JP6787354B2 - 虚像表示装置、照明用光学素子、照明用バックライト及び表示器 - Google Patents

虚像表示装置、照明用光学素子、照明用バックライト及び表示器 Download PDF

Info

Publication number
JP6787354B2
JP6787354B2 JP2018026087A JP2018026087A JP6787354B2 JP 6787354 B2 JP6787354 B2 JP 6787354B2 JP 2018026087 A JP2018026087 A JP 2018026087A JP 2018026087 A JP2018026087 A JP 2018026087A JP 6787354 B2 JP6787354 B2 JP 6787354B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distribution
light
light source
arrangement direction
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2018026087A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019144308A (ja
JP2019144308A5 (ja
Inventor
潤也 横江
潤也 横江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2018026087A priority Critical patent/JP6787354B2/ja
Priority to PCT/JP2018/047415 priority patent/WO2019159538A1/ja
Publication of JP2019144308A publication Critical patent/JP2019144308A/ja
Publication of JP2019144308A5 publication Critical patent/JP2019144308A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6787354B2 publication Critical patent/JP6787354B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K35/00Instruments specially adapted for vehicles; Arrangement of instruments in or on vehicles
    • B60K35/20Output arrangements, i.e. from vehicle to user, associated with vehicle functions or specially adapted therefor
    • B60K35/21Output arrangements, i.e. from vehicle to user, associated with vehicle functions or specially adapted therefor using visual output, e.g. blinking lights or matrix displays
    • B60K35/22Display screens
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K35/00Instruments specially adapted for vehicles; Arrangement of instruments in or on vehicles
    • B60K35/20Output arrangements, i.e. from vehicle to user, associated with vehicle functions or specially adapted therefor
    • B60K35/21Output arrangements, i.e. from vehicle to user, associated with vehicle functions or specially adapted therefor using visual output, e.g. blinking lights or matrix displays
    • B60K35/23Head-up displays [HUD]
    • B60K35/235Head-up displays [HUD] with means for detecting the driver's gaze direction or eye points
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21SNON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
    • F21S2/00Systems of lighting devices, not provided for in main groups F21S4/00 - F21S10/00 or F21S19/00, e.g. of modular construction
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Instrument Panels (AREA)
  • Planar Illumination Modules (AREA)

