸素インジケーターの前記変色を視認可能である医療用容器。
(5) 前記保護シートは、基剤層または前記基剤層とその上面に設けられた上層を備え、前記基剤層または前記上層は、酸素難透過性フィルムにより形成されている上記(4)に記載の医療用容器。
(6) 前記保護シートは、前記ポートとの固着のための接着層を備えている上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の医療用容器。
(7) 前記ポートは、医療用液体排出ポートである上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の医療用容器。
(8) 前記ポートは、混注用ポートである上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の医療用容器。
本発明の医療用容器は、容器本体と、容器本体内に収容された医療用液体と、容器本体に設けられ、医療用具が接続可能なポートとを有する。ポートは、医療用具接続可能部を備え、医療用容器は、ポートに剥離可能に固着され、かつ、医療用具接続可能部を被包する保護シートを備える。医療用容器は、保護シートに保持されたもしくは保護シートとポート間の気密空間に収納された酸素インジケーターを備える。酸素インジケーターは、保護シートに形成された穿刺部材による刺通開口より流入する酸素により変色する。保護シートは、酸素インジケーターの変色を視認可能である。
この医療用容器では、保護シートに穿刺部材による穿刺が行われると、刺通開口(穿刺による開口)が形成されるとともに、刺通開口より酸素を含有する空気が流入する。そして、酸素インジケーターは、流入する酸素と接触することにより、酸化変色する。この酸素インジケーターの酸化変色を、保護シートの外側より確認できる。このため、酸素インジケーターの変色を確認することにより、医療用容器への混注の可能性を容易に認識することができ、そのような可能性のある医療用容器の使用を防止することができる。
図1は、本発明の医療用容器の一実施例の斜視図である。 図2は、図1に示した医療用容器の正面図である。 図3は、図2に示した医療用容器の側面図である。 図4は、図2に示した医療用容器の平面図である 図5は、図2に示した医療用容器の底面図である 図6は、本発明の医療用容器に使用されるポートの一例の拡大断面図である。 図7は、図6のポートの保護シート部分の拡大断面図である。 図8は、本発明の医療用容器の他の実施例のポートの保護シート部分の拡大断面図である。 図9は、図8に示した医療用容器の保護シート部分の平面図である。 図10は、本発明の医療用容器の作用を説明するための説明図である。 図11は、本発明の医療用容器の作用を説明するための説明図である。 図12は、本発明の医療用容器の作用を説明するための説明図である。 図13は、本発明の医療用容器の他の実施例のポートの保護シート部分の拡大断面図である。 図14は、図13に示した医療用容器の保護シート部分の平面図である。 図15は、本発明の医療用容器の他の実施例の正面図である。
本発明の医療用容器を図面に示す実施例を用いて説明する。
本発明の医療用容器1は、容器本体2と、容器本体2内に収容された医療用液体15と、容器本体2に設けられ、医療用具が接続可能なポート3とを有する。ポート3は、医療用具接続可能部8を備え、医療用容器1は、ポート3に剥離可能に固着され、かつ、医療用具接続可能部8を被包する保護シート5を備える。
そして、医療用容器1は、保護シート5に保持されたもしくは保護シート5とポート3間の気密空間に収納された酸素インジケーター51を備える。酸素インジケーター51は、保護シート5に形成された穿刺部材による刺通開口12より流入する酸素により変色する。保護シート5は、酸素インジケーター51の変色を視認可能である。
図1ないし図3に示す実施例の医療用容器1は、容器本体2と、容器本体2内と連通するもしくは連通可能であり、かつ医療用具である穿刺部材の穿刺が可能なポート3とを備える。そして、ポート3には、保護シート5が剥離可能に固着されている。
