JP6787004B2 - フライホイール蓄電システム - Google Patents

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Description

本発明は、大容量蓄電デバイスとしてフライホイールを用いて電力を蓄電するフライホイール蓄電システムに関するものである。
太陽光発電や風力発電に代表される再生可能エネルギーの電力変動補償を行うため、大容量蓄電デバイスによる電力平準化装置を設置して、電力平準化が図られている。大容量蓄電デバイスとして、鉛バッテリやLi−ion電池といった化学的な蓄電デバイスを用いるケースが多いが、離島等のメンテナンスを容易に行うことができない地域では、ケミカルレスな大容量蓄電デバイスであるフライホイール(以下、FWと略す)を用いるケースが増えつつある。
従来、フライホイールを用いて電力を蓄電するフライホイール蓄電システムは、FWを誘導電動機で駆動するように構成されている(例えば、特許文献1、2参照)。特許文献1では、誘導電動機で駆動するインバータを充放電の電力指令に基づいた周波数指令でV/f制御することでFWの充放電制御を行っている。また、特許文献2では、誘導電動機で駆動するインバータを充放電の電力指令に基づいたトルク指令でベクトル制御することでFWの充放電制御を行っている。
特開2015−104209号公報 特開2015−104210号公報
しかしながら、従来技術では、FWを誘導電動機において励磁のための電流を必要とするため、モータ損失が大きく、充放電効率が悪くなるという問題点があった。
本発明の目的は、上記の課題に鑑み、モータ損失を低減でき、充放電効率を向上させることができるフライホイール蓄電システムを提供することにある。
本発明に係るフライホイール蓄電システムは、上記の目的を達成するため、次のように構成される。
本発明のフライホイール蓄電システムは、エネルギーを回転エネルギーとして蓄積するフライホイールと、前記フライホイールの加減速を行うことで、回転エネルギーを電気エネルギーに変換、又は前記フライホイールの電気エネルギーを回転エネルギーに変換する永久磁石形同期電動機と、前記永久磁石形同期電動機の有効電力を検出し、有効電力値として出力する有効電力計算部と、前記フライホイールが充放電すべき電力を有効電力指令値とし、前記有効電力値との偏差に基づいてトルク指令値を演算するトルク指令演算部と、前記トルク指令値にトルク係数の逆数ゲインを乗じることでq軸電流指令値を演算するq電流指令演算部と、前記永久磁石形同期電動機の無効電力を検出し、無効電力値として出力する無効電力計算部と、符号反転ゲインを乗じた前記無効電力値を用いてd軸電流指令値を演算するd電流指令演算部と、前記永久磁石形同期電動機を発電機として機能させ、前記q軸電流指令値と前記d軸電流指令値とに基づいてベクトル制御によるトルク制御で駆動する制御回路と、を具備することを特徴とする
らに、本発明に係るフライホイール蓄電システムにおいて、前記永久磁石形同期電動機には、突極性があり、前記制御回路は、d軸とq軸のインダクタンスの差によるリラクタンストルクで前記永久磁石形同期電動機を駆動しても良い。
本発明によれば、フライホイールの駆動に永久磁石形同期電動機を用いることで、永久磁石形同期電動機は永久磁石による界磁があるため、励磁のための電流を必要せず、その分電流を低減することができるので、モータ損失を低減でき、充放電効率を向上させることができるという効果を奏する。
本発明に係る電力平準化装置の実施の形態の構成を示すブロック図である。 図1に示すフライホイール蓄電システムの構成を示すブロック図である。
次に、本発明の実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
本実施の形態の電力平準化装置は、蓄電デバイスで電力を充放電することで電力を平準化する装置であり、図1に示すように、フライホイール蓄電システム1と、連系インバータ2と、充放電指令演算ブロック3とを備えている
連系インバータ2は、交流側が商用系統電源4に接続された系統連系点に接続されていると共に、直流側がフライホイール蓄電システム1との直流リンク部に接続されている。連系インバータ2は、充放電指令演算ブロック3からの無効電力指令値Qに基づいて系統連系点での無効電力Qを制御するための無効電流を制御すると共に、充放電指令演算ブロック3からの直流電圧指令値Vdc に基づいて連系インバータ2とフライホイール蓄電システム1とを接続する直流リンク部の電圧Vdcを一定にするための有効電流を制御する。
