JP6791042B2 - モータ支持装置 - Google Patents
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Description
モータ保持部材の、第1連結部と第2連結部とを通る線がキングピン軸であるが、本モータ支持装置においては、キングピン軸が、ホイールの回転軸線と平行な方向におけるほぼ中心を通り、かつ、鉛直方向に延びる軸(以下、中心線と称する。中心線はタイヤの接地中心を通る)とほぼ一致する。その結果、キングピン軸と中心線とがずれている場合に比較して、ホイールの転舵に要するエネルギの低減を図ることができる。
環状ロータ18は、図1に示すように、外周部において、リム10bの内周面に、ホイール10と一体的に回転可能に保持される。環状ロータ18は、ホイール10の、回転軸線方向の中心を通り、鉛直方向に延びた線である中心線Lの近傍に設けられることが多い。
キャリパ20は、図4に示すように、環状ロータ18を内周側から跨ぐ姿勢でモータ保持部材14に取り付けられ、一対のブレーキパッド16a、16b(図5参照)を環状ロータ18に押し付けるものである。
内周側円筒部14bの内周側にはハブ12のベアリング部13が嵌合させられる。内周側円筒部14bの回転軸線方向の内側の一部は、減速機付きモータ26のハウジング26hの一部とされるのであり、モータ保持部材14に、減速機付きモータ26が保持される。減速機付きモータ26は、ハブ12の内側に設けられるのであり、減速機付きモータ26の出力軸26sがハブ12に連結される。
減速機用モータ26は、インナロータ式のものであるが、よく知られたものであるため、図示および説明を省略する。インナロータ式のインホイールモータの一例は、例えば、特開2008-55973号公報、特開2008-48494号公報等に開示されている。
また、タイロッド46は、例えば、運転者によって操作可能な操舵部材と転舵機構とが機械的に連結されていない、いわゆる、ステアバイワイヤ式の転舵機構の構成要素とすることができる。ステアバイワイヤ式の転舵機構は、タイロッド46を車両の左右方向に移動させる操舵用の電動モータを含み、操舵用の電動モータによりタイロッド40が移動させられ、ホイール10が転舵させられる。ステアバイワイヤ式の転舵機構は、左右輪についてそれぞれ別個に設けても、左右輪を連結して共通に設けてもよい。ステアバイワイヤ式の転舵装置は、例えば、運転者が操舵部材を操作しなくても車輪が自動で転舵可能な自動走行車両に設けられる場合がある。
第1連結部52としての上部連結部52、第2連結部54としての下部連結部54は、外周側円筒部14aの、中心線Lが通り、かつ、鉛直方向に隔たった部分に設けられる。上部連結部52、下部連結部54は、それぞれ、図1,3に示すように、ベアリング56、ダストシール58等を含むものであり、アッパアーム32、ロアアーム34は、モータ保持部材14に中心線Lである鉛直軸線回りに相対回転可能に連結される。
なお、スライド式連結部64,66は不可欠ではなく、ロッド60,62が車体側部材Bに上下方向に相対移動可能に支持されるようにすることもできる。
また、ロッド60,62も不可欠ではなく、アッパアーム32、ロアアーム34が直接、車体側部材Bに上下方向に相対移動可能に連結されるようにすることもできる。
また、アッパアーム32とロアアーム34とが、ロッド60,62によって上下方向に連結されているため、アッパアーム32とロアアーム34との間の上下方向の間隔が一定に保たれる。一方、アッパアーム32、ロアアーム34の大きさおよび形状、ホイール10の内径等が、ホイール10の転舵に伴って、アッパアーム32、ロアアーム34と、インホイールモータ26等とが干渉しないように設計されている。そのため、ホイール10は、図6に示すように、アッパアーム32、ロアアーム34と減速機用モータ26等とが干渉することなく転舵することができる。
また、本実施例においては、減速機付きモータ26がインナロータ式とされている。そのため、減速機付きモータ26を、ハブ12、モータ保持部材14の回転軸線方向の内側、換言すれば、アッパアーム32、ロアアーム34の間の内周側の空間に設けることができるのである。
さらに、タイロッド46が、パワーステアリング式の操舵装置の構成要素である場合にも本発明を適用することができる。その場合には、パワーステアリング式の操舵装置に含まれる助勢力付与用の電動モータにおける消費エネルギを低減させることができる等、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。
前記ホイールの内部において前記インホイールモータを保持するモータ保持部材と、
そのモータ保持部材を前記車体側部材に支持する車体側支持部と
を含み、
