JP6796336B2 - 成形金型の突出し機構、該突出し機構を備える成形金型 - Google Patents

成形金型の突出し機構、該突出し機構を備える成形金型 Download PDF

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Description

本発明は、成形金型の突出し機構、該突出し機構を備える成形金型に関する。
アンダーカットを有する成形品の成形金型として、突出し工程を2段で行う2段突出し機構を備える成形金型が知られている。2段突出し機構には種々の形態、構造のものが開発されており、例えば、上下2段のエジェクタプレートとそれに取り付けられたマグネットとを備えるマグネット方式の2段突出し機構、1つのエジェクタプレートとスプリングとを用いた2段突出し機構(例えば特許文献1、2、3参照)などがある。
特許文献1に記載の2段突出し機構を備える成形金型は、スプリングをエジェクタプレートと取付板との間に装着し、当該スプリングを介して第1のエジェクタピンを上方に突出し、第2のエジェクタピンをエジェクタプレートにより突出す。スプリングにより突出されるエジェクタピンは、所定の位置に達するまではエジェクタプレートと一緒に上昇し成形品を突出し、所定の位置に達した後は、エジェクタプレートのみが上昇し成形品を突出す。
特許文献2の成形金型も特許文献1に記載の成形用金型と同様の構成を採用し、スプリングで突出すエジェクタピンをアンダーカット部を成形するアンダーカットピンとして併用している。一方、特許文献3に記載の樹脂成形型では、スプリングをエジェクタプレートの上方に配置している。
特開2002−172641号公報 特開平5−200806号公報 実開平2−9520号公報
特許文献1〜特許文献3で使用されているスプリングのバネ反力を駆動源とする突出し機構は、以下に示すような事象が懸念される。アンダーカット成形コアの突出しにスプリングのバネ反力を駆動源とする突出し機構を用いると、アンダーカットを抜くとき、アンダーカット成形コアあるいはこれを突出す部材が他の部材に引掛りアンダーカット成形コアが途中で止まると、アンダーカットを完全に抜くことができなくなる。アンダーカットが、特開2014−97628号公報の図1のように成形品の内側にかつ成形品の突出し方向に直交するように突出している場合、アンダーカットの抜きが不完全な状態で成形品の突出しを行うと成形品が破損してしまう。
アンダーカット成形コア等が他の部材に引掛ったとしても、スプリングにこれを押しきる力があればよいが、スプリングをエジェクタプレートと取付板との間に配置する突出し機構の場合、スプリングの付勢力(バネ反力)は、エジェクタプレートが一番下がった状態が一番大きく、エジェクタプレートが上方に移動するに伴いスプリングは伸長し、付勢力が低下するため容易ではない。一方、スプリングをエジェクタプレートの上方に配置する突出し機構の場合、エジェクタプレートが一番下がった状態ではスプリングが伸長しているため、初期の突出し力が弱い。
上記問題を解決するためにアンダーカット成形コア等が他の部材に引掛ったとしても、これを押しきることができるようなバネ定数の大きいスプリングを使用することも考えられるが、このようなスプリングは大きくスペースを取るため金型のコンパクト化が難しい。またスプリングをバネ反力が小さい状態で使用する突出し機構は、効率が悪い。
本発明の目的は、確実に型抜きすることができ小型化が可能な成形金型の突出し機構、該突出し機構を備える可動側金型及び/又は固定側金型、成形金型を提供することである。
本発明は、固定側金型と可動側金型とにより成形品を成形する、エジェクタプレートを備える成形金型の突出し機構であって、スプリングのバネ反力を駆動源とする突出しピンと、前記突出しピンを突出すスプリングと、エジェクタプレート部材に取付けられ、前記スプリングを収容する有底のホルダーと、を備え、前記スプリングは、前記ホルダー内に前記突出しピンを突出すように装着され、前記ホルダーは、収容する前記スプリングの伸長量を所定の範囲に規制する伸長規制手段であり、前記エジェクタプレート部材が、エジェクタプレート又はエジェクタプレートに装着された部材又はエジェクタプレートに同期して移動する部材であることを特徴とする成形金型の突出し機構である。
本発明の成形金型の突出し機構において、前記ホルダーは、前記エジェクタプレート部材に取付けられる外ホルダーと、前記外ホルダーに対してスライド自在に係止する内ホルダーとを有し、前記外ホルダーの天井面には前記突出しピンが挿通する挿通孔が設けられ、前記突出しピンは、底部又は下部に前記挿通孔を通過不能な鍔を有し、前記鍔が前記外ホルダー内に収容された状態で前記挿通孔に移動自在に挿通され、前記スプリングは、前記突出しピンの鍔を突出すように前記内ホルダー内に装着され、前記ホルダーは、前記外ホルダーに対する前記内ホルダーのスライド量を規制し、収容する前記スプリングの伸長量を所定の範囲に規制することを特徴とする。