Description

この明細書による開示は、虚像表示装置、照明用光学素子、照明用バックライト及び表示器に関する。
従来、投影部へ画像を投影することにより、当該画像を視認可能に虚像表示する虚像表示装置が知られている。特許文献1の虚像表示装置は、光源部、照明用レンズ、及び画像形成部を備えている。光源部は、点発光光源を複数並べて設けられている。照明用レンズは、各点発光光源からの光を集光等して、画像形成部を照明するようになっている。画像形成部は、照明用レンズを通じて照明されることにより、画面に画像を形成する。
ここで、照明用レンズは、第1レンズ面部及び第2レンズ面部を有し、第1レンズ面部からの射出光及び第2レンズ面部からの射出光を重ね合わせて、画面における照明ムラを抑制している。
特開2015−13304号公報
しかしながら、特許文献1の構成においても、点発光光源の中間地点や、画面の外周部では、画面のうち点発光光源と正対する箇所に比べて照明の光の強度が低下する傾向は免れない。そして、照明ムラが点発光光源の配置を直接的に反映したものとなってしまう。このため、照明性能の高い面状照明を実現することにより、表示品位を高めることが期待される。
開示されるひとつの目的は、照明性能の高い面状照明を実現することにより、表示品位の高い虚像表示装置を提供することにある。
開示される他のひとつの目的は、照明性能の高い面状照明を実現する照明用光学素子を提供することにある。
開示される他のひとつの目的は、照明性能の高い面状照明を実現する照明用バックライトを提供することにある。
開示される他のひとつの目的は、照明性能の高い面状照明を実現することにより、表示品位の高い表示器を提供することにある。
ここに開示されたひとつの態様は、投影部(3a)へ画像を投影することにより、画像を視認可能に虚像表示する虚像表示装置であって、
光源光を発する光源部(31,231)と、
配列方向(ADD)に沿って並べられた複数の分配面(445)を有し、光源光を分配して面状照明を行なう分配ユニット(437a,437b)と、
分配ユニットを通じて照明されることにより、画面(22)に画像を形成する画像形成部(21,421,521)と、を備え、
各分配面は、配列方向に対して傾斜して配置され、配列方向に沿って入射する光源光を部分的に配列方向とは交差する所定方向(RD)へ反射すると共に、配列方向に沿って入射する光源光を部分的に配列方向に沿って透過させることにより、各分配面にて光源光が分配されつつ、各分配面から所定方向への照明が行われるように構成されており、
分配ユニットは、複数設けられ、
複数の分配ユニットが所定方向に沿って互いに積層されて1つの画像形成部を照明し、
各分配ユニットにおける配列方向に沿って並べられた複数の分配面について、光源光が先に入射する側を始端側と定義し、始端側とは反対側を終端側と定義すると、
複数の分配ユニットのうち、1つの分配ユニットの終端側から透過した光源光を、他の1つの分配ユニットの始端側へ導光する導光部(450)を、さらに備える。
このような虚像表示装置によると、配列方向に沿って並べられた複数の分配面を有する分配ユニットにおいて、各分配面は、光源部から配列方向に沿って入射する光源光を部分的に所定方向へ反射すると共に、また当該光源光を部分的に配列方向に沿って透過させる。したがって、ある分配面にて反射された部分的な光源光は、所定方向への照明に資することとなり、また、透過した部分的な光源光は、配列方向に隣り合う次の分配面へと入射する。次の分配面でも、反射された部分的な光源光は、所定方向への照明に資することとなり、また、透過した部分的な光源光は、配列方向に隣り合う次の分配面等へと入射する。これにより、各分配面で次々と光源光を分配していくことにより、それぞれの分配面から所定方向への照明が行なわれ、分配ユニットが面状照明体として機能する。
分配ユニットを通じた照明性能の高い面状照明にて画像形成部が照明されて、画面に画像を形成する。こうした面状照明を用いた画像が投影部に投影されるので、虚像表示においても高い表示品位を実現することができる。
ここに開示された他のひとつの態様は、照明に用いられる照明用光学素子であって、
配列方向(ADD)に沿って並べられた複数の分配面(445)を有し、光を分配して面状照明を行なう分配ユニット(437a,437b)を備え、
各分配面は、配列方向に対して傾斜して配置され、配列方向に沿って入射する光を部分的に配列方向とは交差する所定方向(RD)へ反射すると共に、配列方向に沿って入射する光を部分的に配列方向に沿って透過させることにより、各分配面にて光が分配されつつ、各分配面から所定方向への照明が行なわれるように構成されており、
分配ユニットは、複数設けられ、
複数の分配ユニットが所定方向に沿って互いに積層されて1つの対象を照明し、
各分配ユニットにおける配列方向に沿って並べられた複数の分配面について、光が先に入射する側を始端側と定義し、始端側とは反対側を終端側と定義すると、
複数の分配ユニットのうち、1つの分配ユニットの終端側から透過した光を、他の1つの分配ユニットの始端側へ導光する導光部(450)を、さらに備える。
このような照明用光学素子によると、配列方向に沿って並べられた複数の分配面を有する分配ユニットにおいて、各分配面は、配列方向に沿って入射する光を部分的に所定方向へ反射すると共に、また当該光を部分的に配列方向に沿って透過させるようになっている。したがって、ある分配面にて反射された部分的な光は、所定方向への照明に資することとなり、また、透過した部分的な光は、配列方向に隣り合う次の分配面へと入射する。次の分配面でも、反射された部分的な光は、所定方向への照明に資することとなり、また、透過した部分的な光は、配列方向に隣り合う次の分配面等へと入射する。これにより、各分配面で次々と光を分配していくことにより、それぞれの分配面から所定方向への照明が行なわれ、分配ユニットが面状照明体として機能する。故に、この照明用光学素子を用いることにより照明性能の高い面状照明を実現することができる。
ここに開示された他のひとつの態様は、照明に用いられる照明用バックライトであって、
光源光を発する光源部(31,231)と、
配列方向(ADD)に沿って並べられた複数の分配面(445)を有し、光源光を分配して面状照明を行なう分配ユニット(437a,437b)と、を備え、
各分配面は、配列方向に対して傾斜して配置され、配列方向に沿って入射する光源光を部分的に配列方向とは交差する所定方向(RD)へ反射すると共に、配列方向に沿って入射する光源光を部分的に配列方向に沿って透過させることにより、各分配面にて光源光が分配されつつ、各分配面から所定方向への照明が行われるように構成されており、
分配ユニットは、複数設けられ、
複数の分配ユニットが所定方向に沿って互いに積層されて1つの対象を照明し、
各分配ユニットにおける配列方向に沿って並べられた複数の分配面について、光源光が先に入射する側を始端側と定義し、始端側とは反対側を終端側と定義すると、
複数の分配ユニットのうち、1つの分配ユニットの終端側から透過した光源光を、他の1つの分配ユニットの始端側へ導光する導光部(450)を、さらに備える。
このような照明用バックライトによると、配列方向に沿って並べられた複数の分配面を有する分配ユニットにおいて、各分配面は、光源部から配列方向に沿って入射する光源光を部分的に所定方向へ反射すると共に、また当該光源光を部分的に配列方向に沿って透過させる。したがって、ある分配面にて反射された部分的な光源光は、所定方向への照明に資することとなり、また、透過した部分的な光源光は、配列方向に隣り合う次の分配面へと入射する。次の分配面でも、反射された部分的な光源光は、所定方向への照明に資することとなり、また、透過した部分的な光源光は、配列方向に隣り合う次の分配面等へと入射する。これにより、各分配面で次々と光源光を分配していくことにより、それぞれの分配面から所定方向への照明が行なわれ、分配ユニットが面状照明体として機能する。故に、照明用バックライトにおいて照明性能の高い面状照明を実現することができる。
ここに開示された他のひとつの態様は、画像を表示する表示器であって、
光源光を発する光源部(31,231)と、
配列方向(ADD)に沿って並べられた複数の分配面(445)を有し、光源光を分配して面状照明を行なう分配ユニット(437a,437b)と、
分配ユニットを通じて照明されることにより、画面(22)に画像を形成する画像形成部(21,421,521)と、を備え、
各分配面は、配列方向に対して傾斜して配置され、配列方向に沿って入射する光源光を部分的に配列方向とは交差する所定方向(RD)へ反射すると共に、配列方向に沿って入射する光源光を部分的に配列方向に沿って透過させることにより、各分配面にて光源光が分配されつつ、各分配面から所定方向への照明が行なわれるように構成されており、
分配ユニットは、複数設けられ、
複数の分配ユニットが所定方向に沿って互いに積層されて1つの画像形成部を照明し、
各分配ユニットにおける配列方向に沿って並べられた複数の分配面について、光源光が先に入射する側を始端側と定義し、始端側とは反対側を終端側と定義すると、
複数の分配ユニットのうち、1つの分配ユニットの終端側から透過した光源光を、他の1つの分配ユニットの始端側へ導光する導光部(450)を、さらに備える。
このような表示器によると、配列方向に沿って並べられた複数の分配面を有する分配ユニットにおいて、各分配面は、光源部から配列方向に沿って入射する光源光を部分的に所定方向へ反射すると共に、また当該光源光を部分的に配列方向に沿って透過させる。したがって、ある分配面にて反射された部分的な光源光は、所定方向への照明に資することとなり、また、透過した部分的な光源光は、配列方向に隣り合う次の分配面へと入射する。次の分配面でも、反射された部分的な光源光は、所定方向への照明に資することとなり、また、透過した部分的な光源光は、配列方向に隣り合う次の分配面等へと入射する。これにより、各分配面で次々と光源光を分配していくことにより、それぞれの分配面から所定方向への照明が行なわれ、分配ユニットが面状照明体として機能する。
分配ユニットを通じた照明性能の高い面状照明にて画像形成部が照明されて、画面に画像を形成するので、表示品位の高い表示器を提供することができる。
なお、括弧内の符号は、後述する実施形態の部分との対応関係を例示的に示すものであって、技術的範囲を限定することを意図するものではない。
第1実施形態のHUD装置の車両への搭載状態を示す図である。 第1実施形態の画像表示パネルの正面図である。 図2のIII部を拡大して示す図である。 図3のIV−IV線断面図である。 第1実施形態の表示器を示す側面図である。 第1実施形態のバックライトを示す斜視図である。 第1実施形態の発光素子の強度分布を示す図である。 第1実施形態のバックライトを説明するためのより簡略化されたモデルを示す図である。 第1実施形態の照明用光学素子の製造方法を説明するための簡略化された図である。 第2実施形態のバックライトを示す斜視図である。 第2実施形態の照明用光学素子を示す斜視図である。 図11のXII方向に沿って照明用光学素子をみた矢視図である。 図11のXIII方向に沿って照明用光学素子をみた矢視図である。 第3実施形態のバックライトを示す側面図である。 第4実施形態のバックライトを示す側面図である。 第5実施形態のバックライトを示す側面図である。 第6実施形態のバックライトを示す側面図である。 第6実施形態の照明の強度分布を説明するための模式的なグラフである。 変形例8におけるバックライトを部分的に示す側面図である。 変形例11におけるバックライトを示す斜視図である。 変形例12におけるバックライトの光源光の拡がり方を説明するための図である。
以下、複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合せることができる。
(第1実施形態)
