JP6788311B1 - ピペットの吸入容量校正機構・ピペット及びその校正方法 - Google Patents

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Abstract

ピペットの吸入容量の校正作業を、容易に且つ簡単な機構により提供し得るピペットの吸入容量校正機構・ピペット及びその校正方法を提供する。ピペットの吸入容量校正機構は、筐体(1)内を、シャフト(2)及びプランジャ(3)が軸方向に往復移動してノズルハウジング(4)内に液体を吸入・吐出させるピペットにおいて、前記筐体(1)及びシャフト(2)間において、筐体(1)等の内周に螺合されると共に、該シャフト(2)に対して相対的に軸方向移動可能に嵌合されたストロークネジ(7)と、該ストロークネジ(7)の回転に連動して駆動され、吸入容量数値を可変的に表示し得る容量表示機構(8)と、該ストロークネジ(7)に螺合され該シャフト(2)の復帰方向の停止位置を決める吸入容量可変設定ねじ部材(9)とを更に備え、前記容量表示機構(8)の表示数値と実際吸入容量数値とが異なる場合、前記吸入容量可変設定ねじ部材(9)を回転不可に抑止した状態で、前記ストロークネジ(7)を手動により調整回転させることにより、前記容量表示機構(8)を駆動させて、その表示数値を前記実際吸入容量の数値に一致させて校正作業を行う。

Description

本発明は、ピペットの吸入容量の校正を行う機構・ピペット及びその方法に関する。
可変式ピペットでは、ピペットに吸入する液体の量が予め可変設定される。このとき、ピペットの上下動可能の中央シャフトに対して相対的移動自在で且つ筐体等に螺合しているストロークネジを軸方向へ手動により回転させて移動調整する。このときの移動調整は、ストロークネジの回転に連動して駆動された容量表示機構の数値表示が例えば100μlから所望の設定量の200μlになるまで行う。同時に、上記ストロークネジの回転に基づいてプランジャがシリンダーに対して軸方向へ移動調節されて実際の吸入容量が100μlから上記表示された吸入容量数値に対応する200μlまで可変設定される。これにより、実際の吸入容量と表示吸入容量数値とは常に一致して可変設定されるようになっている。
ところが、ピペットを使用しているうちに実際の吸入容量と表示吸入容量との数値が食い違ってくる場合があるので、時折り両者を一致させる必要が生じ、この作業をピペットの吸入容量校正作業と称する。
ピペット校正作業の第1の従来例として、特許第2554666号がある。これの校正作業によれば、上記ストロークネジ(特許公報中では中空シャフト9)に螺合する微調整ねじ12の回転を抑止する止めねじ13を緩めた後に、特殊ドライバにより微調整ねじ12を左右何れかに回転させてストロークネジに対し相対的に軸方向に所定距離だけ微小移動させ、しかる後止めねじ13を締める。これにより、微調整ねじ12に対して当接して復帰位置を決められている中央シャフト25が上記所定距離だけ微小軸方向へ移動して、実際の吸入容量が微調整的に可変される、従って、容量表示機構の表示数値は一定のままで、実際の吸入容量が上記表示数値に合致するよう微調整的に可変されて校正作業が完了する。(特許2554666号公報の第10欄第23行乃至31行の記載参照)
しかしながら、これによれば、(1)微調整ねじ12を回転させるために、止めねじ13を緩め、次いで調整後は止めねじ13を締めるという面倒な作業が必要であり、また止めねじ13を締め忘れると容量精度がずれ精度誤差を保てないし、また(2)微調整ねじ12を回転させて軸方向に微小移動させる際に、調整を行いたい実際吸入容量が微調整ねじ12の何回転分であるか分からず、試行錯誤的に多数回の調整作業が必要であるという問題点があった。
第2の従来例としては、特開2008−253980号がある。これによれば、上記第1の従来例の微調整ねじ12及び止めねじ13に相当する部材を、クラッチパイプ3及び容量可変設定且つキャリブレーションパイプ(以下、単にキャリブレーションパイプという)4の二つの部材(キャリブレーションパイプ4がパイプ押さえばね13により下方へ付勢されてクラッチパイプ3へクラッチ的に噛み合って一体回転可能)に置き換えている。そして、校正作業の際に、キャリブレーションパイプ4を手動によりばね13に抗して上側軸方向へ移動させてクラッチパイプ3との噛み合いを解除させて保持した状態で、キャリブレーションパイプ4及びストロークネジ5を一体回転させることにより、実際の吸入容量は可変されないままで、キャリブレーションパイプ4と連動する容量表示機構51を駆動して数値表示のみを、上記実際吸入容量の数値に合致ずるまで可変して、校正作業を行っていた。(特開2008−253980号公報の段落0058の記載参照)
