JP6787825B2 - 遠隔作業システム - Google Patents

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本発明は、例えば高放射線量区域等の危険な場所において除染等の所要作業を遠隔操作で行なう遠隔作業システムに関し、特に、遠隔操作を無線で行なう遠隔作業システムに関する。
例えば、原子力発電所において大事故が発生した場合、放射性汚染物の除染が課題となる。しかし、特に高線量区域等には立ち入ることができなかったり、作業を行なえる時間が短時間に限られたりする。そこで、例えば特許文献1では、区域内に自走作業車を導入して、自走作業車の遠隔操作によって除染作業を行なっている。遠隔操作のためのリモートコントローラと自走作業車とはケーブルで繋がっている。
特開2016−003856号公報
前掲特許文献1においては、ケーブルによって制御信号や電力等を自走作業車へ送ることができる。しかし、ケーブルが障害物に引っ掛かったりケーブルの長さが足らずに自走作業車の走行可能範囲が制限されたりするおそれがある。
その対策として、自走作業車を無線で遠隔操作することが考えられる。無線の場合、自走作業車には駆動用のバッテリーを搭載する。一方、バッテリーが消耗すると、自走作業車が動かなくなる。
本発明は、かかる事情に鑑み、例えば高放射線量区域等の危険な場所において除染等の所要作業を、自走作業車の無線遠隔操作で行なう際、自走作業車のバッテリーの消耗対策を施すことを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、危険場所において所要作業を遠隔操作で行なう遠隔作業システムであって、
前記所要作業のための作業手段と、充電可能なバッテリーと、非接触受電部を有して前記バッテリーに充電する充電回路を含み、前記危険場所内を無線遠隔操作によって自走可能な自走作業車と、
前記非接触受電部に非接触で給電可能な非接触給電部を有して、前記危険場所内を遠隔操作によって移動可能な給電手段と、
を備えたことを特徴とする。
当該遠隔作業システムによれば、自走作業車を無線で遠隔操作することによって、危険場所において所要作業を行なうことができる。無線であるため、ケーブルが障害物に引っ掛かったり、ケーブルの長さが足らないために自走作業車の走行可能範囲が制限されたりすることがない。自走作業車のバッテリーが消耗したときは、給電手段を遠隔操作して、非接触給電部を非接触受電部と近接させる。これによって、自走作業車に非接触で充電でき、自走作業車を再駆動できる。作業者が危険場所に入る等して、自走作業車を回収する必要が無い。
危険場所としては、高放射線区域、酸素欠乏区域、有毒物質存在区域、高所、管渠、谷底、その他、人が立ち入ることが困難であったり、立ち入ると生命に危険が及んだりする場所が挙げられる。
所要作業としては、例えば高放射線区域の除染作業などの危険場所の環境改善作業や、危険場所内の状況観察作業等が挙げられる。
前記非接触給電部が、前記危険場所の天井に設置された天井クレーンのトロリから高さ調節可能に吊り下げられていることが好ましい。
天井クレーンを利用して、給電システムを構築できる。天井クレーンの可動範囲内であれば、自走作業車がどの場所でバッテリー切れしたとしても充電することができる。
前記給電手段が、バッテリー及び前記非接触給電部を有して前記危険場所内を無線遠隔操作によって自走可能な自走給電車に搭載されており、前記非接触給電部が、前記バッテリーからの電力を非接触給電することが好ましい。
自走作業車がバッテリー切れで動かなくなった時は、自走給電車をその自走作業車へ向かわせて充電することができる。危険場所に天井クレーンが無くても対処可能である。
前記自走作業車には、全方位三次元カメラと、前記全方位三次元カメラが撮影した映像信号をリアルタイムで無線送信する映像信号送信部とが搭載され、
前記自走作業車の無線遠隔操作を行なう操作設備が、前記映像信号を無線受信する映像信号受信部と、受信した映像信号を三次元仮想現実映像として映像表示する映像出力システムを含むことが好ましい。
これによって、映像出力システムの三次元仮想現実映像を観ながら、自走作業車をあたかも操縦しているような感覚で遠隔操作できる。
前記自走給電車には、全方位三次元カメラと、前記全方位三次元カメラが撮影した映像信号をリアルタイムで無線送信する映像信号送信部とが搭載され、
前記自走給電車の無線遠隔操作を行なう操作設備が、前記映像信号を無線受信する映像信号受信部と、受信した映像信号を三次元仮想現実映像として映像表示する映像出力システムを含むことが好ましい。
これによって、映像出力システムの三次元仮想現実映像を観ながら、自走給電車をあたかも操縦しているような感覚で遠隔操作できる。
