JP6782462B2 - 部品ピックアップ機構 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品等の部品をピックアップする部品ピックアップ機構に関する。
例えば、電子部品をテーピングするテーピング装置においては、電子部品をテープに挿入するために、電子部品を吸着ノズルで吸着して高速でピックアップする電子部品のピックアップ機構が用いられている(例えば、特許文献1)。
特開2002−240802号公報
しかしながら、近時、電子部品は小型化が進み、真空吸着では抵抗が大きすぎ、電子部品を安定的にピックアップすることが困難になりつつある。したがって、真空吸着に代わる部品ピックアップ機構が求められているが、小型の部品を十分に安定的にかつ高速にピックアップすることが可能な技術は未だ確立されているとは言い難い。
したがって、本発明は、小型の部品を安定的にかつ高速でピックアップすることができる部品ピックアップ機構を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、以下の(1)〜(9)を提供する。
(1)部品をピックアップする部品ピックアップ機構であって、
部品を保持するハンドと、
電圧が印加されることにより所定方向に伸縮変位する圧電素子を用いて前記ハンドを動かすアクチュエータ部と、
前記アクチュエータ部の前記圧電素子に電圧を与えて駆動させるドライバーと、
前記圧電素子の駆動を制御する制御部と
を具備し、
前記ハンドは、相対的に直線移動して接離する第1部材と第2部材とを有し、
前記アクチュエータ部は、
電圧が印加されることにより所定方向に伸縮変位する第1の圧電素子、および前記第1の圧電素子の伸縮変位を所定方向の拡大された直線的変位として出力する第1の変位拡大機構を有し、前記第1の変位拡大機構の直線的変位により、前記第1部材を直線的に移動させる第1の圧電アクチュエータを少なくとも備え、
少なくとも前記第1の変位拡大機構の直線的変位により、前記第1部材と前記第2部材との間に相対的な直線移動を生じさせて、これらを接離させることにより部品の保持および開放を行うことを特徴とする部品ピックアップ機構。
(2)前記アクチュエータ部は、
前記第1の圧電アクチュエータと対向して設けられ、電圧が印加されることにより所定方向に伸縮変位する第2の圧電素子、および前記圧電素子の変位を前記第1の変位拡大機構と同方向の拡大された直線的変位として出力する第2の変位拡大機構を有し、前記第2の変位拡大機構の直線的変位により、前記第2部材を直線的に移動させる第2の圧電アクチュエータと、
前記第1の圧電アクチュエータおよび前記第2の圧電アクチュエータを支持するベース部材とをさらに備え、
前記第1の変位拡大機構の直線的変位および前記第2の変位拡大機構の直線的変位により、前記第1部材と前記第2部材との間に相対的な直線移動を生じさせて、これらを接離させることにより部品の保持および開放を行うことを特徴とする上記(1)に記載の部品ピックアップ機構。
(3)部品をピックアップする部品ピックアップ機構であって、
部品を保持するハンドと、
電圧が印加されることにより所定方向に伸縮変位する圧電素子を用いて前記ハンドを動かすアクチュエータ部と、
前記アクチュエータ部の前記圧電素子に電圧を与えて駆動させるドライバーと、
前記圧電素子の駆動を制御する制御部と
前記ドライバーから前記圧電素子に流入する電流値を検出する電流値検出手段と
を具備し、
前記制御部は、前記ドライバーから前記圧電素子に連続的に変化する電圧が供給されている際に、前記電流値検出手段により、前記圧電素子に流入する電流値の変化が検出されたときが、前記ハンドが部品に当接した瞬間であるとして前記圧電素子の駆動を制御することを特徴とする部品ピックアップ機構。
(4)前記アクチュエータ部は、前記圧電素子の伸縮変位を拡大するとともに、前記ハンドに部品の保持動作をさせるように変位を伝達する変位拡大機構を有することを特徴とする上記(3)に記載の部品ピックアップ機構。
(5)部品をピックアップする部品ピックアップ機構であって、
部品を保持するハンドと、
電圧が印加されることにより所定方向に伸縮変位する圧電素子を用いて前記ハンドを動かすアクチュエータ部と、
前記アクチュエータ部の前記圧電素子に電圧を与えて駆動させるドライバーと、
前記圧電素子の駆動を制御する制御部と、
前記ドライバーから前記圧電素子に流入する電流値を検出する電流値検出手段と
を具備し、
前記ハンドは、相対的に直線移動して接離する第1部材と第2部材とを有し、
前記アクチュエータ部は、
電圧が印加されることにより所定方向に伸縮変位する第1の圧電素子、および前記第1の圧電素子の伸縮変位を所定方向の拡大された直線的変位として出力する第1の変位拡大機構を有し、前記第1の変位拡大機構の直線的変位により、前記第1部材を直線的に移動させる第1の圧電アクチュエータを少なくとも備え、
少なくとも前記第1の変位拡大機構の直線的変位により、前記第1部材と前記第2部材との間に相対的な直線移動を生じさせて、これらを接離させることにより部品の保持および開放を行い、
前記制御部は、前記ドライバーから前記第1の圧電素子に連続的に変化する電圧が供給されている際に、前記電流値検出手段により、前記第1の圧電素子に流入する電流値の変化が検出されたときが、前記ハンドの前記第1の部材が部品に当接する瞬間であるとして前記第1の圧電素子の駆動を制御することを特徴とする部品ピックアップ機構。
(6)前記アクチュエータ部は、
前記第1の圧電アクチュエータと対向して設けられ、電圧が印加されることにより所定方向に伸縮変位する第2の圧電素子、および前記圧電素子の変位を前記第1の変位拡大機構と同方向の拡大された直線的変位として出力する第2の変位拡大機構を有し、前記第2の変位拡大機構の直線的変位により、前記第2部材を直線的に移動させる第2の圧電アクチュエータと、
前記第1の圧電アクチュエータおよび前記第2の圧電アクチュエータを支持するベース部材とをさらに備え、
前記第1の変位拡大機構の直線的変位および前記第2の変位拡大機構の直線的変位により、前記第1部材と前記第2部材との間に相対的な直線移動を生じさせて、これらを接離させることにより部品の保持および開放を行い、