この実施例の医療用容器1では、図6に示すように、ポート3は、容器本体に形成された管状開口部22と、管状開口部22に固着された封止部材7とを備える。管状開口部22は、側面より外方に突出するフランジ61を備える。管状開口部22は、ほぼ同一内径にて所定長延びる筒状部である。
この実施例の医療用容器1は、容器本体2と管状開口部22を一体に有する容器本体2を備え、ポート3は、穿刺部材の穿刺が可能な排出ポート部3であり、さらに、医療用容器1は、容器本体2内に充填された医療用液体15である薬剤を備えている。
容器本体2は、図1ないし図4、図6および図7に示すように、上端に開口を有するほぼ円筒状の管状開口部22と、管状開口部22と連続し、かつ下方に延びる扁平筒状上部23と、扁平筒状上部23と連続し、かつ下方に延びる扁平筒状胴部21と、筒状胴部21と連続し、かつ下方に延びる扁平筒状下部24とを備える。
管状開口部22は、ほぼ同一内径にて所定長延びる筒状部である。この実施例では、管状開口部22は、上述の封止部材7と共同して、ポート部3を構成する。
管状開口部22は、側面部より外方に突出するフランジ61を備える。さらに、管状開口部22は、フランジ61より上方に突出する円筒部63を備える。さらに、円筒部63は、短い筒状の小径先端部を備えている。また、この実施例では、フランジ61より、下方(扁平筒状上部22側)に設けられた補強用環状リブ62を備えている。
また、容器本体2は、閉塞した下面部25を有しており、この下面部25には、下方に突出する突出部26が形成されている。突出部26は、吊下用部材4の装着保持部として機能する。この実施例の吊下用部材4は、突出部26が貫通する貫通孔を有する板状のベース部41と、ベース部41から延びる2つの折り曲げ可能部43と、2つの折り曲げ可能部43の端部にそれぞれの端部が連結したU字状の懸架部42を備えている。吊下用部材4は、折り曲げ可能部43で屈曲させることにより、懸架部42を起立可能であり、かつ、起立した懸架部42内に容器本体を吊り下げるための吊下部44が形成されるものとなっている。
容器本体2は、熱可塑性樹脂により形成されている。容器本体2の形成材料である熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレンコポリマー、ポリプロピレンとポリエチレンもしくはポリブテンの混合物)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート)、ポリアミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデンなど等が挙げられる。この中でも、耐熱性に優れたポリプロピレン系樹脂が最も好ましい。
容器本体2の内容積としては、50〜1600mlが好ましく、突出部26の直径は2〜5mm程度が好ましい。また、容器本体2の厚さは、0.1〜0.5mmが好ましく、容器本体2の幅は、60〜150mm、容器本体2の長さは110〜250mmであることが好ましい。
次に、ポート3について、説明する。
この実施例の医療用容器1では、ポート3は、排出ポートである。
ポート3は、上述した容器本体2の管状開口部22と、これに固着された封止部材7により構成されている。
封止部材7は、管状開口部22のフランジ61に固着されたキャップ(環状キャップ)9と、キャップ(環状キャップ)9に装着され、かつ医療用具である穿刺部材の穿刺が可能な医療用具接続可能部(弾性シール部材)8とからなる。
キャップ(環状キャップ)9は、弾性シール部材装着部を有する筒状本体部71と、筒状本体部71の下端側部より外方に突出する突出部(環状突出部)74とを備える。ポート3は、キャップ(環状キャップ)9の突出部(環状突出部)74の下面が、フランジ61と向かい、かつ、両者が固着されている。
キャップ(環状キャップ)9は、図6に示すように、開口部を備え、弾性シール部材8の上面が、開口部にて、露出する状態にて弾性シール部材8を収納している。
キャップ(環状キャップ)9は、筒状本体部71と同心的に配置され、かつ上部にて連結部72により連結された内筒部76を備える。連結部72の上面には、保護シート固着用の突起部75が形成されている。この実施例では、突起部75は、環状に形成されている。