また本発明の成形金型の突出し機構において、前記内ホルダーは、型締め状態において頂部を前記鍔に、底部を金型の取付板に当接させ、前記突出しピンが動くことを阻止するストッパーとして機能することを特徴とする。
また本発明の成形金型の突出し機構は、さらに前記突出しピンの鍔の下に前記スプリングをガイドするガイドピンを有し、前記スプリングは、前記ガイドピンに挿通された状態で前記ホルダーに収容されることを特徴とする。
また本発明の成形金型の突出し機構において、前記ガイドピンは、型締め状態において先端部を前記内ホルダーの底部又は金型の取付板に当接させ、前記突出しピンが動くことを阻止するストッパーとして機能することを特徴とする。
また本発明の成形金型の突出し機構において、前記外ホルダー及び内ホルダーは、内部に収容された前記スプリングを視認可能な開口部を有することを特徴とする。
また本発明の成形金型の突出し機構は、前記外ホルダーに代えて、前記エジェクタプレート部材に前記突出しピンが挿通可能で、前記突出しピンの下部の鍔が通過不能な上挿通孔、及び前記上挿通孔に連通し前記内ホルダーがスライド自在に係止する下挿通孔が設けられ、前記下挿通孔は、スライド自在に係止する前記内ホルダーのスライド量を規制し、収容する前記スプリングの伸長量を所定の範囲に規制することを特徴とする。
また本発明の成形金型の突出し機構において、前記成形金型が、アンダーカット処理機構を備える成形金型であり、前記突出しピンが、前記アンダーカット処理機構を押出す突出しピンであることを特徴とする。
また本発明の成形金型の突出し機構は、前記突出しピン、前記スプリング及び前記ホルダーを1つのセットとし、又は前記突出しピン、前記スプリング、前記ホルダー及び前記ガイドピンを1つのセットとし、前記セットが複数取付けられていることを特徴とする。
また本発明は、前記成形金型の突出し機構を備える固定側金型及び/又は可動側金型である。
また本発明は、前記固定側金型及び/又は可動側金型を具備してなる成形金型である。
本発明の成形金型の突出し機構は、スプリングを駆動源としエジェクタプレートとは独立して移動可能な突出しピンを備えるため、エジェクタプレートに固定されたエジェクタピンとで2段突出し、さらにはスプリングにより突出される突出しピンを複数設けることで3段以上の多段突出しが可能となり、複雑なアンダーカット部を有するような成形品であっても確実に型抜きすることができる。
また本発明の成形金型の突出し機構は、突出しピンを突出すスプリングを収容するホルダーがスプリングの伸長量を所定の範囲に規制するので、突出し操作時にスプリングの付勢力が高い状態に維持され、確実に型抜きすることができる。
また本発明の成形金型の突出し機構は、突出しピン、スプリング及びホルダーで突出し機構を構成することができるので、複雑な構造の部品を必要としない。またホルダーを使用しスプリングの付勢力を高い状態に維持するので、スプリングに大型のものを用いる必要がない。このため成形金型の突出し機構、固定側金型及び/又は可動側金型、さらには成形金型を小型化することができる。
また本発明の成形金型の突出し機構によれば、スプリングはホルダー内に収容された状態で固定側金型又は可動側金型に取付けられるため、固定側金型又は可動側金型への本突出し機構の組み込みが容易となる。また水平方向に型開きするような成形金型においてもスプリングの落下、あるいは傾斜を防止できるため確実に型抜きが行える。
また本発明の成形金型の突出し機構によれば、スプリングを収容する内ホルダー及び/又は突出しピンの底部に取付けられるガイドピンが、突出しピンが動くことを阻止するストッパーとして機能するので、例えば、射出成形時に突出しピンに大きな樹脂荷重が加わっても突出しピンが動くことはなく、成形不良を確実に防止することができる。
本発明の第1実施形態の射出成形金型1の要部断面図である。 図1の射出成形金型1のホルダー55廻りの拡大図である。 図1の射出成形金型1の型開き時の状態を示す要部断面図である。 図1の射出成形金型1の成形品突出し時の状態を示す要部断面図である。 図1の射出成形金型1の成形品突出し時の状態を示す要部断面図である。 図1の射出成形金型1の成形品突出し時の状態を示す要部断面図である。 図1の射出成形金型1の第2突出し機構41に用いるスプリング51のバネ反力を説明するための図である。 本発明の第1実施形態の射出成形金型1の突出しピン43の変形例である。 本発明の第1実施形態の射出成形金型1のホルダー55の変形例である。 本発明の第1実施形態の射出成形金型1のホルダー55の変形例である。