前記制御部は、前記ドライバーから前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子に連続的に変化する電圧が供給されている際に、前記電流値検出手段により、前記第1の圧電素子または前記第2の圧電素子に流入する電流値の変化が検出されたときが、前記ハンドの前記第1の部材または前記第2の部材が部品に当接する瞬間であるとして前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子の駆動を制御することを特徴とする上記(5)に記載の部品ピックアップ機構。
(7) 前記第1の変位拡大機構は、前記第1の圧電素子の長さ方向の一端面および他端面がそれぞれ取り付けられる2つの取り付け部と、前記第1の圧電素子の一方側の前記2つの取り付け部の間に設けられ、変位を出力する出力部を有する変位伝達部とを有し、
前記第1の変位拡大機構の前記変位伝達部は、前記第1の圧電素子が伸縮変位した際に、前記出力部が前記第1の圧電素子の伸縮方向に直交する方向に直線的に変位することを特徴とする上記(1)または上記(5)に記載の部品ピックアップ機構。
(8) 前記第1の変位拡大機構は、前記第1の圧電素子の長さ方向の一端面および他端面がそれぞれ取り付けられる2つの取り付け部と、前記第1の圧電素子の一方側の前記2つの取り付け部の間に設けられ、変位を出力する出力部を有する変位伝達部とを有し、
前記第2の変位拡大機構は、前記第2の圧電素子の長さ方向の一端面および他端面にそれぞれ取り付けられた2つの取り付け部と、前記第2の圧電素子の一方側の前記2つの取り付け部の間に設けられ、変位を出力する出力部を有する変位伝達部とを有し、
前記第1の変位拡大機構および前記第2の変位拡大機構の前記変位伝達部は、それぞれ、前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子が伸縮変位した際に、前記出力部が前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子の伸縮方向に直交する方向に直線的に変位することを特徴とする上記(2)または上記(6)に記載の部品ピックアップ機構。
(9)前記ハンドにより部品を保持したときの保持力を計測する保持力計測部をさらに具備し、
前記保持力計測部により計測された保持力が、前記制御部に送られて制御に用いられることを特徴とする上記(1)から上記(8)のいずれかに記載の部品ピックアップ機構。
本発明によれば、ハンドの第1部材および第2部材を相対的に直線的に移動させて部品の保持および開放を行うので、部品を保持する面積を大きくすることができるとともに、保持力を均一とすることができる。このため、小さな部品であっても安定的にピックアップすることができる。また、圧電素子を用いた圧電アクチュエータは小型化が可能であり、かつ数kHz以上の高速応答が可能であるため、圧電素子を用いた圧電アクチュエータを用いることにより、小型の部品を高速でのピックアップすることが可能である。
また、アクチュエータ部を第1の圧電アクチュエータおよび第2の圧電アクチュエータを備えたものとすることにより、ハンドの第1部材および第2部材をそれぞれ別個の圧電素子を用いて移動させて部品の保持を行うことができるので、部品を保持する際にきめ細かい制御を行うことができる。このため、小さな部品をより安定的にピックアップすることができる。
また、本発明によれば、ドライバーから圧電素子に連続的に変化する電圧が供給されている際に、電流値検出手段により、圧電素子に流入する電流値の変化が検出されたときが、ハンドが部品に当接した瞬間であるとして圧電素子の駆動を制御するようにすることにより、部品のピックアップ動作をより制御性よく確実に、かつ安定的に行うことができる。
本発明の第1の実施形態に係る部品ピックアップ機構を示す概略構成図である。 図1の部品ピックアップ機構におけるアクチュエータ部を示す正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る部品ピックアップ機構による部品ピックアップ動作を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係る部品ピックアップ機構の変形例を示す概略構成図である。 図4の部品ピックアップ機構におけるアクチュエータ部を示す正面図である。 本発明の第2の実施形態に係る部品ピックアップ機構を示す概略構成図である。 圧電アクチュエータを等価回路で表現した図である。 本発明の第2の実施形態に係る部品ピックアップ機構における圧電素子への印加電圧と圧電素子へ流入する電流値との関係を示す図であり、印加電圧を連続的に増加させ、ハンドの第1部材および第2部材が部分に当接したときの圧電素子へ流入する電流値の変化を示している。 本発明の第2の実施形態に係る部品ピックアップ機構の変形例を示す概略構成図である。 本発明の第2の実施形態に係る部品ピックアップ機構の他の変形例を示す概略構成図である。 本発明の第3の実施形態に係る部品ピックアップ機構を示す概略構成図である。 リング状の部品をハンドの第1部材および第2部材により保持する様子を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1は本発明の第1の実施形態に係る部品ピックアップ機構を示す概略構成図、図2は図1の部品ピックアップ機構におけるアクチュエータ部を示す正面図である。なお、図1では、便宜上、アクチュエータ部は底面図として示している。
第1の実施形態に係る部品ピックアップ機構100は、部品をピックアップするものであり、例えば、電子部品をテーピングするテーピング装置において電子部品をテープに挿入する際等に用いられる。
この部品ピックアップ装置100は、部品を保持するハンド1と、ハンド1を動かすためのアクチュエータ部2と、ドライバー3と、制御部4とを有している。
ハンド1は、第1部材11と第2部材12とを有し、第1部材11と第2部材12により部品Pを保持する。本実施形態では部品Pとしてチップ状のものを用い、第1部材11と第2部材12により部品Pを把持する例を示している。
アクチュエータ部2は、第1の圧電アクチュエータ20と、第2のアクチュエータ30と、これらが取り付けられるベース部材40を有する。
ベース部材40は、互いに対向する第1部分41および第2部分42と、これらを繋ぐ接続部43とを有するU字状をなしている。そして、第1部分41の内側に第1の圧電アクチュエータ20が取り付けられ、第2の部分42の内側に第2の圧電アクチュエータ30が取り付けられて、第1の圧電アクチュエータ20および第2の圧電アクチュエータ30が互いに対向するようになっている。