図1に示すように、本開示の第1実施形態による虚像表示装置は、車両1に用いられ、当該車両1のインストルメントパネル2内に収容されることにより、当該車両1に搭載されているヘッドアップディスプレイ装置(以下HUD装置)100となっている。HUD装置100は、車両1のウインドシールド3に設定された投影部3aへ向けて画像を投影する。これにより、HUD装置100は、画像を、視認者としての乗員により視認可能に虚像表示する。すなわち、投影部3aにて反射される画像の表示光が、車両1の室内に設定された視認領域EBに到達することにより、視認領域EBにアイポイントEPが位置する乗員が当該表示光を虚像VRIとして知覚する。そして、乗員は、虚像VRIとして表示される各種情報を認識することができる。虚像表示される各種情報としては、例えば車速、燃料残量等の車両1の状態を示す情報、又は視界補助情報、道路情報等のナビゲーション情報等が挙げられる。
以下において、特に断り書きが無い限り、前方、後方、前後方向、上方、下方、上下方向、左方、右方、及び左右方向の表記は、水平面HP上の車両1を基準として記載される。
車両1のウインドシールド3は、例えばガラスないしは合成樹脂により透光性の板状に形成され、インストルメントパネル2よりも上方に配置されている。ウインドシールド3は、表示光が投影される投影部3aを、滑らかな凹面状又は平面状に形成している。なお、投影部3aは、ウインドシールド3に設けられていなくてもよい。例えば車両1と別体となっているコンバイナを車両1内に設置して、当該コンバイナに投影部3aが設けられていてもよい。
視認領域EBは、HUD装置100により表示される虚像VRIが所定の規格を満たすように視認可能となる空間領域であって、アイボックスとも称される。視認領域EBは、典型的には、車両1に設定されたアイリプスと重なるように設定される。アイリプスは、乗員のアイポイントEPの空間分布を統計的に表したアイレンジに基づいて、楕円体状に設定されている。
このようなHUD装置100の具体的構成を、図2〜7も用いて、以下に説明する。HUD装置100は、図2に示すように、ハウジング10、表示器20、及び拡大導光部16等により構成されている。
ハウジング10は、例えば合成樹脂ないしは金属等により、例えば表示器20、拡大導光部16等のHUD装置100の他の要素を収容する中空形状を有しており、車両1のインストルメントパネル2内に設置されている。ハウジング10は、投影部3aと対向する上面部に、光学的に開口する窓部11を有している。窓部11は、表示光を透過可能な防塵シート12で覆われている。
表示器20は、表示画面22に画像を表示して、その画像の表示光を拡大導光部16へ向けて投射する。本実施形態の表示器20は、液晶表示器となっている。表示器20は、画像表示パネル21及びバックライト30を有し、例えば箱状のケーシング20aにこれらを収容して構成されている。
拡大導光部16は、表示器20から入射した表示光を、投影部3aへと導光する。拡大導光部16は、例えば平面鏡17及び凹面鏡18を有している。平面鏡17は、例えば合成樹脂ないしはガラスからなる基材の表面に、アルミニウムを蒸着させること等により、反射面17aを形成した反射鏡である。反射面17aは、滑らかな平面状に形成されている。表示器20から平面鏡17に入射した表示光は、反射面17aにより凹面鏡18へ向けて反射される。
凹面鏡18は、例えば合成樹脂ないしはガラスからなる基材の表面に、アルミニウムを蒸着させること等により、反射面18aを形成した反射鏡である。反射面18aは、凹状に湾曲することで、滑らかな凹面状に形成されている。平面鏡17から凹面鏡18に入射した表示光は、反射面18aにより投影部3aへ向けて反射される。ここで、凹面鏡18の反射面18aでの反射によって、虚像VRIを拡大することが可能となると共に、反射面18aを自由曲面状に形成することで、拡大された虚像VRIの歪みを低減することができる。また、凹面鏡18は、左右方向に延びる回転軸18bまわりに回動可能となっており、虚像VRIが表示される上下方向の位置を調整することができるようになっている。
こうして凹面鏡18の反射面18aに反射された表示光は、防塵シート12を透過することでHUD装置100の外部へ射出され、ウインドシールド3の投影部3aに入射する。投影部3aに反射された表示光が乗員のアイポイントEPに到達すると、当該乗員は虚像VRIを視認可能となるのである。
以下では、本実施形態の表示器20について詳細に説明する。表示器20の画像表示パネル21は、図2〜4に示すように、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、TFT)を用いたTFT液晶パネルであって、例えば2次元に配列された複数の液晶画素21aから形成されたアクティブマトリクス型の液晶パネルである。
具体的に図2に示すように、画像表示パネル21は、長手方向及び短手方向を有する矩形状を呈している。液晶画素21aが長手方向及び短手方向に配列されることで、拡大導光部16側を向き画像を表示光として射出する表示画面22もまた矩形状を呈している。図3に示すように、各液晶画素21aでは、表示画面22の法線方向に貫通して設けられる透過部21bと、当該透過部21bを囲んで形成された配線部21cとが設けられている。
画像表示パネル21は、図4に示すように、一対の偏光板24a,24b及び一対の偏光板24a,24bに挟まれた液晶層25等が積層されて形成されていることで、平板状を呈している。各偏光板24a,24bは、互いに実質直交する透過軸及び吸収軸を有し、透過軸に偏光した光を透過させ、吸収軸に偏光した光を吸収する性質を有する。一対の偏光板24a,24bは、透過軸を互いに直交させて配置されている。液晶層25は、液晶画素21a毎の電圧の印加により、印加電圧に応じて液晶層25に入射する光の偏光方向を回転させることが可能となっている。こうして画像表示パネル21は、偏光方向の回転により拡大導光部16側の偏光板24bを透過する光の割合、すなわち透過率を、液晶画素21a毎に変えることができる。
したがって、画像表示パネル21は、バックライト30側の表面である照明対象面23への光源光の入射に対応して、液晶画素21a毎の透過率が制御されることで、表示画面22に画像を形成する画像形成部として機能する。隣り合う液晶画素21aには、互いに異なる色(例えば赤、緑及び青)のカラーフィルタ26が設けられており、これらの組み合わせにより、様々な色が実現されるようになっている。
なお、本実施形態の画像表示パネル21において、一対の偏光板24a,24bのうち、照明対象面23側の偏光板24aは、当該画像表示パネル21の長手方向及び短手方向に対して実質45度の角度をなす方向に、透過軸が設定されている。
バックライト30は、図5〜7に示すように、画像表示パネル21の照明対象面23への照明に用いられ、光源部31、集光部33及び照明用光学素子36等により構成されている。
光源部31は、光源用回路基板上に実装された複数の発光素子31aを一列に配列することにより設けられている(図6参照)。本実施形態において発光素子31aの配列方向AIDは、画像表示パネル21の短手方向に対応しており、発光素子31aの配列個数は、5個となっている。
各発光素子31aは、例えば発熱の少ない発光ダイオード素子である。各発光素子31aは、光源用回路基板上の配線パターンを通じて、電源と電気的に接続されている。より詳細に、各発光素子31aは、チップ状の青色発光ダイオードを、透光性を有する合成樹脂に黄色蛍光剤を混合した黄色蛍光体により封止することにより形成されている。青色発光ダイオードから電流量に応じて発せられる青色光により、黄色蛍光体が励起されて黄色光を発光し、青色光と黄色光との混合により、各発光素子31aから疑似白色の光源光が発せられる。
ここで図7に示すように、各発光素子31aは、発光強度が最大となる発光ピーク方向PKDから乖離するに従って発光強度が相対的に低下する放射角度分布にて、光源光を発する。各発光素子31aにおいて、発光ピーク方向PKDは、照明用光学素子36へ向かう方向となっている。なお本実施形態では、この発光ピーク方向PKDが、後述する配列方向ADDに沿うように設定される。
集光部33は、図5,6に示すように、光源部31と照明用光学素子36との間に配置されている。集光部33は、各発光素子31aに個別に対応した複数の集光レンズ素子34を有している。各集光レンズ素子34は、例えば発光素子31a側の屈折面を滑らかな平面状に形成し、配列ユニット37側の屈折面を滑らかな凸面状に形成した凸レンズ状に形成されている。したがって、各発光素子31aからの光源光は、各集光レンズ素子34により平行光へ近づくように集光された後、照明用光学素子36へと入射する。
照明用光学素子36は、1つの分配ユニット37を有している。分配ユニット37は、例えばガラスを主体とした透光性の平板状(より詳細には、偏平した直方体状)に形成されている。分配ユニット37は、画像表示パネル21の照明対象面23と対向するように、当該照明対象面23側を向く対向板面38と、照明対象面23とは反対側を向き、対向板面38に実質平行な反対板面39とを有している。分配ユニット37の対向板面38を通じて画像表示パネル21の照明対象面23への照明が行なわれる。具体的に、分配ユニット37は、光源光を分配して面状照明(あるいは面状発光)を行なう。対向板面38及び反対板面39は、互いに同面積の平面状をなし、外輪郭を矩形状(より詳細には、長方形状)に形成している。
分配ユニット37は、対向板面38及び反対板面39が延設された方向のうち一配列方向ADDに沿って積層された透光性の複数のガラス基材42、及び当該ガラス基材42との間に挟まれて配置された複数の光学面44を有している。より詳細に、分配ユニット37では、複数の光学面44を配列方向ADDに沿って並ぶように形成するために、当該光学面44の数よりも1つ多いガラス基材42が設けられている。特に本実施形態では、ガラス基材42が10つ設けられることで、当該ガラス基材42の間に9つの光学面44が設けられている。
特に本実施形態では、光学面44の配列方向ADDは、画像表示パネル21の長手方向に対応する方向であって、発光素子31aの配列方向AIDとは交差する方向(より詳細には実質直交する方向)となっている。
対向板面38の端部と反対板面39の端部との間には、それぞれ対向板面38及び反対板面39とは実質垂直に延設された平面状をなし、外輪郭を矩形状に形成した側面40が4つ形成されている。この4つの側面40は、対向板面38及び反対板面39の長辺と接続された2つの長側面40a,40b、及び対向板面38及び反対板面39の短辺と接続された2つの短側面40c,40dにより構成されている。さらに2つの短側面40c,40dのうち一方の側面40cが、光源部31の各発光素子31aと集光レンズ素子34を挟んで対向している。
分配ユニット37において、複数の光学面44は、互いに実質平行に配置されている。具体的に各光学面44は、配列方向ADDに対して実質同じ角度(例えば45度)に傾斜した平面状をなしている。各光学面44は、2つの長側面40a,40b間を接続するように輪郭が細長い矩形状に形成されている。こうした形状によって、配列方向AIDに沿って並ぶ5つの発光素子31aからの光源光を同じ光学面44に同時に入射させることができる。
この各光学面44の配置に応じて、複数のガラス基材42のうち、光学面44同士に挟まれたガラス基材42aは、長側面40a,40bの一部分を構成する底面が平行四辺形の直角柱状に形成されている。複数のガラス基材42のうち、光学面44と短側面40c,40dに挟まれたガラス基材42bは、長側面40a,40bの一部分を構成する底面が三角形の直角柱状に形成されている。こうした複数のガラス基材42は、例えば互いに同じ屈折率及びアッベ数を有する同種のガラスにより形成されている。
各光学面44は、光学多層膜により形成されている。光学多層膜は、2種類以上の互いに屈折率の異なる誘電体等の光学材料からなる薄膜状の光学膜を、積層して形成されている。光学膜としては、例えば酸化チタン(TiO)、酸化シリコン(SiO)、酸化ニオブ(Nb)、酸化タンタル(Ta)、フッ化マグネシウム(MgF)、フッ化カルシウム(CaF)等を採用することが可能である。本実施形態の光学多層膜は、酸化チタンからなる光学膜と、酸化シリコンからなる光学膜とを、交互に積層して形成されている。
各光学膜における各膜厚は、事前に、コンピュータにより光の干渉をシミュレートした最適化計算によって適宜設定される。したがって、各光学面44の透過率、反射率、及びこれらの波長特性は、光学多層膜における光の干渉の結果に基づいて特徴づけられている。