特許第2554666号 特開2008−253980号
しかしながら、上記第2の従来例によれば、(3)校正作業中は常にキャリブレーションパイプ4を上記噛み合いが生じないようにばね13に抗して常に上方向に力を加えて保持する必要がある労力が大変であり、また(4)キャリブレーションパイプ4とクラッチパイプ3は噛み合いクラッチで結合するため結合位置は回転方向に無段階ではないから、校正作業後にキャリブレーションパイプ4とクラッチパイプ3を再度噛み合わせる際に、噛み合いクラッチ爪の分割角度分の角度変化誤差が起きる場合があるという問題点があった。
本発明の目的は、ピペットの吸入容量の校正作業を、容易に且つ簡単な機構により提供して上記二つの従来例の問題点を解決し得る機構・ピペット及びその方法を提供することである。
本発明によれば、吸入容量の校正作業時に、調整ねじ部材9の単に回転方向移動を抑止した状態でストロークネジ7を調整的に回転することにより作業を簡単化でき、しかも数値を無段階に調整して正確な校正作業を行うことができる。
本発明の第1の実施形態に係るピペットの吸入容量校正機構を適用したピペット装置の断面斜視図である。 図1のピペット装置の分解斜視図である。 図2中のIIIで示す部分の拡大分解斜視図である。 図2中のIVで示す部分の拡大分解斜視図である。 図2中のVで示す部分の拡大分解斜視図である。 上記ピペット装置の縦断面図である。 上記ピペット装置の吸入容量可変設定及び校正設定機構部の拡大縦断面図である。 図7中VIII−VIII線に沿った断面図である。 ストロークネジの平面図である。 ストロークネジの側面図である。 上記ピペット装置の1段吐出時の縦断面図である。 上記ピペット装置の2段吐出時の縦断面図である。 上記ピペット装置の校正作業の準備段階を示す縦断面図である。 上記ピペット装置の校正作業中を示す縦断面図である。 図13中矢印XIV方向に見た平面図である。 上記ピペット装置の治具の一例を使用した校正作業中の要部を示す斜視図である。 上記ピペット装置の治具の他の例を使用した校正作業中の要部の取付け前の状態を示す斜視図である。 図16の取付け後の状態を示す斜視図である。
以下、本発明を図面と共に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るピペットの吸入容量校正機構を適用したピペット装置の断面斜視図、図2は、図1のピペット装置の分解斜視図、図3乃至図5は夫々、図2中のIII乃至V部分の拡大分解斜視図、図6は、上記ピペット装置の縦断面図である。
1はピペット装置の筐体であり、把持部1a、窓部1b、内周ねじ部1cを有する。窓部1bには、後述する容量表示機構8の表示数値を視認し得るように透明窓42が取付けられる。
2は断面円形の中央シャフトで、上側当接段部2a及び下側当接段部2bを有し、後述するストロークネジ7の断面円形貫通穴7b(図4参照)を貫通すると共にプランジャキャップ3aを介して1段ばね18により上方向(図1中左方向)へ付勢されて、上側段部2aが後述する調整ねじ9の下端9dに当接して(図7も参照)上方への移動復帰位置が決まっている。
3はプランジャで、プランジャキャップ3aを固定嵌合され、下ノズルハウジング4の上側シリンダー部4a内に上下動移動自在に嵌合され1段ばね18により上方へ付勢されてプランジャキャップ3aが中央シャフト2下端に当接している。なお、プランジャ3と下ノズルハウジング4との間には、Oリング32及びOリング押さえ33がシールばね34により付勢されて収納され、プランジャ3及び下ノズルハウジング4間のシールを達成している。
4は下ノズルハウジングで、上側シリンダー部4a及び下側ノズル部4bを有し、上ノズルハウジング5の下端に止めナット6により固定される。上ノズルハウジング5にはノズルキャップ31が嵌着され、外周ねじ5aが筐体1の内周ねじ部1cに螺合されて筐体1に取付けられている。
