JP6782595B2 - ディスクブレーキパッドの成形方法 - Google Patents

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Description

本発明は、二輪車または四輪自動車の制動に用いられるディスクブレーキパッドの成形方法に関する。
二輪車または四輪自動車に取り付けられているディスクブレーキに用いられるディスクブレーキパッド100は、一般に、図1に示すように、基材繊維、有機結合材、摩擦調整剤を含む摩擦材110を鋼板製等のバックプレート120に重ね合わせ、圧縮成形したものが用いられている。ディスクブレーキにおいては、ディスクブレーキパッド100を回転している金属製のディスクロータに押し当て、その際の摩擦力により自動車等を制動するが、制動中にディスクブレーキパッド100やディスクロータ等が振動してブレーキ鳴きを発するという問題がある。このような制動中の鳴きの発生を抑制する方策として、図1に示すようにディスクブレーキパッド100の摩擦材の端部に面取り部111を設ける方法が行われている。また、摩擦面に浸入した泥や摩擦により発生した摩耗粉を摩擦面から排除するための溝部112を摩擦面から略鉛直方向に形成したものも存在する。
摩擦材の角部の面取り部111および溝部112は、一般的に、摩擦材を板状に圧縮成形した後に、研削加工や切削加工等を施して形成される。すなわち、面取り部111は、角部(斜線部)を除去することにより形成(例えば、特許文献1等参照)される。また、溝部112は摩擦材の上端面から溝加工することにより形成される。
なお、面取り部111は、摩擦材を圧縮成形する成形型に傾斜面を設け、この傾斜面によって面取り部111を形成する方法(例えば、特許文献2、3等)や、成形型に設けたスリット部により溝部112を形成する方法(例えば、特許文献3等)が提案されている。
特開平9−136255号公報 実公平5−26361号公報 特開2004−324763号公報
特許文献1等に記載される、研削等により摩擦材の端部に面取り部を形成する方法では、面取り部を形成するための加工工程が別工程として必要となり、加工コストが上昇する。また、角部を削って除去するため、その分だけ原材料が無駄になるとともに、研削加工によって発生する研磨粉の廃棄処理コストにより、更に製造コストの上昇を招くこととなる。
一方、特許文献2、3等に記載される、摩擦材を圧縮成形する金型により、摩擦材の端部に面取り部を形成する方法では、面取り部を形成するための別工程は不要となる。しかしながら、成形金型に摩擦材の原材料を平坦に充填して圧縮成形する場合、摩擦材の原材料は繊維材を多く含み流動性が低いため、面取り部とその他の部分における原材料の圧縮比率の差により、面取り部の密度がその他の部分の密度よりも高くなりやすい。この場合、摩擦材の摩耗が進行すると鳴きが発生しやすくなる。また、摩擦材の面内の大きな密度差は、クラックの発生等による破損の原因にもなり得る。
以上のことから、本発明は、圧縮成形によりディスクブレーキパッドの摩擦材の面取り部を形成するとともに、摩擦材の面取り部とその他の部分の密度差が小さい均質なディスクブレーキパッドの成形方法を提供することを目的とする。
本発明の第1のディスクブレーキパッドの成形方法は、いわゆる熱圧成形前の予備成形時に摩擦材の面取り部を形成することを骨子とするものである。このような本発明の第1のディスクブレーキパッドの成形方法は、具体的に、ディスクブレーキパッドの原材料として、結合材、有機充填材、無機充填材、および繊維基材を含有するとともに、少なくとも一部が造粒された摩擦材組成物を用い、下部金型と、摩擦材の外周形状を形成する型孔を有する上部金型と、摩擦材の上端面を成形する成形型とからなる金型装置を用いて、前記下部金型と前記上部金型の型孔により形成されるキャビティに前記摩擦材組成物を充填するとともに、前記摩擦材組成物を成形する前の嵩高状態で、面取り部を形成する箇所に投入された摩擦材の原材料の内、面取りによって形成される切欠きの体積分に相当する原材料を予め中央に流動させ、次いで所定の形状に成形するものである。