充放電指令演算ブロック3は、連系点電圧検出器5によって検出した系統連系点の電圧Vと、連系インバータ電流検出器6によって検出した連系インバータ2の電流Iinvと、負荷電流検出器7によって検出した負荷8の負荷電流Iと、直流電圧検出器9によって検出した連系インバータ2とフライホイール蓄電システム1とを接続する直流リンク部の電圧Vdcとから有効電力指令値Pと無効電力指令値Qと直流電圧指令値Vdc とを演算する。そして、充放電指令演算ブロック3は、演算した無効電力指令値Q及び直流電圧指令値Vdc を連系インバータ2に出力すると共に、演算した有効電力指令値Pをフライホイール蓄電システム1に出力する。
フライホイール蓄電システム1は、FW装置10と、電力計算ブロック20と、トルク指令演算ブロック30と、電流指令演算ブロック40と、可変電圧可変周波数電源(VVVF)50とを備えている。
図2を参照すると、FW装置10は、FW11と、FW11に結合された永久磁石形同期電動機(以下、PMモータと称す)12と、回転子位置検出器(RE検出器と称す)13とを備えている。FW装置10は、充電時にはPMモータ12によってFW11を加速させて回転エネルギーを蓄え、放電時にはFW11の回転エネルギーをPMモータ12によってFW11を減速させて電気エネルギーに変換して出力する。RE検出器13は、PMモータ12の回転子位置を検出し、回転子位置検出値θを出力する。
電力計算ブロック20は、PMモータ12の有効電力と無効電力とを、PMモータ12における各相の電圧指令値V 、V 、V 及び電流値i、i、iを用いて検出し、有効電力検出値Pをトルク指令演算ブロック30に、無効電力検出値Qを電流指令演算ブロック40に出力する。
トルク指令演算ブロック30は、有効電力偏差演算部31と、有効電力PI演算部32とを備えている。トルク指令演算ブロック30では、FW11が充放電すべき電力を充放電指令演算ブロック3から出力される有効電力指令値Pとし、PMモータ12の有効電力検出値Pとの偏差を有効電力偏差演算部31で演算し、有効電力PI演算部32の演算結果をトルク指令値Tとして電流指令演算ブロック40に出力する。
電流指令演算ブロック40は、符号反転ゲイン演算部41と、無効電力PI演算部42と、逆数ゲイン演算部43とを備えている。電流指令演算ブロック40では、無効電力検出値Qを0に制御することによってd軸電流指令値I を演算すると共に、q軸電流指令値I をトルク指令値Tにトルク係数の逆数ゲインを乗じることで演算する。すなわち、無効電力PI演算部42は、符号反転ゲイン演算部41によって符号反転ゲインを乗じた無効電力検出値QにPI演算(比例積分演算)を施し、演算結果をd軸電流指令値I としてVVVF50に出力する。また、逆数ゲイン演算部43は、トルク指令値Tにトルク係数の逆数ゲインを乗じ、演算結果をq軸電流指令値I としてVVVF50に出力する。
VVVF50は、PMモータ12を発電機として機能させ、PMモータ12をベクトル制御によるトルク制御で駆動する制御回路である。VVVF50は、直流入力を平滑するコンデンサC1と、直流から三相交流へ変換するインバータ回路50aと、U相電流センサ50u、W相電流センサ50wと、U相、V相、W相の各電圧指令値V 、V 、V を生成し、生成した各電圧指令値V 、V 、V をインバータ回路50aに供給する制御部50bとを備えている。
インバータ回路50aは、ブリッジ接続されたスイッチ素子Q1〜Q6から構成されている。スイッチ素子Q1〜Q6としては、NPNバイポーラトランジスタや、FET(FieldEffect Transistor)を用いることもでき、また、トランジスタの代わりにIGBT(Insulated GateBipolor Transistor)や、ゲートターンオフサイリスタ(Gate Turnoff Thyristor)を用いることもできる。
U相電流センサ50uは、PMモータ12のU相巻線に流れる電流の電流値を、W相電流センサ50wは、PMモータ12のW相巻線に流れる電流の電流値をそれぞれ検出するモータ電流検出手段である。なお、U相電流センサ50uとW相電流センサ50wとしては、コイルとホール素子とによって構成された電流センサや、シャント抵抗を用いることができる。
制御部50bは、電気角検出部51と、V相電流演算部52と、3相/2相座標変換部53と、2相/dq軸座標変換部54と、d軸電流偏差演算部55と、d軸電流PI演算部56と、q軸電流偏差演算部57と、q軸電流PI演算部58と、dq軸/2相座標変換部59と、2相/3相座標変換部60と、PWMゲート信号生成部61とを備えている。
