JP6784429B1 - 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、始点から目的地までの仮想空間の映像を、ユーザーからの指示にしたがって提示し、その指示が予め定められた指示ではないこと、又は、指示がないことをエラーとして計数し、エラーの回数を用いて、そのユーザーの認知機能を判断するようにした情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的としている。
請求項1の発明は、ユーザーからの指示を受け付ける受付手段と、始点から目的地までの仮想空間の映像を、前記指示にしたがって前記ユーザーに提示する提示手段と、前記指示が予め定められた指示ではないこと、又は、指示がないことをエラーとして計数する計数手段と、前記計数手段によって計数されたエラーの回数を用いて、前記ユーザーの認知機能を判断する判断手段を有し、前記受付手段は、複数の種類の入力手段からの指示を受け付け、前記計数手段は、さらに、異なる入力手段からの指示が異なった回数を計数し、前記判断手段は、前記計数手段によって計数されたエラーの回数及び指示が異なった回数を用いて、前記ユーザーの認知機能を判断する、情報処理装置である。
図1は、本実施の形態(第1の実施の形態と第2の実施の形態の両方を含む)の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(「ソフトウェア」の解釈として、コンピュータ・プログラムを含む)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(例えば、コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するという意味である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(例えば、データの授受、指示、データ間の参照関係、ログイン等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態にしたがって、又はそれまでの状況・状態にしたがって定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(「2以上の値」には、もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。また、「A、B、C」等のように事物を列挙した場合は、断りがない限り例示列挙であり、その1つのみを選んでいる場合(例えば、Aのみ)を含む。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(「ネットワーク」には、一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(つまり、社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスクドライブ、RAM(Random Access Memoryの略)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unitの略)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
情報処理装置100は、人間に対して、(1)海馬(空間認知記憶)の脳機能検査、又は、(2)嗅内野(空間認知)の脳機能検査を行う。この2つの試験は、いずれか一方であってもよいし、両方の試験を行うようにしてもよい。なお、本実施の形態で行う試験は、被験者であるユーザーはヘッドマウントディスプレイを装着して、そのユーザー自身は歩行する必要がない。一般的には、椅子に座ったままで試験を受けることが可能である。
認知症は脳機能の衰えにより発症するが、その兆候・進行度は「空間認知能力」と「記憶力」によって測定できる。これらは、臨床研究より、脳の海馬、嗅内野の機能試験によって測定可能である。本実施の形態は、(1)、(2)の試験を行うことができる。
認知症を発症する前に、できるだけ早くその兆候を見いだすことができれば、発症時期の遅延、又は、改善のための施策を施すことができる。具体的には、主観的認知機能障害(SCI)、軽度認知機能障害(MCI)の検知をすることが望ましい。本実施の形態は、これらの検知をも可能とするものである。
最初に、(1)海馬(空間認知記憶)の脳機能検査の試験を行う情報処理装置100について説明する。例えば、海馬の脳機能検査の試験を行うプログラムをコンピュータ(例えば、ヘッドマウントディスプレイ200)にインストールする。
情報処理装置100は、ユーザーの認知機能を判断するのに用いるものである。ユーザーの視覚に仮想空間を提示するヘッドマウントディスプレイを用いて、ユーザーの指示にしたがって、その仮想空間内での移動を行う。仮想空間内での移動の仕方、つまり、ユーザーの指示を用いて、ユーザーの認知機能を判断するようにしている。又は、その仮想空間において始点から目的地までにたどり着くために要した時間(以下、所要時間という)を計測して、ユーザーの認知機能を判断するようにしている。
なお、海馬(空間認知記憶)の脳機能測定として、「モーリスの水迷路試験(Morris water maze)」がある。「モーリスの水迷路試験」とは、空間学習能力(spatial learning)と記憶力を測定するための行動試験であり、脳の海馬における空間認知記憶の脳機能を測定するものである。論文「Reduced grid−cell−like representations in adults at genetic risk for Alzheimer’s disease」に詳しい。第1の実施の形態は、「モーリスの水迷路試験」と同等の試験方法を実現するものである。
また、受付モジュール110は、マイクによってユーザーの音声(ボイスコマンド)を受け付け、その音声を認識してもよい。音声認識は、既に知られている音声認識技術を用いればよい。音声認識結果が「ユーザーの指示」になる。
また、受付モジュール110は、コントローラー(例えば、図12を用いて後述するコントローラー250、ジョイスティック等)に対する操作を、ユーザーからの指示として受け付けるようにしてもよい。
また、受付モジュール110は、複数の種類の入力手段からの指示を受け付けるようにしてもよい。入力手段として、例えば、前述の音声を受け付けるマイク、ユーザーの視線を検知するカメラ、ユーザーの指の操作を受け付けるコントローラー等がある。特に、音声を受け付けるマイクと他の入力手段の組み合わせが好ましい。
また、始点、目的地は、仮想空間において、任意に定めることができる。予め管理者が定めてもよいし、被験者であるユーザーが定めてもよい。例えば、現実の空間から仮想空間を生成した場合、そのユーザーにおける現在の住所(住んでいる家)を始点として、目的地を、駅、そのユーザーが所属している(又は、所属していた)会社、実家等としてもよい。なお、ユーザーが始点、目的地を定めない場合は、始点、目的地を記載した地図をユーザーに提示しておくことが必要である。
ここで「ユーザーが指示すべきタイミング」として、具体的には、地図上での経路における分岐点(例えば、交差点等)にそのユーザーが到達した時点(到達する直前を含む)であって、提示する内容として「右折する場合は「右」、直進なら「前」、地図画面は「地図」」等のように、指示内容を映像上に重ねて表示するようにしてもよい。