7はストロークネジで、断面ほぼ四角形のシャフト部7a、断面円形貫通穴7b(上端に調整ねじ9により螺合される内周ねじ部7c(図4及び図7参照)を有し、且つ断面円形シャフト2により挿通される)、及び下端鍔ねじ部7dを有する。ストロークネジ7は鍔ねじ部7dが容量表示機構ハウジング14aの内周ねじ部14a1に螺合し、且つ容量表示機構8を駆動するべく、断面四角形のシャフト部7aが容量表示機構8の最下方の第1の回転ドラム15aの断面小判形状穴15a1(図4参照)に係合して一体回転可能となっている。なお、上記鍔ねじ部7d及び内周ねじ部14a1の螺合の理由は、後述する吸入容量の可変設定時にストロークネジ7が設定スリーブ10と一体回転する際にストロークネジ7及び調整ねじ9の軸方向移動を可能とし、これによりシャフト2の軸方向移動を許容して実際の吸入容量の可変を可能にするものである。なお、ストロークネジ7の外周ねじ部7dが螺合する対象は固定系であれば良いから、容量表示機構ハウジング14aに限らず筐体1内周に設けたねじに直接螺合するようにしても良く、以下この固定系を「筐体1等」と称する。
8は公知の容量表示機構で、一対の容量機構ハウジング14(14a及び14b)と、その内部に収納されストロークネジ7に嵌合された4個の表示回転ドラム15(15a乃至15d:夫々例えば外周に1から0までの数値表示を有する)と、ハウジング14a及び14b間に支持されたシャフト16に取付けた3個のピニオン17a乃至17cとからなり、3個のピニオン17a乃至17cは夫々第2〜第4の回転ドラム15b乃至15dのギヤ部15b1乃至15d1に噛合している。
従って、後述する如く、吸入容量の可変設定時及び校正作業時の何れにおいても、手動により後述する設定スリーブ10をストロークネジ7と一体回転させると、断面四角形のシャフト部7a及び回転ドラム15aの断面小判形状穴15a1の係合に基づいて、第1の回転ドラム15aのみが一体回転して最小桁の数値を可変的に表示し、これが順次ピニオン17a乃至17cの回転を介して第2乃至第4の回転ドラム15b乃至15dに桁上げ的に伝達されて、可変的に合計4桁の数値表示を行う。
9は調整ねじで、上端鍔部9a(複数の係合凹部9bを有する)と、外周ねじ部9cと下端当接部9dとを有する。調整ねじ9は中央シャフト2上端に嵌合されつつ、外周ねじ部9cがストロークネジ7の上端内周ねじ部7cに螺合される。(図7参照)
10は容量設定スリーブで、設定スリーブ本体10a(断面ほぼ小判形の貫通穴10c及び外周鍔部10dを有する)とこれに一体的に取付けられた設定スリーブカバー10bとからなる。容量設定スリーブ107は、ストロークネジ7に対して上記断面小判形の貫通穴10cが断面四角形のシャフト部7aに嵌合し、これにより該ストロークネジ7に対して一体回転可能且つ軸方向相対移動可能となっている。(図8参照)
なお、吸入容量の可変設定時(実際の吸入容量及び表示吸入容量の両者が対応して変化する)と校正作業時(実際の吸入容量は不変のままで表示吸入容量のみが変化する)との相違は、可変設定時では設定スリーブ10及びストロークネジ7の一体回転時に、調整ねじ9も一体回転するから、調整ねじ9はストロークネジ7と一体的に軸方向移動し、調整ねじ9の下端当接部9dに当接するシャフト2も見かけ上一体的に移動する。即ち、シャフト2の軸方向移動による実際の吸入容量の数値の変化と、ストロークネジ7の回転による吸入容量表示数値とが共に対応して変化する。これに対して、吸入容量の校正時には、調整ねじ9の回転が外部から抑止されているので、設定スリーブ10及びストロークネジ7が一体回転しても、シャフト2の軸方向移動が生ずることなく、換言すれば、実際の吸入容量が不変のままで、吸入容量表示数値のみが上記実際の吸入容量に合致するまで変化する。
また、容量設定スリーブ10は、容量表示機構ハウジング14b内に収納したトルクばね25によりトルクプレート26を介して上方へ押圧され、従って、鍔部10dが筐体1に固定したロックリング27及びロックリングワッシャー28に対して当接されている。これにより、容量設定スリーブ10は回転方向のトルクを付与されて不要な自由回転を生じない。
11はエジェクターボタンで、エジェクター接続スリーブ12(筐体下端に軸方向移動自在に嵌合)を介してエジェクターパイプ13に連結されている。これらのエジェクター部材11、12及び13は、チップ43(図6参照)のエジェクト時に、エジェクターばね41に抗して下方へ一体的に移動してチップ43をエジェクトできる。