前記車体側支持部が、(a)前記モータ保持部材に第1連結部を介して相対回転可能に連結された第1支持部材と、(b)前記モータ保持部材に、前記第1連結部から離れて設けられた第2連結部を介して相対回転可能に連結された第2支持部材とを備え、前記第1連結部と前記第2連結部とが、前記モータ保持部材の、前記ホイールの回転軸線と平行な方向における中心に対応する部分であって、互いに鉛直方向に隔たった部分に、それぞれ、設けられたことを特徴とするモータ支持装置。
本項において、第1連結部と第2連結部とが、モータ保持部材の、ホイールの回転軸線と平行な方向における「中心」に対応する部分設けられるとは、「ほぼ中心」、換言すれば、「中心付近」に対応する部分に設けられることを意味し、第1連結部と第2連結部とが、モータ保持部材の、互いに「鉛直方向」に隔たった部分に設けられるとは、「ほぼ鉛直方向」に隔たった位置に設けられることを意味する。
モータ保持部材にタイロッドが連結されるため、タイロッドの移動によりモータ保持部材が回転させられ、ホイールがキングピン軸回りに転舵させられる。
前記第1連結部および前記第2連結部が、前記環状のディスクロータの内周側に設けられた(1)項ないし(3)項のいずれか1つに記載のモータ支持装置。
前記第2支持部材が、一端部において前記第2連結部を介して前記モータ保持部材に連結され、
前記車体側支持部が、前記第1支持部材の他端部と前記第2支持部材の他端部とを上下方向に連結する1つ以上のロッドと、その1つ以上のロッドを、それぞれ、前記車体側部材に上下方向に相対移動可能に連結する1つ以上の車体側連結部とを含む(1)項ないし(4)項のいずれか1つに記載のモータ支持装置。
第1支持部材と第2支持部材とはロッドによって上下方向に連結される。そのため、第1支持部材と第2支持部材との間の間隔は一定に保たれる。また、ロッドを利用して、車体側部材に上下方向に相対移動可能に保持される。
インホイールモータがアウタロータ式のものである場合には、インホイールモータの回転子の内周側に第1連結部、第2連結部が設けられることが望ましい。
前記ハブが、前記インホイールモータより前記ホイールの回転軸線と平行な方向における外側に位置し、
前記第1連結部と前記第2連結部が、前記ハブのベアリング部の外周側に設けられた(1)項ないし(6)項のいずれか1つに記載のモータ支持装置。
ホイールの回転軸線と平行な方向において、ハブ、モータ保持部材、インホイールモータを並んで設けることができる。
一端部において、前記ホイールを回転可能に保持するホイール保持部材に上部連結部において相対回転可能に連結されたアッパアームと、
一端部において、前記ホイール保持部材に前記上部連結部から隔たって設けられた下部連結部において相対回転可能に連結されたロアアームと
を含み、
前記上部連結部と前記下部連結部とが、前記ホイール保持部材の、前記環状のディスクロータの内周側の部分に設けられたことを特徴とするサスペンション。
本項に記載のサスペンションには、(1)項ないし(7)項のいずれかに記載の技術的特徴を採用することができる。
リムの内周面に保持された環状のディスクロータと、その環状のディスクロータを内周側から挟み込む状態で設けられたキャリパとを備えたディスクブレーキと、
前記環状のディスクロータの内周側に設けられ、前記インホイールモータを保持するモータ保持部材と
を含み、前記モータ保持部材の、互いに鉛直方向に隔たった部分に、アッパアームとロアアームとが連結されたホイール。
本項に記載のホイールには、(1)項ないし(8)項のいずれかに記載の技術的特徴を採用することができる。
Claims (1)
- ホイールに設けられた駆動用のモータであるインホイールモータを車体側部材に支持するモータ支持装置であって、
前記ホイールの内部において前記インホイールモータを保持するモータ保持部材と、
そのモータ保持部材を前記車体側部材に支持する車体側支持部と
を含み、
前記車体側支持部が、(a)前記モータ保持部材に第1連結部を介して相対回転可能に連
結された第1支持部材と、(b)前記モータ保持部材に、前記第1連結部から離れて設けら
れた第2連結部を介して相対回転可能に連結された第2支持部材とを備え、
前記ホイールが、前記ホイールと一体的に回転可能な環状のディスクロータと、前記モータ保持部材に保持され、前記環状のディスクロータを内周側から跨ぐ姿勢のキャリパとを備えたディスクブレーキを含み、
前記第1連結部と前記第2連結部とが、前記環状のディスクロータの内周側において、前記モータ保持部材の、前記ホイールの回転軸線と平行な方向における中心に対応する部分であって、互いに鉛直方向に隔たった部分に、それぞれ、設けられたモータ支持装置。
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