JP6796232B1 - 抽斗体 - Google Patents

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Abstract

【課題】抽斗体とスライドレールとを、単一の係合部材によって取り外し可能に接続可能とすると共に、かかる取り外しのための操作を可及的に容易化する。【解決手段】抽斗体1の底部2で、かつ、左右のスライドレール14間に位置される箇所に、スライドレール14の可動レール14aに対する係合部材3を有している。係合部材3は、左側の可動レール14aに形成された係合穴14iに弾性力により係合凸部3eを入り込ませる左側腕3aと、右側の可動レール14aに形成された係合穴14iに弾性力により係合凸部3eを入り込ませる右側腕3bと、左側腕3aと右側腕3bとの間に位置される操作部3cと、操作部3cと左側腕3a及び右側腕3bとを操作部3cを前方に引っ張ることで係合凸部3eを係合穴14iから抜け出させる向きに左側腕3a及び右側腕3bを移動させるように接続するつなぎ部3dとを備える。【選択図】図5

Description

この発明は、スライドレールによって支持されて、各種の家具や店舗什器などの一部となって、この家具などの収納空間に引き出し可能に納められる抽斗体の改良に関する。
システムキッチンなどの一部を構成するスライド収納庫を取り外し可能にスライドレールに接続させるようにする着脱装置として、特許文献1に示されるものがある。
この特許文献1のものでは、スライド収納庫は左右のスライドレールによって支持されるようになっている。スライド収納庫の底部には、左側のスライドレールの可動レールに対するレールキャッチと、右側のスライドレールの可動レールに対するレールキャッチとが個別に備えられている。各レールキャッチはそれぞれ、可動レールの係合穴部に対する係合爪と、操作レバーと、弾性片とを備えている。スライドレールからスライド収納庫を取り外す必要が生じた場合(例えば、スライド収納庫に納めていた物が予期せず庫外に落ちてしまった場合など)、特許文献1のものでは、左側のレールキャッチの係合爪が左側の可動レールの係合穴部から抜け出す向きにこの左側のレールキャッチの操作レバーを操作して係合爪を回動させると共に、右側のレールキャッチの係合爪が右側の可動レールの係合穴部から抜け出す向きにこの右側のレールキャッチの操作レバーを操作して係合爪を回動させることを要するものであった。
特許第4623718号公報
この発明が解決しようとする主たる問題点は、この種のスライドレールによって支持される抽斗体と、スライドレールとを、単一の係合部材によって取り外し可能に接続できるようにすると共に、かかる取り外しのための操作を可及的に容易化する点にある。
前記課題を達成するために、この発明にあっては、抽斗体を、スライドレールによって支持される抽斗体であって、
前記抽斗体の底部で、かつ、左右の前記スライドレール間に位置される箇所に、前記スライドレールの可動レールに対する係合部材を有しており、
前記係合部材は、
後端側に、左右の前記スライドレール間に前記係合部材を前方から入り込ませる操作に伴って、左側の前記スライドレールの前記可動レールの側面に摺接する係合凸部を備えると共に、前記操作の終了位置で前記可動レールに形成された係合穴に弾性力により前記係合凸部を入り込ませる左側腕と、
後端側に、前記操作に伴って、右側の前記スライドレールの前記可動レールの側面に摺接する係合凸部を備えると共に、前記操作の終了位置で前記可動レールに形成された係合穴に弾性力により前記係合凸部を入り込ませる右側腕と、
前記左側腕と前記右側腕との間に位置される操作部と、
前記操作部と前記左側腕及び前記右側腕とを、前記操作部を前方に引っ張ることで前記係合凸部を前記係合穴から抜け出させる向きに前記左側腕及び前記右側腕を移動させるように接続するつなぎ部とを備えてなる、ものとした。
左右の前記スライドレール間に前記係合部材を前方から入り込ませる操作をすると、左側のスライドレールの側面に左側腕の係合凸部を摺接させながらこの操作の終了位置でこの係合凸部を左側のスライドレールの係合穴に入り込ませることができる。それと共に、右側のスライドレールの側面に右側腕の係合凸部を摺接させながらこの操作の終了位置でこの係合凸部を右側のスライドレールの係合穴に入り込ませることができる。これによって、係合部材を介して抽斗体と左右のスライドレールとを連係させて左右のスライドレールによって抽斗体が引き出し、押し込み操作可能に支持された状態を作り出すことができる。この支持状態から操作部を前方に引っ張ると、つなぎ部によって係合凸部を係合穴から抜け出させる向きに左側腕及び右側腕は移動されることから、抽斗体をこれを引き出し操作可能に納める家具などの収納空間から取り外すときは、前記支持状態をワンタッチで解除してかかる取り外しをなすことができる。