第1の圧電アクチュエータ20は、電圧が印加されることにより矢印Aの方向に伸縮変位する第1の圧電素子21と、第1の圧電素子の伸縮変位を矢印A方向と直交する矢印B方向の拡大された直線的変位として出力する第1の変位拡大機構22とを有する。
また、第2の圧電アクチュエータ30は、電圧が印加されることにより、第1の圧電素子と同様、矢印Aの方向に伸縮変位する第2の圧電素子31と、第2の圧電素子の伸縮変位を、第1の変位拡大機構22と同様、矢印B方向の拡大された直線的変位として出力する第2の変位拡大機構32とを有する。
そして、第1の変位拡大機構22の直線的変位および第2の変位拡大機構32の直線的変位により、ハンド1の第1部材11および第2部材12が接離して部品Pの把持(保持)および開放を行うようになっている。
第1の圧電素子21および第2の圧電素子31は、板状の圧電体が電極を挟んで複数積層され、電圧の印加により伸縮変位が生じる積層型の圧電素子で構成されている。圧電材料としては、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O;PZT)を用いることができる。
第1の変位拡大機構22は、第1の圧電素子の長さ方向の一端面および他端面がそれぞれ取り付けられる2つの取り付け部51,52と、第1の圧電素子21の一方側に沿って取り付け部51,52の間に設けられ、直線的変位を出力する出力部を有する変位伝達部53と、第1の圧電素子21の他方側に沿って取り付け部51,52の間に設けられた固定部54とを有する。
変位伝達部53は、第1ヒンジ55と、第1中間部材56と、第2ヒンジ57と、出力部材58と、第3ヒンジ59と、第2中間部材60と、第4ヒンジ61とを有し、第1中間部材56が第1ヒンジ55を介して一方の取り付け部51に連結され、第2中間部材60が第4ヒンジ61を介して他方の取り付け部52に連結されており、出力部材58は、それぞれ第2ヒンジ57および第3ヒンジ59を介して第1中間部材56および第2中間部材60に連結されている。一方、固定部54は、第5ヒンジ63と、固定部材64と、第6ヒンジ65とを有し、固定部材64がベース部材40の第1部分41の内側に固定され、取り付け部51と固定部材64との間に第5ヒンジ63が設けられ、取り付け部52と固定部材64との間に第6ヒンジ65が設けられている。
第2の変位拡大機構22は、第2の圧電素子31の長さ方向の一端面および他端面がそれぞれ取り付けられる2つの取り付け部71,72と、第2の圧電素子31の一方側に沿って取り付け部71,72の間に設けられ、直線的変位を出力する出力部を有する変位伝達部73と、第2の圧電素子31の他方側に沿って取り付け部71,72の間に設けられた固定部74とを有する。
変位伝達部73は、第1ヒンジ75と、第1中間部材76と、第2ヒンジ77と、出力部材78と、第3ヒンジ79と、第2中間部材80と、第4ヒンジ81とを有し、第1中間部材76が第1ヒンジ75を介して一方の取り付け部71に連結され、第2中間部材80が第4ヒンジ81を介して他方の取り付け部72に連結されており、出力部材78は、それぞれ第2ヒンジ77および第3ヒンジ79を介して第1中間部材76および第2中間部材80に連結されている。一方、固定部74は、第5ヒンジ83と、固定部材84と、第6ヒンジ85とを有し、固定部材84がベース部材40の第2部分42の内側に固定され、取り付け部71と固定部材84との間に第5ヒンジ83が設けられ、取り付け部72と固定部材64との間に第6ヒンジ85が設けられている。
第1の変位拡大機構22の第1〜第6ヒンジ55,57,59,61,63,65、および第2の変位拡大機構32の第1〜第6ヒンジ75,77,79,81,83,85は、可撓性およびばね性を有し、第1の圧電素子21および第2の圧電素子31が矢印A方向に伸縮することにより撓んで出力部材58,78から、例えば10〜30倍程度に拡大された直線的変位が矢印B方向に出力されるようになっている。
このとき、第1の変位拡大機構22において、第1ヒンジ55および第4ヒンジ61は、第2ヒンジ57および第3ヒンジ59よりも外側に設けられており、第2の変位拡大機構32においても、第1ヒンジ75および第4ヒンジ81は、第2ヒンジ77および第3ヒンジ79よりも外側に設けられているので、第1の圧電素子21および第2圧電素子22に電圧が印加されて伸長した際に、第1の変位拡大機構22の出力部材58および第2の変位拡大機構32出力部材78は、第1の圧電素子21および第2の圧電素子31に対して外側へ変位する。
ハンド1の第1部材11および第2部材12は、それぞれ出力部材58および出力部材78に、これらの先端部が第1の変位拡大機構22および第1の変位拡大機構32の下方に突出するように取り付けられており(図2参照)、第1部材11および第2部材12の先端部により部品Pをピックアップするようになっている。
第1部材11および第2部材12は、第1の圧電素子21および第2の圧電素子31に電圧が印加されていないときには、互いに離隔して部品Pを把持(保持)していない状態となっている。一方、第1の圧電素子21および第2の圧電素子31に電圧が印加されて、第1の圧電素子21および第2の圧電素子31が伸長し、出力部材58および出力部材78がそれぞれ第1の圧電素子21および第2の圧電素子31の外側へ直線的に変位することにより、第1部材11および第2部材12は互いに近接する方向に直線的に移動し、部材Pを把持(保持)するようになっている。
第1の変位拡大機構22の第1〜第6ヒンジ55,57,59,61,63,65、および第2の変位拡大機構32の第1〜第6ヒンジ75,77,79,81,83,85の配置を変更することにより、第1の圧電素子21および第2の圧電素子31に電圧を印加していないときに、ハンド1の第1部材11および第2部材12が部品Pを挟持した状態とし、電圧の印加により第1部材11および第2部材12が開くようにすることもできる。
なお、ハンド1の第1部材11および第2部材12は、交換可能とすることが好ましい。
ドライバー3は、第1の圧電素子21および第2の圧電素子31に電圧を印加して伸縮させるためのものであり、電源、信号処理部、増幅器等から構成されている。
制御部4は、入力された外部信号に基づいてドライバー3に制御信号を出力し、ドライバー3が圧電素子21および第2の圧電素子31に印加する電圧を制御して、ハンド1による部品Pのピックアップ動作を制御する。
