JP6788917B1 - ボルトの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】先端部における形状不良の発生を防止することができるボルトの製造方法を提供する。【解決手段】ボルトの製造方法は、頭部を有する金属の素材を転造加工して、素材の外周面にねじを形成する第1転造工程32と、素材の先端部を機械加工して所定の形状に形成する先端加工工程33と、素材を再度転造加工して、素材の外周面のねじを仕上げる第2転造工程35とを有する。【選択図】図4

Description

本発明は、先端部に機械加工を施すボルトの製造方法に関する。
従来、この種のボルトとしては、例えば図10に示すように、クランプに用いられる六角ボルト101がある。この六角ボルト101の先端部には内側山部102および外側山部103と中間谷部104とが形成されている。内側山部102は先端が尖った円錐形状の突部である。また、外側山部103は内側山部102の外周を円環状に取り囲むように形成された突部である。さらに、中間谷部104は内側山部102と外側山部103との間に全周にわたり形成された凹部である。
尚、先端部に上記のような内側山部102と外側山部103と中間谷部104とを有する六角ボルト101は例えば下記特許文献1および特許文献2に記載されている。
上記六角ボルト101は以下のような製造方法で製造されている。
先ず、図11に示すように、金属の丸棒状の素材111を圧造加工して、素材111の一端部に六角形の頭部112を形成する。次に、図12に示すように、素材111の他端部を機械で切削加工して、素材111の他端部に内側山部102と外側山部103と中間谷部104とを形成する。
次に、図13に示すように、素材111を転造加工して、素材111の外周面に雄ねじ113を形成する。その後、メッキ処理等を行うことにより、六角ボルト101が完成する。
実開昭56−151765 特許第3487460
しかしながら上記の従来形式では、図13に示すように、転造加工において、素材111を削らずに、ねじ山ができるように素材111を挟み込んで圧力をかけて変形させて雄ねじ113を形成している。このため、図12に示すように、素材111を切削加工して内側山部102と外側山部103と中間谷部104とを形成した後、図13に示すように、素材111に転造加工を行うと、転造加工時に素材111の金属組織が押されて内側山部102や外側山部103の形状が変形し、中間谷部104の深さAが不足する等の形状不良の発生原因になった。
本発明は、先端部における形状不良の発生を防止することができるボルトの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明におけるボルトの製造方法は、頭部を有する金属の素材を平ダイス転造方式で転造加工して、素材の外周面にねじを形成する第1転造工程と、
素材の先端部を機械加工して所定の形状に形成する先端加工工程と、
素材を熱処理して硬化させる熱処理工程と、
素材を丸ダイス転造方式で再度転造加工して、素材の外周面のねじを仕上げる第2転造工程とを有し、
第1転造工程と先端加工工程と熱処理工程と第2転造工程とを順次行ってボルトを製造するものである。
これによると、第1転造工程を行った後に先端加工工程を行うことにより、素材の先端部が所定の形状から変形するのを防止することができる。
また、上記先端加工工程を行った際に、第1転造工程で形成したねじが変形しても、先端加工工程後の第2転造工程において上記ねじを仕上げることにより、ねじの形状が正規の形状に整えられて、ねじの変形が解消される。
これにより、ボルトの先端部における形状不良の発生を防止することができる。
尚、上記第2転造工程では再度転造加工を行っているが、第2転造工程は第1転造工程において既に形成されたねじを仕上げるための転造加工であるので、第1転造工程のように転造加工時に素材の金属組織が押されることはほとんどない。これにより、上記第2転造工程を行っても、ボルトの先端部における形状不良の発生を十分に防止することができる。