本発明によれば、危険な場所において無線遠隔操作で所要作業を行なう自走作業車のバッテリーが消耗したときは、給電手段を遠隔操作して、自走作業車に非接触で充電でき、自走作業車を再駆動できる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る遠隔除染システムの概略構成図である。 図2は、前記遠隔除染システムの自走作業車を解説的に示す側面図である。 図3は、前記自走作業車の回路図である。 図4は、前記遠隔除染システムの操作室内設備の回路図である。 図5は、前記自走作業車のカートリッジ装着部及びフィルターカートリッジの側面断面図である。 図6は、前記フィルターカートリッジの斜視図である。 図7は、前記遠隔除染システムのフィルター自動交換機構の架台の斜視図である。 図8は、前記遠隔除染システムのフィルター自動交換機構の正面図である。 図9(a)〜(c)は、前記自走作業車のカートリッジ装着部からフィルターカートリッジを取り出す手順を順追って示す側面断面図である。 図10(a)〜(c)は、前記フィルター自動交換機構においてフィルターカートリッジを交換する手順を順追って示す正面図である。 図11(a)〜(c)は、前記フィルター自動交換機構においてフィルターカートリッジを交換する手順を順追って示す正面図である。 図12(a)〜(c)は、前記自走作業車のカートリッジ装着部に新規のフィルターカートリッジを装着する手順を順追って示す側面断面図である。 図13(a)〜(c)は、除染対象区域において前記自走作業車に充電する手順を順追って示す解説正面図である。 図14は、充電時の前記自走作業車を示す側面図である。 図15は、前記自走作業車を自走給電車によって充電する状態における、遠隔除染システムの概略構成図である。 図16は、図15における自走作業車及び自走給電車を拡大して示す正面図である。 図17(a)及び(b)は、本発明の第2実施形態に係る自走作業車を除染対象区域から撤去する様子を順追って示す正面図である。 図18は、前記第2実施形態の自走作業車を、撤去しようとする状態で示す正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
<遠隔除染システム1>
図1は、例えば原子力発電所の高線量区域等の除染対象区域9(危険場所)における除染作業(所要作業)を遠隔的に行なう遠隔除染システム1(遠隔作業システム)を示したものである。遠隔操作は、除染対象区域9から離れた操作室8(操作場所)において行なう。
遠隔除染システム1は、除染対象区域9側の除染対象区域内設備3と、操作室8側の操作設備4を備えている。
除染対象区域内設備3は、自走作業車10と、フィルター自動交換機構6を含む。
<自走作業車10>
図2に示すように、自走作業車10は、自走車体11と、カメラ21,22と、吸引除染手段50(作業手段)を含む。自走車体11は、走行モータ11aと、ステアリングモータ11bを含み、自走可能になっている。自走車体11の前後にはライト16が設けられている。
自走車体11は、小型で、小回りが利くように構成されている。これによって、除染対象区域9内の狭隘な場所でも除染作業を行なうことができる。
図3に示すように、自走車体11に、車両側送受信機12と、電源回路14と、カメラ21,22と、吸引除染手段50が搭載されている。車両側送受信機12は、例えば5GHz帯による送受信機能を有している。車両側送受信機12にデコーダ13(復号器)を介して電源回路14が接続されている。
図3に示すように、電源回路14は、バッテリー14aと、走行用回路部14bと、吸引作業用回路部14cを含む。詳細な図示は省略するが、走行用回路部14bは、自走車体11のモータ11a,11b等のスイッチング回路を有している。吸引作業用回路部14cは、吸引除染手段50の後記モータ54及びシリンダ55,56やライト16のスイッチング回路を有している。バッテリー14aは、二次電池などの充電可能な電池にて構成されている。各スイッチング回路のオンオフに応じて、バッテリー14aから自走作業車10の各電気機器11a,11b,12,16,21,22,54,55,56…等に電力が供給される。
図3に示すように、バッテリー14aには、充電回路17が接続されている。充電回路17は、非接触受電部17a,17bと、充電回路部17cを含む。非接触受電部17a,17bは、例えばコイルやコンデンサ等の非接触受電素子(図示省略)を有し、電力を非接触で受電する。充電回路部17cは、受電した前記電力をバッテリー14aに充電する。図2に示すように、非接触受電部17aは、自走作業車10の好ましくは上面に配置されている。補助非接触受電部17bは、自走作業車10の側面や前面や後面に1又は複数配置されている。
図2に示すように、自走作業車10の上部の例えば前側部には、メインカメラ21が設けられ、後側部にはサブカメラ22が設けられている。メインカメラ21は、全方位三次元カメラである。すなわち、全方位を三次元撮影可能である。なお、メインカメラ21の配置場所は、自走作業車10の周囲を見やすい位置であればよく、自走作業車10の後側部等であってもよい。
サブカメラ22は、特定の方向(例えば後方)を撮影する。なお、サブカメラ22の配置場所は、メインカメラ21では見にくい場所を撮影可能な場所であることが好ましく、サブカメラ22の配置場所等に応じて適宜設定できる。