本発明の第2のディスクブレーキパッドの成形方法は、予備成形を行わず、直接原料となる摩擦材組成物を熱圧成形するとともに、熱圧成形時に摩擦材の面取り部を形成することを骨子とするものである。このような本発明の第2のディスクブレーキパッドの成形方法は、具体的に、ディスクブレーキパッドの原材料として、結合材、有機充填材、無機充填材、および繊維基材を含有するとともに、少なくとも一部が造粒された摩擦材組成物を用い、下部金型と、摩擦材の外周形状を形成する型孔を有する上部金型と、摩擦材の上端面を成形する成形型とからなり、前記下部金型、上部金型および成形型の少なくとも1つに加熱手段を設けた金型装置を用いて、前記下部金型と前記上部金型の型孔により形成されるキャビティに前記摩擦材組成物を充填するとともに、前記摩擦材組成物を成形する前の嵩高状態で、面取り部を形成する箇所に投入された摩擦材の原材料の内、面取りによって形成される切欠きの体積分に相当する原材料を予め中央に流動させ、次いで所定の形状に熱圧成形するものである。
本発明の第3のディスクブレーキパッドの成形方法は、本発明の第1のディスクブレーキパッドの成形方法と同様に、予備成形時に摩擦材の面取り部を形成するとともに、予備成形と同時にバックプレートの固着を行うことを骨子とするものである。このような本発明の第3のディスクブレーキパッドの成形方法は、具体的に、ディスクブレーキパッドの原材料として、結合材、有機充填材、無機充填材、および繊維基材を含有するとともに、少なくとも一部が造粒された摩擦材組成物を用い、下部金型と、摩擦材の外周形状を形成する型孔を有する上部金型と、摩擦材の上端面を成形する成形型とからなる金型装置を用いて、下部金型上にバックプレートを配置し、前記バックプレートと、上部金型の型孔により形成されるキャビティに前記摩擦材組成物を充填するとともに、前記摩擦材組成物を成形する前の嵩高状態で、面取り部を形成する箇所に投入された摩擦材の原材料の内、面取りによって形成される切欠きの体積分に相当する原材料を予め中央に流動させ、次いで所定の形状に予備成形するものである。
本発明の第4のディスクブレーキパッドの成形方法は、本発明の第2のディスクブレーキパッドの成形方法と同様に、予備成形を行わず、直接原料となる摩擦材組成物を熱圧成形するとともに、熱圧成形時に摩擦材の面取り部を形成するものであり、さらに、摩擦材の熱圧成形と同時にバックプレートの固着を行うことを骨子とするものである。このような本発明の第4のディスクブレーキパッドの成形方法は、具体的に、ディスクブレーキパッドの原材料として、結合材、有機充填材、無機充填材、および繊維基材を含有するとともに、少なくとも一部が造粒された摩擦材組成物を用い、下部金型と、摩擦材の外周形状を形成する型孔を有する上部金型と、摩擦材の上端面を成形する成形型とからなり、前記下部金型、上部金型および成形型の少なくとも1つに加熱手段を設けた金型装置を用いて、下部金型上にバックプレートを配置し、前記バックプレートと、上部金型の型孔により形成されるキャビティに前記摩擦材組成物を充填するとともに、前記摩擦材組成物を成形する前の嵩高状態で、面取り部を形成する箇所に投入された摩擦材の原材料の内、面取りによって形成される切欠きの体積分に相当する原材料を予め中央に流動させ、次いで所定の形状に熱圧成形するものである。
上記の本発明第1〜4のディスクブレーキパッドの成形方法においては、成形型を、面取り部と面取り部以外の部分に分割した構造とし、最初に面取り部の金型によって原材料を中央に寄せる工程を行い、次いで所定の形状にて予備成形または熱圧成形を行うことが好ましい。また、前記摩擦材の上端面を成形する成形型に摩擦材の溝部を形成する凸部を設けることができ、また、前記溝部を形成する凸部を前記摩擦材の上端面を成形する成形型と独立して駆動できる凸部駆動手段を設けることもできる。
本発明のディスクブレーキパッドの成形方法によれば、別工程の加工工程が不要となるとともに、原材料が無駄にならず、研磨粉の廃棄処理コストが不要になることから、製造コストの削減を図ることができる。また、面取り部の密度とその他の部分の密度の差が小さく均質なディスクブレーキパッドを製造することができる。さらに、予備成形体の強度が低い場合であっても取扱いの容易な予備成形体を得ることができる。