前記係合部材の前記左側腕及び前記右側腕の前端側は前記底部に軸支されており、前記操作部を引っ張ったときに前記軸支された位置を中心に前記つなぎ部を弾性変形させながら前記左側腕及び前記右側腕が回動されるようにすることが、この発明の態様の一つとされる。
また、前記左側腕における前記係合凸部と前記前端との間に、前記左側腕の外側側部から左側に延びる延出部を備えさせると共に、
前記右側腕における前記係合凸部と前記前端との間に、前記右側腕の外側側部から右側に延びる延出部を備えさせるようにすることが、この発明の態様の一つとされる。
また、前記抽斗体の底部における前記係合部材の直上となる位置に、前記係合部材の前記左側腕及び前記右側腕を軸支するネジ体の上端側に対するネジ孔を備えた金属板を備えさせるようにすることが、この発明の態様の一つとされる。
また、前記抽斗体の底部に、下端に後方に突き出す爪板を備えた垂下片を有しており、左右の前記スライドレール間に前記係合部材を前方から入り込ませたときに、前記垂下片の前記爪板が前記可動レールの前端の下方に位置されるようにるようにすることが、この発明の態様の一つとされる。
この発明によれば、スライドレールによって支持される抽斗体と、スライドレールとを、単一の係合部材によって取り外し可能に接続することができる。それと共に、前記操作部によりかかる取り外しのための操作を片手で容易に行うことが可能となる。
図1は、この発明の一実施の形態にかかる抽斗体の斜視構成図である。 図2は、前記抽斗体の底部の前側の要部正面構成図である。 図3は、前記抽斗体の底部の前側の要部正面構成図であり、係合部材を省略して示している。 図4は、前記抽斗体の底部と左右のスライドレールとを下側から見て示した斜視構成図である。 図5は、図4の要部拡大構成図である。 図6は、前記抽斗体の底部と左右のスライドレールとを下側から見て示した要部拡大底面構成図である。 図7は抽斗体の底部と、左側のスライドレールを構成する可動レールの先頭レールとを分離して表した斜視構成図である。 図8は、前記抽斗体の底部を下側から見て示した斜視構成図である。 図9は、前記抽斗体の底部の要部拡大底面構成図である。
以下、図1〜図9に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について、説明する。この実施の形態にかかる抽斗体1は、スライドレール14によって支持されて、各種の家具や店舗什器などの一部となって、この家具などの収納空間15に引き出し可能に納められるものである。
図示の例では、抽斗体1は、その引き出し・押し込み方向x(図1参照)に長く、かつ、この引き出し・押し込み方向xに直交する左右方向y(図1参照)に短い、長方形の盤状をなす底部2を備えている。
図示の例では、抽斗体1は、底部2を底面とする仮想の六面体の前面に実質的に沿うように配される前面枠部4と、前記六面体の背面に実質的に沿うように配される背面枠部5と、前記六面体の側面の一方に実質的に沿うように配される側面枠部6とを備え、前記六面体の上面と側面の他方とを開放させた構成となっている。前記前面枠部4、背面枠部5、及び、側面枠部6は、金属線の線材から構成される外周部7に、金属製の線材から構成される縦棒部8及び横棒部9を適宜の位置に一体に固着させることで構成されている。
また、図示の例では、抽斗体1の前面枠部4に、図1中符号10で示される取り付け部材を介して、前板11が取り付けられるようになっている。前記前板11は、抽斗体1を前記収納空間15に押し込みきった位置で、前記家具などの前面の一部となる。
図示の例では、底部2は、下方に向いた主面部2aと、この主面部2aよりも上方に位置されるフランジ部2bとを備えている。主面部2aとフランジ部2bとの間には、前端部2cと、後端部2dと、左右の側部2eとが形成されている(図7参照)。
