JP6794132B2 - 区画用シート - Google Patents

区画用シート Download PDF

Info

Publication number
JP6794132B2
JP6794132B2 JP2016089524A JP2016089524A JP6794132B2 JP 6794132 B2 JP6794132 B2 JP 6794132B2 JP 2016089524 A JP2016089524 A JP 2016089524A JP 2016089524 A JP2016089524 A JP 2016089524A JP 6794132 B2 JP6794132 B2 JP 6794132B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sum
weft
warp
surface layer
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016089524A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017197878A (ja
Inventor
幸輔 宮崎
幸輔 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiren Co Ltd
Original Assignee
Seiren Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiren Co Ltd filed Critical Seiren Co Ltd
Priority to JP2016089524A priority Critical patent/JP6794132B2/ja
Publication of JP2017197878A publication Critical patent/JP2017197878A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6794132B2 publication Critical patent/JP6794132B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Fencing (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Description

本発明は、区画用シートに関し、支柱等の支持具に取り付けて、工事現場、建築現場、変電所、農場、スキー場等に設置し、区域を明確化できる区画用シートに関する。
敷地区分標識は、支柱等の支持具に取り付けられ、例えば工事現場、建築現場、変電所、農場、スキー場等において、穴凹、崖等の危険箇所や、危険物等の存在を明示させ、危険区域と安全区域を明確化したり、作業効率化を図るために作業区域を明確化したりすることを目的とし設置されている。
従来、敷地区分標識としては、特許文献1乃至2のようなシートが用いられていた。上記シートは、区域を明確に区分できるが、シートの表面と裏面が視覚的に同等であり、作業者が離れた位置からシートを視認した場合、作業者がどの区域に位置しているか視覚的に識別することが難しく、安全性が確保できなかったり、作業性が悪くなったりするおそれがあった。
蒸気問題を解決する手段としては、例えば特許文献3には、表面と裏面とをそれぞれ異なる色彩に着色しているシートを敷地区分標識として用いることが開示されている。これにより、作業者は自分の位置がどの区分に属しているかを常に識別することが可能となり、安全性や作業性が向上した。しかしながら、生産時にシートに対する着色工程を有する必要があり、生産性が劣るものであった。
また、例示した特許文献1乃至3は、設置の際にロープ等の補助具を用いて支持具に結びつける等して固定しなければならず、設置に時間及び手間が掛かるため、施工性の向上が求められていた。
特開平08−170244号公報 特開平09−302944号公報 実案第3047143号公報
本発明は、前述の問題を解決するものであり、作業者がシートを視認することで自分の属している区域を識別でき、さらに施工性及び生産性においても優れた区画用シートを提供する。
本発明は前述した目的を達成するものであって、すなわち本発明は、表層及び裏層を含む二重織物からなる区画用シートであって、支持具を挿入する挿入部及び支持具を挿入しない非挿入部を有し、前記二重織物が2色以上の糸で構成されており、前記表層及び前記裏層がそれぞれ異なる色彩を有し、前記表層及び前記裏層を結合させる結節部が緯糸方向に平行となる向きで配された複数の結節列を有してなり、隣り合って並列された結節列の間に前記挿入部が設けられ、前記表層及び前記裏層の各層において、緯糸方向25.4mmあたりの隣り合う経糸間距離aの和Aが5.0〜11.0mm、及び/又は、経糸方向25.4mmあたりの隣り合う緯糸間距離bの和Bが5.0〜11.0mmであり、且つ、前記経糸間距離aの和Aと前記緯糸間距離bの和Bの合計が8.0〜15.0mmであることを特徴とする区画用シートである。
前記二重織物の緯糸方向における端部のうち、一方の端部を結合させるように結合帯を備えることが好ましい。
前記二重織物は、前記表層及び前記裏層に有孔加工による貫通孔を有することが好ましい。
前記表層及び前記裏層の色差ΔEが24以上であることを特徴とすることが好ましい。
前記二重織物の面積に対する結節部の総面積の割合が1〜20%であることが好ましい。
前記表層及び前記裏層の各層において、緯糸方向25.4mmあたりの経糸間距離aの和Aが5.0〜11.0mm、及び/又は経糸方向25.4mmあたりの緯糸間距離bの和Bが5.0〜11.0mmであり、且つ、前記経糸間距離aの和Aと前記緯糸間距離bの和Bの合計が8.0〜15.0mmであることが好ましい。