メインカメラ21及びサブカメラ22が、セレクター24を介して車両側送受信機12に接続されている。
<吸引除染手段50>
図2に示すように、吸引除染手段50は、吸引ノズル51と、吸引管52と、フィルターカートリッジ53と、吸引モータ54と、シリンダ55,56を含む。
吸引ノズル51は、ノズルアーム51aと、ノズルヘッド51bを含む。ノズルアーム51aが、自走車体11から前方かつ下向きに突出されている。ノズルアーム51aの先端部(下端部)には、自在ジョイント51cを介してノズルヘッド51bが設けられている。自在ジョイント51cによって、ノズルヘッド51bが任意の角度に回転傾斜できる。
図2に示すように、自走作業車10の前部にはノズル昇降シリンダ56が設けられている。ノズルアーム51aの上端部にノズル昇降シリンダ56(ノズル昇降機構)が接続されている。ノズルアーム51aひいては吸引ノズル51が、ノズル昇降シリンダ56によって昇降可能になっている。
図2に示すように、自走作業車10の内部に吸引モータ54(吸引駆動部)が設けられている。吸引ノズル51と吸引モータ54とが吸引管52によって接続されている。吸引管52は、吸引ノズル51側の管部52aと、吸引モータ54側の管部52bに分かれている。ノズル側管部52aの少なくとも一部は、フレキシブルホースにて構成されている。これら管部52a,52bの互いの対向端には、押えフランジ52f,52gがそれぞれ設けられている。
図2に示すように、押えフランジ52f,52g間、ひいては吸引管52の管部52a,52bの間に、フィルターカートリッジ53が介在されている。
図5及び図6に示すように、フィルターカートリッジ53は、カートリッジ本体53aと、フィルター53fを含む。カートリッジ本体53aは、例えば四角い箱型の容器状になっている。カートリッジ本体53aは、紙、樹脂等の焼却可能な材質で構成されている。好ましくは、カートリッジ本体53aは、可燃性の段ボール紙によって構成されている。したがって、材料調達・製作が容易である。
カートリッジ本体53aの一側壁(図5において左側壁)にノズル側接続口53cが形成されている。カートリッジ本体53aの反対側壁(図5において右側壁)にモータ側接続口53dが形成されている。
図6に示すように、カートリッジ本体53aにフィルター53fが収容されている。フィルター53fは、例えば袋状になっている。フィルター53fは、不織布、紙、樹脂等の焼却可能な材質で構成されている。ひいては、フィルターカートリッジ53が焼却可能になっている。
好ましくは、フィルター53fとしては、電気掃除機用の市販の一般的な使い捨てフィルターが用いられている。これによって、材料コスト及びランニングコストを低減できる。
フィルター53fの開口部が、カートリッジ本体53aの一側壁の内面に固定されている。フィルター53fの内部にノズル側接続口53cが連なっている。
図2に示すように、フィルターカートリッジ53は、自走作業車10の例えば上面部に配置されている。
自走作業車10の上面部には、カートリッジ装着部10fが設けられている。フィルターカートリッジ53は、カートリッジ装着部10fから上方へ取出し可能、かつ上方からカートリッジ装着部10f内に収容可能である。これによって、フィルターカートリッジ53が自走車体11に対して着脱可能になっている。
図5に示すように、カートリッジ装着部10fにおいて、ノズル側吸引管部52aの押えフランジ52fが、フィルターカートリッジ53の一側壁(図5において左側壁)に当たっている。ノズル側吸引管部52aが、フィルターカートリッジ53のノズル側接続口53cを介して、フィルター53fの内部に連なっている。
モータ側吸引管部52bの押えフランジ52gが、フィルターカートリッジ53の反対側壁(図5において右側壁)に当たっている。モータ側吸引管部52bが、モータ側接続口53dに連通されている。
一対の押えフランジ52f,52gによってフィルターカートリッジ53が両側から押さえられて固定されている。
押えフランジ52f,52gは、管部52a,52bにおけるフィルターカートリッジ53との接続端を構成している。
各押えフランジ52f,52gのフィルターカートリッジ53との対向面には、パッキン52sが設けられている。
なお、パッキン52sは、フィルターカートリッジ53に設けられていてもよい。
フィルターカートリッジ53は、吸引管52に対して接離可能になっている。
詳しくは、図2に示すように、自走作業車10には接離シリンダ55(接離手段)が設けられている。図5に示すように、接離シリンダ55の伸縮ロッドが押えフランジ52fに接続されている。図9及び図12に示すように、接離シリンダ55によって、押えフランジ52fが、他方の押えフランジ52gに対して接近離間するように進退可能になっている。
押えフランジ52gは、自走車体11に対して固定されている。
図2に示すように、自走作業車10の運転時には、押えフランジ52fが前進してフィルターカートリッジ53に押し当てられている。ひいては、フィルターカートリッジ53が押えフランジ52f,52gどうしの間に挟み付けられ、吸引管52がフィルターカートリッジ53と接続されている。