また、提示モジュール120は、ユーザーの現在若しくは過去の住所、又は、現在若しくは過去の勤務地を、始点又は目的地とする仮想空間を提示するようにしてもよい。例えば、現在の住所から最寄りの駅までの道のり、過去の通勤経路(過去の住所から勤務地までの道のり)、過去の通学路(過去の住所から小学校、中学校等の学校までの道のり)等が該当する。
なお、本実施の形態は、認知機能の試験だけでなく、認知機能の向上にも用いることができる。認知機能の向上には、過去の経験を思い出すことが役立つ。したがって、過去に経験した道のりを提示することは、認知機能の向上に役立つ。
なお、開放的な市街地や観光地の実写映像を、提示する仮想空間として設定することが好ましい。洞窟内のような閉鎖的かつ無味乾燥なCG空間は好ましくない。圧迫感とストレスを感じさせ、そのストレス等は認知症のリスク要因であるからである。
ここで「ユーザーの認知機能」として、そのユーザーが認知症である、又は、認知症ではないとの判断の他に、そのユーザーにおける認知症の発症リスクを含めてもよい。
ここで「指示が予め定められた指示ではない」として、(1)その地図において予め定められた各地点での方向(例えば、最短距離となる経路における方向)とは異なった方向である場合、(2)地図を確認する操作である場合、が該当する。
また、具体的な判断手法として、計数されたエラーの回数を、予め定められた回数(閾値)と比較して、ユーザーの認知機能を判断するようにしてもよい。予め定められた回数は、認知症ではないユーザーに対して、第1の実施の形態による試験を行った場合のエラーの回数を参考にして定めてもよい。例えば、計数されたエラーの回数が、予め定められた回数よりも多い又は以上である場合に、認知症の可能性があると判断するようにしてもよい。また、予め定められた回数は、認知症であることが確定しているユーザーに対して、第1の実施の形態による試験を行った場合のエラーの回数を参考にして定めてもよい。例えば、計数されたエラーの回数が、予め定められた回数よりも多い又は以上である場合に、認知症であると判断するようにしてもよい。さらに、認知症のレベルを判断するようにしてもよい。
ここで「異なる入力手段からの指示が異なった」とは、例えば、音声による指示が「右」であり、コントローラーによる指示が「止まれ」のような場合が該当する。
また、具体的な判断手法として、指示が異なった回数をエラーとして、前述のエラーの回数に含めるようにしてもよい。その場合、「指示が異なった回数」に重み付けを行ってもよい。例えば、1未満の重み付けを行って、「指示が異なった回数」が軽くなるようにしてもよい。
また、複数の種類の入力手段からの指示を受け付け、異なる入力手段からの指示が異なった場合、いずれの指示が正しいかをユーザーに尋ねるようにし、再入力を促すようにしてもよい。
また、具体的な判断手法として、計測された所要時間を、予め定められた時間(閾値)と比較して、ユーザーの認知機能を判断するようにしてもよい。予め定められた時間は、認知症ではないユーザーに対して、本実施の形態による試験を行った場合の所要時間を参考にして定めてもよい。例えば、計測された所要時間が、予め定められた時間よりも多い又は以上である場合に、認知症の可能性があると判断するようにしてもよい。また、予め定められた回数は、認知症であることが確定しているユーザーに対して、本実施の形態による試験を行った場合の所要時間を参考にして定めてもよい。例えば、計測された所要時間が、予め定められた時間よりも長い又は以上である場合に、認知症であると判断するようにしてもよい。さらに、認知症のレベルを判断するようにしてもよい。
被験者290は、ヘッドマウントディスプレイ200を装着し、コントローラー250を所持している。
ヘッドマウントディスプレイ200は、情報処理装置100、マイク・認識手段210を有している。マイク・認識手段210は、受付モジュール110の一例であり、被験者290の音声を受け付け、その音声を認識して、ユーザーの指示を受け付ける。
ヘッドマウントディスプレイ200の情報処理装置100とコントローラー250は、無線又は有線の通信回線により接続されている。指示装置であるコントローラー250によって、仮想空間における進行方向等の指示を行う。
被験者290は、音声又はコントローラー250を操作して、ヘッドマウントディスプレイ200が提示している仮想空間内を始点から目的地(第2の実施の形態では、目印、又は、ユーザーが始点であると思っている地点)に向けて移動する。コントローラー250として、図12の例を用いて後述するように物理的なボタンを用いたものであってもよいし、レバーによって方向入力を行うことができるジョイスティック等を用いるようにしてもよい。
脳機能観測支援装置300、ヘッドマウントディスプレイ200B、ヘッドマウントディスプレイ200Aは、通信回線390を介してそれぞれ接続されている。通信回線390は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよく、例えば、通信インフラとしてのインターネット、イントラネット等であってもよい。
脳機能観測支援装置300は、仮想空間の3次元映像(いわゆる道のりの映像であって、仮想空間内のユーザーがいる位置から見える映像)、被験者290の個人情報(年齢、住所、試験結果等)を管理しており、各ヘッドマウントディスプレイ200に送信する。また、各ヘッドマウントディスプレイ200から試験結果等の情報を受信して管理する。なお、脳機能観測支援装置300内に情報処理装置100を具備し、情報処理装置100の機能をクラウドサービスとして実現してもよい。
施設350A内には、ヘッドマウントディスプレイ200Aを装着した被験者290Aがいる。施設350B内には、ヘッドマウントディスプレイ200Bを装着した被験者290Bがいる。例えば、施設350として、健康診断センター、病院、歯科医院等の医療機関、会社、又は、被験者290の自宅等であってもよい。
被験者290は、施設350でヘッドマウントディスプレイ200を用いた試験を定期的(例えば、3ヶ月に1度等)に受け、自己の認知症発症リスクを判定してもらう。早期発見された認知症予備軍である被験者290に対して、認知症発症予防活動の継続を支援する。
ヘッドマウントディスプレイ200を用いて、図4の例に示すVR提示画面400内の地図410を被験者290に提示する。
そして、地図410内には、始点420、目的地430、そして、始点420から目的地430までの経路440を提示する。被験者290は、試験の最初に、この地図410を見て、現在の位置である始点420、目的地430、そして、経路440を理解(又は、記憶)する。
また、試験の途中で、被験者290から地図確認の指示があった場合は、この地図410を提示する。その際に、始点420、目的地430、経路440の他に、被験者290の現在地を提示するようにしてもよい。
例えば、図5(a)に示すVR提示画面500a内の映像を被験者290に提示する。ヘッドマウントディスプレイ200を装着している被験者290は、立体視像の映像であるので、その場に立っているように感じることができ、臨場感をもって試験に臨むことができる。
例えば、交差点等にさしかかった場合に、いずれの方向に進むかについては被験者290の指示が必要である。その場合、例えば、図5(b)に示すVR提示画面500bに、説明用画面510を表示し、説明用画面510には『右折なら「右」、直進なら「前」、地図画面は「地図」』と表示する。例えば、被験者290は、右折したい場合は「右」と発声する。その音声はマイク・認識手段210に入力され、「右」(右方向に進むの意味)という指示として解釈し、右折した場合の映像を提示する。