本発明の区画用シートによれば、作業者がシートを視認することにより自分の属している区域を識別することができ、さらに施工性及び生産性においても優れた効果を奏する。
本発明の実施形態の一例である区画用シートを示す模式平面図である。 図1のX−Yにおける模式断面図である。 本発明の実施形態の一例である区画用シートを示す模式平面拡大図である。 他の実施形態を示す模式平面図である。
以下、本発明の区画用シートの実施形態について、図面を参照しながら説明する。ただし、本発明は、以下の構成に限定されることを意図しない。また、図面は区画用シート1の各構成の位置関係を示す概略図であり、各構成のサイズ等を正確に反映したものではない。
本発明は、図1及び図2に示すように表層2及び裏層3を含む二重織物を有する区画用シート1であって、前記二重織物が2色以上の糸で構成されており、表層2及び裏層3がそれぞれ異なる色彩を有し、表層2及び裏層3を結合させる結節部4が緯糸方向に平行となる向きで配された複数の結節列5を有してなる区画用シートである。尚、本発明において「結節部」とは、結節点の集合体であり、隣り合う結節点の間隔が1cm未満であれば、1つの結節部4とみなす。ここでいう結節点は、表層2と裏層3とを結合するために表裏層同士が織り込まれている箇所を示す。また、本発明において「結節列」とは、前述した結節部4が緯糸方向に平行となる向きで所定の間隔で複数に配されるよう列状に形成する、若しくは緯糸方向に平行となる向きで帯状に形成する状態を示す。
本発明の区画用シートの前記二重織物は2色以上の糸で構成され、表層2及び裏層3がそれぞれ異なる色彩を有することが肝要である。表層2及び裏層3がそれぞれ異なる色彩を有することで、表層2及び裏層3の色彩を視覚的に視認できるので、作業者は自分の位置がどの区分に属しているかを常に識別することが可能となり、優れた安全性又は作業性が発揮できる。例えば、安全区域と危険区域を区分する区画用シートとして用いられる場合、安全区域を青色又は緑色の表層とし、危険区域は赤色又は橙色の裏層とすることで、離れた位置からシートを視認するだけで注意喚起を促すことが可能となる。
また、前記二重織物は2色以上の糸を用いて表層2及び裏層3を同時に織成することで、工程が簡略化され、優れた生産性を発揮できる。糸の色の付与方法としては、従来公知の種々の方法を採用することができ、特に限定されるものではない。例えば、原着糸の使用、染色等が挙げられるが、屋外使用に伴う耐候変色の観点から、原着糸を使用することが好ましい。
また、表層2及び裏層3の色差ΔEが24以上であることが好ましく、より好ましくは50以上であり、特に好ましくは80以上である。色差ΔEが24以上であれば、作業者が離れた位置からシートを視認しても自分の属している区域をより明確に識別できる。
本発明の区画用シート1は、図1に示すように結節部4が緯糸方向に平行となる向きで配された結節列5を有し、結節列5が2本以上並列されることが肝要である。結節列5を並列させることで、図2に示すように列と列の間に支持具を挿入することのできる筒状の空間ができ、効率良くシートの設置が可能となる。以下、支持具を挿入する部分を挿入部7とも称し、また、それ以外の部分を非挿入部8とも称する。隣り合う挿入部7同士の間隔としては、支持具の間隔に合わせて適宜設定できる。
また、挿入部7の経糸方向における長さは支持具の太さ等に合わせて適宜設定が可能である。例えば直径50mmの支持具の場合、支持具の円周を考慮し約100mmの間隔であれば施工しやすく、且つ施工後の支持具とシートに密着し、挿入部7の中で支持具の動きが抑えられ、シートの裂けの発生を軽減ができる。
また、結節列5は結節部4が緯糸方向に平行となる向きで所定の間隔で複数に配されるよう列状に形成しても良く、緯糸方向に平行となる向きで帯状に形成しても良い。好ましくは、なかでも、後述する結節率を抑え、表層2及び裏層3の色彩がより明確となるという観点から、所定の間隔で複数に配されることが好ましい。さらに、結節部4が所定の間隔で複数に配されることで表層2及び裏層3の間に風が侵入した場合でも、結節部4の列の隙間を風が通り抜け、シート全体として応力を受け流すことができる。
また、結節列5を構成する結節部4の幅(経糸方向における長さ)は2〜50mmであることが好ましい。2mm以上であれば、支持具を挿入部7に挿し込む際に、表層2及び裏層3が正反対方向に引っ張られたとしても結節部4の破断や裂けの発生を軽減する。50mm以下であれば、表層2及び裏層3の色が混在する結節部4が目立たなくなり、識別させたい所望の色がより明確に表現することができる。