また、図示の例では、底部2の主面部2aに取り付けられる金属板2fによって、底部2の主面部2aの左右にそれぞれ、下方に突き出すガイド部2gが形成されている。金属板2fは底部2の主面部2aと実質的に等しい板幅を備えると共に、前後方向に沿った縁部に沿って前記ガイド部2gとなる折り曲げ箇所を備えた構成となっている(図7参照)。
また、かかる抽斗体1は、前記収納空間15に備えられる左右のスライドレール14によって、支持されるようになっている。
また、かかる抽斗体1は、左右の前記スライドレール14に取り外し可能に接続される構成を備えている。
この実施の形態にあっては、かかる抽斗体1の前記底部2における、左右の前記スライドレール14間に位置される箇所に、前記スライドレール14の可動レール14aに対する係合部材3が備えられている。そして、この実施の形態にあっては、かかる抽斗体1は、後述のように、かかる係合部材3の係合凸部3eをスライドレール14の可動レール14aの係合穴14iに係合させることにより、左右の前記スライドレール14に取り外し可能に接続されるようになっている。
左右のスライドレール14はそれぞれ、固定レール14dと、可動レール14aとから構成されている。図示の例では、可動レール14aはさらに、中間レール14bと、先頭レール14cとに区分されている。
固定レール14dは前記収納空間15の底面部15aに固定され、これにより前記収納空間15内にスライドレール14が備え付けられる(図2参照)。
中間レール14bは、固定レール14dに前記引き出し・押し込み方向xに移動可能に支持されている。先頭レール14cは、中間レール14bに前記引き出し・押し込み方向xに移動可能に支持されている。
前記底部2は、前記先頭レール14cに後述のように係合されることにより前記先頭レール14cと一体化されるようになっている。これにより、前記収納空間15に押し込みきられている状態から抽斗体1を引き出し操作すると、中間レール14bの案内により先頭レール14cが引き出されると共に、固定レール14dの案内により中間レール14bが引き出され、抽斗体1が引き出しきられるようになっている。
先頭レール14cは、その前端側の側面であって、底部2の前記引き出し・押し込み方向xに沿った移動中心軸xa(図5、図6参照)側に位置される側面14eに、前記係合穴14iを備えている。また、先頭レール14cは、その後端部に、上方za(図1,図4参照)へ向けた突き出し部14gを有すると共に、この突き出し部14gの前部には前方に突き出す外れ止め部14hが形成されている(図7参照)。
このように構成されて、前記収納空間15の底面部15aに固定される左右のスライドレール14間に、前記抽斗体1の底部2を、この底部2の後端部2dを先にして入り込ませるように抽斗体1を移動操作することにより、左右の前記スライドレール14に抽斗体1が取り外し可能に接続されるようになっている。
図示の例では、底部2の前記左右のガイド部2g間の距離が、左右のスライドレール14の先頭レール14cにおける外側面14f間の距離と実質的に等しくなるようにしてある(図3参照)。これにより、左右のスライドレール14間に抽斗体1の底部2を真っ直ぐに入り込ませることができるようになっている。
図示の例では、抽斗体1の底部2は、その後端部2dがスライドレール14の前記突き出し部14gに突き当たる位置(以下、導入終了位置と称する。)まで、左右のスライドレール14間に前記のように入り込ませることができるようになっている。左右のスライドレール14間に抽斗体1の底部2が前記導入終了位置まで入り込まされると、後述の係合部材3の係合凸部3eが可動レール14aとしての先頭レール14cの係合穴14iに入り込み抽斗体1の底部2の前端部2c側がスライドレール14と一体化されると共に、図示の例では、抽斗体1の底部2の後端部2dに形成された受容部2hに前記外れ止め部14hが入り込んで抽斗体1の底部2の後端部2d側もスライドレール14と一体化されるようになっている(図4参照)。
一方、前記係合部材3は、左側腕3aと、右側腕3bと、操作部3cと、つなぎ部3dとを備えている。
図示の例では、係合部材3は、前記抽斗体1の底部2における前端部2c側において、主面部2aに備え付けられている。具体的には、係合部材3は、前記操作部3cを前記移動中心軸xa上に位置させると共に、この移動中心軸xaの右側に右側腕3bを、左側に左側腕3aを位置させている。左側腕3aに対し右側腕3bは、前記移動中心軸xaを中心とした線対称の形状を持った構成となっている。また、図示の例では、前記係合部材3は、左側腕3aと、右側腕3bと、操作部3cと、つなぎ部3dとを、一体に備えた合成樹脂の成形品となっている。図示の例では、前記つなぎ部3dが弾性変形しやすくなっており、主としてこのつなぎ部3dによって後述の弾性力が生じるようになっている。