キャップ(環状キャップ)は、熱可塑性樹脂により形成されている。キャップ(環状キャップ)の形成材料である熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレンコポリマー、ポリプロピレンとポリエチレンもしくはポリブテンの混合物)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート)、ポリアミド、ポリ塩化ビニリデン、 ポリフッ化ビニリデン、エチレン−ビニルアルコール系共重合体などが挙げられる。
特に、キャップ(環状キャップ)9は、酸素難透過性材料である、エチレン−ビニルアルコール系共重合体、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、ポリアミドなどにより形成することが好ましい。
また、キャップ(環状キャップ)は、管状開口部22の形成材料(この実施例では、容器本体2)と相溶性の高いもの、特に好ましくは、同じもしくは同系統の樹脂を用いることが好ましい。さらには、キャップ(環状キャップ)の形成材料は、管状開口部22の形成材料(この実施例では、容器本体2の形成材料)より、融点の低いものが好ましい。
弾性シール部材8は、図6に示すように、略円柱状のシール部材本体81と、シール部材本体81の側面を被包するように設けられた側部(環状側部)82と、シール部材本体81および側部(環状側部)82の中央部を連結する連結部(環状連結部)とを備えている。このため、弾性シール部材8は、図6に示すように、連結部(環状連結部)の上面、側部(環状側部)の上部とシール部材本体81の上部により形成された凹部(環状凹部)を備えている。また、弾性シール部材8は、連結部(環状連結部)の下面、側部(環状側部)の下部とシール部材本体81の下部により形成された凹部(環状凹部)を備えている。
そして、この弾性シール部材8では、略円柱状のシール部材本体81の上部、外径は、キャップ(環状キャップ)9の開口部の口径(内筒部76の内径)とほぼ同じものとなっている。そして、シール部材本体81の上部は、図6に示すように、キャップ9の開口部内に進入している。また、この実施例の弾性シール部材8では、図6に示すように、側部(環状側部)82の上部(環状上部)は、キャップ9の凹部(環状凹部)内に収納されている。
さらに、弾性シール部材8の側部(環状側部)の下部(環状下部)は、図6に示すように、キャップ(環状キャップ)9の筒状本体部71と容器本体2の円筒部63の小径先端部間に収納されている。図6に示すように、キャップ(環状キャップ)9の内筒部76の下端と容器本体2の円筒部63の小径先端部の上端は向かい合っており、弾性シール部材8の連結部(環状連結部)は、キャップ(環状キャップ)9の内筒部76と容器本体2の円筒部63の小径先端部により挟圧されている。これにより、管状開口部22と封止部材7間は、液密となっている。
弾性シール部材8は、医療用具、例えば、穿刺部材10(具体的には、薬液排出用針管)の穿刺が可能なものが用いられており、特に、穿刺部材の抜去後に刺通部がシールされるものであることが好ましい。弾性シール部材8は、弾性材料により形成されている。弾性シール部材8の形成材料としては、シリコーンゴム、イソプレンゴム、ブチルゴム、天然ゴム等の各種ゴム類、ポリウレタン、ポリアミドエラストマー、ポリブタジエン、軟質塩化ビニル等の各種樹脂が用いられる。
そして、本発明の医療用容器1は、ポート3に剥離可能に固着され、かつ、医療用具接続可能部8を気密状態にて被包する保護シート5を備える。
医療用容器1の使用前状態において、ポート3のキャップ9の開口部上面には、保護シート5が、剥離可能に固着されている。保護シート5は、ポート3の弾性シール部材8の上面(キャップ6の開口部より露出する部分)を被包している。保護シート5により、弾性シール部材8の上面(医療用具接続部の表面)が覆われており、弾性シール部材8の汚染が防止されている。
