JP6788006B2 - 流動接触分解のための方法およびシステム - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、2015年10月14日に出願された“Processes and Systems for Fluidized Catalytic Cracking” (Docket SA 6013 PA)と題された米国特許出願第14/883,027号の優先権を主張し、その内容をその全体で本明細書の一部を構成するものとして援用する。
本開示は、概して、炭化水素の化学的分解のための方法およびシステムに関し、より詳細には、直列反応器流動接触分解装置を組み込んだ炭化水素の流動接触分解のための方法およびシステムに関する。
原油は、輸送燃料および石油化学原料を製造するために精製される。典型的には、輸送用燃料は、特定の最終用途の規格を満たすために、粗製物からの蒸留された留分を処理し、ブレンドすることによって製造される。最初の常圧および/または減圧蒸留の後、留分は種々の触媒法および非触媒法によって製品に変換される。触媒法は、一般に、反応水素の存在または非存在に基づいて分類される。水素化処理と広義に称されることが多い水素を含む方法は、主に脱硫および脱窒素と、重質化合物を特定の製品規格により適した軽質化合物に変換するための水素化分解とのための水素処理法などを含む。水素を添加しない炭化水素の触媒変換は、ある種の留分のための別の種類の方法である。この種類の最も広く使用される方法は、一般に、流動接触分解(FCC)法と呼ばれる。供給原料は、循環触媒流を用いて約480℃〜約550℃の範囲で通常動作する変換ゾーンに導入される。このモードは、比較的低い圧力、すなわちゲージ圧で50psi(約345kPa)以下で実施されるという利点を有する。
FCC法では、供給物は流動触媒層上で接触分解される。当該方法からの主生成物は、従来、ガソリンであったが、液化石油ガスおよび分解ガスオイルなど、FCC法を介して他の生成物も少量製造される。触媒上に析出したコークスは、空気の存在下で比較的高温で再生ゾーンで燃焼除去されてから、反応ゾーンに再循環される。
本開示の一実施形態によれば、軽質燃料留分および重質燃料留分は、流動接触分解によって分解され得る。分解方法は、軽質燃料留分および触媒再生器からの触媒を第1の反応器に供給することと、第1の反応器内で軽質燃料留分を分解して、少なくとも部分的に分解された軽質燃料留分を生じさせることとを含んでなり得る。第1の反応器は、流動層反応器であり得る。当該方法は、少なくとも部分的に分解された軽質燃料留分および触媒を第1の反応器から第2の反応器に移送することと、重質燃料留分を第2の反応器に供給することと、第2の反応器内の重質燃料留分および少なくとも部分的に分解された軽質燃料留分を分解して、少なくとも生成物燃料および使用済み触媒を生じさせることとをさらに含んでなり得る。第2の反応器は、流動層反応器であり得る。方法は、使用済み触媒を触媒再生器に移送することと、触媒再生器内で触媒を再生することとをさらに含んでなり得る。
本開示の別の実施形態によれば、流動接触分解による分解のためのシステムは、第1の反応器、第2の反応器、および触媒再生器を含んでなり得る。第1の反応器は、流動層反応器であり得、触媒入口および軽質燃料留分入口を含んでなり得る。第2の反応器は、流動層反応器であり得、第1の反応器と流体連通していることがあり得、重質燃料留分入口を含んでなり得る。触媒再生器は、第1の反応器の触媒入口と流体連通していることがあり得る。触媒は、触媒再生器から第1の反応器、第2の反応器を経て触媒再生器に戻り循環し得る。軽質燃料留分は、第1の反応器で処理され得、触媒と反応し、第2の反応器に移送され得る。重質燃料留分は、第2の反応器で処理され得、触媒と反応し得る。
本明細書で開示される技術の追加の特徴および利点は、以下の詳細な説明に記載され、一部はその説明から当業者に容易に明らかになるか、または以下の詳細な説明、特許請求の範囲、および添付の図面を含む本明細書に記載されている技術を実施することによって認識される。
前述の概要および以下の詳細な説明の両方は、技術の実施形態を提示し、特許請求されている技術の性質および特徴を理解するための概要または枠組みを提供することが意図されていることを理解されたい。添付の図面は、技術のさらなる理解を与えるために含まれ、本明細書に組み込まれ、その一部を構成する。図面は、様々な実施形態を示し、説明と共に、技術の原理および作用を説明する役割を果たす。また、図面および説明は、単なる例示であることが意図されており、特許請求の範囲を限定するものではない。
本開示の特定の実施形態の以下の詳細な説明は、同様の構造が同様の参照番号で示されている以下の図面と併せて読むと、最もよく理解することができる。
本明細書に記載の1つ以上の実施形態に係る、直列ダウナーFCC反応装置の一般化した図である。 本明細書に記載の1つ以上の実施形態に係る、直列ライザーFCC反応装置の一般化した図である。
この簡略化された概略図および説明において、通常使用され、特定の精製オペレーションの当業者に周知の多数のバルブ、温度センサ、電子コントローラなどは含まれていない。さらに、FCC法を含む従来の精製オペレーションに付随する構成要素、例えば空気供給装置、触媒ホッパー、および煙道ガス取扱装置などは示されていない。
図面中の矢印は、1つ以上のシステム装置を流体連通によって1つ以上の他のシステム装置に接続するパイプ、導管、チャネル、または他の物理的移送ラインを指すことにさらに留意すべきである。さらに、システム装置に接続する矢印は、各所与のシステム装置の入口および出口を規定する。
詳細な説明
ここで、様々な実施形態により詳細に言及し、そのうちいくつかの実施形態を添付の図面に示す。可能な限り、図面全体を通して同一または類似の部分を指すために同一の参照番号を使用する。概して、本明細書に開示されるのは、統合されたFCCユニットで軽質燃料留分および重質燃料留分を分解するためのシステムおよび方法の様々な実施形態である。概して、FCCユニットは、直列に配置された第1の反応器および第2の反応器を含み、第1の反応器および第2の反応器は流動層反応器である。触媒および軽質燃料留分を第1の反応器に供給し、軽質燃料留分を少なくとも部分的に分解する。第1の反応器からの触媒と混合された少なくとも部分的に分解された軽質燃料留分を、第2の反応器に移送する。重質燃料留分を第2の反応器に追加供給する。必要に応じて、追加のフレッシュ触媒を第2の反応器に供給し得る。第2の反応器では、部分的に分解された軽質燃料留分および重質燃料留分が分解されて所望の生成物を形成する。使用済み触媒を生成物から分離し、再生し、第1の反応器と場合により第2反応器に再供給する。