図9(b)に示すように、接離シリンダ55によって押えフランジ52fが後退されると、吸引管52がフィルターカートリッジ53から切り離される。
なお、接離シリンダ55が、押えフランジ52gに接続され、モータ側吸引管部52bを進退させることで、フィルターカートリッジ53と吸引管52を接続・切離するようになっていてもよい。押えフランジ52f,52gの両方が進退されるようになっていてもよい。
<フィルター自動交換機構6>
図1に示すように、除染対象区域9内の一箇所にフィルター自動交換機構6が設けられている。フィルター自動交換機構6の設置場所は、好ましくは、除染対象区域9内でも比較的低線量の場所である。
図7及び図8に示すように、フィルター自動交換機構6は、架台60と、ピックアップ手段62と、移動手段63(図8にのみ簡略図示)を含む。架台60は、柱60cと、天井枠60dを有し、門型になっている。架台60には、駐車部60sと、新規フィルター置き場60aと、フィルター廃棄部60bが設定されている。架台60の例えば幅方向(図8の左右方向)の中央部に駐車部60sが設けられている。架台60における駐車部60sを挟んで一側(図8において右側)に新規フィルター置き場60aが設けられ、他側(図8において左側)にフィルター廃棄部60bが設けられている。
駐車部60sには、自走作業車10を配車可能である。架台60における駐車部60sの両側部には、自走作業車10のためのガイドローラ65が設けられている。
新規フィルター置き場60aには、新規のフィルターカートリッジ53Aが1又は複数設けられている。図示は省略するが、新規フィルター置き場60aには、シューター等の、新規フィルターカートリッジ53Aの供給手段が接続されていてもよい。
フィルター廃棄部60bには、ドラム缶64が設けられている。
図7に示すように、架台60の上部に案内レール60gが設けられている。案内レール60gは、新規フィルター置き場60aと駐車部60sとフィルター廃棄部60b間に架け渡されている。案内レール60gに移動体61が設けられている。
図8に示すように、移動体61に移動手段63が接続されている。移動手段63によって、移動体61が、案内レール60gに沿って移動可能になっている。移動手段63は、例えばスピードコントロールモーターやタイミングベルト等で構成されている。
図8に示すように、移動体61にピックアップ手段62が設けられている。ピックアップ手段62は、昇降アクチュエータ62aと、吸着ヘッド62bを含む。昇降アクチュエータ62aは、例えばモータ及びリニアシャフトを含むリニアヘッド(直動機構)によって構成され、移動体61を貫通して鉛直に延びている。昇降アクチュエータ62aの下端部に吸着ヘッド62bが設けられている。吸着ヘッド62bには、一対の吸盤62cが下向きに設けられている。なお、吸盤62cの数は、2つに限られず、1つでもよく、3つ以上でもよい。図9(b)及び図12(b)に示すように、吸着ヘッド62bには、真空ポンプ66p及び方向制御弁66vを含む真空吸引回路66が連なっている。真空吸引回路66の操作によって、吸盤62cひいては吸着ヘッド62bが、フィルターカートリッジ53に真空吸着可能かつ吸着解除可能である。
図10及び図12に示すように、移動体61の移動によって、ピックアップ手段62ひいては吸着ヘッド62bが、架台60に沿って新規フィルター置き場60aと駐車部60sとフィルター廃棄部60bの間を移動可能である。更に、昇降アクチュエータ62aの伸縮によって、吸着ヘッド62bが昇降可能になっている。
図8に示すように、架台60には給電手段67が組み込まれている。給電手段67は、給電回路67cと、非接触給電部67hを含む。給電回路67cは、例えばフィルター自動交換機構6と同じ電源やその他の電源からの電力を非接触給電部67hへ供給する。非接触給電部67hは、架台60における駐車部60sの側面部に設置されている。非接触給電部67hは、例えばコイルやコンデンサ等の非接触給電素子(図示省略)を有し、給電回路67cからの電力を電磁誘導や電磁共鳴等によって非接触給電する。
自走作業車10が駐車部60sの所定位置に配車されたとき、補助非接触受電部17bと非接触給電部67hが近接して対面される。このとき、非接触給電部67hから補助非接触受電部17bへ非接触で給電可能である。
図1に示すように、フィルター自動交換機構6には、リモートコントローラ6cが付設されている。リモートコントローラ6cによって、移動手段63、昇降アクチュエータ62a、真空吸引回路66等を遠隔操作可能である。リモートコントローラ6cは、好ましくは除染対象区域9の外部に配置されている。リモートコントローラ6cは、架台60側と有線接続されているが、無線接続されていてもよい。
好ましくは、架台60の適宜位置にカメラ(図示省略)が設けられ、かつリモートコントローラ6c側にはモニターが設けられている。これによって、架台60の各所をモニターで観ながら、リモートコントローラ6cを操作できる。
<天井クレーン5>