また、前述したように結節部4が所定の間隔で複数に配される場合は、結節部4の長さ(緯糸方向における長さ)が50〜300mm、且つ結節部4同士の緯糸方向における最短の間隔が10〜200mmであることが好ましい。この範囲であれば、スムーズに支持具を挿入部7に挿し込むことができ、施工性が向上する。
前記二重織物の単位面積(例えば全緯糸方向×経糸方向100cmあたり)に対する単位面積に存在する結節部4の面積合計が占める割合(以下、結節率とも称する)が1〜20%であることが好ましい。1%以上であれば、支持具が挿入された際、充分な表層2及び裏層3を結合する力が得られ、結節部4の破断や裂けの発生を軽減できる。また、20%以下であれば、表層2及び裏層3の色が混在する結節部4が目立たず、視認性が向上する。
また、前記二重織物は図1に示すように表層2及び裏層3の緯糸方向における端部のうち、設置時に上方となる端部を結合させるように結合帯6を備えることが好ましい。これにより、挿入部7が鞘状に形成でき、支持具を覆うように固定でき、施工の手間がさらに軽減できる。
結合する方法としては、公知の種々の方法を採用することができ、特に限定されるものではない。例えば、織組織として耳部を設けても良く、縫製、融着、接着剤等で二次加工により結合しても良い。
また、前記二重織物の経糸及び緯糸の繊維種としては、特に限定されるものではなく、例えばポリエステル、ポリアミド、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン等の合成繊維、アセテート、トリアセテート、プロミックス等の半合成繊維、レーヨン、キュプラ等の再生繊維のいずれの繊維種も採用可能である。なかでも強度や耐候性が良好であるという観点からポリアミド、ポリエステル等の合成繊維が好ましい。
また、前記二重織物の経糸及び緯糸の種類としては特に限定するものではなく、マルチフィラメント糸、モノフィラメント糸、フラットヤーン等が挙げられる。なかでも、柔軟性の観点からマルチフィラメント糸が好適に使用される。
また、前記二重織物の経糸及び緯糸がマルチフィラメント糸の場合は、総糸繊度としては78〜330dtex、且つ、フィラメント数としては24〜96本のマルチフィラメント糸を含むことが好ましい。この範囲であれば、裂けが発生することなく、適度なハリコシ感を兼ね備え、施工性が向上する。
また、前記二重織物の表層2及び裏層3の組織としては、特に限定されるものではなく、例えば、平織、綾織、朱子織等の三原組織、変化組織、経ビロード等が挙げられる。なかでも、シートの通気性、強度の均一性に優れる点から平織にしたものがより好ましく採用される。また、表層2及び裏層3が異なる組織を有していても良い。
また、前記二重織物は、図3に示すように表層2及び裏層3の各層において、緯糸方向25.4mmあたりの隣り合う経糸間距離aの和Aが5.0〜11.0mm、及び/又は、経糸方向25.4mmあたりの隣り合う緯糸間距離bの和Bが5.0〜11.0mmであり、前記経糸間距離aの和Aと前記緯糸間距離bの和Bの合計が8.0〜15.0mmであることが好ましい。この範囲であれば、適度な通気性が保たれ、またシートの外部からの物理的応力による裂けの発生を軽減できる。さらに目寄れの発生も軽減でき、織成の安定性も保たれる。
また、前記二重織物の経糸及び緯糸密度としては100〜200本/25.4mmであることが好ましい。100本以上であれば、十分な滑脱抵抗力が得られ、200本以下であれば、十分な通気性が得られる。
また、前記二重織物は、図4に示すように表層2及び裏層3に開口する貫通孔9を有することが好ましい。貫通孔9を有することで通気性が向上し、シートが風雨から受ける応力を緩和することができる。また、表層2と裏層3に設けた貫通孔9は、通風性が観点から貫通孔9を重なるように設けることが好ましい。さらに、貫通孔9を重ねて設けることで、区分された内部を、貫通孔9を介して確認でき、安全性も向上する。
貫通孔9の開口位置としては、貫通孔9を略全面に渡って設けても良く、部分的に設けても良く、その目的と用途に応じて適宜設計すれば良い。好ましくは略全面に貫通孔9を設けることで、シート全体で風の応力を緩衝でき裂けの発生を軽減できる。また、挿入部7においては、支持具挿入の際の強い応力よるシートの裂けの発生を軽減するため、図4に示すように非挿入部8のみに貫通孔を設けることが好ましい。また、貫通孔9の開口パターンとしては、特に限定されるものではなく、例えば、格子状、千鳥状等の規則的な配置やランダム状に設けてもても良い。開口方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、熱針式、打抜き式等の有孔加工が挙げられ、なかでも、生産性や目寄れ防止の観点から熱針式が好ましく用いられる。