図1は、本発明の第1実施形態の射出成形金型1の要部断面図、図2は、図1の射出成形金型1のホルダー55廻りの拡大図である。図3は、射出成形金型1の型開き時の状態を示す要部断面図、図4〜図6は、射出成形金型1の成形品突出し時の状態を示す要部断面図である。図7は、図1の射出成形金型1の第2突出し機構41に用いるスプリング51のバネ反力を説明するための図である。本実施形態において上、上方向とは図面の上、上方向をいい、図1において固定側金型12の方向が上、上方向となる。
射出成形金型1は、2つの突出し機構を備え、アンダーカット部を有する成形品10の突出しを2段で行う金型であり、上下方向に型開きする。射出成形金型1は、成形面となるキャビティ14を有する固定側金型12と、成形面となるコア31を有する可動側金型21とを有する。可動側金型21は、コア31が形成された可動側受板32と、可動側金型21を射出成形機の型締め機構側ダイプレート(図示省略)に取付けるための可動側取付板33と、可動側受板32と可動側取付板33との間に配設され、突出し機構の可動域を確保するためのスペーサブロック34とを有する。
可動側金型21は、さらにアンダーカット処理機構35を有する。ここではアンダーカットが内側アンダーカットである。アンダーカット処理機構35は、アンダーカットを成形する成形駒36、傾斜ピン37を有し成形駒36を突出し方向と直交する方向に移動させるアンダーカット成形ユニット38、アンダーカット成形ユニット38を可動側受板32に固定する固定板39を有する。成形駒36は、後述の第2突出し機構41により押し上げられる。
可動側金型21は、さらに成形品10を突き出すための第1突出し機構70を備える。第1突出し機構70は、エジェクタプレート72、エジェクタプレート72に固定された、成形品10を突出すエジェクタピン71を有し、エジェクタプレート72には、射出成形機の突出し装置(図示省略)を介して加えられる突出し用動力をエジェクタプレート72に伝達するエジェクタロッド85がボルト止めされている。またエジェクタプレート72には、エジェクタプレート72を突出し前の位置に戻す、圧縮コイルばね86が挿通されたリターンピン87が固定されている。
エジェクタプレート72は、上エジェクタプレート72bと下エジェクタプレート72aとからなり、ボルト止めされ1つのエジェクタプレートを構成する。このエジェクタプレート72は、座ぐりタイプのプレート構造からなり、成形品10を突き出すエジェクタピン71及びリターンピン87の底部の鍔を挟み込みこれらを固定する。
第2突出し機構41は、アンダーカット処理機構35の成形駒36を突出す(押し上げる)突出し機構であり、成形駒36を押上げる突出しピン43、突出しピン43を突出し方向に付勢するスプリング51、スプリング51を収容するホルダー55、さらにスプリング55をガイドするガイドピン52を有する。
突出しピン43は、中央から下部にかけて拡大部47が設けられた段付きピンであり、底部にピン本体46の拡大部47よりも大きい円盤状の鍔50を備える。鍔50は、突出しピン43のエジェクタプレート72に対するストッパーとして機能する。拡大部47は、突出しピン43の移動量を規制する移動量規制手段であり、拡大部47の上端48の位置は、突出しピン43の移動量(ストローク量)が、成形駒36を移動させアンダーカットを抜くために必要な高さL1となるように設定されている。拡大部47の上端48が固定板39又は可動側受板32に接するとそれ以上突出しを行うことはできない。
鍔50は、ピン本体46にボルト等で固定されていてもよく、ピン本体46と一体的に形成されていてもよい。拡大部47もピン本体46と一体的に形成されていてもよく、スリーブ構造とし、ピン本体46に挿通することで形成されていてもよい。
スプリング51は、圧縮コイルばねからなり、突出しピン43の底部に取付けられたガイドピン52に伸縮自在に挿通され、ガイドピン52に挿通された状態でホルダー55に収容され、突出しピン43の鍔50を押し上げる。スプリング51の強さ(バネ反力)、作用及び付勢力については、後述の射出成形金型1の成形品突出し時の動作及び突出し機構の作用のところで説明する。
ガイドピン52は、スプリング51をガイドする部材であり、丸棒体からなり先端部を可動側取付板33方向に向け突出しピン43の底部に固定されている。ガイドピン52は、スプリング51を突出しピン43の中心軸線上に保持するガイドとして機能する。このためガイドピン52の外径は、スプリング51が挿通自在でかつぐらつかないようにスプリング51の内径よりも僅かに小さいのがよい。これにより水平方向に型開きする金型でもスプリング51を突出しピン43の中心軸線上に保持することができる。