ステップS602では、ヘッドマウントディスプレイ200は、初期条件を設定する。例えば、被験者290の名前、年齢、住所、病歴等を用いて、その被験者290に適した仮想空間を映像を準備する。例えば、ユーザー情報テーブル700を用いる。図7は、ユーザー情報テーブル700のデータ構造例を示す説明図である。ユーザー情報テーブル700は、ユーザーID欄705、名前欄710、生年月日欄715、性別欄720、住所欄725、過去住所欄730、過去住所の期間欄735、会社欄740、勤務地欄745、過去勤務地欄750、過去勤務地の期間欄755、病歴欄760を有している。ユーザーID欄705は、本実施の形態において、ユーザーを一意に識別するための情報(具体的にはユーザーID:IDentificationの略)を記憶している。名前欄710は、そのユーザーの名前を記憶している。生年月日欄715は、そのユーザーの生年月日を記憶している。性別欄720は、そのユーザーの性別を記憶している。住所欄725は、そのユーザーの現在の住所を記憶している。過去住所欄730は、そのユーザーの過去の住所を記憶している。過去住所の期間欄735は、その過去住所に住んでいた期間を記憶している。過去住所欄730と過去住所の期間欄735の組は、複数あってもよい。会社欄740は、そのユーザーが所属している会社を記憶している。勤務地欄745は、そのユーザーの現在の勤務地を記憶している。過去勤務地欄750は、そのユーザーの過去の勤務地を記憶している。過去勤務地の期間欄755は、その過去勤務地に通勤していた期間を記憶している。過去勤務地欄750と過去勤務地の期間欄755の組は、複数あってもよい。病歴欄760は、そのユーザーの過去の病気の記録を記憶している。特に、認知症の発症時期、認知症のレベル等を記憶するようにしてもよい。
例えば、ヘッドマウントディスプレイ200は、被験者290に対して、仮想空間における始点から目的地までの経路を示す地図(例えば、図4に示した地図)を提示してもよい。
ステップS606では、計時を開始する。つまり、所要時間の計測を開始する。
ステップS610では、音声を認識する。
ステップS612では、認識結果を判断し、「行先の指示」の場合はステップS614へ進み、「地図確認」の場合はステップS622へ進み、「指示なし」の場合はステップS626へ進む。「行先の指示」として、例えば、「右」、「左」、「前」、「戻る」等がある。「指示なし」は、指示が必要になった時から予め定められた期間が経過したにもかかわらず、指示がない場合をいう。
つまり、被験者290がいる地点での指示が、地点欄825における指示欄830と一致する場合は正解とし、不一致の場合は不正解とする。なお、ヘッドマウントディスプレイ200が被験者290の現在の位置に基づいて、都度、経路探索を行って目的地にたどり着くために行うべき指示を決定するようにしてもよい。
ステップS618では、エラーとして計数する。
ステップS620では、指示にしたがって移動する。仮想空間内での位置を指示にしたがって移動して、移動した先での映像を提示する。
ステップS622では、エラーとして計数する。地図確認もルート探索の失敗としてカウントする。
ステップS624では、地図を提示する。例えば、仮想空間の全体の地図を提示してもよいし、ステップS602で提示した地図を提示するようにしてもよいし、その位置から目的地までの経路を提示するようにしてもよい。
ステップS626では、エラーとして計数する。指示がなかった場合も、エラーとして計数する。
ステップS630では、計時を終了する。これによって、所要時間を計測できる。
ステップS1104では、ルート探索を開始するか否かを判断し、開始する場合はステップS1106へ進み、それ以外の場合は開始するまで待機する。
ステップS1108では、音声を受け付ける。
ステップS1110では、音声を認識する。
ステップS1114では、音声認識結果とその他操作による指示とは一致するか否かを判断し、一致する場合はステップS1118へ進み、それ以外の場合はステップS1116へ進む。
ステップS1116では、半エラーとして計数する。
ステップS1120では、正解か否かを判断し、正解の場合はステップS1122へ進み、それ以外の場合はステップS1124へ進む。
ステップS1124では、エラーとして計数する。
ステップS1126では、指示にしたがって移動する。
ステップS1128では、エラーとして計数する。
ステップS1130では、地図を提示する。
ステップS1132では、エラーとして計数する。
ステップS1136では、計時を終了する。
図12は、コントローラー250の例を示す説明図である。
コントローラー250には、前へボタン1205、右へボタン1210、戻るボタン1215、左へボタン1220、停止ボタン1230、地図ボタン1235がある。被験者290は、これらのボタンを選択することによって、指示を行う。前へボタン1205が選択されると、「前へ進む」の指示であり、右へボタン1210が選択されると、「右へ進む」の指示であり、戻るボタン1215が選択されると、「後ろに戻る」の指示であり、左へボタン1220が選択されると、「左へ進む」の指示であり、停止ボタン1230が選択されると、「停止」の指示であり、地図ボタン1235が選択されると、「地図を表示」の指示である。
各ボタンの形状を、被験者290が触るだけでわかるように異ならせて、どのボタンがどの指示に対応しているかを、その形状でわかるようにしてもよい。図12の例では、前へボタン1205を上矢印、右へボタン1210を右矢印、戻るボタン1215を下矢印、左へボタン1220を左矢印、停止ボタン1230を円、地図ボタン1235を四角の形状にしている。
画面1300には、VR指示画面1310、指示領域1350を表示する。VR指示画面1310には、仮想空間の映像を提示する。また、ヘッドマウントディスプレイ200は、被験者290の視線を検出するセンサーを内蔵している。例えば、被験者290の目を撮影し、角膜反射、瞳孔の位置等を用いて視線を検出すればよい。
指示領域1350には、前へ領域1355、右へ領域1360、左へ領域1365、戻る領域1370、停止領域1375、地図提示領域1380を表示する。
被験者290の視線を検出し、指示領域1350内の各領域(前へ領域1355、右へ領域1360、左へ領域1365、戻る領域1370、停止領域1375、地図提示領域1380)のいずれかに対しての凝視が検出されたならば、その領域に対応付けられた指示として受け付ける。
横軸として回数又は日時軸1410、縦軸としてエラー回数又は所要時間軸1420を設け、対象としているユーザーのテスト結果を示すグラフ(例えば、ユーザーAのグラフ1460又はユーザーBのグラフ1470)と認知症ではない人の標準のグラフ1450を表示したものである。
例えば、A時点での差分1465が閾値Xより大であり、閾値Y未満であるので、ユーザーAについては認知症の可能性があると判断し、A時点での差分1475は閾値Y以上であるので、ユーザーBについては認知症であると判断する。
また、グラフの傾斜角度によって、認知症のリスクを判断するようにしてもよい。