21は下側2段ばね受け、22は上側2段ばね受けで、筐体1内の上ノズルハウジング5のノズルキャップ31及び容量表示機構ハウジング14a間においてシャフト2に嵌合して収納され、2段ばね23が上側2段ばね受け22をその鍔部22aを介して上方へ付勢して、ストップリング24に対して当接させている。
29はプッシュボタンで、プッシュボタンスリーブ29a及びプッシュボタンカバー29bからなり、止めねじ30によりシャフト2上端に固着されている。
51は、校正作業用治具で、把持部51a、折曲部51b及び一対の係合爪部51cを有する。
次に、上記ピペット装置の操作について説明する。
最初に、図6の状態から、プッシュボタン29をシャフト2及びプランジャ3と共に一段ばね18に抗して下方(図6中右方)へ押し下げた状態でチップ43を液体に浸す。続いて、押し下げ力を解除すると、上記部材29、2及び3が上動復復帰して図6の状態に戻り、このときチップ43及び下ノズルハウジング4内に所定量の液体が吸入される。
この状態で、ピペット装置を異なる位置の分注箇所へ移動させて、再びプッシュボタン29、シャフト2及びプランジャ3を寸法a1(図10参照)だけ押し下げて、シャフト2の下側段部2bを上側2段ばね受け22の鍔部22aに当接させる。これにより上記所定量の液体の1段目吐出が終了する。1段目吐出が終了したことは、これ以後上記部材29、2、3を下方へ移動させようとすると、今度は上側2段ばね受け22の鍔部22aを介した2段ばね23の付勢力が加わるというクリック感があるので識別できる。
続いて、図10の位置から上記部材29、2、3を今度は一段ばね18及び2段ばね23に抗して寸法a2(図11参照)だけ押し下げると、上側2段ばね受け22が下側2段ばね受け23に当接して停止する。これにより、下ノズルハウジング4及びチップ43の内面に付着残留していた液体も空気吐出時の流れにより吐出される。従って、吸入と吐出の間で液体容量の誤差が無くなり、正確な量の分注ができる。
次に、液体吸入容量の可変設定作業について説明する。
まず、液体吸入吐出の設定容量を例えば90μlから100μlへ可変設定したいとする。上記の如く、ピペット装置の筐体1を把持部1aにより把持し、設定スリーブ10を上方から見て所定方向(例えば、実際吸入容量を増大させるときは反時計方向、逆は時計方向)へ回転させると、ストロークネジ7が設定スリーブ10と一体回転することにより容量表示機構8の回転ドラム15が連動的に且つプランジャ3の移動量に対応する量だけ駆動されて、その表示数値が同じく90μlから100μlへ変化する。
他方、ストロークネジ7は、上記回転時に、固定系の筐体1等(この場合は容量表示機構ハウジング14a)に対してねじ螺合していることに基づいて軸方向に上下動する。このとき調整ねじ9が螺合摩擦に基づいてストロークネジ7と一体回転しているから、ストロークネジ7と共に上下動する。これに伴って、調整ねじ9の下端当接部9dに当接しているシャフト2が上下動するから、結局プランジャ3も上下動して実際の吸入容量が上記表示数値の変化に対応して、90μlから100μlへ変化する。
次に、液体吸入容量の校正作業について説明する。今、容量表示機構8の表示が100μlであるに拘わらず実際の吸入容量が105μlであり、両者に食い違いを生じていたとする。
まず、図12に示す如く、プッシュボタン29のプッシュボタンカバー29bを取り外した後に、止めねじ30を緩めてプッシュボタンスリーブ29aを取り外す。しかる後に、図13乃至図15に示す如く、校正作業用治具51の把持部51aを作業者が手により把持して折曲部51bを設定スリーブ10内に差し込んで一対の係合爪部51cを調整ねじ9の係合凹部9bに係合させて、調整ねじ9の回転を抑止固定する。
従って、この状態で、設定スリーブ10を所定方向(例えば、容量数値を増大させるときは反時計方向、逆は時計方向)へ回転させると、ストロークネジ7は設定スリーブ10と一体回転して筐体1等及び調整ねじ9に対して夫々ねじ螺合により相対的移動する。このとき、調整ねじ9は上記の如く治具51により回転抑止されて軸方向移動しないから、結局、固定系の筐体1等に対して移動しているのはストロークネジ7のみである。つまり、一方では、調整ねじ9が上下動しないからシャフト2も上下動しないので実際の吸入容量が不変のままであり、他方ではストロークネジ7の回転により容量表示機構8の回転ドラム15が連動的に駆動される。そして、容量表示機構8の表示数値が105μlになるまで設定スリーブ10が手動回転される。これにより、表示数値の100μlが実際の吸入容量と同じ105μlに可変されて校正作業が終了する。