ガイドピン52の長さは、ガイドピン52の機能から長い方が好ましい。一方でガイドピン52は、内ホルダー65内に位置するため型締め状態において内ホルダー65に収容される長さである必要がある。射出成形金型1では射出時に成形コア36に対してこれを押下げるように樹脂圧が加わる。このため型締め状態においてガイドピン52の先端部54が内ホルダー65内の底部68に当接する長さとすれば、ガイドピン52は突出しピン43が押し下げられることを防止するストッパーとしても機能する。
ホルダー55は、スプリング51を収容し、突出しピン43を突出すようにスプリング51を装着するための装着具である。またホルダー55は、スプリング51のバネ反力を所定の範囲とすべくスプリング51の伸長量を所定の範囲に規制するスプリング伸長規制手段でもある。
ホルダー55は、エジェクタプレート72に取付けられる外ホルダー56と、外ホルダー56内に位置し、外ホルダー56に対してスライド自在に係止する内ホルダー65とで構成される。ホルダー55は、中心軸線が突出しピン43の中心軸線と一致するようにエジェクタプレート72に取付けられる。
外ホルダー56は、円筒状の部材であり、外壁面に固定用の鍔58を有する。エジェクタプレート72には、外ホルダー56が嵌り込む貫通孔75が設けられ、外ホルダー56は、貫通孔75に嵌め込まれ、下エジェクタプレート72aと上エジェクタプレート72bとで鍔58が挟み込まれ固定されている。
外ホルダー56は、エジェクタプレート72に固定された状態で上面57がエジェクタプレート72の上面74と面一であり、また型締め状態において底部(下端)59は可動側取付板33に当接する。外ホルダー56には、内ホルダー65に収容されるスプリング51を視認可能な開口部(図示省略)、例えばスリットが穿設されている。この開口部は、外ホルダー56に必要な強度が確保されている限りにおいて大きさ、形状、個数は特に限定されない。
外ホルダー56の内径は、高さ方向で異なっている。外ホルダー56の上部は、突出しピン43の拡大部47が移動自在に摺動する孔60aとなっている。このため突出しピン43の鍔50は、この部分を通過することはできない。外ホルダー56の下部は、内ホルダー65が移動自在に摺動する孔60cとなっている。突出しピン43の鍔50は、この孔60cを通過することはできない。
外ホルダー56の中央部は、上部の孔60aと下部の孔60cとに連通する、突出しピン43の鍔50よりも僅かに大きい孔60bとなっている。このため上部の孔60aと中央部の孔60bとの境界は段差部62、下部の孔60cと中央部の孔60bとの境界は段差部63となっている。中央部の孔60bの高さは、内ホルダー65の移動量から決定される。
内ホルダー65は、底有りで上部が開口した円筒部材であり、天井部の外壁面には鍔67を有する。鍔67の直径は、突出しピン43の鍔50と略同一である。このため鍔67は、外ホルダー62の中央部の孔60bを通過することができるが、外ホルダー56の上部の孔60a、下部の孔60cを通過することはできない。
内ホルダー65にも外ホルダー56と同様に、内ホルダー65内に収容されるスプリング51を視認可能な開口部(図示省略)、例えばスリットが穿設されている。この開口部は、内ホルダー65に必要な強度が確保されている限りにおいて大きさ、形状、個数は特に限定されない。このように外ホルダー56及び内ホルダー65にスプリング51を視認可能な開口部を設けることで、スプリング51が破損した場合であってもこれを容易に発見することができる。
内ホルダー65の内径は、スプリング51の外径と略同一であり、スプリング51は内ホルダー65内で伸縮自在である。内ホルダー65の長さは、型締め状態において底部(下端)68が、可動側取付板33に当接するように設定されており、内ホルダー65は、型締め状態において突出しピン43が押し下げられることを防止するストッパーとしても機能する。本実施形態のように内ホルダー65の内径をスプリング51の外径と略同一とすると、内ホルダー65は、スプリング51のガイドとしても機能する。このような場合には、ガイドピン52を省略してもよい。
内ホルダー65は、鍔67が外ホルダー56の中央部の孔60bにスライド自在に嵌め込まれている。内ホルダー65の移動可能な最大量Aは、中央部の孔60bの高さから鍔50及び鍔67の厚さを差し引いたものであり、スプリング51の最大伸長量もこの移動最大量Aとなる。この移動最大量Aは、突出しピン43の最大突上げ高さをL1としたときL1>Aである(図7参照)。
以上からなるホルダー55に対して、突出しピン43は、鍔50が外ホルダー56の中央部の孔60b内で、突出しピン43の拡大部47が外ホルダー56の上部の孔60aを挿通するように取付けられる。このとき内ホルダー65は、突出しピン43の鍔50の下方に位置し、ガイドピン52に挿通されたスプリング51を収容する。
次に、射出成形金型1の成形品突出し時の動作及び突出し機構の作用について説明する。