また、例えば、所要時間が閾値Bより大きい又は以上である場合に、認知症リスクがあると判断してもよい。閾値Bは、認知症ではないユーザーが被験者として行った場合の所要時間を参考にして生成したものである。
図15は、推奨トレーニングテーブル1500のデータ構造例を示す説明図である。
推奨トレーニングテーブル1500は、所要時間欄1505、エラー回数欄1510、半エラー回数欄1515、推奨トレーニング欄1520を有している。所要時間欄1505は、所要時間を記憶している。エラー回数欄1510は、エラー回数を記憶している。半エラー回数欄1515は、半エラー回数を記憶している。推奨トレーニング欄1520は、所要時間、エラー回数、半エラー回数のユーザーに適したトレーニングを記憶している。
トレーニングとして、前述の試験そのものであってもよいし、異なる仮想空間としたものであってもよい。異なる仮想空間として、前述したように、過去の通学経路、通勤経路等を利用してもよい。また、ヘッドマウントディスプレイ200を用いた脳トレーニング(簡単な計算、パズル等)を行うようにしてもよい。
次に、(2)嗅内野(空間認知)の脳機能検査の試験を行う情報処理装置100について説明する。例えば、嗅内野の脳機能検査の試験を行うプログラムをコンピュータ(例えば、ヘッドマウントディスプレイ200)にインストールする。なお、第2の実施の形態のヘッドマウントディスプレイ200では、マイク・認識手段210を用いてユーザーの指示を受け付けるようにしてもよいが、不要としてもよい。音声による指示では、第2の実施の形態での試験において、移動方向の指示が困難となるので、マイク・認識手段210を用いないで、コントローラー250の操作だけでの指示を受け付けるようにしてもよい。
第2の実施の形態が行う試験によって、老化で最初期に障害を引き起こす嗅内野機能の検査を行う。なお、fMRIの結果から、頭部の向きによって嗅内野に存在するgrid cell(格子細胞)の活動が変化することが知られている。
また、受付モジュール110は、仮想空間内を移動するための指示の他に、ユーザーから始点に戻ったことを示す指示を受け付ける。「始点に戻ったことを示す指示」は、ユーザーが行うものであり、そのユーザーが始点に戻ったと主観的に感じた地点で行われる。したがって、実際の始点(そのユーザーが本試験を開始した地点)とは距離がある地点を始点に戻ったと考えることがある。この距離が、認知機能の判断に用いられる。
なお、「始点に戻ったことを示す指示」として、具体的には、コントローラー250に備え付けられている終了ボタンを押す等の操作が該当する。
また、第2の実施の形態による試験を複数回行うようにしてもよい。その場合、毎回、始点の位置を変更するようにしてもよい。さらに、目印の位置も変更するようにしてもよい。
また、ユーザーを第1の目印から第2の目印に移動させる場合にあって、そのユーザーがその第2の目印に到達した場合、提示モジュール120は、仮想空間内の映像から第1の目印を消去するようにしてもよい。したがって、ユーザーは、第2の目印か第3の目印に行く際、又は、第2の目印から始点に戻る際には、第1の目印がある位置を確認することができないこととなる。また、第2の目印も、その第2の目印に到達した場合、又は、その第2の目印から離れた場合に、仮想空間内の映像から消去するようにしてもよい。目印の消去を行わない場合に比べて、嗅内野機能の検査をより正確に行うためである。
また、この目印の消去は、2番目以降の目印に到着する毎に、その直前の目印を消去するようにしてもよい。
また、この目印の消去は、ユーザーが最後の目印に到達した場合に、提示モジュール120は、仮想空間内の映像から目印を消去するようにしてもよい。ここで消去対象となる目印は、最後の目印を除いて、最初の目印から最後の目印の直前の目印としてもよい。さらに、最後の目印も、その最後の目印に到達した場合、又は、その最後の目印から離れた場合に、仮想空間内の映像から消去するようにしてもよい。このようにすることによって、ユーザーは、最後の目印から始点に戻る際には、それまでの目印がある位置を確認することができないこととなる。
ここでの「移動開始から予め定められた時間が経過した時点」とは、いわゆるタイムアウトのことであり、第2の実施の形態による試験を強制的に終了させることである。「予め定められた時間」として、例えば、スタートしてから30秒間、1分間、1分30秒間、2分間等がある。タイムアウトした時点で、ユーザーがいる地点が、ユーザーが始点であると認識した地点とみなしている。なお、タイムアウト前に、ユーザーが始点であると認識した地点に到達している場合は、そのユーザーはその地点にとどまることになる。
ここで予め定められた時間の計測開始時である「移動開始」は、第2の実施の形態による「ユーザーは、始点から目印に移動し、目印から始点に戻る」試験において、(1)最初の始点から目印への移動開始、(2)目印から始点に戻る際における移動開始、のいずれであってもよい。なお、「(2)目印から始点に戻る際における移動開始」において、複数の目印がある場合は、最後の目印から始点に戻る際における移動開始となる。また、いずれの場合にあっても、移動開始については、第2の実施の形態がスタートを被試験者であるユーザーに指示した時点であってもよいし、ユーザーがスタートを指示してもよい。前者にあっては、例えば、ヘッドマウントディスプレイ200にスタートの旨を示す文字、画像等を表示してもよいし、ヘッドマウントディスプレイ200に備え付けられているスピーカーを用いてスタートである旨を示す音(音声又は音楽等含む)を出力してもよい。また、後者にあっては、例えば、コントローラー250を用いて、そのユーザーによるスタートの操作が行われたことを検知してもよいし、そのユーザーが実際に移動を開始したことを検知してもよい。
例えば、予め定められた距離は、認知症ではないユーザーに対して、第2の実施の形態による試験を行った場合の距離を参考にして定めてもよい。例えば、認知症ではないユーザーでの距離の統計的値(例えば、平均値、最頻値、中央値、最小値等)を予め定められた距離としてもよい。この場合の予め定められた距離を閾値1とする。例えば、計測された距離が、予め定められた距離(閾値1)よりも長い又は以上である場合に、認知症の可能性があると判断するようにしてもよい。
また、例えば、予め定められた距離は、認知症であることが確定しているユーザーに対して、第2の実施の形態による試験を行った場合の距離を参考にして定めてもよい。例えば、認知症ではないユーザーでの距離の統計的値(例えば、平均値、最頻値、中央値、最大値等)を予め定められた距離としてもよい。この場合の予め定められた距離を閾値2とする。例えば、計測された距離が、予め定められた距離(閾値2)よりも長い又は以上である場合に、認知症であると判断するようにしてもよい。
さらに、例えば、計測された距離が、閾値1未満又は以下である場合は認知症ではない、閾値1よりも長い又は以上であって閾値2未満又は以下である場合は認知症の可能性がある、閾値2よりも長い又は以上である場合は認知症であると判断するようにしてもよい。さらに、閾値を細かくして(3つ以上の閾値として)、認知症の可能性のレベルを判断するようにしてもよい。
ヘッドマウントディスプレイ200は、草原のアリーナである仮想空間1600を被験者290に提示する。この仮想空間1600は、例えば、360度見渡すことができる3次元の仮想空間である。また、この仮想空間1600内に、目印を配置する。
