JP6796322B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、スロットマシン等の遊技機に関する。
従来のスロットマシン等の遊技機において、演出を効果的に表現するために種々の演出デバイスが用いられている。
この演出デバイスの一つとして、可動する役物、いわゆる可動役物が用いられている。例えば、図柄を表示させて所定の図柄組み合わせが有効ライン上に停止表示することで所定の利益を付与する回転リールとは異なる演出のための演出用リールや、所定のキャラクターの人形等の腕や足や顔等が動くようなものである。
このような演出用の役物の作動は、演出効果を上げるために、他の演出デバイスであるランプ、スピーカー、液晶表示装置等の演出装置の作動を伴っている場合が多い。それらの一連の演出は全体として同一のタイミングで発生させているものであって、同一のタイミングで種々の演出を同時に発生させることで効果のある演出が可能になっているものである。
その際、可動役物と他の演出デバイスとは、演出開始からの経過時間に基づいて、それぞれ別々に制御されている。可動役物と他の演出デバイスとは、同一の経過時間に所定の演出をそれぞれ実施することで、同一のタイミングで発生させていた。
つまり、1つの演出に対して、演出開始からの経過時間に基づいた制御データを、可動役物と、他の演出デバイスとでそれぞれ有していた。
そのため、可動役物を作動させる速度や、前回の停止位置等により、可動役物の作動開始から停止までの時間にバラツキが発生するような場合には、可動役物と他の演出デバイスとのタイミングを一致させることが難しいものになるという問題点が発生する。
具体的には、可動役物として演出用リールを用いる場合、演出用リールの回転開始位置は、前回の最終停止位置によって、その都度異なる。このため、他の演出デバイスの制御データを回転開始位置に応じてそれぞれ持たなければならず、可動役物としての演出用リールと、他の演出デバイスとのタイミングを一致させることが容易ではなく煩雑になる。
また、可動役物として演出用リールを用いる場合、回転途中(例えば、演出用リールを2回転させた後の「7」図柄で一旦停止させると共にランプを点灯させ、その後再び回転等)でのタイミングを一致させることが容易ではなく同期がとりづらいものとなる、特に回転速度の僅かな誤差によっても同期がとりづらくなる。
また、可動役物の作動が変わると、両者の調整等の煩雑な作業が必要になるという問題点が発生する。
さらに、可動役物と他の演出デバイスとの両者の演出の間にタイミングのズレが発生すると、遊技者に違和感を与えてしまい、効果的な演出を実行することができないという問題点が発生する。
具体的には、図14、図15を用いて、演出用リール69の上段、中段、下段に跨がって停止表示される文字「7」が、演出用リール69の正面中央に一時停止したタイミングで演出用リール69の上の演出用ランプ78である中央ランプ81が点灯するような演出が行われるもので説明する。
図14は、従来の技術であって演出デバイス毎の時間制御が正常に推移した場合の説明図である。
図14に示すように、可動役物としての演出リールを制御するための演出リール制御データ1、2、3、4、・・・、n−1、n、n+1、・・・、m−2、m−1、mと、他の演出デバイスとしての演出用ランプ78を制御するためのランプ制御データ1、2、3、4、・・・、n−1、n、n+1、・・・、m−2、m−1、mとが別個に設けてあり、別個に制御される。但し、演出の開始契機は両者とも共通で開始される。時間tn経過時の演出用リール69の演出リール制御データnと、時間tn経過時のランプ制御データnとは、予定していた通り、サブ制御手段400の処理部704により同一時間tn時に処理され、処理のタイミングは同一のものとなる。
図14に示す場合の時間tnのタイミングにおける演出用ランプ78と演出用リール69との態様は、図14の下部に示すように、演出用ランプ78が点灯した瞬間に、演出用リール69の大文字「7」は、演出用リール69の正面位置に到達している状態となる。このとき、演出用ランプ78の点灯のタイミングと、演出用リール69の大文字「7」が正面位置となるタイミングとが完全に一致したタイミングとなり、演出として、見た目も美しく、非常に効果的なものとなる。
一方、図15は、従来の技術であって演出デバイス毎の時間制御で一方に時間のズレαが発生した場合の説明図である。
図15に示すように、演出リール制御データ4を処理する時間である時間t4経過時に何らかの理由により、ズレ時間αが発生して、時間t4+αになったとする。そのとき、ランプ制御データの処理の方には、ズレ時間は発生しておらず、ランプ制御データ4は、時間t4経過時にサブ制御手段400の処理部704により処理が行われている。その後、演出リール制御データを用いた演出用リール69の処理に変化はなく、そのズレ時間αが引き継がれて、そのまま残ることになる。演出リール制御データnの処理経過時には、時間tn+αが経過していることになり、それに対応するランプ制御データnは、当初の予定通り時間tnが経過していることになる。
時間tnのタイミングにおける演出用ランプ78と演出用リール69との態様は、図15の下部に示すように、演出用ランプ78が点灯した瞬間に、演出用リール69の大文字「7」は、未だ演出用リール69の正面には到達していない状態となる。このとき、演出用ランプ78の点灯のタイミングと、演出用リール69の大文字「7」が正面位置となるタイミングとが一致しておらず、両者のタイミングがずれた状態であり、演出としては未完成な状態であり、遊技者から見ると両者のタイミングのズレに対して完成度に乏しい違和感のあるものとなる。
また、このような時間のズレが発生した場合に煩雑な作業をなくすために、所定の原点位置に戻して停止させた状態から他の演出デバイスの制御を実行して演出を同時に開始しても、演出が進行するにつれて、可動役物を作動させる速度や、作動開始から停止までの時間にバラツキがあると、演出のタイミングのズレが蓄積して、同様の結果が発生してしまう。
例えば、図14、図15に示すような場合、タイミングを合わせるため、演出用ランプ78の作動が無い状態(点灯させない状態)でも予め定めた所定時間だけ演出用ランプ78を点灯させない状態というランプ制御データが必要となり、データ容量が多くなってしまう。
また、遊技機の開発時に演出用ランプ78の点灯タイミングを変更する場合、その調整のためのプログラムの変更作業が煩雑である。
さらに、この可動役物の制御を割込処理で実施しようとすると、1回の割込処理の処理時間には制限があるため、その制限の時間内に全ての演出処理を実行しようとすると、割込処理の実行間隔が長くなってしまう。
そのため、短い時間内での動作開始、停止を繰り返す等、可動役物に複雑な動作をさせようとすると滑らかな動作の切替等を行うことができず、違和感のある演出となる場合が発生したり、割込処理で処理量が多くなるため、割込処理以外での処理に影響がでたりする。
そこで、従来の技術として、演出のタイミングにズレが生じてしまう前にデバイス制御装置に対する制御コマンドの送信回数をカウントして、このカウントした数値が所定数に達したときにズレを補完するための補完処理を行うようなものがある(特許文献1)。
特開2013−116294号公報
特許文献1に係る遊技機では、演出のタイミングにズレが生じてしまうために、そのような補完処理を必要としているものであり、ズレが発生する送信回数を調整しなければならず、調整失敗の場合にはズレを発生させてしまうという問題点があった。
本発明は、可動役物と、他の演出デバイスとの間で、演出のタイミングにズレを発生させないようにすることができ、遊技者に対して演出に違和感を与えず、それらのタイミングが揃うことで効果的な演出を実行することができ、データ容量も抑えることができる遊技機を提供することを目的とする。
本発明に係る遊技機10は、次の点を特徴とする。すなわち、複数の演出デバイスの中の1つの可動役物(例えば、演出用リール69)と、前記複数の演出デバイスの中の前記可動役物とは異なる他の演出デバイス(例えば、演出用ランプ78等)と、遊技及び遊技進行に伴う演出を実行する制御手段101とを備えた遊技機10であって、前記制御手段101(例えばサブ制御手段400)の処理には、予め定められたプログラムに従うメイン処理と、前記可動役物を駆動制御するために予め定められたタイミングに割り込んで実行される割込処理とが設けられ、前記制御手段101は、前記可動役物及び前記他の演出デバイスを含む前記複数の演出デバイスを制御するデバイス制御手段500と、前記可動役物と前記他の演出デバイスとの一連の演出として、前記割込処理で処理される、前記可動役物を駆動するための複数の駆動制御データ(例えば演出リール制御データ)及び前記可動役物を作動させるタイミングに同期して前記他の演出デバイスを作動させるための少なくとも1つのコマンド発行データの両方のデータを混在させて処理の順番に配置した可動役物制御データを記憶する記憶手段(例えば、演出用リールデータ記憶手段640)と、前記割込処理により、前記記憶手段に記憶された前記可動役物制御データ内の前記駆動制御データ及び前記コマンド発行データを配置順に、順番に処理していくときに処理するデータが前記コマンド発行データである場合には、当該コマンド発行データを記憶させるためのバッファ706とを備え、
前記可動役物制御データは、前記駆動制御データ及び前記コマンド発行データの処理の途中で、前記駆動制御データ及び前記コマンド発行データの処理のいずれか一方にズレ時間が発生した場合、前記コマンド発行データに基づく前記演出デバイスの作動処理が開始されるタイミングと、当該コマンド発行データに対応する前記駆動制御データのデータ処理が開始されるタイミングとが略同時のタイミングとなるように、各処理において、前記駆動制御データ及び前記コマンド発行データのいずれか一方のデータが、実施される処理の順番に配置され、
前記メイン処理により前記バッファ706内に前記コマンド発行データがあるか否かが監視され、前記コマンド発行データがある場合には、当該コマンド発行データが取得され、前記デバイス制御手段500により当該コマンド発行データに従って前記他の演出デバイスを作動させることを特徴とする。
本発明では、記憶手段(例えば、演出用リールデータ記憶手段640)により、可動役物を駆動させる所定の駆動制御データ(例えば演出リール制御データ)と、この所定の駆動制御データによる可動役物の駆動に同期して他の演出デバイスを作動させるためのコマンド発行データとが、処理の順番に並んで記憶されている。仮に可動役物を駆動させるタイミングが当初の予定からずれてきても、処理の順番に並んで記憶されているコマンド発行データがバッファ706に記憶されるタイミングも同様にずれることになる。このため、可動役物と他の演出デバイスとの両者を別個独立に所定契機からの時間経過で管理するようなもの(図14、図15参照)と比較して、可動役物の作動と、他の演出デバイスとの作動とのタイミングが大幅にずれてしまうようなことを抑えることができる。これにより、本発明では可動役物の作動と、他の演出デバイスとの作動とのタイミングを合わせることができる。
これにより、可動役物と、他の演出デバイスとの間で、演出のタイミングに遊技者が明確に認識できるようなズレを発生させないようにすることができ、遊技者に対して演出に違和感を与えず、それらのタイミングが揃うことで効果的な演出を実行することができる。
さらに、本発明では、記憶手段(例えば、演出用リールデータ記憶手段640)の可動役物制御データを割込処理により順番に処理していくときに、コマンド発行データがある場合には、当該コマンド発行データはバッファ706に保存される。
メイン処理によりバッファ706内にコマンド発行データがあるか否かが監視され、コマンド発行データがある場合には、コマンド発行データが取得され、取得されたコマンド発行データに従って他の演出デバイスを作動させている。
このように、コマンド発行データは、バッファ706に保存され、駆動制御データの処理とは別に処理されている。
すなわち、コマンド発行データをバッファ706へ一時的に待避させていることになり、駆動制御データにおける割込処理の負荷を軽減させることができ、駆動制御データの処理の時間を短くすることができる。
このため、他の演出デバイスを作動させる時間は、可動役物を制御する駆動制御データの処理時間に影響を与えないようにすることができる。これにより、可動役物の作動を安定してなめらかに作動させることが可能となる。
また、コマンド発行データは、複数の駆動制御データの間に配置されているため、コマンド発行データを用いて所定時間だけ演出用リールを点灯させないような状態にするような制御は不要であり、非作動時の時間管理等は不要である。すなわち、予め定めた所定時間だけ演出用ランプ78を作動させない状態(点灯させない状態)にするためのランプ制御データ等は不要である。このため、そのようなランプ制御データが必要となるような可動役物と他の演出デバイスとの両者を別個独立に所定契機からの時間経過で管理するようなものと比較して、必要とするデータ容量を抑えることができる。また、このように必要とするデータ容量も抑えることができるため、遊技機の開発時における作動タイミングの変更のためのプログラムの調整作業も容易にすることができる。