代表的なディスクブレーキパッドの模式図であり、(a)が平面図、(b)が側面図を示す。また、斜線で示されている範囲が面取り部分である。 本発明の第1の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法における、原材料の充填状態を説明する模式図である。 本発明の第1の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法における、摩擦材の面取り部を形成する成形型の原材料への押し込み状態を説明する模式図である。 本発明の第1の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法における、摩擦材の上端面を成形する成形型の降下状態を説明する模式図である。 本発明の第1の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法における、原材料の圧縮状態を説明する模式図である。 予備成形体の熱圧成形を説明する模式図である。 本発明の第3の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法における、原材料の充填状態を説明する模式図である。 本発明の第3の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法における、摩擦材の面取り部を形成する成形型の原材料への押し込み状態を説明する模式図である。 本発明の第3の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法における、摩擦材の上端面を成形する成形型の降下状態を説明する模式図である。 本発明の第3の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法における、原材料の圧縮状態を説明する模式図である。 本発明の第3の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法における、予備成形体の抜き出し状態を説明する模式図である。 予備成形体の熱圧成形を説明する模式図である。 本発明の第5の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法における、原材料の充填状態を説明する模式図である。 本発明の第5の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法における、摩擦材の面取り部を形成する成形型の原材料への押し込み状態を説明する模式図である。 本発明の第5の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法における、摩擦材の上端面を成形する成形型の降下状態を説明する模式図である。 本発明の第5の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法における、原材料の圧縮状態を説明する模式図である。 本発明の第5の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法における、予備成形体の抜き出し状態を説明する模式図である。
[第1の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法]
本発明の第1の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法は、熱圧成形前の予備成形時に摩擦材の面取り部を形成する場合の成形方法である。本発明の第1の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法を図2〜図6により説明する。
本発明の第1の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法においては、図2に示すように、上部金型1を下部金型2上に載置する。上部金型1には摩擦材の外周形状を形成する型孔が形成されており、上部金型1の型孔と下部金型2の上面により原材料Mを充填するキャビティが形成される。このキャビティに原材料Mを充填する。
成形型3は、摩擦材の上端面を成形する成形型32と、摩擦材の面取り部を成形する成形型31により構成される。摩擦材の面取り部を成形する成形型31は流体圧シリンダ等の駆動手段により摩擦材の上端面を成形する成形型32と独立して上下方向に駆動できるよう構成される。
このような金型装置を用いる本発明の第1の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法においては、図2に示すように、原材料Mは、下部金型2と上部金型1の型孔により形成されるキャビティに投入されて充填される。このときの原材料Mの嵩高さはHとなっている。
