JP6786430B2 - 太陽電池、多接合型太陽電池、太陽電池モジュール及び太陽光発電システム - Google Patents

太陽電池、多接合型太陽電池、太陽電池モジュール及び太陽光発電システム Download PDF

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Description

実施形態は、太陽電池、多接合型太陽電池、太陽電池モジュール及び太陽光発電システムに関する。
高効率な太陽電池として多接合型(タンデム)太陽電池がある。波長帯毎に効率の良いセルを用いることができるため、単接合よりも高効率が期待される。CIGSを始めとしたカルコパイライト太陽電池は効率が高いことが知られており、ワイドギャップ化をすることによりトップセル候補となりうる。しかしながら、トップセルとして用いる場合バンドギャップ以下の光を透過させるために透明電極を用いる必要がある。透明電極上に直接光吸収層を成膜すると界面が酸化してしまい良いコンタクトが形成できずに効率が高くなりにくい。
特許第5875124号
実施形態は、変換効率を向上させた太陽電池、多接合型太陽電池、太陽電池モジュール及び太陽光発電システムを提供する。
実施形態の太陽電池は、第1電極と、第2電極と、第1電極と第2の電極の間に光吸収層3を有し、第1電極と光吸収層3の間に開口率が50%以上99.95%以下のドット領域を有し、ドットは、導電性部材で構成され、ドットは、前記光吸収層と接していて、ドットは、Pd、MoとRuのうちのいずれか1種以上で構成され、ドットは中空形状又は開口形状を有する。
実施形態にかかわる太陽電池の断面概念図。 実施形態にかかわるイメージ図。 実施形態にかかわるイメージ図。 実施形態にかかわる太陽電池の断面概念図。 実施形態にかかわる太陽電池の断面概念図。 実施形態にかかわる太陽電池の断面概念図。 実施形態にかかわる太陽電池の一部の断面概念図。 実施形態にかかわる太陽電池の一部の断面概念図。 実施形態にかかわる光学顕微鏡像。 実施形態にかかわる光学顕微鏡像。 実施形態にかかわる光学顕微鏡像。 実施形態にかかわる光学顕微鏡像。 実施形態にかかわる太陽電池の断面概念図。 実施形態にかかわる多接合太陽電池の断面概念図。 実施形態にかかわる太陽電池モジュールの概念図。 実施形態にかかわる太陽光発電システムの概念図。
以下、図面を参照しながら、本発明の好適な一実施形態について詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、本実施形態に係る太陽電池100は、基板1と、基板1上に第1電極2と、を備える。第1電極2と第2電極6の間に、光吸収層3とn型層5が存在する。また、第1電極2とn型層5の間に、光吸収層3が存在する。そして、第1電極2と光吸収層3の間に、ドット領域4を有する。
(基板)
実施形態の基板1としては、ソーダライムガラスを用いることが望ましく、石英、白板ガラス、化学強化ガラスなどガラス全般、ステンレス、Ti(チタン)又はCr(クロム)等の金属板あるいはポリイミド、アクリル等の樹脂を用いることもできる。
(第1電極)
実施形態の第1電極2は、太陽電池100の電極である。第1電極2は、例えば、基板1上に形成された半導体膜を含む透明電極である。第1電極2は、基板1と光吸収層3の間に存在する。第1電極2としては、酸化インジウムスズ(ITO:Indium-Tin Oxide)を少なくとも含む半導体膜を用いることができる。光吸収層3側のITO上には、SnO、TiO、キャリアドープされたZnO:Ga、ZnO:Alなどの酸化物を含む層を積層してもよい。基板1側から光吸収層3側にITOとSnOを積層したものでもよいし、基板1側から光吸収層3側にITO、SnOとTiOを積層したものなどでもよい。第1電極2の光吸収層と接する層は、ITO、SnOとTiOのうちのいずれかの酸化物層であることが好ましい。また、基板1とITOの間にSiO等の酸化物を含む層をさらに設けても良い。第1電極2は基板1にスパッタするなどして製膜することができる。第1電極2の膜厚は、例えば、100nm以上1000nm以下である。実施形態の太陽電池を多接合型の太陽電池に用いる場合は、実施形態の太陽電池はトップセル側やミドルセル側に存在して、第1電極2は透光性のある半導体膜であることが好ましい。
(光吸収層)
実施形態の光吸収層3は、p型の化合物半導体層である。光吸収層3は、第1電極2とn型層5との間に存在する。光吸収層3は、I族、III族とVI族元素を含む化合物を含む層である。I族元素は、Cuを少なくとも含むことが好ましい。III族元素は、Gaを少なくとも含むことが好ましい。VI族元素は、Seを少なくとも含むことが好ましい。I族(Ib族)元素、III族(IIIb)族元素とVI族(VIb族)元素を含む、例えばCu(In,Ga)SeやCuInTe、CuGaSe、Cu(In,Al)Se,Cu(Al,Ga)(S,Se)、Cu(In,Ga)(S,Se)、CuGa(S,Se),Ag(In,Ga)Seといったカルコパイライト構造を有する化合物半導体層を光吸収層として用いることができる。Ib族元素がCu又はCu及びAgからなり、IIIb族元素がGa、AlとInのうちの1種以上の元素であり、VIb族元素は、Se、SとTeのうちの1種以上の元素であることが好ましい。その中でも、Ib族元素がCuからなり、IIIb族元素がGa、Al、又は、Ga及びAlからなり、VIb族元素は、Se、S、又は、Se及びSからなることがより好ましい。IIIb族元素にInが少ないと、多接合型の太陽電池のトップセルとして、光吸収層3のバンドギャップを好適な値に調整しやすいことが好ましい。光吸収層3の膜厚は、例えば、800nm以上3000nm以下である。
元素の組み合わせにより、バンドギャップの大きさを目的とする値に調節しやすくすることができる。目的とするバンドギャップの値とは、例えば1.0eV以上2.7eV以下である。
光吸収層3の製膜方法は、3段階法などの蒸着プロセス等が挙げられ、ドット領域4を有する第1電極2上に製膜可能な方法であれば限定されない。第1電極2上に中間層を有し、中間層上にドット領域4を有する太陽電池であっても、光吸収層3の製膜方法は同様である。
(ドット領域)