また、本発明に係る遊技機10は、さらに、前記可動役物は、周囲に複数の図柄61を配置した回転変動可能なリール62(例えば演出用リール69)であり、前記駆動制御データは、前記リール62(例えば演出用リール69)を回転駆動するための駆動手段(例えば演出用ステッピングモータ65b)を駆動制御するためのものであり、前記他の演出デバイスは、前記リール62の回転変動に同期して作動する演出装置(例えば演出用ランプ78)であり、前記コマンド発行データは、前記演出装置を作動させるためのデータであることを特徴とする。
本発明によれば、リール62(例えば演出用リール69)を回転駆動させるタイミングがずれてきても、コマンド発行データがバッファ706に記憶されるタイミングも同様にずれるため、リール62(例えば演出用リール69)と他の演出装置70との両者を別個独立に所定契機からの時間経過で管理するようなものと比較して、両者の作動のタイミングを合わせることができる。すなわち、リール62(例えば演出用リール69)の作動と、他の演出装置70との作動とのタイミングがずれてしまうようなことを抑えることができる。
仮に1つの固定された時間による割込処理でリール62(例えば演出用リール69)と、他の演出デバイスとしての演出装置70(例えば演出用ランプ78)との駆動を設定しようとすると、リール62と演出装置70との両方の処理が終了するまでの最大時間が割込処理に必要となり、演出装置70(例えば演出用ランプ78)の処理時間が長くなると1つの割込処理が長くなってしまい、次の割込処理までの時間間隔を長くする必要がある(長い時間が経過する)ため、リール62(例えば演出用リール69)をなめらかに回転させられない。
本発明によれば、他の演出デバイスを制御させるコマンド発行データは、バッファ706に保存され、リール62(例えば演出用リール69)の処理とは別に処理される。このため、他の演出デバイスとしての演出装置70を作動させる時間は、リール62(例えば演出用リール69)を制御する駆動制御データの処理時間に影響を与えないようにすることができる。これにより、リール62(例えば演出用リール69)を回転駆動するための駆動手段(例えば演出用ステッピングモータ65b)において1つの割込処理が長くなることがないとともに、割込処理自体の長さも短くすることができ、リール62(例えば演出用リール69)の回転作動を安定してなめらかなものにすることが可能となる。
本発明の実施の形態であって、遊技機を示す外観正面図である。 本発明の実施の形態であって、各リールに設けてある図柄の配置を示す図柄テーブルである。 本発明の実施の形態であって、遊技機の入力、制御及び出力を示すブロック図である。 本発明の実施の形態であって、メイン制御手段を示すブロック図である。 本発明の実施の形態であって、サブ制御手段を示すブロック図である。 本発明の実施の形態であって、遊技状態の移行を示す図である。 本発明の実施の形態であって、サブ基板と、演出デバイスの基板との通信系統の説明図である。 本発明の実施の形態であって、演出リール制御データの処理において、ズレ時間αが発生していない場合を示す概念図である。 本発明の実施の形態であって、演出リール制御データの処理において、ズレ時間αが発生している場合を示す概念図である。 本発明の実施の形態であって、サンプルとしてのプログラムの一部を示す説明図である。 本発明の実施の形態であって、メイン制御装置の制御処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態であって、割込処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態であって、メインルーチンにおけるコマンド発行データの処理を示すフローチャートである。 従来の発明の実施の形態であって、デバイス毎の時間制御が正常に推移し、ズレ時間αが発生していない場合を示す概念図である。 従来の発明の実施の形態であって、デバイス毎の時間制御で一方にズレ時間αが発生した場合を示す概念図である。
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10の方を向いて位置している(当該遊技機10の前に設置してある椅子に座っている)遊技者から見て、遊技機10から遊技者の手前側に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。また、同様に、「左」や「右」等の左右方向及び「上」や「下」等の上下方向も、遊技機10の前に座っている遊技者から見た場合の左方向や右方向、又は上方向や下方向を意味する。同様に、各部材の説明においても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材を、遊技機10の所定位置に固定した場合における遊技者から見た方向を意味する。
本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンを、以下、図1及び図3を参照しながら説明する。本実施の形態に係る遊技機10としてのスロットマシンは、前方向に向かって開口する正面開口を有する四角箱状の筐体12と、この筐体12の正面開口を開閉自在に覆う前扉14とを備えている。
前扉14の上部には、薄板樹脂からなる上パネル20を備えている。この上パネル20の略中央には、遊技用リール62aと、演出用リール69との2種類のリール62が設けられている。
遊技用リール62aは、正面から向かって左側の左リール64と、この左リール64の右側の中リール66と、この中リール66の右側の右リール68との3個のリール62からなる。
演出用リール69は、この右リール68の右側の1個のリール62からなる。
これらの遊技用リール62aと、演出用リール69との円周上の図柄61を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、左側の3個全ての遊技用リール62aの回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄61を遊技者に見せることができ、また、右側の1個の演出用リール69の回転が停止した際には、3個〜1個の図柄61を遊技者に見せることができるように形成されている。この図柄表示窓部16は、3個の遊技用リール62aと1個の演出用リール69との正面側に設けられて、左側3個の遊技用リール62aの回転が停止した際、後述する有効ライン86上に停止している複数の図柄61と、右側1個の演出用リール69の正面側の図柄61とを視認するためのものである。左側3個の遊技用リール62aと右側1個の演出用リール69とは、複数の図柄61を図柄表示窓部16を介して変動表示可能なものである
本実施の形態では、左側の3個の遊技用リール62a(左リール64、中リール66、右リール68)において、当選した役に係る図柄組み合わせが後述する有効ライン86上に停止表示した場合に利益を付与可能なものである。右側の1個の演出用リール69は、演出用として用いられる。
本実施の形態では、可動役物として、周囲に複数の図柄を配置した回転変動可能な演出用リール69を用いているが、可動役物としては、特にこのような演出用リール69に限定されるものではない。可動役物としては、演出用としても用いられて可動可能な役物であれば、他の形態のものでもよいものであって、例えば、キャラクターの人形の腕が他の演出デバイスと連動して所定のタイミングで上下等に可動するようなものであってもよい。
前記図柄表示窓部16の後方向(奥方向)には、リール駆動モータとしてのステッピングモータ65と、このステッピングモータ65によってそれぞれ回転させられるリール62と、前記ステッピングモータ65及び前記リール62を保持するユニットホルダ(図示せず)とを有する変動表示手段としてのリールユニット60が配置されている。また、リールユニット60には、リール62の回転位置が基準となる位置(基準位置)であることを検出するためリール位置センサ63が設けられている。
リールユニット60は、左リール64、中リール66及び右リール68の遊技用リール62aを回転させるための遊技用リールユニット60aと、演出用リール69を回転させるための演出用リールユニット60bとを有している。
ステッピングモータ65は、遊技用リール62aをそれぞれ回転させるための遊技用ステッピングモータ65aと、演出用リール69を回転させるための演出用ステッピングモータ65bとを有している。
遊技用ステッピングモータ65aは、後述するメイン制御手段200から出力される遊技用ステッピングモータ65aを駆動するための駆動信号に基づき駆動する。
また、演出用ステッピングモータ65bは、後述するサブ制御手段400から出力される演出用ステッピングモータ65bを駆動するための駆動信号に基づき駆動する。
リール位置センサ63は、遊技用リール62a(左リール64、中リール66、右リール68)のそれぞれの回転位置が基準となる位置(基準位置)であることを検出するための遊技用リール位置センサ63aと、演出用リール69の回転位置が基準となる位置(基準位置)であることを検出するための演出用リール位置センサ63bとを有している。
遊技用リール位置センサ63aは、検出信号をメイン制御手段200へ送信する。
また、演出用リール位置センサ63bは、検出信号をサブ制御手段400へ送信する。
本実施の形態に係るステッピングモータ65は、総ステップ数として252ステップのものが用いられている。もちろん、総ステップ数は、この252ステップに限定されるものではなく、他の総ステップ数のものでもよいものである。
なお、演出用リール69の演出用ステッピングモータ65bのみ総ステップ数を異ならせてもよい。
また、本実施の形態では、1個の遊技用リール62aの周囲に付された図柄61の数は20個(図2参照)であるため、総ステップ数の252ステップは、遊技用リール62aの周囲に付された図柄数20個で割り切れない。このため、20個の図柄61は、12ステップの複数個の図柄61と、13ステップの複数個の図柄61とが割り当てられ、これらの合計のステップ数が総ステップ数252ステップになるように設定されている。
なお、リール62の周囲には、表面に図柄61を印刷した樹脂性のリールテープが貼付されているものである。このリールテープをリール62の周囲に貼付する際、リールテープ上の図柄61の位置と、ステッピングモータ65のステップとが所定の対応関係となるように設定されている。
前記図柄表示窓部16の下方には、クレジットメダルの貯留枚数を表示するクレジット表示器87と、このクレジット表示器87の左側に配置され、遊技機10から払い出されたメダルの総数を表示する払出枚数表示器88とが設けられている。これらの表示器は、2個の7セグメントLED表示器で構成されている。7セグメントLED表示器は、10進法のアラビア数字等の1文字を表現するために、それぞれ個別に点灯・消灯が可能な7つのセグメント(LED)から構成されているものである。2個の7セグメントLED表示器を有することにより、クレジット表示器87は2桁の貯留枚数、払出枚数表示器88は2桁の払出枚数が表示可能になっている。
前記前扉14の下部には下パネル22が設けられている。そして、前扉14には下パネル22の上部に位置して前扉14の前方向へ向けて突出する操作部30を備えている。
本実施の形態に係る遊技機10には、遊技開始の条件として投入するためのメダルを後述するメダル投入口38からあらかじめ投入して、最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。なお、このクレジットメダルとして貯留可能な最大枚数である50枚を最大クレジットメダル数とする。
前記操作部30の上面右側には、遊技媒体としてのメダルを投入するためのメダル投入口38が設けられている。
前扉14の背面であって、前記メダル投入口38の近傍には、メダル投入口38に投入されたメダルが正規のものか否かを選別して、正規のメダルのみを後述するホッパーユニット24に導くメダルセレクタ17が設けられている。このメダルセレクタ17には、メダル投入口38に投入されたメダルを1枚ずつ検出する投入センサ92が設けられている。なお、この投入センサ92は、3つのセレクターセンサ(図示せず)が通路に設けられている。投入されたメダルは、3つのセレクターセンサの順序及び所定の範囲の時間の間隔(タイミング)で検知するように配置されている。