このように構成された部品ピックアップ装置100においては、制御部4に外部信号が入力されることにより、制御部4がこの外部信号に基づいてドライバー3に制御信号を出力する。ドライバー3は、制御信号に基づいて第1の圧電素子21および第2の圧電素子31に所定の電圧を印加し、これらを矢印A方向に伸縮変位させる。そして、第1の変位拡大機構22および第2の変位拡大機構32により、これら第1の圧電素子21および第2の圧電素子31の伸縮変位を矢印A方向に直交する矢印B方向の拡大された直線的変位として出力し、これによりハンド1の第1部材11および第2部材12を直線移動させ、これらを接離させて部品Pの把持(保持)および開放を行う。
具体的には、第1部材11および第2部材12が離隔して部品Pを把持(保持)していない状態から、制御部4からの制御信号に基づいて、ドライバー3から第1の圧電素子21および第2の圧電素子31に電圧が印加され、印加電圧の増加によりこれらが伸長すると、第1の変位拡大機構22の出力部材58および第2の変位拡大機構32の出力部材78は、それぞれ第1の圧電素子21および第2の圧電素子31の外側へ直線的に変位する。これにともなって、第1部材11および第2部材12は互いに近接する方向に直線的に移動し、図3(a)に示すように、部材Pを把持(保持)する。一方、部品Pを把持(保持)した状態から第1の圧電素子21および第2の圧電素子31への印加電圧を低下させることにより、第1の圧電素子21および第2の圧電素子31は縮退変位し、出力部材58および出力部材78は、それぞれ第1の圧電素子21および第2の圧電素子31に近づく方向に直線的に変位する。これにともなって、第1部材11および第2部材12は互いに離隔する方向に直線的に移動し、図3(b)に示すように、部材Pを開放する。
以上のように、本実施形態によれば、第1の圧電アクチュエータ20および第2の圧電アクチュエータ30の第1の圧電素子21および第2の圧電素子31に個別に電圧を印加することによりこれらを伸縮させ、これらの伸縮変位を第1の変位拡大機構22および第2の変位拡大機構32により拡大された直線的変位として出力し、これにともなって、ハンド1の第1部材11および第2部材12を直線的に移動させて部品Pの把持(保持)および開放を行う。
このように、ハンド1の第1部材11および第2部材12を相対的に直線移動させて部品Pの把持(保持)および開放を行うので、部品を把持(保持)する面積を大きくすることができるとともに、把持力(保持力)を均一とすることができる。このため、小さな部品であっても安定的にピックアップすることができる。
また、圧電素子を用いた圧電アクチュエータは小型化が可能であり、かつ数kHz以上の高速応答が可能であるため、本実施形態のように圧電素子を用いた圧電アクチュエータを用いることにより、小型の部品を高速でのピックアップすることが可能である。
また、ハンド1の第1部材11および第2部材12をそれぞれ別個の圧電素子を用いて移動させて部品の把持(保持)を行うので部品を把持(保持)する際にきめ細かい制御を行うことができる。このため、小さな部品をより安定的にピックアップすることができる。
さらに、圧電素子自体の変位は小さいが、変位拡大機構で圧電素子の変位を10〜30倍程度に拡大するので、部品のピックアップに十分な変位を得ることができる。
上記例では、ハンド1の第1部材11および第2部材12の両方を直線移動させて部品Pの把持(保持)または開放を行う例について示したが、これらの一方のみを直線移動させても、第1部材11および第2部材12に相対的な直線移動を生じさせてこれらを接離させることができる。その例を図4および図5に示す。
本例では、第1の圧電アクチュエータ20のみを設けたアクチュエータ部2′を有している。図1および図2の部品ピックアップ機構の第2の圧電アクチュエータ30が存在していた部分には、ベース部材40の第2部分42が張り出しており、ハンド1の第2部材12は第2部分42に取り付けられている。
このような構成の部品ピックアップ機構においても、制御部4に外部信号が入力されることにより、制御部4がこの外部信号に基づいてドライバー3に制御信号を出力する。本例では、ドライバー3は、制御信号に基づいて第1の圧電アクチュエータ20の第1の圧電素子21に所定の電圧を印加し、これらを矢印A方向に伸縮変位させる。そして、第1の変位拡大機構22により、これら第1の圧電素子21の伸縮変位を矢印A方向に直交する矢印B方向の拡大された直線的変位として出力し、これによりハンド1の第1部材11を直線移動させ、第1部材11と第2部材12との間に相対的な直線移動を生じさせてこれらを接離させ、部品Pの把持(保持)および開放を行う。
このように、ハンド1の一方の部材のみを直線移動させる際も、第1部材11および第2部材12を相対的に直線移動させて部品Pの把持(保持)および開放を行うことができる。このため、部品を保持する面積を大きくすることができるとともに、把持力(保持力)を均一とすることができ、小さな部品であっても安定的にピックアップすることができる。また、圧電素子を用いた圧電アクチュエータは小型化が可能であり、かつ数kHz以上の高速応答が可能であるため、本実施形態のように圧電素子を用いた圧電アクチュエータを用いることにより、小型の部品を高速でのピックアップすることが可能である。
<第2の実施形態>
図6は、本発明の第2の実施形態に係る部品ピックアップ機構を示す概略構成図である。第2の実施形態の部品ピックアップ機構100′は、基本構成は図1および図2に示す第1の実施形態の部品ピックアップ機構100と同様であるが、制御回路構成が異なっている。したがって、図1および図2と同じ部分には同じ符号を付して説明を省略する。
部品ピックアップ機構100′は、第1の実施形態の部品ピックアップ機構100に対して、電流値検出部90と、第1の圧電アクチュエータ20における第1の圧電素子21の接地線路に、第1の圧電素子21に対して直列に接続された抵抗器91と、第2の圧電アクチュエータ30における第2の圧電素子31の接地線路に、第2の圧電素子31に対して直列に接続された抵抗器92とが付加されている。
第1の圧電素子21の接地線路には、抵抗器91の上流側に電圧検出線路93が接続されている。また、第2の圧電素子31の接地線路には、抵抗器92の上流側に電圧検出線路94が接続されている。これら電圧検出線路93および94は、電流値検出部90に接続されており、電流値検出部90において、抵抗器91に基づく電圧および抵抗器92に基づく電圧が検出される。これらの電圧値は、第1の圧電素子21および第2の圧電素子31に流入する電流値に比例するので電流値検出部90はこれらの電流値を検出することになる。電流値検出部90の検出信号は、制御部4に出力される。