また、貫通孔9の直径は1〜50mmであることが好ましく、前記二重織物の非挿入部8の単位面積(例えば、10cm角あたり)に対する、単位面積に存在する貫通孔の面積合計が占める割合(貫通孔面積率とも称する)が10〜40%が好ましい。この範囲であれば、風雨などから受ける外的応力を緩和でき、シートの裂け又は支持具の倒壊等の発生を軽減できる。
本発明の区画用シート1の通気性は、30.0cm/cm・sec以上であることが好ましく、より好ましくは100cm/cm・sec以上である。30.0cm/cm・sec以上であれば、シートが風雨から受ける外的応力を緩和することができ、シートの裂け又は支持具の倒壊等の発生を軽減できる。
本発明の区画用シート1の引裂強度は150N以上であることが好ましい。150N以上であれば、施工時又は施工後の風雨による物理的応力によってシートの裂けの発生を軽減できる。
本発明の区画用シート1の滑脱抵抗力は80.0N以上であることが好ましい。滑脱抵抗力が80.0N以上であれば、外的応力による原糸の目寄れ、脱落の発生を軽減できる。
また、本発明の目的を阻害しない範囲内であれば、用途に応じて吸水処理、帯電防止処理、難燃処理、耐候処理、目止め処理等を行っておいてもよい。目止め処理は糸の解れを軽減するのに好適に用いられる。
以下、本発明について実施例を挙げて説明するが、本発明は必ずしもその実施例に限定されるものではない。
実施例1〜9及び比較例1の各区画用シート(各試料)については、下記の方法で測定及び性能評価を行った。結果を表1に示す。
<測定方法>
1.表裏色差ΔE
任意に選んだ5ヶ所において、分光光度計(Color i5、X−Rite社製)を用い、各試料の結節部を有さない部分における表層及び裏層の色差ΔEを測定し、平均値を求めた。
2.結節率[%]
任意に選んだ5ヶ所において、経糸方向100cm×緯糸方向における全幅に存在する結節部の面積の合計を測定し、上記単位面積に対する結節部の面積の割合を算出し、平均を求めた。
3.糸間距離の和
(1)緯糸方向25.4mmあたりの経糸間距離aの和A[mm]
マイクロスコープ(KEYENCE VH−Z100)を使用して拡大倍率100倍で、各試料表面を観察し、隣り合う経糸同士の距離を測定した。任意で選ばれた10点の距離の平均値と織密度(本/25.4mm)の積を算出し、緯糸方向25.4mmあたりの経糸間距離aの和Aとした。
(2)経糸方向25.4mmあたりの緯糸間距離bの和B[mm]
マイクロスコープ(KEYENCE VH−Z100)を使用して拡大倍率100倍で、各試料表面を観察し、隣り合う緯糸同士の距離を測定した。任意で選ばれた10点の距離の平均値と織密度(本/25.4mm)の積を算出し、経糸方向25.4mmあたりの緯糸間距離bの和Bとした。
4.貫通孔面積率[%]
任意に選んだ非挿入部内の5ヶ所において、10cm角に存在する複数の貫通孔の面積の合計を測定し、上記単位面積に対する貫通孔の面積の割合を算出し、平均値を求めた。
5.通気性[cm/(cm・s)]
JIS L 1096A法(フラジール形法)に準じて測定した。尚、測定する各試料は結節部を有さない非挿入部から採取した。
6.滑脱抵抗力(N)(糸の引き抜けやすさ)
経糸方向、緯糸方向のそれぞれに対し、JIS L 1096法(ピン引掛け法)に準じて測定した。尚、測定する各試料は結節部を有さない非挿入部から採取した。
7.引裂強度[N]
経糸方向、緯糸方向のそれぞれに対し、JIS L 1096A−1法に準じて測定した。尚、測定する各試料は結節部を有さない非挿入部から採取した。
<性能評価方法>
1.視認性
表層側を向けた全長2mで施工した各試料と裏層側を向けた全長2mで施工した試料を横に並べ、各試料を施工した場所より100m離れた位置から任意に選ばれた10人に各試料を観察させ、色彩差を視認できるかを調査した。
○:9人以上が表層及び裏層の色彩差を視認できる。
△:6〜8人が表層及び裏層の色彩差を視認できる。
×:5人以下が表層及び裏層の色彩差を視認できる。
2.施工性
直径50mm×長さ150cmの鉄製支柱の下部30cmを土壌に埋設し、50cm等間隔で設置した。各試料の支柱差し込み部分に設置した支持具を差し込み、全長300cmに渡り各試料を施工した。
○:容易に施工できる
