JP6796322B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
その際、可動役物と他の演出デバイスとは、演出開始からの経過時間に基づいて、それぞれ別々に制御されている。可動役物と他の演出デバイスとは、同一の経過時間に所定の演出をそれぞれ実施することで、同一のタイミングで発生させていた。
そのため、可動役物を作動させる速度や、前回の停止位置等により、可動役物の作動開始から停止までの時間にバラツキが発生するような場合には、可動役物と他の演出デバイスとのタイミングを一致させることが難しいものになるという問題点が発生する。
具体的には、可動役物として演出用リールを用いる場合、演出用リールの回転開始位置は、前回の最終停止位置によって、その都度異なる。このため、他の演出デバイスの制御データを回転開始位置に応じてそれぞれ持たなければならず、可動役物としての演出用リールと、他の演出デバイスとのタイミングを一致させることが容易ではなく煩雑になる。
また、可動役物として演出用リールを用いる場合、回転途中(例えば、演出用リールを2回転させた後の「7」図柄で一旦停止させると共にランプを点灯させ、その後再び回転等)でのタイミングを一致させることが容易ではなく同期がとりづらいものとなる、特に回転速度の僅かな誤差によっても同期がとりづらくなる。
また、可動役物の作動が変わると、両者の調整等の煩雑な作業が必要になるという問題点が発生する。
具体的には、図14、図15を用いて、演出用リール69の上段、中段、下段に跨がって停止表示される文字「7」が、演出用リール69の正面中央に一時停止したタイミングで演出用リール69の上の演出用ランプ78である中央ランプ81が点灯するような演出が行われるもので説明する。
図14に示すように、可動役物としての演出リールを制御するための演出リール制御データ1、2、3、4、・・・、n−1、n、n+1、・・・、m−2、m−1、mと、他の演出デバイスとしての演出用ランプ78を制御するためのランプ制御データ1、2、3、4、・・・、n−1、n、n+1、・・・、m−2、m−1、mとが別個に設けてあり、別個に制御される。但し、演出の開始契機は両者とも共通で開始される。時間tn経過時の演出用リール69の演出リール制御データnと、時間tn経過時のランプ制御データnとは、予定していた通り、サブ制御手段400の処理部704により同一時間tn時に処理され、処理のタイミングは同一のものとなる。
図15に示すように、演出リール制御データ4を処理する時間である時間t4経過時に何らかの理由により、ズレ時間αが発生して、時間t4+αになったとする。そのとき、ランプ制御データの処理の方には、ズレ時間は発生しておらず、ランプ制御データ4は、時間t4経過時にサブ制御手段400の処理部704により処理が行われている。その後、演出リール制御データを用いた演出用リール69の処理に変化はなく、そのズレ時間αが引き継がれて、そのまま残ることになる。演出リール制御データnの処理経過時には、時間tn+αが経過していることになり、それに対応するランプ制御データnは、当初の予定通り時間tnが経過していることになる。
例えば、図14、図15に示すような場合、タイミングを合わせるため、演出用ランプ78の作動が無い状態(点灯させない状態)でも予め定めた所定時間だけ演出用ランプ78を点灯させない状態というランプ制御データが必要となり、データ容量が多くなってしまう。
また、遊技機の開発時に演出用ランプ78の点灯タイミングを変更する場合、その調整のためのプログラムの変更作業が煩雑である。
そのため、短い時間内での動作開始、停止を繰り返す等、可動役物に複雑な動作をさせようとすると滑らかな動作の切替等を行うことができず、違和感のある演出となる場合が発生したり、割込処理で処理量が多くなるため、割込処理以外での処理に影響がでたりする。
そこで、従来の技術として、演出のタイミングにズレが生じてしまう前にデバイス制御装置に対する制御コマンドの送信回数をカウントして、このカウントした数値が所定数に達したときにズレを補完するための補完処理を行うようなものがある(特許文献1)。
前記可動役物制御データは、前記駆動制御データ及び前記コマンド発行データの処理の途中で、前記駆動制御データ及び前記コマンド発行データの処理のいずれか一方にズレ時間が発生した場合、前記コマンド発行データに基づく前記演出デバイスの作動処理が開始されるタイミングと、当該コマンド発行データに対応する前記駆動制御データのデータ処理が開始されるタイミングとが略同時のタイミングとなるように、各処理において、前記駆動制御データ及び前記コマンド発行データのいずれか一方のデータが、実施される処理の順番に配置され、