摩擦材の原材料Mは、繊維基材、有機結合剤、摩擦調整材等からなる摩擦材組成物であり、繊維基材、有機結合剤、摩擦調整材のうちの少なくとも一部を造粒した造粒粉末の形態で付与する。摩擦材組成物は繊維基材を含むため、流動性が極めて悪いが、摩擦材組成物の一部を造粒して与えることにより、摩擦材組成物の流動性を向上させることができる。
繊維基材としては、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、セラミック繊維、ロックウール、アラミド繊維、アクリル繊維等を用いることができる。有機結合材としては、熱硬化性樹脂であって、フェノール骨格を有する、熱劣化しても炭素として残りやすい樹脂が好ましい。フェノール樹脂やアクリルや各種エラストマで変性したフェノール樹脂等を用いることができる。摩擦調整剤としては、アルミナやジルコニア等の無機粉末粒子、黒鉛、硫化アンチモン、硫化錫等の金属硫化物、カシューダスト、ゴムダスト等の有機粉末を用いることができる。
摩擦材造粒物を製造するにあたり、造粒方法としては、特に限定せず、押出造粒法、転動造粒法、攪拌造粒法、圧縮造粒法、流動層造粒法等を用いることができ、必要に応じて凝集剤として液体等を添加してもよい。また、造粒にあたりポリビニルアルコール等の接着成分を揮発性溶媒等に溶解した溶液を用いて湿式造粒を行う場合は、摩擦材用造粒物作製後に加熱や減圧等によって乾燥処理を行うことが好ましい。
摩擦材組成物は、全体を造粒して与えることが最も好ましいが、摩擦材組成物中に消石灰を含む場合、水を用いて湿式造粒を行うと、摩擦材組成物中の消石灰が水と反応するため、消石灰を除いた摩擦材組成物を造粒し、この造粒粉に消石灰を添加して摩擦材組成物とすることが好ましい。
摩擦材用造粒物の粒径は、ハンドリング時や秤量時の流動性、成形性の観点から平均10〜5000μmとすることが好ましく、20〜4000μmとするとより好ましく、50〜3000μmとするとさらに好ましい。
次いで、図3に示すように、充填された原材料M中に、摩擦材の面取り部を成形する成形型31を降下させて、面取りによって形成される切欠きの体積分に相当する量の原材料Mを、成形する前の嵩高Hの状態で、予め中央に流動させる。原材料Mは上記のように、一部が造粒粉末の形態で付与されており、流動性が高いことから、容易に中央に流動させることができる。このときの摩擦材の面取り部を成形する成形型31の押し込み深さHは、予備成形する前の原材料の嵩高状態Hから30〜50%が好ましい。
その後、図4に示すように、摩擦材の面取り部を成形する成形型31は、押し込み深さHで原材料Mに押し込んだ状態を維持したまま、摩擦材の上端面を成形する成形型32の下端面の高さが、面取り部を成形する成形型31の傾斜部端面の高さと一致するまで、摩擦材の上端面を成形する成形型32を降下させる。
摩擦材の上端面を成形する成形型32の下端面の高さと、摩擦材の面取り部を成形する成形型31の傾斜部端面の高さが一致したら、図5に示すように、摩擦材の上端面を成形する成形型32と面取り部を成形する成形型31を同期させて降下させて、原材料Mの圧縮成形を行い、予備成形体Pが得られる。予備成形体Pは、原材料Mとして流動性を高くするとともに、成形にあたり、面取りによって形成される切欠きの体積分に相当する量の原材料Mを、予め中央に流動させた後、成形することから面取り部と他の部分の密度差が小さいものとなる。
得られた予備成形体Pを用いてバックプレート120とともに熱圧成形することで、面取り部が予め形成されたディスクブレーキパッドを製造することができる。ここで、図6に示すように、熱成形用金型6は、その加圧面が、予備成形体Pの面取り部および上面に対応する形状に形成されている。予備成形体Pは、熱圧成形用の中間板5の型孔に投入され、さらに、接着剤130を塗布したバックプレート120が載置される。この状態から熱成形用金型6で予備成形体Pを加熱して熱圧成形することにより予備成形体Pの熱圧成形が行われるとともに、摩擦材(熱圧成形された予備成形体P)とバックプレート120が一体化する。熱圧成形された、成形品を金型から抜き出した後、熱処理、塗装、加工等を施して、図1に示すようなディスクブレーキパッド100とする。
上記の予備成形においては、予め、原材料を中央部へ流動させるための予備成形型の面取り部の押込み深さHは、予備成形する前の原材料の嵩高状態H(図2参照)から30%から50%の深さとすることが好ましい。
予備成形金型の面取り部の角度は、熱成形で形成される面取りの角度が好ましいが、中央部の水平面に対して10°以上であれば原材料は十分に流動する。