図17の例は、仮想空間1700内に3つの目印(目印1710、目印1720、目印1730)があることを示している。そして、仮想空間1700の中心を始点1705としている。被験者290は、コントローラー250を操作して、始点1705から目印1710へ移動し、目印1710から目印1720へ移動し、目印1720から目印1730へ移動し、目印1730から始点1705に戻ろうとする。ただし、始点1705には目印がないので、正確に始点1705に戻れるとは限らない。被験者290は、自分が始点1705に戻ったと思った時点で、コントローラー250を操作して「始点に戻ったことを示す指示」を行う。この指示を行った地点が終点1795であるとする。また、前述したように、タイムアウト時間が経過した時点での被験者290がいる地点を終点1795であるとする。そして、始点1705と終点1795の距離1750を計測する。この距離1750は、本来の始点1705と最終的な到達地点である終点1795との誤差である。始点1705は、出発地点である。
なお、各目印の地点に到達したならば、その目印の地点から始点1705への方向、又は、始点1705までの距離をユーザーに確認させるようにメッセージを表示するようにしてもよい。また、前述したように、各目印の地点に到達したならば、その目印よりも前に到達した目印を消去するようにしてもよい。また、図17の例では、各目印を仮想空間1700の外壁に配置した例を示しているが、これに限らず、仮想空間1700内であればいずれの位置であってもよい。
また、ユーザーに提示する仮想空間は、例えば、仮想空間情報テーブル1900によって管理されている。図19は、仮想空間情報テーブル1900のデータ構造例を示す説明図である。仮想空間情報テーブル1900は、仮想空間ID欄1905、始点欄1910、目印数欄1915、目印欄1920を有しており、目印欄1920は、目印ID欄1925、位置欄1930、目印像欄1935を有している。仮想空間ID欄1905は、本実施の形態において、仮想空間を一意に識別するための情報(具体的には仮想空間ID)を記憶している。始点欄1910は、その仮想空間における始点を記憶している。具体的には、始点の座標である。目印数欄1915は、目印数を記憶している。目印欄1920は、目印を記憶している。目印ID欄1925は、本実施の形態において、目印を一意に識別するための情報(具体的には目印ID)を記憶している。位置欄1930は、その目印の位置を記憶している。具体的には、目印の座標である。目印像欄1935は、目印像を記憶している。目印像として、例えば、旗、山、建物、看板等の映像が該当する。目印数欄1915内の数だけ目印欄1920が続く。
ステップS1806では、計時を開始する。つまり、所要時間の計測を開始する。
ステップS1810では、終了指示(ユーザーから始点に戻ったことを示す指示)があったか否かを判断し、終了指示があった場合はステップS1818へ進み、それ以外の場合はステップS1812へ進む。なお、この終了指示は、最後の目印から始点にユーザーが戻る際に、受け付け可能とするようにしてもよい。つまり、最後の目印に到達するまでは、ユーザーは終了指示を行うことができず、最後の目印から始点に戻るために移動を開始した後に、終了指示ができるようなユーザーインタフェースとしてもよい。
ステップS1812では、指示にしたがって移動する。移動に関する指示として、例えば、ジョイスティックのレバーを倒した方向を進行方向とすればよい。また、レバーを元の位置に戻すこと(例えば、垂直にすること)を停止とすればよい。
ステップS1814では、目印に到達したか否かを判断し、到達した場合はステップS1816へ進み、それ以外の場合はステップS1808へ戻る。
ステップS1820では、始点と終点(ユーザーから始点に戻ったことを示す指示が行われた地点)との間の距離を測定する。
図22の例に示す結果グラフ2200は、横軸にユーザー、縦軸にステップS1820で測定された距離を示している。認知症ではない若年者2210のグラフと被験者290であるユーザーA2220のグラフを比較可能に表示したものである。ユーザーA2220は若年者2210よりも、ステップS1820で測定された距離が差分2230だけ長いことを示している。この差分2230が閾値より大きい又は以上である場合に、認知症の可能性があると判断する。
ヘッドマウントディスプレイ200による試験を継続的に行い、その試験結果等を時系列に表示するようにしてもよい。画面2300は、ヘッドマウントディスプレイ200で表示するようにしてもよいし、脳機能観測支援装置300で表示するようにしてもよいし、脳機能観測支援装置300にアクセスすることによって被験者290が有しているスマートフォン等に表示するようにしてもよい。
例えば、1年間を4つのクール(期間)に分けて、各クールの最初又は最後にヘッドマウントディスプレイ200による試験を行う。
画面2300には、年間予防プログラム領域2310、脳健康ベクトル領域2320、脳機能定点観測領域2330、項目別予防プログラム実行状況領域2340を表示する。年間予防プログラム領域2310として、4つのクールを示す。脳健康ベクトル領域2320には、各クールにおいて行われた認知症の予防活動を示している。例えば、予防活動として、サプリメントの摂取、運動等がある。ここでは、実際に行われた予防活動を変数として予め定められた関数を適用して導出した脳健康ベクトルという数値で表現している。脳機能定点観測領域2330には、各クールにおける本実施の形態による試験結果を示している。例えば、第1の実施の形態を用いた試験では、所要時間を表示してもよいし、エラー回数を表示してもよい。なお、第2の実施の形態では、距離を表示してもよい。もちろんのことながら、試験による判断結果(認知症ではない、認知症の可能性がある、認知症である等)を表示するようにしてもよい。項目別予防プログラム実行状況領域2340には、ヘッドマウントディスプレイ200による試験結果以外に、歯周病菌欄2342、咬合力欄2344、有酸素運動欄2346、サプリメント欄2348を表示している。
図24の例に示すフローチャートは、ステップS2410の処理以外は図18の例に示した処理と同等である。タイムアウト時間が経過した時点の位置を終点として、始点と終点との間の距離を計測するようにした処理例を示すものである。
ステップS2402では、初期条件を設定する。
ステップS2404では、開始するか否かを判断し、開始する場合はステップS2406へ進み、それ以外の場合は開始するまで待機する。
ステップS2406では、計時を開始する。つまり、所要時間の計測を開始することになる。また、後述するように、タイムアウト時間の計測を開始することとしてもよい。
ステップS2410では、タイムアウト時間が経過したか否かを判断し、経過した場合はステップS2418へ進み、それ以外の場合はステップS2412へ進む。ここでのタイムアウト時間の計測開始は、ステップS2406での計時開始時(つまり、始点からの移動開始時)であってもよいし、最後の目印に到達した後に、始点に戻るために移動を開始した時点であってもよい。
ステップS2412では、指示にしたがって移動する。
ステップS2416では、目印到達時のデータを記録し、ステップS2408へ戻る。
ステップS2418では、計時を終了する。
ステップS2420では、始点と終点の間の距離を測定する。