左側腕3aは、その後端3h側に、左右の前記スライドレール14間に前記係合部材3を前方から入り込ませる操作に伴って、左側の前記スライドレール14の前記可動レール14aの前記移動中心軸xa側に位置される側面14eに摺接する係合凸部3eを備えると共に、前記操作の終了位置で前記可動レール14aに形成された係合穴14iに弾性力により前記係合凸部3eを入り込ませる構成となっている。
図示の例では、左側腕3aの係合凸部3eは、左側腕3aにおける前記移動中心軸xaに向けられる内側側部3fと反対の外側側部3gから左側に突き出している。図示の例では、左側腕3aの外側側部3gにおける前記後端3hと係合凸部3eの頂部3iとの間は、この頂部3iに近づくに連れて左側腕3aの左右方向yの幅を漸増させる傾斜面3jとなっている。また、係合凸部3eは、傾斜面3jと反対の側に前端3k側を向いた段差3mを備えている。
また、図示の例では、左側腕3aにおける係合凸部3eと前端3kとの間には、一端を左側腕3aの外側側部3gに一体化させて左側に延びる延出部3nが備えられている。
また、図示の例では、左側腕3aは、その前端3k側において、前記底部2の主面部2aに、軸支されている。図示の例では、左側腕3aは、その前端3k側に形成された軸穴3o(図9参照)を通じて前記主面部2a側にネジ付けられるネジ体12によって前記底部2の主面部2aに軸支されている。
右側腕3bは、前記のように左側腕3aと線対称の形状となっている。したがって、右側腕3bについては、左側腕3aと実質的に同一の部分については、各図において左側腕3aに付した符号と同一の符号を付してその説明を省略する。
操作部3cは、前記左側腕3aと前記右側腕3bとの間に位置される。図示の例では、操作部3cは、前記移動中心軸xaに沿った棒状を呈している。図示の例では、操作部3cの前端3pは、左側腕3aの軸支位置と右側腕3bの軸支位置とを通る前記移動中心軸xaに直交する仮想の直線L1(図9参照)よりも前方(図9の左方)に位置している。また、操作部3cの後端が前記仮想の直線L1よりも後方(図9の右方)で前記係合凸部3eよりも前方に位置している。
また、操作部3cの前端側には、下方に突き出す突部が形成されており、この突部によって、後方に向いた指掛け部3rが形成されている。
つなぎ部3dは、前記操作部3cと前記左側腕3a及び前記右側腕3bとを、前記操作部3cを前方に引っ張ることで前記係合凸部3eを前記係合穴14iから抜け出させる向きに前記左側腕3a及び前記右側腕3bを移動させるように接続する。
図示の例では、つなぎ部3dは、操作部3cの後端3qに一端を一体化させて後方に延び出すと共に他端を左側腕3aの後端3h側においてこの左側腕3aの内側側部3fに一体化させる左側部分3sと、操作部3cの後端3qに一端を一体化させて後方に延び出すと共に他端を右側腕3bの後端3h側においてこの右側腕3bの内側側部3fに一体化させる右側部分3tとを、備えている。つなぎ部3dは幅広の面を縦向きに配した帯紐状を呈している(図8参照)。
つなぎ部3dの左側部分3sと右側部分3tとはそれぞれ、操作部3cに一体化されると共に移動中心軸xaに実質的に沿うように形成された前側部分3uと、左側腕3a又は右側腕3bに一体化されると共に前記前側部分3uよりも外側において移動中心軸xaに実質的に沿うように形成された後側部分3vと、前側部分3uの後端と後側部分3vの前端をつなぐ左右方向yに実質的に沿った連接部分と3wを備えたS字状に屈曲した形態となっている(図9参照)。
左右の前記スライドレール14間に前記係合部材3を前方から入り込ませる操作をすると、左側のスライドレール14の側面14eに左側腕3aの係合凸部3eを摺接させながらこの操作の終了位置でこの係合凸部3eを左側のスライドレール14の係合穴14iに入り込ませることができる。それと共に、右側のスライドレール14の側面14eに右側腕3bの係合凸部3eを摺接させながらこの操作の終了位置でこの係合凸部3eを右側のスライドレール14の係合穴14iに入り込ませることができる。これによって、係合部材3を介して抽斗体1と左右のスライドレール14とを連係させて左右のスライドレール14によって抽斗体1が引き出し、押し込み操作可能に支持された状態を作り出すことができる。この支持状態から操作部3cを前方に引っ張ると、つなぎ部3dによって係合凸部3eを係合穴14iから抜け出させる向きに左側腕3a及び右側腕3bは移動されることから、抽斗体1をこれを引き出し操作可能に納める家具などの収納空間15から取り外すときは、前記支持状態をワンタッチで解除してかかる取り外しをなすことができる。