本第発明におけるボルトの製造方法は、先端加工工程において、素材の先端部を所定の形状に切削加工して、先端の尖った内側山部と内側山部の外周を環状に取り囲む外側山部とを、素材の先端部に形成するものである。
これによると、第1転造工程を行った後に先端加工工程を行うことにより、内側山部と外側山部とが所定の形状から変形するのを防止することができる。
また、先端加工工程において素材の先端部を切削加工した際に、第1転造工程で形成したねじが変形しても、先端加工工程後の第2転造工程において上記ねじを仕上げることにより、ねじの形状が正規の形状に整えられて、ねじの変形が解消される。
以上のように本発明によると、ボルトの先端部における形状不良の発生を防止することができる。
本発明の実施の形態におけるボルトを備えたクランプ装置の使用例を示す図である。 同、クランプ装置のボルトをクランプ本体から取り外したときの斜視図である。 同、クランプ装置のボルトの一部切欠き拡大図である。 同、ボルトの製造方法を示すフローチャートである。 同、ボルトの製造方法の線材切断工程を示す図である。 同、ボルトの製造方法の頭部形成工程を示す図である。 同、ボルトの製造方法の第1転造工程を示す図である。 同、ボルトの製造方法の先端加工工程を示す図である。 同、ボルトの製造方法の第2転造工程を示す図である。 従来のボルトの一部切欠き拡大図である。 従来のボルトの製造方法を示す図である。 同、ボルトの製造方法を示す図である。 同、ボルトの製造方法を示す図である。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1,図2に示すように、1は2本の交差したH形鋼2,3を挟み付けて仮止めするクランプ装置である。クランプ装置1は、C形状のクランプ本体5と、クランプ本体5の両端部に着脱自在に設けられた一対の六角ボルト6とを有している。
クランプ本体5は一対のアーム部8を有し、両アーム部8の先端部にはそれぞれねじ孔9が形成されている。これらねじ孔9は内周に雌ねじを有している。
図3に示すように、六角ボルト6は、丸棒状のボルト本体15と、ボルト本体15の基端部に形成された六角形の頭部16とを有している。ボルト本体15の外周面には雄ねじ17が形成されている。また、ボルト本体15の先端部には、内側山部20と外側山部21と中間谷部22とが形成されている。内側山部20は先端が尖った円錐形状の食込用突部である。また、外側山部21は内側山部20の外周を円環状に取り囲むように形成された断面V形状の食込用突部である。さらに、中間谷部22は内側山部20と外側山部21との間に全周にわたり形成された断面V形状の凹部である。尚、六角ボルト6の材質には例えばクロムモリブデン鋼(SCM)等が使用されている。
図1に示すように、六角ボルト6はねじ孔9に挿入されて螺合し、両六角ボルト6の先端部同士が軸心方向において相対向し、両H形鋼2,3の板部10,11が両六角ボルト6の先端部間に挟まれる。
この際、六角ボルト6の内側山部20の先端と外側山部21の先端とがそれぞれ板部10,11の表面に食い込むため、クランプ装置1がしっかりと両H形鋼2,3に取り付けられる。
次に、上記六角ボルト6の製造方法を以下に説明する。
図4に示すように、六角ボルト6の製造方法は、線材切断工程30と頭部形成工程31と第1転造工程32と先端加工工程33と熱処理工程34と第2転造工程35とメッキ処理工程36とを有している。
先ず、線材切断工程30において、図5に示すように、コイル状の巻かれた線材を所定の寸法に切断して丸棒状の素材40を形成する。
次に、頭部形成工程31において、図6に示すように、素材40を圧造加工して、素材40の基端部に頭部16を形成する。
次に、第1転造工程32において、図7に示すように、素材40を転造加工して、素材40の外周面に雄ねじ17を形成する。尚、第1転造工程32における転造加工としては、例えば、一対の平ダイスを対向配置し、一方の平ダイスを固定し、他方の平ダイスを往復運動させる平ダイス転造方式等が採用される。
次に、先端加工工程33において、図8に示すように、素材40の先端部を所定の形状に切削加工して、素材40の先端部に内側山部20と外側山部21と中間谷部22とを形成する。これにより、素材40が目的の六角ボルト6とほぼ同じ形状に形成される。
