JP6796250B2 - 植物栽培装置及び植物栽培方法 - Google Patents
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Description
行なうことができる。
更に、各植物栽培筒P1の下方には、台座25及び下板部材15を貫通する貫通孔(図示せず)が形成されている。この貫通孔は、後述する下部タンク31に開口されており、植物栽培筒P1を流れた培養液を下部タンク31に流し込む。
図4に示すように、制御ユニット50は、回転機構部41の駆動部、水量検出部42、ポンプ32の駆動部、入力部55及び表示部56に接続されている。回転機構部41は、台座25を回動させる機構部である。水量検出部42は、上部タンク35内に貯留された培養液の水量(液量)を検出し、検出信号を制御ユニット50に供給する。
表示部56は、入力された指示や現在の制御状態等を表示するディスプレイにより構成される。
水量制御部53には、上部タンク35の水量を制御する。水量制御部53は、水量検出部42からの検出信号が供給される。水量制御部53は、上部タンク35の水量の下限値に関するデータを記憶している。水量制御部53は、上部タンク35の水量が下限値以下になった場合に、ポンプ32を駆動するための駆動信号をポンプ32の駆動部に出力する。
図5に示すように、定植作業(ステップSH1)について説明する。
まず、植物栽培装置10から各植物栽培筒P1を取り外す。この場合、作業者は入力部55において回転制御の指示を入力して、栽培床(21〜24)が、順次、作業面側に移動するように、台座25を回転させながら、植物栽培筒P1の取り外し作業を行なう。
次に、取り外した各植物栽培筒P1の各植物設置部Paに、苗が育成された培地G1を挿入する。
栽培中、制御ユニット50は、光量子量制御処理及び水量制御処理を実行する。
具体的には、作業者は、制御ユニット50に対して、光量子量制御処理の処理開始を、入力部55を介して指示する。この指示に応じて、制御ユニット50の光量制御部51は、システムタイマから現在時刻を取得し、記憶した日照制御データを用いて、光源26の照明機構部に対してオンオフや光量子の可変制御の指示を行なう。照明機構部は、この指示に応じて、光源26のオンオフや光量子量の変更を行なって、時刻に応じた日照時間及び光量子量を制御する。
まず、制御ユニット50の水量制御部53は、上部タンクの水量検出処理を実行する(ステップS1−1)。具体的には、水量制御部53は、水量検出部42から、上部タンク35に貯留された培養液の水量に関するデータを取得する。
植物の育成が終了した場合、作業者は、制御ユニット50の入力部55を介して、光量子量制御処理及び水量制御処理の停止を指示する。この指示に応じて、制御ユニット50の光量制御部51は、光量子量制御処理を停止し、光源26を消灯する。更に、制御ユニット50の水量制御部53は、水量制御処理を停止する。
そして、取り外した各植物栽培筒P1の各植物設置部Paから、育成された植物を収穫する。
(1)本実施形態において、植物栽培装置10は、垂直方向に立設された植物栽培筒P1を備えている。植物栽培筒P1の上部には上部タンク35が配置されている。上部タンク35の底部から下方に突出した接続管36から、上部タンク35に貯留された培養液が植物栽培筒P1に供給される。植物栽培筒P1の下方には、植物栽培筒P1内を流れた培養液を貯留する下部タンク31が配置されている。下部タンク31には、ポンプ32が設置されている。ポンプ32は、下部タンク31の培養液を、供給管33を介して圧送して、植物栽培筒P1の上部に設置された上部タンク35に供給する。これにより、上部タンク35の下方に接続された各植物栽培筒P1に、上部タンク35から培養液を流すので、栽培している植物に対して、培養液の供給を効率的に行なうことができる。