本明細書で使用される場合、「燃料」には、固体炭素質組成物、例えば、石炭、石炭由来の液体、タール、オイルシェール、オイルサンド、タールサンド、バイオマス、ワックス、コークスなど、液体炭素質組成物、例えば、ガソリン、オイル、石油、ディーゼル、ジェット燃料、エタノールなど、ガス組成物、例えば、合成ガス、一酸化炭素、水素、メタン、ガス状炭化水素ガス(C〜C)、炭化水素蒸気などが含まれ得る。
本明細書で使用される場合、「重質燃料留分」は、「軽質燃料留分」より重い任意の燃料であり得る。本明細書で使用される場合、平均して別の燃料よりも沸点が高い燃料は別の燃料よりも重く、平均して別の燃料よりも沸点が低い燃料は別の燃料よりも軽い。一実施形態において、軽質燃料留分は、約36℃〜約230℃で沸騰する直鎖または分解ナフサ、約10℃〜約400℃で沸騰する蒸留油、またはそれらの組合せ、を含んでなり得る、または、から本質的になり得る。一実施形態において、重質燃料留分は、約370℃〜約565℃で沸騰する真空軽油(VGO)などの減圧蒸留物、常圧蒸留残留物もしくは減圧蒸留残留物などの水素化処理された残留物、約520℃より高温で沸騰するビスブレーキングもしくは蒸留残留物、またはそれらの組合せ、を含んでなり得る、または、から本質的になり得る。重質燃料留分および軽質燃料留分は、外部供給源から供給され得るか、または共通の蒸留塔から供給され得る。例えば、蒸留塔からの塔底留分は、単独で、または追加の供給物と共に、FCCユニットへの重質燃料留分となり得る。例えば、蒸留塔からのより高い留分は、単独で、または追加の供給物と共に、FCCユニットへの軽質燃料留分となり得る。
本明細書で使用される場合、用語「ダウナー」は、反応物が、例えば反応器の頂部に入り、反応器の底部から出るような概ね下向きの方向に流れる、流動層反応器などの反応器を指す。ダウナーは、本明細書に記載のダウンフローFCC反応装置の実施形態において利用され得る。同様に、用語「ライザー」は、反応物が、例えば反応器の底部に入り、反応器の頂部から出るような概ね上向きの方向に流れる、流動層反応器などの反応器を指す。ダウナーは、本明細書に記載のアップフローFCC反応装置の実施形態において利用され得る。
本明細書で使用される場合、「使用済み触媒」は、燃料との反応を経て、少なくとも部分的にコークス化された触媒を指す。また、本明細書で使用される場合、「再生触媒」は、触媒再生器を出て、コークスを少なくとも部分的または実質的に含まない触媒を指し、「フレッシュ触媒」は、システムに新たに入り、コークスを少なくとも部分的または実質的に含まない触媒を指す。
ここで、直列反応器FCCユニットの実施形態、および直列反応器FCCユニットを組み込んだプロセスおよび方法を説明する。例示的な実施形態では、直列反応器FCCユニットは、図1を参照して以下で説明する直列ダウナーFCCユニット、または図2を参照して以下で説明する直列ライザーFCCユニットであり得る。直列ダウナーFCCユニットおよび直列ライザーFCCユニットの両方は、軽質燃料留分が第1の反応器に常在し、第2の反応器に移送される前に少なくとも部分的に分解されるように、直列に構成された2つのFCC反応器を含み得る。第2の反応器において、少なくとも部分的に分解された軽質燃料留分は、重質燃料留分と共にさらに分解され得る。
図1のプロセスフロー図を参照すると、直列ダウナーFCCユニット130は、2つのダウナー反応器を含み得る。直列ダウナーFCCユニット130は、本明細書に記載の方法で使用され得る。直列ダウナーFCCユニット130は、第1の反応器113、第2の反応器135、および分離ゾーン115を含んでなる反応器/分離器ユニット111を含む。直列ダウナーFCCユニット130はまた、使用済み触媒を再生するための触媒再生器117も含む。触媒は、概して、触媒再生器117を通り、第1の反応器113に入り、第2の反応器135に入り、触媒再生器117に戻り、循環し得る。
直列ダウナーFCCユニット130のオペレーション中、軽質燃料留分を、移送ライン119を介して第1の反応器113への供給物として導入する。いくつかの実施形態において、軽質燃料留分を、供給物の霧化のための蒸気または他の適当なガスと共に第1の反応器113に導入し得る。また、触媒再生器117からの加熱されたフレッシュな、または高温の再生された、ある量の固体分解触媒粒子を、第1の反応器113の頂部にある取り外しウェルまたはホッパー(図示せず)に移送し得る。フレッシュ触媒をエネルギー源から加熱し得、再生された触媒を酸化反応によって加熱してコークスを除去し得る。触媒の量は、軽質燃料留分を所望の生成物に分解するのに十分であり得る。触媒粒子を、例えば一般に移送ラインまたは直立管と呼ばれる導管またはパイプなどの下向き移送ライン121を通して、移送し得る。高温の触媒が第1の反応器113の混合ゾーンまたは供給注入部分に確実に均一に向けられるように、高温の触媒流を安定化させ得る。いくつかの実施形態において、移送ライン121および/または移送ライン119は、第1の反応器113の上部または頂部にそれぞれ触媒および軽質燃料留分を導入するように、第1の反応器113に対して配向される。
軽質燃料留分を、第1の反応器113の混合ゾーンに注入し得る。例えば、軽質燃料画分は、供給注入ノズルを通って第1の反応器113に入り得る。いくつかの実施形態において、供給注入ノズルは、再生された触媒粒子を第1の反応器113に導入する場所の近くに位置し得る。いくつかの実施形態において、例えば、複数の注入ノズルを使用して、軽質燃料留分と触媒との完全で均一な混合を促進し得る。軽質燃料留分が第1の反応器113で高温触媒と接触すると、分解反応が始まる。炭化水素分解生成物、未反応供給物、および触媒混合物の反応蒸気は、第1の反応器113の残りの部分を通って第2の反応器135に迅速に流れる。いくつかの実施形態において、第2の反応器135は、ダウナーであり得る。いくつかの実施形態において、第1の反応器113および第2の反応器135の両方が、ダウナーであり得る。