前記メイン処理により前記バッファ706内に前記コマンド発行データがあるか否かが監視され、前記コマンド発行データがある場合には、当該コマンド発行データが取得され、前記デバイス制御手段500により当該コマンド発行データに従って前記他の演出デバイスを作動させることを特徴とする。
これにより、可動役物と、他の演出デバイスとの間で、演出のタイミングに遊技者が明確に認識できるようなズレを発生させないようにすることができ、遊技者に対して演出に違和感を与えず、それらのタイミングが揃うことで効果的な演出を実行することができる。
メイン処理によりバッファ706内にコマンド発行データがあるか否かが監視され、コマンド発行データがある場合には、コマンド発行データが取得され、取得されたコマンド発行データに従って他の演出デバイスを作動させている。
すなわち、コマンド発行データをバッファ706へ一時的に待避させていることになり、駆動制御データにおける割込処理の負荷を軽減させることができ、駆動制御データの処理の時間を短くすることができる。
このため、他の演出デバイスを作動させる時間は、可動役物を制御する駆動制御データの処理時間に影響を与えないようにすることができる。これにより、可動役物の作動を安定してなめらかに作動させることが可能となる。
仮に1つの固定された時間による割込処理でリール62(例えば演出用リール69)と、他の演出デバイスとしての演出装置70(例えば演出用ランプ78)との駆動を設定しようとすると、リール62と演出装置70との両方の処理が終了するまでの最大時間が割込処理に必要となり、演出装置70(例えば演出用ランプ78)の処理時間が長くなると1つの割込処理が長くなってしまい、次の割込処理までの時間間隔を長くする必要がある(長い時間が経過する)ため、リール62(例えば演出用リール69)をなめらかに回転させられない。
遊技用リール62aは、正面から向かって左側の左リール64と、この左リール64の右側の中リール66と、この中リール66の右側の右リール68との3個のリール62からなる。
演出用リール69は、この右リール68の右側の1個のリール62からなる。
これらの遊技用リール62aと、演出用リール69との円周上の図柄61を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、左側の3個全ての遊技用リール62aの回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄61を遊技者に見せることができ、また、右側の1個の演出用リール69の回転が停止した際には、3個〜1個の図柄61を遊技者に見せることができるように形成されている。この図柄表示窓部16は、3個の遊技用リール62aと1個の演出用リール69との正面側に設けられて、左側3個の遊技用リール62aの回転が停止した際、後述する有効ライン86上に停止している複数の図柄61と、右側1個の演出用リール69の正面側の図柄61とを視認するためのものである。左側3個の遊技用リール62aと右側1個の演出用リール69とは、複数の図柄61を図柄表示窓部16を介して変動表示可能なものである
本実施の形態では、可動役物として、周囲に複数の図柄を配置した回転変動可能な演出用リール69を用いているが、可動役物としては、特にこのような演出用リール69に限定されるものではない。可動役物としては、演出用としても用いられて可動可能な役物であれば、他の形態のものでもよいものであって、例えば、キャラクターの人形の腕が他の演出デバイスと連動して所定のタイミングで上下等に可動するようなものであってもよい。
リールユニット60は、左リール64、中リール66及び右リール68の遊技用リール62aを回転させるための遊技用リールユニット60aと、演出用リール69を回転させるための演出用リールユニット60bとを有している。
ステッピングモータ65は、遊技用リール62aをそれぞれ回転させるための遊技用ステッピングモータ65aと、演出用リール69を回転させるための演出用ステッピングモータ65bとを有している。
遊技用ステッピングモータ65aは、後述するメイン制御手段200から出力される遊技用ステッピングモータ65aを駆動するための駆動信号に基づき駆動する。
また、演出用ステッピングモータ65bは、後述するサブ制御手段400から出力される演出用ステッピングモータ65bを駆動するための駆動信号に基づき駆動する。