図25の例に示すフローチャートは、図18の例に示したフローチャートにステップS2510の処理を付加したものである。又は、図25の例に示すフローチャートは、図24の例に示したフローチャートにステップS2512の処理を付加したものとして捉えてもよい。タイムアウト時間が経過した時点の位置を終点、又は、受付モジュール110がユーザーから始点に戻ったことを示す指示を受け付けた時点の位置を終点として、始点と終点との間の距離を計測するようにした処理例を示すものである。
ステップS2504では、開始するか否かを判断し、開始する場合はステップS2506へ進み、それ以外の場合は開始するまで待機する。
ステップS2506では、計時を開始する。
ステップS2510では、タイムアウト時間が経過したか否かを判断し、経過した場合はステップS2520へ進み、それ以外の場合はステップS2512へ進む。ここでのタイムアウト時間の計測開始は、ステップS2506での計時開始時(つまり、始点からの移動開始時)であってもよいし、最後の目印に到達した後に、始点に戻るために移動を開始した時点であってもよい。
ステップS2512では、終了指示があったか否かを判断し、終了指示があった場合はステップS2520へ進み、それ以外の場合はステップS2514へ進む。
なお、ステップS2510、ステップS2512の判断処理は、2つの判断処理が行われるのであれば、いずれを先に行ってもよいし、並列処理で行ってもよい。
ステップS2516では、目印に到達したか否かを判断し、到達した場合はステップS2518へ進み、それ以外の場合はステップS2508へ戻る。
ステップS2518では、目印到達時のデータを記録し、ステップS2508へ戻る。
ステップS2522では、始点と終点の間の距離を測定する。
ステップS2602では、2番目以降の目印にユーザーが到達したか否かを判断し、到達した場合はステップS2604へ進み、それ以外の場合は到達するまで待機する。
ステップS2604では、それ以前の目印を、ユーザーが見ることができる仮想空間内から消去し、ステップS2602へ戻る。つまり、それ以前の目印をユーザーは確認することができないようにしている。
なお、前述したように、ステップS2602の処理を最後の目印にユーザーが到達したか否かを判断するようにしてもよいし、ステップS2604では、ステップS2602で判断対象となった目印も含めて消去するようにしてもよい。
なお、図27に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図27に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(具体例として、ASIC(Application Specific Integrated Circuitの略)等がある)や再構成可能な集積回路(具体例として、FPGA(field−programmable gate arrayの略)等がある)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続している形態でもよく、さらに図27に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、ヘッドマウントディスプレイを制御する装置として、パーソナルコンピュータに内蔵させてもよいし、携帯情報通信機器(携帯電話、スマートフォン、モバイル機器、ウェアラブルコンピュータ等を含む)、情報家電、ロボット等に内蔵させてもよい。
また、例えば、ヘッドマウントディスプレイ200の角度(傾き、つまり、首を振る角度)を計測するようにしてもよい。具体的には、6軸センサー、ジャイロセンサー等を、ヘッドマウントディスプレイ200に内蔵させ、ヘッドマウントディスプレイ200の角度を計測し、その値を加味して、ユーザーの認知機能を判断するようにしてもよい。例えば、ヘッドマウントディスプレイ200の傾く角度が浅い場合は、認知症のリスクを高める、ヘッドマウントディスプレイ200が常に振動している(首が震えている)場合は、認知症のリスクを高める等の判断を行う。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digitalの略)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラムの全体又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分若しくは全部であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
前述の実施の形態は以下のように把握してもよい。
[A1]ユーザーからの指示を受け付ける受付手段と、
始点から目的地までの仮想空間の映像を、前記指示にしたがって前記ユーザーに提示する提示手段と、
前記指示が予め定められた指示ではないこと、又は、指示がないことをエラーとして計数する計数手段と、
前記計数手段によって計数されたエラーの回数を用いて、前記ユーザーの認知機能を判断する判断手段
を有する情報処理装置。
[A2]ユーザーからの指示を受け付ける受付手段と、
始点から目的地までの仮想空間の映像を、前記指示にしたがって前記ユーザーに提示する提示手段と、
始点から目的地にたどり着くまでの時間を計測する計測手段と、
前記計測手段によって計測された時間を用いて、前記ユーザーの認知機能を判断する判断手段
を有する情報処理装置。
[A3]前記受付手段は、前記ユーザーの音声を受け付け、該音声を認識し、
前記提示手段は、前記ユーザーが装着しているヘッドマウントディスプレイに、前記音声の認識結果にしたがって映像を提示し、さらに、該ユーザーが指示すべきタイミングを提示する、
[A1]又は[A2]に記載の情報処理装置。
[A4]前記受付手段は、複数の種類の入力手段からの指示を受け付け、
前記計数手段は、さらに、異なる入力手段からの指示が異なった回数を計数し、
前記判断手段は、前記計数手段によって計数されたエラーの回数及び指示が異なった回数を用いて、前記ユーザーの認知機能を判断する、
[A1]に記載の情報処理装置。
[A5]前記提示手段は、前記ユーザーの現在若しくは過去の住所、又は、現在若しくは過去の勤務地を、始点又は目的地とする仮想空間を提示する、
[A1]に記載の情報処理装置。
[A6]ユーザーからの指示を受け付ける受付手段と、
始点から目印まで移動して、該始点に戻るまでの仮想空間の映像を、前記指示にしたがって前記ユーザーに提示する提示手段と、
前記ユーザーが出発した始点の位置と、移動開始から予め定められた時間が経過した時点の位置との間の距離を計測する計測手段と、
前記計測手段によって計測された距離を用いて、前記ユーザーの認知機能を判断する判断手段
を有する情報処理装置。
[A7]ユーザーからの指示を受け付ける受付手段と、
始点から目印まで移動して、該始点に戻るまでの仮想空間の映像を、前記指示にしたがって前記ユーザーに提示する提示手段と、
前記ユーザーが出発した始点の位置と、前記受付手段が前記ユーザーから始点に戻ったことを示す指示を受け付けた時点の位置との間の距離を計測する計測手段と、
前記計測手段によって計測された距離を用いて、前記ユーザーの認知機能を判断する判断手段
を有する情報処理装置。
[A8]前記目印は複数あり、目印から他の目印への移動を前記ユーザーに行わせ、
前記判断手段は、前記距離を用いて、前記ユーザーの認知機能を判断する、
[A6]又は[A7]に記載の情報処理装置。
[A9]前記目印は複数あり、目印から他の目印への移動を前記ユーザーに行わせ、
前記判断手段は、前記距離と目印の数を用いて、前記ユーザーの認知機能を判断する、