いくつかの実施形態において、第1の反応器113および第2の反応器135は直列に構成され、これにより、第1の反応器113で第1の反応が行われ、第1の反応からの生成物の少なくとも一部が第2の反応器135に移送され、第2の反応器135で第2の反応が起きる。いくつかの実施形態において、直列の構成は、互いに隣接する第1の反応器113および第2の反応器を含み得、第1の反応器113と第2の反応器135との間の流体連通を可能にする適当な流体接続部、例えば、第2の反応器135の入口に直接通じる第1の反応器113の出口を有し得る。このような実施形態において、第1の反応器113と第2の反応器135は、互いに物理的に接触していてもよいが、必ずしも互いに物理的に接触している必要はない。例えば、第1の反応器113および第2の反応器135は、タンク、ドラム、容器、または他の同様の反応器内の仕切りによって分けられていてもよい。他の実施形態において、直列の構成は、第1の反応器113から第2の反応器135への接続ラインまたは導管を含み得る。このような実施形態において、第1の反応器113は、第2の反応器135と物理的に隔離されていてもよい。
直列ダウナーFCCユニット130のオペレーション中、重質燃料留分を、移送ライン120を介して第2の反応器135に注入し得る。いくつかの実施形態において、重質燃料留分を第2の反応器135に注入するときに、重質燃料留分を供給物の霧化のための蒸気または他の適当なガスと混合し得る。重質燃料留分を、例えば、供給注入ノズルなどの任意の適当な手段によって、第2の反応器135に注入し得る。第2の反応器135は、重質燃料留分が注入される混合ゾーンを含み得る。一実施形態において、第2の反応器135は、第1の反応器113の生成物が第2の反応器135に導入される付近の第2の反応器135への入口を有する移送ライン122を介して追加のフレッシュ触媒を受け得る。移送ライン121からのフレッシュ触媒と、第1の反応器113の触媒と混合された少なくとも部分的に分解された軽質燃料留分生成物と、移送ライン120からの重質燃料留分との別々の注入は、第2の反応器135での反応成分の完全で均一な混合を促進し得る。本明細書で使用される場合、「少なくとも部分的に分解された軽質燃料留分」は、(例えば、第1の反応器113内で)少なくともいくらかの分解が起こったが、分解が必ずしも所望の最終量まで起こらなかった軽質燃料留分を指す。いくつかの実施形態において、第2の反応器135において、軽質燃料留分のさらなる分解が起こる。重質燃料留分が第2の反応器135で触媒と接触すると、重質燃料留分と少なくとも部分的に分解された軽質燃料留分の一方または両方で分解反応が起こる。いくつかの実施形態において、移送ライン122および/または移送ライン120は、第1の反応器113の上部または頂部にそれぞれ触媒および重質燃料留分を導入するように、第2の反応器135対して配向される。
第2の反応器135で分解が起こると、炭化水素分解生成物、未反応供給物、および触媒混合物の反応蒸気は、第2の反応器135の残りの部分を通って反応器/分離器ユニット111の底部にある迅速分離ゾーン115に迅速に流れる。分解および未分解炭化水素は、導管またはパイプ123を通って、当該技術分野で公知の従来型の生成物回収セクションに導かれ得る。
必要であれば、温度制御のために、分離ゾーン115の直前の第2の反応器135の底部付近にクエンチ注入を設け得る。このクエンチ注入は、分解反応を迅速に低減または停止させ、例えば方法の適応性を高めるために、分解シビアリティを制御するために利用することができる。
第1の反応器113の反応温度、すなわち第1反応器113の出口温度は、触媒再生器117から第1の反応器113の頂部に再生触媒の流れを制御する触媒スライドバルブ(図示せず)を開閉することによって、制御し得る。フレッシュ触媒が移送ライン122を介して第2の反応器135に注入される実施形態では、第2の反応器135の反応温度は、第2の反応器135への触媒の流速によっても制御し得る。吸熱分解反応に必要な熱の少なくとも一部は、触媒再生器117の再生プロセスにおいて熱を得た再生触媒によって供給され得る。高温再生触媒の流速を変化させることにより、第1の反応器113および/または第2の反応器135において、運転強度または分解条件を制御して、所望の収率の燃料製品、例えば、軽質オレフィン炭化水素およびガソリンなどを第1の反応器113、第2の反応器135、またはその両方の生成物として生じさせ得る。
反応器/分離器ユニット111内などの直列ダウナーFCCユニット130は、使用済み触媒から燃料を分離するためのストリッパー131を含み得る。ストリッパー131を通過した後、使用済み触媒は、触媒再生器117に移送され得る。分離ゾーン115からの触媒は、蒸気などの適当なストリッピングガスが移送ライン133を介して導入される触媒ストリッピングセクションを含むストリッパー131の下部に流れる。ストリッパー131は、下向きに流れる使用済み触媒が、流れているストリッピングガスと向流して通過する、いくつかのバッフルまたは構造化パッキング(図示せず)を含み得る。典型的には蒸気である上向きに流れるストリッピングガスは、触媒細孔または触媒粒子間に残っている追加の炭化水素を「ストリッピング」または除去するために使用される。
直列ダウナーFCCユニット130において、ストリッピングされた又は使用済みの触媒は、例えば、移送ライン127を介して供給された燃焼用空気からの揚力によって、触媒再生器117の底部に移送ライン125を通って移送され得る。追加の燃焼用空気と接触されることもできるこの使用済み触媒は、制御された燃焼を受け、これにより使用済み触媒上の蓄積されたコークスは燃焼除去される。煙道ガスは、導管129を介して触媒再生器117から除去される。触媒再生器117では、副産物コークスの燃焼から発生した熱が、それぞれ、移送ライン121および移送ライン122内の触媒を介して第1の反応器113および場合により第2の反応器135に移送され得る。それによって、第1の反応器113および/または第2の反応器135における吸熱分解反応に必要な熱エネルギーの少なくとも一部が、触媒再生器117での触媒再生の間に発生する熱から与えられ得る。
直列ダウナー反応器(すなわちダウナー)の重要な特性には、通常、反応器の頂部に下降流で供給物を導入すること、アップフロー反応器(すなわちライザー)と比較して滞留時間が短いこと、および触媒対燃料比が高いこと、例えば、約20:1〜約30:1の範囲内であることが含まれる。
通常、適当な直列ダウナーFCCユニット130の第1の反応器113および/または第2の反応器135の運転条件には、約550℃〜約700℃、特定の実施形態では約580℃〜約630℃、他の実施形態では約590℃〜約620℃の反応温度、約1kg/cm〜約20kg/cm、特定の実施形態では約1kg/cm〜約10kg/cm、他の実施形態では約1kg/cm〜約3kg/cmの反応圧力、約0.1秒〜約30秒、特定の実施形態では約0.1秒〜約10秒、他の実施形態では約0.2秒〜約0.7秒の接触時間(反応器内)、約1:1〜約60:1、特定の実施形態では約1:1〜約30:1、他の実施形態では約10:1〜約30:1の触媒対供給物比が含まれる。