特開2010−236974号公報に記載されているように、圧電素子を用いた圧電アクチュエータは、印加電圧と圧電素子に流入した電荷を計測することにより、対象物に付与する力や変位を求めることができる。
具体的には、圧電アクチュエータは、電気回路デバイスと機械機能デバイスの両方の特性を併せ持っており、図7に示すような力−電圧対応を基にした等価回路で表すことができる。圧電アクチュエータ200は、電気回路デバイスとしての電気入力端子201および201′と、機械機能デバイスとしての機械出力端子202および202′とを有し、電気回路デバイスと機械機能デバイスの両方の特性を併せ持っており、図7ではこれらが統一的に一つの等価回路で表現されている。図7において電気系の入力側に並列に入っているコンデンサ211は容量Cは、圧電アクチュエータが拘束された場合の容量値に一致し、この容量Cは制動容量と呼ばれる。コンデンサ211の右側には、巻き線比1:Aを持つ理想変成器214が存在している。Aは電気機械変換係数と称され、電気系の量と機械系の量を相互変換するもので、N/V(N:ニュートン、V:ボルト)の次元を持つ係数である。この理想変成器24を境に左側は電気系であり、電圧(V:ボルト)、電流(A:アンペア)及び電荷(Q:クーロン)の次元を持つ電気量で計測される世界、右側は機械系であり、変位(m:メートル)、力(N:ニュートン)の次元を持つ機械量で計測される世界である。また、機械系の側では、圧電アクチュエータ200の剛性kの逆数のコンプライアンス212が直列に配列されている。剛性kの持つ次元はN/m(N:ニュートン、m:メートル)である。kの逆数のコンプライアンスが静電容量に対応している。
圧電アクチュエータ200の電気入力端子201−201′間の電圧をV、流入した電荷量をQとし、機械出力端子202−202′間の電圧は力−電圧対応に従って発生力fを表しており、機械出力端子202−202′から流出する電荷量は、発生変位ξを表している。そうすると、図7から、圧電アクチュエータの発生力fと発生変位ξは、下記のとおりとなる。
2=(C・k/A+A)・V−(k/A)・Q ・・・(1)
ξ=−(C/A)・V+(1/A)・Q ・・・(2)
ここで、等価回路定数であるC、A、kは定数であるので、電圧Vおよびその時に流入した電荷量Qを計測すれば、発生力fおよび発生変位ξを算出することができる。
しかし、電荷量Q1を得るためには、電流値を計測し積分する方法が一般的であるが、このような作業は煩雑であり、誤差が生じやすい。また、上記(1)、(2)式は、任意時点での機械回路の状態を電気入力回路の電圧、電荷の量から推定するものであり時間の概念が存在しない。
一方、本実施形態のように、第1の圧電素子21および第2の圧電素子31の変位を利用して、ハンド1により部品Pをピックアップする場合、ドライバー3からの印加電圧を増加させることにより第1の圧電素子21および第2の圧電素子31の変位は大きくなるが、ハンド1の第1部材11および第2部材12が部品Pに当接した後は、第1の圧電素子21をおよび第2の圧電素子31が拘束されるので、印加電圧を増加させても発生変位は変化しない。したがって、ドライバー3から連続的に変化する電圧を第1の圧電素子21および第2の圧電素子31に印加すると、第1部材11および第2部材12が部品Pに当接した瞬間に電荷の値に変化が生じる。電荷量は電流を積分したものであるから、電荷量が変化することは、第1の圧電素子21および第2の圧電素子31に流入する電流値が変化することに他ならず、電流値検出部90により電流値の変化を検出することによって、第1部材11および第2部材12が部品Pに当接した瞬間を検出することができる。実際に、図6において、第1の圧電素子21をおよび第2の圧電素子31へ印加する電圧値を変化させると、図8に示すように、第1部材11および第2部材12が部品Pに当接した瞬間に電流値(抵抗器に基づく電圧値)が変化する。
制御部4は、電流値検出部90からこのような電流値変化の信号を受け取ることにより、ハンド1の第1の部材11および第2の部材12が部品に当接する瞬間であるとして第1の圧電素子21の駆動および第2の圧電素子31の駆動を制御することができ、これを利用して部品Pのピックアップ動作をより制御性よく確実に、かつ安定的に行うことができる。
すなわち、例えば、第1部材11および第2部材12が部品Pに当接してから部品Pを完全に把持(保持)するまでの第1の圧電素子21および第2の圧電素子31の変位量を予め把握しておけば、電流値検出部90から電流値の変化の信号を受け取った時点で第1の圧電素子21および第2の圧電素子31を所定量変位させることにより、部品Pを確実かつ安定的にピックアップすることができる。また、第1の圧電素子21および第2の圧電素子31を所定量変位させた後に、印加電圧が一定になるように制御することにより、部品Pに作用する力を一定に保つことができる。また、部品Pが壊れやすいものである場合には、第1部材11および第2部材12が部品Pに当接したことを検出した時点で印加電圧が一定になるように制御することにより、部品Pの破壊を極力防止することもできる。このように、部品Pの種類に応じて適度な把持力(保持力)で部品を把持(保持)することができる。また、このように第1部材11および第2部材12が部品Pに当接することを検出することができるので、誤動作異により部品Pを破壊するおそれを小さくすることができる。
図9は、第2の実施形態の第1の変形例に係る部品ピックアップ機構の概略構成図である。本実施形態においても、ハンド1の第1部材11および第2部材12の一方のみを直線移動させ、これらの間に相対的な直線移動を生じさせてこれらを接離させるようにすることができ、図9ではそのような例を示している。
本例では、図4および図5の例と同様、第1の圧電アクチュエータ20のみを設けたアクチュエータ部2′を有している。図1および図2の部品ピックアップ機構の第2の圧電アクチュエータ30が存在していた部分には、ベース部材40の第2部分42が張り出しており、ハンド1の第2部材12は第2部分42に取り付けられている。