△:挿入部に支持具の挿し込む作業に少し時間を要するが、施工できる
×:挿入部がない、又は支持具を差し込む作業に多時間を要し、施工が困難である。
以下に述べる実施例、比較例はエアージェット織機(豊田自動織機社製 品番:JAT710)により緯糸方向の長さ100cmの織物を織成した。
〔実施例1〕
下記仕様により、結節列を形成する結節部を、緯糸方向に平行となる向きで所定の間隔で配させ、上記結接列を並列させ挿入部を備えた表裏層が平織の二重織物を織成した緯糸方向100cmの区画用シートを得た。ここで用いられた経糸及び緯糸は、表層には色座標L=53.74,a=−51.66,b=6.41、167dtex/48fのポリエステル原着糸を用い、裏層には色座標L=54.08,a=33.32,b=41.42、167dtex/48fのポリエステル原着糸を用い、表層及び裏層の色差ΔEは91.9であった。
結節列は、結節部のサイズが経糸方向10mm×緯糸方向100mm、隣り合う結節部の間隔が120mmとなるよう連続的に結節部を配し、列状に形成した。そして、上記結節列を経糸方向100mmの間隔で並列させ挿入部を備え、上記挿入部は経糸方向に150mm毎に設けた。その際、結節率は4.2%であった。
また、挿入する支持具を覆うように固定できるよう前記二重織物の緯糸方向の片方の端部に耳部を設けた。
尚、表層及び裏層の糸密度が、経糸密度156本/25.4mm、緯糸密度120本/25.4mmとし、各層の隣り合う経糸間距離aの和Aが共に3.2mm、隣り合う緯糸間距離bの和Bが共に7.1mmとした。
〔実施例2〕
実施例1で織成した二重織物の非挿入部のみ略全面に開口する直径が2mmの貫通孔を設けた以外は実施例1と同様にした。尚、貫通孔は表層及び裏層の貫通孔同士が重なるように設け、貫通孔面積率は11.9%であった。
〔実施例3〕
表層の経糸及び緯糸に色座標は、L=36.35,a=−13.09,b=9.94のポリエステル原着糸を用いて、表層及び裏層の色差ΔEが58.8であったとした以外は、実施例2と同様にした。
〔実施例4〕
表層の緯糸及び経糸に色座標は、L=36.35,a=−13.09,b=9.94のポリエステル原着糸を用いて、裏層の経糸及び緯糸には色座標は、L=54.92,a=−0.32,b=18.71のポリエステル原着糸を用いて、表層及び裏層の色差ΔEが24.2であった以外は、実施例2と同様にした。
〔実施例5〕
結節列を形成する結節部が、経糸方向10mm×緯糸方向における全幅に帯状とする以外は、実施例2と同様にした。尚、結節率は16.0%とした。
〔実施例6〕
結節列を形成する結節部が、経糸方向10mm×緯糸方向50mm、隣り合う結節部の間隔が170mmとなるよう連続的に配し、列状に形成した以外は、実施例2と同様にした。尚、結節率が2.1%であった。
〔実施例7〕
表層及び裏層の糸密度が、経糸密度156本/25.4mm、緯糸密度100本/25.4mmとし、各層の隣り合う経糸間距離aの和Aが共に3.2mm、隣り合う緯糸間距離bの和Bが共に10.2mmとし、表層及び裏層の色差ΔEが90.8であった以外は、実施例2と同様にした。
〔実施例8〕
表層及び裏層の各層の糸密度が、経糸密度156本/25.4mm、緯糸密度130本/25.4mmとし、各層の隣り合う経糸間距離aの和Aが共に3.2mm、隣り合う緯糸間距離bの和Bが共に5.4mmとした以外は、実施例2と同様にした。
〔実施例9〕
表層及び裏層の糸密度が、経糸密度156本/25.4mm、緯糸密度130本/25.4mmとし、表層を平織、裏層を綾織の二重織物を織成した。その際、表層の隣り合う経糸間距離aの和Aが3.2mm、隣り合う緯糸間距離bの和Bが7.1mmであり、裏層の隣り合う経糸間距離aの和Aが3.2mm、隣り合う緯糸間距離bの和Bが4.8mmであること以外は、実施例2と同様にした。
〔比較例1〕
下記仕様により、平織を織成した。色座標L=53.74,a=−51.66,b=6.41、167dtex/48fのポリエステル原着糸を経糸及び緯糸として用いた緯糸方向100cmの区画用シートを得た。
尚、糸密度が、経糸密度78本/25.4mm、緯糸密度60本/25.4mmとし、隣り合う経糸間距離aの和Aが3.2mm、隣り合う緯糸間距離bの和Bが7.1mmとした。
その後、略全面に開口する直径2mmの貫通孔を設けた。尚、貫通孔面積率は11.9%であった。
1 区画用シート
2 表層
3 裏層
4 結節部
5 結節列
6 結合帯
7 挿入部
8 非挿入部
9 貫通孔
a 経糸間距離
b 緯糸間距離