リール位置センサ63は、遊技用リール62a(左リール64、中リール66、右リール68)のそれぞれの回転位置が基準となる位置(基準位置)であることを検出するための遊技用リール位置センサ63aと、演出用リール69の回転位置が基準となる位置(基準位置)であることを検出するための演出用リール位置センサ63bとを有している。
遊技用リール位置センサ63aは、検出信号をメイン制御手段200へ送信する。
また、演出用リール位置センサ63bは、検出信号をサブ制御手段400へ送信する。
なお、演出用リール69の演出用ステッピングモータ65bのみ総ステップ数を異ならせてもよい。
なお、リール62の周囲には、表面に図柄61を印刷した樹脂性のリールテープが貼付されているものである。このリールテープをリール62の周囲に貼付する際、リールテープ上の図柄61の位置と、ステッピングモータ65のステップとが所定の対応関係となるように設定されている。
本実施の形態に係る遊技機10には、遊技開始の条件として投入するためのメダルを後述するメダル投入口38からあらかじめ投入して、最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。なお、このクレジットメダルとして貯留可能な最大枚数である50枚を最大クレジットメダル数とする。
前記操作部30の上面右側には、遊技媒体としてのメダルを投入するためのメダル投入口38が設けられている。
具体的には、メダルセレクタ17には、特に図示していないが、電磁石を用いたキャンセルコイルの作動により、メダル投入口38から投入されたメダルをホッパーユニット24内に貯留させる通路と、メダル払出口28から後述するメダル受け皿26へ進ませる通路との切り換えが可能に形成されている。これにより、メダル投入口38から投入されたメダルをクレジットメダルとして貯留するか、メダル受け皿26へ払い出すかの切り換えをすることができる。
なお、演出用リール69は、演出用のリール62であるため、停止させるためのストップスイッチ50は、設けられておらず、遊技機10側の制御により演出用として停止表示されるが、当該演出用リール69を停止させるためのストップスイッチ50を設けるようにしてもよい。
なお、演出用リール69は、このスタートスイッチ40の操作を契機に回転を開始する場合もあるが、スタートスイッチ40の操作を契機に回転を開始せずに他の所定の契機、例えば、第3番目にストップスイッチ50により停止操作する第3停止操作後や全ての遊技用リール62aの停止後に回転を開始する場合もある。
この電源ユニット43には、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ44と、設定変更処理のための設定キースイッチ45とが設けられている。
具体的には、左リール64と中リール66と右リール68との中段を結んだものの1本が設定されている。
演出用ランプ78は、前扉14の上部に配置された上部ランプ80と、前扉14の中央付近であってリール62と表示装置84との間に位置する中央ランプ81と、前扉14の下部の左右に配置された下部ランプ82とを備えている。
前記表示装置84は、その画面に種々の映像を表示する液晶表示装置である。
前記演出用リール69は、4個のリール62の中の一番右側に位置するものであって、演出用として用いられているものである。
外部集中端子板18は、遊技データを遊技機10外部に出力させるものであり、メイン制御手段200と配線される接続端子(コネクタ)や、外部機器(図示省略)と配線される接続端子(コネクタ)が設けられた端子板である。また、外部集中端子板18は、図示しないが、遊技島設備(例えばデータ機器)や遊技ホールのホール管理者が管理するホールコンピュータに接続されている。
(1)再遊技役(リプレイ役)の当選に関する情報
(2)メダル投入に関する情報
(3)メダル払出に関する情報
(4)ボーナス遊技に関する情報
(5)エラーに関する情報
(6)設定値の変更の有無に関する情報
(7)前扉14の開閉状態に関する情報
メイン制御手段200は、遊技を制御するためのものであって、遊技を進行させるためのものである。以下、本実施の形態における遊技について説明する。
この役抽選手段210は、役に当選したか否かを決定するための抽選テーブルを、設定値(1〜6)及び遊技状態(ボーナス非当選状態、ボーナス内部当選状態、ボーナス状態等)にそれぞれに対応して複数備えており、メイン制御手段200のROM上に記憶している。