なお、前扉14の背面には図示しないメダル通路が設けられており、メダルセレクタ17において非正規のメダルとして排除されたメダルや、後述するホッパーユニット24から払い出されたメダルが、このメダル通路を通過して後述するメダル払出口28から払い出される。
具体的には、メダルセレクタ17には、特に図示していないが、電磁石を用いたキャンセルコイルの作動により、メダル投入口38から投入されたメダルをホッパーユニット24内に貯留させる通路と、メダル払出口28から後述するメダル受け皿26へ進ませる通路との切り換えが可能に形成されている。これにより、メダル投入口38から投入されたメダルをクレジットメダルとして貯留するか、メダル受け皿26へ払い出すかの切り換えをすることができる。
前記操作部30の中央には、停止操作により対応する遊技用リール62aの回転を停止させるため(変動表示を操作により停止させるため)、3個の遊技用リール62aのそれぞれに対応する3個の停止操作手段51としてのストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50は、左リール64を停止させるための左ストップスイッチLと、中リール66を停止させるための中ストップスイッチCと、右リール68を停止させるための右ストップスイッチRとを有している。すなわち、これらのストップスイッチ50は、複数の遊技用リール62aそれぞれに対応して設けられ、複数の遊技用リール62aの図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作により遊技用リール62aの図柄61の変動表示を個別に停止させるためのものである。
なお、演出用リール69は、演出用のリール62であるため、停止させるためのストップスイッチ50は、設けられておらず、遊技機10側の制御により演出用として停止表示されるが、当該演出用リール69を停止させるためのストップスイッチ50を設けるようにしてもよい。
このストップスイッチ50の左側には、メダルの投入又は後述するベットスイッチ32の操作を条件に遊技用リール62aの回転を開始させるためのスタートスイッチ40が設けられている。すなわち、このスタートスイッチ40は、遊技者の操作により遊技用リール62aの図柄61の変動表示を開始させるためのものである。
なお、演出用リール69は、このスタートスイッチ40の操作を契機に回転を開始する場合もあるが、スタートスイッチ40の操作を契機に回転を開始せずに他の所定の契機、例えば、第3番目にストップスイッチ50により停止操作する第3停止操作後や全ての遊技用リール62aの停止後に回転を開始する場合もある。
このスタートスイッチ40の上方には、ベットスイッチ32として、投入されたメダル数(クレジットされたメダル数)から最大投入枚数(具体的には3枚)に達するまで投入可能なメダル数を減じて3枚のメダル投入に代えるマックスベットスイッチ34と、クレジットしたメダル数から1枚のメダル数を減じて1枚のメダル投入に代えるシングルベットスイッチ35とが設けられている。
メダル投入口38の下側には、クレジット機能によりクレジットしたメダルの全てを払い出すための精算スイッチ36が設けられている。
前記前扉14の背面には、扉開閉用スイッチ19、設定変更スイッチ46、設定表示器89等が配置されている(図3参照)。
扉開閉用スイッチ19は、筐体12側に設置されているものであって、前扉14が閉じているか否かを検知するための扉センサである。この扉開閉用スイッチ19は、前扉14が閉塞している場合に、前扉14の背面と扉開閉用スイッチ19の前面とが近接することで接触センサによりオン状態(ON状態)となり、前扉14が開放するに従って、前扉14の背面が扉開閉用スイッチ19の前面から離間して接触センサによりオフ状態(OFF状態)となる。もちろん、接触センサに限定されるものではなく、光センサや磁気センサ等により前扉14の開閉を検知するようにしてもよい。
設定変更スイッチ46は、後述する電源ユニット43の設定キースイッチ45と共に設定変更を行うためのものである。なお、この設定変更スイッチ46は、前扉14の背面に設けられているが(特に図示せず)、リセットスイッチとしても兼用される。
設定表示器89は、7セグメントの小型のLEDにより、当選確率の後述する設定値(具体的には、1〜6の6段階)を設定する際に、当該設定値を表示するものである。設定表示器89には、当該遊技機10の設定値が表示されるが、外部から視認できないようにすべく、筐体12の内部、詳しくは、前扉14の背面に設けられており、設定値の設定後、その表示は解除される。
前記前扉14の下部に相当する筐体12の内部には、メダルを貯留することができるとともに、メダルを払い出すことができるホッパーユニット24と、各部品に電力を供給するための電源ユニット43とが配置されている(図3参照)。
この電源ユニット43には、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ44と、設定変更処理のための設定キースイッチ45とが設けられている。
このホッパーユニット24には、その駆動によりメダルをメダル払出口28に向けて払い出すホッパーモータ95と、ホッパーユニット24の出口に設けられ、メダル払出口28に払い出されたメダルを1枚ずつ検出する払出センサ94と、ホッパーユニット24のメダルタンクから溢れたメダルを収納するための補助タンクの近傍に設けられ、補助タンク内のメダルが満杯になったことを検出して後述するメイン制御手段200へ信号を出力するオーバーフローセンサ96とが設けられている。
なお、特に図示していないが、払出センサ94は、払出センサAと、払出センサBとの2つが所定距離を開けて配置されてある。正常な状態でのメダル通過時のタイミングチャートでは、ホッパーモータ95が駆動中(オン状態)のときに、両センサがオン状態に移行可能になっている。
前記前扉14の下部には、所定の場合にホッパーユニット24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
本実施の形態に係る遊技機10は、マックスベットスイッチ34やシングルベットスイッチ35の操作又はメダル投入により所定枚数(具体的には、3枚)のメダルを投入することにより遊技の開始を可能とするものである。そして、スタートスイッチ40の押下操作により、遊技用リール62aの回転を開始させて遊技が開始されるとともに、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選が行われる。そして、当該遊技機10は、各遊技用リール62aに対応するストップスイッチ50の操作タイミング及び役抽選の結果に基づいて、遊技用リール62aの回転を役抽選の結果に適合するように停止させる。
当該遊技機10は、停止時の図柄61の組み合わせによって、当選した役を構成する図柄61の組み合わせが所定の有効なライン(所定の役の図柄61の組み合わせが当該ライン上に揃ったときに所定の利益が付与されるラインのことであり、以下、有効ライン86とする。)上に停止した場合に、入賞等となり、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の利益を遊技者に付与する。これにより、1回の遊技が終了するものである。
この有効ライン86は、具体的には演出用リール69を除く3個の遊技用リール62aにそれぞれ表示されている図柄61のうち図柄表示窓部16から視認可能な図柄61を各遊技用リール62aにつき1個ずつ繋いでできる、複数のリール62の全てを貫くライン(途中で折れ曲がりも可)のうち、入賞等するために有効となる図柄61の組み合わせの並びを規定したラインである。このラインは、規定の賭け数(3枚)のメダルをベットすることにより有効ライン86になる。
図1に示すように、本実施の形態の有効ライン86は、遊技を行うための条件として投入する必要があるメダルの投入枚数3枚によって1ラインが有効ライン86として規定されている。
具体的には、左リール64と中リール66と右リール68との中段を結んだものの1本が設定されている。
図2に示すように、左リール64、中リール66、右リール68及び演出用リール69の表面には、「青7、白7、青7、黒7、ベル、スイカ、チェリー、ブランク、大7(演出用リール69の上段、中段、下段の3つに渡る大文字の7表示」の複数の種々の図柄61が形成されている。
特に図示していないが、左リール64、中リール66、右リール68のこれらの図柄61の所定の組み合わせが複数種類の役に対応して設けられている。
これらの図柄61は、それぞれの絵柄がプリントされたリールテープをリール62の外周表面に貼付することで形成されている。なお、図2の図柄61の図柄番号(コマ番号)の0〜19は、リール62の外周表面に物理的に付されているものではなく、仮想的な番号であって、各図柄61の停止を制御するためのプログラムで特定の図柄61を指定するためのものである。
前扉14には、遊技者に役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像等で報知させるための演出装置70が形成されている。この演出装置70は、後述するサブ制御手段400に基づいて演出を行う演出実行手段であって、スピーカー72と、演出用ランプ78と、表示装置84と、演出用リールユニット60b(演出用リール位置センサ63b、演出用ステッピングモータ65b、演出用リール69)とを備えている。
スピーカー72は、前扉14の上部左右に配置された上部スピーカー74と、この上部スピーカー74よりも下部左右に配置された下部スピーカー76とを備えている。
演出用ランプ78は、前扉14の上部に配置された上部ランプ80と、前扉14の中央付近であってリール62と表示装置84との間に位置する中央ランプ81と、前扉14の下部の左右に配置された下部ランプ82とを備えている。
前記表示装置84は、その画面に種々の映像を表示する液晶表示装置である。
前記演出用リール69は、4個のリール62の中の一番右側に位置するものであって、演出用として用いられているものである。
図3に示すように、遊技機10の内部には、制御手段101としての、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置100が形成されている。この制御装置100は、遊技及び遊技進行に伴う演出を実行する。この制御装置100は、遊技を進行させて遊技状態(遊技の進行)を制御するメイン制御手段200(メイン制御装置ともいう)と、このメイン制御手段200から送信される情報(コマンド)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うための制御を行うサブ制御手段400(サブ制御装置ともいう)とを備えている。
なお、メイン制御手段200とサブ制御手段400との間は、メイン制御手段200への不正操作を防止するために、メイン制御手段200からサブ制御手段400への一方向の通信により行われ、サブ制御手段400からメイン制御手段200への逆方向の通信は行われていない(すなわち双方向の通信ではない)。メイン制御手段200は、投入センサ92、ベットスイッチ32、スタートスイッチ40、ストップスイッチ50、設定変更スイッチ46、精算スイッチ36、扉開閉用スイッチ19、電源スイッチ44、設定キースイッチ45、リール位置センサ63、払出センサ94、オーバーフローセンサ96の入力を受け付け、役抽選を行い、遊技用リールユニット60a(遊技用リール位置センサ63a、遊技用ステッピングモータ65a、遊技用リール62a)、ホッパーユニット24、外部集中端子板18、設定表示器89、クレジット表示器87及び払出枚数表示器88の作動を制御する。
サブ制御手段400は、メイン制御手段200から信号を入力し、演出用ランプ78、スピーカー72、表示装置84、演出用リールユニット60bの作動を制御する。サブ制御手段400の出力側には、演出用ランプ78、スピーカー72、表示装置84、演出用リールユニット60b(演出用リール位置センサ63b、演出用ステッピングモータ65b、演出用リール69)の各パーツが接続されている。
なお、メイン制御手段200を有するメイン基板と、サブ制御手段400を有するサブ基板700とは、それぞれ専用の基板ケースの内部に収納されている。具体的には、メイン制御手段200のメイン基板は、メイン基板ケースの内部に収納され、サブ制御手段400のサブ基板700は、サブ基板ケースの内部に収納されている。そして、メイン基板ケースは、筐体12内部の奥側の上部に固定され、サブ基板ケースは、筐体12内部の正面から向かって左側に固定されている。
メイン制御手段200及びサブ制御手段400は、CPU、ROM、RAM、I/Oポート(図示せず)を備えたマイクロコンピュータにより構成される。CPUは、タイマ割込等の割込機能を持ち、ROMに記憶されたプログラムを実行して、種々の処理を行う。ROMは、CPUが実行するプログラムや各種テーブル等の固定的なデータを記憶し、RAMは、CPUがプログラムを実行する際の一時的な記憶領域、例えば遊技機10の状態を記憶するための記憶領域や、役抽選の抽選結果を記憶するための記憶領域として使用される。