Claims (6)

  1. 表層及び裏層を含む二重織物からなる区画用シートであって、
    支持具を挿入する挿入部及び支持具を挿入しない非挿入部を有し、
    前記二重織物が2色以上の糸で構成されており、前記表層及び前記裏層がそれぞれ異なる色彩を有し、
    前記表層及び前記裏層を結合させる結節部が緯糸方向に平行となる向きで配された複数の結節列を有してなり、
    隣り合って並列された結節列の間に前記挿入部が設けられ、
    前記表層及び前記裏層の各層において、緯糸方向25.4mmあたりの隣り合う経糸間距離aの和Aが5.0〜11.0mm、及び/又は、経糸方向25.4mmあたりの隣り合う緯糸間距離bの和Bが5.0〜11.0mmであり、且つ、前記経糸間距離aの和Aと前記緯糸間距離bの和Bの合計が8.0〜15.0mmであることを特徴とする区画用シート。
  2. 前記二重織物の緯糸方向における端部のうち、一方の端部を結合させるように結合帯を備えることを特徴とする請求項1に記載の区画用シート。
  3. 前記二重織物は、前記表層及び前記裏層に有孔加工による貫通孔を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の区画用シート。
  4. 前記表層及び前記裏層の色差ΔEが24以上であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の区画用シート。
  5. 前記二重織物の面積に対する結節部の総面積の割合が1〜20%であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の区画用シート。
  6. 前記表層及び前記裏層の各層において、緯糸方向25.4mmあたりの経糸間距離aの和Aが5.0〜11.0mm、及び経糸方向25.4mmあたりの緯糸間距離bの和Bが5.0〜11.0mmであり、且つ、前記経糸間距離aの和Aと前記緯糸間距離bの和Bの合計が8.0〜15.0mmであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の区画用シート。
JP2016089524A 2016-04-27 2016-04-27 区画用シート Expired - Fee Related JP6794132B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016089524A JP6794132B2 (ja) 2016-04-27 2016-04-27 区画用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016089524A JP6794132B2 (ja) 2016-04-27 2016-04-27 区画用シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017197878A JP2017197878A (ja) 2017-11-02
JP6794132B2 true JP6794132B2 (ja) 2020-12-02