・上記実施形態の植物栽培装置10は、4つの栽培床(21〜24)を備え、各栽培床(21〜24)は、4つの植物栽培筒P1で構成した。植物栽培装置10の栽培床の数や配置、各栽培床を構成する植物栽培筒P1の数や構成は、上記実施形態に限定されない。また、上記実施形態の植物栽培筒P1は、植物設置部Paを一列で構成した。植物栽培筒P1は、このような構成に限られず、例えば、植物設置部Paが複数列に配置された構成であってもよい。
ここでは、制御ユニット50の水量制御部53は、上記実施形態のステップS1−1〜S1−3と同様に、上部タンクの水量検出処理(ステップS2−1)、上部タンクの水量が下限値以下か否かの判定処理(ステップS2−2)、ポンプ駆動処理(ステップS2−3)を実行する。そして、水量制御部53は、下部タンクの水量検出部からの出力信号に応じて、下部タンクが空か否かの判定処理を実行する(ステップS2−4)。具体的には、水量制御部53は、下部タンクの水量検出部から、培養液の水量に関する検出信号を取得する。
一方、下部タンクが空であると判定した場合(ステップS2−4において「YES」の場合)、制御ユニット50は、ポンプ停止処理を実行する(ステップS2−5)。具体的には、制御ユニット50の水量制御部53は、ポンプ32の駆動部に駆動を停止する信号を出力する。
これにより、自然蒸発等によって、培養液の全体量が少なくなった場合には、異常を検知し、注意喚起することができる。
Claims (6)
- 植物を配置する設置部が長手方向に複数形成された植物栽培筒を垂直方向に立設させ、前記植物栽培筒の下方に第1の液体容器が配置された植物栽培装置であって、
前記植物栽培筒の上方に配置され、前記植物栽培筒に接続された第2の液体容器と、
前記第1の液体容器と前記第2の液体容器とを接続する供給管と、
前記第1の液体容器の液体を前記第2の液体容器に供給するためのポンプと、
前記植物栽培筒を移動させる植物栽培筒移動機構とを備え、
前記第2の液体容器の底部には、前記第2の液体容器の直下に位置する前記植物栽培筒に挿入可能な接続管が、複数形成され、
前記接続管の端部は、前記接続管の中心軸に対して傾斜させた切断部を保有し、前記切断部の先端部分を、前記植物栽培筒の内面に当接するように配置したことを特徴とする植物栽培装置。 - 前記複数の植物栽培筒は台座上に立設され、
前記植物栽培筒移動機構は、前記台座を水平面で回動させる回動機構であることを特徴とする請求項1に記載の植物栽培装置。 - 前記接続管には、前記植物栽培筒に供給する液体の流量を調節するバルブを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の植物栽培装置。
- 前記バルブにより、前記植物栽培筒の内壁面を液体が垂下する流量となるように調整可能にしたことを特徴とする請求項3に記載の植物栽培装置。
- 前記第2の液体容器内の液量を検出し、この液量に応じて、前記ポンプを稼働させる制御部を更に備えたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の植物栽培装置。
- 植物を配置する設置部が長手方向に複数形成された植物栽培筒を垂直方向に立設させ、前記植物栽培筒の下方に第1の液体容器が配置され、
前記植物栽培筒の上方に配置され、前記植物栽培筒に接続された第2の液体容器と、
前記第1の液体容器と前記第2の液体容器とを接続する供給管と、
前記第1の液体容器の液体を前記第2の液体容器に供給するためのポンプと、
前記植物栽培筒を移動させる植物栽培筒移動機構とを備え、
前記第2の液体容器の底部には、前記第2の液体容器の直下に位置する前記植物栽培筒に挿入可能な接続管が、複数形成され、
前記接続管の端部は、前記接続管の中心軸に対して傾斜させた切断部を保有し、前記切断部の先端部分を、前記植物栽培筒の内面に当接するように配置した植物栽培装置を用いた植物栽培方法であって、
前記第2の液体容器から、前記植物栽培筒に液体を伝い落ちるように流出させ、
前記ポンプを稼働させて、前記供給管を介して、前記第1の液体容器の液体を前記第2の液体容器に供給させて、前記液体を循環させることを特徴とする植物栽培方法。
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