本実施の形態に係る遊技機10では、遊技状態としてボーナス役に当選していない状態であるボーナス非当選状態と、ボーナス役に当選しているが、ボーナス役に係る図柄組み合わせを有効ライン86上に停止させておらずボーナス状態へ未だ移行していない状態であるボーナス内部当選状態と、このボーナス役に当選しているときに、ボーナス役に係る図柄組み合わせを有効ライン86上に停止させることができてボーナス状態へ移行している状態との3つの状態が設けられている。これらの遊技状態は、メイン制御手段200で遊技状態の一区分として管理されている。
また、筐体12内部の正面から向かって右側には、外部集中端子板18が設けられている。
外部集中端子板18は、遊技データを遊技機10外部に出力させるものであり、メイン制御手段200と配線される接続端子(コネクタ)や、外部機器(図示省略)と配線される接続端子(コネクタ)が設けられた端子板である。また、外部集中端子板18は、図示しないが、遊技島設備(例えばデータ機器)や遊技ホールのホール管理者が管理するホールコンピュータに接続されている。
なお、外部集中端子板18は、次の情報に関する信号を出力しているものである。
(1)再遊技役(リプレイ役)の当選に関する情報
(2)メダル投入に関する情報
(3)メダル払出に関する情報
(4)ボーナス遊技に関する情報
(5)エラーに関する情報
(6)設定値の変更の有無に関する情報
(7)前扉14の開閉状態に関する情報
図4に示すように、メイン制御手段200は、役抽選手段210、停止制御手段220、停止図柄判定手段230、遊技媒体払出制御手段240、設定値選択手段320、遊技制御手段250、送信手段380の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。なお、上述した手段は、メイン制御手段200ではなく、サブ制御手段400が有しても良いし、又、メイン制御手段200とサブ制御手段400との両方に分けて有するようにしても良い。
以上の構成をもって、メイン制御手段200は、役の抽選を行い、遊技用リール62aの回転及び停止を制御し、遊技用リール62aが全て停止したときに停止図柄61の判定を行い、遊技の進行を行う手段として機能することとなる。
メイン制御手段200は、遊技を制御するためのものであって、遊技を進行させるためのものである。以下、本実施の形態における遊技について説明する。
規定の賭け数(3枚)が設定されると、所定の有効ライン86(図1参照)が設定される。
賭け数を設定する方法には、メダル投入口38からメダルを投入する方法と、マックスベットスイッチ34又はシングルベットスイッチ35を操作することによってクレジットメダルを賭け数として設定する方法とがある。そして、規定の賭け数が設定されていることを条件に、スタートスイッチ40を操作すると、賭け数が確定し、役抽選手段210により、複数の役のいずれかに当選したか又はハズレかの抽選(役抽選)が行われる。また、役抽選とほぼ同時に、前回の遊技での遊技用リール62aの回転開始時から所定の時間(本実施の形態では、4.1秒)が経過しているか否かが判定され、所定の時間が経過すると、3個全ての遊技用リール62aの回転が開始する。
役抽選手段210は、メイン制御手段200が備える手段であり、スタートスイッチ40の操作を契機に、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの抽選(役抽選)を行うためのものである。
この役抽選手段210は、役に当選したか否かを決定するための抽選テーブルを、設定値(1〜6)及び遊技状態(ボーナス非当選状態、ボーナス内部当選状態、ボーナス状態等)にそれぞれに対応して複数備えており、メイン制御手段200のROM上に記憶している。
役抽選手段210は、抽選テーブルに予め記憶した抽選データと、所定範囲の整数値を繰り返してカウントするループカウンタを有する所定の乱数発生手段(乱数発生回路)が発生した乱数のうちから抽出した乱数とを比較して、当選か否かを判定する。なお、役抽選手段210による役抽選処理は、後述するステップ131のスタートスイッチ40の操作直後のステップ132において行われる。
役抽選手段210の役抽選に用いる当選確率は、上述した設定値に基づいて予めプログラムされた範囲内で遊技ホールの管理者により変更可能に形成されている。具体的には、その当選確率を規定するための値である設定値を変更するための筐体12内部の設定キースイッチ45を操作することにより、複数の設定値(具体的には、1〜6の6個)のうちいずれか1つの特定の設定値を選択することで前記当選確率の変更が可能となる。
本実施の形態では、1〜6の6個の設定値が設けられ、原則として設定値の数値が高くなるほど、当選確率が高くなって遊技者に対して有利になり得るように規定されている。
なお、設定値の数値が高くなるほど、全ての役の当選確率が必ずしも高くなることに限定されるものではなく、設定値の数値が高くなるほど、一部の役の当選確率は高くなるが、他の一部の役の当選確率は同一であってもよい。さらに、設定値の数値が高くなるほど、他の一部の役の当選確率は、低くなるが、全ての役全体として遊技者の利益を考慮すると遊技者に対して有利となるように設定されているようなものでもよい。
また、設定値は、上述したような6段階以外にも、例えば「1・3・6」「2・4・6」「1・6」の様に、2段階や3段階等複数の段階であれば良いものである。
また、設定値は、例えば、設定値1、設定値2、・・・、設定値6のように数値が高い設定値になるほど、所定の役(例えばボーナス移行役)の当選確率は高くなるが、いわゆるAT機能を備えているような場合には、当該AT機能を発揮しているAT状態への移行抽選の当選確率が低くなる(又は共通になる)ようにしても良いものである。なお、ここでAT機能とは、例えば予め定めた所定の停止操作順序でストップスイッチ50を停止操作しなければ、当選した役に係る図柄組み合わせを有効ライン86上に停止表示させることができないように設定されているような場合に、その所定の停止操作順序を遊技者に報知して、入賞をアシストするような機能である。
本実施の形態では、役抽選手段210により抽選される役として、大別すると、入賞役としての小役(メダルの払出しを伴う役)、再遊技役(遊技者所有のメダルを使用することなく次回の遊技を開始可能とする役、いわゆるリプレイ役)、ボーナス移行役(遊技状態の移行を伴う役)等が設けられている。
本実施の形態では、入賞役として複数種類の小役が含まれている。設定値1〜6の各設定値での小役の役抽選における当選確率が予め定められている。
停止制御手段220は、役抽選の結果とストップスイッチ50の操作とに基づいて遊技用リール62aの変動表示動作の停止制御を行うためのものである。具体的には、停止制御手段220は、メイン制御手段200が備える手段であり、各遊技用リール62aの回転を停止させるためのものである。停止制御手段220は、役抽選手段210の役抽選結果と、各ストップスイッチ50が操作されたときの対応する遊技用リール62aの回転位置とに基づいて、各遊技用リール62aの回転を停止させる。
なお、停止制御手段220は、必要に応じて各ストップスイッチ50が停止操作されるときの順番(押し順)が所定の条件に適合しているか否かも停止させる条件にしてもよい。停止制御手段220による処理は、後述するステップ134のストップスイッチ50の操作後のステップ135、136において行われる。
停止制御手段220は、停止操作手段51としてのストップスイッチ50の停止操作タイミングから所定時間内(例えば、190ms)に、遊技用リール62aを停止させるように、ステッピングモータ65を制御するものである。
停止図柄判定手段230は、メイン制御手段200が備える手段であり、全ての遊技用リール62aが停止した際における有効ライン86上の図柄61の組合せを記憶するとともに入賞等の判定をするためのものである。なお、停止図柄判定手段230による処理は、後述するステップ138(図11参照)において行われる。
遊技媒体払出制御手段240は、停止図柄判定手段230の判定結果に基づいて、メダル払出等の所定の処理を行うためのものであって、停止制御手段220によって停止された遊技用リール62aの停止態様が、所定の停止態様であった場合に遊技媒体の払い出しを行うものである。
遊技媒体払出制御手段240は、停止図柄判定手段230の判定の結果、小役が入賞していると判定するとメダルの払出しを行う。なお、遊技媒体払出制御手段240による処理は、後述するステップ140(図11参照)において行われる。
設定値選択手段320は、予め設定された複数種類の設定値(具体的には、設定値1から設定値6までの6段階)から外部操作(具体的には、設定キースイッチ45や、設定変更スイッチ46の所定の手順による操作)により特定の設定値を選択可能なものである。
具体的には、設定値選択手段320は、扉センサ(扉開閉用スイッチ19)がON状態(前扉14が閉状態)でない、すなわち前扉14が開放状態であると判定され、さらに、設定変更処理用の開始スイッチ(具体的には、設定キースイッチ45)が操作されてON状態であると判定された場合、設定変更処理が可能な状態へ移行する。設定値選択手段320は、不正対策として安全性を高めるために、前扉14が開放状態であって、且つ、設定キースイッチ45がON状態でないと、設定変更処理に移行しないようになっている。
さらに、設定値選択手段320は、この設定変更処理が可能な状態において、設定変更スイッチ46がオン状態に操作されると、設定値を更新する。設定値の更新は、具体的には、設定値1〜5では、1が加算され、設定値6では、設定値1へ移行する。この設定値の更新は繰り返し操作することにより、さらに次の数値の設定値への移行が繰り返される。
この設定変更処理が可能な状態において、設定値選択手段320は、スタートスイッチ40のオン状態が検知されたか否かを判定し、検知されたと判定された場合に、さらに、設定キースイッチ45がオフ状態になることで、設定値を確定する。
ここで、設定値の変更作業が可能となる設定変更状態について以下に説明する。
一般的に、前扉14を開放した遊技ホールのホール管理者が設定値の変更に係る作業を行う。
設定キースイッチ45は、オン状態(ON位置)と、オフ状態(OFF位置)と、へ切り替え可能に形成されている。
電源スイッチ44をオン状態(電源投入)にしたときに、設定キースイッチ45がオン状態(ON位置)にあると、設定値の変更処理(設定変更処理)が可能な状態(設定変更状態)へ移行するように形成されている。設定キースイッチ45をオフ状態(OFF位置)へ戻すことで、設定変更状態が解除されて設定値の変更が不能となり、通常の遊技が実行可能となる。
設定した設定値は、電源スイッチをOFF(電源遮断)にしても、バックアップ機能(電源)によって、記憶保持されるように形成されている。この記憶保持された設定値は、電源スイッチ44をオン状態(ON位置)にするときに読み出され、設定変更状態へ移行しなければ、そのまま読み出した設定値が採用されるように形成されている。設定変更状態へ移行したときには、読み出した設定値が、設定変更作業時の初期値となるものである。
また、設定値選択手段320は、特定の当選確率を規定する抽選値情報(役抽選の当選確率)を複数種類の設定値(具体的には、1〜6)毎に記憶している。さらに、設定値選択手段320は、設定値(具体的には、1〜6)毎に、異なる遊技状態毎の抽選値情報(役抽選の当選確率)を記憶している。この異なる遊技状態とは、ボーナス非当選状態や、ボーナス内部当選状態や、ボーナス状態等の各遊技状態を意味する。
遊技制御手段250は、遊技状態を制御するものである。
具体的には、遊技制御手段250は、図4に示すように、大別すると、ボーナス非当選状態制御手段251、ボーナス状態制御手段253及びボーナス内部当選状態制御手段254の各手段を有する。
ボーナス非当選状態制御手段251は、メイン制御手段200で管理される遊技状態の一区分としてのボーナス非当選状態の遊技の進行を制御するものである。ここで、ボーナス非当選状態は、ボーナス役に当選していない状態であって、ボーナス内部当選状態や、ボーナス状態以外の遊技状態を意味する。
ボーナス状態制御手段253は、ボーナス状態の遊技を制御するものである。
ボーナス状態は、ボーナス内部当選状態中にボーナス移行役の図柄を有効ライン86上に揃えることでRBBへ移行し、所定枚数(119枚)を超えるメダルの払い出しで終了する。
ボーナス内部当選状態制御手段254は、ボーナス内部当選状態の遊技を制御するものである。このボーナス内部当選状態は、ボーナス移行役に当選し当該ボーナス移行役に対応した図柄61を有効ライン86上に停止表示できなかった場合に移行する。そして、このボーナス内部中にボーナス移行役の図柄を有効ライン86に揃えることで終了する(ボーナス状態へ移行する)ものである。