射出成形金型1は、射出工程、冷却工程を経た後、型開き、成形品10の突出し工程に移行する。射出工程において、射出成形金型1は図1の状態であり、このとき突出しピン43の先端部はアンダーカット成形ユニット38に当接し、鍔50は、外ホルダーの上段差部62に当接し、内ホルダーの天井部66が鍔50に当接し、さらに内ホルダーの底部(下端)68が可動側取付板33に当接している。このため射出に伴い、成形駒36及び突出しピン43等に押下げるようなに樹脂圧が加わっても成形駒36及び突出しピン43等の位置が下がることはない。
冷却工程後、型締装置(図示省略)を介して可動側金型21が後退することで型開きが行われ、固定側金型12と可動側金型21との間に成型品10を取出すための空間が確保される(図3参照)。このときスプリング51は、圧縮された状態でこのときのバネ反力はFである(図7参照)。突出しピン43には、スプリング51のバネ反力Fが作用するが、突出しピン43は、鍔50が外ホルダーの上段差部62に引っ掛かっているため上昇できない。
突出し工程に移行すると、射出成形機の突出し装置(図示省略)の動力を得てエジェクタロッド85が前進し、エジェクタロッド85に連結するエジェクタプレート72が上昇する。これにより固定されたエジェクタピン71も突出し方向に移動し成形品10を押し上げる。このとき外ホルダー56は、エジェクタプレート72に固定されているが、内ホルダー65は外ホルダー56に対してスライド自在なため、内ホルダー65内のスプリング51も伸長する。エジェクタプレート72がA点に達するまでは、スプリング51は伸長を継続する。
図4は、エジェクタプレート72がA点まで移動したときの状態であり、突出しピン43に作用するスプリング51のバネ反力Fである(図7参照)。この段階でも突出しピン43は、鍔50が外ホルダーの上段差部62に引っ掛かった状態であるので、スプリング51に突出すように付勢されてもそれ以上上昇することはできず、エジェクタプレート72と突出しピン43とが一体となって上昇する。エジェクタプレート72がA点まで移動すると、内ホルダー65の鍔67が、外ホルダーの下段差部63に当接する。
その後もエジェクタプレート72は上昇を続けるが、このときも鍔50が外ホルダーの上段差部62に引っ掛かった状態であるので、エジェクタプレート72と突出しピン43とが一体となって上昇する。エジェクタプレート72がA点に達した以降L1点に達するまでの間は、スプリング51は、内ホルダー65の鍔67が外ホルダーの下段差部63に当接しているため伸長することができない。このためこの間のスプリング51のバネ反力は、Fで一定である(図7参照)。内ホルダー65も外ホルダー56に引掛った状態で一緒に上昇する。
エジェクタプレート72が高さL1だけ突き出されると、突出しピン43の拡大部の上端48が固定板39に突き当たり突出しピン43の上昇が阻止される。図5は、突出しピン43の拡大部の上端48が固定板39に突き当たった状態を示す。このとき成形駒36が左側に移動しアンダーカットが抜けた状態となる。このとき突出しピン43は、スプリング51のバネ反力F=Fで突上げられている(図7参照)。
上記のように本射出成形金型1は、エジェクタプレート72がA点に達した以降もL1点に達するまでの間、突出しピン43はスプリング51のバネ反力Fで突出される。これに対してホルダー55を備えない金型の場合、A点に達した以降もスプリング51は伸長を継続し、エジェクタプレート72がL1点に達した時点でスプリング51のバネ反力はF’となる(図7参照)。図7に示すようにホルダー55を設けスプリング51の伸長を規制することで、突出しピン43の突出し力を最大ΔFだけ高めることができる。
スプリングをエジェクタプレートと取付板との間に配置する従来の突出し機構の場合、エジェクタプレートが上方に移動するに伴いスプリングの付勢力(バネ反力)が低下するため、アンダーカット成形コア等が他の部材に引掛った場合にこれを解除できないことが課題となっていた。これに対して本射出成形金型1では、ホルダー55を設けスプリング51のバネ反力を高く維持するので、従来の課題を解決することができる。
突出しピン43の拡大部の上端48が固定板39に突き当たると突出しピン43は上昇を停止するが、エジェクタプレート72は引き続き上昇する。これにより突出しピン43の鍔50と内ホルダーの天井部66との間隔が狭くなり、スプリング51が圧縮されバネ反力Fが増加するが(図7参照)、エジェクタプレート72は射出成形機の突出し装置で支持されているため押下げられることはない。
エジェクタプレート72の最大突き上げ高さは、当初の位置からL1+L2の高さであり、エジェクタプレート72に固定されたエジェクタピン71も当初の位置からL1+L2の高さに移動し、成形品10を突き出す(図6参照)。