図2の一般化したプロセスフロー図を参照すると、直列ライザーFCCユニット230は、本開示に係るシステムおよび方法で使用され得、2つのライザー反応器を含み得る。2つのライザーは、直列の第1の反応器233および第2の反応器219を含み得る。直列ライザーFCCユニット230は、第1の反応器233、第2の反応器219、反応ゾーン213、および分離ゾーン215を有する反応器/分離器211を含む。直列ライザーFCCユニット230はまた、使用済み触媒を再生するための触媒再生器217も含む。
軽質燃料留分は、移送ライン223を介して第1の反応器233への供給物として運ばれ得る。いくつかの実施形態において、軽質燃料留分は、移送ライン223で供給物の霧化のための蒸気または他の適当なガスを伴い得る。供給物の霧化は、第1の反応器233における軽質燃料留分の所望の分解のために十分な加熱されたフレッシュな、または再生された、ある量の固体分解触媒粒子との混合および密接な接触を促進し得る。触媒粒子は、触媒再生器217から移送ライン221を介して第1の反応器233に運ばれ得る。軽質燃料留分および分解触媒は、第1の反応器233に導入される懸濁液を形成する条件下で接触させられる。
直列ライザーFCCユニット230を使用する連続法では、分解触媒と軽質燃料留分の混合物は、第1の反応器233を通って上方に進む。第1の反応器233では、高温分解触媒粒子は、炭素−炭素結合開裂によって炭化水素分子を接触分解する。炭化水素分解生成物、未反応供給物、および触媒混合物の反応蒸気は、第1の反応器233の残りの部分を通って第2の反応器219に迅速に流れる。いくつかの実施形態において、直列の構成は、互いに隣接する第1の反応器233および第2の反応器219を含み得、第1の反応器233と第2の反応器219との間の流体連通を可能にする適当な流体接続部、例えば、第2の反応器219の入口に直接通じる第1の反応器233の出口を有し得る。このような実施形態において、第1の反応器233と第2の反応器219は、互いに物理的に接触していてもよいが、必ずしも互いに物理的に接触している必要はない。例えば、第1の反応器233および第2の反応器219は、タンク、ドラム、容器、または他の同様の反応器内の仕切りによって分けられていてもよい。他の実施形態において、直列の構成は、第1の反応器233から第2の反応器219への接続ラインまたは導管を含み得る。このような実施形態において、第1の反応器233は、第2の反応器219と物理的に隔離されていてもよい。
直列FCCユニット230を使用する連続法では、重質燃料留分は、供給物として、移送ライン235を介して第2の反応器219に注入される。特定の実施形態において、重質燃料留分は、供給物の霧化のための蒸気または他の適当なガスを使用して注入され得る。一実施形態において、第2の反応器219は、第1の反応器233の生成物が第2の反応器219に導入される付近の第2の反応器219への入口を有する移送ライン237を介して追加のフレッシュ触媒を受け得る。第1の反応器233からの少なくとも部分的に分解された軽質燃料留分は、それ自体、第1の反応器233で起きた反応に関与する触媒と混合され、第2の反応器219において、移送ライン237からの重質燃料留分と完全に均一に混合する。重質燃料留分が第2の反応器219で触媒と接触すると、分解反応が起こる。さらに、少なくとも部分的に分解された軽質燃料留分(第1の反応器233の生成物)は、第2の反応器219においてさらに分解され得る。炭化水素分解生成物、未反応供給物、および触媒混合物の反応蒸気は、第2の反応器219の残りの部分を通って迅速に流れる。反応が進むに従って、反応成分は、ライザーの中を上向きに移動させられる。
第1の反応器233、第2の反応器219、および反応ゾーン213における反応の間、FCCオペレーションにおいて従来のように、分解触媒がコークス化され得る。コークス化触媒では、活性触媒部位へ近づく手段が制限されているか、存在しない。直列ライザーFCCユニット230からの反応生成物を、例えば、反応ゾーン213の上の反応器/分離器211の頂部に位置する、直列ライザーFCCユニット230の分離ゾーン215と一般に呼ばれるFCCユニット内の公知の任意の適当な構成を用いて、コークス化触媒から分離し得る。分離ゾーン215は、例えばサイクロンなどの当業者に知られている任意の適当な装置を含むことができる。反応生成物を、移送ライン225を介して回収し得る。
炭化水素供給原料の流体分解からのコークス堆積物を含む触媒粒子は、反応ゾーン213および/または分離ゾーン215から移送ライン227を通って触媒再生器217に入る。触媒再生器217において、コークス化された触媒は、移送ライン229を介して触媒再生器217に入る純酸素または空気などの酸素含有ガスの流れと接触する。触媒再生器217を、典型的なFCCオペレーションで知られている構成および条件下で動作させ得る。例えば、触媒再生器217は、流動層として動作して、移送ライン231を介して排出される燃焼生成物を含んでなる再生オフガスを生じさせ得る。高温再生触媒は、上記のように炭化水素供給原料(すなわち、軽質燃料留分または重質燃料留分)と混合するために、触媒再生器217から、移送ライン221を通って、場合により移送ライン237を通って、それぞれ第1の反応器233の底部および第2の反応器219の底部に移送され得る。
通常、適当な直列ライザーFCCユニット230の第1の反応器233および/または第2の反応器219の運転条件には、約480℃〜約700℃、特定の実施形態では約500 ℃〜約620℃、他の実施形態では約500℃〜約600℃の反応温度、約1kg/cm〜約20kg/cm、特定の実施形態では約1kg/cm〜約10kg/cm、他の実施形態では約1kg/cm〜約3kg/cmの反応圧力、約0.1秒〜約10秒、特定の実施形態では約1秒〜約5秒、他の実施形態では約1秒〜約2秒の接触時間(反応器内)、約1:1〜約60:1、特定の実施形態では約1:1〜約10:1、他の実施形態では約8:1〜約20:1の触媒対供給物比が含まれる。
特定の装入物および所望の生成物に適した触媒は、流動接触分解反応器または反応器に運ばれ得る。特定の実施形態では、オレフィンの形成を促進し、水素転移反応などのオレフィン消費反応を最小限に抑えるために、FCC塩基分解触媒およびFCC触媒添加剤を含むFCC触媒混合物をFCCユニットで使用する。