また、設定値は、例えば、設定値1、設定値2、・・・、設定値6のように数値が高い設定値になるほど、所定の役(例えばボーナス移行役)の当選確率は高くなるが、いわゆるAT機能を備えているような場合には、当該AT機能を発揮しているAT状態への移行抽選の当選確率が低くなる(又は共通になる)ようにしても良いものである。なお、ここでAT機能とは、例えば予め定めた所定の停止操作順序でストップスイッチ50を停止操作しなければ、当選した役に係る図柄組み合わせを有効ライン86上に停止表示させることができないように設定されているような場合に、その所定の停止操作順序を遊技者に報知して、入賞をアシストするような機能である。
この設定変更処理が可能な状態において、設定値選択手段320は、スタートスイッチ40のオン状態が検知されたか否かを判定し、検知されたと判定された場合に、さらに、設定キースイッチ45がオフ状態になることで、設定値を確定する。
一般的に、前扉14を開放した遊技ホールのホール管理者が設定値の変更に係る作業を行う。
設定キースイッチ45は、オン状態(ON位置)と、オフ状態(OFF位置)と、へ切り替え可能に形成されている。
具体的には、遊技制御手段250は、図4に示すように、大別すると、ボーナス非当選状態制御手段251、ボーナス状態制御手段253及びボーナス内部当選状態制御手段254の各手段を有する。
ボーナス状態は、ボーナス内部当選状態中にボーナス移行役の図柄を有効ライン86上に揃えることでRBBへ移行し、所定枚数(119枚)を超えるメダルの払い出しで終了する。
送信手段380は、複数種類の設定値の中から選択された特定の設定値に対応する当選確率を用いて実行された役抽選の抽選結果をサブ制御手段400の受信手段410へ送信する。
以上の構成をもって、サブ制御手段400は、メイン制御手段200からの信号を受けて、遊技の進行に伴う演出を行うものである。
サブ制御手段400の処理には、予め定められたプログラムに従うメイン処理と、可動役物としての演出用リール69を駆動制御するために予め定められたタイミングに割り込んで実行される割込処理とが設けられている。
また、デバイス制御手段500は、演出用リール69を用いない演出の場合、コマンド発行データに基づかずに、各データ記憶手段600(ランプデータ記憶手段610、スピーカーデータ記憶手段620、表示装置データ記憶手段630)に記憶されているデータに従って、他の演出デバイス(演出用ランプ78、スピーカー72、表示装置84)を作動させる。
ランプ制御手段510は、演出デバイスとしての演出用ランプ78を制御するためのものである。
演出用リール69を駆動制御する割込処理では、割り込みを発生させたタイミングから次の割り込みのタイミングまでの時間内に後述する演出用リールデータ記憶手段640から可動役物制御データ内の処理の順番に取得した演出リール制御データによる演出用リール69の制御等を実行するように形成されている。
この演出リール制御データは、演出用リール69を回転駆動するための駆動手段としての演出用ステッピングモータ65bを駆動制御するためのものである。
スピーカーデータ記憶手段620は、スピーカー制御手段520がスピーカー72を制御するために予め作成された複数のスピーカーデータを複数記憶しているものである。
演出用リールデータ記憶手段640は、演出用リール69と他の演出デバイス(演出用ランプ78、スピーカー72、表示装置84)の一連の演出として、割込処理で処理される、演出用リール69を駆動するための複数の演出リール制御データ及び演出用リール69を作動させるタイミングに同期して他の演出デバイス(演出用ランプ78、スピーカー72、表示装置84)を作動させるための複数のコマンド発行データを処理の順番に配置した可動役物制御データを複数記憶しているものである。なお、演出用リールデータ記憶手段640は、例えば、役抽選結果に対応して、停止図柄が異なる複数種類の可動役物制御データを記憶してもよい。
また、1つの演出リール制御データによる可動役物の駆動制御は、複数回の割込処理により1つの駆動制御が行われるように構成されている。
なお、コマンド発行データは、1つの可動役物制御データ内に必ずしも複数設けていることに限定されるものではなく、少なくとも1つ設けていればよいものであるが、設けなくてもよい。
データ検出手段708は、バッファ706に記憶されているコマンド発行データがある場合には、当該コマンド発行データを取得する(検出する)。このデータ検出手段708が取得した(検出した)コマンド発行データに従って、デバイス制御手段500により、他の演出デバイス(演出用ランプ78、スピーカー72、表示装置84)を作動させる。
具体的には、データ検出手段708が取得したコマンド発行データが演出用ランプ78に係るものである場合、ランプデータ記憶手段610から対応する制御データが取得され、この制御データに基づいてランプ制御手段510がランプ基板710を介して演出用ランプ78を制御する。