本実施形態の9つの光学面44のうち、光源部31とは最も遠くに配置された面は、光源光を実質100%反射する反射面46となっている。9つの光学面44のうち、光源部31側に配置された反射面46以外の8つの面は、光源光を反射光と透過光とに分配する分配面45となっている。
より詳細に、各分配面45は、配列方向ADDに沿って入射する光源光を部分的に配列方向ADDとは交差する所定方向に反射すると共に、配列方向ADDに沿って入射する光源光を部分的に配列方向ADDに沿って透過させる。ここで、各分配面45の配列方向ADDに対する角度が実質同一となっていることにより、各分配面45により反射される所定方向は、各分配面45間で共通の反射方向RDとなっている。特に本実施形態では、各分配面45が配列方向ADDに対して45度傾斜しているため、配列方向ADDに沿っていた光源光の向きが反射により90度変換されるので、反射方向RDは、対向板面38の法線方向に沿っている。反射面46の傾斜角度及び反射方向RDも、分配面45と同様となっている。
すなわち、光源部31から配列方向ADDに沿って進行する光源光は、光源部31に最も近い1番目の分配面45にて、反射光と透過光とに分配される。反射光は、反射方向RDに進行することで、反射方向RDへの照明に用いられる。透過光は、そのまま配列方向ADDに沿って進行することで、2番目の分配面45にて、反射面46と透過光とに分配される。こうして各分配面45にて順々に光源光が分配されていき、透過光が最後の分配面45を透過すると、配列方向ADDに沿って反射面46に入射し、実質残りの全ての光源光が反射面46により反射方向RDへと反射される。したがって、各分配面45にて光源光が順々に分配されつつ、各分配面45及び反射面46から反射方向RDへの照明が行なわれる。
反射方向RDに沿って各光学面44を見た場合に、互いに隣の光学面44の端部同士が接するような間隔で、各光学面44が配置されている。故に、分配ユニット37において対向板面38から、隙間が生じないように反射方向RDへ指向性の高い面状照明を行なうことが可能となっている。
ここで、分配ユニット37における配列方向ADDに沿って並べられた複数の光学面44について、光源光が先に入射する側(すなわち側面40cが位置する側)を始端側と定義し、始端側とは反対側(すなわち側面40dが位置する側)を終端側と定義する。係る定義の下、各光学面44の反射率は、終端側から始端側へ向かうに従って漸次低下するように設定されている。換言すると、各光学面44の反射率は、終端側から始端側へ向かうに従って漸次高くなるように設定されている。
仮に各分配面45の反射率を同じにした場合、分配面45での分配が繰り返されると、終端側では分配面45に入射する光源光の強度が低下してしまい、当該分配面45により反射される反射光の強度も低下し、始端側に比べて終端側での照明の強度が小さくなってしまう事態が懸念される。一方で、本実施形態のように、始端側の分配面45の反射率を相対的に低下させると、始端側の照明の強度を抑制しつつ、終端側により多くの光源光を分配することができるため、終端側の照明の強度を向上させることができる。
具体的に本実施形態では、各光学面44について、最も終端側の光学面である反射面46を1番目の面とし、当該反射面46に対する始端側の隣の分配面45を2番目の面とし、以下、順にn番目の面とすると、各光学面44の反射率Rnは、Rn=1/nの数式で表される。このようにすると、各光学面44は、光源部31から提供された光源光の強度に対してそれぞれn分の1の強度の光源光を反射方向RDに反射することとなるので、分配ユニット37全体として照明ムラの少ない、均一化された面状照明を実現することができる。
この面状照明について、光学面44が3つ(詳細には分配面45が1つ、反射面46が1つ)であるより簡略化された例に基づいて、図8を用いて説明する。強度1の光源光が最も始端側の分配面45x(すなわち終端側から3番目の面)に入射する。分配面45xの反射率Rは、上述の数式に基づいて、R=1/3≒33.3%に設定されている。この結果、分配面45xにて反射方向RDへ強度0.33の光源光が反射される。一方、分配面45xを透過して、隣の分配面45y(すなわち終端側から2番目の面)へ強度0.66の光源光が入射する。分配面45yの反射率Rは、上述の数式に基づいて、R=1/2≒50%に設定されている。この結果、分配面45yにて反射方向RDへ強度0.33の光源光が反射される。一方、分配面45yを透過して、隣の反射面46(すなわち終端側から1番目の面)へ強度0.33の光源光が入射する。反射面46の反射率Rは、上述の数式に基づいて、R=1/1≒100%に設定されている。この結果、反射面46にて反射方向RDへ強度0.33の光源光が反射される。したがって、各光学面44から強度0.33の光源光が射出されることになり、分配ユニット37全体の照明ムラを抑制することができる。
なお、上述の反射率(及び透過率)は、エネルギー反射率であるものとする。さらに反射率は、分配ユニット37の照明対象である画像表示パネル21の特性に基づいて規定されることが好ましい。すなわち、画像表示パネル21の照明対象面23側の偏光板24aにおける透過軸に沿った偏光方向の反射率が上述の数式のように設定されることが望ましい。本実施形態では、偏光板24aの透過軸が長手方向及び短手方向に対して45度の角度に設定されているため、各分配面45及び反射面46におけるS偏光反射率とP偏光反射率の平均値が上述のように設定されている。
以下、本実施形態の照明用光学素子36の製造方法を簡潔に説明する。図9に示すように、まず、複数のガラス板91の間に、光学多層膜を挟み込んで積層した積層体90を形成する。次に、この積層体90を、その積層方向に対して、例えば45度の角度の切断方向CDに、切断することにより、断面が平行四辺形の板状体92を形成する。このようにすると、板状体92は、切断方向CDが上述の配列方向ADDに一致することにより、光学多層膜が当該配列方向ADDに対して傾斜した状態となる。最後に、平行四辺形状となっている両側の端部を、先程の切断の方向に対して実質垂直となるように切り落とすことで、上述の短側面40c,40dが形成される。以上により、小型(薄型)で照明性能の高い面状照明を実現する照明用光学素子36を製造することができる。
(作用効果)
以上説明した第1実施形態の作用効果を以下に改めて説明する。
第1実施形態のHUD装置100によると、配列方向ADDに沿って並べられた複数の分配面45を有する分配ユニット37において、各分配面45は、光源部31から配列方向ADDに沿って入射する光源光を部分的に所定方向としての反射方向RDへ反射すると共に、また当該光源光を部分的に配列方向ADDに沿って透過させる。したがって、ある分配面45にて反射された部分的な光源光は、反射方向RDへの照明に資することとなり、また、透過した部分的な光源光は、配列方向ADDに隣り合う次の分配面45へと入射する。次の分配面45でも、反射された部分的な光源光は、反射方向RDへの照明に資することとなり、また、透過した部分的な光源光は、配列方向ADDに隣り合う次の分配面45等へと入射する。これにより、各分配面45で次々と光源光を分配していくことにより、それぞれの分配面45から反射方向RDへの照明が行なわれ、分配ユニット37が面状照明体として機能する。
分配ユニット37を通じた照明性能の高い面状照明にて画像形成部としての画像表示パネル21が照明されて、表示画面22に画像を形成する。こうした面状照明を用いた画像が投影部3aに投影されるので、虚像表示においても高い表示品位を実現することができる。
また、第1実施形態によると、分配ユニット37において各分配面45の反射率は、終端側から始端側へ向かうに従って低くなるように設定されている。このようにすると、始端側の分配面45での反射を抑制してより多くの光を透過光として終端側へ送ることができるので、始端側の反射方向RDへの照明の強度と、終端側の反射方向RDへの照明の強度とのバランスを取ることができる。
また、第1実施形態によると、終端側からn番目の光学面44の反射率をRnについて、Rn=1/nが成立する。このようにすると、各光学面44からの反射方向RDへの照明の強度が均一化されるので、照明性能をより高めることができる。
また、第1実施形態によれば、反射方向RDに沿って各分配面45を見ると、互いに隣の分配面45の端部同士が接するような間隔で、各分配面45が配置されている。したがって、分配ユニット37の分配面45が配列された領域から、隙間を抑制して反射方向RDへの照明を行なうことができるので、照明性能をより高めることができる。
また、第1実施形態の照明用光学素子36によると、配列方向ADDに沿って並べられた複数の分配面45を有する分配ユニット37において、各分配面45は、配列方向ADDに沿って入射する光を部分的に反射方向RDへ反射すると共に、また当該光を部分的に配列方向ADDに沿って透過させるようになっている。したがって、ある分配面45にて反射された部分的な光は、反射方向RDへの照明に資することとなり、また、透過した部分的な光は、配列方向ADDに隣り合う次の分配面45へと入射する。次の分配面45でも、反射された部分的な光は、反射方向RDへの照明に資することとなり、また、透過した部分的な光は、配列方向ADDに隣り合う次の分配面45等へと入射する。これにより、各分配面45で次々と光を分配していくことにより、それぞれの分配面45から反射方向RDへの照明が行なわれ、分配ユニット37が面状照明体として機能する。故に、この照明用光学素子36を用いることにより照明性能の高い面状照明を実現することができる。
また、第1実施形態の照明用バックライト30によると、配列方向ADDに沿って並べられた複数の分配面45を有する分配ユニット37において、各分配面45は、光源部31から配列方向ADDに沿って入射する光源光を部分的に反射方向RDへ反射すると共に、また当該光源光を部分的に配列方向ADDに沿って透過させる。したがって、ある分配面45にて反射された部分的な光源光は、反射方向RDへの照明に資することとなり、また、透過した部分的な光源光は、配列方向ADDに隣り合う次の分配面45へと入射する。次の分配面45でも、反射された部分的な光源光は、反射方向RDへの照明に資することとなり、また、透過した部分的な光源光は、配列方向ADDに隣り合う次の分配面45等へと入射する。これにより、各分配面45で次々と光源光を分配していくことにより、それぞれの分配面45から反射方向RDへの照明が行なわれ、分配ユニット37が面状照明体として機能する。故に、照明用バックライト30において照明性能の高い面状照明を実現することができる。
また、第1実施形態の表示器20によると、配列方向ADDに沿って並べられた複数の分配面45を有する分配ユニット37において、各分配面45は、光源部31から配列方向ADDに沿って入射する光源光を部分的に反射方向RDへ反射すると共に、また当該光源光を部分的に配列方向ADDに沿って透過させる。したがって、ある分配面45にて反射された部分的な光源光は、反射方向RDへの照明に資することとなり、また、透過した部分的な光源光は、配列方向ADDに隣り合う次の分配面45等へと入射する。次の分配面45でも、反射された部分的な光源光は、反射方向RDへの照明に資することとなり、また、透過した部分的な光源光は、配列方向ADDに隣り合う次の分配面45等へと入射する。これにより、各分配面45で次々と光源光を分配していくことにより、それぞれの分配面45から反射方向RDへの照明が行なわれ、分配ユニット37が面状照明体として機能する。
分配ユニット37を通じた照明性能の高い面状照明にて画像表示パネル21が照明されて、表示画面22に画像を形成するので、表示品位の高い表示器20を提供することができる。
(第2実施形態)
図10〜14に示すように、第2実施形態は第1実施形態の変形例である。第2実施形態について、第1実施形態とは異なる点を中心に説明する。
第2実施形態において1つの画像表示パネル21に対応するバックライト230は、光源部231、集光部233、及び1つの分配ユニット37と1つのサブユニット250とを組み合わせた照明用光学素子236等により構成されている。ここで分配ユニット37は、第1実施形態の構造と同様のものである(但し分配面46が9つになっている)が、第1実施形態にて発光素子31aが配列されていた位置に、サブユニット250が配置されている。分配ユニット37の始端側にサブユニット250が接続されていることで、分配ユニット37とサブユニット250とは、一体的な平板状の照明用光学素子236を形成している。