また、保護シート5の有無により、使用済みかどうかを見分けることができる。シート5は、キャップ9に環状の固着部11により、固着されており、かつ、剥離可能なものとなっている。固着部11は、例えば、ヒートシールにより形成される。また、この実施例の医療用容器1では、弾性シール部材8の上面と保護シート5間には、空隙14が形成されている。このため、保護シート5は、弾性シール部材8の上面と当接するまで変形可能である。
この実施例の保護シート5は、図7に示すように、保護シート5に保持された酸素インジケーター51を備える。酸素インジケーターは、酸素検知剤とも呼ばれる。酸素インジケーター51としては、酸素との接触により変色するものが使用される。変色としては、無色から発色するもの、異なる色に変色するもの、異なる色調に変化するものなど、酸素との接触を確認できるものであればどのようなタイプのものであってもよい。
この実施例の保護シート5では、酸素インジケーター51は、保護シート5に保持されている。なお、酸素インジケーター51は、保護シート5に密封状態にて保持されていることが好ましい。具体的には、保護シート5は、医療用具接続可能部(弾性シール部材)8の上面を被包するように設けられた酸素インジケーター51である酸素インジケーター層51と、酸素インジケーター層51の上面を被覆する酸素難透過性フィルム52と、酸素インジケーター層51の下面を被覆する下層フィルム53とを備えている。なお、下層フィルム53も酸素難透過性フィルムであることが好ましい。
特に、この実施例の保護シート5では、酸素インジケーター層51は、環状の固着部11の内側に位置するものとなっている。言い換えれば、シート5には、酸素インジケーター層51が封入さるとともに、酸素インジケーター層51が存在しない周縁部を備えている。そして、酸素インジケーター層51が存在しない周縁部にて、ポート3のキャップ9に固着されている。
酸素インジケーター層51は、例えば、ポリビニルアセタール等の樹脂に酸化還元色素及び還元剤を少なくとも含有させたものを適宜使用して形成することができる。酸化還元色素としては、メチレンブルー、ニューメチレンブルー、ニュートラルレッド、インジゴカルミン、アシッドレッド、サフラニンT、フェノサフラニン、カプリブルー、ナイルブルー、ジフェニルアミン、キシレンシアノール、ニトロジフェニルアミン、フェロイン、N−フェニルアントラニル酸等が挙げられる。
また、酸化還元色素の他、色味を変えるために、赤色色素等他の色素を配合することもできる。赤色色素としては、コチニール色素、ラック色素、アカネ色素、シソ色素、アカキャベツ色素、アカダイコン色素、ムラサキイモ色素、ムラサキトウモロコシ色素、ブドウ果皮色素、エルダーベリー色素、ブドウ果汁色素、ブルーベリー色素、トウガラシ色素、アナトー色素等の天然色素や、食用赤色102号(英名NewCoccine)、食用赤色104号(英名Phloxine)、食用赤色105号(英名Rose Bengale)、食用赤色106号(英名Acid Red)等の合成色素が挙げられる。また、還元剤としては、アスコルビン酸及びその塩、エリソルビン酸及びその塩、D−アラビノース、D−エリスロース、D−ガラクトース、D−キシロース、D−グルコース、D−マンノース、D−フラクトース、D−ラクトース等の還元糖、第一スズ塩、第一鉄塩等の金属塩等が挙げられる。
そして、酸素インジケーター層51は、例えば、印刷法を用いて設けることができる。印刷法には、グラビア印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷など既存の印刷法を用いることができる。酸素インジケーター層51を設けるために用いる印刷用のインキ組成は、酸化還元色素として例えばメチレンブルー、還元剤として例えばLアスコルビン酸、そのほかバインダー樹脂、グリセリン、合成シリカ、水、メタノールなどの成分を混合して用いることができる。
酸素インジケーター層51の上面を被覆する酸素難透過性フィルム52は、酸素インジケーター層51を視認可能な透明性フィルムにより形成されている。酸素難透過性フィルム52は、エチレン−ビニルアルコール系共重合体、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン、ポリアミドなどにより形成される。なお、酸素インジケーター層51は、酸素難透過性フィルム52の下面に上述のように印刷により形成してもよく、また、酸素難透過性フィルム52と酸素インジケーター層51間に接着剤層を設けてもよい。