作業終了後は校正作業用治具51を取り外して、プッシュボタン29をシャフト2に対して再度取付ける。なお、本実施形態における止めねじ30の着脱作業は、治具51の作業スペースを確保することを目的とするのみであってこの作業を不要とすることは可能であり、第1の従来例の止めねじ13の着脱作業の如く発明の本質的部分を構成しているものではない。
これによれば、第2の従来例において、校正作業の期間中ずっとキャリブレーションパイプ4をばねに抗してクラッチパイプ3から引き離した状態を保持し続ける必要があったものに比して、治具51により調整ねじ9の単に回転方向動きを抑止するだけで良いので、作業者の負担が軽くなる。
また、第2の従来例におけるキャリブレーションパイプ4及びクラッチパイプ3の噛み合いに起因する分割角度の制限を受けないので、校正作業で一旦決めた回転方向精度がそのまま維持され、校正作業精度を向上し得る。
なお、第1の従来例(特許第2554666号)では、ストロークネジ(中空シャフト)9のねじピッチ(例えば0.64mm及び0.8mmの二種類)よりも微調整ねじ12のねじピッチ(例えば0.5mm)の方が小さかったため、微調整ねじ12の1回転がストロークネジ9の何回転(これが直接容量値に対応する)に対応するかを換算表で換算していた。しかるに、本実施形態では、ストロークネジ7及び調整ねじ9のねじピッチをほぼ同一としているため、調整ねじ9の1回転がストロークネジ7の1回転にそのまま対応しているため、容量がどの程度校正されたかを容量表示機構8の表示数値から直感的に知ることができて便利である。
なお、上記実施形態においては、校正作業時に調整ねじ9の回転を抑止するには校正作業期間中にわたって作業者が校正作業用治具51を手により把持し続ける必要があったが、図16及び図17に、その代替えとしての他の治具52を示す。図中、治具52は、治具本体から側方から下方へ突出したL字形アーム部52a(一対の係合爪部52bを有するが図16中一つのみ示す)及び本体下部の係合凹部52cを有する。校正時には、治具52の一対の係合爪部52bを調整ねじ9の係合凹部9bに係合させると共に、本体下部の係合凹部52cを筐体1の把持部1a(筐体1と一体であればその他の部分でもよい)に係合させる。これにより、調整ねじ9は筐体1に対して相対的に回転不可能に抑止固定されたことになり、校正作業期間中に作業者が治具を把持し続けることは不要で労力が軽減される。要するに、調整ネジ9と筐体1とを着脱自在に連結して調整ネジ9の回転を抑止し得る手段であれば、上記治具52以外に種種の治具を使用し得る。
以上に本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。
以下に本明細書が開示する形態のいくつかを記載しておく。
第1形態によれば、筐体(1)内を、シャフト(2)及びプランジャ(3)が軸方向に往復移動してノズルハウジング(4)内に液体を吸入・吐出させるピペットにおいて、前記筐体(1)及びシャフト(2)間において、筐体(1)等の内周に螺合されると共に、該シャフト(2)に対して相対的に軸方向移動可能に嵌合されたストロークネジ(7)と、該ストロークネジ(7)の回転に連動して駆動され、吸入容量数値を可変的に表示し得る容量表示機構(8)と、該ストロークネジ(7)に螺合され該シャフト(2)の復帰方向の停止位置を決める吸入容量可変設定ねじ部材(9)とを更に備え、
前記容量表示機構(8)の表示数値と実際吸入容量数値とが異なる場合、前記吸入容量可変設定ねじ部材(9)を回転不可に抑止した状態で、前記ストロークネジ(7)を手動により調整回転させることにより、前記容量表示機構(8)を駆動させて、その表示数値を前記実際吸入容量の数値に一致させて校正作業を行う、ピペットの吸入容量校正機構である。
第2形態は、第1形態において、好ましくは、前記ストロークネジ(7)に一体的回転可能に取付けた設定部材(10)を更に備え、前記設定部材(10)を手動により回転させることにより前記ストロークネジ(7)の調整回転を行う。