サブユニット250は、分配ユニット37における光学面44の配列方向ADDとは交差する方向であって、より詳細には実質直交する方向(各光学面44が延伸している長側面40a,40bを結ぶ方向)を配列方向ADDsとしている。すなわち、分配ユニット37と同様に、サブユニット250は、配列方向ADDsに沿って積層された透光性の複数のガラス基材251、及び当該ガラス基材251との間に挟まれて配置された複数のサブ光学面252を有している。特に本実施形態では、7つのサブ光学面252が設けられている。
第2実施形態の光源部231は、1つの発光素子231aを有している。集光部233は、発光素子231aと、サブユニット250との間に配置されており、光源光を集光する。光源部231から配列方向ADDsに沿ってサブ光学面252に光源光が入射するようになっている。したがって、分配ユニット37と同様に、サブユニット250のサブ光学面252にも始端側と終端側とが独自に定義できる。
各サブ光学面252は、サブユニット250の始端側から終端側へ向かう程、分配ユニット37側へ近づくように、配列方向ADDsに対して例えば45度傾斜している。各サブ光学面252も、分配ユニット37の光学面44と同様に、光学多層膜により形成されている。7つのサブ光学面252のうち、サブユニット250の最も終端側に配置された面は、光源光を実質100%反射するサブ反射面254となっている。7つのサブ光学面252のうち、サブユニット250の始端側に配置されたサブ反射面254以外の6つの面は、光源光を反射光と透過光とに分配するサブ分配面253となっている。
サブユニット250においても、各サブ光学面252の反射率は、当該サブユニット250の終端側から始端側へ向かうに従って漸次低下するように設定されている。より詳細に、各サブ光学面252の反射率Rnも、Rn=1/nの数式で表される。1つの発光素子231aからの光源光は、サブユニット250によって配列方向ADDに沿った反射方向へ面状照明を行なう形態に変換された上で、分配ユニット37にて配列方向ADDsに延伸した各光学面44に入射されることとなる。
以上説明した第2実施形態によると、配列方向ADDsに沿って並べられた複数のサブ分配面253を有し、光源部231からの光源光を分配して、分配ユニット37に対して面状照明を行なうサブユニット250が設けられている。すなわち、サブユニット250と分配ユニット37とを組み合わせて、光源部231の光源光を2次元的に拡大できる。この際に、また各ユニット37,250を光源光が経由することで、当該光源光が多重の分配作用を受けるので、この間に強度のムラを低減させることができ、照明ムラを抑制することができる。
(第3実施形態)
図14に示すように、第3実施形態は第1実施形態の変形例である。第3実施形態について、第1実施形態とは異なる点を中心に説明する。
第3実施形態において1つの画像表示パネル21に対応するバックライト330は、光源部31、集光部33及び分配ユニット337のセットを、複数組み合わせて構成されている。すなわち第3実施形態では、複数の分配ユニット337が並列に並べられて1つの画像表示パネル21を照明するようになっている。ここで、各セットの分配ユニット337は、互いに一体的に形成されることにより、1つの照明用光学素子336を構成している。特に本実施形態では、上述のセットが2つ設けられている。
各セットの分配ユニット337は、配列方向ADDに沿って積層された透光性の複数のガラス基材42、及び当該ガラス基材42との間に挟まれて配置された複数の光学面44を有している。特に本実施形態では、8つの光学面44が設けられている。各分配ユニット337における配列方向ADDは実質同じ方向に設定されているが、各分配ユニット337における始端側と終端側とは、反対向きとなるように設定されている。より詳細に、各分配ユニット337における始端側の側面40c同士が貼り合わせ等により互いに機械的に接続されている。
故に本実施形態では、始端側の側面40cから光源光を入射させることができない。このため、各分配ユニット337において反対板面39のうち、最も始端側の光学面347と対向する入射領域39aから、光源光を各分配ユニット337へ入射させるようになっている。したがって、各光源部31の各発光素子31aは、集光レンズ素子34を挟んで、入射領域39aと対向している。
各光学面44のうち、最も始端側の光学面347を除く7つの面は、第1実施形態と同様に反射方向RDに光源光を反射して照明を行なうようになっている。一方、最も始端側の光学面347は、光源光を反射光と透過光とに分配する面となっているが、光源光の入射方向が反射方向RDに沿っているので、光源光を部分的に方向RDへ透過して照明を行なうと共に、光源光の他部を配列方向ADDへ反射して、始端側から2番目の分配面45へ入射させる。すなわち、最も始端側の光学面347は、透過と反射の機能が逆となった逆分配面となっている。
逆分配面としての光学面347では、透過率TnがTn=1/nとなるように設定されることが好ましいので、反射率RnはRn=1−1/nに設定されている。
以上説明した第3実施形態によると、複数の分配ユニット337が並列に並べられて1つの画像表示パネル21を照明する。このようにすると、1つの分配ユニット337が画像表示パネル21の一部分を照明すればよいので、1つの分配ユニット337当たりの分配面45を含む光学面44の設置個数を抑制することができる。したがって、容易に分配ユニット337を製造することができる。
例えば、1つの分配ユニット337の分配面45の設置個数を多くすると、これらの反射率を終端側から始端側へ漸次低下するように設定するために、隣り合う分配面45同士の反射率差が小さくなるので、各分配面45の反射率により高い精度が要求される。1つの分配ユニット337の分配面45の設置個数が少なくなれば、隣り合う分配面45同士の反射率差が大きくなるので、各分配面45の反射率への要求精度を抑制しながら、始端側の反射方向RDへの照明の強度と、終端側の反射方向RDへの照明の強度とのバランスを取ることができる。
(第4実施形態)
図15に示すように、第4実施形態は第1実施形態の変形例である。第4実施形態について、第1実施形態とは異なる点を中心に説明する。
第4実施形態においてバックライト430は、光源部31、集光部33、及び照明用光学素子436等により構成されている。第4実施形態の照明用光学素子436は、複数の分配ユニット437a,437b及び導光部450を一体的に有している。
複数の分配ユニット437aは、共通する反射方向RDに沿って互いに積層された積層構造を形成している。本実施形態では、2つの分配ユニット437a,437bが設けられている。2つの分配ユニット437a,437bにおける配列方向ADDは互いに実質同じ方向に設定されているが、2つの分配ユニット437a,437bにおける始端側と終端側とは、反対向きとなるように設定されている。
各分配ユニット437a,437bにおいて複数の光学面444a,444bは、互いに配列方向ADDに配列されている。特に本実施形態では、各分配ユニット437a,437bにそれぞれ3つずつの光学面444a,444bが設けられている。
ただし、反射方向RDに沿って分配ユニット437aの各光学面444aを見た場合に、互いに隣の光学面444aの端部同士が離間するような間隔で、各光学面444aが配置されている。同様に、反射方向RDに沿って分配ユニット437bの各光学面444bを見た場合に、互いに隣の光学面444bの端部同士が離間するような間隔で、各光学面444bが配置されている。
そして、画像表示パネル21と対向する分配ユニット437bの各光学面444bと、画像表示パネル21に対して当該分配ユニット437bよりも遠くに位置する分配ユニット437aの各光学面444aとが、配列方向ADDにおいて互い違いに配置されている。すなわち、反射方向RDに沿って各光学面444a,444bを見た場合に、分配ユニット437aの光学面444aの端部と、分配ユニット437bの光学面444bの端部とが、互いに接するような配置となっている。故に、複数の分配ユニット437a,437bにより、隙間が生じないように反射方向RDへ面状照明を行なうことが可能となっている。
第3実施形態において光源部31の各発光素子31aは、集光レンズ素子34を挟んで、分配ユニット437aの始端側の側面40cと対向している。したがって、照明用光学素子436において、まず最初に、分配ユニット437aの始端側から光源光が入射するようになっている。
分配ユニット437aの各光学面444aは、全て光源光を反射光と透過光とに分配する分配面445となっている。分配ユニット437aの終端側の側面40bと分配ユニット437bの始端側の側面40aとには、導光部450が貼り合わせ等により機械的及び光学的に接続されている。よって分配ユニット437aの最も終端側の分配面445を配列方向ADDに透過した光源光は、導光部450に入射するようになっている。導光部450は、分配ユニット437aの終端側の側面40bから入射した光を導光して、分配ユニット437bの始端側の側面40aへ入射させる。
分配ユニット437bの各光学面444bのうち、最も終端側の面は、第1実施形態の分配ユニット37と同様に、光源光を実質100%反射する反射面446となっている。各光学面444bのうち、始端側に配置された2つの面は、光源光を反射光と透過光とに分配する分配面445となっている。
ここで、第3実施形態では、配列方向ADDが画像表示パネル421の長手方向に対応している。第3実施形態の画像表示パネル421において、一対の偏光板24a,24bのうち、照明対象面23側の偏光板24aは、当該画像表示パネル421の長手方向に対して実質90度の角度をなす方向に、透過軸が設定されている。
このため、第3実施形態では、当該透過軸に沿った偏光方向の反射率、すなわち、各光学面444a,444bに配列方向ADDに沿って入射する光源光のS偏光反射率が、各分配ユニット437a,437bにおいて終端側から始端側へ向かうに従って低くなるように設定される。
具体的に、第1実施形態の分配ユニット37と同様に、分配ユニット437aにおいて各光学面444aのS偏光反射率は、Rn=1/nの数式で表される。より詳細に、分配ユニット437aにおいて最も始端側の分配面445a(すなわち終端側から3番目の面)のS偏光反射率は、実質33.3%に設定されている。次の分配面445b(すなわち終端側から2番目の面)のS偏光反射率は、実質50%に設定されている。次の分配面445c(すなわち終端側から1番目の面)のS偏光反射率は、実質100%に設定されている。
一方、分配面445a,445b,445cのP偏光反射率は、それぞれ、実質0%に設定されている。この結果、光源光のうちP偏光だけが分配ユニット437aから導光部450に入射するようになっている。
導光部450は、位相差板451及び2つの反射面452aを有している。位相差板451は、透過しようとする光源光の偏光方向を、90度変換する2分の1波長板となっている。この結果、導光部450に入射した光源光が位相差板451によりS偏光からP偏光へと変換される。
2つの反射面452a,452bは、光源光を折返して分配ユニット437bの始端側に入射させるために、反射によって光源光の進行方向を90度変更する。反射面452aは、S偏光反射率及びP偏光反射率が実質100%に設定されており、光源光を反射することで、当該光源光の進行方向を反射方向RDと平行な方向に45度変換する。反射面452bは、S偏光反射率及びP偏光反射率が実質100%に設定されており、光源光を反射することで、当該光源光の進行方向を配列方向ADDに沿った方向かつ分配ユニット437bの始端側から終端側へ向かう方向へ45度変換する。