図示の例では、左側腕3aの係合凸部3eの頂部3iと右側腕3bの係合凸部3eの頂部3iとの間の距離L2(図9参照)は、左右のスライドレール14の先頭レール14cの前記側面14e間の距離よりもやや大きくなっている。
左右の前記スライドレール14間に前記係合部材3を前方から入り込ませる操作をすると、先頭レール14cの前記側面14eに左側腕3a及び右側腕3bの前記傾斜面3jが摺接し、前記距離を狭める向き(図9において矢印raで示す向き)への左側腕3aと右側腕3bとの回動を許容させるようにつなぎ部3dが弾性変形する。
左右のスライドレール14間に抽斗体1の底部2が前記導入終了位置まで入り込まされると、つなぎ部3dが弾性復帰し、左側腕3a及び右側腕3bは共に前記回動前の位置に向けて復動し、その係合凸部3eがスライドレール14の可動レール14aの係合穴14iに入り込み係合される(図6参照)。
また、前記左側腕3a及び前記右側腕3bの前端側は前記底部2に軸支されており、前記操作部3cを引っ張ったときに前記軸支位置を中心に前記つなぎ部3dを弾性変形させながら前記左側腕3a及び前記右側腕3bが回動されるようになっている。
図示の例では、抽斗体1の底部2の前端部2c側から前記操作部3cの指掛け部3rを利用して操作部3cを前方(図9において矢印rbで示す向き)に引っ張ることで、前記距離L2を狭める向きに左側腕3a及び右側腕3bを回動させて、係合凸部3eを係合穴14iから抜け出させ、係合部材3とスライドレール14の可動レール14aとの係合を解除できるようになっている。
なお、図示の例では、左側腕3aの延出部3nと右側腕3bの延出部3nとを共に、後方(図9において矢印rcで示す向き)に押し込むように操作することによっても、前記距離L2を狭める向きに左側腕3a及び右側腕3bを回動させて、係合凸部3eを係合穴14iから抜け出させ、係合部材3とスライドレール14の可動レール14aとの係合を解除できるようになっている。
また、図示の例では、底部2の前端部2c側には、主面部2aを上下に貫通する左右方向に長いスロット2iが形成されている。
そして、底部2の前端部2c側であって、係合部材2の直上となる位置には、主面部2aを介して、係合部材3の左側腕3a及び右側腕3bを軸支する前記ネジ体12を利用して金属板13が取り付けられている。
金属板13には、係合部材3の左側腕3a及び右側腕3bを軸支するネジ体12の上端側に対するネジ孔13eが備えられている。係合部材3の軸穴3o中に納められた筒状スペーサ12bと主面部2aに形成された通過穴とを通じて下方から金属板13のネジ孔13eにネジ体12をネジ付けることで、係合部材3と金属板13とにより主面部2aを挟み付けるようにして、抽斗体1の底部2に係合部材3と金属板13とが強固に備え付けられている。筒状スペーサ12bの下端は軸穴3oからわずかに突き出しており、ネジ体12を締め付けきった状態においてネジ体12のネジ頭12aと係合部材3の下面との間には隙間が作られ、係合部材3の左側腕3a及び右側腕3bの前記回動に支障が生じないようになっている(図2参照)。
金属板13は、その後辺13aに、前記スロット2iを通じて前記主面部2aの下方に突き出す垂下片13bを、左右二箇所に備えている。
左右の垂下片13bはそれぞれ、その下端から後方に突き出す爪板13cを有している。また、左右の爪板13cはそれぞれ、前記移動中心軸xa側に位置される辺部に下方に突き出す規制片13dを備えている。
左側の垂下片13bの規制片13dは左側腕3aの係合部材3の係合突部3eよりも前方において左側腕3aの外側側部3gの左方に位置し、右側の垂下片13bの規制片13dは右側腕3bの係合部材3の係合突部3eよりも前方において右側腕3bの外側側部3gの右方に位置している。これにより、左側腕3aの係合凸部3eの頂部3iと右側腕3bの係合凸部3eの頂部3iとの間の距離L2(図9参照)がそれ以上に広がることがないようになっている。