成形品10の突き出しが終了すると、型締め工程に移行する。型締め工程に移行すると射出成形機の突出し装置(図示省略)が可動側受板32側から可動側取付板33側に後退する。また射出成形機の突出し装置の突出し動力を失ったエジェクタプレート72は、圧縮コイルばね86及びスプリング51のバネ反力により可動側受板32側から可動側取付板33側に後退する。エジェクタプレート72が最大突出位置から高さL2だけ後退すると、外ホルダーの上段差部62が突出しピン43の鍔50に突き当たる。
以降、突出しピン43はエジェクタプレート72と一体的に降下し、A点まで降下すると内ホルダーの底部(下端)68が可動側取付板33に接する(図4参照)。さらにエジェクタプレート72が降下すると内ホルダーの底部68が可動側取付板33に押され、スプリング51も圧縮される。最終的にはリターンピン87の先端が固体側金型12に接触し、エジェクタプレート72は当初の突出し前の位置まで押し戻される。これによりスプリング51もバネ反力Fの状態まで圧縮される。
本射出成形金型1においては、突出しピン43、スプリング51、ホルダー55を基本構成とする第2突出し機構41は、スプリングのバネ反力を駆動源としエジェクタプレート72とは独立して動く。このため1のエジェクタプレート72に対して、複数の第2突出し機構41を設けることが可能となり、突出しピン43のストローク量を異ならせることで容易に多段突出しが行える。このような多段突き出しを行う射出成形金型であっても、エジェクタプレート72は1つでよいので金型をコンパクトにすることができる。
次に第1実施形態の射出成形金型1の変形例を示す。図8は、本発明の第1実施形態の射出成形金型1の突出しピン43の変形例である。図1〜図7に示す第1実施形態の射出成形金型1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
第1実施形態の射出成形金型1では、突出しピン43の移動量を規制する移動量規制手段として拡大部47を使用するが、拡大部47に代えて図8に示すように鍔49を設けてもよい。鍔49の形状は特に限定されるものではなく、鍔49は、ピン本体46にボルト等で固定されていてもよく、ピン本体46と一体的に形成されていてもよい。
図9及び図10は、本発明の第1実施形態の射出成形金型1のホルダー55の変形例であり、いずれも型締め状態の図である。第1実施形態の射出成形金型1では、内ホルダー65を型締め状態における突出しピン43の移動防止用のストッパーとして使用するが、内ホルダー65と共にガイドピン52をストッパーとして使用してもよい。内ホルダー65とガイドピン52とをストッパーとする例を図9に示す。
図9に示すホルダー55においては、内ホルダーの底部68にガイドピン52が挿通可能な貫通孔69が穿設されている。ここで使用するガイドピン52は、第1実施形態のガイドピン52に比較して長さが長く、先端部54が貫通孔69に入っており、型締め状態においてガイドピン52の先端部54が可動側取付板33に当接する。これにより内ホルダー65とガイドピン52とを型締め状態における突出しピン43の移動防止用のストッパーとすることができる。
次に外ホルダー56に代えて、内ホルダー65がスライド自在に嵌り込む貫通孔76(76a、76b、76c)をエジュクタプレート72に設ける例を図10に示す。これは外ホルダー56をエジュクタプレート72に直接設けたものということができる。
内ホルダー65がスライド自在に嵌り込む貫通孔76は、外ホルダー56と同様に設けられる。貫通孔76の上部は、突出しピン43の拡大部47が移動自在に摺動する孔76aとなっている。このため突出しピン43の鍔50は、この部分を通過することはできない。貫通孔76の下部は、内ホルダー65が移動自在に摺動する孔76cとなっている。突出しピン43の鍔50は、この孔76cを通過することはできない。
貫通孔76の中央部は、上部の孔76aと下部の孔76cとに連通する、突出しピン43の鍔50よりも僅かに大きい直径の孔76bとなっている。このため上部の孔76aと中央部の孔76bとの境界は段差部62、下部の孔76cと中央部の孔76bとの境界は段差部63となっている。中央部の孔76bの高さは、内ホルダー65の移動量から決定される。
図10に示すホルダーと第1実施形態のホルダー55とを比較すると、図10に示すホルダーにおいては、第1実施形態のエジェクタプレート72から突出する外ホルダー56に該当する部分がない。第1実施形態のホルダー55は、型締め状態時に外ホルダー56の底部59も可動側取付板33に当接するように形成されているがこれは必須の要件ではない。以上のようにエジュクタプレート72に設けた貫通孔76と内ホルダー65とでホルダー55を形成することもできる。