Family

ID=60239095

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016089524A Expired - Fee Related JP6794132B2 (ja) 2016-04-27 2016-04-27 区画用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6794132B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017197878A (ja) 2017-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11795587B2 (en) Partial float weave fabric
TWI542751B (zh) 具有多重嵌入緯紗的織造織物及內管
CN104018267B (zh) 杂色防撕裂布
CN101548216A (zh) 具有更高柔性的内管结构体
JP2010528195A (ja) 織り込みマーカを備えた織物
JP6496275B2 (ja) 洗濯耐久性を有する高通気性織物
WO2019216594A1 (ko) 커튼 일체형 버티컬 블라인드
TW202039977A (zh) 具有編織材料的建築覆蓋物
JP2009068185A (ja) 繊維系又は樹脂系ジオグリッド
JP4917694B2 (ja) 再帰反射織物及び当該織物を用いた再帰反射衣服
JP6794132B2 (ja) 区画用シート
US10221505B1 (en) Textile products incorporating banana or raffia fiber and methods of fabricating the same
DK2851460T3 (en) Carpet and a method of making such a rug
US20200161844A1 (en) Innerduct having multiple sized chambers
TWI754781B (zh) 織物及其織法
JP7116585B2 (ja) 目隠しフェンス構造及びこれに用いる二重編地
CN213405711U (zh) 一种遮阳隔热窗帘
CN214786518U (zh) 一种便于安装的双色警示围网
US11913593B2 (en) Blowable flexible innerduct
JP2613575B2 (ja) メッシュシート及びその製造方法
JP7224210B2 (ja) 防護用織布の構造
JP3214646U (ja) 竹製マット
JP6748426B2 (ja) ネット
JP2019173260A (ja) 織物、及び、インテリア部材
CN105164088A (zh) 拉垫

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190424

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200407

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201029

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201111

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6794132

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees