JP6792220B2 - 外反母趾用サポーター - Google Patents

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Description

本発明は、外反母趾を予防又は矯正することを目的として足先に装着される外反母趾用サポーターに関する。
外反母趾を予防又は矯正することを目的として足先に装着される外反母趾用サポーターは、これまでに各種のものが提案されている(例えば特許文献1〜3)。この種の外反母趾用サポーターは、足の親指を挿入するための親指挿入部と、足先に装着する足先装着部とを備えたものが一般的であり、親指挿入部の付根付近の側面(小指が位置する側とは反対側の側面)を、足先装着部側(後方)に引っ張るものとなっていることが多い。このため、親指挿入部に挿入した親指の先端部には、その引っ張り上げによる押圧力がかかりやすく、使用者が不快感や違和感を覚えることがあった。
この様な実状に鑑みてか、これまでの外反母趾用サポーターのなかには、親指挿入部の先端部に穴(以下において、「押圧力逃し穴」と呼ぶことがある。)を設けて、上記の押圧力を逃すことができるようにしたものも見受けられる(例えば、特許文献1の図1を参照。)。しかし、この場合には、足の親指が押圧力逃し穴から大きく突き出た状態となって、親指挿入部における押圧力逃し穴の周縁部に沿う箇所から、親指の外周部に押圧力が局所的に加わりやすく、それに起因する不快感や違和感が生ずる虞がある。ときには、親指の爪が両側から強く挟まれた状態となることもあり、痛みを感じることもある。
この点、押圧力逃し穴を親指挿入部の上面側(爪を覆う部分)に設けたり、押圧力逃し穴を小さめに設けたりすることで、足の親指が押圧力逃し穴から突き出にくいように工夫を施した外反母趾用サポーターもある。しかし、親指挿入部は、通常、伸縮性生地で形成されるため、上記のような工夫を施したとしても、足の親指が押圧力逃し穴から突き出た状態となることを完全に防止することはできない。それどころか、上記の工夫を施した場合において、足の親指が押圧力逃し穴に入り込んでしまうようなことがあると、上記の工夫を施した分、使用者が覚える不快感や違和感が大きくなって、逆効果になってしまう。
特開2005−152218号公報 特開2007−330743号公報 特開2011−019560号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、押圧力逃し穴を親指挿入部に特に設けなくても、親指挿入部の引っ張り上げ等に起因して親指の先端部に加わる押圧力を逃すことができ、使用者に生ずる不快感や違和感を軽減することのできる外反母趾用サポーターを提供するものである。
上記課題は、
足の親指を挿入するための親指挿入部と、
足先に装着するための足先装着部と
を備え、
その略全体が伸縮性生地で形成された外反母趾用サポーターであって、
親指挿入部が、
足の親指の外周部一側を覆う面状部αと、
足の親指の外周部他側を覆う面状部βと、
面状部βの指先側の縁部から連続して設けられ、面状部αの内面側に重なった状態で折り返された面状部γと
を有するとともに、
面状部αの幅方向一側の縁部αと、面状部βの幅方向一側の縁部βと、面状部γの幅方向一側の縁部γとが、互いに重ねられて縫着された縫着部Aとされて、
面状部αの幅方向他側の縁部αと、面状部βの幅方向他側の縁部βと、面状部γの幅方向他側の縁部γとが、互いに重ねられて縫着された縫着部Bとされる一方、
面状部αの指先側の縁部と、面状部βの指先側の縁部とが、互いに縫着されていない非縫合部とされた
ことを特徴とする外反母趾用サポーター
を提供することによって解決される。
本発明に係る外反母趾用サポーターは、面状部βの指先側の縁部(前縁部)から連続して設けられた面状部γを、面状部αの内面側(親指挿入部に挿入された親指に接触する側)に重なるように後方へ折り返した構造となっており、面状部βと面状部γとの隙間に足の親指を挿入するものとなっている。加えて、本発明に係る外反母趾用サポーターでは、面状部αと面状部βと面状部γは、幅方向両側の縁部で互いに縫着されるものの、前縁部では縫着されない(面状部α,β,γの幅方向両側の縁部では、その部分を縫着する糸等によって、親指挿入部の伸縮性が阻害されるものの、親指挿入部の先端部(前端部)の伸縮性は糸等によって阻害されない。)。このため、親指挿入部が後方に引っ張られた状態になると、面状部αの内面側に重なっていた面状部γが前側に引き出されるよう変位して、その引っ張りに起因する押圧力を逃すことができるようになっている。さらに、親指挿入部の先端部は、縫着されておらず、面状部αの前縁部と面状部βの前縁部は、分離した状態にはなっているものの、面状部γで閉塞された状態になっているため、親指挿入部が後方に強く引っ張られても、その分離した部分が口を開けた状態(穴が開いた状態)とならず、その分離した部分から足の親指が突き出ないようになっている。
本発明に係る外反母趾用サポーターにおいては、親指挿入部の面状部α及び面状部βを、指先側になるにつれて幅が狭くなる形状(前縁側が幅狭で後縁側が幅広の略台形状)とすることも好ましい。
これにより、親指挿入部を先細りに形成して、親指挿入部が後方へ引っ張られたときに、親指挿入部から親指の指先にかかる押圧力が分散しやすくなり、使用者が不快感や違和感をさらに覚えにくくすることが可能になる。また、親指挿入部におけるその先細りの部分で足の親指の先端を保持しやすくして、親指挿入部が後方へ強く引っ張られたときであっても、面状部αと面状部γとの隙間に親指が入り込みにくくすることも可能になる。
また、本発明に係る外反母趾用サポーターにおいては、
足先装着部を、
甲を覆う面状部δと、
足裏から足首後面に至る範囲を覆いながらも、踵を露出させるための踵用開口部が設けられた面状部εと、
を有する1枚の生地からなるものとし、
面状部δが、縫合部Dを有しながらも、
面状部εが、縫合部を有さない
ものとすることも好ましい。
これにより、親指挿入部を含めた外反母趾用サポーターの全体を、1枚の生地(伸縮性生地)から形成するだけでなく、縫合部の数を減らして外反母趾用サポーターの製造コストを抑えることも可能になる。また、面状部εにおける足首後面を覆う部分(以下において「足首後面被覆部」と呼ぶことがある。)は、足首の後面に強く当たりやすい箇所であるところ、この部分に縫合部を設けないことで、外反母趾用サポーターの履き心地をよくすることも可能になる。
ただし、この場合においては、面状部εにおける足首後面被覆部を立体裁断することができなくなり、足首後面被覆部を使用者の足首後面に密着させにくく(足首後面被覆部の上縁側が足首後面から浮き上がった状態になりやすく)なってしまう。このため、本発明に係る外反母趾防止用サポーターにおいて、面状部εに縫合部を設けない場合には、面状部εにおける踵用開口部との境界縁部に、踵用開口部の内側に突き出た凸状部、又は、逆側に凹んだ凹状部を設けると好ましい。
これにより、面状部εにおける足首後面被覆部の上縁側が足首後面から浮き上がりにくくすることが可能になる。というのも、足首後面被覆部の上縁側が足首後面から浮き上がった状態となるのは、足首後面被覆部の上縁側と下縁側の伸縮具合に差が生じてしまうことが主な原因であるところ、上記のように、面状部εにおける踵用開口部との境界縁部に凸状部や凹状部を設けることで、踵用開口部の周長を長くして、足首後面被覆部の上縁側の伸縮具合と下縁側の伸縮具合との差を小さく抑えることが可能になるからである。
以上のように、本発明によって、押圧力逃し穴を親指挿入部に特に設けなくても、親指挿入部の引っ張り上げ等に起因して親指の先端部に加わる押圧力を逃すことができ、使用者に生ずる不快感や違和感を軽減することのできる外反母趾用サポーターを提供することが可能になる。
本発明に係る外反母趾用サポーターを足先に装着した様子を親指側から見た状態を示した図である。 本発明に係る外反母趾用サポーターを足先に装着した様子を小指側から見た状態を示した図である。 足の親指が挿入された状態の親指挿入部周辺を拡大して示した断面図である。 本発明に係る外反母趾用サポーターを上側(甲側)から見た状態を示した図である。 本発明に係る外反母趾用サポーターを下側(足裏側)から見た状態を示した図である。 本発明に係る外反母趾用サポーターの展開図である。
本発明に係る外反母趾用サポーターの好適な実施態様について、図面を用いてより具体的に説明する。図1は、本発明に係る外反母趾用サポーター10を足先に装着した様子を親指側から見た状態を示した図である。図2は、本発明に係る外反母趾用サポーター10を足先に装着した様子を小指側から見た状態を示した図である。図3は、足の親指が挿入された状態の親指挿入部11の周辺を拡大して示した断面図である。図4は、本発明に係る外反母趾用サポーター10を上側(甲側)から見た状態を示した図である。図5は、本発明に係る外反母趾用サポーター10を下側(足裏側)から見た状態を示した図である。図6は、本発明に係る外反母趾用サポーター10の展開図である。図1,2,4,5,6においては、外反母趾用サポーター10の外面(装着時に外側を向く面)を、濃い(目の細かい)網掛けハッチングで示しており、外反母趾用サポーター10の内面(装着時に足先に接触する面)を、薄い(目の大きい)網掛けハッチングで示している。
1.外反母趾用サポーターの概要
本発明に係る外反母趾用サポーター10は、図1及び図2に示すように、親指を挿入するための親指挿入部11と、足先に装着するための足先装着部12とを備えたものとなっており、足先に装着して(履いて)使用するものとなっている。この外反母趾用サポーター10は、その略全体が伸縮性生地で形成されており、親指挿入部11の付根付近の側面(小指が位置する側とは反対側の側面)を、足先装着部12の側(後方)に引っ張った状態とし、親指の先端が小指側を向かないようにすることで、外反母趾を予防又は矯正するものとなっている。
また、本実施態様の外販防止用サポーター10では、それを形成する伸縮性生地の伸縮性に異方性を持たせることで、図1における矢印20の向きに捩じる力が発生するようにしており、この捩じりの力によっても、親指の先端が小指側に向きにくくすることができるようになっている。具体的には、本実施態様の外反母趾用サポーター10は、後述するように、図6に示す1枚の伸縮性生地の所定箇所を折り返して所定箇所を縫合することによって形成されるものであるところ、当該伸縮性生地を、同図の紙面右上と紙面左下とを結ぶ方向よりも、同図の紙面右下と紙面左上とを結ぶ方向の方が伸びやすくすることで、上記の捩じり力が発生するようにしている。
本発明に係る外反母趾用サポーター10は、左足と右足のどちらにも装着することができる。すなわち、本発明に係る外反母趾用サポーターは、左足用のものと右足用のものとを用意することができる。左足用の外反母趾用サポーターと右足用の外反母趾用サポーターは、通常、左右略対称とされる。このため、以下においては、左足用の外反母趾用サポーターについてのみ説明し、右足用の外反母趾用サポーターについての説明は割愛する。
2.親指挿入部
親指挿入部11は、図3に示すように、足の親指の外周部一側(本実施態様の外反母趾用サポーター10では親指の爪を覆う側)を覆う面状部αと、足の親指の外周部他側(本実施態様の外反母趾用サポーター10では親指の腹を覆う側)を覆う面状部βと、面状部βの指先側の縁部から連続して設けられ、面状部αの内面側に重なった状態で折り返された面状部γとを有している。足の親指は、面状部βの内面(上面)と面状部γの内面(下面)との隙間に挿入するようになっている。親指挿入部11の付根部分における、小指側の側面は、図4及び図5の切欠部11aに示すように、切り欠いた形状としており、親指挿入部11における小指から遠い側が後方へ強く引っ張られやすくしている。
面状部αの幅方向一側(本実施態様の外反母趾用サポーター10では、足先に装着したときに小指に近くなる側。以下、面状部β及び面状部γの「幅方向一側」においても同じ。)の縁部α(図6)と、面状部βの幅方向一側の縁部β(図6)と、面状部γの幅方向一側の縁部γ(図6)は、互いに重ねられて縫着された縫着部A(図2,4,5)となっている。また、面状部αの幅方向他側(本実施態様の外反母趾用サポーター10では、足先に装着したときに小指から遠くなる側。以下、面状部β及び面状部γの「幅方向他側」においても同じ。)の縁部α(図6)と、面状部βの幅方向他側の縁部β(図6)と、面状部γの幅方向他側の縁部γ(図6)は、互いに縫着された縫着部Bとなっている。本実施態様の外反母趾用サポーター10では、図4に示すように、縫着部Aの縫着線は、親指挿入部11の右縁に沿って現れ、縫着部Bの縫着線は、親指挿入部11の左縁に沿って現れるようになっている。
これに対し、面状部αの指先側の縁部と、面状部βの指先側の縁部は、互いに縫着されていない非縫合部X(図1〜5)となっている。このため、外反母趾用サポーター11を足先に装着して、親指挿入部11が後方に引っ張られた状態になると、面状部αの内面側に重なっていた面状部γが前側に引き出されるよう変位して、その引っ張りに起因する押圧力を逃すことができるようになっている。したがって、使用者に生ずる不快感や違和感を軽減することができるようになっている。ところで、既に述べたように、親指挿入部11の先端部は、被縫合部Xとなっているため、面状部αの前縁部と面状部βの前縁部は、分離した状態にはなっている。ただし、この分離した部分は、面状部γで閉塞された状態になっているため、親指挿入部11が後方に強く引っ張られても、その分離した部分は口を開けた状態(穴が開いた状態)とならず、非縫合部Xから足の親指が突き出ないようになっている。
親指挿入部11を形成する面状部α及び面状部βの形状は、足の親指を保持した状態にできるのであれば、特に限定されない。本実施態様の外反母趾用サポーター10において、面状部α及び面状部βは、図4及び図5に示すように、指先側になるにつれて幅が狭くなる形状(前縁側が幅狭で後縁側が幅広の略台形状)としている。このため、親指挿入部11が後方へ引っ張られたときに、親指挿入部11から親指の指先にかかる押圧力が分散しやすくなっている。また、親指挿入部11におけるその先細りの部分で足の親指の先端を保持しやすくして、親指挿入部11が後方へ強く引っ張られたときであっても、面状部αと面状部γとの隙間に親指が入り込みにくくすることも可能となっている。
また、面状部γも、その形状を特に限定されるものではないが、通常、面状部αに倣った形状とされる。面状部αと面状部γとの重なり部分の前後長L(図4)は、特に限定されない。しかし、この重なり部分の前後長Lを短くしすぎると、親指挿入部11が後方に強く引っ張られた場合に、指挿入部11の先端部における生地が分離した部分(非縫合部X)に口が開く虞が生じる。このため、面状部αと面状部γとの重なり部分の前後長Lは、5mm以上とすると好ましく、10mm以上とするとより好ましく、15mm以上とするとさらに好ましい。面状部αと面状部γとの重なり部分の前後長Lの上限は、特に限定されないが、足の親指の長さ等を考慮すると、せいぜい50mm程度までである。本実施態様の外反母趾用サポーター10において、面状部αと面状部γとの重なり部分の前後長Lは、約20mmとしている。
3.足先装着部
足先装着部12は、図1及び図2に示すように、面状部δと面状部εとを有している。面状部δは、足の甲を覆う部分となっており、本実施態様の外反母趾用サポーター10では、甲の左側を覆う面状部δと、甲の右側を覆う面状部δとを繋ぎ合せることによって形成している。一方、面状部εは、足裏から足首後面に至る範囲を覆う部分となっており、本実施態様の外反母趾用サポーター10では、足裏を覆う面状部εと足首後面を覆う帯状の面状部εと(上述した「足首後面被覆部」に相当する。)とで構成している。
また、面状部εにおける、面状部εと面状部εとの間には、踵を露出させるための踵用開口部12aを設けている。さらに、足先装着部12の前方左側には、人差指から小指までの四指を露出させるための四指用開口部12bを設けている。さらにまた、足先装着部12の後部上側には、外反母趾用サポーター10の内部に足先を挿入するための足先挿入用開口部12cを設けている。
さらに、本実施態様の外反母趾用サポーター10は、足先装着部12を形成する面状部δ及び面状部εに加えて、親指挿入部11を形成する面状部α、面状部β及び面状部γを、図6に示す1枚の伸縮性生地で形成しており、当該伸縮性生地の所定箇所を折り返して各部を縫合することによって、図4及び図5に示す形態としているところ、面状部δは、縫合部Dでは縫合を行うが、面状部εでは、縫合を行わないようになっている。面状部εのうち、面状部εは、使用者の体重がかかる部分であることに加えて、面状部εは、足首の後面に強く当たりやすい箇所であるところ、この面状部εや面状部εに縫合部を設けないことで、外反母趾用サポーターの履き心地をよくすることが可能となっている。1枚の伸縮性生地から外反母趾用サポーター10を形成する具体的な方法については、後述する「4.外反母趾用サポーターの製造方法」で詳しく説明するため、ここでは説明を割愛する。
ただし、面状部ε(特に面状部ε)に縫合部を設けない場合には、面状部ε(特に面状部ε)を立体裁断することができなくなり、面状部εを使用者の足首後面に密着させにくく(面状部εの上縁側(足先に装着した際に上側となる縁部であり、図4〜6に置いては紙面下側の縁部。)が足首後面から浮き上がった状態になりやすく)なってしまう。この点、本実施態様の外反母趾防止用サポーター10においては、図4〜6に示すように、面状部εにおける踵用開口部12aとの境界縁部に踵用開口部の内側に突き出た凸状部12cを設けて、踵用開口部12cの周長を長くし、面状部εの上縁側の伸縮具合と下縁側の伸縮具合との差を小さく抑えることによって、面状部εの浮き上がりを防止している。
凸状部12cは、面状部εにおける踵用開口部12aとの境界縁部であれば、それを設ける場所は、特に限定されない。しかし、前記境界縁部の前側区間(面状部εから遠い側の区間)に凸状部12cを設けるよりも、前記境界縁部の後側区間(面状部εに近い側の区間)に凸状部12cを設けた方が、面状部εの浮き上がりが小さくなくことが確認された。このため、本実施態様の外反母趾用サポーター10においても、面状部εにおける踵用開口部12aとの境界縁部の後側区間に凸状部12cを設けている。本実施態様の外反母趾用サポーター10においては、凸状部12cを1箇所のみに設けているが、複数箇所に設けてもよい。また、凸状部12cは、踵用開口部の外側に凹んだ凹状部で置き換えてもよい。
4.外反母趾用サポーターの製造方法
続いて、外反母趾用サポーター10の製造方法について説明する。本実施態様の外反母趾用サポーター10は、以下の工程1〜6を経て、製造したものとなっている。
[工程1]
まず、図6の形状に裁断された伸縮性生地を、縁部βと縁部γとが重なって、縁部βと縁部γとが重なるように、面状部γを面状部βのウラ側(内面側。図6の紙面奥側。)に折り返す。
[工程2]
工程1を終えた伸縮性生地を、縁部αと縁部βとが重なって、縁部αと縁部βとが重なるように、面状部αを面状部βのオモテ側(外面側。図6の紙面手前側。)に折り返す。このとき、縁部αと縁部βと縁部γとが重なって、縁部αと縁部βと縁部γとが重なった状態となっている。
[工程3]
工程2を終えた伸縮性生地を、縁部αと縁部βと縁部γとが重なった部分で縫合して縫合部Aとするとともに、縁部αと縁部βと縁部γ12とが重なった部分で縫合して縫合部Aとする。これにより、親指挿入部11が形成されるが、このときの親指挿入部11は、オモテとウラがひっくり返った状態になっている。このように、オモテとウラがひっくり返った状態で縫合するのは、縫合部Aの縫い代や、縫合部Bの縫い代が、外反母趾用サポーター10の外面に現れないようにするためである。
[工程4]
工程3を終えた伸縮性生地を、縁部δと縁部δとが重なるように、伸縮性生地を筒状に折り曲げる。この筒状の折り曲げは、伸縮性生地のオモテ側が内側となり、伸縮性生地のウラ側が外側となるように行う。
[工程5]
工程4を終えて筒状となった伸縮性生地を、縁部δと縁部δとが重なった部分で縫合して縫合部Bとする。これにより、足先装着部12が形成されるが、このときの足先装着部12は、オモテとウラがひっくり返った状態になっている。このように、オモテとウラがひっくり返った状態で縫合するのは、縫合部Dの縫い代が、外反母趾用サポーター10の外面に現れないようにするためである。
[工程6]
工程6を終えた伸縮性生地(外反母趾用サポーター10)の足先装着部12のオモテとウラをひっくり返すとともに、親指挿入部11のオモテとウラもひっくり返す。これにより、図4及び図5に示す外反母趾用サポーター10が得られる。このときには、縫合部Aの縫い代と、縫合部Bの縫い代と、縫合部Dの縫い代は、筒状に形成された伸縮性生地(外反母趾用サポーター10)の内面側に隠れて、外面側には現れないようになっている。
上記の製造方法を採用すると、縫合部Aと縫合部Bと縫合部Cとの3箇所のみで縫合を行っただけで、図4及び図5に示すように、比較的複雑な形態を有する外反母趾用サポーター10を製造することが可能になる。したがって、外反母趾用サポーター10の製造コストを抑えることが可能になる。