次に、熱処理工程34において、素材40に対し、浸炭焼入れ又は高周波焼入れ等の硬化焼入れ処理を行う。
次に、第2転造工程35において、図9に示すように、素材40を再度転造加工して、素材40の外周面の雄ねじ17を仕上げる。尚、第2転造工程35における転造加工としては、例えば、ローラ形のダイス間に素材40を挟み、ダイスの回転と周期的な圧縮によって素材40を盛り上がらせて加工する丸ダイス転造方式等が採用される。
その後、メッキ処理工程36において、メッキ処理を行うことにより、目的の六角ボルト6が完成する。
上記のような六角ボルト6の製造方法によると、第1転造工程32を行った後に先端加工工程33を行うことにより、六角ボルト6の先端部の内側山部20と外側山部21とは、第1転造工程32における転造加工の影響を受けないので、所定の形状から変形するのを防止することができる。
また、上記先端加工工程33を行った際に、第1転造工程32で形成した雄ねじ17が変形しても、先端加工工程33を行った後の第2転造工程35において上記雄ねじ17を仕上げることにより、雄ねじ17の形状が正規の形状に整えられて、雄ねじ17の変形が解消される。
これにより、六角ボルト6の先端部における形状不良の発生を防止することができる。尚、上記第2転造工程35では再度転造加工を行っているが、第2転造工程35は第1転造工程32において既に形成された雄ねじ17を仕上げるための転造加工であるので、第1転造工程32のように転造加工時に素材40の金属組織が押されることはほとんどない。これにより、上記第2転造工程35を行っても、六角ボルト6の先端部における形状不良の発生を十分に防止することができる。
上記実施の形態では、図4に示すように、熱処理工程34を行った後に第2転造工程35を行っているが、両者の順序を逆にして、第2転造工程35を行った後に熱処理工程34を行ってもよい。
上記実施の形態では、六角ボルト6の材質にクロムモリブデン鋼を使用しているが、この材質に限定されるものではなく、他の材質の金属を用いてもよい。また、ボルトの一例として六角ボルト6を挙げたが、六角ボルト6以外のボルトであってもよい。
上記実施の形態では、図3に示すように、先端部に内側山部20と外側山部21と中間谷部22とを形成した六角ボルト6を挙げたが、このような六角ボルト6に限定されるものではなく、先端部を別の形状に切削加工した六角ボルト6であってもよい。
上記実施の形態では、図1に示すように、クランプ装置1に用いられる六角ボルト6を挙げたが、クランプ装置1以外の装置に用いられる六角ボルト6であってもよい。
上記実施の形態では、第1転造工程32における転造加工に、例えば平ダイス転造方式を用いており、第2転造工程35における転造加工に、例えば丸ダイス転造方式を用いているが、第1転造工程32における転造加工に丸ダイス転造方式を用いたり、第2転造工程35における転造加工に平ダイス転造方式を用いてもよく、或いは、その他の転造方式を用いてもよい。
6 六角ボルト
16 頭部
17 雄ねじ
20 内側山部
21 外側山部
31 頭部形成工程
32 第1転造工程
33 先端加工工程
34 熱処理工程
35 第2転造工程
40 素材

Claims (2)

  1. 頭部を有する金属の素材を平ダイス転造方式で転造加工して、素材の外周面にねじを形成する第1転造工程と、
    素材の先端部を機械加工して所定の形状に形成する先端加工工程と、
    素材を熱処理して硬化させる熱処理工程と、
    素材を丸ダイス転造方式で再度転造加工して、素材の外周面のねじを仕上げる第2転造工程とを有し、
    第1転造工程と先端加工工程と熱処理工程と第2転造工程とを順次行ってボルトを製造することを特徴とするボルトの製造方法。
  2. 先端加工工程において、素材の先端部を所定の形状に切削加工して、先端の尖った内側山部と内側山部の外周を環状に取り囲む外側山部とを、素材の先端部に形成することを特徴とする請求項1に記載のボルトの製造方法。
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