ここで、特別遊技としてのボーナス役は、2種類(RBB1、RBB2)設けられている。この2種類のボーナス役へは、予め定められた図柄組み合わせを有効ライン86上に停止表示させることにより移行可能であり、当該図柄組み合わせは、ボーナス役の種類毎に異なるように形成されている。
送信手段380は、サブ制御手段400へ信号(コマンド)を送信するためのものである。
送信手段380は、複数種類の設定値の中から選択された特定の設定値に対応する当選確率を用いて実行された役抽選の抽選結果をサブ制御手段400の受信手段410へ送信する。
サブ制御手段400は、図5に示すように、受信手段410、演出実行制御手段420、デバイス制御手段500、データ記憶手段600、データ検出手段708、データ一時記憶手段707(バッファ706)、タイマ手段703(タイマ702(通常タイマ810、特別タイマ820))の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
以上の構成をもって、サブ制御手段400は、メイン制御手段200からの信号を受けて、遊技の進行に伴う演出を行うものである。
具体的には、サブ制御手段400は、演出用ランプ78を駆動するためのLED駆動回路(図示せず)を有するランプ基板710に対してランプ(LED)の点灯や消灯を規定するデータを出力したり、スピーカー72から音を出力するための音声出力回路(図示せず)を有するスピーカー基板720に対して出力する音声を規定するデータを出力したり、表示装置84を駆動するための表示装置基板730に対して出力する映像データを規定するデータを出力したり、演出用リール69を駆動させるための演出用リール基板740に対して駆動を規定する駆動制御データとしての演出リール制御データを出力したりする(図7参照)。
サブ制御手段400の処理には、予め定められたプログラムに従うメイン処理と、可動役物としての演出用リール69を駆動制御するために予め定められたタイミングに割り込んで実行される割込処理とが設けられている。
受信手段410は、送信手段380から送信された信号(コマンド)を受信するものである。
演出実行制御手段420は、役抽選の結果に基づく当選役に応じた演出や、ボーナス非当選状態、ボーナス内部当選状態、ボーナス状態等の各遊技状態に応じた演出等を行うためのものである。これらの演出は、それぞれ複数設けられており、演出実行制御手段420は、役抽選の結果に基づく当選役や、乱数を用いた抽選等により、データ記憶手段600に記憶された所定の演出を選択するとともに、選択した演出をデバイス制御手段500を介して演出装置70により実行する。
デバイス制御手段500は、可動役物としての演出用リール69及び他の演出デバイスを含む複数の演出デバイスを制御するためのものであって、具体的には、演出デバイスとしての演出用ランプ78、スピーカー72、表示装置84、演出用リールユニット60bを制御するためのものである。このデバイス制御手段500は、ランプ制御手段510と、スピーカー制御手段520と、表示装置制御手段530と、演出用リール制御手段540とを有している。
デバイス制御手段500は、演出用リール69を用いる演出の場合、後述するデータ検出手段708が取得した(検出した)コマンド発行データに記憶されているデータに従って、他の演出デバイス(演出用ランプ78、スピーカー72、表示装置84)を作動させる。
また、デバイス制御手段500は、演出用リール69を用いない演出の場合、コマンド発行データに基づかずに、各データ記憶手段600(ランプデータ記憶手段610、スピーカーデータ記憶手段620、表示装置データ記憶手段630)に記憶されているデータに従って、他の演出デバイス(演出用ランプ78、スピーカー72、表示装置84)を作動させる。
ランプ制御手段510は、演出デバイスとしての演出用ランプ78を制御するためのものである。
スピーカー制御手段520は、演出デバイスとしてのスピーカー72を制御するためのものである。
表示装置制御手段530は、演出デバイスとしての表示装置84を制御するためのものである。
演出用リール制御手段540は、演出用ステッピングモータ65bを介して、演出デバイスとしての演出用リール69を制御するためのものである。
演出用リール69を駆動制御する割込処理では、割り込みを発生させたタイミングから次の割り込みのタイミングまでの時間内に後述する演出用リールデータ記憶手段640から可動役物制御データ内の処理の順番に取得した演出リール制御データによる演出用リール69の制御等を実行するように形成されている。
この演出リール制御データは、演出用リール69を回転駆動するための駆動手段としての演出用ステッピングモータ65bを駆動制御するためのものである。
データ記憶手段600は、デバイス制御手段500が演出デバイスを作動させるために予め設定した複数の演出データを記憶しているものである。このデータ記憶手段600は、ランプデータ記憶手段610と、スピーカーデータ記憶手段620と、表示装置データ記憶手段630と、演出用リールデータ記憶手段640とを有している。
ランプデータ記憶手段610は、ランプ制御手段510が演出用ランプ78を制御するために予め作成された演出用の複数のランプデータを複数記憶しているものである。
スピーカーデータ記憶手段620は、スピーカー制御手段520がスピーカー72を制御するために予め作成された複数のスピーカーデータを複数記憶しているものである。
表示装置データ記憶手段630は、表示装置制御手段530が表示装置84を制御するために予め作成された複数の表示装置データを複数記憶しているものである。
演出用リールデータ記憶手段640は、演出用リール69と他の演出デバイス(演出用ランプ78、スピーカー72、表示装置84)の一連の演出として、割込処理で処理される、演出用リール69を駆動するための複数の演出リール制御データ及び演出用リール69を作動させるタイミングに同期して他の演出デバイス(演出用ランプ78、スピーカー72、表示装置84)を作動させるための複数のコマンド発行データを処理の順番に配置した可動役物制御データを複数記憶しているものである。なお、演出用リールデータ記憶手段640は、例えば、役抽選結果に対応して、停止図柄が異なる複数種類の可動役物制御データを記憶してもよい。
また、1つの演出リール制御データによる可動役物の駆動制御は、複数回の割込処理により1つの駆動制御が行われるように構成されている。
なお、コマンド発行データは、1つの可動役物制御データ内に必ずしも複数設けていることに限定されるものではなく、少なくとも1つ設けていればよいものであるが、設けなくてもよい。
データ検出手段708は、後述するバッファ706にコマンド発行データがあるか否か、サブ制御手段400のメイン処理において、所定の時間間隔毎に監視しているものである。
データ検出手段708は、バッファ706に記憶されているコマンド発行データがある場合には、当該コマンド発行データを取得する(検出する)。このデータ検出手段708が取得した(検出した)コマンド発行データに従って、デバイス制御手段500により、他の演出デバイス(演出用ランプ78、スピーカー72、表示装置84)を作動させる。
このデータ検出手段708が取得した(検出した)コマンド発行データに従って、データ記憶手段600内の対応する各記憶手段(ランプデータ記憶手段610、スピーカーデータ記憶手段620、表示装置データ記憶手段630)から対応する制御データが取得され、この制御データに対応するデバイス制御手段500(ランプ制御手段510、スピーカー制御手段520、表示装置制御手段530)により対応する演出装置70(演出用ランプ78、スピーカー72、表示装置84)が制御される。
具体的には、データ検出手段708が取得したコマンド発行データが演出用ランプ78に係るものである場合、ランプデータ記憶手段610から対応する制御データが取得され、この制御データに基づいてランプ制御手段510がランプ基板710を介して演出用ランプ78を制御する。
また、データ検出手段708が取得したコマンド発行データがスピーカー72に係るものである場合、スピーカーデータ記憶手段620から対応する制御データが取得され、この制御データに基づいてスピーカー制御手段520がスピーカー基板720を介してスピーカー72を制御する。
また、データ検出手段708が取得したコマンド発行データが表示装置84に係るものである場合、表示装置データ記憶手段630から対応する制御データが取得され、この制御データに基づいて表示装置制御手段530が表示装置基板730を介して表示装置84を制御する。
本実施の形態では、コマンド発行データとして、演出用ランプ78を作動させるものを一例として説明しているが、これに限定されるものではなく、コマンド発行データの種類によってスピーカー72からのサウンドや、表示装置84に表示される画像等の他の演出装置70を作動させることが可能である。
データ一時記憶手段707は、いわゆるバッファ706であって、割込処理により、データ記憶手段600の演出用リールデータ記憶手段640の1つの可動役物制御データ内の演出リール制御データ及びコマンド発行データを配置順に、順番に処理していくときに処理するデータがコマンド発行データである場合に、当該コマンド発行データを一時的に記憶させるためのものである。
タイマ手段703は、所定の時間を計測する、いわゆるタイマ702を有しており、このタイマ702には、通常タイマ810と、特別タイマ820とを有している。
通常タイマ810は、メイン処理用であって、予め定めた所定の間隔までカウントするためのものである。なお、この所定の間隔は、処理毎に異なるものであってもよい。
特別タイマ820は、演出用リール69の駆動制御用であって、予め定められたタイミングの割込処理を実行する際に用いられる2.083msの間隔で繰り返しカウントするものや、演出用リール69の所定の状態の時間(例えば、図10の10×16.666ms)をカウントするものを有している。
このタイマ手段703は、専用のICなどのハードウェアで実現されるが、プログラムによるソフトウェアで実現するようにしてもよい。また、このタイマ手段703のタイマ702はカウントダウン方式のものでも、カウントアップ方式のいずれでもよい。
図6に示すように、遊技の状態について説明する。
遊技の状態は、メイン制御手段200により管理され、大別すると、ボーナス非当選状態、ボーナス内部当選状態、ボーナス状態がある。
ボーナス非当選状態は、ボーナス非当選状態制御手段251により制御される。
ボーナス状態におけるRBB1、2は、いわゆる「第1種特別役物に係る役物連続作動装置」であって、RB、いわゆる「第1種特別役物」が連続作動し、所定の枚数、119枚を超えるメダルの払出しで終了する。
なお、ボーナス非当選状態から、ボーナス役に当選して、そのまま当該役の図柄61を有効ライン86に停止表示させることで、ボーナス内部当選状態の遊技を経ることなく、直接、ボーナス状態へ移行することもできる。
なお、ボーナス状態は、メダルの払出枚数を終了条件とするのではなく、所定の遊技回数で終了するものであってもよい。
図7は、サブ基板700と、演出デバイス(演出用ランプ78、スピーカー72、表示装置84、演出用リールユニット60b)を制御する基板(ランプ基板710、スピーカー基板720、表示装置基板730、演出用リール基板740)の接続の説明図である。
図7に示すように、サブ基板700には、ランプ基板710と、スピーカー基板720と、表示装置基板730と、演出用リール基板740とが接続されている。
上述した演出用リール基板740等の複数の基板が共通のバスに接続され、当該バスを通じてサブ基板700と通信を行う。当該バスを流れる信号は、シリアル信号又はパラレル信号である。なお、図7では、サブ基板700から出た信号が、サブ基板700に戻っているような配線になっているが、戻らないように反対側の端が開放されていてもよい。
サブ基板700から演出用リール基板740等の周辺基板へは、アドレスを指定してデータをバスに送信することで、周辺基板側、例えば演出用リール基板740は、アドレスにより当該データを認識して取り込み、所定の動作を演出用リール69に対して行うことができるように形成されている。
ここで、サブ基板700には、演出装置70の処理に必要な処理部704と、タイマ702と、バッファ706とを有している。
この処理部704は、上述した演出実行制御手段420と、デバイス制御手段500と、データ記憶手段600と、データ検出手段708とを有している。この処理部704は、サブ基板700における予め定められたプログラムに従うメイン処理と、所定のタイミングに割り込んで実行される割込処理とを実行する。この割込処理として、可動役物としての演出用リール69を駆動制御するために予め定められたタイミングに割り込んで実行される。