ところで、上記工程1〜6では、外反母趾用サポーター10のオモテとウラがひっくり返った状態で各部の縫合を行ったが、縫い代が外反母趾用サポーター10の外面側に現れてもよいのであれば、各工程で各面状部を折り返す向きを逆にしてもよい。この場合には、上記工程6は行う必要がなくなる。また、上記工程1〜6では、親指挿入部11を形成した後(工程1〜3を行った後)に、足先挿入部12を形成した(工程4,5)が、この順序は、逆であってもよい。すなわち、足先挿入部12を形成した後に、親指挿入部11を形成してもよい。
10 外反母趾用サポーター
11 親指挿入部
11a 切欠部
12 足先装着部
12a 踵用開口部
12b 四指用開口部
12c 足先挿入用開口部
12c 凸状部
20 親指を捩じる向きを示す矢印
α 親指挿入部における、足の親指の外周部一側(脚の親指の爪側)を覆う面状部
α 面状部αの幅方向一側(外反母趾用サポーターを足先に装着したときに小指に近くなる側)の縁部
α 面状部αの幅方向他側(外反母趾用サポーターを足先に装着したときに小指から遠くなる側)の縁部
β 親指挿入部における、足の親指の外周部他側(脚の親指の腹側)を覆う面状部
β 面状部βの幅方向一側(外反母趾用サポーターを足先に装着したときに小指に近くなる側)の縁部
β 面状部βの幅方向他側(外反母趾用サポーターを足先に装着したときに小指から遠くなる側)の縁部
γ 親指挿入部における、面状部βの指先側の縁部から連続して設けられ、面状部αの内面側に重なった状態で折り返される面状部
γ 面状部γの幅方向一側(外反母趾用サポーターを足先に装着したときに小指に近くなる側)の縁部
γ 面状部γの幅方向他側(外反母趾用サポーターを足先に装着したときに小指から遠くなる側)の縁部
δ 足先装着部における、足の甲を覆う面状部
δ 面状部δにおける、足の甲の左側を覆う部分
δ 面状部δにおける、足の甲の右側を覆う部分
δ 面状部δの縁部
δ 面状部δの縁部
ε 足先装着部における、足裏から足首後面に至る範囲を覆う面状部
ε 面状部εにおける、足裏を覆う部分
ε 面状部εにおける、足首後面を覆う部分
A 面状部αの縁部αと面状部βの縁部βと面状部γの縁部γとの縫合部
B 面状部αの縁部αと面状部βの縁部βと面状部γの縁部γとの縫合部
D 面状部δの縁部δと面状部δの縁部δとの縫合部
面状部αと面状部γとの重なり部分の前後長
X 親指挿入部の先端部の非縫合部

Claims (4)

  1. 足の親指を挿入するための親指挿入部と、
    足先に装着するための足先装着部と
    を備え、
    その略全体が伸縮性生地で形成された外反母趾用サポーターであって、
    親指挿入部が、
    足の親指の外周部一側を覆う面状部αと、
    足の親指の外周部他側を覆う面状部βと、
    面状部βの指先側の縁部から連続して設けられ、面状部αの内面側に重なった状態で折り返された面状部γと
    を有するとともに、
    面状部αの幅方向一側の縁部αと、面状部βの幅方向一側の縁部βと、面状部γの幅方向一側の縁部γとが、互いに重ねられて縫着された縫着部Aとされて、
    面状部αの幅方向他側の縁部αと、面状部βの幅方向他側の縁部βと、面状部γの幅方向他側の縁部γとが、互いに重ねられて縫着された縫着部Bとされる一方、
    面状部αの指先側の縁部と、面状部βの指先側の縁部とが、互いに縫着されていない非縫合部とされた
    ことを特徴とする外反母趾用サポーター。
  2. 面状部α及び面状部βが、指先側になるにつれて幅が狭くなる形状とされた請求項1記載の外反母趾用サポーター。
  3. 足先装着部が、
    甲を覆う面状部δと、
    足裏から足首後面に至る範囲を覆いながらも、踵を露出させるための踵用開口部が設けられた面状部εと、
    を有する1枚の生地からなり、
    面状部δは、縫合部Dを有しながらも、
    面状部εは、縫合部を有さない
    請求項1記載の外反母趾用サポーター。
  4. 面状部εにおける踵用開口部との境界縁部に、踵用開口部の内側に突き出た凸状部、又は、逆側に凹んだ凹状部が設けられた請求項3記載の外反母趾用サポーター。
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