保護シート5は、十分な酸素バリア性を備えることが望ましい。なお、本発明の医療用容器は、ガスパリア性包材で2次包装され、さらに、内部に脱酸素剤が封入される場合がある。このような場合では、保護シート5とポート3間の気密空間は、ある程度の酸素バリア性があれば十分である。
下層フィルム53の形成材料としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリフッ化ビニリデン等の樹脂が挙げられる。下層フィルム53としては、上述した様な酸素難透過性フィルムであることが好ましい。また、下層フィルム53を接着層としてもよく、また、下層フィルムの下面に接着層を設けてもよい。接着層の構成材料は、上層の酸素難透過性フィルムよりも融点の低い材料が用いられる。
そして、この実施例の医療用容器1では、図10に示すように、保護シート5越しに、穿刺部材10(例えば、注射針)が穿刺されると、酸素インジケーター層51が刺通されるとともに、保護シート5に、刺通開口12が形成される。そして、刺通開口12において、酸素インジケーター層51が、露出し、空気中の酸素と接触することにより、図11に示すように、保護シート5に、視認可能な変色部51aが形成される。保護シート5における上記の変色を確認することにより、医療用容器への混注の可能性を容易に認識することができ、そのような可能性のある医療用容器の使用を防止することができる。
本発明の医療用容器としては、図8および図9に示すような、医療用容器1aであってもよい。
この医療用容器1aでは、保護シート5aとポート3間の気密空間14に収納された酸素インジケーター57および脱酸素剤58を備えている。この実施例では、酸素インジケーター57は、保護シート5aの下面に固定されている。脱酸素剤58も保護シート5aの下面に固定されている。また、酸素インジケーター57および脱酸素剤58の下面は、弾性シール部材8の上面に接触していない。このため、酸素インジケーター57および脱酸素剤58の下面と弾性シール部材8間には、空隙14の一部が存在している。なお、酸素インジケーター57および脱酸素剤58は、いずれにも固定されることなく、保護シート5aとポート3間の気密空間14に収納されたものでもよい。
酸素インジケーター57は、酸素検知剤とも呼ばれ、周囲の空気が脱酸素状態にあるか否かを例えば、色の変化、色の発色、色調の変化などにより示すものである。酸素インジケーターは、酸化還元色素、還元剤、バインダー等の組合せによる多様な種類があるが、本実施形態の酸素インジケーターとしては、いずれを用いてもよい。
この実施例では、酸素インジケーター57は、広く使用されている錠剤型を用いている。錠剤型の酸素インジケーターは、一例として、直径1cm程度の大きさに打錠成形され、ポリエチレンやポリプロピレンなどの包材に微細孔を開けた酸素インジケーターの包装袋により包装されている。
脱酸素剤としては、鉄粉などの金属粉末、第一鉄塩、亜二チオン酸塩、亜硫酸塩、ハロゲン化金属などの無機物を主体とするもの、アスコルビン酸、エリソルビン酸、それらの塩、ヒドロキノンやカテコールなどのポリフェノールなどの有機化合物を主体とするものなど種々のものが知られており、毒性がなくかつ酸素吸収性能に優れるものが好適である。また、脱酸素剤には酸素吸収のみを行うものと、酸素吸収とともに炭酸ガスの放出を行うものがあるが、本発明ではそれらのいずれもが使用できる。市販のものとしては、三菱瓦斯化学社製のエージレス(登録商標)などが知られており、エージレス(登録商標)は本発明において好適に使用できる。
また、図13および図14に示す医療用容器1bのように、酸素インジケーター57と脱酸素剤58は、一体的となったものを用いてもよい。この実施例の医療用容器1bでは、ドーナツ板状の酸素インジケーター57の中央部に、円盤状の脱酸素剤58が収納され、一体となっている。酸素インジケーター57および脱酸素剤58は、保護シート5aの下面に固定されている。また、酸素インジケーター57および脱酸素剤58の下面は、弾性シール部材8の上面に接触していない。このため、酸素インジケーター57および脱酸素剤58の下面と弾性シール部材8間には、空隙14の一部が存在している。酸素インジケーター57、脱酸素剤58、保護シート5aとしては、上述したものが使用される。
この実施例の医療用容器1aでは、保護シート5aは、無色透明なシートが用いられており、酸素インジケーター57をシート5aの外部より、視認可能となっている。また、シート5aは、単層のもの、多層のものいずれでもよい。図8に示す実施例の保護シート5aは、基剤層56と、その上面に設けられた上層54と、基剤層56の下面に形成された接着層55を備えている。基剤層、上層、接着層の構成材料としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂が挙げられる。接着層の構成材料は、他の層の形成材料よりも融点の低い材料が用いられる。なお、基剤層56または上層54は、酸素難透過性フィルムにより形成されていることが好ましい。酸素難透過性フィルムとしては、上述したものが用いられる。
そして、この実施例の医療用容器1aでは、図12に示すように、保護シート5a越しに、穿刺部材10(例えば、注射針)が穿刺されると、保護シート5aに、刺通開口12が形成される。そして、刺通開口12より、保護シート5aとポート3間の気密空間14内に空気が流入し、酸素インジケーター57は、空気中の酸素と接触する。これにより、図12に示すように、酸素インジケーター57は、変色する。保護シート5aの外部より、酸素インジケーター57の変色を確認することにより、医療用容器への混注の可能性を容易に認識することができ、そのような可能性のある医療用容器の使用を防止することができる。
なお、上述した実施例では、ポートは、医療用液体排出ポートであるが、これに限定されるものではなく、ポートは、図15に示す医療用容器が備えるような混注用ポートであってもよい。さらに、本発明の医療用容器としては、図15に示すような軟質バッグタイプの医療用容器1cであってもよい。医療用容器1cは、内部に医療用液体31を収納している。
この実施例の医療用容器1cでは、排出ポート3は、軟質容器本体30に接続された管状部材37と封止部材35とにより構成され、封止部材35は、内部に弾性シール部材36を収納し、表面には、保護シート5が固着されている。保護シート5は、弾性シール部材36の上面を被包している。封止部材35としては、上述した封止部材7(キャップ9、弾性シール部材8)と同様のものが好適に使用できる。また、管状部材37としては、上述した管状開口部22と同様の形態のものが好適に使用される。
また、医療用容器1cが備える混注ポート40は、容器本体30に接続された管状部材47と封止部材45とにより構成され、封止部材45は、内部に弾性シール部材46を収納し、表面には、保護シート5が固着されている。保護シート5は、弾性シール部材46の上面を被包している。封止部材45としては、上述した封止部材7(キャップ9、弾性シール部材8)と同様のものが好適に使用できる。また、管状部材47としては、上述した管状開口部22と同様の形態のものが好適に使用される。
保護シート5としては、上述した酸素インジケーター51を備える保護シート5が使用できる。また、上述した医療用容器1a、1bのように、保護シート5aとポート3間の気密空間14に収納された酸素インジケーター57および脱酸素剤58を備えるものも使用できる。
この実施例の医療用容器1cでは、軟質容器本体30が用いられている。管状部材37,47は、軟質容器本体30と別部材により形成され、固着部により、軟質容器本体30に固定されている。この実施例の軟質容器本体30は、シート状筒状体により形成されている。軟質容器本体30は、上部シール部32、下部シール部33を備える。
本発明の医療用容器1、1a、1b、1cに収納される医療用液体15,31としては、公知のものが使用される。医療用液体としては、生理食塩水、ブドウ糖水溶液、薬剤含有液体などの薬剤、注射用蒸留水などの薬剤溶解液が例示される。
1、1a、1b、1c 医療用容器