[A6]又は[A7]に記載の情報処理装置。
[A10]前記ユーザーを第1の目印から第2の目印に移動させる場合にあって、該ユーザーが該第2の目印に到達した場合、前記提示手段は、前記仮想空間内の映像から該第1の目印を消去する、
[A8]又は[A9]に記載の情報処理装置。
[A11]ユーザーからの指示を受け付ける受付ステップと、
始点から目的地までの仮想空間の映像を、前記指示にしたがって前記ユーザーに提示する提示ステップと、
前記指示が予め定められた指示ではないこと、又は、指示がないことをエラーとして計数する計数ステップと、
前記計数ステップによって計数されたエラーの回数を用いて、前記ユーザーの認知機能を判断する判断ステップ
を有する情報処理方法。
[A12]ユーザーからの指示を受け付ける受付ステップと、
始点から目的地までの仮想空間の映像を、前記指示にしたがって前記ユーザーに提示する提示ステップと、
始点から目的地にたどり着くまでの時間を計測する計測ステップと、
前記計測ステップによって計測された時間を用いて、前記ユーザーの認知機能を判断する判断ステップ
を有する情報処理方法。
[A13]ユーザーからの指示を受け付ける受付ステップと、
始点から目印まで移動して、該始点に戻るまでの仮想空間の映像を、前記指示にしたがって前記ユーザーに提示する提示ステップと、
前記ユーザーが出発した始点の位置と、移動開始から予め定められた時間が経過した時点の位置との間の距離を計測する計測ステップと、
前記計測ステップによって計測された距離を用いて、前記ユーザーの認知機能を判断する判断ステップ
を有する情報処理方法。
[A14]ユーザーからの指示を受け付ける受付ステップと、
始点から目印まで移動して、該始点に戻るまでの仮想空間の映像を、前記指示にしたがって前記ユーザーに提示する提示ステップと、
前記ユーザーが出発した始点の位置と、前記受付ステップが前記ユーザーから始点に戻ったことを示す指示を受け付けた時点の位置との間の距離を計測する計測ステップと、
前記計測ステップによって計測された距離を用いて、前記ユーザーの認知機能を判断する判断ステップ
を有する情報処理方法。
[A15]コンピュータを、
ユーザーからの指示を受け付ける受付手段と、
始点から目的地までの仮想空間の映像を、前記指示にしたがって前記ユーザーに提示する提示手段と、
前記指示が予め定められた指示ではないこと、又は、指示がないことをエラーとして計数する計数手段と、
前記計数手段によって計数されたエラーの回数を用いて、前記ユーザーの認知機能を判断する判断手段
として機能させるための情報処理プログラム。
[A16]コンピュータを、
ユーザーからの指示を受け付ける受付手段と、
始点から目的地までの仮想空間の映像を、前記指示にしたがって前記ユーザーに提示する提示手段と、
始点から目的地にたどり着くまでの時間を計測する計測手段と、
前記計測手段によって計測された時間を用いて、前記ユーザーの認知機能を判断する判断手段
として機能させるための情報処理プログラム。
[A17]コンピュータを、
ユーザーからの指示を受け付ける受付手段と、
始点から目印まで移動して、該始点に戻るまでの仮想空間の映像を、前記指示にしたがって前記ユーザーに提示する提示手段と、
前記ユーザーが出発した始点の位置と、移動開始から予め定められた時間が経過した時点の位置との間の距離を計測する計測手段と、
前記計測手段によって計測された距離を用いて、前記ユーザーの認知機能を判断する判断手段
として機能させるための情報処理プログラム。
[A18]コンピュータを、
ユーザーからの指示を受け付ける受付手段と、
始点から目印まで移動して、該始点に戻るまでの仮想空間の映像を、前記指示にしたがって前記ユーザーに提示する提示手段と、
前記ユーザーが出発した始点の位置と、前記受付手段が前記ユーザーから始点に戻ったことを示す指示を受け付けた時点の位置との間の距離を計測する計測手段と、
前記計測手段によって計測された距離を用いて、前記ユーザーの認知機能を判断する判断手段
として機能させるための情報処理プログラム。
そして、前述の発明は、以下の効果を有する。
[A1]の情報処理装置によれば、始点から目的地までの仮想空間の映像を、ユーザーからの指示にしたがって提示し、その指示が予め定められた指示ではないこと、又は、指示がないことをエラーとして計数し、エラーの回数を用いて、そのユーザーの認知機能を判断することができる。
[A2]の情報処理装置によれば、始点から目的地までの仮想空間の映像を、ユーザーからの指示にしたがって提示し、始点から目的地にたどり着くまでの時間を用いて、そのユーザーの認知機能を判断することができる。
[A3]の情報処理装置によれば、ユーザーの音声による指示とし、そのユーザーが装着しているヘッドマウントディスプレイに、映像を提示し、さらに、そのユーザーが指示すべきタイミングを提示することができる。
[A4]の情報処理装置によれば、異なる入力手段からの指示が異なった回数を計数し、その指示が異なった回数を用いて、ユーザーの認知機能を判断することができる。
[A5]の情報処理装置によれば、ユーザーの現在若しくは過去の住所、又は、現在若しくは過去の勤務地を、始点又は目的地とする仮想空間を提示することができる。
[A6]の情報処理装置によれば、始点から目印まで移動して、始点に戻るまでの仮想空間の映像を、ユーザーからの指示にしたがって提示し、ユーザーが出発した始点の位置と、移動開始から予め定められた時間が経過した時点の位置との間の距離を用いて、そのユーザーの認知機能を判断することができる。
[A7]の情報処理装置によれば、始点から目印まで移動して、始点に戻るまでの仮想空間の映像を、ユーザーからの指示にしたがって提示し、ユーザーが出発した始点の位置と、ユーザーから始点に戻ったことを示す指示を受け付けた時点の位置との間の距離を用いて、そのユーザーの認知機能を判断することができる。
[A8]の情報処理装置によれば、ユーザーに複数の目印間を移動させることによって、そのユーザーの認知機能を判断することができる。
[A9]の情報処理装置によれば、距離と目印の数を用いて、ユーザーの認知機能を判断することができる。
[A10]の情報処理装置によれば、ユーザーが第2の目印に到達した場合、第1の目印を消去させることができる。
[A11]の情報処理方法によれば、始点から目的地までの仮想空間の映像を、ユーザーからの指示にしたがって提示し、その指示が予め定められた指示ではないこと、又は、指示がないことをエラーとして計数し、エラーの回数を用いて、そのユーザーの認知機能を判断することができる。
[A12]の情報処理方法によれば、始点から目的地までの仮想空間の映像を、ユーザーからの指示にしたがって提示し、始点から目的地にたどり着くまでの時間を用いて、そのユーザーの認知機能を判断することができる。
[A13]の情報処理方法によれば、始点から目印まで移動して、始点に戻るまでの仮想空間の映像を、ユーザーからの指示にしたがって提示し、ユーザーが出発した始点の位置と、移動開始から予め定められた時間が経過した時点の位置との間の距離を用いて、そのユーザーの認知機能を判断することができる。
[A14]の情報処理方法によれば、始点から目印まで移動して、始点に戻るまでの仮想空間の映像を、ユーザーからの指示にしたがって提示し、ユーザーが出発した始点の位置と、ユーザーから始点に戻ったことを示す指示を受け付けた時点の位置との間の距離を用いて、そのユーザーの認知機能を判断することができる。