また、データ検出手段708が取得したコマンド発行データがスピーカー72に係るものである場合、スピーカーデータ記憶手段620から対応する制御データが取得され、この制御データに基づいてスピーカー制御手段520がスピーカー基板720を介してスピーカー72を制御する。
本実施の形態では、コマンド発行データとして、演出用ランプ78を作動させるものを一例として説明しているが、これに限定されるものではなく、コマンド発行データの種類によってスピーカー72からのサウンドや、表示装置84に表示される画像等の他の演出装置70を作動させることが可能である。
データ一時記憶手段707は、いわゆるバッファ706であって、割込処理により、データ記憶手段600の演出用リールデータ記憶手段640の1つの可動役物制御データ内の演出リール制御データ及びコマンド発行データを配置順に、順番に処理していくときに処理するデータがコマンド発行データである場合に、当該コマンド発行データを一時的に記憶させるためのものである。
通常タイマ810は、メイン処理用であって、予め定めた所定の間隔までカウントするためのものである。なお、この所定の間隔は、処理毎に異なるものであってもよい。
このタイマ手段703は、専用のICなどのハードウェアで実現されるが、プログラムによるソフトウェアで実現するようにしてもよい。また、このタイマ手段703のタイマ702はカウントダウン方式のものでも、カウントアップ方式のいずれでもよい。
遊技の状態は、メイン制御手段200により管理され、大別すると、ボーナス非当選状態、ボーナス内部当選状態、ボーナス状態がある。
上述した演出用リール基板740等の複数の基板が共通のバスに接続され、当該バスを通じてサブ基板700と通信を行う。当該バスを流れる信号は、シリアル信号又はパラレル信号である。なお、図7では、サブ基板700から出た信号が、サブ基板700に戻っているような配線になっているが、戻らないように反対側の端が開放されていてもよい。
ここで、サブ基板700には、演出装置70の処理に必要な処理部704と、タイマ702と、バッファ706とを有している。
タイマ702は、上述したようにタイマ手段703である。タイマ702には、処理部704に対して予め定めた所定の間隔でメイン処理を実行させる通常タイマ810と、演出用リール69に対して予め定めた所定時間を計測する特別タイマ820とを備えている。なお、この特別タイマ820は、演出用リール69の駆動処理のための割込処理を実行するために2.083msをカウントするものや、後述する図10中のプログラムにおける処理時間、例えば10×16.666ms等をカウントするもの等の複数のタイマー機能を備えている。
また、各演出リール制御データに付された符号(1〜m)は、便宜上、処理順に符号を付しているにすぎず、当該制御データに基づく演出内容は、同じ動作であってもよいし、一部同じであってもよいし、全て異なっていてもよい。
このバッファ706へ記憶されたコマンド発行データnがある場合には、当該コマンド発行データnがサブ制御手段400のデータ検出手段708により取得され、デバイス制御手段500により当該コマンド発行データnに従って、他の演出デバイスとしての演出用ランプ78や、スピーカー72や、表示装置84を作動させる。
ここで、コマンド発行データnが、バッファ706へ一時的に記憶され、処理部704のメイン処理の監視下で当該コマンド発行データnが指し示す演出デバイスの作動処理が実行される時間は、人が認識できる時間感覚では有意差を判断できないほどの僅かなものとなる。
一連の演出としての演出用リールのデータは、図9に示すように、図8と同様に可動役物としての演出リールの動作を制御するための複数の演出リール制御データ(演出リール制御データ1、2、3、4、・・・、n−1、n、n+1、・・・、m−2、m−1、m)と、演出リール制御データ(n−1)と演出リール制御データ(n+1)との間に挿入されて、演出リール制御データnと同一の割込処理で処理されるとともにランプ等の他の演出デバイスを制御するための指示命令を出すためのコマンド発行データnとを有している。ここで、図9には、コマンド発行データnの1個だけしか記載していないが、実際には、複数のコマンド発行データが演出リール制御データの間に挿入されている。それらの複数のコマンド発行データによる演出内容は、同じ動作であってもよいし、一部同じであってもよいし、全て異なっていてもよい。
また、各演出リール制御データに付された符号(1〜m)は、便宜上、処理順に符号を付しているにすぎず、当該制御データに基づく演出内容は、同じ動作であってもよいし、一部同じであってもよいし、全て異なっていてもよい。