予備成形金型の面取り部の幅は、熱成形で形成される面取り幅の80%から120%が好ましいが、熱成形で形成される幅がより好ましい
[第2の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法]
本発明の第2の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法は、予備成形を行わず、直接原料となる摩擦材組成物を熱圧成形するとともに、熱圧成形時に摩擦材の面取り部を形成する成形方法である。
本発明の第2の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法においては、上記の本発明の第1の実施形態と同様の上部金型1、下部金型2および成形型3を用いるとともに、これらの型の少なくとも1つに加熱手段を設け、熱圧成形できるように構成し、原材料Mを加熱しながら図2〜5のように熱圧成形することで、予備成形を行うことなく、直接、面取り部が形成された摩擦材を得ることができる。
この場合、熱圧成形により得られた面取り部が形成された摩擦材を、別途、バックプレート120に接着することでディスクブレーキパッド100とすることができる。
[第3の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法]
本発明の第3の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法は、本発明の第1のディスクブレーキパッドの成形方法と同様に、熱圧成形前の予備成形時に摩擦材の面取り部を形成する場合の成形方法であり、さらに、摩擦材の予備成形と同時にバックプレートの固着を行うものである。
本発明の第3の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法を図7〜図11により説明する。下部金型2には凹所21が設けられており、この凹所21にバックプレート120を収容する。バックプレート120を収容する下部金型2上には、摩擦材の外周形状を形成する型孔を有する上部金型1が配置される。
成形型3は、摩擦材の上端面を成形する成形型32と、摩擦材の面取り部を成形する成形型31により構成される。摩擦材の面取り部を成形する成形型31は流体圧シリンダ等の駆動手段により摩擦材の上端面を成形する成形型32と独立して上下方向に駆動できるよう構成される。また、摩擦材の上端面を成形する成形型32には、摩擦材110の溝部112を形成するための凸部33が形成されている。
このような金型装置を用いる本発明の第3の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法においては、図7に示すように、原材料Mは、バックプレート120と上部金型1の型孔により形成されるキャビティに投入されて充填される。このときの原材料Mの嵩高さはHとなっている。摩擦材の原材料Mは、上記の第1および第2の実施形態と同様に、摩擦材組成物の一部が造粒されたものである。
次いで、図8に示すように、充填された原材料M中に、摩擦材の面取り部を成形する成形型31を降下させて、面取りによって形成される切欠きの体積分に相当する量の原材料Mを、成形する前の嵩高Hの状態で、予め中央に流動させる。原材料Mは上記のように、一部が造粒粉末の形態で付与されており、流動性が高いことから、容易に中央に流動させることができる。このときの摩擦材の面取り部を成形する成形型31の押し込み深さHは、予備成形する前の原材料の嵩高状態Hから30〜50%の深さとすることが好ましい。
その後、図9に示すように、摩擦材の面取り部を成形する成形型31は、押し込み深さHで原材料Mに押し込んだ状態を維持したまま、摩擦材の上端面を成形する成形型32の下端面の高さが、面取り部を成形する成形型31の傾斜部端面の高さと一致するまで、摩擦材の上端面を成形する成形型32を降下させる。
摩擦材の上端面を成形する成形型32の下端面の高さと、摩擦材の面取り部を成形する成形型31の傾斜部端面の高さが一致したら、図10に示すように、摩擦材の上端面を成形する成形型32と面取り部を成形する成形型31を同期させて降下させて、原材料Mの圧縮成形を行い、予備成形体Pとする。予備成形体Pはバックプレート120上に直接成形され、一体となった予備成形部材が得られる。
原材料Mの圧縮成形が終了したら、図11に示すように、摩擦材の上端面を成形する成形型32および摩擦材の面取り部を成形する成形型31を上昇させるとともに、上部金型1を上方に移動させ、図示せぬ抜き出しピン等の抜き出し手段により、バックプレート120と予備成形体Pが一体となった予備成形部材101を抜き出す。
予備成形部材101の予備成形体Pは、摩擦材の面取り部を成形する成形型31により角部が面取り部111として形成されるとともに、摩擦材の上端面を成形する成形型32に形成された凸部33により、溝部112が形成されたものとなる。このため、面取り部111を形成するための面取り加工や、溝部112を形成するための溝加工が不要となる。
また、上記ように摩擦材の面取り部を形成する成形型31と摩擦材の上端面を形成する成形型32に分割された成形型を用い、摩擦材の上端面を形成する成形型32が原材料Mに接触しない状態で、傾斜面を有する摩擦材の面取り部を形成する成形型31を原材料M中に深くまで押し込むことにより、面取り部の原材料Mを充分に中央に流動させた後、原材料Mを圧縮成形するため、成形後の予備成形体Pは、面取り部111の密度と他の部分の密度の差が小さいものとなる。
さらに、予備成形体Pは上記のように中央部に溝部112が形成されており、予備成形体P単体では溝部112からの破断が生じる虞があるが、上記の予備成形体Pはバックプレート120上に一体に成形されていることから、溝部112からの破断の虞なく取り扱うことができ、次工程へ搬送することが容易となる。
予備成形金型の面取り部の角度は、熱成形で形成される面取りの角度が好ましいが、中央部の水平面に対して10°以上であれば原材料は十分に流動する。また、予備成形金型の面取り部の幅は、熱成形で形成される面取り幅の80%から120%が好ましいが、熱成形で形成される幅がより好ましい。
得られた予備成形部材101は、図12に示すように、熱圧成形用の中間板5の型孔と熱成形用金型6で加熱し熱圧成形され、熱圧成形品を金型6から抜き出した後、熱処理、塗装、加工等を施して、図1に示すようなディスクブレーキパッド100とする。
なお、本実施形態における凸部33は、本実施形態に固有のものではなく、第1および第2の実施形態において適用してもよい。また、本実施形態において削除してもよい。
[第4の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法]
本発明の第4の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法は、予備成形を行わず、直接原料となる摩擦材組成物を熱圧成形して摩擦材の面取り部を形成するとともに、摩擦材の予備成形と同時にバックプレートの固着を行うものである。
本発明の第4の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法においては、上記の本発明の第1の実施形態と同様の上部金型1、下部金型2および成形型3を用いるとともに、これらの型の少なくとも1つに加熱手段を設け、熱圧成形できるように構成し、原材料Mを加熱しながら図7〜11のように熱圧成形することで、予備成形を行うことなく、直接、面取り部111が形成されたディスクブレーキパッド100を得ることができる。
この場合、熱圧成形時に面取り部111が形成された摩擦材110の熱成形と、摩擦材110とバックプレート120の接着を同時に行いディスクブレーキパッド100とすることができる。
[第5の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法]
第5の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法は、第3の実施形態において用いた凸部33をさらに改良したものであり、摩擦材の上端面を成形する成形型32内に流体圧シリンダ等の凸部駆動手段41を設けて、摩擦材110の溝部112を形成するための凸部4を、摩擦材の上端面を形成する成形型32とは独立して昇降可能とした点が異なる。
また、上記の第3の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法で用いた金型装置においては、下部金型2にバックプレート120の収容凹所21を設けて下部金型2内にバックプレート120を収容したが、第5の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法で用いた金型装置においては、下部金型2の上端面を平坦面として形成して、下部金型2の上面にバックプレート120を載置するとともに、上部金型1にバックプレート120と嵌合する凹所11を設けてバックプレート120に対する上部金型1の位置決めを行うものとした。