上記実施形態により説明したように本発明に係る成形金型の突出し機構は、エジェクタプレートを駆動源とする第1突出し機構と、スプリングを駆動源とする第2突出し機構とを有し、突出し機構を各々独立して動かすことができるため複雑なアンダーカット部を有するような成形品であっても確実に型抜きすることができる。また第1突出し機構及び第2突出し機構とも複雑な部品を必要とせず部品数も少なく構造が簡単で組み立ても容易となり、成形金型の突出し機構、固定側金型及び/又は可動側金型、さらには成形金型をコンパクトにまた安価に製作することができる。
特に第2突出し機構は、突出しピンを突出すスプリングを収容するホルダーがスプリングの伸長量を所定の範囲に規制するので、突出し操作時にスプリングの付勢力が高い状態に維持され、確実に型抜きすることができる。ホルダーを使用することでスプリングも大型のものを用いる必要がなく、成形金型の突出し機構、固定側金型及び/又は可動側金型さらには成形金型を小型化することができる。
また本発明に係る成形金型の突出し機構は、スプリングがホルダー内に収容された状態で固定側金型又は可動側金型に取付けられるため、固定側金型又は可動側金型への本突出し機構の組み込みが容易となる。また水平方向に型開きするような成形金型においてもスプリングの落下、あるいは傾斜を防止できるため確実に型抜きが行える。
また本発明の成形金型の突出し機構によれば、スプリングを収容する内ホルダー及び/又は突出しピンの底部に取付けられるガイドピンが、突出しピンが移動することを阻止するストッパーとして機能するので、例えば、射出成形時に突出しピンに大きな樹脂荷重が加わっても突出しピンが動くことはなく、成形不良を確実に防ぐことができる。
本発明の成形金型の突出し機構、該突出し機構を備える固定側金型及び/又は可動側金型及び成形金型は、上記実施形態に限定されるものではなく、要旨を変更しない範囲で適宜変更して使用することができる。上記実施形態では、スプリング51を収容するホルダー55が、エジェクタプレート72に取付けられているが、ホルダー55は、エジェクタプレート72に装着されエジェクタプレート72と一体的に移動する部材、あるいはエジェクタプレート72に同期して移動する部材に取付けられていてもよい。また上記実施形態では、突出しピン43の底部に鍔50を備えるが、鍔50は突出しピン43の下部であってもよい。
また上記実施形態では、可動側受板32に直接コア31が形成されているが、可動側型板を設けそこにコアを形成してもよく、さらにはコアを入れ子構造としてもよい。また本実施形態では、アンダーカットが内側アンダーカットであるが、アンダーカットは外側アンダーカットであってもよく、アンダーカット処理機構も本構成に限定されるものではない。またエジェクタプレート72に固定され突出されるエジェクタピン71の本数も特に限定されるものではない。
上記実施形態に示す射出成形金型1において、突出しピン43、スプリング51、ホルダー55を含む第2突出し機構41は、スプリングのバネ反力を駆動源としエジェクタプレート72とは独立して動く。このため1のエジェクタプレート72に対して、複数の第2突出し機構41を設けることが可能となり、突出しピン43のストローク量を異ならせることで容易に多段突出しが行える。このような多段突き出しを行う射出成形金型であっても、エジェクタプレート72は1つでよいので金型をコンパクトにすることができる。これらは突出しピン43、スプリング51、ホルダー55、さらにガイドピン52を備える第2突出し機構41においても同じである。
また本発明の成形金型の突出し機構、当該突出し機構を備える固定側金型、可動側金型、成形金型に使用される各構成部材の材質は、特定の材質に限定されるものではなく、公知の成形金型に使用される部材の材質と同様のものを適宜用いればよい。ただし各構成部材における摺動面は、摺動性の良好な材質又は摺動性の良好な表面処理が施された材料を用いることが好ましい。なお各摺動面は、面接触であるものに限定されるものではなく、線接触や点接触であってもよい。
また本発明の成形金型において、各構成部材の角及び側稜にR面取りやC面取り等が施されていてもよい。
また本発明の成形金型は、上下に開閉する成形金型に限定されるものではなく、左右又は別の方向に開閉する成形金型であってもよい。
また本発明の成形金型の突出し機構、当該突出し機構を備える固定側金型、可動側金型、成形金型は、射出成形金型以外にダイカスト金型のようなモールド金型、モールドプレス成形金型などに好適に使用することができる。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施形態を説明したが、当業者であれば、本明細書を見て、自明な範囲内で種々の変更及び修正を容易に想定するであろう。従って、そのような変更及び修正は、請求の範囲から定まる発明の範囲内のものと解釈される。
1 射出成形金型
10 成形品
12 固体側金型
21 可動側金型
33 可動側取付板
35 アンダーカット処理機構
36 成形駒