図1に示すように、除染対象区域9の天井には天井クレーン5が設けられている。天井クレーン5は、走行レール5aと、ガーダ5bと、トロリ5cを有している。ガーダ5bが、走行レール5aに沿って図1の紙面直交方向へ走行可能であり、かつトロリ5cが、ガーダ5bに沿って図1の左右方向へ横行可能である。したがって、トロリ5cは、除染対象区域9の天井面の任意の位置に二次元移動可能になっている。ガーダ5bの例えば両端部にカメラ5dが設けられている。カメラ5dによって除染対象区域9内を天井から俯瞰観察可能である。
天井クレーン5には、リモートコントローラ5rが有線接続されている。リモートコントローラ5rによって、ガーダ5b、トロリ5c、及び後記給電手段7等を遠隔操作可能である。リモートコントローラ5rは、好ましくは除染対象区域9の外部に配置されている。リモートコントローラ5rが、天井クレーン5と無線接続されていてもよい。
図1に示すように、天井クレーン5には、給電手段7が組み込まれている。給電手段7は、給電回路7cと、非接触給電部7hを含む。給電回路7cは、例えば天井クレーン5と同じ電源やその他の電源からの電力を非接触給電部7hへ供給する。非接触給電部7hは、例えばコイルやコンデンサ等の非接触給電素子(図示省略)を有し、給電回路7cからの電力を電磁誘導や電磁共鳴等によって非接触給電する。
トロリ5cから非接触給電部7hが高さ調節可能に吊り下げられている。図13(c)及び図14に示すように、非接触給電部7hが非接触受電部17aと近接して対面されたとき、非接触給電部7hから非接触受電部17aへ非接触で給電可能である。
<操作設備4>
図1に示すように、操作設備4は、操作側送受信機2aと、映像出力システム30と、ジョイスティック40(遠隔操作手段)を含む。
<無線伝送システム2>
操作側送受信機2aは、車両側送受信機12との間で例えば5GHz帯電波によって無線送受信可能である。操作側送受信機2aと車両側送受信機12とによって無線伝送システム2が構成されている。
詳しくは、車両側送受信機12から操作側送受信機2aへカメラ21,22の映像信号がリアルタイムで無線伝送される。5GHz帯電波を用いることで、HD(High Definition)映像の高速伝送が可能である。
また、操作側送受信機2aから車両側送受信機12へ自走作業車10の制御信号が無線伝送される。
操作側送受信機2aと車両側送受信機12との間に、1又は複数の基地局又は中継局が介在されていてもよい。これによって、操作室8が除染対象区域9から遠方に設けられていても、自走作業車10を操作室8において遠隔操作可能である。
<映像出力システム30>
図4に示すように、映像出力システム30は、パーソナルコンピュータ32(映像処理部)と、ヘッドマウントディスプレイ35を含む。操作側送受信機2aにスプリッター33及びキャプチャー34を介して、パーソナルコンピュータ32が接続されている。パーソナルコンピュータ32には、映像信号の高速処理プログラムが組み込まれている。パーソナルコンピュータ32にヘッドマウントディスプレイ35が接続されている。ヘッドマウントディスプレイ35は、三次元の仮想現実映像を表示可能である。
図1に示すように、ヘッドマウントディスプレイ35は、操作者Aの頭部に装着されて使用される。図4に示すように、ヘッドマウントディスプレイ35には、ヘッドトラッキングセンサー34cが設けられている。
更に、映像出力システム30は、テレビモニター36を含む。テレビモニター36は、パーソナルコンピュータ32と接続されるとともに、スプリッター33と直接的に接続されている。
<ジョイスティック40>
図1に示すように、前記操作者Aによってジョイスティック40が操作される。
図4に示すように、ジョイスティック40には、レバーやボタンなどの操作手段41〜46が設けられている。操作手段として、前進後退操作レバー41と、ステアリング操作レバー42と、ライト入切ボタン43と、吸引操作ボタン44と、フィルター接離操作ボタン45と、ノズル昇降操作ボタン46を含む。ジョイスティック40に操作側送受信機2aが接続されている。操作手段41〜46を操作することで、その制御信号が、ジョイスティック40から操作側送受信機2aへ送られる。
操作側送受信機2aは、その制御信号を車両側送受信機12へ無線伝送する。伝送には、例えば5GHz帯電波が使用される。
遠隔除染システム1は、次のようにして作動される。
メインカメラ21の撮影映像信号は、リアルタイムで車両側送受信機12から送信される。これを操作側送受信機2aが受信し、キャプチャー34を介してパーソナルコンピュータ32に入力する。パーソナルコンピュータ32は、この映像信号を高速処理してヘッドマウントディスプレイ35に送る。これによって、ヘッドマウントディスプレイ35に、メインカメラ21の撮影映像が、略リアルタイムで三次元の仮想現実映像として表示される。
通信電波に5GHz帯を用い、かつパーソナルコンピュータ32によって映像信号を高速処理することによって、ヘッドマウントディスプレイ35の表示映像の時間遅れを1秒未満(例えば0.3秒程度)にすることができる。