タイマ702は、上述したようにタイマ手段703である。タイマ702には、処理部704に対して予め定めた所定の間隔でメイン処理を実行させる通常タイマ810と、演出用リール69に対して予め定めた所定時間を計測する特別タイマ820とを備えている。なお、この特別タイマ820は、演出用リール69の駆動処理のための割込処理を実行するために2.083msをカウントするものや、後述する図10中のプログラムにおける処理時間、例えば10×16.666ms等をカウントするもの等の複数のタイマー機能を備えている。
また、バッファ706は、上述したようにコマンド発行データを一時的に記憶するデータ一時記憶手段707であって、後述する可動役物制御データ内の複数の演出リール制御データの間にコマンド発行データが挿入されている場合に、このコマンド発行データを一時的に記憶する。
一連の演出としての演出用リールの可動役物制御データは、図8に示すように、可動役物としての演出リールの動作を制御するための複数の演出リール制御データ(演出リール制御データ1、2、3、4、・・・、n−1、n、n+1、・・・、m−2、m−1、m)と、演出リール制御データ(n−1)と演出リール制御データ(n+1)との間に挿入されて、演出リール制御データnと同一の割込処理で処理されるとともにランプ等の他の演出デバイスを制御するための指示命令を出すためのコマンド発行データnとを有している。ここで、図8には、コマンド発行データnの1個だけしか記載していないが、実際には、複数のコマンド発行データが演出リール制御データの間に挿入されている。それらの複数のコマンド発行データによる演出内容は、同じ動作であってもよいし、一部同じであってもよいし、全て異なっていてもよい。
また、各演出リール制御データに付された符号(1〜m)は、便宜上、処理順に符号を付しているにすぎず、当該制御データに基づく演出内容は、同じ動作であってもよいし、一部同じであってもよいし、全て異なっていてもよい。
図8に示すのは、図14、図15を用いて説明した演出と同様の演出用リール69の上段、中段、下段に跨がって停止表示される文字「7」が、演出用リール69の正面中央に一時停止したタイミングで演出用リール69の上の演出用ランプ78である中央ランプ81が点灯するような演出で、ズレ時間αが発生していない場合であって、時間tn経過時に予定されたコマンド発行データnがデータ一時記憶手段707としてのバッファ706へ記憶される。サブ制御手段400の処理部704のデータ検出手段708がメイン処理により所定の時間間隔毎にバッファ内にコマンド発行データが有るか否かを絶えず監視している。なお、上記所定の時間間隔毎の時間は、通常タイマ810により計測されている。
このバッファ706へ記憶されたコマンド発行データnがある場合には、当該コマンド発行データnがサブ制御手段400のデータ検出手段708により取得され、デバイス制御手段500により当該コマンド発行データnに従って、他の演出デバイスとしての演出用ランプ78や、スピーカー72や、表示装置84を作動させる。
具体的には、ランプ制御手段510が、コマンド発行データnが指し示す演出内容をランプデータ記憶手段610からランプデータとして採取し、当該ランプデータに基づいて、演出用ランプ78の点灯、点滅、消灯等の所定のタイミングでの演出を実施する。
ここで、コマンド発行データnが、バッファ706へ一時的に記憶され、処理部704のメイン処理の監視下で当該コマンド発行データnが指し示す演出デバイスの作動処理が実行される時間は、人が認識できる時間感覚では有意差を判断できないほどの僅かなものとなる。
ここで、コマンド発行データnをバッファに保存する処理と、演出リール制御データnとの処理とは、同じ割込処理のタイミングで実施される(図12参照)。
したがって、コマンド発行データnに基づく演出デバイスの作動処理が開始されるタイミングと、演出リール制御データnのデータ処理が開始されるタイミングとは、人が認識できる時間感覚では、略同時のタイミングとして捉えられるものとなる。
結果として、図8に示す場合の時間tnのタイミング(t(n+1)に到達前)における演出用ランプ78と演出用リール69との態様は、図8の下部に示すように、演出用ランプ78の点灯と、演出用リール69の大文字「7」が演出用リール69の正面位置に停止表示する状態とがほぼ同時となる。このとき、演出用ランプ78の点灯のタイミングと、演出用リール69の大文字「7」が正面位置となるタイミングとが略完全に一致したタイミングとなり、演出として、非常に効果的なものとなる。
次に、処理の途中に何らかの理由によりズレ時間αが発生した場合について説明する。
一連の演出としての演出用リールのデータは、図9に示すように、図8と同様に可動役物としての演出リールの動作を制御するための複数の演出リール制御データ(演出リール制御データ1、2、3、4、・・・、n−1、n、n+1、・・・、m−2、m−1、m)と、演出リール制御データ(n−1)と演出リール制御データ(n+1)との間に挿入されて、演出リール制御データnと同一の割込処理で処理されるとともにランプ等の他の演出デバイスを制御するための指示命令を出すためのコマンド発行データnとを有している。ここで、図9には、コマンド発行データnの1個だけしか記載していないが、実際には、複数のコマンド発行データが演出リール制御データの間に挿入されている。それらの複数のコマンド発行データによる演出内容は、同じ動作であってもよいし、一部同じであってもよいし、全て異なっていてもよい。
また、各演出リール制御データに付された符号(1〜m)は、便宜上、処理順に符号を付しているにすぎず、当該制御データに基づく演出内容は、同じ動作であってもよいし、一部同じであってもよいし、全て異なっていてもよい。
ここで、図9では、図14、図15を用いて説明した演出と同様の演出用リール69の上段、中段、下段に跨がって停止表示される文字「7」が、演出用リール69の正面中央に一時停止したタイミングで演出用リール69の上の演出用ランプ78である中央ランプ81が点灯するような演出で、図8と異なってズレ時間αが途中で発生している。図9に示すように、時間t4において、ズレ時間αが発生し、演出リール制御データ4の処理までに時間t4+αが経過している。当該ズレ時間αは、それ以後の時間にも遅れとして加わり、演出リール制御データ(n−1)の処理までに時間t(n−1)+αが経過し、演出リール制御データnの処理までに時間tn+αが経過している。
ここで時間tn+α経過時に予定されたコマンド発行データnがデータ一時記憶手段707としてのバッファ706へ記憶される。サブ制御手段400のメイン処理、具体的には処理部704のデータ検出手段708により所定の時間間隔毎にバッファ内にコマンド発行データが有るか否かが絶えず監視されている。なお、上記所定の時間間隔の時間は、通常タイマ810により計測されている。このバッファ706へ記憶されたコマンド発行データnがある場合には、当該コマンド発行データnがサブ制御手段400のデータ検出手段708により取得される。デバイス制御手段500により当該コマンド発行データnに従って、他の演出デバイスとしての演出用ランプ78を作動させる。
具体的には、ランプ制御手段510が、コマンド発行データnが指し示す演出内容をランプデータ記憶手段610からランプデータとして採取し、当該ランプデータに基づいて、演出用ランプ78の点灯演出を実施する。
一方、演出リール制御データ(n−1)のデータ処理が終了したとき、時間t(n−1)+αが経過している。時間t(n−1)+αと、時間tn+αとは、両者とも、同一時間αだけ後にずれている(遅くなっている)が、αは同一であるため、時間tnと時間t(n−1)との差だけとなる。ここで、コマンド発行データnが、バッファ706へ一時的に記憶され、処理部704のデータ検出手段708のメイン処理の監視下で当該コマンド発行データnが指し示す演出デバイスの作動処理が開始される時間は、人が認識できる時間感覚では有意差を判断できないほどの僅かなものとなる。
ここで、コマンド発行データnをバッファに保存する処理と、演出リール制御データnとの処理とは、同じ割込処理のタイミングで実施される(図12参照)。
したがって、全ての時間がズレ時間αだけ後にずれている(遅くなっている)が、全体として同一の時間αだけ遅れていることで、コマンド発行データnに基づく演出デバイスの作動処理が開始されるタイミングと、演出リール制御データnのデータ処理が開始されるタイミングとは、人が認識できる時間感覚では、略同時のタイミングとして捉えられるものとなる。
結果として、図9に示す場合の時間tn+αのタイミングにおける演出用ランプ78と演出用リール69との態様は、当初の予定よりも全体としてズレ時間αだけ共通にずれてはいるが、図9の下部に示すように、演出用ランプ78の点灯と、演出用リール69の大文字「7」が演出用リール69の正面位置に停止表示する状態とがほぼ同時となる。このとき、人が判断できる時間感覚としては、演出用ランプ78の点灯のタイミングと、演出用リール69の大文字「7」が正面位置となるタイミングとが略完全に一致したタイミングとなり、演出として、非常に効果的なものとなる。
仮に、上述したズレ時間αが、遊技者にとって明確に察知できるほどの長い時間であったとしても、両者のタイミングも共通にαだけずれるため、上記効果を奏することができるものである。
図10のサンプルプログラムは、演出用リール69を回転させるステッピングモータを制御するための複数の演出リール制御データの間に、他の演出デバイスとしての演出用ランプ78を作動させるためのコマンド発行データが処理の順番に配置された可動役物制御データの一例を示すものであり、演出用リール69を「7」図柄で停止させると共に停止にあわせて他の演出デバイス(中央ランプ81)による演出を行うものである。
図10のサンプルプログラムの第1バイトには、このプログラムの当該行で実施される処理を実行する時間(タイマーデータ)が記載されている。例えば、プログラム2行目の先頭の「10」の数値は、10×16.666msの時間(タイマーデータ)を意味し、プログラム3行目の先頭の「120」の数値は、120×16.666msの時間(タイマーデータ)を意味している。これらは特別タイマ820により計測される。
プログラムの各行で示される指示内容が、これらのタイマ時間の間、実行されるものである。
プログラムの第2バイトには、種別が記載されている。例えば、プログラム2行目の第2バイトの「0×02」の数値は、演出用リール69の回転方向が順回転(手前側の方向に回転する(正面の図柄61が下方向に移動する))であり、且つ、回転速度が予め別途設定された「02」が指し示す数値であることを意味している。また、例えば、プログラム3行目の第2バイトの「0×03」は、所定位置にきたら演出用リール69の回転を停止させることを意味している。
プログラムの第3バイト以降の数値は、その種別毎に予め設定されている付加データを示しているものである。例えば、プログラム3行目の第3バイト以降の数値では、順回転中に所定箇所が予め定めた0の位置に到達したら、4相励磁にして停止させることを意味している。
そして、プログラム4行目に他の演出デバイスとしての演出用ランプ78を制御するためのコマンド発行データが、演出用リール69の複数の演出リール制御データのプログラムの間に挿入されているものである。
コマンド発行データの第2バイトの種別「0×FF」は、演出用リール69の複数の演出リール制御データの間に挿入されているコマンド発行データとしての「テトラコマンド」であることを意味している。このコマンド発行データの中の第3バイト以降の数値により、コマンド発行データが指し示す他の演出デバイスの種類と、その演出デバイスに対するコマンドとしての指示命令とが示されている。
このコマンド発行データでは、演出用ランプ78の点灯を示している。なお、コマンド発行データの第3バイト以降の所定位置の数値を所定の数値処理により得られる結果が、0〜255の場合、スピーカー72からのサウンド再生、256〜500の場合、演出用ランプ78によるランプ点灯、点滅等、501〜600の場合、表示装置84による所定の画像表示等のように種々の演出デバイスを区別可能に設定されている。例えば、第3バイトが1桁目を、第4バイトが2桁目を、第5バイトが3桁目を示すように構成されており、当該プログラムでは、「321」の演出を行うことが示されている。
このコマンド発行データは、既に説明したように、当該行のプログラムを処理するタイミングにおいて、バッファ706に格納され、サブ基板700のメイン処理により制御される。既に説明しているように当該処理時間は、人の時間感覚では僅かなものになるため、プログラム6行目の無励磁により演出用リール69を停止させるタイミングと、プログラム4行目のコマンド発行データによる演出用ランプ78の点灯のタイミングとは、遊技者の感じる時間感覚では、略同時のタイミングとして捉えることになる。