特に、FCC塩基分解触媒のマトリックスには、1種以上のY−ゼオライトを含む天然もしくは合成のゼオライト、粘土、例えば、カオリン、モンモリロナイト、ハロイサイト、およびベントナイト、ならびに/または1種以上の無機多孔質酸化物、例えば、アルミナ、シリカ、ボリア、クロミア、マグネシア、ジルコニア、チタニア、およびシリカ−アルミナが含まれ得る。好適なFCC塩基分解触媒は、0.5g/mL〜1.0g/mLのかさ密度、50μm〜90μmの平均粒子直径、50m/g〜350m/gの表面積、および0.05mL/g〜0.5mL/gの細孔容積を有し得る。
好適なFCC触媒混合物は、FCC塩基分解触媒に加えて、形状選択的ゼオライトを含むFCC触媒添加剤を含有し得る。ここで、形状選択的ゼオライトとは、細孔径がY型ゼオライトよりも小さいゼオライトを意味し、限られた形状のみを有する炭化水素が細孔を通過してゼオライトに入ることができる。好適な形状選択的ゼオライト成分には、例えば、ZSM−5ゼオライト、ゼオライトオメガ、SAPO−5ゼオライト、SAPO−11ゼオライト、SAPO34ゼオライト、およびペンタシル型アルミノシリケートが含まれる。FCC触媒添加剤中の形状選択的ゼオライトの含量は、通常、約20重量%〜70重量%、特定の実施形態では約30重量%〜60重量%の範囲内にある。
好適なFCC触媒添加剤は、0.5g/mL〜1.0g/mLのかさ密度、50μm〜90μmの平均粒子直径、10m/g〜200m/gの表面積、および0.01mL/g〜0.3mL/gの細孔容積を有し得る。
いくつかの実施形態において、FCC触媒混合物は、FCC触媒混合物の総重量に基づいて、60重量%〜95重量%のFCC塩基分解触媒を含有し得る。FCC触媒混合物は、FCC触媒混合物の総重量に基づいて、5重量%〜40重量%のFCC触媒添加剤を含有し得る。FCC触媒混合物中のFCC塩基分解触媒の重量分率が60重量%未満である場合、またはFCC触媒混合物中の添加剤の重量分率が40重量%より高い場合、軽質留分オレフィンの収率は、供給燃料(すなわち、重質燃料留分および/または軽質燃料留分)の変換率が低いために最適ではない場合がある。FCC触媒混合物中のFCC塩基分解触媒の重量分率が95重量%より高い場合、またはFCC触媒混合物中のFCC触媒添加剤の重量分率が5重量%より低い場合、軽質留分オレフィンの収率は、供給燃料の変換率が高いにもかかわらず、最適ではない場合がある。
図1の直列ダウナーFCCユニット130または図2の直列ライザーFCCユニット230などの本明細書の実施形態に係る直列反応器FCCユニットを組み込んだ方法では、軽質燃料留分の総滞留時間は、第1の反応器113、233における第1の平均反応時間と、第2の反応器135、219における第2の平均反応時間とを含む。一方、重質燃料留分の総滞留時間は、第2の反応器135、219における単一平均反応時間のみを含む。さらに、第2の反応器135、219における重質燃料留分の単一平均反応時間は、第2の反応器135、219においても分解されている軽質燃料留分の第2の平均反応時間と共に生じる。したがって、直列−反応器FCCユニットにおける軽質燃料留分の総滞留時間は、重質燃料留分の総滞留時間よりも長い。したがって、直列−反応器FCCユニットは、重質燃料留分の総滞留時間に対する軽質燃料留分の総滞留時間の比に等しい滞留時間比を有し得る。種々の実施形態において、本明細書の実施形態に係る直列反応器FCCユニットは、1以上、2以上、5以上、または10以上、例えば、1〜20、2〜20、2〜10、2〜5、または5〜20などの滞留時間比を有し得る。理論に縛られるつもりはないが、軽質および重質燃料留分は異なる反応性を有するので、上記の範囲の滞留時間比は例示的であると考えられる。例えば、ナフサはVGOより反応性が低く、反応に長い滞留時間を必要とすることがある。
図1の直列ダウナーFCCユニット130または図2の直列ライザーFCCユニット230などの本明細書の実施形態に係る直列−反応器FCCユニットを組み込んだ方法では、特定の方法の間、直列−反応器FCCユニットは、触媒対重質燃料比よりも大きい触媒対軽質燃料比を有し得る。
触媒対軽質燃料比は、FCC触媒と軽質燃料との重量比である。触媒対軽質燃料比は、触媒再生器117、217から第1の反応器113、233および/または第2の反応器135、219へ入る触媒の全流速を、第1の反応器113、233に流入する軽質燃料留分の流速で割ることにより求められる。例えば、再生された触媒が第1の反応器113、233および第2の反応器135、219に直接入る実施形態では、触媒対軽質燃料比は、(1)触媒再生器117、217から第1の反応器113、233に流入するFCC触媒、および(2)触媒再生器117、217から第2の反応器に流入する触媒の合計の流速を、第1の反応器113、233に流入する軽質燃料留分の流速で割ったものとして計算される。再生触媒が第1の反応器113、233に直接的にのみ流入する実施形態では、触媒対軽質燃料比は、第1の反応器113、233に流入するFCC触媒の流速を、第1の反応器113、233に流入する軽質燃料留分の流速で割ったものとして計算される。
触媒対重質燃料比は、FCC触媒と重質燃料留分との重量比である。触媒対重質燃料比は、触媒再生器117、217から第1の反応器113、233および/または第2の反応器135、219へ入る触媒の全流速を、第1の反応器113、233に流入する重質燃料留分の流速で割ることにより求められる。例えば、再生された触媒が第1の反応器113、233および第2の反応器135、219に直接入る実施形態では、触媒対重質燃料比は、(1)触媒再生器117、217から第1の反応器113、233に流入するFCC触媒、および(2)触媒再生器117、217から第2の反応器に流入する触媒の合計の流速を、第2の反応器135、219に流入する重質燃料留分の流速で割ったものとして計算される。再生触媒が第1の反応器113、233に直接的にのみ流入する実施形態では、触媒対軽質燃料比は、第1の反応器113、233に流入するFCC触媒の流速を、第2の反応器135、219に流入する重質燃料留分の流速で割ったものとして計算される。
ユニット触媒比は、触媒対軽質燃料比と触媒対重質燃料比との比として定義される。上述の直列反応器FCCユニットの例示的な実施形態では、直列反応器FCCユニットを組み込んだ方法は、1より大きい、1.5より大きい、2より大きい、5より大きい、または10より大きいユニット触媒比、例えば、1.1〜20、2〜20、2〜10、2〜5、または5〜20のユニット触媒比を有し得る。理論に縛られるつもりはないが、軽質および重質燃料留分は触媒との異なる反応性を有するので、上記の範囲のユニット触媒比は例示的であると考えられる。例えば、ナフサは、VGOよりも反応性が低く、反応に相対的により多くの触媒を必要とし得る。