したがって、操作者Aは、ヘッドマウントディスプレイ35の三次元仮想現実映像を観ながら、ジョイスティック40を仮想現実的に操作することができる。つまり、自走作業車10をあたかも操縦しているような感覚で遠隔操作できる。
操作者Aの頭部の動きをヘッドトラッキングセンサー34cで検知することによって、操作者Aの動きと、ヘッドマウントディスプレイ35の表示映像とが連係される。例えば、操作者Aが前方を向くと、自走作業車10の前方の映像がヘッドマウントディスプレイ35に表示される。操作者Aが後方を向くと、自走作業車10の後方の映像がヘッドマウントディスプレイ35に表示される。
テレビモニター36には、メインカメラ21の映像と、サブカメラ22の映像とが切り替え表示可能である。前者を選択すると、パーソナルコンピュータ32で処理されたメインカメラ21の撮影映像がテレビモニター36に二次元表示される。後者を選択すると、サブカメラ22の撮影映像が、スプリッター33を介してテレビモニター36に表示される。テレビモニター36の表示画面によって、操作者A以外の人が除染対象区域9の状況を把握できる。
操作者Aの操作によるジョイスティック40の操作信号は、操作側送受信機2aから無線送信される。この操作信号が、車両側送受信機12によって受信され、デコーダ13を経て電源回路14に入力される。これによって、電源回路14の対応するスイッチング回路がオンオフされることで、自走作業車10が駆動される。
ジョイスティック40の前進後退操作レバー41及びステアリング操作レバー42を操作することによって、自走作業車10を除染対象区域9内の任意の位置へ移動させることができる。
また、ライト入切ボタン43によって、ライト16を点灯及び消灯できる。
自走作業車10の走行時は、ノズル昇降操作ボタン46によりノズル昇降シリンダ56を上昇操作することで、ノズルヘッド51bを床面から持ち上げておくことが好ましい。
除染対象区域9内の所望の位置に自走作業車10を移動させた後、ノズル昇降操作ボタン46によりノズル昇降シリンダ56を下降操作することで、ノズルヘッド51bを床面に接地させる。
更に、吸引操作ボタン44を押下することで、吸引モータ54を駆動させる。これによって、除染対象区域9内の例えば放射性汚染物等を含む塵埃を吸引ノズル51内に吸引できる。吸引によって、除染対象区域9内の線量を少しずつではあって低くしていくことができる。線量を低下させることによって、除染対象区域9内で人が立ち入り作業できる時間を徐々に延ばすことができる。ひいては、除染作業期間を短くすることができる。
前記吸引された塵埃(以下「吸塵物」)は、ノズル側吸引管部52aを経て、フィルター53fに捕捉される。
除染作業を継続して行っていくと、やがて、フィルター53fの袋内が吸塵物で一杯になったり、フィルター53fが詰まったりする。そのときは、フィルター自動交換機構6を用いて、以下のフィルター交換作業を行なう。
先ず、ジョイスティック40によって自走作業車10を遠隔操縦し、図8に示すように、架台60の駐車部60s内の所定位置に自走作業車10を配車する。
また、図10(a)に示すように、リモートコントローラ6cによって、移動体61を駐車部60s上に移動させ、図9(a)に示すように、ピックアップ手段62ひいては吸着ヘッド62bを使用済フィルターカートリッジ53Bの真上に配置する。
次に、図9(b)に示すように、昇降アクチュエータ62aによって吸着ヘッド62bを下降させることで、吸盤62cを使用済フィルターカートリッジ53Bの上面に押し当てる。更に、真空ポンプ66を駆動し、かつ三方弁66vを吸引位置に切り替えることよって、吸着ヘッド62bを使用済フィルターカートリッジ53Bに真空吸着させる。
また、フィルター接離操作ボタン45を操作することで、接離シリンダ55を後退させる。これによって、使用済フィルターカートリッジ53Bを吸引管52から切り離す。
続いて、図9(c)に示すように、昇降アクチュエータ62aによって吸着ヘッド62bを上昇させる。これによって、図10(b)に示すように、使用済フィルターカートリッジ53Bを自走作業車10から離して吊り上げることができる。
次に、図10(c)に示すように、ピックアップ手段62をフィルター廃棄部60b上へ移動させ、使用済フィルターカートリッジ53Bをドラム缶64の真上に配置する。
次に、三方弁66v(図9(b))を大気解放位置に切り替えることよって、吸着ヘッド62bの真空吸着を解除する。これによって、使用済フィルターカートリッジ53Bをドラム缶64内に投入して廃棄できる。フィルターカートリッジ53Bは焼却できる。したがって、吸塵物が放射性物質を含んでいたときは、焼却によって放射性廃棄物を減容できる。
前記フィルター自動交換機構6においては、ドラム缶64への投入後、図11(a)に示すように、ピックアップ手段62を新規フィルター置き場60aへ移動させる。
新規フィルター置き場60aにおいて、昇降アクチュエータ62aによって吸着ヘッド62bを下降させて、新規のフィルターカートリッジ53Aの上面に吸着ヘッド62bを真空吸着させる。