仮に当該以前のプログラムの途中で時間の大幅なズレαが発生したとしても、プログラム6行目の無励磁により演出用リール69を停止させるタイミングと、プログラム4行目の演出用ランプ78の点灯タイミングとの両者共、時間のズレαだけ遅れるだけであり、両者のタイミングは、遊技者から見るとずれることなく略同時のタイミングとなる。
なお、当該プログラムは、一例であり、一旦、演出用リール69を「7」図柄で仮停止させると共に他の演出デバイスによる演出を行なって遊技者に注目させた後、演出用リール69を再度回転させ、停止時に他の演出デバイスによる演出を行うようにすることも可能である。
図11に示すフローチャートに基づいて、メイン制御手段200が1回の遊技毎に実行する一般的な制御処理について説明する。
ステップ131において、スタートスイッチ40の操作があったか否かの判定が行われる。ここで、スタートスイッチ40の操作があったと判定されると、メイン制御手段200により、賭け数の設定が不可能な状態とされる。その後、次のステップ132に進む。一方、スタートスイッチ40の操作がないと判定されると、再度ステップ131に戻る。
なお、このステップ131の前提として、賭け数設定処理が行われている。この賭け数設定処理では、賭け数として規定の賭け数が設定されたか否かが判定されるものである。具体的には、メイン制御手段200により、当該遊技の賭け数として設定されているメダルの枚数が規定の賭け数に達しているか否かの判定が行われる。
ステップ132において、役抽選手段210により、役抽選処理が行われる。この役抽選処理により、当選した役等を特定するための当選番号が決定される。また、このとき、役抽選の結果がメイン制御手段200からサブ制御手段400へ送信される。これらの処理が終了すると、次のステップ133に進む。
ステップ133において、停止制御手段220により、リールユニット60における演出用リール69以外の遊技用リール62aの回転起動処理(回転開始処理)が行われる。遊技用リール62aが所定の回転速度に達した後、いわゆる定常回転になった後、ストップスイッチ50の停止操作が可能な状態となる。そして、次のステップ134に進む。
ステップ134において、遊技者によりストップスイッチ50の停止操作が行われる。そして、次のステップ135に進む。
ステップ135において、停止制御手段220により、操作されたストップスイッチ50に対応する遊技用リール62aの停止位置を決定する処理が行われる。具体的には、役抽選の結果と、ストップスイッチ50の操作タイミングとによって、停止位置が決定されるものである。そして、次のステップ136に進む。
ステップ136において、停止制御手段220により、決定した停止位置で当該遊技用リール62aの回転停止が行われる。そして、次のステップ137に進む。
ステップ137において、全ての遊技用リール62aが回転を停止したか否かが判定される。そして、全ての遊技用リール62aが回転を停止したと判定された場合、次のステップ138に進み、全ての遊技用リール62aが回転を停止していない、すなわち回転中の遊技用リール62aが残っていると判定された場合、ステップ134に戻る。
ステップ138において、ボーナス役に係る図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示されたか否かが判定される。ボーナス役に係る図柄組み合わせが有効ライン86上に停止表示されたと判定された場合、次のステップ139に進み、当該図柄が有効ライン86上に停止表示されていないと判定された場合、ステップ140に進む。
ステップ139において、ボーナス状態への移行が確定したことを報知する演出が実行される。具体的には、全て(3個)の遊技用リール62aの停止後に演出用リール69の回転駆動が開始され、所定時間だけ回転を継続した後、演出用リール69において、大文字「7」が正面位置に停止表示するとともに、演出用ランプ78の演出用リール69の上の3個の中央ランプ81が停止表示と略同時のタイミングで点灯する演出が実施される(図12、図13のフローチャート参照)。そして、次のステップ140に進む。
ステップ140において、メダルの払出処理が行われる。具体的には、停止図柄判定手段230及び遊技媒体払出制御手段240により、当選役に係る図柄が有効ライン86上に停止している場合には、その当選役に対応する枚数のメダルの払い出しが行われる。なお、メダルの払い出しが不要な場合には、メダルの払い出しは行われない。
なお、演出用リール69が未だ回転している場合には、適当なタイミングで自動的に停止される。
また、本実施の形態では、上述したように、ボーナス状態への移行が確定(ボーナス役の図柄組合せが停止)したタイミングで演出用リール69及び演出用ランプ78を用いた上述したような演出が実施されるが特にこれに限定されるものではなく、役抽選の結果、ボーナス役の移行役に当選した際、上述したような演出用リール69及び演出用ランプ78等を用いた演出を実施するようにしてもよい。さらに、役抽選の結果、ボーナス役の移行役に当選した後、予め定めた所定の遊技回数の後、いわゆるチャンスアクションとして、上述したような演出用リール69等を用いた演出を実施するようにしてもよい。
そして、当該処理が終了する。
図12に示すフローチャートに基づいて、演出用リールデータ記憶手段640に記憶されている演出用リールデータを用いて、可動役物としての演出用リール69を駆動制御するための割込処理について説明する。この図12に示すフローチャートは、図11に示すステップ139のボーナス確定演出で実行される演出用リール69及び演出用ランプ78を用いた演出である。もちろん、この図12に示すフローチャートは、上述したものに限定されるものではなく、他の契機における演出用リール69を用いた演出でも使用可能なものである。
ここで、図12に示すフローチャートは、予め定めた所定の時間の間隔、具体的には、特別タイマ820がカウントした2.083ms間隔毎に割込処理として行われるものである。
ステップ210において、演出用リールデータにおける可動役物制御データ(演出リール制御データ、コマンド発行データ)内の次のデータに更新されたか否かが判定される。具体的には、前回の本フローチャートの処理のステップ217の「データ更新」において、次のデータに更新されているか否かが判断されるものであって、可動役物制御データ内の次のデータに更新(取得)されているか否かが判定されるものである。可動役物制御データ(演出リール制御データ、コマンド発行データ)内のデータが更新されたと判定された場合、次のステップ211に進み、更新されていないと判定された場合、ステップ215に進む。
なお、上記ステップ210において、ステップ139のボーナス確定演出における一連の割込処理のプログラムの一番最初の割込処理、つまり、演出用リール69を用いた演出の最初の割込処理では、データの更新が行われていないが、そのときだけに限って、データの更新がされたと判定してステップ211に進むように別途設定されている。
ステップ211において、更新されたデータが、コマンド発行データであるか否かが判定される。更新されたデータが、コマンド発行データであると判定された場合、次のステップ212に進み、コマンド発行データでないと判定された場合、ステップ214に進む。
ステップ212において、デバイス制御手段500により、更新されたコマンド発行データのバッファ706への保存が行われる。そして、次のステップ213に進む。
ステップ213において、演出用リールデータにおける演出用リールデータ記憶手段640に記憶されている次の演出リール制御データに移行する。そして、ステップ211へ戻る。
なお、ステップ211、212の処理に係る時間は、デバイス制御手段500が演出に対応するデータ記憶手段600(ランプデータ記憶手段610、スピーカーデータ記憶手段620、表示装置データ記憶手段630)から演出に関するデータを取得し、取得したデータに基づいて、演出装置70を制御する時間よりも短い。
一方、前記ステップ211で、更新された新たなデータが、コマンド発行データでないと判定された場合は、ステップ214において、演出リール制御データの設定が行われる。特に図示していないが、演出リール制御データに記載されている内容の処理が実行される。そして、次のステップ215に進む。
一方、前記ステップ210で、演出用リールデータが更新されていないと判定された場合は、ステップ215において、タイマ手段703によりタイマ702の更新が行われる。具体的には、特別タイマ820において、割込処理の時間間隔である2.083msの時間が、演出用リール69の処理時間を判断するための時間合計に加算処理される(累積される)。そして、次のステップ216に進む。
ステップ216において、特別タイマ820で加算処理した時間合計を用いて、プログラムに予め設定された所定時間が経過したか否かが判定される。
具体的には、例えば、図10のプログラムの2行目に記載されている処理であれば、前記所定時間としてタイマーデータの10×16.666ms、すなわち160.66msの時間が経過したか否かが判定されるものである。つまり、本フローチャートは、2.083ms毎に実行され、図10のプログラムの各行に記載されている処理の実行中、2.083msを特別タイマ820が加算していき、図10のプログラムの第1バイト目に記載されている時間(タイマーデータ、例えば、2行目の場合には、10×16.666ms)に到達していなければ、2.083ms経過毎に、図12の本フローチャート(ステップ210→ステップ215→ステップ216)を繰り返し、その間、図10のプログラムの各行に記載されている処理内容が実行される。その間、特別タイマ820が累積加算していく時間と、図10のプログラムの各行の第1バイト目に記載されている時間との長さが比較判断されている。その後、特別タイマ820が累積加算した時間が、第1バイト目に記載されている時間に到達(経過)すると、ステップ217に進んで図10のプログラムの次の行に記載されている駆動制御データ(演出リール制御データ)にデータを更新(取得)するとともに、特別タイマ820が累積加算した時間を初期化する。
そして、前記所定時間が経過していると判定された場合、次のステップ217に進み、前記所定時間が経過していないと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップ217において、演出用リールデータのプログラムにおける演出リール制御データの更新が行われる。すなわち、プログラムの次の行の処理に移行する。そして、当該処理が終了する。
図13に示すフローチャートに基づいて、サブ制御手段400のメイン処理(メインルーチン)におけるコマンド発行データの処理について説明する。
なお、サブ制御手段400のメイン処理(メインルーチン)では他の処理もあるが省略する。
ここで、図13に示すフローチャートは、メイン処理において予め定めた所定の時間の間隔の割込処理が行われるものである。
ステップ310において、データ検出手段708によりバッファ706にコマンド発行データが有るか否かが判定される。バッファ706にコマンド発行データが有ると判定された場合、ステップ311に進み、コマンド発行データが無いと判定された場合、当該処理は終了する。
ステップ311において、デバイス制御手段500により、コマンド発行データに基づいて、対応する演出デバイスに対してコマンド処理が行われる。具体的には、デバイス制御手段500により、例えば、演出用ランプ78を点灯させるコマンドがあった場合には、ランプ制御手段510により、ランプデータ記憶手段610のデータに基づいて所定の点灯や点滅等の処理が行われる。そして、当該処理が終了する。
本実施の形態によれば、上述したような構成を有することにより、以下に示すような作用及び効果を奏する。
本実施の形態では、演出用リールデータ記憶手段640により、可動役物としての演出用リール69を駆動させる複数の演出リール制御データと、この所定の演出制御データによる演出用リール69の駆動に同期して他の演出デバイスとしての演出用ランプ78、スピーカー72、表示装置84を作動させるための複数のコマンド発行データとが、処理の順番に並んで記憶されている(図8〜図10参照)。
なお、本実施の形態では、演出用ランプ78を作動させるためのコマンド発行データの1つが一例として記載されているが、これに限定されることなく、スピーカー72や表示装置84を作動させるためのコマンド発行データを複数個配置してもよい。
仮に可動役物としての演出用リール69を駆動させるタイミングが当初の予定から所定時間αだけずれてきても、演出リール制御データとともに処理の順番に並んで記憶されているコマンド発行データがバッファ706に記憶されるタイミングも同様に所定時間αだけずれることになる。このため、可動役物としての演出用リール69と他の演出デバイスとの両者を別個独立に所定契機からの時間経過で管理するようなもの(図14、図15参照)と比較して、演出用リール69の作動と、他の演出デバイス(演出用ランプ78、スピーカー72、表示装置84)との作動とのタイミングが大幅にずれてしまうようなことを抑えることができる。これにより、本実施の形態では可動役物としての演出用リール69の作動と、他の演出デバイスとの作動とのタイミングを合わせることができる。