実施形態のドット領域4は、第1電極2と光吸収層3との間に存在するドットを有する領域である。ドット領域4は、ドットが存在しその開口率が50%以上の領域である。非開口部分にドットが存在する。非開口部分では、ドットは、光吸収層3の第1電極2方向を向いている面と接している。また、ドットが光吸収層3と接した面とは反対側の面は、第1電極2の光吸収層3を向いている面と接している。また、開口部分、つまり、ドットが存在しない領域には、光吸収層3が存在する。ドット領域4は、第1電極2への高い透光性を備え、かつ、光吸収層3を構成する化合物半導体の酸化を抑える効果を有する。化合物半導体と第1電極2との界面での酸化領域形成を抑える働きも有し、コンタクト部分がドットになることで、ドット部分に電界を集中し、界面再結合を抑え開放電圧を向上できる。光吸収層3の酸化が抑えられると開放電圧が向上し、変換効率も向上する。第1電極2上に絶縁層を導入すると、電極と化合物半導体のコンタクト部分が物理的に少なくなり(絶縁領域がパッシベーション膜に相当する)、更に界面再結合を抑制し、高い開放電圧を保つことができる。高い透光性は、多接合型太陽電池のトップセルとして用いる際に好適な特性である。また、多接合型太陽電池に用いるだけでなく、透明性が求められる太陽電池の用途としても、実施形態の太陽電池は好適である。
ドット領域4の開口率([ドットが存在する領域の面積]/[第1電極2の面積])は、高いと透明性に優れる。光吸収層3の酸化防止としての機能は、極めて高い開口率でも生じる。具体的なドット領域4の開口率は、50%以上99.95%以下であることが好ましい。開口率が50%未満であると、透光性が低下してしまい好ましくない。開口率は、99%未満は有効数字2桁(四捨五入)で表し、99%以上では有効数字3桁又は4桁(四捨五入)で表す。また、開口率が99.95%を超えるとドット領域4の存在による光吸収層3の酸化防止の効果がほとんど見られず、変換効率向上に寄与しにくくなる。より好ましい開口率は、61%以上99.95%以下、80%以上99.95%以下である。このような高い開口率でも酸化防止機能を有するのは、ドットが分散して光吸収層3と第1電極2の間に存在することで、酸化膜の形成を阻害しているからであると考えられる。化合物半導体と電極間にはコンタクト抵抗が生じるが、その部分で低抵抗のドットを介した伝導が支配的になり、かつ、ドットの存在する部分では酸化膜が形成されにくくなるために、良好なコンタクトが形成される。そのため、ドット部分に集電され、高い開口率を保ちつつ、効果的に機能する。
ドットは、光吸収層3と反応しない材料又はほとんど反応しない材料で構成されることが好ましい。そこで、ドットは、金属、合金と導電性酸化物のうちのいずれか1種以上を含むことが好ましい。光吸収層3がSeやSを含む場合、ドットを構成する材料はSeやSによる腐食に耐えられる材料が望ましい。金属であれば、貴金属系元素やMoが好ましい。そこで、ドットの金属又は合金に含まれる金属は、Mo、Ru、Rh、Pd、Ag、IrとPtなどのうちのいずれか1種以上が望ましい。導電性酸化物としては、Se及びS耐食性の観点から、RuO、PdO、Rh、PtO、IrOなどが好ましい。また、光吸収層3とオーミック接続できる金属が好ましい。仕事関数が深い金属や化合物(酸化物)が好ましい。仕事関数は、5.4eV以上の金属や化合物(酸化物)が好ましい。これらのことから、ドットは、Mo、Pt、IrとPdのうちのいずれか1種以上を含むことがより好ましい。これらドットは、一種でも二種以上の材料の組合わせで構成されていても良い。
ドットの形状は、特に限定されない。ドットの形状の具体例としては、円形、楕円型、多角形などが挙げられる。これらの円形、楕円型、多角形は中空(O型など)や開口(C型や括弧形状など)を有するものでもよく、特に限定はない。ドットの大きさは、2nm以上20μm以下が好ましい。ドットの大きさは、6nm以上10μm以下がより好ましい。ドットが小さすぎると第1電極2面上で分散させるのが困難である。また、ドットが大きすぎると、透光性のばらつきが生じたり、光吸収層3が酸化されやすくなったりするため好ましくない。ドット領域4のドット高さは、特に限定されないが、作製のしやすさなどの観点から、2nm以上50μm以下が好ましい。光吸収層3の移動度があまり高くない場合は、穴あきの中空形状のドットを用いることで金属同士の間隔を縮めつつ、開口率を高くできるという点で好ましい。金属粒子を含んだ溶液を塗布・乾燥させることによって第1電極2上に形成させたドットである場合、金属粒子は一部凝集している場合がある。
ドットは分散して光吸収層3と第1電極2の間に存在することが好ましい。そこで、ドット領域は、全体的に上記開口率を満たすことが好ましい。
光吸収層3の第1電極2を向く面を図2のイメージ図のように格子状に12領域(横2、縦6)に等分割し、各領域の中央部を含む断面をたとえば40k倍でSEM(Scanning Electron Microscope:走査型電子顕微鏡)観察する。領域は、長辺方向に6分割、短辺側に2分割する。形状が正方形である場合は、どちらを6分割してもよい。観察する断面は、光吸収層3の第1電極2を向く面に対して垂直方向の光吸収層3、ドット領域4と第1電極2を含む面である。さらに、観察する12の断面は、すべて図2中の仮想線X1からX6までの線上の断面のように、同一方向の断面である。格子領域の中心を通る各線の角度は、ドット領域4が観察できるように任意に選択される。ドット領域4がSEM像で7個確認できる面を観察する。観察面中の6x10−6mmの領域を観察し、図3のイメージ図のようなSEM像を得る。そして、図3のイメージ図に示すようにドット領域4の各ドット(図3では、4A、4B、4C、4D、4E、4F、4G)を第1電極2側へ射影する。各ドットの射影したときの長さをL、L…L(図3では、LからL)とする。この、LからLをドットの大きさとする。観察面の第1電極2の幅をLとする。LからLの和をLとする。そして、(L/Lで求められる開口率が上記開口率を満たすことが、ドット領域4は、上記開口率を満たすことを意味する。つまり、50%≦(L/L≦99.5%が好ましい。61%≦(L/L≦99.5%がより好ましい。80%≦(L/L≦99.5%がより好ましい。そして、12の断面のすべてで上記開口率を満たした状態がより好ましい。この状態を、ドット領域4は全体的に上記開口率を満たすものとする。SEM観察像中にドット領域が7個確認できない場合は、適宜倍率を変化させ、場合によってはTEM(Transmission Electron Microscope:透過型電子顕微鏡)観察を行う。