第3形態は、第1形態又は第2形態において、また好ましくは、前記容量表示機構(8)は、ハウジング(14)内に容量表示回転ドラム(15)が収納されてなり、前記吸入容量調整ねじ部材(9)は、該吸入容量調整ねじ部材(9)と前記ハウジング(14)との間に介在されたトルクばね(25)により前記シャフト(2)の上方復帰方向へ付勢されている。
第4形態は、第1乃至第3形態の何れかにおいて、前記吸入容量可変設定ねじ部材(9)に第1の係合部(9b)が設けられ、前記吸入容量校正を行う際に、別個に提供した校正作業用治具(51、52)の第2の係合部(51c、52b)を前記第1の係合部(9b)に係合させることにより、前記前記吸入容量可変設定ねじ部材(9)の前記回転不可の抑止を実現し得る。
第5形態は、第4形態において、更に好ましくは、記校正作業用治具(52)は更に第3の係合部(52c)を有し、前記治具(52)の第2の係合部(52b)が前記吸入容量可変設定ねじ部材(9)の第1の係合部(9b)に係合し且つ前記第3の係合部(52c)が筐体(1)の一部に係合することにより、前記吸入容量可変設定ねじ部材(9)の回転不可の抑止を実現し得る。
第6形態は、第1乃至第5形態の何れかにおいて、更に好ましくは、前記ストロークネジ(7)の前記筐体(1)等の内周に螺合したねじピッチと、前記吸入容量可変設定ねじ部材(9)の前記ストロークネジ(7)に螺合するねじピッチとはほぼ同一である。
第7形態は、第1乃至第6形態の何れかに記載の機構を有する、ピペットである。
第8形態によれば、筐体(1)内を、シャフト(2)及びプランジャ(3)が軸方向に往復移動してノズルハウジング(4)内に液体を吸入・吐出させるピペットであって、前記筐体(1)及びシャフト(2)間において、筐体(1)内周に直接又は間接に螺合されると共にシャフト(2)に一体的回転可能且つ別体的軸方向移動可能に嵌合されたストロークネジ(7)と、該ストロークネジ(7)の回転に連動して駆動され、吸入容量数値を可変的に表示し得る容量表示機構(8)と、該ストロークネジ(7)に螺合され該シャフト(2)の復帰方向の停止位置を決める吸入容量可変設定ねじ部材(9)とを更に備える前記ピペットにおいて、
前記容量表示機構(8)の表示数値と実際吸入容量の数値とが異なる場合、前記吸入容量可変設定ねじ部材(9)を回転不可に抑止した状態で、前記ストロークネジ(7)を手動により調整回転させることにより、前記容量表示機構(8)を駆動させて、その表示数値を前記実際吸入容量の数値に一致させて校正作業を行う、ピペットの吸入容量校正方法である。
第9形態は、第8形態において、前記ストロークネジ(7)に一体的回転可能に嵌合された設定部材(10)を更に備え、前記設定部材(10)を手動により回転させることにより前記ストロークネジ(7)の調整回転を行う、前記方法である。
第10形態は、第8形態又は第9形態において、前記容量表示機構(8)は、ハウジング(14)内に容量表示回転ドラム(15)が収納されてなり、前記吸入容量調整ねじ部材(9)は、該吸入容量調整ねじ部材(9)と前記ハウジング(14)との間に介在されたトルクばね(25)により前記シャフト(2)復帰方向へ付勢されている、前記方法である。
第11形態は、第8乃至第10形態の何れかにおいて、前記吸入容量可変設定ねじ部材(9)に第1の係合部(9b)が設けられ、前記吸入容量校正を行う際に、別個に提供した固定治具(51、52)の第2の係合部(51c、52b)を前記第1の係合部(9b)に係合させることにより、前記前記吸入容量可変設定ねじ部材(9)の前記回転不可の抑止を実現し得る、前記方法である。
第12形態は、第11形態において、前記固定治具(52)は更に第3の係合部(52c)を有し、前記治具(52)の第2の係合部(52b)が前記吸入容量可変設定ねじ部材(9)の第1の係合部(9b)に係合し且つ前記第3の係合部(52c)が筐体(1)の一部に係合することにより、前記吸入容量可変設定ねじ部材(9)の回転不可の抑止を実現し得る、前記方法である。
第13形態は、第8乃至第12形態の何れかにおいて、前記ストロークネジ(7)の前記筐体(1)等の内周に螺合したねじピッチと、前記吸入容量可変設定ねじ部材(9)の前記ストロークネジ(7)に螺合するねじピッチとはほぼ同一である、前記方法である。
1 筐体
1a 把持部
1b 窓部
1c 内周ねじ部
2 シャフト
2a、2b 当接段部