仮に、上述したズレ時間αが、遊技者にとって明確に察知できるほどの長い時間であったとしても、両者のタイミングも共通にαだけずれるため、上記効果を奏することができるものである。
プログラムの各行で示される指示内容が、これらのタイマ時間の間、実行されるものである。
このコマンド発行データでは、演出用ランプ78の点灯を示している。なお、コマンド発行データの第3バイト以降の所定位置の数値を所定の数値処理により得られる結果が、0〜255の場合、スピーカー72からのサウンド再生、256〜500の場合、演出用ランプ78によるランプ点灯、点滅等、501〜600の場合、表示装置84による所定の画像表示等のように種々の演出デバイスを区別可能に設定されている。例えば、第3バイトが1桁目を、第4バイトが2桁目を、第5バイトが3桁目を示すように構成されており、当該プログラムでは、「321」の演出を行うことが示されている。
仮に当該以前のプログラムの途中で時間の大幅なズレαが発生したとしても、プログラム6行目の無励磁により演出用リール69を停止させるタイミングと、プログラム4行目の演出用ランプ78の点灯タイミングとの両者共、時間のズレαだけ遅れるだけであり、両者のタイミングは、遊技者から見るとずれることなく略同時のタイミングとなる。
なお、当該プログラムは、一例であり、一旦、演出用リール69を「7」図柄で仮停止させると共に他の演出デバイスによる演出を行なって遊技者に注目させた後、演出用リール69を再度回転させ、停止時に他の演出デバイスによる演出を行うようにすることも可能である。
ステップ135において、停止制御手段220により、操作されたストップスイッチ50に対応する遊技用リール62aの停止位置を決定する処理が行われる。具体的には、役抽選の結果と、ストップスイッチ50の操作タイミングとによって、停止位置が決定されるものである。そして、次のステップ136に進む。
ステップ137において、全ての遊技用リール62aが回転を停止したか否かが判定される。そして、全ての遊技用リール62aが回転を停止したと判定された場合、次のステップ138に進み、全ての遊技用リール62aが回転を停止していない、すなわち回転中の遊技用リール62aが残っていると判定された場合、ステップ134に戻る。
ステップ139において、ボーナス状態への移行が確定したことを報知する演出が実行される。具体的には、全て(3個)の遊技用リール62aの停止後に演出用リール69の回転駆動が開始され、所定時間だけ回転を継続した後、演出用リール69において、大文字「7」が正面位置に停止表示するとともに、演出用ランプ78の演出用リール69の上の3個の中央ランプ81が停止表示と略同時のタイミングで点灯する演出が実施される(図12、図13のフローチャート参照)。そして、次のステップ140に進む。
なお、演出用リール69が未だ回転している場合には、適当なタイミングで自動的に停止される。
そして、当該処理が終了する。
ここで、図12に示すフローチャートは、予め定めた所定の時間の間隔、具体的には、特別タイマ820がカウントした2.083ms間隔毎に割込処理として行われるものである。
ステップ211において、更新されたデータが、コマンド発行データであるか否かが判定される。更新されたデータが、コマンド発行データであると判定された場合、次のステップ212に進み、コマンド発行データでないと判定された場合、ステップ214に進む。
ステップ213において、演出用リールデータにおける演出用リールデータ記憶手段640に記憶されている次の演出リール制御データに移行する。そして、ステップ211へ戻る。
なお、ステップ211、212の処理に係る時間は、デバイス制御手段500が演出に対応するデータ記憶手段600(ランプデータ記憶手段610、スピーカーデータ記憶手段620、表示装置データ記憶手段630)から演出に関するデータを取得し、取得したデータに基づいて、演出装置70を制御する時間よりも短い。
一方、前記ステップ210で、演出用リールデータが更新されていないと判定された場合は、ステップ215において、タイマ手段703によりタイマ702の更新が行われる。具体的には、特別タイマ820において、割込処理の時間間隔である2.083msの時間が、演出用リール69の処理時間を判断するための時間合計に加算処理される(累積される)。そして、次のステップ216に進む。