また、各ドット大きさの差は小さいことが好ましい。ここで、L、L…Lの平均値をLAVEとする。L、L…Lのうちの最大値をLMAXとする。L、L…Lのうちの最小値をLMINとする。このとき、0.8LAVE≦LMIN≦LMAX≦1.2LAVEを満たすとき、ドット領域4中のドットの大きさの最小値及び最大値は、ドットの平均値の0.8倍以上1.2倍以下であることを意味し、好ましい。同様に、0.9LAVE≦LMIN≦LMAX≦1.1LAVEを満たすとき、ドット領域4中のドットの大きさの最小値及び最大値は、ドットの大きさの平均値の0.9倍以上1.1倍以下であることを意味し、より好ましい。また、12つの断面のすべてで、各ドットの大きさの差が小さいことが好ましい。この状態を、ドット領域4は全体的に上記ドットの大きさの差が小さい条件を満たすものとする。
また、ドットが偏在していると、ドットが多い領域では透光性が低く、ドットが少ない領域では光吸収層3の第1電極2を向いた面が酸化しやすいため好ましくない。そこで、ドット領域4中のドット間隔の差は小さいことが好ましい。ドット領域4中のドット間隔の最小値及び最大値は、ドット間隔の平均値の0.8倍以上1.2倍以下であることが好ましい。ドット領域4中のドット間隔の最小値及び最大値は、ドット間隔の平均値の0.9倍以上1.1倍以下であることがより好ましい。ドット間隔のばらつきについて、図3のイメージ図を用いて説明する。ドット間隔を求める際に用いるSEM像は、開口率を求めるSEM像と同じである。ドット領域4の各ドット(図3では、4A、4B、4C、4D、4E、4F、4G)を第1電極2側へ射影する。射影された部分L、L…L(図3では、LからL)の間の距離をD、D…D(図3では、DからD)とする。D、D…Dの平均値をDAVEとする。D、D…Dのうちの最大値をDMAXとする。D、D…Dのうちの最小値をDMINとする。このとき、0.8DAVE≦DMIN≦DMAX≦1.2DAVEを満たすとき、ドット領域4中のドット間隔の最小値及び最大値は、ドット間隔の平均値の0.9倍以上1.1倍以下であることを意味する。同様に、0.9DAVE≦DMIN≦DMAX≦1.1DAVEを満たすとき、ドット領域4中のドット間隔の最小値及び最大値は、ドット間隔の平均値の0.8倍以上1.2倍以下であることを意味する。同観点から、ドット間隔は、0.8nm以上24μm以下が好ましい。このようにドットが均一に分散していると、光透過性にばらつきが少なく、太陽電池100の光学特性が向上し、また、同じ開口率で同じ大きさのドットである場合、均一に分散している程、光吸収層3の酸化防止の機能が向上して好ましい。これは、ドットが非常に少ない又は無い領域において酸化が進行しやすく、ドットが少しでもあることで酸化膜の形成を阻害し、結果として変換効率が向上すると考えられる。従って、12の断面のすべてで上記ドット間隔を満たした状態も好ましい。この状態を、ドット領域4は全体的に上記ドット間隔を満たすものとする。
ドット領域4は、ドットとなる金属粒子を含んだ液体を塗布・乾燥させる方法や、金属膜、酸化膜や窒化膜を製膜してマスクを用いて任意のドットパターンになるように加工する方法や、ドットパターン形状を有する鋳型を用いてインプリントすることによって形成することができる。
ドット領域4のドットの面内方向の平均直径は、光吸収層3の前記第1電極側の界面の面内方向の平均結晶粒径よりも小さいことが好ましい。光吸収層3を構成する化合物半導体の結晶サイズよりも小さいことが望ましい。これにより、発生した電荷のドット領域への輸送と捕集が、発生した結晶内で完結することになり、結晶粒界での電荷の再結合失活による電流低下、及び粒界通過による電圧降下を回避することができる。
図4と図5に実施形態の太陽電池100の断面概念図を示す。図4の概念図は、ドット領域4のドットの面内方向の平均直径は、光吸収層3の第1電極2側の界面の面内方向の平均結晶粒径よりも小さい太陽電池100を表している。図5の概念図は、ドット領域4のドットの面内方向の平均直径は、光吸収層3の第1電極2側の界面の面内方向の平均結晶粒径よりも小さい太陽電池100を表している。ドット領域4のドットの面内方向の平均直径及び光吸収層3の第1電極2側の界面の面内方向の平均結晶粒径は、開口率を求めるSEM像と同じSEM像から求められる。ドット領域4のドットの面内方向の平均直径は、SEM像の各ドットの幅方向の長さの平均値である。光吸収層3の第1電極2側の界面の面内方向の平均結晶粒径は、SEM像の光吸収層3の第1電極2側の界面の幅方向の長さ(概念図のd1−d6、d7−d11)の平均値である。図4及び図5において、光吸収層3の粒界を破線で表している。図4及び図5において、ドットと直接的に接していない光吸収層3の結晶に星マークを印している。
図4と図5を比較すると図4の概念図に示す太陽電池100は、ドットの面内方向の平均直径に対して光吸収層3の第1電極2側の界面の面内方向の平均結晶粒径が小さいためドットと直接的に接していない光吸収層3の結晶が図5の概念図に示す太陽電池100に比べ多い。ドットと直接的に接していない光吸収層3の結晶は、発電で生じた正孔が光吸収層3の粒界を経てドットに到達する。粒界を正孔が経ると再結合失活や電圧降下が生じるなど好ましくない。ドット領域4のドットの面内方向の平均直径は、光吸収層3の第1電極2側の界面の面内方向の平均結晶粒径よりも小さいという関係を満たすことで、光吸収層3での発電した電力を効率良く伝送できるという利点を有する。
ドット領域4のドットの面内方向の平均直径は、数100nm程度の大きさであることが望ましい。多接合で形成した太陽電池の場合、光はトップセルと呼ばれる第一の光電変換部位を有する太陽電池において吸収できない波長の光を、ボトムセルと呼ばれる第二の光電変換部位を有する太陽電池へと通過させることが必要である。このトップセルの光透過率を上げるためには、ドット領域を小さくし、開口率を大きくすれば良いが、その場合、電荷の捕集領域が少なくなり、結果として太陽電池の出力は低下する。しかし、数100nm程度の入射波長と同程度か、それよりも小さいサイズのドットになると、開口率が大きくなくても、光透過率は大きく低下しない。従って、開口率は大きく変えずに、ドットのサイズを透過させたい波長と同等かそれ以下にしておくことが望ましい。