3 プランジャ
3a プランジャキャップ
4 下ノズルハウジング
4a シリンダー部
4b ノズル部
5 上ノズルハウジング
5a 外周ねじ部
6 止めナット
7 ストロークネジ
7a 断面四角形シャフト部
7b 貫通穴
7c 内周ねじ部
7d 鍔ねじ部
8 容量表示機構
9 調整ねじ
9a 鍔部
9b 係合凹部
9c 外周ねじ部
9d 当接部
10 容量設定スリーブ
10a 設定スリーブ本体
10b 設定スリーブカバー
10c 断面小判形貫通穴
10d 外周鍔部
11 エジェクターボタン
12 エジェクター接続スリーブ
13 エジェクターパイプ
14(14a、14b) 容量表示機構ハウジング
14a1 内周ねじ部
15(15a〜15d) 回転ドラム
15a1 軸方向キー溝
16 シャフト
17(17a〜17c) ピニオン
18 一段ばね
21 下側2段ばね受け
22 上側2段ばね受け
22a 鍔部
23 2段ばね
24 ストップリング
25 トルクばね
26 トルクプレート
27 ロックリング
28 ロックリングワッシャー
29 プッシュボタン
29a プッシュボタンスリーブ
29b プッシュボタンカバー
30 止めねじ
31 ノズルキャップ
32 Oリング
33 Oリング押さえ
34 シールばね
41 エジェクターばね
42 透明窓
43 チップ
51 校正作業用治具
51a 把持部
51b 折曲部
51c 係合爪部
52 治具
52a アーム部
52b 係合爪部
52c 係合凹部

Claims (13)

  1. 筐体(1)及びこれと一体のノズルハウジング(4)内に夫々収納されたシャフト(2)及びプランジャ(3)が、ばね(18)により上方へ付勢されると共に、外部からの押下げ力の付与又は解除により見かけ上一体に軸方向に往復移動して、該プランジャ(3)の往復移動により液体を吸入・吐出させるピペットにおいて、
    筐体(1)の内周に直接的又は間接的に螺合されると共に、外部からの駆動力により回転駆動されて前記螺合に基づいて軸方向移動されることにより、実際吸入容量の可変設定及び吸入容量数値表示の可変設定の双方に寄与し得る中間駆動部材(7)と、
    中間駆動部材(7)の回転に連動して駆動され、吸入容量数値を可変的に表示し得る容量表示機構(8)と、
    該シャフト(2)の第1の当接部(2a)に当接可能の第2の当接部(9d)を有し且つ中間駆動部材(7)に螺合された吸入容量調整ねじ部材(9)であって、該中間駆動部材(7)の前記回転駆動時に該中間駆動部材(7)と見かけ上一体的に軸方向に調節的に移動され、前記第1及び第2の当接部(2a、9d)の当接に基づいて該シャフト(2)及びプランジャ(3)上方への復帰移動停止位置即ち実際吸入容量可変的に調整し得る吸入容量調整ねじ部材(9)とを備え、
    前記容量表示機構(8)の表示数値と実際吸入容量数値とが異なる場合、前記吸入容量調整ねじ部材(9)を回転不可に抑止することにより前記実際の吸入容量を不変のままの状態で、前記中間駆動部材(7)を前記外部からの駆動力により調整回転させることにより、前記容量表示機構(8)を駆動させて、その表示数値を前記不変の実際吸入容量の数値に一致するよう可変調整して校正作業を行う、ピペットの吸入容量校正機構。
  2. 請求項1に記載の機構において、前記中間駆動部材(7)に一体的回転可能に取付けた容量設定部材(10)を更に備え、前記容量設定部材(10)を手動により回転させることにより前記中間駆動部材(7)の回転駆動のための外部からの駆動力の提供を行う、前記機構。
  3. 請求項に記載の機構において、前記容量表示機構(8)は、ハウジング(14)内に容量表示回転ドラム(15)が収納されてなり、前記容量設定部材(10)は、前記ハウジング(14)内に収納したトルクばね(25)により前記筐体(1)に対して付勢されている、前記機構。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の機構において、前記吸入容量調整ねじ部材(9)に第1の係合部(9b)が設けられ、前記吸入容量校正を行う際に、別個に提供した校正作業用治具(51、52)の第2の係合部(51c、52b)を前記第1の係合部(9b)に係合させることにより、前記前記吸入容量調整ねじ部材(9)の回転不可の抑止を実現し得る、前記機構。