この結果、分配ユニット437bには、S偏光の光源光が入射することとなる。第1実施形態の分配ユニット37と同様に、分配ユニット437bにおいて各光学面444bのS偏光反射率は、Rn=1/nの数式で表される。より詳細に、分配ユニット437bにおいて最も始端側の分配面445d(すなわち終端側から3番目の面)のS偏光反射率は、実質33.3%に設定されている。次の分配面445e(すなわち終端側から2番目の面)のS偏光反射率は、実質50%に設定されている。次の反射面446(すなわち終端側から1番目の面)のS偏光反射率は、実質100%に設定されている。
一方、分配面445d,445e及び反射面446のP偏光反射率は、0%に設定されているが、分配ユニット437bにはS偏光が入射するため、P偏光反射率を変更した場合の影響はほとんどないので、P偏光反射率を適宜設定することが可能である。
このようにして、第3実施形態のバックライト430では、画像表示パネル421の透過軸に沿ったS偏光を集中的に入射させることができるので、画像表示パネル421の偏光板24aにて光源光が吸収され難いので、画像表示パネル421の温度上昇の抑制が期待でき、また効率的な照明となっている。
以上説明した第4実施形態によると、複数の分配ユニット437a,437bが反射方向RDに沿って互いに積層されて1つの画像表示パネル421を照明する。このようにすると、1つの分配ユニット437a又は437bが画像表示パネル421の一部分を照明すればよいので、1つの分配ユニット437a又は437b当たりの光学面444a,444bの設置個数を抑制することができる。したがって、容易に分配ユニット437a,437bを製造することができる。
また、第4実施形態によると、複数の分配ユニット437a,437bのうち、1つの分配ユニット437aの終端側から透過した光源光を、他の1つの分配ユニット437bの始端側へ導光する導光部450が設けられている。したがって、分配ユニット437a,437b毎に個別の光源部31を設置することが抑制できると共に、分配ユニット437aで照明に用いられなかった光源光を、分配ユニット437bにて再利用することが可能となる。したがって、光源光の利用効率を高めることができる。
また、第4実施形態によると、画像表示パネル421は、特定の偏光方向の光によって画像を形成する。1つの分配ユニット437aから、各分配面445a,445b,445cを用いて光源光のうち特定の偏光方向の成分(例えばS偏光)を反射方向RDへ反射すると共に、特定の偏光方向とは直交する成分(例えばP偏光)を導光部450へ射出する。導光部450は、特定の偏光方向とは直交する成分を、特定の偏光方向の成分に変換した上で、他の1つの分配ユニット437bの始端側へ導光することにより、他の1つの分配ユニット437bから、各分配面445d,445eを用いて光源光のうち特定の偏光方向の成分を反射方向RDへ反射させる。
したがって、特定の偏光方向の光を利用する画像表示パネル421に対して、殆どの光源光を当該偏光方向に偏光した光源光によって反射方向RDへの照明を行なうことができるので、光源光の利用効率が高まる。故に、格段に照明性能を高めることができる。
(第5実施形態)
図16に示すように、第5実施形態は第1実施形態の変形例である。第5実施形態について、第1実施形態とは異なる点を中心に説明する。
第5実施形態においてバックライト530は、画像表示パネル521の照明対象面23に対して斜め入射するように反射方向RDが設定されている。光源光は、実質的に向きを変えずに画像表示パネル521を透過するようになっているので、表示画面22から射出される表示光の進行方向は、表示画面22の法線方向に対して傾斜した方向(例えば法線方向に対して実質15度の角度差をなす方向)となっている。
このような構成によれば、ウインドシールド3を介して太陽光等の外光がHUD装置100の内部に入射して、画像表示パネル521の表示画面22に到達しても、表示画面22に反射された外光の進行方向を、表示光の進行方向と異なる方向に向けることができる。故に、外光が表示光に混ざって視認領域EBに到達し難くなるので、外光ノイズにより虚像VRIのコントラストが低下することが抑制され、虚像VRIの表示品位が高まる。
また表示光の主な進行方向に対して画像表示パネル521を傾斜させることにより、視認領域EBに対して投影部3aを挟んだ反対側に表示される虚像VRIの傾斜を所望の傾斜角度に調整することができる。
さて、第3実施形態のバックライト530は、配列方向ADDが画像表示パネル521の沿設方向のうち、長手方向に実質平行となるように配置されつつ、上述の表示光の進行方向の角度差に合わせて、各光学面544の角度が設定されている。すなわち、バックライト530における配列方向ADDと反射方向RDとの角度が、90度と上述の角度差との和となるように設定される。本実施形態では角度差が実質15度なので、配列方向ADDと反射方向RDとの角度が実質105度になればよい。したがって、各光学面544への光源光の入射角が実質57.5度となり、配列方向ADDに対する各光学面544の角度は、実質37.5度に設定されている。
以上説明した第5実施形態によると、各分配面45は、反射方向RDへ反射した光源光が、画像表示パネル521に斜め入射するように配置されている。このようにすると、HUD装置100において外光が画像表示パネル521の表示画面22に入射した場合に、当該外光の反射方向と、各分配面45による反射方向RDとを、互いに異なる方向にすることができるので、画像表示パネル521が投影する画像に外光が混入し難くなる。したがって、投影部3aに投影された虚像VRIの表示品位を高めることができる。
さらに、画像表示パネル521とバックライト530との平行配置では、画像表示パネル521とバックライト530との間のデッドスペースとなる空間の発生を抑制できる。このため、バックライト530の裏側の空間(図16の破線参照)分だけ表示器20の体格増大を抑制することができる。
(第6実施形態)
図17,18に示すように、第6実施形態は第1実施形態の変形例である。第6実施形態について、第1実施形態とは異なる点を中心に説明する。
図17に示すように、第6実施形態のバックライト630において分配ユニット637では、反射方向RDに沿って各光学面644を見た場合に、互いに隣の光学面644同士が部分的に重なるような間隔で、各光学面644が配置されている。特に本実施形態では、各光学面644の実質半分の面積が、隣の光学面644と重なるように設定されている。なお、重なり幅は、1/2でなくてもよい。
一方、光源部31の各発光素子31aから発せられる光源光は、第1実施形態と同様の放射角度分布を有している。この光源光が集光部33により平行光へ近づくように集光されたとしても、光源光には、ビームの中心から乖離するに従って強度が低下する強度分布が残存する。この強度分布は、例えばガウス分布に従う。
このような光源光が照明用光学素子636の分配ユニット637に入射すると、第1実施形態と同様に各光学面644により反射方向RDへ反射され、面状照明が行なわれる。ただし本実施形態では、互いに隣の光学面644同士が部分的に重なるような間隔で配置されているので、各光学面644で反射された光源光の強度分布が互いに重なるような照明状態となる(図18参照)。この結果、対向板面38の射出領域全体に亘って、光源光の強度分布を原因とした照明ムラを解消して、強度を均一化した照明が実現される。
より厳密には、各光学面644が反射方向RDにて重なることで、光源光が対向板面38から射出されるまでに多重反射することがあるが、当該多重反射を経ることによって、より光源光の強度が均一化できる。
なお、本実施形態において最も始端側の光学面644a(詳細には分配面45)及び最も終端側の光学面644b(詳細には反射面46)は、他の光学面644に対して実質半分の面積に設定されていることで、光源光のビームの中心を境界とした当該ビームの実質半分に対して作用を発揮する。またなお、図17における円が連なる図示は、ビームが重なる様子を模式的に表している。
以上説明した第6実施形態によれば、反射方向RDに沿って各分配面45を見ると、互いに隣の分配面45の端部同士が接するような間隔で、各分配面45が配置されている。このようにすると、各分配面45に反射される光源光のビームを部分的に重ねることができるので、光源部31から入射する光源光のビームが持ち得る強度分布を起因とした照明ムラを、低減することができる。
(他の実施形態)
以上、複数の実施形態について説明したが、本開示は、それらの実施形態に限定して解釈されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態及び組み合わせに適用することができる。
具体的に変形例1としては、照明用光学素子36において、ガラス基材42は、透光性の合成樹脂からなるプラスチック基材に置換されていてもよい。
変形例2としては、光学面44は、光学多層膜として例えば合成樹脂からなるプラスチック多層膜であってもよい。また、光学面44は、金属薄膜であってもよい。
変形例3としては、光学多層膜を用いなくても、光学面44を実現することができる。この例として、複数のガラス基材42における屈折率を互いに異なるようにして、当該ガラス基材42間の屈折率差により、光学面44が実現されるようにしてもよい。
変形例4としては、照明用光学素子36は、光学面44を除く内部の全領域をガラス基材42により充填されていなくてもよい。例えば、複数のガラス基材42間に空気層を設けて配置し、各ガラス基材42の表面に光学多層膜を形成することで、当該空気層とガラス基材42との境界にて光学面44が構成されていてもよい。
変形例5としては、複数の分配面45に同じ反射率の分配面46が含まれていてもよい。
変形例6としては、集光レンズ素子34は、フレネルレンズ状に形成されていてもよい。
第1,3〜6実施形態に関する変形例7としては、集光部33において複数の集光レンズ素子34は、互いに一体に形成されたレンズアレイを構成していてもよい。
変形例8としては、集光部33は、照明用光学素子36と一体的に形成されていてもよい。図19の例では、光源部31と対向する側面40aが凸状の滑らかな曲面をなすことで、光源光を平行光へ近づけている。
第1〜4,6実施形態に関する変形例9としては、画像表示パネル21に対して、照明用光学素子36の分配ユニット37を傾斜させることにより、画像表示パネル21の照明対象面23に対して斜め入射するように反射方向RDが設定されていてもよい。
変形例10としては、照明用光学素子36と画像表示パネル21との間に、レンズ、拡散板等の追加の光学素子が配置されていてもよい。
変形例11としては、複数の光学面44を同心円状に形成してもよい。すなわち、配列方向ADDが極座標系の動径方向に設定されていてもよい。図20,21の例では、分配ユニット37の内周側が始端側に対応し、外周側が終端側に対応している。そして、分配ユニット37の中心軸CAX上に光源部31及び集光部33が配置されている。第3実施形態と同様に、最も始端側の光学面47は、透過と反射の機能が逆となった逆分配面となっている。
同心円状の配置では、光源光の平行度を保ちながら当該光源光のビーム幅を広げることにより、面状発光が実現される。このようなバックライト30は、例えば、車両用のメータにおいて、回動する指針が目盛を指示することにより表示を行なうような、円形状の文字板の照明に好適である。
変形例12としては、光源部31は、発光ダイオード素子を発光素子31aとした態様に限らず、レーザ光源を用いるようにしてもよい。この場合に、例えば対向板面38に蛍光体を塗布すること又は対向板面38と照明対象面23との間に蛍光体を有する板を配置すること等により、面状発光の照明性能を高めることができる。
変形例13としては、虚像表示装置は、航空機、船舶、あるいはゲーム筐体等の移動しない筐体等の各種の乗り物に適用することができる。
変形例14としては、表示器20は、虚像VRIの表示に限らず、実像の表示に適用することができる。
変形例15としては、バックライト30は、画像表示パネル21の照明及び文字板の照明に限らず、各種照明に適用することができる。
100 HUD装置、3a 投影部、21,421,521 画像表示パネル(画像形成部)、22 表示画面(画面)、20 表示器、30,230,330,430,530,630 バックライト、31,231 光源部、36,236,336,436,636 照明用光学素子、45,445a〜e 分配面、ADD 配列方向、RD 反射方向