37 傾斜ピン
38 アンダーカット成形ユニット
41 第2突出し機構
43 突出しピン
47 ピン本体の拡大部
50 鍔
51 スプリング
52 ガイドピン
55 ホルダー
56 外ホルダー
60b 外ホルダーの中央部の孔
62 外ホルダーの上の段差部
63 外ホルダーの下の段差部
65 内ホルダー
66 内ホルダー天井部
68 内ホルダーの底部
70 第1突出し機構
71 エジェクタピン
72 エジェクタプレート
76、76a、76b、76c エジェクタプレートの貫通孔

Claims (11)

  1. 固定側金型と可動側金型とにより成形品を成形する、エジェクタプレートを備える成形金型の突出し機構であって、
    スプリングのバネ反力を駆動源とする突出しピンと、
    前記突出しピンを突出すスプリングと、
    エジェクタプレート部材に取付けられ、前記スプリングを収容する有底のホルダーと、
    を備え、
    前記スプリングは、前記ホルダー内に前記突出しピンを突出すように装着され、
    前記ホルダーは、収容する前記スプリングの伸長量を所定の範囲に規制する伸長規制手段であり、
    前記エジェクタプレート部材が、エジェクタプレート又はエジェクタプレートに装着された部材又はエジェクタプレートに同期して移動する部材であることを特徴とする成形金型の突出し機構。
  2. 前記ホルダーは、前記エジェクタプレート部材に取付けられる外ホルダーと、前記外ホルダーに対してスライド自在に係止する内ホルダーとを有し、
    前記外ホルダーの天井面には前記突出しピンが挿通する挿通孔が設けられ、
    前記突出しピンは、底部又は下部に前記挿通孔を通過不能な鍔を有し、前記鍔が前記外ホルダー内に収容された状態で前記挿通孔に移動自在に挿通され、
    前記スプリングは、前記突出しピンの鍔を突出すように前記内ホルダー内に装着され、
    前記ホルダーは、前記外ホルダーに対する前記内ホルダーのスライド量を規制し、収容する前記スプリングの伸長量を所定の範囲に規制することを特徴とする請求項1に記載の成形金型の突出し機構。
  3. 前記内ホルダーは、型締め状態において頂部を前記鍔に、底部を金型の取付板に当接させ、前記突出しピンが動くことを阻止するストッパーとして機能することを特徴とする請求項2に記載の成形金型の突出し機構。
  4. さらに前記突出しピンの鍔の下に前記スプリングをガイドするガイドピンを有し、
    前記スプリングは、前記ガイドピンに挿通された状態で前記ホルダーに収容されることを特徴とする請求項2又は3に記載の成形金型の突出し機構。
  5. 前記ガイドピンは、型締め状態において先端部を前記内ホルダーの底部又は金型の取付板に当接させ、前記突出しピンが動くことを阻止するストッパーとして機能することを特徴とする請求項4に記載の成形金型の突出し機構。
  6. 前記外ホルダー及び内ホルダーは、内部に収容された前記スプリングを視認可能な開口部を有することを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の成形金型の突出し機構。
  7. 前記外ホルダーに代えて、前記エジェクタプレート部材に前記突出しピンが挿通可能で、前記突出しピンの下部の鍔が通過不能な上挿通孔、及び前記上挿通孔に連通し前記内ホルダーがスライド自在に係止する下挿通孔が設けられ、
    前記下挿通孔は、スライド自在に係止する前記内ホルダーのスライド量を規制し、収容する前記スプリングの伸長量を所定の範囲に規制することを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の成形金型の突出し機構。
  8. 前記成形金型が、アンダーカット処理機構を備える成形金型であり、
    前記突出しピンが、前記アンダーカット処理機構を押出す突出しピンであることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の成形金型の突出し機構。
  9. 前記突出しピン、前記スプリング及び前記ホルダーを1つのセットとし、
    又は前記突出しピン、前記スプリング、前記ホルダー及び前記ガイドピンを1つのセットとし、
    前記セットが複数取付けられていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の成形金型の突出し機構。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の成形金型の突出し機構を備える固定側金型及び/又は可動側金型。
  11. 請求項10に記載の固定側金型及び/又は可動側金型を具備してなる成形金型。
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