  5. 請求項4に記載の機構において、前記校正作業用治具(52)は更に第3の係合部(52c)を有し、前記治具(52)の第2の係合部(52b)が前記吸入容量調整ねじ部材(9)の第1の係合部(9b)に係合し且つ前記第3の係合部(52c)が筐体(1)の一部に係合することにより、前記吸入容量調整ねじ部材(9)の回転不可の抑止を実現し得る、前記機構。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載の機構において、前記ストロークネジ(7)の前記筐体(1)の内周に螺合したねじピッチと、前記吸入容量調整ねじ部材(9)の前記中間駆動部材(7)に螺合するねじピッチとはほぼ同一である、前記機構。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載の機構を有する、ピペット。
  8. 筐体(1)及びこれと一体のノズルハウジング(4)内に夫々収納されたシャフト(2)及びプランジャ(3)が、ばね(18)により上方へ付勢されると共に、外部からの押下げ力の付与又は解除により見かけ上一体に軸方向に往復移動して、該プランジャ(3)の往復移動により液体を吸入・吐出させるピペットにおいて、
    筐体(1)の内周に直接的又は間接的に螺合されると共に、外部からの駆動力により回転駆動されて前記螺合に基づいて軸方向移動されることにより、実際吸入容量の可変設定及び吸入容量数値表示の可変設定の双方に寄与し得る中間駆動部材(7)と、
    中間駆動部材(7)の回転に連動して駆動され、吸入容量数値を可変的に表示し得る容量表示機構(8)と、
    該シャフト(2)の第1の当接部(2a)に当接可能の第2の当接部(9d)を有し且つ該中間駆動部材(7)に螺合された吸入容量調整ねじ部材(9)であって、該中間駆動部材(7)の前記回転駆動時に該中間駆動部材(7)と見かけ上一体的に軸方向に調節的に移動され、前記第1及び第2の当接部(2a、9d)の当接に基づいて該シャフト(2)及びプランジャ(3)上方への復帰移動停止位置即ち実際吸入容量可変的に調整し得る吸入容量調整ねじ部材(9)とを備える前記ピペットにおいて、
    前記容量表示機構(8)の表示数値と実際吸入容量の数値とが異なる場合、前記吸入容量調整ねじ部材(9)を回転不可に抑止することにより前記実際の吸入容量を不変のままの状態で、前記中間駆動部材(7)を前記外部からの駆動力により調整回転させることにより、前記容量表示機構(8)を駆動させて、その表示数値を前記不変の実際吸入容量の数値に一致するよう可変調整して校正作業を行う、ピペットの吸入容量校正方法。
  9. 請求項8に記載の方法において、前記中間駆動部材(7)に一体的回転可能に嵌合された容量設定部材(10)を更に備え、前記容量設定部材(10)を手動により回転させることにより前記中間駆動部材(7)の回転駆動のための外部からの駆動力の提供を行う、前記方法。
  10. 請求項に記載の方法において、前記容量表示機構(8)は、ハウジング(14)内に容量表示回転ドラム(15)が収納されてなり、前記容量設定部材(10)は、前記ハウジング(14)内に収納したトルクばね(25)により前記筐体(1)に対して付勢されている、前記方法。
  11. 請求項8乃至10の何れかに記載の方法において、前記吸入容量調整ねじ部材(9)に第1の係合部(9b)が設けられ、前記吸入容量校正を行う際に、別個に提供した固定治具(51、52)の第2の係合部(51c、52b)を前記第1の係合部(9b)に係合させることにより、前記前記吸入容量調整ねじ部材(9)の前記回転不可の抑止を実現し得る、前記方法。
  12. 請求項11に記載の方法において、前記固定治具(52)は更に第3の係合部(52c)を有し、前記治具(52)の第2の係合部(52b)が前記吸入容量調整ねじ部材(9)の第1の係合部(9b)に係合し且つ前記第3の係合部(52c)が筐体(1)の一部に係合することにより、前記吸入容量調整ねじ部材(9)の回転不可の抑止を実現し得る、前記方法。
  13. 請求項8乃至12の何れかに記載の方法において、前記ストロークネジ(7)の前記筐体(1)の内周に螺合したねじピッチと、前記吸入容量調整ねじ部材(9)の前記中間駆動部材(7)に螺合するねじピッチとはほぼ同一である、前記方法。
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