続いて、吸着ヘッド62bを上昇させることで、新規フィルターカートリッジ53Aを吊り上げる。
次に、図11(b)に示すように、ピックアップ手段62を駐車部60s上へ移動させ、新規フィルターカートリッジ53Aをカートリッジ装着部10fの真上に配置する。
次に、図11(c)及び図12(a)に示すように、昇降アクチュエータ62aによって吸着ヘッド62bを下降させ、新規フィルターカートリッジ53Aをカートリッジ装着部10fに収める。
次に、図12(b)に示すように、三方弁66vを大気解放位置に切り替えることよって、吸着ヘッド62bの真空吸着を解除する。更に、ピックアップ手段62を上昇させて退避させる。
次に、図12(c)に示すように、ジョイスティック40のフィルター接離操作ボタン45を操作することで、接離シリンダ55を前進させて、フィルターカートリッジ53Aを吸引管52に接続する。
このようにして、新規のフィルターカートリッジ53Aを自走作業車10に装着できる。
また、図8に示すように、自走作業車10を駐車部60s内の所定位置に配車すると、補助非接触受電部17bが非接触給電部67hと近接して対向される。これによって、フィルター自動交換機構6によるフィルターカートリッジ53の交換作業の際、非接触給電部67hから補助非接触受電部17bへ給電して、自走作業車10のバッテリー14aに充電することができる。
<バッテリー消耗対策(その1)>
さらに、図13(a)に示すように、除染対象区域9の除染作業の最中等に、バッテリー14aが消耗して、自走作業車10が動かなくなったときは、天井クレーン5の給電手段7を用いて充電できる。
詳しくは、図13(b)に示すように、リモートコントローラ5rによって、天井クレーン5のガーダ5b及びトロリ5cを動かして、トロリ5cを自走作業車10の真上に配置する。
次に、図13(c)に示すように、非接触給電部7hをトロリ5cから吊り降ろす。更に、図14に示すように、非接触給電部7hを自走作業車10の非接触受電部17aと近接させる。これによって、非接触給電部7hから非接触受電部17aへ非接触で給電して、自走作業車10のバッテリー14aに充電することができる。
天井クレーン5の可動範囲内であれば、自走作業車10がどの場所でバッテリー切れしたとしても充電することができる。天井クレーン5は、除染対象区域9のほぼ全域をカバーしており、給電手段7を除染対象区域9内の任意の場所に移動させることができる。したがって、自走作業車10が除染対象区域9のどの場所で動かなくなっても、給電手段7で充電して再駆動できる。よって、作業者が除染対象区域9に入って自走作業車10を回収する必要がない。
<バッテリー消耗対策(その2)>
図15及び図16に示すように、自走作業車10のバッテリー消耗対策として、自走給電車70(給電手段)を用意してもよい。
図16に示すように、自走給電車70は、自走作業車10と同様に、無線遠隔操作による自走機能を有している。詳しくは、自走給電車70は、自走車体71を備えている。自走車体71には、走行モータ71a、ステアリングモータ71b、及び電源回路74が設けられている。電源回路74には、好ましくは自走作業車10のバッテリー14aよりも大容量のバッテリー74aが設けられている。更に、自走給電車70は、全方位三次元撮影可能なメインカメラ21B、サブカメラ22B、及びカメラ映像を5GHz帯電波によってリアルタイムで送信可能な送受信機72等を備えている。
なお、自走給電車70には、吸引除染ユニット50は搭載されていない。
図15に示すように、操作者Aは、自走作業車10用と同じ操作室8において、ヘッドマウントディスプレイ35による三次元仮想現実映像をリアルタイムで観ながら、自走作業車10用と同様のジョイスティック40Bを用い、自走給電車70をあたかも操縦しているような感覚で遠隔操作できる。
図16に示すように、更に、自走給電車70には給電手段77が搭載されている。給電手段77は、給電回路77cと、非接触給電部77hを含む。バッテリー74aに給電回路77cが接続され、給電回路77cに非接触給電部77hが接続されている。給電回路77cは、バッテリー74aからの電力を非接触給電部7hへ供給する。
非接触給電部77hは、自走給電車70の例えば前面から突出するように設けられている。非接触給電部77hは、例えばコイルやコンデンサ等の非接触給電素子(図示省略)を有し、給電回路77cからの電力を電磁誘導や電磁共鳴等によって非接触給電する。
バッテリー14aが消耗したときは、自走給電車70を遠隔操作することによって自走作業車10の近くに配車する。更に、自走給電車70の非接触給電部77hを自走作業車10の非接触受電部17a又は補助非接触受電部17bに近接させる。これによって、非接触給電部77hから非接触受電部17a,17bへ非接触で給電して、自走作業車10のバッテリー14aに充電することができる。
したがって、自走作業車10がバッテリー切れで動かなくなっても、自走給電車70で充電して再駆動できる。よって、作業者が除染対象区域9に入って自走作業車10を回収する必要がない。