また、図1および2は、2つの反応器を含むシステムの実施形態を示しているが、FCCユニットは、直列の2つよりも多い反応器、例えば、限定するものではないが、直列に配置された3つ、4つ、またはさらには5つの反応器を含んでなり得ることが本明細書で企図されている。さらに、本明細書に記載のシステムは、直列の2つのダウナーまたは2つのライザーに限定されないことを理解されたい。例えば、直列に接続されている1つ以上のライザーおよび1つ以上のダウナー、例えば直列のライザーおよびダウナー、または直列のダウナーおよびライザーが本明細書で企図されている。
流動接触分解による軽質燃料留分および重質燃料留分の分解のための方法およびシステムの様々な実施形態は、以下の実施例によってさらに明らかになるであろう。これらの実施例は、本質的に例示的なものであり、本開示の対象を限定するものと理解すべきではない。
実施例1
組成が表1に示されている軽質直留ナフサ(LSRN)を、ASTM法D3907を使用して、高シビアリティFCC条件でミクロ活性試験装置(MAT装置)で分解した。ナフサを650℃および48の触媒対燃料比で分解した。軽質ナフサを変換させ、表2に示す生成物を得た。
Figure 0006788006
Figure 0006788006
実施例2
特性が表3Aおよび3Bに示されている水素化処理された真空軽油を、ASTM法D3907を使用して、高シビアリティFCC条件でMAT試験装置で分解した。表3Aは、真空軽油の様々な特性を示し、表3Bは、特定の体積割合の真空軽油が沸騰する温度を報告する。水素化処理された真空軽油を650℃および5.8の触媒対燃料比で分解した。生成物収率を表4に示す。
Figure 0006788006
Figure 0006788006
Figure 0006788006
実施例3
特性が表1および3に示されている水素化処理された真空軽油(100容量部)(図3に示す)および直留ナフサ(10容量部)を、高シビアリティFCC条件で直列の別々の反応器で(ナフサ、続いてVGO)分解した。両方の供給原料を、650℃、触媒対軽質燃料比50、触媒対重油比6で分解した。生成物収率を表5に示す。
Figure 0006788006
上記に基づいて、ここで、流動接触分解により軽質燃料留分および重質燃料留分を分解するための方法およびシステムの様々な態様が本明細書に開示されていることが理解されるべきである。本開示の第1の態様によれば、軽質燃料留分および重質燃料留分は、流動接触分解によって分解され得る。分解方法は、軽質燃料留分および触媒再生器からの触媒を第1の反応器に供給することと、第1の反応器内で軽質燃料留分を分解して、少なくとも部分的に分解された軽質燃料留分を生じさせることとを含んでなり得る。第1の反応器は、流動層反応器であり得る。当該方法は、少なくとも部分的に分解された軽質燃料留分および触媒を第1の反応器から第2の反応器に移送することと、重質燃料留分を第2の反応器に供給することと、第2の反応器内の重質燃料留分および少なくとも部分的に分解された軽質燃料留分を分解して、少なくとも生成物燃料および使用済み触媒を生じさせることとをさらに含んでなり得る。第2の反応器は、流動層反応器であり得る。方法は、使用済み触媒を触媒再生器に移送することと、触媒再生器内で触媒を再生することとをさらに含んでなり得る。
第2の態様では、流動接触分解による分解のためのシステムは、第1の反応器、第2の反応器、および触媒再生器を含んでなり得る。第1の反応器は、流動層反応器であり得、触媒入口および軽質燃料留分入口を含んでなり得る。第2の反応器は、流動層反応器であり得、第1の反応器と流体連通していることがあり得、重質燃料留分入口を含んでなり得る。触媒再生器は、第1の反応器の触媒入口と流体連通していることがあり得る。触媒は、触媒再生器から第1の反応器、第2の反応器を経て触媒再生器に戻り循環し得る。軽質燃料留分は、第1の反応器で処理され得、触媒と反応し、第2の反応器に移送され得る。重質燃料留分は、第2の反応器内で処理され得、触媒と反応し得る。
第3の態様は、追加の触媒を前記触媒再生器から前記第2の反応器に移送することをさらに含んでなる第1の態様の方法を含む。
第4の態様は、第1の反応器および第2の反応器の両方がダウナーであり得る、第1の態様の方法、または第2の態様のシステムを含む。
第5の態様は、第1の反応器および第2の反応器の両方がライザーであり得る、第1の態様の方法、または第2の態様のシステムを含む。
第6の態様は、第1の反応器における軽質燃料留分の第1の平均反応時間と第2の反応器における少なくとも部分的に分解された軽質燃料留分の第2の平均反応時間の合計が、軽質燃料留分の総滞留時間を規定し、第2の反応器における重質燃料留分の単一平均反応時間が、重質燃料留分の滞留時間を規定し、軽質留分の総滞留時間と重質燃料留分の滞留時間との比が滞留時間比を規定し、滞留時間比が約1〜約10である、第1の態様の方法または第2の態様のシステムを含む。
第7の態様は、軽質燃料留分が、約36℃〜約250℃の沸点を有する直鎖もしくは分解ナフサ、約10℃〜約400℃の沸点を有する蒸留油、またはそれらの組合せを含んでなる、第1の態様の方法または第2の態様のシステムを含む。
第8の態様は、重質燃料留分が、約370℃〜約565℃の沸点を有する減圧留出物、520℃を超える沸点を有する残留物、またはそれらの組合せを含んでなり、残留物が、水素化処理された残留物、常圧蒸留残留物、減圧蒸留残留物、ビスブレーキング残留物、蒸留残留物、またはそれらの組合せから選択される、第1の態様の方法または第2の態様のシステムを含む。
第9の態様は、軽質燃料留分を第1の反応器に供給する前に軽質燃料留分を霧化することと、重質燃料留分を第2の反応器に供給する前に重質燃料留分を霧化することとをさらに含んでなり得る、第1の態様の方法を含む。
第10の態様は、生成物が、軽質オレフィン(C〜C)および/またはガソリンである、第1の態様の方法または第2の態様のシステムを含む。
第11の態様は、使用済み触媒が、分離ゾーンにおいて第2反応器の他の生成物から分離される、第1の態様の方法、または第2の態様のシステムを含む。
第12の態様は、使用済み触媒が、分離ゾーンにおいて第2反応器の他の生成物から分離される、第1の態様の方法、または第2の態様のシステムを含む。
第13の態様は、触媒再生器と第2の反応器とを接続する移送ラインをさらに含んでなる、第2の態様のシステムを含む。
第14の態様は、第1の反応器内の軽質燃料留分を霧化する、第2の態様のシステムを含む。
第15の態様は、第2の反応器内の触媒の少なくとも一部が、コークス堆積物を含んでなる使用済み触媒である、第1の態様の方法、または第2の態様のシステムを含む。
本開示の説明および定義において、用語「約」は、定量的な比較、値、測定、または他の表現に起因し得る固有の不確実性の程度を表すために本明細書で使用されることに留意されたい。用語「約」は、本明細書では、定量的表現が、問題の対象の基本的機能の変化をもたらさずに、記載された基準と異なり得る程度を表すためにも使用されている。
1つ以上の以下の請求項が、用語「wherein」を移行句として使用することに留意されたい。本技術を定義する目的のために、この用語は、構造の一連の特性の列挙を導入するために使用されるオープンエンドの移行句として、特許請求の範囲に導入され、より一般的に使用されるオープンエンドのプレアンブル用語「含んでなる(comprising)」と同様に解釈されるべきであることに留意されたい。
特性に割り当てられた2つの定量値は、その特性の範囲を構成し得、所与の特性の全ての記載された定量値から形成される範囲のすべての組合せが本明細書で企図されていることを理解されたい。
本開示の対象を詳細に、その特定の実施形態を参照して説明したが、本明細書に開示された様々な詳細は、本明細書に付随する各図面に特定の要素が示されている場合であっても、本明細書に記載の様々な実施形態の必須構成要素である要素とこれらの詳細が関連することを暗示するものであると解釈されるべきではないことに留意されたい。むしろ、本明細書に付随する特許請求の範囲が、本開示の範囲および本明細書に記載の様々な実施形態の対応する範囲の唯一の表示として解釈されるべきである。さらに、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、修正および変形が可能であることは明らかであろう。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
流動接触分解により軽質燃料留分および重質燃料留分を分解する方法において、
前記軽質燃料留分および触媒再生器からの触媒を第1の反応器に供給するステップであって、前記第1の反応器が流動層反応器であるステップと、
前記第1の反応器内の前記軽質燃料留分を分解して、少なくとも部分的に分解された軽質燃料留分を生じさせるステップと、
前記少なくとも部分的に分解された軽質燃料留分および前記触媒を前記第1の反応器から第2の反応器に移送するステップであって、前記第2の反応器が流動層反応器であるステップと、
前記重質燃料留分を前記第2の反応器に供給するステップと、
前記第2の反応器内の前記重質燃料留分および前記少なくとも部分的に分解された軽質燃料留分を分解して、少なくとも生成物燃料および使用済み触媒を生じさせるステップと、
前記使用済み触媒を前記触媒再生器に移送し、前記触媒再生器内で前記触媒を再生するステップと、
を含んでなる前記方法。
実施形態2
追加の触媒を前記触媒再生器から前記第2の反応器に移送するステップをさらに含んでなる、実施形態1に記載の方法。
実施形態3
前記第1の反応器および前記第2の反応器の両方がダウナーである、実施形態1に記載の方法。
実施形態4
前記第1の反応器および前記第2の反応器の両方がライザーである、実施形態1に記載の方法。
実施形態5
前記第1の反応器における前記軽質燃料留分の第1の平均反応時間と、前記第2の反応器における前記少なくとも部分的に分解された軽質燃料留分の第2の平均反応時間との合計が、前記軽質燃料留分の総滞留時間を規定し、
前記第2の反応器における重質燃料留分の単一平均反応時間が、前記重質燃料留分の滞留時間を規定し、
前記軽質燃料留分の前記総滞留時間と前記重質燃料留分の前記滞留時間との比が、滞留時間比を規定し、
前記滞留時間比が約1〜約10である、
実施形態1に記載の方法。
実施形態6
前記触媒再生器から前記第1の反応器および/または前記第2の反応器に流入する前記触媒の流速を、前記第1の反応器に流入する前記軽質燃料留分の流速で割ったものが、触媒対軽質燃料比を規定し、
前記触媒再生器から前記第1の反応器および/または前記第2の反応器に流入する前記触媒の流速を、前記第2の反応器に流入する前記重質燃料留分の流速で割ったものが、触媒対重質燃料比を規定し、
前記触媒対重質比に対する前記触媒対軽質燃料比対の比が、ユニット触媒比を規定し、
前記ユニット触媒比が約1〜約10である、
実施形態1に記載の方法。
実施形態7
前記軽質燃料留分が、約36℃〜約250℃の沸点を有する直鎖もしくは分解ナフサ、約10℃〜約400℃の沸点を有する蒸留油、またはそれらの組合せを含んでなる、実施形態1に記載の方法。
実施形態8
前記重質燃料留分が、約370℃〜約565℃の沸点を有する減圧留出物、520℃を超える沸点を有する残留物、またはそれらの組合せを含んでなり、前記残留物が、水素化処理された残留物、常圧蒸留残留物、減圧蒸留残留物、ビスブレーキング残留物、蒸留残留物、またはそれらの組合せから選択される、実施形態1に記載の方法。
実施形態9
前記軽質燃料留分を前記第1の反応器に供給する前に、前記軽質燃料留分を霧化するステップと、
前記重質燃料留分を前記第2の反応器に供給する前に、前記重質燃料留分を霧化するステップと、
をさらに含んでなる、実施形態1に記載の方法。
実施形態10
前記生成物が、軽質オレフィン(C〜C)および/またはガソリンである、実施形態1に記載の方法。
実施形態11
前記使用済み触媒が、分離ゾーンにおいて前記第2反応器の他の生成物から分離される、実施形態1に記載の方法。
実施形態12
前記使用済み触媒がコークス堆積物を含んでなる、実施形態1に記載の方法。
実施形態13
流動接触分解により分解するためのシステムにおいて、
触媒入口および軽質燃料留分入口を含んでなる第1の反応器であって、流動層反応器である前記第1の反応器と、
前記第1の反応器と流体連通し、重質燃料留分入口を含んでなる第2の反応器であって、流動層反応器である前記第2の反応器と、
前記第1の反応器の前記触媒入口と流体連通する触媒再生器と、
前記触媒再生器から前記第1の反応器、前記第2の反応器を経て前記触媒再生器に戻り循環する触媒と、
前記第1の反応器で処理され、前記触媒と反応し、前記第2の反応器に移送される軽質燃料留分と、
前記触媒と反応する、前記第2の反応器で処理される重質燃料留分と
を含んでなるシステム。
実施形態14
前記触媒再生器と前記第2の反応器とを接続する移送ラインをさらに含んでなる、実施形態13に記載のシステム。
実施形態15
前記第1の反応器および前記第2の反応器の両方がダウナーである、実施形態13に記載のシステム。
実施形態16
前記第1の反応器および前記第2の反応器の両方がライザーである、実施形態13に記載のシステム。
実施形態17
前記第1の反応器内の前記軽質燃料留分を霧化する、実施形態13に記載のシステム。
実施形態18
前記軽質燃料留分が、約36℃〜約250℃の沸点を有する直鎖もしくは分解ナフサ、約10℃〜約400℃の沸点を有する蒸留油、またはそれらの組合せを含んでなる、実施形態13に記載のシステム。
実施形態19
前記重質燃料留分が、約370℃〜約565℃の沸点を有する減圧留出物、520℃を超える沸点を有する残留物、またはそれらの組合せを含んでなり、前記残留物が、水素化処理された残留物、常圧蒸留残留物、減圧蒸留残留物、ビスブレーキング残留物、蒸留残留物、またはそれらの組合せから選択される、実施形態13に記載のシステム。
実施形態20
前記第2の反応器内の前記触媒の少なくとも一部が、コークス堆積物を含んでなる使用済み触媒である、実施形態13に記載のシステム。

Claims (13)

  1. 流動接触分解により軽質燃料留分および重質燃料留分を分解する方法において、
    前記軽質燃料留分および触媒再生器からの触媒を第1の反応器に供給するステップであって、前記第1の反応器が流動層反応器であるステップと、
    前記第1の反応器内の前記軽質燃料留分を分解して、少なくとも部分的に分解された軽質燃料留分を生じさせるステップと、
    前記少なくとも部分的に分解された軽質燃料留分および前記触媒を前記第1の反応器から第2の反応器に移送するステップであって、前記第2の反応器が流動層反応器であるステップと、
    前記重質燃料留分を前記第2の反応器に供給するステップと、
    前記第2の反応器内の前記重質燃料留分および前記少なくとも部分的に分解された軽質燃料留分を分解して、少なくとも生成物燃料および使用済み触媒を生じさせるステップと、
    前記使用済み触媒を前記触媒再生器に移送し、前記触媒再生器内で前記触媒を再生するステップと、
    を含んでなり、
    前記第1の反応器と前記第2の反応器が、仕切りによって分けられている、もしくは、前記第1の反応器が、前記第2の反応器と物理的に隔離されている、またはその両方であり、
    前記第1の反応器における前記軽質燃料留分の第1の平均反応時間と、前記第2の反応器における前記少なくとも部分的に分解された軽質燃料留分の第2の平均反応時間との合計が、前記軽質燃料留分の総滞留時間を規定し、
    前記第2の反応器における重質燃料留分の単一平均反応時間が、前記重質燃料留分の滞留時間を規定し、
    前記軽質燃料留分の前記総滞留時間と前記重質燃料留分の前記滞留時間との比が、滞留時間比を規定し、
    前記滞留時間比が1〜10である、もしくは
    前記触媒再生器から前記第1の反応器および/または前記第2の反応器に流入する前記触媒の流速を、前記第1の反応器に流入する前記軽質燃料留分の流速で割ったものが、触媒対軽質燃料比を規定し、
    前記触媒再生器から前記第1の反応器および/または前記第2の反応器に流入する前記触媒の流速を、前記第2の反応器に流入する前記重質燃料留分の流速で割ったものが、触媒対重質燃料比を規定し、
    前記触媒対重質比に対する前記触媒対軽質燃料比対の比が、ユニット触媒比を規定し、
    前記ユニット触媒比が1〜10である、または両方である前記方法。
  2. 追加の触媒を前記触媒再生器から前記第2の反応器に移送するステップをさらに含んでなる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記軽質燃料留分が、約36℃〜約250℃の沸点を有する直鎖もしくは分解ナフサ、約10℃〜約400℃の沸点を有する蒸留油、またはそれらの組合せを含んでなる、請求項1に記載の方法。
  4. 前記重質燃料留分が、約370℃〜約565℃の沸点を有する減圧留出物、520℃を超える沸点を有する残留物、またはそれらの組合せを含んでなり、前記残留物が、水素化処理された残留物、常圧蒸留残留物、減圧蒸留残留物、ビスブレーキング残留物、蒸留残留物、またはそれらの組合せから選択される、請求項1に記載の方法。
  5. 前記軽質燃料留分を前記第1の反応器に供給する前に、前記軽質燃料留分を霧化するステップと、
    前記重質燃料留分を前記第2の反応器に供給する前に、前記重質燃料留分を霧化するステップと、
    をさらに含んでなる、請求項1に記載の方法。
  6. 前記生成物が、軽質オレフィン(C2〜C4)および/またはガソリンである、請求項1に記載の方法。
  7. 前記使用済み触媒が、分離ゾーンにおいて前記第2反応器の他の生成物から分離される、請求項1に記載の方法。
  8. 前記使用済み触媒がコークス堆積物を含んでなる、請求項1に記載の方法。
  9. 流動接触分解により分解するためのシステムにおいて、
    触媒入口および軽質燃料留分入口を含んでなる第1の反応器であって、流動層反応器である前記第1の反応器と、
    前記第1の反応器と流体連通し、重質燃料留分入口を含んでなる第2の反応器であって、流動層反応器である前記第2の反応器と、
    前記第1の反応器の前記触媒入口と流体連通する触媒再生器と、
    前記触媒再生器から前記第1の反応器、前記第2の反応器を経て前記触媒再生器に戻り循環する触媒と、
    前記第1の反応器で処理され、前記触媒と反応し、前記第2の反応器に移送される軽質燃料留分と、
    前記触媒と反応する、前記第2の反応器で処理される重質燃料留分と
    を含んでなり、
    前記第1の反応器と前記第2の反応器が、仕切りによって分けられている、もしくは、前記第1の反応器が、前記第2の反応器と物理的に隔離されている、またはその両方であるシステム。
  10. 前記触媒再生器と前記第2の反応器とを接続する移送ラインをさらに含んでなる、請求項に記載のシステム。
  11. 前記第1の反応器内の前記軽質燃料留分を霧化する、請求項に記載のシステム。
  12. 前記軽質燃料留分が、約36℃〜約250℃の沸点を有する直鎖もしくは分解ナフサ、約10℃〜約400℃の沸点を有する蒸留油、またはそれらの組合せを含んでなる、請求項に記載のシステム。
  13. 前記重質燃料留分が、約370℃〜約565℃の沸点を有する減圧留出物、520℃を超える沸点を有する残留物、またはそれらの組合せを含んでなり、前記残留物が、水素化処理された残留物、常圧蒸留残留物、減圧蒸留残留物、ビスブレーキング残留物、蒸留残留物、またはそれらの組合せから選択される、請求項に記載のシステム。
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