具体的には、例えば、図10のプログラムの2行目に記載されている処理であれば、前記所定時間としてタイマーデータの10×16.666ms、すなわち160.66msの時間が経過したか否かが判定されるものである。つまり、本フローチャートは、2.083ms毎に実行され、図10のプログラムの各行に記載されている処理の実行中、2.083msを特別タイマ820が加算していき、図10のプログラムの第1バイト目に記載されている時間(タイマーデータ、例えば、2行目の場合には、10×16.666ms)に到達していなければ、2.083ms経過毎に、図12の本フローチャート(ステップ210→ステップ215→ステップ216)を繰り返し、その間、図10のプログラムの各行に記載されている処理内容が実行される。その間、特別タイマ820が累積加算していく時間と、図10のプログラムの各行の第1バイト目に記載されている時間との長さが比較判断されている。その後、特別タイマ820が累積加算した時間が、第1バイト目に記載されている時間に到達(経過)すると、ステップ217に進んで図10のプログラムの次の行に記載されている駆動制御データ(演出リール制御データ)にデータを更新(取得)するとともに、特別タイマ820が累積加算した時間を初期化する。
ステップ217において、演出用リールデータのプログラムにおける演出リール制御データの更新が行われる。すなわち、プログラムの次の行の処理に移行する。そして、当該処理が終了する。
なお、サブ制御手段400のメイン処理(メインルーチン)では他の処理もあるが省略する。
ここで、図13に示すフローチャートは、メイン処理において予め定めた所定の時間の間隔の割込処理が行われるものである。
ステップ310において、データ検出手段708によりバッファ706にコマンド発行データが有るか否かが判定される。バッファ706にコマンド発行データが有ると判定された場合、ステップ311に進み、コマンド発行データが無いと判定された場合、当該処理は終了する。
なお、本実施の形態では、演出用ランプ78を作動させるためのコマンド発行データの1つが一例として記載されているが、これに限定されることなく、スピーカー72や表示装置84を作動させるためのコマンド発行データを複数個配置してもよい。
これにより、可動役物としての演出用リール69と、演出用ランプ78等の他の演出デバイスとの間で、演出のタイミングに遊技者が明確に認識できるようなズレを発生させないようにすることができ、遊技者に対して演出に違和感を与えず、それらのタイミングが揃うことで効果的な演出を実行することができる。
サブ制御手段400のメイン処理(メインルーチン)によりバッファ706内にコマンド発行データがあるか否かが監視され、コマンド発行データがある場合には、コマンド発行データが取得され、取得されたコマンド発行データに従って他の演出デバイスを作動させている。
このように、コマンド発行データは、バッファ706に保存され、演出リール制御データの処理とは別に処理されている。
このため、他の演出デバイスを作動させる時間は、可動役物を制御する可動役物制御データの処理時間に影響を与えないようにすることができる。これにより、可動役物の作動を安定してなめらかに作動させることが可能となる。
さらに、このように演出用ステッピングモータ65bの回転作動を安定してなめらかなものにすることで、急な回転や不安定な回転作動を回避することができ、結果として、演出用ステッピングモータ65bにおける脱調の発生を抑えることができる。
さらに、具体的に説明する。
14 前扉 16 図柄表示窓部
17 メダルセレクタ 18 外部集中端子板
19 扉開閉用スイッチ 20 上パネル
22 下パネル 24 ホッパーユニット
26 メダル受け皿 28 メダル払出口
30 操作部 32 ベットスイッチ
34 マックスベットスイッチ 35 シングルベットスイッチ
36 精算スイッチ 38 メダル投入口
40 スタートスイッチ 43 電源ユニット
44 電源スイッチ 45 設定キースイッチ
46 設定変更スイッチ 50 ストップスイッチ
51 停止操作手段 L 左ストップスイッチ
C 中ストップスイッチ R 右ストップスイッチ
60 リールユニット 60a 遊技用リールユニット
60b 演出用リールユニット 61 図柄
62 リール 62a 遊技用リール
63 リール位置センサ 63a 遊技用リール位置センサ
63b 演出用リール位置センサ 64 左リール
65 ステッピングモータ 65a 遊技用ステッピングモータ
65b 演出用ステッピングモータ 66 中リール
68 右リール 69 演出用リール
70 演出装置 72 スピーカー
74 上部スピーカー 76 下部スピーカー
78 演出用ランプ 80 上部ランプ
81 中央ランプ 82 下部ランプ
84 表示装置 86 有効ライン
87 クレジット表示器 88 払出枚数表示器
89 設定表示器 92 投入センサ