第1の圧電素子21の接地線路には、抵抗器91の上流側に電圧検出線路93が接続されている。圧検出線路93は、電流値検出部90に接続されており、電流値検出部90において、抵抗器91に基づく電圧が検出される。この電圧値は、第1の圧電素子21に流入する電流値に比例するので電流値検出部90はこれらの電流値を検出することになる。電流値検出部90の検出信号は、制御部4に出力される。制御部4は、ドライバー3から第1の圧電素子21に連続的に変化する電圧が供給されている際に、電流値検出部90により、第1の圧電素子21に流入する電流値の変化が検出されたときが、ハンド1の第1の部材11が部品に当接する瞬間であるとして第1の圧電素子21の駆動を制御することができ、これを利用して部品Pのピックアップ動作をより制御性よく確実に、かつ安定的に行うことができる。
図10は、第2の実施形態の第2の変形例に係る部品ピックアップ装置の概略構成図である。この例では、図6の構成に加え、ハンド1の第1部材11および第2部材12の部品Pを把持(保持)する把持面(保持面)に把持力計測部(保持力計測部)95および把持力計測部(保持力計測部)96を設け、把持力計測部95および把持力計測部96で計測された把持力を制御部4に出力する。なお、図10では、第1の圧電アクチュエータ20および第2の圧電アクチュエータ30の詳細な構成は省略している。
把持力計測部(保持力計測部)95および96としては、ロードセルや歪ゲージを用いることができる。なお、把持力計測部(保持力計測部)95および96のいずれか一方を設けるようにしてもよい。
このように、把持力計測部(保持力計測部)95、96を設けることにより、第1部材11および第2部材12により部品Pを把持した際の把持力(保持力)を把握し、それを制御部4による制御に利用することができる。これにより、第1部材11および第2部材12が物品Pに当接した後に実際に物品Pに加わる把持力(保持力)を検出し、把持力(保持力)が所定の範囲になるように制御することができる。また、把持力(保持力)の検出信号を外部信号に対してフィードバックすることにより、外部信号自体を調整することができる。ただし、電流値検出部90による電流値と、把持力計測部の値のデータを実験により予め取得しておけば、把持力計測部95、96を設けなくても同様の効果を得ることができる。
このような把持力計測部(保持力計測部)は、電流値検出部90を設けない場合であっても、ハンド1の把持力(保持力)が所定範囲を超えないように制御する場合等に有効である。したがって、上記第1の実施形態におけるハンド1の第1部材11および/または第2部材12に把持力計測部(保持力計測部)を設けてもよい。
<第3の実施形態>
図11は、本発明の第3の実施形態に係る部品ピックアップ機構を示す概略構成図である。第2の実施形態では、アクチュエータ部を第1の実施形態と同様の構成とした上で、電流値検出部90ならびに抵抗器91および92を付加した構成としたが、第3の実施形態の部品ピックアップ機構100″は、アクチュエータ部を一つの圧電素子と変位拡大機構とを備えた構成とした上で、第2の実施形態と同様、電流検出部および抵抗器を付加した構成としている。
部品ピックアップ機構100″のアクチュエータ部2″は、電圧が印加されることにより矢印Aの方向に伸縮変位する一つの圧電素子111と、圧電素子111の変位を拡大して出力する変位拡大機構112とを有する。
変位拡大機構112は、圧電素子111が装着される第1部分120と、圧電素子111の変位を拡大する動作を行う第2部分130とを有する。圧電素子111の変位は、第1部分120に伝達され、さらに第2部分130に伝達されるとともに拡大される。
第1部分120は、圧電素子111が挿入される切り欠き123を有するU字状に形成された固定部121と、圧電素子111の伸縮によって移動するキャップ状をなす移動部122とを有する。固定部121には圧電素子111の一端が接続され、移動部122には圧電素子111の他端が接続されており、伸縮素子1が長手方向に伸縮する際に、伸縮素子1の一端が固定され、他端の移動にともなって移動部22が移動するようになっている。移動部122は、切り欠き部123に入り込むように設けられている。なお、固定部121には、ボルト等によって基材(図示せず)に取り付けるための厚さ方向に貫通する取り付け穴124が複数形成されている。
第2部分130は、一端部が固定部121および移動部122にそれぞれヒンジ結合され、他端部が変位対象物を変位させる第1アーム131aおよび第2アーム131bを有している。第1アーム131aの基端部は、固定部121における切り欠き部123の一方側の上端から延びる第1ヒンジ132aと、移動部122の上端から延びる第2ヒンジ133aに接続されており、第2アーム131bの基端部は、固定部21における切り欠き部123の他方側の上端から延びる第3ヒンジ132bと、移動部122の上端から延びる第4ヒンジ133bに接続されている。第1アーム131aおよび第2アーム131bは圧電素子111の長手方向軸線に対称に設けられており、これら第1アーム131aおよび第2アーム131bは、湾曲して、それぞれ固定部21の一方の側面および他方の側面に沿うように延びている。そして、第1アーム131aおよび第2アーム131bの先端部は近接しており、それぞれに部品Pをピックアップするためのハンド1を構成する第1部材11および第2部材12が取り付けられている。
第1〜第4ヒンジ132a、132b、133a、133bは可撓性およびばね性を有する材料によって構成され、上述のように第1ヒンジ132aは第1アーム131aおよび固定部121と一体的に設けられ、第3ヒンジ133aは第1アーム131aおよび移動部122と一体的に設けられ、第2ヒンジ132bは第2アーム131bおよび固定部121と一体的に設けられ、第4ヒンジ133bは第2アーム131bおよび移動部122と一体的に設けられている。このため、圧電素子111に電圧が印加されて伸長することにより移動部122が上方移動し、第1〜第4ヒンジ132a、132b、133a、133bが撓みまたは曲げ変形し、第1アーム131aおよび第2アーム131bがそれらの先端が近接する方向に回動するようになっている。すなわち、第2ヒンジ133aが力点、第1ヒンジ132aが支点、第1アーム131aの先端部が作用点となるとともに、第4ヒンジ133bが力点、第3ヒンジ132bが支点、第2アーム131bの先端部が作用点として作用し、第1アーム131aおよび第2アーム131bの先端部にはテコの原理により10〜30倍に拡大した回動変位が現れる。また、圧電素子111が伸長した状態から電圧を減少させることにより、圧電素子111が縮退し、第1アーム131aおよび131bが逆方向に回動変位する。
この拡大された回動変位により、ハンド1の第1部材11および第2部材12が接離して部品Pの把持(保持)および開放を行うようになっている。
部品ピックアップ機構100″は、第2の実施形態における電流値検出部90と同様の電流値検出部140を有している。また、圧電素子111の接地線路には圧電素子111に対して直列に接続された抵抗器141が設けられている。また、圧電素子111の接地線路には、抵抗器141の上流側に電圧検出線路142が接続されており、電流値検出部90において、抵抗器91に基づく電圧が検出される。この電圧値は圧電素子111に流入する電流値に比例するので、電流値検出部140はこれらの電流値を検出することになる。電流値検出部140の検出信号は、制御部4に出力される。
本実施形態においては、ドライバー3から連続的に変化する電圧を圧電素子111に印加すると、第2の実施形態と同様、第1部材11および第2部材12が部品Pに当接した瞬間に電荷の値に変化が生じ、それにともなって、圧電素子111に流入する電流値が変化する。このため、電流値検出部140において電流値の変化を検出することにより、ハンド1の第1部材11および第2部材12が部品Pに当接した瞬間を検出することができる。
制御部4は、電流値検出部140からこのような電流値変化の信号を受け取ることにより、これを利用して部品Pのピックアップ動作を確実かつ安定的に行うことができる。すなわち、例えば、第1部材11および第2部材12が部品Pに当接してから部品Pを完全に把持(保持)するまでの圧電素子111の変位量を予め把握しておけば、電流値検出部140から電流値の変化の信号を受け取った時点で圧電素子111を所定量変位させることにより、部品Pを確実かつ安定的にピックアップすることができる。また、圧電素子111を所定量変位させた後に、印加電圧が一定になるように制御することにより、部品Pに作用する力を一定に保つことができる。また、部品Pが壊れやすいものである場合には、第1部材11および第2部材12が部品Pに当接した直後に印加電圧が一定になるように制御することもできる。また、このように第1部材11および第2部材12が部品Pに当接することを検出することができるので、誤動作異により部品Pを破壊するおそれを小さくすることができる。
本実施形態のアクチュエータ部2″では、ハンド1の第1部材11および第2部材12を一つの圧電素子111により変位拡大機構112を介して動作させ、しかも第1部材11および第2部材12に作用する変位は直線変位ではなく回動変位であるため、第1の実施形態および第2の実施形態のアクチュエータ部2および2′よりも部品ピックアップの安定性および制御性は低いが、このようにハンド1の第1部材11および第2部材12が部品Pに当接した瞬間を検出ことができるので、確実で安定的な部品Pのピックアップ動作を行うことができる。
本実施形態においても、第2の実施形態と同様、ハンド1の第1部材11および第2部材12の部品Pを把持(保持)する把持面(保持面)の両方または一方に把持力計測部(保持力計測部)を設け、これにより計測された把持力(保持力)を制御部4に出力し、第1部材11および第2部材12が物品Pに当接した後に実際に物品Pに加わる把持力(保持力)を検出し、把持力(保持力)が所定の範囲になるように制御してもよい。
<他の適用>
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、本発明の思想の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、変位拡大機構は上記実施形態の構造に限定されるものでなく、ヒンジを適宜組み合わせた種々のタイプの変位拡大機構を用いることができる。
また、ピックアップする部品は電子部品に限らず、種々の部品に適用することができる。さらに、部品はチップ状に限らず、例えば図12に示すようにリング状の部品P′でもよく。その場合には、図示するようにハンド1の第1部材11および第2部材12を部品P′の空間に挿入し、第1の圧電素子および第2の圧電素子の電圧を減少させ、第1部材11および第2部材12を離隔するようにして部品P′を保持することができる。
1;ハンド
2,2′,2″;アクチュエータ部
3;ドライバー
4;制御部
11;第1部材
12;第2部材
20;第1の圧電アクチュエータ
21;第1の圧電素子
22;第1の変位拡大機構
30;第2の圧電アクチュエータ
31;第2の圧電素子
32;第2の変位拡大機構
40;ベース部材
90;電流値検出部
100,100′,100″;部品ピックアップ機構

Claims (5)

  1. チップ状の電子部品をピックアップする部品ピックアップ機構であって、
    チップ状の電子部品を保持するハンドと、
    電圧が印加されることにより所定方向に伸縮変位する圧電素子を用いて前記ハンドを動かすアクチュエータ部と、
    前記アクチュエータ部の前記圧電素子に電圧を与えて駆動させるドライバーと、
    前記圧電素子の駆動を制御する制御部と
    を具備し、
    前記ハンドは、相対的に直線移動して接離する第1部材と第2部材とを有し、
    前記アクチュエータ部は、
    電圧が印加されることにより所定方向に伸縮変位する第1の圧電素子、および、前記第1の圧電素子が装着され、前記第1の圧電素子の伸縮変位を所定方向の拡大された直線的変位として出力する第1の変位拡大機構を有し、前記第1の変位拡大機構の直線的変位により、前記第1部材を直線的に移動させる第1の圧電アクチュエータを少なくとも備え、
    前記第1の変位拡大機構は、前記第1の圧電素子の長さ方向の一端面および他端面がそれぞれ取り付けられる2つの取り付け部と、前記第1の圧電素子の一方側の前記2つの取り付け部の間にこれらを繋ぐように設けられ、変位を出力する出力部を中央に有する変位伝達部とを有し、
    前記第1の変位拡大機構の前記変位伝達部は、一方の取り付け部と前記変位出力部とにヒンジを介して取り付けられた一方の中間部材、および他方の取り付け部と前記変位出力部とにヒンジを介して取り付けられた他方の中間部材を有し、前記第1の圧電素子が伸縮変位した際に、前記出力部が前記第1の圧電素子の伸縮方向に直交する方向に直線的に変位し、
    少なくとも前記第1の変位拡大機構の直線的変位により前記第1部材と前記第2部材との間に相対的な直線移動を生じさせて、これらを接離させることによりチップ状の電子部品の保持および開放を行うことを特徴とする部品ピックアップ機構。
  2. 前記アクチュエータ部は、
    前記第1の圧電アクチュエータと対向して設けられ、電圧が印加されることにより所定方向に伸縮変位する第2の圧電素子、および、前記第2の圧電素子が装着され、前記第2の圧電素子の伸縮変位を前記第1の変位拡大機構と同方向の拡大された直線的変位として出力する第2の変位拡大機構を有し、前記第2の変位拡大機構の直線的変位により、前記第2部材を直線的に移動させる第2の圧電アクチュエータと、
    前記第1の圧電アクチュエータおよび前記第2の圧電アクチュエータを支持するベース部材とをさらに備え、
    前記第2の変位拡大機構は、前記第2の圧電素子の長さ方向の一端面および他端面がそれぞれ取り付けられる2つの取り付け部と、前記第2の圧電素子の一方側の前記2つの取り付け部の間にこれらを繋ぐように設けられ、変位を出力する出力部を中央に有する変位伝達部とを有し、
    前記第2の変位拡大機構の前記変位伝達部は、一方の取り付け部と前記変位出力部とにヒンジを介して取り付けられた一方の中間部材、および他方の取り付け部と前記変位出力部とにヒンジを介して取り付けられた他方の中間部材を有し、前記第2の圧電素子が伸縮変位した際に、前記出力部が前記第2の圧電素子の伸縮方向に直交する方向に直線的に変位し、
    前記第1の変位拡大機構の直線的変位および前記第2の変位拡大機構の直線的変位により、前記第1部材と前記第2部材との間に相対的な直線移動を生じさせて、これらを接離させることによりチップ状の電子部品の保持および開放を行うことを特徴とする請求項1に記載の部品ピックアップ機構。
  3. チップ状の電子部品をピックアップする部品ピックアップ機構であって、
    チップ状の電子部品を保持するハンドと、
    電圧が印加されることにより所定方向に伸縮変位する圧電素子を用いて前記ハンドを動かすアクチュエータ部と、
    前記アクチュエータ部の前記圧電素子に電圧を与えて駆動させるドライバーと、
    前記圧電素子の駆動を制御する制御部と、
    前記ドライバーから前記圧電素子に流入する電流値を検出する電流値検出手段と
    を具備し、
    前記ハンドは、相対的に直線移動して接離する第1部材と第2部材とを有し、
    前記アクチュエータ部は、
    電圧が印加されることにより所定方向に伸縮変位する第1の圧電素子、および、前記第1の圧電素子が装着され、前記第1の圧電素子の伸縮変位を所定方向の拡大された直線的変位として出力する第1の変位拡大機構を有し、前記第1の変位拡大機構の直線的変位により、前記第1部材を直線的に移動させる第1の圧電アクチュエータを少なくとも備え、
    前記第1の変位拡大機構は、前記第1の圧電素子の長さ方向の一端面および他端面がそれぞれ取り付けられる2つの取り付け部と、前記第1の圧電素子の一方側の前記2つの取り付け部の間にこれらを繋ぐように設けられ、変位を出力する出力部を中央に有する変位伝達部とを有し、
    前記第1の変位拡大機構の前記変位伝達部は、一方の取り付け部と前記変位出力部とにヒンジを介して取り付けられた一方の中間部材、および他方の取り付け部と前記変位出力部とにヒンジを介して取り付けられた他方の中間部材を有し、前記第1の圧電素子が伸縮変位した際に、前記出力部が前記第1の圧電素子の伸縮方向に直交する方向に直線的に変位し、
    少なくとも前記第1の変位拡大機構の直線的変位により、前記第1部材と前記第2部材との間に相対的な直線移動を生じさせて、これらを接離させることによりチップ状の電子部品の保持および開放を行い、
    前記制御部は、前記電流値検出手段による検出信号を受け取り、前記ドライバーから前記第1の圧電素子に連続的に変化する電圧が供給されている際に、前記電流値検出手段により、前記第1の圧電素子に流入する電流値の変化が検出されたときが、前記ハンドの前記第1の部材がチップ状の電子部品に当接する瞬間であるとして前記第1の圧電素子の駆動を制御することを特徴とする部品ピックアップ機構。
  4. 前記アクチュエータ部は、
    前記第1の圧電アクチュエータと対向して設けられ、電圧が印加されることにより所定方向に伸縮変位する第2の圧電素子、および、前記第2の圧電素子が装着され、前記第2の圧電素子の伸縮変位を前記第1の変位拡大機構と同方向の拡大された直線的変位として出力する第2の変位拡大機構を有し、前記第2の変位拡大機構の直線的変位により、前記第2部材を直線的に移動させる第2の圧電アクチュエータと、
    前記第1の圧電アクチュエータおよび前記第2の圧電アクチュエータを支持するベース部材とをさらに備え、
    前記第2の変位拡大機構は、前記第2の圧電素子の長さ方向の一端面および他端面がそれぞれ取り付けられる2つの取り付け部と、前記第2の圧電素子の一方側の前記2つの取り付け部の間にこれらを繋ぐように設けられ、変位を出力する出力部を中央に有する変位伝達部とを有し、
    前記第2の変位拡大機構の前記変位伝達部は、一方の取り付け部と前記変位出力部とにヒンジを介して取り付けられた一方の中間部材、および他方の取り付け部と前記変位出力部とにヒンジを介して取り付けられた他方の中間部材を有し、前記第2の圧電素子が伸縮変位した際に、前記出力部が前記第2の圧電素子の伸縮方向に直交する方向に直線的に変位し、
    前記第1の変位拡大機構の直線的変位および前記第2の変位拡大機構の直線的変位により、前記第1部材と前記第2部材との間に相対的な直線移動を生じさせて、これらを接離させることによりチップ状の電子部品の保持および開放を行い、
    前記制御部は、前記ドライバーから前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子に連続的に変化する電圧が供給されている際に、前記電流値検出手段により、前記第1の圧電素子または前記第2の圧電素子に流入する電流値の変化が検出されたときが、前記ハンドの前記第1の部材または前記第2の部材がチップ状の電子部品に当接する瞬間であるとして前記第1の圧電素子および前記第2の圧電素子の駆動を制御することを特徴とする請求項に記載の部品ピックアップ機構。
  5. 前記ハンドによりチップ状の電子部品を保持したときの保持力を計測する保持力計測部をさらに具備し、
    前記保持力計測部により計測された保持力が、前記制御部に送られて制御に用いられることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の部品ピックアップ機構。
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