電気角検出部51は、RE検出器13によって検出された回転子位置検出値θを、極対数ゲイン倍することで電気角検出値θを算出し、算出した電気角検出値θを2相/dq軸座標変換部54とdq軸/2相座標変換部59とに出力する。
V相電流演算部52は、三相平衡条件の下で、U相電流センサ50uによって検出されたU相電流値Iと、W相電流センサ50wによって検出されたW相電流値Iとに基づい
て、V相電流値Iを演算する。
3相/2相座標変換部53は、U相電流センサ50uによって検出されたU相電流値Iと、W相電流センサ50wによって検出されたW相電流値Iと、V相電流演算部52によって演算されたV相電流値Iとからなる3相座標を、2相座標上のα軸電流値Iα及びβ軸電流値Iβに座標変換する。
2相/dq軸座標変換部54は、3相/2相座標変換部53によって座標変換された2相座標上のα軸電流値Iα及びβ軸電流値Iβと、電気角検出部51で算出された電気角検出値θとにより、dq座標上のd軸電流値Iとq軸電流値Iとを演算する。そして、2相/dq軸座標変換部54は、演算したd軸電流値Iはd軸電流偏差演算部55に、q軸電流値Iはq軸電流偏差演算部57にそれぞれ出力する。
d軸電流偏差演算部55は、電流指令演算ブロック40から出力されたd軸電流指令値I と、2相/dq軸座標変換部54から出力されたd軸電流値Iとの差分をd軸電流偏差として演算する減算器である。
d軸電流PI演算部56は、d軸電流偏差演算部55によって演算されたd軸電流偏差にPI演算(比例積分演算)を施し、d軸電流値Iが、d軸電流指令値I に一致するような電圧を指示するd軸電圧指令値V を演算する。
q軸電流偏差演算部57は、電流指令演算ブロック40から出力されたq軸電流指令値I と、2相/dq軸座標変換部54から出力されたq軸電流値Iとの差分をq軸電流偏差として演算する減算器である。
q軸電流PI演算部58は、q軸電流偏差演算部57によって演算されたq軸電流偏差にPI演算(比例積分演算)を施し、q軸電流値Iが、q軸電流指令値I に一致するような電圧を指示するq軸電圧指令値V を演算する。
dq軸/2相座標変換部59は、d軸電流PI演算部56から出力されたd軸電圧指令値V と、q軸電流PI演算部58から出力されたq軸電圧指令値V とを、電気角演算部51が演算した電気角検出値θを用いて、2相座標上のα軸電圧指令値Vα 及びβ軸電圧指令値Vβ に座標変換する。
2相/3相座標変換部60は、dq軸/2相座標変換部59から出力されたα軸電圧指令値Vα とβ軸電圧指令値Vβ とからなる2相座標を、3相座標上のU相電圧指令値V 、V相電圧指令値V 、W相電圧指令値V をそれぞれ演算し、求めたU相電圧指令値V 、V相電圧指令値V 、W相電圧指令値V をPWMゲート信号生成部61に出力する。
PWMゲート信号生成部61は、2相/3相座標変換部60から出力されたU相電圧指令値V 、V相電圧指令値V 、W相電圧指令値V に基づいて、インバータ回路50aのスイッチ素子Q1〜Q6をオン/オフするインバータゲート信号を生成して、インバータ回路50aを駆動する。
次に、フライホイール蓄電システム1の動作について説明する。
フライホイール蓄電システム1では、PMモータ12をベクトル制御によるトルク制御することで、FW11の充放電電力の制御を行う。
ベクトル制御を行うために必要な回転座標上の電流を得るため、3相/2相座標変換部53によって、U相電流センサ50uによって検出されたU相電流値Iと、W相電流センサ50wによって検出されたW相電流値Iと、V相電流演算部52によって演算されたV相電流値Iとからなる3相座標を、2相座標上のα軸電流値Iα及びβ軸電流値Iβに座標変換する。さらに、2相/dq軸座標変換部54によって、3相/2相座標変換部53によって座標変換された2相座標上のα軸電流値Iα及びβ軸電流値Iβと、電気角検出部51で算出された電気角検出値θとにより、dq座標上のd軸電流値Iとq軸電流値Iとを演算する。そして、PMモータ12を高効率で加減速するため、このd軸電流値Iとq軸電流値Iとを制御する。
d軸電流値Iを制御するためのd軸電流指令値I は、電力計算ブロック20によって検出された無効電力検出値Qに基づき、無効電力検出値Qを0に制御することによって演算する。すなわち、電力計算ブロック20によってPMモータ12の無効電力検出値Qを検出し、符号反転ゲイン演算部41によって無効電力検出値Qに符号反転ゲインを乗じ、無効電力PI演算部42によって符号反転ゲインを乗じた無効電力検出値QにPI演算(比例積分演算)を施し、演算結果をd軸電流指令値I とする。