図6と図7に実施形態の太陽電池100の断面拡大部分概念図を示す。ドット領域4を構成する材料によっては下地基板から拡散してくる元素をブロックする可能性がある。これにより、光吸収層の性能低下、及び形成の阻害がある。これに対し、ドットサイズを数100nm程度とすることで、ドットの無い領域からの元素が、ドット領域上へも拡散するため、光吸収層形成への障害が無くなる。
図6には、ドット領域のドットの面内方向の平均直径が大きい、例えば200nm以上のときの概念図を示している。図6に示す概念図では、ドット上の光吸収層3の結晶が小さく、第1電極2(透明電極)上の光吸収層3の結晶が大きい傾向がある。また、光吸収層3の結晶は、ドットに沿って成長する傾向があることが確認され、第1電極2上の結晶は、大粒径であり、かつ、ドットと直接的に接しやすい傾向がある。一方、ドット上の光吸収層3の結晶は、第1電極2上の結晶と比較すると小粒径である。小粒径の結晶が多いと、粒界が増え、上述の理由により、発電効率が低下してしまう。
図7には、ドット領域のドットの面内方向の平均直径が小さい、例えば100nm以下のときの概念図を示している。図7に示す概念図では、図6の概念図に示すものと同様にドット上の光吸収層3の結晶が小さく、第1電極2(透明電極)上の光吸収層3の結晶が大きい傾向がある。また、光吸収層3の結晶は、ドットに沿って成長する傾向があることが確認され、第1電極2上の結晶は、大粒径であり、かつ、ドットと直接的に接しやすい傾向がある。一方、ドット上の光吸収層3の結晶は、第1電極2上の結晶と比較すると小粒径である。小粒径の結晶が多いと、粒界が増え、上述の理由により、発電効率が低下してしまう。図7の概念図に示す形態では、ドットの大きさが小さいため、大粒径な結晶の比率が高い点で好ましい。また、同じ開口率であれば、ドットの大きさが小さい方が各結晶と直接的に接する比率が高まり、粒界を介して正孔が移動する比率を下げることができる。図7のようにドットサイズが小さいと、光吸収層3の結晶が大粒径化し、再結合活性の抑制や電圧低下防止に効果がある。図6及び図7において、光吸収層3の粒界を破線で表している。図6及び図7において、ドットと直接的に接していない光吸収層3の結晶に星マークを印している。
従って、ドットの面内方向の平均直径が100nm以下であると、光吸収層3の結晶品質を高め、かつ、発電効率の観点から、光吸収層3の結晶品質、すなわち、光吸収層3の結晶が大粒径であることが好ましい。例えば、ドット領域4を構成する材料がモリブデンであった場合、このドット領域上に成長する結晶は、ドット領域外から拡散してくる元素によって大きな粒径の結晶ができると考えられる。これらのことからドットの面内方向の平均直径は、2nm以上100nm以下であることが好ましく、6nm以上50nm以下であることがより好ましい。
(n型層)
実施形態のn型層5は、n型の半導体層である。n型層5は、光吸収層3と第2電極6との間に存在する。n型層5は、光吸収層3の第1電極2側を向いた面とは反対側の面と物理的に接した層である。そして、n型層5は、光吸収層3とヘテロ接合する層である。n型層5は、高い開放電圧の光電変換素子を得ることのできるようにフェルミ準位が制御されたn型半導体が好ましい。n型層5は、例えば、Zn1−y1−x、Zn1−y−zMgO、ZnO1−x、Zn1−zMgO(MはB、Al、In及びGaからなる群から選ばれる少なくとも1つの元素)や、CdSなどを用いることができる。n型層5の厚さは、2nm以上800nm以下であることが好ましい。n型層5は、例えば、スパッタやCBD(化学溶液析出法)によって製膜される。n型層5をCBDで製膜する場合、例えば、水溶液中で金属塩(例えばCdSO)、硫化物(チオウレア)と錯化剤(アンモニア)を化学反応により、光吸収層3上に形成できる。光吸収層3にCuGaSe層、AgGaSe層、CuGaAlSe層、CuGa(Se,S)層などIIIb族元素にInを含まないカルコパイライト型化合物を用いた場合、n型層5としては、CdSが好ましい。
(酸化物層)
実施形態の酸化物層は、n型層5と第2電極6の間に設けることが好ましい薄膜である。酸化物層は、Zn1−xMgO、ZnO1−yとZn1−xMg1−y(0≦x,y<1)のいずれかの化合物を含む薄膜である。酸化物層は、第2電極6側を向いたn型層5の面のすべてを覆っていない形態でもよい。例えば、第2電極6側のn型層5の面の50%を覆っていればよい。ほかの候補として、ウルツ型のAlNやGaN、BeOなども挙げられる。酸化物層の体積抵抗率は、1Ωcm以上であると光吸収層3内に存在する可能性のある低抵抗成分に由来するリーク電流を抑えることが可能になるという利点がある。なお、実施形態では、酸化物層を省略することができる。これらの酸化物層は、酸化物粒子層であり、酸化物層中には多数の空隙を有することが好ましい。中間層は、上記の化合物や物性に限定されるものではなく、太陽電池の変換効率向上等に寄与する層であればよい。中間層は、物性の異なる複数の層であってもよい。
(第2電極)
実施形態の第2電極6は太陽光のような光を透過し尚且つ導電性を有する電極膜である。第2電極6は、中間層やn型層5の光吸収層3側を向いた面とは反対側の面と物理的に接している。第2電極6と第1電極2の間に、接合した光吸収層3とn型層5が存在する。第2電極6は、例えば、Ar雰囲気中でスパッタリングを行なって製膜される。第2電極6は、例えば、アルミナ(Al)を2wt%含有したZnOターゲットを用いたZnO:Al或いはジボランまたはトリエチルボロンからのBをドーパントとしたZnO:Bを用いることができる。
(第3電極)
実施形態の第3電極は、光電変換素子100の電極であって、第2電極上の光吸収層3側とは反対側に形成された金属膜である。第3電極としては、NiやAl等の導電性の金属膜を用いることができる。第3電極の膜厚は、例えば、200nm以上2000nm以下である。また、第2電極6の抵抗値が低く、直列抵抗成分が無視できるほどの場合等には、第3電極を省いても構わない。
(反射防止膜)
実施形態の反射防止膜は、光吸収層3へ光を導入しやすくするための膜であって、第2電極6上又は第3電極上の光吸収層3側とは反対側に形成されている。反射防止膜としては、例えば、MgFやSiOを用いることが望ましい。なお、実施形態において、反射防止膜を省くことができる。各層の屈折率に応じて膜厚を調整する必要があるが、70−130nm(好ましくは、80−120nm)蒸着することが好ましい。
(第2実施形態)
図8に示すように、本実施形態に係る太陽電池101は、基板1と、基板1上に第1電極2と、を備える。第1電極2と第2電極6の間に、光吸収層3とn型層5が存在する。また、第1電極2とn型層5の間に、光吸収層3が存在する。そして、第1電極2と光吸収層3の間に、ドット領域4を有する。ドット領域4のドット間には、第1絶縁膜7が存在する。ドット領域4のドットが中空である場合には、中空部分にも第1絶縁膜7が存在することが好ましい。第1絶縁膜7に関すること以外は、第1実施形態の太陽電池100と共通する。第1実施形態と第2実施形態で共通する説明は省略する。
(第1絶縁膜)
第1絶縁膜7は、ドットの間の光吸収層3と第1電極2の間の全面又は一部に存在する。第1絶縁膜7は、光吸収層3の酸化を防止する透光性のある膜である。第1電極2の光吸収層3側を向く面は、第1絶縁膜7の第1電極2側を向く面と物理的に接する。光吸収層3の第1電極2側を向く面は、第1絶縁膜7の光吸収層3側を向く面と物理的に接する。第1絶縁膜7の側面、つまりドット領域4側を向く面は、ドット又は光吸収層3と物理的に接する。ドット領域4によって光吸収層3の酸化を一部の防止できるが、酸化防止の観点からはドット領域4の開口率が低い方が良いが、光の透過率が低下してしまうため好ましくない。また、第1絶縁膜7を光吸収層3と第1電極2の間の全面に設け、ドット領域4を設けない太陽電池では電極と光吸収層のコンタクトが良好でなくなり変換効率が向上しない。単純に絶縁膜を導入すると、太陽電池の直列抵抗成分(Rs)が大きくなり効率が減少してしまう。
第1絶縁膜7が光吸収層3と第1電極2の間に存在すると、第1電極2と光吸収層3間の電気伝導を抑制することができ、曲率因子FFが向上し、変換効率が向上する。第1絶縁膜としては、酸化膜と窒化膜のいずれかが挙げられる。酸化膜としては、具体的には、AlO、SiOとMgOと(Al,Si,Mg)Oのうちのいずれか1種以上の膜が好ましい。また、窒化膜としては、SiN、AlNとGaNと(Si,Al,Ga)Nのうちのいずれか1種以上の膜が好ましい。第1絶縁膜7の厚さは、ドット領域4のドットの高さより厚くてもよいが、好ましくは、ドットの高さ以下であり、1nm以上80nm以下である。第1絶縁膜7の厚さは、ドットの高さ以下であり、5nm以上50nm以下がより好ましい。第1絶縁膜7は、ドット間における光吸収層3と第1電極2の間の全面を覆わなくても上記効果がある。酸化防止及びFF向上の観点、並びに、製膜プロセスの観点からは、第1絶縁膜7は、ドット間における光吸収層3と第1電極2の間の全面に存在することが好ましい。
図9から12に、第1電極2上にドット領域4と第1絶縁膜7が形成された部材の光学顕微鏡像を示す。図9から12の光学顕微鏡像は、すべて同一スケールである。図9は、モリブデンからなるドットで、中空の円形(O型)、ドットサイズ5μm、ドット間隔8μmで、開口率が82%、ドット高さ50nmのドット領域4を有する。そして、図9には、第1絶縁膜7として、厚さ40nmのAlOが形成されている。図10は、ドット形状が中空の六角形(六角ナット型)であること以外は図9と同じである。図11は、SiNを第1絶縁膜7として用いたこと以外は、図9と同じである。図12は、SiNを第1絶縁膜7として用いたこと以外は、図10と同じである。いずれの光学顕微鏡像においても均一なドットパターンが形成されている。なお、図9から8の光学顕微鏡像に示す部材では、周辺部にドットを一部形成していない領域が含まれる。ドット形状が中空で、図9から12のようにドットが均一なパターンで配置されていると、第1絶縁膜7の有無にかかわらず、光吸収層3の移動度があまり高くない場合において、穴あきの中空形状のドットを用いることで金属同士の間隔を縮めつつ、開口率を高くできるという点で好ましい。
第1絶縁膜7の形成方法は半導体製造プロセスを採用することができる。例えば、第1電極2上にドット領域4用の金属膜を製膜し、レジストマスクを用いてドットパターンに加工してドット領域4を形成する。続いて、ドット領域4のレジストマスク上と第1電極2の露出面に第1絶縁膜7となる材料をスパッタなどで製膜する。レジストマスクとともにドット領域4上の第1絶縁膜7を除去し、第1実施形態と同様に光吸収層3を製膜するとこができる。図9から12に示す構造は、上述の方法で作製されたものである。
(第3実施形態)
図13に示すように、本実施形態に係る太陽電池102は、基板1と、基板1上に第1電極2と、を備える。第1電極2と第2電極6の間に、光吸収層3とn型層5が存在する。また、第1電極1とn型層5の間に、光吸収層3が存在する。そして、第1電極1と光吸収層3の間に、ドット領域4を有する。第1電極2とドット領域4と間には、第2絶縁膜8が存在する。第2絶縁膜8に関すること以外は、第1実施形態の太陽電池100と共通する。第1実施形態と第3実施形態で共通する説明は省略する。なお、第2実施形態の第1絶縁膜7と本実施形態の第2絶縁膜8を組み合わせてもよい。
(第2絶縁膜)
第2絶縁膜8は、光吸収層3の第1電極2を向く面と第1電極2の光吸収層3を向く面との間と、ドット領域4のドットの第1電極2を向く面と第1電極2のドット領域4のドットを向く面との間の両方に存在する絶縁膜である。第2絶縁膜8によって、第1電極2と光吸収層3間の電気伝導を抑制することができ、曲率因子FFが向上し、変換効率が向上する。第2絶縁膜8が厚いと抵抗が高くなりすぎて好ましくない。第2絶縁膜8が薄く、例えば、1nm以上2nm以下の厚さであると第2絶縁膜8がトンネル絶縁膜となり第1電極2と光吸収層3間の直接的な伝導を抑制するため好ましい。第1絶縁膜8は、CVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相蒸着)などで製膜される。
(第4実施形態)(多接合型太陽電池)