Claims (9)

  1. 投影部(3a)へ画像を投影することにより、前記画像を視認可能に虚像表示する虚像表示装置であって、
    光源光を発する光源部(31,231)と、
    配列方向(ADD)に沿って並べられた複数の分配面(445)を有し、前記光源光を分配して面状照明を行なう分配ユニット(437a,437b)と、
    前記分配ユニットを通じて照明されることにより、画面(22)に前記画像を形成する画像形成部(21,421,521)と、を備え、
    各前記分配面は、前記配列方向に対して傾斜して配置され、前記配列方向に沿って入射する前記光源光を部分的に前記配列方向とは交差する所定方向(RD)へ反射すると共に、前記配列方向に沿って入射する前記光源光を部分的に前記配列方向に沿って透過させることにより、各前記分配面にて前記光源光が分配されつつ、各前記分配面から前記所定方向への照明が行われるように構成されており、
    前記分配ユニットは、複数設けられ、
    複数の前記分配ユニットが前記所定方向に沿って互いに積層されて1つの前記画像形成部を照明し、
    各前記分配ユニットにおける前記配列方向に沿って並べられた前記複数の分配面について、前記光源光が先に入射する側を始端側と定義し、前記始端側とは反対側を終端側と定義すると、
    複数の前記分配ユニットのうち、1つの分配ユニットの前記終端側から透過した前記光源光を、他の1つの分配ユニットの前記始端側へ導光する導光部(450)を、さらに備える虚像表示装置。
  2. 各前記分配ユニットにおいて、各前記分配面の反射率は、前記終端側から前記始端側へ向かうに従って低くなるように設定されている請求項1に記載の虚像表示装置。
  3. 前記画像形成部は、特定の偏光方向の光によって前記画像を形成し、
    前記1つの分配ユニットから、各前記分配面を用いて前記光源光のうち前記特定の偏光方向の成分を前記所定方向へ反射すると共に、前記特定の偏光方向とは直交する成分を前記導光部へ射出し、
    前記導光部は、前記特定の偏光方向とは直交する成分を、前記特定の偏光方向の成分に変換した上で、前記他の1つの分配ユニットの前記始端側へ導光することにより、前記他の1つの分配ユニットから、各前記分配面を用いて前記光源光のうち前記特定の偏光方向の成分を前記所定方向へ反射させる請求項1又は2に記載の虚像表示装置。
  4. 前記分配ユニットは、前記分配面を含むように、照明を行なう複数の光学面(444a,444b)を有し、
    前記分配ユニットにおいて、前記終端側からn番目の前記光学面の前記特定の偏光方向の成分の反射率をRnと定義すると、
    Rn=1/nが成立する請求項に記載の虚像表示装置。
  5. 前記配列方向とは別の配列方向(ADDs)に沿って並べられた複数のサブ分配面(253)を有し、前記光源光を分配して、前記1つの分配ユニットの前記始端側に対して面状照明を行なうサブユニット(250)を、さらに備える請求項1からのいずれか1項に記載の虚像表示装置。
  6. 前記画像形成部は、板状に形成され、
    前記分配ユニットは、前記画像形成部に沿うように配置された板状に形成され、
    各前記分配ユニットにおいて、各前記分配面は、前記所定方向へ反射した前記光源光が、前記画像形成部に斜め入射するように配置されている請求項1からのいずれか1項に記載の虚像表示装置。
  7. 照明に用いられる照明用光学素子であって、
    配列方向(ADD)に沿って並べられた複数の分配面(445)を有し、光を分配して面状照明を行なう分配ユニット(437a,437b)を備え、
    各前記分配面は、前記配列方向に対して傾斜して配置され、前記配列方向に沿って入射する前記光を部分的に前記配列方向とは交差する所定方向(RD)へ反射すると共に、前記配列方向に沿って入射する前記光を部分的に前記配列方向に沿って透過させることにより、各前記分配面にて前記光が分配されつつ、各前記分配面から前記所定方向への照明が行なわれるように構成されており、
    前記分配ユニットは、複数設けられ、
    複数の前記分配ユニットが前記所定方向に沿って互いに積層されて1つの対象を照明し、
    各前記分配ユニットにおける前記配列方向に沿って並べられた前記複数の分配面について、前記光が先に入射する側を始端側と定義し、前記始端側とは反対側を終端側と定義すると、
    複数の前記分配ユニットのうち、1つの分配ユニットの前記終端側から透過した前記光を、他の1つの分配ユニットの前記始端側へ導光する導光部(450)を、さらに備える照明用光学素子。
  8. 照明に用いられる照明用バックライトであって、
    光源光を発する光源部(31,231)と、
    配列方向(ADD)に沿って並べられた複数の分配面(445)を有し、前記光源光を分配して面状照明を行なう分配ユニット(437a,437b)と、を備え、
    各前記分配面は、前記配列方向に対して傾斜して配置され、前記配列方向に沿って入射する前記光源光を部分的に前記配列方向とは交差する所定方向(RD)へ反射すると共に、前記配列方向に沿って入射する前記光源光を部分的に前記配列方向に沿って透過させることにより、各前記分配面にて前記光源光が分配されつつ、各前記分配面から前記所定方向への照明が行われるように構成されており、
    前記分配ユニットは、複数設けられ、
    複数の前記分配ユニットが前記所定方向に沿って互いに積層されて1つの対象を照明し、
    各前記分配ユニットにおける前記配列方向に沿って並べられた前記複数の分配面について、前記光源光が先に入射する側を始端側と定義し、前記始端側とは反対側を終端側と定義すると、
    複数の前記分配ユニットのうち、1つの分配ユニットの前記終端側から透過した前記光源光を、他の1つの分配ユニットの前記始端側へ導光する導光部(450)を、さらに備える照明用バックライト。
  9. 画像を表示する表示器であって、
    光源光を発する光源部(31,231)と、
    配列方向(ADD)に沿って並べられた複数の分配面(445)を有し、前記光源光を分配して面状照明を行なう分配ユニット(437a,437b)と、
    前記分配ユニットを通じて照明されることにより、画面(22)に画像を形成する画像形成部(21,421,521)と、を備え、
    各前記分配面は、前記配列方向に対して傾斜して配置され、前記配列方向に沿って入射する前記光源光を部分的に前記配列方向とは交差する所定方向(RD)へ反射すると共に、前記配列方向に沿って入射する前記光源光を部分的に前記配列方向に沿って透過させることにより、各前記分配面にて前記光源光が分配されつつ、各前記分配面から前記所定方向への照明が行なわれるように構成されており、
    前記分配ユニットは、複数設けられ、
    複数の前記分配ユニットが前記所定方向に沿って互いに積層されて1つの前記画像形成部を照明し、
    各前記分配ユニットにおける前記配列方向に沿って並べられた前記複数の分配面について、前記光源光が先に入射する側を始端側と定義し、前記始端側とは反対側を終端側と定義すると、
    複数の前記分配ユニットのうち、1つの分配ユニットの前記終端側から透過した前記光源光を、他の1つの分配ユニットの前記始端側へ導光する導光部(450)を、さらに備える表示器。
JP2018026087A 2018-02-16 2018-02-16 虚像表示装置、照明用光学素子、照明用バックライト及び表示器 Expired - Fee Related JP6787354B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018026087A JP6787354B2 (ja) 2018-02-16 2018-02-16 虚像表示装置、照明用光学素子、照明用バックライト及び表示器
PCT/JP2018/047415 WO2019159538A1 (ja) 2018-02-16 2018-12-24 虚像表示装置、照明用光学素子、照明用バックライト及び表示器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018026087A JP6787354B2 (ja) 2018-02-16 2018-02-16 虚像表示装置、照明用光学素子、照明用バックライト及び表示器