q軸電流値Iを制御するためのq軸電流指令値I は、FW11が充放電すべき電力を有効電力指令値Pとし、有効電力指令値Pに基づいて演算する。まず、電力計算ブロック20によってPMモータ12の有効電力検出値Pを検出し、有効電力偏差演算部31によって有効電力指令値Pと有効電力検出値Pとの偏差を演算し、有効電力PI演算部32の演算結果をトルク指令値Tとする。次に、逆数ゲイン演算部43によってトルク指令値Tにトルク係数の逆数ゲインを乗じ、演算結果をq軸電流指令値I とする。
以降の制御は、通常のPMモータ12の制御と同様である。
d軸電流偏差演算部55によってd軸電流指令値I とd軸電流値Iとのd軸電流偏差を演算し、d軸電流PI演算部56によってd軸電流偏差にPI演算(比例積分演算)を施してd軸電圧指令値V を演算する。そして、q軸電流偏差演算部57によってq軸電流指令値I とq軸電流値Iとのq軸電流偏差を演算し、q軸電流PI演算部58によって演算されたq軸電流偏差にPI演算(比例積分演算)を施してq軸電圧指令値V を演算する。
dq座標上のd軸電圧指令値V 及びq軸電圧指令値V は、dq軸/2相座標変換部59によって2相座標上のα軸電圧指令値Vα 及びβ軸電圧指令値Vβ に座標変換する。そして、2相座標上のα軸電圧指令値Vα 及びβ軸電圧指令値Vβ は、2相/3相座標変換部60によって3相座標上のU相電圧指令値V 、V相電圧指令値V 、W相電圧指令値V に座標変換する。そして、PWMゲート信号生成部61によって、3相座標上のU相電圧指令値V 、V相電圧指令値V 、W相電圧指令値V からインバータ回路50aのスイッチ素子Q1〜Q6をオン/オフするインバータゲート信号を生成することで、FW11の高効率制御が可能となる。
次に、電力計算ブロック20によるPMモータ12の有効電力と無効電力との検出方法について詳細に説明する。
本実施の形態では、上述のように、PMモータ12における各相の電圧指令値V 、V 、V 及び電流値i、i、iを用いて、有効電力検出値Pと無効電力検出値Qとを演算する。
有効電力検出値Pは、次式によって演算する。
Figure 0006787004
無効電力検出値Qは、次式によって演算する。
Figure 0006787004
FW11を駆動するPMモータ12に突極性のあるIPMモータを用いた場合、d軸電流を積極的に流し、d軸とq軸のインダクタンスの差によるリラクタンストルクで駆動することで更に高効率となるが、その制御を行うには、PMモータ12のd軸インダクタンスとq軸インダクタンスの値を正確に把握する必要があるが、d軸インダクタンスとq軸インダクタンスを精度よく推定するのは非常に難しい。そこで、本実施の形態では、[数2]を用いて電圧指令値V 、V 、V 及び電流値i、i、iから無効電力検出値Qを算出して、その無効電力検出値Qを0にするようにd軸電流指令値I を可変する制御を行う。これにより、PMモータ12の電力を有効電力のみとすることが可能となり、d軸インダクタンスとq軸インダクタンスが把握できなくても、高効率にFW11を充放電することが可能となる。
また、FW11以外のアプリケーションでも加減速を行うシステムであれば、有効電力指令値Pをモータ角速度指令に変更すると共に、有効電力検出値Pをモータ角速度検出値に変更し、PI制御ゲインを再調整すれば、加減速中の効率を高めるのに本発明が適用できる。
以上説明したように、本実施の形態は、エネルギーを回転エネルギーとして蓄積するFW11と、FW11の加減速を行うことで、回転エネルギーを電気エネルギーに変換、又はFW11の電気エネルギーを回転エネルギーに変換するPMモータ12と、PMモータ12を発電機として機能させ、PMモータ12をベクトル制御する制御回路として機能するVVVF50とを備えている。
この構成により、FW11の駆動にPMモータ12を用いることで、PMモータ12は永久磁石による界磁があるため、励磁のための電流を必要せず、その分電流を低減することができるので、モータ損失を低減でき、充放電効率を向上させることができる。
さらに、本実施の形態において、VVVF50は、PMモータ12をトルク制御で制御する。すなわち、本実施の形態は、PMモータ12の有効電力を検出し、有効電力値Pとして出力する有効電力計算部として機能する電力計算ブロック20と、FW11が充放電すべき電力を有効電力指令値Pとし、有効電力値Pとの偏差に基づいてトルク指令値Tを演算するトルク指令演算部として機能するトルク指令演算ブロック30と、トルク指令値Tにトルク係数の逆数ゲインを乗じることでq軸電流指令値I を演算するq電流指令演算部として機能する電流指令演算ブロック40とを備えている。
この構成により、PMモータ12を基本となるベクトル制御で駆動することができる。
さらに、本実施の形態において、VVVF50は、磁束成分となるd軸電流Iが0になるように制御する。すなわち、本実施の形態は、PMモータ12の無効電力を検出し、無効電力値Qとして出力する無効電力計算部として機能する電力計算ブロック20と、
符号反転ゲインを乗じた無効電力検出値Qを用いてd軸電流指令値I を演算するd電流指令演算部として機能する電流指令演算ブロック40とを備えている。
この構成により、PMモータ12の電力を有効電力のみとすることが可能となり、d軸インダクタンスとq軸インダクタンスとを正確に把握できなくても、高効率にFW11を充放電することが可能となる。
さらに、本実施の形態において、PMモータ12には、突極性があり、VVVF50は、d軸とq軸のインダクタンスの差によるリラクタンストルクでPMモータ12を駆動する。
この構成により、PMモータ12は磁束成分となるd軸電流を0にするともっとも効率が高いが、突極性のあるPMモータ12を用いた場合、d軸とq軸のインダクタンスの差によるリラクタンストルクを活用することで更に高効率で駆動することができる。
以上の実施の形態で説明された構成、形状、大きさおよび配置関係については本発明が理解・実施できる程度に概略的に示したものにすぎず、また数値および各構成の組成(材質)等については例示にすぎない。従って本発明は、説明された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示される技術的思想の範囲を逸脱しない限り様々な形態に変更することができる。
1 フライホイール蓄電システム
2 連系インバータ
3 充放電指令演算ブロック
4 商用系統電源
5 連系点電圧検出器
6 連系インバータ電流検出器
7 負荷電流検出器
8 負荷
9 直流電圧検出器
10 フライホイール装置(FW装置)
11 フライホイール(FW)
12 永久磁石形同期電動機(PMモータ)
13 回転子位置検出器(RE検出器)
20 電力計算ブロック
30 トルク指令演算ブロック
31 有効電力偏差演算部
32 有効電力PI演算部
40 電流指令演算ブロック
41 符号反転ゲイン演算部
42 無効電力PI演算部
43 逆数ゲイン演算部
50 可変電圧可変周波数電源(VVVF)
50a インバータ回路
50u U相電流センサ
50w W相電流センサ
50b 制御部
51 電気角検出部
52 V相電流演算部
53 3相/2相座標変換部
54 2相/dq軸座標変換部
55 d軸電流偏差演算部
56 d軸電流PI演算部
57 q軸電流偏差演算部
58 q軸電流PI演算部
59 dq軸/2相座標変換部
60 2相/3相座標変換部
61 PWMゲート信号生成部
C1 コンデンサ

Claims (2)

  1. エネルギーを回転エネルギーとして蓄積するフライホイールと、
    前記フライホイールの加減速を行うことで、回転エネルギーを電気エネルギーに変換、又は前記フライホイールの電気エネルギーを回転エネルギーに変換する永久磁石形同期電動機と、
    前記永久磁石形同期電動機の有効電力を検出し、有効電力値として出力する有効電力計算部と、
    前記フライホイールが充放電すべき電力を有効電力指令値とし、前記有効電力値との偏差に基づいてトルク指令値を演算するトルク指令演算部と、
    前記トルク指令値にトルク係数の逆数ゲインを乗じることでq軸電流指令値を演算するq電流指令演算部と、
    前記永久磁石形同期電動機の無効電力を検出し、無効電力値として出力する無効電力計算部と、
    符号反転ゲインを乗じた前記無効電力値を用いてd軸電流指令値を演算するd電流指令演算部と、
    前記永久磁石形同期電動機を発電機として機能させ、前記q軸電流指令値と前記d軸電流指令値とに基づいてベクトル制御によるトルク制御で駆動する制御回路と、を具備することを特徴とするフライホイール蓄電システム。
  2. 前記制御回路は、d軸とq軸のインダクタンスの差によるリラクタンストルクで前記永久磁石形同期電動機を駆動することを特徴とする請求項記載のフライホイール蓄電システム。
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