左右のスライドレール14間に抽斗体1の底部2が前記導入終了位置まで入り込まされると、左側の垂下片13bの爪板13cが左側の可動レール14aの先頭レール14cの前端の水平部14jの下方に位置し、かつ、右側の垂下片13bの爪板13cが右側の可動レール14aの先頭レール14cの前端の水平部14jの下方に位置するようになっている。これにより、スライドレール14に対し抽斗体1の底部2の前端部2c側は抽斗体1を持ち上げたときに外れることがないようになっている。
なお、当然のことながら、本発明は以上に説明した実施態様に限定されるものではなく、本発明の目的を達成し得るすべての実施態様を含むものである。
1 抽斗体
2 底部
2a 主面部
2b フランジ部
2c 前端部
2d 後端部
2e 側部
2f 金属板
2g ガイド部
2h 受容部
2i スロット
3 係合部材
3a 左側腕
3b 右側腕
3c 操作部
3d つなぎ部
3e 係合凸部
3f 内側側部
3g 外側側部
3h 後端
3i 頂部
3j 傾斜面
3k 前端
3m 段差
3n 延出部
3o 軸穴
3p 前端(操作部)
3q 後端(操作部)
3r 指掛け部
3s 左側部分
3t 右側部分
4 前面枠部
5 背面枠部
6 側面枠部
7 外周部
8 縦棒部
9 横棒部
10 取り付け金具
11 前板
12 ネジ体
12a ネジ頭
12b 筒状スペーサ
13 金属板
13a 後辺
13b 垂下片
13c 爪板
13d 規制片
14 スライドレール
14a 可動レール
14b 中間レール
14c 先頭レール
14d 固定レール
14e 側面
14f 外側面
14g 突き出し部
14h 外れ止め部
14i 係合穴
14j 水平部
15 収納空間
15a 底面部
x 引き出し方向
xa 移動中心軸
y 左右方向

Claims (5)

  1. スライドレールによって支持される抽斗体であって、
    前記抽斗体の底部で、かつ、左右の前記スライドレール間に位置される箇所に、前記スライドレールの可動レールに対する係合部材を有しており、
    前記係合部材は、
    後端側に、左右の前記スライドレール間に前記係合部材を前方から入り込ませる操作に伴って、左側の前記スライドレールの前記可動レールの側面に摺接する係合凸部を備えると共に、前記操作の終了位置で前記可動レールに形成された係合穴に弾性力により前記係合凸部を入り込ませる左側腕と、
    後端側に、前記操作に伴って、右側の前記スライドレールの前記可動レールの側面に摺接する係合凸部を備えると共に、前記操作の終了位置で前記可動レールに形成された係合穴に弾性力により前記係合凸部を入り込ませる右側腕と、
    前記左側腕と前記右側腕との間に位置される操作部と、
    前記操作部と前記左側腕及び前記右側腕とを、前記操作部を前方に引っ張ることで前記係合凸部を前記係合穴から抜け出させる向きに前記左側腕及び前記右側腕を移動させるように接続するつなぎ部とを備えてなる、抽斗体。
  2. 前記係合部材の前記左側腕及び前記右側腕の前端側は前記底部に軸支されており、前記操作部を引っ張ったときに前記軸支された位置を中心に前記つなぎ部を弾性変形させながら前記左側腕及び前記右側腕が回動されるようにしてなる、請求項1に記載の抽斗体。
  3. 前記左側腕における前記係合凸部と前記前端との間に、前記左側腕の外側側部から左側に延びる延出部を備えさせると共に、
    前記右側腕における前記係合凸部と前記前端との間に、前記右側腕の外側側部から右側に延びる延出部を備えさせてなる、請求項2に記載の抽斗体。
  4. 前記抽斗体の底部における前記係合部材の直上となる位置に、前記係合部材の前記左側腕及び前記右側腕を軸支するネジ体の上端側に対するネジ孔を備えた金属板を備えさせてなる、請求項2に記載の抽斗体。
  5. 前記抽斗体の底部に、下端に後方に突き出す爪板を備えた垂下片を有しており、
    左右の前記スライドレール間に前記係合部材を前方から入り込ませたときに、前記垂下片の前記爪板が前記可動レールの前端の下方に位置されるようにしてなる、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の抽斗体。
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