第4実施形態は、第1実施形態の太陽電池を用いた多接合型太陽電池である。図14に第4実施形態の多接合型太陽電池200の断面概略図を示す。図14の多接合型太陽電池は、トップセルの太陽電池201とボトムセルの太陽電池202を有する。第1実施形態の太陽電池100から第3実施形態の太陽電池102は、多接合型太陽電池200のトップセル201に用いられる。ボトムセルの電池202には、例えば、Siの光吸収層を有する太陽電池や、トップセルの太陽電池201よりもナローギャップな光吸収層3を有する第1実施形態の太陽電池100から第3実施形態の太陽電池102を用いることもできる。第1実施形態の太陽電池100をトップセルに用いる場合は、吸収波長と変換効率の観点から、I族元素はCu、III族元素はGaで、VI族元素はSeが好ましい。第1実施形態の太陽電池の光吸収層は、ワイドギャップであるためトップセルに用いることが好ましい。第1実施形態の太陽電池100をボトムセルに用いる場合は、吸収波長と変換効率の観点から、I族元素はCu、III族元素はInとGaで、VI族元素はSeが好ましい。第4実施形態では2積層の他接合型太陽電池を示したが、太陽電池を3層以上積層させてもよい。
(第5実施形態)(太陽電池モジュール)
第1から第4実施形態の太陽電池は、第5実施形態の太陽電池モジュールにおける発電素子として用いることができる。実施形態の太陽電池が発電した電力は、太陽電池と電気的に接続した負荷で消費されたり、太陽電池と電気的に接続した蓄電池にて貯められたりする。
実施形態の太陽電池モジュールは、太陽電池のセルが複数、直列、並列、又は、直列及び並列に接続した部材又は単一のセルがガラス等の支持部材に固定された構造が挙げられる。太陽電池モジュールには、集光体を設け、太陽電池セルの面積よりも多くの面積で受光する光を電力に変換する構成にしてもよい。太陽電池セル中には、直列、並列、又は、直列及び並列に接続した太陽電池が含まれる。
図15に複数の太陽電池セル301を横方向に6セル並べた太陽電池モジュール300の構成概念図を示す。図15の太陽電池モジュール300は、接続配線を省略しているが、前述のとおり、複数の太陽電池セル301を、直列、並列、又は、直列及び並列に接続することが好ましい。太陽電池セル301には、第1実施形態の太陽電池100や第4実施形態の多接合型太陽電池200が用いられることが好ましい。また、実施形態の太陽電池モジュール300は、第1実施形態の太陽電池100から第4実施形態の多接合型太陽電池200を用いたモジュールと他の太陽電池を用いたモジュールを重ねたモジュール構造を採用してもよい。他にも変換効率を高める構造を採用することが好ましい。実施形態の太陽電池モジュール300において、太陽電池セル301は、ワイドバンドギャップの光電変換層を有することから、受光面側に設けられることが好ましい。
(第6実施形態)
実施形態の太陽電池モジュール300は、第6実施形態の太陽光発電システムにおいて、発電を行う発電機として用いることができる。実施形態の太陽光発電システムは、太陽電池モジュールを用いて発電を行うものであって、具体的には、発電を行う太陽電池モジュールと、発電した電気を電力変換する手段と、発電した電気をためる蓄電手段又は発電した電気を消費する負荷とを有する。図16に実施形態の太陽光発電システム400の構成概念図を示す。図16の太陽光発電システムは、太陽電池モジュール401(300)と、コンバーター402と、蓄電池403と、負荷404とを有する。蓄電池403と負荷404は、どちらか一方を省略しても良い。負荷404は、蓄電池403に蓄えられた電気エネルギーを利用することもできる構成にしてもよい。コンバーター402は、DC−DCコンバーター、DC−ACコンバーター、AC−ACコンバーターなど変圧や直流交流変換などの電力変換を行う回路又は素子を含む装置である。コンバーター402の構成は、発電電圧、蓄電池403や負荷404の構成に応じて好適な構成を採用すればよい。
太陽電池モジュール300に含まれる受光した太陽電池セル301が発電し、その電気エネルギーは、コンバーター402で変換され、蓄電池403で蓄えられるか、負荷404で消費される。太陽電池モジュール401には、太陽電池モジュール401を常に太陽に向けるための太陽光追尾駆動装置を設けたり、太陽光を集光する集光体を設けたり、発電効率を向上させるための装置等を付加することが好ましい。
太陽光発電システム400は、住居、商業施設や工場などの不動産に用いられたり、車両、航空機や電子機器などの動産に用いられたりすることが好ましい。実施形態の変換効率に優れた光電変換素子を太陽電池モジュール401に用いることで、発電量の増加が期待される。
以下、実施例に基づき本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
トップセルとボトムセルの2つの太陽電池を接合し多接合型太陽電池を作成し、多接合型太陽電池の変換効率、トップセルのVoc(解放電圧)、Jsc(短絡電流密度)、FF(出力因子)、光の透過率(700nmから1150nmの平均)、開口率と変換効率、さらに、ボトムセルの変換効率を評価する。まず、トップセルの作製方法について、説明する。基板としてソーダライムガラスを用いる。第1電極(裏面透明電極)としてITO(150nm)、SnO(100nm)をスパッタで成膜する。Pd分散液(原液4wt%、平均直径10nm)をスピンコートで塗り、酸素気流中300℃、30分で加熱し有機物を飛ばす。UV洗浄後、基板を370℃に加熱し、Ga、Seを蒸着する。基板温度を520℃まで加熱しながら、Cu、Seを蒸着する。吸熱反応が見られたら、Cu、Se蒸着時間の10%まで蒸着を続け、最後にGa、Seを蒸着する。目的のCu/Ga組成に到達したらGa蒸着をやめ、そのまま5分アニールを行い、その後基板温度を下げる。基板温度が380℃まで下がったらSeの蒸着を停止する。
CBD(Chemical Bath Deposition:液相成長法)でn型層として、CdS層を作製する。硫酸カドミウムをアンモニア水溶液に溶かし、チオウレアを投入、300秒後に取り出し水洗する。有機Zn化合物をスピンコートにより基板に塗布する。120℃で5分加熱し、30nmのZnO保護層を作製する。
第2電極(上部透明電極)としてZnO:Alをスパッタで作製する。基板温度は60−150℃が望ましい。比較的低温で成膜を行うと、開放電圧が大きくなりやすく好ましい。