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2019144308A JP2019144308A (ja) 2019-08-29
JP2019144308A5 JP2019144308A5 (ja) 2020-02-06
JP6787354B2 true JP6787354B2 (ja) 2020-11-18

Family

ID=67618585

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018026087A Expired - Fee Related JP6787354B2 (ja) 2018-02-16 2018-02-16 虚像表示装置、照明用光学素子、照明用バックライト及び表示器

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6787354B2 (ja)
WO (1) WO2019159538A1 (ja)

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6239851B1 (en) * 1995-10-12 2001-05-29 Ibm Corporation Planar light source device having polarization separator formed of two sheets with mating triangular prisms and different indices of refraction
JPH1124587A (ja) * 1997-07-09 1999-01-29 Sekisui Chem Co Ltd 面状発光装置用導光体の製造方法
JP3574365B2 (ja) * 1999-05-28 2004-10-06 ユニベルシテ・ド・リエージュ 照明装置、その用い方及び製造方法
KR100677122B1 (ko) * 2004-06-23 2007-02-02 삼성전자주식회사 백라이트 유닛용 도광판 및 그 제조방법
JP4932732B2 (ja) * 2005-11-15 2012-05-16 パナソニック株式会社 面状照明装置とそれを用いた液晶表示装置
JP4827614B2 (ja) * 2006-05-26 2011-11-30 キヤノン株式会社 光源装置及びそれを有する画像表示装置
JP4914731B2 (ja) * 2007-02-01 2012-04-11 矢崎総業株式会社 車両用表示ユニット
JP3988801B2 (ja) * 2007-02-26 2007-10-10 オムロン株式会社 面光源装置
JP2014053328A (ja) * 2013-11-26 2014-03-20 Toshiba Corp 表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2019159538A1 (ja) 2019-08-22
JP2019144308A (ja) 2019-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9454039B2 (en) Display device for vehicle
KR100384570B1 (ko) 고해상도감색투사시스템
JP6247952B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP6459921B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
US20210373331A1 (en) Head up display system and vehicle
JP6319354B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP6508125B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置及び画像投射ユニット
US8746892B2 (en) Illuminating optical system and projector device
JP7195454B2 (ja) 光源装置、それを利用した情報表示システムおよびヘッドアップディスプレイ装置
JP2019049581A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置及び画像投射ユニット
JP6809441B2 (ja) 虚像表示装置
JP6922655B2 (ja) 虚像表示装置
WO2020225963A1 (ja) 虚像表示装置
JP6787354B2 (ja) 虚像表示装置、照明用光学素子、照明用バックライト及び表示器
US20240061240A1 (en) Air floating video display apparatus and light source
JP7318597B2 (ja) 虚像表示装置
JP6984619B2 (ja) 虚像表示装置
JP2021089322A (ja) 虚像表示装置
WO2021182097A1 (ja) 虚像表示装置
JP2021139956A (ja) 虚像表示装置
US20240248349A1 (en) Display device
JP7092017B2 (ja) 画像形成装置
JP4457752B2 (ja) 液晶表示装置
JP2023101953A (ja) 光学システム及びヘッドアップディスプレイ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191220

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200929

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201012

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6787354

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees