JP6782549B2 - 採光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、採光装置に関するものである。
建物内の空間は、窓や開口を通して太陽光が射し込むことで、外部からの採光がなされる。外部からの採光が不足する場合、屋内に設けた照明により、屋内の照度を確保している。
外部からの採光による屋内照明環境の向上等を目的とし、太陽光を、より多く屋内に導入する工夫がなされている。
例えば特許文献1には、図9に示されるようなブラインド100が開示されている。ブラインド100においては、水平方向に延びるスラット101が鉛直方向に間隔を持って多数配列されており、太陽光の射し込む窓面102に取り付けられることで、室内103への採光が調節される。スラット101に反射した太陽光104が、上部のスラット101ほど室奥105の天井106に向かい、下部のスラット101ほど窓際107の天井106に向かうように、スラット101の傾斜角度を、上部のスラット101から下部のスラット101にかけて順次変化させる。特に、スラット101の間隔を保持するラダーの調整により、スラット101の傾斜角度が設定される。
特許文献1に開示されるブラインド100においては、常に多くの太陽光を室内103に導入しようとすると、ブラインド100の角度を、ラダーを用いて、時々刻々変化する太陽高度に対応した角度に変更し、調整する必要がある。この角度調整は、手作業で行うことも、また、角度を自動的に制御する装置により自動的に行うことも可能ではあるが、いずれにおいても、維持運用に大きな手間や費用が必要となる。
これに対し、特許文献2には、図10に示されるようなライトシェルフ110が開示されている。ライトシェルフ110は、建物の外壁111の採光窓112に沿って設置されて、太陽光を反射領域113(113A、113B)で反射して屋内の天井面を照射する。反射領域113(113A、113B)は、上向きに配置された下面113Aと、下向きに配置された上面113Bと、を備える。下面113Aには、第1の3回反射領域114、1回反射領域115、および、第3の3回反射領域116が設けられ、上面113Bには、第2の3回反射領域117が設けられ、太陽光を、下面113Aの第1の3回反射領域114、上面113Bの第2の3回反射領域117、下面113Aの第3の3回反射領域116の順に3回反射して、天井面に照射する。
1回反射領域115は、所定の太陽高度の太陽光を1回反射して、天井面の照射領域に照射する。図10(b)に示されるように、所定の太陽高度とは、70°、60°、50°、40°、30°の5つであり、1回反射領域115は、これら5つの太陽高度毎に、屋外側から屋内側に向かって5つの領域115a、115b、115c、115d、115eに分割されている。
特開平10−317850号公報 特開2015−179570号公報
特許文献2に開示されるライトシェルフ110は、図10(b)に示される側断面図において、各領域115a、115b、115c、115d、115eが、同程度の長さを備えている。図10(c)、(d)に、太陽高度が70°と30°の場合の、太陽光SとS、これらの太陽光に対応する領域115aと115e、及び、領域115aと115eにより屋内に導入される反射光RとRを示す。太陽光の屋内への導入角度、すなわち反射光R、Rの角度を、一定の範囲内に収めようとすると、領域115a、115eの各々が対応する太陽高度(70°、30°)から、各領域115a、115eの水平面に対する角度が定まる。このような場合においては、各領域115a、115eの長さが同程度であるために、太陽高度が高いほど対応する領域における採光量及び反射光量が大きくなり、太陽高度が低いほど対応する領域における採光量及び反射光量が小さくなる。すなわち、特許文献2に開示されるライトシェルフ110は、太陽高度の変化に伴い採光量が変化する。このため、屋内への導光量を一定以上の水準に維持することが困難である。
本発明が解決しようとする課題は、太陽高度に依存せず、屋内への導光量を一定以上の水準に維持することが可能な、採光装置を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。すなわち、本発明は、太陽光を反射して、反射光を屋内の天井面に照射する採光装置であって、外端部が屋外側に、内端部が屋内側に位置するように設けられて、上面に反射面を有する反射板を備え、前記反射面は、湾曲部を備え、該湾曲部は、屋外側から屋内側に向かって、太陽高度毎に複数の反射領域に区分したときに、該複数の反射領域は、屋内側に配置されるものほど低い太陽高度に対応して、水平面に対する角度が小さくなるように形成され、前記複数の反射領域は、屋内側に配置されるものほど低い太陽高度に対応して、平面視した場合の内外方向の長さが長くなるように形成された、採光装置を提供する。
上記のような構成によれば、屋外側から屋内側に向かって、太陽高度毎に複数の反射領域に区分したときに、複数の反射領域は、屋内側に配置されるものほど低い太陽高度に対応して、水平面に対する角度が小さく、かつ、平面視した場合の内外方向の長さが長くなるように形成されている。すなわち、太陽高度が低い場合であっても、対応する反射領域の長さが長いため、太陽高度が高い場合と同等の採光量及び反射光量を得ることが可能となる。これにより、各反射領域の長さを適切に設定した場合においては、太陽高度に依存せずに、一年中、屋内に一定量の採光を得ることが可能となり、屋内の光環境の質を一定以上の水準に維持することができる。
また、太陽高度に依存せずに、屋内の光環境の質を一定以上の水準に維持可能であるため、電気等のエネルギーを使用する照明の利用頻度を低減可能である。したがって、照明エネルギーの利用量を低減することができる。
また、上記の、太陽高度に依存せずに、屋内の光環境の質を一定以上の水準に維持するという効果は、採光装置の備える反射面の形状に起因するものであるため、採光装置の角度等を太陽高度に対応して、都度、変更し、調整する必要がない。したがって、維持運用に要する手間や費用が大きく低減可能である。
本発明の一態様においては、太陽高度θsaに対応する前記反射領域の、平面視した場合の内外方向の前記長さは、β=1/cos(90−θsa+θba)(ただし、θbaは太陽高度θsaに対応する前記反射領域の水平面に対する角度である。)により算出される係数βを基に決定されている。
上記のような構成によれば、各反射領域の、平面視した場合の内外方向の長さは、上記式により算出された係数βを基に決定されているため、各反射領域の対応する太陽高度における採光量、及び反射光量を、一定に近くすることが可能である。すなわち、上記式により各反射領域の長さがより適切に設定されるため、屋内の光環境の質を一定以上の水準に維持することができる。
本発明の一態様においては、窓の内側に設けられており、太陽高度θsaに対応する前記反射領域の、平面視した場合の内外方向の前記長さは、前記窓に設けられた太陽光を透過する板材の太陽高度θsaにおける透過率τの逆数を基に決定されている。
上記のような構成によれば、採光装置が窓の内側に設けられた場合において、太陽光を透過する板材、例えばガラス等の、入射角により透過率の異なる特性を考慮して、各反射領域の内外方向の長さがより適切に設定されるため、屋内の光環境の質を一定以上の水準に維持することができる。
本発明の一態様においては、前記湾曲部の屋内側の端辺に接続された、屋内延伸部を備えている。
上記のような構成によれば、屋内延伸部を適切に位置付けて設けた場合においては、屋内延伸部によって、湾曲部によって反射された太陽光が人間の眼に入射するのを防ぐことができる。これにより、屋内へ導入された反射光による眩しさを抑えることが可能となる。
本発明によれば、太陽高度に依存せず、屋内への導光量を一定以上の水準に維持することが可能な、採光装置を、提供することが可能となる。
本発明の実施形態として示した採光装置の設置状況を示す、建物の側面図である。 本発明の実施形態として示した採光装置の側面図である。 本発明の実施形態として示した採光装置の、湾曲部の拡大側面図である。 本発明の実施形態として示した採光装置の、太陽光の反射状況を示す説明図である。 本発明の実施形態として示した採光装置の設置状況を示す、建物の側面図である。 本発明の実施形態として示した採光装置の側面図である。 本発明の実施形態として示した採光装置の側面図である。 本発明の実施形態として示した採光装置の、太陽光の反射状況を示す側面図である。 従来のブラインドを示す説明図である。 従来のライトシェルフを示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態として示した採光装置1の設置状況を示す、建物2の側面図である。建物2内には、外壁3a、天井3b、内壁3c、及び床3dより囲まれて、屋内空間3(屋内)が形成されている。本実施形態においては、屋内空間3は室であるが、後述するように廊下などの室外であってもよい。屋内空間3の、外壁3aを挟んだ反対側は、屋外5となっている。
外壁3aの上側と下側は、それぞれ、窓3fと下側外壁3eとなっている。本実施形態においては、下側外壁3eは光を透過しない壁であるが、後述するように、下側外壁3eは、ブラインドを備えた窓等であってもよい。窓3fには、図2以降に図示されている、太陽光を透過する板材4が設けられている。板材4は、例えばガラスであってよい。窓3fの下端は、図5を用いて後に示すように、居住者の眼の高さよりも高い位置に設けられている。
上記のような建物2に対し、複数の採光装置1が、窓3fの内側、すなわち屋内空間3に、窓3fの上端から下端まで、上下方向Zに間隔を空けて整列して設けられている。複数の採光装置1の各々は、長尺の、アルミニウム等により構成された鋼板であり、採光装置1の長さ方向が、屋内方向Xと屋外方向を結ぶ方向に水平面内で交差する横方向Yに平行になるように設けられている。採光装置1は、その長さ方向に沿った一端辺が屋外側に位置して外端部1aとなり、また、反対側の端辺が屋内側に位置して内端部1bとなるように、それぞれ位置づけられて設けられている。
複数の採光装置1の各々は、図2に示されるように、太陽光Sを反射して、反射光Rを、図1に示される屋内空間3の天井3b面に照射する。このために、採光装置1は、上面に反射面を有する反射板を備えている。本実施形態においては、採光装置1を構成する鋼板の上面1cを鏡面仕上げとすることで、反射面が形成されている。採光装置1の下面1dは、グレアを防止するため拡散面仕上げとされている。
複数の採光装置1の各々は、湾曲部7と、屋内延伸部8を備えている。湾曲部7と屋内延伸部8は、外端部1aから一定の位置Eにおいて区分されるように形成されている。湾曲部7は、位置Eに対して採光装置1の屋外側に位置しており、屋内延伸部8は、位置Eに対して採光装置1の屋内側に位置している。これにより、屋内延伸部8は、位置Eにおいて、湾曲部7の屋内側の端辺に接続されるように形成されている。後述するように、入射された太陽光Sは、湾曲部7によって上方に反射されて反射光Rとなり、この反射光Rにより天井3bが照射される。また、屋内延伸部8によって、太陽光S及び採光装置1が反射した反射光Rが、図5に示される居住者6の眼に入射するのが防止される。
本実施形態における採光装置1は、採光装置1が反射した反射光Rによる眩しさを、居住者に感じさせずに、太陽高度に依存せず、一年中、屋内空間3に一定以上の水準の量の採光を得ることを、主な目的としている。この目的を達成するための、採光装置1の湾曲部7と屋内延伸部8の形状が備えるべき条件について、以下詳細に説明する。
まず、図1に示すように、Hを床3dから天井3bまでの高さ、Hを窓3fの下端の高さ、すなわち、採光装置1の下端の高さ、dを太陽高度がaの時の照射対象距離、すなわち、採光装置1によって反射光Rを導入し天井3bを照射したい位置Fまでの、窓3fからの屋内方向Xの距離とする。このとき、太陽高度がaの時の採光装置1による反射光Rの反射光角度θra、すなわち、最下端の採光装置1が、窓3fの下端の高さに位置する水平面Hよりも上方向に太陽光を反射して、窓3fから屋内方向Xにdの距離だけ離れた天井3bの位置Fを照射するために必要な角度は、次式により求めることができる。
Figure 0006782549
上記の式(1)で表されるように、本実施形態においては、反射光角度θra及び照射対象距離dの値は、太陽高度aに依存して異なるように設定されているが、後述するように、これらの値は太陽高度に依存せずに常に一定となるように設定しても構わない。
式(1)の反射光角度θraを実現し得る湾曲部7の詳細な形状について、図3を用いて説明する。採光装置1の湾曲部7は、太陽高度aの場合の太陽光を反射光角度θraで反射させ、図1に示される外壁3aから照射対象距離dまでの天井3bを照射する。湾曲部7が様々な太陽高度の値に対応できるように、湾曲部7は、各太陽高度に対応した設置角を備える、複数の反射領域の集合体として形成されている。より具体的には、湾曲部7は、屋外側から屋内側Xに向かって、太陽高度毎に複数の反射領域に区分したときに、複数の反射領域は、屋内側に配置されるものほど低い太陽高度に対応して、水平面に対する角度が小さくなるように形成されている。
図3に示されるように、本実施形態においては、対象となる太陽高度を、例えば20°以上80°以下としている。この範囲の太陽高度に、例えば10°刻みで対応するように、7区分の反射領域7a、7b、7c、7d、7e、7f、7gが形成されている。すなわち、反射領域7a〜7gの各々は、太陽高度a(=80°、70°、60°、50°、40°、30°、20°)の対応する太陽光を、水平面に対して反射光角度θra(=θr80、θr70、θr60、θr50、θr40、θr30、θr20)の角度を付けられた反射光として反射する。後述するように、太陽高度の上限下限、及び、刻み幅は、上記に限られない。
本実施形態においては、反射領域7a〜7gの各々は、平面として形成されている。反射領域7a〜7gは、対応する太陽高度が高いものほど、屋外側に位置せしめられており、屋内方向Xに隣接する反射領域7a〜7gの、横方向Yに延在する端辺同士が、互いに接合されている。後述の式(2)で表されるように、反射領域7a〜7gは、対応する太陽高度が高いものほど、水平面に対する角度が大きくなるように形成されているため、上記のように湾曲部7は、採光装置1の外端部1aから屋内方向Xに向けて、下方向に湾曲する形状を備えている。
ここで、太陽高度aが80°、70°、60°、50°、40°、30°、20°の場合の、入射角(太陽高度)をθsa(=θs80、θs70、θs60、θs50、θs40、θs30、θs20)と表記する。θs80、θs70、θs60、θs50、θs40、θs30、θs20の各々は、80°、70°、60°、50°、40°、30°、20°と等しい。また、太陽高度が80°、70°、60°、50°、40°、30°、20°の各々に対応する反射領域7a〜7gの、水平面に対する角度を、θb80、θb70、θb60、θb50、θb40、θb30、θb20と表記する。複数の反射領域7a〜7gの各々は、対応する太陽高度θsaからの太陽光を、反射光角度θraの角度で反射するために、次式で表される角度θbaをつけて設けられている。
Figure 0006782549
各反射領域7a〜7gは、各々が、上記したような互いに異なる角度θbaをつけて設けられるとともに、互いに異なる長さを備えている。本実施形態においては、各反射領域7a〜7gの長さは、対応する太陽高度θsaに関する係数と、板材4の透過率に関する係数の、2つの係数に基づいて決定されている。
まず、図4を用いて、太陽高度θsaに関する長さの係数について説明する。上記のように、採光装置1は、太陽高度θsaに依存せずに、一年中、図1に示される屋内空間3に一定以上の水準の量の採光を得るためのものである。すなわち、図4に示されるように、太陽高度θsaに依らず、採光量及び反射光量を同程度にする必要がある。これを実現するために、本実施形態においては、各太陽高度θsaに対応する反射領域7a〜7gの、平面視した場合の内外方向の長さL(=L80、L70、L60、L50、L40、L30、L20)、すなわち、各反射領域7a〜7gを平面視した場合における、採光装置1の長さ方向に直交する幅方向の長さは、以下の式(3)により算出される係数β(=β80、β70、β60、β50、β40、β30、β20)を基に決定されている。
Figure 0006782549
板材4の透過率に関する長さの係数については、次のように決定される。本実施形態における採光装置1は、図2に示されるように、ガラス等の太陽光Sを透過する板材4の屋内側に設けられているため、太陽光Sは、板材4を透過して、採光装置1に入射されている。板材4の透過率は、入射角、すなわち太陽高度θsaにより異なっている。すなわち、太陽高度θsaが板材4に対して垂直に近く位置するほど、透過率は高いが、垂直から離れるにつれて、透過率が低くなる。また、透過率は板材4の厚さにも依存する。したがって、太陽高度θsaに依存せずに、屋内空間3に一定以上の水準の量の採光を得るためには、各反射領域7a〜7gの長さLを決定する際に、板材4への入射角に応じた透過率を反映させるのが適切である。
このため、本実施形態においては、各太陽高度θsaに対応する反射領域7a〜7gの、平面視した場合の内外方向の長さLは、次式(4)として表されるような、図1に示される窓3fに設けられた、太陽光Sを透過する板材4の、太陽高度θsaにおける透過率τ(=τ80、τ70、τ60、τ50、τ40、τ30、τ20)の逆数である係数α(=α80、α70、α60、α50、α40、α30、α20)を基に決定されている。
Figure 0006782549
これにより、太陽高度θsaが、透過率τが低くなるような高度である場合には、透過率τが高い場合に比べると、係数αの値が相対的に大きくなる。結果として、反射領域の長さLを決定する際に、対応する透過率τが低いほど、反射領域の長さが長くなるように、係数αを作用させることが可能である。
上記したような、太陽高度に関する長さの係数である、式(3)に示されたβと、板材4の透過率に関する長さの係数である、式(4)に示されたαによる、次式に示される係数W(=W80、W70、W60、W50、W40、W30、W20)が、各反射領域7a〜7gの長さLの算出において、最終的に使用される。
Figure 0006782549
本実施形態においては、上記の係数Wは、各反射領域7a〜7gの内外方向の長さLを決定する際において、反射領域7a〜7gの長さの比として使用されている。すなわち、反射領域7a〜7gの各々が、それぞれ対応する係数Wに比例する値を備えるように、各反射領域7a〜7gの長さLが決定されている。これにより、図4等に示されるように、複数の反射領域7a〜7gは、屋内側に配置されるものほど低い太陽高度に対応して、平面視した場合の内外方向の長さL、すなわち、各反射領域7a〜7gを平面視した場合における、採光装置1の長さ方向に直交する幅方向の長さが長くなるように形成されている。
以上により、各反射領域7a〜7gの水平面に対する角度θba、及び、各反射領域7a〜7gの内外方向の長さLを算出する際に使用すべき係数、すなわち反射領域7a〜7g間の相対的な長さ比Wが決定された。次に、各反射領域7a〜7gの絶対的な長さLの値、及び、屋内延伸部8の形状を含めた、採光装置1の全体形状を決定する方法を説明する。
そのために、まず、図5を用いて、グレア防止角度θを定義する。採光装置1の湾曲部7は、図1等を用いて上記したように、各太陽高度θsaに対して、対応する反射領域7a〜7gが、天井3bの、窓3fから屋内方向Xへの位置Fまでの距離dに向けて、反射光を照射するように設計されている。しかし、ある反射領域に対して、当該反射領域が対応しない太陽高度θsaからの太陽光が照射されて、当該反射領域がこの太陽光を反射することで、図5に示されるように、反射光Rが、窓3fの下端が位置する水平面Hよりも下方向に反射される場合が想定され得る。水平面Hよりも下方向に反射される反射光Rは、屋内空間3の居住者6の眼に入射し、グレア源となる可能性がある。
グレア防止角度θは、上記したような、採光装置1の湾曲部7によって、窓3fの下端が位置する水平面Hよりも下方向に反射された反射光Rが、居住者6の眼に直接入射しないための、反射角の最大角度である。上下方向Zに間隔を空けて整列して設けられている複数の採光装置1の内、どの採光装置1からの反射光Rも、居住者6の眼に直接入射しないようにするためには、屋内空間3における居住者6の想定される行動範囲の中で、この反射角の最大角度が最も小さくなる場合の角度を算出し、それをグレア防止角度θとすればよい。反射角の最大角度が最も小さくなる場合は、最下端の採光装置1による反射光が、内壁3c近傍に居る居住者6の眼に入射する場合である。すなわち、グレア防止角度θは、Hを居住者6の眼の高さ、Dを外壁3aから内壁3cまでの距離とすると、次式により求めることができる。
Figure 0006782549
グレア防止角度θを、上記の式(6)の値以下に収めるために、図6に示されるような屋内延伸部8が設けられている。屋内延伸部8の形状を調整して、採光装置1の内端部1bを一定の位置に設けることにより、湾曲部7によって、窓3fの下端が位置する水平面Hよりも下方向に反射された反射光Rが、居住者6の眼に直接入射することが防止される。
上記のように湾曲部7は、採光装置1の外端部1aから屋内方向Xに向けて、下方向に湾曲する形状を備えているため、採光装置1の外端部1aが、湾曲部7の高さ方向Zにおいて最も高くなっている。グレア防止角度θは、反射光が居住者6の眼に直接入射しないための、反射角の最大角度であるから、グレア防止角度θが最大値をとり得るのは、採光装置1の外端部1aによって太陽光Sが反射された場合である。したがって、角度θで入射する反射光によるグレアを防止するには、採光装置1の内端部1bは、採光装置1の外端部1aの高さ位置より、採光装置1の屋内方向Xの長さLを用いて次式(7)で表される差分Lbgの値だけ低い位置よりも、高い位置に設けられなければならない。
Figure 0006782549
すなわち、図6に示されるように、採光装置1の形状を屋内方向Xと高さ方向Zの2軸の座標系として表現すると、外端部1aは点A(0、0)、内端部1bは点B(L、−Lbg)として表すことができる。採光装置1の屋内方向Xの長さLは、採光装置1を設置しようとする屋内空間3の広さ等の住環境に応じて、例えば10cm等と、予め定められている場合が多い。したがって、内端部1bの位置である点Bは、式(7)により一意に決定される。
上記のように採光装置1の内端部1bの位置である点Bが決定されると、次のように、点Bと、湾曲部7と屋内延伸部8を区分する位置Eを結ぶ直線Lの、X−Z座標系上の傾きが決定される。これを説明するために、反射光角度θra(=θr80、θr70、θr60、θr50、θr40、θr30、θr20)の最小値をθrminと表記する。B−E間を結ぶ直線Lの傾きの角度がθrminより大きいと、θrminの角度で反射された反射光Rは屋内延伸部8によって遮られる可能性がある。また、B−E間を結ぶ直線Lの傾きの角度がθrminより小さいと、屋内延伸部8の勾配が緩やかとなるため屋内延伸部8の屋内方向Xの長さが必要以上に長くなる。上記のように、屋内方向Xの長さLの値は予め定められている場合が多いため、これに伴い、湾曲部7の屋内方向Xの長さを短くする必要があるが、湾曲部7の上面の反射面積が低減されるので、採光装置1の反射効率が低下してしまう。したがって、B−E間を結ぶ直線Lの傾きの角度は、θrminに一致させるのが好適である。
本実施形態においては、屋内延伸部8は、θrminの角度で反射される反射光を遮らないようにするために、下方向に湾曲した形状を備えており、B−E間を結ぶ直線Lより上方に突出する部位がないように形成されている。
このように、屋内方向Xと高さ方向Zの2軸の座標系において、点Bを通る傾きθrminの直線L上に、位置Eが位置し得る。ここで、上記のように各反射領域7a〜7gの水平面に対する角度θbaと、長さ比Wが決定されているため、各反射領域7a〜7gの角度、及び長さ比の条件を満たし、なおかつ、最も屋内側に位置する反射領域7gの屋内側の端辺が直線L上に位置するような、各反射領域7a〜7gの長さLが一意に定められる。このときの、湾曲部7と屋内延伸部8との交点が、位置Eとなり、これにより、湾曲部7と屋内延伸部8の全体形状が決定される。
上記のように決定された、湾曲部7の各反射領域7a〜7gと、屋内延伸部8の形状は、図7に示されるように、各反射領域のベクトルをB(=B80、B70、B60、B50、B40、B30、B20)、屋内延伸部8のベクトルをB、点Aから点Bまでのベクトルをθとすると、点A−点B間の距離はLbg/sinθとあらわされるため、次式の関係が成立している。
Figure 0006782549

ここで、
Figure 0006782549
上下方向Zに間隔を空けて整列された複数の採光装置1間の、上下間の間隔については、採光装置1間をすり抜けた太陽光が、居住者6の眼に入射しない程度に設定する。
採光装置1の厚さはどのような値であってもよいが、厚さが薄ければ薄いほど、一定の高さを有する窓3fに多くの採光装置1を設置することができ、それだけ総採光面積を広くすることができるため、採光装置1の形状を維持できる範囲において、より薄い値であるのが望ましい。
次に、上記の採光装置1の作用、効果について説明する。