第3電極(上部電極)としてNi/Alを蒸着する。Niを先に蒸着することで透明電極との界面で酸化が起こっても伝導性を保つことができるため望ましい。その上にAlを蒸着する。膜厚はそれぞれ60nm、500nm程度が好ましい。
反射防止膜としてMgFを100nm厚で蒸着する。
次に、ボトムセルの作製方法について説明する。
0.5μm厚のSiウエハーを用意し、光照射側にn型ドーパントをイオン注入する。Ag配線の直下は良好なコンタクトを形成するために、n+型にする。その上から反射防止膜を形成する。裏面側にはSiNxを用いてパッシベーション層(領域)を作る。SiNの存在しない部分を形成し、一部のみ裏面Al電極と導通させることで結晶界面での再結合を減らし高い効率のボトムセルが得られる。
変換効率の測定方法は、以下の通りである。
AM1.5Gの光源を模擬したソーラーシミュレータを用い、その光源下で基準となるSiセルを用いて1sunになるように光量を調節する。気温は25℃。電圧をスイープし、電流密度(電流をセル面積で割ったもの)を測定する。横軸を電圧、縦軸を電流密度とした際に、横軸と交わる点が開放電圧Vocとなり、縦軸と交わる点が短絡電流密度Jscとなる。測定曲線上において、電圧と電流密度を掛け合わせ、最大になる点をそれぞれVmpp、Jmpp(マキシマムパワーポイント)とすると、FF=(Vmpp*Jmpp)/(Voc*Jsc)
効率Eff.=Voc*Jsc*FFで求まる。
透過率は分光光度計を用いてサンプル面を光源に対して垂直になるようにして入射光に対する透過光の割合を測定する。反射率は、入射光に対し垂直から5度程傾けたサンプルの反射光を測定することで求められる。透過率・反射率からバンドギャップが求められる。バンドギャップ以下で透過が大きくなる領域(目安50%以上透過)の波長からボトムセルが吸収できる波長範囲内を目安として、実施例1では波長700nm−1150nm透過光の平均値を算出する。
結果を表1にまとめる。他の実施例および比較例の結果についても同様に表1にまとめる。
(比較例1)
Pd分散液をスピンコートしないでトップセルの太陽電池を作製すること以外は、実施例1と同様の方法でトップセルの太陽電池を作製し、比較例1の多接合型太陽電池を得る。そして、実施例1と同様の方法で太陽電池の評価をする。
(実施例2−8)
Pd分散液の濃度を変化させてトップセルの太陽電池を作製すること以外は、実施例1と同様の方法でトップセルの太陽電池を作製し、実施例2−8の多接合型太陽電池を得る。そして、実施例1と同様の方法で太陽電池の評価をする。なお、実施例2から8のPd分散液の濃度は、3wt%、2wt%、1wt%、0.75wt%、0.5wt%、0.25wt%、0.125wt%である。
(実施例9)
Pd分散液の代わりに同濃度のPt分散液を用いてトップセルの太陽電池を作製すること以外は、実施例1と同様の方法でトップセルの太陽電池を作製し、実施例9の多接合型太陽電池を得る。そして、実施例1と同様の方法で太陽電池の評価をする。
(実施例10)
Pd分散液を用いてドットを形成する代わりに、厚さ5nmのMo膜及び厚さ25nmのPdを順に第1電極上に製膜し、マスクを用いて、ドット径(直径)8.9μm、ピッチ(ドット中心間距離)20μmの円状のドットを形成して太陽電池を作製すること以外は、実施例1と同様の方法でトップセルの太陽電池を作製し、実施例10の多接合型太陽電池を得る。そして、実施例1と同様の方法で太陽電池の評価をする。
(実施例11)
ドット径(直径)3.5μm、ピッチ(ドット中心間距離)10μmのドットを形成して太陽電池を作製すること以外は、実施例9と同様の方法でトップセルの太陽電池を作製し、実施例11の多接合型太陽電池を得る。そして、実施例1と同様の方法で太陽電池の評価をする。
(実施例12)
Pd分散液を用いてドットを形成する代わりに、インプリントでドットを形成する。ドット形状は円状である。ドット直径は、230nmである。ピッチ(ドット中心間距離)は460nmである。厚さ5nmのMoと厚さ25nmのPdの積層ドットである。これらのこと以外は、実施例9と同様の方法でトップセルの太陽電池を作製し、実施例12の多接合型太陽電池を得る。そして、実施例1と同様の方法で太陽電池の評価をする。
(実施例13)
Pd分散液塗布前に、1nm厚のSiN膜を第1電極上にCVDで製膜すること以外は実施例1と同様の方法でトップセルの太陽電池を作製し、実施例13の多接合型太陽電池を得る。そして、実施例1と同様の方法で太陽電池の評価をする。
(実施例14−21)
実施例14−21では、ドットにMoを用い、ドット形状を円状とし、ドット高さを40nmとして、実施例10と同様にドット領域を作製する。実施例14−22のドット直径は、順に、3μm、4μm、5μm、6μm、7μm、8μm、9μm、10μmで、表1に記載の開口率になるようにドットピッチを調整する。これらのこと以外は、実施例10と同様の方法でトップセルの太陽電池を作製し、実施例14−21の多接合型太陽電池を得る。そして、実施例1と同様の方法で太陽電池の評価をする。
(実施例22−30)
実施例22−30では、ドットにMoを用い、ドット形状を円状とし、ドット高さを50nmとし、ドット直径を6μmとして、実施例10と同様にドット領域を作製する。表1に記載の開口率になるようにドットピッチを調整する。これらのこと以外は、実施例と同様の方法でトップセルの太陽電池を作製し、実施例22−30の多接合型太陽電池を得る。そして、実施例1と同様の方法で太陽電池の評価をする。
(実施例31−33)
実施例31−33では、ドットにMoを用い、ドット形状を六角ナット型とし、ドット高さを50nmとし、ドット直径を6μmとして、実施例10と同様にドット領域を作製する。表1に記載の開口率になるようにドットピッチを調整する。さらに、ドットは、中空であり、円形の空洞を有する。ドットに中空がなければ、実施例31−33の開口率は80%となる。実施例31−33のドット中の中空の円形の直径は、順に、2μm、3μm、4μmである。これらのこと以外は、実施例10と同様の方法でトップセルの太陽電池を作製し、実施例31−33の多接合型太陽電池を得る。そして、実施例1と同様の方法で太陽電池の評価をする。
(実施例34−38)