他の構成は、上記の第3の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法で用いた金型装置と同じである。
このような金型装置を用いる本発明の第5の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法は、第3の実施形態と同様に、原材料Mは、バックプレート120と上部金型1の型孔により形成されるキャビティに投入されて充填される(図13)。
次いで、図14に示すように、充填された原材料M中に、摩擦材の面取り部を成形する成形型3を降下させて、面取りによって形成される切欠きの体積分に相当する量の原材料Mを、予め中央に流動させる。このとき凸部4についても摩擦材の面取り部を成形する成形型3についても降下させて、溝部112の体積分に相当する量の原材料Mを他の部分に流動させる。
その後、第3の実施形態と同様に、摩擦材の面取り部を成形する成形型31は、押し込み深さHで原材料Mに押し込んだ状態を維持したまま、摩擦材の上端面を成形する成形型32の下端面の高さが、面取り部を成形する成形型31の傾斜部端面の高さと一致するまで、摩擦材の上端面を成形する成形型32を降下させる(図15)。このとき凸部4についても原材料Mに押し込んだ状態を維持したままとして摩擦材の上端面を成形する成形型32の降下を行う。
摩擦材の上端面を成形する成形型32の下端面の高さと、摩擦材の面取り部を成形する成形型31の傾斜部端面の高さが一致したら、図16に示すように、摩擦材の上端面を成形する成形型32と面取り部を成形する成形型31を同期させて降下させて、原材料Mの圧縮成形を行い、予備成形体Pとする。予備成形体Pはバックプレート120上に直接成形され、一体となった予備成形部材が得られる。このとき凸部4についても摩擦材の上端面を成形する成形型32と同期して降下して溝部112の成形を行う。
原材料Mの圧縮成形が終了したら、第3の実施形態と同様に、摩擦材の上端面を成形する成形型32および摩擦材の面取り部を成形する成形型31を上昇させるとともに、上部金型1を上方に移動させ、図示せぬ抜き出しピン等の抜き出し手段により、バックプレート120と成形体Pが一体となった予備成形部材101を抜き出す(図16)。
このような第5の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法においては、溝部112を成形する凸部4が、凸部駆動手段41により、摩擦材の上端面を成形する成形型32と独立して昇降駆動できるため、原材料Mの圧縮成形に先立ち、溝部112の体積分に相当する量の原材料Mを他の部分に流動させることができるので、得られる摩擦材の密度が各部でより均一にすることが可能となる。
なお、第5の実施形態のディスクブレーキパッドの成形方法においても、上部金型1、下部金型2および成形型3の少なくとも1つに加熱手段を設け、熱圧成形できるように構成し、原材料Mを加熱しながら熱圧成形することで、予備成形を行うことなく、直接、面取り部111が形成されたディスクブレーキパッド100を得ることができる。
また、溝部112を形成する凸部4および凸部駆動手段は、上記の第1および第2の実施形態において適用することもできる。
以上の本発明のディスクブレーキパッドの成形方法によれば、原材料Mとして流動性が高いものを用い、成形にあたり、面取りによって形成される切欠きの体積分に相当する量の原材料Mを、予め中央に流動させた後、成形することから、成形において摩擦材110の面取り部111を形成して機械加工の手間を省くことができるとともに、面取り部111と他の部分の密度差が小さいものとなるので、二輪車または四輪自動車に用いられるディスクブレーキパッドとして好適なものである。
1…上部金型、11…凹所、2…下部金型、21…凹所、3…成形型、31…摩擦材の面取り部を成形する成形型、32…摩擦材の上端面を成形する成形型、33…凸部、4…凸部、41…凸部駆動手段、5…中間板、6…熱成形用金型、100…ディスクブレーキパッド、101…予備成形部材、110…摩擦材、111…摩擦材の面取り部、112…摩擦材の溝部、120…バックプレート、130…接着剤

Claims (6)

  1. ディスクブレーキパッドの原材料として、結合材、有機充填材、無機充填材、および繊維基材を含有するとともに、少なくとも一部が造粒された摩擦材組成物を用い、
    下部金型と、摩擦材の外周形状を形成する型孔を有する上部金型と、摩擦材の上端面の面取り部を成形する成形型と、上端面の面取り部以外を成形する成形型とからなる金型装置を用いて、
    前記下部金型と前記上部金型の型孔により形成されるキャビティに前記摩擦材組成物を充填するとともに、
    前記摩擦材組成物を成形する前の嵩高状態で、充填された摩擦材の原材料の上面よりも前記面取り部が下となる位置まで、前記摩擦材の上端面の面取り部を成形する成形型を下降させて当該原材料に押し込み、面取り部を形成する箇所に投入された摩擦材の原材料の内、面取りによって形成される切欠きの体積分に相当する原材料を予め中央に流動させ、次いで所定の形状に予備成形するディスクブレーキパッドの成形方法。
  2. ディスクブレーキパッドの原材料として、結合材、有機充填材、無機充填材、および繊維基材を含有するとともに、少なくとも一部が造粒された摩擦材組成物を用い、
    下部金型と、摩擦材の外周形状を形成する型孔を有する上部金型と、摩擦材の上端面の面取り部を成形する成形型と、上端面の面取り部以外を成形する成形型とからなり、前記下部金型、上部金型および成形型の少なくとも1つに加熱手段を設けた金型装置を用いて、
    前記下部金型と前記上部金型の型孔により形成されるキャビティに前記摩擦材組成物を充填するとともに、
    前記摩擦材組成物を成形する前の嵩高状態で、充填された摩擦材の原材料の上面よりも前記面取り部が下となる位置まで、前記摩擦材の上端面の面取り部を成形する成形型を下降させて当該原材料に押し込み、面取り部を形成する箇所に投入された摩擦材の原材料の内、面取りによって形成される切欠きの体積分に相当する原材料を予め中央に流動させ、次いで所定の形状に熱圧成形するディスクブレーキパッドの成形方法。
  3. ディスクブレーキパッドの原材料として、結合材、有機充填材、無機充填材、および繊維基材を含有するとともに、少なくとも一部が造粒された摩擦材組成物を用い、
    下部金型と、摩擦材の外周形状を形成する型孔を有する上部金型と、摩擦材の上端面の面取り部を成形する成形型と、上端面の面取り部以外を成形する成形型とからなる金型装置を用いて、
    下部金型上にバックプレートを配置し、前記バックプレートと、上部金型の型孔により形成されるキャビティに前記摩擦材組成物を充填するとともに、
    前記摩擦材組成物を成形する前の嵩高状態で、充填された摩擦材の原材料の上面よりも前記面取り部が下となる位置まで、前記摩擦材の上端面の面取り部を成形する成形型を下降させて当該原材料に押し込み、面取り部を形成する箇所に投入された摩擦材の原材料の内、面取りによって形成される切欠きの体積分に相当する原材料を予め中央に流動させ、次いで所定の形状に予備成形するディスクブレーキパッドの成形方法。
  4. ディスクブレーキパッドの原材料として、結合材、有機充填材、無機充填材、および繊維基材を含有するとともに、少なくとも一部が造粒された摩擦材組成物を用い、
    下部金型と、摩擦材の外周形状を形成する型孔を有する上部金型と、摩擦材の上端面の面取り部を成形する成形型と、上端面の面取り部以外を成形する成形型とからなり、前記下部金型、上部金型および成形型の少なくとも1つに加熱手段を設けた金型装置を用いて、
    下部金型上にバックプレートを配置し、前記バックプレートと、上部金型の型孔により形成されるキャビティに前記摩擦材組成物を充填するとともに、
    前記摩擦材組成物を成形する前の嵩高状態で、充填された摩擦材の原材料の上面よりも前記面取り部が下となる位置まで、前記摩擦材の上端面の面取り部を成形する成形型を下降させて当該原材料に押し込み、面取り部を形成する箇所に投入された摩擦材の原材料の内、面取りによって形成される切欠きの体積分に相当する原材料を予め中央に流動させ、次いで所定の形状に熱圧成形するディスクブレーキパッドの成形方法。
  5. 前記摩擦材の上端面を成形する成形型に摩擦材の溝部を形成する凸部を設けたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のディスクブレーキパッドの成形方法。
  6. 前記溝部を形成する凸部を前記摩擦材の上端面を成形する成形型と独立して駆動できる凸部駆動手段を設けたことを特徴とする請求項に記載のディスクブレーキパッドの成形方法。
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