<第2実施形態(故障時対策)>
図17及び図18は、本発明の第2実施形態を示したものである。第2実施形態における自走作業車10には、故障時の対策として、撤去用係止部18が設けられている。図18に示すように、撤去用係止部18は、例えば枠状又は板状に形成され、自走作業車10の上面部から上方へ突出されている。撤去用係止部18の上端部には、係止穴18cが形成されている。
図17(a)に示すように、自走作業車10が故障して動かなくなった時は、天井クレーン5からフック5fを降ろし、係止穴18cに引っ掛ける。そして、図17(b)に示すように、自走作業車10を吊り上げ、除染対象区域9から撤去することができる。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、除染対象区域9と操作室8が近い場合等には、操作設備4の操作側送受信機2aが、除染対象区域9内に配置されていてもよい。
ジョイスティック40には、カメラ21,22のオンオフ用の操作ボタンが設けられていてもよい。
フィルター自動交換機構6における充電手段は、非接触(ワイヤレス)に限られず、接触式すなわちプラグ接続式でもよい。
自走作業車10が駐車部60sに配車されたら、それをフィルター自動交換機構6が検知して、自動的に交換作業を行なうようになっていてもよい。
天井クレーン5から例えばフォーク状の掴み手段を吊り下げ、自走作業車10が故障して動かなくなった時は、前記掴み手段で自走作業車10を掴んで撤去することにしてもよい。
自走給電車70が、ケーブルを介して遠隔操作手段40Bと接続されていてもよい。自走給電車70が、有線で遠隔操作されるようになっていてもよい。
除染対象物は、放射性汚染物質に限られず、非放射性の汚染物であってもよい。
危険場所は、高放射線区域9に限られず、酸素欠乏区域、有毒物質存在区域、高所、管渠、谷底等であってもよく、その他、人が立ち入ることが困難であったり、立ち入ると生命に危険が及んだりする場所であってもよい。
遠隔作業システム1によって行う所要作業としては、高放射線区域の除染作業に限られず、危険場所内の状況観察作業等であってもよい。
本発明は、例えば高放射線量区域の除染システムに適用できる。
1 遠隔除染システム(遠隔作業システム)
2 無線伝送システム
4 操作設備
5 天井クレーン
5c トロリ
7 給電手段
7c 給電回路
7h 非接触給電部
9 除染対象区域(危険場所)
10 自走作業車
12 車両側送受信機(映像信号送信部)
14a バッテリー
17 充電回路
17a,17b 非接触受電部
21 メインカメラ(全方位三次元カメラ)
30 映像出力システム
40 ジョイスティック(遠隔操作手段)
40B ジョイスティック(遠隔操作手段)
50 吸引除染ユニット(作業手段)
67 給電手段
67c 給電回路
67h 非接触給電部
70 自走給電車
77 給電手段
77c 給電回路
77h 非接触給電部

Claims (5)

  1. 危険場所において所要作業を遠隔操作で行なう遠隔作業システムであって、
    前記所要作業のための作業手段と、充電可能なバッテリーと、非接触受電部を有して前記バッテリーに充電する充電回路を含み、前記危険場所内を無線遠隔操作によって自走可能な自走作業車と、
    前記非接触受電部に非接触で給電可能な非接触給電部を有して、前記危険場所内を遠隔操作によって移動可能な給電手段と、
    を備えたことを特徴とする遠隔作業システム。
  2. 前記非接触給電部が、前記危険場所の天井に設置された天井クレーンのトロリから高さ調節可能に吊り下げられていることを特徴とする請求項1に記載の遠隔作業システム。
  3. 前記給電手段が、バッテリー及び前記非接触給電部を有して前記危険場所内を無線遠隔操作によって自走可能な自走給電車に搭載されており、前記非接触給電部が、前記バッテリーからの電力を非接触給電することを特徴とする請求項1に記載の遠隔作業システム。
  4. 前記自走作業車には、全方位三次元カメラと、前記全方位三次元カメラが撮影した映像信号をリアルタイムで無線送信する映像信号送信部とが搭載され、
    前記自走作業車の無線遠隔操作を行なう操作設備が、前記映像信号を無線受信する映像信号受信部と、受信した映像信号を三次元仮想現実映像として映像表示する映像出力システムを含むことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の遠隔作業システム。
  5. 前記自走給電車には、全方位三次元カメラと、前記全方位三次元カメラが撮影した映像信号をリアルタイムで無線送信する映像信号送信部とが搭載され、
    前記自走給電車の無線遠隔操作を行なう操作設備が、前記映像信号を無線受信する映像信号受信部と、受信した映像信号を三次元仮想現実映像として映像表示する映像出力システムを含むことを特徴とする請求項3に記載の遠隔作業システム。
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