実施例34−38では、第1電極上に第1絶縁膜としてAlOまたはSiNを製膜し、ドット領域を形成する。実施例34−38の第1絶縁膜は順に、厚さの5nmAlO、厚さの15nmAlO、厚さの5nmSiN、厚さの10nmSiN、厚さの20nmSiNである。ドット形状を円状(中空)とし、ドット高さを80nmとし、ドット直径を6μmとして、実施例10と同様にドット領域を作製する。これらのこと以外は、実施例10と同様の方法でトップセルの太陽電池を作製し、実施例34−38の多接合型太陽電池を得る。そして、実施例1と同様の方法で太陽電池の評価をする。
(実施例39−41)
実施例39−41では、平均直径6μmの金属粒子(実施例39:Mo、実施例40:Ru、実施例41:Pd)を含む分散液を塗布してドット領域を作製すること以外は実施例1と同様の方法でトップセルの太陽電池を作製し、実施例39−41の多接合型太陽電池を得る。そして、実施例1と同様の方法で太陽電池の評価をする。
(実施例42)
実施例42では、透明導電膜上に、Moを均一に成膜し、これに自己組織化で相分離するコポリマーを成膜し、平均直径50nm、ピッチ(ドット中心間距離)150nmの層分離膜を形成する。無い部分のMoをドライエッチングやウエットエッチング法により、取り除いたのち、全体に、SiNを成膜する。コポリマーとその上に成膜されたSiNも同時に除去する。これらのこと以外は、実施例10と同様の方法でトップセルの太陽電池を作製し、実施例42の多接合型太陽電池を得る。そして、実施例1と同様の方法で太陽電池の評価をする。
さらに、ドット領域のドットの面内方向の平均直径を、光吸収層の第1電極側の界面の面内方向の平均結晶粒径よりも小さくすることで発電効率の向上を図ることができる。
(比較例2)
Pd分散液を用いてドットを形成する代わりに、厚さ5nmの金の薄膜を形成し、金の薄膜上に光吸収層3を製膜すること以外は、実施例1と同様の方法でトップセルの太陽電池を作製し、比較例2の多接合型太陽電池を得る。光吸収層3の製膜時の加熱処理によって、金の薄膜は微粒化する。
(比較例3)
ドットにNiを用いること以外は、実施例15と同様の方法でトップセルの太陽電池を作製し、比較例3の多接合型太陽電池を得る。
金属ドットを導入することで、光吸収層とのコンタクト界面に酸化物層が形成されにくくなり、良好なコンタクトが形成され、Vocが高くなる。熱処理やプロセスを見直すことで透明電極でも良好なコンタクトを形成できるはずではあるが、高温で光吸収層が酸化するためにプロセスが低温にならざるを得なくなり、光吸収層の移動度が高くなりにくいと考えられる。
ドットのみだと透明電極上からの伝導も存在するため、透明電極・光吸収層間の導電パスをなくすためにドット以外の領域は絶縁層を導入することで更に良好になる。また、金属のドット領域の面積比率が高い方がFFが高く、金属ドットと絶縁膜ありの場合の方が全体的にFFが高くなる。開口率は下にあるボトムセルやミドルセルの発電量を高める上では重要だが、開口率が100%に近いほど、トップセルのFFは悪化している。これは、透明電極と光吸収層の伝導の寄与が大きくなるためである。ドットにNiを用いた場合、Moを用いたとき同様にドットパターンを形成することができるが、光吸収層を製膜した後にSIMS(Secondary Ion Mass Spectrometry)によって膜中の元素濃度分析を行うと、膜の表面・裏面にNiが偏析している様子が見て取れる。このことにより、光吸収層内にリークパスが形成され、変換効率は極めて悪化する。
明細書中、元素の一部は元素記号のみで表している。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態そのままに限定解釈されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成することができる。例えば、変形例の様に異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
100、101、102…太陽電池、1…基板、2…第1電極、3…光吸収層、4…ドット領域、5…n型層、6…第3電極、7…第1絶縁膜、8…第2絶縁膜、200…多接合型太陽電池、201…トップセルの太陽電池、202…ボトムセルの太陽電池、300…太陽電池モジュール、301…太陽電池セル、400…太陽電池システム、401…太陽電池モジュール、402…コンバーター、403…蓄電池、404…負荷

Claims (9)

  1. 第1電極と、
    第2電極と、
    前記第1電極と前記第2の電極の間に光吸収層を有し、
    前記第1電極と前記光吸収層の間にドットを含むドット領域を有し、
    前記ドットは、導電性部材で構成され、
    前記ドットは、前記光吸収層と接していて、
    前記ドットは、Pd、MoとRuのうちのいずれかで1種以上で構成され、
    前記ドットは中空形状又は開口形状を有する太陽電池。
  2. 前記ドット領域の開口率が50%以上99.95%以下である請求項1に記載の太陽電池。
  3. 前記ドットは中空形状を有する請求項1又は2に記載の太陽電池。
  4. 前記ドット領域のドットの間には、第1絶縁膜が存在する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の太陽電池。
  5. 前記ドット領域と前記第1電極の間には、第2絶縁膜が存在する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の太陽電池。
  6. 前記ドットの面内方向の平均直径は、前記光吸収層の前記第1電極側の界面の面内方向の平均結晶粒径よりも小さい請求項1ないし5のいずれか1項に記載の太陽電池。
  7. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の太陽電池を用いた多接合型太陽電池。
  8. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の太陽電池または請求項に記載の多接合型太陽電池を用いた太陽電池モジュール。
  9. 請求項に記載の太陽電池モジュールを用いた太陽光発電システム。
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