2 容器本体
3 ポート
5 保護シート

Claims (8)

  1. 容器本体と、前記容器本体内に収容された医療用液体と、前記容器本体に設けられ、医療用具が接続可能なポートとを有する医療用容器であって、
    前記ポートは、医療用具接続可能部を備え、前記医療用容器は、前記ポートに剥離可能に固着され、かつ、前記医療用具接続可能部を被包する保護シートを備え、
    前記ポートは、前記容器本体の管状開口部に固着された封止部材により構成されており、前記封止部材は、前記管状開口部に固着された環状キャップと、前記環状キャップに装着され、かつ前記管状開口部を封止する医療用具接続可能部と、前記環状キャップに環状に、かつ剥離可能に固着され、前記医療用具接続可能部を被包する保護シートとを備え、
    前記保護シートは、前記保護シート内に密封状態にて保持され、かつ、前記医療用具接続可能部の上面を被包する酸素インジケーターと、前記酸素インジケーターが存在しない周縁部とを備え、
    前記保護シートは、前記酸素インジケーターが存在しない周縁部にて、前記環状キャップに環状に、かつ剥離可能に固着されており、さらに、
    前記酸素インジケーターは、前記保護シートに形成された穿刺部材による刺通開口より流入する酸素により変色するものであり、かつ前記保護シートは、前記酸素インジケーターの前記変色を視認可能であることを特徴とする医療用容器。
  2. 前記保護シートは、前記酸素インジケーターを被包する酸素難透過性フィルムを備えている請求項1に記載の医療用容器。
  3. 前記保護シートは、前記医療用具接続可能部の上面を被包するように設けられた前記酸素インジケーターを構成する酸素インジケーター層と、前記酸素インジケーター層の上面を被覆する酸素難透過性フィルムと、前記酸素インジケーター層の下面を被覆する下層フィルムとを備えている請求項1に記載の医療用容器。
  4. 容器本体と、前記容器本体内に収容された医療用液体と、前記容器本体に設けられ、医療用具が接続可能なポートとを有する医療用容器であって、
    前記ポートは、医療用具接続可能部を備え、前記医療用容器は、前記ポートに剥離可能に固着され、かつ、前記医療用具接続可能部を被包する保護シートを備え、
    前記ポートは、前記容器本体の管状開口部に固着された封止部材により構成されており、前記封止部材は、前記管状開口部に固着された環状キャップと、前記環状キャップに装着され、かつ前記管状開口部を封止する医療用具接続可能部と、前記環状キャップに環状に、かつ剥離可能に固着され、前記医療用具接続可能部を被包する保護シートとを備え、
    前記医療用容器は、前記保護シートと、前記環状キャップと前記医療用具接続可能部間により形成された気密空間を備え、
    前記医療用容器は、前記保護シートと前記ポート間の気密空間に収納された酸素インジケーターおよび脱酸素剤を備え、さらに、前記酸素インジケーターおよび前記脱酸素剤は、前記保護シートの下面に固定され、かつ、前記酸素インジケーターおよび前記脱酸素剤の下面は、前記医療用具接続可能部の上面に接触しておらず、前記酸素インジケーターおよび前記脱酸素剤の下面と前記医療用具接続可能部間には、空隙が存在するものとなっており、
    前記酸素インジケーターは、前記保護シートに形成された穿刺部材による刺通開口より流入する酸素により変色するものであり、かつ前記保護シートは、前記酸素インジケーターの前記変色を視認可能であることを特徴とする医療用容器。
  5. 前記保護シートは、基剤層または前記基剤層とその上面に設けられた上層を備え、前記基剤層または前記上層は、酸素難透過性フィルムにより形成されている請求項4に記載の医療用容器。
  6. 前記保護シートは、前記ポートとの固着のための接着層を備えている請求項1ないし5のいずれかに記載の医療用容器。
  7. 前記ポートは、医療用液体排出ポートである請求項1ないし6のいずれかに記載の医療用容器。
  8. 前記ポートは、混注用ポートである請求項1ないし6のいずれかに記載の医療用容器。
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