[A15]の情報処理プログラムによれば、始点から目的地までの仮想空間の映像を、ユーザーからの指示にしたがって提示し、その指示が予め定められた指示ではないこと、又は、指示がないことをエラーとして計数し、エラーの回数を用いて、そのユーザーの認知機能を判断することができる。
[A16]の情報処理プログラムによれば、始点から目的地までの仮想空間の映像を、ユーザーからの指示にしたがって提示し、始点から目的地にたどり着くまでの時間を用いて、そのユーザーの認知機能を判断することができる。
[A17]の情報処理プログラムによれば、始点から目印まで移動して、始点に戻るまでの仮想空間の映像を、ユーザーからの指示にしたがって提示し、ユーザーが出発した始点の位置と、移動開始から予め定められた時間が経過した時点の位置との間の距離を用いて、そのユーザーの認知機能を判断することができる。
[A18]の情報処理プログラムによれば、始点から目印まで移動して、始点に戻るまでの仮想空間の映像を、ユーザーからの指示にしたがって提示し、ユーザーが出発した始点の位置と、ユーザーから始点に戻ったことを示す指示を受け付けた時点の位置との間の距離を用いて、そのユーザーの認知機能を判断することができる。
110…受付モジュール
120…提示モジュール
130…判断モジュール
140…制御モジュール
200…ヘッドマウントディスプレイ
210…マイク・認識手段
250…コントローラー
290…被験者
300…脳機能観測支援装置
350…施設
390…通信回線
Claims (9)
- ユーザーからの指示を受け付ける受付手段と、
始点から目的地までの仮想空間の映像を、前記指示にしたがって前記ユーザーに提示する提示手段と、
前記指示が予め定められた指示ではないこと、又は、指示がないことをエラーとして計数する計数手段と、
前記計数手段によって計数されたエラーの回数を用いて、前記ユーザーの認知機能を判断する判断手段
を有し、
前記受付手段は、複数の種類の入力手段からの指示を受け付け、
前記計数手段は、さらに、異なる入力手段からの指示が異なった回数を計数し、
前記判断手段は、前記計数手段によって計数されたエラーの回数及び指示が異なった回数を用いて、前記ユーザーの認知機能を判断する、
情報処理装置。 - ユーザーからの指示を受け付ける受付手段と、
始点から目的地までの仮想空間の映像を、前記指示にしたがって前記ユーザーに提示する提示手段と、
前記指示が予め定められた指示ではないこと、又は、指示がないことをエラーとして計数する計数手段と、
始点から目的地にたどり着くまでの時間を計測する計測手段と、
前記計測手段によって計測された時間を用いて、前記ユーザーの認知機能を判断する判断手段
を有し、
前記受付手段は、複数の種類の入力手段からの指示を受け付け、
前記計数手段は、さらに、異なる入力手段からの指示が異なった回数を計数し、
前記判断手段は、前記計測手段によって計測された時間、前記計数手段によって計数されたエラーの回数及び指示が異なった回数を用いて、前記ユーザーの認知機能を判断する、
情報処理装置。 - 前記受付手段は、前記ユーザーの音声を受け付け、該音声を認識し、
前記提示手段は、前記ユーザーが装着しているヘッドマウントディスプレイに、前記音声の認識結果にしたがって映像を提示し、さらに、該ユーザーが指示すべきタイミングを提示する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記計数手段によって計数された指示が異なった回数に対しては、1未満の重み付けを行う、
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記提示手段は、前記ユーザーの現在若しくは過去の住所、又は、現在若しくは過去の勤務地を、始点又は目的地とする仮想空間を提示する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - コンピュータによって行われる情報処理方法であって、
ユーザーからの指示を受け付ける受付ステップと、
始点から目的地までの仮想空間の映像を、前記指示にしたがって前記ユーザーに提示する提示ステップと、
前記指示が予め定められた指示ではないこと、又は、指示がないことをエラーとして計数する計数ステップと、
前記計数ステップによって計数されたエラーの回数を用いて、前記ユーザーの認知機能を判断する判断ステップ
を有し、
前記受付ステップは、複数の種類の入力手段からの指示を受け付け、
前記計数ステップは、さらに、異なる入力手段からの指示が異なった回数を計数し、
前記判断ステップは、前記計数ステップによって計数されたエラーの回数及び指示が異なった回数を用いて、前記ユーザーの認知機能を判断する、
情報処理方法。 - コンピュータによって行われる情報処理方法であって、
ユーザーからの指示を受け付ける受付ステップと、
始点から目的地までの仮想空間の映像を、前記指示にしたがって前記ユーザーに提示する提示ステップと、
前記指示が予め定められた指示ではないこと、又は、指示がないことをエラーとして計数する計数ステップと、
始点から目的地にたどり着くまでの時間を計測する計測ステップと、
前記計測ステップによって計測された時間を用いて、前記ユーザーの認知機能を判断する判断ステップ
を有し、
前記受付ステップは、複数の種類の入力手段からの指示を受け付け、
前記計数ステップは、さらに、異なる入力手段からの指示が異なった回数を計数し、
前記判断ステップは、前記計測ステップによって計測された時間、前記計数ステップによって計数されたエラーの回数及び指示が異なった回数を用いて、前記ユーザーの認知機能を判断する、
情報処理方法。 - コンピュータを、
ユーザーからの指示を受け付ける受付手段と、
始点から目的地までの仮想空間の映像を、前記指示にしたがって前記ユーザーに提示する提示手段と、
前記指示が予め定められた指示ではないこと、又は、指示がないことをエラーとして計数する計数手段と、
前記計数手段によって計数されたエラーの回数を用いて、前記ユーザーの認知機能を判断する判断手段
として機能させ、
前記受付手段は、複数の種類の入力手段からの指示を受け付け、
前記計数手段は、さらに、異なる入力手段からの指示が異なった回数を計数し、
前記判断手段は、前記計数手段によって計数されたエラーの回数及び指示が異なった回数を用いて、前記ユーザーの認知機能を判断する、
情報処理プログラム。 - コンピュータを、
ユーザーからの指示を受け付ける受付手段と、
始点から目的地までの仮想空間の映像を、前記指示にしたがって前記ユーザーに提示する提示手段と、
前記指示が予め定められた指示ではないこと、又は、指示がないことをエラーとして計数する計数手段と、
始点から目的地にたどり着くまでの時間を計測する計測手段と、
前記計測手段によって計測された時間を用いて、前記ユーザーの認知機能を判断する判断手段
として機能させ、
前記受付手段は、複数の種類の入力手段からの指示を受け付け、
前記計数手段は、さらに、異なる入力手段からの指示が異なった回数を計数し、
前記判断手段は、前記計測手段によって計測された時間、前記計数手段によって計数されたエラーの回数及び指示が異なった回数を用いて、前記ユーザーの認知機能を判断する、
情報処理プログラム。
Applications Claiming Priority (2)
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