上記のような採光装置1においては、屋外側から屋内側に向かって、太陽高度毎に複数の反射領域7a〜7gに区分したときに、複数の反射領域7a〜7gは、屋内側に配置されるものほど低い太陽高度に対応して、水平面に対する角度θbaが、式(2)によって示されるように小さくなるように形成されている。このような状況下において、各反射領域7a〜7gの、平面視した場合の内外方向の長さLは、上記式(3)により算出された係数βを基に決定されているため、図4に示されるように、各反射領域7a〜7gの対応する太陽高度における採光量、及び反射光量を、一定に近くすることが可能である。これにより、太陽高度に依存せずに、一年中、屋内に一定以上の水準量の採光を得ることが可能となり、屋内の光環境の質を一定以上の水準に維持することができる。
また、本実施形態においては採光装置1が窓3fの内側に設けられているが、このような場合においても、図2に示されるような、太陽光を透過する板材4、例えばガラス等の、入射角により透過率の異なる特性を、式(4)に示されるように考慮して、各反射領域7a〜7gの内外方向の長さLがより適切に設定されるため、屋内の光環境の質を、更に効果的に、一定以上の水準に維持することができる。
また、図6に示されるように、屋内延伸部8を適切に位置付けて設ける、すなわち、採光装置1の内端部1bの位置を、採光装置1の外端部1aの高さ位置より、式(7)で表される差分Lbg以上、低くならないように設けることにより、図8に示されるような、湾曲部7に照射されずに屋内空間3に入射しようとする太陽光S、及び、湾曲部7によって一旦反射されて、屋内空間3に入射しようとする反射光Rが、屋内空間3に入射するのを防止し、これらの光が人間の眼に入射するのを防ぐことができる。更に、採光装置1の、上下間の間隔については、太陽光が採光装置1間をすり抜けて、居住者6の眼に入射することがない程度に設定されている。これにより、屋内へ導入された反射光や、太陽光の直射による眩しさを抑えることが可能となる。
上記のように、採光装置1の下面1dは拡散面仕上げとされているため、上記の眩しさを抑えるという効果を、より顕著に奏することが可能となる。
また、太陽高度に依存せずに、屋内の光環境の質を一定以上の水準に維持可能であるため、電気等のエネルギーを使用する照明の利用頻度を低減可能である。したがって、照明エネルギーの利用量を低減することができる。
また、上記の、太陽高度に依存せずに、屋内の光環境の質を一定以上の水準に維持するという効果は、採光装置1の備える反射面の形状に起因するものであるため、採光装置1の角度等を太陽高度に対応して、都度、変更し、調整する必要がない。したがって、維持運用に要する手間や費用が大きく低減可能である。
また、本実施形態においては、採光装置1は屋内空間3に設置する。したがって、建物2の外観を損ねることがないとともに、清掃などに要する維持費用を低減することが可能である。
また、本実施形態においては、複数の採光装置1を上下方向Zに間隔を空けて整列して設けることで、窓3fを覆うような構成となっているため、採光装置1の数を多くして、採光装置1間の間隔を小さくすることで、上記効果を損なわずに、各採光装置1の大きさを、例えば数cm程度に小さくすることが可能である。すなわち、採光装置1の設置に必要な空間を、窓3fから数cm程度に収めることが可能であるため、既存建物のリニューアルなどの、設置条件が厳しいような建物2においても容易に導入可能である。
なお、本発明の採光装置は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において他の様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態においては、屋内空間3は室であったが、これに限られず、廊下、付室など、室以外の空間であっても構わない。
また、上記実施形態においては、図1に示される下側外壁3eは光を透過しない壁であったが、これに限られず、ブラインドを備えた窓等であってもよい。
また、上記実施形態においては、図3等に示されるように、湾曲部7を形成する反射領域7a〜7gの各々は、平面として形成されており、隣接する反射領域の、横方向Yに延在する端辺が、互いに角度をつけて接合されているが、各反射領域の角度や長さが、上記実施形態の条件を満たしていれば、これに限られない。例えば、反射領域間は、緩やかに連続する曲面を介して接続されていても構わない。
また、屋内延伸部8の形状は、図6を用いて上記実施形態で説明したような、下方向に湾曲する形状に限られない。具体的には、点B−位置E間を結ぶ直線よりも上方向に突出して、θrminの角度で導入される反射光を遮ることがなければ、直線状など、他の形状で形成されていても構わない。
また、上記実施形態においては、対象となる太陽高度を20°以上80°以下としたが、これに限られないことは、言うまでもない。例えば、太陽高度の下限値が10°等と、20°以下の値であってもよいし、上限値が85°等と、80°以上の値であっても構わない。
更に、上記実施形態等においては、上記範囲の太陽高度に対して、10°刻みで対応するように反射領域を設けたが、これに限られず、20°刻み幅で、上記実施形態よりも少ない数の反射領域を設けることで、より簡易な構造としてもよいし、5°、1°刻みなど、より小さな刻み幅で、上記実施形態よりも多い数の反射領域を設けることで、より緻密に、太陽高度の変化に対応できるようにしても構わない。
また、上記実施形態においては、窓3fの内側の屋内空間3に、複数の採光装置1を上下方向Zに間隔を空けて整列して設けることで、ブラインドのように設置していたが、これに限られず、窓3fの屋外側に設置して、ルーバーのように使用してもよい。このように窓3fの屋外側に設置する場合においては、上記実施形態として示した採光装置よりも大きな採光装置を1個だけ取り付けることで、上面で反射した太陽光を屋内空間3に導入しつつ、太陽光の直射を遮るライトシェルフとして使用してもよい。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
1 採光装置
1a 外端部
1b 内端部
1c 上面
3 屋内空間(屋内)
3b 天井
3f 窓
4 板材
7 湾曲部
7a、7b、7c、7d、7e、7f、7g 反射領域
8 屋内延伸部
S 太陽光
R 反射光
θba(θs80、θs70、θs60、θs50、θs40、θs30、θs20) 反射領域の水平面に対する角度
a、θsa 太陽高度

Claims (3)

  1. 太陽光を反射して、反射光を屋内の天井面に照射する採光装置であって、
    外端部が屋外側に、内端部が屋内側に位置するように設けられて、上面に反射面を有する反射板を備え、
    前記反射面は、湾曲部を備え、該湾曲部は、屋外側から屋内側に向かって、複数の太陽高度θsaの各々毎に複数の反射領域に区分したときに、該複数の反射領域は、屋内側に配置されるものほど低い前記太陽高度θsaに対応して、水平面に対する角度θ ba が小さくなるように形成され、
    前記反射領域の各々は、対応する前記太陽高度θ sa の太陽光を反射光角度θ ra で反射するために、前記水平面に対する角度θ ba
    θ ba =(1/2)×(θ sa −θ ra
    と設定されていることを前提とした場合に、
    前記複数の反射領域は、屋内側に配置されるものほど低い前記太陽高度θsaに対応して、平面視した場合の内外方向の長さが長くなるように形成され、
    複数の前記太陽高度θsaの各々に対応する前記反射領域の、平面視した場合の内外方向の前記長さは、以下の式(1)により算出される係数β
    β=1/cos(90−θsa+θba) (1)
    基に複数の前記太陽高度θsaの各々に対応して算出される長さ比Wの各々に、対応するように決定されている、採光装置。
  2. 窓の内側に設けられており、
    複数の前記太陽高度θsaの各々に対応して算出される前記長さ比Wは、前記太陽高度θsaの各々に対して、前記式(1)により算出される前記係数βに、前記窓に設けられた太陽光を透過する板材の当該太陽高度θsaにおける透過率τの逆数を乗算して決定されている、請求項1に記載の採光装置。
  3. 前記湾曲部の屋内側の端辺に接続された、屋内延伸部を備え、
    当該屋内延伸部の水平面に対する傾きの角度は、複数の前記太陽高度θsaの各々からの太陽光の、当該太陽高度θsaに対応する前記反射領域における反射光の角度の最小値と一致する、請求項1または2に記載の採光装置。
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