これにより、可動役物としての演出用リール69と、演出用ランプ78等の他の演出デバイスとの間で、演出のタイミングに遊技者が明確に認識できるようなズレを発生させないようにすることができ、遊技者に対して演出に違和感を与えず、それらのタイミングが揃うことで効果的な演出を実行することができる。
さらに、本実施の形態では、演出用リールデータ記憶手段640の可動役物制御データ(演出リール制御データ、コマンド発行データ)内のデータを配置順に、順番に処理していくときに、コマンド発行データである場合に、デバイス制御手段500により、当該コマンド発行データはバッファ706に保存される。
サブ制御手段400のメイン処理(メインルーチン)によりバッファ706内にコマンド発行データがあるか否かが監視され、コマンド発行データがある場合には、コマンド発行データが取得され、取得されたコマンド発行データに従って他の演出デバイスを作動させている。
このように、コマンド発行データは、バッファ706に保存され、演出リール制御データの処理とは別に処理されている。
すなわち、コマンド発行データをバッファ706へ一時的に待避させていることになり、可動役物制御データにおける割込処理の負荷を軽減させることができ、可動役物制御データの処理の時間を短くすることができる。
このため、他の演出デバイスを作動させる時間は、可動役物を制御する可動役物制御データの処理時間に影響を与えないようにすることができる。これにより、可動役物の作動を安定してなめらかに作動させることが可能となる。
また、コマンド発行データは、複数の演出リール制御データの間に配置されているため、コマンド発行データを用いて所定時間だけ演出用リールを点灯させないような状態における制御は不要であり、非点灯状態における時間管理は不要である。すなわち、予め定めた所定時間だけ演出用ランプ78を作動させない状態(点灯させない状態)にするためのランプ制御データ等は設ける必要がない。このため、そのようなランプ制御データが必要となるような可動役物と他の演出デバイスとの両者を別個独立に所定契機からの時間経過で管理するようなもの(図14、図15参照)と比較して、必要とするデータ容量を抑えることができる。また、このように必要とするデータ容量も抑えることができるため、遊技機の開発時における作動タイミングの変更のためのプログラムの調整作業も容易にすることができる。
本実施の形態によれば、演出用リール69を回転駆動させるタイミングがずれてきても、コマンド発行データがバッファ706に記憶されるタイミングも同様にずれるため、演出用リール69と演出装置70の演出用ランプ78との両者を別個独立に所定契機からの時間経過で管理するようなものと比較して、両者の作動のタイミングを合わせることができる。すなわち、演出用リール69の作動と、演出用ランプ78の作動とのタイミングがずれてしまうようなことを抑えることができる。
さらに、上述したように演出用ランプ78を作動させる時間は、演出用リール69を制御する演出リール制御データの処理時間に影響を与えないようにすることができる。これにより、演出用リール69を回転駆動するための駆動手段としての演出用ステッピングモータ65bにおける演出用リール69の回転作動を安定してなめらかなものにすることが可能となる。
さらに、このように演出用ステッピングモータ65bの回転作動を安定してなめらかなものにすることで、急な回転や不安定な回転作動を回避することができ、結果として、演出用ステッピングモータ65bにおける脱調の発生を抑えることができる。
さらに、具体的に説明する。
仮に1つの割込処理で演出用リール69と、他の演出デバイスとしての演出装置70(演出用ランプ78)との駆動を設定しようとすると、演出用リール69と演出用ランプ78との両方の処理を終了させるまでの時間が割込処理に必要となり、1つの割込処理の時間が長くなってしまい、次の割込処理までの時間間隔を長くする必要がある(長い時間が経過する)ため、演出用リール69をなめらかに回転させられない。
本実施の形態によれば、他の演出デバイス(演出用ランプ78)を制御させるコマンド発行データは、バッファ706に保存され、演出用リール69の処理とは別に処理される。このため、他の演出デバイスとしての演出装置70(演出用ランプ78)を作動させる時間は、演出用リール69を制御する演出リール制御データの処理時間に影響を与えないようにすることができる。これにより、演出用リール69を回転駆動するための駆動手段(演出用ステッピングモータ65b)において1つの割込処理が長くなることがないとともに、割込処理自体の長さも短くすることができ、演出用リール69の回転作動を安定してなめらかなものにすることが可能となる。
上述した実施の形態では、演出用リール69の複数の演出リール制御データの間に、他の演出デバイスとしての演出用ランプの点灯を指示するコマンド発行データが挿入されていたが、他の演出デバイスは、これに限定されるものではなく、スピーカー72から出力されるサウンドや、表示装置84に表示される画像を出力するためのコマンド発行データを挿入してもよいものである。このようにすると、例えば、大文字「7」が正面位置に停止表示したタイミングと、略同時のタイミングでスピーカー72から特定のサウンドや、音声を出力することができ、また、表示装置84に所定のキャラクターによる画像表示を出力させることができて、効果的な演出を実行することができる。
また、上述した実施の形態では、演出用リール69を制御するために割込処理で処理する複数の演出リール制御データの間に他の演出デバイスを制御するためのコマンド発行データを挿入しているだけである。演出リール制御データ及びコマンド発行データに必要な記憶容量の増加は、僅かなものとなる。
例えば、処理のタイミングの厳密な同期をとるために、演出用リール69の動作データと、他の演出デバイスの動作データとを格納する記憶領域を所定ビット数、常に確保しておくようなものと比較すると、必要な記憶容量を遙かに低減させることができる。
本実施の形態のように、コマンド発行データをバッファ706に記憶させて、メイン処理で当該データを採取し、デバイス制御手段500で処理すると、仮に演出用リール69の停止タイミングと、演出用ランプ78の点灯のタイミングとに数ms〜数10ms程度の僅かな相違が発生しても、人(遊技者)の時間の感覚として有意差のあるタイミングの相違にはならず、同一のタイミングで発生した現象として意識させることができる。結果として、本実施の形態では、必要とする記憶容量を抑えることができるとともに、複数の演出デバイスの演出のタイミングを揃えることができる。
上述した実施の形態では、コマンド発行データを演出用リール69の演出リール制御データの間に挿入しているものであったが、特にこれに限定されるものではない。例えば、他の演出デバイスとしての演出用ランプ78や、スピーカー72や、表示装置84等の制御データの途中に当該他の演出デバイス以外の演出デバイスを作動させるためのコマンド発行データを挿入するようにしてもよい。そのようにしても、両者の作動のタイミングを同一にすることが可能となり、上述したものと同様の効果を奏することができる。
10 遊技機 12 筐体
14 前扉 16 図柄表示窓部
17 メダルセレクタ 18 外部集中端子板
19 扉開閉用スイッチ 20 上パネル
22 下パネル 24 ホッパーユニット
26 メダル受け皿 28 メダル払出口
30 操作部 32 ベットスイッチ
34 マックスベットスイッチ 35 シングルベットスイッチ
36 精算スイッチ 38 メダル投入口
40 スタートスイッチ 43 電源ユニット
44 電源スイッチ 45 設定キースイッチ
46 設定変更スイッチ 50 ストップスイッチ
51 停止操作手段 L 左ストップスイッチ
C 中ストップスイッチ R 右ストップスイッチ
60 リールユニット 60a 遊技用リールユニット
60b 演出用リールユニット 61 図柄
62 リール 62a 遊技用リール
63 リール位置センサ 63a 遊技用リール位置センサ
63b 演出用リール位置センサ 64 左リール
65 ステッピングモータ 65a 遊技用ステッピングモータ
65b 演出用ステッピングモータ 66 中リール
68 右リール 69 演出用リール
70 演出装置 72 スピーカー
74 上部スピーカー 76 下部スピーカー
78 演出用ランプ 80 上部ランプ
81 中央ランプ 82 下部ランプ
84 表示装置 86 有効ライン
87 クレジット表示器 88 払出枚数表示器
89 設定表示器 92 投入センサ
94 払出センサ 95 ホッパーモータ
96 オーバーフローセンサ 100 制御装置
101 制御手段 200 メイン制御手段
210 役抽選手段 220 停止制御手段
230 停止図柄判定手段 240 遊技媒体払出制御手段
250 遊技制御手段 251 ボーナス非当選状態制御手段
253 ボーナス状態制御手段 254 ボーナス内部当選状態制御手段
260 前兆演出遊技回数決定手段 320 設定値選択手段
380 送信手段 400 サブ制御手段
410 受信手段 420 演出実行制御手段
500 デバイス制御手段 510 ランプ制御手段
520 スピーカー制御手段 530 表示装置制御手段
540 演出用リール制御手段 600 データ記憶手段
610 ランプデータ記憶手段 620 スピーカーデータ記憶手段
630 表示装置データ記憶手段 640 演出用リールデータ記憶手段
700 サブ基板 702 タイマ
703 タイマ手段 704 処理部
706 バッファ 707 データ一時記憶手段
708 データ検出手段 710 ランプ基板
720 スピーカー基板 730 表示装置基板
740 演出用リール基板 810 通常タイマ
820 特別タイマ

Claims (2)

  1. 複数の演出デバイスの中の1つの可動役物と、
    前記複数の演出デバイスの中の前記可動役物とは異なる他の演出デバイスと、
    遊技及び遊技進行に伴う演出を実行する制御手段とを備えた遊技機であって、
    前記制御手段の処理には、予め定められたプログラムに従うメイン処理と、前記可動役物を駆動制御するために予め定められたタイミングに割り込んで実行される割込処理とが設けられ、
    前記制御手段は、
    前記可動役物及び前記他の演出デバイスを含む前記複数の演出デバイスを制御するデバイス制御手段と、
    前記可動役物と前記他の演出デバイスとの一連の演出として、前記割込処理で処理される、前記可動役物を駆動するための複数の駆動制御データ及び前記可動役物を作動させるタイミングに同期して前記他の演出デバイスを作動させるための少なくとも1つのコマンド発行データの両方のデータを混在させて処理の順番に配置した可動役物制御データを記憶する記憶手段と、
    前記割込処理により、前記記憶手段に記憶された前記可動役物制御データ内の前記駆動制御データ及び前記コマンド発行データを配置順に、順番に処理していくときに処理するデータが前記コマンド発行データである場合には、当該コマンド発行データを記憶させるためのバッファとを備え、
    前記可動役物制御データは、前記駆動制御データ及び前記コマンド発行データの処理の途中で、前記駆動制御データ及び前記コマンド発行データの処理のいずれか一方にズレ時間が発生した場合、前記コマンド発行データに基づく前記演出デバイスの作動処理が開始されるタイミングと、当該コマンド発行データに対応する前記駆動制御データのデータ処理が開始されるタイミングとが略同時のタイミングとなるように、各処理において、前記駆動制御データ及び前記コマンド発行データのいずれか一方のデータが、実施される処理の順番に配置され、
    前記メイン処理により前記バッファ内に前記コマンド発行データがあるか否かが監視され、前記コマンド発行データがある場合には、当該コマンド発行データが取得され、前記デバイス制御手段により当該コマンド発行データに従って前記他の演出デバイスを作動させることを特徴とする遊技機。
  2. 前記可動役物は、周囲に複数の図柄を配置した回転変動可能なリールであり、
    前記駆動制御データは、前記リールを回転駆動するための駆動手段を駆動制御するためのものであり、
    前記他の演出デバイスは、前記リールの回転変動に同期して作動する演出装置であり、
    前記コマンド発行データは、前記演出装置を作動させるためのデータであることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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