94 払出センサ 95 ホッパーモータ
96 オーバーフローセンサ 100 制御装置
101 制御手段 200 メイン制御手段
210 役抽選手段 220 停止制御手段
230 停止図柄判定手段 240 遊技媒体払出制御手段
250 遊技制御手段 251 ボーナス非当選状態制御手段
253 ボーナス状態制御手段 254 ボーナス内部当選状態制御手段
260 前兆演出遊技回数決定手段 320 設定値選択手段
380 送信手段 400 サブ制御手段
410 受信手段 420 演出実行制御手段
500 デバイス制御手段 510 ランプ制御手段
520 スピーカー制御手段 530 表示装置制御手段
540 演出用リール制御手段 600 データ記憶手段
610 ランプデータ記憶手段 620 スピーカーデータ記憶手段
630 表示装置データ記憶手段 640 演出用リールデータ記憶手段
700 サブ基板 702 タイマ
703 タイマ手段 704 処理部
706 バッファ 707 データ一時記憶手段
708 データ検出手段 710 ランプ基板
720 スピーカー基板 730 表示装置基板
740 演出用リール基板 810 通常タイマ
820 特別タイマ
Claims (2)
- 複数の演出デバイスの中の1つの可動役物と、
前記複数の演出デバイスの中の前記可動役物とは異なる他の演出デバイスと、
遊技及び遊技進行に伴う演出を実行する制御手段とを備えた遊技機であって、
前記制御手段の処理には、予め定められたプログラムに従うメイン処理と、前記可動役物を駆動制御するために予め定められたタイミングに割り込んで実行される割込処理とが設けられ、
前記制御手段は、
前記可動役物及び前記他の演出デバイスを含む前記複数の演出デバイスを制御するデバイス制御手段と、
前記可動役物と前記他の演出デバイスとの一連の演出として、前記割込処理で処理される、前記可動役物を駆動するための複数の駆動制御データ及び前記可動役物を作動させるタイミングに同期して前記他の演出デバイスを作動させるための少なくとも1つのコマンド発行データの両方のデータを混在させて処理の順番に配置した可動役物制御データを記憶する記憶手段と、
前記割込処理により、前記記憶手段に記憶された前記可動役物制御データ内の前記駆動制御データ及び前記コマンド発行データを配置順に、順番に処理していくときに処理するデータが前記コマンド発行データである場合には、当該コマンド発行データを記憶させるためのバッファとを備え、
前記可動役物制御データは、前記駆動制御データ及び前記コマンド発行データの処理の途中で、前記駆動制御データ及び前記コマンド発行データの処理のいずれか一方にズレ時間が発生した場合、前記コマンド発行データに基づく前記演出デバイスの作動処理が開始されるタイミングと、当該コマンド発行データに対応する前記駆動制御データのデータ処理が開始されるタイミングとが略同時のタイミングとなるように、各処理において、前記駆動制御データ及び前記コマンド発行データのいずれか一方のデータが、実施される処理の順番に配置され、
前記メイン処理により前記バッファ内に前記コマンド発行データがあるか否かが監視され、前記コマンド発行データがある場合には、当該コマンド発行データが取得され、前記デバイス制御手段により当該コマンド発行データに従って前記他の演出デバイスを作動させることを特徴とする遊技機。 - 前記可動役物は、周囲に複数の図柄を配置した回転変動可能なリールであり、
前記駆動制御データは、前記リールを回転駆動するための駆動手段を駆動制御するためのものであり、
前記他の演出デバイスは、前記リールの回転変動に同期して作動する演出装置であり、
前記コマンド発行データは、前記演出装置を作動させるためのデータであることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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JP (1) | JP6796322B2 (ja) |
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2016
- 2016-09-13 JP JP2016178661A patent/JP6796322B2/ja active Active
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JP2018042668A (ja) | 2018-03-22 |
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